JP4952479B2 - 給湯装置 - Google Patents
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Description
本発明の第1実施形態について図1乃至図12を用いて説明する。図1は、本実施形態における給湯装置の概略構成を示す模式図である。本実施形態の給湯装置は、貯湯式のヒートポンプ式給湯装置であり、貯湯タンク内に貯えられた温水やヒートポンプユニットで沸き上げられた温水を、シャワー、カラン、風呂の浴槽、手洗い栓などの給湯使用側端末に供給するものである。
まず、浴槽50への湯張りを行っていないときに給湯使用側端末で出湯操作がなされた場合(給湯時)における給湯装置の作動及び水や温水の流通経路について説明する。図2は、本実施形態の給湯装置における給湯時の水や温水の流通経路を示す模式図である。なお、図2並びに後に示す図3、図5、図6、図9及び図10では、水や温水が流通する経路を実線で示し、水や温水が流通しない経路を破線で示している。
次に、浴槽50への湯張りを行っているときに給湯使用側端末で出湯操作がなされた場合(同時給湯時)における給湯装置の作動及び水や温水の流通経路について説明する。図3は、本実施形態の給湯装置における同時給湯時の水や温水の流通経路を示す模式図である。図3に示すように、同時給湯時には、電磁弁35及び電動弁54が開となり、浴水循環ポンプ55は停止している。これにより、貯湯タンク1内の高温水及び中温水と給水流路29を介して供給される水とが適宜混合され、往き管52及び戻り管53を介して所定温度の温水が浴槽50内に出湯される。
次に、ヒートポンプユニット2で沸き上げられた温水を用いて浴槽50の湯張りを行う場合(直接湯張り時)における給湯装置の作動及び水や温水の流通経路について説明する。図5は、本実施形態の給湯装置における直接湯張り時の水や温水の流通経路を示す模式図である。図5に示すように、直接湯張り時には、循環ポンプ16aは停止状態にあり、沸上げ流量調節弁17の開度は0%(全閉)となり、切替弁32の直接出湯流路30上流側の開度は100%(中温水流路23側が閉)となり、切替弁36は貯湯タンク1側が開となっている。沸上げ流量調節弁17が全閉となるとともに切替弁32の直接出湯流路30上流側が開となることによって、ヒートポンプユニット2で沸き上げられた温水は貯湯タンク1内には流入せず、直接出湯流路30を介して給湯使用側端末に供給される。
次に、給湯使用側端末での出湯要求がなく、貯湯タンク1内の温水が不足している場合等に行われる貯湯運転時における給湯装置の作動及び水や温水の流通経路について説明する。図6は、本実施形態の給湯装置における貯湯運転時の水や温水の流通経路を示す模式図である。図6に示すように、貯湯運転時には、切替弁36は貯湯タンク1側が開となり、切替弁32の直接出湯流路30上流側の開度は0%となり、沸上げ流量調節弁17は後述する制御により所定開度で開かれる。これにより、貯湯タンク1内下部と貯湯タンク1内上部とが循環回路16を介して連通するとともに、直接出湯流路30が遮断される。循環ポンプ16a及びヒートポンプユニット2の運転が開始されることにより、貯湯タンク1内下部の水はヒートポンプユニット2で沸き上げられて貯湯タンク1内上部に送られ、貯湯タンク1内に貯湯される。
次に、浴槽50内の浴水の追焚きを行う場合における給湯装置の作動及び水や温水の流通経路について説明する。ヒートポンプユニット2の起動直後には温水が十分に加熱されないため、貯湯タンク1内の温水を用いた追焚きが行われる。図9は、貯湯タンク1内の温水による追焚き時の水や温水の流通経路を示す模式図である。図9に示すように、貯湯タンク1内の温水による追焚き時には、循環ポンプ16a及びヒートポンプユニット2の運転が開始され、沸上げ流量調節弁17の開度は0%となり、切替弁32の直接出湯流路30上流側の開度は50%(直接出湯流路30上流側及び中温水流路23側がいずれも中間開度で開)となり、切替弁36は追焚き回路60側が開(貯湯タンク1側が閉)となっている。
ヒートポンプユニット2の立上りが完了して沸上げ温度が高くなった場合、ヒートポンプユニット2で沸き上げられた温水による追焚きが行われる。図10は、ヒートポンプユニット2による追焚き時の水や温水の流通経路を示す模式図である。図10に示すように、ヒートポンプユニット2による追焚き時には、沸上げ流量調節弁17は、図4に示したような沸上げ温度低下制御により所定開度で開かれ、切替弁32の直接出湯流路30上流側の開度は0%となる。
次に、本発明の第2実施形態について図13を用いて説明する。図13は、本実施形態における給湯装置の概略構成を示す模式図である。図13に示すように、本実施形態の給湯装置は、第1実施形態の全量流量調節弁12に代えて、給水流路26のうち逆止弁27の下流側に設けられた流量調節弁70を有している。本実施形態では、貯湯タンク1内からの出湯量が多量になった場合、制御装置100が流量調節弁70の開度を低くする制御を行うようになっている。これにより、連れ回り現象による循環回路16内の水量の増加を抑えられるため、ヒートポンプユニット2での沸上げ温度の低下を防止できる。
上記実施形態では、流路遮断切替手段として切替弁32が設けられているが、直接出湯流路30のうち中温水流路23との接続点の上流側及び下流側と、中温水流路23との3箇所に開閉制御可能な2方弁をそれぞれ設けるようにしてもよい。
2 ヒートポンプユニット
10 給水流路(第1給水流路)
12 全量流量調節弁
16 循環回路
16a 循環ポンプ
17 沸上げ流量調節弁(流量調節手段)
18 分岐点
22 給湯流路
23 中温水流路
25 湯張り流路
26 給水流路(第2給水流路)
27 逆止弁
30 直接出湯流路
32 切替弁(流路遮断切替手段)
36 切替弁
50 浴槽
51 浴水循環回路
60 追焚き回路
70 流量調節弁(第2流量調節手段)
100 制御装置(制御手段)
Claims (10)
- 温水を貯える貯湯タンク(1)と、
前記貯湯タンク(1)外に設けられ、前記貯湯タンク(1)内下部と前記貯湯タンク(1)内上部とを接続する循環回路(16)と、
前記循環回路(16)を介して前記貯湯タンク(1)内下部の水を前記貯湯タンク(1)内上部に送る循環ポンプ(16a)と、
前記循環回路(16)を流れる水を加熱するヒートポンプユニット(2)と、
前記貯湯タンク(1)内下部に水を供給する第1給水流路(10)と、
前記第1給水流路(10)から分岐して、前記貯湯タンク(1)を経由せずに前記ヒートポンプユニット(2)に水を供給する第2給水流路(26)と、
前記貯湯タンク(1)内上部と給湯使用側端末とを接続し、前記給湯使用側端末に所定の出湯量の温水を供給する給湯流路(22)と、
前記循環回路(16)のうち前記ヒートポンプユニット(2)よりも下流側で前記貯湯タンク(1)よりも上流側に設けられた分岐点(18)と、
前記貯湯タンク(1)を経由せずに前記分岐点(18)と前記給湯流路(22)とを接続する直接出湯流路(30)と、
前記貯湯タンク(1)内中間部と前記直接出湯流路(30)とを接続する中温水流路(23)と、
前記循環回路(16)のうち前記分岐点(18)よりも下流側で前記貯湯タンク(1)よりも上流側に設けられ、前記循環回路(16)を介して前記貯湯タンク(1)内上部に流入する温水の流量を調節する流量調節手段(17)と、
前記直接出湯流路(30)を遮断して前記中温水流路(23)側からの温水を前記給湯流路(22)側に流すか、又は前記直接出湯流路(30)上流側からの温水を前記中温水流路(23)側若しくは前記給湯流路(22)側に切り替えて流す流路遮断切替手段(32)と、
前記流量調節手段(17)及び前記流路遮断切替手段(32)の作動制御を行う制御手段(100)と
を有することを特徴とする給湯装置。 - 前記制御手段(100)は、前記貯湯タンク(1)内下部の水を前記ヒートポンプユニット(2)により加熱して前記貯湯タンク(1)内上部に送る沸上げ運転中において、前記貯湯タンク(1)からの出湯量が所定量以上と判断したら、前記循環ポンプ(16a)の回転数を低下させるとともに、前記ヒートポンプユニット(2)による温水の沸上げ温度に基づいて前記流量調節手段(17)を制御することを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
- 前記制御手段(100)は、前記ヒートポンプユニット(2)により加熱される温水の沸上げ温度が所定の目標温度に達しないと判断したら、前記循環ポンプ(16a)の回転数を低下させるとともに、前記ヒートポンプユニット(2)による温水の沸上げ温度に基づいて前記流量調節手段(17)を制御することを特徴とする請求項2に記載の給湯装置。
- 前記制御手段(100)は、前記貯湯タンク(1)内下部の水を前記ヒートポンプユニット(2)により加熱して前記貯湯タンク(1)内上部に送る沸上げ運転中において、前記貯湯タンク(1)からの出湯量が所定量以上と判断したら、前記循環回路(16)を流れる温水の流量が少なくなるように前記流量調節手段(17)を制御するとともに、前記ヒートポンプユニット(2)による温水の沸上げ温度に基づいて前記循環ポンプ(16a)の回転数を制御することを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
- 前記制御手段(100)は、前記ヒートポンプユニット(2)により加熱される温水の沸上げ温度が所定の目標温度に達しないと判断したら、前記循環回路(16)を流れる温水の流量が少なくなるように前記流量調節手段(17)を制御するとともに、前記ヒートポンプユニット(2)による温水の沸上げ温度に基づいて前記循環ポンプ(16a)の回転数を制御することを特徴とする請求項4に記載の給湯装置。
- 前記給湯流路(22)から分岐し、前記給湯流路(22)を流れる温水を浴槽(50)内に供給する湯張り流路(25)をさらに有し、
前記制御手段(100)は、前記第2給水流路を介して供給されて前記ヒートポンプユニット(2)により加熱された温水を前記直接出湯流路(30)及び前記湯張り流路(25)を介して前記浴槽(50)内に供給する直接湯張り中において、さらに前記給湯使用側端末に温水を供給する場合に、
前記流路遮断切替手段(32)により前記直接出湯流路(30)を遮断して、前記貯湯タンク(1)内の温水を前記浴槽(50)及び前記給湯使用側端末に供給し、
前記循環ポンプ(16a)を起動させるとともに前記流量調節手段(17)を制御して、前記貯湯タンク(1)内下部の水を前記ヒートポンプユニット(2)により加熱して前記貯湯タンク(1)内上部に送る沸上げ運転を行うことを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。 - 前記給湯流路(22)から分岐し、前記給湯流路(22)を流れる温水を浴槽(50)内に湯張りするための湯張り流路(25)をさらに有し、
前記制御手段(100)は、前記第2給水流路を介して供給されて前記ヒートポンプユニット(2)により加熱された温水を前記直接出湯流路(30)及び前記湯張り流路(25)を介して前記浴槽(50)内に供給する直接湯張り中において、前記浴槽(50)への温水の供給が一時的に停止する出湯停止時間中に、
前記流路遮断切替手段(32)により前記直接出湯流路(30)を遮断し、前記循環ポンプ(16a)を起動させ、さらに前記流量調節手段(17)を制御して、前記貯湯タンク(1)内下部の水を前記ヒートポンプユニット(2)により加熱して前記貯湯タンク(1)内上部に送る沸上げ運転を行うことを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。 - 前記制御手段(100)は、前記沸上げ運転を行う際に前記ヒートポンプユニット(2)の目標沸上げ温度を高温側に変更することを特徴とする請求項7に記載の給湯装置。
- 温水を貯える貯湯タンク(1)と、
前記貯湯タンク(1)外に設けられ、前記貯湯タンク(1)内下部と前記貯湯タンク(1)内上部とを接続する循環回路(16)と、
前記循環回路(16)を介して前記貯湯タンク(1)内下部の水を前記貯湯タンク(1)内上部に送る循環ポンプ(16a)と、
前記循環回路(16)を流れる水を加熱するヒートポンプユニット(2)と、
前記貯湯タンク(1)内下部に水を供給する第1給水流路(10)と、
前記第1給水流路(10)から分岐して、前記貯湯タンク(1)を経由せずに前記ヒートポンプユニット(2)に水を供給する第2給水流路(26)と、
前記貯湯タンク(1)内上部と給湯使用側端末とを接続し、前記給湯使用側端末に所定の出湯量の温水を供給する給湯流路(22)と、
前記循環回路(16)のうち前記ヒートポンプユニット(2)よりも下流側で前記貯湯タンク(1)よりも上流側に設けられた分岐点(18)と、
前記貯湯タンク(1)を経由せずに前記分岐点(18)と前記給湯流路(22)とを接続する直接出湯流路(30)と、
前記貯湯タンク(1)内中間部と前記直接出湯流路(30)とを接続する中温水流路(23)と、
前記循環回路(16)のうち前記分岐点(18)よりも下流側で前記貯湯タンク(1)よりも上流側に設けられ、前記循環回路(16)を介して前記貯湯タンク(1)内上部に流入する温水の流量を調節する第1流量調節手段(17)と、
前記直接出湯流路(30)を遮断して前記中温水流路(23)側からの温水を前記給湯流路(22)側に流すか、又は前記直接出湯流路(30)上流側からの温水を前記中温水流路(23)側若しくは前記給湯流路(22)側に切り替えて流す流路遮断切替手段(32)と、
前記第2給水流路(26)を流れる水の流量を調節する第2流量調節手段(70)と、
前記第1流量調節手段(17)、前記流路遮断切替手段(32)及び前記第2流量調節手段(70)の作動制御を行う制御手段(100)と
を有することを特徴とする給湯装置。 - 前記制御手段(100)は、前記貯湯タンク(1)内からの出湯量に基づいて前記第2流量調節手段(70)の作動制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の給湯装置。
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