JP2006118814A - 蓄熱式給湯装置 - Google Patents

蓄熱式給湯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006118814A
JP2006118814A JP2004308725A JP2004308725A JP2006118814A JP 2006118814 A JP2006118814 A JP 2006118814A JP 2004308725 A JP2004308725 A JP 2004308725A JP 2004308725 A JP2004308725 A JP 2004308725A JP 2006118814 A JP2006118814 A JP 2006118814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat storage
storage tank
hot water
water supply
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004308725A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Otsubo
寿弘 大坪
Kazuya Kamimura
和也 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004308725A priority Critical patent/JP2006118814A/ja
Publication of JP2006118814A publication Critical patent/JP2006118814A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Fluid Heaters (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

【課題】 直方体形状に形成した蓄熱タンク2の長辺側側面の膨らみを抑える。低温水W3と高温水W1との混合を抑える。
【解決手段】 蓄熱タンク2の少なくとも長辺側側面の内面下方側に突出して水平方向に連続するリブ22を設ける。これにより、蓄熱タンク2の長辺側側面の強度を向上させることができ、中の蓄熱用流体Wの圧力によって外側へ膨らむことを抑えられる。
また、循環通路の蓄熱タンク2内下方の吐出側18に多孔出入水管21を設け、その多孔出入水管21をリブ22よりも下方側で、蓄熱タンク2の水平長辺方向に沿って配設した。これにより、多孔出入水管21から流出する低温水W3は、多孔出入水管21より上方の長辺側側面の内面に突出して水平方向に連続するリブ22により、長辺側側面に沿って上昇する流れが内側へと誘導され衝突して減速することで低温水W3と高温水W1との混合を抑えることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、加熱手段により加熱された蓄熱用流体を貯える蓄熱タンクと、この蓄熱タンク内に貯えられた蓄熱用流体と給湯用水とを熱交換する給湯用熱交換手段とを備える蓄熱式給湯装置に関するものであり、特に、蓄熱タンクの構造に関するものである。
従来、このような蓄熱式の給湯装置として、例えば、特許文献1に開示されているような給湯装置がある。この給湯装置では、図1に示すように、樹脂材料で直方体形状に形成されて内部に蓄熱用流体を貯える蓄熱タンク2と、蓄熱タンク2内の蓄熱用流体を加熱する加熱手段1aと、蓄熱タンク2内上方部の加熱された蓄熱用流体を蓄熱タンク2内下方部に循環させる循環通路3・6a・17・18と、循環通路の一部を構成する第1流通部6aを流れる蓄熱用流体と第2流通部6bに給水された給湯用水とを熱交換して蓄熱用流体の熱エネルギーで給湯用水を加熱する給湯用熱交換手段6とを備えている。これにより、蓄熱用流体と給湯用水との熱交換時における熱ロスを極力小さくすることが可能となり、効率の良い給湯装置を実現できるようにしている。
特開2001−153458号公報
図5は従来の一実施形態における蓄熱タンク2の構造を示し、(a)は正面(D−D)断面図、(b)は側面(E−E)断面図である。また、図6は多孔出入水管21の断面図であり、(a)は出入水孔21aを下側120度配置、(b)は出入水孔21aを水平180度配置したものである。
従来、耐腐食性向上・軽量化・保温性向上・製造コスト削減などを図り、蓄熱タンク2を樹脂化したものがある。また、図5に示すように、スペースの有効利用を図り、蓄熱タンク2を直方体形状に形成したものがある。しかしながら、蓄熱タンク2を樹脂材料で直方体形状に形成すると、長辺側の側面が中の蓄熱用流体の圧力によって外側へ膨れるという問題点がある。
また、上記の特許文献1によれば、加熱手段による沸き上げを完了した直後における蓄熱タンク2内の蓄熱用流体Wの水温は、全量高温状態(例えば、85℃程度)であるが、蓄熱用流体Wと給湯用水とが熱交換される給湯使用後において、所定時間経過後の沸き上げ運転を開始するときに、図5に示すように、蓄熱タンク2内の上方に高温水W1(例えば、85℃程度)、下方に低温水W3(例えば、9℃程度)および上方と下方との間に中温水W2(例えば、45℃程度)が比重差により形成される。
これは、給湯用水と熱交換して蓄熱タンク2内下側の多孔出入水管21から流入する低温水W3が長辺側側面に沿って舞い上がり、上方の高温水W1と混合して中温水W2を生成してしまうことによるものである。ところで、加熱手段として、例えば、ヒートポンプサイクルからなるヒートポンプ式の熱源機を用いた場合においては、蓄熱用流体Wを目標温度(例えば、65〜90℃)まで加熱する場合、加熱前の蓄熱用流体Wの水温が高いほど高圧圧力が高くなることで運転効率(COP=加熱能力/消費電力)が低下するという問題点がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成されたものであり、その第一の目的として、直方体形状に形成した蓄熱タンクの長辺側側面の膨らみを抑えることができ、第二の目的として、低温水と高温水との混合を抑えることができる蓄熱式給湯装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項4に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、直方体形状に形成されて内部に蓄熱用流体(W)を貯える蓄熱タンク(2)と、蓄熱タンク(2)内の蓄熱用流体(W)を加熱する加熱手段(1a)と、蓄熱タンク(2)内上方部の加熱された蓄熱用流体(W)を蓄熱タンク(2)内下方部に循環させる循環通路(3、6a、17、18)と、循環通路の一部を構成する第1流通部(6a)を流れる蓄熱用流体(W)と第2流通部(6b)に給水された給湯用水とを熱交換して蓄熱用流体(W)の熱エネルギーで給湯用水を加熱する給湯用熱交換手段(6)とを備える蓄熱式給湯装置において、
蓄熱タンク(2)の少なくとも長辺側側面の内面下方側位置で内側に突出して水平方向に連続する凸部(22)を設けたことを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、直方体形状に形成した蓄熱タンク(2)の長辺側側面の強度を向上させることができ、中の蓄熱用流体(W)の圧力によって外側へ膨らむことを抑えることができる。特に、縦方向に長い蓄熱タンク(2)であると、貯湯内水頭圧で蓄熱タンク(2)の下方部により高い圧力が掛かるため、下方側に凸部(22)形状を設けることが有効である。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の蓄熱式給湯装置において、循環通路の蓄熱タンク(2)内下方の吐出側(18)に均一出入水手段(21)を設けるとともに、均一出入水手段(21)を凸部(22)よりも下方側で、蓄熱タンク(2)の水平長辺方向に沿って配設したことを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、蓄熱タンク(2)の水平長辺方向に沿って配設した均一出入水手段(21)から流出する低温水(W3)は、均一出入水手段(21)より上方の長辺側側面の内面に突出して水平方向に連続する凸部(22)により、長辺側側面に沿って上昇する低温水(W3)の流れは内側へと誘導され衝突して減速することで低温水(W3)と高温水(W1)との混合を抑えることができる。これにより、ヒートポンプ式の加熱手段(1a)を用いた場合においては、蓄熱用流体(W)を目標温度まで加熱するうえでの運転効率(COP)を向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2のいずれかに記載の蓄熱式給湯装置において、蓄熱タンク(2)の天面と各側面との間の内側コーナーRよりも底面と各側面との間の内側コーナーRを大きく形成したことを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、流入する低温水(W3)の流れが水平方向から上方へと向きを変える底側の内側コーナーRを大きく形成することにより、低温水(W3)の流れをより旋回流にし易い構造となり、低温水(W3)と高温水(W1)との混合を抑えることができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の蓄熱式給湯装置において、蓄熱タンク(2)は樹脂材料にて凸部(22)を一体にして形成したことを特徴としている。この請求項4に記載の発明によれば、蓄熱タンク(2)、ひいては蓄熱式給湯装置のコストを抑えることができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態について添付した図面を参照しながら詳細に説明する。図1の(a)は本発明の実施形態に係る蓄熱式給湯装置1の全体構成を示す模式図であり、(b)は(a)中のF−F断面の拡大図である。
本実施形態の蓄熱式給湯装置1は、一般家庭用として使用されるもので、蓄熱用流体Wを貯留する蓄熱タンク2、この蓄熱タンク2内の蓄熱用流体Wを加熱する後述の加熱手段としてのヒートポンプ式熱源機1a、蓄熱タンク2内上方部の加熱された蓄熱用流体Wを蓄熱タンク2内下方部に循環させる循環通路、循環通路の一部を構成し蓄熱用流体Wと給湯用水とを熱交換して蓄熱用流体Wの熱エネルギーで給湯用水を加熱する給湯用熱交換手段6とを備える。
蓄熱タンク2は、樹脂材料で直方体形状に形成されている。蓄熱タンク2の樹脂材料としては、熱変性温度が110℃以上ある熱可塑性樹脂で、ポリエチレン(特に高密度ポリエチレン・架橋ポリエチレン)・ポリプロピレン・ポリブチレンなどのポリオレフィン、変性ポリフェニレンエーテル・ナイロン610・ポリアリレートなどのエンジニアリングプラスチックなどが使用され、ブロー成形によって形成される。
そして、空気孔2aを通じて大気に開放され、蓄熱タンク2内部が大気圧に保たれている。中に貯留する蓄熱用流体Wは、主成分が水であり、防腐剤、凍結防止剤、LLCなどが必要に応じて添加されている。尚、蓄熱タンク2内の蓄熱用流体Wに蓄えられた熱が蓄熱タンク2の壁面より大気中へ放出されることを低減するために、蓄熱タンク2の外周をグラスウールやウレタンなどの断熱材で覆っても良い。
加熱手段としてのヒートポンプ式熱源機1aは、例えば炭酸ガスを冷媒として使用することにより、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルを使用している。この蒸気圧縮式ヒートポンプサイクルは、冷媒圧縮機9、蓄熱用熱交換器10、膨張弁11、冷媒蒸発器12、アキュムレータ13などの機能部品より構成されている。
冷媒圧縮機9は、内蔵する図示しない電動モータによって駆動され、アキュムレータ13より吸引した気相冷媒を臨界圧力以上まで圧縮して吐出する。蓄熱用熱交換器10は、冷媒と蓄熱用流体Wとを熱交換するもので、例えば冷媒が流れる冷媒通路10aと蓄熱用流体Wが流れる蓄熱用流体通路10bとが二重管構造に設けられ、且つ冷媒の流れ方向と蓄熱用流体Wの流れ方向とが対向するように構成された対向流式の蓄熱用熱交換器10である。
膨張弁11は、蓄熱用熱交換器10から流出する冷媒を減圧して冷媒蒸発器12に供給し、冷媒蒸発器12は、膨張弁11で減圧された冷媒を大気との熱交換によって蒸発させる。アキュムレータ13は、冷媒蒸発器12より流出する冷媒を気液分離して、気相冷媒のみ冷媒圧縮機9に吸引させるとともに、サイクル中の余剰冷媒を蓄えている。
蓄熱用熱交換器10の蓄熱用流体通路10bは、流入管14と流出管15を介して蓄熱タンク2に接続され、流入管14に設けられた循環ポンプ16が作動することで蓄熱タンク2内の蓄熱用流体Wが循環する。但し、流入管14の上流端は蓄熱タンク2内の底部に開口し、流出管15の下流端は蓄熱タンク2内の上部に開口している。
これにより、蓄熱用熱交換器10で冷媒との熱交換により加熱された蓄熱用流体Wが流出管15を通じて蓄熱タンク2内の上部へ送り込まれるため、蓄熱タンク2内の上部側から下部側へ向かって順次蓄熱用流体Wに蓄熱されてゆく。尚、蓄熱タンク2内の蓄熱用流体Wは、家庭の給湯使用量に応じた蓄熱量を確保できれば良いため、必ずしも蓄熱タンク2内の蓄熱用流体全体が高温に維持されている必要はない。
従って、給湯使用量が少ない家庭では、例えば蓄熱タンク2内の半分程度の蓄熱用流体Wに蓄熱されていれば良い。この場合、蓄熱タンク2内では、図1に示すように、蓄熱用流体Wの温度による比重差によって、蓄熱タンク2内の上部側から下部側へ向かって温度の高い高温水W1、中間温度の中温水W2、温度の低い低温水W3に自然に分離され、中間温度の中温水W2は、温度の高い高温水W1と温度の低い低温水W3との間を断熱する役割も果たしており、その厚みは蓄熱用流体全体に比べれば僅かである。
循環通路は、吸入管17、蓄熱タンク2内の蓄熱用流体Wを汲み上げる循環ポンプ3、この循環ポンプ3により汲み上げられた蓄熱用流体Wと給湯用配管(給水管4と給湯管5)に給水された給湯用水とを熱交換させる給湯用熱交換手段としての給湯用熱交換器6、吐出管18より構成されている。
循環ポンプ3は、例えば蓄熱タンク2の上部に設置されて、吸入管17を介して蓄熱タンク2に接続され、吐出側は給湯用熱交換器6に接続されている。尚、吸入管17の吸込口は蓄熱タンク2内の上部の高温水W1内に開口しており、詳細は後述する。従って、循環ポンプ3が作動すると、高温水W1を汲み上げて給湯用熱交換器6へ圧送することができる。
給湯用熱交換器6は、循環ポンプ3によって汲み上げられた蓄熱用流体Wが流れる第1流通部6aと、給湯用配管(給水管4と給湯管5)に接続された第2流通部6bとを有し、図1(b)に示すように、第1流通部6aを形成する外側管61の内部に第2流通部6bを形成する内側管62が挿通する二重管構造である。尚、給湯用熱交換器6の外周面を断熱材63で覆っても良い。
ここで、外側管61は、熱ロスを低く抑えるために樹脂材を使用し、内側管62は熱伝導率の高い銅材を使用することが望ましい。また、内側管62は、外側管61と同様に円筒管でも良いが、例えば図1(b)に示すように、その壁面に径方向の凹凸形状を設けても良い。この場合、第1流通部6aと第2流通部6bとの伝熱面積が増加して、蓄熱用流体Wと給湯用水との熱交換効率を向上できる。
この給湯用熱交換器6は、図1に示すように、蓄熱タンク2の外部で上下方向に配置されて、第1流通部6aの上端が循環ポンプ3に接続され、第1流通部6aの下流端は吐出管18を介して蓄熱タンク2内の底部に開口しており、詳細は後述する。また、第2流通部6bは、その下端が給水管4に接続され、上端が給湯管5に接続されている。
従って、給湯用熱交換器6は、図1に矢印で示すように、第1流通部6aを上から下へ向かって流れる蓄熱用流体Wの流れ方向と第2流通部6bを下から上へ向かって流れる給湯用水の流れ方向とが対向する対向流式として構成されている。尚、給水管4と給湯管5は、給湯用配管の一部である。
本給湯装置の作動を制御する制御装置として、循環ポンプ3の作動を制御するポンプ制御部7を有し、このポンプ制御部7に「水流」の有無を検出する給湯水検出センサ19、および給湯用水の温度を検出する水温センサ20の検出信号が入力され、給湯水検出センサ19の検出結果に基づいて循環ポンプ3のON/OFF制御を行い、水温センサ20の検出結果に基づいて循環ポンプ3の回転数制御を行う。尚、給湯水検出センサ19は、給水管4または給湯管5に設けられ、水温センサ20は、給湯管5に設けられている。
また、他の制御装置として、ヒートポンプサイクルの冷媒圧縮機9に内蔵されている電動モータ、および流入管14に設けられている循環ポンプ16を制御するサイクル制御部8を有している。このサイクル制御部8は、蓄熱用熱交換器10で加熱された蓄熱用流体Wの温度を一定温度に保つため、加熱後の蓄熱用流体温度を検出する蓄熱温度センサ21の検出温度に基づいて循環ポンプ16の回転数制御を行っている。
次に、本発明の要部構造を説明する。図2は本発明の一実施形態における蓄熱タンク2の構造を示し、(a)は正面(A−A)断面図、(b)は側面(B−B)断面図、(c)は平面(C−C)断面図である。本実施形態の蓄熱タンク2は、樹脂材料にて直方体形状に形成されたものであり、長辺側側面の膨らみを抑えるため、広い側面の中心近傍に両側面同士を中央で接続させた補強ボス部2bを複数箇所に形成している。また、天面と各側面との間の内側コーナーRよりも、底面と各側面との間の内側コーナーRを大きくして形成してある。
蓄熱タンク2内の上方部位と下方部位には、均一出入水手段としての多孔出入水管21を、蓄熱タンク2の水平長辺方向に沿い、厚み方向の略中央に配設している。この多孔出入水管21には多数の出入水孔21aが設けられており、図6で示したように流速を抑えるため水平180度から下側120度の範囲に穿設されている。
そして、上側の多孔出入水管21の一端にはヒートポンプ式熱源機1aからの流出管15が接続され、蓄熱用熱交換器10で加熱された蓄熱用流体Wを流入させるとともに、他端には循環通路の吸入管17が接続され、蓄熱タンク2上側の高温水W1を吸い込むようになっている。但し、蓄熱用流体Wの流入口は別に設けても良い。
また、下側の多孔出入水管21の一端にはヒートポンプ式熱源機1aへの流入管14が接続され、蓄熱タンク2下側の低温水W3を吸い込むようになっているとともに、他端には循環通路の吐出管18が接続され、給湯用熱交換器6で熱交換した蓄熱用流体Wを流入させる。但し、蓄熱用流体Wの流出口は別に設けても良い。
そして、蓄熱タンク2内の下方側で下側の多孔出入水管21よりは上方の位置に、内側に突出して水平方向に連続(図2の例では水平方向に一周連続)する凸部としてのリブ22を壁面と一体にして形成している。
次に、本実施例の作動を説明する。蓄熱タンク2内の蓄熱用流体Wは、例えば深夜電力を利用してヒートポンプサイクルと循環ポンプ16を作動させることにより、必要量だけ加熱されて蓄熱される。その後、使用者が図示しない給湯栓を開いて給湯用配管(給湯管5)に水流が生じると、給湯水検出センサ19によって「水流」が検出され、ポンプ制御部7より出力される制御信号(ON信号)を受けて循環ポンプ3が起動する。
この循環ポンプ3が作動すると、蓄熱タンク2内の上部から高温の蓄熱用流体Wが汲み上げられ、給湯用熱交換器6の第1流通部6aに蓄熱用流体Wの流れが生じる。これにより、給湯用熱交換器6の第2流通部6bを流れる給湯用水が蓄熱用流体Wの熱エネルギーを受けて加熱される。
ここで、ポンプ制御部7は、水温センサ20によって検出される湯の温度が所望の給湯温度(使用者によって設定される給湯温度)になるように循環ポンプ3の駆動状態(回転数)を制御する。即ち、水温センサ20によって検出される湯の温度が所望の給湯温度より低い時は、循環ポンプ3の回転数を大きくして第1流通部6aを流れる蓄熱用流体Wの循環量を増加させる。
これにより、第1流通部6aを流れる蓄熱用流体Wと第2流通部6bを流れる給湯用水との熱交換量が増加するため、湯の温度が上昇する。また、水温センサ20によって検出される湯の温度が所望の給湯温度より高い時は、循環ポンプ3の回転数を小さくして第1流通部6aを流れる蓄熱用流体Wの循環量を減少させる。これにより、第1流通部6aを流れる蓄熱用流体Wと第2流通部6bを流れる給湯用水との熱交換量が減少するため、湯の温度が低下する。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、蓄熱タンク2の少なくとも長辺側側面の内面下方側位置で内側に突出して水平方向に連続するリブ22を設けている。これによれば、直方体形状に形成した蓄熱タンク2の長辺側側面の強度を向上させることができ、中の蓄熱用流体Wの圧力によって外側へ膨らむことを抑えることができる。特に、縦方向に長い蓄熱タンク2であると、貯湯内水頭圧で蓄熱タンク2の下方部により高い圧力が掛かるため、下方側にリブ22形状を設けることが有効である。
また、循環通路の蓄熱タンク2内下方の吐出管18の吐出側に多孔出入水管21を設けるとともに、多孔出入水管21をリブ22よりも下方側で、蓄熱タンク2の水平長辺方向に沿って配設している。
これによれば、蓄熱タンク2の水平長辺方向に沿って配設した多孔出入水管21から流出する低温水W3は、多孔出入水管21より上方の長辺側側面の内面に突出して水平方向に連続するリブ22により、長辺側側面に沿って上昇する低温水W3の流れは内側へと誘導され衝突して減速することで低温水W3と高温水W1との混合を抑えることができる。これにより、ヒートポンプ式熱源機1aを用いた場合においては、蓄熱用流体Wを目標温度まで加熱するうえでの運転効率(COP)を向上させることができる。
また、蓄熱タンク2の天面と各側面との間の内側コーナーRよりも底面と各側面との間の内側コーナーRを大きく形成している。これによれば、流入する低温水W3の流れが水平方向から上方へと向きを変える底側の内側コーナーRを大きく形成することにより、低温水W3の流れをより旋回流にし易い構造となり、低温水W3と高温水W1との混合を抑えることができる。また、蓄熱タンク2は樹脂材料にてリブ22を一体にして形成している。これによれば、蓄熱タンク2、ひいては蓄熱式給湯装置のコストを抑えることができる。
(その他の実施形態)
図3・図4は、本発明のその他の実施形態における蓄熱タンク2の下方部分断面図である。図3の例では底側の内側コーナーRを大きく、略半円状に形成したものであり、多孔出入水管21から蓄熱用流体Wを流入させた場合、より旋回流が得やすい形状となる。また、図4の例ではリブ22を利用し、その上にパンチングメタル23を配設したものであり、このような組み合わせで低温水W3と高温水W1との混合をより抑えられるようにしても良い。
また、上述の実施形態では、蓄熱タンク2を樹脂材料で形成しているが、本発明は上述した実施形態限定されるものではなく、蓄熱タンク2をステンレスなどの金属材料で形成しても良い。また、上述の実施形態では、給湯用熱交換器6および循環ポンプ3を蓄熱タンク2の外部に設置しているが、給湯用熱交換器6や循環ポンプ3を蓄熱タンク2の内部に組み込んだものであっても良い。この場合、加熱された蓄熱用流体Wが蓄熱タンク2の外部へ取り出されることを少なくできるため、外部に配置した場合よりも熱ロスを少なくできる。
また、上述の実施形態では、給湯用熱交換器6の第1流通部6aの内側に第2流通部6bを設けているが、その逆に第1流通部6aの外側に第2流通部6bを設けたものであっても良い。また、上述した内側管62および外側管61に使用される材料は一例であり、例えば内側管62は熱伝導率の高いアルミニウムを使用することができ、外側管61は金属製でも良い。
また、上述の実施形態に示す給湯用熱交換器6は、内側管62と外側管61から成る二重管構造に限定されるものではなく、例えば図示しない多孔管構造であっても良い。これは、複数の第1流通部6aが形成された一次側プレートと、同様に複数の第2流通部6bが形成された二次側プレートとを接着剤などで貼り合わせて構成される。各プレートは、熱伝導率の高い銅・アルミニウムなどを使用することができ、貼り合わせた2枚のプレートの周囲を断熱材で覆っても良い。
(a)は本発明の実施形態に係る蓄熱式給湯装置1の全体構成を示す模式図であり、(b)は(a)中のF−F断面の拡大図である。 本発明の一実施形態における蓄熱タンク2の構造を示し、(a)は正面(A−A)断面図、(b)は側面(B−B)断面図、(c)は平面(C−C)断面図である。 本発明のその他の実施形態における蓄熱タンク2の下方部分断面図である。 本発明のその他の実施形態における蓄熱タンク2の下方部分断面図である。 従来の蓄熱タンク2の構造を示し、(a)は正面(D−D)断面図、(b)は側面(E−E)断面図である。 多孔出入水管21の断面図であり、(a)は出入水孔21aを下側120度配置、(b)は出入水孔21aを水平180度配置したものである。
符号の説明
1a…ヒートポンプ式熱源機(加熱手段)
2…蓄熱タンク
3…循環ポンプ(循環通路)
6…給湯用熱交換器(給湯用熱交換手段)
6a…外側管(第1流通部)
6b…内側管(第2流通部)
17…吸入管(循環通路)
18…吐出管(吐出側、循環通路)
21…多孔出入水管(均一出入水手段)
22…リブ(凸部)
W…蓄熱用流体

Claims (4)

  1. 直方体形状に形成されて内部に蓄熱用流体(W)を貯える蓄熱タンク(2)と、
    前記蓄熱タンク(2)内の前記蓄熱用流体(W)を加熱する加熱手段(1a)と、
    前記蓄熱タンク(2)内上方部の加熱された前記蓄熱用流体(W)を前記蓄熱タンク(2)内下方部に循環させる循環通路(3、6a、17、18)と、
    前記循環通路の一部を構成する第1流通部(6a)を流れる前記蓄熱用流体(W)と第2流通部(6b)に給水された給湯用水とを熱交換して前記蓄熱用流体(W)の熱エネルギーで給湯用水を加熱する給湯用熱交換手段(6)とを備える蓄熱式給湯装置において、
    前記蓄熱タンク(2)の少なくとも長辺側側面の内面下方側位置で内側に突出して水平方向に連続する凸部(22)を設けたことを特徴とする蓄熱式給湯装置。
  2. 前記循環通路の前記蓄熱タンク(2)内下方の吐出側(18)に均一出入水手段(21)を設けるとともに、前記均一出入水手段(21)を前記凸部(22)よりも下方側で、前記蓄熱タンク(2)の水平長辺方向に沿って配設したことを特徴とする請求項1に記載の蓄熱式給湯装置。
  3. 前記蓄熱タンク(2)の天面と各側面との間の内側コーナーRよりも底面と各側面との間の内側コーナーRを大きく形成したことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の蓄熱式給湯装置。
  4. 前記蓄熱タンク(2)は樹脂材料にて前記凸部(22)を一体にして形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の蓄熱式給湯装置。
JP2004308725A 2004-10-22 2004-10-22 蓄熱式給湯装置 Pending JP2006118814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004308725A JP2006118814A (ja) 2004-10-22 2004-10-22 蓄熱式給湯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004308725A JP2006118814A (ja) 2004-10-22 2004-10-22 蓄熱式給湯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006118814A true JP2006118814A (ja) 2006-05-11

Family

ID=36536861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004308725A Pending JP2006118814A (ja) 2004-10-22 2004-10-22 蓄熱式給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006118814A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008082692A (ja) * 2006-08-29 2008-04-10 Osaka Gas Co Ltd 大気開放型蓄熱装置
JP2009127938A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Hitachi Appliances Inc ヒートポンプ給湯機
KR101767152B1 (ko) * 2015-12-18 2017-08-10 광주도시관리공사 축열 탱크
JPWO2019207725A1 (ja) * 2018-04-26 2020-10-22 三菱電機株式会社 貯湯式給湯システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008082692A (ja) * 2006-08-29 2008-04-10 Osaka Gas Co Ltd 大気開放型蓄熱装置
JP2009127938A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Hitachi Appliances Inc ヒートポンプ給湯機
KR101767152B1 (ko) * 2015-12-18 2017-08-10 광주도시관리공사 축열 탱크
JPWO2019207725A1 (ja) * 2018-04-26 2020-10-22 三菱電機株式会社 貯湯式給湯システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104185765B (zh) 制冷装置
JP5637016B2 (ja) ヒートポンプ式給湯機の室外機
JP2014196849A (ja) ヒートポンプ給湯装置
WO2008113121A1 (en) A thermal transfer, recovery and management system
JP2006090658A (ja) ヒートポンプ装置
JP2006300489A (ja) 貯湯式給湯装置
JP2010043759A (ja) 貯湯式給湯装置
JP2015001356A (ja) ヒートポンプ熱交換装置
JP4650171B2 (ja) 地熱利用ヒートポンプ式給湯器
EP2770278A1 (en) Water heater
JP2009276029A (ja) ヒートポンプサイクル装置
JP2008002778A (ja) 一体型ヒートポンプ給湯機
JP2012242020A (ja) ヒートポンプ装置
JP2009236396A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP2009092258A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2006118814A (ja) 蓄熱式給湯装置
JP2005114314A (ja) エアコン及びヒートポンプ給湯機の室外機或いはヒートポンプ式給湯機
JP2005345006A (ja) ヒートポンプ式給湯暖房装置
JP2008082601A (ja) ヒートポンプ給湯装置
EP3124890B1 (en) Heat-generating unit
JP2004132670A (ja) 貯湯式ヒートポンプ給湯機
WO2020235043A1 (ja) ヒートポンプ装置
JP2007218462A (ja) ヒートポンプ蓄熱装置
JP2007263506A (ja) 蒸気発生装置
JP6077351B2 (ja) 拡散ノズルおよびこれを備えた貯湯式給湯機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060301

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060301

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060530

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080603