JP6498133B2 - 貯湯式給湯機、および貯湯式給湯機での給湯方法 - Google Patents

貯湯式給湯機、および貯湯式給湯機での給湯方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6498133B2
JP6498133B2 JP2016015823A JP2016015823A JP6498133B2 JP 6498133 B2 JP6498133 B2 JP 6498133B2 JP 2016015823 A JP2016015823 A JP 2016015823A JP 2016015823 A JP2016015823 A JP 2016015823A JP 6498133 B2 JP6498133 B2 JP 6498133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water supply
temperature
supplied
water storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016015823A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017133789A (ja
Inventor
赳弘 古谷野
赳弘 古谷野
章吾 玉木
章吾 玉木
正樹 豊島
正樹 豊島
史人 竹内
史人 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2016015823A priority Critical patent/JP6498133B2/ja
Publication of JP2017133789A publication Critical patent/JP2017133789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6498133B2 publication Critical patent/JP6498133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、温水の貯湯および給湯が可能な貯湯式給湯機、および貯湯式給湯機での給湯方法に関するものである。
従来、貯湯式給湯機は、加熱手段で加熱された湯水を貯湯タンク上部から成層状態で貯湯し、貯湯した湯水を給湯に利用する配管(出湯配管)で貯湯タンク上部から取出し、市水(低温水)と混合して設定温度の湯水を給湯端末に給湯していた。近年、貯湯式給湯機は、高機能化が進み、貯湯タンク内の湯水を単に給湯するだけに限られず、風呂水の保温、床暖房などの用途にも利用されている。
貯湯タンク内の高温の湯水(高温水)を風呂水の保温、床暖房などの用途に利用すると、当該高温水は利用後に温度が低下し中温水として貯湯タンクの中間部に貯湯される。この中温水を有効に利用するため、貯湯タンクの高さ方向に2つ以上の出湯配管を有する貯湯式給湯機が普及している。
この貯湯式給湯機では、設定温度および貯湯タンク内の温度分布の情報により出湯配管を切替え、切替えた出湯配管から供給される湯水を混合弁にて混合させて給湯を行う。出湯配管を切替えることで貯湯タンク内の湯水を有効に利用できるので、より効率的に運転することができる。しかし、貯湯式給湯機は、設定温度の湯水を継続して給湯するためには、貯湯タンク内の温度変化を考慮して出湯配管を切替える制御が必要となる。
出湯配管の変更は、混合弁の開閉によって行われる。複数の混合弁を制御して給湯を行う貯湯式給湯機では、フィードバック制御の応答速度が各混合弁において同一であれば、一方の混合弁の開度変更に伴う湯温の変化に対応して他の混合弁の開度を変更する制御が追い付かない。そのため、貯湯式給湯機では、給湯する湯水の温度が設定温度に対してオーバーシュートまたはアンダーシュートする現象が生じる。
特許文献1に記載の貯湯式給湯機では、一方の混合弁に対するフィードバック制御の応答速度を低速にし、その開度変更に伴う湯水の温度の変化を小さくして、他の混合弁の開度を変更する制御を追従させている。そのため、特許文献1に記載の貯湯式給湯機では、給湯する湯水の温度が設定温度に対してオーバーシュートまたはアンダーシュートする現象が生じるのを大幅に低減している。
特開2004−340461号公報
しかし、特許文献1に記載の貯湯式給湯機は、一方の混合弁に対するフィードバック制御の応答速度を低速にしただけであるため、利用する出湯配管に切替える場合に生じる給湯する湯水温度の不安定性を解消することができない。また、特許文献1に記載の貯湯式給湯機では、それぞれの混合弁の出口での湯水の温度をもとに、フィードバック制御を行うため、全ての混合弁の出口に温度計を設置する必要があるため構成が複雑になる。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、継続して給湯する場合に安定して設定温度の湯水を給湯することができる貯湯式給湯機、および貯湯式給湯機での給湯方法を提供することを目的とする。
本発明の貯湯式給湯機は、湯水を加熱する加熱部と、加熱部で加熱した温水を貯湯する貯湯タンクと、貯湯タンクから高温水の湯水を取り出す第1の出湯配管と、貯湯タンクから中温水の湯水を取り出す第2の出湯配管と、低温水を供給する給水配管と、貯湯タンクから給湯対象へと至る配管の経路の途中に設けられ、第1の出湯配管、第2の出湯配管および給水配管のうち少なくとも2つの配管から供給される異なる温度の湯水を混合する複数の混合弁と、貯湯タンク内の湯水の温度を検出する複数の貯湯温度検出部と、複数の混合弁の開閉を制御して運転様式切替える制御部と、を備え、制御部は、複数の貯湯温度検出部で検出した貯湯タンク内の中温水が設定温度未満か否かに応じて、給湯対象に供給する湯水に第2の出湯配管から供給される中温水を含む運転様式に切替えるか否かの制御が行われる場合に、給湯対象への給湯中においては当該運転様式の切替えを制限する。
本発明の貯湯式給湯機での給湯方法は、湯水を加熱する加熱部と、加熱部で加熱した温水を貯湯する貯湯タンクと、貯湯タンクから高温水の湯水を取り出す第1の出湯配管と、貯湯タンクから中温水の湯水を取り出す第2の出湯配管と、低温水を供給する給水配管と、貯湯タンクから給湯対象へと至る配管の経路の途中に設けられ、第1の出湯配管、第2の出湯配管および給水配管のうち少なくとも2つの配管から供給される異なる温度の湯水を混合する複数の混合弁と、貯湯タンク内の湯水の温度を検出する複数の貯湯温度検出部と、複数の混合弁の開閉を制御して運転様式切替える制御部とを備える貯湯式給湯機での給湯方法であって、複数の貯湯温度検出部で検出した貯湯タンク内の湯水の温度変化を検出する検出ステップと、検出した貯湯タンク内の中温水が設定温度未満か否かに応じて、給湯対象に供給する湯水に第2の出湯配管から供給される中温水を含む運転様式に切替えるか否かの制御を判定する判定ステップと、判定ステップで運転様式の切替えを行うと判定した場合に、給湯対象への給湯中おいては当該運転様式の切替えを制限する制限ステップとを含む。
本発明によれば、給湯対象への給湯に利用する配管の切替えを行い、給湯対象への給湯中に、当該配管の切替えを制限するので、継続して給湯する場合に安定して設定温度の湯水を給湯することができる。
本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機を説明するための構成図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機の制御システムを説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で沸き上げ運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で給湯様式Aと給湯様式Bとを切替える動作を説明するための構成図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で給湯様式Aによる一般給湯運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で給湯様式Bによる一般給湯運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で沸き上げ・一般給湯の同時運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で沸き上げ・一般給湯の同時運転を行う場合の別の動作を説明するための構成図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機での運転制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機での運転制御の別の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で給湯様式Aから給湯様式Bへの切替えの際の、混合弁の開閉、給湯端末に供給する湯水の温度の時間変化を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で給湯様式Bから給湯様式Aへの切替えの際の、混合弁の開閉、給湯端末に供給する湯水の温度の時間変化を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯機を説明するための構成図である。 本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯機で給湯様式Aによる一般給湯運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。 本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯機で給湯様式Bによる一般給湯運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。 本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯機での運転制御の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書で使用する各図においては、共通する要素に同一の符号付けするものとする。また、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また本明細書において、「湯水」とは、温水(湯)および水を総称している。また、「低温水」とは、例えば水道等と同様の温度が低い水を意味し、「高温水」とはヒートポンプユニットなどで加熱された温度の高い温水(湯)を意味しているものとする。さらに、「中温水」とは、低温水よりも温度が高く、高温水よりも温度が低い温水であり、例えば貯湯タンクの中部に設けられた出湯配管から取り出される中程度の温度の湯水を意味しているものとする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機を説明するための構成図である。図1に示す貯湯式給湯機は、ヒートポンプ式の加熱部を備える貯湯式ヒートポンプ給湯機35である。なお、本実施の形態1に係る貯湯式給湯機の加熱部は、ヒートポンプ式以外のガスバーナーや灯油バーナー等の燃焼バーナーなどの他の加熱部を用いてもよい。貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、タンクユニット33と、ヒートポンプサイクルを利用するヒートポンプユニット(HPユニット6)と、リモコン43とを備えている。HPユニット6とタンクユニット33とは、HP往き配管13およびHP戻り配管14を介して接続されるとともに、図示しない配線を介して電気的に接続されている。
<装置構成>
HPユニット6は、貯湯タンク7の下部から供給される湯水を加熱する(沸上げる)加熱部で、ヒートポンプ式の加熱部である。なお、HPユニット6は、給水配管8から供給される湯水を直接加熱することができるように配管を接続してもよい。HPユニット6で加熱された湯水(高温水)は、運転形態に応じて、貯湯タンク7の上部に貯湯されるか、または、給湯対象に供給される。HPユニット6は、圧縮機1、水冷媒熱交換器2、膨張弁3および空気熱交換器5を冷媒配管4により環状に接続したもので、ヒートポンプサイクルを構成している。水冷媒熱交換器2は、冷媒配管4を流れる冷媒と、貯湯タンク7から供給される低温水との間で熱交換を行うためのものである。なお、水冷媒熱交換器2は、冷媒配管4を流れる冷媒と、水道等の水源から直接供給される低温水との熱交換を行う構成としてもよい。
タンクユニット33には、貯湯タンク7を含めて、以下に述べる各種の部品、配管等が内蔵されている。貯湯タンク7は、HPユニット6により沸上げた高温水を貯湯するものである。貯湯タンク7の下部に設けられた水導入口7aには、第3給水配管8cが接続されている。水道等の水源から供給される低温水は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第3給水配管8cを通って貯湯タンク7内に流入する。貯湯タンク7の上部には、温水導入出口7dおよび温水導出口7eが設けられている。温水導入出口7dには、ふろ給湯配管20と、送湯配管12とが接続されている。温水導出口7eには、一般給湯配管19と、温水導入配管18aとが接続されている。一般給湯配管19は、貯湯タンク7の上部から温水を取出す出湯配管に相当する。
また、貯湯タンク7の表面には、複数の貯湯温度センサ41,42が高さを変えて取付けられている。これらの貯湯温度センサ41,42は、貯湯タンク7内の湯水の温度を検出するものである。制御装置36は、貯湯温度センサ41,42の検出結果に基づき、貯湯タンク7内の貯湯量を把握し、沸き上げ運転の開始および停止等の制御を行う。なお、複数の貯湯温度センサ41,42は、複数の貯湯温度検出部の具体例に相当している。
タンクユニット33には、熱源ポンプ11およびふろ用熱交換器18が内蔵されている。熱源ポンプ11は、タンクユニット33内の各種配管に湯水を循環させるためのポンプであり、HP往き配管13の途中に設けられている。ふろ用熱交換器18は、貯湯タンク7から供給される高温水を利用して2次側の加熱対象水(浴槽水、暖房用水等)を加熱するための熱交換器である。図1に示すふろ用熱交換器18の2次側の構成は、浴槽30内の湯水を循環させるふろ往き配管27およびふろ戻り配管28を例示している。ふろ用熱交換器18は、ふろ往き配管27と、ふろ戻り配管28と、浴槽30とで形成される循環経路の途中に設置されている。ふろ戻り配管28には、上記循環経路に浴槽水を循環させるふろ循環ポンプ29と、浴槽30から流出した浴槽水の温度を検出するふろ戻り温度センサ38と、浴槽30内の水位レベルを検出するための水位センサ45と、ふろ戻り配管28を流れる湯水の流れを検出するフロースイッチ46とが設けられている。ふろ往き配管27には、ふろ用熱交換器18から流出した湯水の温度を検出するふろ往き温度センサ37が設けられている。なお、ふろ往き温度センサ37は、給湯温度検出部の具体例に相当している。
また、タンクユニット33には、三方弁10、四方弁17が内蔵されている。三方弁10は、湯水が流入するa,bポートと、湯水が流出するcポートとを有する流路切り替え手段である。三方弁10は、3つの経路(経路ac,経路bc,経路abc)の間で湯水の流路を切替えるように構成されている。四方弁17は、湯水が流入するb,cポートと、湯水が流出するa,dポートとを有する流路切替手段である。四方弁17は、4つの経路(経路ad,経路ac,経路bd、経路cd)の間で湯水の流路を切替えるように構成されている。
また、タンクユニット33は、水導出口配管9、送湯配管12、HP往き配管13、HP戻り配管14、温水導入配管18a、第1バイパス配管15、温水導出配管18b、および第2バイパス配管16を備えている。水導出口配管9は、貯湯タンク7の下部に設けられた水導出口7bと三方弁10のaポートとを接続している。HP往き配管13は、三方弁10のcポートとHPユニット6の入口側とを接続している。HP戻り配管14は、HPユニット6の出口側と四方弁17のcポートとを接続している。HP戻り配管14には、HPユニット6から流出する湯水の温度(出湯温度)を検出するHP出湯温度センサ39が設けられている。
送湯配管12は、四方弁17のdポートと、貯湯タンク7上部の温水導入出口7dとを接続している。第1バイパス配管15は、四方弁17のaポートと、貯湯タンク7の中央部から下部の間に設けられた温水導入口7cとを接続している。温水導入配管18aは、貯湯タンク7の温水導出口7eと、ふろ用熱交換器18の1次側入口とを接続している。温水導出配管18bは、ふろ用熱交換器18の1次側出口と三方弁10のbポートとを接続している。第2バイパス配管16は、HP往き配管13のうち熱源ポンプ11とHPユニット6との間の部位から分岐し、四方弁17のbポートに接続されている。
さらに、タンクユニット33は、第1給水配管8a、第2給水配管8b、第1給湯用混合弁21、ふろ用混合弁22、第2給湯用混合弁23、第1給湯配管24および第2給湯配管25を備えている。第1給水配管8aの一端は、水道等の水源に接続されている。第1給水配管8aの他端には、減圧弁31を介して第2給水配管8bおよび第3給水配管8cが接続されている。第2給水配管8bは、途中から分岐してそれぞれ第1給湯用混合弁21とふろ用混合弁22とに接続されている。給水配管8は、これらの第1給水配管8a、第2給水配管8bおよび第3給水配管8cにより構成されている。また一般給湯配管19は貯湯タンク7の温水導出口7eと第1給湯用混合弁21に接続され、ふろ給湯配管20は貯湯タンク7の温水導入出口7dとふろ用混合弁22に接続されている。
第2給湯用混合弁23は、第1給湯配管24の途中に設けられると共に、中温配管47と接続されている。中温配管47は、貯湯タンク7の中間部に設けられた中温導出口7fと第2給湯用混合弁23とを接続している。これにより、第2給湯用混合弁23は、貯湯タンク7の中温導出口7fから出湯される中温水と、第1給湯用混合弁21で混合された湯水とを混合させるものである。一方、ふろ用混合弁22の流出側には、第2給湯配管25が接続されている。第2給湯配管25の途中には、第2給湯配管25を開閉するふろ用電磁弁26と、第2給湯配管25を通る湯の流量を検出するフロースイッチ46aとが設けられている。
第1給湯用混合弁21、第2給湯用混合弁23、およびふろ用混合弁22は、一般給湯配管19、ふろ給湯配管20から供給される高温水と、中温配管47から供給される中温水と、第2給水配管8bから供給される低温水との流量比を調整することにより、ユーザがリモコン43で設定した設定温度の湯水を生成する。そして、生成した湯水を第1給湯配管24および第2給湯配管25にそれぞれ供給する。第1給湯用混合弁21および第2給湯用混合弁23により温度調整された湯水は、第1給湯配管24から給湯栓34を経由して、ユーザが使用するシャワー、カラン等の蛇口(図示せず)に供給される。一方、ふろ用混合弁22により設定温度に調整された湯水は、第2給湯配管25からフロースイッチ46a、ふろ用電磁弁26、ふろ往き配管27を順次経由して浴槽30に供給される。なお、給湯栓34に接続される給湯端末が、給湯される給湯対象の具体例に相当している。
三方弁10は、水導出口配管9とHP往き配管13とが連通する形態(経路ac)と、温水導出配管18bとHP往き配管13とが連通する形態(経路bc)と、水導出口配管9とHP往き配管13と温水導出配管18bとが連通する形態(経路abc)とからなる3つの形態の何れかに切替えられる。四方弁17は、HP戻り配管14と送湯配管12とが連通する形態(経路cd)と、HP戻り配管14と第1バイパス配管15とが連通する形態(経路ac)と、第1バイパス配管15と第2バイパス配管16とが連通する形態(経路ab)と、送湯配管12と第2バイパス配管16とが連通する形態(経路bd)とからなる4つの形態の何れかに切替えられる。
次に、貯湯式ヒートポンプ給湯機35を制御する制御装置36について説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機の制御システムを説明するためのブロック図である。図2に示す貯湯式ヒートポンプ給湯機35の制御システムには、制御装置36およびこれに接続されるリモコン43、貯湯温度センサ41、熱源ポンプ11等の構成が図示されている。各種温度センサ、フロースイッチ46,46a、水位センサ45によって検出された各諸量は、測定部49に入力される。測定部49に入力された各諸量はデータに変換され、演算部50に送られる。演算部50は、測定部49から送られてきたデータに基づき、制御部51で実行する制御コマンドを生成する。制御部51は、演算部50で生成された制御コマンドに基づき、HPユニット6、熱源ポンプ11などの機器を制御する。また、記憶部52は、予め定められた定数やリモコン43から送信される設定値等のデータを記憶している。演算部50は、必要に応じて記憶部52に記憶している記憶内容を参照、および書き換えを実施することが可能である。なお、測定部49、演算部50、制御部51はマイコンにより構成され、記憶部52は半導体メモリなどによって構成されている。
リモコン43は、ユーザが運転動作指令および設定値の変更操作を入力するための入力手段であり、浴槽30に給湯する湯水の設定温度や給湯栓34から給湯する湯水の設定温度を設定する手段でもある。リモコン43には、図示していないが貯湯式ヒートポンプ給湯機35の状態等の情報を表示する表示部、ユーザが操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されている。制御装置36は、各種センサによって検出された各諸量、リモコン43の設定温度等の情報に基づいてHPユニット6、熱源ポンプ11などの機器を駆動することにより、貯湯式ヒートポンプ給湯機35を制御することができる。貯湯式ヒートポンプ給湯機35で実行される制御には、沸き上げ運転、一般給湯運転等があり、以下、これらの制御について説明する。
<沸き上げ運転>
図3は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で沸き上げ運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。図3に示す貯湯式ヒートポンプ給湯機35の沸き上げ運転では、HPユニット6により貯湯タンク7内の湯水を加熱する運転を行うものである。まず、沸き上げ運転では、三方弁10の経路を経路acに保持し、四方弁17の経路を経路cdに保持する。つまり、三方弁10は、水導出口配管9とHP往き配管13とを連通させ、四方弁17は、HP戻り配管14と送湯配管12とを連通させる。
沸き上げ運転では、三方弁10の経路を経路ac、四方弁17の経路を経路cdのそれぞれに保持した状態で、HPユニット6および熱源ポンプ11を駆動する。これにより、貯湯タンク7の下部から流出する低温水は、水導出口配管9、三方弁10、熱源ポンプ11およびHP往き配管13を順次経由してHPユニット6に流入し、HPユニット6で加熱される。そして、HPユニット6で加熱した高温水は、HP戻り配管14、四方弁17、送湯配管12を順次経由して、貯湯タンク7の温水導入出口7dに流入し、貯湯タンク7の内部に貯湯される。沸き上げ運転を実行することで、貯湯タンク7の内部には、上部側から高温水が貯留される。貯湯タンク7の内部での貯湯量は、貯湯温度センサ41,42により検出される。そして、沸き上げ運転は、貯湯量が予め設定された基準の量を超えた時点で終了し、熱源ポンプ11およびHPユニット6が停止する。
HPユニット6は、沸き上げ運転時、要求される加熱能力によって圧縮機1の動作を決定する。また、熱源ポンプ11は、HP出湯温度センサ39で検出される温度が所定の温度になるように回転数をコントロールして、HPユニット6に供給する低温水の量を調整している。
<一般給湯運転>
次に、貯湯式ヒートポンプ給湯機35の一般給湯運転について説明する。ここで、一般給湯運転とは、貯湯タンク7に貯留されている温水と、水道等の水源から供給される低温水とを第1給湯用混合弁21で混合して、ユーザがリモコン43で設定した設定温度の湯水を給湯栓34の先に連結された給湯端末から供給する運転である。なお、一般給湯運転は、ユーザが給湯端末の蛇口を解放した場合に実行される運転である。貯湯式ヒートポンプ給湯機35では、貯湯タンク7の中温導出口7fから中温水を出湯することができる構成であるため、中温水を利用して高温水と中温水とを混合する給湯様式A(高温水+中温水での給湯)と、中温水を利用せず高温水と低温水とを混合する給湯様式B(高温水+低温水での給湯)との2つの運転様式を有する。なお、給湯様式Aと給湯様式Bとの運転様式を切替えることは、給湯に利用する配管(出湯配管)を、貯湯タンク7の中温導出口7fから中温水を出湯する中温配管47と、水道等の水源から低温水を供給する給水配管8とで切替えることでもある。
図4は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で給湯様式Aと給湯様式Bとを切替える動作を説明するための構成図である。図4では、ユーザがリモコン43で設定した設定温度と中温水の温度との関係により給湯様式Aと給湯様式Bとを切替えることが図示されている。まず、設定温度に対して中温水の温度が低い場合、中温水を利用して高温水と中温水とを混合する給湯様式Aで一般給湯運転を行う。一方、設定温度に対して中温水の温度が高い場合、高温水と中温水を混合しても設定温度の湯水を作り出すことができないため、中温水を利用せず高温水と低温水とを混合する給湯様式Bで一般給湯運転を行う。
[給湯様式Aによる一般給湯運転]
図5は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で給湯様式Aによる一般給湯運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。図5に示す貯湯式ヒートポンプ給湯機35の給湯様式Aによる一般給湯運転では、第1給湯用混合弁21のaポートを全閉状態で保持し、第2給水配管8bから第2給湯用混合弁23に向かう流路を遮断している。
給湯様式Aによる一般給湯運転では、第1給湯用混合弁21のaポートが全閉状態で給湯端末の蛇口が解放されると、第2給湯用混合弁23で貯湯タンク7上部の高温水と貯湯タンク7中部の中温水とが混合される。貯湯タンク7上部の高温水は、温水導出口7e、一般給湯配管19、第1給湯用混合弁21を経由し、第2給湯用混合弁23のaポートに供給される。貯湯タンク7中部の中温水は、中温導出口7fから中温配管47を経由し第2給湯用混合弁23のbポートに供給される。
第2給湯用混合弁23は、給湯用温度センサ48で検出した温度に基づいて、給湯端末の湯水の温度が設定温度を満足するように高温水と中温水とを混合する。第2給湯用混合弁23で混合された湯水は、第1給湯配管24を経由して、給湯栓34から給湯端末へと供給される。給湯端末から給湯されると、温水導出口7eおよび中温導出口7fから導出された湯水と同量の低温水が、水道等の水源から貯湯タンク7下部に供給され、貯湯タンク7は常に湯水で満たされた状態が維持される。低温水は、第1給水配管8a、減圧弁31、第3給水配管8cを経由して、水導入口7aより貯湯タンク7に供給される。
[給湯様式Bによる一般給湯運転]
図6は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で給湯様式Bによる一般給湯運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。図6に示す貯湯式ヒートポンプ給湯機35の給湯様式Bによる一般給湯運転では、第2給湯用混合弁23のbポートを全閉状態で保持し、中温導出口7fから中温配管47を経由し第2給湯用混合弁23に向かう流路を遮断している。
給湯様式Bによる一般給湯運転では、第2給湯用混合弁23のbポートが全閉状態で給湯端末の蛇口が解放されると、第1給湯用混合弁21で貯湯タンク7上部の高温水と水道等の水源から供給される低温水とが混合される。貯湯タンク7上部の高温水は、温水導出口7e、一般給湯配管19を経由し、第1給湯用混合弁21のbポートに供給される。低温水は、第1給水配管8a、減圧弁31、第2給水配管8bを経由し、第1給湯用混合弁21のaポートに供給される。第1給湯用混合弁21は、給湯用温度センサ48で検出した温度に基づいて、給湯端末の湯水の温度が設定温度を満足するように高温水と低温水とを混合する。第1給湯用混合弁21で混合された湯水は、第2給湯用混合弁23へと供給される。
第2給湯用混合弁23では、bポートからの中温水の流入は無いため、給湯用温度センサ48で検出される温度と第1給湯用混合弁21のcポートの湯水の温度とが一致する。したがって、第1給湯用混合弁21で混合された湯水は、第2給湯用混合弁23および第1給湯配管24を経由して、給湯栓34から給湯端末へと供給される。給湯端末から給湯されると、温水導出口7eおよび中温導出口7fから導出された湯水と同量の低温水が、貯湯タンク7下部に水道等の水源から供給され、貯湯タンク7は常に湯水で満たされた状態が維持される。低温水は、第1給水配管8a、減圧弁31、第3給水配管8cを経由して、水導入口7aより貯湯タンク7に供給される。
貯湯タンク7は、温水導入出口7dからHPユニット6で加熱した高温水が供給され、水導入口7aより水道等の水源から供給される低温水が供給される。このため、貯湯タンク7の内部は、上部側ほど湯水の温度が高くなり、下部側ほど湯水の温度が低くなる温度成層が形成される。
<給湯待機状態>
次に、本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35での給湯待機状態について説明する。貯湯式ヒートポンプ給湯機35では、給湯端末に湯水を供給していない場合でも、給湯開始時に給湯する湯水の温度が早く設定温度に至るよう応答性を向上させるため、および停電時において湯水を確保するため、第1給湯用混合弁21、ふろ用混合弁22、第2給湯用混合弁23に対してフィードフォワード制御により適当な開度を与えている。給湯端末に湯水を供給していない状態を給湯待機状態と呼び、この状態における第1給湯用混合弁21、ふろ用混合弁22、第2給湯用混合弁23の開度を起動開度と呼ぶ。給湯待機状態においても、設定温度に比べ中温水の温度が低い時、第1給湯用混合弁21のaポートを全閉にして、第2給湯用混合弁23を起動開度にしておくことで、給湯様式Aの給湯待機状態となり、設定温度に比べ中温水の温度が高い時、第1給湯用混合弁21を起動開度にし、第2給湯用混合弁23のbポートを全閉にしておくことで、給湯様式Bの給湯待機状態となる。
<沸き上げ・一般給湯の同時運転>
次に、本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35で沸き上げ運転と一般給湯運転とを同時に行う場合について説明する。図7は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で沸き上げ・一般給湯の同時運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。なお、図7に示す沸き上げ・一般給湯の同時運転では、図3に示す沸き上げ運転と同様に三方弁10の経路を経路acに保持し、四方弁17の経路を経路cdに保持する。また、図7に示す沸き上げ・一般給湯の同時運転では、給湯様式Aによる一般給湯運転を行うので、第1給湯用混合弁21のaポートが全閉状態で給湯端末の蛇口が解放されると、第2給湯用混合弁23で貯湯タンク7上部の高温水と貯湯タンク7中部の中温水とが混合される。
図8は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で沸き上げ・一般給湯の同時運転を行う場合の別の動作を説明するための構成図である。なお、図8に示す沸き上げ・一般給湯の同時運転では、図3に示す沸き上げ運転と同様に三方弁10の経路を経路acに保持し、四方弁17の経路を経路cdに保持する。また、図8に示す沸き上げ・一般給湯の同時運転では、給湯様式Bによる一般給湯運転を行うので、第2給湯用混合弁23のbポートが全閉状態で給湯端末の蛇口が解放されると、第1給湯用混合弁21で貯湯タンク7上部の高温水と水道等の水源から供給される低温水とが混合される。
<給湯する湯水の温度を安定化させる運転制御>
上述したように、本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35では、一般給湯に中温水を利用するため、一般給湯運転を行う場合に給湯様式Aと給湯様式Bとの2つの運転様式を切替えることが可能である。運転様式の切替えは、図4で説明したように、ユーザがリモコン43で設定した設定温度と中温水の温度との関係により行う。つまり、運転様式の切替えは、貯湯タンク7の湯水の温度変化により判断される。例えば、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、設定温度に比べ中温水の温度が高い時、給湯様式Bによる一般給湯運転を実施する。しかし、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、給湯により貯湯タンク7内の高温水が減少すると、中温水の温度が低下するので、設定温度に比べ中温水の温度が低くなり給湯様式Aによる一般給湯運転に切替えることが可能になる。
また、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、設定温度に比べ中温水の温度が低い時、給湯様式Aによる一般給湯運転を実施する。しかし、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、沸き上げ運転により貯湯タンク7内の高温水が増加すると、中温水の温度が上昇するので、設定温度に比べ中温水の温度が高くなり給湯様式Bによる一般給湯運転に切替えることが必要となる。逆に、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、給湯様式Bによる一般給湯運転に切替えない場合、設定温度に比べて高い中温水と高温水とを混合したのでは、設定温度の湯水を給湯することができなくなる。従来の貯湯式ヒートポンプ給湯機では、一般給湯運転において、貯湯タンクの湯水の温度変化により2つの運転様式を切替えた場合に、給湯端末から給湯する湯水の温度が不安定化することがあった。そこで、本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35では、運転様式の切替えを制限することで、給湯端末から給湯する湯水の温度を安定化させている。以下、具体的に給湯する湯水の温度を安定化させる運転制御について説明する。
[給湯中の運転様式の切替禁止]
本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35では、給湯端末に供給する湯水の温度を安定化させる運転制御の一つとして、給湯中の運転様式の切替えを禁止する。給湯様式Bは、中温水の温度が設定温度以上の時に実施される。しかし、給湯により貯湯タンク7内の高温水が減少すると、中温水の温度が低下して設定温度未満となることがある。この時、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、給湯様式Aへ運転様式を切替えることが可能となる。
ここで、中温水の温度は、貯湯温度センサ41、42を利用することで測定する。例えば、貯湯温度センサ41が中温導出口7fの近傍に存在する場合、貯湯温度センサ41が検出する湯温を中温水の温度とする。貯湯温度センサ41、42が中温導出口7fに対して距離がある場合、貯湯温度センサ41、42から試算される値を中温水の温度とする。
図9は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機での運転制御の一例を示すフローチャートである。まず、貯湯式ヒートポンプ給湯機35の制御装置36は、給湯様式Bにて、一般給湯運転を実施する(ステップS101)。なお、ステップS101を実施する段階は、給湯様式Bで実際に給湯端末から湯水を供給している状態に限られず、まだ給湯端末に湯水を供給していない状態ではあるが、給湯端末の蛇口が解放され給湯の要求があった場合に給湯様式Bを実施できる待機状態も含まれる。その後、制御装置36は、貯湯温度センサ41、42が検出した温度に基づき、給湯により変化した貯湯タンク7内の湯水の温度分布を演算する(ステップS102)。つまり、ステップS102は、貯湯タンク7内の湯水の温度変化を検出する検出ステップである。制御装置36は、ステップS102で演算した貯湯タンク7内の湯水の温度分布から中温水の温度を試算し、当該中温水の温度が設定温度以上か否かを判断する(ステップS103)。中温水の温度が設定温度以上である場合(ステップS103:YES)、制御装置36は、処理をステップS101に戻し一般給湯運転の運転様式を給湯様式Bのまま継続する。つまり、ステップS103は、給湯対象への給湯に利用する配管の切替えを行うか否かを判定する判定ステップである。
一方、中温水の温度が設定温度未満である場合(ステップS103:NO)、制御装置36は、給湯端末の蛇口が解放され給湯の要求があり、給湯端末から湯水を給湯中か否かを判断する(ステップS104)。給湯端末から湯水を給湯中の場合(ステップS104:YES)、制御装置36は、処理をステップS101に戻し一般給湯運転の運転様式を給湯様式Bのまま継続する。つまり、制御装置36は、中温水の温度が設定温度未満となり、給湯様式Aに運転様式を切替え可能な状態であるが、給湯端末から湯水を給湯中であるため運転様式の切替えを禁止している。ステップS104は、給湯対象への給湯中であれば配管の切替えを制限する制限ステップである。給湯端末から湯水を給湯中でない場合(ステップS104:NO)、制御装置36は、運転様式を給湯様式Aに切替える(ステップS105)。すなわち、制御装置36は、第1給湯用混合弁21のaポートを全閉とし、第2給湯用混合弁23を起動開度の状態にする。つまり、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、給湯に利用する配管を、給水配管8から中温配管47に切替える。なお、ステップS105を実施する段階は、まだ給湯端末に湯水を供給していない状態ではあるが、給湯端末の蛇口が解放され給湯の要求があった場合に給湯様式Aを実施できる待機状態に限られず、給湯様式Aで実際に給湯端末から湯水を供給している状態も含まれる。
このように、貯湯式ヒートポンプ給湯機35では、給湯端末から湯水を給湯中に運転様式の切替えが起こらないように禁止しているため、給湯端末から湯水を給湯中に湯水の温度が突然変化することを回避できる。
[給湯中の沸き上げ運転の制限]
次に、制御装置36が、一般給湯運転の運転様式を給湯様式Aに切替え、運転を実施している場合について説明する。給湯様式Aは、中温水の温度が設定温度未満の時に実施される。しかし、沸き上げ運転により貯湯タンク7内の高温水が増加すると、中温水の温度が上昇して設定温度以上となることがある。この時、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、給湯様式Bへ運転様式を切替えることが必要となる。逆に、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、給湯様式Bによる一般給湯運転に切替えない場合、設定温度に比べて高い中温水と高温水とを混合したのでは、設定温度の湯水を給湯することができなくなる。
図10は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機での運転制御の別の一例を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートは、貯湯式ヒートポンプ給湯機35が、給湯様式Aから給湯様式Bへの運転様式の切替頻度を低減させる運転制御制を実施する場合を示している。まず、貯湯式ヒートポンプ給湯機35の制御装置36は、給湯様式Aにて、一般給湯運転を実施する(ステップS201)。なお、ステップS201を実施する段階は、給湯様式Aで実際に給湯端末から湯水を供給している状態に限られず、まだ給湯端末に湯水を供給していない状態ではあるが、給湯端末の蛇口が解放され給湯の要求があった場合に給湯様式Aを実施できる待機状態も含まれる。その後、制御装置36は、沸き上げ要求の有無を確認する(ステップS202)。沸き上げ要求は、予め定められた時刻になった場合、貯湯タンク7内の蓄熱量が低下した場合、ユーザがリモコン43で沸き上げ操作を行なった場合等に出力される。沸き上げ要求がない場合(ステップS202:NO)、制御装置36は、本運転制御を終了する。
一方、沸き上げ要求がある場合(ステップS202:YES)、制御装置36は、給湯端末の蛇口が解放され給湯の要求があり、給湯端末から湯水を給湯中か否かを判断する(ステップS203)。給湯端末から湯水を給湯中でない場合(ステップS203:NO)、制御装置36は、要求があった沸き上げ運転を実施する(ステップS204)。給湯端末から湯水を給湯中である場合(ステップS203:YES)、制御装置36は、貯湯タンク7内の中温水の温度と設定温度との温度差がT1以上か否かを判断する(ステップS205)。ここで、温度差T1は、要求に応じて沸き上げ運転を行った場合でも貯湯タンク7内の中温水の温度が設定温度を超えない程度の温度差であり、貯湯タンク7の容量や沸き上げ運転の時間により異なるが例えば10℃程度である。中温水の温度と設定温度との温度差がT1以上である場合(ステップS205:YES)、制御装置36は、要求があった沸き上げ運転を実施する(ステップS206)。制御装置36は、ステップS206で沸き上げ運転を実施後に処理をステップS202に戻す。
中温水の温度と設定温度との温度差がT1未満である場合(ステップS205:NO)、制御装置36は、貯湯タンク7内の中温水の温度と設定温度との温度差がT2以上か否かを判断する(ステップS207)。ここで、温度差T2は、要求に応じて通常の沸き上げ運転を行った場合中温水の温度が設定温度を超えてしまうが、HPユニット6での加熱を制限(例えば、加熱能力、熱源ポンプ11でHPユニット6へ供給する湯水の量などを制限)すれば中温水の温度が設定温度を超えない程度の温度差であり、貯湯タンク7の容量や沸き上げ運転の時間により異なるが例えば5℃程度である。また、温度差T1は、温度差T2より大きい。中温水の温度と設定温度との温度差がT2以上である場合(ステップS207:YES)、制御装置36は、HPユニット6の加熱能力を低下させるように動作を制限するか、あるいは、沸き上げを行う湯水の量を抑えるため熱源ポンプ11の回転数を低下させるように動作を制限して沸き上げ運転を実施する(ステップS208)。制御装置36は、ステップS208で制限された沸き上げ運転を実施後に処理をステップS202に戻す。
中温水の温度と設定温度との温度差がT2未満である場合(ステップS207:NO)、制御装置36は、沸き上げ運転が既に開始している(沸き上げ運転中)か否かを判断する(ステップS209)。沸き上げ運転が既に開始している場合(ステップS209:YES)、制御装置36は、沸き上げ運転を停止する。例えば、制御装置36は、中温水の温度と設定温度との温度差がT1以上でステップS206において沸き上げ運転を開始したが、その後中温水の温度が上昇して、中温水の温度と設定温度との温度差がT2未満となった場合、給湯様式Aの運転様式を維持することができなくなることを回避するために沸き上げ運転を停止する(ステップS210)。制御装置36は、沸き上げ運転を停止することで、さらなる中温水の温度の上昇を抑えることができるため、給湯様式Aの運転様式を維持することができる。制御装置36は、ステップS210で沸き上げ運転を停止後に処理をステップS202に戻す。また、沸き上げ運転が既に開始していない場合(ステップS209:NO)、制御装置36は、処理をステップS202に戻し、沸き上げ要求が継続中か否かを判断する。
以上のように、説明のように本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35では、給湯様式Aで給湯端末から湯水を給湯中に中温水の温度が設定温度以上とならないように、貯湯タンク7の湯水の加熱を制限することで、運転様式を給湯様式Bに切替える必要性を回避している。そのため、本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35では、給湯に利用する配管を、中温配管47から給水配管8に切替えることによって給湯端末に供給する湯水の温度が不安定化することを回避できる。
<給湯中の運転様式の切替>
上記で説明した運転制御では、給湯端末から湯水を給湯中に運転様式の切替えを禁止することで、給湯端末に供給する湯水の温度を安定化させている。しかし、貯湯タンク7内の蓄熱量が小さく、給湯時に沸き上げ運転の中止や制限した沸き上げ運転が困難な場合、給湯様式Aと給湯様式Bとの2つの運転様式を切替える必要がある。給湯端末から湯水を給湯中に運転様式の切替えを禁止できない場面において、混合弁を開閉する動作を制御することで、給湯様式Aと給湯様式Bとの2つの運転様式を切替え時に、給湯端末に供給する湯水の温度を安定化させる運転制御について説明する。
[給湯様式Aから給湯様式Bへの切替えについて]
図11は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で給湯様式Aから給湯様式Bへ切替える際の、混合弁の開閉、給湯端末に供給する湯水の温度の時間変化を説明するための図である。図11には、第1給湯用混合弁21のaポートの開閉状態、第2給湯用混合弁23のbポートの開閉状態、および給湯用温度センサ48の検出温度の時間変化が図示されている。まず、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、時刻0〜時刻t1の間を給湯様式Aで運転を実施している場合、第1給湯用混合弁21のaポートは全閉となる。時刻t1に運転様式を給湯様式Aから給湯様式Bに運転を切替える場合、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、第2給湯用混合弁23のbポートを全閉すべく、一定速度で開度を変更する。さらに、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、給湯用温度センサ48の検出温度が設定温度を満足するように、第1給湯用混合弁21のaポートの開度を調整する。つまり、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、第2給湯用混合弁23のbポートの開度を一定速度で変更することにより、第2給湯用混合弁23による給湯温度への影響を単純化して、第1給湯用混合弁21のaポートの開度のみで給湯温度を調整している。また、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、第2給湯用混合弁23のbポートにおける開度の変更速度の上限を第1給湯用混合弁21のaポートにおける開度の変更速度の上限に比べ小さくすることで、第2給湯用混合弁23のbポートの開度変更による給湯温度への影響を小さくしている。そのため、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、第1給湯用混合弁21のaポートの開度および第2給湯用混合弁23のbポートの開度を同時に調整する必要がないので、給湯様式Aから給湯様式Bへの切替え制御が単純化でき、給湯端末に供給する湯水の温度の安定化を図ることができる。図11からも分かるように、時刻t1後の給湯用温度センサ48の検出温度が設定温度を満足している。なお、第2給湯用混合弁23のbポートの開度の変更速度は、例えば、製品出荷前に予め記憶部52に記憶してある。もちろん、制御が複雑化するが貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、第2給湯用混合弁23のbポートの開度を一定速度で変更せずに、第1給湯用混合弁21のaポートの開度および第2給湯用混合弁23のbポートの開度を同時に調整してもよい。
[給湯様式Bから給湯様式Aへの切替えについて]
図12は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯機で給湯様式Bから給湯様式Aへ切替える際の、混合弁の開閉、給湯端末に供給する湯水の温度の時間変化を説明するための図である。図12には、第1給湯用混合弁21のaポートの開閉状態、第2給湯用混合弁23のbポートの開閉状態、および給湯用温度センサ48の検出温度の時間変化が図示されている。なお、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、一般給湯運転の運転様式を給湯様式Bから給湯様式Aに切替えなくても、給湯端末に供給する湯水の温度が設定温度を満足しないという状態は生じないが、当該切替えにより、一度給湯の終了を待つことなく中温水の利用する給湯が可能となるため、より運転効率を高めることができる。まず、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、時刻0〜時刻t2の間を給湯様式Bで運転を実施している場合、第2給湯用混合弁23のbポートは全閉となる。時刻t2に運転様式を給湯様式Bから給湯様式Aに運転を切替える場合、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、第1給湯用混合弁21のaポートを全閉すべく、一定速度で開度を変更する。さらに、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、給湯用温度センサ48の検出温度が設定温度を満足するように、第2給湯用混合弁23のbポートの開度を調整する。つまり、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、第1給湯用混合弁21の開度を一定速度で変更することにより、第1給湯用混合弁21による給湯温度への影響を単純化して、第2給湯用混合弁23のbポートの開度のみで給湯温度を調整している。また、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、第1給湯用混合弁21のaポートにおける開度の変更速度の上限を第2給湯用混合弁23のbポートにおける開度の変更速度の上限に比べ小さくすることで、第1給湯用混合弁21のaポートの開度変更により給湯温度への影響を小さくしている。そのため、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、第1給湯用混合弁21のaポートの開度および第2給湯用混合弁23のbポートの開度を同時に調整する必要がないので、給湯様式Bから給湯様式Aへの切替え制御を単純化でき、給湯端末に供給する湯水の温度の安定化を図ることができる。図12からも分かるように、時刻t2後の給湯用温度センサ48の検出温度が設定温度を満足している。なお、第1給湯用混合弁21のaポートの開度の変更速度は、例えば、製品出荷前に予め記憶部52に記憶してある。もちろん、制御が複雑化するが貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、第1給湯用混合弁21のaポートの開度を一定速度で変更せずに、第1給湯用混合弁21のaポートの開度および第2給湯用混合弁23のbポートの開度を同時に調整してもよい。
以上、説明のように本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、制御装置36が、貯湯温度センサ41、42で検出した貯湯タンク7内の湯水の温度変化に応じて第1給湯用混合弁21および第2給湯用混合弁23の開閉を制御して、給湯対象への給湯に利用する配管の切替えを行い、給湯対象への給湯中に、当該配管の切替えを制限するので、湯水を継続して給湯する場合に安定して設定温度の湯水を供給することができる。また、本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、一般給湯運転の運転様式を切替える場合、第1給湯用混合弁21のaポートの開度および第2給湯用混合弁23のbポートの開度を図11および図12で示したように調整することで、制御を単純化でき、給湯端末に供給する湯水の温度の安定化を図ることができる。なお、本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35では、貯湯タンク7に3つの出湯口(温水導入出口7d、温水導出口7e、中温導出口7f)を有し、それらの出湯口が3つの混合弁(第1給湯用混合弁21、ふろ用混合弁22、第2給湯用混合弁23)を利用して混合される例を示したが、これに限られず貯湯タンク7が2つ以上の出湯口を有し、混合に利用する出湯配管を切替えることが可能であればよい。
また、制御装置36で配管の切替えを制限する動作には、例えば第1給湯用混合弁21、第2給湯用混合弁23を開閉する動作や、貯湯タンク7内より、複数の出湯配管(例えば、一般給湯配管19、中温配管47など)に含まれる特定の出湯配管が取り出す湯水の温度上昇を抑える動作等が含まれる。第1給湯用混合弁21、第2給湯用混合弁23を開閉する動作には、例えば上述した給湯様式Bから給湯様式Aへの切替え制御に対応し、中温配管47から供給される中温水の温度が設定温度より低くなっても、中温配管47から供給される中温水を給湯に利用する配管に切替えるため第1給湯用混合弁21のaポートを全閉し、第2給湯用混合弁23のbポートの開度を変更する動作を制限することが含まれる。
さらに、制御装置36が貯湯タンク7内より、複数の出湯配管に含まれる特定の出湯配管が取り出す湯水の温度上昇を抑える動作には、HPユニット6での加熱を制限することが含まれ、例えば、HPユニット6の稼動をON・OFFで制限すること、HPユニット6の加熱能力を低下させて加熱を制限すること、熱源ポンプ11の回転数を低下させてHPユニット6に供給する湯水の量を制限して加熱を制限すること等が含まれる。また、制御装置36が制限する第1給湯用混合弁21、第2給湯用混合弁23を開閉する動作には、給湯様式Aから給湯様式Bへ配管の切替えを行う場合に、第2給湯用混合弁23のbポートの全閉動作を予め規定された速度で行い、給湯用温度センサ48の検出温度に基づき、第1給湯用混合弁21のaポートの開動作の速度を制限する動作が含まれる。制御装置36が制限する第1給湯用混合弁21、第2給湯用混合弁23を開閉する動作には、給湯様式Bから給湯様式Aへ配管の切替えを行う場合に、第1給湯用混合弁21のaポートの全閉動作を予め規定された速度で行い、給湯用温度センサ48の検出温度に基づき、第2給湯用混合弁23のbポートの開動作の速度を制限する動作が含まれる。本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、一方の混合弁の全閉動作を予め規定された速度で行い、他方の混合弁の開動作の速度を給湯用温度センサ48の検出温度に基づき制御するので、全ての混合弁の出口に温度センサを設置する必要がなく、給湯用温度センサ48のみでよく、構成を簡単にすることができる。
(実施の形態2)
<装置構成>
本実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35では、図1に示すように中温配管47が第2給湯用混合弁23のbポートに接続される構成であったが、これに限られない。本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機では、中温配管が第1給湯用混合弁のbポートに接続される構成である。図13は、本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯機を説明するための構成図である。図13に示す貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでは、第1給湯用混合弁21bのaポートに一般給湯配管19が接続され、第1給湯用混合弁21bのbポートに中温配管47bが接続され、第1給湯用混合弁21bのcポートに第2給湯用混合弁23bのbポートが接続されている。第2給湯用混合弁23bは、aポートに第2給水配管8bが、cポートに第1給湯配管24がそれぞれ接続されている。なお、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aにおいて、実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35と同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。以下、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aの運転制御について説明する。
<一般給湯運転>
本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでも、実施の形態1と同様、貯湯タンク7内の湯水の温度分布に応じて、給湯様式Aと給湯様式Bとの2つの運転様式を有する。
[給湯様式Aによる一般給湯運転]
図14は、本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯機で給湯様式Aによる一般給湯運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。図14に示す貯湯式ヒートポンプ給湯機35aの給湯様式Aによる一般給湯運転では、第2給湯用混合弁23bのaポートを全閉状態で保持し、第2給水配管8bから第2給湯用混合弁23bに向かう流路を遮断している。
給湯様式Aによる一般給湯運転では、第2給湯用混合弁23bのaポートが全閉状態で給湯端末の蛇口が解放されると、第1給湯用混合弁21bで貯湯タンク7上部の高温水と貯湯タンク7中部の中温水とが混合される。貯湯タンク7上部の高温水は、温水導出口7e、一般給湯配管19を経由し、第1給湯用混合弁21bのaポートに供給される。貯湯タンク7中部の中温水は、中温導出口7fから中温配管47bを経由し第1給湯用混合弁21bのbポートに供給される。
第2給湯用混合弁23bは、aポートからの低温水の流入は無いため、給湯用温度センサ48で検出される温度と第1給湯用混合弁21bのcポートの湯水の温度とが一致する。したがって、第1給湯用混合弁21bで混合された湯水は、第2給湯用混合弁23および第1給湯配管24を経由して、給湯栓34から給湯端末へと供給される。給湯端末から給湯されると、温水導出口7eおよび中温導出口7fから導出された湯水と同量の低温水が、貯湯タンク7下部に水道等の水源から供給され、貯湯タンクは常に湯水で満たされた状態が維持される。低温水は、第1給水配管8a、減圧弁31、第3給水配管8cを経由して、水導入口7aより貯湯タンク7に供給される。
[給湯様式Bによる一般給湯運転]
図15は、本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯機で給湯様式Bによる一般給湯運転を行う場合の動作を説明するための構成図である。図15に示す貯湯式ヒートポンプ給湯機35aの給湯様式Bによる一般給湯運転では、第1給湯用混合弁21bのbポートを全閉状態で保持し、中温導出口7fから中温配管47bを経由し第1給湯用混合弁21bに向かう流路を遮断している。
給湯様式Bによる一般給湯運転では、第1給湯用混合弁21bのbポートが全閉状態で給湯端末の蛇口が解放されると、第2給湯用混合弁23bで貯湯タンク7上部の高温水と水道等の水源から供給される低温水とが混合される。貯湯タンク7上部の高温水は、温水導出口7e、一般給湯配管19、第1給湯用混合弁21bを経由し、第2給湯用混合弁23bのbポートに供給される。低温水は、第1給水配管8a、減圧弁31、第2給水配管8bを経由し、第2給湯用混合弁23bのaポートに供給される。第2給湯用混合弁23bは、給湯用温度センサ48で検出した温度に基づいて、給湯端末の湯水の温度が設定温度を満足するように高温水と低温水とを混合する。第2給湯用混合弁23bで混合された湯水は、給湯栓34へと供給される。
給湯端末から給湯されると、温水導出口7eおよび中温導出口7fから導出された湯水と同量の低温水が、貯湯タンク7下部に水道等の水源から供給され、貯湯タンク7は常に湯水で満たされた状態が維持される。低温水は、第1給水配管8a、減圧弁31、第3給水配管8cを経由して、水導入口7aより貯湯タンク7に供給される。
貯湯タンク7は、温水導入出口7dからHPユニット6で加熱した高温水が供給され、水導入口7aより水道等の水源から供給される低温水が供給される。このため、貯湯タンク7の内部は、上部側ほど湯水の温度が高くなり、下部側ほど湯水の温度が低くなる温度成層が形成される。
<給湯待機状態>
次に、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでの給湯待機状態について説明する。貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでは、給湯端末に湯水を供給していない場合でも、給湯開始時に給湯する湯水の温度が早く設定温度に至るよう応答性を向上させるため、および停電時において湯水を確保するため、第1給湯用混合弁21b、ふろ用混合弁22、第2給湯用混合弁23bに対してフィードフォワード制御により適当な開度を与えている。給湯端末に湯水を供給していない状態を給湯待機状態と呼び、この状態における第1給湯用混合弁21b、ふろ用混合弁22、第2給湯用混合弁23bの開度を起動開度と呼ぶ。給湯待機状態においても、設定温度に比べ中温水の温度が低い時、第2給湯用混合弁23bのaポートを全閉にして、第1給湯用混合弁21bを起動開度にしておくことで、給湯様式Aの給湯待機状態となり、設定温度に比べ中温水の温度が高い時、第2給湯用混合弁23bを起動開度にし、第1給湯用混合弁21bのbポートを全閉にしておくことで、給湯様式Bの給湯待機状態となる。
<給湯する湯水の温度を安定化させる運転制御>
上述したように、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでは、一般給湯に中温水を利用するため、一般給湯運転を行う場合に給湯様式Aと給湯様式Bとの2つの運転様式を切替えることが可能である。例えば、貯湯式ヒートポンプ給湯機35aは、設定温度に比べ中温水の温度が高い時、給湯様式Bによる一般給湯運転を実施する。しかし、貯湯式ヒートポンプ給湯機35aは、給湯により貯湯タンク7内の高温水が減少すると、中温水の温度が低下するので、設定温度に比べ中温水の温度が低くなり給湯様式Aによる一般給湯運転に切替えることが可能になる。
また、貯湯式ヒートポンプ給湯機35aは、設定温度に比べ中温水の温度が低い時、給湯様式Aによる一般給湯運転を実施する。しかし、貯湯式ヒートポンプ給湯機35aは、沸き上げ運転により貯湯タンク7内の高温水が増加すると、中温水の温度が上昇するので、設定温度に比べ中温水の温度が高くなり給湯様式Bによる一般給湯運転に切替えることが必要となる。従来の貯湯式ヒートポンプ給湯機では、一般給湯運転において、貯湯タンクの湯水の温度変化により2つの運転様式を切替えた場合、給湯端末から給湯する湯水の温度が不安定化することがあった。そこで、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでは、実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35と同様、運転様式の切替えを制限することで、給湯端末から給湯する湯水の温度を安定化させている。以下、具体的に給湯する湯水の温度を安定化させる運転制御について説明する。
[給湯中の運転様式の切替禁止]
本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでは、給湯端末に供給する湯水の温度を安定化させる運転制御の一つとして、給湯中の運転様式の切替えを禁止する。給湯様式Bは、中温水の温度が設定温度以上の時に実施される。しかし、給湯により貯湯タンク7内の高温水が減少すると、中温水の温度が低下して設定温度未満となることがある。この時、貯湯式ヒートポンプ給湯機35aは、給湯様式Aへ運転様式を切替えることが可能となる。
ここで、中温水の温度は、貯湯温度センサ41、42を利用することで測定する。例えば、貯湯温度センサ41が中温導出口7fの近傍に存在する場合、貯湯温度センサ41が検出する湯温を中温水の温度とする。貯湯温度センサ41、42が中温導出口7fに対して距離がある場合、貯湯温度センサ41、42から試算される値を中温水の温度とする。
本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでの運転制御の一例も、図9に示すフローチャートと同じである。まず、貯湯式ヒートポンプ給湯機35aの制御装置36は、給湯様式Bにて、一般給湯運転を実施する(ステップS101)。その後、制御装置36は、貯湯温度センサ41、42が検出した温度に基づき、給湯により変化した貯湯タンク7内の湯水の温度分布を演算する(ステップS102)。制御装置36は、ステップS102で演算した貯湯タンク7内の湯水の温度分布から中温水の温度を試算し、当該中温水の温度が設定温度以上か否かを判断する(ステップS103)。中温水の温度が設定温度以上である場合(ステップS103:YES)、制御装置36は、処理をステップS101に戻し一般給湯運転の運転様式を給湯様式Bのまま継続する。
一方、中温水の温度が設定温度未満である場合(ステップS103:NO)、制御装置36は、給湯端末の蛇口が解放され給湯の要求があり、給湯端末から湯水を給湯中か否かを判断する(ステップS104)。給湯端末から湯水を給湯中の場合(ステップS104:YES)、制御装置36は、処理をステップS101に戻し一般給湯運転の運転様式を給湯様式Bのまま継続する。給湯端末から湯水を給湯中でない場合(ステップS104:NO)、制御装置36は、運転様式を給湯様式Aに切替える(ステップS105)。
このように、貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでは、給湯端末から湯水を給湯中に運転様式の切替えが起こらないように禁止しているため、給湯端末から湯水を給湯中に湯水の温度が突然変化することを回避できる。
[給湯中の沸き上げ運転の制限]
次に、制御装置36が、一般給湯運転の運転様式を給湯様式Aに切替え、運転を実施している場合について説明する。給湯様式Aは、中温水の温度が設定温度未満の時に実施される。しかし、沸き上げ運転により貯湯タンク7内の高温水が増加すると、中温水の温度が上昇して設定温度以上となることがある。この時、貯湯式ヒートポンプ給湯機35aは、給湯様式Bへ運転様式を切替えることが必要となる。逆に、貯湯式ヒートポンプ給湯機35aは、給湯様式Bによる一般給湯運転に切替えない場合、設定温度に比べて高い中温水と高温水とを混合したのでは、設定温度の湯水を給湯することができなくなる。
しかし、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでは、高温水と中温水とが混合する第1給湯用混合弁21bの下流側に位置する第2給湯用混合弁23bで低温水と混合する構成である。そのため、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでは、第1給湯用混合弁21bのcポートから供給される湯水を第2給湯用混合弁23bで低温水と混合することで、給湯端末の湯水の温度が設定温度を満足するようにできる。したがって、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでは、給湯端末への給湯が実施されている間、第1給湯用混合弁21bの開度を固定したまま、第2給湯用混合弁23bを制御して設定温度を満足する給湯温度の湯水を給湯端末に給湯することができる。その後、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aは、第1給湯用混合弁21bのbポートを全閉、第2給湯用混合弁23bを起動開度にしておくことで、給湯端末への給湯温度を乱すことなく、給湯様式Aから給湯様式Bへの運転様式の切替えが可能となる。
図16は、本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯機での運転制御の一例を示すフローチャートである。まず、貯湯式ヒートポンプ給湯機35aの制御装置36は、給湯様式Aにて、一般給湯運転を実施する(ステップS301)。なお、ステップS301を実施する段階は、給湯様式Aで実際に給湯端末から湯水を供給している状態に限られず、まだ給湯端末に湯水を供給していない状態ではあるが、給湯端末の蛇口が解放され給湯の要求があった場合に給湯様式Aを実施できる待機状態も含まれる。その後、制御装置36は、沸き上げ要求に従い沸き上げ運転を実施する(ステップS302)。その後、制御装置36は、貯湯温度センサ41、42が検出した温度に基づき中温水の温度を試算し、当該中温水の温度が設定温度以上か否かを判断する(ステップS303)。中温水の温度が設定温度未満である場合(ステップS303:NO)、制御装置36は、処理をステップS301に戻し一般給湯運転の運転様式を給湯様式Aのまま継続する。
中温水の温度が設定温度以上である場合(ステップS303:YES)、制御装置36は、第1給湯用混合弁21bの開度を固定する(ステップS304)。その後、制御装置36は、給湯用温度センサ48で検出した温度に基づいて、給湯端末の湯水の温度が設定温度を満足するように第2給湯用混合弁23bを制御する。制御装置36は、給湯端末の蛇口が解放され給湯の要求があり、給湯端末から湯水を給湯中か否かを判断する(ステップS306)。給湯端末から湯水を給湯中の場合(ステップS306:YES)、制御装置36は、処理をステップS304に戻し一般給湯運転の運転様式を給湯様式Aのまま継続し、第1給湯用混合弁21bの開度を固定したまま(ステップS304)、第2給湯用混合弁23bを制御して設定温度を満足する給湯温度に調整する(ステップS305)処理を継続する。給湯端末から湯水を給湯中でない場合(ステップS306:NO)、制御装置36は、運転様式を給湯様式Bに切替える(ステップS307)。
以上、説明のように本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aは、制御装置36が、貯湯温度センサ41、42で検出した貯湯タンク7内の湯水の温度変化に応じて第1給湯用混合弁21bおよび第2給湯用混合弁23bの開閉を制御して、給湯対象への給湯に利用する配管の切替えを行い、給湯対象への給湯中に、当該配管の切替えを制限するので、湯水を継続して給湯する場合に安定して設定温度の湯水を供給することができる。なお、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aにおいても、実施の形態1と同様、一般給湯運転の運転様式を切替える場合、第1給湯用混合弁21bのaポートの開度および第2給湯用混合弁23bのbポートの開度を図11および図12で示したように調整することで、制御を単純化でき、給湯端末に供給する湯水の温度の安定化を図ることができる。なお、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aでも、貯湯タンク7に3つの出湯口(温水導入出口7d、温水導出口7e、中温導出口7f)を有し、それらの出湯口が3つの混合弁(第1給湯用混合弁21b、ふろ用混合弁22、第2給湯用混合弁23b)を利用して混合される例を示したが、これに限られず貯湯タンク7が2つ以上の出湯口を有し、混合に利用する出湯配管を切替えることが可能であればよい。なお、本実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35aは、第1給湯用混合弁21bおよび第2給湯用混合弁23bの構成が異なる以外、実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機35で説明した構成を適用することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 圧縮機、2 水冷媒熱交換器、3 膨張弁、4 冷媒配管、5 空気熱交換器、6 HPユニット、7 貯湯タンク、7a 水導入口、7c 温水導入口、7d 温水導入出口、7e 温水導出口、7f 中温導出口、8 給水配管、8a 第1給水配管、8b 第2給水配管、8c 第3給水配管、9 水導出口配管、10 三方弁、11 熱源ポンプ、12 送湯配管、13 HP往き配管、14 HP戻り配管、15 第1バイパス配管、16 第2バイパス配管、17 四方弁、18a 温水導入配管、18b 温水導出配管、18 ふろ用熱交換器、19 一般給湯配管、20 ふろ給湯配管、 21,21b 第1給湯用混合弁、22 ふろ用混合弁、23,23b 第2給湯用混合弁、24 第1給湯配管、25 第2給湯配管、26 ふろ用電磁弁、27 ふろ往き配管、28 ふろ戻り配管、29 ふろ循環ポンプ、30 浴槽、31 減圧弁、33 タンクユニット、34 給湯栓、35 貯湯式ヒートポンプ給湯機、36 制御部、37 ふろ往き温度センサ、38 ふろ戻り温度センサ、39 HP出湯温度センサ、40 HP入水温度センサ、41,42 貯湯温度センサ、43 リモコン、45 水位センサ、46,46a フロースイッチ、47,47b 中温配管、48 給湯用温度センサ。

Claims (10)

  1. 湯水を加熱する加熱部と、
    前記加熱部で加熱した温水を貯湯する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクから高温水の湯水を取り出す第1の出湯配管と、
    前記貯湯タンクから中温水の湯水を取り出す第2の出湯配管と、
    低温水を供給する給水配管と、
    前記貯湯タンクから給湯対象へと至る配管の経路の途中に設けられ、前記第1の出湯配管、前記第2の出湯配管および前記給水配管のうち少なくとも2つの配管から供給される異なる温度の湯水を混合する複数の混合弁と、
    前記貯湯タンク内の湯水の温度を検出する複数の貯湯温度検出部と、
    前記複数の混合弁の開閉を制御して運転様式切替える制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記複数の貯湯温度検出部で検出した前記貯湯タンク内の中温水が設定温度未満か否かに応じて、前記給湯対象に供給する湯水に前記第2の出湯配管から供給される中温水を含む前記運転様式に切替えるか否かの制御が行われる場合に、前記給湯対象への給湯中においては当該運転様式の切替えを制限する、貯湯式給湯機。
  2. 前記運転様式の切替えを制限する動作には、前記複数の混合弁を開閉する動作、前記貯湯タンク内より、前記第2の出湯配管が取り出す湯水の温度上昇を抑える動作が含まれる、請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記制御部は、前記複数の混合弁の開閉を制御して、
    前記第2の出湯配管から前記給湯対象に中温水が供給されない配管の経路の場合に、前記第2の出湯配管から供給される中温水の温度が前記給湯対象に給湯する設定温度より低くなっても、前記第2の出湯配管から前記給湯対象に中温水が供給される配管の経路に切替えることを制限する、請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記制御部は、
    前記貯湯タンク内より、前記第2の出湯配管が取り出す湯水の温度上昇を抑えるため前記加熱部での加熱を制限する、請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記加熱部は、
    前記貯湯タンク内より、前記第2の出湯配管が取り出す湯水の温度上昇を抑えるため稼動を制限する、請求項4に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記加熱部は、
    前記貯湯タンク内より、前記第2の出湯配管が取り出す湯水の温度上昇を抑えるため温水を加熱する能力を制限する、請求項4に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記制御部は、
    前記貯湯タンク内より、前記第2の出湯配管が取り出す湯水の温度上昇を抑えるため、前記貯湯タンクから前記加熱部へ供給される温水の量を制限する、請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  8. 前記給湯対象へ給湯する湯水の温度を検出する給湯温度検出部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記第2の出湯配管から前記給湯対象に中温水が供給されない配管の経路に切替える場合に、前記第2の出湯配管に接続された混合弁の閉動作を予め規定された速度で行い、前記給湯温度検出部で検出した温度に基づき、前記第1の出湯配管に接続された混合弁の開動作の速度を制限し、
    前記第2の出湯配管から前記給湯対象に中温水が供給される配管の経路に切替える場合に、前記第1の出湯配管に接続された混合弁の閉動作を予め規定された速度で行い、前記給湯温度検出部で検出した温度に基づき、前記第2の出湯配管に接続された混合弁の開動作の速度を制限する、請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  9. 前記複数の混合弁は、
    前記第1の出湯配管から供給される湯水と、前記給水配管から供給される低温水とを混合する第1混合弁と、
    前記第1混合弁から供給される湯水と、前記第2の出湯配管から供給される湯水とを混合する第2混合弁とを含み、
    前記制御部は、
    前記給湯対象に給湯する設定温度より前記第1の出湯配管から供給される湯水の温度が高く、前記第2の出湯配管から供給される湯水の温度が低い場合、前記第1混合弁を閉じ、前記第2混合弁を開いて、前記第1の出湯配管から供給される湯水と前記第2の出湯配管から供給される湯水とを混合する前記運転様式に制御し、
    前記貯湯タンク内の湯水の温度変化によって、前記給湯対象に給湯する設定温度より前記第1の出湯配管および前記第2の出湯配管から供給される湯水の温度がともに高くなった場合、前記第1混合弁を開き、前記第2混合弁を閉じて、前記第1の出湯配管から供給される湯水と前記給水配管から供給される低温水とを混合する前記運転様式に制御する、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  10. 湯水を加熱する加熱部と、
    前記加熱部で加熱した温水を貯湯する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクから高温水の湯水を取り出す第1の出湯配管と、
    前記貯湯タンクから中温水の湯水を取り出す第2の出湯配管と、
    低温水を供給する給水配管と、
    前記貯湯タンクから給湯対象へと至る配管の経路の途中に設けられ、前記第1の出湯配管、前記第2の出湯配管および前記給水配管のうち少なくとも2つの配管から供給される異なる温度の湯水を混合する複数の混合弁と、
    前記貯湯タンク内の湯水の温度を検出する複数の貯湯温度検出部と、
    前記複数の混合弁の開閉を制御して運転様式切替える制御部とを備える貯湯式給湯機での給湯方法であって、
    前記複数の貯湯温度検出部で検出した前記貯湯タンク内の湯水の温度変化を検出する検出ステップと、
    検出した前記貯湯タンク内の中温水が設定温度未満か否かに応じて、前記給湯対象に供給する湯水に前記第2の出湯配管から供給される中温水を含む前記運転様式に切替えるか否かの制御を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記運転様式の切替えを行うと判定した場合に、前記給湯対象への給湯中おいては当該運転様式の切替えを制限する制限ステップとを含む、貯湯式給湯機での給湯方法。
JP2016015823A 2016-01-29 2016-01-29 貯湯式給湯機、および貯湯式給湯機での給湯方法 Active JP6498133B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016015823A JP6498133B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 貯湯式給湯機、および貯湯式給湯機での給湯方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016015823A JP6498133B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 貯湯式給湯機、および貯湯式給湯機での給湯方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017133789A JP2017133789A (ja) 2017-08-03
JP6498133B2 true JP6498133B2 (ja) 2019-04-10

Family

ID=59502449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016015823A Active JP6498133B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 貯湯式給湯機、および貯湯式給湯機での給湯方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6498133B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364928A (ja) * 2001-04-04 2002-12-18 Sekisui Chem Co Ltd 貯湯槽給湯システム
JP3968631B2 (ja) * 2001-10-24 2007-08-29 株式会社ノーリツ 給湯システム
JP3977283B2 (ja) * 2003-05-15 2007-09-19 株式会社コロナ 貯湯式給湯装置
JP4711290B2 (ja) * 2005-06-10 2011-06-29 株式会社長府製作所 給湯システム
JP5488276B2 (ja) * 2010-07-12 2014-05-14 パナソニック株式会社 給湯装置
JP5589664B2 (ja) * 2010-08-18 2014-09-17 パナソニック株式会社 貯湯式給湯装置
WO2014027936A1 (en) * 2012-07-30 2014-02-20 Bernardo Luis Ricardo Pantoja Coutinho System, module and valve for domestic hot water heaters
JP2015092125A (ja) * 2013-11-08 2015-05-14 サンデン株式会社 貯湯式給湯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017133789A (ja) 2017-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4893070B2 (ja) 戻り温水の回収方法および給湯システム
JP5200842B2 (ja) 給湯装置
KR102057367B1 (ko) 히트펌프 열원 시스템
US11473787B2 (en) Boiler for heating and hot-water control method therefor
JP2011043321A (ja) 熱媒供給装置
KR101467088B1 (ko) 저탕식 급탕장치
JP2013224783A (ja) 給湯システム
JP6682001B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP6017837B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP2013224767A (ja) 熱機器
JP6428478B2 (ja) 貯湯式ヒートポンプ給湯機
JP2013213609A (ja) 熱機器
JP5358883B2 (ja) 給湯装置
JP6628643B2 (ja) 給湯システム
JP6601059B2 (ja) 複合熱源機
JP5277194B2 (ja) 給湯システム
JP6498133B2 (ja) 貯湯式給湯機、および貯湯式給湯機での給湯方法
JP5921416B2 (ja) コージェネレーションシステム及び給湯設備
JP5575184B2 (ja) 暖房装置
KR20110097430A (ko) 보일러 시스템
JP5458967B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP2014142112A (ja) 貯湯式給湯機
JP2011158159A (ja) 給湯装置
JP2016183838A (ja) 貯湯式ヒートポンプ給湯機
JP7310690B2 (ja) 貯湯式給湯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6498133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250