JP2015078773A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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哲英 倉本
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欣公 田積
隆幸 高谷
Takayuki Takatani
隆幸 高谷
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Yoshitsugu Nishiyama
吉継 西山
由樹 山岡
Yoshiki Yamaoka
由樹 山岡
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裕史 柴田
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Masayuki Hamada
真佐行 濱田
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【課題】省エネルギー性に優れた貯湯式給湯装置を提供すること。【解決手段】ヒートポンプサイクル2と、湯を貯湯する貯湯槽3と、貯湯槽3の上部から湯を取り出す第1出湯管9と、少なくとも複数の運転モードを実行する制御手段51と、を備え、複数の運転モードは、加熱生成した湯を貯湯槽3に貯湯する貯湯運転モードと、ヒートポンプサイクル2によって貯湯運転モードよりも低い温度の湯を加熱生成しながら、加熱生成した湯を浴槽31への注湯に使用する直接注湯運転モードと、を含み、制御手段51は、直接注湯運転モードにおいて、ヒートポンプサイクル2によって加熱生成された湯を三方切替弁18によって沸き上げ管35側に設定して、貯湯槽3の下部の水よりも温度の高い湯水が貯湯槽3の下部に流入することを防止し、ヒートポンプサイクル2へと流入する水温を低く維持するのでヒートポンプサイクル2の効率が向上する。【選択図】図1

Description

本発明は、貯湯式の給湯装置に関するものである。
従来、この種の給湯装置は、例えば、図6のようなものがある(例えば、特許文献1参照)。図6は、特許文献1に記載された従来の給湯装置を示すものである。図6に示すように、圧縮機104、水熱交換器105、膨張弁106、空気熱交換器(蒸発器)107を冷媒配管で環状に接続してヒートポンプサイクルを形成している。また、貯湯槽103の底部、ポンプ119、流路切替弁126は、HP配管118で順次接続されており、流路切替弁126と貯湯槽103の底部、および貯湯槽103の上部とがHP配管118で接続されている。水熱交換器105の出口水温(以下、「沸き上げ温度」と称す)は、HP配管118の途中に設置された沸き上げ温度センサ121により検知する。
貯湯槽内の水を加熱して温水を生成し、生成した温水を貯湯槽に蓄える貯湯運転時には、貯湯槽103の底部の水がポンプ119により水熱交換器105に搬送され、ヒートポンプサイクルを循環する冷媒との熱交換により自身は加熱されて温水となり、HP配管118、流路切替弁126、HP配管118、出湯管120を経由して貯湯槽103上部に戻される。このときの沸き上げ温度やポンプ119の回転数、ヒートポンプサイクルの各部品の運転制御は、制御装置125により行われている。
貯湯槽103の上部には出湯管120が接続されており、貯湯槽103の底部には給水管109が接続されている。給湯混合弁111は、出湯管120から供給される貯湯槽103上部の温水と給水管109から供給される水とを混合して所定温度の温水とし、混合された温水を給湯配管113を経由して給湯端末114から給湯させる。給湯混合弁111出口の温水温度は、給湯配管113の途中に設置された給湯温度センサ122により検知する。また、湯はり混合弁112は、出湯管120から供給される貯湯槽103上部の温水と給水管109から供給される水とを混合して所定温度の温水年、混合された温水を湯はり配管115、湯はり開閉弁116を経由して浴槽117に給湯する。湯はり混合弁112出口の温水温度は、湯はり配管115の途中に設置された湯はり温度センサ123により検知する。また、浴槽117の水位は、湯はり配管115の途中に設置された湯はり圧力センサ129により検知する。
また、浴槽117への湯はり運転において、ヒートポンプサイクルを起動するとともに湯はり開閉弁116を開き、流路切替弁126を水熱交換器105と貯湯槽103の底部とが連通するように設定する。そして所定時間経過後に、流路切替弁126を、水熱交換器105と出湯管120とが連通するように設定し、ヒートポンプサイクルによって貯湯運転における沸き上げ温度よりも低い温度まで加熱した温水を、浴槽117への注湯へ使用する。
このように、湯はり運転において、貯湯運転における沸き上げ温度よりも低い温度の温水を生成することで、ヒートポンプサイクルの成績係数(以下、「COP」と称す)の工場を図っている。
特許第4975067号公報
しかしながら、前記従来の構成では、湯はり運転の開始時には流路切替弁を水熱交換器と貯湯槽の底部とが連通するように設定している。このため、ヒートポンプサイクルを起動してから所定時間経過後において、一定の温度まで加熱された温水が貯湯槽の底部に供給され、貯湯槽の底部の水温が上昇する。これにより、ヒートポンプサイクルに流入する貯湯槽の底部の水温が上昇することになり、その結果、ヒートポンプサイクルのCOPが低下するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ヒートポンプサイクルのCOPを向上させ、省エネルギー性に優れた貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の貯湯式給湯装置は、圧縮機、水熱交換器、減圧手段、蒸発器を冷媒配管で接続したヒートポンプサイクルと、前記水熱交換器によって加熱生成した湯を貯湯する貯湯槽と、前記貯湯槽の上部に接続され、前記貯湯槽に貯湯された湯を取り出す第1出湯管と、前記貯湯槽の下部から前記水熱交換器へと湯水が流れる沸き上げ往き配管と、前記水熱交換器から流出した湯水が流れる沸き上げ戻り配管と、前記沸き上げ戻り配管を流れた湯水が前記貯湯槽の上部又は前記第1出湯管へと流れる沸き上げ管と、前記沸き上げ戻り配管を流れた湯水が前記貯湯槽の下部へと流れる沸き上げバイパス管と、前記沸き上げ戻り配管が入口側に接続され、前記沸き上げ管と前記沸き上げバイパス管とが出口側に接続された三方切替弁と、少なくとも複数の運転モードを実行する制御手段と、を備え、前記複数の運転モードは、前記ヒートポンプサイクルによって加熱生成した湯を前記貯湯槽に貯湯する貯湯運転モードと、前記ヒートポンプサイクルによって前記貯湯運転モードよりも低い温度の湯を加熱生成しながら、加熱生成した前記湯を浴槽への注湯に使用する直接注湯運転モードと、を含み、前記制御手段は、前記直接注湯運転モードにおいて、前記三方切替弁を前記沸き上げ管側に設定することを特徴とする。
これにより、直接注湯運転モードにおいて、貯湯槽の下部に蓄えられた水よりも温度が上昇した湯水が、貯湯槽の下部へと流入することを防止でき、その結果、水熱交換器に流入する水の温度を低く維持することができる。
本発明によれば、水熱交換器に流入する水の温度を低く維持してヒートポンプサイクルのCOPを向上させ、省エネルギー性に優れた貯湯式給湯装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における貯湯式給湯装置の概略構成図 同貯湯式給湯装置において貯湯槽内温度分布の変化を示した図 直接注湯運転モードの制御シーケンスを示した図 ヒートポンプサイクルのCOPと沸き上げ温度の関係を示したグラフ 本発明の実施の形態2における貯湯式給湯装置の制御シーケンスを示した図 従来の給湯装置の概略構成図
第1の発明は、圧縮機、水熱交換器、減圧手段、蒸発器を冷媒配管で接続したヒートポンプサイクルと、前記水熱交換器によって加熱生成した湯を貯湯する貯湯槽と、前記貯湯槽の上部に接続され、前記貯湯槽に貯湯された湯を取り出す第1出湯管と、前記貯湯槽の下部から前記水熱交換器へと湯水が流れる沸き上げ往き配管と、前記水熱交換器から流出
した湯水が流れる沸き上げ戻り配管と、前記沸き上げ戻り配管を流れた湯水が前記貯湯槽の上部又は前記第1出湯管へと流れる沸き上げ管と、前記沸き上げ戻り配管を流れた湯水が前記貯湯槽の下部へと流れる沸き上げバイパス管と、前記沸き上げ戻り配管が入口側に接続され、前記沸き上げ管と前記沸き上げバイパス管とが出口側に接続された三方切替弁と、少なくとも複数の運転モードを実行する制御手段と、を備え、前記複数の運転モードは、前記ヒートポンプサイクルによって加熱生成した湯を前記貯湯槽に貯湯する貯湯運転モードと、前記ヒートポンプサイクルによって前記貯湯運転モードよりも低い温度の湯を加熱生成しながら、加熱生成した前記湯を浴槽への注湯に使用する直接注湯運転モードと、を含み、前記制御手段は、前記直接注湯運転モードにおいて、前記三方切替弁を前記沸き上げ管側に設定することを特徴とする貯湯式給湯装置である。
これにより、浴槽に向かって湯水が流れる風呂注湯管に設けられた注湯弁が開となって開始される直接注湯運転モードにおいて、開始時よりヒートポンプで沸き上げた温水を浴槽に注湯するため、水熱交換器の入り口水温が上昇することなく、ヒートポンプサイクルのCOP低下を防止できる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記沸き上げ管は、前記貯湯槽の上部に接続され、前記沸き上げ管と前記貯湯槽との接続箇所よりも下方、かつ、前記沸き上げバイパス管と前記貯湯槽との接続箇所よりも上方の貯湯槽から湯水を取り出す第2出湯管を備えたことを特徴とするものである。
これにより、貯湯槽には中温水を除去する第2出湯管を備えているため、直接注湯運転モードにおいて、ヒートポンプサイクルによって生成された湯水(低温水、中温水)が貯湯槽の上部に流入した場合でも、貯湯槽内の湯水の自然対流によって貯湯槽の下方へと移動した湯水を第2出湯管から取り出すことができるので、貯湯槽の温度成層を維持して、給湯装置としての運転効率を高く維持することができる。また、貯湯槽内に生じた中温水を第2出湯管から取り出すことで、貯湯槽の下部の水温上昇を抑制し、その結果、水熱交換器の入り口水温の上昇を抑制できるので、ヒートポンプサイクルのCOPが向上するという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における貯湯式給湯装置の概略構成を示す図である。ヒートポンプユニット2には、圧縮機4、水熱交換器5、減圧手段としての膨張弁6、空気熱交換器7を冷媒配管で環状に接続したヒートポンプサイクルが備えられており、内部には冷媒が封入されている。8は、空気熱交換器7に空気を供給するファンである。冷媒としては、HFC冷媒や二酸化炭素冷媒を用いることができる。
貯湯槽3の底部、沸き上げ往き配管32、水熱交換器5、沸き上げ戻り配管33、三方切替弁18、貯湯槽3を環状に接続して沸き上げ回路が構成されている。沸き上げ往き配管32の途中には、貯湯槽3の底部の水を水熱交換器5に搬送する沸き上げポンプ21が接続されている。
三方切替弁18の入口側には沸き上げ戻り配管33が接続されている。三方切替弁18の出口側は沸き上げバイパス管34により貯湯槽3の底部と接続されており、三方切替弁18の他の出口側は沸き上げ管35、沸き上げ管35が接続された第1出湯管9を介して貯湯槽上部に接続されている。すなわち、沸き上げポンプ21により搬送された沸き上げ戻り配管3内の温水は、三方切替弁18により、貯湯槽3の底部に戻る場合と、貯湯槽3
の上部(第1出湯管9)に戻る場合とを切り替えることができるようになっている。なお、沸き上げ管35は、貯湯槽3の上部に直接接続されていてもよい。
また、水熱交換器5出口の水温を検知する入水温度検知手段としての入水温度センサ41が沸き上げ戻り配管33に設けられている。さらに、水熱交換器5出口の水温を検知する沸き上げ温度検知手段としての出湯温度センサ42が、沸き上げ戻り配管33の途中に備えられている。
貯湯槽3の壁面には貯湯温度検知手段としての複数の温度センサ(残湯サーミスタ)40a〜40eが設置されており、残湯サーミスタ40a〜40eの温度により、貯湯槽3内の蓄熱熱量を把握することができる。
水道からの水は、減圧弁20が途中に接続された給水管11を経由して、貯湯槽3や後述する第2混合弁14、第3混合弁15へと供給される。給水管11は、給水分岐部12で第1給水分岐管12a、第2給水分岐管12b、第3給水分岐管12cに分岐しており、第1給水分岐管12aは貯湯槽3の底部に、第2給水分岐管12bは第2混合弁14に、第3給水分岐管12cは第3混合弁15にそれぞれ接続されている。
貯湯槽3の上部には第1出湯管9が接続されている。貯湯槽3の上下方向において第1出湯管9が接続された位置と貯湯槽3の底部との間には第2出湯管10が接続されている。なお、沸き上げ管35が貯湯槽3の上部に直接的に接続されている場合には、第2出湯管10は、沸き上げ管35が貯湯槽3に接続される箇所よりも下方に接続される。
第1出湯管9の他端は、出湯分岐管16と追いだき配管25とに分岐しており、出湯分岐管16は第1混合弁13に、追いだき配管25は風呂熱交換器24に接続されている。
給湯回路は、貯湯槽3内の温水と水道から供給される水とを、第1混合弁13、第2混合弁14、第3混合弁15で混合して所定温度の温水にして、カランやシャワーなどの給湯端末(図示していない)や浴槽31に給湯する回路である。
第1混合弁13は、第1出湯管9から供給される温水と第2出湯管10から供給される温水とを混合して出湯合流管17から流出させる。出湯合流管17は第1出湯合流管分岐管17aと第2出湯合流管分岐管17bとに分岐しており、第1出湯合流管分岐管17aは第2混合弁14に、第2出湯合流管分岐管17bは第3混合弁15にそれぞれ接続されている。
第2混合弁14は、第1出湯合流管分岐管17aから供給される温水と第2給水分岐管12bから供給される水とを混合して給湯管28から流出させ、カランやシャワーなどの給湯端末(図示していない)から所定温度の温水を給湯させる。第2混合弁14の出口側に接続された給湯管28には第1給湯温度検知手段としての給湯温度センサ43aが設置されている。給湯端末から給湯する際には、給湯温度センサ43aの検知温度が目標設定温度(ユーザーがリモコンより設定する)になるように、制御手段51が第2混合弁14の混合比を制御する。なお、第2出湯管10によって貯湯槽3内の中温水を使用して給湯を行う場合には、制御手段51は、第2混合弁14に加え、第1混合弁13の混合比を制御する。
第3混合弁15は、第2出湯合流管分岐管17bから供給される温水と第3給水分岐管12cから供給される水とを混合して風呂注湯管27から流出させ、注湯弁19、風呂往き配管29、風呂戻り配管30を介して所定温度の温水を浴槽31に注湯させる。第3混合弁15の出口側に接続された風呂注湯管27には第2給湯温度検知手段としての風呂給
湯温度センサ43bが設置されており、浴槽31に給湯する際には、風呂給湯温度センサ43bの検知温度が目標設定温度(ユーザーがリモコンより設定する)になるように、制御手段51が第3混合弁15の混合比を制御する。
風呂追いだき回路は、貯湯槽3の温水と浴槽31の温水とを風呂熱交換器24で熱交換することにより、浴槽31の温水を所定温度に加熱することができる。風呂追いだき回路は、貯湯槽3、第1出湯管9、追いだき配管25、風呂熱交換器24、追いだきポンプ22、追いだき戻り管26、貯湯槽3を環状に接続すると共に、浴槽31、風呂戻り配管30、風呂循環ポンプ23、風呂熱交換器24、風呂往き配管29、浴槽31を環状に接続して構成されている。また、風呂戻り配管30の途中には、浴槽31内の温水温度を検出する浴槽温度検知手段としての風呂温度センサ45、及び浴槽水位検知手段としての水位センサ46が設置されている。
本実施の形態における貯湯式給湯装置は、ヒートポンプユニット2で加熱した温水を貯湯槽3に蓄える貯湯運転モードと、浴槽31に所定温度の湯を所定量だけ湯はりする風呂自動湯はり運転を行う場合に、ヒートポンプユニット2を起動すると共に注湯弁19を開き、水熱交換器5から供給された温水と第1出湯管9から供給された温水とを混合した後に、第1混合弁13、第3混合弁15、風呂注湯管27を経由して浴槽31に注湯する直接注湯運転モードとを備えている。直接注湯運転モードは設定操作手段としてのリモコン50を操作する(例えば、風呂自動湯はりボタンを押す)ことで運転を開始させることができる。
貯湯運転モードおよび直接注湯運転モードにおける各機器の運転制御は、制御手段51によって行われる。
以上のように構成された貯湯式給湯装置について、以下、貯湯式給湯装置の運転モードの動作を説明する。
貯湯運転モードは、貯湯槽3の底部の水をヒートポンプユニット2で加熱した後に、貯湯槽3の上部に貯湯するモードである。安価な電力を利用して深夜(23時〜翌朝7時)に運転するのが通常であるが、貯湯槽3内の湯量が減少して湯切れのリスクが生じた場合には、昼間時間帯(7時〜23時)に運転することもある。貯湯運転モード時、ヒートポンプユニット2のヒートポンプサイクル内に封入された冷媒は低圧のガス状態で圧縮機4に吸入され、高温高圧状態に圧縮された後に水熱交換器5に搬送されて、貯湯槽3から搬送された水と熱交換して自身は低温高圧状態となる。その後、冷媒は減圧手段としての膨張弁6で低温低圧状態に膨張して気液二相冷媒となり、空気熱交換器7で、ファン8により送風された外気から吸熱して低圧のガス冷媒となり、圧縮機4に吸入されるという動作を繰り返す。一方、貯湯槽3の底部の水は、沸き上げポンプ21により沸き上げ往き配管32を介して水熱交換器5に搬送され、前記ヒートポンプサイクルの冷媒と熱交換して自身は加熱されて温水となる。その後、加熱された温水は、沸き上げ戻り配管33、三方切替弁18を介し貯湯槽3の上部または底部に戻される。
水熱交換器5出口温水の温度は、ヒートポンプユニット2が起動してすぐに目標沸き上げ温度に到達する訳ではなく、しばらく時間を要する。沸き上げ温度検出手段42で検出した温度(以下、検出温度と呼ぶ)が目標沸き上げ温度に対して低い間(例えば、目標沸き上げ温度と検出温度との温度差が所定値以上の場合)は、沸き上げ戻り配管33の温水は、三方切替弁18により、沸き上げバイパス管34を介して貯湯槽3の底部に戻される。その後、検出温度が目標沸き上げ温度に近づいた場合(例えば、目標沸き上げ温度と検出温度との温度差が所定値未満になった場合)に、三方切替弁18を切り替えて沸き上げ戻り配管33の温水を沸き上げ管35、第1出湯管9を介して貯湯槽3の上部に戻す。以
上の動作により、ヒートポンプユニット2で加熱された高温の温水が貯湯槽3内に蓄えられる。
次に、給湯回路における第1混合弁13による中温出湯の動作について説明する。図2は、貯湯槽3内を全量沸き上げた状態から所定湯量を給湯した後の貯湯槽3内温度分布の一例を示したものである。図2中の実線が中温出湯を行った場合、破線が中温出湯を行わなかった場合を示している。
給湯端末(図示していない)、または浴槽31に、ユーザーが設定した目標給湯温度T1(℃)で給湯する場合、貯湯槽3上部から第1出湯管9、出湯分岐管16を経由して供給される温水と、貯湯槽3の略中央部から第2出湯管10を経由して供給される温水とを第1混合弁13で混合して、目標給湯温度T1よりも所定温度差δT(K)だけ高い温度の温水として出湯合流管17に流出させる。給湯端末に目標給湯温度T1(℃)で給湯する場合は、第1混合弁13から出湯合流管17、第1出湯合流管分岐管17aを経由して供給されるT1+δT(℃)の温水と、給水管11から第2給水分岐管12bを経由して供給される水とを第2混合弁14で混合して、給湯温度センサ43aの検知温度が目標給湯温度T1になるように第2混合弁14の混合比を制御手段51により制御する。
また、浴槽31に目標給湯温度T1(℃)で給湯する場合は、第1混合弁13から出湯合流管17、第2出湯合流管分岐管17bを経由して供給されるT1+δT(℃)の温水と、給水管11から第3給水分岐管12cを経由して供給される水とを第3混合弁15で混合して、風呂給湯温度センサ43bの検知温度が目標給湯温度T1になるように第3混合弁15の混合比を制御手段51により制御する。
なお、本実施の形態では、第1混合弁13出口側に温度センサを設置せずに、第1出湯管9から供給される温水温度と第2出湯管10から供給される温水温度とを残湯サーミスタ40a〜40eで検出して出口温度がT1+δT(℃)になるように制御しているが、第1混合弁13出口に第1混合弁出口温度センサを追加して、この第1混合弁出口温度センサで検出した温度が、T1+δT(K)になるように第1混合弁13を制御してもよい。以上の動作により、貯湯槽3内上部の高温の湯と貯湯槽3内底部の低温の水との境界層(以下、「中温層」と称し、主に中温層に存在する温水と同程度の温度の湯水を「中温水」と称す。)の中温水が第2出湯管10から貯湯槽3外に排出されるため、図2に示すように、貯湯槽3底部の水温上昇(ΔT)を抑制することができる。
ヒートポンプサイクル特性として、沸き上げ運転時の入水温度、即ち水熱交換器5の入口水温が高くなるほど成績係数(COP)が低下することが知られている。従って、第2出湯管10によって中温水を取り出すことで、貯湯槽3底部の水温上昇を抑制することができる。その結果、水熱交換器5に流入する水の温度を低く維持して、ヒートポンプサイクルによって温水を生成する際のCOPを向上させることができ、給湯装置としての省エネルギー性を向上させることができる。
次に、直接注湯運転モードについて説明する。図3は、直接注湯運転モードにおける制御シーケンスを示している。図3において、ユーザーによる風呂湯はり指令がリモコン50を介して入力されると、注湯弁19を開かれ、ヒートポンプユニット2が起動して圧縮機4や沸き上げポンプ21が運転される。
また、三方切替弁18を、沸き上げ戻り配管33と沸き上げ管35とが連通するように切り替える。この操作により、貯湯槽3底部の水は沸き上げポンプ21で水熱交換器5に搬送され、ここでヒートポンプサイクルの冷媒と熱交換して自身は加熱された後に沸き上げ戻り配管33、三方切替弁18、沸き上げ管35、第1出湯管9、第1混合弁13、第
3混合弁15、風呂注湯管27、注湯弁19、風呂往き配管29また風呂戻り配管30を経由して浴槽31に注湯される。これにより、ヒートポンプサイクルによって加熱生成された温水が貯湯槽3の底部に流入することを防止して、水熱交換器5に流入する水の温度が、直接注湯運転モードの開始前よりも上昇しないようにすることができるので、ヒートポンプサイクルのCOPが向上して、給湯装置としての運転効率を向上させることができる。
なお、ヒートポンプユニット2の起動当初は、水熱交換器5出口水温はすぐには上昇しないが、沸き上げ管35を通過後に、貯湯槽3の上部から第1出湯管9を経由して供給される温水と混合されるため、第3混合弁15に供給される温水温度が目標給湯温度よりも低下することはない。
図4は、ヒートポンプサイクルにおけるCOPと沸き上げ温度との関係を示したものである。貯湯運転モードにおける沸き上げ温度(出湯温度センサ42の検知温度)は、通常65℃〜90℃が一般的であるが、直接注湯運転モードにおける沸き上げ温度を貯湯運転モードにおける沸き上げ温度よりも低く(例えば、35℃)なるように運転させることにより、ヒートポンプサイクルのCOPを向上させることができ、省エネルギーを図ることができる。直接注湯運転モードにおける沸き上げ温度を貯湯運転モードにおける沸き上げ温度よりも低くするための具体的手段としては、沸き上げポンプ21の回転数を貯湯運転モード時よりも大きくすることで流量を増大させることにより、水熱交換器5出口温度を貯湯運転モード時の沸き上げ温度よりも低下させることができる。
直接注湯運転モードにおいて、浴槽31に所定の注湯が終了した場合には、ヒートポンプユニット2、沸き上げポンプ21を停止させると共に注湯弁19を閉じて浴槽31への注湯を停止させる。
なお、直接注湯運転モード終了時の浴槽31の温度が、設定操作手段(リモコン)50で設定した温度よりも低い場合は、風呂追いだき回路により、貯湯槽3の温水を利用して浴槽31内の温水を加熱することも可能である。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態における貯湯式給湯装置の直接注湯運転モード時の制御シーケンスを示す図である。本実施の形態において、実施の形態1と同一の箇所においては、詳細な説明は省略する。
本実施の形態が、実施の形態1と異なる点は、直接注湯運転モードの制御シーケンスにおいて、浴槽31の水位検知モードの間だけ、注湯弁19を閉じて、貯湯槽3の底部と水熱交換器5とが連通するように三方切替弁18を切り替えるところである。ここで、推移検知モードとは、浴槽31に注湯する際に、一時的に注湯弁19を閉じて浴槽水位検知手段(水位センサ)46により浴槽31の水位を把握するモードである。
これにより、直接注湯運転モードの途中で、直接注湯運転モードを中断して行われる浴槽31の水位検知モードの間だけ、ヒートポンプサイクルで加熱した温水(この時の沸き上げ温度は、貯湯槽3の上部の湯温よりも低い)を貯湯槽3の底部に戻すことにより、貯湯槽3の上部の温度が低下することを防止できる。
以上のように、本発明にかかる貯湯式給湯装置は、給湯装置としての省エネルギー性を向上させることができるので、家庭用、業務用の給湯装置として適用することができる。
1 貯湯ユニット
2 ヒートポンプユニット
3 貯湯槽
4 圧縮機
5 水熱交換器
6 膨張弁(減圧手段)
7 空気熱交換器
8 ファン
9 第1出湯管
10 第2出湯管
11 給水管
12 給水分岐部
12a 第1給水分岐管
12b 第2給水分岐管
12c 第3給水分岐管
13 第1混合弁(中間混合弁)
14 第2混合弁(給湯混合弁)
15 第3混合弁(風呂混合弁)
16 出湯分岐管
17 出湯合流管
17a 第1出湯合流管分岐管
17b 第2出湯合流管分岐管
18 三方切替弁
19 注湯弁
20 減圧弁
21 沸き上げポンプ
27 風呂注湯管
28 給湯管
31 浴槽
32 沸き上げ往き配管
33 沸き上げ戻り配管
34 沸き上げバイパス管
35 沸き上げ管
40a〜40e 貯湯温度検知手段(残湯サーミスタ)
41 入水温度検知手段
42 沸き上げ温度検知手段(出湯温度センサ)
43a 第1給湯温度検知手段(給湯)
43b 第2給湯温度検知手段(風呂)
45 浴槽温度検知手段
46 浴槽水位検知手段
50 設定操作手段(リモコン)
51 制御手段

Claims (2)

  1. 圧縮機、水熱交換器、減圧手段、蒸発器を冷媒配管で接続したヒートポンプサイクルと、前記水熱交換器によって加熱生成した湯を貯湯する貯湯槽と、
    前記貯湯槽の上部に接続され、前記貯湯槽に貯湯された湯を取り出す第1出湯管と、
    前記貯湯槽の下部から前記水熱交換器へと湯水が流れる沸き上げ往き配管と、
    前記水熱交換器から流出した湯水が流れる沸き上げ戻り配管と、
    前記沸き上げ戻り配管を流れた湯水が前記貯湯槽の上部又は前記第1出湯管へと流れる沸き上げ管と、
    前記沸き上げ戻り配管を流れた湯水が前記貯湯槽の下部へと流れる沸き上げバイパス管と、
    前記沸き上げ戻り配管が入口側に接続され、前記沸き上げ管と前記沸き上げバイパス管とが出口側に接続された三方切替弁と、
    少なくとも複数の運転モードを実行する制御手段と、を備え、
    前記複数の運転モードは、前記ヒートポンプサイクルによって加熱生成した湯を前記貯湯槽に貯湯する貯湯運転モードと、前記ヒートポンプサイクルによって前記貯湯運転モードよりも低い温度の湯を加熱生成しながら、加熱生成した前記湯を浴槽への注湯に使用する直接注湯運転モードと、を含み、
    前記制御手段は、前記直接注湯運転モードにおいて、前記三方切替弁を前記沸き上げ管側に設定することを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 前記沸き上げ管は、前記貯湯槽の上部に接続され、
    前記沸き上げ管と前記貯湯槽との接続箇所よりも下方、かつ、前記沸き上げバイパス管と前記貯湯槽との接続箇所よりも上方の貯湯槽から湯水を取り出す第2出湯管を備えたことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
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