JP5069490B2 - 大気開放型蓄熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄熱材を貯留して熱を一時的に貯留する貯槽を備えた蓄熱装置に関するものであり、容量が比較的小さな家庭用、小規模業務用分野に適合し、ヒートポンプ給湯器の貯湯槽や小規模コジェネレーション機器の排熱回収蓄熱槽として適用することが好適なものである。
上記のような蓄熱装置は、家庭用等の給湯分野に適用され、蓄熱材として水を用いた貯湯槽を貯槽として設けている。
従来の蓄熱装置では、貯湯槽として密閉型のものを用い、給水圧を利用することによって貯湯槽に貯留された温水を貯湯槽から給湯路に取り出して給湯するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の蓄熱装置として、貯湯槽として密閉型のものを用い、貯湯槽に貯留された温水を貯湯槽から取り出して放熱用熱交換器を通過させて貯湯槽に戻す形態で循環させることにより、貯湯槽に貯留された熱を風呂の追焚きや暖房に用いるものもある(例えば、特許文献2、3参照。)。
特開2005−195185号公報 特開2005−214517号公報 特開2005−133984号公報
上記従来の蓄熱装置は、密閉型の貯湯槽を用いることにより、給水圧を利用して貯湯槽に貯留された温水を貯湯槽から取り出して給湯している。したがって、密閉型の貯湯槽では、貯湯槽に対して給水圧がかかることになるので、その給水圧に対して耐えられるだけの強い強度が貯湯槽に要求される。例えば、貯湯槽に上水道を接続してその給水圧を利用する場合には、1.65MPaの耐圧性能が要求される。その為に、応力腐食割れに強い特殊ステンレス鋼(例えばSUS444)等の強度の強い材料にて貯湯槽を形成する等、強度を強くするための構成を追加しなければならず、コストの増大及び構成の複雑化を招く虞があった。
また、密閉型の貯湯槽に上水道を接続する場合には、貯留水の上水道への逆流を防止し且つ上水の圧力を減圧するために、貯湯槽の下部等に減圧逆止弁を設ける必要がある。また、貯湯槽内が過圧となる場合にはその圧力の一部を開放するために、貯湯槽の上部等に過圧逃がし弁を設ける必要がある。このように、密閉型の貯湯槽では、減圧逆止弁や過圧逃がし弁を設ける必要があることからも、コストの増大及び構成の複雑化を招く虞があった。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、コストの低減及び構成の簡素化を図ることができる蓄熱装置を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明にかかる大気開放型蓄熱装置の第1特徴構成は、 蓄熱材を貯留してその貯留した前記蓄熱材の上面より高い位置に大気に通じる開口を有する貯槽と、前記貯槽の上部から取り出した前記蓄熱材を前記貯槽の外部に設置された放熱用熱交換器にて放熱させて前記貯槽の下部に戻す形態で前記蓄熱材を循環させる循環手段とが備えられ、前記貯槽が、前記大気に通じる開口を備えた上部貯槽と、その下部に連通接続される下部貯槽とから成り、前記上部貯槽の断面積が、前記下部貯槽の断面積よりも小さくなるように構成されている点にある。
前記貯槽を大気に通じる開口を有する大気開放型とすることにより、貯槽は蓄熱材自体を貯留するだけの強度を有していればよく、強い強度が要求されない。したがって、強度の強い材料にて形成する等、強度を強くするための構成を追加しなくてもよいことになる。
また、大気開放型の貯槽には、給水圧を減圧することなく上水を供給でき、しかも、貯槽内が過圧となってもその圧力の一部を開口により開放することができるので、減圧逆止弁や過圧逃がし弁を貯槽に設けなくてもよいことになる。
前記循環手段は、蓄熱材を貯槽の上部から取り出して放熱用熱交換器にて放熱させて貯槽の下部に戻すので、貯槽に貯留された熱を放熱用熱交換器にて放熱させて、その放熱される熱を給湯や暖房等に用いることができることになる。
また、蓄熱材として水を用いると、その水の比重差を利用することにより温度成層を形成する状態で貯留することができる。前記循環手段は、放熱用熱交換器を通過して低温となった蓄熱材を貯槽の下部に戻すので、温度成層を極力乱さないようにしながら、蓄熱材を循環させることができ、貯槽による蓄熱を効率よく行うことができる。
このようにして、コストの低減及び構成の簡素化を図ることができながら、貯槽に貯留される熱を給湯や暖房等に用いることができ、しかも、貯槽による蓄熱を効率よく行うことができる大気開放型蓄熱装置を提供できるに至った。
本発明にかかる大気開放型蓄熱装置の第2特徴構成は、前記貯槽の下部に戻す前記蓄熱材が設定温度範囲となるように制御する制御手段が備えられている点にある。
前記貯槽の下部に戻す蓄熱材の温度を設定温度範囲とすることにより、貯槽に形成される温度成層の乱れをより的確に抑制することができ、貯槽による蓄熱を効率よく的確に行うことができる。
本発明にかかる大気開放型蓄熱装置の第3特徴構成は、蓄熱材を貯留してその貯留した前記蓄熱材の上面より高い位置に大気に通じる開口を有する貯槽を備えるとともに、前記蓄熱材として水を用い、前記貯槽の上部に貯留する温水を前記貯槽から給湯路に取り出して給湯する給湯手段と、前記給湯路に取り出した温水量に応じた量の上水を前記貯槽の下部に接続された給水路にて前記貯槽に供給する給水手段とが備えられ、前記貯槽が、前記大気に通じる開口を備えた上部貯槽と、その下部に連通接続される下部貯槽とから成り、前記上部貯槽の断面積が、前記下部貯槽の断面積よりも小さくなるように構成されている点にある。
上記第1特徴構成で述べた如く、貯槽を大気に通じる開口を有する大気開放型とすることにより、強度を強くするための構成を追加しなくてもよく、しかも、減圧逆止弁や過圧逃がし弁を貯槽に設けなくてもよいことになる。
前記給湯手段が、貯槽の上部に貯留する温水を給湯路に取り出して給湯するので、貯槽に貯留される熱を給湯に用いることができる。そして、給水手段は、給湯路に取り出した温水量に応じた量の上水を貯槽に供給するので、貯槽における蓄熱材の貯留量を適正量に保つことができる。しかも、上水は貯槽の下部に接続された給水路にて貯槽に供給されるので、貯槽に形成される温度成層を極力乱すことなく、上水を貯槽に供給することができる。
このようにして、コストの低減及び構成の簡素化を図ることができながら、貯槽に貯留される熱を給湯に用いることができ、しかも、貯槽による蓄熱を効率よく行うことができる大気開放型蓄熱装置を提供できるに至った。
本発明にかかる大気開放型蓄熱装置の第特徴構成は、前記上部貯槽に、機器排熱により加熱された高温の湯水を供給する排熱往き路が接続されている点にある。
本発明にかかる大気開放型蓄熱装置の第特徴構成は、前記貯槽が、金属薄板又は合成樹脂にて形成されている点にある。
前記貯槽を金属薄板又は合成樹脂にて形成することにより、軽量化及びコストの低減を図り、さらに、貯槽をスペースを有効利用できるように成形して小型化を図ることができることになる。そして、合成樹脂としては、例えば、ポリプロピレン等を用いることができるが、銅等の金属イオンとの接触により劣化を起こしにくい銅害防止グレードを用いることが好ましい。また、金属薄板としては、例えば、厚さ0.5mm程度のステンレス製の薄板を用いることができる。
本発明にかかる大気開放型蓄熱装置の第6特徴構成は、前記貯槽が、複数の槽を少なくとも上部同士及び下部同士において前記蓄熱材を流通自在に連通接続した貯槽ユニットにて構成されている点にある。
前記貯槽を複数の槽からなる貯槽ユニットとすることにより、各槽の小型化を図りながら、貯湯ユニットとして必要な量の蓄熱材を各槽に分散させて貯留させることができる。したがって、各槽を形成するための金型の小型化を図り、コストの低減を図ることができるとともに、各槽の小型化に伴って強度の向上及び構成の簡素化を図ることができることになる。しかも、複数の槽は、障害物等を避けながら水平方向や上下方向に適宜並べて設置することができるので、限られたスペースに効率よく設置することができることになる。
本発明にかかる大気開放型蓄熱装置の第7特徴構成は、前記貯槽が、上部を密閉し且つその最上部に空気抜き弁を備えた密閉槽と、上部が開放され且つ前記密閉槽の最上部よりも高い位置に前記蓄熱材と大気との界面を形成させる大気開放型の膨張タンクと、前記蓄熱材を流通自在に前記密閉槽の下部と前記膨張タンクとを連通する連通路とを備えて構成されている点にある。
前記膨張タンクには低温の蓄熱材を貯留しておき、密閉槽に貯留された高温の蓄熱材を取り出すと、膨張タンクから密閉槽に連通路を通して密閉槽から取り出された蓄熱材に応じた量の蓄熱材を供給することができる。このようにして、膨張タンクをリザーバータンクとして用いることができることになる。したがって、膨張タンクには低温の蓄熱材を貯留しておくだけでよいので、膨張タンクにおける蓄熱材の蒸発及び放熱を抑制することができる。また、膨張タンクの蓄熱材を保温するための構成を設けなくてもよいので、それだけ構成の簡素化を図ることができる。
前記密閉槽では、蓄熱材の昇温により蓄熱材に溶存していた空気が蓄熱材から解離して密閉槽の上部に溜まり、密閉槽における蓄熱材の貯留量が低下する虞がある。そこで、密閉槽の最上部に空気抜き弁を備えて、その空気を密閉槽から排出することにより、密閉槽における蓄熱材の貯留量を適正量に保つことができる。
本発明にかかる大気開放型蓄熱装置の第8特徴構成は、前記貯槽の下部から取り出した前記蓄熱材を前記貯層の外部に設置された排熱回収熱交換器にて熱源機の排熱により加熱して前記貯槽の上部に戻す形態で前記蓄熱材を循環させる蓄熱用循環手段が備えられている点にある。
前記蓄熱用循環手段は、排熱回収熱交換器にて熱源機の排熱により加熱された蓄熱材を貯槽の上部に戻すので、熱源機の排熱を利用しながら、高温の蓄熱材を上部に且つ低温の蓄熱材を下部に位置させる温度成層を形成する状態で貯槽に蓄熱することができる。しかも、貯槽の上部に貯留された高温の蓄熱材を高温のまま循環手段により取り出して放熱用熱交換器で放熱させることができるので、放熱用熱交換器での放熱量を向上できる。そして、蓄熱用循環手段は、貯槽の下部から蓄熱材を取り出して排熱回収熱交換器にて加熱するので、排熱回収熱交換器に通流させる蓄熱材の流量等を制御する簡易な制御により、貯槽の上部に戻す蓄熱材の温度を制御することができる。したがって、貯槽に蓄熱するときの制御構成の簡素化を図ることができる。またこの構成にあっては、蓄熱用循環手段、循環手段が共に対象とする熱媒体は、貯槽内に貯留される蓄熱材をそのまま利用でき、シンプルな構成となっている。
本発明にかかる大気開放型蓄熱装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この大気開放型蓄熱装置は、図1に示すように、蓄熱材1を貯留してその貯留した蓄熱材1の上面より高い位置に大気に通じる開口2を有する貯槽3と、貯槽3の上部から取り出した蓄熱材1を貯槽3の外部に設置された放熱用熱交換器4にて放熱させて貯槽3の下部に戻す形態で蓄熱材1を循環させる循環手段5と、この大気開放型蓄熱装置の運転を制御する制御手段としての制御装置Hとが備えられている。
前記貯槽3は、蓄熱材1として水を用いており、高温の温水を上部に且つ低温の水を下部に温度成層を形成する状態で蓄熱材1としての水を貯留するように構成されている。そして、貯槽3は、合成樹脂にて有底筒状に形成されている。合成樹脂としては、例えば、ポリプロピレン等を用いることができるが、銅等の金属イオンとの接触により劣化を起こしにくい銅害防止グレードを用いることが好ましい。また、貯槽3は、合成樹脂に代えて、金属薄板にて形成することもできる。金属薄板としては、例えば、厚さ0.5mm程度のステンレス製の薄板を用いることができる。
前記貯槽3は、下部貯槽6と上部に開口2が設けられた上部貯槽7とから構成されている。前記下部貯槽6の上部の一部と上部貯槽7の下部の一部とが連通する状態で下部貯槽6の上部に上部貯槽7が設けられている。
そして、平面視において上部貯槽7の断面積が下部貯槽6の断面積よりも小さくなるように構成されている。このようにして、貯槽3が貯留した蓄熱材1と大気との界面部分の面積を界面部分以外の部分の断面積よりも小さくするように構成されている。ちなみに、上部貯槽7の断面積を一定とするものに限らず、上部貯槽7において、上記界面部分である上側を幅狭とし且つその界面部分以外の部分である下側を幅広とすることにより、貯槽3が貯留した蓄熱材1と大気との界面部分の面積を界面部分以外の部分の断面積よりも小さくすることもできる。
前記上部貯槽7には、貯槽3における蓄熱材1の水位が上限水位以上であることを検出する上限水位スイッチ12、貯槽3における蓄熱材1の水位が下限水位以下であることを検出する下限水位スイッチ13が設けられている。そして、上部貯槽7には、蓄熱材1の水位がオーバーフロー用水位になると、オーバーフローにより蓄熱材1を排出するオーバーフロー路14が接続されている。
前記下部貯槽6には、その下部に貯槽3に貯留されている蓄熱材1を排出するための蓄熱材排出路15が接続され、その蓄熱材排出路15には蓄熱材排出弁16が設けられている。
前記循環手段5は、上部貯槽7と下部貯槽6の下部とを蓄熱材1を通流自在に連通する循環路8と、その循環路8にて上部貯槽7から取り出した蓄熱材1を下部貯槽6の下部に戻す循環ポンプ9とから構成されている。
そして、循環路8には、蓄熱材1の循環方向において上流側から、放熱用熱交換器4、放熱用熱交換器4を通過した蓄熱材1の温度を検出する蓄熱材温度センサ10、循環ポンプ9、蓄熱材循環用逆止弁11が設けられている。
前記放熱用熱交換器4は、循環路8の蓄熱材1と給水路17の水とを対向して通流させる状態で蓄熱材1と給水路17の水とを熱交換させるように構成されている。そして、貯槽3の上部から取り出した高温の蓄熱材1が放熱用熱交換器4に供給されるので、放熱用熱交換器4は、循環路8を通流する蓄熱材1にて給水路17を通流する水を加熱するように構成されている。
前記給水路17は上水道に接続されており、給水路17には上水道による給水圧が常時作用するように構成されている。前記給水路17には、放熱用熱交換器4をバイパスする状態でバイパス路18が接続されている。そして、給水路17において、バイパス路18の分岐箇所よりも上流側には、給水逆止弁19が設けられ、バイパス路18の分岐箇所よりも下流側には、放熱用熱交換器4に流入する水の温度を検出する給水温度センサ20が設けられている。
また、給水路17においてバイパス路18との合流箇所には、放熱用熱交換器4にて加熱された給水路17からの温水とバイパス路18からの水とを混合して給湯路21に供給するとともに、給水路17からの温水とバイパス路18からの水との混合比を調整自在なミキシングバルブ22が設けられている。
前記給湯路21は、例えば、給湯栓等に接続されており、その上流側から、給湯路21を通流する湯水の温度を検出する給湯温度センサ23、設定量以上の水量を検出するフロースイッチ24が設けられている。
前記上部貯槽7には、コジェネレーション機器等の排熱により加熱された高温の温水を供給する排熱往き路25が接続されており、貯槽3は、コジェネレーション機器等の排熱を蓄熱するように構成されている。
前記蓄熱材排出路15には、貯槽3の下部の水をコジェネレーション機器等に戻す排熱戻り路26が分岐接続されている。そして、排熱戻り路26にて戻す水の温度が設定温度以上であると、その水をコジェネレーション機器等に戻さずに排水路27にて排水するためのサーモバルブ28が設けられている。このようにして、排熱戻り路26にてコジェネレーション機器等に戻す水の温度を設定温度未満に保つようにしている。
前記貯槽3に蓄熱材1としての水を供給するために、バイパス路18から分岐接続された蓄熱材供給路29が循環路8に接続されている。そして、蓄熱材供給路29には、その上流側から、蓄熱材1としての水の供給を断続する蓄熱材供給用断続弁30、蓄熱材供給用逆止弁31が設けられている。
前記制御装置Hは、貯槽3に蓄熱材1としての水を供給する蓄熱材供給運転、及び、貯槽3に貯留されている熱を用いて給湯路21にて給湯する給湯運転を実行可能に構成されている。
前記蓄熱材供給運転について説明する。
前記制御装置Hは、下限水位スイッチ13にて蓄熱材1の水位が下限水位以下であることを検出すると、蓄熱材供給用断続弁30を開弁させて、給水路17、バイパス路18、蓄熱材供給路29、循環路8を通して、貯槽3の下部に蓄熱材1としての水を供給する。そして、制御装置Hは、上限水位スイッチ12にて蓄熱材1の水位が上限水位となったことを検出すると、蓄熱材供給用断続弁30を閉弁させて、貯槽3への蓄熱材1の供給を停止する。
このようにして、制御装置Hは、下限水位スイッチ13にて蓄熱材1の水位が下限水位以下であることを検出するたびに、貯槽3への蓄熱材1の供給を行い、貯槽3における蓄熱材1の貯留量を適正量に保つようにしている。
前記給湯運転について説明する。
前記制御装置Hは、給湯栓等が開かれてフロースイッチ24にて設定量以上の水量を検出すると、循環ポンプ9を作動させて貯槽3の上部から蓄熱材1を取り出して放熱用熱交換器4を通過させて貯槽3の下部に戻す形態で蓄熱材1を循環させる。前記放熱用熱交換器4では、循環路8を通流する蓄熱材1にて給水路17を通流する水を加熱する。前記制御装置Hは、放熱用熱交換器4にて加熱された給水路17を通流する温水にバイパス路18からの水をミキシングバルブ22にて混合させるとともに、給湯温度センサ23の検出情報に基づいて、給湯路21にて給湯する湯水の温度が給湯設定温度となるように、給水路17からの温水とバイパス路18からの水との混合比をミキシングバルブ22にて調整する。そして、制御装置Hは、給湯栓等が閉じられてフロースイッチ24にて設定量以上の水量を検出しなくなると、循環ポンプ9を作動停止させて蓄熱材1の循環を停止させる。
このようにして、制御装置Hは、フロースイッチ24にて設定量以上の水量を検出するたびに、貯槽3に貯留されている熱を用いて、給湯設定温度の湯水を給湯路21にて給湯するようにしている。ちなみに、給湯設定温度については、人為操作式の操作部により変更設定自在に構成されている。
この給湯運転においては、制御装置Hが、貯槽3の下部に戻す蓄熱材1が放熱用熱交換器4を通過後に設定温度以下となるように、循環手段5による蓄熱材1の循環流量を制御するように構成されている。つまり、制御装置Hは、蓄熱材温度センサ10の検出温度が設定温度になるように、循環ポンプ9の回転速度を制御するように構成されている。このときの設定温度は、貯槽3に形成される温度成層を乱すことがないような温度に設定されており、例えば、給水温度センサ20の検出温度よりも5℃高い温度が設定されている。上記では、貯槽3の下部に戻す蓄熱材1を設定温度以下とする構成としたが、貯槽3の下部に戻す蓄熱材1を設定温度範囲とする構成であってもよい。このときの設定温度範囲も、貯槽3に形成される温度成層を乱すことがないような温度範囲に設定する。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、上記第1実施形態において貯槽3に貯留されている熱を用いて給湯するための構成についての別実施形態である。以下、図2に基づいて、第2実施形態における大気開放型蓄熱装置について説明する。上記第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
この大気開放型蓄熱装置は、貯槽3の上部に貯留する温水を貯槽3から給湯路21に取り出して給湯する給湯手段32と、給湯路21に取り出した温水量に応じた量の上水を貯槽3の下部に接続された給水路17にて貯槽3に供給する給水手段33とが備えられている。
前記給水路17は、貯槽3に蓄熱材1としての水を供給するように、貯槽3の下部となる下部貯槽6の下部に連通接続されている。そして、給水路17には、その上流側から、蓄熱材供給用逆止弁31、蓄熱材1としての水の供給を断続する蓄熱材供給用断続弁30が設けられている。そして、蓄熱材供給用断続弁30が給水手段33として作用するように構成されている。
前記給湯路21は、上部貯槽7に貯留する高温の温水を取り出し可能となるように、上部貯槽7の下方側部分に連通接続されている。そして、給湯路21には、その上流側から、上部貯槽7に貯留する高温の温水を取り出すための給湯用ポンプ34、給湯路2を通流する湯水の圧力を検出する圧力センサ35、給湯温度センサ23、フロースイッチ24が設けられている。そして、給湯用ポンプ34が給湯手段32として作用するように構成されている。
また、給水路17における蓄熱材供給用逆止弁31よりも上流側と給湯路21における圧力センサ35と給湯温度センサ23との間とを連通接続する混合用給水路36が設けられている。この混合用給水路36には混合用給水逆止弁37が設けられ、混合用給水路36と給湯路21との接続箇所にミキシングバルブ22が設けられている。
前記制御装置Hは、上記第1実施形態と同様に、蓄熱材供給運転及び給湯運転を実行可能に構成されている。
前記蓄熱材供給運転について説明する。
前記制御装置Hは、下限水位スイッチ13にて蓄熱材1の水位が下限水位以下であることを検出すると、蓄熱材供給用断続弁30を開弁させて、給水路17を通して、貯槽3の下部に蓄熱材1としての水を供給する。そして、制御装置Hは、上限水位スイッチ12にて蓄熱材1の水位が上限水位となったことを検出すると、蓄熱材供給用断続弁30を閉弁させて、貯槽3への蓄熱材1の供給を停止する。
前記給湯運転について説明する。
前記制御装置Hは、給湯栓等が開かれてフロースイッチ24にて設定量以上の水量を検出すると、給湯用ポンプ34を作動させて貯槽3の上部に貯留する蓄熱材1を給湯路21に取り出す。このとき、制御装置Hは、圧力センサ35による検出圧力が設定圧力(例えば、0.3Ma)となるように、給湯用ポンプ34の回転速度を制御する。そして、制御装置Hは、給湯路21に取り出した温水に混合用給水路36からの水をミキシングバルブ22にて混合させるとともに、給湯温度センサ23の検出情報に基づいて、給湯路21にて給湯する湯水の温度が給湯設定温度となるように、給水路17からの温水とバイパス路18からの水との混合比をミキシングバルブ22にて調整する。前記制御装置Hは、給湯栓等が閉じられてフロースイッチ24にて設定量以上の水量を検出しなくなると、給湯用ポンプ34を作動停止させて貯槽3から給湯路21への蓄熱材1の取り出しを停止させて給湯を停止する。
参考形態〕
ここでは、本願発明の参考として、第1実施形態及び第2実施形態における大気開放型蓄熱装置を適用可能な形態の大気開放型蓄熱装置について説明する。この参考形態における大気開放型蓄熱装置は、図3に示すように、蓄熱水(蓄熱材に相当する)A1としての水を貯留する蓄熱槽(貯槽に相当する)101と、その蓄熱槽101から取り出した蓄熱水A1を循環路102にて循環させて蓄熱槽101に戻す蓄熱水循環手段(循環手段に相当する)103とを設けている。循環路102には、蓄熱水A1を放熱させる放熱用熱交換器106が設けられている。
蓄熱槽101の下部から取り出した蓄熱水A1を蓄熱槽101の外部に設置された排熱回収熱交換器105にて熱源機104の排熱により加熱して蓄熱槽101の上部に戻す形態で蓄熱水A1を循環させる蓄熱用循環手段149が設けられている。排熱回収熱交換器105は、熱源機104の排熱を搬送する排熱搬送流体にて蓄熱用循環路150を通流する蓄熱水A1を加熱するように構成されている。
蓄熱用循環手段149は、蓄熱用循環路150、蓄熱用循環ポンプ151、排熱回収熱交換器105に通流させる蓄熱水A1の流量を調整自在な蓄熱用調整弁152から構成されている。
熱源機104は、例えば、都市ガスを燃料とするガスエンジンや燃料電池を備えた熱電併給装置であり、排熱搬送流体としての冷却水A2が熱源機104の排熱を回収するように構成されている。排熱回収熱交換器105と熱源機104との間で冷却水A2を循環する冷却水循環路107が設けられ、この冷却水循環路107に冷却水循環ポンプ108が設けられている。
冷却水循環路107には、熱源機104から排熱回収熱交換器105に供給する冷却水A2の温度を検出する冷却水往き温度センサ109、熱源機104から排熱回収熱交換器105に供給する冷却水A2の流量を検出する冷却水流量センサ110、及び、排熱回収熱交換器105から熱源機104に戻す冷却水A2の温度を検出する冷却水戻り温度センサ111が設けられている。
蓄熱槽101は、貯留する蓄熱水A1の上面よりも高い位置に大気に通じる開口101aを有する大気開放型に構成されている。図示は省略するが、蓄熱槽101に蓄熱水A1を補給するために補給路及び補給弁が設けられ、下限水位センサにて蓄熱水A1の水位が下限水位未満になったことを検出すると、補給弁を開弁して補給路にて蓄熱槽101に蓄熱水A1を補給する。そして、上限水位センサにて蓄熱水A1の水位が上限水位になったことを検出すると、補給弁を閉弁して補給路にて蓄熱槽101への蓄熱水A1の補給を停止する。蓄熱槽101については、上記第1及び第2実施形態と同様に、下部貯槽と上部貯槽とから構成し、上部貯槽の断面積が下部貯槽の断面積よりも小さくなるように構成することもできる。
循環路102は、蓄熱槽101の上部及び下部に接続されており、蓄熱水循環手段103は、蓄熱槽101の上部から蓄熱水A1を取り出して蓄熱槽101の下部に蓄熱水A1を戻すように構成されている。
蓄熱槽101から循環路102に取り出した蓄熱水A1を循環路102から分岐して放熱用熱交換器106に通流させるバイパス路113が設けられている。このバイパス路113には、蓄熱水A1を通流させるか否か及びその流量を調整可能なバイパス路調整弁118が設けられている。
蓄熱水循環手段103は、蓄熱水循環ポンプ112及びバイパス路調整弁118を備えて構成されている。蓄熱水循環手段103は、蓄熱槽101から取り出した蓄熱水A1の全量を循環路102を通流させる形態で蓄熱水A1を循環させる全通流状態と、蓄熱槽101から取り出した蓄熱水A1の一部をバイパス路113に通流させる形態で蓄熱水A1を循環させる一部通流状態とに切換自在に構成されている。つまり、蓄熱水循環手段103は、バイパス路調整弁118を閉弁した状態で蓄熱水循環ポンプ112を作動させることにより、全通流状態に切り換える。また、蓄熱水循環手段103は、バイパス路調整弁118を開弁した状態で蓄熱水循環ポンプ112を作動させることにより、一部通流状態に切り換える。
バイパス路113には、通流する蓄熱水A1を加熱する加熱作動を実行可能な補助加熱手段114が設けられている。補助加熱手段114は、ガスバーナ115を燃焼させて蓄熱水A1を加熱するように構成されている。ガスバーナ115に都市ガス等の燃料ガスを供給する燃料ガス供給路116には、ガスバーナ115に燃料ガスを供給するか否か及びその燃料ガス供給量を調整自在な燃料ガス調整弁117が設けられている。補助加熱手段114は、燃料ガス調整弁117を開弁してガスバーナ115を燃焼させることにより加熱作動を実行可能に構成されている。
循環路102には、蓄熱水A1の通流方向の上流側から、蓄熱槽101から取り出す蓄熱水A1の温度を検出する第1蓄熱水温度センサ125、バイパス路113との接続箇所に通流する蓄熱水A1の温度を検出する第2蓄熱水温度センサ126、蓄熱水循環ポンプ112、放熱用熱交換器106としての追焚き用熱交換器123、追焚き用熱交換器123を通過した後の蓄熱水A1の温度を検出する第3蓄熱水温度センサ128、放熱用熱交換器106としての給湯用熱交換器121、給湯用熱交換器121を通過する蓄熱水A1の流量を検出する蓄熱水流量センサ129、給湯用熱交換器121を通過する蓄熱水A1の流量を調整自在な第2蓄熱水流量調整弁130が設けられている。
給湯用熱交換器121は、給水路119から供給されて給湯路120に供給する給湯用の給水A3を蓄熱水A1の放熱対象とするように構成されている。給水路119には、給湯用熱交換器121に供給する給水温度を検出する給水温度センサ131が設けられている。給湯路120には、給湯用の給水A3の通流方向において上流側から、給湯用熱交換器121を通過する給湯用の給水A3の流量を調整自在な給湯流量調整弁132、給湯用熱交換器121を通過した後の給湯用の給水A3の温度を検出する出口温度センサ133、給湯路120にて給湯する給湯量を検出する給湯量センサ134、及び、給湯路120にて給湯する給湯温度を検出する給湯温度センサ135が設けられている。
また、給水路119からの給湯用の給水A3を給湯用熱交換器121をバイパスして給湯路120に供給する給湯用バイパス路136が設けられ、その給湯用バイパス路136を通流する給水A3の流量を調整自在なバイパス流量調整弁137が設けられている。
このようにして、給湯用熱交換器121にて加熱された給湯用の給水A3と給湯用バイパス路26からの給湯用の給水A3とを混合させて給湯路120にて給湯するように構成されている。
追焚き用熱交換器123は、追焚き用熱交換器123を通過した後の蓄熱水A1が給湯用熱交換器121に通流するように給湯用熱交換器121と直列状態で設けられている。追焚き用熱交換器123は、浴槽122との間で浴槽水A4を蓄熱水A1の放熱対象とするように構成されている。
浴槽122と追焚き用熱交換器123との間で浴槽水A4を循環する浴槽水循環路138が設けられている。この浴槽水循環路138には、浴槽122から追焚き用熱交換器123に供給する浴槽水A4の温度を検出する浴槽水温度センサ139、及び、浴槽水循環ポンプ140が設けられている。
放熱用熱交換器106としては、給湯用熱交換器121及び追焚き用熱交換器123に加えて、暖房対象空間の室内空気を放熱対象とする暖房用放熱器124が設けられている。この暖房用放熱器124は、例えば床暖房パネルであり、浴室暖房装置等も適応可能である。
暖房用放熱器124は、給湯用熱交換器121及び追焚き用熱交換器123と並列状態で設けられている。つまり、循環路102において給湯用熱交換器121及び追焚き用熱交換器123が設けられた部分とは並列状態で暖房用通流路141が設けられ、この暖房用通流路141に暖房用放熱器124が設けられている。暖房用通流路141は、バイパス路113の途中部分から分岐して循環路102に合流するように設けられ、バイパス路113の一部を兼用している。
暖房用通流路141には、蓄熱水A1の通流方向の上流側から、暖房用放熱器124に供給する蓄熱水A1の温度を検出する暖房往き温度センサ142、暖房用放熱器124に蓄熱水A1を供給するか否かを調整自在な熱動弁143、及び、蓄熱水A1の逆流を防止する暖房用逆止弁144が設けられている。
循環路102において蓄熱槽101の下部に蓄熱水A1を戻す戻し部分102aと蓄熱槽101の上部から蓄熱水A1を取り出す取り出し部分102bとを接続する蓄熱槽バイパス路145が設けられている。蓄熱槽バイパス路145には、通流する蓄熱水A1の温度を検出するバイパス温度センサ146、及び、蓄熱槽バイパス路145に蓄熱水A1を通流させるか否かを調整自在な蓄熱水戻し調整弁147が設けられている。そして、蓄熱水戻し調整弁147を開弁させることにより、放熱用熱交換器106を通過した後の蓄熱水A1の少なくとも一部を蓄熱槽バイパス路145に通流させるように構成されている。
この大気開放型蓄熱装置の運転を制御する制御装置(制御手段に相当する)148が設けられている。制御装置148は、冷却水A2にて搬送される熱源機104の排熱を蓄熱槽101に蓄熱する蓄熱運転、及び、放熱用熱交換器106にて蓄熱水A1を放熱させる放熱運転を実行可能に構成されている。制御装置148は、放熱運転として、給湯用熱交換器121にて蓄熱水A1を放熱させる給湯運転、追焚き用熱交換器123にて蓄熱水A1を放熱させる追焚き運転、及び、暖房用放熱器124にて蓄熱水A1を放熱させる暖房運転の夫々を実行可能に構成されている。
以下、各運転における動作について説明する。
(蓄熱運転)
制御装置148は、熱源機4を作動させ且つ冷却水循環ポンプ108を作動させて、排熱回収熱交換器105に冷却水A2を通流させるとともに、蓄熱用循環ポンプ151を作動させて排熱回収熱交換器105に蓄熱水A1を通流させるように構成されている。制御装置148は、蓄熱槽101の上部に戻す蓄熱水A1の温度が蓄熱設定温度(例えば60℃)になるように、蓄熱用調整弁152の開度を調整して排熱回収熱交換器105に通流する蓄熱水A1の流量を調整するように構成されている。
このようにして、蓄熱槽101の下部から取り出された蓄熱水A1が排熱回収熱交換器105にて加熱されて蓄熱槽101の上部に戻されて蓄熱槽101に蓄熱する。
(給湯運転)
制御装置148が、蓄熱水循環手段103を全通流状態に切り換えるとともに、出口温度センサ133の検出温度が給湯設定温度+αになるように、蓄熱水流量センサ129の検出流量に基づいて第2蓄熱水流量調整弁130の開度を調整する給湯温度用蓄熱水流量制御を行うように構成されている。また、制御装置148は、給湯量センサ134の検出流量が要求されている給湯量となり且つ給湯温度センサ135の検出温度が給湯設定温度になるように、給湯流量調整弁132及びバイパス流量調整弁137の開度を調整する給湯制御を行うように構成されている。
給湯用熱交換器121に供給される蓄熱水A1の温度が給湯用熱交換器121にて要求している温度に満たないときには、制御装置148が、バイパス路調整弁118を開弁して蓄熱水循環手段103を一部通流状態に切り換え、燃料ガス調整弁118を開弁させて補助加熱手段114を加熱作動させるように構成されている。このようにして、補助加熱手段114にて加熱された蓄熱水A1を混合させて給湯用熱交換器121に蓄熱水A1を供給するようにしている。
(追焚き運転)
追焚き運転では、制御装置148が、浴槽水循環ポンプ140を作動させることにより、浴槽122から追焚き用熱交換器123に浴槽水A4を供給させて追焚き用熱交換器123にて浴槽水A4を加熱して、その加熱された浴槽水A4を浴槽122に戻すように構成されている。そして、追焚き運転は、追焚き用熱交換器23にて蓄熱水A1を放熱させる動作が給湯運転と異なるだけであるので、詳細な説明は省略する。
制御装置148は、浴槽水温度センサ139の検出温度が追焚き用設定温度になるまで追焚き運転を継続し、浴槽水温度センサ139の検出温度が追焚き用設定温度以上になると追焚き運転を終了するように構成されている。
この追焚き運転においても、上述の給湯運転と同様に、追焚き用熱交換器123に供給される蓄熱水A1の温度が追焚き用熱交換器123にて要求している温度に満たないときには、制御装置148が、バイパス路調整弁118のを開弁して蓄熱水循環手段103を一部通流状態に切り換え、燃料ガス調整弁118を開弁させて補助加熱手段114を加熱作動させるように構成されている。
(給湯・追焚き同時運転)
制御装置148は、給湯運転と追焚き運転とを同時に行う給湯・追焚き同時運転を実行可能に構成されている。
この給湯・追焚き同時運転では、制御装置148が、上述の給湯運転と上述の追焚き運転とを同時に行う。
(暖房運転)
制御装置148が、第2蓄熱水流量調整弁130を閉弁する状態で蓄熱水循環手段103を全通流状態に切り換えるように構成されている。このときには、第2蓄熱水流量調整弁130を閉弁しているので、蓄熱水A1は、循環路102からバイパス路113に通流したのち暖房用通流路141に通流して暖房用放熱器124に通流する。
制御装置148は、熱動弁143を開弁して暖房用放熱器124に蓄熱水A1を通流させる通流状態を設定開弁時間(例えば、3分)継続した後、熱動弁143を閉弁して暖房用放熱器124に対する蓄熱水A1の通流を停止させる通流停止状態を設定閉弁時間(例えば、17分)の間継続させる動作を設定周期(例えば、20分)で繰り返し行うように構成されている。
また、制御装置148は、蓄熱水戻し調整弁147を開弁して、蓄熱槽101の上部から取り出した蓄熱水A1に蓄熱槽バイパス路145からの蓄熱水A1を混合させることにより、蓄熱槽101の下部に戻される蓄熱水A1が有する熱をも利用することもできる。そして、制御装置148は、暖房往き温度センサ142の検出温度が暖房設定温度(例えば、60℃)に満たないときには、バイパス路調整弁118を開弁して蓄熱水循環手段103を一部通流状態に切り換えるとともに、燃料ガス調整弁118を開弁させて補助加熱手段114を加熱作動させるように構成されている。
〔別実施形態〕
(1)上記第1及び第2実施形態では、貯槽3を下部貯槽6と上部貯槽7とから構成しているが、貯槽3をどのように構成するかは適宜変更が可能である。
例えば、図4に示すように、貯槽3を、複数の槽38を少なくとも上部同士及び下部同士において蓄熱材1を流通自在に連通接続した貯槽ユニット39にて構成することができる。図4では、第1槽38a、第2槽38b、第3槽38cの3つの槽38を水平方向に並べる状態で配置し、水平方向に隣接するもの同士において上部同士及び下部同士を連通管40にて蓄熱材1を通流自在に連通接続している。また、第1槽38aの上部には、平面視における断面積を小さくし、且つ、その上部に開口2が形成された上部連通部41が設けられている。複数の槽38については、上部同士及び下部同士のみに限らず、上下方向の真中部分を連通接続したり、上下方向の全面に亘って連通接続部分を設ける構成としてもよい。
このように、貯槽3を貯槽ユニット39にて構成する場合、設置する槽38の数は適宜変更が可能である。そして、複数の槽38の配置についても、例えば、複数の槽38を上下方向に並べる状態で設置することも可能であり、複数の槽38をどのように配置するかは適宜変更が可能である。また、図4では、槽38同士を連通管40にて連通しているが、各槽38の上部及び下部に連通用開口を設けてその連通用開口同士を溶接等により接着して、各槽38の上部同士及び下部同士を蓄熱材1を通流自在に連通接続することもできる。
図5に示すように、貯槽3を、上部を密閉し且つその最上部に空気抜き弁42を備えた密閉槽43と、開口2にて上部が開放され且つ密閉槽43よりも高い位置に蓄熱材1と大気との界面を形成させる大気開放型の膨張タンク44と、蓄熱材1を流通自在に密閉槽43の下部と膨張タンク44とを連通する連通路45とを備えて構成することができる。
この場合には、膨張タンク44に低温の蓄熱材1を貯留しておき、密閉槽43に貯留された高温の蓄熱材を外部に取り出すと、膨張タンク44から密閉槽43に連通路45を通して密閉槽43から取り出された蓄熱材1に応じた量の蓄熱材1を供給することができる。このようにして、膨張タンク44をリザーバータンクとして用いることができる。
そして、膨張タンク44には低温の蓄熱材1を貯留しておくだけでよく、蓄熱材1の蒸発及び放熱を抑制することができるので、大気に通じる開口2を備えたものに限らず、上部全体を開放したものでもよいことになる。また、密閉槽43では、蓄熱材1の昇温により蓄熱材1に溶存していた空気が蓄熱材1から解離して密閉槽43の上部に溜まるが、密閉槽43の最上部に備えた空気抜き弁42により、その空気を密閉槽43から排出することができ、密閉槽43における蓄熱材1の貯留量を適正量に保つことができる。そして、空気抜き弁42の空気排出路46を膨張タンク44に接続している。したがって、空気抜き弁42にて水を含む空気を空気排出路46に排出しても、その空気に含まれた水を膨張タンク44に戻すことができるので、その水が漏れることを防止することができる。
(2)上記第2実施形態では、制御装置Hが圧力センサ35による検出圧力が設定圧力となるように給湯用ポンプ34の回転速度を制御することにより、給湯路21において給湯用ポンプ34の下流側の湯水の圧力を一定に維持するようにしているが、どのようにして給湯路21において給湯用ポンプ34の下流側の湯水の圧力を一定に維持するかは適宜変更が可能である。
例えば、図6に示すように、給湯路21に給湯用ポンプ34をバイパスするポンプバイパス路47を設け、そのポンプバイパス路47を通流する湯水の流量を調整する流量調整弁48を設ける。そして、制御装置Hが、給湯用ポンプ34を設定回転速度の一定の回転速度にて作動させるとともに、圧力センサ35による検出圧力が設定圧力となるように、ポンプバイパス路47を通流する湯水の流量を流量調整弁48にて調整する。
そして、図7に示すように、図6における流量調整弁48に代えて、ポンプバイパス路47を通流する湯水の圧力が一定圧力(例えば、0.3Ma)を越えると比例制御的に開弁するリリーフバルブ49を設けることもできる。
また、図8に示すように、図6における流量調整弁48に代えて、オリフィス又は手動式開閉弁等の圧力調整機構50を設け、給湯路21においてポンプバイパス路47との合流箇所よりも下流側に出口圧力を一定に保つ整圧弁51を設けることもできる。
(3)上記第1実施形態では、制御装置Hが、貯槽3の下部に戻す蓄熱材1が設定温度以下となるように、循環手段5による蓄熱材1の循環流量を制御するようにしているが、例えば、バイパス路18を通流する水量を調節弁で調整して給水路17により放熱用熱交換器4に通流させる水量を調整しても、貯槽3の下部に戻す蓄熱材1を設定温度以下とすることもでき、どのようにして貯槽3の下部に戻す蓄熱材1を設定温度以下とするかは適宜変更が可能である。
(4)上記第3実施形態では、給湯用熱交換器121と追焚き用熱交換器123とを直列になるように設けているが、給湯用熱交換器121と追焚き用熱交換器123とを並列になるように設けることもできる。
第1実施形態における大気開放型蓄熱装置の概略構成図 第2実施形態における大気開放型蓄熱装置の概略構成図 参考形態における大気開放型蓄熱装置の概略構成図 別実施形態における貯槽としての貯槽ユニットを示す図 別実施形態における貯槽としての密閉槽及び膨張タンクを示す図 第2実施形態における給湯路の別実施形態を示す図 第2実施形態における給湯路の別実施形態を示す図 第2実施形態における給湯路の別実施形態を示す図
符号の説明
1 蓄熱材
2 開口
3 貯槽
4 放熱用熱交換器
5 循環手段
17 給水路
21 給湯路
32 給湯手段
33 給水手段
38 槽
39 貯槽ユニット
42 空気抜き弁
43 密閉槽
44 大気開放型の膨張タンク
45 連通路
104 熱源機
105 排熱回収熱交換器
149 蓄熱用循環手段
H 制御手段(制御装置)

Claims (8)

  1. 蓄熱材を貯留してその貯留した前記蓄熱材の上面より高い位置に大気に通じる開口を有する貯槽と、前記貯槽の上部から取り出した前記蓄熱材を前記貯槽の外部に設置された放熱用熱交換器にて放熱させて前記貯槽の下部に戻す形態で前記蓄熱材を循環させる循環手段とが備えられ
    前記貯槽が、前記大気に通じる開口を備えた上部貯槽と、その下部に連通接続される下部貯槽とから成り、前記上部貯槽の断面積が、前記下部貯槽の断面積よりも小さくなるように構成されている大気開放型蓄熱装置。
  2. 前記貯槽の下部に戻す前記蓄熱材が設定温度範囲となるように制御する制御手段が備えられている請求項1に記載の大気開放型蓄熱装置。
  3. 蓄熱材を貯留してその貯留した前記蓄熱材の上面より高い位置に大気に通じる開口を有する貯槽を備えるとともに、前記蓄熱材として水を用い、前記貯槽の上部に貯留する温水を前記貯槽から給湯路に取り出して給湯する給湯手段と、前記給湯路に取り出した温水量に応じた量の上水を前記貯槽の下部に接続された給水路にて前記貯槽に供給する給水手段とが備えられ
    前記貯槽が、前記大気に通じる開口を備えた上部貯槽と、その下部に連通接続される下部貯槽とから成り、前記上部貯槽の断面積が、前記下部貯槽の断面積よりも小さくなるように構成されている大気開放型蓄熱装置。
  4. 前記上部貯槽に、機器排熱により加熱された高温の湯水を供給する排熱往き路が接続されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の大気開放型蓄熱装置。
  5. 前記貯槽が、金属薄板又は合成樹脂にて形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の大気開放型蓄熱装置。
  6. 前記貯槽が、複数の槽を少なくとも上部同士及び下部同士において前記蓄熱材を流通自在に連通接続した貯槽ユニットにて構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の大気開放型蓄熱装置。
  7. 前記貯槽が、上部を密閉し且つその最上部に空気抜き弁を備えた密閉槽と、上部が開放され且つ前記密閉槽の最上部よりも高い位置に前記蓄熱材と大気との界面を形成させる大気開放型の膨張タンクと、前記蓄熱材を流通自在に前記密閉槽の下部と前記膨張タンクとを連通する連通路とを備えて構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の大気開放型蓄熱装置。
  8. 前記貯槽の下部から取り出した前記蓄熱材を前記貯の外部に設置された排熱回収熱交換器にて熱源機の排熱により加熱して前記貯槽の上部に戻す形態で前記蓄熱材を循環させる蓄熱用循環手段が備えられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の大気開放型蓄熱装置。
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