JP5023607B2 - 給湯装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ装置により水を加熱し湯とするヒートポンプ式給湯装置に関する。
従来技術として、貯湯タンクの内部に追い焚き用熱交換器を設け、貯湯タンク内の高温の湯と浴槽内の浴水とを熱交換させて、浴槽内の浴水の追い焚きを行う給湯装置が下記特許文献1に開示されている。下記特許文献1の給湯装置では、沸き上げ運転時、貯湯タンクの全量にヒートポンプで沸き上げられた高温の湯を貯湯している。しかしながら、このような給湯装置において、追い焚き用熱交換器が配された部位よりも下方に貯湯された高温の湯は追い焚きに使用出来ない為、特に給湯使用量が少ない使用者の場合、使用湯量に対して貯湯タンクに過剰の熱量が蓄熱されることとなるといった問題点を有している。
ところで、一般的に、ヒートポンプは、湯の沸き上げ温度を低くするほどエネルギー効率が良好となることが知られているが、特許文献1に記載された給湯装置では、高温の湯を貯湯タンク内に貯湯しており、エネルギー効率が低下するといった問題点も有している。
これに対して、特許文献2には、貯湯タンクの上部と中間部とにヒートポンプからの供給配管を接続し、ヒートポンプの沸き上げ温度を切り替えるとともに、ヒートポンプで沸き上げる湯の沸き上げ温度に応じて、沸き上げた湯をタンクの上部から流入させるのか、タンク中間部から流入させるのかを切り替える給湯装置が開示されている。
特開2002−207202号公報 特開2006−23064号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された、貯湯タンク内に追い焚き用熱交換器を有する給湯装置において、特許文献2に記載されたように中温の湯をタンク中間部から流入させる場合、供給配管の接続位置によっては、追い焚き用熱交換器が配設される領域に中温の湯が流入してしまい、追い焚き運転を行うことができない可能性がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、タンク内において熱交換器が配された給湯装置において、外部流体の加熱を可能としつつ、効率的な運転を可能とする給湯装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明によれば、第2の沸き上げ温度で沸き上げられた湯が流入するのは熱交換器が配される部位よりも下方であり、第1の沸き上げ温度よりも低温な第2の沸き上げ温度で沸き上げられた湯が、外部流体を加熱する熱交換器に及ぼす影響を小さくすることができる。また、高温の湯を貯湯した部位より下方となる部位に中温水を貯湯するので、追い焚き用熱交換器が配設される領域に追い焚き運転を行うことができる温度の湯を貯湯しつつ、過剰な高温の湯による放熱ロスを低減させることができる。さらに、下方の領域については中温水で貯湯するため、タンク内の全量を高温の湯で貯湯するように沸き上げ運転を行う場合に比べて、より高効率で沸き上げを行うことができる。また、沸き上げ運転時に、中温の湯は、高温の湯と下部に貯められた水との間に貯湯されていくので、上部から順に高温の湯、中温の湯、水からなる層を乱すことなく貯湯することができる。
次に、請求項2に記載の発明によれば、タンクの上部からサーミスタまでの領域に高温の湯を貯湯し、これより下方となる部位に中温水を貯湯するので、追い焚き用熱交換器が配設される領域に追い焚き運転を行うことができる温度の湯を貯湯しつつ、予想使用湯量に対して過剰に高温の湯を沸き上げて貯湯することがなく、過剰な高温の湯による放熱ロスを低減させることができる。さらに、サーミスタにより設定できる位置よりも下方の領域については中温水で貯湯するため、タンク内の全量を高温の湯で貯湯するように沸き上げ運転を行う場合に比べて、より高効率で沸き上げを行うことができる。
請求項記載の発明によれば、予想使用湯量が少ない場合であっても、熱交換器が配設される部位には高温の第1の沸き上げ温度で沸き上げられた湯が貯湯されるので、外部流体を加熱するための熱量を確保することができる。また、熱交換器よりも下方には、より低温の第2の沸き上げ温度で沸き上げられた湯を貯湯するので、外部流体の加熱に対して過剰な熱量を有する湯が貯湯されず、放熱ロスを抑制することができる。また、貯湯タンク内の湯を全量、第1の沸き上げ温度、すなわち高温で沸き上げる場合に比べて、よりエネルギー効率の良い運転を行うことができる。
請求項記載の発明によれば、出湯時に熱交換器の下方に貯留された第2の沸き上げ温度の湯を、中間流出管を介して出湯させることができる。また、出湯時に貯湯タンク内に形成される温度の異なる境界層を乱すことがない。
請求項記載の発明によれば、中間流入管と熱交換器とを離間させることができ、中間流入管を介して流入する第2の沸き上げ温度の湯が熱交換器に及ぼす影響を低減することができる。
請求項6記載の発明によれば、過去の所定期間における湯の使用実績から予想使用湯量を算出し、この予測使用湯量が所定量よりも多いかどうかを判断する判断手段を有し、判断手段により、予想使用湯量が所定量よりも多いと判断されると、ヒートポンプで加熱される湯が第1の沸き上げ温度となるようにヒートポンプを作動させ、一方、予想使用湯量が少ないと判断された場合、タンクの上部からサーミスタまでの領域に高温の湯を貯湯し、これより下方となる部位に中温水を貯湯するので、追い焚き用熱交換器が配設される領域に、追い焚き運転を行うことができる温度の湯を貯湯しつつ、予想使用湯量に対して過剰に高温の湯を沸き上げて貯湯することがなく、過剰な高温の湯による放熱ロスを低減させることができる。さらに、サーミスタの取り付け位置により設定された部位よりも下方の領域については中温水で貯湯するため、タンク内の全量を高温の湯で貯湯するように沸き上げ運転を行う場合に比べて、より高効率で沸き上げを行うことができる。また、沸き上げ運転時に、中温の湯は、熱交換器が配設される領域に貯留された高温の湯と下部に貯められた水との間に貯湯されていくので、上部から順に高温の湯、中温の湯、水からなる層を乱すことなく貯湯することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態おけるヒートポンプ式給湯装置100について図1〜図4を用いて説明する。尚、図1は本発明を適用させたヒートポンプ式給湯装置100の全体構成を示す模式図、図2は貯湯タンク10の概略的な断面図、図3は沸き上げ運転時の作動を示すフローチャート、図4は追い焚き運転時の作動を示すフローチャートである。
本実施形態のヒートポンプ式給湯装置(以下、給湯装置)100は、一般家庭用として使用されるものであり、ヒートポンプユニット20によって生成される湯を貯湯タンク10内に貯えると共に、貯えた湯を給湯用の湯として、台所、洗面所、風呂等へ供給する。
図1に示すように、給湯装置100は、給水管11によってその最下部に水が供給される貯湯タンク10と、この貯湯タンク10内の最下部の水を貯湯タンク10内に送る循環回路21、分岐配管23を流れる水を加熱するヒートポンプユニット(本発明におけるヒートポンプに対応)20と、各種給湯用配管12、17、18、23と、本給湯システムの作動を制御する制御装置40とを備えており、これらによって給湯機能を発揮する。そして、浴槽82内の浴水と貯湯タンク10内の湯との間で熱交換するように構成された浴水追い焚き装置70によって、追い焚き運転を行う。
貯湯タンク10は、給湯用の湯を貯える容器であって、耐食性に優れた金属製(例えば、ステンレス製)から成り、外周部に図示しない断熱材が配置されており、高温の湯を長時間に渡って保温することができるようになっている。
また、貯湯タンク10は略円筒形形状であり、その底面に導入口10aが設けられ、この導入口10aには貯湯タンク10内に給湯水(水道水)を供給する導入用流路としての導入管11が接続されている。この導入管11には温度検出手段としての給水サーミスタ51が設けられており、給水サーミスタ51は導入管11内の温度信号を後述する制御装置40に出力するようになっている。
一方、貯湯タンク10の最上部には高温導出口10bが設けられ、この高温導出口10bには貯湯タンク10内に貯えられた給湯用の湯のうち、高温の湯を導出するための給湯用流路としての高温取出管12が接続されている。尚、この高温取出管12の経路途中には、図示しない逃がし弁が配設された排出配管が接続されており、貯湯タンク10内の圧力が所定圧以上に上昇した場合には、貯湯タンク10内の湯を外部に排出して、貯湯タンク10等にダメージを与えないようになっている。
貯湯タンク10の中間部には、配管10cの一端が接続されており、配管10cの他端は後述する分岐配管23に接続されている。
貯湯タンク10の外壁面には、貯湯量および貯湯温度を検出するための貯湯温度検出手段としての複数(本例では7つ)の貯湯サーミスタ55a〜55gが縦方向(貯湯タンク10の高さ方向)にほぼ等間隔に配置され、貯湯サーミスタ55a〜55gは貯湯タンク10内に満たされた湯あるいは水の各水位レベルでの温度信号を後述する制御装置40に出力するようになっている。
従って、制御装置40は、貯湯サーミスタ55a〜55eからの温度信号に基づいて、貯湯タンク10内上方の沸き上げられた湯と貯湯タンク10内下方の沸き上げられる前の水との境界位置を検出できると共に、これにより貯湯量が検出できるようになっている。
尚、これらの貯湯サーミスタ55a〜55eのうち、貯湯サーミスタ55aは、後述する熱交換器72よりも上方となる位置に設けられており、高温取出管12に吸入される高温の湯の温度である貯湯タンク10内最上部の湯温を検出する出湯サーミスタの機能も有している。貯湯サーミスタ55bは熱交換器72の下端とほぼ同じ高さ、もしくは下方に配置されており、配管10cから導出される湯温を検出する出湯サーミスタの機能も有している。
貯湯タンク10の下部には、貯湯タンク10内の最下部の給湯水を後述するヒートポンプユニット20側に吸入するための吸入口10dが設けられ、また、貯湯タンク10の上部には、ヒートポンプユニット20側から吐出された湯が内部に流入するための吐出口10eが設けられている。吸入口10dと吐出口10eとは循環回路21で接続されており、この循環回路21の一部はヒートポンプユニット20内に配置されている。循環回路21のうち、ヒートポンプ20内を通過した部分は、ヒートポンプユニット20で加熱された高温の湯を貯湯タンク10内に流入させる上部流入管として機能する。
また、循環回路21のヒートポンプユニット20と吐出口10eとの間には、ヒートポンプ出口三方弁(以下、HP出口三方弁)22が設けられ、このHP出口三方弁22からは、分岐配管23が分岐している。
分岐配管23の他端は中温用混合弁14に接続されている。なお、分岐配管23の中間位置には、配管10cが接続されており、分岐配管23のうち、配管10cとの接続部位よりも上流側部位23aはヒートポンプユニット20によって加熱された湯を、配管10cを介してタンク10内に流入させる中間流入管として機能する。一方、分岐配管23のうち、配管10cとの接続部位よりも下流側部位23bは配管10cを介して、中温の湯をタンク10内から流出させる中間流出管として機能する。
HP出口三方弁22は、ヒートポンプユニット20(水側熱交換器26b)で加熱された湯を、吐出口10e側あるいは配管10c側のいずれかに流す流路切替弁である。そして、HP出口三方弁22は、後述する制御装置40に電気的に接続されており、貯湯サーミスタ55a〜55g、後述する湯温サーミスタ52より検出される温度信号に基づいて制御される。
ヒートポンプユニット20は、冷媒として臨界温度の低い二酸化炭素(CO2)を使用するヒートポンプサイクル20Aと、循環回路21中に設置された給水ポンプ24とから構成されている。尚、超臨界ヒートポンプによれば、一般的なヒートポンプサイクルよりも高温(例えば、85℃〜90℃程度)の湯を貯湯タンク10内に貯えることができる。
ヒートポンプサイクル20Aは、電動式の圧縮機25、水冷媒熱交換器26、電気式膨張弁27、空気熱交換器28、およびアキュムレータ29が順次冷媒配管によって接続されて構成されており、その作動は後述する制御装置40によって総合的に制御されるようになっている。
圧縮機25は、内蔵される図示しない電動モータによって回転駆動され、アキュムレータ29より吸引した冷媒を臨界圧力以上の高圧に圧縮して吐出する電動式の回転機械である。圧縮機25は、動力源として交流電力を用い、主に、料金設定の最も安い深夜時間帯の深夜電力を用いて、貯湯タンク10内の湯を沸き上げる沸き上げ運転を行うが、昼間時間帯においても貯湯タンク10内最上部の湯温が低下してくると沸き上げ運転を行うよう制御される。また、圧縮機25は、種々の運転条件下において規定の能力が出るよう後述する制御装置40により回転数が制御される。
電気式膨張弁27は、水冷媒熱交換器26から流出する高圧の冷媒を減圧する減圧手段であり、後述する制御装置40によって弁開度が電気的に制御される。
空気熱交換器28は、電気式膨張弁27で減圧された冷媒を空気熱交換器28用の送風ファン28aによって送風される室外空気との熱交換によって蒸発気化させ、圧縮機25にガス冷媒を供給する。その送風ファン28aは、空気熱交換器28の熱交換性能を確保するよう、後述する制御装置40によって回転数が制御される。
アキュムレータ29は、空気熱交換器28より流出される冷媒を気液分離して、気相冷媒のみ圧縮機25に吸引させると共に、サイクル中の余剰冷媒を貯える。
水冷媒熱交換器26は、圧縮機25の吐出口より吐出された高温・高圧の冷媒によって水を加熱して湯とする熱交換器である。水冷媒熱交換器26中の冷媒側熱交換器26aは、圧縮機25の吐出口より吐出された高圧のガス冷媒と温水とを熱交換する冷媒流路管により構成されている。
そして、水冷媒熱交換器26は、冷媒側熱交換器26aの一端面に水側熱交換器26bの対向する面が熱交換可能に密着するように配置された二層構造となっている。水側熱交換器26bは循環回路21に配設されて、冷媒側熱交換器26aの冷媒入口部から冷媒出口部に至る冷媒流路の全長で冷媒と循環回路21を流通する水との熱交換を行うように構成されており、水側熱交換器26bの出口部から沸き上げ温度(65℃〜90℃程度)相当の温水を取出した時に、規定の熱交換性能を出せるように構成されている。
循環回路21の吸入口10dと水側熱交換器26bとの間には、給水ポンプ24が配設されている。給水ポンプ24は、内蔵される図示しない電動モータによって回転駆動されて、沸き上げ運転時に、給湯水を吸入口10dから吸入して、水側熱交換器26b内で加熱された湯を貯湯タンク10の吐出口10eあるいは配管10cに還流させるように作動する。この給水ポンプ24は、水側熱交換器26bの出口側水温が、種々の運転条件下において決定される所定の目標沸き上げ温度となるように、後述する制御装置40によって回転数が制御される。
尚、31は水冷媒熱交換器26(水側熱交換器26b)に供給される給湯水の温度を検出する入水温度サーミスタであり、32は水冷媒熱交換器26(水側熱交換器26b)出口での沸き上げ温度を検出する沸き上げ温度サーミスタである。また、33は圧縮機25から吐出される冷媒の温度を検出する吐出冷媒温度サーミスタであり、34は水冷媒熱交換器26(冷媒側熱交換器26a)出口での冷媒温度を検出する出口冷媒温度サーミスタである。そして、いずれのサーミスタ31〜34も温度信号を後述する制御装置40に出力するようになっている。また、35は冷媒側熱交換器26a出口での冷媒圧力を検出する圧力センサであり、圧力センサ35は圧力信号を後述する制御装置40に出力するようになっている。
導入管11には、導入口10aの手前部から分岐する給水管11aが設けられており、給水管11aの下流端は、後述する給湯用混合弁15および風呂用混合弁16に繋がれている。尚、導入管11には、導入される給湯水の水圧が所定圧となるように調節すると共に、断水等における湯の逆流を防止する減圧逆止弁(図示せず)が設けられている。
高温取出管12と中間流出管23bとの下流側合流部位に、中温用混合弁14が設けられている。この中温用混合弁14は、温度調節弁であって、高温側、中温側それぞれの開口面積比を調節して、高温取出管12から取出した高温の湯と中間流出管23bから取出した中温の湯との混合比を調節することで、後述する給湯用混合弁15(給湯用配管17)および風呂用混合弁16(風呂用配管18)に流通させる湯の温度を調節する。
そして、中温用混合弁14は、後述する制御装置40に電気的に接続されており、貯湯サーミスタ55a〜55g、湯温サーミスタ52により検出される温度信号に基づいて制御される。ここでは、湯温サーミスタ52で検出された温度信号が所定温度(後述する操作盤41で使用者が設定する設定温度+2〜5℃程度)となるように、中間流出管23bから取出した中温の湯を積極的に混合させるようにして所定温度に温度調節されるようにしている。
尚、湯温サーミスタ52は、中温用混合弁14の出口側に設けられ、中温用混合弁14で混合された湯の温度を検出する。また、中温用混合弁14の出口側には、給湯用流路としての給湯用配管17と、その給湯用配管17から分岐する湯張り配管としての風呂用配管18とが接続されている。
給湯用配管17は、下流端の端末としての給湯水栓(カラン、シャワー等)81へ設定温度に温度調節された湯を導く配管であって、その流路の中途に温度調節手段としての給湯用混合弁15と温度検出手段としての給湯サーミスタ53とが設けられている。給湯サーミスタ53は給湯用混合弁15下流側で給湯用配管17内の温度信号を後述する制御装置40に出力する。
風呂用配管18は、下流端が浴槽82のアダプタ82aに接続されて、浴槽82内に湯張り、差し湯、たし湯等を行う時に、設定温度に温度調節された湯を導く配管であって、その流路の中途に温度調節手段としての風呂用混合弁16、温度検出手段としての風呂用サーミスタ54、開閉弁としての湯張り用電磁弁61、給湯検出手段としての湯張り用流量カウンタ62、逆止弁63、循環温サーミスタ56、フロースイッチ64、風呂三方弁65、追い焚きサーミスタ57が設けられている。
給湯用混合弁15、風呂用混合弁16は、それぞれ給湯用配管17、風呂用配管18の末端で出湯する湯の温度を調節する温度調節弁であり、それぞれの開口面積比(中温用混合弁14で温度調節された給湯用水側の開度と給水管11aから供給される給湯水側の開度の比率)を調節することで出湯する湯温を設定温度に調節する。
また、給湯用混合弁15、風呂用混合弁16は、後述する制御装置40に電気的に接続されており、給水サーミスタ51、湯温サーミスタ52、給湯サーミスタ53、風呂用サーミスタ54より検出される温度信号に基づいて制御される。
風呂用サーミスタ54は風呂用混合弁16下流側で風呂用配管18内の温度信号を後述する制御装置40に出力する。湯張り用電磁弁61は風呂用配管18の流路を開閉する弁であり、浴槽82内への湯張り、差し湯、たし湯等を行う時に後述する制御装置40により制御される。流量カウンタ62は風呂用配管18内の給湯用水の流れを検出し検出信号を後述する制御装置40に出力する。流量カウンタ62が風呂用配管18内の湯の流れを検出した時は、風呂用配管18の湯張り用電磁弁61が開弁されて出湯されていることを示す。
逆止弁63は後述する往き管66からの浴水を風呂用配管18内に流通させないための弁である。循環温サーミスタ56は風呂用配管18、浴槽82、後述する往き管66の間を循環する浴水の温度信号を後述する制御装置40に出力する。フロースイッチ64は風呂三方弁65側の方向に湯あるいは浴水が流通しているか否かを検出するための流水センサである。
風呂三方弁65は、浴槽82、往き管66からの浴水(本願発明における外部流体)を後述する追い焚き用熱交換器72側あるいは浴槽82側のいずれかに流す流路切替え弁であり、後述する制御装置40によって制御される。追い焚きサーミスタ57は往き管66、風呂用配管18、後述する浴水循環回路71、追い焚き用熱交換器72によって形成される循環回路を循環する浴水の温度信号を後述する制御装置40に出力する。
浴水追い焚き装置70は、風呂三方弁65から貯湯タンク10の上部を通り風呂用配管18の浴槽82のアダプタ82a側に接続される浴水循環回路71と、この浴水循環回路71の途中に接続される追い焚き用熱交換器72と、アダプタ82aから逆止弁63およびフロースイッチ64の間に接続される往き間66とから構成されている。本実施形態の追い焚き用熱交換器72は、コイル状に形成され、貯湯タンク10内の上方となる部位に配設されて、内部を流通する浴水を貯湯タンク10内に貯えられた高温の湯によって加熱する熱交換器である。
追い焚き用熱交換器72の流入部72a、流出部72bは同じ側のタンク10の壁面に接続されており、追い焚き用熱交換器72はタンク10の軸中心からずれた位置に配されている。配管10cは、追い焚き用熱交換器72が配された側のタンク10の壁面に接続されている。また、配管10cは追い焚き用熱交換器72の下端よりも下方に接続されている。
往き管66には、アダプタ82側から風呂用配管18に向けて順に、水位センサ67、風呂循環電動弁68、風呂循環ポンプ69が設けられている。水位センサ67は、浴槽82内に湯張りされた浴水の湯量、言い換えれば浴槽82内の水位レベルを求めるための水圧を検出するセンサであり、水圧信号を後述する制御装置40に出力するようになっている。風呂循環電動弁68は往き管66を開閉する電動弁であり、風呂循環ポンプ69は浴槽82内の浴水を追い焚き用熱交換器72に圧送する電動ポンプであり、両者68、69は後述する制御装置40によってその作動が制御されるようになっている。
湯張り時あるいは湯張り後に浴槽82内の浴水の温度を検出する時は、風呂三方弁65を風呂用配管18側に切替えると共に、風呂循環ポンプ69を作動させることで、浴槽82内の浴水が往き管66、風呂用配管18、浴槽82の順に循環されて循環温サーミスタ56により浴水の温度が検出されるようにしている。
追い焚きを行う時は、風呂三方弁65を浴水循環回路71側に切替えることで、浴槽82内の浴水が往き管66、浴水循環回路71、追い焚き用熱交換器72、浴水循環回路71、風呂用配管18、浴槽82の順に循環されて、循環温サーミスタ56により検出された浴水の湯温が所定温度になるまで循環の制御が継続される。
次に、制御手段である制御装置40は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵のROM(図示せず)には、予め設定された制御プログラムが設けられており、各サーミスタ31〜34、51〜57からの温度信号、圧力センサ35からの圧力信号、湯張り用流量カウンタ62からの流量信号、フロースイッチ64からの浴水流通信号、水位センサ67からの水位信号、ユーザが入力する操作盤(本発明における風呂リモコン)41からの操作信号等に基づいて、各種混合弁14〜16、ヒートポンプユニット20、HP出口三方弁22、湯張り用電磁弁61、風呂三方弁65、風呂循環電動弁68、風呂循環ポンプ69を制御するように構成されている。
尚、操作盤41には、操作スイッチとして、電源スイッチ、給湯設定温度スイッチ、湯張りスイッチ、湯張り設定温度スイッチ、追い焚きスイッチ、追い焚き設定温度スイッチ等が設けられている。また、操作盤41は、浴室内や台所等の湯を使用する場所の近傍に設置され、操作盤41以外は、屋外等の適所に設置されている。
次に、上記構成による給湯装置100の作動について説明する。
本願発明の特徴である沸き上げ運転時の作動について図3を用いて説明する。
ステップS1において沸き上げ運転開始の指示がされると、ステップS2において、過去の所定期間における湯の使用実績から予想使用湯量を算出し、この予測使用湯量が所定量よりも多いかどうかを判断する。ステップS2において予想使用湯量が所定量よりも多いと判断されるとステップS3へと進む。ステップS3において、制御装置40は、ヒートポンプユニット20で加熱される湯が高温(例えば、85℃、本発明における第1の沸き上げ温度に相当)となるようにヒートポンプユニット20を作動させる。続くステップS4において、HP出口三方弁22の吐出口10e側を開き、給湯水を循環回路21に循環させ、ヒートポンプユニット20で加熱された高温の湯を、吐出口10eを通して貯湯タンク10の上部から貯めていく。続くステップS5において、サーミスタ55gの検出温度がヒートポンプユニット20で加熱された湯の温度を検出すると沸き上げが完了したと判断し、ステップS6でヒートポンプユニット20の運転を終了させる。
一方、ステップS2において、予想使用湯量が所定量よりも少ないと判断されると、ステップS7へと進む。ステップS7において、制御装置40は、ヒートポンプユニット20で加熱される湯が高温(例えば、85℃)となるようにヒートポンプユニット20を作動させる。続くステップS8において、HP出口三方弁22の吐出口10e側を開き、給湯水を循環回路21に循環させ、ヒートポンプユニット20で加熱された高温の湯を吐出口10eを通して貯湯タンク10の上部から貯めていく。
続いて、ステップS9において、追い焚き用熱交換器72よりも下方に配されたサーミスタ55bが吐出口10eから流入する湯の温度よりも若干低い温度(例えば、82℃)を検出すると、ステップS10において、制御装置40は目標沸き上げ温度を低下させ、中温水(例えば65℃、本発明における第2の沸き上げ温度)を加熱生成するようにヒートポンプユニット20の作動を制御する。
続くステップ11において、HP出口三方弁22の配管10c側が開き、沸き上げられた中温水が追い焚き用熱交換器72の下方からタンク10内に流入する。ステップ12において、サーミスタ55gの検出温度がヒートポンプユニット20で加熱された湯の温度を検出すると、沸き上げが完了したと判断し、ステップS13でヒートポンプユニット20の運転を終了させる。
このように、予想使用湯量が少ないと判断された場合、タンク10の上部からサーミスタ55bまでの領域に高温の湯を貯湯し、これより下方となる部位に中温水を貯湯するので、追い焚き用熱交換器72が配設される領域(図1中Aで示す)に後述する追い焚き運転を行うことができる温度の湯を貯湯しつつ、予想使用湯量に対して過剰に高温の湯を沸き上げて貯湯することがなく、過剰な高温の湯による放熱ロスを低減させることができる。
さらに、サーミスタ55bよりも下方の領域については中温水で貯湯するため、タンク10内の全量を高温の湯で貯湯するように沸き上げ運転を行う場合に比べて、より高効率で沸き上げを行うことができる。
また、沸き上げ運転時に、中温の湯は、領域Aに貯留された高温の湯と下部に貯められた水との間に貯湯されていくので、上部から順に高温の湯、中温の湯、水からなる層を乱すことなく貯湯することができる。
続いて、給湯使用時における作動について述べる。
昼間などに給湯を使用する場合、中温用混合弁14の中間流出管23b側を開き、貯湯タンク10の中間部(中温導出口10c)から貯湯された中温の湯を優先的に取出して設定温度と一致するように給湯用混合弁15、風呂用混合弁16の弁開度調節により給湯水と混合して使用する。
しかし、ある程度貯湯タンク10内の湯量が減少した時や浴槽82への湯張り等の連続した出湯時には、ヒートポンプユニット20を作動させて高効率な中温水(50℃〜65℃)を沸き上げ、HP出口三方弁22の中間流出管23b側を開き、中温の湯を貯湯タンク10の中間部に貯湯する。ヒートポンプユニット20による沸き上げ安定後は、ヒートポンプユニット20から、分岐配管23、中間流出管23bを通して加熱した中温の湯を出湯に用いる。
また、ヒートポンプユニット20が加熱した中温水の流量が足りない場合には、貯湯タンク10の中間部の中温水も混合されて同時に使用される。更に、貯湯タンク10内の中温水の湯切れ等により湯温が足りない場合には、中温用混合弁14の高温取出管12側の開度を大きくすることにより貯湯タンク10上部の高温水も用いることにより出湯温度も確保する。
なお、本実施の形態によれば、タンク10内の中温の湯は、タンク10の中間部から湯を流出させるので、出湯時にも貯湯タンク1内に形成される高温、中温、水の層を乱すことがない。
また、断続出湯等により、ヒートポンプユニット20の沸き上げ運転開始後、短時間で出湯が停止した場合には、給湯用配管17には湯が流れなくなるため、貯湯タンク10中間部に中温水が自動的に流入する。そのため給湯水栓81の出湯が停止してもヒートポンプユニット20が沸かした中温の湯をそのまま貯湯することが出来るため、ヒートポンプユニット20を停止させることなく必要湯量が貯まるまで連続的に作動させることにより高効率な運転が可能となる。
続いて、追い焚き運転時の作動について、図4を用いて説明する。
例えば保温運転中に、循環温サーミスタ56によって検出される浴水温度が設定温度よりも低くなった場合や、使用者がリモコンを操作し、追い焚き操作を指示した場合、追い焚き運転を実施する。ステップS20において、追い焚き運転実施のための指示がなされると、ステップ21において、サーミスタ55bの検出温度が、所定時間内で浴水を設定された温度となるように追い焚きが可能な温度よりも高いかどうかを判定する。サーミスタ55bの検出温度が追い焚きが可能な温度以上であれば、領域Aに貯留された湯で追い焚き運転を行うことができると判断し、ステップS22へと進む。なお、追い焚き可能な温度とは、領域Aに貯湯された湯と熱交換させることによって、浴槽内の浴水を所定時間内に設定された温度となるように昇温させることが可能な温度であり、追い焚き用熱交換器72の熱交換性能やタンク10の大きさなどによって設定される温度である。例えば、追い焚き用熱交換器72の熱交換性能が9kW、タンク10の容量が200lの給湯装置において、浴水を10分以内に3℃昇温させるように追い焚きする場合、追い焚き可能な温度として70℃が設定される。
続くステップS22において風呂三方弁65を閉じた状態とし、ステップS23において風呂循環ポンプ69を作動させ、浴槽82内の浴水を往き配管66へと流入させる。ステップS24においてサーミスタ56で往き配管66に流入した浴水の温度を検出し、ステップS25において三方弁65を中間開度まで開き、浴水循環回路71に低流量の浴水を流入させる。ステップS26において所定時間経過したと判断した後、ステップS27において三方弁65を全開し、浴水循環回路71に浴水を流入させる。浴水循環回路71に流入した浴水は追い焚き用熱交換器72の流入部72aを介してタンク10内に流入し、タンク10内に貯留された湯と熱交換し加熱される。加熱された浴水は、流出部72bを介してタンク10から流出し、浴水循環回路71、風呂用配管18を介して浴槽82へと戻される。
ステップS28において、循環温サーミスタ56の検出温度が設定温度より高温となると、ステップS29においてHP出口三方弁22が開となり、続くステップS30において、ヒートポンプ20がオフと判断された場合、ステップS32へと進み、風呂側三方弁65は、浴水循環回路71側が閉となるように切替えられる。ステップS33において、風呂循環ポンプ69が停止される。ステップS30において、ヒートポンプ20が作動中であると判断された場合、ステップS31へと進み、ヒートポンプ20の運転が停止され、ステップS32へと進む。
一方、ステップS21において、サーミスタ55bの検出温度が、追い焚きが可能な温度以下である場合、ステップS34へと進む。ステップS34において、三方弁22は分岐配管23側が開となるように切替えられ、三方弁14は分岐配管23側が閉となるように切替えられる。続いて、ステップS35において、ヒートポンプ20が、サーミスタ55bの検出温度よりも高温(例えば85℃)で沸き上げるように運転を開始し、ステップS22へと進む。
上述したように、追い焚き熱交換器72において、タンク10内に貯留された湯と浴水とを熱交換させることによって浴水の追い焚きを行う場合、一旦、追い焚き運転が行われると、追い焚き用熱交換器72の周囲の湯は吸熱され、領域Aに貯留された湯の温度が低下する。そのため、続けて、再度追い焚き運転が行おうとする場合、領域Aに貯留された湯と浴槽82内の浴水とを熱交換させても浴水を充分に昇温させることができない可能性がある。
しかしながら、本実施形態によれば、サーミスタ55bの検出温度が低い場合には、ヒートポンプユニット20によって沸きあげられた高温の湯をタンク10内に流入させるため、この高温の湯によって領域Aの湯を昇温させることができる。特に、循環ポンプ64が作動して追い焚き運転が行われる時にヒートポンプユニット20で沸き上げられた高温の湯を流入させるので、追い焚きに寄与しない、追い焚き熱交換器72よりも上方に貯留された湯は加熱されない。そのため、タンク10内の湯を過剰に昇温させることがなく、より効率的な運転を行うことができる。
特に、本実施の形態では、配管10cを追い焚き熱交換器72が配設される部位と同じ側に接続したので、ヒートポンプユニット20によって沸き上げられた高温の湯を、より確実に追い焚き熱交換器72へと導くことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図5に基づいて説明する。
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、高温取出管12をヒートポンプユニット20によって沸き上げられた高温の湯をタンク内に流入させる流入管としても用い、高温導出口10bを高温の湯を上部から取出す点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態では、タンク10の下端部の吸入口10dと水側熱交換器26bの流入口とは配管21aで接続されており、水側熱交換器26bの流出口に配管21aが接続されている。配管21bの下流側端部は、中温用混合弁14の下流側、かつ給湯用配管17と風呂用配管18との分岐点よりも上流側となる部位に接続されている。
また、中温用混合弁14には、タンク10の中間部、具体的には追い焚き用熱交換器72が配設される領域Aの下方と接続された中間配管23cが接続されている。
本実施の形態によれば、中温用混合弁14を切替えることで、ヒートポンプユニット20で沸き上げられた湯を、高温取出管12、高温導出口10bを介してタンク10の上部に流入させるのか、中間配管23cを介して追い焚き用熱交換器72の下方に流入させるのかを切替えることができる。
本実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態に比べて、HP出口三方弁22、分岐配管23をなくすことができ、より簡素な配管回路とすることができる。
(第3の実施の形態)
また、図6に示すように、タンク10の中間部に湯を流入させる中間流入管23aと、タンク10の中間部に流入させる中間流出管23bとを別々に設けた装置に適用することもできる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
中間流入管23aは、貯湯タンク10の領域Aよりも下方となる部位に接続されており、HP出口三方弁22を介してヒートポンプ20で沸き上げられた湯を貯湯タンク10内に流入させる。中間流入管23aは、追い焚き熱交換器72と対向する貯湯タンク10の壁面に接続されており、中間流入管23aを介して流入する湯が直接追い焚き用熱交換器72に当たらないようになっている。そのため、中間流入管23aを介して中温の湯が流入しても、追い焚き運転に与える影響を抑えることができる。
一方、中間流出管23bは、追い焚き熱交換器72の下方、かつ中間流入管23aとほぼ同じ高さに設けられており、領域Aよりも下方の湯を貯湯タンク10外へと流出させる。
(その他の実施例)
なお、上述した実施の形態では、外部流体である浴槽82内の浴水を、タンク10上部に貯留された湯から吸熱させて加熱する追い焚き用熱交換器72を有する給湯装置について述べたが、例えば、暖房器を通過するブラインを、タンク10内に配された熱交換器でタンク10内の湯と熱交換して加熱する給湯装置に適用することもでき、貯湯タンク内に配される熱交換器は上述した実施の形態で述べた用途に限定されるものではない。
また、上述した実施の形態では、熱交換器が配設される領域の湯によって追い焚きが可能かどうかを、追い焚き用熱交換器72の下方に配されたサーミスタ55bの検出温度により判断したが、例えば、サーミスタ55bの検出温度、及び追い焚き用熱交換器72の上方に配されたサーミスタ55aの検出温度から判断してもよい。
また、上述した実施の形態では、追い焚き運転時において、サーミスタ55bが、ヒートポンプユニット20によって沸き上げられる高温の湯の温度よりも低い温度を検出すると、追い焚き用熱交換器72の下方に高温の湯が流入するようにした実施の形態について述べたが、沸き上げ運転時にタンク10の上部から流入させる際のヒートポンプユニット20の沸き上げ温度以下、かつ沸き上げ運転時にタンク10の中間部から流入させる際のヒートポンプユニット20の沸き上げ温度よりも高い温度であればよい。
なお、上述した第3の実施の形態では、中間流入管23aと中間流出管23bとをほぼ同じ高さに設けた実施形態について述べたが、中間流出管23bを中間流入管23aよりも下方に設けた形態としてもよい。
なお、図7に示すように、貯湯タンク10内に中温の湯を流入させる中温流入管として機能する配管10cを、追い焚き用熱交換器72が配される側と異なる側に接続した構造としても良い。配管10cと追い焚き用熱交換器72の位置関係をこのようにすることで配管10cから流入した中温の湯が追い焚き熱交換器72に直接あたることを抑制でき、中温の湯が貯湯タンク10内に流入しても追い焚き運転に及ぼす影響を小さくすることができる。
本発明を適用した第1の実施形態におけるヒートポンプ式給湯装置の概略構成を示す模式図である。 本発明に適用したタンクの概略的な断面図である。 沸き上げ運転における給湯装置100の作動を示すフローチャートである。 追い焚き運転時における給湯装置100の作動を示すフローチャートである。 本発明を適用した第2の実施形態におけるヒートポンプ式給湯装置の概略構成を示す模式図である。 本発明を適用した第3の実施形態におけるヒートポンプ式給湯装置の概略構成を示す模式図である。 本発明を適用した他の実施形態におけるタンクの概略的な断面図である。
符号の説明
10 貯湯タンク
20 ヒートポンプユニット
21 循環回路(上部流入管)
22 HP出口三方弁(流路切替手段)
23 分岐配管(中間流入管)
23a 中間流入管
23b 中間流出管
72 追い焚き用熱交換器(熱交換器)
40 制御装置(制御手段)

Claims (6)

  1. 給湯用の湯を内部に貯える貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの下側から補充される給湯水を取出して沸き上げるヒートポンプと、
    前記貯湯タンク内に配され、前記貯湯タンク内の湯と外部流体を熱交換させる熱交換器と、
    前記貯湯タンクの上部に接続され、前記ヒートポンプにより第1の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記貯湯タンクの上部から流入させる上部流入管と、
    前記貯湯タンクのうち、前記熱交換器の配設部位よりも下方に接続され、前記ヒートポンプにより前記第1の沸き上げ温度よりも低温の第2の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記貯湯タンク内に流入させる中間流入管と、
    前記ヒートポンプによって加熱された湯を、前記上部流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させるのか、前記ヒートポンプによって加熱された湯を前記中間流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させるのかを切替える流路切替手段と、
    前記ヒートポンプによる前記沸き上げ温度を切り替え制御し、前記流路切替手段を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記ヒートポンプにより前記第1の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記貯湯タンクの上部から前記上部流入管を介して流入させた後、前記熱交換器よりも下方に配されたサーミスタが前記貯湯タンクの上部から流入する湯の温度よりも若干低い温度を検出した直後に、前記ヒートポンプにより前記第1の沸き上げ温度よりも低温の前記第2の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記中間流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させることを特徴とする給湯装置。
  2. 前記熱交換器よりも下方に配された前記サーミスタが所定温度を検出すると、前記ヒートポンプの沸き上げ温度を、前記第1の沸き上げ温度から前記第2の沸き上げ温度に切替えるとともに、前記流路切替手段を切替え、前記上部流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させる状態から、前記ヒートポンプによって加熱された湯を前記中間流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させる状態に切替えることを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  3. 前記制御手段は、
    過去の所定期間における湯の使用実績から予想使用湯量を算出し、
    前記予想使用湯量が所定量よりも少ない場合、少なくとも前記熱交換器の配設部位よりも上方に前記上部流入管を介して前記第1の沸き上げ温度で沸き上げられた湯を貯湯し、
    前記第2の沸き上げ温度で沸き上げられた湯を、前記中間流入管を介して貯湯することを特徴とする請求項1または2記載の給湯装置。
  4. 前記中間流入管と同じ、もしくは前記中間流入管よりも下方となる前記貯湯タンクの部位に、前記貯湯タンクから湯を流出させる流出配管が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の給湯装置。
  5. 給湯用の湯を内部に貯える貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの下側から補充される給湯水を取出して沸き上げるヒートポンプと、
    前記貯湯タンク内に配され、前記貯湯タンク内の湯と外部流体を熱交換させる熱交換器と、
    前記貯湯タンクの上部に接続され、前記ヒートポンプにより第1の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記貯湯タンクの上部から流入させる上部流入管と、
    前記貯湯タンクのうち、前記熱交換器の配設部位よりも下方に接続され、前記ヒートポンプにより前記第1の沸き上げ温度よりも低温の第2の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記貯湯タンク内に流入させる中間流入管と、
    前記ヒートポンプによって加熱された湯を、前記上部流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させるのか、前記ヒートポンプによって加熱された湯を前記中間流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させるのかを切替える流路切替手段と、
    前記ヒートポンプによる前記沸き上げ温度を切り替え制御し、前記流路切替手段を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記ヒートポンプにより前記第1の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記貯湯タンクの上部から前記上部流入管を介して流入させた後、前記ヒートポンプにより前記第1の沸き上げ温度よりも低温の前記第2の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記中間流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させ、
    前記貯湯タンクは略筒形状を有しており、前記熱交換器は前記貯湯タンクの軸中心からずれた位置に配されており、前記中間流入管は前記軸中心に対して前記熱交換器が配される側とは異なる側に配されていることを特徴とする給湯装置。
  6. 給湯用の湯を内部に貯える貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの下側から補充される給湯水を取出して沸き上げるヒートポンプと、
    前記貯湯タンク内に配され、前記貯湯タンク内の湯と外部流体を熱交換させる熱交換器と、
    前記貯湯タンクの上部に接続され、前記ヒートポンプにより第1の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記貯湯タンクの上部から流入させる上部流入管と、
    前記貯湯タンクのうち、前記熱交換器の配設部位よりも下方に接続され、前記ヒートポンプにより前記第1の沸き上げ温度よりも低温の第2の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記貯湯タンク内に流入させる中間流入管と、
    前記ヒートポンプによって加熱された湯を、前記上部流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させるのか、前記ヒートポンプによって加熱された湯を前記中間流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させるのかを切替える流路切替手段と、
    前記ヒートポンプによる前記沸き上げ温度を切り替え制御し、前記流路切替手段を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、
    過去の所定期間における湯の使用実績から予想使用湯量を算出し、この予測使用湯量が所定量よりも多いかどうかを判断する判断手段を有し、
    前記判断手段により、前記予想使用湯量が前記所定量よりも多いと判断されると、前記ヒートポンプで加熱される湯が前記第1の沸き上げ温度となるように前記ヒートポンプを作動させ、このときに前記ヒートポンプにより前記第1の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記貯湯タンクの上部から前記上部流入管を介して流入させ、
    前記判断手段で前記予想使用湯量が前記所定量よりも少ないと判断されると、前記ヒートポンプで加熱される湯が前記第1の沸き上げ温度となるように前記ヒートポンプを作動させ、このときに前記ヒートポンプにより前記第1の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記貯湯タンクの上部から前記上部流入管を介して流入させ、前記熱交換器よりも下方に配されたサーミスタが前記第1の沸き上げ温度よりも若干低い温度を検出すると、目標沸き上げ温度を低下させ前記第2の沸き上げ温度の中温水を加熱生成するように前記ヒートポンプを作動させ、このときに沸き上げられた前記中温水を前記熱交換器の下方から前記中間流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させ、
    かつ、前記ヒートポンプにより前記第1の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記貯湯タンクの上部から前記上部流入管を介して流入させた後、前記熱交換器よりも下方に配された前記サーミスタが前記貯湯タンクの上部から流入する湯の温度よりも前記若干低い温度を検出した直後に、前記ヒートポンプにより前記第1の沸き上げ温度よりも低温の前記第2の沸き上げ温度で沸き上げた湯を前記中間流入管を介して前記貯湯タンク内に流入させることを特徴とする給湯装置の制御方法。
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