JP5358883B2 - 給湯装置 - Google Patents

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本発明は、貯湯タンクを備える給湯装置に関するものである。
特許文献1には、貯湯タンクを備えたヒートポンプ給湯装置が開示されている。このヒートポンプ給湯装置は、貯湯タンクの温水をヒートポンプユニットにより加熱する加熱循環回路と、暖房用の熱交換器循環回路と、熱交換器循環回路に設けられた分配比率調整手段とを有している。分配比率調整手段は、貯湯タンク下部の温度が40℃以上である場合には、熱交換器を通過した温水を貯湯タンクに戻さずにヒートポンプユニット側に循環させるように制御される。熱交換器を通過した温水の温度は約40℃であるため、これによりヒートポンプユニットには低温水が優先して供給されるようになる。一般にヒートポンプユニットの成績係数(COP)は給水温度が低いほど高くなるため、上記構成によりヒートポンプユニットのCOPを向上させることができる。
特開2006−46803号公報
しかしながら、多くのヒートポンプユニットは、給水温度が低下すると温水の沸上げ流量が減少するという特性を有している。したがって上記のヒートポンプ給湯装置では、暖房負荷が高いときには熱交換器に送るべき高温水が不足してしまう場合があるという問題が生じる。
本発明の目的は、高温水が不足するのを防止できる給湯装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、温水を貯える貯湯タンク(10)と、貯湯タンク(10)内下部の低温の温水を貯湯タンク(10)内上部に送る第1の循環回路(31、36、63)と、ウォーターポンプを有し、第1の循環回路(31、36、63)を流れる温水を加熱するヒートポンプユニット(62)と、貯湯タンク(10)内上部の高温の温水を貯湯タンク(10)内下部に送る第2の循環回路(41、43、33)と、第2の循環回路(41、43、33)を流れる温水との熱交換により熱媒体を加熱する熱交換器(42)と、第1の循環回路(31、36、63)のヒートポンプユニット(62)より上流側と第2の循環回路(41、43、33)の熱交換器(42)より下流側とを短絡して接続する短絡配管(35)と、第2の循環回路(41、43、33)を流れて熱交換器(42)を通過した温水を貯湯タンク
(10)内下部に送るか、又は短絡配管(35)を介して第1の循環回路(31、36、63)に送るかを切り替える切替部(34)と、ヒートポンプユニット(62)に供給される温水の給水温度の低下を検知する検知部(71g)と、高温の温水の不足が予測され、かつ検知部(71g)がヒートポンプユニット(62)の給水温度の低下を検知した場合に、第2の循環回路(41、43、33)を流れる温水を第1の循環回路(31、36、63)に送るように切替部(34)を制御する制御部(70)とを有し、ヒートポンプユニットは、前記給水温度が高くなるにつれて、沸上げ能力が低下し、かつ沸上げ流量が増加する特性を有することを特徴としている。
これにより、高温の温水の不足が予測され、かつヒートポンプユニット(62)の給水温度が低い場合には、熱交換器(42)を通過した温水が短絡配管(35)を介してヒートポンプユニット(62)に供給される。熱交換器(42)を通過した温水は一定以上の温度を有しているため、ヒートポンプユニット(62)の給水温度を高めることができる。給水温度が高まるほどヒートポンプユニット(62)の沸上げ流量は多くなるため、高温の温水が不足するのを防止できる。
請求項2に記載の発明は、検知部は、貯湯タンク(10)内下部の温水温度を検出する温水温度センサ(71g)であることを特徴としている。
ヒートポンプユニット(62)には貯湯タンク(10)内下部の温水が供給されるため、貯湯タンク(10)内下部の温水温度を検出することによりヒートポンプユニット(62)の給水温度の低下を検知できる。
請求項3に記載の発明は、貯湯タンク(10)から流出する温水量とほぼ同量の水を貯湯タンク(10)内下部に補給する給水配管(12)をさらに有し、検知部は、貯湯タンク(10)から流出する温水量を検出する温水量検出部(25、26、27、20)であることを特徴としている。
貯湯タンク(10)から温水が流出すると貯湯タンク(10)内下部には水が補給されるため、貯湯タンク(10)から流出する温水量を検出することによりヒートポンプユニット(62)の給水温度の低下を検知できる。
請求項4に記載の発明のように、検知部は、ヒートポンプユニット(62)の給水温度を検出する給水温度センサ(54)であってもよい。
請求項5に記載の発明のように、熱媒体は床暖房に用いることができる。この場合、請求項6に記載の発明のように、制御部(70)は、高温の温水の不足を床暖房の出力に基づいて予測することができる。
請求項7に記載の発明のように、熱媒体は追焚きが行われる浴水に用いることができる。この場合、請求項8に記載の発明のように、制御部(70)は、高温の温水の不足を追焚きが行われているか否かに基づいて予測することができる。
請求項9に記載の発明は、第2の循環回路(41、43、80)から貯湯タンク(10)内に温水が導入される導入口(91)は、貯湯タンク(10)内から第1の循環回路(81、82、63)に温水が導出される導出口(90)より高さの高い位置に設けられ、切替部は、第1の循環回路(81、82、63)に設けられるとともに、導出口(90)側に接続された一方の流入口と、短絡配管(84)に接続された他方の流入口と、ヒートポンプユニット(62)側に接続された流出口とを備えた三方弁(83)を有することを特徴としている。
これにより、貯湯タンク(10)内下部の温水温度が低下したとしても、ヒートポンプユニット(62)の給水温度が低下し難くなる。
請求項10に記載の発明は、第2の循環回路(94、95、43、80)は、第1の循環回路(81、82、93、94)のヒートポンプユニット(62)より下流側と共通の配管(94)を熱交換器(42)より上流側に有し、第2の循環回路(94、95、43、80)には、貯湯タンク(10)内上部側から貯湯タンク(10)内下部側に向かう流れを発生させるウォータポンプ(44)が設けられ、制御部(70)は、所定流量の温水が熱交換器(42)に流れるようにウォータポンプ(44)を制御することを特徴としている。
これにより、ヒートポンプユニット(62)で加熱された温水を熱交換器(42)に直接流入させることが可能になる。また、熱交換器(42)にはウォータポンプ(44)の制御により所定流量の温水が流れるため、第1の循環回路(81、82、93、94)と第2の循環回路(94、95、43、80)との分岐点で両循環回路の温水流量を調節する必要がない。
請求項11に記載の発明は、第2の循環回路(94、95、43、80)の共通の配管(94)より下流側で熱交換器(42)より上流側に設けられ、共通の配管(94)側に接続された一方の流入口と、貯湯タンク(10)内中間部に接続された他方の流入口と、熱交換器(42)側に接続された流出口とを備えた温度調節弁(100)と、第2の循環回路(94、95、43、80)の温度調節弁(100)の下流側に設けられ、温度調節弁(100)の流出口から流出する温水の出口温度を検出する出口温度センサとをさらに有し、制御部(70)は、出口温度に基づいて温度調節弁(100)を制御することを特徴としている。
これにより、貯湯タンク(10)内中間部の比較的温度の低い温水をヒートポンプユニット(62)で加熱された高温の温水と混合することにより熱交換器(42)で使用できる。
請求項12に記載の発明は、第1の循環回路(81、82、93、94)のヒートポンプユニット(62)より下流側に接続された流入口と、共通の配管(94)に接続された一方の流出口と、第2の循環回路(94、95、43、80)の熱交換器(42)側に接続された他方の流出口とを備え、第1の循環回路(81、82、93、94)を流れてヒートポンプユニット(62)を通過した温水を共通の配管(94)を介して貯湯タンク(10)内上部に送るか、又は第2の循環回路(94、95、43、80)に送るかを切り替える切替弁(105)をさらに有することを特徴としている。
これにより、ヒートポンプユニット(62)で加熱された温水を貯湯タンク(10)内上部に送るか、又は熱交換器(42)に送るかを切り替えられるので、温水を熱交換器(42)に送る場合にはヒートポンプユニット(62)の沸上げ温度を低くすることができる。
ここで、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態における給湯装置について説明する。図1は、本実施形態における給湯装置1の構成を示す模式図である。図1に示すように、給湯装置1は、耐食性に優れた金属(例えばステンレス)製で縦長形状の貯湯タンク10を有している。貯湯タンク10の外周には不図示の断熱材が設けられており、これにより貯湯タンク10内の温水は長時間に亘って保温されるようになっている。貯湯タンク10の底面には底面導入口11が設けられている。底面導入口11には、貯湯タンク10内に水道水を補給する給水配管12が接続されている。貯湯タンク10内の温水は、温度の違いによる水の比重差によって高温の温水ほど上部に貯えられ、低温の温水(又は水)ほど下部に貯えられる。
貯湯タンク10の外壁面には、複数の水位サーミスタ(温水温度センサ)71a〜71g(図1では7つのみ示している)が貯湯タンク10の高さ方向にほぼ等間隔で配置されている。貯湯タンク10の容量が460l(リットル)であるとすると、例えば最も低い高さに設けられている水位サーミスタ71gは、上から400lとなる位置に設けられている。水位サーミスタ71a〜71gは、貯湯タンク10内の各水位レベルでの温水温度を後述する制御装置70に出力するようになっている。
貯湯タンク10の上面には上面導出口13が設けられている。上面導出口13には、貯湯タンク10内上部の高温(例えば90℃)の温水を外部に供給するための給湯配管14が接続されている。給湯配管14は、2つの流入口と1つの流出口とを有する三方弁23の一方の流入口に接続されている。
貯湯タンク10の中間部側面には中間部導出口15が設けられている。中間部導出口15には、貯湯タンク10内中間部の中温(例えば40℃)の温水を外部に供給するための給湯配管16が接続されている。給湯配管16は、三方弁23の他方の流入口に接続されている。三方弁23は、給湯配管14を介して貯湯タンク10内の上部から流入する高温の温水と、給湯配管16を介して貯湯タンク10内の中間部から流入する中温の温水との混合比率を調整し、流出口に接続された給湯配管18に所定温度(例えば55℃)の温水を流出する。給湯配管18を介して貯湯タンク10内の温水が流出すると、流出した温水とほぼ同量の水道水が給水配管12を介して貯湯タンク10内の底部に補給されるようになっている。
給湯配管18は、2つの流入口と1つの流出口とを有する三方弁24の一方の流入口に接続されている。三方弁24の他方の流入口には、給水配管12から分岐した給水配管17が接続されている。三方弁24は、給湯配管18を介して流入する所定温度の温水と、給水配管17を介して流入する水道水との混合比率を調整し、流出口に接続された給湯配管19に温水を流出するようになっている。
貯湯タンク10の底面には、底面導出入口30が設けられている。底面導出入口30には配管31が接続されている。これにより底面導出入口30は、貯湯タンク10内下部の低温の温水を配管31に導出し、又は配管31から貯湯タンク10内に温水を導入するようになっている。配管31は、分岐点37を介して配管36に接続されている。配管36は、1つの流入口と2つの流出口とを有する三方弁60の流入口に接続されている。三方弁60の一方の流出口は、ウォータポンプを備えたヒートポンプユニット62に配管61を介して接続されている。
ヒートポンプユニット62は、配管61を介して流入した温水を高温の冷媒との熱交換によって加熱して沸き上げ、沸き上げた温水を配管64から流出させるようになっている。ヒートポンプユニット62は、後述する制御装置70からの制御信号により作動するとともに、作動状態信号を制御装置70に出力するようになっている。配管64は、三方弁60の他方の流出口に接続された配管63に合流している。配管63は、貯湯タンク10の上面に設けられた上面導入口65に接続されている。これにより、貯湯タンク10内の下部から取り出されてヒートポンプユニット62で加熱された高温の温水は、貯湯タンク10内の上部に導入されるようになっている。これらの配管31、36、63(及び配管61、64)は、通常時のヒートポンプ循環回路(第1の循環回路)を構成している。
貯湯タンク10の上部側面には、上部導出口40が設けられている。上部導出口40には、配管41が接続されている。これにより上部導出口40は、貯湯タンク10内上部から配管41に高温の温水を導出するようになっている。配管41は、熱交換器42の1次側流入口に接続されている。熱交換器42の1次側流出口には、熱交換器42を通過した温水が流出する配管43が接続されている。配管41の熱交換器42上流側には、熱交換器42に流入する温水の入口温度を検出するサーミスタ45が設けられている。また配管43の熱交換器42下流側には、熱交換器42から流出する温水の出口温度を検出するサーミスタ46が設けられている。サーミスタ45、46は、後述する制御装置70に検出信号を出力するようになっている。
熱交換器42の2次側には、内部を熱媒体が循環する配管50が接続されている。熱交換器42では、1次側の温水との熱交換により2次側の熱媒体が加熱されるようになっている。床暖房装置51では、加熱された熱媒体を用いて床暖房が行われる。床暖房装置51は、後述する制御装置70からの制御信号により作動するとともに、作動状態信号を制御装置70に出力するようになっている。
配管43は、1つの流入口と2つの流出口を有する三方弁(切替部)34の流入口に接続されている。また配管43には、上部導出口40側から三方弁34側に向かう温水の流れを発生させるウォータポンプ44が設けられている。ウォータポンプ44は、後述する制御装置70からの制御信号により作動するとともに、回転数信号を含む作動状態信号を制御装置70に出力するようになっている。
三方弁34の一方の流出口には配管33が接続されている。配管33は、貯湯タンク10の下部側面(例えば上から400lとなる高さ)に設けられた下部導入口32に接続されている。これにより、貯湯タンク10内の上部から取り出されて熱交換器42を通過した温水は、貯湯タンク10内の下部に導入されるようになっている。配管41、43、33は、通常時の熱交換器1次側循環回路(第2の循環回路)を構成する。
三方弁34の他方の流出口には、配管(短絡配管)35が接続されている。配管35は、分岐点37を介して配管31、36に接続されている。配管35は、熱交換器1次側循環回路の熱交換器42より下流側と、ヒートポンプ循環回路のヒートポンプユニット62より上流側との間を貯湯タンク10を介さず短絡して接続している。三方弁34は、熱交換器42側から流入する温水を貯湯タンク10側(配管33側)に送るか、ヒートポンプユニット62の給水側(配管35側)に直接送るかを切り替えられるようになっている。通常時の三方弁34は、貯湯タンク10側の流出口が開状態になっており、熱交換器42側から流入する温水を貯湯タンク10側に送るようになっている。
制御装置(制御部)70は、水位サーミスタ71a〜71g及びサーミスタ45、46からの検出信号、ウォータポンプ44からの回転数信号を含む作動状態信号、並びにヒートポンプユニット62及び床暖房装置51からの作動状態信号等に基づいて、三方弁34、60等を制御するようになっている。
次に、本実施形態における給湯装置の作動について説明する。
図2は、給湯装置1の制御装置70における三方弁34の概略制御動作を示すフローチャートである。ここで初期状態では、三方弁34の貯湯タンク10側の流出口が開状態であり、三方弁34のヒートポンプユニット62の給水側の流出口が閉状態である。すなわち、熱交換器1次側循環回路とヒートポンプ循環回路とは互いに独立した状態にある。
図2に示すように、制御装置70は、床暖房装置51からの作動状態信号に基づき、床暖房装置51が運転中であるか否かを判断する(ステップS1)。床暖房装置51が運転中でない場合には、三方弁34の貯湯タンク10側の流出口を初期状態のまま開状態とする(ステップS7)。床暖房装置51が運転中である場合には、ステップS2に進む。
次に制御装置70は、貯湯タンク10内の高温水量(例えば65℃以上の温水量)が所定量(例えば70l)以下であるか否かを判断する(ステップS2)。貯湯タンク10内の高温水量は、水位サーミスタ71a〜71gからの各水位レベルでの温度検出信号に基づき算出される。高温水量が所定量より多い場合には、上記と同様にステップS7に進む。高温水量が所定量以下である場合にはステップS3に進む。
次に制御装置70は、ヒートポンプユニット62からの作動状態信号に基づき、ヒートポンプユニット62が運転中であるか否かを判断する(ステップS3)。ヒートポンプユニット62が運転中でない場合には、上記と同様にステップS7に進む。ヒートポンプユニット62が運転中である場合にはステップS4に進む。なお、ヒートポンプユニット62は、温水量の不足が予想される場合に別途の制御により作動するようになっている。
次に制御装置70は、床暖房装置51の出力が所定値(例えば3kW)以上であるか否かを判断する(ステップS4)。床暖房装置51の出力は、サーミスタ45、46からの温水温度検出信号とウォータポンプ44からの回転数信号とに基づき算出される。床暖房装置51の出力が高くなると、熱交換器42での熱媒体との熱交換により温度の低下する高温水量がヒートポンプユニット62での沸き増しにより生成される高温水量よりも多くなるため、貯湯タンク10内の高温水の不足が予測される。床暖房装置51の出力が所定値未満である場合には高温水が不足するおそれが少ないため、上記と同様にステップS7に進む。床暖房装置51の出力が所定値以上である場合には、ステップS5に進む。
次に制御装置70は、最も低い高さに設けられた水位サーミスタ71gからの温度検出信号に基づき、貯湯タンク10内下部の温水温度が所定値(例えば30℃)以下であるか否かを判断する(ステップS5)。貯湯タンク10内下部の温水温度が所定値より高い場合には、上記と同様にステップS7に進む。貯湯タンク10内下部の温水温度が所定値以下である場合には、三方弁34の貯湯タンク10側の流出口を閉状態とし、ヒートポンプユニット62給水側の流出口を開状態とする(ステップS6)。以上の各ステップが所定時間毎に繰り返される。
三方弁34のヒートポンプユニット62給水側の流出口が閉状態である初期状態では、貯湯タンク10内下部の温水がヒートポンプユニット62に供給されるため、ヒートポンプユニット62の給水温度は貯湯タンク10内下部の温水温度にほぼ等しい。これに対し、三方弁34のヒートポンプユニット62給水側の流出口が開状態になると、熱交換器42を通過して温度の低下した中温の温水が、貯湯タンク10に戻らずヒートポンプユニット62に供給される。熱交換器42を通過した温水の温度は例えば40℃程度であるため、ヒートポンプユニット62の給水温度が高まる。
ここで配管31は、熱交換器1次側循環回路の温水とヒートポンプ循環回路の温水との流量の差を吸収するバッファ配管としても機能する。三方弁34のヒートポンプユニット62給水側の流出口が開状態になった場合、熱交換器1次側循環回路を流通する温水の流量がヒートポンプ循環回路を流通する温水の流量よりも少ないときには、それらの差分の流量の温水が配管31を貯湯タンク10側から分岐点37側に流れる。これによりヒートポンプユニット62には、熱交換器42を通過した温水と貯湯タンク10内下部の温水とが混合された温水が供給されることになる。
逆に、熱交換器1次側循環回路の温水の流量がヒートポンプ循環回路の温水の流量よりも多いときには、それらの差分の流量の温水が配管31を分岐点37側から貯湯タンク10側に流れる。これによりヒートポンプユニット62には、熱交換器42を通過した温水のみが供給されることになる。
図3は、ヒートポンプユニットの能力特性の一例を示すグラフである。横軸は給水温度(℃)を表し、縦軸はヒートポンプユニットの沸上げ流量(l/min)及び沸上げ能力(kW)を表している。図3中の曲線L1は給水温度に対する沸上げ流量の変化を示し、曲線L2は給水温度に対する沸上げ能力の変化を示している。図3に示すように、ヒートポンプユニットの給水温度が高くなると、沸上げ能力が低下するものの沸上げ流量は増加することが分かる。
本実施形態では、高温の温水の不足が予測され、かつ貯湯タンク10内下部の温水温度が低下したときに、貯湯タンク10内下部の温水に代えて熱交換器42を通過した中温の温水(又は両者が混合された温水)をヒートポンプユニット62に供給できるようになっている。これにより、ヒートポンプユニット62の給水温度が高まるので、ヒートポンプユニット62の沸上げ流量を増加させることができる。したがって本実施形態によれば、床暖房装置51の暖房負荷が高く、熱交換器42での熱交換により消費される高温水の流量が増加しても、床暖房に必要な高温水が不足するのを防止できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態における給湯装置について説明する。図4は、本実施形態における給湯装置2の構成を示す模式図である。図4に示すように、給湯装置2は、給水温度を検出するサーミスタ25と、三方弁23で混合された温水の温度を検出するサーミスタ26とを有している。また給湯装置2は、三方弁24で混合された温水の温度を検出するサーミスタ27と、給湯流量を計量する流量カウンタ20とを有している。サーミスタ25は給水配管12に設けられ、サーミスタ26は給湯配管18に設けられ、サーミスタ27及び流量カウンタ20は給湯配管19に設けられている。サーミスタ25、26、27は制御装置70に温度検出信号を出力し、流量カウンタ20は制御装置70に計量信号を出力するようになっている。サーミスタ25、26、27及び流量カウンタ20は、貯湯タンク10から外部に流出する温水量を検出する温水量検出部を構成する。
図5は、給湯装置2の制御装置70における三方弁34の概略制御動作を示すフローチャートである。ここでステップS11〜S14は、図2に示したステップS1〜S4と同様であるので説明を省略する。ステップS15において制御装置70は、貯湯タンク10から外部に持ち出される温水量が所定量以上であるか否かを判断する。貯湯タンク10から外部に持ち出される温水量は、サーミスタ25、26、27からの温度検出信号及び流量カウンタ20からの計量信号に基づいて算出される。貯湯タンク10から持ち出される温水量が所定量(閾値)未満である場合には、三方弁34の貯湯タンク10側の流出口を初期状態のまま開状態とする(ステップS17)。貯湯タンク10から持ち出される温水量が所定量以上である場合には、三方弁34の貯湯タンク10側の流出口を閉状態とし、ヒートポンプユニット62給水側の流出口を開状態とする(ステップS16)。これにより、ヒートポンプユニット62には、熱交換器42を通過した中温の温水が供給される。
温水が外部に持ち出されると、貯湯タンク10には低温の水道水が給水配管12を介して補給されるため、貯湯タンク10内下部の温度、すなわちヒートポンプユニット62の給水温度は低下すると判断できる。ヒートポンプユニット62の沸上げ流量が、図3に示したように約1l/min(=60l/h)である場合には、外部に持ち出される温水量の閾値を例えば30lに設定する。これにより、貯湯タンク10に補給された水道水によるヒートポンプユニット62の給水温度の低下は、最大30分程度で治まるようになる。
このように本実施形態では、所定量以上の温水が貯湯タンク10から持ち出されたときには貯湯タンク10内下部の温水温度が低下すると判断し、熱交換器42を通過した中温の温水をヒートポンプユニット62に供給できるようになっている。したがって本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態における給湯装置について説明する。図6は、本実施形態における給湯装置3の構成を示す模式図である。図6に示すように、給湯装置3は、配管61に設けられ、ヒートポンプユニット62の給水温度を検出するサーミスタ(給水温度センサ)54を有している。サーミスタ54は、制御装置70に温度検出信号を出力するようになっている。
図7は、給湯装置3の制御装置70における三方弁34の概略制御動作を示すフローチャートである。ここでステップS21〜S24は、図2に示したステップS1〜S4と同様であるので説明を省略する。ステップS25において制御装置70は、サーミスタ54からの温度検出信号に基づき、ヒートポンプユニット62の給水温度が所定時間(例えば5分)以上に亘って所定値(例えば30℃)以下に低下し続けているか否かを判断する。
ヒートポンプユニット62の給水温度が所定値より高い温度を維持している場合、又は給水温度が一時的に所定値以下になってもすぐに所定値より高い温度に戻った場合(すなわち少量の温水が貯湯タンク10から持ち出された場合)には、三方弁34の貯湯タンク10側の流出口を初期状態のまま開状態とする(ステップS27)。ヒートポンプユニット62の給水温度が所定時間以上に亘って所定値以下に低下し続けている場合(すなわち多量の温水が貯湯タンク10から持ち出された場合)には、三方弁34の貯湯タンク10側の流出口を閉状態とし、ヒートポンプユニット62給水側の流出口を開状態とする(ステップS26)。これにより、ヒートポンプユニット62には、熱交換器42を通過した中温の温水が供給される。
本実施形態では、貯湯タンク10からのヒートポンプユニット62の給水温度が長時間に亘って低下し続けたときには、熱交換器42を通過した中温の温水をヒートポンプユニット62に供給できるようになっている。したがって本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態における給湯装置について説明する。図8は、本実施形態における給湯装置4の構成を示す模式図である。図8に示すように、給湯装置4は、浴槽内の浴水が循環する配管52が2次側に接続され、1次側の温水との熱交換により浴水の追焚きを行う熱交換器53を有している。配管52には、浴水を循環させるウォータポンプ55が設けられている。ウォータポンプ55は、制御装置70からの制御信号により作動するとともに、作動状態信号を制御装置70に出力するようになっている。
図9は、給湯装置4の制御装置70における三方弁34の概略制御動作を示すフローチャートである。図9に示すように、制御装置70は、ウォータポンプ55からの作動状態信号に基づき、浴水の追焚き中であるか否かを判断する(ステップS31)。追焚き中でない場合には、三方弁34の貯湯タンク10側の流出口を初期状態のまま開状態とする(ステップS36)。追焚き中である場合にはステップS32に進む。
次に制御装置70は、貯湯タンク10内の高温水量が所定量以下であるか否かを判断する(ステップS32)。高温水量が所定量より多い場合には、上記と同様にステップS36に進む。高温水量が所定量以下である場合にはステップS33に進む。
次に制御装置70は、ヒートポンプユニット62が運転中であるか否かを判断する(ステップS33)。ヒートポンプユニット62が運転中でない場合には、上記と同様にステップS36に進む。ヒートポンプユニット62が運転中である場合にはステップS34に進む。
次に制御装置70は、最も下方に位置する水位サーミスタ71gからの温度検出信号に基づき、貯湯タンク10内下部の温水温度が所定値以下であるか否かを判断する(ステップS34)。貯湯タンク10内下部の温水温度が所定値より高い場合には、上記と同様にステップS36に進む。貯湯タンク10内下部の温水温度が所定値以下である場合には、三方弁34の貯湯タンク10側の流出口を閉状態とし、ヒートポンプユニット62給水側の流出口を開状態とする(ステップS35)。
本実施形態によれば、熱交換器42での熱交換により消費される高温水の流量が増加しても、追焚きに必要な高温水が不足するのを防止できる。なお、追焚き出力は通常比較的高い(8kW程度)ため、図2に示したステップS4のような追焚き出力に基づく判定を行う必要はない。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態における給湯装置について説明する。図10は、本実施形態における給湯装置5の構成を示す模式図である。図10に示すように、給湯装置5は、配管81、82、63で構成されるヒートポンプ循環回路と、配管41、43、80で構成される熱交換器1次側循環回路とを有している。また貯湯タンク10の底面には、ヒートポンプ循環回路の配管81が接続される底面導出口90が設けられ、貯湯タンク10の下部側面(例えば上から400lとなる高さ)には、熱交換器1次側循環回路の配管80が接続される下部導出入口91が設けられている。下部導出入口91は、底面導出口90より高さの高い位置に設けられている。
ヒートポンプ循環回路には、2つの流入口と1つの流出口を有する三方弁(切替部)83が設けられている。三方弁83の一方の流入口は、貯湯タンク10内下部側の配管81に接続されている。三方弁83の流出口は、ヒートポンプユニット62の給水側の配管82に接続されている。三方弁83の他方の流入口は、配管43と配管80との間の分岐点85で熱交換器1次側循環回路から分岐する配管(短絡配管)84に接続されている。三方弁83は、配管84を介して熱交換器42側から流入する温水を貯湯タンク10側(配管80側)に送るか、ヒートポンプユニット62の給水側(配管82側)に直接送るかを切り替えられるようになっている。通常時の三方弁83は、貯湯タンク10側の流入口が開状態になっている。これにより、熱交換器42側から流入する温水は、配管80を介して貯湯タンク10内下部に送られ、配管81を介して貯湯タンク10側から流入する温水は、ヒートポンプユニット62の給水側に送られる。
制御装置70は、第1乃至第4実施形態と同様に、貯湯タンク10内の高温の温水の不足を予測し、かつヒートポンプユニット62の給水温度の低下を検知した場合に、三方弁83の貯湯タンク10側の流入口を閉状態にする。これにより、三方弁83の熱交換器42側の流入口が開状態になり、熱交換器42側から流入する温水がヒートポンプユニット62の給水側に送られるようになる。
ここで配管80は、熱交換器1次側循環回路の温水とヒートポンプ循環回路の温水との流量の差を吸収するバッファ配管としても機能する。熱交換器1次側循環回路の温水の流量がヒートポンプ循環回路の温水の流量よりも少ないときには、それらの差分の流量の温水が配管80を貯湯タンク10側から分岐点85側に流れる。これによりヒートポンプユニット62には、熱交換器42を通過した温水と貯湯タンク10内下部の温水とが混合された温水が供給されることになる。その際、貯湯タンク10内下部の温水温度が低ければ、ヒートポンプユニット62の給水温度が低下する。しかしながら、第1乃至第4実施形態ではヒートポンプ循環回路の一部であるバッファ配管31が貯湯タンク10の底面に接続されているのに対し、本実施形態では、熱交換器1次側循環回路の一部であるバッファ配管80は貯湯タンク10底面よりも例えば60l分だけ高さの高い位置に接続されている。したがって、給水配管12を介して水道水が補給され、貯湯タンク10内下部(底部)の温水温度が低下したとしても、ヒートポンプユニット62の給水温度は低下し難くなっている。
一方、熱交換器1次側循環回路の温水の流量がヒートポンプ循環回路の温水の流量よりも多いときには、それらの差分の流量の温水が配管80を分岐点85側から貯湯タンク10側に流れる。これによりヒートポンプユニット62には、熱交換器42を通過した温水のみが供給されることになる。
本実施形態では第1実施形態と同様の効果が得られるとともに、バッファ配管として機能する配管80が貯湯タンク10の比較的高さの高い位置に接続されているため、ヒートポンプユニット62の給水温度の低下による沸上げ流量の減少がさらに生じ難くなっている。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態における給湯装置について説明する。図11は、本実施形態における給湯装置6の構成を示す模式図である。図11に示すように、給湯装置6は、熱交換器42の1次側流入口に接続される配管95が貯湯タンク10に接続されるのではなく、ヒートポンプ循環回路を構成する配管93、94に分岐点97を介して接続されている点に特徴を有している。給湯装置6の通常時のヒートポンプ循環回路は、配管81、82、93、94で構成されている。熱交換器1次側循環回路は、配管94をヒートポンプ循環回路と共有するとともに、分岐点97でヒートポンプ循環回路から分岐して、配管95、43、80により構成されている。分岐点97はヒートポンプ循環回路のヒートポンプユニット62より下流側であり、熱交換器1次側循環回路の熱交換器42より上流側であるため、ヒートポンプユニット62で加熱された温水が熱交換器42に直接流入できるようになっている。また配管94は、貯湯タンク10の上面に設けられた上面導出入口96に接続されており、配管94に接続された配管93は、三方弁60の他方の流出口に接続されている。
熱交換器42の2次側の配管50には、サーミスタ87が設けられている。サーミスタ87は、熱交換器42での熱交換により加熱されて例えば床暖房装置に流入する熱媒体の往き温度を検出し、制御装置70に検出信号を出力するようになっている。制御装置70は、熱媒体の往き温度が目標温度(例えば55℃)となるようにウォータポンプ44の回転数をフィードバック制御する。これにより、熱交換器42での熱媒体との熱交換に必要な流量分の温水だけが熱交換器1次側循環回路に流れるため、2つの循環回路が分岐する分岐点97に両循環回路の温水流量を調整するための制御弁を設ける必要はない。
本実施形態では第5実施形態と同様の効果が得られるとともに、ヒートポンプユニット62で加熱された高温の温水が、貯湯タンク10を介さず熱交換器42の1次側流入口に直接流入する直接暖房が可能になっている。また、ウォータポンプ44の回転数が制御されることにより、必要な流量の温水だけが熱交換器1次側循環回路に流れるようになっている。このため、分岐点97に制御弁を設ける必要がないので給湯装置6の構成が簡素化する。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態における給湯装置について説明する。図12は、本実施形態における給湯装置7の構成を示す模式図である。図12に示すように、給湯装置7は、配管94を共用するヒートポンプ循環回路と熱交換器1次側循環回路との分岐点97と、熱交換器42の1次側流入口との間に、2つの流入口と1つの流出口を有する三方弁(温度調節弁)100が設けられている点に特徴を有している。三方弁100の一方の流入口は、配管102を介して分岐点97に接続され、ヒートポンプユニット62で加熱された高温の温水が主に流入するようになっている。他方の流入口は、配管103を介して給湯配管16に接続され、貯湯タンク10内中間部の中温の温水が流入するようになっている。三方弁100の流出口は、配管104を介して熱交換器42の1次側流入口に接続されている。
制御装置70は、サーミスタ(出口温度センサ)45からの温度検出信号に基づき、熱交換器42の1次側流入口に流入する温水の温度が目標温度(例えば65℃程度)になるように三方弁100を比例制御するようになっている。また制御装置70は、熱媒体の床暖房装置への往き温度が目標温度となるようにウォータポンプ44の回転数をフィードバック制御するようになっている。
本実施形態では第5実施形態と同様の効果が得られるとともに、貯湯タンク10内中間部の高めの温度(60℃程度)の中温水を比較的大量に床暖房に使用することができるため、貯湯タンク10内の中温水の温度を40℃程度にまで下げることができる。電力料金の安価な深夜時間帯には、昼間に使用されなかった貯湯タンク10内の中温水が低温水と共にヒートポンプユニット62により沸き上げられる。このとき、ヒートポンプユニット62の給水温度が高いとCOPが低下するため、中温水の温度は少しでも下げておいた方がよい。本実施形態では、中温水を床暖房に使用することにより中温水の温度を下げることができるため、ヒートポンプユニット62のCOPを向上させることができる。
また本実施形態では、貯湯タンク10内上部の高温水と貯湯タンク10内中間部の中温水とを混合した温水が熱交換器42に供給されている。この温水は高温水よりも温度が低いため、熱媒体の床暖房装置への往き温度が目標温度となるのに必要な流量は多くなる。すなわち、熱交換器1次側循環回路を流通する温水の流量が多くなるため、バッファ配管80を介して流入する低温水の流量を比較的少なくできる。したがって、ヒートポンプユニット62の給水温度の低下が生じ難くなるため、床暖房に必要な高温水が不足するのを防止できる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態における給湯装置について説明する。図13は、本実施形態における給湯装置8の構成を示す模式図である。図13に示すように、給湯装置8は、配管94を共用するヒートポンプ循環回路と熱交換器1次側循環回路との分岐点に、1つの流入口と2つの流出口を有する三方弁(切替弁)105が設けられている点に特徴を有している。
三方弁105の流入口は、配管93を介してヒートポンプユニット62より下流側に接続されている。三方弁105の一方の流出口は、配管94を介して貯湯タンク10に接続され、他方の流出口は配管102を介して三方弁100の一方の流入口に接続されている。三方弁105は、ヒートポンプユニット62で加熱された高温の温水を貯湯タンク10内上部に送るか、又は熱交換器1次循環回路に直接送るかを切り替えるようになっている。
制御装置70は、ヒートポンプユニット62で加熱された高温の温水を貯湯タンク10内上部に送る沸上げモードと、ヒートポンプユニット62で加熱された高温の温水を熱交換器1次循環回路に直接送る直接暖房モードとの2つの動作モードを切り替えられるようになっている。沸上げモードに設定された場合、制御装置70は三方弁105の貯湯タンク10側(配管94側)の流出口を開状態とし、熱交換器42側(配管102側)の流出口を閉状態とする。また制御装置70は、ヒートポンプユニット62の沸上げ温度を通常の温度(例えば90℃)に設定する。
一方、直接暖房モードに設定された場合、制御装置70は三方弁105の貯湯タンク10側の流出口を閉状態とし、熱交換器42側の流出口を開状態とする。また制御装置70は、ヒートポンプユニット62の沸上げ温度を比較的低い温度(例えば65℃)に設定する。
本実施形態では直接暖房モードの場合、ヒートポンプユニット62で加熱された温水は貯湯タンク10に流入しないため、ヒートポンプユニット62の沸上げ温度を熱交換器42に必要な温度まで下げることができる。本実施形態によれば、第7実施形態と同様の効果が得られるとともに、ヒートポンプユニット62の沸上げ温度を低くできるのでCOPを向上させることができる。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態では、サーミスタ45、46からの温水温度検出信号とウォータポンプ44からの回転数信号とに基づき床暖房装置51の出力を算出しているが、熱交換器1次側循環回路中に流量計を別途設け、サーミスタ45、46からの温水温度検出信号と流量計からの流量検出信号とに基づいて床暖房装置51の出力を算出してもよい。
また、上記第2実施形態では、サーミスタ25、26、27からの温度検出信号及び流量カウンタ20からの計量信号に基づき、貯湯タンク10から外部に持ち出される温水量を算出しているが、給湯配管18に流量カウンタを別途設け、その流量カウンタからの計量信号に基づき、貯湯タンク10から外部に持ち出される温水量を算出してもよい。
第1実施形態における給湯装置の構成を示す模式図である。 第1実施形態における給湯装置の制御装置の概略制御動作を示すフローチャートである。 ヒートポンプユニットの能力特性の一例を示すグラフである。 第2実施形態における給湯装置の構成を示す模式図である。 第2実施形態における給湯装置の制御装置の概略制御動作を示すフローチャートである。 第3実施形態における給湯装置の構成を示す模式図である。 第3実施形態における給湯装置の制御装置の概略制御動作を示すフローチャートである。 第4実施形態における給湯装置の構成を示す模式図である。 第4実施形態における給湯装置の制御装置の概略制御動作を示すフローチャートである。 第5実施形態における給湯装置の構成を示す模式図である。 第6実施形態における給湯装置の構成を示す模式図である。 第7実施形態における給湯装置の構成を示す模式図である。 第8実施形態における給湯装置の構成を示す模式図である。
符号の説明
1、2、3、4、5、6、7、8 給湯装置
10 貯湯タンク
12 補給配管
20 流量カウンタ
25、26、27、54 サーミスタ
31、36、41、43、63、80、81、82、93、94、95 配管
35 短絡配管
42 熱交換器
44 ウォータポンプ
62 ヒートポンプユニット
34、83、100、105 三方弁
70 制御装置
71a〜71g 水位サーミスタ

Claims (12)

  1. 温水を貯える貯湯タンク(10)と、
    前記貯湯タンク(10)内下部の低温の温水を前記貯湯タンク(10)内上部に送る第1の循環回路(31、36、63)と、
    ウォーターポンプを有し、前記第1の循環回路(31、36、63)を流れる温水を加熱するヒートポンプユニット(62)と、
    前記貯湯タンク(10)内上部の高温の温水を前記貯湯タンク(10)内下部に送る第2の循環回路(41、43、33)と、
    前記第2の循環回路(41、43、33)を流れる温水との熱交換により熱媒体を加熱する熱交換器(42)と、
    前記第1の循環回路(31、36、63)の前記ヒートポンプユニット(62)より上流側と前記第2の循環回路(41、43、33)の前記熱交換器(42)より下流側とを短絡して接続する短絡配管(35)と、
    前記第2の循環回路(41、43、33)を流れて前記熱交換器(42)を通過した温水を前記貯湯タンク(10)内下部に送るか、又は前記短絡配管(35)を介して前記第1の循環回路(31、36、63)に送るかを切り替える切替部(34)と、
    前記ヒートポンプユニット(62)に供給される温水の給水温度の低下を検知する検知部(71g)と、
    前記高温の温水の不足が予測され、かつ前記検知部(71g)が前記給水温度の低下を検知した場合に、前記第2の循環回路(41、43、33)を流れる温水を前記第1の循環回路(31、36、63)に送るように前記切替部(34)を制御する制御部(70)とを有し、
    前記ヒートポンプユニットは、前記給水温度が高くなるにつれて、沸上げ能力が低下し、かつ沸上げ流量が増加する特性を有することを特徴とする給湯装置。
  2. 前記検知部は、前記貯湯タンク(10)内下部の温水温度を検出する温水温度センサ(71g)であることを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  3. 前記貯湯タンク(10)から流出する温水量とほぼ同量の水を前記貯湯タンク(10)内下部に補給する給水配管(12)をさらに有し、
    前記検知部は、前記貯湯タンク(10)から流出する温水量を検出する温水量検出部(25、26、27、20)であることを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  4. 前記検知部は、前記給水温度を検出する給水温度センサ(54)であることを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  5. 前記熱媒体は、床暖房に用いられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の給湯装置。
  6. 前記制御部(70)は、前記高温の温水の不足を前記床暖房の出力に基づいて予測することを特徴とする請求項5に記載の給湯装置。
  7. 前記熱媒体は、追焚きが行われる浴水であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の給湯装置。
  8. 前記制御部(70)は、前記高温の温水の不足を前記追焚きが行われているか否かに基づいて予測することを特徴とする請求項7に記載の給湯装置。
  9. 前記第2の循環回路(41、43、80)から前記貯湯タンク(10)内に温水が導入される導入口(91)は、前記貯湯タンク(10)内から前記第1の循環回路(81、82、63)に温水が導出される導出口(90)より高さの高い位置に設けられ、
    前記切替部は、前記第1の循環回路(81、82、63)に設けられるとともに、前記導出口(90)側に接続された一方の流入口と、前記短絡配管(84)に接続された他方の流入口と、前記ヒートポンプユニット(62)側に接続された流出口とを備えた三方弁(83)を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の給湯装置。
  10. 前記第2の循環回路(94、95、43、80)は、前記第1の循環回路(81、82、93、94)の前記ヒートポンプユニット(62)より下流側と共通の配管(94)を前記熱交換器(42)より上流側に有し、
    前記第2の循環回路(94、95、43、80)には、前記貯湯タンク(10)内上部側から前記貯湯タンク(10)内下部側に向かう流れを発生させるウォータポンプ(44)が設けられ、
    前記制御部(70)は、所定流量の温水が前記熱交換器(42)に流れるように前記ウォータポンプ(44)を制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の給湯装置。
  11. 前記第2の循環回路(94、95、43、80)の前記共通の配管(94)より下流側で前記熱交換器(42)より上流側に設けられ、前記共通の配管(94)側に接続された一方の流入口と、前記貯湯タンク(10)内中間部に接続された他方の流入口と、前記熱交換器(42)側に接続された流出口とを備えた温度調節弁(100)と、
    前記第2の循環回路(94、95、43、80)の前記温度調節弁(100)の下流側に設けられ、前記温度調節弁(100)の流出口から流出する温水の出口温度を検出する出口温度センサ(45)とをさらに有し、
    前記制御部(70)は、前記出口温度に基づいて前記温度調節弁(100)を制御することを特徴とする請求項10に記載の給湯装置。
  12. 前記第1の循環回路(81、82、93、94)のヒートポンプユニット(62)より下流側に接続された流入口と、前記共通の配管(94)に接続された一方の流出口と、前記第2の循環回路(94、95、43、80)の前記熱交換器(42)側に接続された他方の流出口とを備え、前記第1の循環回路(81、82、93、94)を流れて前記ヒートポンプユニット(62)を通過した温水を前記共通の配管(94)を介して前記貯湯タンク(10)内上部に送るか、又は前記第2の循環回路(94、95、43、80)に送るかを切り替える切替弁(105)をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の給湯装置。
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