JP5965731B2 - 貯湯タンクの沸き上げ方法及び貯湯式給湯機 - Google Patents

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本発明は、貯湯タンク内の湯水の沸き上げ方法とその方法を採用した貯湯式給湯機に関する。
近年、湯水(湯又は水を意味する)を貯留する設備において、長期に亘り湯の入れ替えが無かった場合、レジオネラ菌等の細菌が繁殖する可能性が指摘されている。塩素消毒された水道水が給水される貯湯タンクにおいては、細菌が繁殖する可能性は極めて低いと言えるが、貯湯式の場合、一旦湯を沸かすと水中の残留塩素が飛んでしまうため滅菌効果が無くなる。そのため、細菌の繁殖を防止する機能を設けることは衛生面上有益であり、細菌の繁殖防止機能を備えた貯湯式給湯機の具体例が特許文献1、2に記載されている。
特許文献1、2には、給湯を所定時間以上停止した際に、給湯路を遮断して給湯を禁止した状態で貯湯タンク内の湯水を加熱し所定温度まで昇温させて滅菌処理を行う制御方法が記載されている。
特許文献1、2の方法を採用することにより、使用者には、滅菌処理がなされた後の湯を貯湯タンクから確実に提供することができる。
特開2004−263912号公報 特開2006−275337号公報
しかしながら、滅菌処理を行う時間帯は特定されていないので、使用者は給湯路が遮断される時間帯を想定することができないという課題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、特定の時間帯に滅菌処理を行う貯湯タンクの沸き上げ方法及びその方法を採用した貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る貯湯タンクの沸き上げ方法は、夜間時間帯の沸き上げモードとして、貯湯タンク内の湯水の全量沸き上げ又は部分沸き上げを選択し、夜間時間帯に前記貯湯タンクから取り出した湯水を電気式加熱装置により滅菌温度以上に昇温して該貯湯タンクに戻す貯湯タンクの沸き上げ方法において、前記部分沸き上げは、算出した一日に必要な湯の熱量に応じて決定される湯量を、前記貯湯タンク内の湯水の一部を残して、該貯湯タンク内に成層するものであり、沸き上げの停止がN日以上続いた際には、沸き上げ停止後、最初に行う前記夜間時間帯の沸き上げを、前記沸き上げモードの選択に関わらず、前記貯湯タンク内の湯水全体を沸き上げて行い、沸き上げの停止がN日未満であった際は、沸き上げ停止後、最初に行う前記夜間時間帯の沸き上げを、前記沸き上げモードの選択に従って前記全量沸き上げ又は前記部分沸き上げとする
第1の発明に係る貯湯タンクの沸き上げ方法において、前記N日は、3〜10日の範囲であるのが好ましい。
第1の発明に係る貯湯タンクの沸き上げ方法において、過去の前記貯湯タンクの出湯実績から算出した一日に必要な湯量を基に前記沸き上げモードの選択を行うのが好ましい。
第1の発明に係る貯湯タンクの沸き上げ方法において、前記沸き上げモードは、操作盤からの入力操作によって選択されるのが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係る貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、前記貯湯タンクから出て該貯湯タンクに戻る湯水を滅菌温度以上に昇温する電気式加熱装置と、夜間時間帯の沸き上げモードとして前記貯湯タンク内の湯水の全量沸き上げ又は部分沸き上げを選択し、夜間時間帯に前記電気式加熱装置を作動して該貯湯タンクの沸き上げを行わせる制御手段とを備える貯湯式給湯機において、前記部分沸き上げは、算出した一日に必要な湯の熱量に応じて決定される湯量を、前記貯湯タンク内の湯水の一部を残して、該貯湯タンク内に成層するものであり、前記制御手段は、沸き上げの停止がN日以上続いた際、前記電気式加熱装置による沸き上げ停止後の最初の前記夜間時間帯の沸き上げを、前記沸き上げモードの選択に関わらず、前記貯湯タンク内の湯水全体を沸き上げることによって行い、沸き上げの停止がN日未満であった際は、沸き上げ停止後、最初に行う前記夜間時間帯の沸き上げを、前記沸き上げモードの選択に従って前記全量沸き上げ又は前記部分沸き上げとする
第2の発明に係る貯湯式給湯機において、前記N日は、3〜10日の範囲であるのが好ましい。
第2の発明に係る貯湯式給湯機において、前記制御手段は、過去の前記貯湯タンクの出湯実績から一日に必要な湯量を算出し、該一日に必要な湯量を基に前記沸き上げモードの選択を行うのが好ましい。
第2の発明に係る貯湯式給湯機において、前記制御手段には操作盤が接続され、該制御手段は、該操作盤でなされた入力操作に従って、前記沸き上げモードを選択するのが好ましい。
第1の発明に係る貯湯タンクの沸き上げ方法及び第2の発明に係る貯湯式給湯機は、沸き上げの停止がN日以上続いた際、沸き上げ停止後、最初に行う夜間時間帯の沸き上げを、沸き上げモードの選択に関わらず、貯湯タンク内の湯水全体を沸き上げて行うので、特定の時間帯に滅菌処理を行うことが可能である。
第1の発明に係る貯湯タンクの沸き上げ方法及び第2の発明に係る貯湯式給湯機において、N日が3〜10日の範囲である場合、部分沸き上げによる消費電力抑制の効果を得つつ、細菌の繁殖を確実に排除することが可能である。
第1の発明に係る貯湯タンクの沸き上げ方法及び第2の発明に係る貯湯式給湯機において、過去の貯湯タンクの出湯実績から算出した一日に必要な湯量を基にして沸き上げモードの選択を行う場合、夜間時間帯の沸き上げにより、必要な量の湯を安定的に確保することができ、省エネ性に優れる。
第1の発明に係る貯湯タンクの沸き上げ方法及び第2の発明に係る貯湯式給湯機において、沸き上げモードが操作盤からの入力操作によって選択される場合、使用者は、翌日の予定に応じて確保すべき湯量を入力操作により決定でき、過度な湯量の確保を防止可能であり、省エネ性に優れる。
本発明の一実施の形態に係る貯湯式給湯機の説明図である。 制御手段の接続を示すブロック図である。 沸き上げ方法を決定するフローチャートである。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る貯湯タンクの沸き上げ方法を採用した貯湯式給湯機10は、貯湯タンク11と、貯湯タンク11から出て貯湯タンク11に戻る湯水を滅菌温度以上に昇温する電気式加熱装置12と、夜間時間帯に電気式加熱装置12を作動して貯湯タンク11の沸き上げを行う制御手段13とを備えている。以下、詳細に説明する。
貯湯タンク11は、図1に示すように、下部に給水管14が接続され、上部に給湯管15が接続されている。給水管14には、給水管14を流れる水道水の温度を計測する温度センサ16、圧力を所定の値に減圧する減圧弁17及び水道水が逆流するのを防止する逆止弁18が設けられ、貯湯タンク11には、温度センサ16、減圧弁17及び逆止弁18を通過した水道水が流入する。
給湯管15には、給水管14が接続された混合弁19が設けられ、混合弁19は、貯湯タンク11から送り出された湯に給水管14から供給される水道水を混合する。混合弁19により温度調整がなされた湯は、給湯管15に接続されている台所のカランや、浴室のシャワー等に供給される。なお、給湯管15には、混合弁19の湯の入り側に逆流を防止する逆止弁20が設けられ、給水管14には、混合弁19の水道水の入り側に逆流を防止する逆止弁21が設けられている。
給湯管15の混合弁19の下流側には、給湯管15を流れる湯の流量を計測する水量センサ22と混合弁19で混合された湯の温度を計測する温度センサ23が設けられている。
貯湯タンク11には、異なる高さ位置に、貯湯タンク11内の湯水の温度を計測する温度センサ24〜29がそれぞれ設けられている。温度センサ24〜29は、図2に示すように、制御手段13に接続され、制御手段13には、温度センサ16、23、混合弁19及び水量センサ22が接続されている。なお、図1では、制御手段13と温度センサ16、23〜29、混合弁19及び水量センサ22等との接続を省略している。
更に、制御手段13には、図1、図2に示すように、使用者によって入力操作が行われる操作盤30が接続されている。
制御手段13は、温度センサ24〜29のうち最も高い位置にある温度センサ24によって、貯湯タンク11の上部から給湯管15に送られる湯の温度を検出可能である。
また、制御手段13は、温度センサ23による混合弁19の下流側の湯の検出温度を基にして、温度センサ23の計測温度が操作盤30で入力された給湯温度となるように、混合弁19の湯と水の混合比を調整する。
制御手段13は、例えば、マイクロコンピュータによって構成することができる。
給湯管15には、図1に示すように、浴槽32に湯を送る湯張り管33が接続され、湯張り管33には給水管14が接続された混合弁34が設けられている。混合弁34は、図2に示すように、制御手段13に接続され、制御手段13は、使用者が操作盤30に入力した湯張り温度の湯が浴槽32に供給されるように、貯湯タンク11からの湯と水道水の混合弁34による混合比を調整する。
湯張り管33には、混合弁34の上流側に逆流を防止する逆止弁35が取り付けられ、混合弁34の下流側に、浴槽32に湯張りが行われる際に開かれる電磁弁36、浴槽32から湯が逆流するのを防止する逆止弁37、浴槽32に送られる湯の流量を計測する水量センサ38及び浴槽32に供給される湯の温度を計測する温度センサ39が設けられている。
電磁弁36、水量センサ38及び温度センサ39は、図2に示すように、制御手段13に接続され、制御手段13は、電磁弁36に開閉動作を行うための指令信号を送信でき、水量センサ38の計測値及び温度センサ39の計測温度を取得することが可能である。
貯湯タンク11には、図1に示すように、貯湯タンク11内の湯で浴槽32を追焚きする追焚き回路40が接続されている。追焚き回路40には、貯湯タンク11の上部から送り出された湯で浴槽32内の湯を加熱するふろ熱交換器41と、追焚き回路40に貯湯タンク11の湯を循環させる循環ポンプ42と、追焚き回路40内の湯水の自然対流を防止する対流防止弁43が設けられている。循環ポンプ42は、図2に示すように、制御手段13に接続され、制御手段13から送られる指令信号によって作動を開始する。
浴槽32には、ふろ熱交換器41に連結された浴槽回路44が接続され、浴槽回路44には、図1、図2に示すように、制御手段13に接続された循環ポンプ45が設けられている。浴槽32内の湯は、循環ポンプ45の作動により、浴槽回路44を循環し、ふろ熱交換器41を通過して加熱された後に浴槽32に戻る。
浴槽回路44には、循環ポンプ45の他、浴槽32内の湯の水位を計測する水位センサ46、浴槽回路44に湯が循環したのを検出する水流スイッチ47及び浴槽回路44を循環する湯の温度を計測する温度センサ48が設けられている。水位センサ46、水流スイッチ47及び温度センサ48は、図2に示すように、制御手段13に接続され、制御手段13は、水位センサ46及び温度センサ48の各計測値を検知でき、水流スイッチ47から得る信号によって浴槽回路44に湯が循環しているか否かを検出する。
また、貯湯タンク11には、図1に示すように、循環回路49を介して電気式加熱装置12が接続され、循環回路49は、電気式加熱装置12を経由して貯湯タンク11の下部と上部を接続するように配管されている。
循環回路49には、図1、図2に示すように、制御手段13に接続された循環ポンプ50が取り付けられ、循環ポンプ50は、制御手段13からの指令信号によって作動を開始して、貯湯タンク11の下部から水を取り出しその水を電気式加熱装置12に送る。
本実施の形態では、電気式加熱装置12にヒートポンプが採用され、電気式加熱装置12は熱媒が循環する熱媒循環回路51を備えている。熱媒循環回路51には、循環回路49に連結された熱交換器52、熱交換器52を通過した超臨界流体状の熱媒の圧力を下げる膨張弁53、膨張弁53から送られる熱媒を気化する蒸発器54及び気体となった熱媒の圧力を上げる圧縮機55が設けられている。
熱媒循環回路51を循環する熱媒は、熱交換器52を通過する際に、貯湯タンク11の下部から循環回路49に沿って熱交換器52に送られた水を加熱する。
電気式加熱装置12は、制御手段13に接続され、循環回路49に取り付けられた温度センサ56、57と蒸発器54による熱媒の蒸発を促進するプロペラファン58を備えている。温度センサ56は、熱交換器52の上流側で循環回路49を循環する湯水の温度を計測し、温度センサ57は、熱交換器52の下流側で循環回路49を循環する湯水の温度を計測する。
制御手段13は、温度センサ56、57、膨張弁53、圧縮機55、プロペラファン58に接続され、温度センサ56、57の計測温度を検出可能で、指令信号を送って膨張弁53、圧縮機55及びプロペラファン58をそれぞれ制御する。
制御手段13は、温度センサ56、57それぞれの計測温度を基に膨張弁53の開度調整や循環ポンプ50の回転数の調整等を行って、貯湯タンク11下部から取り出され循環回路49に送られた水が熱交換器52を通過した際に昇温され滅菌温度以上の湯となるようにする。本実施の形態では、滅菌温度は65℃であるが、レジオネラ菌を滅菌可能な温度であれば65℃に限定されない。
循環回路49には、図1に示すように、熱交換器52の下流側に三方弁59が設けられ、三方弁59には、熱交換器52を通過した湯を、貯湯タンク11の下部に送るバイパス管60が接続されている。
三方弁59は、図2に示すように、制御手段13に接続され、制御手段13からの指令信号により熱交換器52を通過した湯の行先を切り替える。
制御手段13は、温度センサ57の計測値が所定の温度(T℃)未満のとき、三方弁59を切り替えて、熱交換器52を通過した湯の行先をバイパス管60を介して貯湯タンク11の下部にし、温度センサ57の計測値がT℃以上のとき、三方弁59を切り替えて、熱交換機52を通過した湯の送り先を貯湯タンク11の上部にする。
このように三方弁59の湯の送り先を切り替えるのは、貯湯タンク11の上部に低温の湯が流入し、貯湯タンク11の上部に溜まっている高温の湯が撹拌されるのを防止するためである。本実施の形態では、T℃は滅菌温度であり、貯湯タンク11の上部には、滅菌温度以上の湯が供給されるようになる。
貯湯タンク11に対しては、図1に示すように、貯湯タンク11の下部から給水管14経由で水道水が給水され、循環回路49を流れる水は、熱交換器52を通過後に所定の温度未満の際に貯湯タンク11の下部に送られ、熱交換器52を通過後に所定温度以上となった際に貯湯タンク11の上部に送られる。
従って、貯湯タンク11内には、貯湯タンク11の上部から下に向かって高温の湯(本実施の形態では50℃以上85℃未満)が成層されることになる。
なお、貯湯タンク11内の上部から成層される高温の湯の温度が滅菌温度以下にもなり得るのは、沸き上げによって滅菌温度以上となった高温層の湯が放熱によって温度低下するためである。
また、貯湯タンク11、制御手段13、追焚き回路40、湯張り管33等は、筺体61内に収容され、電気式加熱装置12及び操作盤30は筺体61外に配置されている。
貯湯タンク11内の湯水は、電気料金が安価となる夜間時間帯(本実施の形態では、午後11時から翌朝7時まで)に計画的な沸き上げが行われ、夜間時間帯以外の時間帯は、貯湯タンク11内の湯が所定量以下になった際に沸き上げが行われる。
制御手段13は、夜間時間帯の沸き上げを行うにあたり、沸き上げモードとして貯湯タンンク12内の湯水全体を所定温度以上にする全量沸き上げ又は貯湯タンク11内の湯水を一部を残して所定温度以上にする部分沸き上げを選択する。
制御手段13は、過去の貯湯タンク11の出湯実績から一日に必要な湯の熱量を算出して、あるいは、操作盤30でなされた入力操作に従って沸き上げモードを選択する。
一日に必要な湯量を基に沸き上げモードを選択する場合、制御手段13は、算出した一日に必要な湯の熱量が所定値未満である際に部分沸き上げを選択して夜間時間帯における貯湯タンク11の沸き上げに消費される電力の抑制を図る。部分沸き上げにより貯湯タンク11内に成層される高温の湯の量は、制御手段13により算出された一日に必要な湯の熱量に応じて決定される。
そして、制御手段13は、算出した一日に必要な湯の熱量が所定値以上の際に全量沸き上げを選択する。
貯湯タンク11の出湯実績は、貯湯タンク11から給湯管15経由で台所等に湯が供給されたときの給湯負荷と、浴槽32に湯張りをしたときの湯張り負荷と、浴槽32の追焚きを行ったときの追焚き負荷の合算から導出される。
給湯負荷は、温度センサ23の計測温から温度センサ16の計測温を差し引いた温度値に水量センサ22で計測された流量を乗じた値の積算値であり、湯張り負荷は、温度センサ39の計測温から温度センサ16の計測温を差し引いた温度値に水量センサ38の計測値を乗じた値の積算値である。
追焚き負荷の算出は、制御手段13が、温度センサ24、48それぞれの計測温から、追焚き回路40を循環する湯のふろ熱交換器41通過後の温度を推定し、循環ポンプ42の作動時間から追焚き回路40を循環する湯の流量を導出した上で行われる。制御手段13は、温度センサ24の計測温度から追焚き回路40のふろ熱交換器41通過後の湯の推定温度を引いた差分に、追焚き回路40を循環する湯の流量を乗じた値の積算値を追焚き負荷とする。
使用者は、次の日に使用する湯量が少ないと判断したとき、操作盤30への入力操作により部分沸き上げの選択と部分沸き上げにより貯湯タンク11内に確保する高温の湯の量の決定を行うことが可能である。
制御手段13は、使用者の決定を優先して沸き上げモードの選択を行うので、使用者が操作盤30からの入力操作により部分沸き上げを選択した際、制御手段13は、過去の貯湯タンク11の出湯実績に関わらず、部分沸き上げを選択する。
また、使用者は、外泊等により数日間湯を使う予定がないときに、省エネの観点から貯湯式給湯機10を湯水の沸き上げを行わない状態にすることができる。
制御手段13は時計機能を備え、使用者が操作盤30から沸き上げを停止する日数としてX日を入力すると、制御手段13は沸き上げの停止を入力した日からX日間沸き上げを行わない。このため、夜間時間帯の沸き上げは、沸き上げの停止を入力した日からX回連続して行われないことになる。
なお、使用者が予定より早く自宅に戻った場合には、操作盤30からの操作によって沸き上げを停止している状態を解除することが可能である。
制御手段13は、沸き上げの停止が予め定められたN日以上続いた際、即ちXがN以上で実際にN日以上沸き上げが行われなかったとき、沸き上げ停止後、最初に行う夜間時間帯の沸き上げを、沸き上げモードの選択に関わらず、全量沸き上げによって行う。
これは、N日以上沸き上げを行っていない状態で部分沸き上げを行うと、貯湯タンク11内で沸き上げられていない湯水が存在することになり、沸き上げられていない湯水に細菌繁殖の可能性があるためである。そのため、制御手段13は、沸き上げの停止がN日以上続いた際、沸き上げ停止後最初の夜間時間帯に、電気式加熱装置12に貯湯タンク11内の湯水全体の沸き上げを行わせ、貯湯タンク11内の湯全体が滅菌温度以上の温度になるようにする。
実験的検証では、沸き上げの停止が12日間未満であれば細菌の繁殖の可能性が認められず、12日間を超えると細菌の繁殖の可能性が出ることが確認された。
本実施の形態では、N日が3〜10日の範囲である。N日を12日とせず、12日より短期間にあたる3〜10日の範囲としているのは衛生面を重視し、細菌の繁殖を確実に防ぐためである。
制御手段13は、図3に示すように、夜間時間帯の沸き上げを行うにあたり、沸き上げの停止がN日以上であったか否かを判定し(ステップS1)、沸き上げの停止がN日以上であった場合は、沸き上げモードの選択に関わらず、夜間時間帯に全量沸き上げを行う(ステップS2)。
一方、沸き上げの停止がなされていない場合や停止がN日未満であった場合は、沸き上げモードとして部分沸き上げが選択されているか否かを判定する(ステップS3)。そして、沸き上げモードに部分沸き上げが選択されていた場合は、夜間時間帯に部分沸き上げを行い(ステップS4)、沸き上げモードに部分沸き上げが選択されていない場合、即ち全量沸き上げが選択されている場合は、夜間時間帯に全量沸き上げを行う(ステップS5)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、電気式加熱装置は、電力によって作動する加熱装置であれば、ヒートポンプである必要はなく、例えば電気ヒーターであってもよい。
また、制御手段は、操作盤からの入力操作によって沸き上げモードを選択する機能を備えていなくてもよい。
10:貯湯式給湯機、11:貯湯タンク、12:電気式加熱装置、13:制御手段、14:給水管、15:給湯管、16:温度センサ、17:減圧弁、18:逆止弁、19:混合弁、20、21:逆止弁、22:水量センサ、23〜29:温度センサ、30:操作盤、32:浴槽、33:湯張り管、34:混合弁、35:逆止弁、36:電磁弁、37:逆止弁、38:水量センサ、39:温度センサ、40:追焚き回路、41:ふろ熱交換器、42:循環ポンプ、43:対流防止弁、44:浴槽回路、45:循環ポンプ、46:水位センサ、47:水流スイッチ、48:温度センサ、49:循環回路、50:循環ポンプ、51:熱媒循環回路、52:熱交換器、53:膨張弁、54:蒸発器、55:圧縮機、56、57:温度センサ、58:プロペラファン、59:三方弁、60:バイパス管、61:筺体

Claims (8)

  1. 夜間時間帯の沸き上げモードとして、貯湯タンク内の湯水の全量沸き上げ又は部分沸き上げを選択し、夜間時間帯に前記貯湯タンクから取り出した湯水を電気式加熱装置により滅菌温度以上に昇温して該貯湯タンクに戻す貯湯タンクの沸き上げ方法において、
    前記部分沸き上げは、算出した一日に必要な湯の熱量に応じて決定される湯量を、前記貯湯タンク内の湯水の一部を残して、該貯湯タンク内に成層するものであり、
    沸き上げの停止がN日以上続いた際には、沸き上げ停止後、最初に行う前記夜間時間帯の沸き上げを、前記沸き上げモードの選択に関わらず、前記貯湯タンク内の湯水全体を沸き上げて行い、沸き上げの停止がN日未満であった際は、沸き上げ停止後、最初に行う前記夜間時間帯の沸き上げを、前記沸き上げモードの選択に従って前記全量沸き上げ又は前記部分沸き上げとすることを特徴とする貯湯タンクの沸き上げ方法。
  2. 請求項1記載の貯湯タンクの沸き上げ方法において、前記N日は、3〜10日の範囲であることを特徴とする貯湯タンクの沸き上げ方法。
  3. 請求項1又は2記載の貯湯タンクの沸き上げ方法において、過去の前記貯湯タンクの出湯実績から算出した一日に必要な湯量を基に前記沸き上げモードの選択を行うことを特徴とする貯湯タンクの沸き上げ方法。
  4. 請求項1又は2記載の貯湯タンクの沸き上げ方法において、前記沸き上げモードは、操作盤からの入力操作によって選択されることを特徴とする貯湯タンクの沸き上げ方法。
  5. 貯湯タンクと、前記貯湯タンクから出て該貯湯タンクに戻る湯水を滅菌温度以上に昇温する電気式加熱装置と、夜間時間帯の沸き上げモードとして前記貯湯タンク内の湯水の全量沸き上げ又は部分沸き上げを選択し、夜間時間帯に前記電気式加熱装置を作動して該貯湯タンクの沸き上げを行わせる制御手段とを備える貯湯式給湯機において、
    前記部分沸き上げは、算出した一日に必要な湯の熱量に応じて決定される湯量を、前記貯湯タンク内の湯水の一部を残して、該貯湯タンク内に成層するものであり、前記制御手段は、沸き上げの停止がN日以上続いた際、前記電気式加熱装置による沸き上げ停止後の最初の前記夜間時間帯の沸き上げを、前記沸き上げモードの選択に関わらず、前記貯湯タンク内の湯水全体を沸き上げることによって行い、沸き上げの停止がN日未満であった際は、沸き上げ停止後、最初に行う前記夜間時間帯の沸き上げを、前記沸き上げモードの選択に従って前記全量沸き上げ又は前記部分沸き上げとすることを特徴とする貯湯式給湯機。
  6. 請求項5記載の貯湯式給湯機において、前記N日は、3〜10日の範囲であることを特徴とする貯湯式給湯機。
  7. 請求項5又は6記載の貯湯式給湯機において、前記制御手段は、過去の前記貯湯タンクの出湯実績から一日に必要な湯量を算出し、該一日に必要な湯量を基に前記沸き上げモードの選択を行うことを特徴とする貯湯式給湯機。
  8. 請求項5又は6記載の貯湯式給湯機において、前記制御手段には操作盤が接続され、該制御手段は、該操作盤でなされた入力操作に従って、前記沸き上げモードを選択することを特徴とする貯湯式給湯機。
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