JP4101190B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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本発明は、加熱手段により加熱された蓄熱用流体を貯える貯湯タンクと、この貯湯タンク内に貯えられた蓄熱用流体と給湯用水とを熱交換する給湯用熱交換器とを備える貯湯式給湯装置に関するものであり、特に、その蓄熱用流体を給湯の他に浴水の追い焚きに用いたときにおける貯湯タンク内に貯えられた蓄熱用流体のうち、中温の蓄熱用流体の消費に関する。
この種の貯湯式給湯装置として、発明者らは、図6に示すように、蓄熱用流体を貯える貯湯タンク10と、蓄熱用流体を加熱する加熱手段20と、蓄熱用流体が流通する第1の流通部30aと給湯用水が流通する第2の流通部30bとが熱交換を行なう給湯用熱交換器30と、貯湯タンク10から中温および高温の少なくとも一方の蓄熱用流体を取り出し第1の流通部30aを流通させた後貯湯タンク100の下部に戻すための給湯用一次側循環回路11と、蓄熱用流体が流通する第3の流通部60aと浴水が流通する第4の流通部60bとが熱交換を行なう追い焚き用熱交換器60と、貯湯タンク10から高温の蓄熱用流体を取り出し第3の流通部60aを流通させた後貯湯タンク100の中央部に戻すための追い焚き用一次側循環回路11aとを備え、浴水を追い焚きすることで追い焚き用熱交換器60により浴水温程度の中温の蓄熱用流体が貯湯タンク10内に戻されるが、貯湯タンク10内の蓄熱用流体のうち、高温の蓄熱用流体、もしくは追い焚き用熱交換器60により熱交換された蓄熱用流体を含む中温の蓄熱用流体、もしくは高温と中温の蓄熱用流体の両方を第1の流通部30aに流通させることにより、第1の流通部30aを通過した後の蓄熱用流体の温度を加熱前の給湯用水の温度近傍まで低減できることを特徴とした貯湯式給湯装置を出願している(例えば、特許文献1参照。)。
特願2004−014827号
しかしながら、上記特許文献1によれば、給湯用一次側循環回路11および追い焚き用一次側循環回路11aには、給湯用熱交換器30および追い焚き用熱交換器60に蓄熱用流体を流通させるための循環ポンプ17、17aがそれぞれに設けられている。そして、給湯および追い焚きの少なくとも一方の運転モードに応じてそれぞれの循環ポンプ17、17aを作動させている。これにより、制御が複雑になるとともに部品点数が多くなり部品コストが大きい問題がある。
また、加熱手段として、例えば、ヒートポンプサイクルからなるヒートポンプ方式の加熱手段においては、加熱前の蓄熱用流体の湯温が低いほど高圧圧力が低くなることで運転効率(COP=加熱能力/消費電力)が向上するため、低温の蓄熱用流体が貯湯タンク10内に戻されるように一次側循環回路を構成させることが望ましい。
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みたものであり、蓄熱用流体を給湯用熱交換器、追い焚き用熱交換器に流通する一次側循環回路を簡素に構成させることで、部品コストが安くかつ運転効率の向上が図れることができる貯湯式給湯装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、蓄熱用流体を内部に貯える貯湯タンク(10)と、この貯湯タンク(10)内の最下部の蓄熱用流体を貯湯タンク(10)内の最上部に送る流体加熱用流路(21)と、この流体加熱用流路(21)に設けられ、流体加熱用流路(21)を流れる蓄熱用流体を加熱する加熱手段(20)と、貯湯タンク(10)内の蓄熱用流体が流通する第1の流通部(30a)と給湯用水が流通する第2の流通部(30b)とが隣接して設けられ、かつ蓄熱用流体と給湯用水とが対向流となるように構成され、両者間で熱交換を行なう給湯用熱交換器(30)と、貯湯タンク(10)内の蓄熱用流体が流通する第3の流通部(60a)と浴槽内の浴水が流通する第4の流通部(60b)とが隣接して設けられ、熱交換を行なう追い焚き用熱交換器(60)と、貯湯タンク(10)から高温の蓄熱用流体を取り出し、第1の流通部(30a)および第3の流通部(60a)に接続される高温取り出し配管(12)と、貯湯タンク(10)に接続され、追い焚き用熱交換器(60)により熱交換された中温の蓄熱用流体を取り出し、第1の流通部(30a)中途および第3の流通部(60a)の下流端に接続される中温取り出し配管(13)と、高温取り出し配管(12)から取り出される高温の蓄熱用流体を第3の流通部(60a)に流通させ、第3の流通部(60a)で熱交換された蓄熱用流体を第1の流通部(30a)の中途に流通させて貯湯タンク(10)内に戻るように構成した追い焚き用一次側循環回路(11a)と、高温取り出し配管(12)から取り出される高温の蓄熱用流体を第1の流通部(30a)の上流端に流通させるとともに、中温取り出し配管(13)から取り出される中温の蓄熱用流体を第1の流通部(30a)の中途に流通させて貯湯タンク(10)の下方部に戻るように構成した給湯用一次側循環回路(11)と、追い焚き用一次側循環回路(11a)と給湯用一次側循環回路(11)に設けられた、第3の流通部(60a)および第1の流通部(30a)のうち少なくとも一方に貯湯タンク(10)内の蓄熱用流体を流通させるための共用の送水手段(17)とを備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、追い焚き用熱交換器(60)により浴水を追い焚きすることで、熱交換された湯温の低いほぼ中温の蓄熱用流体が増加するが、この中温の蓄熱用流体を第1の流通部(30a)に流通するように構成されたことにより、中温の蓄熱用流体を積極的に消費するとともに、第1の流通部(30a)を流通した後の蓄熱用流体の湯温を中温よりもさらに低下することができる。これにより、加熱前の蓄熱用流体の湯温を低下させることで沸き上げ運転時における加熱手段(20)の運転効率の低下が防止できる。
また、より具体的には、追い焚き用熱交換器(60)により熱交換された湯温の低いほぼ中温の蓄熱用流体を中温取り出し配管(13)から取り出して給湯用熱交換器(30)に流通するように構成されたことにより、中温の蓄熱用流体を積極的に消費するとともに、さらに、この中温の蓄熱用流体よりも温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク(10)に戻すことができるため沸き上げ運転時における加熱手段(20)の運転効率の低下が防止できる。
また、追い焚き用一次側循環回路(11a)と給湯用一次側循環回路(11)には、必要に応じて第3の流通部(60a)および第1の流通部(30a)の少なくとも一方に貯湯タンク(10)内の蓄熱用流体を流通させるための共用の送水手段(17)が設けられたことにより、給湯用一次側循環回路(11)および追い焚き用一次側循環回路(11a)を先願(特許文献1参照)よりも簡素化できることで部品点数が削減されて低コストが図れる。
請求項2に記載の発明では、追い焚き用熱交換器(60)において、第3の流通部(60a)を流れる蓄熱用流体は、第4の流通部(60b)を流れる浴水と対向する向きで流れることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、対向流式の熱交換器を用いることで、第3の流通部(60a)を流通した後の蓄熱用流体を熱交換前の浴水の湯温程度まで低下してしまうが、この湯温の蓄熱用流体を積極的に給湯用熱交換器(30)により消費することで、中温よりも低い湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク(10)に戻すことができる。これにより、沸き上げ運転時における加熱手段(20)の運転効率の低下が防止できる。
請求項3に記載の発明では、追い焚き用熱交換器(60)は、給湯用熱交換器(30)の第1の流通部(30a)と浴槽内の浴水が流通する第4の流通部(60b)とを隣接して設け、かつ第1の流通部(30a)を流通する蓄熱用流体と浴槽内の浴水とが対向流となるように構成されることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、上述の請求項2において、第3の流通部(60a)が第1の流通部(30a)で代用できるため、上記請求項2で述べた構成よりも貯湯タンク(10)から貯湯タンク(10)に蓄熱用流体を戻すための一次側循環回路が簡素化され、かつ追い焚き用熱交換器(60)が給湯用熱交換器(30)に一体で形成されるため部品点数が削減できるとともに、低コストが図れる。
請求項4に記載の発明では、高温取り出し配管(12)には、高温の蓄熱用流体を第3の流通部(60a)および第1の流通部(30a)に流通するそれぞれの流通比を必要に応じて調節可能な流量比調節手段(16c)が設けられたことを特徴としている。請求項4に記載の発明によれば、給湯時、追い焚き時、追い焚き中に給湯するときなどの運転モードにおいて、流量比調節手段(16c)により必要に応じて流量比が調節できることで、温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク(10)に戻すことが容易にできる。
請求項5に記載の発明では、第3の流通部(60a)および第1の流通部(30a)により熱交換された蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換後水温センサ(56)が設けられ、追い焚き用一次側循環回路(11a)と給湯用一次側循環回路(11)には、熱交換後水温センサ(56)により検出された湯温に基づいて熱交換された蓄熱用流体を、中温取り出し配管(13)に取り出されるように貯湯タンク(10)内に戻すか、または貯湯タンク(10)の下方部に戻すかのいずれか一方に流れ方向を切り換える切換弁(16e)が設けられたことを特徴としている。請求項5に記載の発明によれば、熱交換後水温センサ(56)および切換弁(16e)により、熱交換された蓄熱用流体を貯湯タンク(10)内の適所に戻すことができる。
請求項6に記載の発明では、第3の流通部(60a)および第1の流通部(30a)により熱交換された蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換後水温センサ(56)が設けられ、追い焚き用一次側循環回路(11a)と給湯用一次側循環回路(11)には、熱交換後水温センサ(56)により検出された湯温に基づいて、第1の流通部(30a)の中途に流通する中温の蓄熱用流体の流量を調節する第1流量調節手段(16a)が設けられたことを特徴としている。請求項6に記載の発明によれば、熱交換後水温センサ(56)および第1流量調節手段(16a)により、貯湯タンク(10)の下方部に戻す蓄熱用流体の湯温が所定温度以上とならないように容易に制御することができる。
請求項7に記載の発明では、中温取り出し配管(13)の上流端近傍には、蓄熱用流体の湯温を検出する水温センサ(55)が設けられ、給湯用熱交換器(30)は、水温センサ(55)により検出された湯温が所定温度未満のときに高温取り出し配管(12)から取り出される高温の蓄熱用流体を第1の流通部(30a)に流通させ、水温センサ(55)により検出された湯温が所定温度以上のときに中温取り出し配管(13)から取り出される中温の蓄熱用流体、もしくは中温取り出し配管(13)から取り出される中温の蓄熱用流体と高温取り出し配管(12)から取り出される高温の蓄熱用流体との両方を第1の流通部(30a)に流通するように構成されたことを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、貯湯タンク(10)内に貯えられた蓄熱用流体のうち、中温の蓄熱用流体を積極的に取り出すことができるとともに温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク(10)に戻すことができる。これにより、低温の蓄熱用流体の貯えが多量となって、沸き上げ運転時における加熱手段(20)の運転効率の低下が防止できる。
請求項8に記載の発明では、中温取り出し配管(13)には、この中温取り出し配管(13)内を流通する中温の蓄熱用流体の流量を調節する第1流量調節手段(16a)が設けられ、この第1流量調節手段(16a)は、水温センサ(55)により検出された湯温が所定温度以上のときに、中温取り出し配管(13)から取り出される中温の蓄熱用流体、もしくは中温取り出し配管(13)から取り出される中温の蓄熱用流体と高温取り出し配管(12)から取り出される高温の蓄熱用流体との両方を第1の流通部(30a)に流通するように調節されたことを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、水温センサ(55)と第1流量調節手段(16a)とにより貯湯タンク(10)内に貯えられた蓄熱用流体のうち、中温の蓄熱用流体を積極的に取り出すことができるとともに温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク(10)に戻すことが容易にできる。
請求項9に記載の発明では、中温取り出し配管(13)は、少なくとも二つ以上の複数個設けられ、そのうちのいずれか一つの中温の蓄熱用流体を選択して第1の流通部(30a)に流通するように構成されたことを特徴としている。請求項9に記載の発明によれば、中温の蓄熱用流体が貯えられる部位は、貯湯タンク(10)の垂直方向に一様でないため複数個の中温取り出し配管(13)が設けられることにより、的確にかつ積極的に
中温の蓄熱用流体を積極的に取り出すことができる。
請求項10に記載の発明では、加熱手段(20)は、冷媒の高圧側圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルであり、臨界圧力以上に昇圧された冷媒により蓄熱用流体を加熱することを特徴としている。
請求項10に記載の発明によれば、超臨界ヒートポンプサイクルにおいては、蓄熱用流体を目標温度(例えば、65〜90℃)まで加熱する場合、加熱前の蓄熱用流体の湯温が低いほど、高圧圧力が低くなることでサイクル効率(COP=加熱能力/消費電力)が向上する。従って、加熱前の給湯用水の温度近傍まで低減された蓄熱用流体を超臨界ヒートポンプサイクルにて加熱することにより、サイクル効率が向上し、省動力運転を行なうことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による貯湯式給湯装置を図1ないし図3に基づいて説明する。図1は本発明を適用させた貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図であり、図2は給湯用熱交換器30および追い焚き用熱交換器60の構成を示す断面図である。また、図3は本実施形態の変形例である貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。
本実施形態の貯湯式給湯装置は、一般家庭用として使用されるものであり、貯湯タンク10内に貯えられた蓄熱用流体を熱源として、この蓄熱用流体と給湯用水とを熱交換させて台所、洗面所、浴室などへの給湯機能の他に、浴槽内へのお湯張りおよびお湯張りされた浴水を追い焚きする機能を有するものである。
まず、給湯機能は、図1に示すように、蓄熱用流体を内部に貯える貯湯タンク10と、この貯湯タンク10内の最下部の蓄熱用流体を貯湯タンク10内の最上部に送る流体加熱用流路21と、この流体加熱用流路21を流れる蓄熱用流体を加熱する加熱手段であるヒートポンプユニット20と、貯湯タンク10内の蓄熱用流体が流通する第1の流通部である一次側流通部30aと給湯用水が流通する第2の流通部である二次側流通部30bとを隣接して設け、かつ蓄熱用流体と給湯用水とが対向流となるように構成され、両者間で熱交換を行なう給湯用熱交換器30と、高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体を給湯用熱交換器30の一次側流通部30aの上流端に流通させるとともに、中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体を一次側流通部30aの中途に流通させて貯湯タンク10内に戻るように構成した給湯用一次側循環回路11と、給湯用熱交換器30の二次側流通部30bの上流側に接続される給水用配管31と、二次側流通部30bの下流側に接続される給湯用配管32、33と、本給湯システムの作動を制御する制御装置(給湯制御部41、熱源制御部42)とから構成されている。
そして、お湯張りおよび追い焚き機能は、貯湯タンク10内の蓄熱用流体が流通する第3の流通部である一次側流通部60aと浴槽内の浴水が流通する第4の流通部である二次側流通部60bとを隣接して設け、かつ蓄熱用流体と浴水とが対向流となるように構成され、両者間で熱交換を行なう追い焚き用熱交換器60と、高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体を追い焚き用熱交換器60の一次側流通部60aに流通させ、この一次側流通部60aで熱交換された蓄熱用流体を給湯用熱交換器30の一次側流通部30aの中途に流通させて貯湯タンク10内に戻るように構成した追い焚き用一次側循環回路11aと、浴槽内の浴水を追い焚き用熱交換器60の二次側流通部60bに循環させて浴槽内に戻す浴水循環回路61と、浴槽へのお湯張りのための給湯用配管32a、33aと、浴水追い焚きシステムの作動を制御する制御装置(給湯制御部41)から構成されている。
そして、給湯機能を構成する構成部品についてより具体的に説明すると、本実施形態の貯湯タンク10は、空気孔10aを通じて大気に開放され、貯湯タンク10内部が大気圧に保たれている。この貯湯タンク10は、例えば、樹脂材料で形成され直方体形状に設けられている。また、貯湯タンク10内の蓄熱用流体に蓄えられた熱が貯湯タンク10の壁面より大気中へ放出されることを低減するために、貯湯タンク10の外周をグラスウールやウレタン等の断熱材で覆っても良い。
また、使用される蓄熱用流体は主成分が水であり、防腐剤、凍結防止剤、LLC等が必要に応じて添加されている。なお、これらの他に高比熱を有する蓄熱材料をマイクロカプセルなどの手法にて封入し、それを水に分散混合させるか、またはスリラー化させて流動可能な蓄熱材を用いても良い。
また、貯湯タンク10の外壁面には、蓄熱用流体の貯湯量、もしくは貯湯温度を検出するための水温センサである複数(本例では7つ)の貯湯サーミスタ55が縦方向(貯湯タンク10の高さ方向)にほぼ等間隔に配置され、貯湯タンク10内に満たされた蓄熱用流体の各水位レベルでの温度情報を後述する給湯制御部41に出力するようになっている。
従って、給湯制御部41は複数の貯湯サーミスタ55からの温度情報に基づいて、貯湯タンク10内上方の沸き上げられた湯温と貯湯タンク10内下方の沸き上げられる前の低温の蓄熱用流体との境界位置を検出できるとともに、各水位レベルでの蓄熱用流体の湯温を検出できる。なお、複数の貯湯サーミスタ55のうち、最上部に設けられた貯湯サーミスタ55は高温の蓄熱用流体を出湯する出湯温度を検出する機能を有している。
ヒートポンプユニット20は、例えば、炭酸ガスを冷媒として使用することにより、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルを使用している。このヒートポンプサイクルは、周知のように図示しない圧縮機、加熱用熱交換器、膨張弁、蒸発器、およびアキュムレータ等の冷凍サイクル機能部品より構成されている。因みに、圧縮機(図示しない)は、内蔵する電動モータ(図示しない)によって駆動され、アキュムレータより吸引した気相冷媒を臨界圧力以上まで圧縮して吐出する。
加熱用熱交換器(図示しない)は、冷媒と蓄熱用流体とを熱交換するもので、例えば、冷媒が流れる冷媒通路(図示しない)と蓄熱用流体が流れる蓄熱用流体通路(図示しない)とが二重管構造に設けられ、かつ冷媒の流れ方向と蓄熱用流体の流れ方向とが対向するように構成された対向流式の加熱用熱交換器(図示しない)である。膨張弁(図示しない)は、加熱用熱交換器から流出する冷媒を減圧して蒸発器(図示しない)に供給する。蒸発器(図示しない)は、膨張弁(図示しない)で減圧された冷媒を大気との熱交換によって蒸発させる。アキュムレータ(図示しない)は、蒸発器より流出する冷媒を気液分離して、気相冷媒のみ圧縮機に吸引させるとともに、サイクル中の余剰冷媒を蓄えている。
また、加熱用熱交換器の蓄熱用流体通路(図示しない)は、上述した流体加熱用流路21を介して貯湯タンク10に接続され、図示しない電動ポンプが作動することで、貯湯タンク10内の蓄熱用流体が循環する。なお、流体加熱用流路21の上流端が貯湯タンク10の底部10bに接続され、流体加熱用流路21の下流端が貯湯タンク10の上部10cに接続されている。これにより、加熱用熱交換器(図示せず)で冷媒との熱交換により加熱された蓄熱用流体が貯湯タンク10の上部10cへ送り込まれるため、貯湯タンク10内の上部側から下部側へ向かって順次蓄熱用流体に蓄熱されていく。
なお、ヒートポンプユニット20は後述する熱源制御部42からの制御信号により作動するとともに、作動状態を熱源制御部42に出力するようになっている。また、これらの動力源として交流電力を用い、主に料金設定の最も安い深夜時間帯における深夜電力を用いて、貯湯タンク10内の蓄熱用流体を沸き上げる蓄熱運転を行なっているが、昼間時間帯においても蓄熱用流体の湯温が低下してくると沸き上げ運転を行なうよう制御される。因みに、超臨界ヒートポンプサイクルによれば、一般的なヒートポンプサイクルよりも高温(例えば、85〜90℃)の蓄熱用流体を内部に貯えることができる。
次に、給湯用一次側循環回路11は、貯湯タンク10内の蓄熱用流体を後述する給湯用熱交換器30の一次側流通部30aに流通させて貯湯タンク10内に戻すための循環回路であり、追い焚き用一次側循環回路11aは、貯湯タンク10内の蓄熱用流体を後述する追い焚き用熱交換器30の一次側流通部60aに流通させて貯湯タンク10内に戻すための循環回路であり、本実施形態では一つの送水手段である第1循環ポンプ17を後述する運転モードに応じて作動させるようにしている。
従って、給湯用一次側循環回路11および追い焚き用一次側循環回路11aは、高温取り出し管12、中温取り出し管13、往き管14、14a、戻し管15、15a、中温戻し管19、流量比調節手段である流量比調節弁16c、切換弁である第1、第2三方弁16d、16eおよび送水手段である第1循環ポンプ17から構成されている。
ここで、本実施形態の運転モードは、給湯単独運転、追い焚き単独運転、給湯・追い焚き同時運転があり、給湯単独運転のときは、高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体を給湯用熱交換器30の一次側流通部30aの上流端に流通させるとともに、中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体を一次側流通部30aの中途に流通させて貯湯タンク10内に戻るように構成した給湯用一次側循環回路11を蓄熱用流体が循環する。
追い焚き単独運転のときは、高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体を追い焚き用熱交換器60の一次側流通部60aに流通させ、この一次側流通部60aで熱交換された蓄熱用流体を給湯用熱交換器30の一次側流通部30aの中途に流通させて貯湯タンク10内に戻るように構成した追い焚き用一次側循環回路11aを蓄熱用流体が循環する。
そして、給湯・追い焚き同時運転のときは、高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体を給湯用熱交換器30側と追い焚き用熱交換器60側の両方に流通させて貯湯タンク10内に戻るようになっている。高温取り出し管12は、貯湯タンク10内に貯えられる蓄熱用流体のうち、高温の蓄熱用流体を取り出すための配管であり、上流端が貯湯タンク10内の上方部10dに接続され下流端が後述する流量比調節弁16cの入口側に接続されている。
中温取り出し管13は、貯湯タンク10内に貯えられる蓄熱用流体のうち、高温の蓄熱用流体よりも湯温の低い中温の蓄熱用流体を取り出すための配管であり、貯湯タンク10内の上方部10dと下方部10eとの間の中間部10fに上流端が接続され、下流端が給湯用熱交換器30の一次側流通部30aの中途に接続されている。
なお、中温取り出し管13の中途には、第1三方弁16dが設けられ、運転モードに応じて流れ方向を切り換える切換弁である。因みに、給湯制御部41により給湯単独運転のときに、貯湯タンク10から一次側流通部30aに中温の蓄熱用流体を流通させるとともに、追い焚き単独および給湯・追い焚き同時運転のときに、追い焚き用熱交換器60からの熱交換された蓄熱用流体が一次側流通部30aに流通させるように制御される。
往き管14は上流端が後述する流量比調節弁16cの出口側に接続され、下流端が給湯用熱交換器30の一次側流通部30aの上流端に接続されている。戻し管15は上流端が一次側流通部30aの上流端に接続され、下流端が貯湯タンク10内の下方部10eに接続されている。また、戻し管15の下流側には、第2三方弁16eを介して中温戻し管19が設けられ、その下流端が貯湯タンク10の中間部10fに接続されている。
また、戻り管15の上流側には熱交換された蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換後水温センサである熱交換後サーミスタ56が設けられ、熱交換後の蓄熱用流体の温度情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。ここで、往き管14aは追い焚き用熱交換器60の一次側流通部60の上流端と流量比調節弁16cとの間を接続する接続管であり、戻り管15aは追い焚き用熱交換器60の一次側流通部60の下流端と第1三方弁16dとの間を接続する接続管である。
第2三方弁16eは、熱交換後サーミスタ56により検出された温度情報に基づいて流れ方向を切り換える切換弁であり、因みに、熱交換後サーミスタ56により検出された熱交換後の蓄熱用流体の湯温が所定温度(例えば、給水温度+10℃)以上のときに、熱交換後の蓄熱用流体を中温戻し管19側に戻し、所定温度(例えば、給水温度+10℃)未満のときに、熱交換後の蓄熱用流体を戻し管15側に戻すように流れ方向が給湯制御部41により切り換えられる。
さらに、往き管14には、給湯用熱交換器30の一次側流通部30aに流通させる高温の蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換前水温センサである熱交換前サーミスタ54が設けられ、熱交換前の高温の蓄熱用流体の温度情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。また、中温取り出し管13の下流側には、一次側流通部30aの中途に流通させる中温の蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換前水温センサである熱交換前サーミスタ54aが設けられ、熱交換前の中温の蓄熱用流体の温度情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。
流量比調節弁16cは、高温取り出し配管12、と往き配管14、14aとの分岐部に設けられ、運転モードに応じて高温取り出し管12から取り出した高温の蓄熱用流体を給湯用熱交換器30と追い焚き用熱交換器60へ流通させる流量比を調節する弁であるとともに、上述した第1三方弁16dと組み合わせて貯湯サーミスタ55、熱交換前サーミスタ54、54aおよび熱交換後サーミスタ56により検出される温度情報に基づいて給湯制御部41により制御されるようにしている。
因みに、運転モードが給湯単独運転のときは、高温取り出し配管12から取り出した高温の蓄熱用流体を給湯用熱交換器30側に全量流通させ、追い焚き単独運転のときは高温の蓄熱用流体を追い焚き用熱交換器60側に全量流通させ、給湯・追い焚き同時運転のときは給湯用熱交換器30と追い焚き用熱交換器60とに流量比を調節して流通させる。そして、給湯単独運転のときにおいて、貯湯サーミスタ55(中温取り出し配管13の近傍)により検出された蓄熱用流体の湯温が所定温度(例えば、30℃)未満のときに、高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体を一次側流通部30aに流通するように制御される。
一方、貯湯サーミスタ55(中温取り出し配管13の近傍)により検出された蓄熱用流体の湯温が所定温度(例えば、30℃)以上のときに、中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体、もしくは中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体と高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体との両方から混合させて一次側流通部30aに流通するように制御される。
このときには、第1三方弁16dが貯湯タンク10の中間部10fと一次側流通部30aとが連通するように制御されるとともに、流量比調節弁16cが一次側流通部30aに流通する高温の蓄熱用流体の流量を熱交換後の湯温が所定温度(給水温度+5℃)以上とならない流量となるように制御される。ここで、流量比調節弁16cは、熱交換前サーミスタ54、54aにより検出される熱交換前の湯温に基づいてフィードバック制御を行なうようにしている。
次に、送水手段である第1循環ポンプ17は、戻し管15の中途に配置されており、貯湯タンク10内の蓄熱用流体を給湯用熱交換器30と追い焚き用熱交換器60に流通させるポンプである。そして、後述する熱交換後サーミスタ52および追い焚きサーミスタ71により検出された温度情報に基づいて回転数が制御されるように後述する給湯制御部41に電気的に接続されている。因みに、給湯運転のときは、熱交換後サーミスタ52により検出された給湯用水の湯温が所定温度(例えば、設定温度+5℃)以上となるように第1循環ポンプ17の回転数を制御して給湯用熱交換器30に流通させる蓄熱流体の流量を調整している。
さらに、追い焚き運転のときは、追い焚きサーミスタ71により検出された追い焚き温度が異常高温(例えば、60℃)を超えないように第1循環ポンプ17の回転数を制御して追い焚き用熱交換器60に流通させる高温の蓄熱流体の流量を調整している。なお、図中に示す18は排水栓であり、必要に応じて貯湯タンク10内および給湯および追い焚き用一次側循環回路11、11a内の蓄熱用流体を手動により排水することができるようにしている。
次に、給湯用熱交換器30は、給湯用一次側循環回路11に接続されて貯湯タンク10内の蓄熱用流体が流れる第1の流通部である一次側流通部30aと給水用配管31および給湯用配管32に接続された第2の流通部である二次側流通部30bとを有し、例えば、図2に示すように、複数の流通部30A、30Bを有する一次側流通部30a、および二次側流通部30bを接合した対向流式の熱交換器であり、熱伝導率の高いアルミニウム材、銅材などの金属製で形成されている。また、図中に示す30cは蓄熱用流体の放熱を防止するための断熱材である。
そして、その給湯用熱交換器30は、図1に示すように、貯湯タンク10の外部に上下方向に配置されて一次側流通部30aの下流端が戻り管15に接続されている。一方、二次側流通部30bは、その上流端が給水用配管31に接続され、下流端が給湯用配管32に接続されている。従って、給湯用熱交換器30は、図1に矢印で示すように、一次側流通部30aを上から下へ向かって流れる蓄熱用流体の流れ方向と、二次側流通部30bを下から上へ向かって流れる給湯用水の流れ方向とが対向する対向流式の熱交換器である。
なお、本実施形態では、一次側流通部30aと二次側流通部30bを接合する構成としたが、これに限らず、例えば、一次側流通部30aを内部に形成する外側管と、その外側管内に内部に二次側流通部30bを形成する内側管が挿通する二重管構造であっても良い。また、二次側流通部30bを外側管として、その外側管内に内部に一次側流通部30aを形成する内側管を挿通しても良い。
そして、二次側流通部30bの上流端と接続される給水用配管31は、その上流側が水道配管に接続されて水道水が給湯用熱交換器30に導水されるようにしている。また、給水用配管31には給水サーミスタ51が設けられており、水道水の温度情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。また、二次側流通部30bの下流端に接続される給湯用配管32には、二次側流通部30bにて熱交換された給湯用水の流量を調節する流量調節弁34と、給湯用配管32の下流端と給水用配管31の合流部位において給湯温度調節手段である給湯用混合弁35が設けられている。そして、この給湯用混合弁35の出口側に給湯用配管33が接続されている。
給湯用配管33は台所、洗面所、浴室などの図示しない給湯水栓に通ずる給湯配管である。そして、その中途に給湯サーミスタ53および流量カウンタ58が設けられ、給湯サーミスタ53は給湯用配管33内の温度情報を、流量カウンタ58は給湯用配管33内の流量情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。なお、給湯用配管32には、給湯用熱交換器30により熱交換された蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換後サーミスタ52が設けられ、給湯用配管33内の温度情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。
流量調節弁34は、二次側流通部30bを流通する流量を調節する弁であり、二次側流通部30bを流通する流量が所定流量以下となるように後述する給湯制御部41により制御される。つまり、給水される水道圧および給湯経路の圧力損失のばらつきにより流量が過大とならないように熱交換後サーミスタ52により検出される給湯用水の湯温に基づいて制御される。
給湯用混合弁35は、給湯用配管33に出湯させる給湯用水の湯温を調節する温度調節弁であり、それぞれの開口面積比を調節することで、二次側流通部30bで熱交換された給湯用水と水道水との混合比を調節して設定温度に調節するように制御される。そして、給湯用混合弁35は、後述する給湯制御部41に電気的に接続されており、上記、給水サーミスタ51、熱交換後サーミスタ52、および給湯サーミスタ53により検出される給湯用水の温度情報に基づいて制御される。
因みに、給湯用混合弁35に流通される二次側流通部30bで熱交換された給湯用水の湯温は、例えば、設定温度+5℃程度となるようにしている。つまり、給湯用一次側循環回路11を循環する流量とその熱交換前サーミスタ54により検出される蓄熱用流体の湯温を制御させている。なお、給湯用混合弁35は、給湯サーミスタ53により検出される給湯用水の湯温に基づいてフィードバック制御を行なうようにしている。
次に、追い焚き機能の構成部品について説明する。本実施形態の追い焚き用熱交換器60は、追い焚き用一次側循環回路11aに接続されて貯湯タンク10内の蓄熱用流体が流れる第3の流通部である一次側流通部60aと、浴水循環回路61に接続された第4の流通部である二次側流通部60bとを有し、上述した給湯用熱交換器30と同様な構成となっており、図2に示すように、複数の流通部60A、60Bを有する一次側流通部60a、および二次側流通部60bを接合した対向流式の熱交換器であり、熱伝導率の高いアルミニウム材、銅材などの金属製で形成されている。また、図中に示す60cは蓄熱用流体の放熱を防止するための断熱材である。
そして、その追い焚き用熱交換器60は、図1に示すように、貯湯タンク10の外部に上下方向に配置されて一次側流通部60aの下流端が戻り管15aに接続されている。一方、二次側流通部30bは浴水循環回路61に接続されている。従って、追い焚き用熱交換器60は、図1に矢印で示すように、一次側流通部60aを上から下へ向かって流れる蓄熱用流体の流れ方向と、二次側流通部60bを下から上へ向かって流れる浴水の流れ方向とが対向する対向流式の熱交換器である。
浴水循環回路61は、浴槽内の浴水を二次側流通部60bの上流端に導く往き管62、二次側流通部60bで熱交換された浴水を浴槽内に導く戻り管63およびバイパス管64から構成されている。その往き管62には、上流側から順に、水圧スイッチ65、開閉弁66、第3循環ポンプ67、浴水温サーミスタ68、流水スイッチ69、および追い焚き三方弁70が設けられている。また、戻り管63には、下流側に追い焚きサーミスタ71が設けられている。
水圧スイッチ65は、浴槽内にお湯張りされた浴水の湯量、言い換えれば浴槽内の水位レベルを求めるための水圧を検出するセンサである。開閉弁66は浴水循環回路61を開閉する電磁弁であり、第3循環ポンプ67は浴槽内の浴水を追い焚き用熱交換器60に圧送する電動ポンプである。浴水温サーミスタ68は、往き管62を流通する浴水の湯温を検出する水温センサである。
流水スイッチ69は、追い焚き三方弁70側の方向に浴水および後述する給湯用水が流通しているか否かを検出するための流水センサである。追い焚き三方弁70は、浴水を追い焚き用熱交換器60に流通させるか、追い焚き用熱交換器60を迂回するバイパス管64のいずれか一方に流通方向を切り換えるための切換弁である。追い焚きサーミスタ71は、戻り管63を流通する浴水の湯温を検出する水温センサであり、浴槽内に戻される浴水温度である。
なお、水圧スイッチ65、流水スイッチ69、浴水温サーミスタ68および追い焚きサーミスタ71は、それぞれの容積情報、流水情報および温度情報を後述する給湯制御部41に出力するようにされ、開閉弁66、第3循環ポンプ67および追い焚き三方弁70は後述する給湯制御部41により制御される。また、お湯張り後に浴槽内の浴水の温度を検出するときは、追い焚き三方弁70をバイパス管64側に流れ方向を切り換えるとともに、第3循環ポンプ67を作動させることで、浴槽内の浴水が往き管62、バイパス管64、戻り管63、浴槽内の順に循環されて浴水温サーミスタ68により浴水の湯温を検出するようにしている。
また、追い焚き運転するときは、追い焚き三方弁70の流れ方向を追い焚き用熱交換器60側に切り換えることで、浴槽内の浴水が往き管62、追い焚き用熱交換器60、戻り管63、浴槽内の順に循環されて、浴水温サーミスタ68により検出された浴水の湯温が所定温度になるまで循環させるように制御される。
次に、お湯張り機能における構成部品について説明する。このお湯張り機能は給湯用配管32a、33aを介して給湯用水と水道水とを混合させて浴槽へ出湯するものであり、お湯張りを含めて差し湯およびたし湯することができるようにしている。具体的には、給湯用配管32から分岐した給湯用配管32a、33aを浴水循環回路61に設けられた分岐点62aに接続している。
そして、給湯用配管32aの下流端と給水用配管31の合流部位において給湯温度調節手段であるお湯張り用混合弁35aが設けられ、そのお湯張り用混合弁35aの出口側に給湯用配管33aが接続されている。そして、その給湯用配管33aには、上流側から順に、お湯張り用給湯サーミスタ53a、お湯張り用開閉弁57、お湯張り用流量カウンタ58a、逆止弁59が設けられている。
お湯張り用混合弁35aは、上述した給湯用混合弁35と同じように、給湯用配管33aに出湯させる給湯用水の湯温を調節する温度調節弁であり、それぞれの開口面積比を調節することで、二次側流通部30bで熱交換された給湯用水と水道水との混合比を調節して設定温度に調節するように制御される。さらに、お湯張り用混合弁3aは、後述する給湯制御部41に電気的に接続されており、上述した給水サーミスタ51、熱交換後サーミスタ52、およびお湯張り用給湯サーミスタ53aにより検出される給湯用水の温度情報に基づいて制御される。
また、お湯張り用開閉弁57は、後述する給湯制御部41により制御され、給湯用配管33aに流れる混合湯を開閉する電磁弁である。お湯張り用流量カウンタ58aは給湯用配管33a内に流れる混合湯流量を検出するものであり、このお湯張り用流量カウンタ58aにより検出された流量情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。そして、逆止弁59は浴水循環回路61内の浴水が給湯用配管33a内に流通させないための弁である。
なお、お湯張り用開閉弁57を開弁させて浴槽にお湯張り、差し湯、たし湯をするときは、開閉弁66も開弁するように制御されるとともに、水圧スイッチ65により検出された水位レベルが所定レベルに達したときに、お湯張り用開閉弁57および開閉弁66が閉弁されて設定流量の混合湯が浴槽内にお湯張りされることになる。また、差し湯、たし湯は、お湯張り用流量カウンタ58aにより検出された流量情報に基づいて所定の流量の混合湯が出湯されるように制御される。
次に、給湯制御部41は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵のROM(図示せず)には、予め設定された制御プログラムが設けられており、各サーミスタ51〜56、53a、54a、68、71からの温度情報、各流量カウンタ58、58aからの流量情報および図示しない操作盤に設けられた操作スイッチからの操作信号等に基づいて、循環回路11、11a内、浴水循環回路61内、給湯用配管32、32a、33、33a内の各種アクチュエータ類を制御するように構成されている。
また、熱源制御部42は、給湯制御部41と同じように、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵のROM(図示せず)には、予め設定された制御プログラムが設けられており、図示しない各種サーミスタからの温度情報などに基づいてヒートポンプユニット20内のアクチュエータ類を制御する。この熱源制御部42では、加熱用熱交換器(図示しない)で加熱された蓄熱用流体の湯温を一定温度に保つために、加熱後の蓄熱用流体温度を検出する貯湯サーミスタ(最上部)55の検出温度に基づいて電動ポンプ(図示しない)の回転数制御を行っている。
なお、本実施形態では、給湯用一次側循環回路11において、貯湯タンク10内の上方部10dと下方部10eとの間に中温取り出し管13を一つ設けたが、これに限らず、図3に示すように、複数の中温取り出し管13を設けるとともに、そのうちのいずれか一つを選択するための切換弁16fを設けても良い。これによれば、貯湯タンク10内に貯えられる蓄熱用流体のうち、中温の蓄熱用流体を容易に検出でき、かつ取り出すことができる。
次に、以上の構成による貯湯式給湯装置の作動について説明する。まず、図示しない電源スイッチがオンされると、例えば、深夜時間帯に達すると、熱源制御部42によりヒートポンプユニット20内のヒートポンプサイクル部品(図示しない)と電動ポンプ(図示しない)などのアクチュエータ類を制御させて貯湯タンク10内の蓄熱用流体を加熱して高温(例えば85℃)の蓄熱用流体が貯えられる。
そして、貯えられた高温の蓄熱用流体を熱源として、給湯用熱交換器30により熱交換された給湯用水と水道水とを混合させて台所、洗面所、浴槽などの給湯対象個所に給湯するとともに、追い焚き用熱交換器60により浴水を追い焚きするものである。ここでは、運転モードうち、給湯単独運転、追い焚き単独運転および給湯・追い焚き同時運転における循環回路11、11a内、浴水循環回路61内、給湯用配管32、33内に設けられたのアクチュエータ類の作動について説明する。
まず、給湯単独運転において、使用者が給湯用配管33の末端にある給湯水栓(図示しない)を開くと、流量カウンタ58により流量情報が給湯制御部41に出力されて給湯運転を開始する。そして、貯湯サーミスタ55により検出された貯湯温度が所定温度(例えば、30℃)以上であれば、流量比調整弁16cが貯湯タンク10内の蓄熱用流体が一次側流通部30側に流通するように流れ方向を切り換えるとともに、第1三方弁16dが貯湯タンク10内の中温の蓄熱用流体が一次側流通部30の中途に流入するように流れ方向を切り換えた後に第1循環ポンプ17が作動する。
この第1循環ポンプ17が作動すると、貯湯タンク10内の蓄熱用流体が給湯用熱交換器30の一次側流通部30aに流通される。これにより、給湯用熱交換器30の二次側流通部30bを流れる給湯用水が蓄熱用流体の熱エネルギーを受けて加熱される。なお、このときに、第2三方弁16eは、熱交換後サーミスタ56により検出された湯温に基づいて流れ方向が切り換えられる。因みに、所定温度(例えば、給水温度+10℃)以上であれば、中温戻り管19側に、所定温度(例えば、給水温度+10℃)未満であれば戻り管15側に戻るように切り換えられる。
ここで、給湯制御部41は、熱交換後サーミスタ52により検出される給湯用水の湯温が所定温度(例えば、設定温度+5℃程度)になるように第1循環ポンプ17の駆動状態(回転数)を制御する。つまり、熱交換後サーミスタ52により検出される湯温が所定温度(例えば、設定温度+5℃程度)より低いときは、第1循環ポンプ17の回転数を大きくして一次側流通部30aを流れる蓄熱用流体の循環量を増加させる。これにより、一次側流通部30aを流れる蓄熱用流体と二次側流通部30bを流れる給湯用水との熱交換量が増加するため、給湯用水の湯温が上昇する。
また、逆に、熱交換後サーミスタ52により検出される湯温が所定温度(例えば、設定温度+5℃程度)より高いときは、第1循環ポンプ17の回転数を小さくして一次側流通部30aを流れる蓄熱用流体の循環量を減少させる。これにより、一次側流通部30aを流れる蓄熱用流体と二次側流通部30bを流れる給湯用水との熱交換量が減少するため、給湯用水の湯温が降下する。
そして、流量比調整弁16cは、熱交換前サーミスタ54、54aおよび熱交換後サーミスタ56により検出された湯温に基づいて高圧取り出し管12から取り出す高温の蓄熱用流体の流量を調節する。具体的には、熱交換後サーミスタ56により検出された湯温が所定温度(例えば、給水温度+5℃)を超えない流量になるよう制御される。これにより、中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体、もしくは中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体と高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体との両方から混合させて一次側流通部30aで熱交換された湯温が所定温度(例えば、給水温度+5℃)を超えない流量で循環される。
なお、貯湯タンク10内の貯湯量が低減されて、貯湯サーミスタ55により検出された貯湯タンク10内の蓄熱用流体の湯温が所定温度(例えば、30℃)未満のときは、第1三方弁16dを一次側流通部30aと貯湯タンク10の中間部10fとを閉塞する流れ方向に切り換えられる。これにより、高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体が一次側流通部30aに流通される。
一方、給湯用混合弁35aでは、二次側流通部30bで熱交換された所定温度(設定温度+5℃程度)の給湯用水と、給水用配管31から給水される水とが混合されて設定温度に調節された給湯用水が給湯用配管33から出湯される。この出湯により、給湯用熱交換器30から戻り管15を介して貯湯タンク10内の下方部10eに低温(例えば、給水温度+5℃程度)の蓄熱用流体が戻されることになる。
ところで、貯湯タンク10内に中温の蓄熱用流体が多く貯えられているときは、中温の蓄熱用流体が一次側流通部30aに流通されて、熱交換された低温(例えば、給水温度+5℃程度)の蓄熱用流体が貯湯タンク10内の下方部10eに戻されることになる。これにより、沸き上げ運転時におけるヒートポンプユニット20の運転効率の低下が防止できる。
次に、追い焚き単独運転において、追い焚きスイッチ(図示せず)を操作しておくと、所定時間毎に浴水温度を検出して、その浴水温度が追い焚き設定温度に対して未達であれば浴水を加熱するように作動する。つまり、給湯制御部41により、所定時間毎に追い焚き三方弁70、開閉弁66、第3循環ポンプ67が作動して浴槽内の浴水を往き管62、バイパス管64、戻り管63の順に循環させる。
このときに、浴水温サーミスタ68により浴水温を検出する。検出された浴水温が追い焚き設定温度以下であると、追い焚き三方弁70の流れ方向を追い焚き用熱交換器60側に切り換えて浴水を追い焚き用熱交換器60に流通させる。これにより、浴水が蓄熱用流体の熱エネルギーを受けて加熱される。そして、浴水温が設定温度に達すると、追い焚き三方弁70の流れ方向がバイパス管64側に切り換えられるとともに、開閉弁66が閉弁、第3循環ポンプ67が停止する。これにより、浴水が追い焚き設定温度を維持するように保温されるものである。
なお、この追い焚き単独運転のときは、流量比調整弁16cは、追い焚き用熱交換器60側に流通するように流れ方向が切り換えられ、第1三方弁16dは、追い焚き用熱交換器60の一次側流通部60aが給湯用熱交換器30の一次側流通部30aの中途に連通する流れ方向に切り換えられている。
そして、この浴水の追い焚きにより、追い焚き用一次側循環回路11aでは、追い焚き用熱交換器60から第1三方弁16dを介して給湯用熱交換器30の一次側流通部30aの中途、およびその下流側の給湯用熱交換器30の一部から戻り管15を介して貯湯タンク10内に浴水温と同程度のほぼ中温の蓄熱用流体が戻されることになるが、このときに、第2三方弁10eが中温戻り管19側に流れるように切り換っているので、貯湯タンク10の中間部10f近傍に戻されることになる。従って、追い焚き終了後に、上述した給湯運転が行なわれることにより、中温取り出し管13から中温の蓄熱用流体を取り出して給湯用熱交換器30に流通されて給湯用水と熱交換させることで貯湯タンク10内の下方部10eに低温(例えば、給水温度+5℃程度)の蓄熱用流体が戻されることになる。
次に、給湯・追い焚き同時運転において、このときは、給湯用熱交換器30の二次側流通部30b側の給湯用水および追い焚き用熱交換器60の二次側流通部60b側の浴水の温度制御については上述したように作動する。一次側循環回路11、11aでは、流量比調節弁16cが給湯用熱交換器30と追い焚き用熱交換器60の両方に高温の蓄熱用流体が流通するように流れ方向が切り換えられるとともに、第1三方弁16dは、追い焚き用熱交換器60の一次側流通部60aが給湯用熱交換器30の一次側流通部30aの中途に連通する流れ方向に切り換えられている。そして、第2三方弁16eは熱交換後サーミスタ56により検出された湯温に基づいて流れ方向が切り換えられている。
そして、浴水の追い焚きにより、追い焚き用熱交換器60から第1三方弁16dを介して給湯用熱交換器30の一次側流通部30aの中途に浴水温と同程度のほぼ中温の蓄熱用流体が流通されるが、給湯により給湯用熱交換器30で熱交換された湯温が所定温度(例えば、給水温度+10℃)未満であれば、貯湯タンク10の下部10eに戻され、所定温度(例えば、給水温度+10℃)以上であれば、貯湯タンク10の中間部10f近傍に戻されることになる。これにより、浴水の追い焚きによって中温の蓄熱用流体が増加することになるが、給湯運転により中温の蓄熱用流体を消費して低温(例えば、給水温度+5℃程度)の蓄熱用流体が貯湯タンク10の下部10e戻されることになる。なお、このときの第1循環ポンプ17の回転数は、熱交換後サーミスタ54により検出された湯温に基づいて制御される。
以上の第1実施形態の貯湯式給湯装置によれば、追い焚き用熱交換器60により浴水を追い焚きすることで、熱交換された湯温の低いほぼ中温の蓄熱用流体が増加するが、この中温の蓄熱用流体を一次側流通部30aに流通するように構成されたことにより、中温の蓄熱用流体を積極的に消費するとともに、一次側流通部30aを流通した後の蓄熱用流体の湯温を中温よりもさらに低下することができる。これにより、加熱前の蓄熱用流体の湯温を低下させることで沸き上げ運転時におけるヒートポンプユニット20の運転効率の低下が防止できる。
具体的には、追い焚き用熱交換器60により熱交換された湯温の低いほぼ中温の蓄熱用流体を中温取り出し配管13から取り出して給湯用熱交換器30の一部に流通するように構成されたことにより、中温の蓄熱用流体を積極的に消費するとともに、さらに、この中温の蓄熱用流体よりも温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク10に戻すことができるため沸き上げ運転時におけるヒートポンプユニット20の運転効率の低下が防止できる。
また、給湯用熱交換器30を一次側流通部30aの上流端が高温取り出し配管12の下流側に接続され、かつ一次側流通部30aの中途が中温取り出し配管13の下流側に接続するように構成したことにより、一次側流通部30aの中途から下流側は、特に給湯用水が流通する二次側流通部30bの上流側と、中温の蓄熱用流体とが熱交換されることになるので、効率的に温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク10に戻すことができる。
また、追い焚き用熱交換器60を対向流式の熱交換器として構成され、さらに、一次側流通部30aの下流端が中温取り出し配管13に取り出されるように構成されることにより、一次側流通部30aを流通した後の蓄熱用流体を熱交換前の浴水の湯温程度まで低下してしまうが、この湯温の蓄熱用流体を積極的に給湯用熱交換器30により消費することで、中温よりも低い湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク10に戻すことができる。これにより、沸き上げ運転時におけるヒートポンプユニット20の運転効率の低下が防止できる。
また、追い焚き用一次側循環回路11aと、給湯用一次側循環回路11には、必要に応じて一次側流通部30aおよび一次側流通部60aの少なくとも一方に貯湯タンク10内の蓄熱用流体を流通させるための共用の第1循環ポンプ17が設けられたことにより、給湯用一次側循環回路11および追い焚き用一次側循環回路11aを先願(特許文献1)よりも簡素化できることで部品点数が削減されて低コストが図れる。
また、高温の蓄熱用流体を一次側流通部60aおよび一次側流通部30aに流通するそれぞれの流通比を必要に応じて調節可能な流量比調節弁16cが設けられたことにより、給湯時、追い焚き時、追い焚き中に給湯するときなどの運転モードにおいて、流量比調節弁16cにより必要に応じて流量比が調節できることで、温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク10に戻すことが容易にできる。
また、一次側流通部60aおよび一次側流通部30aにより熱交換された蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換後サーミスタ56が設けられ、この熱交換後サーミスタ56により検出された湯温に基づいて、熱交換された蓄熱用流体を、中温取り出し配管13に取り出されるように貯湯タンク10内に戻すか、または貯湯タンク10の下方部に戻すかのいずれか一方に流れ方向を切り換える第2三方弁16eが設けられたことにより、熱交換後サーミスタ56および第2三方弁16eにより、熱交換された蓄熱用流体を貯湯タンク10内の適所に戻すことができる。
また、中温取り出し配管13の上流端近傍、つまり、貯湯タンク10に複数の貯湯サーミスタ55が設けられ、給湯用熱交換器30は、この貯湯サーミスタ55により検出された湯温が所定温度未満のときに高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体を一次側流通部30aに流通させ、貯湯サーミスタ55により検出された湯温が所定温度以上のときに中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体、もしくは中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体と高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体との両方を一次側流通部30aに流通するように構成したことにより、貯湯タンク10内に貯えられた蓄熱用流体のうち、中温の蓄熱用流体を積極的に取り出すことができるとともに温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク10に戻すことができる。これにより、中温以下の蓄熱用流体の貯えが多量となって、沸き上げ運転時におけるヒートポンプユニット20の運転効率の低下が防止できる。
また、図3に示すように、中温取り出し配管13は、少なくとも二つ以上の複数個設けられ、そのうちのいずれか一つの中温の蓄熱用流体を選択して一次側流通部30aに流通するように構成されたことにより、中温の蓄熱用流体が貯えられる部位は、貯湯タンク10の垂直方向に一様でないため複数個の中温取り出し配管13が設けられることで、的確にかつ積極的に中温の蓄熱用流体を積極的に取り出すことができる。
また、ヒートポンプユニット20は、冷媒の高圧側圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプであり、臨界圧力以上に昇圧された冷媒により蓄熱用流体を加熱することにより、超臨界ヒートポンプサイクルにおいては、蓄熱用流体を目標温度(例えば、65〜90℃)まで加熱する場合、加熱前の蓄熱用流体の湯温が低いほど、高圧圧力が低くなることでサイクル効率(COP=加熱能力/消費電力)が向上する。従って、加熱前の給湯用水の温度近傍まで低減された蓄熱用流体を超臨界ヒートポンプサイクルにて加熱することにより、サイクル効率が向上し、省動力運転を行なうことができる。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、給湯用一次側循環回路11および追い焚き用一次側循環回路11aに給湯用熱交換器30と追い焚き用熱交換器60とを別体で構成したが、これに限らず、給湯用熱交換器30と追い焚き用熱交換器60とが一体に構成しても良い。具体的には、図4および図5に示すように、給湯用熱交換器30の一次側流通部30aと浴槽内の浴水が流通する二次側流通部60aとを隣接して設け、かつ一次側流通部30aに流通する蓄熱用流体と浴槽内の浴水とが対向流となるように構成されている。
つまり、蓄熱用流体が流通する一次側流通部30aを共用したものである。また、本実施形態の場合には、中温取り出し配管13に第1流量調節手段である流量調節弁16aを設けて、一次側流通部30aの中途に流通する中温の蓄熱用流体の流量を調節している。この流量調節弁16aは給湯制御部41により制御され、第1実施形態と同じように、貯湯サーミスタ55により検出された湯温が所定温度未満のときに高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体を一次側流通部30aに流通させ、貯湯サーミスタ55により検出された湯温が所定温度以上のときに、中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体、もしくは中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体と高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体との両方を一次側流通部30aに流通するようにしている。
また、熱交換後サーミスタ56により検出された湯温に基づいて中温の蓄熱用流体の流量を調節させても良い。因みに、貯湯タンク10の下方部に戻す蓄熱用流体の湯温が所定温度(例えば、給水温度+10℃)以上とならないように中温の蓄熱用流体の流量を容易に制御することができる。
以上の第2実施形態の貯湯式給湯装置によれば、追い焚き用熱交換器60および給湯用熱交換器30の蓄熱用流体が流通する一次側流通部30a、60aと、浴槽内の浴水が流通する二次側流通部60aとを隣接して設け、かつ一次側流通部30aを流通する蓄熱用流体と浴槽内の浴水とが対向流となるように構成されることにより、第1実施形態よりも給湯用熱交換器30から貯湯タンク10に蓄熱用流体を戻すための一次側循環回路11、11aが簡素化され、かつ追い焚き用熱交換器60が給湯用熱交換器30に一体で形成されるため部品点数が削減できるとともに、低コストが図れる。
また、一次側流通部30aの中途に流通する中温の蓄熱用流体の流量を調節する流量調節弁16aが設けられたことにより、貯湯タンク10の下方部に戻す蓄熱用流体の湯温が所定温度以上とならないように容易に制御することができる。
さらに、貯湯サーミスタ55と流量調節弁16aとにより貯湯タンク10内に貯えられた蓄熱用流体のうち、中温の蓄熱用流体を積極的に取り出すことができるとともに温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク10に戻すことが容易にできる。従って、沸き上げ運転時におけるヒートポンプユニット20の運転効率の低下が防止できる。
(他の実施形態)
以上の第1実施形態では、給湯用熱交換器30を一体で形成したが、これに限らず、別体に形成しても良い。また、第2実施形態で構成した流量調節弁16aを同じように、中温取り出し管13に設けて、一次側流通部30aの中途に流通する中温の蓄熱用流体の流量を調節しても良い。
以上の実施形態では、冷媒に二酸化炭素を用いたヒートポンプユニット20を熱源装置として説明したが、これに限らず、フロン、代替フロンなどの冷媒を用いる一般的なヒートポンプサイクルでも良い。
また、以上の実施形態では、貯湯タンク10は、必ずしも樹脂材料を使用する必要はなく、金属材料で成形しても良い。また、貯湯タンク10の形状は、直方体形状でなくても、例えば円筒形状でも良い。また、貯湯タンク10を大気開放形に形成したが、密閉タイプ構造の貯湯タンクでも良い。ただしこの場合には、減圧弁、圧力逃がし弁などのタンクを保護するための部品が必要となる。
本発明の第1実施形態における貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における給湯用熱交換器30および追い焚き用熱交換器60を構成する一次側流通部と二次側流通部の断面形状を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例における貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における給湯用熱交換器30および追い焚き用熱交換器60を構成する一次側流通部と二次側流通部の断面形状を示す断面図である。 特許文献1における貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
10…貯湯タンク
11…給湯用一次側循環回路
11a…追い焚き用一次側循環回路
12…高温取り出し配管
13…中温取り出し配管
16a…流量調節弁(第1流量調節手段)
16c…流量比調節弁(流量比調節手段)
16e…第2三方弁(切換弁)
17…第1循環ポンプ(送水手段)
20…ヒートポンプユニット(加熱手段)
21…流体加熱用流路
30…給湯用熱交換器
30a…一次側流通部(第1の流通部)
30b…二次側流通部(第2の流通部)
55…貯湯サーミスタ(水温センサ)
56…熱交換後サーミスタ(熱交換後水温センサ)
60…追い焚き用熱交換器
60a…一次側流通部(第3の流通部)
60b…二次側流通部(第4の流通部)

Claims (10)

  1. 蓄熱用流体を内部に貯える貯湯タンク(10)と、
    前記貯湯タンク(10)内の最下部の蓄熱用流体を前記貯湯タンク(10)内の最上部に送る流体加熱用流路(21)と、
    前記流体加熱用流路(21)に設けられ、前記流体加熱用流路(21)を流れる蓄熱用流体を加熱する加熱手段(20)と、
    前記貯湯タンク(10)内の蓄熱用流体が流通する第1の流通部(30a)と給湯用水が流通する第2の流通部(30b)とが隣接して設けられ、かつ蓄熱用流体と給湯用水とが対向流となるように構成され、両者間で熱交換を行なう給湯用熱交換器(30)と、
    前記貯湯タンク(10)内の蓄熱用流体が流通する第3の流通部(60a)と浴槽内の浴水が流通する第4の流通部(60b)とが隣接して設けられ、熱交換を行なう追い焚き用熱交換器(60)と、
    前記貯湯タンク(10)から高温の蓄熱用流体を取り出し、前記第1の流通部(30a)および第3の流通部(60a)に接続される高温取り出し配管(12)と、
    前記貯湯タンク(10)に接続され、前記追い焚き用熱交換器(60)により熱交換された中温の蓄熱用流体を取り出し、前記第1の流通部(30a)の中途および第3の流通部(60a)の下流端に接続される中温取り出し配管(13)と、
    前記高温取り出し配管(12)から取り出される高温の蓄熱用流体を第3の流通部(60a)に流通させ、前記第3の流通部(60a)で熱交換された蓄熱用流体を前記第1の流通部(30a)の中途に流通させて前記貯湯タンク(10)内に戻るように構成した追い焚き用一次側循環回路(11a)と、
    前記高温取り出し配管(12)から取り出される高温の蓄熱用流体を前記第1の流通部(30a)の上流端に流通させるとともに、前記中温取り出し配管(13)から取り出される中温の蓄熱用流体を前記第1の流通部(30a)の中途に流通させて前記貯湯タンク(10)の下方部に戻るように構成した給湯用一次側循環回路(11)と、
    前記追い焚き用一次側循環回路(11a)と前記給湯用一次側循環回路(11)に設けられた、前記第3の流通部(60a)および前記第1の流通部(30a)のうち少なくとも一方に前記貯湯タンク(10)内の蓄熱用流体を流通させるための共用の送水手段(17)とを備えることを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 前記追い焚き用熱交換器(60)において、前記第3の流通部(60a)を流れる蓄熱用流体は、前記第4の流通部(60b)を流れる浴水と対向する向きで流れることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
  3. 前記追い焚き用熱交換器(60)は、前記給湯用熱交換器(30)の前記第1の流通部(30a)と浴槽内の浴水が流通する第4の流通部(60b)とを隣接して設け、かつ前記第1の流通部(30a)を流通する蓄熱用流体と浴槽内の浴水とが対向流となるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
  4. 前記高温取り出し配管(12)には、高温の蓄熱用流体を前記第3の流通部(60a)および前記第1の流通部(30a)に流通するそれぞれの流通比を必要に応じて調節可能な流量比調節手段(16c)が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
  5. 前記第3の流通部(60a)および前記第1の流通部(30a)により熱交換された蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換後水温センサ(56)が設けられ、前記追い焚き用一次側循環回路(11a)と前記給湯用一次側循環回路(11)には、前記熱交換後水温センサ(56)により検出された湯温に基づいて熱交換された蓄熱用流体を、前記中温取り出し配管(13)に取り出されるように前記貯湯タンク(10)内に戻すか、または前記貯湯タンク(10)の下方部に戻すかのいずれか一方に流れ方向を切り換える切換弁(16e)が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
  6. 前記第3の流通部(60a)および前記第1の流通部(30a)により熱交換された蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換後水温センサ(56)が設けられ、前記追い焚き用一次側循環回路(11a)と前記給湯用一次側循環回路(11)には、前記熱交換後水温センサ(56)により検出された湯温に基づいて、前記第1の流通部(30a)の中途に流通する中温の蓄熱用流体の流量を調節する第1流量調節手段(16a)が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項5に記載の貯湯式給湯装置。
  7. 前記中温取り出し配管(13)の上流端近傍には、蓄熱用流体の湯温を検出する水温センサ(55)が設けられ、
    前記給湯用熱交換器(30)は、前記水温センサ(55)により検出された湯温が所定温度未満のときに前記高温取り出し配管(12)から取り出される高温の蓄熱用流体を前記第1の流通部(30a)に流通させ、前記水温センサ(55)により検出された湯温が所定温度以上のときに前記中温取り出し配管(13)から取り出される中温の蓄熱用流体、もしくは前記中温取り出し配管(13)から取り出される中温の蓄熱用流体と前記高温取り出し配管(12)から取り出される高温の蓄熱用流体との両方を前記第1の流通部(30a)に流通するように構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  8. 前記中温取り出し配管(13)には、前記中温取り出し配管(13)内を流通する中温の蓄熱用流体の流量を調節する第1流量調節手段(16a)が設けられ、
    前記第1流量調節手段(16a)は、前記水温センサ(55)により検出された湯温が所定温度以上のときに、前記中温取り出し配管(13)から取り出される中温の蓄熱用流体、もしくは前記中温取り出し配管(13)から取り出される中温の蓄熱用流体と前記高温取り出し配管(12)から取り出される高温の蓄熱用流体との両方を前記第1の流通部(30a)に流通するように調節されたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  9. 前記中温取り出し配管(13)は、少なくとも二つ以上の複数個設けられ、そのうちのいずれか一つの中温の蓄熱用流体を選択して前記第1の流通部(30a)に流通するように構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  10. 前記加熱手段(20)は、冷媒の高圧側圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルであり、前記臨界圧力以上に昇圧された冷媒により蓄熱用流体を加熱することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
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