JP4971838B2 - 給湯装置および給湯暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は給湯装置および給湯暖房装置に関する。
給湯の加熱源としてヒートポンプを利用した給湯装置が開発されている。加熱源としてのヒートポンプは、エネルギー効率が高い反面、始動時の給湯温度の立ち上がりが遅いという難点がある。給湯を開始してから所望の設定温度の湯が供給されるまで時間がかかると、利用者の快適性が損なわれる。
そこで、給湯を行わない期間においてヒートポンプで湯を沸かし、貯湯タンクに湯を貯えておく給湯装置が開発されている。このような給湯装置では、給湯時に貯湯タンクから湯を供給することで、給湯の開始直後から所望の設定温度で給湯することができる。しかしながら、このような給湯装置では、貯湯タンクが湯切れしてしまうと、その後の給湯において所望の設定温度で給湯することが困難となる。従って、このような給湯装置では、貯湯タンクを可能な限り大型化しておいて、湯切れを起こさないようにする必要がある。
他方、給湯の加熱源としてバーナ等の燃焼装置を利用する場合、エネルギー効率はヒートポンプより劣るものの、始動時の給湯温度の立ち上がりが速く、給湯の開始直後から所望の設定温度の湯を供給することができる。そこで、ヒートポンプによる加熱と燃焼装置による加熱を併用して、エネルギー効率が高く、給湯温度の立ち上がり特性の優れた給湯装置が開発されている。
特許文献1には、貯湯タンクの湯をヒートポンプと燃焼装置によって循環加熱し、給湯時に貯湯タンクから給湯する給湯装置が開示されている。この給湯装置では、ヒートポンプで湯を沸かして貯湯タンクに貯めておき、給湯時には貯湯タンクから給湯する。貯湯タンクが湯切れしても、燃焼装置が湯を沸かすことで、所望の給湯温度を維持することができる。このような構成によれば、給湯中の貯湯タンクの湯切れを許容できるため、貯湯タンクを小型化して、設備の省スペース化をはかることができる。また、深夜電力を利用してヒートポンプで湯を沸かすことで、給湯装置のランニングコストを低減することができる。
特開2006−57865号公報
特許文献1の給湯装置のように、貯湯タンクの湯を給湯箇所へ供給する場合、貯湯タンク内の衛生管理が不可欠なものとなる。例えば貯湯タンクに湯を貯えた状態で長期間放置すると、放熱によって水温が低下し、種々の細菌が貯湯タンク内で繁殖してしまう。もし貯湯タンク内の衛生管理がされていなければ、給湯装置の利用者は給湯された湯を飲むことができなくなってしまう。給湯された湯を利用者が飲めるようにするには、例えば貯湯タンクの湯を定期的に循環加熱して、高温による殺菌消毒を行って、貯湯タンクの内部の湯を常に清浄に保つ必要がある。
また、貯湯タンクの湯を暖房や風呂の追い焚き等の熱源としても利用する場合、貯湯タンクの湯はいずれ給湯されるから、熱交換器で破損が生じても貯湯タンクの湯が汚染されないように、使用する熱交換器はダブルウォール型とすることが望ましい。しかしながら、ダブルウォール型の熱交換器は高価であり、暖房や風呂の追い焚き等で使用する多数の熱交換器を全てダブルウォール型とするのは現実的ではない。
より簡素な構成で給湯箇所に清浄な湯を供給することができる技術が待望されている。
本発明は上記課題を解決する。本発明はヒートポンプと燃焼装置を併用した給湯装置もしくは給湯暖房装置において、簡素な構成で給湯箇所に清浄な湯を供給することが可能な技術を提供する。
本発明の給湯装置は、湯を貯える貯湯タンクと、大気から吸熱して湯を沸かすヒートポンプと、燃料の燃焼によって湯を沸かす燃焼装置と、湯との熱交換によって上水を加熱する熱交換器と、熱交換器で加熱された上水を給湯箇所へ供給する給湯管を備えている。その給湯装置では、貯湯タンクが湯切れする前は、貯湯タンクの湯を熱交換器に供給し、貯湯タンクが湯切れした後は、ヒートポンプと燃焼装置を順に経由した湯を貯湯タンクを介さずに熱交換器に直接供給する。
上記の給湯装置では、ヒートポンプで沸かした湯を貯湯タンクに貯えておいて、給湯時には貯湯タンクの湯を熱源として上水を加熱して、給湯箇所へ給湯することができる。貯湯タンクの湯を直接給湯箇所へ供給するのではなく、上水を加熱する熱源として利用するため、貯湯タンク内の衛生管理を厳重に行う必要がない。簡素な構成でありながら、常に清浄な湯を給湯することができる。
上記の給湯装置では、貯湯タンクが湯切れするまでは貯湯タンクの湯を熱交換器へ供給し、貯湯タンクが湯切れした後はヒートポンプと燃焼装置を順に経由した湯を貯湯タンクを介さずに熱交換器へ直接供給する。このような構成とすることによって、貯湯タンクが湯切れしても、燃焼装置を用いて速やかに湯を沸かし、その湯を熱源として上水の加熱を継続することができる。従って、給湯中に貯湯タンクが湯切れしても、所望の給湯温度を維持することができる。貯湯タンクの湯切れを許容できるため、貯湯タンクを小型化して、設備の省スペース化をはかることができる。
上記の給湯装置では、貯湯タンクが湯切れした後は、上水の加熱に用いられる湯は、ヒートポンプで加熱され、さらに燃焼装置で加熱されてから、熱交換器に供給される。このような構成とすると、ヒートポンプでの加熱のみでは不足する熱量を燃焼装置での加熱で補うことが可能となる。ヒートポンプの加熱能力を最大限に引き出し、かつ燃焼装置での加熱を必要最小限に抑えることができる。給湯装置全体として高いエネルギー効率を実現することができる。
本発明は給湯暖房装置としても具現化される。本発明の給湯暖房装置は、湯を貯える貯湯タンクと、大気から吸熱して湯を沸かすヒートポンプと、燃料の燃焼によって湯を沸かす燃焼装置と、湯との熱交換によって上水を加熱する熱交換器と、熱交換器で加熱された上水を給湯箇所へ供給する給湯管と、湯を暖房装置に送る暖房往き管と、湯を暖房装置から戻す暖房戻り管を備えている。その給湯暖房装置では、給湯運転の際に、貯湯タンクが湯切れする前は、貯湯タンクの湯を熱交換器に供給し、貯湯タンクが湯切れした後は、ヒートポンプと燃焼装置を順に経由した湯を貯湯タンクを介さずに熱交換器に直接供給する。その給湯暖房装置では、暖房運転の際に、貯湯タンクが湯切れする前は、貯湯タンクの湯を暖房往き管に供給し、貯湯タンクが湯切れした後は、ヒートポンプと燃焼装置を順に経由した湯を貯湯タンクを介さずに暖房往き管に直接供給する。
上記の給湯暖房装置では、ヒートポンプで沸かした湯を貯湯タンクに貯えておいて、給湯運転の際に貯湯タンクの湯を熱源として給湯することもできるし、暖房運転の際に貯湯タンクの湯を熱源として暖房することもできる。給湯運転時に、貯湯タンクの湯を直接給湯箇所へ供給するのではなく、上水を加熱する熱源として利用するため、貯湯タンク内の衛生管理を厳重に行う必要がない。簡素な構成でありながら、給湯運転において常に清浄な湯を給湯することができる。
上記の給湯暖房装置では、貯湯タンクが湯切れするまでは貯湯タンクの湯を給湯や暖房の熱源として利用し、貯湯タンクが湯切れした後はヒートポンプと燃焼装置を順に経由した湯を給湯や暖房の熱源として利用する。このような構成とすることによって、貯湯タンクが湯切れしても、燃焼装置を用いて速やかに湯を沸かして、その湯を熱源として給湯や暖房を行うことができる。貯湯タンクの湯切れを許容できるため、貯湯タンクを小型化して、設備の省スペース化をはかることができる。
上記の給湯暖房装置では、貯湯タンクが湯切れした後は、給湯や暖房の熱源として用いられる湯は、ヒートポンプで加熱され、さらに燃焼装置で加熱されてから、熱交換器に供給されたり、暖房往き管に供給される。このような構成とすると、ヒートポンプでの加熱のみでは不足する熱量を燃焼装置での加熱で補うことが可能となる。ヒートポンプの加熱能力を最大限に引き出し、かつ燃焼装置での加熱を必要最小限に抑えることができる。給湯暖房装置全体として高いエネルギー効率を実現することができる。
上記の給湯暖房装置では、暖房装置との間で暖房往き管および暖房戻り管を介して循環する湯が給湯箇所に送られることがない。従って、上水を加熱する熱交換器のみをダブルウォール型とすればよく、暖房装置の側でダブルウォール型の熱交換器を用いる必要がない。簡素な構成でありながら高い安全性を確保することができる。
上記の給湯暖房装置では、貯湯タンクの湯を暖房装置へ直接送り出す構成としたことにより、従来は必要とされていた、貯湯タンクの湯で暖房用の熱媒を加熱する暖房用の熱交換器が不要となっている。これによって、暖房運転時に熱交換器での熱損失が発生することがなく、暖房運転において高い熱効率を実現することができる。
本発明の給湯暖房装置は、熱交換器へ供給する湯の流量と暖房往き管に供給する湯の流量の比率を調整可能な流量分配弁をさらに備えていることが好ましい。
給湯運転と暖房運転が同時に行われる場合には、給湯と暖房のそれぞれへの加熱能力の配分が問題となる。給湯で必要とされる加熱能力も、暖房で必要とされる加熱能力も、気候に応じて変動する。例えば、冬季で非常に寒い日に給湯する場合や、寒冷地で給湯する場合には、上水道から供給される上水の温度が低く、それだけ給湯のために大きな加熱能力が必要とされる。加えて、外気温が低い場合には、大気から吸熱するヒートポンプの加熱能力そのものが低下する。従って、給湯と暖房のそれぞれへの加熱能力の配分は、当初から固定しておくのではなく、柔軟に調整可能なものであることが好ましい。
上記の給湯暖房装置によれば、流量分配弁によって、上水を加熱する熱交換器へ供給する湯の流量と、暖房往き管に供給する湯の流量の比率を調整することができる。従って、供給される上水の温度や、給湯の設定温度などの種々の要因に応じて、給湯と暖房のそれぞれへの加熱能力の配分比率を調整することができる。
なお本出願で「貯湯タンクが湯切れする」とは、貯湯タンクの湯を給湯や暖房の熱源として使用した結果、貯湯タンクに蓄えられている熱量が、給湯運転や暖房運転を行うために確保しておくべき熱量よりも不足することを意味する。従って、貯湯タンクの湯を完全に使い切ってしまった場合だけでなく、貯湯タンクに湯が残っていても、給湯運転や暖房運転を行うために確保しておくべき湯の量よりも不足する場合には、「貯湯タンクが湯切れする」ことに相当する。
本発明によれば、ヒートポンプと燃焼装置を併用した給湯装置もしくは給湯暖房装置において、簡素な構成で給湯箇所に清浄な湯を供給することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1) ヒートポンプの熱媒体はCOである。
(形態2) 貯湯タンクの湯切れは貯湯タンクの上部の水温に基づいて判断される。
図1は本実施例の給湯暖房装置10の構成を示している。
給湯暖房装置10は、タンクユニット100と、HP(ヒートポンプ)ユニット200を備えている。
タンクユニット100には、上水道に接続された給水管190から上水が供給される。給水管190からの上水は、タンクユニット100で熱媒体として使用されることもあるし、設定温度まで加熱されてから給湯管194に送り出されることもある。給湯管194は台所の給湯栓や風呂のシャワー等の給湯箇所に設定温度の湯を供給する。
タンクユニット100は、風呂の浴槽と風呂往き管188と風呂戻り管186を介して接続される。タンクユニット100は、給水管190からの上水を設定温度まで加熱して浴槽に湯張りすることもできるし、浴槽に貯められた湯を吸出して設定温度まで追い焚きして浴槽に戻すこともできる。
タンクユニット100は、浴室乾燥機をはじめとする高温暖房装置や、床暖房をはじめとする低温暖房装置に、暖房の熱源としての湯を供給することもできる。高温暖房装置には高温暖房往き管184を経由して高温の湯が供給され、低温暖房装置には低温暖房往き管180を経由して低温の湯が供給される。高温暖房装置および低温暖房装置で暖房に使用されて低温となった水は、暖房戻り管182からタンクユニット100へ戻される。
タンクユニット100は、水往き管196と水戻り管198を介してHPユニット200に接続される。タンクユニット100で熱媒体として使用される水は、水往き管196を経由してHPユニット200へ送られ、HPユニット200で加熱された後、水戻り管198を経由してタンクユニット100へ戻される。
HPユニット200は、COを熱媒体とするHPサイクルを備えており、大気中から吸熱して湯を沸かす。そのHPサイクルは、COを圧縮するコンプレッサ214と、コンプレッサ214から送られる高温高圧のCOを水との熱交換によって冷却するガスクーラー216と、ガスクーラー216から送られるCOを断熱膨張させる膨張弁204と、膨張弁204から送られる低温低圧のCOを大気との熱交換によって加熱する蒸発器208から構成されている。ガスクーラー216は、水循環ポンプ202の駆動によって水往き管196から水通過部216bに流入する水と、コンプレッサ214の駆動によってCO通過部216aに流入するCOの間で熱交換する熱交換器である。蒸発器208は伝熱性の高い筒状の管と平板状フィンとからなり、内部を通過するCOと、ファン210の回転によって外部に吹き付けられる大気との間で熱交換する熱交換器である。
HPユニット200では熱媒体としてCOを用いており、フロンなどの熱媒体を用いる場合に比べて、ガスクーラー216での温度を高温とすることができる。従って、水往き管196から流入する水を高温のCOで加熱して、高温の湯を水戻り管198へ送り出すことができる。
HPユニット200での加熱能力は、ガスクーラー216や蒸発器208のサイズ、およびコンプレッサ214の性能に応じて変化する。
HPユニット200の水循環ポンプ202、コンプレッサ214、ファン210等の動作は、HPコントローラ206によって制御される。
タンクユニット100は、貯湯タンク126と、バーナ102と、給湯用熱交換器138と、給湯用ポンプ130と、シスターン164と、暖房用ポンプ162と、追い焚き用熱交換器156と、追い焚き用ポンプ148と、三方弁118、122、132、140と、流量分配弁168等を備えている。三方弁118、122、132、140は、それぞれ3つのポートa、bおよびcを備えており、何れか2のポートを連通して残余のポートを遮断することができる。
貯湯タンク126は頂部に圧力開放口114を備える筒状の容器であって、タンクユニット100で熱媒体として使用する湯を貯える。湯を貯えた状態では、貯湯タンク126の内部に温度成層が形成されるため、貯湯タンク126内の湯の全体が高温となっていなくても、上部からは高温の湯を取り出すことができる。後述するように、貯湯タンク126の湯は給湯管194に直接送り出されることはなく、給水管190から給湯管194へ流れる上水を加熱するための熱媒体として使用される。貯湯タンク126の上部には水温を検出するタンク上部サーミスタ120aが設けられている。貯湯タンク126の下部には水温を検出するタンク下部サーミスタ120bが設けられている。
貯湯タンク126の上部には第1上部口110と第2上部口116が略同じ高さで設けられている。貯湯タンク126の底部には第1下部口128と第2下部口124が設けられている。第1上部口110は、三方弁140のポートcに連通している。三方弁140のポートaは、給湯用熱交換器138の高温側通過部138b、給湯用ポンプ130を経由して、三方弁132のポートbに連通している。給湯用熱交換器138は、低温側通過部138aを通過する上水と、高温側通過部138bを通過する湯との間で熱交換するダブルウォール型の熱交換器である。三方弁132のポートaは、貯湯タンク126の第1下部口128に連通している。
第2下部口124は三方弁122のポートbに連通している。三方弁122のポートaは水往き管196を経由してHPユニット200に接続している。HPユニット200からの水戻り管198は三方弁118のポートcに連通する。三方弁118のポートaは貯湯タンク126の第2上部口116に連通する。
三方弁118のポートbはバーナ102のバーナ入口102aに連通する。バーナ102は、バーナ入口102aから流入する湯を、ガスの燃焼熱によって加熱し、バーナ出口102bへ送る。バーナ102の加熱能力は、HPユニット200の加熱能力に比べて大きい。バーナ出口102bは、流量分配弁168のポートAに連通する。バーナ出口102bの近傍には、水温を検出するバーナ出口サーミスタ104が設けられている。
流量分配弁168は、ポートAから流入する湯を、所望の流量比率でポートBとポートCに分配する。流量分配弁168のポートCは、三方弁140のポートbに連通しており、三方弁140の状態によって、貯湯タンク126の第1上部口110や、給湯用熱交換器138の高温側通過部138bに連通する。流量分配弁168のポートBは、高温暖房往き管184に連通している。
暖房戻り管182は、シスターン164の底部に連通してる。シスターン164には、タンクユニット100で熱媒体として使用する湯が貯えられている。シスターン164の底部は、暖房用ポンプ162を経由して、三方弁122のポートcに連通しており、三方弁122の状態によって、貯湯タンク126の第2下部口124や、HPユニット200への水往き管196に連通する。暖房用ポンプ162の下流からは、低温暖房往き管180が分岐している。
高温暖房往き管184と暖房戻り管182はタンクユニット100内でバイパス経路183によって連通している。暖房運転の開始時において、暖房用ポンプ162が駆動してから、高温暖房装置の熱動弁が開くまでの間は、流量分配弁168のポートBから送り出される湯はバイパス経路183を経由して、シスターン164の底部へ流入する。バイパス経路183は小口径であって、高温暖房装置の熱動弁が開いた後は、流量分配弁168のポートBから送り出される湯のほとんどが高温暖房装置へ送られる。
追い焚き経路170は、高温暖房往き管184から分岐して、追い焚き制御弁154、追い焚き用熱交換器156の内側流路156aを経由して、暖房戻り管182へ連通している。追い焚き用熱交換器156は二重管型の熱交換器であって、内側流路156aを通過する熱媒体としての湯と、外側流路156bを通過する風呂の浴槽からの湯の間で熱交換する。
給水管190は、給湯用熱交換器138の低温側通過部138aに連通している。給水管190には、給水流量センサ142、給水量サーボ146、混合サーボ144が設けられている。給水量サーボ146は、ステッピングモータによって駆動する開度調整弁であり、給水管190に流入する上水の流量、すなわち給湯管194から給湯される湯の流量を調整する。混合サーボ144は、ステッピングモータによって駆動する開度調整弁であり、給湯用熱交換器138で加熱された高温の上水と、給湯用熱交換器138をバイパスして給水管190から直接給湯管194に流れこむ低温の上水の混合比率を調整する。給湯用熱交換器138の低温側通過部138aを通過して加熱された上水は、給水管190からの低温の上水との混合によって設定温度まで調温されて、給湯管194に供給される。給水管190には給水サーミスタ143が設けられている。低温側通過部138aの下流には高温給湯サーミスタ137が設けられている。給湯管194には給湯サーミスタ136が設けられている。混合サーボ144の開度は、給水サーミスタ143、高温給湯サーミスタ137、給湯サーミスタ136の検出値に基づいて決定される。
シスターン給水路172は、給水管190から分岐して、シスターン164に上水を供給する。シスターン給水路172にはシスターン給水弁106が設けられている。シスターン給水弁106はメインコントローラ160によって開閉制御される。
シスターン164は水位センサ166を備えている。水位センサ166は上限水位電極166aと下限水位電極166bを備えている。水位センサ166は、シスターン164内が、下限水位よりも低い水位であるのか、下限水位と上限水位の間の水位であるのか、上限水位よりも高い水位であるのかを検出することができる。メインコントローラ160は、シスターン164の水位が下限水位と上限水位の間となるように、シスターン給水弁106を制御する。
後述するように、本実施例の給湯暖房装置10では、暖房運転を行う際にシスターン164と貯湯タンク126が連通し、シスターン164の水位と貯湯タンク126の水位が等しくなる。従って、水位センサ166の出力に基づいてシスターン164の水位を調整することで、貯湯タンク126の水位も調整することができる。
風呂戻り管186は、追い焚き用ポンプ148、追い焚き用熱交換器156の外側流路156bを経由して、風呂往き管188に連通する。追い焚き用ポンプ148の下流には、水流スイッチ152、湯張り量センサ150が設けられている。追い焚き用熱交換器156の外側流路156bの下流には、風呂サーミスタ158が設けられている。
湯張り経路135は、給湯管194から分岐して、追い焚き用ポンプ148へ合流している。湯張り経路135には、逆流防止機構付きの注湯電磁弁134が設けられている。注湯電磁弁134の逆流防止機構からのオーバーフローは、オーバーフロー管192を経由してタンクユニット100の外部へ排出される。
シスターン164の上限水位よりさらに上部には、オーバーフロー排出口108が設けられている。オーバーフロー排出口108と同じ水位で、貯湯タンク126の上部にはオーバーフロー排出口112が設けられている。オーバーフロー排出口108およびオーバーフロー排出口112はオーバーフロー管192に連通しており、シスターン164および貯湯タンク126で上限水位を超えた水は、オーバーフロー管192を経由してタンクユニット100の外部へ排出される。
メインコントローラ160は、給湯暖房装置10の運転態様に応じて、三方弁118、122、132、140、流量分配弁168、給湯用ポンプ130、暖房用ポンプ162、追い焚き用ポンプ148、バーナ102、給水量サーボ146、混合サーボ144、シスターン給水弁106、注湯電磁弁134等の動作を制御する。
メインコントローラ160は、タンク上部サーミスタ120a、タンク下部サーミスタ120b、バーナ出口サーミスタ104、給水サーミスタ143、高温給湯サーミスタ137、給湯サーミスタ136、給水流量センサ142、水位センサ166、水流スイッチ152、湯張り量センサ150、風呂サーミスタ158からの検出信号を受信して、上記の動作制御に反映する。
メインコントローラ160は、HPコントローラ206と通信可能であって、HPユニット200の運転の開始や終了を制御することができる。またメインコントローラ160は、高温暖房装置および低温暖房装置と通信可能であって、高温暖房装置および低温暖房装置から暖房運転の開始および終了が通知される。
(蓄熱運転)
以下では給湯暖房装置10の蓄熱運転について説明する。本実施例の給湯暖房装置10は、電気料金が安価な深夜電力を利用してHPユニット200を駆動し、貯湯タンク126に高温の湯を貯える。
図2に蓄熱運転の様子を示す。蓄熱運転の開始時において、メインコントローラ160は、三方弁122のポートaとポートbを連通させ、三方弁118のポートaとポートcを連通させる。また、HPコントローラ206は、コンプレッサ214、ファン210および水循環ポンプ202を駆動する。
コンプレッサ214の駆動によって、HPサイクルの熱媒体であるCOがコンプレッサ214、ガスクーラー216、膨張弁204、蒸発器208を循環する。HPサイクルを循環するCOは、蒸発器208で大気から吸熱して、ガスクーラー216で水通過部216bを流れる水を加熱して湯を沸かす。
水循環ポンプ202の駆動によって、第2下部口124を通して貯湯タンク126の下部から水が吸い出され、吸い出された水は三方弁122と水往き管196を経由して、ガスクーラー216の水通過部216bに流入する。ガスクーラー216でのCOとの熱交換によって加熱された湯は、水戻り管198と三方弁118を経由して、第2上部口116を通して貯湯タンク126の上部に流入する。この蓄熱運転によって、貯湯タンク126の内部には高温の湯が貯えられていく。
蓄熱運転を行っている間、メインコントローラ160は、タンク下部サーミスタ120bの検出温度を監視する。タンク下部サーミスタ120bの検出温度が所定値(例えば80℃)に達すると、貯湯タンク126が高温の湯で満たされたと判断して、蓄熱運転を終了する。
(給湯単独運転)
以下では給湯暖房装置10の給湯単独運転について説明する。なお本実施例の給湯暖房装置10においては、給湯運転と風呂の湯張り運転はほぼ同じ態様で行われるため、以下では給湯運転を例として説明する。
給水流量センサ142の検出値が所定値を超えると、メインコントローラ160は給湯管194からの給湯が開始されたと判断して、給湯運転を開始する。
(給湯単独蓄熱利用運転)
給湯運転開始時において、タンク上部サーミスタ120aで検出される水温が所定値(例えば80℃)を超える場合には、貯湯タンク126の上部には十分に高温な湯が貯えられている。すなわち、貯湯タンク126は湯切れしていない。この場合には、HPユニット200やバーナ102を用いた加熱を行うことなく、貯湯タンク126の蓄熱を利用して上水の加熱を行う。
図3に給湯単独蓄熱利用運転の様子を示す。給湯単独蓄熱利用運転においては、メインコントローラ160は、三方弁132のポートaとポートbを連通し、三方弁140のポートaとポートcを連通する。メインコントローラ160は、給湯用ポンプ130を駆動する。給湯用ポンプ130の駆動によって、第1上部口110から貯湯タンク126の上部から湯が吸いだされ、給湯用熱交換器138の高温側通過部138bに流入する。水道圧によって給水管190から流入する上水は、給湯用熱交換器138の低温側通過部138aに流入する。給湯用熱交換器138での熱交換によって、低温側通過部138aを流れる上水は加熱されて、高温側通過部138bを流れる湯は冷却される。給湯用熱交換器138の高温側通過部138bを通過して低温となった湯は、第1下部口128から貯湯タンク126の下部に流入する。低温側通過部138aから送り出された高温の上水は、混合サーボ144からの低温の上水と混合されて、設定温度に調温されてから、給湯管194に供給される。
(給湯単独加熱運転)
貯湯タンク126の上部にもともと高温の湯がない場合や、上記の蓄熱利用運転によって貯湯タンク126の高温の湯を使いきった場合、すなわち貯湯タンク126が湯切れしている場合には、HPユニット200とバーナ102を利用して上水の加熱を行う。
図4に給湯単独加熱運転の様子を示す。給湯単独加熱運転の開始時において、メインコントローラ160は、三方弁122のポートaとポートbを連通させ、三方弁118のポートbとポートcを連通させ、三方弁140のポートaとポートbを連通させ、三方弁132のポートaとポートbを連通させる。またメインコントローラ160は、流量分配弁168において、ポートBを全閉とし、ポートCを全開とする。さらにメインコントローラ160は、給湯用ポンプ130を駆動し、バーナ102での燃焼を開始する。HPコントローラ206は、コンプレッサ214、ファン210および水循環ポンプ202を駆動する。
水循環ポンプ202と給湯用ポンプ130の駆動によって第2下部口124を通して貯湯タンク126の下部から水が吸い出され、吸い出された水は三方弁122と水往き管196を経由して、ガスクーラー216の水通過部216bに流入する。ガスクーラー216でのCOとの熱交換によって加熱された湯は、水戻り管198と三方弁118を経由して、バーナ102のバーナ入口102aに流入する。バーナ102で加熱された湯は、バーナ出口102bから流量分配弁168、三方弁140を経由して、給湯用熱交換器138の高温側通過部138bに流入する。給湯用熱交換器138で上水を加熱して低温となった湯は、三方弁132を経由して、第1下部口128を通して貯湯タンク126の下部に戻される。
以上のように、給湯単独運転においては、貯湯タンク126が湯切れする前は、貯湯タンク126に貯えられた湯を給湯用熱交換器138に供給して上水を加熱し、貯湯タンク126が湯切れした後は、HPユニット200とバーナ102を順に経由した湯を給湯用熱交換器138に供給して上水を加熱する。給湯管194には貯湯タンク126の湯は供給されず、給湯用熱交換器138で加熱された上水が供給されるため、給湯箇所に常に清浄な湯を供給することができる。
本実施例の給湯暖房装置10によれば、貯湯タンク102が湯切れした後は、熱効率の高いHPユニット200による加熱と、立ち上がりの早いバーナ102による加熱を併用する構成としている。このような構成とすることによって、バーナ102のみで加熱する場合よりも高い熱効率を実現し、かつHPユニット200のみで加熱する場合よりも給湯温度の立ち上がりを早くすることができる。
また本実施例の給湯暖房装置10では、加熱手段としてバーナ102を備えているため、貯湯タンク126が湯切れした場合でも、所望の設定温度で給湯を続けることができる。加熱手段として電熱器等を利用する場合に比べて、貯湯タンク126の容量を小さくして、給湯暖房装置10を小型化することができる。
(暖房単独運転)
以下では給湯暖房装置10の暖房単独運転について説明する。なお本実施例の給湯暖房装置10では、暖房運転と風呂の追い焚き運転はほぼ同じ態様で行われるため、以下では暖房運転を例として説明する。
低温暖房装置や高温暖房装置の運転が開始されると、メインコントローラ160は暖房単独運転を開始する。
(暖房単独蓄熱利用運転)
暖房運転開始時において、タンク上部サーミスタ120aで検出される水温が所定値を超える場合には、貯湯タンク126の上部には十分に高温な湯が貯えられている。すなわち、貯湯タンク126は湯切れしていない。この場合には、HPユニット200やバーナ102を用いた加熱を行うことなく、貯湯タンク126の蓄熱を利用して、高温暖房装置や低温暖房装置に暖房の熱源としての湯を供給する。
図5に暖房単独蓄熱利用運転の様子を示す。暖房単独蓄熱利用運転においては、メインコントローラ160は、三方弁118のポートaとポートbを連通し、三方弁122のポートbとポートcを連通する。また、メインコントローラ160は、流量調整弁168のポートCを全閉にして、ポートBを全開にする。さらにメインコントローラ160は、暖房用ポンプ162を駆動する。
暖房用ポンプ162の駆動によって、第2上部口116を通して貯湯タンク126の上部から湯が吸いだされ、三方弁118、バーナ102、流量分配弁168を経由して、高温暖房往き管184に送られる。なお、暖房単独蓄熱利用運転の際にはバーナ102は燃焼しておらず、バーナ102のバーナ入口102aに流入した湯は、加熱されることなくバーナ出口102bから送り出される。高温暖房往き管184に送られた湯は、高温暖房装置での暖房に利用されて、低温となって暖房戻り管182から流入する。
暖房戻り管182から流入した低温の湯は、シスターン164の底部に流入する。シスターン164内の湯は底部から吸い出されて、一部が低温暖房往き管180に流れ、残りは三方弁122を経由して第2下部口124から貯湯タンク126の底部に戻される。低温暖房往き管180に送られた湯は、低温暖房装置での暖房に利用されて、低温となって暖房戻り管182から流入する。
(暖房単独加熱運転)
貯湯タンク126の上部にもともと高温の湯がない場合や、上記の蓄熱利用運転によって貯湯タンク126の高温の湯を使いきった場合、すなわち貯湯タンク126が湯切れている場合には、HPユニット200とバーナ102を利用して、高温暖房装置や低温暖房装置に暖房の熱源としての湯を供給する。
図6に暖房単独加熱運転の様子を示す。暖房単独加熱運転の開始時において、メインコントローラ160は、三方弁122のポートaとポートcを連通させ、三方弁118のポートbとポートcを連通させる。またメインコントローラ160は、流量分配弁168において、ポートBを全開とし、ポートCを全閉とする。さらにメインコントローラ160は、暖房用ポンプ162を駆動する。HPコントローラ206は、コンプレッサ214、ファン210および水循環ポンプ202を駆動する。
水循環ポンプ202と暖房用ポンプ162の駆動によってシスターン164から吸い出された低温の湯は、一部が低温暖房往き管180に流れ、残りが三方弁122と水往き管196を経由して、ガスクーラー216の水通過部216bに流入する。ガスクーラー216でのCOとの熱交換によって加熱された湯は、水戻り管198と三方弁118を経由して、バーナ102のバーナ入口102aに流入する。バーナ102で加熱された湯は、バーナ出口102bから流量分配弁168を経由して、高温暖房往き管184に送られる。高温暖房装置での暖房に利用されて低温となった湯と、低温暖房装置での暖房に利用されて低温となった湯は、暖房戻り管182から流入してシスターン164に戻される。
以上のように、暖房単独運転においては、貯湯タンク126が湯切れする前は、貯湯タンク126に貯えられた湯を高温暖房往き管184に供給して暖房に利用し、貯湯タンク126が湯切れした後は、HPユニット200とバーナ102を順に経由した湯を高温暖房往き管184に供給する。高温暖房装置や低温暖房装置との間で循環する湯は、その後に給湯が行われる際にも給湯管194へ供給されることがないので、高温暖房装置や低温暖房装置の熱交換器には、ダブルウォール型のものを用いる必要がない。また、貯湯タンク126の湯を高温暖房装置や低温暖房装置へ直接送り出す構成としたことにより、従来は必要とされていた、貯湯タンク126の湯で暖房用の熱媒を加熱する暖房用の熱交換器が不要となっている。これによって、暖房運転時に熱交換器での熱損失が発生せず、暖房運転において高い熱効率を実現することができる。
(給湯暖房運転)
以下では給湯暖房装置10の給湯暖房運転について説明する。給湯暖房装置10は、暖房単独運転の最中に給湯が開始される場合や、給湯単独運転の最中に暖房が開始される場合に、以下のような給湯暖房運転を行う。
なお上述したように、本実施例の給湯暖房装置10では、給湯運転と風呂の湯張り運転はほぼ同じ態様で行われる。また、本実施例の給湯暖房装置10では、暖房運転と風呂の追い焚き運転はほぼ同じ態様で行われる。従って、以下で説明する給湯運転と暖房運転の同時運転は、例えば暖房運転と風呂の湯張り運転が同時に行われる場合や、給湯運転と風呂の追い焚き運転が同時に行われる場合についてもほぼ同じ態様で応用することができる。
(給湯暖房蓄熱利用運転)
給湯暖房運転開始時において、タンク上部サーミスタ120aで検出される水温が所定値を超える場合には、貯湯タンク126の上部には十分に高温な湯が貯えられている。すなわち、貯湯タンク126は湯切れしていない。この場合には、HPユニット200やバーナ102を用いた加熱を行うことなく、貯湯タンク126の蓄熱を利用して、上水の加熱と、高温暖房装置や低温暖房装置への湯の供給を行う。
図7に給湯暖房蓄熱利用運転の様子を示す。給湯暖房蓄熱利用運転においては、メインコントローラ160は、三方弁140のポートaとポートcを連通し、三方弁132のポートaとポートbを連通し、三方弁118のポートaとポートbを連通し、三方弁122のポートbとポートcを連通する。またメインコントローラ160は、流量分配弁168のポートBを全開にし、ポートCを全閉にする。さらにメインコントローラ160は、給湯用ポンプ130と暖房用ポンプ162を駆動する。
給湯用ポンプ130の駆動によって、第1上部口110を通して貯湯タンク126の上部から湯が吸いだされ、吸いだされた湯は三方弁140を経由して給湯用熱交換器138の高温側通過部138bに流入する。上水を加熱して低温となった湯は、三方弁132を経由して、第1下部口128から貯湯タンク126の下部に戻される。
暖房用ポンプ162の駆動によって、第2上部口116を通して貯湯タンク126の上部から湯が吸いだされ、三方弁118、バーナ102、流量分配弁168を経由して、高温暖房往き管184に送られる。なお、給湯暖房蓄熱利用運転の際にはバーナ102は燃焼しておらず、バーナ102のバーナ入口102aに流入した湯は、加熱されることなくバーナ出口102bから送り出される。流量分配弁168を経由して高温暖房往き管184に送られた湯は、高温暖房装置での暖房に利用されて、低温となって暖房戻り管182から戻される。
暖房戻り管182から流入した水は、シスターン164の底部に流入する。シスターン164内の水は底部から吸い出されて、一部が低温暖房往き管180に流れ、残りは三方弁122を経由して第2下部口124から貯湯タンク126の底部に戻される。低温暖房往き管180に送られた湯は、低温暖房装置での暖房に利用されて、低温となって暖房戻り管182から流入する。
(給湯暖房加熱運転)
貯湯タンク126の上部にもともと高温の湯がない場合や、上記の蓄熱利用運転によって貯湯タンク126の高温の湯を使いきった場合、すなわち貯湯タンク126が湯切れしている場合には、HPユニット200とバーナ102を利用して、上水の加熱と、高温暖房装置や低温暖房装置への湯の供給を行う。
図8に給湯暖房加熱運転の様子を示す。給湯暖房加熱運転の開始時において、メインコントローラ160は、三方弁122のポートaとポートcを連通させ、三方弁118のポートbとポートcを連通させ、三方弁140のポートaとポートbを連通させ、三方弁132のポートbとポートcを連通させる。またメインコントローラ160は、流量分配弁168の流量比率を決定して、流量分配弁168を決定された流量比率に調整する。さらにメインコントローラ160は、給湯用ポンプ130と暖房用ポンプ162を駆動する。HPコントローラ206は、コンプレッサ214、ファン210および水循環ポンプ202を駆動する。
水循環ポンプ202、給湯用ポンプ130および暖房用ポンプ162の駆動によってシスターン164の底部から吸い出された湯は、一部が低温暖房往き管180に流れ、残りが三方弁122と水往き管196を経由してガスクーラー216の水通過部216bに流入する。ガスクーラー216でのCOとの熱交換によって加熱された湯は、水戻り管198と三方弁118を経由して、バーナ102のバーナ入口102aに流入する。バーナ102で加熱された湯は、バーナ出口102bから流量分配弁168に流れ、調整された流量比率で給湯側(ポートC)と暖房側(ポートB)に分配される。
流量分配弁168で給湯側(ポートC)に分配された湯は、三方弁140を経由して給湯用熱交換器138の高温側通過部138bに流入し、低温側通過部138a内の上水を加熱する。給湯用熱交換器138で上水を加熱して低温となった湯は、三方弁132を経由して追い焚き経路170に合流し、暖房戻り管182を経由してシスターン164に戻される。
流量分配弁168で暖房側(ポートB)に分配された湯は、高温側暖房往き管184に送られて、高温暖房装置での暖房に利用される。高温暖房装置での暖房に利用されて低温となった湯は、暖房戻り管182から流入してシスターン164に戻される。
以下では流量分配弁168における流量比率の決定手法について説明する。
給湯暖房装置10を冬場に使用する場合や、寒冷地で使用する場合には、外気温が低く、給水温度も低い。外気温が低いと、HPユニット200での加熱能力は低下する。また給水温度が低いと、設定温度で給湯するために必要とされる加熱能力は大きくなる。そこで本実施例の給湯暖房装置10では、流量分配弁168における流量比率を当初から固定しておかずに、給湯の設定温度、および給水管190から給水される上水の給水温度と給水流量に応じて、流量分配弁168における流量比率を調整する。
給湯の設定温度がTset(℃)に設定されており、給水流量センサ142で検出される給水流量がFw(リットル/min)であり、給水サーミスタ143で検出される給水温度がTin(℃)である場合には、設定温度Tset(℃)で給湯するために給湯用熱交換器138で低温側通過部138aを流れる上水に与えるべき熱量Q(℃・リットル/min)は、次式で計算される。
Q=Fw(Tset−Tin)
給湯用熱交換器138の高温側通過部138bに流れ込む湯の流量をFd(リットル/min)、高温側通過部138bに流れ込む湯の温度をTh(℃)、高温側通過部138bから流れ出る湯の温度をTc(℃)とすると、熱量Q(℃・リットル/min)との間に以下の関係式が成り立つ。
Q=Fd(Th−Tc)
高温側通過部138bから流れ出る湯の温度Tc(℃)が、低温側通過部138aに流れ込む上水の温度Tin(℃)より所定温度差(例えば5℃)だけ高いと仮定すると、以下の関係式が得られる。
Q=Fd(Th−(Tin+5))
従って、設定温度Tset(℃)で給湯するために高温側通過部138bに流し込む必要がある湯の流量Fd(リットル/min)は、次式で計算される。
Fd=Q/(Th−(Tin+5))=Fw(Tset−Tin)/(Th−(Tin+5))
なお、高温側通過部138bに流れ込む湯の温度Th(℃)は、バーナ出口サーミスタ104で検出されるバーナ出口温度を用いることができる。
メインコントローラ160は、給水温度Tin(℃)、給水流量Fw(リットル/min)、バーナ出口温度Th(℃)、給湯の設定温度Tset(℃)から、上式に基づいて流量分配弁168のポートCから高温側通過部138bに流入させる流量Fd(リットル/min)を計算する。
メインコントローラ160は、給湯ポンプ130、暖房ポンプ162および水循環ポンプ202のそれぞれの駆動能力から、バーナ102から流量分配弁168のポートAに流れ込む湯の流量Fa(リットル/min)を取得することができる。従って、流量分配弁168のポートAに流れ込む湯の流量Fa(リットル/min)と、流量分配弁168のポートCから送り出す湯の流量Fd(リットル/min)から、流量分配弁168での流量比率を決定することができる。
本実施例の給湯暖房装置10は、上記のように流量分配弁168での流量比率を、給湯の設定温度や、給水温度、給水流量などに応じて調整するため、種々の気候条件においても、所望の設定温度で確実に給湯することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
図1は給湯暖房装置10の構成を示す図である。 図2は給湯暖房装置10の蓄熱運転の様子を示す図である。 図3は給湯暖房装置10の給湯単独蓄熱利用運転の様子を示す図である。 図4は給湯暖房装置10の給湯単独加熱運転の様子を示す図である。 図5は給湯暖房装置10の暖房単独蓄熱利用運転の様子を示す図である。 図6は給湯暖房装置10の暖房単独加熱運転の様子を示す図である。 図7は給湯暖房装置10の給湯暖房蓄熱利用運転の様子を示す図である。 図8は給湯暖房装置10の給湯暖房加熱運転の様子を示す図である。
符号の説明
10:給湯暖房装置
100:タンクユニット
102:バーナ
102a:バーナ入口
102b:バーナ出口
104:バーナ出口サーミスタ
106:シスターン給水弁
108:オーバーフロー排出口
110:第1上部口
112:オーバーフロー排出口
114:圧力開放口
116:第2上部口
118、122、132、140:三方弁
120a:タンク上部サーミスタ
120b:タンク下部サーミスタ
124:第2下部口
126:貯湯タンク
128:第1下部口
130:給湯用ポンプ
134:注湯電磁弁
135:湯張り経路
136:給湯サーミスタ
137:高温給湯サーミスタ
138:給湯用熱交換器
138a:低温側通過部
138b:高温側通過部
142:給水流量センサ
143:給水サーミスタ
144:混合サーボ
146:給水量サーボ
148:追い焚き用ポンプ
150:湯張り量センサ
152:水流スイッチ
154:追い焚き制御弁
156:追い焚き用熱交換器
156a:内側流路
156b:外側流路
158:風呂サーミスタ
160:メインコントローラ
162:暖房用ポンプ
164:シスターン
166:水位センサ
166a:上限水位電極
166b:下限水位電極
168:流量分配弁
170:追い焚き経路
172:シスターン給水路
180:低温暖房往き管
182:暖房戻り管
183:バイパス経路
184:高温暖房往き管
186:風呂戻り管
188:風呂往き管
190:給水管
192:オーバーフロー管
194:給湯管
196:水往き管
198:水戻り管
200:HPユニット
202:水循環ポンプ
204:膨張弁
206:HPコントローラ
208:蒸発器
210:ファン
214:コンプレッサ
216:ガスクーラー
216a:CO通過部
216b:水通過部

Claims (3)

  1. 給湯装置であって、
    湯を貯える貯湯タンクと、
    大気から吸熱して湯を沸かすヒートポンプと、
    燃料の燃焼によって湯を沸かす燃焼装置と、
    湯との熱交換によって上水を加熱する熱交換器と、
    熱交換器で加熱された上水を給湯箇所へ供給する給湯管を備えており、
    貯湯タンクが湯切れする前は、貯湯タンクの湯を熱交換器に供給し、
    貯湯タンクが湯切れした後は、ヒートポンプと燃焼装置を順に経由した湯を貯湯タンクを介さずに熱交換器に直接供給することを特徴とする給湯装置。
  2. 給湯暖房装置であって、
    湯を貯える貯湯タンクと、
    大気から吸熱して湯を沸かすヒートポンプと、
    燃料の燃焼によって湯を沸かす燃焼装置と、
    湯との熱交換によって上水を加熱する熱交換器と、
    熱交換器で加熱された上水を給湯箇所へ供給する給湯管と、
    湯を暖房装置に送る暖房往き管と、
    湯を暖房装置から戻す暖房戻り管を備えており、
    給湯運転の際に、貯湯タンクが湯切れする前は、貯湯タンクの湯を熱交換器に供給し、貯湯タンクが湯切れした後は、ヒートポンプと燃焼装置を順に経由した湯を貯湯タンクを介さずに熱交換器に直接供給し、
    暖房運転の際に、貯湯タンクが湯切れする前は、貯湯タンクの湯を暖房往き管に供給し、貯湯タンクが湯切れした後は、ヒートポンプと燃焼装置を順に経由した湯を貯湯タンクを介さずに暖房往き管に直接供給することを特徴とする給湯暖房装置。
  3. 熱交換器へ供給する湯の流量と暖房往き管に供給する湯の流量の比率を調整可能な流量分配弁をさらに備えることを特徴とする請求項2の給湯暖房装置。
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