JP3711167B2 - 暖房熱源機の熱媒タンク - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、暖房熱源機の開放型熱媒(水)タンクに使用する蒸発防止用浮き蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に開放型熱媒タンクには系内での熱媒の体積変化を吸収するためのオーバーフロー口が設けられており、水面がこのオーバーフロー口を通じて外気と接触しているために水の蒸発量が多く、頻繁に(例えば毎月1回)水を補給する必要がある。その対策として従来より、図3に示すように、タンク4内の水面に浮き蓋5を設けることによって、水と空気との接触面積をできるだけ少なくし、蒸発量を減らすようにしたものが試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記の従来構成においても、浮き蓋5が所期の効果を奏しておらず、シーズン中に再度水補給の必要が生じる場合があることが判明した。その理由は、浮き蓋5が水面と共にスムーズに上下動するためには、浮き蓋5の周縁とタンク4の内壁面との間にある程度の隙間Bが必要であり、この隙間からの蒸発量が無視できないこと、及び浮き蓋5によってタンク内の蒸気圧は低下するものの、そのために隙間Bにおける単位面積当りの蒸発量が多くなること等によると考えられる。そこで本発明は、上述のような隙間Bからの水の蒸発をほぼ完全に防止することができる熱媒タンクの構造を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明による暖房熱源機の熱媒タンクは、図1に示すように、上部側壁面にオーバーフロー口1を有し、下部に循環配管2,3を接続したタンク4内に浮き蓋5を設けると共に、上記オーバーフロー口1よりも下方において、タンク4の内壁面の全周に亙って幅の狭い張り出し棚6を突設し、水位低下時に上記浮き蓋5の周縁部が上記張り出し棚6に係止されるようにしたものであり、また上面に水補給口7を備えたタンク4の場合は、図2に示すように、水補給口7からオーバーフロー口1よりも下方まで導水筒8を垂設すると共に、タンク4の内壁面及び導水筒8の外周面より、それぞれ同一水平面内の全周に亙って上記張り出し棚6を突設し、上記導水筒8の貫通する穴9を設けた上記浮き蓋5の内周縁部及び外周縁部が上記張り出し棚6に係止されるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1の実施例は、水補給口7がタンク4の側壁に設けられている場合を示したもので、タンク4の上部の側壁面にオーバーフロー口1が設けられており、タンク4の下部に循環配管2,3が接続されている。タンク4内には発泡ウレタン樹脂等よりなる浮き蓋5が設けられ、またオーバーフロー口1よりも下方の位置において、タンク4の内壁面の全周に亙って幅の狭い張り出し棚6が突設されており、水位が低下した時には浮き蓋5の周縁部が張り出し棚6に係止されるようになっている。従ってこの構成によれば、水位が張り出し棚6よりも低下したのちは、その下側の空間Aは浮き蓋5によって密閉されるために、水の蒸発は完全に遮断される。なおこのとき空間Aが減圧状態になるのを防止するために、水補給口7のキャップに細い空気孔(図示せず)が設けられている。
【0006】
図2の実施例は、タンク4の上面に水補給口7を設けた場合を示したもので、補給口7からオーバーフロー口1よりも下方の位置まで導水筒8が垂設されており、タンク4の内壁面及び導水筒8の下端の外周面よりそれぞれの全周に亙り、且つ同一水平面内において、幅の狭い張り出し棚6が突設されている。一方浮き蓋5には導水筒8の貫通する穴9が穿設されており、水位が張り出し棚6よりも下方に低下した状態では、この浮き蓋5の内周縁部及び外周縁部が張り出し棚6に係止されるようになっている。従ってこの場合にも、水位が張り出し棚6以下に低下したときには、浮き蓋5によって下側の空間Aが密閉され、水の蒸発が完全に遮断されることになる。なお図中10は水位センサである。
【0007】
【発明の効果】
本発明による暖房熱源機の熱媒タンクは、上述のようにタンク4の内壁面の全周に亙って浮き蓋5の周縁部を係止する張り出し棚6を設けたものであるから、水面が張り出し棚6よりも下方に低下したのちは、水の蒸発が完全に遮断され、例えばシーズン初めに水を補給したのちは、来シーズンまで水の補給を行う必要がないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の縦断面図。
【図2】 同上の他の実施例の縦断面図。
【図3】 従来例の縦断面図。
【符号の説明】
1 オーバーフロー口
2 循環配管
3 循環配管
4 熱媒タンク
5 浮き蓋
6 張り出し棚
7 水補給口
8 導水筒
9 貫通穴
10 水位センサ
A 空間
B 隙間
【発明の属する技術分野】
本発明は、暖房熱源機の開放型熱媒(水)タンクに使用する蒸発防止用浮き蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に開放型熱媒タンクには系内での熱媒の体積変化を吸収するためのオーバーフロー口が設けられており、水面がこのオーバーフロー口を通じて外気と接触しているために水の蒸発量が多く、頻繁に(例えば毎月1回)水を補給する必要がある。その対策として従来より、図3に示すように、タンク4内の水面に浮き蓋5を設けることによって、水と空気との接触面積をできるだけ少なくし、蒸発量を減らすようにしたものが試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記の従来構成においても、浮き蓋5が所期の効果を奏しておらず、シーズン中に再度水補給の必要が生じる場合があることが判明した。その理由は、浮き蓋5が水面と共にスムーズに上下動するためには、浮き蓋5の周縁とタンク4の内壁面との間にある程度の隙間Bが必要であり、この隙間からの蒸発量が無視できないこと、及び浮き蓋5によってタンク内の蒸気圧は低下するものの、そのために隙間Bにおける単位面積当りの蒸発量が多くなること等によると考えられる。そこで本発明は、上述のような隙間Bからの水の蒸発をほぼ完全に防止することができる熱媒タンクの構造を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明による暖房熱源機の熱媒タンクは、図1に示すように、上部側壁面にオーバーフロー口1を有し、下部に循環配管2,3を接続したタンク4内に浮き蓋5を設けると共に、上記オーバーフロー口1よりも下方において、タンク4の内壁面の全周に亙って幅の狭い張り出し棚6を突設し、水位低下時に上記浮き蓋5の周縁部が上記張り出し棚6に係止されるようにしたものであり、また上面に水補給口7を備えたタンク4の場合は、図2に示すように、水補給口7からオーバーフロー口1よりも下方まで導水筒8を垂設すると共に、タンク4の内壁面及び導水筒8の外周面より、それぞれ同一水平面内の全周に亙って上記張り出し棚6を突設し、上記導水筒8の貫通する穴9を設けた上記浮き蓋5の内周縁部及び外周縁部が上記張り出し棚6に係止されるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1の実施例は、水補給口7がタンク4の側壁に設けられている場合を示したもので、タンク4の上部の側壁面にオーバーフロー口1が設けられており、タンク4の下部に循環配管2,3が接続されている。タンク4内には発泡ウレタン樹脂等よりなる浮き蓋5が設けられ、またオーバーフロー口1よりも下方の位置において、タンク4の内壁面の全周に亙って幅の狭い張り出し棚6が突設されており、水位が低下した時には浮き蓋5の周縁部が張り出し棚6に係止されるようになっている。従ってこの構成によれば、水位が張り出し棚6よりも低下したのちは、その下側の空間Aは浮き蓋5によって密閉されるために、水の蒸発は完全に遮断される。なおこのとき空間Aが減圧状態になるのを防止するために、水補給口7のキャップに細い空気孔(図示せず)が設けられている。
【0006】
図2の実施例は、タンク4の上面に水補給口7を設けた場合を示したもので、補給口7からオーバーフロー口1よりも下方の位置まで導水筒8が垂設されており、タンク4の内壁面及び導水筒8の下端の外周面よりそれぞれの全周に亙り、且つ同一水平面内において、幅の狭い張り出し棚6が突設されている。一方浮き蓋5には導水筒8の貫通する穴9が穿設されており、水位が張り出し棚6よりも下方に低下した状態では、この浮き蓋5の内周縁部及び外周縁部が張り出し棚6に係止されるようになっている。従ってこの場合にも、水位が張り出し棚6以下に低下したときには、浮き蓋5によって下側の空間Aが密閉され、水の蒸発が完全に遮断されることになる。なお図中10は水位センサである。
【0007】
【発明の効果】
本発明による暖房熱源機の熱媒タンクは、上述のようにタンク4の内壁面の全周に亙って浮き蓋5の周縁部を係止する張り出し棚6を設けたものであるから、水面が張り出し棚6よりも下方に低下したのちは、水の蒸発が完全に遮断され、例えばシーズン初めに水を補給したのちは、来シーズンまで水の補給を行う必要がないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の縦断面図。
【図2】 同上の他の実施例の縦断面図。
【図3】 従来例の縦断面図。
【符号の説明】
1 オーバーフロー口
2 循環配管
3 循環配管
4 熱媒タンク
5 浮き蓋
6 張り出し棚
7 水補給口
8 導水筒
9 貫通穴
10 水位センサ
A 空間
B 隙間
Claims (2)
- 上部側壁面にオーバーフロー口を有し、下部に循環配管を接続したタンク内に浮き蓋を設けると共に、上記オーバーフロー口よりも下方において、タンクの内壁面の全周に亙って幅の狭い張り出し棚を突設し、水位低下時に上記浮き蓋の周縁部が上記張り出し棚に係止されるようにして成る暖房熱源機の熱媒タンク。
- 上面に水補給口、上部側壁面にオーバーフロー口を有し、下部に循環配管を接続したタンク内に浮き蓋を設け、上記補給口からオーバーフロー口よりも下方まで導水筒を垂設すると共に、タンクの内壁面及び導水筒の外周面より、それぞれ同一水平面内の全周に亙って幅の狭い張り出し棚を突設し、水位低下時に上記導水筒の貫通する穴を設けた上記浮き蓋の内周縁部及び外周縁部が上記張り出し棚に係止されるようにして成る暖房熱源機の熱媒タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03291696A JP3711167B2 (ja) | 1996-01-27 | 1996-01-27 | 暖房熱源機の熱媒タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03291696A JP3711167B2 (ja) | 1996-01-27 | 1996-01-27 | 暖房熱源機の熱媒タンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09203528A JPH09203528A (ja) | 1997-08-05 |
JP3711167B2 true JP3711167B2 (ja) | 2005-10-26 |
Family
ID=12372230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03291696A Expired - Fee Related JP3711167B2 (ja) | 1996-01-27 | 1996-01-27 | 暖房熱源機の熱媒タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3711167B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
JP4926620B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2012-05-09 | 大阪瓦斯株式会社 | 大気開放型蓄熱槽 |
JP5069490B2 (ja) * | 2006-08-29 | 2012-11-07 | 大阪瓦斯株式会社 | 大気開放型蓄熱装置 |
JP4933983B2 (ja) * | 2007-08-21 | 2012-05-16 | 大阪瓦斯株式会社 | 蓄熱放熱システム |
CN112467554B (zh) * | 2020-10-26 | 2022-07-15 | 浙江康格电气有限公司 | 一种一二次融合成套环网箱 |
-
1996
- 1996-01-27 JP JP03291696A patent/JP3711167B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09203528A (ja) | 1997-08-05 |
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Legal Events
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