JP2019184116A - 給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】湯水の有無の誤判定を防止することができる給湯機を提供する。【解決手段】給湯機は、浴槽に接続されたふろ循環回路に設けられたふろ循環ポンプと、ふろ循環回路の内部の圧力を検知する圧力センサと、ふろ循環ポンプの動作前の圧力センサの検出値とふろ循環ポンプの動作停止後の圧力センサの検出値との差分が予め設定された閾値以下のときは浴槽に湯水があると判定する制御部と、を備えた。【選択図】図2

Description

この発明は、給湯機に関する。
特許文献1は、給湯機を開示する。当該給湯機において、圧力センサは、ふろ循環回路においてふろ循環ポンプの1次側に設けられる。当該給湯機は、ふろ循環ポンプの動作前とふろ循環ポンプの動作時との圧力センサの検出値の差分に基づいてふろ循環回路の内部の湯水の有無を判定する。
特開平03−213951号公報
しかしながら、特許文献1に記載の給湯機においては、ふろ循環回路のはい回し、浴室の設置の高さ、ふろ循環回路の内部の残水状況等により、ふろ循環ポンプの動作前とふろ循環ポンプの動作時との圧力センサの検出値の差分は、様々な値となる。このため、湯水の有無が誤判定されることもある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。湯水の有無の誤判定を防止することができる給湯機を提供することである。
この発明に係る給湯機は、浴槽に接続されたふろ循環回路に設けられたふろ循環ポンプと、ふろ循環回路の内部の圧力を検知する圧力センサと、ふろ循環ポンプの動作前の圧力センサの検出値とふろ循環ポンプの動作停止後の圧力センサの検出値との差分が予め設定された閾値以下のときは浴槽に湯水があると判定する制御部と、を備えた。
この発明によれば、湯水の有無の誤判定を防止することができる。
実施の形態1における給湯機の構成図である。 実施の形態1における給湯機のふろ循環運転時における湯水の流れを説明するための図である。 実施の形態1における給湯機が適用される浴槽に湯水がない状態でふろ循環ポンプを動作させた場合の水位センサの検出値の一例を示す図である。 図3の破線で囲まれた部分の拡大図である。 実施の形態1における給湯機のふろ循環ポンプの動作中におけるふろ循環ポンプの1次側の配管圧損が増加した場合とふろ循環ポンプの2次側の配管圧損が増加した場合の水位センサの検出値を示す図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態1.
図1は実施の形態1における給湯機の構成図である。なお、本実施の形態では、給湯機の例として、貯湯式給湯機を用いて説明を行うが、給湯機は、貯湯式給湯機以外の構成でもよい。図1において、浴槽1は、家庭の浴室等に設けられる。浴槽アダプタ2は、浴槽1の内側面に設けられる。貯湯式給湯機3は、HPユニット4とタンクユニット5とリモコン装置8とを備える。
HPユニット4は、ヒートポンプサイクルを利用する。具体的には、HPユニット4において、空気熱交換器9と圧縮機10と水冷媒熱交換器11の1次側と膨張弁12とは、冷媒循環配管13を介して環状に接続される。水冷媒熱交換器11の2次側の入側は、HP往き配管14の出側に接続される。水冷媒熱交換器11の2次側の出側は、HP戻り配管15の入側に接続される。HPユニット4において、外気温度センサ16は、外気の温度を検出し得るように設けられる。入水温度センサ17は、流入する湯水の温度を検出し得るように設けられる。
空気熱交換器9は、冷媒循環配管13の冷媒と大気中との間で熱交換を行い得るように設けられる。圧縮機10は、冷媒を圧縮することにより冷媒の温度を上げ得るように設けられる。水冷媒熱交換器11は、1次側に流れる冷媒と2次側に流れる低温水との間で熱交換を行い得るように設けられる。水冷媒熱交換器11において、1次側に流れる冷媒と水道等の水源から直接供給される低温水との間で熱交換してもよい。膨張弁12は、冷媒を膨張させることにより冷媒の温度を下げ得るように設けられる。
タンクユニット5において、貯湯タンク18の下部は、低温水が流入され得るように設けられる。貯湯タンク18の上部は、高温水が流入され得るように設けられる。貯湯タンク18の上部と下部とは、温度差が生じた湯水を貯留し得るように設けられる。水導入口18a、水導出口18b、水導入口18cは、貯湯タンク18の下部に設けられる。温水導出口18dは、貯湯タンク18の上部に設けられる。温水導出入口18eは、貯湯タンク18の上部に設けられる。中温水導出口18fは、貯湯タンク18の中間部に設けられる。中温水導入口18gは、貯湯タンク18の上部と中間部との間に設けられる。貯湯温度センサ19と貯湯温度センサ20と貯湯温度センサ21とは、貯湯タンク18の表面に高さを変えて取り付けられる。貯湯温度センサ19は、中温水導出口18fの直上において貯湯タンク18の中間部に設けられる。貯湯温度センサ20は、貯湯温度センサ19の上方において貯湯タンク18の上部に設けられる。貯湯温度センサ21は、貯湯温度センサ19の下方において貯湯タンク18の下部に設けられる。
第1給水配管22aの入側は、水道等の水源に接続される。第1給水配管22aは、水道等の水源から水の供給を受け得るように設けられる。第2給水配管22bの出側は、途中から分岐する。第3給水配管22cの入側は、第2給水配管22bの出側の一方に接続される。第3給水配管22cの出側は、水導入口18aに接続される。第4給水配管22dの入側は、第2給水配管22bの出側の他方に隣接する。水導出口配管23の入側は、後述の中温水切換弁29のcポートに接続される。温水導出配管24の入側は、温水導出口18dの合流地点から分岐される。温水導出配管24の出側は、途中から分岐する。
減圧弁25は、第1給水配管22aの出側に接続される。減圧弁25は、第2給水配管22bの入側に接続される。減圧弁25は、第1給水配管22aから供給された水の圧力を調整し得るように設けられる。
三方弁26は、aポートとbポートとcポートとを備える。三方弁26は、aポートとcポートをつなぐ流路とbポートとcポートをつなぐ流路とを切り替え得るように設けられる。aポートは、水導出口配管23の出側に接続される。
第1四方弁27は、aポートとbポートとcポートとdポートとを備える。第1四方弁27は、aポートとcポートとをつなぐ経路とaポートとdポートとをつなぐ経路とbポートとcポートとをつなぐ経路とbポートとdポートとをつなぐ経路との間で流路を切り替え得るように設けられる。
第2四方弁28は、aポートとbポートとcポートとdポートとを備える。第2四方弁28は、aポートとbポートとをつなぐ経路とaポートとcポートとをつなぐ経路とaポートとdポートとをつなぐ経路との間で流路を切り替え得るように設けられる。
中温水切換弁29は、aポートとbポートとcポートとを備える。中温水切換弁29は、bポートとcポートとをつなぐ経路とaポートとcポートとをつなぐ経路との間で流路を切り替え得るように設けられる。
給湯用混合弁30は、第4給水配管22dの出側の一方に接続される。給湯用混合弁30は、温水導出配管24の出側の一方に接続される。給湯用混合弁30は、温水導出配管24から供給される高温水と第4給水配管22dから供給される低温水または中温水との流量比を調整することにより設定された温度の湯水を生成し得るように設けられる。
ふろ用混合弁31は、第4給水配管22dの出側の他方に接続される。ふろ用混合弁31は、温水導出配管24の出側の他方に接続される。ふろ用混合弁31は、温水導出配管24から供給される高温水と第4給水配管22dから供給される低温水または中温水との流量比を調整することにより設定された温度の湯水を生成し得るように設けられる。
第1温水配管32aの入側は、第1四方弁27のdポートに接続される。第1温水配管32aの出側は、第2四方弁28のaポートに接続される。第2温水配管32bの入側は、第1四方弁27のcポートに接続される。第2温水配管32bの出側は、水導入口18cに接続される。第3温水配管32cの入側は、第2四方弁28のbポートに接続される。第3温水配管32cの出側は、温水導出入口18eに接続される。第4温水配管32dの入側は、第2四方弁28のdポートに接続される。第4温水配管32dの出側は、温水導出口18dに接続される。第5温水配管32eの入側は、第2四方弁28のcポートに接続される。第5温水配管32eの出側は、中温水導入口18gに接続される。
第1送水配管33aの入側は、三方弁26のcポートに接続される。第1送水配管33aの出側は、HP往き配管14の入側に接続される。第2送水配管33bの入側は、第1送水配管33aの出側に接続される。第2送水配管33bの出側は、第1四方弁27のaポートに接続される。中温配管34の出側は、中温水切換弁29のbポートに接続される。中温配管34の入側は、中温水導出口18fに接続される。第1タンク循環配管35aの入側は、温水導出入口18eに接続される。第2タンク循環配管35bの出側は、中温配管34の途中に接続される。第3タンク循環配管35cの出側は、三方弁26のbポートに接続される。第3タンク循環配管35cは、途中において第2タンク循環配管35bの入側に接続される。
熱源ポンプ36は、第1送水配管33aに設けられる。熱源ポンプ36は、タンクユニット5の各種配管に湯水を循環させ得るように設けられる。ふろ用熱交換器37の1次側の入側は、第1タンク循環配管35aの出側に接続される。ふろ用熱交換器37の1次側の出側は、第3タンク循環配管35cの入側に接続される。ふろ用熱交換器37は、第1タンク循環配管35a側から供給される高温水を利用して、2次側の対象水を加熱し得るように設けられる。ふろ用熱交換器37は、貯湯タンク18の下部から供給される低温水を利用して2次側の対象水から熱を回収して冷却し得るように設けられる。逆止弁38は、第2タンク循環配管35bに設けられる。逆止弁38は、貯湯タンク18の中間部から貯湯タンク18の下部へ向かう湯水の流れを阻害する方向に設けられる。
給湯配管39の入側は、給湯用混合弁30に接続される。給湯配管39は、湯水が給湯用混合弁30から流入し得るように設けられる。ふろ配管40の入側は、ふろ用混合弁31に接続される。ふろ配管40は、ふろ用混合弁31から流入し得るように設けられる。
ふろ往き配管41の入側は、ふろ用熱交換器37の2次側の出側に接続される。ふろ往き配管41の出側は、浴槽アダプタ2に接続される。ふろ往き配管41は、途中においてふろ配管40の出側に接続される。ふろ往き配管41は、湯水がふろ配管40から供給され得るように設けられる。ふろ戻り配管42の入側は、浴槽アダプタ2に接続される。ふろ戻り配管42の出側は、ふろ用熱交換器37の2次側の入側に接続される。
ふろ循環ポンプ43は、ふろ戻り配管42に設けられる。ふろ循環ポンプ43は、浴槽水を循環させ得るように設けられる。ふろ往き温度センサ44は、ふろ往き配管41に設けられる。ふろ往き温度センサ44は、ふろ用熱交換器37から供給された湯水の温度を検出し得るように設けられる。ふろ戻り温度センサ45は、ふろ戻り配管42に設けられる。ふろ戻り温度センサ45は、浴槽1から供給された浴槽水の温度を検出し得るように設けられる。水位センサ46は、ふろ戻り配管42においてふろ循環ポンプ43の2次側に設けられる。水位センサ46は、圧力センサとして、ふろ戻り配管42の内部の圧力を検出し得るように設けられる。水位センサ46は、ふろ戻り配管42の内部の圧力の検出結果に基づいて浴槽1の内部の残水の水位レベルを検出し得るように設けられる。
給湯栓47は、給湯配管39の出側に接続される。給湯栓47は、湯水が給湯配管39から流入し得るように設けられる。給湯栓47は、図示されないシャワー、図示されないカラン等に湯水を供給し得るように設けられる。ふろ用電磁弁48は、ふろ配管40の途中に設けられる。ふろ用電磁弁48は、ふろ配管40を開閉し得るように設けられる。ふろ用流量センサ49は、ふろ配管40においてふろ用電磁弁48よりも入側に設けられる。ふろ用流量センサ49は、ふろ配管40を通過する湯水の流量を羽根車の回転により検出し得るように設けられる。
制御部50は、HPユニット4の各種機器と電気的に接続される。制御部50は、タンクユニット5の各種機器と電気的に接続される。制御部50は、これらの機器の動作を制御し得るように設けられる。
例えば、制御部50は、貯湯温度センサ19と貯湯温度センサ20と貯湯温度センサ21との検出結果に基づいて貯湯タンク18の内部の湯水の温度分布を検出する。制御部50は、貯湯タンク18の内部の湯水の温度分布の検出結果に基づいて貯湯タンク18の内部の残湯量を把握する。制御部50は、貯湯タンク18の内部の残湯量に基づいてHPユニット4による貯湯タンク18の内部の湯水の沸上運転の開始および停止を制御する。
制御部50は、HPユニット4の運転を開始することにより沸上運転を開始する。その結果、低温水が貯湯タンク18の下部から流出する。当該低温水は、HP往き配管14を経由してHPユニット4に導かれる。その後、当該低温水は、水冷媒熱交換器11において加熱されることにより高温水となる。当該高温水は、HP戻り配管15を経由して貯湯タンク18の上部から当該貯湯タンク18の内部に流入することにより貯えられる。この際、貯湯タンク18の内部において、高温水は、上層部から貯えられていく。その結果、高温水の層が徐々に厚くなっていく。貯湯タンク18の内部の残湯量が予め設定された量を超えると、制御部50は、HPユニット4の運転を停止することにより沸上運転を停止する。
リモコン装置8は、制御部50と相互通信し得るように設けられる。リモコン装置8は、外部からの操作を受け付け得るように設けられる。例えば、リモコン装置8は、運転動作指令に対応した操作を受け付け得るように設けられる。例えば、リモコン装置8は、設定値の変更に対応した操作を受け付け得るように設けられる。
例えば、リモコン装置8は、図示されない操作部を備える。例えば、当該操作部は、使用者の操作を受け付けるように設けられる。例えば、当該操作部は、スイッチである。例えば、リモコン装置8は、図示されないマイクを備える。当該マイクは、使用者の音声の入力を受け付け得るように設けられる。
例えば、リモコン装置8は、図示されない表示部を備える。当該表示部は、貯湯式給湯機3の状態等の情報を表示し得るように設けられる。例えば、リモコン装置8は、スピーカーである。当該スピーカーは、貯湯式給湯機3の状態等の情報を音声で出力し得るように設けられる。
例えば、使用者がリモコン装置8において湯はり運転モードを選択すると、リモコン装置8において予め設定された温度および量の湯が生成される。当該湯は、浴槽1に供給される。例えば、使用者がリモコン装置8において風呂自動運転モードを選択すると、浴槽1の湯水の温度および量がリモコン装置8において設定された温度および湯量に維持されるように、必要に応じて浴槽1の湯水への昇温、冷却、たし湯、さし水が行われる。
図2は実施の形態1における給湯機のふろ循環運転時における湯水の流れを説明するための図である。ふろ循環運転において、ふろ循環ポンプ43が動作を開始すると、浴槽水は、循環を開始する。当該浴槽水は、浴槽1からふろ戻り配管42とふろ用熱交換器37とふろ往き配管41とを介して浴槽1に戻るように循環する。このように、当該浴槽水は、水位センサ46を含むふろ循環回路の内部を循環する。
図3は実施の形態1における給湯機が適用される浴槽に湯水がない状態でふろ循環ポンプを動作させた場合の水位センサの検出値の一例を示す図である。図4は図3の破線で囲まれた部分の拡大図である。例えば、図3と図4とは浴槽1に湯はりをする初期運転時の例を示す。
例えば、浴槽1への湯はりが貯湯式給湯機3から行われずに浴室の蛇口から行われた場合、浴槽1には湯水があるにもかかわらず、ふろ循環回路の内部には、湯水がない。この状態において、ふろ循環ポンプ43を動作させると、空運転となる。この場合、浴槽1の内部の湯水の有無が誤判定される。
当該誤判定の防止のため、図3に示されるように、循環運転に入る前にふろ用電磁弁48が開かれる。その結果、ふろ循環回路の内部は、湯水で満たされる。制御部50は、一定の湯量の給湯後に水位センサ46の検出値P(0)を記憶する。例えば、制御部50は、ふろ配管40の長さが最大になる条件でもふろ配管40の内部を湯水で満たせる量まで給湯した後に水位センサ46の検出値P(0)を記憶する。その後、制御部50は、ふろ循環ポンプ43を動作させる。
ふろ循環ポンプ43の動作直後においては、ふろ配管40の内部の残水が循環する。このため、水位センサ46は、ふろ循環ポンプ43の揚程から配管の圧損を除いた分の圧力を検出する。循環ポンプ43の動作がそのまま続くと、ふろ配管40の内部の残水がなくなる。このため、ふろ循環ポンプ43は、湯水を吐出することができない。その結果、水位センサ46の検出値は小さくなる。その後、制御部50は、ふろ循環ポンプ43を停止させて再び水位センサ46の検出値P(0)’を記憶する。
図4に示されるように、ふろ配管40の内部の残水量が減少すると、P(0)とP(0)’とにおいて、差分が発生している。具体的には、P(0)’の方が30mmから40mm程度大きい。浴槽1の内部に湯水がある場合は、ふろ循環ポンプ43の動作前後で、配管の内部および浴槽1の内部の湯水の量は変化しない。このため、P(0)とP(0)’とにおいて、差分は発生しない。
このため、制御部50は、P(0)とP(0)’との差分の値が予め設定された閾値以下の場合に水があると判定する。制御部50は、P(0)とP(0)’との差分の値が予め設定された閾値よりも大きい場合に水がないと判定する。この際の閾値は、水位センサ46の検出のばらつきを考慮して設定される。例えば、当該閾値は、10mmに設定される。
例えば、浴槽1の湯水を温める追いだき運転が行われる場合、追いだき運転前に浴槽1の内部の湯水の有無を確認するための循環動作が行われる。この際、P(0)またはP(0)’の記憶中に入浴者が浴槽1の内部において入出浴をした場合、P(0)とP(0)’とにおいて、差分が生じる。この場合、浴槽1の内部に湯水があるにもかかわらず、浴槽1の内部に湯水がないと誤判定され得る。また、空気が配管の内部にたまっていると、ふろ循環ポンプ43の動作により当該空気が排出された場合も、P(0)とP(0)’とにおいて、差分が生じる。この場合も、浴槽1の内部に水がないと誤判定され得る。
当該誤判定を防止するために、制御部50は、ふろ循環ポンプ43を2回動作させて、ふろ循環ポンプ43の2度目の動作前の水位センサ46の検出値P(0)’とふろ循環ポンプ43の2度目の停止後の水位センサ46の検出値P(0)’’との差分も測定する。制御部50は、ふろ循環ポンプ43の1度目の動作前とふろ循環ポンプ43の1度目の動作停止後の水位センサ46の検出値の差分、もしくは、ふろ循環ポンプ43の2度目の動作前とふろ循環ポンプ43の2度目の動作停止後の水位センサ46の検出値の差分がある場合に閾値以下である場合に浴槽1に湯水があると判定する。
続いて、ふろ循環ポンプ43の詳細な動作内容を説明する。ふろ循環ポンプ43の1度目の動作は、ふろ配管40の内部の残水を排出した後に浴槽1の内部の湯水の有無を判定することを目的とする。このため、制御部50は、ふろ循環ポンプ43を最大回転数で回転させる。さらに、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の1度目の動作時間をふろ配管40の長さが最長の場合でも浴槽1の湯水がふろ循環ポンプ43に引き込める時間に設定する。例えば、ふろ配管40の最長配管長時の配管容積が5Lで循環流量が5L/minで湯水を引き込める場合、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の1度目の動作時間を1minに設定する。
ここで、ふろ配管40の配管圧損が増加し、循環流量が著しく少なくなっている状況を考える。図3のふろ循環ポンプ43の1度目の動作時において、ふろ配管40内部の残水が充分に排出されない。この場合、ふろ循環ポンプ43の動作前の水位センサ46の検出値P(0)とふろ循環ポンプ43の動作停止後の水位センサ46の検出値P(0)’とにおいて、閾値よりも大きい差分が生じない。その結果、浴槽1に湯水があると誤判定され得る。
図5は実施の形態1における給湯機のふろ循環ポンプの動作中におけるふろ循環ポンプの1次側の配管圧損が増加した場合とふろ循環ポンプの2次側の配管圧損が増加した場合の水位センサの検出値を示す図である。1次側の配管が詰まって配管圧損が増加していくにつれて、ふろ循環ポンプ43の揚程が下がっていく。このため、水位センサ46の検出値が小さくなっていく。一方、2次側の配管圧損が増加していくにつれて、ふろ循環ポンプ43の揚程が上がっていく。このため、水位センサ46の検出値が大きくなっていく。
そこで、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の1度目の動作時間を設定する上で基準とした循環流量(5L/min)を下回る状況を検出した場合は、ふろ循環ポンプ43の動作中の水位センサ46の検出値P(β)が第1基準値以上かつ第1基準値よりも大きい第2基準値以下である場合を正常と判定する。図5の場合、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の動作中の水位センサ46の検出値Pが約2700以上かつ約5000である場合を正常と判定する。
ふろ循環ポンプ43の動作中の水位センサ46の検出値P(β)が第1基準値(約2700)未満である場合、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の1次側の配管圧損の増加に伴う循環流量不足であると判定する。ふろ循環ポンプ43の動作中の水位センサ46の検出値P(β)が第2基準値(約5000)を越える場合、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の2次側の配管圧損増加に伴う循環流量不足であると判定する。制御部50は、循環流量不足と判定した場合にリモコン装置8を介して使用者に循環流量不足の原因を示す情報を報知する。
当該判定が行われる場合、水位センサ46の検出値P(β)は浴槽1の設置の高さにより異なる。水位センサ46の検出値P(β)の影響を受けずに判定する場合、ふろ循環ポンプ43の動作中の水位センサ46検出値P(β)と2度目のふろ循環ポンプ43の動作停止後の水位センサ46検出値P(0)’’との差分で判定すればよい。この際の判定基準は、上記と同様に約2700から約5000を正常とすればよい。
また、ふろ循環ポンプ43の動作中に水位センサ46の検出値P(β)を取得する場合、P(β)に水位センサ46と浴槽1との間の水頭圧を加えた値が、水位センサ46の上限検出値以下に設定されていなければ、正確な判定ができない。このため、ふろ循環ポンプ43の動作中に水位センサ46の検出値P(β)を取得する場合、ふろ循環ポンプ43の回転数βは、P(β)に水位センサ46と浴槽1と間の水頭圧を加えた値が水位センサ46の上限検出値以下となるように設定されればよい。
以上で説明した実施の形態1によれば、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の動作前の水位センサ46の検出値とふろ循環ポンプ43の動作停止後の水位センサ46の検出値との差分が閾値以下である場合に浴槽1に湯水があると判定する。このため、浴槽1の湯水の有無の誤判定を防止することができる。
また、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の動作前の水位センサ46の検出値とふろ循環ポンプ43の動作停止後の水位センサ46の検出値との差分が閾値以下のときと閾値よりも大きいときとで異なる制御を行う。このため、状況に応じて適切な制御を行うことができる。
また、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の1度目の動作前とふろ循環ポンプ43の1度目の動作停止後の水位センサ46の検出値の差分、もしくは、ふろ循環ポンプ43の2度目の動作前とふろ循環ポンプ43の2度目の動作停止後の水位センサ46の検出値の差分がある場合に閾値以下である場合に浴槽1に湯水があると判定する。このため、浴槽1の湯水の有無を確実に判定することができる。
また、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の1度目の動作回転数をふろ循環ポンプ43の最大回転数とする。このため、ふろ配管40の内部の残水を排出した後、浴槽1の湯水の有無を確実に判定することができる。
また、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の1度目の動作時間をふろ配管40の長さが最長の場合でも浴槽1の湯水がふろ循環ポンプ43に引き込める時間に設定する。このため、ふろ配管40の内部の残水を排出した後、浴槽1の湯水の有無を確実に判定することができる。
また、ふろ循環ポンプ43の回転数βは、P(β)に水位センサ46と浴槽1との間の水頭圧を加えた値が水位センサ46の上限検出値以下となるように設定される。このため、ふろ循環ポンプ43の動作中に水位センサ46の検出値P(β)を正確に判定することができる。
また、ふろ循環ポンプ43の動作中の水位センサ46の検出値P(β)が第1基準値未満である場合、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の1次側の原因による循環不良と判定する。このため、循環不良の原因となっている箇所を把握することができる。
また、ふろ循環ポンプ43の動作中の水位センサ46の検出値P(β)が第2基準値を越える場合、制御部50は、ふろ循環ポンプ43の2次側の原因による循環不良と判定する。このため、循環不良の原因となっている箇所を把握することができる。
なお、ふろ循環回路が最大長で発生させることのできるふろ循環ポンプ43の基準回転数で動作させた際にふろ循環ポンプ43の1次側が閉塞したときの水位センサ46の検出値を第1基準値とすればよい。さらに、ふろ循環回路が最大長で発生させることのできるふろ循環ポンプ43の基準回転数で動作させた際にふろ循環ポンプ43の2次側が閉塞したときの水位センサ46の検出値を第2基準値とすればよい。この場合、循環不良の原因となっている箇所をより正確に把握することができる。
また、制御部50は、循環不良と判定した場合にリモコン装置8に循環不良の原因を示す情報を報知させる。このため、使用者に対して循環不良の原因となっている箇所を知らせることができる。
1 浴槽、 2 浴槽アダプタ、 3 貯湯式給湯機、 4 HPユニット、 5 タンクユニット、 8 リモコン装置、 9 空気熱交換器、 10 圧縮機、 11 水冷媒熱交換器、 12 膨張弁、 13 冷媒循環配管、 14 HP往き配管、 15 HP戻り配管、 16 外気温度センサ、 17 入水温度センサ、 18 貯湯タンク、 18a 水導入口、 18b 水導出口、 18c 水導入口、 18d 温水導出口、 18e 温水導出入口、 18f 中温水導出口、 18g 中温水導入口、 19 貯湯温度センサ、 20 貯湯温度センサ、 21 貯湯温度センサ、 22a 第1給水配管、 22b 第2給水配管、 22c 第3給水配管、 22d 第4給水配管、 23 水導出口配管、 24 温水導出配管、 25 減圧弁、 26 三方弁、 27 第1四方弁、 28 第2四方弁、 29 中温水切換弁、 30 給湯用混合弁、 31 ふろ用混合弁、 32a 第1温水配管、 32b 第2温水配管、 32c 第3温水配管、 32d 第4温水配管、 32e 第5温水配管、 33a 第1送水配管、 33b 第2送水配管、 34 中温配管、 35a 第1タンク循環配管、 35b 第2タンク循環配管、 35c 第3タンク循環配管、 36 熱源ポンプ、 37 ふろ用熱交換器、 38 逆止弁、 39 給湯配管、 40 ふろ配管、 41 ふろ往き配管、 42 ふろ戻り配管、 43 循環ポンプ、 44 ふろ往き温度センサ、 45 ふろ戻り温度センサ、 46 水位センサ、 47 給湯栓、 48 ふろ用電磁弁、 49 ふろ用流量センサ、 50 制御部

Claims (10)

  1. 浴槽に接続されたふろ循環回路に設けられたふろ循環ポンプと、
    前記ふろ循環回路の内部の圧力を検知する圧力センサと、
    前記ふろ循環ポンプの動作前の前記圧力センサの検出値と前記ふろ循環ポンプの動作停止後の前記圧力センサの検出値との差分が予め設定された閾値以下のときは前記浴槽に湯水があると判定する制御部と、
    を備えた給湯機。
  2. 前記制御部は、前記ふろ循環ポンプの動作前の前記圧力センサの検出値と前記ふろ循環ポンプの動作停止後の前記圧力センサの検出値との差分が前記閾値以下のときと前記閾値よりも大きいときとで異なる制御を行う請求項1に記載の給湯機。
  3. 前記制御部は、前記ふろ循環ポンプの動作と動作停止とを2度行い、前記ふろ循環ポンプの動作前と前記ふろ循環ポンプの1度目の動作停止後との前記圧力センサの検出値の差分、もしくは、前記ふろ循環ポンプの1度目の動作停止後と前記ふろ循環ポンプの2度目の動作停止後の前記圧力センサの検出値の差分が、前記閾値以下のときは前記浴槽に湯水があると判定する請求項1または請求項2に記載の給湯機。
  4. 前記制御部は、前記ふろ循環ポンプの1度目の動作回転数を前記ふろ循環ポンプの最大回転数とする請求項3に記載の給湯機。
  5. 前記制御部は、前記ふろ循環ポンプの1度目の動作時間を前記浴槽から前記ふろ循環ポンプまで湯水を引き込む時間として予め設定された時間とする請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の給湯機。
  6. 前記制御部は、前記圧力センサが前記ふろ循環ポンプの2次側に設けられている際に、前記圧力センサに検知される圧力に前記圧力センサと前記浴槽との間の水頭圧を加えた値が前記圧力センサの上限検出値以下以内になるように前記ふろ循環ポンプの2度目の回転数を制限する請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の給湯機。
  7. 前記制御部は、前記圧力センサが前記ふろ循環ポンプの2次側に設けられている際に、前記ふろ循環ポンプの2度目の動作中と前記ふろ循環ポンプの2度目の動作停止後との前記圧力センサの検出値の差分が予め設定された第1基準値未満の場合は、前記ふろ循環ポンプの1次側の原因による循環不良と判定する請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の給湯機。
  8. 前記制御部は、前記圧力センサが前記ふろ循環ポンプの2次側に設けられている際に、前記ふろ循環ポンプの2度目の動作中と前記ふろ循環ポンプの2度目の動作停止後との前記圧力センサの検出値の差分が前記第1基準値よりも大きい第2基準値を超える場合は、前記ふろ循環ポンプの2次側の原因による循環不良と判定する請求項7に記載の給湯機。
  9. 前記制御部は、前記圧力センサが前記ふろ循環ポンプの2次側に設けられている際に、前記ふろ循環回路が最大長で発生させることのできる前記ふろ循環ポンプの基準回転数で動作させた際に前記ふろ循環ポンプの1次側が閉塞したときの前記圧力センサの検出値を第1基準値とし、前記ふろ循環回路が最大長で発生させることのできる前記ふろ循環ポンプの基準回転数で動作させた際に前記ふろ循環ポンプの2次側が閉塞したときの前記圧力センサの検出値を第2基準値とする請求項8に記載の給湯機。
  10. 前記制御部は、循環不良と判定した場合に報知装置に循環不良の原因を示す情報を報知させる請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の給湯機。
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