JP2012242012A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

貯湯式給湯機 Download PDF

Info

Publication number
JP2012242012A
JP2012242012A JP2011113764A JP2011113764A JP2012242012A JP 2012242012 A JP2012242012 A JP 2012242012A JP 2011113764 A JP2011113764 A JP 2011113764A JP 2011113764 A JP2011113764 A JP 2011113764A JP 2012242012 A JP2012242012 A JP 2012242012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water
bathtub
storage tank
water storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011113764A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Sakuma
利幸 佐久間
Kei Yanagimoto
圭 柳本
Masayuki Sudo
真行 須藤
Yasunari Matsumura
泰成 松村
Naoki Watanabe
尚希 渡邉
Kyohei Iida
恭平 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2011113764A priority Critical patent/JP2012242012A/ja
Publication of JP2012242012A publication Critical patent/JP2012242012A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

【課題】貯湯タンクから回収した膨張水の熱エネルギーおよび水資源を有効に利用することの可能な貯湯式給湯機を提供する。
【解決手段】貯湯タンク10から排出される膨張水を貯留する膨張水貯留タンク73と、途中にポンプ52が配設された浴槽水循環配管51と、ポンプ52の吐出側と貯湯タンク10とを接続する湯張り配管5と、ポンプ52の吸込側と膨張水貯留タンク73とを接続する配管68と、浴槽水循環配管51と配管68との接続部に配設された四方弁27と、を備え、浴槽50の湯張り運転を行う場合に、四方弁27によって流路を切り替えることにより、貯湯タンク10内の湯水を湯張り配管5及び浴槽水循環配管51を介して浴槽50へ供給する通常の湯張り運転と、膨張水貯留タンク73内の膨張水を配管68及び浴槽水循環配管51を介して浴槽50へ供給する膨張水を利用した湯張り運転とを選択的に実行する。
【選択図】図4

Description

この発明は、貯湯式給湯機に関する。
貯湯タンク内の温水の沸き上げを行う貯湯式給湯機は、貯湯タンクへの高温の湯水の貯留に関して、貯湯タンク内の圧力を所定値内に維持する必要がある。このため、従来の貯湯式給湯機は、貯湯タンクに圧力逃し弁を設け加熱に伴って生じる膨張水を機外へ排出する構成を備える。但し、貯湯タンクから排出される膨張水をドレンとしてそのまま装置外に垂れ流すこととすると、膨張水の有する熱エネルギーや膨張水そのものである水資源が無駄に捨てられてしまう。
そこで、例えば特許文献1では、沸き上げ運転の際に生じる膨張水を有効に利用する技術として、沸き上げ運転で生じる膨張水の有する熱エネルギーを利用してエネルギー効率の向上を図る技術が提案されている。
特開2005−233444号公報
しかしながら、特許文献1に開示された給湯機は、膨張水の有する熱エネルギーは回収されるものの、膨張水そのものはドレンとして排出されるものであり、水資源の有効利用の面で改善が望まれていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、貯湯タンクから回収した膨張水の熱エネルギーおよび水資源を有効に利用することの可能な貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
この発明に係る貯湯式給湯機は、加熱手段により加熱された湯水を貯留する貯湯タンクと、一端が浴槽に接続され、途中に浴槽水循環ポンプが配設され、他端が浴槽へと接続された浴槽水循環配管と、一端が貯湯タンクに接続され、他端が浴槽水循環配管における浴槽水循環ポンプの吐出側と浴槽との間に接続された湯張り配管と、一端が貯湯タンクの上部に接続された膨張水配管と、膨張水配管の途中に配設され、所定圧力以上になると当該膨張水配管を開放する逃し弁と、膨張水配管の他端に接続され、逃し弁を通過した膨張水を回収する膨張水貯留タンクと、一端が膨張水貯留タンクに接続され、他端が浴槽水循環配管における浴槽水循環ポンプの吸込側と浴槽との間に接続された膨張水取り出し配管と、浴槽水循環配管と膨張水取り出し配管との接続部に配設された流路切替弁と、を備え、流路切替弁は、膨張水取り出し配管側を閉塞させ且つ浴槽水循環配管の吸込側と浴槽側とを連通させる第1流路形態と、浴槽水循環配管の浴槽側を閉塞させ且つ膨張水取り出し配管と浴槽水循環配管の吸込側とを連通させる第2流路形態と、を切り替え可能に構成され、流路切り替え弁を第1流路形態に切り替えた状態で、貯湯タンク内の湯水を湯張り配管及び浴槽水循環配管を介して浴槽へ供給する第1湯張り手段と、流路切り替え弁を第2流路形態に切り替えた状態で、膨張水貯留タンク内の膨張水を膨張水取り出し配管及び浴槽水循環配管を介して浴槽へ供給する第2湯張り手段と、浴槽の湯張り運転を行う場合に、第1湯張り手段と第2湯張り手段とを選択的に実行する湯張り制御手段と、を備えるものである。
この発明によれば、貯湯タンクから回収した膨張水の熱エネルギーおよび水資源を有効に利用することの可能な貯湯式給湯機を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の構成図である。 本実施の形態における貯湯式給湯機の貯湯運転時の回路構成図である。 本実施の形態における貯湯式給湯機の通常の湯張り運転時の回路構成図である。 本実施の形態における貯湯式給湯機の膨張水を利用した湯張り運転時の回路構成図である。 本実施の形態における貯湯式給湯機の膨張水を利用した湯張り運転時の回路構成図である。 本実施の形態における貯湯式給湯機の膨張水貯留タンク内の洗浄動作時の回路構成図である。 本実施の形態における貯湯式給湯機の浴槽内の浴槽水の排出動作時の回路構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の構成図である。本実施例による給湯機は、タンクユニット1とヒートポンプユニット60とから構成され、2つのユニットは、ヒートポンプ入口配管41とヒートポンプ出口配管42とによって接続されている。ヒートポンプ入口配管41には湯水を循環させるHP循環ポンプ19が設けられている。また、タンクユニット1には、制御部80が内蔵されている。タンクユニット1およびヒートポンプユニット60が備える各種の弁類、ポンプ類等の作動は、これらと電気的に接続された制御部80により制御される。以下、貯湯式給湯機の各構成要素について説明する。
ヒートポンプユニット60は、タンクユニット1から導かれた低温水を加熱するための加熱手段として機能するものである。ヒートポンプユニット60は、圧縮機61、沸き上げ用熱交換器62、膨張弁63、空気熱交換器64を冷媒循環配管65にて環状に接続し、冷凍サイクルを構成している。沸き上げ用熱交換器62は、冷凍サイクルを構成する冷媒循環配管65を流れる冷媒とタンクユニット1からHP循環ポンプ19を動作することでヒートポンプ入口配管41より導いた低温水との間で熱交換を行うためのものである。熱交換後の温水はヒートポンプ出口配管42を通り、貯湯タンク10上部へ積層に貯湯される。また、HP出口側サーミスタ66は、沸き上げ用熱交換器62で加熱した高温水の温度を検知するためのセンサーであり、ヒートポンプ出口配管42に設けられている。ヒートポンプユニット60で高温水を得るためには、ヒートポンプサイクルは、冷媒として二酸化炭素を用い、臨界圧を越える圧力で運転することが好ましい。
一方、タンクユニット1には、以下の各種部品や配管などが内蔵されている。貯湯タンク10は、湯水を貯留するものである。貯湯タンク10の下部には、市水を供給するための給水配管2が接続されており、貯湯タンク10の上部には、貯留した湯水を給湯機外部へ供給するための給湯配管3が接続されている。尚、貯湯タンク10には、ヒートポンプユニット60で加熱された高温水をタンク上部から流入させるとともに、低温水はタンク下部から流入させ、タンク内の上部と下部で温度差が生じるように湯水が貯留される。
残湯サーミスタ11、12は、それぞれ貯湯タンク10の表面に設けられたセンサーで、貯湯タンク10内の湯水の温度分布を検知する。制御部80は、前述した残湯サーミスタ11、12が検知した温度から、貯湯タンク10内の残湯量を把握し、ヒートポンプユニット60による貯湯タンク10内の湯水の沸き上げ運転の開始・停止を制御し、また、循環ポンプや制御弁等のアクチュエータへの駆動の開始や停止、さらには出力を制御し、沸き上げ運転や給湯運転、追焚き運転等を制御する。
また、貯湯タンクユニット1内には、循環ポンプ21および利用側熱交換器22が内蔵されている。循環ポンプ21は、給湯機内の追い焚き配管20に湯水を循環させるためのポンプである。利用側熱交換器22は、貯湯タンク10やヒートポンプユニット60から供給される高温水を利用して2次側の浴槽循環水や暖房用循環水を加熱するための熱交換器である。尚、本実施形態では、利用側熱交換器22の2次側は、浴槽50内の湯水を循環させる浴槽水循環回路51として説明する。
また、タンクユニット1には、上述した給水配管2および給湯配管3の他、給水配管2から分岐した給水分岐管4が配設されている。貯湯タンク10の上部から取り出した高温水を給湯配管3から取り出し、給水分岐管4から取り出した市水を混ぜて適温に調整する混合弁30にて供給温度を適温に調整され、湯張り配管5を通り浴槽50へお湯張りされる。
湯張り配管5の混合弁30の出口側には、ふろ湯張りの供給と停止を制御するふろ電磁弁6と、浴槽水の逆流を防止する逆流防止弁7とを備えている。ふろ電磁弁6と利用側熱交換器22との間には、浴槽50内の湯水を循環可能に接続された浴槽水循環配管51の一端が接続されている。湯張り配管5には、給湯配管内の温水の温度を検出するための湯張り温度センサ14が設けられている。
なお、浴槽水循環ポンプ52は、浴槽内の温水を循環させるためのポンプであり、浴槽水循環配管51に設けられている。浴槽入口側サーミスタ53は、浴槽水循環配管51を循環する湯水の温度を検知するためのもので、浴槽水循環配管51に設けられている。四方弁27は、浴槽水循環配管51の浴槽水循環ポンプ52と浴槽50の途中に2つのポートを経由して接続されている。浴槽水循環配管51内の浴槽水循環ポンプ52と四方弁27の途中には、温水の流れの有無を検知するフロースイッチ55が取り付けられている。
次に四方弁27の流路の切り替え動作について説明する。四方弁27は、4つのポート(a〜dポート)から構成されており、2つのポートを選択して温水の流れる流路を切り替え可能に構成されている。具体的には、四方弁27は、以下の4つの経路に切り替え可能に構成されている。
(1)a−b経路:a,b経路は開状態、c,d経路は閉状態の経路(第2流路形態)
(2)b−c経路:b,c経路は開状態、a,d経路は閉状態の経路(第3流路形態)
(3)c−d経路:c,d経路は開状態、a,b経路は閉状態の経路
(4)d−a経路:d,a経路は開状態、b,c経路は閉状態の経路(第1流路形態)
浴槽水循環配管51は、湯張り配管5の途中に接続され、浴槽水循環ポンプ52、浴槽循環入り口サーミスタ53、四方弁27のaポート、dポートを経由して浴槽50へと接続される。通常、浴槽水の循環時や浴槽へお湯張りをする際、また待機状態にはd−a経路に設定されている。
膨張水配管70は、給湯配管3から分岐して膨張水貯留タンク73の開口部へ接続された配管であって、途中に圧力逃し弁72および逆止弁76を備えている。尚、膨張水配管70は、給湯配管3から分岐せずに貯湯タンク10から直接取り出す構成としてもよい。
膨張水貯留タンク73の下部には膨張水取り出し配管68の一端が接続され、他端は四方弁27のbポートに接続されている。また、膨張水貯留タンク73には、膨張水貯留タンク73内の容量以上の温水が貯留された際に排水するためのオーバーフロー管75が接続されており、オーバーフロー管75を通る温水は外部の排水溝90へと流出して排水される。また、オーバーフロー管75の途中には、排水溝90へと流出された水が逆流することを防止するための逆止弁77が設けられている。更に、オーバーフロー管75は、逆止弁77の上流側から分岐して四方弁27のcポートへも接続されている。
尚、上述した逆止弁76および77は、排水溝90からの水の逆流を防止するための、水道法に定められた逆流防止手段として機能する。これにより、万が一、貯湯タンク10内の圧力が低下した場合や汚水側の圧力が貯湯タンク10内の圧力より高くなった場合、汚水がオーバーフロー管75、膨張水配管70を経て貯湯タンク10内へ汚水が逆流することがなくなるため、安全性の高い給湯機を提供することが可能となる。さらに、逆止弁76や77には、上流側が負圧になった場合に下流側から流れてきた温水を大気へ開放する大気開放弁の機能も備えており、貯湯タンク10内へ汚水が流入することを防止することが可能となり、安全性の高い給湯機の提供が可能となる。
膨張水貯留タンク73の貯湯容量については、水の温度差による体積変化を考慮した値を設定することが望ましい。すなわち、貯湯タンク10に給水される水の温度は、冬期においては5℃程度まで低下し、貯湯温度は、負荷に応じて設定されるが、電気温水器のような給湯機においては90℃程度まで加熱されることがある。5℃の水を90℃に加熱した場合、体積は約4%程度増加することになる。したがって、膨張水貯留タンク73が貯湯運転により発生する膨張水を貯留するためには、貯湯タンク10の容量の約4%程度の容量を有することが望ましい(たとえば400Lであれば16Lの容量)。
次に、ヒートポンプの貯湯運転について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態における貯湯式給湯機の貯湯運転時の回路構成図である。尚、図中における太線は給湯機の動作や温水の流れを示しており、矢印は温水や冷媒の流れる方向を示している。貯湯運転は、図2のように、ヒートポンプユニット60で加熱した温水を循環させて貯湯タンク10内の温水を加熱する動作である。なお、貯湯タンク10には予め冷水が満たされているものとして説明する。
貯湯運転が開始されると、ヒートポンプユニット60が起動されると同時にHP循環ポンプ19が駆動されて、湯水がヒートポンプ入口配管41内を循環する。これに伴い、沸き上げ用熱交換器62で熱エネルギーを受けて加熱された温水は、ヒートポンプ出口配管42を経て貯湯タンク10の上層部からタンク内へ流入し、貯湯タンク10の下部から流出した冷水は沸き上げ用熱交換器62へ流入する循環を行う。これにより、貯湯タンク10には層をなすように上部側から高温水が貯留される。
一方、貯湯運転時には、貯湯タンク10の温水の加熱に伴う体積膨張によって内圧が上昇する。そして、膨張水配管70に設けた圧力逃し弁72の設定圧力を超えると、膨張した温水が膨張水配管70を経て膨張水貯留タンク73に排出される。したがって、貯湯運転時には、貯湯タンク10から排出された膨張水が膨張水貯留タンク73に次第に貯留される。このとき、四方弁27はd−a経路の状態で待機しており、bおよびcポートは閉状態に制御されている。
貯湯タンク10に貯留される温水の温度は、残湯サーミスタ11、12で検知され、最下層の温水が所定温度まで加熱されると貯湯運転を終了する。貯湯運転が終了すると、貯湯タンク10には高温水で満たされた状態になり、膨張水貯留タンク73には貯湯タンク10から排出された約4%程度の膨張水が貯留された状態となる。膨張水貯留タンク73内の容量に対し、容量以上の温水が貯留された場合や既に膨張水貯留タンク73に温水が貯留されている場合は、膨張水貯留タンク73内が満水状態となり、オーバーフロー管75を経由して排水溝90へ排水される。
次に、浴槽への通常の湯張り運転について、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態における貯湯式給湯機の通常の湯張り運転時の回路構成図である。このとき、四方弁27はd−a経路の状態で待機しており、b、cポートは閉状態に制御されている。浴槽50への湯張り運転が開始されると、先ず、ふろ電磁弁6が開状態に制御されて温水が給湯される。次いで、混合弁30により給水分岐管4からの市水と給湯配管3からの高温水とを混合する。この際、予め設定された温度の温水になるように、両者の流量を調整する制御を行う。
混合弁30にて温度調整された温水は、湯張り配管5および浴槽水循環配管51内を水で満たすように、予め設定された湯量が浴槽50へ給湯される。次に、浴槽水ひきこみ動作を行う。具体的には、浴槽水循環ポンプ52を動作させてフロースイッチ55の検知状態を確認する。浴槽50内に浴槽水がない場合には浴槽水循環配管51内の温水が流れないためフロースイッチ55はOFFと検知する。この場合、浴槽水がないと制御部が判断し、使用者により予め設定された浴槽の湯量に基づいて湯張りを再度開始し、設定された湯量まで到達するとふろ電磁弁6を閉状態にして湯張り動作を終了する。
次に、膨張水を利用した浴槽50への湯張り運転について、図3および図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態における貯湯式給湯機の膨張水を利用した湯張り運転時の回路構成図である。先ず、上述した図3に示すとおり、四方弁27はd−a経路の状態で待機しており、b、cポートは閉状態に制御されている。浴槽50への湯張り運転が開始されると、先ず、ふろ電磁弁6が開状態に制御されて、予め設定された湯量の温水が給湯される。この際、給湯される湯が予め設定された温度の温水になるように、混合弁30の開度が調整される。
次に、図4に示すように、膨張水ひきこみ動作を行う。具体的には、浴槽水循環ポンプ52を動作させてフロースイッチ55の検知状態を確認する。その結果、フロースイッチ55がOFFと検知した場合には、浴槽水がないと制御部が判断し、膨張水貯留タンク73内の膨張水を浴槽50へ供給する動作を行う。ここでは、具体的には、浴槽水循環ポンプ52は動作させたままで、四方弁27をa−b経路へ切り替える。これにより、膨張水貯留タンク73に貯留された膨張水は、膨張水取り出し配管68、四方弁27のa−bポートを通り、浴槽水循環配管51、湯張り配管5を経て、浴槽50へ供給される。フロースイッチ55がOFFになるまでの間、つまり膨張水貯留タンク73内の温水が空になるまでは浴槽50への供給を継続し、フロースイッチ55がOFFと検知すると、浴槽水循環ポンプ52の運転は停止する。その後、図3のように、四方弁27をd−a経路に移動して、残り予め設定された湯量になるまでは前述した通常の湯張り動作を継続する。
以上により、膨張水を浴槽50に供給することで、設定された湯量に対し供給可能な膨張水の湯量分の熱量と水量を節約することが可能となり、効率がよく経済性の高い運転が可能となる。
さらに、湯張り時だけではなく、例えば使用者が浴槽水を洗濯水として使用したい場合などでは、湯張り時の使用ではなく、通常時にでも膨張水貯留タンク73に貯留された膨張水を浴槽に供給することも可能である。
使用者が使用可能なリモコン等のユーザーインターフェース(図示しない)等で膨張水利用指示がある、または、あらかじめ設定された膨張水の送水タイミングを迎えた場合、図4のように、四方弁27を通常待機のd−a経路からa−b経路へ移動する。浴槽水循環ポンプ52を駆動させると、膨張水貯留タンク73に貯留された膨張水は、膨張水取り出し配管68、四方弁27、浴槽水循環配管51、湯張り配管5を経て、浴槽50へ供給される。以上により、使用者が使用したいタイミングまたは、自動的に、膨張水の有効利用が可能となり、水を節約可能な給湯機の提供が可能となる。
次に、膨張水貯留タンク73内の膨張水排水動作を、図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態における貯湯式給湯機の膨張水を利用した湯張り運転時の回路構成図である。使用者が長期間湯張り動作を実施しない場合、膨張水貯留タンク73内の温水は長期間放置されることになる。膨張水貯留タンク73は、断熱構造は採られているが、長期間放置すれば内部の温水温度は低下する上に、レジオネラ菌などの雑菌が繁殖し衛生上問題である。このような膨張水を次の湯張り動作に利用することは不適当であるので、本実施の形態の装置では膨張水排出動作を実施する。
例えば、ふろ電磁弁6の開閉が最後に行われてからの経過時間は、湯張り動作を最後に行ってからの経過時間を示している。そこで、本実施の形態の装置では、係る経過時間が予め定められた期間に達した場合に、制御部80は、四方弁27をb−c経路に移動させる。これにより、膨張水貯留タンク73に貯留された温水は、膨張水取り出し配管68、四方弁27を経由してオーバーフロー管75を通り排水溝90へ排水される。
以上の動作を実施することにより、使用者が長期間湯張り動作を実施しなかった場合に膨張水貯留タンク73に貯留された温水を排水することができる。これにより、膨張水貯留タンク73内の膨張水が非常に衛生的であり、且つ効率が高い給湯機を提供することが可能となる。
次に、膨張水貯留タンク73内の洗浄動作を、図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態における貯湯式給湯機の膨張水貯留タンク73内の洗浄動作時の回路構成図である。本実施の形態の装置では、膨張水貯留タンク73内を常に清潔で衛生的に保つために、膨張水貯留タンク73内への注水を行う洗浄動作を実施する。
洗浄動作では、先ず、四方弁27を待機時のd−a経路からa−b経路へ切り替える。そして、ふろ電磁弁6を開状態に制御すると注水動作が行われ、膨張水貯留タンク73内に市水が供給される。膨張水貯留タンク73内がタンク容量以上の注水量になると、オーバーフロー管75から排水される。この洗浄動作を予め定められた一定の時間行うことにより、清潔な水の水流の力によって膨張水貯留タンク73内のごみや汚れが取り除かれ、タンク内が清潔に保たれる。以上の動作を実施することにより、膨張水貯留タンク73内を洗浄することが可能なつねに清潔さを保つことができる給湯機を提供することが可能となる。
更に、浴槽50内の浴槽水の排出動作を、図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態における貯湯式給湯機の浴槽50内の浴槽水の排出動作時の回路構成図である。浴槽水の排出動作を実施する場合には、四方弁27のc−d経路を利用する。浴槽50内の温水を抜く場合には、四方弁27を待機時のd−a経路からc−d経路へ切り替える。浴槽50内の浴槽水は、浴槽水循環配管51、四方弁27を経由してオーバーフロー管75へ流れ、排水溝90へ排水される。以上の動作を実施することにより、浴槽50内の浴槽水を四方弁27の流路切り替え制御を利用することで排水することが可能となり、使い勝手の良い給湯機を提供することが可能となる。
以上、本実施の形態の貯湯式給湯機について説明したが、本発明は前記した構成に限定されるものではない。すなわち、例えば、上述した本実施の形態の貯湯式給湯機ではヒートポンプユニット60を備えた構成としたが、ガスエンジンを駆動するヒートポンプ式熱源機や電気ヒータを用いた熱源機を備えた構成を採ることも可能である。
また、上述した本実施の形態では、ヒートポンプサイクルを、冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルとしたが、もちろん一般の臨界圧力以下のヒートポンプサイクルでもよい。またこの場合、冷媒としてはフロンガス、アンモニアなどを用いても良い。
また、上述した本実施の形態では、浴室や炊事場などに設置されるカラン(給水栓)を備えていない構成としたが、これらのカランに給湯する給湯回路を備えた構成を採用することも可能である。
5 湯張り配管
10 貯湯タンク
27 四方弁(流路切替弁)
50 浴槽
51 浴槽水循環配管
52 浴槽水循環ポンプ
55 フロースイッチ(検知手段)
60 ヒートポンプユニット(加熱手段)
68 膨張水取り出し配管
70 膨張水配管
73 膨張水貯留タンク
75 オーバーフロー管(排水配管、第2の排水配管)
76 逆止弁(逆流防止手段)
77 逆止弁(第2逆流防止手段)
80 制御部

Claims (7)

  1. 加熱手段により加熱された湯水を貯留する貯湯タンクと、
    一端が浴槽に接続され、途中に浴槽水循環ポンプが配設され、他端が前記浴槽へと接続された浴槽水循環配管と、
    一端が前記貯湯タンクに接続され、他端が前記浴槽水循環配管における前記浴槽水循環ポンプの吐出側と前記浴槽との間に接続された湯張り配管と、
    一端が前記貯湯タンクの上部に接続された膨張水配管と、
    前記膨張水配管の途中に配設され、所定圧力以上になると当該膨張水配管を開放する逃し弁と、
    前記膨張水配管の他端に接続され、前記逃し弁を通過した膨張水を回収する膨張水貯留タンクと、
    一端が前記膨張水貯留タンクに接続され、他端が前記浴槽水循環配管における前記浴槽水循環ポンプの吸込側と前記浴槽との間に接続された膨張水取り出し配管と、
    前記浴槽水循環配管と前記膨張水取り出し配管との接続部に配設された流路切替弁と、を備え、
    前記流路切替弁は、前記膨張水取り出し配管側を閉塞させ且つ前記浴槽水循環配管の前記吸込側と前記浴槽側とを連通させる第1流路形態と、前記浴槽水循環配管の前記浴槽側を閉塞させ且つ前記膨張水取り出し配管と前記浴槽水循環配管の前記吸込側とを連通させる第2流路形態と、を切り替え可能に構成され、
    前記流路切り替え弁を前記第1流路形態に切り替えた状態で、前記貯湯タンク内の湯水を前記湯張り配管及び前記浴槽水循環配管を介して前記浴槽へ供給する第1湯張り手段と、
    前記流路切り替え弁を前記第2流路形態に切り替えた状態で、前記膨張水貯留タンク内の膨張水を前記膨張水取り出し配管及び前記浴槽水循環配管を介して前記浴槽へ供給する第2湯張り手段と、
    前記浴槽の湯張り運転を行う場合に、前記第1湯張り手段と前記第2湯張り手段とを選択的に実行する湯張り制御手段と、
    を備えることを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記浴槽水循環配管における前記浴槽水循環ポンプの吸込側と前記流路切替弁との間に配設され、当該浴槽水循環配管内の流水を検知する検知手段を更に備え、
    前記湯張り制御手段は、前記湯張り運転の開始とともに前記第2湯張り手段を実行し、前記検知手段により流水が検知されなくなった場合に前記第1湯張り手段を実行することを特徴とする請求項1記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記膨張水配管の途中に配設され、前記膨張水貯留タンクから前記貯湯タンクへの湯水の逆流を防止する逆流防止手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2記載の貯湯式給湯機。
  4. 一端が前記膨張水貯留タンクの上部に接続され、他端が排水端末へ連通する排水配管を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記排水配管の途中に配設され、前記排水端末側から前記膨張水貯留タンクへの湯水の逆流を防止する第2逆流防止手段を更に備えることを特徴とする請求項4記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記流路切り替え弁を前記第2流路形態に切り替えることにより、前記貯湯タンクから前記膨張水貯留タンクを介して前記排水端末へと連通する洗浄流路を形成する洗浄流路形成手段と、
    前記貯湯タンク内の湯を前記洗浄流路へ供給することにより、前記膨張水貯留タンクを洗浄する洗浄手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項4または5記載の貯湯式給湯機。
  7. 一端が前記流路切替弁に接続され、他端が排水端末へ連通する第2の排水配管を更に備え、
    前記流路切替弁は、前記浴槽水循環配管を閉塞させ且つ前記膨張水取り出し配管と前記第2の排水配管とを連通させる第3流路形態に切り替え可能に構成され、
    前記浴槽の湯張り運転の前回の実施からの経過時間を算出する算出手段と、
    前記算出時間が所定の基準時間を超えた場合に、前記流路切替弁を前記第3流路形態に切り替えて前記膨張水貯留タンク内の膨張水を前記排水端末へ排水する排水手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
JP2011113764A 2011-05-20 2011-05-20 貯湯式給湯機 Pending JP2012242012A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011113764A JP2012242012A (ja) 2011-05-20 2011-05-20 貯湯式給湯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011113764A JP2012242012A (ja) 2011-05-20 2011-05-20 貯湯式給湯機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012242012A true JP2012242012A (ja) 2012-12-10

Family

ID=47463911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011113764A Pending JP2012242012A (ja) 2011-05-20 2011-05-20 貯湯式給湯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012242012A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016003833A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 株式会社ノーリツ ドレン排出装置
JP2018040526A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 株式会社Lixil 貯湯式温水器
JP2019180536A (ja) * 2018-04-03 2019-10-24 リンナイ株式会社 浴槽洗浄装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225255A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Noritz Corp 貯湯式給湯装置
JP2009036476A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Gastar Corp 燃焼装置
JP2009299927A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式給湯機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225255A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Noritz Corp 貯湯式給湯装置
JP2009036476A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Gastar Corp 燃焼装置
JP2009299927A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式給湯機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016003833A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 株式会社ノーリツ ドレン排出装置
JP2018040526A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 株式会社Lixil 貯湯式温水器
JP2019180536A (ja) * 2018-04-03 2019-10-24 リンナイ株式会社 浴槽洗浄装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4294624B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP5838914B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP6520802B2 (ja) 蓄熱システム
JP5585358B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP5095488B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JP3632651B2 (ja) 給湯装置
JP5401116B2 (ja) 給湯機
JP5401117B2 (ja) 給湯機
JP2012242012A (ja) 貯湯式給湯機
JP5655695B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP5394319B2 (ja) 給湯装置
JP5069955B2 (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP2007139258A (ja) 貯湯式給湯装置
JP2015078773A (ja) 貯湯式給湯装置
JP5423558B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP5387434B2 (ja) 風呂自動機能付き給湯機
JP2010078178A (ja) 給湯装置
JP6043954B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JP2009250588A (ja) 給湯装置
JP6119499B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP5831383B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP5862474B2 (ja) 給湯装置
JP2005147557A (ja) 給湯装置
JP2007147153A (ja) 貯湯式給湯装置
JP4515883B2 (ja) 貯湯式給湯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140430

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140902