JP4064356B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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本発明は、加熱手段により加熱された蓄熱用流体を貯える貯湯タンクと、この貯湯タンク内に貯えられた蓄熱用流体と給湯用水とを熱交換する給湯用熱交換器とを備える貯湯式給湯装置に関するものであり、特に、給湯用熱交換器で熱交換される給湯用水の給湯温度の制御に関する。
従来、この種の貯湯式給湯装置として、例えば、特許文献1に示すような給湯システムが知られている。この貯湯式給湯装置では、図9に示すように、蓄熱用流体を内部に貯える貯湯タンク100と、この貯湯タンク100内の最下部の蓄熱用流体を貯湯タンク100内の最上部に送る流体加熱用流路110と、この流体加熱用流路110に設けられ、流体加熱用流路110を流れる蓄熱用流体を加熱する加熱手段120と、貯湯タンク100内の蓄熱用流体が流通する第1流通部130aと給湯用水が流通する第2流通部130bとを隣接して設け、かつ蓄熱用流体と給湯用水とが対向流となるように構成され、両者間で熱交換を行なう給湯用熱交換器130と、貯湯タンク100の上部から加熱された蓄熱用流体を取り出し、第1流通部130aを通過させた後、貯湯タンク100の下部に戻すための循環通路140と、この循環通路140に蓄熱用流体を循環させるポンプ手段150と、循環通路140を介して第1流通部130aを流通する蓄熱用流体の流量を制御する流量制御手段160とを備えている。
この構成によれば、給湯用熱交換器130を使用し、かつ第1流通部130aを流れる蓄熱用流体の流量を制御することにより、第1流通部130aを通過した後の蓄熱用流体の温度を加熱前の給湯用水の温度近傍まで低減できる。これにより、蓄熱用流体と給湯用水との熱交換時における熱ロスを極力小さくすることが可能となり効率の良い給湯システムを実現できるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
そして、図10に示すように、加熱された給湯用水を貯える減圧弁式の貯湯給湯装置では加熱された給湯用水を取り出して水道水と混合させて出湯するため給水温度に関係なく給湯流量を出力できる能力特性になっているが、この種の間接式の給湯用熱交換器では、
給水温度と給湯流量との関係において、給水温度が低くなると給湯流量が低下する能力特性となっている。従って、中間期のときの給水温度である、15〜16℃以上のときには給湯能力が42KW程度であれば減圧弁式の貯湯給湯装置相当の能力を発揮でき、給湯能力が56KW程度であれば、冬季の給水温度である9℃以上のときに減圧弁式の貯湯給湯装置相当の能力を発揮できるような特性となっている。
特開2001−153458号公報
しかしながら、上記特許文献1によれば、給水温度が低い冬季においては、給水温度(例えば、9℃)と給湯流量(例えば、25L/min)とを満足する定格給湯能力は56KW程度の能力が必要となるが、この条件にて56KW程度の給湯が可能な熱交換器を構成すると、冬季以外では給水温度が上昇するため過剰な給湯流量を備えることになる。つまり、上述した給湯流量(例えば、25L/min)は、浴槽内へのお湯張りと給湯水栓からの給湯とを同時使用したときの最大限の給湯流量であり、同時使用しないときの一般的な給湯流量は概して15L/min程度である。これにより、過剰な給湯能力を有するため給湯用熱交換器130の体格が大型であるとともに部品コストが高い問題がある。
また、給湯用熱交換器130を中間季、夏季のときに給湯流量(例えば、25L/min)を満足する定格給湯能力は42KW程度であり、この条件にて42KW程度の給湯が可能な熱交換器を構成すると、給水温度が低下する冬季におけるお湯張りと給湯水栓からの給湯とを同時使用したときに、お湯張り側に大部分の給湯流量が流れてしまい、給湯水栓側の給湯流量が大きく低下する快適性を損なう問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みたものであり、給湯流量を低下させないように蓄熱用流体側の熱量を高めるように構成させることで給湯用熱交換器の小型化および低コストが図れる貯湯式給湯装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、蓄熱用流体を内部に貯える貯湯タンク(10)と、この貯湯タンク(10)内の最下部の蓄熱用流体を貯湯タンク(10)内の最上部に送る流体加熱用流路(21)と、この流体加熱用流路(21)に設けられ、流体加熱用流路(21)を流れる蓄熱用流体を加熱する加熱手段(20)と、貯湯タンク(10)内の蓄熱用流体が流通する第1流通部(30a)と給湯用水が流通する第2流通部(30b)とを隣接して設け、かつ蓄熱用流体と給湯用水とが対向流となるように構成され、両者間で熱交換を行なう給湯用熱交換器(30)とを備える貯湯式給湯装置において、
第2流通部(30b)で熱交換された給湯用水を出湯口まで導く給湯経路(32、33)が設けられ、給湯用熱交換器(30)は、給水源から導いた給湯用水を第2流通部(30b)に流通するように構成され、かつ第1流通部(30a)で熱交換された蓄熱用流体の湯温である第1所定温度(T1o)と、
そのときの第2流通部(30b)に導かれる給湯用水の給水温度(Tw)との温度差が所定値のときにおいて、第2流通部(30b)で熱交換された給湯用水の湯温であり、予め定められた第2所定温度(T2o)と、予め定められた、第2流通部(30b)に導かれる給湯用水の給水温度(Tw)との温度差(T2o−Tw)と、熱交換後の給湯用水の湯温が第2所定温度(T2o)となるときの、予め定められた第2流通部(30b)に流通する給湯用水の給湯流量(G2)とから求められる定格給湯能力を出力するように形成され、
さらに、その定格給湯能力以上もしくは定格給湯能力を最大限として定格給湯能力未満のいずれか一方を選択して、第2所定温度(T2o)の給湯用水を給湯経路(32、33)に出力するように構成されており、
定格給湯能力以上の給湯用水を給湯経路(32、33)に出力する快適モードと、定格給湯能力未満の給湯用水を給湯経路(32、33)に出力する節約モードとを備え、快適モードもしくは節約モードのいずれか一方を選択して、熱交換後の給湯用水の湯温が第2所定温度(T2o)となるように制御する給湯制御手段(41)を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、この種の間接式熱交換器では給水温度(Tw)が低いと給湯流量が低下する給湯能力特性を有している。つまり、浴槽へのお湯張りと台所での給湯とを同時使用すると、お湯張り側に給湯流量が流れ、給湯側の給湯流量が低下して快適性が損なう。
そこで、本発明では、定格給湯能力以上か定格給湯能力未満のいずれか一方を選択して出力するように構成されることにより、特に、定格給湯能力を超える給湯流量が必要とされるときであっても、定格給湯能力を出力させることができることで減圧弁式の貯湯給湯装置相当の能力を発揮できるとともに、浴槽へのお湯張りと台所での給湯が同時使用できる。これにより、給湯の快適性が損なわれることもなく、さらに、同時使用が可能な給湯流量が得られる大型の熱交換器を形成するよりも、給湯用熱交換器(30)の小型化および低コストが図れる。
また、より具体的には、例えば、給水温度(Tw)が所定値以下のときに、給湯箇所が台所、浴槽へのお湯張りなどの給湯が同時使用のときは定格給湯能力以上の快適モード、同時使用されないときは節約モードとして、これらを選択することにより給湯の用途に応じた判別が容易にできる。しかも、これらのモードに応じて給湯流量が定まるため出湯口で給湯流量が低下することはないため快適性が損なわれることはない。
請求項2に記載の発明では、給湯用熱交換器(30)は、定格給湯能力を最大限として定格給湯能力未満の給湯用水を給湯経路(32、33)に出力するときに、熱交換後の給湯用水の湯温が第2所定温度(T2o)となる定格流量(G1)で第1流通部(30a)に蓄熱用流体を流通させ、定格給湯能力以上の給湯用水を給湯経路(32、33)に出力するときに、定格流量(G1)よりも大きい流量で第1流通部(30a)に蓄熱用流体を流通させるように構成されることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、定格給湯能力以上のときに、第1流通部(30a)を流通する流量を大きくすることにより、定格給湯能力のときよりも熱交換効率は低下するが第1流通部(30a)側の熱量を増加させることで容易に給湯能力の上昇が図れる。つまり、定格給湯能力以上の給湯用水の出力が容易にできる。従って、給湯用熱交換器(30)を定格給湯能力の体格で形成し、それ以上の給湯能力を出力できることで給湯用熱交換器(30)の小型化および低コストが図れる。
請求項3に記載の発明では、第2流通部(30b)を流通する給湯用水の流量を調整する流量調整手段(34)が設けられ、給湯制御手段(41)は、快適モードもしくは節約モードのときに、熱交換後の給湯用水の湯温が第2所定温度(T2o)となるように流量調整手段(34)を制御することを特徴としている。請求項3に記載の発明によれば、流量調整手段(34)により容易に第2流通部(30b)を流通する流量を調節できる。これにより、快適モードもしくは節約モードのいずれかであっても出湯口では必要な給湯温度を保持しつつ給湯流量が低下することはないため快適性が損なわれることはない。
請求項4に記載の発明では、第2流通部(30b)を流通する給湯用水の流量を調整する流量調整手段(34)が設けられ、給湯制御手段(41)は、節約モードのときに、定格給湯能力を超えないように流量調整手段(34)を制御することを特徴としている。請求項4に記載の発明によれば、流量調整手段(34)により流量を調節することで容易に第2流通部(30b)を流通する給湯能力も調節できる。つまり、節約モードのときには定格給湯能力を超えないように容易にできる。
請求項5に記載の発明では、第2流通部(30b)を流通する給湯用水の流量を調整する流量調整手段(34)が設けられ、給湯制御手段(41)は、節約モードのときに、熱交換後の蓄熱用流体の湯温が第1所定温度(T1o)と、そのときの第2流通部(30b)に導かれる給湯用水の給水温度(Tw)との温度差が所定値を超えないように流量調整手段(34)を制御することを特徴としている。請求項5に記載の発明によれば、温度低下させた熱交換後の蓄熱用流体を貯湯タンク(10)に戻すことで、沸き上げ運転時における加熱手段(20)の運転効率の低下が防止できる。
請求項6に記載の発明では、高温の蓄熱用流体を取り出す高温取り出し配管(12)と、中温の蓄熱用流体を取り出す中温取り出し配管(13)と、高温取り出し配管(12)と中温取り出し配管(13)との下流側合流部位にそれぞれの流量比を調節する流量比調節手段(16)が設けられ、給湯制御手段(41)は、快適モードのときに、熱交換後の給湯用水の湯温が第2所定温度(T2o)となるように流量比調節手段(16)を制御することを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、快適モードでは、第1流通部(30a)に流通する蓄熱用流体側の流量を大きくすることで熱量を大きくしたが、流量比調節手段(16)により高温の蓄熱用流体と中温の蓄熱用流体との流量比を調節することで第1流通部(30a)に流通する蓄熱用流体側の熱量を調節することができる。これにより、流量比調節手段(16)を制御することで第2所定温度(T2o)となるように容易に調節できる。
また、中温の蓄熱用流体を取り出す中温取り出し配管(13)が設けられることにより、貯湯タンク(10)内の中温の蓄熱用流体を消費できるため、中温の蓄熱用流体よりも温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク(10)に戻すことで、沸き上げ運転時における加熱手段(20)の運転効率の低下が防止できる。
請求項7に記載の発明では、給湯制御手段(41)は、節約モードのときに、熱交換後の蓄熱用流体の湯温が第1所定温度(T1o)と、そのときの第2流通部(30b)に導かれる給湯用水の給水温度(Tw)との温度差が所定値を超えないように流量比調節手段(16)を制御することを特徴としている。請求項7に記載の発明によれば、貯湯タンク10内に戻る蓄熱用流体の湯温が所定値を超えないように制御することができるため、温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク(10)に戻すことで、沸き上げ運転時における加熱手段(20)の運転効率の低下が防止できる。
請求項8に記載の発明では、加熱手段(20)は、冷媒の高圧側圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプであり、臨界圧力以上に昇圧された冷媒により蓄熱用流体を加熱することを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、超臨界ヒートポンプサイクルにおいては、蓄熱用流体を目標温度(例えば、65〜90℃)まで加熱する場合、加熱前の蓄熱用流体の湯温が低いほど、高圧圧力が低くなることでサイクル効率(COP=加熱能力/消費電力)が向上する。従って、加熱前の給湯用水の温度近傍まで低減された蓄熱用流体を超臨界ヒートポンプサイクルにて加熱することにより、サイクル効率が向上し、省動力運転を行なうことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による貯湯式給湯装置を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は本発明を適用させた貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図であり、図2は給湯用熱交換器30を構成する第1流通部30aと第2流通部30bの断面形状を示す断面図である。
本実施形態の貯湯式給湯装置は、一般家庭用として使用されるものであり、図1に示すように、蓄熱用流体を内部に貯える貯湯タンク10と、この貯湯タンク10内の最下部の蓄熱用流体を貯湯タンク10内の最上部に送る流体加熱用流路21と、この流体加熱用流路21を流れる蓄熱用流体を加熱する加熱手段であるヒートポンプユニット20と、貯湯タンク10内の蓄熱用流体が流通する第1流通部30aと給湯用水が流通する第2流通部30bとを隣接して設け、かつ蓄熱用流体と給湯用水とが対向流となるように構成され、両者間で熱交換を行なう給湯用熱交換器30と、貯湯タンク10内の蓄熱用流体を給湯用熱交換器30の第1流通部30a側に流通させた後、貯湯タンク10内の下部に戻すための一次側循環回路11と、給湯用熱交換器30の第2流通部30bの上流側に接続される給水用配管31と、第2流通部30bの下流側に接続される給湯用配管32、33と、本給湯システムの作動を制御する制御装置(給湯制御部41、熱源制御部42)などから構成されている。
貯湯タンク10は、空気孔10aを通じて大気に開放され、貯湯タンク10の内部が大気圧に保たれている。この貯湯タンク10は、例えば、樹脂材料で形成され直方体形状に設けられている。また、貯湯タンク10内の蓄熱用流体に蓄えられた熱が貯湯タンク10の壁面より大気中へ放出されることを低減するために、貯湯タンク10の外周をグラスウールやウレタン等の断熱材で覆っても良い。また、使用される蓄熱用流体は主成分が水であり、防腐剤、凍結防止剤、LLC等が必要に応じて添加されている蓄熱用流体である。なお、これらの他に高比熱を有する蓄熱材料をマイクロカプセルなどの手法にて封入し、それを水に分散混合させるか、またはスリラー化させて流動可能な蓄熱材を用いても良い。
また、貯湯タンク10の外壁面には、蓄熱用流体の貯湯量、もしくは貯湯温度を検出するための水温センサである複数(本例では7つ)の貯湯サーミスタ55が縦方向(貯湯タンク10の高さ方向)にほぼ等間隔に配置され、貯湯タンク10内に満たされた蓄熱用流体の各水位レベルでの温度情報を後述する給湯制御部41に出力するようになっている。
従って、給湯制御部41は複数の貯湯サーミスタ55からの温度情報に基づいて、貯湯タンク10内上方の沸き上げられた湯温と貯湯タンク10内下方の沸き上げられる前の低温の蓄熱用流体との境界位置を検出できるとともに、各水位レベルでの蓄熱用流体の湯温を検出できる。なお、複数の貯湯サーミスタ55のうち、最上部に設けられた貯湯サーミスタ55は高温の蓄熱用流体を出湯する出湯温度を検出する機能を有している。
蓄熱用流体を加熱するヒートポンプユニット20は、例えば、二酸化炭酸を冷媒として使用することにより、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルを使用している。このヒートポンプサイクルは、周知のように図示しない圧縮機、加熱用熱交換器、膨張弁、蒸発器、およびアキュムレータ等の冷凍サイクル機能部品より構成されている。因みに、圧縮機(図示しない)は、内蔵する電動モータ(図示しない)によって駆動され、アキュムレータより吸引した気相冷媒を臨界圧力以上まで圧縮して吐出する。
加熱用熱交換器(図示しない)は、高圧冷媒と蓄熱用流体とを熱交換するもので、例えば、冷媒が流れる一次側流路である図示しない冷媒通路と蓄熱用流体が流れる二次側流路である蓄熱用流体通路とが二重管構造に設けられ、かつ冷媒の流れ方向と蓄熱用流体の流れ方向とが対向するように構成された対向流式の熱交換器である。膨張弁(図示しない)は、加熱用熱交換器から流出する冷媒を減圧して図示しない蒸発器に供給する。蒸発器(図示しない)は、膨張弁で減圧された冷媒を大気との熱交換によって蒸発させる。アキュムレータ(図示しない)は、蒸発器より流出する冷媒を気液分離して、気相冷媒のみ圧縮機に吸引させるとともに、サイクル中の余剰冷媒を蓄えている。
そして、加熱用熱交換器(図示しない)の蓄熱用流体通路側は、上述した流体加熱用流路21を介して貯湯タンク10に接続されている。本実施形態の流体加熱用流路21は、貯湯タンク10内の下部10bから蓄熱用流体を取り出して加熱用熱交換器(図示しない)に導く往き側回路(図示しない)と、加熱用熱交換器(図示しない)により加熱された蓄熱用流体を貯湯タンク10内の上部10cに戻す戻り側回路(図示しない)と、加熱用熱交換器の入口側に図示しない電動ポンプとから構成されている。
電動ポンプ(図示しない)は、貯湯タンク10内の下部10bから蓄熱用流体を取り出して加熱用熱交換器、および加熱用熱交換器により加熱された蓄熱用流体を貯湯タンク10内の上部10cに戻すための送水ポンプである。これにより、貯湯タンク10内の上部側から下部側へ向かって順次蓄熱用流体に給湯用水の熱源として蓄熱されていく。
なお、ヒートポンプユニット20は後述する熱源制御部42からの制御信号により作動するとともに、作動状態を熱源制御部42に出力するようになっている。また、これらの動力源として交流電力を用い、主に料金設定の最も安い深夜時間帯における深夜電力を用いて、貯湯タンク10内の蓄熱用流体を沸き上げる蓄熱運転を行なっているが、昼間時間帯においても蓄熱用流体の湯温が低下してくると沸き上げ運転を行なうよう制御される。因みに、超臨界ヒートポンプサイクルによれば、一般的なヒートポンプサイクルよりも高温(例えば、85〜90℃)の蓄熱用流体を内部に貯えることができる。
次に、一次側循環回路11は、貯湯タンク10内の蓄熱用流体を給湯用熱交換器30の第1流通部30aに流通させ、給湯用熱交換器30により熱交換された蓄熱用流体を貯湯タンク10内の下方部10eに戻すための循環回路であり、高温取り出し管12、中温取り出し管13、往き管14、戻し管15、流量比調節手段である高中温混合弁16、および第1循環ポンプ17とから構成されている。
高温取り出し管12は、貯湯タンク10内に貯えられる蓄熱用流体のうち、高温の蓄熱用流体を取り出すための配管であり、貯湯タンク10内の上方部10dに上流端が接続されている。中温取り出し管13は、貯湯タンク10内に貯えられる蓄熱用流体のうち、高温の蓄熱用流体よりも湯温の低い中温の蓄熱用流体を取り出すための配管であり、貯湯タンク10内の上方部10dと下方部10eとの間に上流端10fが接続されている。
往き管14は上流端が後述する高中温混合弁16の出口側に接続され、下流端が給湯用熱交換器30の第1流通部30aの上流端に接続されている。戻し管15は上流端が第1流通部30aの上流端に接続され、下流端が貯湯タンク10内の下方部10eに接続されている。なお、往き管14には、給湯用熱交換器30の第1流通部30aに流通させる蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換前水温センサである熱交換前サーミスタ54が設けられ、往き管14内の温度情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。
次に、高中温混合弁16は、高温取り出し管12と中温取り出し管13との下流側合流部位に設けられ、給湯用熱交換器30の第1流通部30aに流通させる蓄熱用流体の湯温を調節する温度調節弁であり、それぞれの開口面積比を調節することで、高温取り出し管12から取り出した高温の蓄熱用流体と中温取り出し管13から取り出した中温の蓄熱用流体との混合比を調節するようにしている。
そして、この高中温混合弁16は、後述する給湯制御部41に電気的に接続されており、上記、貯湯サーミスタ55および熱交換前サーミスタ54により検出される蓄熱用流体の温度情報に基づいて制御される。因みに、本実施形態では、貯湯サーミスタ55(中温取り出し配管13の近傍)により検出された蓄熱用流体の湯温が所定温度(例えば、30℃)未満のときに、高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体を第1流通部30aに流通するように制御される。
一方、貯湯サーミスタ55(中温取り出し配管13の近傍)により検出された蓄熱用流体の湯温が所定温度(例えば、30℃)以上のときに中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体、もしくは中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体と高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体との両方から混合させて第1流通部30aに流通するように制御される。
さらに、高中温混合弁16は、後述する熱交換後サーミスタ52および熱交換前サーミスタ54により検出された温度情報に基づいて、第2流通部30bを流れる給湯用水の熱交換後の湯温である第2所定温度T2o(例えば、設定温度+5℃程度)を超えないように、第1流通部30aに流通する蓄熱用流体の湯温を所定温度以上となるように温度調節されている。これにより、高温の蓄熱用流体よりも所定温度(例えば、30℃)近傍の中温の蓄熱用流体をより多く第1流通部30aに流通するようにしている。なお、高中温混合弁16は熱交換前サーミスタ54により検出された熱交換前の蓄熱用流体の湯温に基づいてフィードバック制御を行なうようにしている。
第1循環ポンプ17は戻し管15の中途に配置されており、貯湯タンク10内の蓄熱用流体を給湯用熱交換器30の第1流通部30aに流通させるポンプである。そして、後述する熱交換後サーミスタ52により検出された第2流通部30bで熱交換された給湯用水の湯温(第2所定温度T2o)に基づいて回転数が制御されるように後述する給湯制御部41に電気的に接続されている。ここで、この第1循環ポンプ17が制御される回転数は、第1流通部30aに流通する流量に基づいて制御される。
つまり、詳しくは後述するが給湯モードのうち、節約モードのときに定格流量G1を出力するか、快適モードのときは定格流量G1よりも大きい流量を出力するかのいずれか一方が選択されてそれぞれの要求流量を出力する回転数に設定されるようにしている。なお、一次側循環回路11および流体加熱用流路21に示す18は排水栓であり、必要に応じて貯湯タンク10内および一次側循環回路11内の蓄熱用流体を手動により排水することができるようにしている。
次に、給湯用熱交換器30は、一次側循環回路11に接続されて貯湯タンク10内の蓄熱用流体が流れる第1流通部30aと、給水用配管31および給湯用配管32に接続された第2流通部30bとを有するもので、例えば、図2に示すように、第1流通部30aは内部に一次側通路30Aを形成する外側管で構成され、第2流通部30bは内部に二次側通路30Bを形成する内側管で構成され、外側管に内側管が挿通する二重管構造で形成されている。
ここで、第1流通部30aの外側管は、熱ロスを低く抑えるために樹脂材を使用し、第2流通部30bの内側管は熱伝導率の高い銅材を使用することが望ましい。なお、内側管は、外側管と同様に円筒管でも良いが、例えば、図2に示すように、その壁面に径方向の凹凸形状を設けても良い。これによれば、一次側通路30Aと二次側通路30Bとの伝熱面積が増加して蓄熱用流体と給湯用水との熱交換効率を向上できるとともに熱交換器を小型にできる。また、図中に示す30cは蓄熱用流体の放熱を防止するための断熱材である。
そして、給湯用熱交換器30は、図1に示すように、貯湯タンク10の外部に上下方向に配置されて第1流通部30aの下流端が貯湯タンク10の下方部10dと連通するように戻し管15に接続され、第1流通部30aの上流端が往き管14に接続されている。また、第2流通部30b側は、その上流端が給水用配管31に接続され、下流端が給湯用配管32に接続されている。これにより、給湯用熱交換器30は、図1に矢印で示すように、第1流通部30aを上から下へ向かって流れる蓄熱用流体の流れ方向と、第2流通部30bを下から上へ向かって流れる給湯用水の流れ方向とが対向する対向流式の熱交換器である。
ここで、この種の対向流式の給湯用熱交換器30では、熱交換器の能力特性として、第2流通部30bに導かれる給湯用水の給水温度Twとその第2流通部30bを流通する給湯流量G2との関係が図3に示すように、冬季など給水温度Twが低いときは給湯流量G2が少なく、夏季など給水温度Twが高くなると給湯流量G2が多くなる特性を有している。この給湯流量G2は、給湯するときの必要給湯流量であり、例えば、給湯水栓(図示せず)単独使用のときに一般的に15L/min程度が必要であり、浴槽へのお湯張りと給湯水栓(図示せず)とを同時使用したときには25L/min程度が必要となる。
因みに、給水温度Twが9℃程度で給湯流量G2が25L/min程度を欲する給湯能力は56KW程度の熱交換器が必要であり、中間季など給水温度Twが15℃程度で給湯流量G2が25L/min程度を欲する給湯能力は42KW程度である。なお、図中に示す加熱された給湯用水を貯える減圧弁式の貯湯給湯装置では、加熱された給湯用水を取り出して水道水と混合させて出湯するため給水温度Twに関係なく給湯流量G2として25L/minを出力できる能力特性となっている。そこで、本実施形態では、後者を満足する給湯能力(例えば、42KW側)を備える熱交換器を形成して、給湯モードを同時使用のときと、単独使用のときとを選択して給湯能力を引き出すようにしている。
より具体的には、給湯用熱交換器30を第1流通部30aで熱交換された蓄熱用流体の湯温である第1所定温度T1oと、そのときの第2流通部30bに導かれる給湯用水の給水温度Tw(例えば、15℃)との温度差T1o−Twが所定値(例えば、5℃程度)のときにおいて、第2流通部30bで熱交換された給湯用水の湯温である第2所定温度T2o(例えば、設定温度+5℃)とそのときの第2流通部30bに導かれる給湯用水の給水温度Tw(例えば、15℃)との温度差T2o−Twと、熱交換後の給湯用水の湯温が第2所定温度T2oとなるときの第2流通部30bに流通する給湯用水の給湯流量G2(例えば、25L/min)とから求められる定格給湯能力を出力するように形成している。
そして、給湯モードとして、この定格給湯能力以上の給湯用水を給湯用配管32、33に出力する快適モードと、定格給湯能力を最大限として定格給湯能力未満の給湯用水を給湯用配管32、33に出力する節約モードと備えている。また、詳しくは後述するが、定格給湯能力以上を出力する快適モードでは、図3の太線での実線で示す能力特性を出力するように一次側循環回路11側の循環流量を定格流量G1よりも大きい流量で循環させるように構成したものである。なお、図中に示す太線の破線は節約モードの能力特性を示している。
次に、給水用配管31の上流は水道配管に接続されて水道水が給湯用熱交換器30に導水されるようにしている。なお、給水用配管31には給水サーミスタ51が設けられており、水道水の温度情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。また、給湯用配管32には、第2流通部30bにて熱交換された給湯用水の流量を調節する流量調節手段である流量調節弁34と、その流量を計測する流量カウンタ58と給湯用配管32の下流端と給水用配管31の合流部位において給湯温度調節手段である給湯用混合弁35が設けられている。そして、この給湯用混合弁35の出口側に給湯用配管33が接続されている。流量カウンタ57は給湯用配管32内の流量情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。
給湯用配管33は台所、浴室などの図示しない給湯水栓に通ずる給湯配管である。そして、その中途に給湯サーミスタ53および流量カウンタ58が設けられ、給湯サーミスタ53は給湯用配管33内の温度情報を、流量カウンタ58は給湯用配管33内の流量情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。なお、給湯用配管32には、給湯用熱交換器30により熱交換された蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換後サーミスタ52が設けられ、給湯用配管33内の温度情報を後述する給湯制御部41に出力するようにしている。この流量調節弁34は、熱交換後サーミスタ52により検出された熱交換後の湯温(第2所定温度T2o)に基づいて第2流通部30bを流通する給湯流量G2を調節する流量弁であり、後述する給湯制御部41により制御される。なお、給湯用配管32、33は請求項で称する給湯経路である。
次に、給湯用混合弁35は、給湯用配管33に出湯させる給湯用水の湯温を調節する温度調節弁であり、それぞれの開口面積比を調節することで、第2流通部30bで熱交換された給湯用水と水道水との混合比を調節して設定温度に調節するように制御される。そして、給湯用混合弁35は、後述する給湯制御部41に電気的に接続されており、上記、給水サーミスタ51、熱交換後サーミスタ52、および給湯サーミスタ53により検出される給湯用水の温度情報に基づいて制御される。
因みに、給湯用混合弁35に流通される第2流通部30bで熱交換された給湯用水の湯温(第2所定温度T2o)は、例えば、設定温度+5℃程度となるようにしている。つまり、一次側循環回路11を循環する流量とその熱交換前サーミスタ54により検出される蓄熱用流体の湯温を制御させている。なお、給湯用混合弁35は、給湯サーミスタ53により検出される給湯用水の湯温に基づいてフィードバック制御を行なうようにしている。
次に、給湯制御部41は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵のROM(図示せず)には、予め設定された給湯温度制御プログラムが設けられており、各サーミスタ51〜55からの温度情報、流量カウンタ57、58からの流量情報および図示しない操作盤に設けられた操作スイッチからの操作信号等に基づいて、第1循環ポンプ17、高中温混合弁16、流量調節弁34、給湯用混合弁35などの一次側循環回路11および給湯用配管32、33内のアクチュエータ類を制御するように構成されている。なお、この給湯制御部41は、請求項で称する給湯制御手段である。
また、熱源制御部42は、給湯制御部41と同じように、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵のROM(図示せず)には、予め設定された制御プログラムが設けられており、図示しない各種サーミスタからの温度情報などに基づいてヒートポンプユニット20内のアクチュエータ類を制御する。この熱源制御部42では、加熱用熱交換器(図示しない)で加熱された蓄熱用流体の湯温を一定温度に保つために、加熱後の蓄熱用流体温度を検出する貯湯サーミスタ(最上部)55の検出温度に基づいて電動ポンプ(図示しない)の回転数制御を行っている。
なお、本実施形態では、一次側循環回路11において、貯湯タンク10内の上方部10dと下方部10eとの間に中温取り出し管13を一つ設けたが、これに限らず、複数の中温取り出し管13を設けるとともに、そのうちのいずれか一つを選択するための図示しない切換弁を設けても良い。これによれば、貯湯タンク10内に貯えられる蓄熱用流体のうち、中温の蓄熱用流体を容易に検出でき、かつ取り出すことができる。
次に、以上の構成による貯湯式給湯装置の作動について説明する。まず、図示しない電源スイッチがオンされると、例えば、深夜時間帯に達すると、熱源制御部42によりヒートポンプユニット20内のヒートポンプサイクル部品(図示しない)と電動ポンプ(図示しない)などのアクチュエータ類を制御させて貯湯タンク10内の蓄熱用流体を加熱して高温(例えば85℃)の蓄熱用流体が貯えられる。
そして、貯えられた蓄熱用流体を熱源として、給湯用熱交換器30により熱交換された給湯用水と水道水とを混合させて台所、洗面所、浴槽などの給湯対象個所に給湯するものである。必要に応じて、使用者が給湯用配管33の末端にある給湯水栓(図示しない)を開いて、流量カウンタ58により流量情報が給湯制御部41に出力されると、給湯が開始され、第1循環ポンプ17が作動する。この第1循環ポンプ17が作動すると、貯湯タンク10内の蓄熱用流体が給湯用熱交換器30の第1流通部30aに流通される。これにより、給湯用熱交換器30の第2流通部30bを流れる給湯用水が蓄熱用流体の熱エネルギーを受けて加熱されるものである。
本実施形態では、このときの給湯温度制御を給湯モードに応じて異なる制御を行なうようにしているので、それぞれのモードにおける給湯温度制御を図4に示す給湯温度制御プログラムの制御処理を示すフローチャートに基づいて説明する。ここで、給湯モードは快適モードと節約モードとに区別されている。快適モードは、例えば、浴槽へのお湯張りと台所への給湯が同時使用するときであって、給湯用熱交換器30の定格給湯能力以上の給湯用水を給湯用配管32、33に出力させるモードである。
節約モードは、複数の給湯水栓(図示しない)のうち1ヶ所だけが開弁する同時使用しないときの給湯であって、給湯用熱交換器30の定格給湯能力を最大限として定格給湯能力未満の給湯用水を給湯用配管32、33に出力させるモードである。なお、給湯モードの選択は流量カウンタ58からの流量情報に基づいて、例えば、給湯水栓が開かれた個数が一つであれば節約モード、二つ以上であれば快適モードが選択されるようにしている。以下、図4に示す制御処理について説明する。まず、ステップ410にて、給湯水栓(図示しない)が開弁して給湯中であるか否かを判定する。給湯中であれば、ステップ420にて、給湯温度制御1を実行する。
具体的には、熱交換後サーミスタ52により検出される給湯用水の湯温が第2所定温度T2o(例えば、設定温度+5℃程度)となるように第1循環ポンプ17の駆動状態(回転数)を制御する。つまり、熱交換後サーミスタ52により検出される湯温が第2所定温度T2oより低いときは、第1循環ポンプ17の回転数を大きくして第1流通部30aを流通する蓄熱用流体の循環量を増加させる。これにより、第1流通部30aを流れる蓄熱用流体と第2流通部30bを流れる給湯用水との熱交換量が増加するため、給湯用水の湯温が上昇する。
また、逆に、熱交換後サーミスタ52により検出される湯温が第2所定温度T2oより高いときは、第1循環ポンプ17の回転数を小さくして第1流通部30aを流れる蓄熱用流体の循環量を減少させる。これにより、第1流通部30aを流れる蓄熱用流体と第2流通部30bを流れる給湯用水との熱交換量が減少するため、給湯用水の湯温が降下する。
そして、ステップ430にて給湯モードが快適モードか節約モードかを選択する。節約モードであれば、ステップ440にて、第2流通部30bを流通する給湯用水の給湯能力が定格給湯能力を超えたか否かを監視するための判定手段であり、熱交換後サーミスタ52および給水サーミスタ51から検出された温度情報と流量カウンタ57から検出された流量情報に基づいて、図中に示す能力式(Q=(T2o−Tw)×G2/860)により給湯用水の給湯能力を求めて予め設定しておいた定格給湯能力と比較して判定するものである。
このステップ440にて、求めた給湯能力が予め設定した定格給湯能力を超えておれば、ステップ450にて給湯温度制御2を実行する。具体的には、流量調整弁34を制御して給湯流量G2を絞る。そして、この節約モードが継続しておれば、湯温が第2所定温度T2oで、その給湯流量G2の給湯用水が給湯用配管32に出力される。ただし、このときの給湯流量G2は定格給湯能力未満の流量である。一方、給湯モードが快適モードであれば、一次側循環回路11内を循環する蓄熱用流体の循環流量を定格給湯能力での給湯流量G2よりも増加させ、次のステップ460にて、第1循環ポンプ17の回転数が最大出力に達したか否かを判定する。回転数が最大出力に達しておればステップ470にて、給湯温度制御3を実行する。具体的には、給湯温度制御1と同じように、熱交換後の給湯用水の湯温が第2所定温度T2o(例えば、設定温度+5℃程度)となるように流量調整弁34を制御する。
つまり、ここでは流量制御弁34の開度を小さくする。そして、この快適モードが継続しておれば、湯温が第2所定温度T2oで、その給湯流量G2の給湯用水が給湯用配管32に出力される。ただし、このときの給湯流量G2は、定格給湯能力以上であるため節約モードよりも大きくなっている。これにより、快適性が損なわれることはない。
次に、このときにおける一次側循環回路11では、熱交換前サーミスタ54により検出される蓄熱用流体の湯温が所定温度以上となるように高中温混合弁16により制御されている。具体的には、貯湯サーミスタ55により検出された貯湯タンク10内の蓄熱用流体の湯温が所定温度(例えば、30℃)未満のときに、高温取り出し配管12から取り出される所定温度以上の高温の蓄熱用流体を第1流通部30aに流通するように制御される。
一方、貯湯サーミスタ55により検出された貯湯タンク10内の蓄熱用流体の湯温が所定温度(例えば、30℃)以上のときは、中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体、もしくは中温取り出し配管13から取り出される中温の蓄熱用流体と高温取り出し配管12から取り出される高温の蓄熱用流体との両方から混合させて所定温度以上の湯温の蓄熱用流体を第1流通部30aに流通するように制御される。
これにより、節約モードにおいては、中温の蓄熱用流体が第1流通部30aに適度に流通されることで貯湯タンク10内の下方部10eに低温(例えば、給水温度Tw+5℃程度)の蓄熱用流体が戻されることになる。また、快適モードにおいては、一次側循環回路11内を循環する蓄熱用流体の熱量が増加しているため、熱交換後の蓄熱用流体の温度が節約モードよりも高めの温度となって貯湯タンク10内に戻され、結果、貯湯タンク10の下方に形成される低温層の温度が節約モードのときよりも上昇する。
一方、給湯用混合弁35aでは、第2流通部30bで熱交換された第2所定温度T2o(例えば、設定温度+5℃程度)の給湯用水と、給水用配管31から給水される水道水とが混合されて設定温度Tsに調節された給湯用水が給湯用配管33から出湯される。なお、快適モードにおいて、第1循環ポンプ17の回転数を最大出力にしても第2所定温度T2oが上昇しないときは、中温の蓄熱用流体の取り出しを減少させて高温の蓄熱用流体を取り出しても良い。
以上の第1実施形態の貯湯式給湯装置によれば、この種の間接式熱交換器では給水温度Twが低いと給湯流量が低下する給湯能力特性を有している。つまり、浴槽へのお湯張りと台所での給湯とを同時使用すると、お湯張り側に給湯流量が流れ、給湯側の給湯流量が低下して快適性が損なう。
そこで、本発明では、定格給湯能力以上か定格給湯能力未満のいずれか一方を選択して出力するように構成されることにより、特に、定格給湯能力を超える給湯流量が必要とされるときであっても、定格給湯能力を出力させることができることで減圧弁式の貯湯給湯装置相当の能力を発揮できるとともに、浴槽へのお湯張りと台所での給湯が同時使用できる。これにより、給湯の快適性が損なわれることもなく、さらに、同時使用が可能な給湯流量が得られる大型の熱交換器を形成するよりも、給湯用熱交換器30の小型化および低コストが図れる。
また、定格給湯能力以上の快適モードのときに、第1流通部30aを流通する流量を定格流量G1より大きくすることにより、定格給湯能力のときよりも熱交換効率は低下するが第1流通部30a側の熱量を増加させることで容易に給湯能力の上昇が図れる。つまり、定格給湯能力以上の給湯用水の出力が容易にできる。従って、給湯用熱交換器30を定格給湯能力の体格で形成し、それ以上の給湯能力を出力できることで給湯用熱交換器30の小型化および低コストが図れる。
また、定格給湯能力以上の給湯用水を給湯用配管32、33に出力する快適モードと、定格給湯能力未満の給湯用水を給湯用配管32、33に出力する節約モードとを備え、快適モードもしくは節約モードのいずれか一方を選択して、熱交換後の給湯用水の湯温が第2所定温度(T2o)を超えないように制御する給湯制御部41を有することにより、例えば、給水温度Twが所定値以下のときに、給湯箇所が台所、浴槽へのお湯張りなどの給湯が同時使用のときは定格給湯能力以上の快適モード、同時使用されないときは節約モードとして、これらを選択することにより給湯の用途に応じた判別が容易にできる。しかも、これらのモードに応じて給湯流量G2が定まるため給湯水栓で給湯流量が低下することはないことで快適性が損なわれることはない。また、快適モードと節約モードは図示しない操作部により使用者が選択するように攻勢しても良い。
また、第2流通部30bを流通する給湯用水の流量を調整する流量調整弁34が設けられ、快適モードもしくは節約モードのときに、熱交換後の給湯用水の湯温が第2所定温度T2oとなるように流量調整弁34を制御することにより、容易に第2流通部30bを流通する給湯流量G2を調節できる。これにより、快適モードもしくは節約モードのいずれかであっても給湯水栓では給湯温度が低下することはないため快適性が損なわれることはない。さらに、節約モードのときに、定格給湯能力を超えないように流量調整弁34を制御することにより、容易に第2流通部30bを流通する給湯能力も調節できる。
また、中温の蓄熱用流体を取り出す中温取り出し配管13が設けられることにより、貯湯タンク10内の中温の蓄熱用流体を消費できるため、中温の蓄熱用流体よりも温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク10に戻すことで、沸き上げ運転時におけるヒートポンプユニット20の運転効率の低下が防止できる。
また、ヒートポンプユニット20は、冷媒の高圧側圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプであり、臨界圧力以上に昇圧された冷媒により蓄熱用流体を加熱することにより、超臨界ヒートポンプサイクルにおいては、蓄熱用流体を目標温度(例えば、65〜90℃)まで加熱する場合、加熱前の蓄熱用流体の湯温が低いほど、高圧圧力が低くなることでサイクル効率(COP=加熱能力/消費電力)が向上する。従って、加熱前の給湯用水の温度近傍まで低減された蓄熱用流体を超臨界ヒートポンプサイクルにて加熱することにより、サイクル効率が向上し、省動力運転を行なうことができる。
(第2実施形態)
本実施形態では上記第1実施形態の構成に第1流通部30aで熱交換された蓄熱用流体の湯温を検出する熱交換後水温センサである熱交換後サーミスタ56を設け、この熱交換後サーミスタ56により検出された温度情報に基づいて流量調節弁34を制御させたものである。具体的には、図5に示すように、一次側循環回路11の戻り管15の上流側に熱交換後サーミスタ56を設けたものである。
そして、給湯制御部41に設けられた給湯温度制御プログラムの制御処理において、図6に示すように、ステップ430にて、節約モードと判定したときに、ステップ440aにて、熱交換後の蓄熱用流体の湯温である第1所定温度T1oと、給水温度Twとの温度差が所定値(例えば、5℃)以上であるか否かを判定させて、所定値以上であればステップ450aにて、給湯温度制御4を実行する。具体的には、流量調節弁34を制御して所定値以下となるように給湯流量G2を減少させて給湯能力を抑えるようにしている。
ところで、第1実施形態では、ステップ440にて、第2流通部30bを流通する給湯用水の給湯能力が定格給湯能力を超えたか否かを監視させて、これを超えたときに、ステップ450にて、定格給湯能力以下となるように流量調節弁34を制御して給湯能力を抑えるようにしている。
以上の第2実施形態の貯湯式給湯装置によれば、第1実施形態と同様に給湯能力の抑制を確実に抑えることができるとともに、貯湯タンク10に戻される蓄熱用流体の湯温を確実に低下させることができるので沸き上げ運転時におけるヒートポンプユニット20の運転効率の低下が防止できる。また、給湯動作の過度時に起こる第1所定温度T1oの上昇があっても対処ができる。
また、熱交換後の蓄熱用流体の湯温である第1所定温度T1oと、そのときの第2流通部30bに導かれる給湯用水の給水温度Twとの温度差が所定値を超えないように高中温混合弁16で制御しても良い。これによれば、貯湯タンク10内に戻る蓄熱用流体の湯温が所定値を超えないように制御することができるため、温度低下した湯温の蓄熱用流体を貯湯タンク10に戻すことで、沸き上げ運転時における加熱手段(20)の運転効率の低下が防止できる。
(第3実施形態)
以上の実施形態では、流量比調節手段である高中温混合弁16を貯湯サーミスタ55および熱交換前サーミスタ54により検出される蓄熱用流体の温度情報に基づいて第1流通部30aに流通する蓄熱用流体の湯温を所定温度となるように調節したが、これに限らず、快適モードにおいて、熱交換後の給湯用水の湯温である第2所定温度T2oに基づいて高温の蓄熱用流体と中温の蓄熱用流体との流量比を制御しても良い。
具体的には、図7に示すように、ステップ430にて、快適モードが選択され、第1循環ポンプ17の回転数を増加させても第2所定温度T2oが上昇しなかったときは、ステップ465にて高中温混合弁16が中温の蓄熱用流体を取り出しているか否かを判定する。YESであれば、ステップ470aにて、給湯温度制御5を実行する。具体的には、熱交換後の給湯用水の湯温が第2所定温度T2oとなるように高中温混合弁16を制御させる。
つまり、中温の蓄熱用流体の取り出しを減少させて高温の蓄熱用流体を増加させる。これにより、定格給湯能力以上の給湯流量G2を出力することができる。ただし、このときは熱交換後の蓄熱用流体の温度が節約モードよりも高めの温度となって貯湯タンク10内に戻され、結果、貯湯タンク10の下方に形成される低温層の温度が節約モードのときよりも上昇する。以上の第3実施形態の貯湯式給湯装置によれば、定格給湯能力以上を出力する快適モードのときに、高中温混合弁16を制御することで第2所定温度T2oとなるように容易に調節できる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、冷媒に二酸化炭素を用いたヒートポンプユニット20を熱源装置として説明したが、これに限らず、フロン、代替フロンなどの冷媒を用いる一般的なヒートポンプサイクルでも良い。
また、以上の実施形態では、貯湯タンク10は、必ずしも樹脂材料を使用する必要はなく、金属材料で成形しても良い。また、貯湯タンク10の形状は、直方体形状でなくても、例えば円筒形状でも良い。また、貯湯タンク10を大気開放形に形成したが、密閉タイプ構造の貯湯タンクでも良い。ただしこの場合には、減圧弁、圧力逃がし弁などのタンクを保護するための部品が必要となる。
また、以上の実施形態では、給湯用熱交換器30の第1流通部30aの内側に第2流通部30bを設けた二重管構造で形成したが、これに限らず、図8に示すように、複数の流通部30A(30B)を有する第1流通部30a、および第2流通部30bを接合した対向流式の熱交換器で構成しても良い。さらに、同様の形状で金属製からなる板材より形成しても良い。
本発明の第1実施形態における貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における給湯用熱交換器30を構成すると第2流通部の断面形状を示す断面図である。 本発明の第1実施形態における給湯用熱交換器30の給水温度と給湯温度との関係を示す特性図である。 本発明の第1実施形態における給湯温度制御プログラムの制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における給湯温度制御プログラムの制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態における給湯温度制御プログラムの制御処理を示すフローチャートである。 他の実施形態における給湯用熱交換器30を構成すると第2流通部の断面形状を示す断面図である。 従来技術における貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。 給湯用熱交換器の給水温度と給湯温度との関係を示す特性図である。
符号の説明
10…貯湯タンク
12…高温取り出し配管
13…中温取り出し配管
16…高中温混合弁(流量比調節手段)
20…ヒートポンプユニット(加熱手段)
21…流体加熱用流路
30…給湯用熱交換器
30a…第1流通部
30b…第2流通部
32、33…給湯用配管(給湯経路)
34…流量調整弁(流量調節手段)
41…給湯制御部(給湯制御手段)
G1…定格流量
G2…給湯流量
T1o…第1所定温度
T2o…第2所定温度
Tw…給水温度

Claims (8)

  1. 蓄熱用流体を内部に貯える貯湯タンク(10)と、
    前記貯湯タンク(10)内の最下部の蓄熱用流体を前記貯湯タンク(10)内の最上部に送る流体加熱用流路(21)と、
    前記流体加熱用流路(21)に設けられ、前記流体加熱用流路(21)を流れる蓄熱用流体を加熱する加熱手段(20)と、
    前記貯湯タンク(10)内の蓄熱用流体が流通する第1流通部(30a)と給湯用水が流通する第2流通部(30b)とを隣接して設け、かつ蓄熱用流体と給湯用水とが対向流となるように構成され、両者間で熱交換を行なう給湯用熱交換器(30)とを備える貯湯式給湯装置において、
    前記第2流通部(30b)で熱交換された給湯用水を出湯口まで導く給湯経路(32、33)が設けられ、
    前記給湯用熱交換器(30)は、給水源から導いた給湯用水を前記第2流通部(30b)に流通するように構成され、
    かつ前記第1流通部(30a)で熱交換された蓄熱用流体の湯温である第1所定温度(T1o)と、そのときの前記第2流通部(30b)に導かれる給湯用水の給水温度(Tw)との温度差(T1o−Tw)が所定値のときにおいて、前記第2流通部(30b)で熱交換された給湯用水の湯温であり、予め定められた第2所定温度(T2o)と、予め定められた、前記第2流通部(30b)に導かれる給湯用水の給水温度(Tw)との温度差(T2o−Tw)と、熱交換後の給湯用水の湯温が前記第2所定温度(T2o)となるときの、予め定められた前記第2流通部(30b)に流通する給湯用水の給湯流量(G2)とから求められる定格給湯能力を出力するように形成され、
    さらに、その定格給湯能力以上もしくは前記定格給湯能力を最大限として定格給湯能力未満のいずれか一方を選択して、前記第2所定温度(T2o)の給湯用水を前記給湯経路(32、33)に出力するように構成されており、
    前記定格給湯能力以上の給湯用水を前記給湯経路(32、33)に出力する快適モードと、前記定格給湯能力未満の給湯用水を前記給湯経路(32、33)に出力する節約モードとを備え、前記快適モードもしくは前記節約モードのいずれか一方を選択して、熱交換後の給湯用水の湯温が前記第2所定温度(T2o)となるように制御する給湯制御手段(41)を有することを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 蓄熱用流体を内部に貯える貯湯タンク(10)と、
    前記貯湯タンク(10)内の最下部の蓄熱用流体を前記貯湯タンク(10)内の最上部に送る流体加熱用流路(21)と、
    前記流体加熱用流路(21)に設けられ、前記流体加熱用流路(21)を流れる蓄熱用流体を加熱する加熱手段(20)と、
    前記貯湯タンク(10)内の蓄熱用流体が流通する第1流通部(30a)と給湯用水が流通する第2流通部(30b)とを隣接して設け、かつ蓄熱用流体と給湯用水とが対向流となるように構成され、両者間で熱交換を行なう給湯用熱交換器(30)とを備える貯湯式給湯装置において、
    前記第2流通部(30b)で熱交換された給湯用水を出湯口まで導く給湯経路(32、33)が設けられ、
    前記給湯用熱交換器(30)は、給水源から導いた給湯用水を前記第2流通部(30b)に流通するように構成され、
    かつ前記第1流通部(30a)で熱交換された蓄熱用流体の湯温である第1所定温度(T1o)と、そのときの前記第2流通部(30b)に導かれる給湯用水の給水温度(Tw)との温度差(T1o−Tw)が所定値のときにおいて、前記第2流通部(30b)で熱交換された給湯用水の湯温であり、予め定められた第2所定温度(T2o)と、予め定められた、前記第2流通部(30b)に導かれる給湯用水の給水温度(Tw)との温度差(T2o−Tw)と、熱交換後の給湯用水の湯温が前記第2所定温度(T2o)となるときの、予め定められた前記第2流通部(30b)に流通する給湯用水の給湯流量(G2)とから求められる定格給湯能力を出力するように形成され、
    さらに、その定格給湯能力以上もしくは前記定格給湯能力を最大限として定格給湯能力未満のいずれか一方を選択して、前記第2所定温度(T2o)の給湯用水を前記給湯経路(32、33)に出力するように構成されており、
    前記給湯用熱交換器(30)は、前記定格給湯能力を最大限として定格給湯能力未満の給湯用水を前記給湯経路(32、33)に出力するときに、熱交換後の給湯用水の湯温が前記第2所定温度(T2o)となる定格流量(G1)で前記第1流通部(30a)に蓄熱用流体を流通させ、前記定格給湯能力以上の給湯用水を前記給湯経路(32、33)に出力するときに、前記定格流量(G1)よりも大きい流量で前記第1流通部(30a)に蓄熱用流体を流通させるように構成され、
    前記定格給湯能力以上の給湯用水を前記給湯経路(32、33)に出力する快適モードと、前記定格給湯能力未満の給湯用水を前記給湯経路(32、33)に出力する節約モードとを備え、前記快適モードもしくは前記節約モードのいずれか一方を選択して、熱交換後の給湯用水の湯温が前記第2所定温度(T2o)となるように制御する給湯制御手段(41)を有することを特徴とする貯湯式給湯装置。
  3. 前記第2流通部(30b)を流通する給湯用水の流量を調整する流量調整手段(34)が設けられ、
    前記給湯制御手段(41)は、前記快適モードもしくは前記節約モードのときに、熱交換後の給湯用水の湯温が前記第2所定温度(T2o)となるように前記流量調整手段(34)を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯装置。
  4. 前記第2流通部(30b)を流通する給湯用水の流量を調整する流量調整手段(34)が設けられ、
    前記給湯制御手段(41)は、前記節約モードのときに、前記定格給湯能力を超えないように前記流量調整手段(34)を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯装置。
  5. 前記第2流通部(30b)を流通する給湯用水の流量を調整する流量調整手段(34)が設けられ、
    前記給湯制御手段(41)は、前記節約モードのときに、熱交換後の蓄熱用流体の湯温が前記第1所定温度(T1o)と、そのときの前記第2流通部(30b)に導かれる給湯用水の前記給水温度(Tw)との温度差が所定値を超えないように前記流量調整手段(34)を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯装置。
  6. 高温の蓄熱用流体を取り出す高温取り出し配管(12)と、中温の蓄熱用流体を取り出す中温取り出し配管(13)と、前記高温取り出し配管(12)と前記中温取り出し配管(13)との下流側合流部位にそれぞれの流量比を調節する流量比調節手段(16)が設けられ、
    前記給湯制御手段(41)は、前記快適モードのときに、熱交換後の給湯用水の湯温が前記第2所定温度(T2o)となるように前記流量比調節手段(16)を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯装置。
  7. 前記給湯制御手段(41)は、前記節約モードのときに、熱交換後の蓄熱用流体の湯温が前記第1所定温度(T1o)と、そのときの前記第2流通部(30b)に導かれる給湯用水の前記給水温度(Tw)との温度差が所定値を超えないように前記流量比調節手段(16)を制御することを特徴とする請求項6に記載の貯湯式給湯装置。
  8. 前記加熱手段(20)は、冷媒の高圧側圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプであり、前記臨界圧力以上に昇圧された冷媒により蓄熱用流体を加熱することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
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