JP2006078041A - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯湯運転と給湯運転の同時運転時は沸き上げ状態を変え、例えば、沸き上げ温度を貯湯運転のみの沸き上げ温度以下に制御しているので、COPが高く、さらに沸き上げ能力も高くなり、湯切れを防止できる。
【解決手段】圧縮機11、給湯用熱交換器12、膨張弁13、及び蒸発器14を配管で接続したヒートポンプサイクル10とヒートポンプサイクル10を用いて加熱された液体を蓄える貯湯タンク21を備え、貯湯運転と給湯運転の同時運転の場合、貯湯タンク21に沸き上げる状態を可変する沸き上げ状態可変手段73を備え、沸き上げ温度をヒートポンプサイクルの最大沸き上げ能力に調節しているので、COPが高く、さらに沸き上げ能力も高くなり、湯切れを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、貯湯タンクを備え、貯湯運転と給湯運転の同時運転が可能なヒートポンプ給湯装置に関するものである。
従来から、種々のヒートポンプサイクルを利用した給湯装置が提案されている。この装置において、貯湯タンクに沸き上げる制御方法として、貯湯タンク内の残湯量を検出してヒートポンプサイクルの加熱能力を可変させ、残湯量が多く短時間で沸き上げる必要がない場合に、ヒートポンプサイクルの加熱能力を小さくすることにより、運転音の低減を図る方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
図3は前記公報に記載された従来のヒートポンプ給湯装置の沸き上げ制御を示すフローチャートである。図3において、まず、沸き上げ制御をスタートすると(S1)、制御部が通電時間帯を検出し(S2)、夜間時間帯か否か判別され、夜間時間帯の場合は(S3)、貯湯タンクに備え付けられた温度センサの検出温度から貯湯タンク内の残湯量の多少を検出し(S4)、そして、制御部で温度センサBの検出温度から該残湯量が150L以下か否かが判断される(S5)。ここで、残湯量が150L以上と判断された場合は、該残湯量が200L以下か否か判断される(S6)。
残湯量が200L以上であれば、沸き上げを行わず、通電時間帯検出に戻る(S2)。残湯量が150L以下の場合は残湯量が少ないと判断し、制御部はヒートポンプサイクルの加熱能力を大きく設定して、加熱能力5.0kWで運転する(S7)。残湯量が150L以上で200L以下の場合は残湯量が多いと判断し、制御部はヒートポンプサイクルの加熱能力を小さく設定して、加熱能力4.5kWで沸き上げを開始する(S8)。
制御部の指示で、循環ポンプ、およびヒートポンプサイクルを運転してヒートポンプ本体の加熱動作を開始し、貯湯タンク上部より沸き上げる(S9)。そして、温度センサAによる検出温度が、操作部で設定された沸き上げ温度T℃(例えば90℃)に達したか否か判断され(S10)、温度センサAが沸き上げ温度T℃を検出すると、ヒートポンプ本体の加熱動作を停止して(S11)、沸き上げ制御を終了する(S12)。
特開2003−90606号公報
しかしながら、前記従来の構成では、貯湯タンク内の残湯量に応じてヒートポンプサイクルの沸き上げ能力を可変させるのみで、沸き上げ温度を可変させていない。
特に、ヒートポンプ給湯装置が貯湯運転と給湯運転とを同時に行っているときに、沸き上げ能力を可変させるのみで沸き上げ温度が一定であると、COPが低下し、湯切れが発生しやすくなる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、貯湯タンクを備え、貯湯運転と給湯運転の同時運転が可能なヒートポンプ給湯装置であって、貯湯運転と給湯運転の同時運転時は沸き上げ温度を変え、例えば、沸き上げ温度を貯湯運転のみの沸き上げ温度より下げる制御を行っているので、COPが高く、さらに沸き上げ能力も高くなり、湯切れの発生を抑制するヒートポンプ給湯装置を提供することを目的とする。特に、貯湯タンクの容量が例えば80リットルと小容量の場合でも湯切れを防止できる。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ給湯装置は、貯湯運転と給湯運転の同時運転時に沸き上げ温度を調節する沸き上げ状態可変手段を備えている。
これによって、貯湯運転と給湯運転の同時運転時は沸き上げ状態を変え、例えば、沸き上げ温度を貯湯運転のみの沸き上げ温度より下げる制御を行っているので、COPが高く、さらに沸き上げ能力も高くなり、湯切れを防止できる。
本発明のヒートポンプ給湯装置は、貯湯運転と給湯運転の同時運転時は沸き上げ温度を調節し、例えば、沸き上げ温度を貯湯運転のみの沸き上げ温度より下げる制御を行っているので、COPが高く、さらに沸き上げ能力も高くなり、湯切れを防止できる。
第1の発明は、圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び蒸発器を配管で接続したヒートポンプサイクルと、前記ヒートポンプサイクルを用いて加熱された液体を蓄える貯湯タンクと、貯湯運転と給湯運転の同時運転時に沸き上げ温度と沸き上げ能力とを調節する沸き上げ状態可変手段とを備えるものである。
従って、貯湯運転と給湯運転の同時運転の場合、貯湯タンクに沸き上げる状態を可変する沸き上げ状態可変手段を備えているので、COPが高くなる。また、沸き上げ温度を調節してより多量の湯が生成できるようになるので、沸き上げ能力が高くなり、湯切れを防止できる。
第2の発明は、特に第1の発明のヒートポンプ給湯装置において、沸き上げ状態可変手段は、沸き上げ能力と沸き上げ温度を給湯負荷に応じて調節するものである。
従って、貯湯運転と給湯運転の同時運転の場合、貯湯タンクに沸き上げる能力を給湯負荷に応じて適正な沸き上げ能力に制御できるので、COPが高く、湯切れを防止できる。また、必要最低限の電力を湯を沸かすため、余計な電気代も軽減される。
第3の発明は、特に第1の発明のヒートポンプ給湯装置において、沸き上げ状態可変手段は、沸き上げ能力と沸き上げ温度を前記貯湯タンクの残湯量に応じて調節するものである。
従って、貯湯運転と給湯運転の同時運転の場合、貯湯タンクに沸き上げる能力を貯湯タンクの残湯量に応じて適正な沸き上げ能力に制御できるので、湯切れを防止できる。
第4の発明は、特に第2または第3の発明のヒートポンプ給湯装置において、沸き上げ状態可変手段は、貯湯運転と給湯運転の同時運転開始時に沸き上げ能力を前記ヒートポンプサイクルの最大沸き上げ能力に調節するものである。
従って、貯湯運転と給湯運転の同時運転の場合、貯湯タンクに沸き上げる能力を貯湯運転のみの沸き上げ能力以上に制御しているので、沸き上げ能力が高くなり、湯を大量に生成でき、湯切れを防止できる。
第5の発明は、特に第2または第3の発明のヒートポンプ給湯装置において、沸き上げ状態可変手段は、貯湯運転と給湯運転の同時運転開始時に沸き上げ能力を給湯負荷に調節するものである。
従って、貯湯運転と給湯運転の同時運転の場合、貯湯タンクに沸き上げる能力を貯湯運転のみの沸き上げ能力以上に制御しているので、沸き上げ能力が高くなり、湯切れを防止できる。
第6の発明は、特に第2または第3の発明のヒートポンプ給湯装置において、沸き上げ状態可変手段は、沸き上げ温度を貯湯運転開始時の沸き上げ温度以下となるように調節するものである。
従って、貯湯運転と給湯運転の同時運転の場合、COPが高く、さらに沸き上げ能力も高くなり、湯切れを防止できる。
第7の発明は、特に第2または第3の発明のヒートポンプ給湯装置において、沸き上げ状態可変手段は、前記沸き上げ温度を前記ヒートポンプサイクルの最大COPが得られる温度に調節するものである。
従って、貯湯運転と給湯運転の同時運転の場合、貯湯タンクに沸き上げる温度を最大COPとなる温度に制御しているので、高COP運転ができる。
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか一つの発明において、ヒートポンプサイクルを複数備えている。
従って、沸き上げ能力に応じてヒートポンプサイクルの運転台数を切り換え、幅広い能力において効率の良い運転が可能となる。
第9の発明は、特に、第1〜8のいずれか一つの発明において、ヒートポンプサイクルに用いる冷媒を二酸化炭素とし、高圧側では臨界圧を越える状態で運転している。
従って、高温の湯を生成することができ、また貯湯タンクを併用する場合には高温の湯を貯湯できるので貯湯タンクを小型化できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の回路構成図である。図2は、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の運転制御のフローチャートである。
図1において、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の冷凍回路について説明する。
ヒートポンプサイクル10は、圧縮機11、給湯用熱交換器12、膨張弁13、及び蒸発器14を順に配管で接続して構成されている。また、ヒートポンプサイクル10は、給湯用熱交換器12をバイパスするバイパス回路15を備え、このバイパス回路15には制御弁16を設けている。また、ヒートポンプサイクル10に対応する蒸発器14に送風するためのファン17を設けている。
本実施例によるヒートポンプ給湯装置は、二酸化炭素を冷媒として用い、高圧側では臨界圧を越える状態で運転することが好ましい。
次に、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の出湯回路について説明する。
貯湯タンク21の第一底部配管22は、減圧弁23を介して水道管等の水供給配管24に接続されている。また、貯湯タンク21の第一底部配管22から分岐させた出水用配管25の一方は、逆止弁26を介して第一混合弁27に接続され、他方は、逆止弁28を介して第二混合弁29に接続されている。また、貯湯タンク21の第一上部配管30の一方は、逆止弁31を介し第一混合弁27に接続され、他方は、第二混合弁29に接続されている。
出水用配管25と貯湯タンク21の第一上部配管30は、それぞれ逆止弁26、および逆止弁31を介し、第一混合弁27で混合されキッチン、又は洗面所等の給湯用の蛇口32に接続されている。この出湯回路には、キッチン、又は洗面所等の給湯用の蛇口32の流量を検出する流量センサ33を備えている。
次に、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の貯湯回路について説明する。
貯湯タンク21の第二底部配管34は、第一循環ポンプ35を介して給湯用熱交換器12の水用配管12Aの流入側と接続されている。また、貯湯タンク21の第二上部配管36は、三方弁37を介して給湯用熱交換器12も水用配管12Aの流出側と接続されている。
また、給湯用熱交換器12も水用配管12Aの入口側には、入水温度センサ12B、出口側には、出湯温度センサ12Cを設置している。また、貯湯タンク21の第三底部配管38は、三方弁37に接続されている。貯湯タンク21には、残湯量センサ21Aおよび21Bを設置している。なお、本実施例では、残湯量センサ21Aを貯湯タンク内21の中間に設け、貯湯タンク内21の中間に位置する湯温を検知できる。そして、残湯量センサ21Aが所定温度(例えば65度)を下回ったとき、湯の残湯量を少ないと判断する。
また、本発明の実施例による貯湯タンク21は、積層式の貯湯タンクであり、タンク内での撹拌が防止され、上部に高温水が底部に低温水が蓄積されるように構成されている。
次に、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の風呂加熱回路について説明する。
貯湯タンク21の第四底部配管41は、第二循環ポンプ42、風呂用熱交換器43の第一水用配管43Aを介し、貯湯タンク21の第三上部配管44と接続されている。
風呂用熱交換器43の第二水用配管43Bは、第三循環ポンプ51を備えた浴槽用循環配管52と接続されている。また、風呂の湯量を検出するために、浴槽50と循環ポンプ51の間に水位センサ53を備えている。
なお、浴槽50への注湯は、第二混合弁29の下流側配管に接続した注湯用配管61を用いて行うことができる。この注湯用配管61は、浴槽用循環配管52に接続している。
注湯用配管61には、注湯弁62が設けられている。この注湯回路には、浴槽50への注湯流量を検出する流量センサ63を備えている。
リモコン71は、蛇口32からの出湯温度の指示や、浴槽50の沸き上げ温度及び沸き上げ開始などを指示し、このリモコン71からの指示に基づいてヒートポンプサイクル10とを制御手段72にて制御する。制御手段72には、沸き上げ状態可変手段73が含まれている。なお各種のセンサの検出値はこの制御手段72に入力されると共に、沸き上げ状態可変手段73は圧縮機11、膨張弁13、ファン17の制御に関して、この制御手段72から出力された結果と入水温度センサ12B、出湯温度センサ12Cの検出結果に基づいて制御を行う。
次に、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の貯湯運転動作について説明する。
貯湯運転とは、給湯用熱交換器12で放熱された熱により加熱された湯を貯湯タンク21に流入させることである。以下に具体的な説明を行う。
まず、貯湯タンク21に設置している残湯センサ21Aにて残湯量が少ないと判断すると、ヒートポンプサイクル10が運転を開始する。
圧縮機11で圧縮された冷媒は、給湯用熱交換器12で放熱し、膨張弁13で減圧された後、蒸発器14にて吸熱し、ガス状態で圧縮機11に吸入される。このとき、制御弁16は閉状態で、バイパス回路15には冷媒は流れない。
第一循環ポンプ35により貯湯タンク21からの水は、貯湯タンク21の第二底部配管34を通り、給湯用熱交換器12の水用配管12Aに導かれ、三方弁37を介し、貯湯タンク21に流入する。三方弁37において、貯湯タンク21の第二上部配管36に接続するか、貯湯タンク21の第三底部配管38に接続するかの判断は、給湯用熱交換器12の水用配管12Aの出口側に設置している出湯温度センサ12Cの温度によって行う。
次に、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の給湯運転動作について説明する。
給湯運転とは、使用者の要求によって、例えば蛇口32から湯を供給することである。以下に具体的な説明を示すと、蛇口32を開放すると、貯湯タンク21に貯湯された湯は、貯湯タンク21の第一上部配管30、逆止弁31を通り第一混合弁27の一方に導かれ、水道等の水は、水道管等の水供給配管24、減圧弁23、出水用配管25、逆止弁26を介して第一混合弁27の他方に導かれて混合され、蛇口32に導かれる。また、蛇口32が開放されるとき以外にも、浴槽50に湯をはる要求がなされたときには、第二混合弁27を介して貯湯タンク21に貯湯された湯と水道水が混合され、浴槽50に出湯される。
なお、本実施例のヒートポンプ給湯装置は、上記説明した貯湯運転と給湯運転を同時に行えるものとする。
次に、本発明の第1の形態におけるヒートポンプ給湯装置の運転制御に関して図2のフローチャートで説明する。
まず、貯湯タンク21に設置している残湯センサ21Aにて残湯量を検出する(ステップ1)。そして、残湯量が少ないと判断されると、ヒートポンプサイクル10が運転を開始し、圧縮機11の運転がスタートする(ステップ2)。
この時、予め定められた沸き上げ能力(要求能力)と沸き上げ温度とにより運転を開始する。ここで沸き上げ能力とは、貯湯回路側、すなわち給湯用熱交換器12の水用配管12Aの湯水の流量と、入水温度センサ12B、出湯温度センサ12Cにより検出される給湯用熱交換器12の入口側と出口側における湯水の温度差とにより求められるものである。従って、沸き上げ能力は、ヒートポンプサイクル側から貯湯回路側へ与えられる単位時間当たりの熱量に相当する。したがって、沸き上げ能力が高いほど、単位時間当たりにある一定温度の湯を多量に生成できる。
また、沸き上げ温度とは、出湯温度センサ12Cを流れる湯水に対して求められる設定温度のことであり、また貯湯タンク21へ注がれる湯の設定温度のことである。
沸き上げ能力と沸き上げ温度の調整は、沸き上げ状態可変手段73によって行われる。すなわち、沸き上げ状態可変手段73は、出湯温度センサ12Cが沸き上げ温度を検出し、所定の沸き上げ能力となるように、圧縮機11の運転周波数、膨張弁13の開度、第一循環ポンプ35の流量を設定する。例えば沸き上げ能力が6kWとなるように圧縮機11の運転周波数(例えば66Hz)を設定し運転を開始する。

次に、貯湯運転と給湯運転が同時運転しているかを判断する(ステップ3)。貯湯運転と給湯運転の同時運転である場合、リモコン71の設定温度と入水温度センサ12Bによる入水温度および流量センサ33による流量から給湯負荷が算出される(ステップ4)
次に、給湯負荷とヒートポンプサイクル10の最大沸き上げ能力を比較し、給湯負荷が最大沸き上げ能力(例えば、10kW)未満であるかを判断する(ステップ5)。
もし、ステップ5において、給湯負荷がヒートポンプサイクル10の最大沸き上げ能力(10kW)以上の場合、沸き上げ状態可変手段73は、沸き上げ温度がリモコン71により設定された設定温度となるように出し、かつヒートポンプサイクル10の沸き上げ能力が最大(10kW)となるように、圧縮機11の運転周波数(例えば110Hz)、膨張弁13の開度、第一循環ポンプ35の流量を設定する(ステップ6)。
そして、ヒートポンプサイクル10で沸き上げた低温(リモコン71の設定温度)の温水と貯湯タンク21内の高温の温水とが混合し、第一上部配管30を経由し、第一混合弁27で水と混合された上で給湯される。
以上から、ステップ6の処理によれば、沸き上げ能力を最大とし、かつ、あらかじめ設定された温度からリモコン71により設定された設定温度に沸き上げ温度へ変更することにより、高COP運転が実現される。また、あらかじめ設定された温度とリモコン71により設定された設定温度とを比較したとき、リモコン71により設定された設定温度の方がより温度が低いため、より大量の湯を供給することができ、湯切れの発生を抑制することもできる。なお、ステップ6の制御において、沸き上げ温度はリモコン71により設定された設定温度としたが、例えば最大COPとなる温度にしても良い。
また、ステップ5において、給湯負荷が10kW未満である場合、貯湯タンク21の設置している残湯センサ21Bにて残湯量が所定量(例えば、60L)未満であるか判断する(ステップ7)。
ステップ7において残湯量が所定量(例えば60L)未満である場合、沸き上げ状態可変手段73は、沸き上げ能力が最大(10kW)となるように、圧縮機11の運転周波数(例えば110Hz)、膨張弁13の開度、第一循環ポンプ35の流量を設定する。このとき、沸き上げ温度は貯湯運転の沸き上げ温度を維持する(ステップ8)。
その結果、貯湯運転と給湯運転とが同時運転を行いながら、貯湯タンク21の貯湯量を増加させることができ、湯切れを防止できる。
また、ステップ7において残湯量が所定量(例えば60L)以上の場合、沸き上げ状態可変手段73は、沸き上げ温度がリモコン71により設定された設定温度となり、かつヒートポンプサイクル10の沸き上げ能力が給湯負荷と同等となるように、圧縮機11の運転周波数(例えば給湯負荷が5kWの場合、55Hz)、膨張弁13の開度、第一循環ポンプ35の流量を設定する(ステップ9)。なお、沸き上げ状態可変手段73の設定は、出湯温度センサ12Cがリモコン71により設定された設定温度を検出するまで続けられる。
リモコン71により設定された温度である温水は、三方弁37、第二上部配管36から貯湯タンク21へ流れ、その直後に第一上部配管30、逆止弁31、第一混合弁27を介して水と混合された上で蛇口32から給湯される。
以上から、ステップ9の処理により、沸き上げ能力を給湯負荷に設定し、沸き上げ温度をあらかじめ設定されていた温度からリモコン71により設定された設定温度に変更することにより、ヒートポンプサイクル10で沸き上げた温水は貯湯タンク21を経由して長時間貯えられることなく給湯され、高COP運転が実現できる。また、長時間貯えられることなく給湯されるため、貯湯タンク21内の湯が減る程度を軽減できるので、湯切れの発生を抑制できる。さらに、より少ない電力で多量の湯が生成できるので、電気代が節約できる。
なお、ステップ9の制御において、沸き上げ温度はリモコン71により設定された設定温度としたが、それ以外にも最大COPとなる温度にしても良い。
本実施の形態のヒートポンプ給湯装置は、貯湯運転と給湯運転の同時運転時は沸き上げ状態を変え、例えば、沸き上げ温度を貯湯運転のみの沸き上げ温度以下に制御しているので、COPが高く、沸き上げ能力も高くなる。また、湯を貯湯タンク21に貯えながら、かつ湯を使用者に供給できるので、湯切れの発生を回避できる。
また、本実施の形態では冷媒として二酸化炭素を用いた場合で説明したが、冷媒としてR410A冷媒やHC冷媒などのその他の冷媒を用いてもよい。
また、本実施の形態では、ヒートポンプサイクル10を備えたヒートポンプ給湯装置を用いて説明したが、2つ以上のヒートポンプサイクルを用いてもよい。
また、風呂用熱交換器43を、例えば床暖房や温風機器などの暖房用熱交換器として利用することもできる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ給湯装置は、貯湯運転と給湯運転の同時運転時は沸き上げ能力や沸き上げ温度を変えることにより、COPが高く、さらに沸き上げ能力も高くなり、湯切れを防止できるので、温水を用いた暖房等の安全性改善の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ給湯装置の回路構成図 本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ給湯装置の運転制御のフローチャート 従来のヒートポンプ給湯装置の沸き上げ制御を示すフローチャート
符号の説明
10 ヒートポンプサイクル
11 圧縮機
12 給湯用熱交換器
13 膨張弁
14 蒸発器
21 貯湯タンク
73 沸き上げ状態可変手段

Claims (9)

  1. 圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び蒸発器を配管で接続したヒートポンプサイクルと、前記ヒートポンプサイクルを用いて加熱された液体を蓄える貯湯タンクと、貯湯運転と給湯運転の同時運転時に沸き上げ温度と沸き上げ能力とを調節する沸き上げ状態可変手段とを備えるヒートポンプ給湯装置。
  2. 前記沸き上げ状態可変手段は、沸き上げ能力と沸き上げ温度を給湯負荷に応じて調節することを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ給湯装置。
  3. 前記沸き上げ状態可変手段は、沸き上げ能力と沸き上げ温度を前記貯湯タンクの残湯量に応じて調節することを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ給湯装置。
  4. 前記沸き上げ状態可変手段は、貯湯運転と給湯運転の同時運転開始時に沸き上げ能力を前記ヒートポンプサイクルの最大沸き上げ能力に調節することを特徴とする請求項2または3に記載のヒートポンプ給湯装置。
  5. 前記沸き上げ状態可変手段は、貯湯運転と給湯運転の同時運転開始時に沸き上げ能力を給湯負荷に調節することを特徴とする請求項2または3に記載のヒートポンプ給湯装置。
  6. 前記沸き上げ状態可変手段は、沸き上げ温度を貯湯運転開始時の沸き上げ温度以下となるように調節することを特徴とする請求項2または3に記載のヒートポンプ給湯装置。
  7. 前記沸き上げ状態可変手段は、前記沸き上げ温度を前記ヒートポンプサイクルの最大COPが得られる温度に調節することを特徴とする請求項2または3に記載のヒートポンプ給湯装置。
  8. 前記ヒートポンプサイクルを複数備えた請求項1〜7のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。
  9. 前記ヒートポンプサイクルに用いる冷媒を二酸化炭素とし、高圧側では臨界圧を越える状態で運転する請求項1〜8のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。
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