JP2004101134A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯湯タンク内の湯水を熱源とする熱交換器を備えた貯湯式給湯装置に関し、熱交換により生成された中温水を給湯に利用可能とする。
【解決手段】給水管6と出湯管7の間に並列に設けられ、湯水を貯湯する第1および第2の貯湯タンク2と、各貯湯タンク2内の湯水を高温に加熱する加熱手段22と、各貯湯タンク2からの出湯比率を調整可能な混合弁8と、熱交換器28と熱交循環ポンプ29を備え第1貯湯タンク2A上部と第2貯湯タンク2B上部を連通し且つ第1貯湯タンク2A下部と第2貯湯タンク2B下部を連通し、第2貯湯タンク2B上部から取り出した高温水を熱交換器28で放熱させ、生成された中温水を第1貯湯タンク2A上部に戻すようにした熱交循環回路37とを備え、給湯時は第1貯湯タンク2Aの高温水あるいは中温水を第2貯湯タンク2Bの高温水よりも優先して使用するように混合弁8の開度を調整するようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は貯湯タンク内の湯水を熱源とする熱交換器を備えた貯湯式給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種の貯湯式給湯装置では、本願出願人が先に出願した特願2002−39478号で開示した貯湯タンク内に貯湯された高温水を熱源として風呂の追焚きや暖房に用いるようにしたものがあった。
【0003】
この従来のものを図7に基づいて説明すると、101は加熱手段としてのヒートポンプ回路、102は貯湯タンクで、この貯湯タンク102下部から取り出した低温水をヒートポンプ回路101で高温に加熱して貯湯タンク102の上部から積層貯湯していくものである。
【0004】
前記貯湯タンク102には、その下端に給水管103が接続され、また上端には出湯管104が接続されているものである。105は電動ミキシング弁で、出湯管104からの高温水と給水管103からの低温水をリモコン(図示せず)等で設定された任意の給湯設定温度に混合して給湯栓106から出湯するものである。
【0005】
107は暖房あるいは風呂の追焚きあるいは保温の熱源としての熱交換器で、出湯管104から分岐した熱交往き管108および給水管103に合流する熱交戻り管109により貯湯タンク102と循環可能に接続されており、貯湯タンク102内の高温水を熱交換器107に流入させて暖房回路、風呂の追焚き回路あるいは保温回路等の2次側回路(図示せず)の温水を加熱するものである。
【0006】
そして、貯湯タンク102の上部から取り出された高温水は、前記熱交換器107で熱交換されて温度低下して中温水となって貯湯タンク102の下部から貯湯タンク102内に戻るものである。
【0007】
なお、このような従来の貯湯式給湯装置にかかる公知の刊行物を本願出願人は発見することができないが、貯湯タンク内に貯湯された高温水を熱源として暖房を行うものとして例えば特許文献1が挙げられる。
【0008】
【特許文献1】
特許第2663637号公報(図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のものでは、熱交換器107での熱交換により中温水が貯湯タンク102に貯まっていくが、この中温水は暖房あるいは追焚きの熱源として利用するには温度が低いため適さず、しかも湯切れするまで給湯を行わないと容量当たりの保有熱量が少ない中温水がいつまでも貯湯タンク102内に残留し、貯湯タンク102の保有熱量を減らしてしまい貯湯タンク容量の有効利用ができないという課題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明はこれらの課題を解決するために、請求項1では、給水管と出湯管との間に並列に設けられ、湯水を貯湯する第1および第2の貯湯タンクと、前記第1および第2貯湯タンク内の湯水を高温に加熱する加熱手段と、前記第1、第2貯湯タンクの出湯側の合流点あるいは給水側の分岐点に設けられ、前記第1、第2貯湯タンクからの出湯比率を調整可能な混合弁と、熱交換器と熱交循環ポンプを備え前記第1貯湯タンクの上部と前記第2貯湯タンクの上部を連通し、且つ前記第1貯湯タンク下部と前記第2貯湯タンク下部を連通し、前記第2貯湯タンク上部から取り出した高温水を前記熱交換器で放熱させ、生成された中温水を前記第1貯湯タンク上部に戻すようにした熱交循環回路とを備え、給湯時は前記第1貯湯タンクの高温水あるいは中温水を前記第2貯湯タンクの高温水よりも優先して使用するように前記混合弁の開度を調整するようにした。
【0011】
これにより、加熱手段により第1および第2の貯湯タンク内の湯水が高温に沸き上げられ、混合弁によって第1貯湯タンク側の開度が全開あるいは第2貯湯タンク側よりも大きく開かれ、第1貯湯タンクに貯められた高温水が第2貯湯タンクよりも優先して給湯に使用される。そして、貯湯タンク内の高温水を熱源として二次側を加熱するときは、熱交循環ポンプの駆動により第2貯湯タンク上部から取り出した高温水を熱交循環回路を介して熱交換器に循環させ、二次側との熱交換により生成された中温水を第1貯湯タンク上部に戻すようにしている。そして、第1貯湯タンクに高温水あるいは中温水がある間は、混合弁の開度を調整して第1貯湯タンク内の高温水あるいは中温水を第2貯湯タンクの高温水よりも先に優先して給湯に使用されるものである。このとき、もしも中温水の温度が給湯に利用できない温度まで低下したとしても、混合弁の開度の調整によりこの中温水を第2貯湯タンクの高温水と混合して給湯に有効に利用可能な温度まで昇温して中温水を優先的に給湯に用いるものである。しかも、給湯に利用可能な中温水があるにもかかわらず第2貯湯タンクの高温水をムダに給湯してしまうことがなく、熱源としての能力を確保できる。
【0012】
また、請求項2では、給水管と出湯管との間に並列に設けられ、湯水を貯湯する第1および第2の貯湯タンクと、前記第1および第2貯湯タンク内の湯水を高温に加熱する加熱手段と、前記第1、第2貯湯タンクの出湯側の合流点あるいは給水側の分岐点に設けられ、前記第1または第2貯湯タンクの一方から出湯させるよう流路を切換える出湯切換弁と、熱交換器と熱交循環ポンプを備え前記第1貯湯タンクの上部と前記第2貯湯タンクの上部を連通し、且つ前記第1貯湯タンク下部と前記第2貯湯タンク下部を連通し、前記第2貯湯タンク上部から取り出した高温水を前記熱交換器で放熱させ、生成された中温水を前記第1貯湯タンク上部に戻すようにした熱交循環回路とを備え、給湯時は前記第1貯湯タンクの高温水あるいは中温水を前記第2貯湯タンクの高温水よりも優先して使用するように前記出湯切換弁を切換えるようにした。
【0013】
これにより、これにより、加熱手段により第1および第2の貯湯タンク内の湯水が高温に沸き上げられ、出湯切換弁によって第1貯湯タンク側を選択し、第1貯湯タンクに貯められた高温水が第2貯湯タンクよりも優先して給湯に使用される。そして、貯湯タンク内の高温水を熱源として二次側を加熱するときは、熱交循環ポンプの駆動により第2貯湯タンク上部から取り出した高温水を熱交循環回路を介して熱交換器に循環させ、二次側との熱交換により生成された中温水を第1貯湯タンク上部に戻すようにしている。そして、第1貯湯タンクに高温水あるいは中温水があるときは、出湯切換弁を第1貯湯タンク側に切換えて第1貯湯タンク内の高温水あるいは中温水を第2貯湯タンクの高温水よりも先に優先して給湯に使用されるものである。しかも、給湯に利用可能な中温水があるにもかかわらず第2貯湯タンクの高温水をムダに給湯してしまうことがなく、熱源としての能力を確保できる。
【0014】
また、請求項3では、前記給水管から前記第1、第2の貯湯タンクをバイパスして前記出湯管に合流するバイパス管を設け、前記バイパス管と前記出湯管の合流点あるいは前記バイパス管と前記給水管の分岐点に、前記バイパス管および前記出湯管を流れる湯水の混合比率を調節して給湯管へ流出させる温調ミキシング弁を設けた。
【0015】
これにより、貯湯タンクから出湯されてくる湯が高温あるいは中温であったとしても温調ミキシング弁によって給水管からの低温水と混合して任意の給湯温度で給湯を行うことができる。
【0016】
また、請求項4では、前記加熱手段を二酸化炭素冷媒を用いたヒートポンプ回路として超臨界ヒートポンプサイクルを構成すると共に、前記第1および第2貯湯タンクと前記ヒートポンプ回路とをヒーポン循環回路にて並列かつ湯水が循環可能に接続し、前記第1および第2の貯湯タンク下部からの湯水を前記ヒートポンプ回路で加熱して前記第1および第2の貯湯タンク上部へ戻すよう構成した。
【0017】
これにより、ヒートポンプ回路に対して並列に設けられた第1および第2の貯湯タンクの下部には給湯の使用によって低温水が流入するものであり、この低温水をヒーポン循環回路を介して循環して二酸化炭素冷媒を用いた超臨界ヒートポンプサイクルのヒートポンプ回路で加熱するので、高効率で高温の沸き上げが可能となるものである。
【0018】
また、請求項5では、前記ヒーポン循環回路途中に、このヒーポン循環回路を前記第1貯湯タンクあるいは第2貯湯タンクの一方に選択的に連通させて加熱する貯湯タンクを選択する加熱切換弁を設けた。
【0019】
これにより、ヒートポンプ回路に対して並列に設けた第1および第2の貯湯タンクのどちらを加熱するかを切換える加熱切換弁を設けることによって、一方の貯湯タンクを選択して沸き上げることができ、第1および第2の貯湯タンクのそれぞれの上部に高温水および中温水が残っている場合などにおいて、各貯湯タンクの下部に貯められている低温水だけを選択して沸き上げることが可能となると共に、各貯湯タンクへの配管の流通抵抗の差によって一方の貯湯タンクへ偏って沸き上げられてしまうなどの不都合がないものである。
【0020】
また、請求項6では、前記ヒートポンプ回路による湯水の沸き上げ動作時において、前記ヒートポンプ回路の出力が安定するまでは、前記加熱切換弁が前記第1貯湯タンク側に切換えられているようにした。
【0021】
これにより、沸き上げ動作時にヒートポンプ回路の出力が安定するまでに生成される中温水は、加熱切換弁が第1貯湯タンク側に切換えられていることによって第1貯湯タンクに貯められ、その後の給湯時に第1貯湯タンクの湯水が第2貯湯タンクよりも優先して給湯に使用されることとなり、この中温水も全て使い切ることが可能となって沸き上げ初期に消費したエネルギーも無駄にすることなく有効に利用することができるものである。
【0022】
また、請求項7では、前記熱交循環ポンプ作動中での前記ヒートポンプ回路による湯水の沸き上げ動作時においては、前記加熱切換弁が前記第2貯湯タンク側へ切換えられ、第2貯湯タンク側の湯水を沸き上げるようにした。
【0023】
これにより、熱交循環ポンプが作動している二次側との熱交換中の間に第2貯湯タンク内の高温水が足りなくなるなどして沸き増しが必要になった場合では、加熱切換弁を第2貯湯タンク側に切換えて、第2貯湯タンクの下部から取り出した低温水を沸き上げて同第2貯湯タンクの上部に戻し、熱源となる高温水の供給源となる第2貯湯タンクに貯めるようにすることで、沸き上げられた熱交換効率の高い高温水を直ぐに熱源として用い、そして熱交換により生成された中温水を第1貯湯タンクを介して給湯することができ、効率的に湯水の熱を分配できて熱の使用効率がよいものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態の貯湯式給湯装置を図面に基づいて説明する。なお、図2〜図5中の貯湯タンク2にハッチングした斜線は低温水、二重斜線は中温水、三重斜線は高温水を示し、矢印は湯水の流れ方向を示すものである。
【0025】
この貯湯式給湯装置は、時間帯別契約電力の電力単価が安価な深夜時間帯に湯水を沸き上げて貯湯し、この貯湯した湯水を給湯に用いるもので、1は温水を貯湯する貯湯タンク2を備えた貯湯タンクユニット、3は貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプユニット、4は台所や浴室等に設けられた給湯栓、5は浴槽である。
【0026】
前記貯湯タンクユニット1には、給水管6と出湯管7との間に、湯水を貯湯する第1貯湯タンク2Aおよび第2貯湯タンク2Bが並列に設けられており、第1貯湯タンク2A下部に第1給水管6A、上部に第1出湯管7Aが、第2貯湯タンク2B下部に第2給水管6B、上部に第2出湯管7Bがそれぞれ接続され、前記第1出湯管7Aと第2出湯管7Bとの合流点には、前記第1貯湯タンク2Aまたは第2貯湯タンク2Bからの出湯比率を調整可能な混合弁8が設けられると共に、この混合弁8の下流側に混合された出湯温度を検出する出湯温度センサ9が設けられているものである。なお、この混合弁8は前記第1給水管6Aと第2給水管6Bの分岐点に設けても良く、この場合では出湯温度センサ9は混合弁8の下流側ではなく、前記第1給水管6Aと第2給水管6Bの合流点の下流側に設けることで混合された出湯温度を検出して混合弁8の混合比率を適切に調整可能とすることができる。
【0027】
10は前記給水管6から前記第1貯湯タンク2Aおよび第2貯湯タンク2Bをバイパスして前記出湯管7に合流するバイパス管で、このバイパス管10と前記出湯管6の合流点に設けられたバイパス管10および出湯管7を流れる湯水の混合比を調節してリモコン(図示せず)等で設定される任意の給湯設定温度の湯を給湯栓4に接続された給湯管11に流出させる温調ミキシング弁12を介して連通されているものである。
【0028】
13は前記温調ミキシング弁12の出口側の給湯管11に設けられこの給湯管11から給湯される湯水の温度を検出する給湯温度センサで、検出された温度に応じて前記温調ミキシング弁12の混合比率の調節が行われるものである。14は給湯管11に設けられ給湯流量をカウントする給湯流量カウンタである。15は給水管6に設けられ給水圧を減圧する減圧弁である。16は前記減圧弁15よりも下流側の給水管6に設けられ給水の温度を検出する給水温度センサである。
【0029】
前記第1貯湯タンク2Aおよび第2貯湯タンク2Bには垂直方向にそれぞれ複数個の貯湯温度センサ17Aおよび17Bが設けられており、各貯湯タンク2A、2Bに貯湯されている湯水の温度を検出して各貯湯タンク2A、2B内の残り湯量および垂直方向の温度分布を概略検知するものである。
【0030】
次に、前記ヒートポンプユニット3は、圧縮機18と凝縮器としての冷媒−水熱交換器19と電子膨張弁20と蒸発器としての空気熱交換器21で構成された加熱手段としてのヒートポンプ回路22と、各貯湯タンク2A、2B内の被加熱水たる湯水をヒーポン循環回路23を介して冷媒−水熱交換器19に循環させるヒーポン循環ポンプ24とを備えており、ヒートポンプ回路22の冷媒回路内には冷媒として二酸化炭素が充填されて超臨界ヒートポンプサイクルを構成しているものである。なお、冷媒に二酸化炭素を用いているので、低温水を電熱ヒータなしで約90℃の高温まで沸き上げることが可能なものである。
【0031】
ここで、前記冷媒−水熱交換器19は冷媒と被加熱水たる湯水とが対向して流れる対向流方式を採用しており、超臨界ヒートポンプサイクルでは熱交換時において冷媒は超臨界状態のまま凝縮されるため効率良く高温まで被加熱水を加熱することができ、被加熱水の冷媒−水熱交換器19入口温度と冷媒の出口温度との温度差ΔTが一定になるように前記電子膨張弁20または圧縮機18を制御することで、被加熱水の冷媒−水熱交換器19の入口温度が15℃程度の温度であるとCOP(エネルギー消費効率)が3.0以上の高効率での加熱を行うことが可能なものである。
【0032】
そして、前記貯湯タンクユニット1側の前記ヒーポン循環回路23のヒーポン往き管25とヒーポン戻り管26との間に、第1貯湯タンク2Aおよび第2貯湯タンク2Bが並列に設けられており、第1貯湯タンク2A下部に第1ヒーポン往き管25A、上部に第1ヒーポン戻り管26Aが、第2貯湯タンク2B下部に第2ヒーポン往き管25B、上部に第2ヒーポン戻り管26Bがそれぞれ接続され、前記第1ヒーポン戻り管26Aと第2ヒーポン戻り管26Bの分岐点には、第1貯湯タンク2Aまたは第2貯湯タンク2Bの一方を選択的に前記冷媒−水熱交換器19の水側と連通させる三方弁より成る加熱切換弁27が設けられているものである。なお、この加熱切換弁27は第1ヒーポン往き管25Aと第2ヒーポン往き管25Bとの合流点に設けても良く、また、第1ヒーポン戻り管26Aと第2ヒーポン戻り管26Bあるいは第1ヒーポン往き管25Aと第2ヒーポン往き管25Bにそれぞれ設けた開閉弁により構成しても良いものである。
【0033】
次に、28は浴槽5内の湯水を加熱するための熱交換器、29はこの熱交換器28の一次側に熱源となる貯湯タンク2内の高温水を循環させる熱交循環ポンプ、30は上流側から第2貯湯タンク2B上部、熱交換器28、熱交循環ポンプ29、第1貯湯タンク2A上部を順に連通すると共に、第1貯湯タンク2A下部と第2貯湯タンク2B下部とを連通する熱交循環回路で、第2貯湯タンク2B上部から取り出した高温水を熱交換器28に流入させ、浴槽水と熱交換して生成される中温水を第1貯湯タンク2A上部に戻すようにしているものである。
【0034】
ここで、熱交循環回路30の第1貯湯タンク2A下部と第2貯湯タンク2B下部とを連通する側は、前記ヒーポン循環回路24の第1ヒーポン往き管25Aと第2ヒーポン往き管25Bとで兼用されているもので、ヒーポン循環回路24の一部と兼用することで配管の本数および各貯湯タンク2A、2Bへの接続部の数を少なくすることができコストダウンを計っているものである。なお、熱交循環回路30の第1貯湯タンク2A下部と第2貯湯タンク2B下部とを連通する側は、第1給水管6Aと第2給水管6Bとで兼用するようにしても良いし、また専用の配管を設けても良いものである。
【0035】
また、前記熱交換器28の二次側には浴槽5内の湯水を循環可能に接続する風呂循環回路31が接続され、浴槽5内の湯水を風呂循環ポンプ32で熱交換器28へ循環させるようにし、第2貯湯タンク2Bからの高温水を熱源として浴槽水の追焚きあるいは保温を行うようにしているものである。
【0036】
そして、前記風呂循環回路31には前記給湯管11から分岐した湯張り管33が接続されており、この湯張り管33に設けられた湯張り弁34を開弁して浴槽5への所定水量または所定水位の湯張りを行うものである。
【0037】
35はこの貯湯式給湯装置の各センサの検出値あるいはリモコン(図示せず)からの指令が入力され、予め記憶されているプログラムに従って各アクチュエータを駆動制御する制御手段である。
【0038】
ここで、深夜時間帯になって貯湯タンク2内の湯水を沸き上げる際の動作について説明すると、前記制御手段35により前記ヒートポンプユニット3の圧縮機18が作動されると共に、加熱切換弁27が第1貯湯タンク2A側に切換えられ、第1貯湯タンク2A内に満たされている水を下部の第1ヒーポン往き管24Aを介してヒーポン循環ポンプ24によりヒートポンプユニット3の冷媒−水熱交換器19へ流入させて加熱し、加熱された高温水は第1ヒーポン戻り管25Aを流れて第1貯湯タンク2Aの上部から戻されて積層状に貯湯される。
【0039】
そして、第1貯湯タンク2Aが沸き上げられたことを貯湯温度センサ17Aで検出すると、前記加熱切換弁27が第2貯湯タンク2B側に切換えられ、第2貯湯タンク2B内に満たされている水を下部の第2ヒーポン往き管25Bを介して第1貯湯タンク2Aの沸き上げと同じくヒートポンプユニット3にて沸き上げるものである。
【0040】
このように、一方の貯湯タンク2を先に沸き上げるようにしているので、簡単に貯湯タンク2内の湯水を必要な量だけ管理しながら沸き上げることができ、第1ヒーポン往き管25Aと第2ヒーポン往き管25B、あるいは第1ヒーポン戻り管26Aと第2ヒーポン戻り管26Bとの間の流通抵抗の微差によって意図しない一方の貯湯タンク2に偏って沸き上げられてしまうなど不都合がない。そして、必要な量が沸き上げられると第1貯湯タンク2Aの湯水を第2貯湯タンク2Bの湯水よりも優先的に使用するため前記第1出湯管7Aと第2出湯管7Bとの合流点に設けられている混合弁8が第1貯湯タンク2A側の開度を全開にされて給湯が開始されるのを待機する。
【0041】
なお、ここでは第1貯湯タンク2Aを先に沸き上げる構成について説明したが、先に第2貯湯タンク2Bを沸き上げてから第1貯湯タンク2Aを沸き上げるようにしても良いし、前記加熱切換弁27を第1貯湯タンク2Aと第2貯湯タンク2Bの中間位置に切換えて両方を一度に沸き上げるようにすることを妨げるものではない。
【0042】
そして、貯湯タンク2が沸き上げられている状態で給湯あるいは浴槽5への湯張りを行う場合は、図2に示すように、給湯栓4あるいは湯張り弁34が開かれると、前記制御手段35によって前記混合弁8が第1貯湯タンク2A側の開度を全開にされているので、給水管6からの給水は第1給水管6Aを流れて第1貯湯タンク2Aへ下部から流入し、上部の第1出湯管7Aから高温水が出湯管7に流出する。そして、前記温調ミキシング弁12にてバイパス管10からの水と混合されてリモコン等によって設定される給湯設定温度あるいは風呂設定温度に調整されて給湯管11を流れて給湯栓4から給湯され、あるいは湯張り管33を流れ、風呂循環回路31を介して浴槽5に湯張りされるものである。
【0043】
このとき、前記混合弁8の第2貯湯タンク2B側の開度が全閉とされて流路が閉じられているので、この第2貯湯タンク2B内に低温水が流入することはなく、高温水が貯湯された状態を継続し、前記第1貯湯タンク2Aの下部には流出した高温水と同じ量だけの低温水が貯湯されるものである。ここで、第1貯湯タンク2Aには上部に高温水、下部に低温水が貯められているが、その温度差により比重差が発生し、温度境界層を形成して比重の軽い高温水が上部に、比重の重い低温水が下部に位置するので、互いに混じり合うことはないものである。
【0044】
そして、給湯栓4が閉じられるかあるいは給湯流量カウンタ14がリモコン等によって設定される湯張り量をカウントするかまたは風呂循環回路31途中に設けられた水位センサ(図示せず)が所定の水位を検出して湯張り弁34が閉じられると、給湯あるいは湯張りが停止する。
【0045】
ここで、第1貯湯タンク2Aの貯湯量が少ないか給湯量あるいは湯張り量が多く、第1貯湯タンク2A内の高温水を使い切ってしまい第1貯湯タンク2Aの側面に設けられた貯湯温度センサ17Aの最上部のセンサが所定温度以下の低温水を検出したら、前記制御手段35により前記混合弁8が第2貯湯タンク2B側の開度を全開にして、第2貯湯タンク2Bに貯められた高温水を用いて給湯あるいは湯張りを行うものである。
【0046】
次に、浴槽5に湯張りされた湯を保温あるいは追焚きする場合は、図3に示すように、前記制御手段35が風呂循環ポンプ32を駆動して浴槽5内の湯を熱交換器28へ循環させると共に、熱交循環ポンプ29を駆動して第2貯湯タンク2Bの上部に貯められている高温水を熱交循環回路30を介して熱交換器28へ循環させ、浴槽5内の湯水と第2貯湯タンク2Bに貯湯されていた高温水とを熱交換させて保温あるいは追焚きを行う。
【0047】
そして、第2貯湯タンク2Bから熱交換器28に流入した高温水は浴槽水との熱交換により温度低下し、生成された中温水は熱交循環ポンプ29の作動によって第1貯湯タンク2Aの上部に戻されると同時に、第1貯湯タンク2Aの下部の給湯または湯張りによって流入していた低温水が熱交循環回路30の一部を構成するヒーポン循環回路24の第1ヒーポン往き管25Aと第2ヒーポン往き管25Bを介して第2貯湯タンク2Bの下部に流入するようにして熱源となる温水を循環させるようにしているものである。ここで、第2貯湯タンク2Bには、上部に高温水、下部に低温水が貯められることになるが、その温度差により比重差が発生し、温度境界層を形成して比重の軽い高温水が上部に、比重の重い低温水が下部に位置するので、互いに混じり合うことはないものである。
【0048】
また、第1貯湯タンク2Aの上部に流れ込んだ中温水は、第1貯湯タンク2Aの上部に高温水が残っている場合はこの高温水と混合され、また、第1貯湯タンク2Aの高温水を全部使い切った後は中温水のままで第1貯湯タンク2Aの上部に貯められることとなる。この場合でも、上部の中温水と下部の低温水との間の温度差により比重差が発生し、温度境界層を形成して互いに混じり合うことがないものである。このように、熱交換により生成された中温水は給湯に有効に利用できる温度のままで全て第1貯湯タンク2Aに貯められることとなるものである。
【0049】
次に、第1貯湯タンク2Aに中温水が貯められている状態で給湯する場合は、図4に示すように、給湯栓4が開かれると、前記制御手段35によって前記混合弁8が第1貯湯タンク2A側の開度を全開にされているので、給湯の開始によって第1給水管6Aからの低温水が第1貯湯タンク2Aの下部に流入し、第1貯湯タンク2Aの上部に貯められている中温水が第1出湯管7Aから出湯する。そして、前記温調ミキシング弁12にてバイパス管10からの低温水と混合されて給湯設定温度に調整されて給湯されるものである。
【0050】
ここで、もしも給湯設定温度が高温に設定され第1貯湯タンク2Aに貯められている中温水が給湯に利用できない温度である場合は、前記出湯温度センサ9の検出温度に基づいて前記混合弁8の混合比率を調整し、第1貯湯タンク2Aからの中温水と第2貯湯タンク2Bからの高温水を給湯設定温度よりも高い温度の出湯温度となるように適切な混合比率に調整するものである。このとき、混合弁8で調整する出湯温度を給湯設定温度よりも少しだけ高い一定温度に調整するようにして、第1貯湯タンク2Aの中温水を第2貯湯タンク2Bの高温水よりも優先してなるべく多く使用するようにしていると共に、一定温度の出湯を行うようにしているので、その下流に設けられた温調ミキシング弁12で給湯設定温度に調整するときの温調動作が安定するものである。
【0051】
そして、第1貯湯タンク2A内から中温水を全て給湯しきってしまった後は、図5に示すように、前記制御手段34によって前記混合弁8が第2貯湯タンク2B側の開度を全開にされて、第2貯湯タンク2Bに貯められた高温水を用いて給湯が行われるようにしているものである。このように、給湯に利用可能な中温水があるにもかかわらず第2貯湯タンク2Bの高温水をムダに給湯してしまうことがなく、熱源としての能力を確保できる。
【0052】
なお、もしも保温あるいは追焚き中に第2貯湯タンク2Bの高温水を使い切ってしまった場合は、前記制御手段35がヒーポン循環回路24の加熱切換弁27を第2貯湯タンク2B側に切換えると共にヒートポンプ回路22を駆動して、第2貯湯タンク2Bの下部から取り出した低温水を沸き上げて同第2貯湯タンク2Bの上部に戻し、保温あるいは追焚きの熱源となる高温水の供給源となる第2貯湯タンク2Bに貯めるようにすることで、沸き上げられた熱交換効率の高い高温水を保温あるいは追焚きの熱源として用い、そして熱交換により生成された中温水を第1貯湯タンク2Aの上部に貯めて給湯が行われたときに用いるので、効率的に湯水の熱を分配しながら保温あるいは追焚きを行えるようにしているものである。
【0053】
また、保温あるいは追焚き中に、同時に給湯が行われた場合は、第2貯湯タンク2B上部の高温水を保温あるいは追焚きの熱源として用い、そして熱交換により生成された中温水を第1貯湯タンク2Aを中継して給湯することができ、熱交換効率の高い高温水を保温あるいは追焚きに用い、それによって生成された中温水を40℃程度の給湯設定温度にされることが多い給湯に用いるので、効率的に貯湯されている湯水の熱を分配できて熱の使用効率がよいものである。
【0054】
このように、安価な深夜の電力により沸き上げた高温水を熱源として使用することができ、そして熱交換により生成された中温水は第1貯湯タンク2Aに貯められるので第2貯湯タンク2Bに貯められている高温水と混じることがなくなって、残っている高温水の温度を低下させることがないと共に、第1貯湯タンク2Aに貯められた中温水は、その下方に貯められた低温水と混じり合うことがなく出湯に有効に使用できる温度のままで貯めておくことができ、そして、この第1貯湯タンク2Aの上部に接続されている第1出湯管7Aから出湯させることができるので、この貯められた中温水を全て使い切ることが可能となるものである。
【0055】
さらに、並列に設けた2つの貯湯タンク2の内、第1貯湯タンク2A中温水を貯めると共に、混合弁8によって第1貯湯タンク2Aに貯湯されている高温水あるいは中温水を第2貯湯タンク2Bに貯湯されている高温水よりも優先して給湯に使用するので、第2貯湯タンク2Bに高温水を残したままの状態で中温水を使い切ることができて、容量当たりの保有熱量が少ない中温水を長期にわたって貯めておくことがないものである。
【0056】
また、貯湯されている量を全て使い切らなかったときでも、第1貯湯タンク2Aおよび第2貯湯タンク2Bの下部には低温水が貯められることになるため、ヒートポンプ回路22により沸き上げを行う際に、低温の湯水を冷媒−水熱交換器19に流入させることができるために高効率でかつ高温の沸き上げを行うことができて省エネを促進できるものである。しかも、ヒーポン循環回路23に加熱切換弁27を備えているため、前記貯湯温度センサ17A、17Bで各貯湯タンク2A、2Bで検出した温度分布にもとづいて各貯湯タンク2A、2Bの下部に貯められている低温水だけを選択して沸き上げることが可能となる。
【0057】
また、沸き上げ開始を開始する際は第1貯湯タンク2A側から行うようにして、ヒートポンプ回路22の出力が安定するまでの間に生成される中温水を第1貯湯タンク2A側に貯めるようにしているので、その後の給湯時に第1貯湯タンク2A側の湯水が第2貯湯タンク2Bよりも優先して先に給湯に使用されることとなるので、この中温水も全て使い切ることが可能となって沸き上げ初期に消費したエネルギーも無駄にすることなく有効に利用することができるものである。ここでは先に第1貯湯タンク2A内の湯水を全て沸き上げるようにしているが、これに限らず、少なくともヒートポンプ回路22の出力が安定するまでの間は前記加熱切換弁27を第1貯湯タンク2A側に切換えておくようにしておけばよいものである。
【0058】
次に、本発明の他の一実施形態について図6に基づいて説明する。なお、先の一実施形態と同じものは同一の符号を付してその説明を省略することとする。
【0059】
この一実施形態では先の一実施形態の混合弁8の代わりに、前記第1貯湯タンク2Aまたは第2貯湯タンク2Bの一方から出湯させるよう流路を切換える出湯切換弁36が設けられているものである。なお、この出湯切換弁36は前記第1給水管6Aと第2給水管6Bの分岐点に設けても良いものである。
【0060】
また、風呂機能の代わりに暖房機能を備え、前記熱交換器28の二次側には暖房循環回路37が設けられ、この暖房循環回路37途中に暖房循環ポンプ38および暖房端末39を備えているものである。なお、この暖房端末39は多様の形態が考えられるもので、例えば床暖房パネル、温水式温風暖房機、温水式バス暖房乾燥機(温風式)、バス床暖房、パネルコンベクタなどが挙げられる。
【0061】
そして、先の一実施形態と同じく、給湯栓4が開かれると、前記制御手段35によって前記出湯切換弁36が第1貯湯タンク2A側に切換えられているので、、給水管6からの給水は第1給水管6Aを流れて第1貯湯タンク2Aへ下部から流入し、上部の第1出湯管7Aから高温水が出湯管7に流出する。そして、前記温調ミキシング弁12にてバイパス管10からの水と混合されてリモコン等によって設定される給湯設定温度に調整されて給湯管11を流れて給湯栓4から給湯される。
【0062】
また、第1貯湯タンク2Aの貯湯量が少ないか給湯量あるいは湯張り量が多く、第1貯湯タンク2A内の高温水を使い切ってしまい第1貯湯タンク2Aの側面に設けられた貯湯温度センサ17Aの最上部のセンサが所定温度以下の低温水を検出したら、前記制御手段35により前記出湯切換弁36が第2貯湯タンク2B側に切換えられて、第2貯湯タンク2Bに貯められた高温水を用いて給湯を行う。
【0063】
次に、暖房を行う場合は、前記制御手段35が暖房循環ポンプ38を駆動して暖房循環回路37内の循環液を熱交換器28へ循環させると共に、熱交循環ポンプ29を駆動して第2貯湯タンク2Bの上部に貯められている高温水を熱交循環回路30を介して熱交換器28へ循環させ、暖房循環回路37の循環液とと第2貯湯タンク2Bに貯湯されていた高温水とを熱交換させて暖房を行う。
【0064】
そして、第2貯湯タンク2Bから熱交換器28に流入した高温水は暖房側との熱交換により温度低下し、生成された中温水は熱交循環ポンプ29の作動によって第1貯湯タンク2Aの上部に戻されると同時に、第1貯湯タンク2Aの下部の給湯または湯張りによって流入していた低温水が熱交循環回路30の一部を構成するヒーポン循環回路24の第1ヒーポン往き管25Aと第2ヒーポン往き管25Bを介して第2貯湯タンク2Bの下部に流入するようにして熱源となる温水を循環させるようにしているものである。また、第1貯湯タンク2Aの上部に流れ込んだ中温水は、第1貯湯タンク2Aの上部に高温水が残っている場合はこの高温水と混合され、また、第1貯湯タンク2Aの高温水を全部使い切った後は中温水のままで第1貯湯タンク2Aの上部に貯められることとなる。
【0065】
次に、第1貯湯タンク2Aに中温水が貯められている状態で給湯する場合は、給湯栓4が開かれると、前記制御手段35によって前記出湯切換弁36が第1貯湯タンク2A側に切換えられているので、給湯の開始によって第1給水管6Aからの低温水が第1貯湯タンク2Aの下部に流入し、第1貯湯タンク2Aの上部に貯められている中温水が第1出湯管7Aから出湯する。そして、前記温調ミキシング弁12にてバイパス管10からの低温水と混合されて給湯設定温度に調整されて給湯されるものである。
【0066】
ここで、もしも給湯設定温度が高温に設定され第1貯湯タンク2Aに貯められている中温水が給湯に利用できない温度である場合あるいは第1貯湯タンク2A内の中温水を全て使い切った後は、前記出湯切換弁36を第2貯湯タンク2B側に切換えて第2貯湯タンク2Bに貯湯されている高温水を用いて給湯を行うようにしているものである。このように、給湯に利用可能な中温水があるにもかかわらず第2貯湯タンク2Bの高温水をムダに給湯してしまうことがなく、熱源としての能力を確保できる。
【0067】
また、暖房動作中に、同時に給湯が行われた場合は、第2貯湯タンク2B上部の高温水を暖房の熱源として用い、そして熱交換により生成された中温水を第1貯湯タンク2Aを中継して給湯することができ、熱交換効率の高い高温水を暖房に用い、それによって生成された中温水を40℃程度の給湯設定温度にされることが多い給湯に用いるので、効率的に貯湯されている湯水の熱を分配できて熱の使用効率がよいものである。
【0068】
このように、安価な深夜の電力により沸き上げた高温水を熱源として使用することができ、そして熱交換により生成された中温水は第1貯湯タンク2Aに貯められるので第2貯湯タンク2Bに貯められている高温水と混じることがなくなって、残っている高温水の温度を低下させることがないと共に、第1貯湯タンク2Aに貯められた中温水は、その下方に貯められた低温水と混じり合うことがなく出湯に有効に使用できる温度のままで貯めておくことができ、そして、この第1貯湯タンク2Aの上部に接続されている第1出湯管7Aから出湯させることができるので、この貯められた中温水を全て使い切ることが可能となるものである。
【0069】
さらに、並列に設けた2つの貯湯タンク2の内、第1貯湯タンク2A中温水を貯めると共に、出湯切換弁36によって第1貯湯タンク2Aに貯湯されている高温水あるいは中温水を第2貯湯タンク2Bに貯湯されている高温水よりも優先して給湯に使用するので、第2貯湯タンク2Bに高温水を残したままの状態で中温水を使い切ることができて、容量当たりの保有熱量が少ない中温水を長期にわたって貯めておくことがないものである。
【0070】
なお、本発明はこれまで説明してきた実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更することなく設計変形可能な範囲に及ぶものであって、例えば熱交換器28を熱交換器の一種として考えられる暖房端末して、この暖房端末に第2貯湯タンク2Bの高温水を直接循環させるようにしても良い。
【0071】
また、請求項1〜3にかかる発明においては、加熱手段22として例えば各貯湯タンク2A、2B内に電熱ヒータをそれぞれ設けるようにしても良いものであり、また、加熱手段22として貯湯タンク2外に電熱ヒータユニット等を設けるようにしても良いものであるが、実施形態中に示したように二酸化炭素冷媒を用いたヒートポンプ回路を加熱手段22とすることによって、電気的な入力以上の熱エネルギーを取り出すことができると共に、高温の沸き上げができるという優れた効果を有している。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1によれば、貯湯タンク内に貯められた高温水を熱源として用いることができると共に、熱交換により生成された中温水が低温水と混じり合うことなく給湯に有効に利用できる温度のままで貯めておくことができ、しかも、この貯められた中温水を第2貯湯タンクの高温水よりも優先して給湯に用いるので、中温水を全て使い切ることが可能となるものであると共に、第1貯湯タンクに貯められた中温水が給湯に利用できない温度まで低下したとしても、第2貯湯タンクに貯められた高温水と混合して給湯に有効に利用可能な温度まで昇温して給湯に使用することが可能となり、給湯に不向きな温度の中温水であっても全て使い切ることが可能となるものである。しかも、給湯に利用可能な中温水があるにもかかわらず第2貯湯タンクの高温水をムダに給湯してしまうことがなく、熱源としての能力を確保できる。
【0073】
また、請求項2によれば、貯湯タンク内に貯められた高温水を熱源として用いることができると共に、熱交換により生成された中温水が低温水と混じり合うことなく給湯に有効に利用できる温度のままで貯めておくことができ、しかも、この貯められた中温水を第2貯湯タンクの高温水よりも優先して給湯に用いるので、中温水を全て使い切ることが可能となるものである。しかも、給湯に利用可能な中温水があるにもかかわらず第2貯湯タンクの高温水をムダに給湯してしまうことがなく、熱源としての能力を確保できる。
【0074】
また、請求項3によれば、貯湯タンクから出湯されてくる湯が高温あるいは中温であったとしても温調ミキシング弁によって給水管からの低温水と混合して任意の給湯温度で給湯を行うことができ、熱交換により生成された中温水を使い勝手良く給湯に用いることが可能となるものである。
【0075】
また、請求項4によれば、第1および第2の貯湯タンクの下部には低温水が流入するものであり、この低温水を二酸化炭素冷媒を用いた超臨界ヒートポンプサイクルのヒートポンプ回路で加熱するので、高効率で高温の沸き上げが可能となるものである。
【0076】
また、請求項5によれば、加熱切換弁を切換えることによって一方の貯湯タンクを選択して沸き上げることができ、第1および第2の貯湯タンクのそれぞれの上部に高温水および中温水が残っている場合などにおいて、各貯湯タンクの下部に貯められている低温水だけを選択して沸き上げることが可能となると共に、各貯湯タンクへの配管の流通抵抗の差によって一方の貯湯タンクへ偏って沸き上げられてしまうなどの不都合がないものである。
【0077】
また、請求項6によれば、沸き上げ動作時にヒートポンプ回路の出力が安定するまでに生成される中温水は第1貯湯タンクに貯められ、その後の給湯時に第1貯湯タンクの湯水が第2貯湯タンクよりも優先して給湯に使用されることとなり、この中温水も全て使い切ることが可能となって沸き上げ初期に消費したエネルギーも無駄にすることなく有効に利用することができるものである。
【0078】
また、請求項7によれば、第2貯湯タンクの下部から取り出した低温水を沸き上げて同第2貯湯タンクの上部に戻し、熱源となる高温水の供給源となる第2貯湯タンクに貯めるようにすることで、沸き上げられた熱交換効率の高い高温水を直ぐに熱源として用い、そして熱交換により生成された中温水を第1貯湯タンクを介して給湯することができ、効率的に湯水の熱を分配できて熱の使用効率がよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略構成図。
【図2】同一実施形態の給湯運転の作動を説明する図。
【図3】同一実施形態の風呂保温あるいは追焚き運転の作動を説明する図。
【図4】同一実施形態の中温水を用いた給湯運転の作動を説明する図。
【図5】同一実施形態の第1貯湯タンクに高温水および中温水がなくなってからの給湯運転の作動を説明する図。
【図6】本発明の他の一実施形態の概略構成図。
【図7】従来例の概略構成図。
【符号の説明】
2 貯湯タンク
2A 第1貯湯タンク
2B 第2貯湯タンク
6 給水管
7 出湯管
8 混合弁
10 バイパス管
11 給湯管
12 温調ミキシング弁
22 ヒートポンプ回路(加熱手段)
23 ヒーポン循環回路
27 加熱切換弁
28 熱交換器
29 熱交循環ポンプ
30 熱交循環回路
36 出湯切換弁

Claims (7)

  1. 給水管と出湯管との間に並列に設けられ、湯水を貯湯する第1および第2の貯湯タンクと、前記第1および第2貯湯タンク内の湯水を高温に加熱する加熱手段と、前記第1、第2貯湯タンクの出湯側の合流点あるいは給水側の分岐点に設けられ、前記第1、第2貯湯タンクからの出湯比率を調整可能な混合弁と、熱交換器と熱交循環ポンプを備え前記第1貯湯タンクの上部と前記第2貯湯タンクの上部を連通し、且つ前記第1貯湯タンク下部と前記第2貯湯タンク下部を連通し、前記第2貯湯タンク上部から取り出した高温水を前記熱交換器で放熱させ、生成された中温水を前記第1貯湯タンク上部に戻すようにした熱交循環回路とを備え、給湯時は前記第1貯湯タンクの高温水あるいは中温水を前記第2貯湯タンクの高温水よりも優先して使用するように前記混合弁の開度を調整するようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 給水管と出湯管との間に並列に設けられ、湯水を貯湯する第1および第2の貯湯タンクと、前記第1および第2貯湯タンク内の湯水を高温に加熱する加熱手段と、前記第1、第2貯湯タンクの出湯側の合流点あるいは給水側の分岐点に設けられ、前記第1または第2貯湯タンクの一方から出湯させるよう流路を切換える出湯切換弁と、熱交換器と熱交循環ポンプを備え前記第1貯湯タンクの上部と前記第2貯湯タンクの上部を連通し、且つ前記第1貯湯タンク下部と前記第2貯湯タンク下部を連通し、前記第2貯湯タンク上部から取り出した高温水を前記熱交換器で放熱させ、生成された中温水を前記第1貯湯タンク上部に戻すようにした熱交循環回路とを備え、給湯時は前記第1貯湯タンクの高温水あるいは中温水を前記第2貯湯タンクの高温水よりも優先して使用するように前記出湯切換弁を切換えるようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
  3. 前記給水管から前記第1、第2の貯湯タンクをバイパスして前記出湯管に合流するバイパス管を設け、前記バイパス管と前記出湯管の合流点あるいは前記バイパス管と前記給水管の分岐点に、前記バイパス管および前記出湯管を流れる湯水の混合比率を調節して給湯管へ流出させる温調ミキシング弁を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の貯湯式給湯装置。
  4. 前記加熱手段を二酸化炭素冷媒を用いたヒートポンプ回路として超臨界ヒートポンプサイクルを構成すると共に、前記第1および第2貯湯タンクと前記ヒートポンプ回路とをヒーポン循環回路にて並列かつ湯水が循環可能に接続し、前記第1および第2の貯湯タンク下部からの湯水を前記ヒートポンプ回路で加熱して前記第1および第2の貯湯タンク上部へ戻すよう構成したことを特徴とする請求項1〜3記載の貯湯式給湯装置。
  5. 前記ヒーポン循環回路途中に、このヒーポン循環回路を前記第1貯湯タンクあるいは第2貯湯タンクの一方に選択的に連通させて加熱する貯湯タンクを選択する加熱切換弁を設けたことを特徴とする請求項4記載の貯湯式給湯装置。
  6. 前記ヒートポンプ回路による湯水の沸き上げ動作時において、前記ヒートポンプ回路の出力が安定するまでは、前記加熱切換弁が前記第1貯湯タンク側に切換えられているようにしたことを特徴とする請求項5記載の貯湯式給湯装置。
  7. 前記熱交循環ポンプ作動中での前記ヒートポンプ回路による湯水の沸き上げ動作時においては、前記加熱切換弁が前記第2貯湯タンク側へ切換えられ、第2貯湯タンク側の湯水を沸き上げるようにしたことを特徴とする請求項5記載の貯湯式給湯装置。
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