JP2009127938A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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哲也 北村
Hiroshi Kusumoto
寛 楠本
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Abstract

【課題】 補助熱交換器を備えたヒートポンプ給湯機における圧縮機の過負荷保護装置の作動を抑制すること
【解決手段】 ヒートポンプ回路30は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、水冷媒熱交換器2と、切替弁3と、補助熱交換器4の伝熱管4aと、膨張弁5と、蒸発器6と補助熱交換器4の伝熱管4bとを、それぞれ冷媒配管を介して順次接続して構成されており、補助熱交換器4は、水冷媒熱交換器2から膨張弁5に流れる冷媒により蒸発器6から圧縮機1に流れる冷媒を加熱し、切替弁3には補助熱交換器4をバイパスさせて膨張弁5に接続されるバイパス管路31が接続して設けられることで、貯湯タンク内の混合層11kが水冷媒熱交換器に給水されて熱交換量が減少してもバイパス管路31に切り替えることで、補助熱交換器での熱交換を回避して圧縮機の吸込み温度を下げ、吐出温度上昇による過負荷保護装置の作動を抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒートポンプ給湯機に関し、特に貯湯タンクを高温貯湯する技術に関するものである。
一般に、夜間の安価な割引電力を使ってヒートポンプ運転を行ない、夜中のうちに湯を沸き上げて貯湯タンクに貯蔵しておき、貯蔵した湯を日中に使用するヒートポンプ給湯機が知られている。
ヒートポンプ給湯機は、冷媒を圧縮する圧縮機と、水冷媒熱交換器と、膨張弁と、蒸発器とを冷媒管路により順次連結してなるヒートポンプ回路と、貯湯タンクの底部から湯水を抜き出して水冷媒熱交換器の水側管路を通して貯湯タンクの頂部に戻す貯湯回路とを備え、ヒートポンプ回路及び貯湯回路を作動させて貯湯タンク内の湯水を所望の温度に沸き上げるタンク貯湯運転を行っている。
このようなヒートポンプ給湯機においては、タンク貯湯運転が進むにつれて貯湯タンク上部の高温水と下部の低温水との間で熱交換されて中間温度となった混合層が下降し、タンク貯湯運転の終了近くになると混合層の湯水が水冷媒熱交換器に流入される。すなわち、水冷媒熱交換器への給水温度の上昇に伴い熱交換量が減少し、圧縮機の吐出圧力が上昇するため、電動機巻線の温度の上昇などによる圧縮機の耐久性が問題となる。
そこで、タンク貯湯運転の終了近くになると、膨張弁の開度を開くように制御することで、圧縮機の吐出圧力を低くおさえている(例えば、引用文献1)。
特開2002−286228号
しかしながら、通常のタンク貯湯運転時においては、水冷媒熱交換器から膨張弁に流れる冷媒によって蒸発器から圧縮機に流れる冷媒を加熱する補助熱交換器を設けることで、圧縮機の吸込み温度を上げて水冷媒熱交換器の熱交換量を増大させ、ヒートポンプ給湯機の効率を向上することが考えられるが、このような補助熱交換器を設けたヒートポンプ給湯機において貯湯タンクの混合層の湯水が水冷媒熱交換器に流入した際の影響については考慮されていない。
すなわち、混合層の湯水が水冷媒熱交換器に流入して熱交換量が減少すると、補助熱交換器によって圧縮機の吸込み温度が上昇し、電動機巻き線の温度上昇を抑制するための過負荷保護装置が作動するおそれがある。
本発明は、補助熱交換器を備えたヒートポンプ給湯機における圧縮機の過負荷保護装置の作動を抑制することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のヒートポンプ給湯機は、冷媒を圧縮する圧縮機と、水冷媒熱交換器と、膨張弁と、蒸発器とを冷媒管路により順次連結してなるヒートポンプ回路と、水冷媒熱交換器から膨張弁に流れる第1の冷媒により蒸発器から圧縮機に流れる第2の冷媒を加熱する補助熱交換器と、貯湯タンクの底部から湯水を抜き出して水冷媒熱交換器の水側管路を通して貯湯タンクの頂部に戻す貯湯回路とを備えてなるヒートポンプ給湯機において、補助熱交換器をバイパスさせて水冷媒熱交換器から膨張弁に第1の冷媒を流すバイパス管路と、水冷媒熱交換器から膨張弁に流れる第1の冷媒の流れを補助熱交換器又はバイパス管路に切り替える切替弁と、水冷媒熱交換器に流入される湯水の温度又は貯湯タンク底部の湯水の温度に基づいて切替弁を切り替える制御手段とを設けたことを特徴とする。
このようにしたことから、混合層の湯水が水冷媒熱交換器の水側管路に給水されて熱交換量が減少した場合、制御手段によりバイパス管路側に切り替えることができるので、補助熱交換器での熱交換を回避して圧縮機の吸込み温度を下げることができ、吐出温度上昇による過負荷保護装置の作動を抑制できる。また、圧縮機の吸込み温度が下がると、過負荷保護装置の作動温度との温度差分だけ圧縮機の能力を上げることができるので、バイパス管路側に切り替えることにより混合層を沸き上げることができ、かつ混合層の沸き上げ時間を短縮することができる。
また、水冷媒熱交換器に流入される湯水の温度又は貯湯タンク底部の湯水の温度が設定温度以上となったときにバイパス管路側に切り替えるようにすれば、バイパス管路側への切り替えの確実性が向上するので、圧縮機の過負荷保護装置の作動を防止することができる。
一方、貯湯タンク底部の湯水の温度を、貯湯タンクの高さ方向に設けられた複数の温度センサのうち少なくとも1つの温度センサの検出値に基づいて測定すれば、給水温度を検出する温度センサを別に設ける必要がないので、コストを低減できる。
この場合、制御手段は、温度センサの検出値から温度上昇率を算出し、温度上昇率に基づいて切替弁を制御することができる。
また、温度センサの検出値に基づいて作動するタイマを備え、タイマが作動して設定時間が経過したらバイパス管路側に切り替えるようにしてもよい。
本発明によれば、補助熱交換器を備えたヒートポンプ給湯機における圧縮機の過負荷保護装置の作動を抑制することができる。また、高温沸き上げ時の貯湯タンクの全量沸き上げ及び沸き上げ時間の短縮を図ることができる。
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の一実施形態のヒートポンプ給湯機の全体構成図、図2(a)は本実施形態の補助熱交換器の概略構成図、(b)は縦断面図である。図示のように、本実施形態のヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプ回路30、給湯回路40、及び運転制御手段50を備えて構成されている。
ヒートポンプ回路30は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、水冷媒熱交換器2と、切替弁3と、補助熱交換器4の伝熱管4aと、膨張弁5と、蒸発器6と補助熱交換器4の伝熱管4bとを、それぞれ冷媒配管を介して順次接続して構成されており、冷媒として例えば二酸化炭素が封入されている。補助熱交換器4は、水冷媒熱交換器2から膨張弁5に流れる冷媒により蒸発器6から圧縮機1に流れる冷媒を加熱するようにしている。また、切替弁3には補助熱交換器4をバイパスさせて膨張弁5に接続されるバイパス管路31が接続して設けられている。
圧縮機1は容量制御が可能で、沸き上げ温度が通常(約65℃)の場合は中速回転数で運転し、高温(約90℃)の場合は高速回転数で沸き上げを行なうため、圧縮機1はPWM制御、電圧制御(例えばPAM制御)及びこれらの組み合わせ制御により、低速(例えば700回転/分)から高速(例えば7000回転/分)まで回転数制御ができるようになっている。また、圧縮機1は、図示していない過負荷保護装置を備え、圧縮機1の吐出温度が設定値に達すると、圧縮機1を停止し、ヒートポンプ運転を停止するようにしている。
水冷媒熱交換器2は冷媒側伝熱管2a及び給水側伝熱管2bを備え、冷媒側伝熱管2aと給水側伝熱管2bとの間で熱交換を行なうように構成されている。
切替弁3は運転制御手段50の信号によって制御され、水冷媒熱交換器2の冷媒側伝熱管2aから流入される冷媒をAB間を閉じてAC間を開くように作動させて補助熱交換器4に流入させるように切り替えるか、AC間を閉じてAB間を開くように作動させてバイパス管路31へ導くように切り替える。
図2に示すように、補助熱交換器4は、水冷媒熱交換器2の出口側の伝熱管4aと圧縮機1の吸い込み側の伝熱管4bとが互いに接触させて螺旋状に形成されている。
膨張弁5としては一般に電動膨張弁が使用され、水冷媒熱交換器2を経て送られてくる中温高圧冷媒を減圧し、蒸発し易い低圧冷媒として蒸発器6へ送る。また、膨張弁5は弁の開度を調節してヒートポンプ回路30の冷媒循環量を制御する働きや、膨張弁5の開度を全開にして中温冷媒を蒸発器6に多量に送って霜を溶かす除霜装置の役目も行なう。また、蒸発器6は図示していない送風ファンの回転により外気を取り入れ空気と冷媒との熱交換を行ない、外気から熱を吸収する役目を行なう。
給湯回路40は、タンク貯湯、タンク給湯、風呂湯張り、風呂追焚きを行なうために必要な水回路を、それぞれ管路を切り替えて実現するように構成されている。ヒートポンプ回路30の運転は、主に貯湯タンク11のタンク貯湯運転時に行ない、風呂湯張り、風呂追焚き時には貯湯タンク11内の高温水を使用して行なうものである。
タンク貯湯回路は、タンク貯湯運転、つまり貯湯タンク11内の湯水を追焚きするときに使用され、貯湯タンク11に高温水を貯めるための水回路であり、貯湯タンク11の底部、循環ポンプ12、流量センサ13、水冷媒熱交換器2の水側伝熱管2b、給湯混合弁14、貯湯タンク11の頂部が順次配管接続して構成されている。
タンク給湯回路は、給水金具7、減圧弁8、水量センサ9、逆止弁10、貯湯タンク11、給湯混合弁14、湯水混合弁15、流量調整弁16、台所出湯金具17が順次配管接続して構成されている。給水金具7は水道などの給水源に接続され、台所出湯金具17は台所蛇口18などに接続されている。
風呂湯張り回路は、給水金具7、減圧弁8、水量センサ9、給水側逆止弁10、貯湯タンク11、給湯混合弁14、湯水混合弁15、流量調整弁16、風呂注湯弁19、フロースイッチ20、風呂循環ポンプ21、水位センサ22、風呂入出湯金具23、風呂循環アダプター24、浴槽25が水配管を介して順次接続され構成されている。
風呂追焚回路は、浴槽25、風呂循環アダプター24、風呂入出湯金具23、水位センサ22、風呂循環ポンプ21、フロースイッチ20、風呂用熱交換器27の風呂水伝熱管27b、風呂出湯金具26、風呂循環アダプター24、浴槽25が水配管を介して順次接続され構成されている。一方、風呂追焚き時には、風呂追焚回路において、風呂出湯金具26、風呂入出湯金具23の開放及び風呂循環ポンプ21の運転を行い、浴槽水の水循環を行うと共に、温水開閉弁29の開放及び風呂循環ポンプ28の運転を行ない、貯湯タンク11内の高温水を上部から風呂用熱交換器27に設けられた温水伝熱管27aに循環させ、温水伝熱管27aと風呂水伝熱管27bとの間で熱交換し、風呂追焚きを行なうものである。
運転制御手段50は、台所リモコン51及び風呂リモコン52の操作設定により、ヒートポンプ回路30の運転・停止並びに圧縮機1の回転数制御を行なうと共に、切替弁3の作動、膨張弁5の開度調整、循環ポンプ12、風呂循環ポンプ28の運転・停止及び給湯混合弁14、湯水混合弁15、流量調整弁16、風呂注湯弁19、温水開閉弁29を制御することにより、タンク貯湯運転、タンク給湯運転、風呂湯張り運転、風呂追焚運転を行なうものである。
また、ヒートポンプ給湯機には、圧縮機1の吐出温度を検知するための吐出温度サーミスタ1aや貯湯タンク11の貯湯温度や貯湯量を検知するためのタンクサーミスタ11a〜11eの他に、各部の温度を検知するサーミスタや圧縮機1の吐出圧力を検知する圧力センサ、浴槽25内の水位を検出する水位センサ22等が設けられ、各検出信号は運転制御手段50に入力されるように構成されている。運転制御手段50はこれらの信号に基づいて各機器を制御するものである。
水冷媒熱交換器2の水側伝熱管2bへの給水温度は、タンクサーミスタ11eによって測定している。給水温度の測定方法は本実施形態に限るものではなく、給水側伝熱管2bへの給水温度を測定できるものであればよく、例えば、貯湯タンク11の流出側又は水側伝熱管路の流入側に温度センサを設けて測定してもよいし、タンクサーミスタ11a〜11eの少なくとも一つのタンクサーミスタの検出値に基づいて給水温度を測定するようにしてもよい。
温水開閉弁29は、水冷媒熱交換器2と風呂用熱交換器27の間に設けられ、風呂追焚き時は開いて風呂追い焚き運転を行ない、それ以外の時は閉じて水冷媒熱交換器2から風呂用熱交換器27へ湯水の漏洩を防ぐためのものである。
また、給水側逆止弁10は、一方向にのみに水を流し、逆流を防止するものである。
次に、図1のヒートポンプ回路30及び給湯回路40を参照し、本実施形態のヒートポンプ給湯機の運転動作を図3に基づいて説明する。図3は本実施形態のヒートポンプ給湯機の運転動作を示すフローチャートである。本実施形態では、台所蛇口18等を開けて湯水を使用する場合のタンク給湯運転、及び一日の給湯使用が終わり夜間にタンク貯湯運転を行なう場合について説明する。
図3に示すように、台所蛇口18を開けることにより湯水の使用が開始される(S61)と、運転制御手段50は、給湯混合弁14のAB間を閉じてBC間を開くように作動される。給湯混合弁14の作動とともに水道等の給水源の圧力によって、給水金具7、減圧弁8、給水水量センサ9、給水側逆止弁10、貯湯タンク11、給湯混合弁14、湯水混合弁15、流量調整弁16、台所出湯金具17を介して台所蛇口18から出湯される(S62)。
また、湯水混合弁15によって貯湯タンク11の高温水(例えば65℃)に給水源からの水(例えば16℃)が加えられて適温水(例えば42℃)にすると共に、流量調整弁16によって流量が調整される。このとき、湯水の使用量が多い場合は、必要に応じて湯水混合弁15を切り替えてヒートポンプ回路30を作動させて給湯するようにしてもよい。湯水の使用が終了すると、蛇口18が閉じられ(S63)、タンク給湯運転は停止する。(S64)。
さらに、貯湯タンク11の高温水を用いて風呂湯張りや風呂追い焚きなどが行なわれ、1日の給湯が終了する(S65)と、例えば23時に貯湯タンク11内の残湯量をタンクサーミスタ11a〜11eによって測定して残湯量の判定を行なう(S66)。残湯量が設定値以上であれば沸き上げは不要と判断して貯湯運転を行わず(S67)ヒートポンプ回路30は停止状態のままとし、設定値未満であれば、タンク貯湯運転を開始する(S68)。
タンク貯湯運転は、貯湯タンク11の下側から給水し水冷媒熱交換器2で加熱して沸き上げられた高温水を貯湯タンク11の上側に供給して行われ、タンク貯湯運転が進むにつれて上側の高温水と下側の冷水との間の混合層11kは下降し、冷水がなくなると混合層11kの湯水がタンク循環ポンプ12側に供給され、混合層11kが全て循環すると、貯湯タンク11内は全量高温水となり貯湯タンク11内の湯水の沸き上げが完了したと判断し、タンク貯湯運転は完了する。
通常沸き上げ温度(約65℃)の場合、運転制御手段50は切替弁3を作動させてAC間を開、AB間を閉とし、圧縮機1、水冷媒熱交換器2の冷媒側伝熱管1a、切替弁3、補助熱交換器4、膨張弁5、蒸発器6、圧縮機1の順に冷媒を循環させてタンク貯湯運転を行う。
ここで、冬期などの給湯使用量が多くなり、貯湯温度を約90℃とした場合は、これに応じて混合層11kの湯水の温度が70℃〜80℃になるから、水冷媒熱交換器2における高温の冷媒と湯水との温度差が少なくなり、熱交換量が減少する。したがって、冷媒は高温のまま切替弁3から補助熱交換器4の配管4aに流入するため、配管4bから圧縮機1に流入する冷媒を過熱し過ぎてしまい、圧縮機1は過熱冷媒を吸い込んで過負荷状態となり、吐出温度が上昇し吐出温度サーミスタ1aが作動してヒートポンプ運転を停止してしまうおそれがある。
そこで、運転制御手段50は給水温度の判定(S69)を行ない、給水温度が設定温度(例えば60℃)未満のときは補助熱交換器4をそのまま使用して運転する。給水温度が設定温度に達したら切替弁3を作動させてAC間を閉、AB間を開とする(S70)と、冷媒がバイパス管路31を流れることにより、蒸発器6で低温化した冷媒は補助熱交換器4内で加熱されることなく圧縮機1に導かれる。
また、圧縮機1は混合層11kの湯水を90℃に沸き上げるために容量制御を行う。タンクサーミスタ11a〜11eの全てが沸き上げ温度に達すると貯湯完了と判断し(S71)、ヒートポンプ運転を停止してタンク貯湯運転を終了する(S72)。
次に図4を用いて補助熱交換器4を使用した場合とバイパス管路31を使用した場合との相違について説明する。図4は本実施形態に係るモリエル線図の概略図である。図示のように、実線Aは補助熱交換器を使用した場合のヒートポンプサイクルであり、破線Bはバイパス管路を使用した場合のヒートポンプサイクルである。また、実線Cは等温線(115℃)である。
Aa−Ab及びBa−Bbは圧縮機1による圧縮工程、Ab−Ac及びBb−Bcは水冷媒熱交換器2による冷媒凝縮及び水加熱工程、Ac−Ad及びBc−Bdは膨張弁5による減圧工程、Ad−Aa及びBd−Baは蒸発器6による蒸発工程である。
実線Aに示す補助熱交換器4を使用したヒートポンプサイクルでは、圧縮機1の吸い込み温度が補助熱交換器4により加熱されるため加熱能力を上げられるが、沸き上げ温度を高温の約90℃とすると、タンク貯湯運転終了間近になると混合層11k(約70〜80℃)の湯水が給水されて吐出圧力10MPaで吐出温度が過負荷保護装置の作動温度(例えば115℃)に達する(Ab点)ため、高温沸き上げを継続できなくなるおそれがある。
本実施形態では、沸き上げ温度を高温にしても、水冷媒熱交換器2への給水温度が規定値(例えば60℃)以上に達した場合、バイパス管路31に切り換えることにより、圧縮機1の吸い込み温度を下げることができ、吐出温度115℃において12MPaまで圧力が上げられる(Bb点)ので、水冷媒熱交換器2の加熱能力を維持することができるので、過負荷保護装置を作動させることなく混合層11kを高温で沸き上げることができる。また、過負荷保護装置の作動温度に達する直前まで圧縮機1の能力を上げることができるので、バイパス管路31に切り替えても混合層11kの湯水を高温で沸き上げることができる。
このように、通常のタンク貯湯運転では水冷媒熱交換器2から膨張弁5に流れる冷媒により蒸発器6から圧縮機1に流れる冷媒を加熱する補助熱交換器4を用いて効率よく運転し省エネを図ることができ、高温のタンク貯湯運転を行う際に、貯湯運転の終了近くにバイパス管路31に切り替えることにより、過負荷保護装置の作動を防止できるとともに、貯湯タンク11内の水の全量を高温で沸き上げることができる。
また、過負荷保護装置を作動させずに運転できることから、圧縮機1の電動機巻き線等の温度上昇を抑制し、圧縮機1の耐久性を向上することができる。さらに、貯湯タンク11内の全量の湯水を沸き上げることができるので、貯湯タンクの容量を有効に活用でき装置をコンパクト化できる。
本実施形態においてはタンク貯湯運転時のみヒートポンプ回路30の運転を行っているが、貯湯タンクを備えたヒートポンプ給湯機であれば本実施形態に限るものではなく、例えば、給湯、風呂湯張り、風呂追い焚きなどの際にヒートポンプ回路30の運転を行う瞬間式ヒートポンプ給湯機等にも適用することができる。
また、本実施形態では、タンクサーミスタ11eの検出値が所定温度に達したときにバイパス管路31に切り替えるように制御しているが、水側伝熱管2bに給水される温度が設定温度に達する前にバイパス管路に切り替えることができるものであれば本実施形態に限るものではなく、例えば、タンクサーミスタ11a〜11eのうち少なくとも一つの検出値から温度上昇率を算出し、温度上昇率に基づいて水冷媒熱交換器2への給水温度が所定温度に達する前に切替弁を制御するようにしてもよいし、また、タンクサーミスタ11a〜11eのうち少なくとも一つの検出値から水冷媒熱交換器2への給水温度が所定温度になるまでの時間を求めてタイマに設定し、設定時間が経過したらバイパス管路31に切り替えるようにしてもよい。
(実施形態2)
図5(a)は本発明の他の実施形態の補助熱交換器の概略構成図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。図示のように、本実施形態のヒートポンプ給湯機が実施形態1と異なる点は、補助熱交換器4に代えて補助熱交換器80を用いたことにあり、その他の構成は図1と同じであるから、詳細な説明を省略する。
補助熱交換器80は、両端が閉塞した断面十字状の伝熱管80aと、伝熱管80aが内部に収納される円筒状の容器80bとを備えている。伝熱管80aの閉塞端部には、配管80cが伝熱管80a内部に開口して接続されている。容器80bは両開口端部が縮径して形成されており、配管80cが容器80bの開口端部にそれぞれ支持されて外部に引き出されている。配管80cの両端部はそれぞれ、切替弁3の流出側配管と、膨張弁5の流入側配管に接続されている。また、容器80bの胴部の上部と下部には冷媒が流出、流入するための配管80dがそれぞれ設けられ、蒸発器6の流出側配管と圧縮機1の吸込み側配管にそれぞれ接続されている。
また、図5(b)に示すように、水冷媒熱交換器2から流入される冷媒は伝熱管80aの内部の空間80e内を流れ、圧縮機1に吸込まれる冷媒は伝熱管80aと容器80bとの間に形成された空間80f内を流れる。
このように補助熱交換器80を構成すれば、若干コストは高くなるが、伝熱面積を大きくすることができるので、熱交換性能を向上することができるとともに、熱交換器をコンパクト化できる。これにより、図2に示した補助熱交換器4と図5に示す補助熱交換器80を製品要求に応じて使い分けることにより、最適な補助熱交換器を提供することができる。また、補助熱交換器の構造は本実施形態に限らず、所望の熱交換性能を発揮するものであればよく、例えば、水冷媒熱交換器2と膨張弁5との間を流れる冷媒と蒸発器6と圧縮機1との間を流れる冷媒配管とを互いに接して設けてもよい。
本発明の一実施形態のヒートポンプ給湯機の全体構成図である。 (a)は本実施形態の補助熱交換器の概略構成図、(b)は縦断面図である。 本実施形態のヒートポンプ給湯機の運転動作を示すフローチャートである。 本実施形態に係るモリエル線図の概略図である。 (a)は本発明の他の実施形態の補助熱交換器の概略構成図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
符号の説明
1 圧縮機
2 水冷媒熱交換器
2a 冷媒側伝熱管
2b 給水側伝熱管
3 切替弁
4 補助熱交換器
4a、4b 伝熱管
5 膨張弁
6 蒸発器
11 貯湯タンク
12 循環ポンプ
13 流量センサ
14 給湯混合弁
15 湯水混合弁
30 ヒートポンプ回路
31 バイパス管路
40 給湯回路
50 運転制御手段

Claims (7)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、水冷媒熱交換器と、膨張弁と、蒸発器とを冷媒管路により順次連結してなるヒートポンプ回路と、前記水冷媒熱交換器から前記膨張弁に流れる第1の冷媒により前記蒸発器から前記圧縮機に流れる第2の冷媒を加熱する補助熱交換器と、貯湯タンクの底部から湯水を抜き出して前記水冷媒熱交換器の水側管路を通して前記貯湯タンクの頂部に戻す貯湯回路とを備えてなるヒートポンプ給湯機において、
    前記補助熱交換器をバイパスさせて前記水冷媒熱交換器から前記膨張弁に前記第1の冷媒を流すバイパス管路と、前記水冷媒熱交換器から前記膨張弁に流れる前記第1の冷媒の流れを前記補助熱交換器又は前記バイパス管路に切り替える切替弁と、前記水冷媒熱交換器に流入される湯水の温度又は前記貯湯タンク底部の湯水の温度に基づいて前記切替弁を切り替える制御手段とを設けたことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  2. 請求項1に記載のヒートポンプ給湯機において、
    前記制御手段は前記水冷媒熱交換器に流入される湯水の温度又は前記貯湯タンク底部の湯水の温度が設定温度以上になったときに前記バイパス管路側に切り替えることを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  3. 請求項1又は2に記載のヒートポンプ給湯機において、
    前記貯湯タンク底部の湯水の温度は、前記貯湯タンクの高さ方向に設けられた複数の温度センサのうち少なくとも1つの温度センサの検出値に基づいて測定されることを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  4. 請求項3に記載のヒートポンプ給湯機において、
    前記制御手段は、前記温度センサの検出値から温度上昇率を算出し、該温度上昇率に基づいて前記切替弁を制御することを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  5. 請求項3に記載のヒートポンプ給湯機において、
    前記制御手段は、前記温度センサの検出値に基づいて作動するタイマを備え、該タイマが作動して設定時間が経過したらバイパス手段に切り替えることを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  6. 請求項1乃至5いずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機において、
    前記補助熱交換器は、前記第1の冷媒が通流する管路と前記第2の冷媒が通流する管路が互いに接触して螺旋状に形成されていることを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  7. 請求項1乃至5いずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機において、
    前記補助熱交換器は、前記第1の冷媒が通流する断面十字状の伝熱管と、該伝熱管が内部に収納され前記第2の冷媒が通流する円筒状の容器とを備えてなることを特徴とするヒートポンプ給湯機。
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