JP2006308233A - 給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 1台の給湯手段で複数世帯の給湯対象箇所への給湯ができるとともに設備コストの低減が図れる給湯装置を実現する。
【解決手段】 複数の給湯配管14a、14b、14cは、一つの加熱装置25で少なくとも2世帯向けの給湯対象へ混合された温水を導くように配設されるとともに、指示された動作モードが浴槽へのお湯張りのときは、その指示された動作モードに応じて起動するそれぞれの給湯用混合弁15a、15b、15cを起動させ、かつ指示された側の浴槽へのお湯張りを優先する制御装置20を有する。これにより、設備コストの低減が図れる。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数の給湯配管14a、14b、14cは、一つの加熱装置25で少なくとも2世帯向けの給湯対象へ混合された温水を導くように配設されるとともに、指示された動作モードが浴槽へのお湯張りのときは、その指示された動作モードに応じて起動するそれぞれの給湯用混合弁15a、15b、15cを起動させ、かつ指示された側の浴槽へのお湯張りを優先する制御装置20を有する。これにより、設備コストの低減が図れる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、台所や浴室に温度調節された温水を給湯したり、浴槽にお湯張りなどを行う給湯装置に関するものであり、特に、複数世帯で一台の給湯手段を共用するときの制御に関する。
従来、この種の給湯装置として、例えば、特許文献1に示すように、設備コストの低減を図るために複数世帯で一台の給湯手段を共用するように複数の給湯対象箇所へ通ずる給湯通路を配設したものが知られている。そして、この装置では、給湯手段の出湯温度を所定の温度に固定するとともに、各世帯のリモコンに給湯手段への通電を制御するロック式の電源スイッチを備え、この電源スイッチが閉成したときのみに開閉弁を開弁させて混合水栓に温水が流れるように構成している。
特開2002−329402号公報
しかしながら、上記特許文献1では、浴槽へのお湯張りを行う給湯通路、および給湯手段の加熱能力に関する記載が一切ないが、一般的にこの種の給湯手段は、台所、浴室、洗面所などの給湯と浴槽へのお湯張りとが同時に行える1世帯あたりの加熱能力を備えている。
つまり、上述した加熱能力を有する1台の給湯手段で、例えば、2世帯の浴槽へのお湯張りを同時に行うと、給湯能力が不足することで同時に使用することができない。また、同時に使用すると互いにお湯張り時間が長くなって使い勝手が悪い問題がある。
また、同時使用可能な大能力の給湯手段を用いれば良いが、これでは設備コストおよび設置面積が大となる問題がある。さらに、給湯手段の出湯温度を所定の温度に固定させてあるため世帯ごとに出湯温度を調節することができない問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたものであり、1台の給湯手段で複数世帯の給湯対象箇所への給湯ができるとともに設備コストの低減が図れる給湯装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項4に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、給湯手段(25)により加熱された温水と水とを混合させて温度調節する湯水混合手段(15a、15b、15c)とこの湯水混合手段(15a、15b、15c)により混合された温水を給湯対象箇所へ導く給湯通路(14a、14b、14c)とをそれぞれ複数個有し、複数の湯水混合手段(15a、15b、15c)を指示された動作モードに応じて起動させる給湯装置であって、
給湯通路(14a、14b、14c)は、一つの給湯手段(25)で複数世帯向けの給湯対象へ混合された温水を導くように配設されるとともに、
指示された動作モードが浴槽へのお湯張りのときは、その指示された動作モードに応じて起動する湯水混合手段(15a、15b、15c)を起動させ、かつ指示された側の浴槽へのお湯張りを優先する制御手段(20)を有することを特徴としている。
給湯通路(14a、14b、14c)は、一つの給湯手段(25)で複数世帯向けの給湯対象へ混合された温水を導くように配設されるとともに、
指示された動作モードが浴槽へのお湯張りのときは、その指示された動作モードに応じて起動する湯水混合手段(15a、15b、15c)を起動させ、かつ指示された側の浴槽へのお湯張りを優先する制御手段(20)を有することを特徴としている。
この発明によれば、1台の給湯手段(25)で複数箇所へのお湯張りが交互に行うことができる。これにより、大容量の給湯手段(25)を配設することはなく設備コストを低減できる。
請求項2に記載の発明では、給湯通路(14a、14b、14c)には、複数の浴槽へ通ずるお湯張り経路を有し、そのお湯張り経路が一系統とするための切換手段(40a、40b)が設けられ、制御手段(20)は、指示された側の浴槽へお湯張りを優先するように切換手段(40a、40b)を制御することを特徴としている。
この発明によれば、お湯張り経路を並列に二系統配設する方式よりも一系統の方が給湯通路(14a、14b、14c)の設置空間の低減が図れるとともに施工コストの低減が図れる。
請求項3に記載の発明では、制御手段(20)は、一方側の浴槽へお湯張り動作中に他方側からお湯張りの動作モードが指示されたときに、他方側へのお湯張りを行わずにお湯張りの待機を報知する信号を出力することを特徴としている。この発明によれば、お湯張りが待機中であることを確実に伝達できることで使い勝手が良い。
請求項4に記載の発明では、制御手段(20)は、一方側の浴槽へお湯張り動作中に他方側からのお湯張り以外の動作モードが指示されたときに、その指示された動作モードに応じて起動する湯水混合手段(15a、15b、15c)を起動させることを特徴としている。この発明によれば、例えば、台所、洗面もしくは浴室のシャワーなどの給湯がお湯張り動作中に同時使用できるので使い勝手が良い。また、これらの給湯が他世帯との同時使用ができるのでより使い勝手が良い。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態における給湯装置を図1ないし図3に基づいて説明する。図1は本発明の給湯装置を二世帯向けの給湯対象箇所に適用させたものであって、その給湯装置の全体構成を示す模式図である。また、図2は制御装置20におけるお湯張り動作モードのときの制御処理を示すフローチャートであり、図3はシャワー給湯動作モードのときの制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の第1実施形態における給湯装置を図1ないし図3に基づいて説明する。図1は本発明の給湯装置を二世帯向けの給湯対象箇所に適用させたものであって、その給湯装置の全体構成を示す模式図である。また、図2は制御装置20におけるお湯張り動作モードのときの制御処理を示すフローチャートであり、図3はシャワー給湯動作モードのときの制御処理を示すフローチャートである。
本実施形態の給湯装置は、図1に示すように、給湯手段である加熱装置25で加熱した高温のお湯を貯湯タンク11内に貯え、必要に応じて貯湯タンク11から導出した高温のお湯に水道水で混合させて所望する給湯温度の温水を給湯対象箇所に給湯するようにしている。
そして、給湯対象箇所として、2世帯向けの台所、浴室への給湯と、2世帯向けの浴槽1a、1bへのお湯張りとに温度調節された温水を導くように複数の給湯配管14a、14b、14cを配設している。まず、給湯装置の本体ユニット10は、浴室1もしくは浴室2の近傍の屋外適所に配置され、貯湯タンク11、複数の給湯通路である給湯用配管14a、14b、14c、給湯手段である加熱装置25、および制御手段である制御装置20などから構成される。
貯湯タンク11は、耐食性に優れた金属製(例えば、ステンレス製)のタンクであり、外周部に図示しない断熱材が配置されており、高温の湯を長時間に渡って保温することができる。形状は縦長形状であり、その底面には導入口11aが設けられ、この導入口11aには貯湯タンク11内に水道水を導入する給水配管12が接続されている。
また、給水用配管12の上端には、導入される水道水の水圧が所定圧となるように調節するとともに、断水などにおける湯の逆流を防止する図示しない減圧逆止弁が設けられている。さらに、給水用配管12には温度検出手段である給水サーミスタ31が設けられており、給水用配管12内の給水温度を後述する制御装置20に出力する。
一方、貯湯タンク11の最上部には導出口11bが設けられ、この導出口11bには貯湯タンク11内に貯えられた高温のお湯を導出するための出湯配管14が接続されている。この出湯配管14には温度検出手段である出湯サーミスタ32が設けられており、貯湯タンク11内から出湯する出湯温度を後述する制御装置20に出力する。
そして、出湯配管14の経路途中には図示しない逃がし弁が設けられた排出配管を接続しており、貯湯タンク11内の圧力が所定圧以上に上昇した場合には、貯湯タンク11内のお湯を外部に排出して、貯湯タンク11などにダメージを与えないようになっている。そして、出湯配管14の下流側は温度調節された温水を給湯対象箇所へ導くための給湯配管14a、14b、14cに分岐している。
また、貯湯タンク11内の導入口11aの近傍には、貯湯タンク11内底部の水道水を吸入するための吸入口11cが形成され、導出口11bの近傍には、貯湯タンク11内に加熱された湯を吐出する吐出口11dが形成されている。この吸入口11cと吐出口11dとは循環水回路22で接続されており、この循環水回路22の一部は給湯手段である加熱装置25内に配置されている。
そして、循環水回路22の加熱装置25内に配置された部分には、図示しない熱交換器が設けられており、吸入口11cから吸入した貯湯タンク11内底部の水道水を高温冷媒との熱交換により加熱して、吐出口11dから貯湯タンク11内に戻すことで貯湯タンク11内のお湯を沸き上げることができる。
なお、本実施形態の加熱装置25は、図示しない圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器などのヒートポンプサイクルを構成する冷媒機能部品からなる超臨界ヒートポンプサイクルからなるヒートポンプ加熱装置である。超臨界ヒートポンプサイクルとは、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となるヒートポンプサイクルを言い、例えば、二酸化炭素、エチレン、エタン、酸化窒素などを冷媒とするヒートポンプサイクルである。
また、加熱装置25は、後述する制御装置20からの制御信号により作動するとともにその作動状態を制御装置20に出力する。なお、加熱装置25は、動力源として交流電力を用い、主に料金設定の最も安い深夜時間帯における深夜電力を用い、深夜電力時間帯に貯湯タンク11内のお湯を沸き上げるように制御されている。
因みに、超臨界ヒートポンプサイクルによれば、一般的なヒートポンプサイクルよりも高温(例えば、85〜90℃)のお湯を貯湯タンク11内部に貯えることができる。なお、貯湯タンク11の外壁面には、図示しないが複数の水位サーミスタが縦方向にほぼ等間隔に配置され、貯湯タンク11内に満たされたお湯の各水位レベルでの温度情報を後述する制御装置20に出力するようにしている。これは、水位サーミスタからの温度情報に基づいて、貯湯タンク11内上方に沸き上げられたお湯と、貯湯タンク11内下方に沸き上げる前の水との温度境界位置を検出するようにしている。
複数の給湯配管14a、14b、14cは、それぞれの上流側に設けられた湯水混合手段である給湯用混合弁15a、15b、15cで出湯配管14から出湯した高温の湯と給水配管から導入した水道水とを混合させて温度調節された温水を給湯対象箇所に導く給湯用配管である。
それぞれの給湯用混合弁15a、15b、15cは、それぞれ下流側の給湯配管14a、14b、14cに流通する温水の湯温を調節する温度調節弁であり、それぞれが出湯配管14と給水配管12に繋がれており、それぞれ側の開口面積比を調節することで、出湯配管14から取り出した高温のお湯と給水配管12からの水道水との混合比を調節して使用者が設定した設定温度の温水に調節している。
また、それぞれの給湯用混合弁15a、15b、15cの下流側には、それぞれ給湯サーミスタ33a、33b、33cおよび流量カウンタ34a、34b、34cが配設されている。そして、それぞれの給湯サーミスタ33a、33b、33cはそれぞれの給湯配管14a、14b、14c内の温水の温度情報、それぞれの流量カウンタ34a、34b、34cはそれぞれの流量情報を後述する制御装置20に出力するようにしている。
なお、それぞれの給湯用混合弁15a、15b、15cは、それぞれの給湯サーミスタ33a、33b、33cで検出された温度情報に基づいてフィードバック制御している。そして、これらの給湯用混合弁15a、15b、15cは、後述する制御装置20に電気的に接続されており、後述する操作パネル23a、23bで設定される設定温度と、上記給水サーミスタ31、出湯サーミスタ32、および給湯サーミスタ33a、33b、33cより検出される温度情報に基づいて制御される。
ここで、それぞれの給湯配管14a、14b、14cの接続先について説明する。まず、第1給湯配管14aは台所1と浴室1とに配設された給水栓2aとシャワー水栓3aとに通ずるように配設されている。この第1給湯配管14aの上流端に第1給湯用混合弁15aが設けられ、台所1、浴室1からの操作パネル23aの操作信号に基づいて第1給湯用混合弁15aが動作する。
また、第2給湯配管14bは台所2と浴室2とに配設された給水栓2bとシャワー水栓3bとに通ずるように配設されている。この第2給湯配管14bの上流端に第2給湯用混合弁15bが設けられ、台所2、浴室2からの操作パネル23bの操作信号に基づいて第2給湯用混合弁15bが動作する。これにより、世帯ごとに1系統の独立させた給湯経路を形成している。
なお、浴室1、2に設けられたシャワー水栓3a、3bにはシャワーとカランとを切り換えるための取っ手(図示せず)が設けられており、この取っ手を反転させることでカランからの給湯かシャワーからの給湯かのいずれか一方を選択するようになっている。
そして、第3給湯配管14cは、浴室1に設置される浴槽1aと浴室2に設置される浴槽1bに通ずるように配設されるとともに、お湯張り経路が1系統となるように形成している。言い換えると、詳しくは後述するがお湯張り動作モードのときには、その動作モードを指示した浴室側を優先してその浴槽にお湯張りを行うことができるように給湯配管を構成している。
より具体的には、第3給湯用混合弁15cの下流側に分岐点14dを設け、この分岐点14dと二つの浴槽1a、1bの吸水口5a、5bとを繋ぐ往き管14eを配設する。そして、この往き管14eには、いずれか一方の吸水口5a、5bに流れ方向を切り換えるための切換手段である第1切換弁40aを配設している。
さらに、分岐点14dと二つの浴槽1a、1bの吐水口4a、4bとを繋ぐ戻り管14fを配設する。そして、この戻り管14fには、いずれか一方の吐水口4a、4bに流れ方向を切り換えるための切換手段である第2切換弁40bを配設している。そして、第1切換弁40aと第2切換弁40bとをいずれか一方の浴槽1a、1b側に流れ方向を切り換えることで1系統のお湯張り経路が形成される。
つまり、お湯張り動作モードのときに、分岐点14dと浴槽1a側とが通ずるように第1切換弁40aおよび第2切換弁40bの流れ方向を切り換えると、第3給湯用混合弁15cで温度調節された温水が浴槽1a側にお湯張りすることができる。また、第1切換弁40aおよび第2切換弁40bの流れ方向を分岐点14dと浴槽1b側とが通ずるように切り換えれば浴槽1b側にお湯張りすることができる。
なお、この第3給湯用混合弁15cは、いずれか一方の操作パネル23a、23bからのお湯張り動作モードの操作信号に基づいて動作する。ところで、この第3給湯配管14cには、1系統のお湯張り経路の他に、往き管14e側に配設された循環ポンプ37を駆動させることで、いずれか一方の浴槽1a、1b内の浴水を循環させるための循環経路が形成されている。つまり、浴槽1a、1b内の浴水を吸水口5a、5bから吸水し往き管14eから分岐点14dを経由して戻り管14fから吐水口4a、4bに戻す経路を形成している。
これは浴槽1a、1b内の浴水を追い焚きするための循環回路であって、この場合においても、第1切換弁40aおよび第2切換弁40bを制御することでいずれか一方の浴槽1a、1b側の追い焚きができるものである。なお、循環ポンプ37の下流側には、浴水温度を検出する浴水温サーミスタ35、その上流側に往き管14eの経路を開閉する電動弁37、いずれか一方の浴槽1a、1b内の浴水の水位を検出する水位センサ36が配設されている。
なお、浴水温サーミスタ36、水位センサ36は、それぞれ温度情報および水位情報を後述する制御装置に出力するようにしている。また、第1切換弁40a、第2切換弁40b、循環ポンプ37および電動弁38は、後述する制御装置20に電気的に接続されており、動作モードに応じて制御される。
また、図中に示す23a、23bは、世帯ごとに配設される第1、第2操作パネルであって、浴室1側に第1操作パネル23aが配設され、浴室2側に第2操作パネル23bが配設され、それぞれ給湯のための設定温度、お湯張りするためのお湯張り設定温度などの設定スイッチ、お湯張り、足し湯、追い焚きなどの動作モードを指令する操作スイッチなどが設けられており、これらの設定温度情報、動作モードなどの操作信号が後述する制御装置20に入力するように電気的に接続されている。
次に、制御手段である制御装置20は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵のROM(図示せず)には、予め設定された制御プログラムが設けられており、給水サーミスタ31、出湯サーミスタ32、給湯サーミスタ33a、33b、33ca、図示しない各種サーミスタなどからの温度情報、流量カウンタ34a、34b、34cからの流量情報および第1、第2操作パネル23a、23bからの操作信号などに基づいて加熱装置25内のアクチュエータ類、給湯用混合弁15a、15b、15c、第1切換弁40a、第2切換弁40b、循環ポンプ37および電動弁38などを制御する。
なお、給水栓2a、2bおよびシャワー水栓3a、3bはそれぞれの水栓を開弁することで、それぞれの給湯配管14a、14bに設けられた流量カウンタ34a、34bからの流量情報に基づいて、それぞれの給湯用混合弁15a、15bが制御される。
また、第3給湯用混合弁15cは、いずれか一方の第1、第2操作パネル23aからの動作モードのお湯張りが指令されると制御装置20により制御され、第1切換弁40aと第2切換弁40bとは、指令された側の浴槽1a、1b側に通ずるように制御装置20により切り換えられる。
なお、本実施形態では、第3給湯配管14cを1系統のお湯張り経路の他に、往き管14eと戻り管14fで循環経路を形成したが、この循環経路を形成しなくても良い。このときには第1、第2切換弁40a、40bが1つで良い。
また、本実施形態では、第1、第2給湯配管14a、14bを浴室と台所に分岐させて世帯ごとに、それぞれ1系統で構成したが、これに限らず、浴室と台所とを分離させて1世帯あたり2系統ごとに給湯配管を構成しても良い。なお、浴室と台所、以外にも配設しても良い。
次に、上記構成による給湯装置の作動について図2および図3に基づいて説明する。図2はお湯張り動作おけるフローチャートであり、まず、第1、第2操作パネル23a、23bのいずれか一方でお湯張りスイッチ(図示せず)を操作すると、操作した側の操作パネル23a、23bから操作信号が制御装置20に出力される。
そして、ステップ210にて、お湯張りが指示されたか否かを判定することでお湯張り動作を開始する。ここで、お湯張りが指示されたときは、ステップ220にて第3給湯用混合弁15cの開弁を指令する。そして、ステップ230にて、操作した側の操作パネル23a、23bの操作信号よりお湯張り対象箇所が浴室1か浴室2かの判定をする。ここで、浴室1であればステップ240aに移行する。
そして、ステップ240aにて、第1、第2切換弁40a、40bを分岐点14dと浴槽1aとが通ずる流れ方向に切り換える。これにより、浴室1の浴槽1aに第3給湯用混合弁15cで温度調節された温水が吐水口4aから浴槽1a内にお湯張りを行うことができる。このときの温水の設定温度は、第1操作パネル23aで設定されたお湯張りの設定温度に基づいて第3給湯用混合弁15cにより温度調節される。
そして、ステップ250aにて、浴室2側の第2操作パネル23bに、「浴室1でお湯張り中」と表示される。そして、浴室1でお湯張り中に浴室2側からのお湯張りの指示があると、ステップ260aにて、浴室2からお湯張りの指示があるか否かを判定する。
ここで、浴室2側にもお湯張りの指示があれば、ステップ270aにて、浴室2側の第2操作パネル23bにお湯張りの待機を表示して報知する。なお、このときに、ブザーなどの報知手段で報知しても良い。これにより、浴室1側でお湯張り中であれば浴室2側への同時お湯張りは行わない。
そして、ステップ280aにて、浴室1側のお湯張りが完了したか否かを判定する。ここで、お湯張り中であればお湯張りが完了するまで待機する。そして、お湯張りが完了すれば、ステップ290aにて、第1、第2切換弁40a、40bを分岐点14dと浴槽1bとが通ずる流れ方向に切り換える。これにより、浴室2の浴槽1bに第3給湯用混合弁15cで温度調節された温水が吐水口4bから浴槽1b内にお湯張りを行うことができる。
そして、ステップ300aにて、浴室1側の第1操作パネル23aに、「浴室2でお湯張り中」と表示され、浴室2側の第2操作パネル23bに表示されていた「浴室1でお湯張り中」の表示を解除する。
なお、ステップ230で判定したお湯張り対象箇所が浴室2のときには、ステップ240bないしステップ300bの制御処理を実行するが、上述したステップ240aないしステップ300aに対応した制御処理内容であるので詳細の説明は省略する。
以上のお湯張り動作の制御処理によれば、複数箇所へのお湯張りが同時使用でなく交互に行うことができる。これにより、大容量の加熱装置25を配設することはなく設備コストを低減できる。また、お湯張り経路となる第3給湯配管14cを並列に二系統配設する方式よりも一系統の方が第3給湯配管14cの設置空間の低減が図れるとともに施工コストの低減が図れる。
また、一方側の浴槽1a、1bへお湯張り中に他方側からお湯張りの動作モードが指示されたときに、他方側へのお湯張りを行わずにお湯張りの待機を報知することにより、お湯張りが待機中であることを確実に伝達できることで使い勝手が良い。
なお、本実施形態では、ステップ240a、240b、290a、290bのお湯張りのときに、温度調節された温水がいずれか一方の吐水口4a、4bから浴槽1a内にお湯張りを行うようにしたが、これに限らず、電動弁38を開弁し、水位センサ36で検出した水位情報が所定以上のときは、循環ポンプ37を作動させることでお湯張り時間の短縮が図れる。
次に、台所や浴室で給水栓2a、2bもしくはシャワー水栓3a、3bを開弁させて給湯する動作モードにおけるフローチャートについて説明する。図3はシャワー動作におけるフローチャートであり、いずれか一方のシャワー水栓3a、3bを開弁することで、操作した側の流量カウンタ34a、34bの流量情報が制御装置20に出力される。
そして、ステップ310にて、シャワーモードが指示されたか否かを判定することで給湯動作を開始する。ここで、シャワーモードが指示されたときは、ステップ320にて、操作した側の流量カウンタ34a、34bの流量情報より給湯対象箇所がシャワー1かシャワー2かの判定をする。ここで、シャワー1であればステップ330aに移行する。
そして、ステップ330aにて、第1給湯用混合弁15aの開弁を指令する。これにより、浴室1のシャワー1に第1給湯用混合弁15aで温度調節された温水がシャワー水栓3aより給湯することができる。このときの温水の設定温度は、第1操作パネル23aで設定された給湯の設定温度に基づいて第1給湯用混合弁15aにより温度調節される。
そして、浴室1で給湯中に浴室2側からのシャワーモードの指示があると、ステップ340aにて、浴室2からシャワーモードの指示があるか否かを判定する。ここで、浴室2側からもシャワーモードの指示があれば、ステップ350aにて、第2給湯用混合弁15bの開弁を指令する。
これにより、浴室2のシャワー2に第2給湯用混合弁15bで温度調節された温水がシャワー水栓3bより給湯することができる。このときの温水の設定温度は、第2操作パネル23bで設定された給湯の設定温度に基づいて第2給湯用混合弁15bにより温度調節される。従って、それぞれのシャワー1、2で同時に給湯することができるとともに、給湯の設定温度もそれぞれの世帯で設定可能な設定温度に基づいた給湯ができる。
また、ステップ320で判定した給湯対象箇所が浴室2のシャワー2ときには、ステップ330bないしステップ350bの制御処理を実行するが、上述したステップ330aないしステップ350aに対応した制御処理内容であるので詳細の説明は省略する。
なお、以上の動作モードは、シャワー水栓3a、3bを開弁させて給湯する動作モードについて説明したが、これに限らず、台所の給水栓2a、2bを開弁して給湯する動作モードにおいても同様にできる。
以上の第1実施形態による給湯装置によれば、複数の給湯配管14a、14b、14cを一つの加熱装置25で複数世帯向けの給湯対象へ混合された温水を導くように配設し、指示された動作モードが浴槽1a、1bへのお湯張りのときは、その指示された動作モードに応じて起動するそれぞれの給湯用混合弁15a、15b、15cを起動させ、かつ指示された側の浴槽1a、1bへのお湯張りを優先する制御装置20を有することにより、複数箇所へのお湯張りが交互に行うことができる。これにより、大容量の加熱装置25を配設することはなく設備コストを低減できる。
また、第3給湯配管14cには、複数の浴槽1a1bへ通ずるお湯張り経路を有し、そのお湯張り経路が一系統とするための第1、第2切換弁40a、40bが設けられ、制御装置20は、指示された側の浴槽1a、1bへお湯張りを優先するように第1、第2切換弁40a、40bを制御することにより、お湯張り経路を並列に二系統配設する方式よりも一系統の方が第3給湯配管14cの設置空間の低減が図れるとともに施工コストの低減が図れる。
また、一方側の浴槽1a、1bへお湯張り動作中に他方側からお湯張りの動作モードが指示されたときに、他方側へのお湯張りを行わずにお湯張りの待機を報知するようにしたことにより、お湯張りが待機中であることを確実に伝達できることで使い勝手が良い。
また、一方側の浴槽1a、1bへお湯張り動作中に他方側からのお湯張り以外の動作モードが指示されたときに、その指示された動作モードに応じて起動するそれぞれの給湯用混合弁15a、15b、15cを起動させることにより、例えば、台所、洗面もしくは浴室のシャワーなどの給湯がお湯張り動作中に同時使用できるので使い勝手が良い。また、これらの給湯が他世帯との同時使用ができるのでより使い勝手が良い。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、第3給湯配管14cに、いずれか一方の浴槽1a、1bに通ずる第1、第2切換弁40a、40bを設けて、お湯張りのときに、お湯張りを指示した側の浴槽1a、1b側に通ずるように制御させたが、これに限らず、図4に示すように、往き管14e、および戻り管14fにそれぞれ2個の開閉弁40a、40bを設けて、指示された浴槽1a、1b側が通ずるように制御するようにしても良い。
以上の第1実施形態では、第3給湯配管14cに、いずれか一方の浴槽1a、1bに通ずる第1、第2切換弁40a、40bを設けて、お湯張りのときに、お湯張りを指示した側の浴槽1a、1b側に通ずるように制御させたが、これに限らず、図4に示すように、往き管14e、および戻り管14fにそれぞれ2個の開閉弁40a、40bを設けて、指示された浴槽1a、1b側が通ずるように制御するようにしても良い。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、温水を加熱する給湯手段である加熱装置25を超臨界ヒートポンプサイクルからなるヒートポンプ加熱装置に本発明を適用させたが、これに限らず、電気ヒータ、太陽熱、ガス、液体燃料による給湯器や湯沸かし器などを用いた給湯装置に適用させても良い。また、超臨界ヒートポンプサイクルの他に一般的なヒートポンプサイクルからなるヒートポンプ加熱装置に適用させても良い。
以上の実施形態では、温水を加熱する給湯手段である加熱装置25を超臨界ヒートポンプサイクルからなるヒートポンプ加熱装置に本発明を適用させたが、これに限らず、電気ヒータ、太陽熱、ガス、液体燃料による給湯器や湯沸かし器などを用いた給湯装置に適用させても良い。また、超臨界ヒートポンプサイクルの他に一般的なヒートポンプサイクルからなるヒートポンプ加熱装置に適用させても良い。
また、以上の実施形態では、1台の加熱装置25を2世帯で共用するように構成させたが、これに限らず、1台の加熱装置25を3、4世帯に共用するようにしても良い。
14a…第1給湯配管(給湯通路)
14b…第2給湯配管(給湯通路)
14c…第3給湯配管(給湯通路)
15a…第1給湯用混合弁(湯水混合手段)
15a…第2給湯用混合弁(湯水混合手段)
15a…第3給湯用混合弁(湯水混合手段)
20…制御装置(制御手段)
25…加熱装置(給湯手段)
40a…第1切換弁、開閉弁(切換手段)
40b…第2切換弁、開閉弁(切換手段)
14b…第2給湯配管(給湯通路)
14c…第3給湯配管(給湯通路)
15a…第1給湯用混合弁(湯水混合手段)
15a…第2給湯用混合弁(湯水混合手段)
15a…第3給湯用混合弁(湯水混合手段)
20…制御装置(制御手段)
25…加熱装置(給湯手段)
40a…第1切換弁、開閉弁(切換手段)
40b…第2切換弁、開閉弁(切換手段)
Claims (4)
- 給湯手段(25)により加熱された温水と水とを混合させて温度調節する湯水混合手段(15a、15b、15c)と前記湯水混合手段(15a、15b、15c)により混合された温水を給湯対象箇所へ導く給湯通路(14a、14b、14c)とをそれぞれ複数個有し、前記複数の湯水混合手段(15a、15b、15c)を指示された動作モードに応じて起動させる給湯装置であって、
前記給湯通路(14a、14b、14c)は、一つの前記給湯手段(25)で複数世帯向けの給湯対象へ混合された温水を導くように配設されるとともに、
指示された動作モードが浴槽へのお湯張りのときは、その指示された動作モードに応じて起動する前記湯水混合手段(15a、15b、15c)を起動させ、かつ指示された側の浴槽へのお湯張りを優先する制御手段(20)を有することを特徴とする給湯装置。 - 前記給湯通路(14a、14b、14c)には、複数の浴槽へ通ずるお湯張り経路を有し、そのお湯張り経路が一系統とするための切換手段(40a、40b)が設けられ、
前記制御手段(20)は、指示された側の浴槽へお湯張りを優先するように前記切換手段(40a、40b)を制御することを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。 - 前記制御手段(20)は、一方側の浴槽へお湯張り動作中に他方側からお湯張りの動作モードが指示されたときに、他方側へのお湯張りを行わずにお湯張りの待機を報知する信号を出力することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の給湯装置。
- 前記制御手段(20)は、一方側の浴槽へお湯張り動作中に他方側からのお湯張り以外の動作モードが指示されたときに、その指示された動作モードに応じて起動する前記湯水混合手段(15a、15b、15c)を起動させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の給湯装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005132707A JP2006308233A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | 給湯装置 |
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JP2005132707A Pending JP2006308233A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | 給湯装置 |
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Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008215776A (ja) * | 2007-03-07 | 2008-09-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 貯湯式給湯機 |
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-
2005
- 2005-04-28 JP JP2005132707A patent/JP2006308233A/ja active Pending
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