JP4779878B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱手段で沸き上げられた給湯用の湯を貯える貯湯タンクを備える貯湯式給湯装置に関するものであり、特に、貯えられた湯の熱量を用いて浴槽内の浴水を追い焚きする浴水追い焚き手段に関する。
従来、この種の貯湯式給湯装置として、例えば、特許文献1に示すように、貯湯タンク内に二つの熱交換器を配設し、その二つの熱交換器に浴槽内の浴水を循環させて追い焚きする浴水追い焚き手段を備えているものが知られている。
この装置では、二つの熱交換器の一方が貯湯タンクの高温部に配設され、他の一方が高温部下方に配設されている。浴水追い焚き手段は、浴水の追い焚き負荷に基づいて運転区分された複数の運転モードを有し、その運転モードに応じて二つの熱交換器を使い分けて浴水を追い焚きしている。
具体的に、浴水追い焚き手段は、冷めた浴水を急速に追い焚きする急速追い焚き運転モードのときに、二つの熱交換器に浴水を循環させて追い焚きするように構成し、浴水を所定温度に保温する保温モードのときに、高温部下方に配設された熱交換器に浴水を循環させて追い焚きするように構成している。
特開2004−245462号公報
しかしながら、上記特許文献1では、浴水の追い焚きを行うと、貯湯タンク内部では、熱交換器近傍の湯温が低下して湯の対流が生ずる。この対流が貯湯タンクの下方まで広がると、貯湯タンク下方の湯温が上昇する。その結果、貯湯タンク内には給水温度よりも高めの温度帯の水が貯められることになる。
これにより、例えば、上記特許文献1のような高温の給湯の湯を沸き上げる超臨界式ヒートポンプサイクルからなる加熱手段を用いると、給水温度が高くなってくると高圧圧力が上昇することで運転効率(COP=加熱能力/消費電力)が低下する問題がある。
また、上記特許文献1では、熱交換器を二つに分けて配設しているため、二つの熱交換器に接続される浴水循環水経路および流れ方向を切り替えるための切替弁などが浴水追い焚き手段に複雑に配設される。つまり、部品点数が多いため部品コストの増加と配管長さの増加による熱損失の増加の問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたものであり、部品点数を低減してコストの低減が図れるとともに、加熱手段の運転効率の向上が図れる貯湯式給湯装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項7に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、給水源から水が給水側に供給され、給湯用の湯を貯える貯湯タンク(1)と、給水側から取水し、沸き上げた湯を貯湯タンク(1)の上方に送り込む加熱手段(2)と、貯湯タンク(1)内に熱交換器(41)を配設し、この熱交換器(41)に浴槽内の浴水を循環させて追い焚きする浴水追い焚き手段(40)と、浴水追い焚き手段(40)を制御する制御手段(200)とを備える貯湯式給湯装置において、熱交換器(41)は、第1導入口(41a)と導出口(41c)との間に少なくとも一つ以上の第2導入口(41b)を有するように形成され、かつ貯湯タンク(1)の上方から、導出口(41c)、第2導入口(41b)、第1導入口(41a)の順に下方に向けて配設されており、浴水追い焚き手段(40)は、追い焚きするときに、第1導入口(41a)または第2導入口(41b)に浴槽内の浴水を循環させて追い焚きするように構成し、制御手段(200)は、浴水を追い焚きするための追い焚き必要熱量(Q1)と、貯湯タンク(1)内に配設された熱交換器(41)の周辺のうち、第2導入口(41b)よりも上方に貯えられた貯湯熱量(Q2)とに応じて第1導入口(41a)または第2導入口(41b)を選択して熱交換器(41)に浴水を導入するように浴水追い焚き手段(40)を制御し、制御手段(200)は、貯湯熱量(Q2)が追い焚き必要熱量(Q1)よりも大きいときに、第2導入口(41b)に浴水を導入するように浴水追い焚き手段(40)を制御し、制御手段(200)は、貯湯熱量(Q2)が追い焚き必要熱量(Q1)よりも小さいときに、第1導入口(41a)に浴水を導入するように浴水追い焚き手段(40)を制御することを特徴としている。
この発明によれば、貯湯タンク(1)内部では、追い焚きを行うと、熱交換器(41)近傍の湯温が低下して湯の対流が生ずる。この対流によって低下した湯は、周りの湯と混ざりながら貯湯タンク(1)の下方に流れる。熱交換器(41)のうち、第1導入口(41a)よりも上方に配設される第2導入口(41b)に浴水を循環させることで、貯湯タンク(1)の上方で熱交換させることができる。
これにより、熱交換器(41)近傍の湯温が低下して対流が発生しても、貯湯タンク(1)の下方へ対流の影響を小さくすることができる。従って、貯湯タンク(1)下方の湯温を上昇させることが少ないため加熱手段の運転効率の向上が図れる。
また、一つの熱交換器(41)に二つ以上の導入口(41a、41b)を設けて受熱面積を可変できるように構成されていることで、従来のように二つの熱交換器(41)を配設するよりも、浴水循環水流路および流れ方向を切り替えるための切替弁などの浴水追い焚き手段(40)に配設する構成部品点数を低減できる。これにより、コストの低減が図れる。さらに、浴水循環水流路の配管長さの減少により熱損失の低減も図れる。
この発明によれば、具体的には、貯湯熱量(Q2)と追い焚き必要熱量(Q1)とに応じて受熱面積を可変できることにより、貯湯熱量(Q2)の大小によって熱交換器(41)を使い分けることができる。例えば、貯湯熱量(Q2)が追い焚き必要熱量(Q1)よりも大きいときは、熱交換器(41)上方の受熱面積で追い焚きすることができる。これにより、熱交換器(41)近傍の湯温が低下して対流が発生しても、貯湯タンク(1)の下方へ対流の影響を小さくすることができる。
この発明によれば、貯湯タンク(1)上方に貯えられた湯の貯湯熱量(Q2)の変動に応じた追い焚きを行うことができる。また、追い焚き中におけるヒートポンプユニット2の沸き上げ運転を防止できる。これにより、システム全体の運転効率の向上が図れる。
請求項2に記載の発明では、浴水追い焚き手段(40)には、追い焚き必要熱量(Q1)を求めるための温度情報、および容積情報を検出する追い焚き熱量検出手段(45、46、48)が設けられ、貯湯タンク(1)内には、貯湯熱量(Q2)を求めるための温度情報、および容積情報を検出する貯湯熱量検出手段(32、33)が設けられ、制御手段(200)は、追い焚き熱量検出手段(45、46、48)で検出された温度情報、および容積情報に基づいて追い焚き必要熱量(Q1)を求める追い焚き熱量演算手段(200a)と、貯湯熱量検出手段(32、33)で検出された温度情報、および容積情報に基づいて貯湯熱量(Q2)を求める貯湯熱量演算手段(200b)とを有することを特徴としている。
この発明によれば、追い焚き熱量演算手段(200a)と貯湯熱量演算手段(200b)とを有することで、貯湯熱量(Q2)に応じた追い焚きを行うことができる。また、貯湯熱量検出手段(32、33)は既存のセンサを活用することで容易に検出することができる。
請求項3に記載の発明では、制御手段(200)は、貯湯熱量(Q2)が追い焚き必要熱量(Q1)と同等のときに、第2導入口(41b)に浴水を導入するように浴水追い焚き手段(40)を制御することを特徴としている。
この発明によれば、貯湯タンク(1)上方に貯えられた高温の湯と浴水とを熱交換することができる。これにより、熱交換器(41)近傍の湯温が低下して対流が発生しても、貯湯タンク(1)の下方へ対流の影響を小さくすることができる。
請求項4に記載の発明では、浴水追い焚き手段(40)には、第1導入口(41a)および第2導入口(41b)のそれぞれの上流側に逆止弁(47)が設けられていることを特徴としている。この発明によれば、追い焚きを行っていないときに、熱交換器(41)内の浴水が浴水循環水流路に回りこむことがない。換言すると、貯湯タンク(1)内に貯えられた高温の湯が浴水を介して外部に漏洩する熱損失の低減が図れる。また、追い焚き中には、一方の浴水循環水流路に熱交換器(41)内の浴水が回りこむことがない。
請求項5に記載の発明では、加熱手段(8)は、ヒートポンプサイクルからなるヒートポンプユニット(2)であることを特徴としている。この発明によれば、追い焚きによってヒートポンプユニット(2)の給水温度の上昇を防止できることで、ヒートポンプユニット(2)において運転効率の向上が図れることで好適である。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明を適用した第1実施形態の貯湯式給湯装置を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。本実施形態の貯湯式給湯装置は、図1に示すように、1は耐食性に優れた金属製(例えば、ステンレス製)の貯湯タンクであり、外周部に図示しない断熱材が配置されており、高温の給湯用の湯を長時間に渡って保温することができるようになっている。
貯湯タンク1は縦長形状であり、その底面には導入口11が設けられ、この導入口11には貯湯タンク1内に水道水を導入する給水経路である導入管12が接続されている。導入管12には温度検出手段である給水サーミスタ21が設けられており、導入管12内の温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。
また、導入管12には導入される水道水の水圧が所定圧となるように調節するとともに、断水などにおける湯の逆流を防止する減圧逆止弁51が設けられている。そして、導入管12の給水サーミスタ21および減圧逆止弁51が設けられた位置より下流の給水分岐点12aと後述する混合弁16とはバイパス経路である給水配管15により繋がれている。
一方、貯湯タンク1の最上部には導出口13が設けられ、この導出口13には貯湯タンク1内の湯を導出するための給湯経路である導出管14が接続されている。なお、導出管14の経路途中には、図示しない逃がし弁を有する排出配管が接続されており、貯湯タンク1内の圧力が所定圧以上に上昇した場合には、貯湯タンク1内の湯を外部に排出して、貯湯タンク1等にダメージを与えないようになっている。
16は混合手段である混合弁であり、導出管14と給水配管15との合流点に配置されている。そして、混合弁16は開口面積比(導出管14に連通する湯側の開度と給水配管15に連通する水側の開度の比率)を調節することにより、導出管14からの湯と給水配管15からの水道水との混合比を調節できるようになっている。
なお、混合弁16はサーボモータ等の駆動源により弁体を駆動して各経路の開度を調節する電動弁であり、後述する制御装置200からの制御信号により作動するとともに、作動状態を制御装置200に出力するようになっている。
また、混合弁16の出口側には、混合湯経路である配管17が接続されている。この配管17は図示しない給湯水栓、シャワー水栓および浴槽3等へ混合された給湯水を導く配管である。そして、配管17には温度検出手段である給湯サーミスタ71と給湯検出手段である流量カウンタ72が設けられており、給湯サーミスタ71は配管17内の温度情報を、流量カウンタ72は配管17内の流量情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。
なお、流量カウンタ72が配管17内の水の流れを検出したときには、給湯水栓、シャワー水栓および浴槽3等のいずれかで湯が使用されている。このとき制御装置200は、給湯設定温度に応じて、まず給水サーミスタ21からの温度情報と後述する出湯サーミスタ32からの温度情報とから混合弁16の開口面積比を概略調節し、その後給湯サーミスタ71からの温度情報に基づいて給湯温度が設定温度となるように混合弁16の開口面積比を微細制御するようになっている。
また、貯湯タンク1の下部には、貯湯タンク1内の水を吸入するための給水側である吸入口18が設けられ、貯湯タンク1の上部には、貯湯タンク1内に湯を吐出する吐出口19が設けられている。吸入口18と吐出口19とは循環回路20で接続されており、循環回路20の一部は加熱手段であるヒートポンプユニット2内に配置されている。
循環回路20のヒートポンプユニット2内に配置された部分には、図示しない熱交換器が設けられており、給水側である吸入口18から吸入した貯湯タンク1内の水を高温冷媒との熱交換により加熱し、吐出口19から貯湯タンク1内に戻すことにより貯湯タンク1内の水を沸き上げることができる。
なお、本実施形態の加熱手段であるヒートポンプユニット2は、図示しない圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器などのヒートポンプサイクルを構成する冷媒機能部品からなる超臨界ヒートポンプである。この超臨界ヒートポンプとは、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となるヒートポンプサイクルを言い、例えば、二酸化炭素、エチレン、エタン、酸化窒素などを冷媒とするヒートポンプサイクルである。
因みに、超臨界ヒートポンプによれば、一般的なヒートポンプサイクルよりも高温(例えば、85℃〜90℃程度)の給湯水を沸き上げることができる。また、ヒートポンプユニット2は後述する制御装置200からの制御信号により作動するとともに、作動状態を制御装置200に出力するようになっている。
次に、貯湯タンク1の上部外壁面には、貯湯タンク1内上部の水温を検出する出湯サーミスタ32が設けられており、導出口13から導出される水の温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。
また、貯湯タンク1の外壁面には複数の(本例では6つの)水位サーミスタ33が縦方向にほぼ等間隔に配置され、貯湯タンク1内に満たされた水の各水位レベルでの温度情報を後述する制御装置200に出力される。
従って、後述する制御装置200は、水位サーミスタ33からの温度情報に基づいて、貯湯タンク1内上方の沸き上げられた湯と貯湯タンク1内下方の沸き上げられる前の水との温度境界位置を検出できる。また、縦方向に配列された水位サーミスタ33の各水位レベルにより容積情報が検出できる。
さらに、これら水位サーミスタ33うち、最も上方に設けられた水位サーミスタ33は、後述する熱交換器41の第2導入口41bの配設位置とほぼ同等の高さに配置されている。すなわち、この水位サーミスタ33および上述した出湯サーミスタ32は、第2導入口41bの配設位置より貯湯タンク1内上方に貯えられる湯における後述する貯湯熱量Q2を求めるときの温度情報、容積情報を検出するための熱量検出手段(詳しくは後述する)である。
次に、浴水追い焚き手段40は、熱交換器である追い焚き用熱交換器41と、その追い焚き用熱交換器41に浴槽3内の浴水を導入させて浴槽3内に戻す浴水循環水流路49とから構成される。追い焚き用熱交換器41は、貯湯タンク1内上方、つまり給湯水が高温(例えば、85℃〜90℃程度)となる部位に配設して、内部を流通する浴水に受熱させる熱交換器である。
本実施形態の追い焚き用熱交換器41は、図1に示すように、パイプをコイル状に形成し、その下端に第1導入口41a、上端に導出口41c、および第1導入口41aと導出口41cとの間に第2導入口41bを設けるとともに、貯湯タンク1上方から、導出口41c、第2導入口41b、第1導入口41aの順に下方に向けて貯湯タンク1に配設されている。
これにより、第1導入口41aから導出口41cに至る受熱面積と、第2導入口41bから導出口41cに至る受熱面積とが可変できるように形成されている。つまり、追い焚きを行うときに、追い焚き用熱交換器41全体に浴水を循環させるか、または、追い焚き用熱交換器41の上方のみに浴水を循環させるかのいずれか一方に使い分けるように形成している。
従って、浴水循環水流路49は、浴槽3内の浴水を追い焚き用熱交換器41の第1導入口41aに導く第1往き管49a、この第1往き管49aの中途を分岐して追い焚き用熱交換器41の第2導入口41bに接続される第2往き管49b、追い焚き用熱交換器41で熱交換された浴水を浴槽3内に戻す戻り管49c、および追い焚き用熱交換器41を迂回するバイパス管49dから構成される。
そして、第1往き管49aには、上流側から順に、水圧スイッチ48、流量カウンタ45、循環ポンプ43、浴水温サーミスタ46、第1三方弁42a、および第2三方弁42bが設けられている。また、戻り管49cには、その下流側に追い焚きサーミスタ44が設けられている。この追い焚きサーミスタ44は戻り管49cを流通する浴水の湯温を検出する水温センサであり、浴槽3内に戻される浴水温度である。
水圧スイッチ48は、浴槽3内にお湯張りされた浴水の湯量、つまり、浴槽内の浴水の水位レベルを求めるための水圧を検出するセンサである。流量カウンタ45は第1往き管49aを流通する浴水の流量情報を検出するセンサである。循環ポンプ43は浴槽内の浴水を追い焚き用熱交換器41に圧送する電動ポンプである。
浴水温サーミスタ46は、第1往き管49aを流通する浴水の湯温を検出する水温センサである。ここで、水圧スイッチ48、流量カウンタ45および浴水温サーミスタ46は、後述する追い焚き必要熱量Q1を求めるための流量情報、容積情報、温度情報を検出する追い焚き熱量検出手段(詳しくは後述する)である。
第1三方弁42aは、浴水を追い焚き用熱交換器41に流通(図中に示す矢印a)させるか、追い焚き用熱交換器41を迂回するバイパス管49dに流通(図中に示す矢印b)させるかのいずれか一方に流通方向を切り替えるための切替弁である。
また、第2三方弁42bは、浴水を追い焚き用熱交換器41の第1導入口41aに流通(図中に示す矢印d)させるか、追い焚き用熱交換器41の第2導入口41bに流通(図中に示す矢印c)させるかのいずれか一方に流通方向を切り替えるための切替弁である。
なお、水圧スイッチ48、流量カウンタ45、浴水温サーミスタ46および追い焚きサーミスタ44は、それぞれの容積情報、温度情報を後述する制御装置200に出力するようにされ、循環ポンプ43、第1三方弁42a、第2三方弁42bは後述する制御装置200により制御される。
また、浴槽3内の浴水の温度を検出するときは、第1三方弁42aをバイパス管49d側に流れ方向を切り替えるとともに、循環ポンプ43を作動させることで、浴槽3内の浴水が第1往き管49a、バイパス管49d、戻り管49c、浴槽3の順に循環されて浴水温サーミスタ46により浴水の湯温を検出できる。
また、追い焚きを行うときは、第1三方弁42aの流れ方向を追い焚き用熱交換器41側に切り替えることで、浴槽3内の浴水が第1往き管49a、追い焚き用熱交換器41、戻り管49c、浴槽3の順に循環されて、浴水温サーミスタ46により検出された浴水の湯温が所定温度になるまで循環するように制御される。
このときに、第2三方弁42bの流れ方向を第1導入口41a側に切り替えることで、浴槽3内の浴水が追い焚き用熱交換器41全体に循環されて追い焚きすることができる。また、第2三方弁42bの流れ方向を第2導入口41b側に切り替えることで、浴槽3内の浴水が追い焚き用熱交換器41の上方のみに循環されて追い焚きすることができる。第2三方弁42bの制御については後述する。
次に、200は制御手段である制御装置であり、各サーミスタ21、32、33、44、46、からの温度情報、流量カウンタ45、72からの流量情報、水圧スイッチ48からの容積情報および図示しない操作盤に設けられた操作スイッチからの操作信号等に基づいて、ヒートポンプユニット2、混合弁16、第1、第2三方弁42a、42b、循環ポンプ43等のアクチュエータ類を制御するように構成されている。
また、制御装置200には、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵のROM(図示せず)には、予め設定された追い焚き制御プログラムが設けられており、この追い焚き制御プログラムによりヒートポンプユニット2および浴水追い焚き手段40を制御して浴槽3内の浴水を追い焚きするようにしている。
また、制御装置200には、各センサ45、46、48で検出された温度情報、容積情報に基づいて追い焚き必要熱量Q1を求める追い焚き熱量演算手段200aと、各サーミスタ32、33で検出された温度情報、容積情報に基づいて貯湯熱量Q2を求める貯湯熱量演算手段200bとを有している(詳しくは後述する)。
なお、図示しない操作盤には、操作スイッチとして、電源スイッチ、給湯設定温度スイッチ、湯張りスイッチ、湯張り設定温度スイッチ、追い焚きスイッチ、追い焚き設定温度スイッチなどが設けられている。また、図示しない操作盤は、浴室内や台所等の湯を使用する場所の近傍に設置され、操作盤以外は、屋外等の適所に設置されている。
次に、上記構成による貯湯式給湯装置の作動について説明する。まず、ヒートポンプユニット2は、貯湯タンク1に高温の湯を貯える沸き上げ運転を電力料金が安い時間帯に行うようにしている。具体的には、電力料金が安い時間帯になると図示しない電源スイッチがオンされることで、制御装置200は、ヒートポンプユニット2を制御させて沸き上げ運転を行う。
この沸き上げ運転が実行されると、制御装置200は、貯湯タンク1に設けられた各サーミスタ32、33からの温度情報等や、図示しない操作盤により設定された時刻情報等に基づいて、適宜ヒートポンプサイクル2を作動させ貯湯タンク1内の水を加熱して高温(例えば85℃の湯)の給湯水を貯えておく。
そして、貯えられた高温の給湯水を水と混合させて台所、洗面所、浴槽3などの給湯対象個所に給湯するとともに、給湯水の熱量を用いて浴水を追い焚きするものである。ところで、貯湯式給湯装置の作動は、給湯の用途に供するときと、浴水を追い焚きするときでは制御装置200および各構成部品の作動が異なるため、給湯の用途に供する一例として、給湯水栓を開弁して給湯するときと、浴水を追い焚きするときの作動について述べる。
まず、給湯水栓を開弁して給湯するときは、流量カウンタ72が配管17内の水の流れを検出することにより、制御装置200は、給湯設定温度に応じて、給水サーミスタ21からの温度情報と出湯サーミスタ32からの温度情報とから混合弁16の開口面積比を概略調節し、その後、給湯サーミスタ71からの温度情報に基づいて出湯温度が給湯設定温度となるように混合弁16の開口面積比を微細制御する。
これにより、貯湯タンク1内の高温の給湯水と給水配管15からの水との混合された混合湯が配管17を介して出湯する。そして、貯湯タンク1内上部から高温の給湯水が導出されることにより、導入管12より水道水が貯湯タンク1の下方に導入される。従って、温度境界位置が貯湯タンク1の上方に移動する。つまり、給湯の用途に供するときには、順次温度境界位置が上方に変動するとともに、貯湯タンク1内の残湯熱量が低下していく。
次に、浴水を追い焚きするときの作動を図2ないし図4に基づいて説明する。図2は制御装置200による追い焚き運転の制御処理を示すフローチャートである。図3は貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも同等もしくは大きいときの熱交換器41に循環する浴水の流れを示す形態図である。図4は貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも小さいときの熱交換器41に循環する浴水の流れを示す形態図である。
本実施形態の追い焚き運転の制御処理は、貯湯熱量Q2と追い焚き必要熱量Q1とに応じて熱交換器41を使い分けるように制御している。具体的には、図2に示すように、ステップ201にて、追い焚きスイッチ(図示せず)が操作しているか否かを判定する。
追い焚きスイッチ(図示せず)が操作しておれば、ステップ202にて、第1三方弁42aの流れ方向をb方向(図1参照)に切り替えて循環ポンプ43を作動させる。これにより、浴槽3内の浴水が熱交換器41を迂回して循環水経路49を循環する。
次に、ステップ203にて、水圧スイッチ48で検出される水位レベルによる浴槽3内の浴水の湯量L、流量カウンタ45で検出される流量情報、浴水温サーミスタ46で検出される浴水湯温T1、水位サーミスタ33および出湯サーミスタ32で検出される温度情報および容積情報などを読み込む。
そして、次のステップ204にて、浴水温サーミスタ46で検出された浴水湯温T1と追い焚き設定温度スイッチ(図示せず)で設定された設定温度とを比較する。具体的には、浴水湯温T1が設定温度よりも同等もしくは小さいか否かを判定する。ここで、浴水湯温T1が設定温度よりも大きいときは待機している。ここで、浴水湯温T1が設定温度よりも同等もしくは小さいときはステップ205に移行する。
ステップ205にて、第1三方弁42aの流れ方向をa方向(図1参照)に切り替えて追い焚き制御を開始する。これにより、浴槽3内の浴水が熱交換器41に向けて流れる。そして、ステップ206にて、熱量演算手段200aにより浴水を追い焚きするための追い焚き必要熱量Q1を求めるとともに、貯湯熱量演算手段200bにより貯湯熱量Q2を求める。
一方の追い焚き必要熱量Q1は、因みに、追い焚き必要熱量(Q1)=(設定温度−浴水温T1)×容積より容易に求めることができる。ここで、設定温度は、湯張り設定温度スイッチ(図示せず)にて設定された温度であり、容積は、予め流量カウンタ45および水圧スイッチ48により、単位湯量あたりの水位の上昇量を求めてその値を制御装置200内に記憶させておくことにより、水圧スイッチ48からの検出値から浴槽3内の浴水の容積を求めることができる。
もう一方の貯湯熱量Q2は、貯湯タンク1内の貯湯熱量のうち、熱交換器41の上部周辺における給湯水の貯湯熱量Q2である。つまり、熱交換器41の第2導入口41bの配設位置より貯湯タンク1内上方に貯えられた給湯水の貯湯熱量Q2である。
因みに、貯湯熱量(Q2)=(出湯温度+第2導入口近傍温度)/2×容積より容易に求めることができる。ここで、出湯温度は出湯サーミスタ32で検出された湯温であり、第2導入口近傍温度は水位サーミスタ33で検出された湯温である。また、容積は、予め水位サーミスタ33の配設位置により、その位置における容積が制御装置200内に記憶されている。
そして、次のステップ207において、求めた追い焚き必要熱量Q1と貯湯熱量Q2とを比較して、貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも大きいか否かを判定する。ここで、貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも大きいとき(Q2≧Q1)には、ステップ208にて、第2三方弁42bの流れ方向をc方向(図3参照)に切り替えて追い焚き運転を実行する。
これにより、浴槽3内の浴水が第2導入口41bに流通して熱交換器41に循環させて浴水を加熱する。つまり、熱交換器41全体のうち、上部の受熱面積によって浴水の追い焚きが行われる。
逆に、貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも小さいとき(Q2<Q1)には、ステップ209にて、第2三方弁42bの流れ方向をd方向(図4参照)に切り替えて追い焚き運転を実行する。これにより、浴槽3内の浴水が第1導入口41aに流通して熱交換器41に循環させて浴水を加熱する。つまり、熱交換器41全体の受熱面積によって浴水の追い焚きが行われる。
換言すると、熱交換器41周辺の貯湯タンク1内の貯湯熱量Q2が充分あるときには、ステップ208のような制御を行って熱交換器41の上方の受熱面積によって浴水を追い焚きし、貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも小さいときには、ステップ208のような制御を行って熱交換器41全体の受熱面積によって浴水を追い焚きしている。
ここで、熱交換器41全体のうち、上部の受熱面積によって浴水の追い焚きを行うと、熱交換器41の内部を循環する冷めた浴水によって熱交換器41の周辺の湯から熱を奪っている。熱交換器41の周辺では、浴水に熱を奪われた湯が対流によって貯湯タンク1下方に向かって流れる。この冷めた湯は周りの湯と混ざりながら下方に移動していくため下方に行くにつれ流れが弱くなる。
このためステップ208のように、熱交換器41の上方の受熱面積によって追い焚きを行えば、冷めた湯が貯湯タンク1下方に到達する前に流れが弱くなる。つまり、貯湯タンク1下方への対流の影響を少なくできる。これにより、給水側である吸入口18近傍の水の温度を上昇させることはない。
しかも、貯湯タンク1内の湯は、給湯などの用途に使用されることで給水側である吸入口18の近傍には水道水が供給されて温度境界位置が上昇している。これらのことにより、ヒートポンプユニット2で沸き上げ運転を行うときに給水温度が上昇していないことで運転効率COPの向上が図れる。
一方、熱交換器41の上方周辺の貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも足りないときには、熱交換器41周辺全体の貯湯熱量によって浴水を追い焚きするようにしている。これは、追い焚き中におけるヒートポンプユニット2の沸き上げ運転を防止したものである。
ところで、この種のヒートポンプユニット2では、電力料金の安い時間帯以外に、貯湯タンク1内の貯湯熱量が低下するたびに沸き上げ運転を行うと、システム全体の効率低下をきたす恐れがある。つまり、頻繁に沸き上げ運転を行うと、余分な残湯熱量を貯えることになるのでシステム全体の運転効率が悪くなる。本実施形態では、追い焚き中におけるヒートポンプユニット2の沸き上げ運転を省いたものである。 これにより、運転効率の向上が図れる。
なお、湯切れを防止するためには、最低貯湯熱量を電力料金の安い時間帯に対する時間帯毎に設定しておいて、その時間帯における最低貯湯熱量を下回ったときに、ヒートポンプユニット2の沸き上げ運転を実行するように設定しても良い。
そして、ステップ210にて、浴水湯温T1を監視する。ここでは、浴水湯温T1が設定温度を超えたか否かを判定している。ここで、浴水湯温T1が設定温度に達したら、ステップ211にて、第1三方弁42aの流れ方向をb方向(図1参照)に切り替えて熱交換器41を迂回させるようにして温度調整している。
なお、追い焚き中に追い焚きスイッチ(図示せず)をOFF操作すると、ステップ201にて、追い焚きスイッチ(図示せず)がOFFであると判定し、ステップ212にて、循環ポンプ43を停止させる。
以上の第1実施形態による貯湯式給湯装置によれば、制御装置200は、浴水を追い焚きするための追い焚き必要熱量Q1と、貯湯タンク1内に配設された熱交換器41の周辺のうち、第2導入口41bよりも上方に貯えられた貯湯熱量Q2とに応じて第1導入口41aまたは第2導入口41bのいずれか一つを選択して熱交換器41に浴水を導入するように浴水追い焚き手段40を制御している。
これによれば、貯湯熱量Q2と追い焚き必要熱量Q1とに応じて受熱面積を可変できることにより、貯湯熱量Q2の大小によって熱交換器41を使い分けることができる。例えば、貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも同等もしくは大きいときは、熱交換器41上方の受熱面積で追い焚きすることができる。
これにより、熱交換器41近傍の湯温が低下して対流が発生しても、貯湯タンク1の下方へ対流の影響を小さくすることができる。従って、貯湯タンク1下方の湯温を上昇させることが少ないためヒートポンプユニット2の運転効率の向上が図れる。
また、一つの熱交換器41に二つの導入口41a、41bを設けて受熱面積を可変できるように構成されていることで、従来のように二つの熱交換器41を配設するよりも、浴水循環水流路49および流れ方向を切り替えるための三方弁42a、42bなどの浴水追い焚き手段40に配設する構成部品点数を低減できる。これにより、コストの低減が図れる。さらに、浴水循環水流路49の配管長さの減少により熱損失の低減も図れる。
また、制御装置200は、貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも同等もしくは大きいときに、第2導入口41bに浴水を導入するように浴水追い焚き手段40を制御している。これによれば、貯湯タンク1上方に貯えられた高温の湯と浴水とを熱交換することができる。これにより、熱交換器41近傍の湯温が低下して対流が発生しても、貯湯タンク1の下方へ対流の影響を小さくすることができる。
また、制御装置200は、貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも小さいときに、第1導入口41aに浴水を導入するように浴水追い焚き手段40を制御している。これによれば、貯湯タンク1上方に貯えられた湯の貯湯熱量Q2の大小に応じた追い焚きを行うことができる。また、追い焚き中におけるヒートポンプユニット2の沸き上げ運転を防止できる。これにより、システム全体の運転効率の向上が図れる。
(第2実施形態)
本実施形態では、図5に示すように、第1往き管49aおよび第2往き管49bの下流側に逆止弁47を設けている。換言すると、二つの導入口41a、41bの上流側に逆止弁47を設けている。これによると、追い焚きを行っていないときに、熱交換器41内の浴水が浴水循環水流路49に回りこむことがない。換言すると、貯湯タンク1内に貯えられた高温の湯が浴水を介して外部に漏洩する熱損失の低減が図れる。なお、追い焚き中には、一方の浴水循環水流路49に熱交換器41内の浴水が回りこむことがない。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、熱交換器41を第1導入口41aと導出口41cとの間に第2導入口41bを設けて受熱面積を可変するように形成したが、これに限らず、具体的には、図6に示すように、熱交換器41を第1導入口41aと導出口41cとの間に二つもしくはそれ以上の第2導入口41bを設けて受熱面積を可変するように形成しても良い。
また、以上の実施形態では、本発明を圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器などのヒートポンプサイクルを構成する冷媒機能部品からなる超臨界ヒートポンプからなるヒートポンプユニット2に適用したが、これに限らず、一般のヒートポンプサイクルを構成する加熱手段に適用しても良い。
本発明の第1実施形態における貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における制御装置200による追い焚き運転の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも同等もしくは大きいときの熱交換器41に循環する浴水の流れを示す形態図である。 本発明の第1実施形態における貯湯熱量Q2が追い焚き必要熱量Q1よりも小さいときの熱交換器41に循環する浴水の流れを示す形態図である。 本発明の第2実施形態における貯湯式給湯装置の全体構成を示す模式図である。 他の実施形態における熱交換器41の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
1…貯湯タンク
2…ヒートポンプユニット(加熱手段)
32…出湯サーミスタ(貯湯熱量検出手段)
33…水位サーミスタ(貯湯熱量検出手段)
40…浴水追い焚き手段
41…熱交換器
41a…第1導入口、導入口
41b…第2導入口、導入口
41c…導出口
40…浴水追い焚き手段
45…流量カウンタ(追い焚き熱量検出手段)
46…浴水温サーミスタ(追い焚き熱量検出手段)
48…水圧スイッチ(追い焚き熱量検出手段)
200…制御装置(制御手段)
200a…追い焚き熱量演算手段
200b…貯湯熱量演算手段
Q1…追い焚き必要熱量
Q2…貯湯熱量

Claims (5)

  1. 給水源から水が給水側に供給され、給湯用の湯を貯える貯湯タンク(1)と、
    前記給水側から取水し、沸き上げた湯を前記貯湯タンク(1)の上方に送り込む加熱手段(2)と、
    前記貯湯タンク(1)内に熱交換器(41)を配設し、前記熱交換器(41)に浴槽内の浴水を循環させて追い焚きする浴水追い焚き手段(40)と、
    前記浴水追い焚き手段(40)を制御する制御手段(200)とを備える貯湯式給湯装置において、
    前記熱交換器(41)は、第1導入口(41a)と導出口(41c)との間に少なくとも一つ以上の第2導入口(41b)を有するように形成され、かつ前記貯湯タンク(1)の上方から、前記導出口(41c)、前記第2導入口(41b)、前記第1導入口(41a)の順に下方に向けて配設されており、
    前記浴水追い焚き手段(40)は、追い焚きするときに、前記第1導入口(41a)または前記第2導入口(41b)に浴槽内の浴水を循環させて追い焚きするように構成し
    前記制御手段(200)は、浴水を追い焚きするための追い焚き必要熱量(Q1)と、前記貯湯タンク(1)内に配設された前記熱交換器(41)の周辺のうち、前記第2導入口(41b)よりも上方に貯えられた貯湯熱量(Q2)とに応じて前記第1導入口(41a)または第2導入口(41b)を選択して前記熱交換器(41)に浴水を導入するように前記浴水追い焚き手段(40)を制御し、
    前記制御手段(200)は、前記貯湯熱量(Q2)が前記追い焚き必要熱量(Q1)よりも大きいときに、前記第2導入口(41b)に浴水を導入するように前記浴水追い焚き手段(40)を制御し、
    前記制御手段(200)は、前記貯湯熱量(Q2)が前記追い焚き必要熱量(Q1)よりも小さいときに、前記第1導入口(41a)に浴水を導入するように前記浴水追い焚き手段(40)を制御することを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 前記浴水追い焚き手段(40)には、前記追い焚き必要熱量(Q1)を求めるための温度情報、および容積情報を検出する追い焚き熱量検出手段(45、46、48)が設けられ、
    前記貯湯タンク(1)内には、前記貯湯熱量(Q2)を求めるための温度情報、および容積情報を検出する貯湯熱量検出手段(32、33)が設けられ、
    前記制御手段(200)は、
    前記追い焚き熱量検出手段(45、46、48)で検出された温度情報、および容積情報に基づいて前記追い焚き必要熱量(Q1)を求める追い焚き熱量演算手段(200a)と、
    前記貯湯熱量検出手段(32、33)で検出された温度情報、および容積情報に基づいて前記貯湯熱量(Q2)を求める貯湯熱量演算手段(200b)とを有することを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
  3. 前記制御手段(200)は、前記貯湯熱量(Q2)が前記追い焚き必要熱量(Q1)と同等のときに、前記第2導入口(41b)に浴水を導入するように前記浴水追い焚き手段(40)を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯装置。
  4. 前記浴水追い焚き手段(40)には、前記第1導入口(41a)および前記第2導入口(41b)のそれぞれの上流側に逆止弁(47)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  5. 前記加熱手段(8)は、ヒートポンプサイクルからなるヒートポンプユニット(2)であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
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