JP6464873B2 - 貯湯式ヒートポンプ給湯機 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態1による貯湯式ヒートポンプ給湯機を示す構成図である。この図に示すように、貯湯式ヒートポンプ給湯機35は、タンクユニット33と、ヒートポンプサイクルを利用するHPユニット7と、後述のリモコン44とを備えている。HPユニット7とタンクユニット33とは、HP往き配管14及びHP戻り配管15を介して接続されると共に、図示しない配線を介して電気的に接続されている。
図2は、本発明の実施の形態1における沸上げ単独運転を示す動作説明図である。この図に示すように、沸上げ単独運転は、HPユニット7により貯湯タンク8内の湯水を沸上げる沸上げ運転を単独で行うものである。沸上げ単独運転では、まず、第1三方弁11がa−c経路に保持される。a−c経路では、aポートとcポートとが連通し、bポートが閉じた状態に保持される。これにより、水導出口配管10とHP往き配管14とが連通し、温水導出配管20bが閉じられてふろ用熱交換器20から戻る流路が遮断される。また、四方弁18は、c−d経路に保持される。c−d経路では、cポートとdポートとが連通し、aポートとbポートとが閉じた状態に保持される。これにより、HP戻り配管15と第1送湯配管13aとが連通し、第1バイパス配管16が閉じられて貯湯タンク8の温水導入口8cに向かう流路が遮断される。また、第2三方弁73は、a−c経路に保持される。a−c経路では、aポートとcポートとが連通し、bポートが閉じた状態に保持される。これにより、第1送湯配管13aと第2送湯配管13bとが連通し、送中温湯配管80が閉じられて第2給湯用混合弁78に向かう流路が遮断される。
図3は、本発明の実施の形態1における直接湯張り運転を示す動作説明図である。直接湯張り運転は、HPユニット7により沸上げた温水を浴槽30に直接供給しつつ、ユーザがリモコン44にて設定した設定温度に対して浴槽水の温度が一致するように温度調整を行うものである。この温度調整は、貯湯タンク8に貯留されている温水と、水道等の水源から供給される低温水とを混合して浴槽30に供給することにより実行される。直接湯張り運転は、リモコン44により湯張り運転の起動操作が行われた場合、または、リモコン44により設定されていた湯張り運転の予約設定時刻が到来した場合に実行される。
次に、貯湯タンク8に貯留された温水のみを浴槽30に供給する通常湯張り運転について説明する。通常湯張り運転では、第1三方弁11及び四方弁18が任意の開度に保持され、第2三方弁73がa−c経路に保持される。これにより、第1送湯配管13aと第2送湯配管13bとが連通し、送中温湯配管80が閉じられて第2給湯用混合弁78に向かう流路が遮断される。そして、この状態で、ふろ用電磁弁26が開弁状態に保持される。これにより、通常湯張り運転では、直接湯張り運転の場合と同様に、給湯配管21の高温水と、中温配管79の中温水と、第2給水配管9bの低温水とがふろ用混合弁23に供給され、ふろ用混合弁23は、これら3種類の湯水を混合可能な状態となる。
次に、制御部36が直接湯張り運転を終了するときに実行する終了制御について説明する。直接湯張り運転では、HPユニット7による沸上げ温度が水源からの低温水の温度よりも高く、かつ、貯湯タンク8の上部に貯留させる高温水の温度よりも低い。このため、浴槽30への湯張りの完了後もHPユニット7の沸上げ動作が継続されると、貯湯タンク8の上部に温度の低い湯水が流入することになり、貯湯タンク8の上部を高温状態に維持できなくなる。
この冷却運転時には、第1三方弁11及び四方弁18がa−c経路に保持される。四方弁18のa−c経路では、aポートとcポートとが連通し、bポートとdポートとが閉じた状態に保持される。これにより、HP戻り配管15と第1バイパス配管16とが連通し、第1送湯配管13aと第2バイパス配管17とが閉じられて貯湯タンク8の上部に向かう流路が遮断される。また、第2三方弁73は、a−c経路またはb−c経路に保持される。これにより、冷却運転では、第1給湯配管24の末端に位置する給湯栓34において、不意の給湯が行われた場合でも、第2送湯配管13bの圧力が急変するのを抑制することができる。また、第1給湯用混合弁22または第2給湯用混合弁78による温度調整が遅れることにより、給湯栓34で湯温のハンチングが生じるのを軽減することができる。
次に、図4を参照して、湯張り運転時の制御について説明する。図4は、本発明の実施の形態1において、湯張り運転時の制御例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンにおいて、まず、ステップS1では、例えばリモコン44にて湯張り運転の起動操作が行われたか否かを判定することにより、湯張り運転を開始するか否かを判定する。ステップS1の判定が成立した場合には、ステップS2に移行する。一方、ステップS1の判定が不成立の場合には、本ルーチンを終了する。次に、ステップS2では、直接湯張り運転が可能であるか否かを判定し、この判定が成立した場合には、ステップS3に移行する。一方、ステップS2の判定が不成立の場合には、後述のステップS10に移行する。
Claims (3)
- 温水を貯湯するための貯湯タンクと、
水源から前記貯湯タンクの下部に低温水を供給する給水配管と、
前記貯湯タンクの上部から温水を取出す高温出湯配管と、
前記貯湯タンクの上下方向の中間部から温水を取出す中温出湯配管と、
前記貯湯タンクの下部または前記給水配管から供給される湯水をヒートポンプサイクルにより加熱するヒートポンプ加熱手段と、
前記ヒートポンプ加熱手段により加熱された温水と前記中温出湯配管により取出された温水とを合流させる合流配管と、
前記高温出湯配管、前記合流配管及び前記給水配管のうち少なくとも2つの配管から供給される湯水を混合し、混合した湯水を給湯対象に給湯する混合弁と、
前記混合弁と前記給湯対象との間の給湯配管を開閉する電磁弁と、
前記ヒートポンプ加熱手段により加熱された温水を前記貯湯タンクの上部に流入させる沸上げ単独運転と、前記ヒートポンプ加熱手段により加熱された温水を前記合流配管に流入させて前記給湯対象へ直接供給する運転とを実施可能な制御部と、
を備え、
前記給湯対象は、浴槽、蛇口、または温水暖房機であり、
前記電磁弁を閉じて前記給湯対象へ直接供給する運転を終了する前に、前記ヒートポンプ加熱手段を停止させる貯湯式ヒートポンプ給湯機。 - 前記ヒートポンプ加熱手段により加熱された温水の供給先を前記貯湯タンクの上部と前記合流配管の何れかに切換える切換弁を備え、
前記制御部は、前記給湯対象へ直接供給する運転のときに、前記ヒートポンプ加熱手段を作動させると共に、前記切換弁により前記温水の供給先を前記合流配管に切換える請求項1に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯機。 - 前記給湯対象に給湯する温水の温度目標値を目標給湯温度として設定する給湯温度設定手段と、
前記混合弁から前記給湯対象に給湯される温水の温度を検出する給湯温度検出手段と、
前記給湯温度検出手段による検出温度が前記目標給湯温度に近づくように前記混合弁を制御し、前記高温出湯配管、前記合流配管及び前記給水配管のうち、少なくとも2つの配管から供給される湯水の流量比を調整する給湯温度制御手段と、
を備えた請求項1または請求項2に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯機。
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