JP2005055149A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

貯湯式給湯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005055149A
JP2005055149A JP2003289113A JP2003289113A JP2005055149A JP 2005055149 A JP2005055149 A JP 2005055149A JP 2003289113 A JP2003289113 A JP 2003289113A JP 2003289113 A JP2003289113 A JP 2003289113A JP 2005055149 A JP2005055149 A JP 2005055149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water storage
storage tank
boiling
water supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003289113A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4155140B2 (ja
Inventor
Hidemine Murahashi
秀峰 村端
Kenichi Maki
健一 牧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003289113A priority Critical patent/JP4155140B2/ja
Publication of JP2005055149A publication Critical patent/JP2005055149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4155140B2 publication Critical patent/JP4155140B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

【課題】貯湯タンクの全容量に対して、所定の沸き上げ量で使用する時でも、高温の湯との境界部近傍の給湯水が常に更新されて衛生的に使用できる貯湯式給湯装置を提供する。
【解決手段】加熱手段120によって沸き上げられた高温の湯を給湯水の上側に貯える貯湯タンク110と、沸き上げ制御および給湯制御を行う制御手段160とを備える貯湯式給湯装置において、貯湯タンク110の全容量Lに対して、貯湯タンク110の上端から下側に向けて所定容量L1となる位置に取出し口131を設け、制御手段160は、沸き上げ制御を行う際に、全容量Lの沸き上げを不要とする場合には、取出し口131位置で沸き上げを停止すると共に、給湯制御を行う際に、貯湯タンク110内の給湯水を優先して取出し口131から取出して高温の湯と混合するようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒートポンプユニットのような加熱手段によって加熱された高温の湯を貯えると共に、この高温の湯を蛇口、シャワー、風呂等に給湯する貯湯式給湯装置に関するものである。
従来の貯湯式給湯装置として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。即ち、この貯湯式給湯装置は、加熱手段としてのヒートポンプサイクルによって、貯湯タンクの下側に補充された給湯水を加熱し高温の湯として貯湯タンクの上側から貯める。そして、給湯する際には、貯湯タンクの上端側から高温の湯を取出し、この高温の湯に給水配管からの水を混合し、所望の温度となるようにして、蛇口、シャワー、風呂等で使用できるようにしている。
尚、ここでは、給湯水がヒートポンプサイクルを循環する循環通路内で凍結するのを防止するために、ヒートポンプサイクルによる給湯水の加熱が停止されており、給湯水の温度が所定値以下となった時に、循環通路内の給湯水を循環させ、ヒートポンプサイクルを作動させるようにしている。
特開2003−56907号公報
しかしながら、例えば冬場に比較して夏場のように、湯の使用量が少ない時には、貯湯タンク内を高温の湯で満たすように沸き上げると、湯の余りが生ずるので、その時々に応じた沸き上げ量に調整することが考えられる。そうすると、貯湯タンクの上側から貯められる高温の湯と下側から補充される給湯水との境界部近傍の給湯水は、湯の使用、湯の沸き上げによって貯湯タンク内を上下するのみで更新されずに常に貯湯タンク内に残存することになり、衛生上、好ましくないという問題が生ずる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、貯湯タンクの全容量に対して、所定の沸き上げ量で使用する時でも、高温の湯との境界部近傍の給湯水が常に更新されて衛生的に使用できる貯湯式給湯装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、下端側から補充、流出される給湯水が外部に設けられた加熱手段(120)によって高温の湯に沸き上げられ、この高温の湯を給湯水の上側に貯える貯湯タンク(110)と、加熱手段(120)を作動させて貯湯タンク(110)への沸き上げ制御を行うと共に、貯湯タンク(110)から導出される高温の湯に水を混合して所望温度で給湯制御を行う制御手段(160)とを備える貯湯式給湯装置において、貯湯タンク(110)の全容量(L)に対して、貯湯タンク(110)の上端から下側に向けて所定容量(L1)となる位置に取出し口(131)を設け、制御手段(160)は、沸き上げ制御を行う際に、全容量(L)の沸き上げを不要とする場合には、取出し口(131)位置で沸き上げを停止すると共に、給湯制御を行う際に、貯湯タンク(110)内の給湯水を優先して取出し口(131)から取出して高温の湯と混合するようにしたことを特徴としている。
これにより、貯湯タンク(110)の全容量まで沸き上げを行わない場合に、貯湯タンク(110)内の高温の湯との境界部近傍の給湯水が優先的に給湯用に使用され、更新されていくことになるので、衛生的な貯湯式給湯装置(100)とすることができる。
尚、湯の使用状況に応じて沸き上げ量を減らすことができるので、加熱手段(120)の使用エネルギーを低減することができる。
請求項2に記載の発明では、取出し口(131)は、貯湯タンク(110)の上下方向に複数設けられ、制御手段(160)は、沸き上げを停止する位置を必要沸き上げ量に応じて複数の取出し口(131、131a)の中から選択することを特徴としている。
これにより、湯の使用状況に応じた沸き上げ量に近づけることができる。
請求項3に記載の発明では、制御手段(160)は、高温の湯が所定容量(L1)の中で複数の異なる温度となるように沸き上げ制御を行い、異なる温度領域の各上側部には、給湯用途に応じた導出口(113、113a)がそれぞれ設けられたことを特徴としている。
これにより、加熱手段(120)の使用エネルギーを最小限にして、用途に応じた湯の使用が可能となる。
請求項4に記載の発明では、加熱手段(120)は、高温高圧に圧縮された冷媒からの放熱作用を用いたヒートポンプユニット(120)としたことを特徴としている。
請求項1〜請求項3に記載の発明においては、使用状況に応じた沸き上げ量としているので、残湯を減らし、次に沸き上げを行う際に、貯湯タンク(110)内の湯(給湯水)の温度を下げることができる。よって、加熱手段(120)として、ヒートポンプユニット(120)を用いた場合には、ヒートポンプユニット(120)の冷媒と給湯水との温度差を大きくすることができるので、ヒートポンプユニット(120)の成績係数(冷媒圧縮エネルギーに対する放熱エネルギーの比)を向上することができる。
請求項5に記載の発明では、ヒートポンプユニット(120)の冷媒は、二酸化炭素としたことを特徴としている。
ヒートポンプユニット(120)の冷媒に二酸化炭素を採用すると、超臨界域を用いることで給湯水を加熱する冷媒の温度を高くすることができ、高温の湯を効率良く沸き上げることが可能となるが、二酸化炭素は給湯水との温度差による成績係数への影響を受けやすい面がある。しかし、本発明においては、上記のようにその温度差の影響を抑制することができるので、二酸化炭素を冷媒として用いるヒートポンプユニット(120)本来のメリットを生かすことができる。
尚、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1に基づいて説明する。図1は第1実施形態における貯湯式給湯装置(以下、給湯装置)100の概略構成を示す模式図である。
給湯装置100は、ヒートポンプユニット120によって加熱された高温の湯を貯める貯湯タンク110を有し、蛇口、シャワー、風呂等への給湯を行うものとしている。
貯湯タンク110は、耐食性に優れた金属製(例えばステンレス製)のタンクであり、外周部に図示しない断熱材が配置されており、高温の湯を長時間に渡って保温することができるようにしている。貯湯タンク110は縦長形状であり、その底面(下端側)には導入口111が設けられ、この導入口111には貯湯タンク110内の下側部に給湯水(水道水)を導入する導入管112が接続されている。
一方、貯湯タンク110の上面(上端側)には導出口113が設けられ、導出口113には貯湯タンク110内の高温の湯を導出するための導出管114が接続されている。そして、導出管114の出口側は蛇口、シャワー、風呂等へ接続されている。
また、導出管114には、導入管112から分岐する配管115が接続されており、導出管114および配管115の合流点には混合弁116が配設されている。混合弁116は開口面積比を調節することにより、導出管114からの高温の湯と配管115からの水道水との混合比を調節できるようにしている。
尚、混合弁116はサーボモータ等の駆動源により弁体を駆動して導出管114および配管115の開度を調節する電動弁であり、後述する制御装置160からの制御信号により作動すると共に、作動状態を制御装置160に出力するようにしている。
貯湯タンク110の底面には、貯湯タンク110内の給湯水を吐出するための吐出口117が設けられ、貯湯タンク110の上面には、貯湯タンク110内の給湯水の上側部に湯を吸入する(貯える)吸入口118が設けられている。吐出口117と吸入口118とはヒートポンプ循環回路119で接続されており、ヒートポンプ循環回路119の一部はヒートポンプユニット(本発明の加熱手段に対応)120内に配置されている。
ヒートポンプユニット120は、周知のヒートポンプサイクルを形成するものであり、ここでは冷媒として二酸化炭素を用いて、冷媒を臨界圧力以上に圧縮するようにしている。ヒートポンプ循環回路119のヒートポンプユニット120内に配置された部分には、図示しない熱交換器が設けられており、図示しないポンプによって吐出口117から吐出される貯湯タンク110内の給湯水を高温に圧縮された冷媒との熱交換により加熱し、吸入口118から貯湯タンク110内に戻すことにより貯湯タンク110内の給湯水を沸き上げる(高温の湯とする)ことができるようにしている。
本実施形態のように、ヒートポンプユニット120において超臨界域を用いることで図示しない圧縮機からの冷媒吐出温度を高くすることができる。従って、フロン冷媒等を採用した場合より高温の湯(例えば90℃)を効率良く沸き上げることが可能である。尚、ヒートポンプユニット120は、後述する制御装置160からの制御信号により作動されると共に、作動状態を制御装置160に出力するようにしている。
そして、本発明の特徴部として、貯湯タンク110の上下方向の途中部位に取出し口131を設け、この取出し口131は、取出し配管132によって導出管114に接続されるようにしている。ここで、取出し口131の上下方向位置は、貯湯タンク110の全容量Lに対して上面から下側に向けて所定容量(以下、中間容量L1)となる位置としている。更に具体的に、この中間容量L1というのは、例えば年間を通して冬場のように日々最も湯を使用する時に必要とされる貯湯タンク110の全容量Lに対して、夏場(あるいは、春、秋)のように日々全容量Lの湯を使用しない場合に必要とされる容量を想定している。
取出し配管132は、導出管114の混合弁116よりも上流側で接続されるようにしており、取出し配管132および導出管114の合流点には、混合弁133が配設されている。混合弁133は、上記した混合弁116と同様の電動弁であり、開口面積比を調節することにより、導出管114からの高温の湯と、後述するように取出口131から取出される給湯水との混合比を調節できるようにしている。尚、混合弁133は、後述する制御装置160からの制御信号により作動すると共に、作動状態を制御装置160に出力するようにしている。
更に、貯湯タンク110の外周部で上記取出し口131に対応する上下方向位置には、貯湯タンク110内の湯の温度を検出する水位温度センサ134が設けられており、この水位温度センサによって検出された温度信号は、後述する制御装置160に出力されるようにしている。
制御装置(本発明の制御手段に対応)160は、水位温度センサ134からの温度信号、ユーザが給湯リモコン161に入力する給湯スイッチ信号、給湯設定温度信号等に基づいて、ヒートポンプユニット120、混合弁116、133の作動を制御するようにしている。
尚、給湯リモコン161は浴室内や台所等の湯を使用する場所の近傍に設置され、制御装置160本体は、貯湯タンク110に設置されている。
次に、上記構成に基づく給湯装置100の作動を説明する。
ユーザによって給湯リモコン161の給湯スイッチがONされている場合には、制御装置160は、主に電力料金の安価な深夜の時間帯(例えば、当日の23時から翌日の7時)にヒートポンプユニット120を作動させ、貯湯タンク110内の給湯水を加熱して必要量の高温の湯として貯える(沸き上げ制御)。
また、ユーザが蛇口、シャワー、風呂等で湯を使用する場合は、給湯設定温度(所望温度)に応じて混合弁116、133の弁開度を調整し、高温の湯と水道水あるいは貯湯タンク110内の給湯水とを混合して導出管114の先端部から出湯する(給湯制御)。
尚、貯湯タンク110内の高温の湯が所定量以下になると、深夜の時間帯外でもヒートポンプユニット120を作動させ、湯の沸き増しを行う。
本発明においては、沸き上げ制御において貯湯タンク110の全容量Lを高温の湯で満たす場合と、中間容量L1分だけ高温の湯にする場合とに分けられ、以下それぞれの場合について説明していく。
例えば、冬場のように湯の使用量が多い時期においては、貯湯タンク110内の全容量Lを高温の湯(例えば90℃)で満たすように沸き上げる。そして、ユーザが湯を使用する場合は、混合弁133の導出管114側を開き、取出し配管132側を閉じた状態とし、貯湯タンク110(導出管114)からの高温の湯と配管115からの水道水とを混合弁116で混合して給湯する(例えば43℃)。
一方、夏場のように湯の使用量が少ない時期においては、沸き上げを行う際に、水位温度センサ134によって、貯湯タンク110内の給湯水温度が沸き上げ温度(例えば65℃)を検出した時点で沸き上げを停止する。即ち、貯湯タンク110の上面から取出し口131の位置までの中間容量L1の湯が貯められることになる。
そして、ユーザが湯を使用する場合は、貯湯タンク110(導出管114)からの高温の湯と取出し口131、取出し配管132からの給湯水とを混合弁133で混合して出湯温度に近いお湯にする(例えば43℃〜48℃)。更に、このお湯と配管115からの水道水とを混合弁116で混合し、最終的な出湯温度(例えば43℃)にして給湯する。即ち、給湯時においては、配管115からの水道水よりも貯湯タンク110内の給湯水を優先して使用するようにしている。
これにより、貯湯タンク110の全容量Lまで沸き上げを行わない場合に、貯湯タンク110内の高温の湯との境界部近傍の給湯水が優先的に給湯用に使用され、貯湯タンク110内の給湯水が更新されていくことになるので、衛生的な給湯装置100とすることができる。
尚、湯の使用状況に応じて沸き上げ量を減らすことができるので、ヒートポンプユニット120の使用エネルギーを低減することができる。
また、湯の使用状況に応じて沸き上げ量を減らすことによって残湯を減らし、次に沸き上げを行う際に、貯湯タンク110内の湯(給湯水)の温度を下げることができる。よって、ヒートポンプユニット120の冷媒と給湯水との温度差を大きくすることができるので、ヒートポンプユニット120の成績係数(冷媒圧縮エネルギーに対する放熱エネルギーの比)を向上することができる。
尚、ヒートポンプユニット120の冷媒として二酸化炭素を採用すると、超臨界域を用いることで給湯水を加熱する冷媒の温度を高くすることができ、高温の湯を効率良く沸き上げることが可能となるが、二酸化炭素は給湯水との温度差による成績係数への影響を受けやすい面がある。しかし、本発明においては、上記のようにその温度差の影響を抑制することができるので、二酸化炭素を冷媒として用いるヒートポンプユニット120本来のメリットを生かすことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図2に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、貯湯タンク110内に中間容量分だけ沸き上げる場合の沸き上げ量を選択可能としたものである。
貯湯タンク110の取出し口131に対して更に取出し口131aを設け(ここでは、取出し口131の上側としている)、複数の取出し口131、131aとしている。そして、取出し口131aと取出し配管132とを取出し配管132aによって接続し、両者の合流点に混合弁133aを配設している。また、貯湯タンク110の外周部の取出し口132aに対応する上下方向位置には、水位温度センサ134aを設けている。
貯湯タンク110の上面から取出し口131までの容量を中間容量L1とすると、貯湯タンク110の上面から取出し口131aまでの容量は中間容量L1よりも所定分小さい中間容量L2として得られる。
中間容量L1で沸き上げを行う時は、水位温度センサ134が沸き上げ温度(例えば65℃)を検出した時点で沸き上げを停止し、また、中間容量L2で沸き上げを行う時は、水位温度センサ134aが沸き上げ温度(例えば65℃)を検出した時点で沸き上げを停止する。
そして、中間容量L1で沸き上げた場合の給湯においては、取出し口131から給湯水を取出し、また、中間容量L2で沸き上げた場合の給湯においては、取出し口131aから給湯水を取出すように混合弁133aを調整し、給湯水を優先して使用する。
これにより、湯の使用状況に応じた沸き上げ量(中間容量L1あるいは中間容量L2)を選択することができる。
尚、取出し口およびこれに対応する水位温度センサの数は上記の2つの設定に限らず3つ以上としても良い。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図3に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、給湯装置100に暖房機能を付加しており、給湯用および暖房用(後述する床暖房ユニット140)として貯湯タンク110内に異なる温度で沸き上げを行い、それぞれの用途に使い分けるようにしている。
貯湯タンク110の上面と水位温度センサ134との間となる部位に水位温度センサ134bを設けており、後述するように水位温度センサ134および134b間に中温の湯(例えば65℃)が沸き上げられるようにしている。そして、中温の湯の領域の上側部となる水位温度センサ134bと対応する上下方向位置に導出口113を配置し、導出管114から中温の湯が導出されるようにしている。尚、導出管114に対する取出し口131、取出し配管132の構成は、上記第1実施形態と同様である。
また、後述するように貯湯タンク110の上面および水位温度センサ134b間には高温の湯(例えば90℃)が沸き上げられるようにしており、この高温の湯を給湯用として用いると共に、高温の湯の熱を後述する熱交換器150によって床暖房ユニット140の熱媒体に伝達するようにしている。
高温の湯の領域の上側部となる貯湯タンク110の上面側に、もう1つの導出口113aを設けると共に、取出し口131の下側近傍(給湯水側)に戻り口135を設けている。導出口113aおよび戻り口135は、循環回路136によって接続され、この循環回路136内には1次ポンプ137が設けられている。また、導出口113aは、導出管114aによって混合弁133に接続されている。高温の湯は、混合弁133が調整され、1次ポンプ137の作動によって、貯湯タンク110の導出口113aから導出され、戻り口135に戻されるようにしている。また、必要に応じて混合弁133が調整され、導出管114a、混合弁116を経て給湯用として使用される。
尚、1次ポンプ137は回転数可変式のポンプとしており、制御装置160からの制御信号によって循環回路136内の循環流量を可変可能として作動すると共に、作動状態を制御装置160に出力するようにしている。
そして、循環回路136の途中には熱交換器150が配置されている。熱交換器150は対向流型の熱交換器としており、循環回路136を流れる高温の湯と床暖房ユニット140の暖房用循環回路141を流れる熱媒体との間で熱交換を行い、熱媒体を加熱するようにしている。
尚、床暖房ユニット140は、室内用の暖房装置であり、暖房用循環回路141、2次ポンプ142、床パネル143、床センサ144、熱動弁145等により構成されている。
暖房用循環回路141には、制御装置160によって作動制御される2次ポンプ142が設けられており、この2次ポンプ142によって内部の熱媒体(本実施形態では水)が循環するようにしている。床パネル143は、熱媒体を加熱源として加熱され室内を暖房する。そして、床パネル143には床センサ144が設けられており、加熱される床パネル143の温度信号を制御装置160に出力するようにしている。
更に、暖房用循環回路141には、熱動弁145が設けられており、制御装置160によって、弁の開閉が制御される。この弁の開閉によって暖房用循環回路141内の熱媒体が循環あるいは停止され、床パネル143の温度が暖房リモコン162からユーザによって入力される暖房設定温度に基づく目標温度に維持されるようにしている。
次に、上記構成に基づく作動および作用効果について説明する。まず、沸き上げ制御において、給湯用として中温の湯(例えば65℃)、給湯用を含む暖房用として高温の湯(例えば90℃)を沸き上げる。即ち、ヒートポンプユニット120の能力(圧縮機の回転数)を中温沸き上げ用にセットし、水位温度センサ134bで得られる温度信号が中温沸き上げ温度となるまで作動させる。これにより、貯湯タンク110の上面から水位温度センサ134bまでの間に中温の湯が沸き上げられる。
次に、ヒートポンプユニット120の能力(圧縮機の回転数)を高温沸き上げ用に変更し、水位温度センサ134bで得られる温度信号が高温沸き上げ温度となるまで作動させる。即ち、最初に貯湯タンク110の上側に沸き上げられた中温の湯が、その後に沸き上げられる高温の湯によって下側に押され、図3に示すように、貯湯タンク110の上側に高温の湯、その下側に中温の湯が沸き上げられる。この時、中温の湯の上側には導出口113が位置し、また高温の湯の上側には導出口113aが位置することになる。
そして、給湯時の制御については上記第1実施形態と同様に、中温の湯が導出口113から導出され、貯湯タンク110の下側部の給湯水を優先して使用することで、給湯水の更新が行われていく。
また、高温の湯は暖房用として導出口113aから導出され、熱交換器150で中温の湯よりも温度低下(例えば45℃)し、戻り口135から給湯水側に戻る。尚、高温の湯は、中温の湯が使用された後に、給湯用としても使用される(導出口113a、導出管114aから出湯)。
これにより、給湯水を積極的に更新しつつ、ヒートポンプユニット120の使用エネルギーを最小限にして、用途に応じた湯の使用が可能となる。
尚、上記第3実施形態では異なる温度に沸き上げた湯の一方を主に暖房装置としての床暖房ユニット140に適用したものとして説明したが、その他にも、浴室乾燥機、パネルヒータ、ファンコンベクター、床下放熱器等に適用しても良い。
(その他の実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、ヒートポンプユニット120の冷媒として二酸化炭素を用いるものとしたが、これに限らず、フロン冷媒(R410等)を用いるものとしても良い。
また、加熱手段としてヒートポンプユニット120に限らず、電気ヒータ等としても良い。
また、上記第1、第2実施形態では、沸き上げ温度を例えば65℃として説明したが、これに限定されるものでは無く、湯の使用用途に応じて設定するようにすれば良い。
本発明の第1実施形態における貯湯式給湯装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における貯湯式給湯装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の第3実施形態における貯湯式給湯装置の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
100 貯湯式給湯装置
110 貯湯タンク
113、113a 導出口
120 ヒートポンプユニット(加熱手段)
131、131a 取出し口(複数の取出し口)
160 制御装置(制御手段)

Claims (5)

  1. 下端側から補充、流出される給湯水が外部に設けられた加熱手段(120)によって高温の湯に沸き上げられ、この高温の湯を前記給湯水の上側に貯える貯湯タンク(110)と、
    前記加熱手段(120)を作動させて前記貯湯タンク(110)への沸き上げ制御を行うと共に、前記貯湯タンク(110)から導出される前記高温の湯に水を混合して所望温度で給湯制御を行う制御手段(160)とを備える貯湯式給湯装置において、
    前記貯湯タンク(110)の全容量(L)に対して、前記貯湯タンク(110)の上端から下側に向けて所定容量(L1)となる位置に取出し口(131)を設け、
    前記制御手段(160)は、前記沸き上げ制御を行う際に、前記全容量(L)の沸き上げを不要とする場合には、前記取出し口(131)位置で沸き上げを停止すると共に、前記給湯制御を行う際に、前記貯湯タンク(110)内の前記給湯水を優先して前記取出し口(131)から取出して前記高温の湯と混合するようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 前記取出し口(131)は、前記貯湯タンク(110)の上下方向に複数設けられ、
    前記制御手段(160)は、前記沸き上げを停止する位置を必要沸き上げ量に応じて前記複数の取出し口(131、131a)の中から選択することを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
  3. 前記制御手段(160)は、前記高温の湯が前記所定容量(L1)の中で複数の異なる温度となるように前記沸き上げ制御を行い、
    前記異なる温度領域の各上側部には、給湯用途に応じた導出口(113、113a)がそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の貯湯式給湯装置。
  4. 前記加熱手段(120)は、高温高圧に圧縮された冷媒からの放熱作用を用いたヒートポンプユニット(120)としたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の貯湯式給湯装置。
  5. 前記冷媒は、二酸化炭素としたことを特徴とする請求項4に記載の貯湯式給湯装置。
JP2003289113A 2003-08-07 2003-08-07 貯湯式給湯装置 Expired - Fee Related JP4155140B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289113A JP4155140B2 (ja) 2003-08-07 2003-08-07 貯湯式給湯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289113A JP4155140B2 (ja) 2003-08-07 2003-08-07 貯湯式給湯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005055149A true JP2005055149A (ja) 2005-03-03
JP4155140B2 JP4155140B2 (ja) 2008-09-24

Family

ID=34367549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003289113A Expired - Fee Related JP4155140B2 (ja) 2003-08-07 2003-08-07 貯湯式給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4155140B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012042071A (ja) * 2010-08-16 2012-03-01 Denso Corp 給湯装置
JP2021021506A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 三菱電機株式会社 貯湯式給湯システム
JP7466387B2 (ja) 2020-06-16 2024-04-12 三菱電機株式会社 貯湯式給湯システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012042071A (ja) * 2010-08-16 2012-03-01 Denso Corp 給湯装置
JP2021021506A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 三菱電機株式会社 貯湯式給湯システム
JP7274964B2 (ja) 2019-07-25 2023-05-17 三菱電機株式会社 貯湯式給湯システム
JP7466387B2 (ja) 2020-06-16 2024-04-12 三菱電機株式会社 貯湯式給湯システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4155140B2 (ja) 2008-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5109300B2 (ja) 貯湯式給湯暖房装置
JP4485406B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP2003240342A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP5200578B2 (ja) 給湯装置
JP4155140B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP3949050B2 (ja) 給湯式暖房装置
JP3868909B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP3888117B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP3869426B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP2004116889A (ja) 貯湯式給湯装置
JP4165594B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP3868924B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP4779878B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP2005147557A (ja) 給湯装置
JP4155136B2 (ja) 暖房機能付き貯湯式給湯装置
JP4207867B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP5979042B2 (ja) 給湯装置
JP2004183920A (ja) 貯湯式給湯装置
KR101343445B1 (ko) 하이브리드식 급탕 장치
JP4155162B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP4515883B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP2004293837A (ja) 貯湯式給湯装置
JP4070627B2 (ja) 多機能給湯装置
JP2006308178A (ja) 給湯装置
JP2004245462A (ja) 貯湯式給湯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080416

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080630

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees