JP6464873B2 - 貯湯式ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は、温水の貯湯及び給湯が可能な貯湯式ヒートポンプ給湯機に関する。
従来技術として、例えば特許文献1に記載されているような貯湯式ヒートポンプ給湯機が知られている。従来技術では、ヒートポンプユニットにより沸上げた温水を貯湯タンクに流入させず、この温水を出湯流路を介して給湯使用側端末に直接供給する。これにより、貯湯タンクの上部に貯留されている高温水の層が乱されるのを防止し、また、ヒートポンプユニットによる沸上げ温度を湯張り温度程度に低下させることができるので、ヒートポンプユニットの成績係数(COP)を向上させることができる。
特開2009−85439号公報
しかしながら、上述した従来技術では、湯張り時にヒートポンプユニットで沸上げた高温水を使用すると、貯湯タンクに貯留された中温水を湯張りに使用することができない。また、湯張り時に貯湯タンクの中温水を使用すると、ヒートポンプユニットによる高温水を湯張りに使用することができないという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、給湯時の温水源がヒートポンプ加熱手段と貯湯タンクの一方にのみ制限されるのを回避し、エネルギ効率が高い運転を実現可能な貯湯式ヒートポンプ給湯機を提供することにある。
本発明に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機は、温水を貯湯するための貯湯タンクと、水源から貯湯タンクの下部に低温水を供給する給水配管と、貯湯タンクの上部から温水を取出す高温出湯配管と、貯湯タンクの上下方向の中間部から温水を取出す中温出湯配管と、貯湯タンクの下部または給水配管から供給される湯水をヒートポンプサイクルにより加熱するヒートポンプ加熱手段と、ヒートポンプ加熱手段により加熱された温水と中温出湯配管により取出された温水とを合流させる合流配管と、高温出湯配管、合流配管及び給水配管のうち少なくとも2つの配管から供給される湯水を混合し、混合した湯水を給湯対象に給湯する混合弁と、混合弁と給湯対象との間の給湯配管を開閉する電磁弁と、ヒートポンプ加熱手段により加熱された温水を貯湯タンクの上部に流入させる沸上げ単独運転と、ヒートポンプ加熱手段により加熱された温水を合流配管に流入させて給湯対象へ直接供給する運転とを実施可能な制御部と、を備え、給湯対象は、浴槽、蛇口、または温水暖房機であり、電磁弁を閉じて給湯対象へ直接供給する運転を終了する前に、ヒートポンプ加熱手段を停止させるものである
本発明によれば、給湯時には、混合弁を用いて、高温出湯配管、合流配管及び給水配管のうち少なくとも2つの配管から供給される湯水を混合し、混合した湯水を給湯対象に給湯することができる。これにより、状況に応じて選択した2種類の湯水を給湯時の効率が向上する適切な割合で混合し、エネルギ効率が高い運転を実現することができる。また、本発明によれば、ヒートポンプ加熱手段により加熱した温水と、貯湯タンクから取出した中温水とを合流配管にて予め合流させ、これによって合流配管に生成した中温水を混合弁に供給することができる。この構成によれば、ヒートポンプ加熱手段からの温水と、貯湯タンクの高温水の両方を利用して高効率の給湯を実現しつつ、混合弁の流入ポートの個数を抑制することができ、システムの構成を簡略化することができる。
本発明の実施の形態1による貯湯式ヒートポンプ給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態1における沸上げ単独運転を示す動作説明図である。 本発明の実施の形態1における直接湯張り運転を示す動作説明図である。 本発明の実施の形態1において、湯張り運転時の制御例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、湯張り運転時のふろ用混合弁の制御例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書で使用する各図においては、共通する要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本明細書において、「湯水」とは、温水(湯)及び水を総称している。また、「低温水」とは、例えば水道等と同様の低温な水を意味し、「高温水」とは、沸上げ単独運転時にHPユニット7により加熱された高温の湯を意味している。また、高温と低温の間の中間温度領域の温水は、「中温水」と表記する場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による貯湯式ヒートポンプ給湯機を示す構成図である。この図に示すように、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、タンクユニット33と、ヒートポンプサイクルを利用するHPユニット7と、後述のリモコン44とを備えている。HPユニット7とタンクユニット33とは、HP往き配管14及びHP戻り配管15を介して接続されると共に、図示しない配線を介して電気的に接続されている。
HPユニット7は、後述する貯湯タンク8の下部または給水配管9から供給される湯水を加熱する(沸上げる)もので、ヒートポンプ加熱手段を構成している。HPユニット7により加熱された温水は、運転形態に応じて、貯湯タンク8の上部に貯湯されるか、または、給湯対象に供給される。HPユニット7は、圧縮機1、水冷媒熱交換器3、膨張弁4及び空気熱交換器6を冷媒配管5により環状に接続したもので、ヒートポンプサイクルを構成している。水冷媒熱交換器3は、冷媒配管5を流れる冷媒と、貯湯タンク8から導入された低温水との間で熱交換を行うためのものである。なお、水冷媒熱交換器3は、冷媒配管5を流れる冷媒と、水道等の水源から直接供給される低温水との熱交換を行う構成としてもよい。
タンクユニット33には、貯湯タンク8を含めて、以下に述べる各種の部品、配管等が内蔵されている。貯湯タンク8は、HPユニット7により沸上げた温水を貯湯するものである。貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、第3給水配管9cが接続されている。水道等の水源から供給される低温水は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第3給水配管9cを通って貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8の上部には、温水導入出口8d及び温水導出口8eが設けられている。温水導入出口8dには、貯湯タンク8内に貯留された湯をタンクユニット33の外部に供給するための給湯配管21と、第2送湯配管13bとが接続されている。温水導出口8eには、温水導入配管20aが接続されている。本実施の形態において、給湯配管21は、貯湯タンク8の上部から温水を取出す高温出湯配管に相当している。
ここで、貯湯タンク8の温水導入出口8dには、HPユニット7により加熱された温水が導入される。また、貯湯タンク8内の湯水が給湯に使用されるときには、水源から第1給水配管9a及び第2給水配管9b等を経由して貯湯タンク8の水導入口8aに低温水が導入される。このため、貯湯タンク8の内部には、上下方向において上部側ほど湯水の温度が高くなり、下部側ほど湯水の温度が低くなる温度成層が形成される。また、貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ42,43が高さを変えて取付けられている。これらの貯湯温度センサ42,43は、貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検出するものである。貯湯温度センサ42,43の検出結果は、貯湯タンク8内の貯湯量を把握し、後述する沸上げ運転の開始及び停止等を制御するのに用いられる。
タンクユニット33には、熱源ポンプ12及びふろ用熱交換器20が内蔵されている。熱源ポンプ12は、タンクユニット33内の後述する各種配管に湯水を循環させるためのポンプであり、HP往き配管14上に設けられている。ふろ用熱交換器20は、貯湯タンク8から供給される高温水を利用して2次側の加熱対象水(浴槽水、暖房用水等)を加熱するための熱交換器である。本実施の形態では、ふろ用熱交換器20の2次側の構成として、浴槽30内の湯水を循環させるふろ往き配管27及びふろ戻り配管28を例示している。ふろ用熱交換器20は、ふろ往き配管27と、ふろ戻り配管28と、浴槽30とで形成される循環経路の途中に設置されている。ふろ戻り配管28には、上記循環経路に浴槽水を循環させるふろ循環ポンプ29と、浴槽30から流出した浴槽水の温度を検出するふろ戻り温度センサ38と、浴槽30内の水位レベルを検出するための水位センサ46と、ふろ戻り配管28を流れる湯水の流れを検出するフロースイッチ47とが設けられている。ふろ往き配管27には、ふろ用熱交換器20から流出した温水の温度を検出するふろ往き温度センサ37が設けられている。なお、本実施の形態において、ふろ往き温度センサ37は、給湯温度検出手段の具体例に相当している。
また、タンクユニット33には、第1三方弁11、第2三方弁73、四方弁18が内蔵されている。第1三方弁11は、湯水が流入するa,bポートと、湯水が流出するcポートとを有する流路切替手段である。第1三方弁11は、3つの経路a−c,b−c,a−b−cの間で湯水の流路を切換えるように構成されている。第2三方弁73は、湯水が流入するcポートと、湯水が流出するa,bポートとを有する流路切替手段である。第2三方弁73は、3つの流路a−c,b−c,a−b−cの間で湯水の流路を切換えるように構成されている。なお、本実施の形態において、第2三方弁73は、HPユニット7により加熱された温水の供給先を貯湯タンク8の上部と中温配管79の何れかに切換える切換弁に相当している。四方弁18は、湯水が流入するb,cポートと、湯水が流出するa,dポートとを有する流路切換手段である。四方弁18は、4つの経路a−b,a−c,b−d,c−dの間で湯水の流路を切換えるように構成されている。
また、タンクユニット33は、水導出口配管10、第1送湯配管13a、第2送湯配管13b、HP往き配管14、HP戻り配管15、温水導入配管20a、第1バイパス配管16、温水導出配管20b及び第2バイパス配管17を備えている。水導出口配管10は、貯湯タンク8の下部に設けられた水導出口8bと第1三方弁11のaポートとを接続している。HP往き配管14は、第1三方弁11のcポートとHPユニット7の入口側とを接続している。HP戻り配管15は、HPユニット7の出口側と四方弁18のcポートとを接続している。HP戻り配管15には、HPユニット7から流出する湯水の温度(出湯温度)を検出するHP出湯温度センサ39が設けられている。
第1送湯配管13aは、四方弁18のdポートと、第2三方弁73のcポートとを接続している。第2送湯配管13bは、第2三方弁73のaポートと、貯湯タンク8上部の温水導入出口8dとを接続している。第1バイパス配管16は、四方弁18のaポートと、貯湯タンク8の中央部から下部の間に設けられた温水導入口8cとを接続している。温水導入配管20aは、貯湯タンク8の温水導出口8eと、ふろ用熱交換器20の1次側入口とを接続している。温水導出配管20bは、ふろ用熱交換器20の1次側出口と第1三方弁11のbポートとを接続している。第2バイパス配管17は、HP往き配管14のうち熱源ポンプ12とHPユニット7との間の部位から分岐し、四方弁18のbポートに接続されている。
さらに、タンクユニット33は、中温配管79、第1給水配管9a、第2給水配管9b、第1給湯用混合弁22、ふろ用混合弁23、第2給湯用混合弁78、第1給湯配管24及び第2給湯配管25を備えている。第1給水配管9aの一端は、水道等の水源に接続されている。第1給水配管9aの他端には、減圧弁31を介して第2給水配管9b及び第3給水配管9cが接続されている。第2給水配管9bは、途中から分岐してそれぞれ第1給湯用混合弁22とふろ用混合弁23とに接続されている。給水配管9は、これらの第1給水配管9a、第2給水配管9b及び第3給水配管9cにより構成されている。また、給湯配管21は、途中から分岐してそれぞれ第1給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23に接続されている。
第2給湯用混合弁78は、第1給湯配管24の途中に設けられると共に、中温配管79と接続されている。中温配管79は、貯湯タンク8の中間部に設けられた中温導出口8fと第2給湯用混合弁78とを接続している。これにより、第2給湯用混合弁78は、貯湯タンク8の中温導出口8fから出湯される中温水と、第1給湯用混合弁22で混合された湯水とを混合させるものである。また、中温配管79は途中から分岐し、ふろ用混合弁23にも接続されている。本実施の形態において、中温配管79は、貯湯タンク8の上下方向の中間部から温水を取出す中温出湯配管と、HPユニット7により加熱された温水と中温出湯配管により取出された温水とを合流させる合流配管とに相当している。一方、ふろ用混合弁23の流出側には、第2給湯配管25が接続されている。第2給湯配管25の途中には、第2給湯配管25を開閉するふろ用電磁弁26と、第2給湯配管25を通る湯の流量を検出するふろ用流量センサ45とが設けられている。
なお、図1では、ふろ用混合弁23として、1個のモータにより1個の弁体を駆動する単一の弁装置を例示した。しかし、本発明のふろ用混合弁は、複数個のモータにより複数個の弁体を駆動する複合型の弁装置により構成してもよい。但し、コスト低減の観点から考えると、ふろ用混合弁23としては、単一の弁装置が好ましい。また、貯湯タンク8内の湯温は上部側ほど高くなるので、給湯配管21、中温配管79及び第2給水配管9bを流れる湯水の温度は、給湯配管21>中温配管79>第2給水配管9bという関係を有する。このため、ふろ用混合弁23は、給湯配管21と中温配管79と第2給水配管9bのうち2つ以上の配管を流れる湯水を互いに混合させる機能を備えながらも、給湯配管21からの高温水と第2給水配管9bからの低温水とは混合させない機能を備えた単一の弁装置により構成するのが好ましい。
第1給湯用混合弁22、第2給湯用混合弁78及びふろ用混合弁23は、給湯配管21から供給される高温水と、中温配管79から供給される中温水と、第2給水配管9bから供給される低温水との流量比を調整することにより、ユーザがリモコン44にて設定した設定温度の中温水を生成する。そして、生成した中温水を第1給湯配管24及び第2給湯配管25にそれぞれ供給する。第1給湯用混合弁22及び第2給湯用混合弁78により温度調整された温水は、第1給湯配管24から給湯栓34を経由して、ユーザが使用するシャワー、カラン等の蛇口(図示せず)に供給される。一方、ふろ用混合弁23により設定温度に調整された温水は、第2給湯配管25からふろ用流量センサ45、ふろ用電磁弁26、ふろ往き配管27または、ふろ戻り配管28を順次経由して浴槽30に供給される。なお、本実施の形態において、浴槽30は、ふろ用混合弁23から給湯される給湯対象の具体例に相当している。
第1三方弁11は、水導出口配管10とHP往き配管14とが連通する形態(a−c経路)と、温水導出配管20bとHP往き配管14とが連通する形態(b−c経路)と、水導出口配管10とHP往き配管14と温水導出配管20bとが連通する形態(a−b−c経路)とからなる3つの形態の何れかに切換えられる。四方弁18は、HP戻り配管15と第1送湯配管13aとが連通する形態(c−d経路)と、HP戻り配管15と第1バイパス配管16とが連通する形態(a−c経路)と、第1バイパス配管16と第2バイパス配管17とが連通する形態(a−b経路)と、第1送湯配管13aと第2バイパス配管17とが連通する形態(b−d経路)とからなる4つの形態の何れかに切換えられる。第2三方弁73は、第1送湯配管13aと第2送湯配管13bとが連通する形態(a−c経路)と、第1送湯配管13aと送中温湯配管80とが連通する形態(b−c経路)と、第1送湯配管13aと第2送湯配管13bと送中温湯配管80とが連通する形態(a−b−c経路)とからなる3つの形態の何れかに切換えられる。なお、送中温湯配管80は、第2三方弁73のbポートと、中温配管79とを接続する配管である。
制御部36は、貯湯式ヒートポンプ給湯機35を制御するもので、マイクロコンピュータ等により構成され、タンクユニット33に内蔵されている。制御部36は、制御プログラム等が予め記憶された記憶回路と、前記制御プログラムに基いて演算を行う演算処理装置(CPU)と、信号の入出力を行う入出力ポートとを備えている。入出力ポートには、HPユニット7及びタンクユニット33が備える前述の各種センサ類、各種弁類、ポンプ類等が接続されている。また、制御部36には、リモコン44が相互通信可能に接続されている。
リモコン44は、ユーザが運転動作指令及び設定値の変更操作を行うもので、浴槽30に給湯する温水の温度目標値を目標給湯温度として設定する給湯温度設定手段の具体例に相当している。リモコン44には、貯湯式ヒートポンプ給湯機35の状態等の情報を表示する表示部、ユーザが操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されている。制御部36は、各センサの出力、リモコン44の設定等に基いて各種弁類、ポンプ類等のアクチュエータを駆動することにより、貯湯式ヒートポンプ給湯機35の制御を実行する。この制御には、沸上げ単独運転、直接湯張り運転、通常湯張り運転、直接湯張り運転の終了制御、水冷媒熱交換器3の冷却運転等が含まれている。以下、これらの運転及び制御について説明する。
(沸上げ単独運転)
図2は、本発明の実施の形態1における沸上げ単独運転を示す動作説明図である。この図に示すように、沸上げ単独運転は、HPユニット7により貯湯タンク8内の湯水を沸上げる沸上げ運転を単独で行うものである。沸上げ単独運転では、まず、第1三方弁11がa−c経路に保持される。a−c経路では、aポートとcポートとが連通し、bポートが閉じた状態に保持される。これにより、水導出口配管10とHP往き配管14とが連通し、温水導出配管20bが閉じられてふろ用熱交換器20から戻る流路が遮断される。また、四方弁18は、c−d経路に保持される。c−d経路では、cポートとdポートとが連通し、aポートとbポートとが閉じた状態に保持される。これにより、HP戻り配管15と第1送湯配管13aとが連通し、第1バイパス配管16が閉じられて貯湯タンク8の温水導入口8cに向かう流路が遮断される。また、第2三方弁73は、a−c経路に保持される。a−c経路では、aポートとcポートとが連通し、bポートが閉じた状態に保持される。これにより、第1送湯配管13aと第2送湯配管13bとが連通し、送中温湯配管80が閉じられて第2給湯用混合弁78に向かう流路が遮断される。
沸上げ単独運転では、上記の状態において、HPユニット7及び熱源ポンプ12を駆動する。これにより、貯湯タンク8の下部から流出する低温水は、水導出口配管10、第1三方弁11、熱源ポンプ12及びHP往き配管14を順次経由してHPユニット7に流入し、HPユニット7により加熱される。そして、HPユニット7から流出した温水は、HP戻り配管15、四方弁18、第1送湯配管13a、第2三方弁73及び第2送湯配管13bを順次経由して、貯湯タンク8の温水導入出口8dに流入し、貯湯タンク8の内部に貯湯される。このように、沸上げ単独運転が実行されることで、貯湯タンク8の内部には、上部側から高温水が貯留されていき、この貯湯量の増加は、貯湯温度センサ42,43により検出される。そして、沸上げ単独運転は、貯湯量が予め設定された基準の量を超えた時点で終了され、熱源ポンプ12及びHPユニット7が停止される。
(直接湯張り運転)
図3は、本発明の実施の形態1における直接湯張り運転を示す動作説明図である。直接湯張り運転は、HPユニット7により沸上げた温水を浴槽30に直接供給しつつ、ユーザがリモコン44にて設定した設定温度に対して浴槽水の温度が一致するように温度調整を行うものである。この温度調整は、貯湯タンク8に貯留されている温水と、水道等の水源から供給される低温水とを混合して浴槽30に供給することにより実行される。直接湯張り運転は、リモコン44により湯張り運転の起動操作が行われた場合、または、リモコン44により設定されていた湯張り運転の予約設定時刻が到来した場合に実行される。
直接湯張り運転では、図3に示すように、まず、第1三方弁11がa−c経路に保持され、四方弁18がc−d経路に保持される。これらの切換状態は、沸上げ単独運転の場合と同様である。一方、第2三方弁73は、b−c経路に保持される。b−c経路では、bポートとcポートとが連通し、aポートが閉じた状態に保持される。これにより、第1送湯配管13aと送中温湯配管80とが連通し、第2送湯配管13bが閉じられて貯湯タンク8の温水導入出口8dに向かう流路が遮断される。また、ふろ用電磁弁26は、開弁状態に保持される。
直接湯張り運転では、上記の状態において、HPユニット7、熱源ポンプ12を駆動する。これにより、ふろ用混合弁23には、低温水、中温水及び高温水がそれぞれ供給されるようになる。具体的には、まず、ふろ用電磁弁26が開弁することにより、貯湯タンク8側の湯水がふろ往き配管27または、ふろ戻り配管28に流入するので、水源からの低温水が第1給水配管9a及び減圧弁31を通過する。この低温水は、第2給水配管9bを通じてふろ用混合弁23に供給されると共に、第3給水配管9cを通じて貯湯タンク8の水導入口8aに流入する。そして、貯湯タンク8に低温水が流入することにより、貯湯タンク8内の高温水が温水導入出口8dから給湯配管21を介してふろ用混合弁23に供給されると共に、貯湯タンク8内の中温水が中温導出口8fから中温配管79を介してふろ用混合弁23に供給される。
一方、HPユニット7側では、沸上げ単独運転の場合と同様に、熱源ポンプ12が作動することにより、貯湯タンク8の下部から低温水が流出し、この低温水は、HPユニット7により加熱されて温水となった後に、第2三方弁73に到達する。ここで、第2三方弁73に到達した温水は、送中温湯配管80を介して中温配管79に流入し、中温配管79にて中温水と混合された後に、ふろ用混合弁23に供給される。このようにして、直接湯張り運転では、ふろ用混合弁23に低温水、中温水及び高温水が供給され、これら3種類の湯水は、ふろ用混合弁23により混合可能な状態となる。そして、制御部36は、ふろ用混合弁23を制御して低温水、中温水及び高温水の流量比を調整することにより、これら3種類のうち少なくとも2種類の湯水を混合させ、中間温度の混合水を生成する。この混合水は、ふろ用混合弁23から第2給湯配管25に流出し、ふろ用電磁弁26及びふろ往き配管27を経由して浴槽30に給湯される。
このとき、制御部36は、HPユニット7を、沸き上げ単独運転時の加熱能力と同等以下の低能力に制御する。また、制御部36は、HP出湯温度センサ39により検出される出湯温度がリモコン44にて設定された湯張り温度設定値(目標給湯温度)以下となるように、HPユニット7内の膨張弁4を制御する。このように、直接湯張り運転は、沸き上げ単独運転と比較して加熱能力及び沸上げ温度が低い運転となる。これにより、貯湯タンク8に貯湯するのに必要なHPユニット7の沸上げ動作において、ヒートポンプサイクルの高低圧力差を小さくすることができ、エネルギ消費効率(COP)を高くすることができる。また、圧縮機1にかかるトルク負荷が軽減するので、圧縮機1のモータ効率を改善することができる。さらに、圧縮機1からのシェル放熱を低減することができるので、湯張り運転の省エネルギ化を促進することができる。
また、直接湯張り運転では、ふろ往き温度センサ37により検出される温水の温度(湯張り温度)が湯張り温度設定値に近づくように、ふろ用混合弁23を制御し、また、HPユニット7の加熱動作を制御する。この制御により、ふろ用混合弁23は、第2給水配管9bからふろ用混合弁23に流入する低温水と、中温配管79からふろ用混合弁23に流入する中温水と、給湯配管21からふろ用混合弁23に流入する高温水とからなる3種類の湯水の流量比(混合比率)を適切に調整する。
ここで、直接湯張り運転時のふろ用混合弁23の動作について説明する。ふろ用混合弁23には、前述のように、給湯配管21、中温配管79及び第2給水配管9bから湯水がそれぞれ流入する。これらの湯水のうち、給湯配管21からふろ用混合弁23に流入する湯水(高温水)の温度は、第2給水配管9bからふろ用混合弁23に流入する湯水(低温水)の温度よりも高い。また、中温導出口8fの付近における貯湯タンク8内の湯水の温度は、高温水と低温水の間の中間温度となる。
また、直接湯張り運転において、HPユニット7で沸上げた温水の温度は、水源から供給される低温水の温度よりも高く、かつ、貯湯タンク8の上部に貯留された高温水の温度よりも低い。このため、中温導出口8fから導出された中温水と、HPユニット7で沸上げた高温水とが中温配管79にて合流すると、中温配管79からふろ用混合弁23に流入する中温水の温度(例えば40℃)は、給湯配管21からふろ用混合弁23に流入する高温水の温度(例えば80℃)よりも低く、かつ、第2給水配管9bからふろ用混合弁23に流入する低温水の温度(例えば10℃)よりも高くなる。
直接湯張り運転では、ふろ用混合弁23を制御することで、中温配管79の中温水と給湯配管21の高温水とを混合する第1の混合形態を選択するか、または、中温配管79の中温水と第2給水配管9bの低温水とを混合する第2の混合形態を選択し、ふろ用混合弁23から浴槽30側に向けて流出する湯水の温度が湯張り温度設定値と一致するように温度調整する。より具体的に述べると、中温配管79の水温が湯張り温度設定値よりも低い場合には、第1の混合形態を選択する。一方、中温配管79の水温が湯張り温度設定値よりも高い場合には、第2の混合形態を選択する。
なお、上記温度調整では、ふろ用混合弁23の下流側に配置されたふろ往き温度センサ37の検出温度が湯張り温度設定値よりも高いか否かに基いて、第1,第2の混合形態の何れを選択するかを判定してもよい。具体的に述べると、第1の混合形態を選択した状態において、ふろ往き温度センサ37の検出温度が湯張り温度設定値よりも高い場合には、中温配管79の中温水の混合比率を高く、かつ、給湯配管21の湯水の混合比率を低くすることにより、ふろ用混合弁23から流出する湯水の温度を低くして湯張り温度設定値に近づける。そして、この制御により中温配管79の中温水の混合比率を100%とした状態でも、ふろ往き温度センサ37の検出温度が湯張り温度設定値よりも高い場合には、混合後の湯温を更に低下させるために第2の混合形態に切換える。
また、第1の混合形態を選択した状態において、ふろ往き温度センサ37の検出温度が湯張り温度設定値よりも低い場合には、中温配管79の中温水の混合比率を低く、かつ、給湯配管21の湯水の混合比率を高くすることにより、ふろ用混合弁23から流出する湯水の温度を高くして湯張り温度設定値に近づける。
一方、第2の混合形態を選択した状態において、ふろ往き温度センサ37の検出温度が湯張り温度設定値よりも高い場合には、中温配管79の中温水の混合比率を低く、かつ、第2給水配管9bの低温水の混合比率を高くすることにより、ふろ用混合弁23から流出する湯水の温度を低くして湯張り温度設定値に近づける。また、第2の混合形態を選択した状態において、ふろ往き温度センサ37の検出温度が湯張り温度設定値よりも低い場合には、中温配管79の中温水の混合比率を高く、かつ、第2給水配管9bの低温水の混合比率を低くすることにより、ふろ用混合弁23から流出する湯水の温度を高くして湯張り温度設定値に近づける。そして、この制御により中温配管79の中温水の混合比率を100%とした状態でも、ふろ往き温度センサ37の検出温度が湯張り温度設定値よりも低い場合には、混合後の湯温を更に高くするために第1の混合形態に切換える。
(通常湯張り運転)
次に、貯湯タンク8に貯留された温水のみを浴槽30に供給する通常湯張り運転について説明する。通常湯張り運転では、第1三方弁11及び四方弁18が任意の開度に保持され、第2三方弁73がa−c経路に保持される。これにより、第1送湯配管13aと第2送湯配管13bとが連通し、送中温湯配管80が閉じられて第2給湯用混合弁78に向かう流路が遮断される。そして、この状態で、ふろ用電磁弁26が開弁状態に保持される。これにより、通常湯張り運転では、直接湯張り運転の場合と同様に、給湯配管21の高温水と、中温配管79の中温水と、第2給水配管9bの低温水とがふろ用混合弁23に供給され、ふろ用混合弁23は、これら3種類の湯水を混合可能な状態となる。
そして、通常湯張り運転では、ふろ用混合弁23を制御することで、前述した第1,第2の混合形態の何れかを選択し、ふろ用混合弁23から浴槽30側に向けて流出する湯水の温度が湯張り温度設定値と一致するように温度調整する。この温度調整では、直接湯張り運転の場合と同様に、中温配管79の水温が湯張り温度設定値よりも低い場合には、第1の混合形態を選択する。一方、中温配管79の水温が湯張り温度設定値よりも高い場合には、第2の混合形態を選択する。
また、上記温度調整では、直接湯張り運転の一例として説明したように、ふろ往き温度センサ37の検出温度が湯張り温度設定値よりも高いか否かに基いて、第1,第2の混合形態の何れを選択するかを判定してもよい。さらには、中温導出口8fの近傍で貯湯タンク8の壁面に追加の貯湯温度センサ(図示せず)を取付け、この貯湯温度センサの検出温度が湯張り温度設定値よりも高いか否かに基いて、第1,第2の混合形態の何れを選択するかを判定してもよい。
また、貯湯タンク8から中温配管79に取出される湯水の温度は、貯湯タンク8内の温度分布に依存する。特に、貯湯タンク8の上部に滞留する高温水層と、貯湯タンク8の下部に滞留する低温水層との境界が中温導出口8fの近傍に存在する場合には、中温配管79に取出される湯水の温度変化が増大し、ふろ用混合弁23による温度調整では前記温度変化を吸収し切れないことがある。この場合には、中温配管79の中温水を使用せずに、給湯配管21の高温水と第2給水配管9bの低温水とを混合する第3の混合形態を採用し、第3の混合形態により温度調整を行ってもよい。また、本実施の形態では、給湯配管21の高温水と、中温配管79の中温水と、第2給水配管9bの低温水とを全て混合する第4の混合形態を採用し、第4の混合形態により温度調整を行ってもよい。
(直接湯張り運転の終了制御)
次に、制御部36が直接湯張り運転を終了するときに実行する終了制御について説明する。直接湯張り運転では、HPユニット7による沸上げ温度が水源からの低温水の温度よりも高く、かつ、貯湯タンク8の上部に貯留させる高温水の温度よりも低い。このため、浴槽30への湯張りの完了後もHPユニット7の沸上げ動作が継続されると、貯湯タンク8の上部に温度の低い湯水が流入することになり、貯湯タンク8の上部を高温状態に維持できなくなる。
そこで、直接湯張り運転の終了時には、HPユニット7を停止して沸上げ動作を完了してから、ふろ用電磁弁26及びふろ循環ポンプ29を停止して湯張り動作(給湯動作)を完了する必要がある。これにより、貯湯タンク8の上部に温度の低い湯水が流入するのを防止し、貯湯タンク8内の温度成層を保護することができる。
湯張り動作の完了を検出(または判定)する方法としては、例えば、以下の3つの方法が考えられる。まず、第1の方法では、ユーザがリモコン44に浴槽30への湯張り湯量を入力し、制御部36は、ふろ用流量センサ45により検出された湯張り湯量がリモコン44に入力された湯量に達したときに、湯張り動作が完了したと判定する。また、第2の方法では、例えばリモコン44に入力された湯張り湯量、過去に行われた湯張り動作の実績データ等に基いて、制御部36が湯張り動作の完了時点を推定する。第3の方法では、浴槽30に湯水が残った状態で湯張り動作を行う場合において、まず、リモコン44に入力された湯張り湯量と、水位センサ46により検出した浴槽水の残量との差分を補充するために必要な湯張りの流量または時間を算出する。そして、この算出結果と、湯張り動作中にふろ用流量センサ45により検出した湯張り湯量とに基いて、湯張り動作の完了時点を判定する。
直接湯張り運転の終了時に、貯湯タンク8に貯留されている湯量が比較的少ないために、沸上げ要求が発生した場合には、直接湯張り運転を終了する前に、HPユニット7の直接湯張り動作を終了し、沸き上げ単独運転時の加熱能力及び沸上げ温度を用いる沸上げ運転動作に移行してから、直接湯張り運転を終了する。ここで、HPユニット7の直接湯張り動作とは、HPユニット7の加熱能力を、沸き上げ単独運転時の加熱能力と同等以下の低能力に制御し、HP出湯温度センサ39の検出温度を湯張り温度設定値以下に制御する運転動作である。また、上記移行処理(直接湯張り運転から沸き上げ単独運転時の加熱能力及び沸上げ温度を用いる沸上げ運転動作への移行処理)では、第1三方弁11がa−c経路に保持され、四方弁18がc−d経路に保持されるが、第2三方弁73は、b−c経路に保持されていた状態からa−c経路に切換えられる。
一方、直接湯張り運転の終了時に、貯湯タンク8に貯留されている湯量が比較的多いために、沸上げ要求が発生しなかった場合には、直接湯張り運転を終了する前に、HPユニット7の直接湯張り動作を終了する。続いて、水冷媒熱交換器3の冷却運転を実行し、その後にHPユニット7及び熱源ポンプ12を停止させる。ここで、冷却運転とは、水冷媒熱交換器3にスケールが付着するのを防止するための運転である。
(水冷媒熱交換器3の冷却運転)
この冷却運転時には、第1三方弁11及び四方弁18がa−c経路に保持される。四方弁18のa−c経路では、aポートとcポートとが連通し、bポートとdポートとが閉じた状態に保持される。これにより、HP戻り配管15と第1バイパス配管16とが連通し、第1送湯配管13aと第2バイパス配管17とが閉じられて貯湯タンク8の上部に向かう流路が遮断される。また、第2三方弁73は、a−c経路またはb−c経路に保持される。これにより、冷却運転では、第1給湯配管24の末端に位置する給湯栓34において、不意の給湯が行われた場合でも、第2送湯配管13bの圧力が急変するのを抑制することができる。また、第1給湯用混合弁22または第2給湯用混合弁78による温度調整が遅れることにより、給湯栓34で湯温のハンチングが生じるのを軽減することができる。
[実施の形態1による具体的な制御例]
次に、図4を参照して、湯張り運転時の制御について説明する。図4は、本発明の実施の形態1において、湯張り運転時の制御例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンにおいて、まず、ステップS1では、例えばリモコン44にて湯張り運転の起動操作が行われたか否かを判定することにより、湯張り運転を開始するか否かを判定する。ステップS1の判定が成立した場合には、ステップS2に移行する。一方、ステップS1の判定が不成立の場合には、本ルーチンを終了する。次に、ステップS2では、直接湯張り運転が可能であるか否かを判定し、この判定が成立した場合には、ステップS3に移行する。一方、ステップS2の判定が不成立の場合には、後述のステップS10に移行する。
ステップS3では、直接湯張り運転を実行する。続いて、ステップS4では、直接湯張り運転の終了直前であるか否かを判定し、この判定が成立した場合には、ステップS5に移行する。一方、ステップS4の判定が不成立の場合には、当該判定が成立するまで待機する。次に、ステップS5では、沸上げ要求があるか否かを判定する。ステップS5の判定が成立した場合には、ステップS6にて直接湯張り運転を終了した後に、ステップS7にて通常の沸上げ運転動作を実行する。また、ステップS5の判定が不成立の場合には、ステップS8にて直接湯張り運転を終了した後に、ステップS9にて水冷媒熱交換器3の冷却運転を実行する。
一方、ステップS10では、通常湯張り運転を開始する。続いて、ステップS11では、直接湯張り運転の終了直前であるか否かを判定し、この判定が成立した場合には、ステップS12に移行して通常湯張り運転を終了する。ステップS11の判定が不成立の場合には、当該判定が成立するまで待機する。
次に、図5を参照して、湯張り運転時のふろ用混合弁23の制御について説明する。図5は、本発明の実施の形態1において、湯張り運転時のふろ用混合弁の制御例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンにおいて、まず、ステップS1では、直接湯張り運転中であるか否かを判定し、この判定が成立した場合には、ステップS2に移行する。一方、ステップS1の判定が不成立の場合には、本ルーチンを終了する。次に、ステップS2では、ふろ用混合弁23により中温配管79の中温水と給湯配管21の高温水とを混合する第1の混合形態の実行中であるか否かを判定する。ステップS2の判定が成立した場合には、ステップS3に移行する。一方、ステップS2の判定が不成立の場合には、後述のステップS9に移行する。
次に、ステップS3では、ふろ往き温度センサ37による湯水の検出温度(ふろ往き温度)が設定温度(湯張り温度設定値)よりも高いか否かを判定する。ステップS3の判定が成立した場合には、ステップS4に移行し、中温配管79の中温水の混合比率を高く、かつ、給湯配管21の湯水の混合比率を低くする。続いて、ステップS5では、中温配管79の中温水の混合比率が100%であるか否かを判定し、この判定が成立した場合には、ステップS6において、ふろ用混合弁23を制御して中温配管79の中温水と第2給水配管9bの低温水とを混合する第2の混合形態を選択する。また、ステップS5の判定が不成立の場合には、ステップS6を実行せずにステップS7に移行する。
ステップS7では、直接湯張り運転を終了するか否かを判定し、この判定が成立した場合には、直接湯張り運転を終了する。ステップS7の判定が不成立の場合には、ステップS2に戻り、ステップS2以降の処理を繰返す。また、ステップS3の判定が不成立の場合には、ステップS8に移行し、中温配管79の中温水の混合比率を低く、かつ、給湯配管21の湯水の混合比率を高くする。
一方、ステップS9では、ふろ往き温度が設定温度よりも低いか否かを判定する。そして、ステップS9の判定が成立した場合には、ステップS10に移行し、中温配管79の中温水の混合比率を高く、かつ、第2給水配管9bの低温水の混合比率を低くする。続いて、ステップS11では、中温配管79の中温水の混合比率が100%であるか否かを判定し、この判定が成立した場合には、ステップS12において、ふろ用混合弁23により第1の混合形態を選択する。また、ステップS11の判定が不成立の場合には、ステップS12を実行せずにステップS7に移行する。一方、ステップS9の判定が不成立の場合には、ステップS13に移行し、中温配管79の中温水の混合比率を低く、かつ、第2給水配管9bの低温水の混合比率を高くする。
以上詳述した通り、本実施の形態では、直接湯張り運転を行うときに、ふろ用混合弁23を用いて、給湯配管21の高温水と、中温配管79の中温水と、第2給水配管9bの低温水とからなる3種類のうち少なくとも2種類の湯水を混合させ、これによって生成された中温水を浴槽30に給湯する構成としている。また、直接湯張り運転では、給湯配管21の高温水と第2給水配管9bの低温水のみを混合させる形態を使用しないようにしている。従って、本実施の形態によれば、湯張り運転時の温水源がHPユニット7と貯湯タンク8の一方にのみ制限されるのを回避し、状況に応じて選択した2種類の湯水を給湯時の効率が向上する適切な割合で混合することができる。これにより、エネルギ効率が高い湯張り運転を実現することができる。
しかも、本実施の形態では、直接湯張り運転において、HPユニット7により加熱した温水と、貯湯タンク8の中温導出口8fから取出した中温水とを中温配管79にて予め合流させ、これによって中温配管79に生成した中温水をふろ用混合弁23に供給する。この構成によれば、HPユニット7からの温水と、貯湯タンク8の高温水の両方を利用して高効率の給湯を実現しつつ、ふろ用混合弁23の流入ポートを3個に抑制することができ、システムの構成を簡略化することができる。
なお、前記実施の形態1では、図4中のステップS3及び図5が直接湯張り制御手段及び給湯温度制御手段の具体例を示している。また、実施の形態1では、給湯対象として浴槽30を例示したが、本発明はこれに限らず、シャワー、カラン等の蛇口及び温水暖房機等を給湯対象としてもよい。
1 圧縮機,3 水冷媒熱交換器,4 膨張弁,5 冷媒配管,6 空気熱交換器,7 HPユニット(ヒートポンプ加熱手段),8 貯湯タンク,8a 水導入口,8c 温水導入口,8d 温水導入出口,8e 温水導出口,8f 中温導出口,9 給水配管,9a 第1給水配管,9b 第2給水配管,9c 第3給水配管,10 水導出口配管,11 第1三方弁,12 熱源ポンプ,13a 第1送湯配管,13b 第2送湯配管,14 HP往き配管,15 HP戻り配管,16 第1バイパス配管,17 第2バイパス配管,18 四方弁,20a 温水導入配管,20b 温水導出配管,20 ふろ用熱交換器,21 給湯配管(高温出湯配管),22 第1給湯用混合弁,23 ふろ用混合弁(混合弁),24 第1給湯配管,25 第2給湯配管,26 ふろ用電磁弁,27 ふろ往き配管,28 ふろ戻り配管,29 ふろ循環ポンプ,30 浴槽(給湯対象),31 減圧弁,33 タンクユニット,34 給湯栓,35 貯湯式ヒートポンプ給湯機,36 制御部,37 ふろ往き温度センサ(給湯温度検出手段),38 ふろ戻り温度センサ,39 HP出湯温度センサ,42,43 貯湯温度センサ,44 リモコン(給湯温度設定手段),45 ふろ用流量センサ,46 水位センサ,47 フロースイッチ,73 第2三方弁(切換弁),78 第2給湯用混合弁,79 中温配管(中温出湯配管、合流配管),80 送中温湯配管

Claims (3)

  1. 温水を貯湯するための貯湯タンクと、
    水源から前記貯湯タンクの下部に低温水を供給する給水配管と、
    前記貯湯タンクの上部から温水を取出す高温出湯配管と、
    前記貯湯タンクの上下方向の中間部から温水を取出す中温出湯配管と、
    前記貯湯タンクの下部または前記給水配管から供給される湯水をヒートポンプサイクルにより加熱するヒートポンプ加熱手段と、
    前記ヒートポンプ加熱手段により加熱された温水と前記中温出湯配管により取出された温水とを合流させる合流配管と、
    前記高温出湯配管、前記合流配管及び前記給水配管のうち少なくとも2つの配管から供給される湯水を混合し、混合した湯水を給湯対象に給湯する混合弁と、
    前記混合弁と前記給湯対象との間の給湯配管を開閉する電磁弁と、
    前記ヒートポンプ加熱手段により加熱された温水を前記貯湯タンクの上部に流入させる沸上げ単独運転と、前記ヒートポンプ加熱手段により加熱された温水を前記合流配管に流入させて前記給湯対象へ直接供給する運転とを実施可能な制御部と、
    を備え、
    前記給湯対象は、浴槽、蛇口、または温水暖房機であり、
    前記電磁弁を閉じて前記給湯対象へ直接供給する運転を終了する前に、前記ヒートポンプ加熱手段を停止させる貯湯式ヒートポンプ給湯機。
  2. 前記ヒートポンプ加熱手段により加熱された温水の供給先を前記貯湯タンクの上部と前記合流配管の何れかに切換える切換弁を備え、
    前記制御部は、前記給湯対象へ直接供給する運転のときに、前記ヒートポンプ加熱手段を作動させると共に、前記切換弁により前記温水の供給先を前記合流配管に切換える請求項1に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯機。
  3. 前記給湯対象に給湯する温水の温度目標値を目標給湯温度として設定する給湯温度設定手段と、
    前記混合弁から前記給湯対象に給湯される温水の温度を検出する給湯温度検出手段と、
    前記給湯温度検出手段による検出温度が前記目標給湯温度に近づくように前記混合弁を制御し、前記高温出湯配管、前記合流配管及び前記給水配管のうち、少なくとも2つの配管から供給される湯水の流量比を調整する給湯温度制御手段と、
    を備えた請求項1または請求項2に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯機。
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