JP4155162B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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本発明は、給湯水を蓄える貯湯タンクと蓄えられた給湯水の用途に応じた各種機能ヘッダーを一体に構成する多機能ヘッダー装置とを備える貯湯式給湯装置に関するものであり、多機能ヘッダー装置に供給される給湯水の保温に関する。
近年の給湯器システムでは、従来のカランやシャワーの各種給湯栓に設定温度のお湯を供給する給湯機能に加え、給湯器により加熱された給湯水を用いて、浴水を追い焚きするための追い焚き機能や、洗面室、台所などを暖房するための暖房機能を備える多機能の給湯装置が提供されている。
これらの多機能化を実現させる一例として、例えば、特許文献1に示すような給湯ヘッダー、追い焚きヘッダー、および暖房ヘッダーなどを一体に構成する多機能ヘッダー装置を給湯器に併設させて給湯器システムの配管経路を単純化させているものが知られている。
上記、多機能ヘッダー装置では、給湯器から供給される給湯水(温水)と給水配管から供給される水道水(冷水)とを混合して給湯栓に供給する湯水混合手段を複数備える給湯ヘッダーや、この給湯ヘッダーに加え、給湯器に追い焚き機能および暖房機能を実現させるための機能ユニット(追い焚きヘッダー、暖房ヘッダーなど)を一ケ所に収容可能となる集中配管装置として構成している。
さらに、上記給湯ヘッダーには、湯水混合手段の出湯温度を制御する温度制御手段、湯水混合手段の出湯流量を制御する流量制御手段、および上記給湯器の運転制御を行なう給湯器制御手段が設けられ、給湯栓ごとに独立した湯温と湯量調整が可能となるようにして、給湯器システムにおける捨て水と湯待ち時間とを低減させて省エネルギー化を図っている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−161454号公報
しかしながら、上記特許文献1のような給湯器システムによれば、給湯器により所定温度に加熱された給湯水は、給湯栓が閉弁されているときに、給湯器と多機能ヘッダー装置との間の配管中に停滞してしまうため冷却されてしまう。
そして、給湯栓を開弁したときに給湯器が運転されるように制御されるため、給湯栓開弁直後の暫くの間は、多機能ヘッダー装置に供給される給湯水の湯温が低下しているため設定温度の湯温が得られず、設定温度に達するまでの湯待ち時間を必要としている。特に、外気温の低い冬季や寒冷地においては、この湯待ち時間が必然的に多くなるため捨て水が増加する問題がある。
また、上記湯待ち時間を短くするために、給湯器と多機能ヘッダー装置との間の配管をパイプヒータなどで保温させる方法があるが給湯器回りの配管が複雑となるとともに保温のためのランニングコストが割高となる問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みたものであり、貯湯タンクを有する熱源装置と多機能ヘッダー装置と組み合わせることで、湯待ち時間および捨て水の低減が図れる貯湯式給湯装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、給湯水を蓄える貯湯タンク(10)と、ヒートポンプサイクルからなり貯湯タンク(10)内の給湯水を循環させて沸き上げ運転する熱源装置(20)と、貯湯タンク(10)から供給される給湯水と給水配管から供給される冷水とを混合して給湯栓(60)に供給する湯水混合手段(50)を複数有する多機能ヘッダー装置(40)と、貯湯タンク(10)に蓄えられた給湯水を多機能ヘッダー装置(40)に供給する給湯水供給回路(30)と、湯水混合手段(50)の上流側において給湯水回路(30)から分岐し、貯湯タンク(10)から供給される給湯水を熱媒体と熱交換させる放熱器(80)に供給し、湯水混合手段(50)の上流側で放熱器(10)を通過した給湯水を給湯水回路(30)に戻す加熱用熱源手段(70)とを備える貯湯式給湯装置であって、加熱用熱源手段(70)は多機能ヘッダー装置(40)に一体に構成されており、給湯水供給回路(30)は、給湯栓(60)が閉弁されている出湯待機中に、多機能ヘッダー装置(40)に供給される貯湯タンク(10)からの給湯水が所定温度以上に保温されるように構成したことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、多機能ヘッダー装置(40)に供給される給湯水が常時所定温度以上に保温されるように構成したことにより、給湯栓(60)開弁後、直ちに湯水混合手段(50)により設定温度の湯温に混合された給湯水が給湯栓(60)に供給されるため、湯待ち時間および捨て水の低減が図れる。
また、湯水混合手段(50)の他に加熱用熱源手段(70)が一体に構成されたことにより、貯湯タンク(10)内の給湯水を放熱器(80)の熱源として利用できるため、給湯機能の他に給湯装置の多機能化が図れる。しかも、湯水混合手段(50)と一体に構成したことで暖房機能が併設されても給湯装置回りの配管の単純化が図れる。
請求項2に記載の発明では、貯湯タンク(10)内に第1熱交換器(31)が配設され、給湯水供給回路(30)は、多機能ヘッダー装置(40)に供給される給湯水が所定温度以下のときに、給湯水を第1熱交換器(31)に循環させて保温するように構成したことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、給湯水供給回路(30)内の給湯水を第1熱交換器(31)に循環させて保温するように構成したことにより、貯湯タンク(10)内の給湯水を多機能ヘッダー装置(40)に供給される給湯水の保温のための熱源として利用できるため、別体のパイプヒータなどの加熱手段を必要とせず保温のためのランニングコストが低減できる。
請求項3に記載の発明では、加熱用熱源手段(70)は、貯湯タンク(10)から供給される給湯水を用いて浴水を追い焚きする浴水追い焚き手段(90)であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、湯水混合手段(50)の他に浴水追い焚き手段(90)が一体に構成されたことにより、貯湯タンク(10)内の給湯水を浴水追い焚き手段(90)の熱源として利用できるため、給湯機能の他に給湯装置の多機能化が図れる。しかも、湯水混合手段(50)と一体に構成したことで暖房機能が併設されても給湯装置回りの配管の単純化が図れる。
請求項4に記載の発明では、加熱用熱源手段(70)は、熱媒体を暖房用放熱器(80)に供給する暖房熱源手段(70)であることを特徴としている。この発明によれば、湯水混合手段(50)の他に暖房熱源手段(70)が一体に構成されたことにより、貯湯タンク(10)内の給湯水を暖房用放熱器(80)の熱源として利用できるため、給湯機能の他に給湯装置の多機能化が図れる。しかも、湯水混合手段(50)と一体に構成したことで暖房機能が併設されても給湯装置回りの配管の単純化が図れる。
請求項5に記載の発明では、熱源装置(20)は、冷媒が二酸化炭素であることを特徴としている。請求項5に記載の発明によれば、二酸化炭素を用いる熱源装置(20)は、超臨界ヒートポンプサイクルであるため、貯湯タンク(10)に蓄えられる給湯水を高温(例えば、85〜90℃程度)にすることができるとともに、周知のフロン、代替フロンの冷媒を用いたヒートポンプサイクルよりも経済性が優れる。
また、貯湯タンク(10)内の給湯水を高温で蓄えられることにより、高温の給湯水を給湯機能の他に、上述したように暖房機能や追い焚き機能などの多機能化が図れることが容易にできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による貯湯式給湯装置を図1に基づいて説明する。図1は貯湯タンク10に給湯水を蓄える給湯器システムに多機能ヘッダーのうち給湯ヘッダー40のみを一体に構成させて本発明を適用したものであり、貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。
本実施形態の貯湯式給湯装置は、図1に示すように、給湯水を蓄える貯湯タンク10と、ヒートポンプサイクルからなり貯湯タンク10内の給湯水を循環させて沸き上げ運転する熱源装置であるヒートポンプユニット20と、貯湯タンク10から供給される給湯水(温水)と給水配管である導入管11から供給される水道水(冷水)とを混合して給湯栓60に供給する湯水混合手段50を複数有する多機能ヘッダー装置である給湯ヘッダー40と、貯湯タンク10に蓄えられた給湯水を給湯ヘッダー40に供給する給湯水供給回路30と、制御装置200から構成されている。
貯湯タンク10は、耐食性に優れた金属製(例えば、ステンレス製)のタンクであり、外周部に図示しない断熱材が配置されており、高温の給湯水を長時間に渡って保温することができるようになっている。また、貯湯タンク10は縦長形状であり、その底面には導入口10aが設けられ、この導入口10aには貯湯タンク10内に水道水を導入する給水配管である導入管11が接続されている。この導入管11には温度検出手段である給水サーミスタ12が設けられており、導入管11内の温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。
また、導入管11には導入される水道水の水圧が所定圧となるように調節するとともに、断水などにおける湯の逆流を防止する減圧逆止弁13が設けられている。そして、導入管11の給水サーミスタ12および減圧逆止弁13が設けられた位置より下流の給水分岐点11aと後述する混合弁15とはバイパス経路である給水配管14により繋がれている。
一方、貯湯タンク10の最上部には導出口10bが設けられ、この導出口10bには貯湯タンク10内の湯を導出するための給湯経路である導出管16が接続されている。導出管16の経路途中には逃がし弁17が配設された排出配管18を接続しており、貯湯タンク10内の圧力が所定圧以上に上昇した場合には、貯湯タンク10内の湯を外部に排出して、貯湯タンク10等にダメージを与えないようになっている。
15は湯水混合手段である混合弁であり、導出管16と給水配管14との合流点に配置されている。この混合弁15は、サーモワックスが内蔵された温調用混合弁であって、ここでは、貯湯タンク10から供給される給湯水(温水)と、給水配管14から供給される水道水(冷水)とを混合させて、混合弁15の出口側の湯温が所定温度(例えば、60℃程度)になるようにしている。
また、混合弁15の出口側は後述する第1分岐点30aと接続される給湯配管16aが接続されており、この給湯配管16aには流量カウンタ19が設けられており、この流量カウンタ19は給湯配管16a内の流量情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。なお、流量カウンタ19が給湯配管16a内の水の流れを検出したときには、後述する複数の給湯栓60のうち、いずれか一つの給湯栓60a〜60dが開弁されており出湯状態である。
一方、貯湯タンク10の下部には、貯湯タンク10内の水を吸入するための吸入口10cが設けられ、貯湯タンク10の上部には、貯湯タンク10内に湯を吐出する吐出口10dが設けられている。吸入口10cと吐出口10dとは循環回路21で接続されており、循環回路21の一部は熱源装置であるヒートポンプユニット20内に配置されている。
また、循環回路21のヒートポンプユニット20内に配置された部分には、図示しない熱交換器が設けられており、吸入口10cから吸入した貯湯タンク10内の水を高温冷媒との熱交換により加熱し、吐出口10dから貯湯タンク10内に戻すことにより貯湯タンク10内の水を沸き上げることができるようになっている。
なお、本実施形態のヒートポンプユニット20は、図示しない圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器などのヒートポンプサイクルを構成する冷媒機能部品からなる超臨界ヒートポンプである。この超臨界ヒートポンプとは、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となるヒートポンプサイクルを言い、例えば、二酸化炭素、エチレン、エタン、酸化窒素などを冷媒とするヒートポンプサイクルである。
因みに、超臨界ヒートポンプによれば、一般的なヒートポンプサイクルよりも高温(例えば、85℃〜90℃程度)の給湯水を沸き上げることができる。また、ヒートポンプユニット20は後述する制御装置200からの制御信号により作動するとともに、作動状態を制御装置200に出力するようになっている。
さらに、貯湯タンク10の上部外壁面には、貯湯タンク10内上部の水温を検出する出湯サーミスタ(図示しない)が設けられており、導出口10bから導出される水の温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。また、貯湯タンク10の外壁面には、図示しない複数の水位サーミスタが縦方向にほぼ等間隔に配置され、貯湯タンク10内に満たされた水の各水位レベルでの温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。従って、後述する制御装置200は、図示しない水位サーミスタからの温度情報に基づいて、貯湯タンク10内上方の沸き上げられた湯と貯湯タンク10内下方の沸き上げられる前の水との温度境界位置を検出できるようになっている。
次に、給湯ヘッダー40は、混合弁15から供給される給湯水(温水)と給水配管である導入管11から供給される水道水(冷水)とを混合して給湯栓60(図示例では60a〜60d)に供給する装置であって、図示のように、複数の湯水混合手段50(図示例では50a〜50d)から構成されている。
各々の湯水混合手段50は、貯湯タンク10から後述する給湯水供給回路30を介して供給される給湯水(温水)と導入管11から供給される水道水(冷水)とを混合する混合弁51と、この混合弁51で混合された湯水の出湯流量を調節する流量調節手段52と、この流量調節手段52の下流に設けられて、出湯流量および出湯温度を検出するフィードバックセンサ53と、混合弁51および流量調節手段52の動作を制御する弁制御装置54とを主要部として構成されている。
つまり、混合弁51で混合された湯水が流量調節手段52およびフィードバックセンサ53により設定温度に調節された給湯水が出湯用の配管55を経て給湯栓60に供給可能とされている。なお、本実施形態の混合弁51は、弁制御装置54からの制御信号に基づいて、給湯水供給回路30から給湯水(温水)と導入管11から供給される水道水(冷水)との混合比率を設定する弁装置であって、給湯水(温水)と水道水(冷水)との混合比率を調節することにより設定温度の湯水を得るように構成されている。また、流量調節手段52は、弁制御装置54からの制御信号に基づいて弁の開度を設定する弁装置であって、弁の開度を調節することにより所望の設定流量の出湯を行なうように構成している。
また、弁制御装置54は、混合弁51および流量調節手段52に対して制御信号を出力可能に構成されたマイクロコンピュータであって、図示しない通信線を介してこれら混合弁51および流量調節手段52と電気的に接続されている。さらに、弁制御装置54には、フィードバックセンサ53も同様に図示しない通信線を介して電気的に接続されおり、フィードバックセンサ53で検出される出湯流量や出湯温度の温度、流量情報が弁制御装置54に取り込み可能とされている。
そして、弁制御装置54は、図示のように給湯栓60の操作パネル61と図示しない通信線を介して接続され、この操作パネル61で設定される設定温度や出湯流量の設定情報の取り込みも可能とされている。なお、給湯栓60は、台所や浴室のカラン,シャワーのように湯水の出湯を行なうことがある水栓であって、ここでは、上述したように各給湯栓60には湯水混合手段50から湯水が供給されるので、給湯栓60には温水と冷水を混合する機能を持たない単水栓が用いられている。
また、給湯栓60には、それぞれ設定温度や出湯流量などを設定するための操作パネル61が備えられており、この操作パネル61と弁制御装置54とが電気的に接続され、操作パネル61で操作された操作信号が弁制御装置54に入力されるように構成されている。なお、図示例では、60aが洗面所のカラン、60bが浴室(浴槽用)のカラン、60cがシャワー、60dが台所のカランを示している。
次に、本発明の要部である給湯水供給回路30について説明する。この給湯水供給回路30は、複数の給湯栓60すべてが閉弁されたとき、つまり、出湯待機中に、給湯ヘッダー40に供給される給湯水が所定温度(例えば、60℃程度)以下とならないように保温を行なうための循環回路である。
具体的には、第1分岐点30a、混合弁51の一方側に連通する温水側入口30b、逆止弁32、循環ポンプ33、第1熱交換器31、三方弁34、第1分岐点30aの順に、環状に循環する回路、循環ポンプ33と第1熱交換器31との間に設けられた第2分岐点30cと三方弁34とを接続するバイパス回路35および第1分岐点30aと温水側入口30bとの間に給湯サーミスタ36を構成している。
第1熱交換器31は貯湯タンク10内の上方に配設され、給湯水供給回路30内の給湯水を加熱するための水−水熱交換器であって、ヒートポンプユニット2により沸き上げられた給湯水の熱量を熱源としている。循環ポンプ33は電動ポンプであり、後述する制御装置200により制御され、複数の給湯栓60すべてが閉弁される出湯待機中に、給湯水の湯温の検出と、検出された湯温が所定温度以下(例えば、60℃程度)のときに、作動するように制御される。
三方弁34は、図中に示す矢印aまたは矢印bのいずれか一方の流れ方向に切り換える切換弁であり、後述する制御装置200により制御され、給湯サーミスタ36より検出された湯温に基づいて流れ方向が制御される。また、給湯サーミスタ36は、給湯ヘッダー40に供給される給湯水の湯温を検出する温度センサであり、後述する制御装置200に温度情報を出力するようにしている。
ところで、給湯ヘッダー40に供給される給湯水は、複数の給湯栓60すべてが閉弁される出湯待機中においては、給湯水供給回路30内で停滞しており、湯温が順次低下してしまう。そこで、本発明では、この出湯待機中に、循環ポンプ33を所定時間毎に作動させて給湯水供給回路30内の給湯水の湯温を検出するとともに、給湯水の湯温が所定温度(例えば、60℃程度)以下のときは、三方弁34を矢印b側に切り換えて、給湯水供給回路30内の給湯水を第1熱交換器31側に循環させるようにしている。これにより、給湯水供給回路30内の給湯水が所定温度(例えば、60℃程度)以上に保温されることになる。
制御装置200は、上述したヒートポンプユニット20、各々の湯水混合手段50、および給湯水供給回路30内の循環ポンプ33、三方弁34などを制御するマイクロコンピュータであって、ヒートポンプユニット20に内蔵されるヒートポンプユニット制御用のマイクロコンピュータ(図示せず)および各弁制御装置54に電気的に接続されている。また、上述したように、制御装置200は、給水サーミスタ12および給湯サーミスタ36からの温度情報が取得可能とされている。
次に、上記構成による貯湯式給湯装置の作動について説明する。まず、図示しない電源スイッチがオンされると、制御装置200は、ヒートポンプユニット20を制御させて通常の温調給湯制御を行なう。この温調給湯制御が実行されると、制御装置200は、貯湯タンク10に設けられた各サーミスタ(図示せず)からの温度情報等や、図示しない操作盤により設定された時刻情報等に基づいて、適宜ヒートポンプサイクル20を作動させ貯湯タンク10内の水を加熱して高温(例えば85℃の湯)の給湯水を蓄えておく。
そして、複数の給湯栓60のいずれかが開弁されると、混合弁15により貯湯タンク10から供給される高温の給湯水と導入管11から供給される水道水とを混合させて所定温度(例えば、60℃程度)の給湯水が湯水混合手段50に供給される。
そして、湯水混合手段50では、給湯栓60の操作パネル61にて設定された設定温度、設定流量と、フィードバックセンサ53により検出された温度、流量情報とに基づいて、混合弁51および流量調整手段52が制御されて所望する出湯が得られる。ここで、混合弁51は、給湯水供給回路30から供給される給湯水(温水)と導入管11から供給される水道水(冷水)との混合の湯水である。
ところで、複数の給湯栓60のすべてが閉弁される出湯待機中は、混合手段50に供給される給湯水が給湯水供給回路30内で停滞してしまう。そこで、本発明では、この出湯待機中に、循環ポンプ33を所定時間毎に作動させて給湯水供給回路30内の給湯水の湯温を検出するとともに、給湯水の湯温が所定温度(例えば、60℃程度)以下のときは、三方弁34を矢印b側に切り換えて、給湯水供給回路30内の給湯水を第1熱交換器31側に循環させることで、混合手段50に供給される給湯水が所定温度(例えば、60℃程度)以上に保温されることになる。
これにより、出湯待機中に給湯水供給回路30内に停滞する給湯水は保温されているので、いずれかの給湯栓60が開弁されたときであっても常時湯水混合手段50に供給される給湯水は一定の湯温の給湯水が供給される。従って、設定温度に達するまでの湯待ち時間および捨て水の低減が図れるものである。
以上の第1実施形態の貯湯式給湯装置によれば、給湯栓60のすべてが閉弁されている出湯待機中に、湯水混合手段50に供給される貯湯タンク10からの給湯水が所定温度(例えば、60℃程度)以上に保温されるように構成したことにより、給湯栓60開弁後、直ちに湯水混合手段50により設定温度の湯温に混合された給湯水が給湯栓60に供給されるため、湯待ち時間および捨て水の低減が図れる。
また、貯湯タンク10内に第1熱交換器31を配設し、給湯水供給回路30内の給湯水をこの第1熱交換器31に循環させて保温するように構成したことにより、貯湯タンク10内の給湯水を湯水混合手段50に供給される給湯水の保温のための熱源として利用できるため、別体のパイプヒータなどの加熱手段を必要とせず保温のためのランニングコストが低減できる。
また、本実施形態のヒートポンプユニット20は、冷媒が二酸化炭素であることにより、二酸化炭素を用いと、超臨界ヒートポンプサイクルであるため、貯湯タンク10に蓄えられる給湯水を高温(例えば、85〜90℃程度)にすることができるとともに、周知のフロン、代替フロンの冷媒を用いたヒートポンプサイクルよりも経済性が優れる。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、多機能ヘッダーである給湯ヘッダー40を給湯水供給回路30で保温した給湯水を複数の湯水混合手段50に供給させるように構成したが、これに限らず、給湯機能の他に、給湯水供給回路30で保温した給湯水を熱媒体に変換して暖房用放熱器に供給する暖房機能を一体に構成しても良い。具体的には、図2に示すように、給湯機能の他に、暖房機能として床暖房機能を付加したもので、このときには、給湯水供給回路30で保温した給湯水を熱源とする暖房熱源手段70を機能ヘッダーとして給湯ヘッダー40に一体に構成させている。
因みに、本実施形態の暖房熱源手段70は、給湯水供給回路30で保温した給湯水と熱媒体とが熱交換する第2熱交換器71、上記給湯水の第2熱交換器71への流通を開閉する一次側電磁弁72、熱媒体を暖房用放熱器である床暖房用放熱器80に循環させる循環ポンプ73、および熱媒体の循環流量を調節する流量調整弁74から構成されている。従って、床暖房放熱器80は配管75を介して熱媒体が循環されるように構成されている。なお、図中81は操作パネルであり、76は床暖房用制御装置であり、制御装置200と電気的に接続されている。これにより、暖房熱源手段70は、給湯水供給回路30で保温した給湯水が第2熱交換器71に供給され、この給湯水と熱交換された熱媒体が床暖房用放熱器80に供給されることで床暖房が可能となる。
以上の構成による貯湯式給湯装置によれば、湯水混合手段50の他に、暖房熱源手段70が一体に構成されたことにより、貯湯タンク10内の給湯水を床暖房用放熱器80の熱源として利用できるため、給湯機能の他に給湯装置の多機能化が図れる。しかも、湯水混合手段50と一体に構成したことで暖房機能が併設されても給湯装置回りの配管の単純化が図れる。
さらに、上述した給湯機能、暖房機能の他に、浴水の追い焚き機能を一体に構成しても良い。具体的には、図2に示すように、湯水混合手段50および暖房熱源手段70の他に、浴水を循環させて追い焚きする浴水追い焚き手段90を一体に構成させている。このときには、浴水追い焚き手段90を機能ヘッダーとして給湯ヘッダー40に一体に構成させている。
因みに、浴水追い焚き手段90は、給湯水供給回路30で保温した給湯水と浴水とが熱交換する第3熱交換器91、上記給湯水の第3熱交換器91への流通を開閉する一次側電磁弁92、および浴槽内の浴水を第3熱交換器91に循環させる循環ポンプ93、および水温サーミスタ94から構成されている。なお、図中95は操作パネルであり、96は追い焚き用制御装置であり、制御装置200と電気的に接続されている。
以上の構成による浴水追い焚き手段90によれば、給湯水供給回路30で保温した給湯水が第3熱交換器91に供給され、この給湯水と熱交換された浴水の追い焚きが可能となる。従って、湯水混合手段50、暖房熱源手段70の他、浴水追い焚き手段90が一体に構成されたことにより、上記同様に、貯湯タンク10内の給湯水を浴水追い焚き手段90の熱源として利用できるため、給湯機能、暖房機能の他に給湯装置の多機能化が図れる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、給湯水供給回路30内に三方弁34を配設させたが、これに限らず、第1分岐点30aの上流側に設けられた混合弁15を配設させても良い。なお、第1分岐点30aの上流側に設けられた混合弁15は、以上の実施形態ではサーモワックスが内蔵する固定式の温調混合弁を用いたが、これに限らず、混合弁51と同じ方式のものでも良い。また、以上の実施形態では所定温度を60℃程度としたがこの数字に限定するものではない。
また、以上の実施形態では、冷媒に二酸化炭素を用いたヒートポンプユニット20を熱源装置として説明したが、これに限らず、フロン、代替フロンなどの冷媒を用いる一般的なヒートポンプサイクルでも良い。
本発明の第1実施形態における貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
10…貯湯タンク
20…ヒートポンプユニット(熱源装置)
30…給湯水供給回路
31…第1熱交換器
40…給湯ヘッダー(多機能ヘッダー装置)
50…湯水混合手段
60…給湯栓
70…暖房熱源手段
80…床暖房用放熱器(暖房用放熱器)
90…追い焚き手段

Claims (5)

  1. 給湯水を蓄える貯湯タンク(10)と、
    ヒートポンプサイクルからなり前記貯湯タンク(10)内の給湯水を循環させて沸き上げ運転する熱源装置(20)と、
    前記貯湯タンク(10)から供給される給湯水と給水配管から供給される冷水とを混合して給湯栓(60)に供給する湯水混合手段(50)を複数有する多機能ヘッダー装置(40)と、
    前記貯湯タンク(10)に蓄えられた給湯水を前記多機能ヘッダー装置(40)に供給する給湯水供給回路(30)と
    前記湯水混合手段(50)の上流側において前記給湯水回路(30)から分岐し、前記貯湯タンク(10)から供給される給湯水を熱媒体と熱交換させる放熱器(80)に供給し、前記湯水混合手段(50)の上流側で前記放熱器(10)を通過した給湯水を前記給湯水回路(30)に戻す加熱用熱源手段(70)とを備える貯湯式給湯装置であって、
    前記加熱用熱源手段(70)は前記多機能ヘッダー装置(40)に一体に構成されており、
    前記給湯水供給回路(30)は、前記給湯栓(60)が閉弁されている出湯待機中に、前記多機能ヘッダー装置(40)に供給される前記貯湯タンク(10)からの給湯水が所定温度以上に保温されるように構成したことを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 前記貯湯タンク(10)内に第1熱交換器(31)が配設され、前記給湯水供給回路(30)は、前記多機能ヘッダー装置(40)に供給される給湯水が所定温度以下のときに、前記給湯水を前記第1熱交換器(31)に循環させて保温するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
  3. 前記加熱用熱源手段(70)は、前記貯湯タンク(10)から供給される給湯水を用いて浴水を追い焚きする浴水追い焚き手段(90)であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯装置。
  4. 前記加熱用熱源手段(70)は、熱媒体を暖房用放熱器(80)に供給する暖房熱源手段(70)とが一体に構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  5. 前記熱源装置(20)は、冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
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