JP2004011973A - ネットワーク対応給湯器及び給湯器の遠隔操作システム - Google Patents
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Abstract
【課題】遠隔からの制御情報に対し、結果情報の応答を行なうことができるネットワーク対応給湯器、及び給湯器の遠隔操作システムを提供すること。
【解決手段】ネットワーク2との情報送受信を行なう入出力手段を有する給湯器であって、情報端末1から発信した制御情報をネットワーク2を通じて受信して制御情報に基づいて制御を行なうとともに、制御を実施した結果情報をネットワーク2を介して情報端末1に返信する。
この場合、制御情報を浴槽14への湯張り指令とし、結果情報を湯張りの完了情報とすることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワーク2との情報送受信を行なう入出力手段を有する給湯器であって、情報端末1から発信した制御情報をネットワーク2を通じて受信して制御情報に基づいて制御を行なうとともに、制御を実施した結果情報をネットワーク2を介して情報端末1に返信する。
この場合、制御情報を浴槽14への湯張り指令とし、結果情報を湯張りの完了情報とすることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続されて外部との通信機能を有するネットワーク対応給湯器、及び給湯器の遠隔操作システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークを介して湯張りを行なう給湯器として、例えば特願平2001−5248号に開示された技術がある。この技術では、外出先等から情報端末を介して、浴槽への湯張り指令を行なうことができるが、正常に湯張りが完了したか否かの結果情報は戻ってこない。
【0003】
また、特開平2001−309464号公報には、遠隔地にある家電機器を制御する技術が開示されている。この技術では、携帯電話等を使用して給湯器等の機器の遠隔制御が可能であり、また、必要に応じて機器の状態情報をメールで受信できるようになっている。しかしながら、制御情報と状態情報は関連しておらず独立しているので、制御による結果を自動的に結果情報として返信するのではなく、必要に応じて機器の状態情報を受信していくことになる。
また、特開平2001−337906号公報には、設備機器に異常が発生すると、その内容をメールで携帯電話に送信する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術では、遠隔からの制御情報と結果情報が関連づけられていない。例えば、外出先から、携帯電話で自宅の浴槽への湯張りを行なう制御情報を送信すると、浴槽への湯張りには浴槽の大きさなどにより、約10〜30分程度の時間がかかる。しかしながら、湯張りの制御情報を送信しても、浴槽の排水栓を閉め忘れていたら、湯張りしたお湯が排水栓から排水されてしまい、湯張りは正常に完了しない。このようなときに、湯張りが正常に完了したか否かを、わざわざ、再び携帯電話から問い合わせるのは煩わしい。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、遠隔からの制御情報に対し、結果情報の応答を行なうことができるネットワーク対応給湯器、及び給湯器の遠隔操作システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るネットワーク対応給湯器は、ネットワークとの情報送受信を行なう入出力手段を有する給湯器であって、情報端末から発信した制御情報をネットワークを通じて受信して制御情報に基づいて制御を行なうとともに、制御を実施した結果情報をネットワークを介して情報端末に返信するようにしたものである。
【0007】
また、制御情報を浴槽への湯張り指令とし、結果情報を湯張りの完了情報としたものである。
【0008】
本発明に係る給湯器の遠隔操作システムは、ネットワークとの情報送受信を行なう入出力手段を有した給湯器と、住戸に設置されたゲートウェイと、制御情報を発信する情報端末とを備えた給湯器の遠隔操作システムであって、情報端末から発信した制御情報をネットワークを通じてゲートウェイ経由で受信して制御情報に基づいて給湯器の制御を行なうとともに、給湯器の制御を実施した結果情報をゲートウェイ経由でネットワークを介して情報端末に返信するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
[実施の形態]
図1は本発明の実施の形態1に係るネットワーク対応給湯器の構成図、図2は図1に示したネットワーク対応給湯器の制御部の構成図、図3はネットワーク対応給湯器の作用を示すフローチャートである。
図1において、1は外出先から給湯器の遠隔制御を行なうための携帯電話やパソコンなどの情報端末、2はネットワーク、3は住戸に設置されて住戸の外部との情報の出入り口となるゲートウェイ、4は電気温水器本体、5は通常携帯電話などでサービスされているメールやインターネット接続サービスを提供する事業所のようなインターネットプロバイダーである。
【0010】
6は水源から供給される水の圧力を減圧する減圧弁、7は水または湯を貯める貯湯槽、8は貯湯槽7内の水を沸き上げる沸き上げ用ヒーター、9は貯湯槽7内の水の沸き上げ制御を行なうときに温度検出を行なう沸き上げ湯温センサ、10は沸き上げにより体積膨脹した湯を逃がすための逃し弁である。11はリモコンなどで設定された湯張り温度に従い水と湯を混合して適温の湯を作る電動湯水混合弁、12は給湯電磁弁、13は浴槽14への湯張り湯量を計測する流量センサである。
【0011】
15は浴槽14内の湯を循環させる循環ポンプ、16は浴槽14内の湯を加熱する浴槽加熱ヒーター、17は循環ポンプ15を動作させたときに湯の流れがあるか否かを判定して信号出力を行なうフローセンサ、18は浴槽14に取り付けられた浴槽アダプタ、19は給湯カランである。20は電気温水器の制御を司る制御部、21はリモコンである。
【0012】
図2の制御部20において、22はゲートウェイ3からの情報を受信する受信手段、23はゲートウェイ3に情報を送信する送信手段、24は制御部20の中核をなすメインCPU、25は機器の固体識別情報等を記憶する記憶手段、26は湯温センサ9等のセンサ等入力手段、27はリモコン制御手段、28は沸き上げ用ヒーター8等のデバイスをコントロールするデバイス制御手段である。
【0013】
次に、電気温水器の沸き上げ動作を説明する。
まず、水源から給水された水は、減圧弁6を流れて減圧され、貯湯槽7に流れ込む。貯湯槽7の中は、常に水または温水で満水状態となっている。制御部20のデバイス制御手段28から沸き上げ用ヒーター8に通電されると、貯湯槽7内の水が加熱される。そこで、沸き上げ湯温センサ9が、リモコン21であらかじめ設定された沸き上げ温度(例えば90℃)を検出すると、デバイス制御手段28は沸き上げ用ヒーター8の通電を停止させる。加熱している間は、貯湯槽7内の水が膨脹するので、膨脹した水は逃し弁10から排水される。
【0014】
次に、通常時の浴槽14への湯張り動作について説明する。
リモコン21の湯張りスイッチ(図示せず)が押されると、湯張り動作が開始され、貯湯槽7に貯湯されている湯と水をあらかじめリモコン21で設定されている湯張り温度になるように、制御部20のデバイス制御手段28が電動湯水混合弁11を制御する。次に、給湯電磁弁12を開き、浴槽アダプタ18を介して浴槽14に湯張りを行なう。ここで、湯張り中に、流量センサ13からの出力信号を制御部20のセンサ等入力手段26が入力し、メインCPU24によって湯張り湯量をカウントする。
【0015】
湯張り途中のあらかじめ決められた一定量(例えば100L)の湯張り湯量に到達したら、給湯電磁弁12を一旦閉じ、循環ポンプ15を作動させて、フローセンサ17で水の流れを検出する。この時点まで正常に湯張りされていれば、フローセンサ17は水の流れが有りという信号を出力する。この出力信号を制御部20のセンサ等入力手段26が入力し、メインCPU24において水の流れが有りと判断したときは、湯張りが正常に動作中であると判断して循環ポンプ15を停止させ、給湯電磁弁12を再び開いて、湯張り湯量を継続してカウントする。こうして、リモコン21であらかじめ設定された湯張り湯量に到達したら、給湯電磁弁12を閉じて湯張りを完了させる。
【0016】
ここで、浴槽14の排水栓を締め忘れていたときの動作を説明する。
正常時であればフローセンサ17が水の流れありと判定すべきところが、排水栓を介して湯張りした湯がすべて抜けてしまうと、フローセンサ17は水の流れを検出できずにこれを異常と判断し、リモコン21に異常がある旨の表示を行なって湯張りを停止する。
【0017】
次に、遠隔から湯張り制御指令を受け、結果情報を応答する流れを図3のフローチャートに従い説明する。
まず、携帯電話などの情報端末1を操作し、自宅の給湯器に湯張り開始指令を送信する(ステップS1)。
こうして送信された情報は、ネットワーク2、インターネットプロバイダー5を経由し、ゲートウェイ3に届けられて湯張り開始指令として受信され、ここから給湯器の制御部20に湯張り開始指令を送信する(ステップS2)。
制御部20は湯張り開始指令を受信手段22によって受信し、メインCPU24に送る(ステップS3)。
【0018】
制御部20では、湯張り開始指令が自分宛てに送信されてきた情報か否かを、固定識別情報等を記憶する記憶手段25に記憶されている情報をもとにして判定する(ステップS4)。
湯張り開始指令が自分宛てへの情報でない場合は、そのまま処理を終了する。
湯張り開始指令が自分宛てへの情報である場合は、リモコン制御手段27を介し、リモコン21で湯張りスイッチを押したのと同じようにして湯張りを開始する(ステップS5)。
【0019】
湯張りが終了した情報をもとにして、浴槽14の排水栓締め忘れなどの異常が発生したかしていないかどうか、すなわち湯張りは正常に完了したかどうかを判定する(ステップS6)。
湯張りが正常に完了した場合は、給湯器の制御部20のメインCPU24から送信手段23を経由して、ゲートウエイ3に湯張りが正常に終了した旨の結果情報を送信する(ステップS7)。
湯張りが正常に完了していない場合は、給湯器の制御部20のメインCPU24から送信手段23を経由して、ゲートウエイ3に、湯張りが異常に終了した旨の通知と、どのような異常が発生したかを示す結果情報を送信する(ステップS8)。
【0020】
湯張りが正常に終了した旨の結果情報を送信した場合、又は湯張りが異常に終了した旨の通知とどのような異常が発生したかを示す結果情報を送信した場合のいずれの場合においても、ゲートウェイ3が結果情報の受信を行ない、ゲートウェイ3からインターネットプロバイダー5を経由して、送信元である携帯電話などの情報端末1に電子メールを発行する(ステップS9)。これは、携帯電話などの情報端末1のメールアドレスにメールを発行することにより実現できる。
これにより、携帯電話などの情報端末1は、湯張りが正常に終了したのか異常状態で停止してしまったのか、また異常時にはどのような異常が発生したのかを、適確にかつ操作の煩わしさがなく受信することができる。
【0021】
なお、ゲートウェイ3と電気温水器本体4の制御部20は、電力線搬送方式によって通信を行なう。これにより、新たに、通信用のケーブルを施工することが不要になり、工事の大幅な省力化になる。
また、上記の電力線搬送の代わりに、無線やLANなどを使用して通信を行うことも可能である。
本実施の形態では、給湯器が電気温水器である場合について説明したが、ガスや石油を熱源とした給湯器などの他の給湯器の場合であっても同様の効果を得ることができる。
【0022】
本実施の形態は以上のように構成されているので、携帯電話などの情報末端1から自宅の給湯器の湯張り開始指令などの制御情報に対して、湯張りが正常に終了したのか異常状態で停止してしまったのか、また異常時にはどのような異常が発生したのかという結果情報を、適確にかつ操作の煩わしさがなく受信することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るネットワーク対応給湯器は、ネットワークとの情報送受信を行なう入出力手段を有した給湯器であって、情報端末から発信した制御情報をネットワークを通じて受信して制御情報に基づいて制御を行なうとともに、制御を実施した結果情報をネットワークを介して情報端末に返信するようにしたので、操作の煩わしさがなく制御に対する結果情報を得ることができる。
【0024】
また、制御情報を浴槽への湯張り指令とし、結果情報を湯張りの完了情報としたので、操作の煩わしさがなく湯張り制御に対する結果情報を得ることができる。
【0025】
さらに、本発明に係る給湯器の遠隔操作システムは、ネットワークとの情報送受信を行なう入出力手段を有した給湯器と、住戸に設置されたゲートウェイと、制御情報を発信する情報端末とを備えた給湯器の遠隔操作システムであって、情報端末から発信した制御情報をネットワークを通じてゲートウェイ経由で受信して制御情報に基づいて給湯器の制御を行なうとともに、給湯器の制御を実施した結果情報をゲートウェイ経由でネットワークを介して情報端末に返信するようにしたので、操作の煩わしさがなく制御に対する結果情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワーク対応給湯器の構成図である。
【図2】図1のネットワーク対応給湯器の制御部の構成図である。
【図3】図1のネットワーク対応給湯器の遠隔制御指令と結果情報応答の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 情報端末(携帯電話など)、2 ネットワーク、3 ゲートウェイ、4 電気温水器本体、7 貯湯槽、14 浴槽、20 制御部、21 リモコン、22 受信手段、23 送信手段、24 メインCPU、25 固体識別情報等の記憶手段。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続されて外部との通信機能を有するネットワーク対応給湯器、及び給湯器の遠隔操作システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークを介して湯張りを行なう給湯器として、例えば特願平2001−5248号に開示された技術がある。この技術では、外出先等から情報端末を介して、浴槽への湯張り指令を行なうことができるが、正常に湯張りが完了したか否かの結果情報は戻ってこない。
【0003】
また、特開平2001−309464号公報には、遠隔地にある家電機器を制御する技術が開示されている。この技術では、携帯電話等を使用して給湯器等の機器の遠隔制御が可能であり、また、必要に応じて機器の状態情報をメールで受信できるようになっている。しかしながら、制御情報と状態情報は関連しておらず独立しているので、制御による結果を自動的に結果情報として返信するのではなく、必要に応じて機器の状態情報を受信していくことになる。
また、特開平2001−337906号公報には、設備機器に異常が発生すると、その内容をメールで携帯電話に送信する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術では、遠隔からの制御情報と結果情報が関連づけられていない。例えば、外出先から、携帯電話で自宅の浴槽への湯張りを行なう制御情報を送信すると、浴槽への湯張りには浴槽の大きさなどにより、約10〜30分程度の時間がかかる。しかしながら、湯張りの制御情報を送信しても、浴槽の排水栓を閉め忘れていたら、湯張りしたお湯が排水栓から排水されてしまい、湯張りは正常に完了しない。このようなときに、湯張りが正常に完了したか否かを、わざわざ、再び携帯電話から問い合わせるのは煩わしい。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、遠隔からの制御情報に対し、結果情報の応答を行なうことができるネットワーク対応給湯器、及び給湯器の遠隔操作システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るネットワーク対応給湯器は、ネットワークとの情報送受信を行なう入出力手段を有する給湯器であって、情報端末から発信した制御情報をネットワークを通じて受信して制御情報に基づいて制御を行なうとともに、制御を実施した結果情報をネットワークを介して情報端末に返信するようにしたものである。
【0007】
また、制御情報を浴槽への湯張り指令とし、結果情報を湯張りの完了情報としたものである。
【0008】
本発明に係る給湯器の遠隔操作システムは、ネットワークとの情報送受信を行なう入出力手段を有した給湯器と、住戸に設置されたゲートウェイと、制御情報を発信する情報端末とを備えた給湯器の遠隔操作システムであって、情報端末から発信した制御情報をネットワークを通じてゲートウェイ経由で受信して制御情報に基づいて給湯器の制御を行なうとともに、給湯器の制御を実施した結果情報をゲートウェイ経由でネットワークを介して情報端末に返信するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
[実施の形態]
図1は本発明の実施の形態1に係るネットワーク対応給湯器の構成図、図2は図1に示したネットワーク対応給湯器の制御部の構成図、図3はネットワーク対応給湯器の作用を示すフローチャートである。
図1において、1は外出先から給湯器の遠隔制御を行なうための携帯電話やパソコンなどの情報端末、2はネットワーク、3は住戸に設置されて住戸の外部との情報の出入り口となるゲートウェイ、4は電気温水器本体、5は通常携帯電話などでサービスされているメールやインターネット接続サービスを提供する事業所のようなインターネットプロバイダーである。
【0010】
6は水源から供給される水の圧力を減圧する減圧弁、7は水または湯を貯める貯湯槽、8は貯湯槽7内の水を沸き上げる沸き上げ用ヒーター、9は貯湯槽7内の水の沸き上げ制御を行なうときに温度検出を行なう沸き上げ湯温センサ、10は沸き上げにより体積膨脹した湯を逃がすための逃し弁である。11はリモコンなどで設定された湯張り温度に従い水と湯を混合して適温の湯を作る電動湯水混合弁、12は給湯電磁弁、13は浴槽14への湯張り湯量を計測する流量センサである。
【0011】
15は浴槽14内の湯を循環させる循環ポンプ、16は浴槽14内の湯を加熱する浴槽加熱ヒーター、17は循環ポンプ15を動作させたときに湯の流れがあるか否かを判定して信号出力を行なうフローセンサ、18は浴槽14に取り付けられた浴槽アダプタ、19は給湯カランである。20は電気温水器の制御を司る制御部、21はリモコンである。
【0012】
図2の制御部20において、22はゲートウェイ3からの情報を受信する受信手段、23はゲートウェイ3に情報を送信する送信手段、24は制御部20の中核をなすメインCPU、25は機器の固体識別情報等を記憶する記憶手段、26は湯温センサ9等のセンサ等入力手段、27はリモコン制御手段、28は沸き上げ用ヒーター8等のデバイスをコントロールするデバイス制御手段である。
【0013】
次に、電気温水器の沸き上げ動作を説明する。
まず、水源から給水された水は、減圧弁6を流れて減圧され、貯湯槽7に流れ込む。貯湯槽7の中は、常に水または温水で満水状態となっている。制御部20のデバイス制御手段28から沸き上げ用ヒーター8に通電されると、貯湯槽7内の水が加熱される。そこで、沸き上げ湯温センサ9が、リモコン21であらかじめ設定された沸き上げ温度(例えば90℃)を検出すると、デバイス制御手段28は沸き上げ用ヒーター8の通電を停止させる。加熱している間は、貯湯槽7内の水が膨脹するので、膨脹した水は逃し弁10から排水される。
【0014】
次に、通常時の浴槽14への湯張り動作について説明する。
リモコン21の湯張りスイッチ(図示せず)が押されると、湯張り動作が開始され、貯湯槽7に貯湯されている湯と水をあらかじめリモコン21で設定されている湯張り温度になるように、制御部20のデバイス制御手段28が電動湯水混合弁11を制御する。次に、給湯電磁弁12を開き、浴槽アダプタ18を介して浴槽14に湯張りを行なう。ここで、湯張り中に、流量センサ13からの出力信号を制御部20のセンサ等入力手段26が入力し、メインCPU24によって湯張り湯量をカウントする。
【0015】
湯張り途中のあらかじめ決められた一定量(例えば100L)の湯張り湯量に到達したら、給湯電磁弁12を一旦閉じ、循環ポンプ15を作動させて、フローセンサ17で水の流れを検出する。この時点まで正常に湯張りされていれば、フローセンサ17は水の流れが有りという信号を出力する。この出力信号を制御部20のセンサ等入力手段26が入力し、メインCPU24において水の流れが有りと判断したときは、湯張りが正常に動作中であると判断して循環ポンプ15を停止させ、給湯電磁弁12を再び開いて、湯張り湯量を継続してカウントする。こうして、リモコン21であらかじめ設定された湯張り湯量に到達したら、給湯電磁弁12を閉じて湯張りを完了させる。
【0016】
ここで、浴槽14の排水栓を締め忘れていたときの動作を説明する。
正常時であればフローセンサ17が水の流れありと判定すべきところが、排水栓を介して湯張りした湯がすべて抜けてしまうと、フローセンサ17は水の流れを検出できずにこれを異常と判断し、リモコン21に異常がある旨の表示を行なって湯張りを停止する。
【0017】
次に、遠隔から湯張り制御指令を受け、結果情報を応答する流れを図3のフローチャートに従い説明する。
まず、携帯電話などの情報端末1を操作し、自宅の給湯器に湯張り開始指令を送信する(ステップS1)。
こうして送信された情報は、ネットワーク2、インターネットプロバイダー5を経由し、ゲートウェイ3に届けられて湯張り開始指令として受信され、ここから給湯器の制御部20に湯張り開始指令を送信する(ステップS2)。
制御部20は湯張り開始指令を受信手段22によって受信し、メインCPU24に送る(ステップS3)。
【0018】
制御部20では、湯張り開始指令が自分宛てに送信されてきた情報か否かを、固定識別情報等を記憶する記憶手段25に記憶されている情報をもとにして判定する(ステップS4)。
湯張り開始指令が自分宛てへの情報でない場合は、そのまま処理を終了する。
湯張り開始指令が自分宛てへの情報である場合は、リモコン制御手段27を介し、リモコン21で湯張りスイッチを押したのと同じようにして湯張りを開始する(ステップS5)。
【0019】
湯張りが終了した情報をもとにして、浴槽14の排水栓締め忘れなどの異常が発生したかしていないかどうか、すなわち湯張りは正常に完了したかどうかを判定する(ステップS6)。
湯張りが正常に完了した場合は、給湯器の制御部20のメインCPU24から送信手段23を経由して、ゲートウエイ3に湯張りが正常に終了した旨の結果情報を送信する(ステップS7)。
湯張りが正常に完了していない場合は、給湯器の制御部20のメインCPU24から送信手段23を経由して、ゲートウエイ3に、湯張りが異常に終了した旨の通知と、どのような異常が発生したかを示す結果情報を送信する(ステップS8)。
【0020】
湯張りが正常に終了した旨の結果情報を送信した場合、又は湯張りが異常に終了した旨の通知とどのような異常が発生したかを示す結果情報を送信した場合のいずれの場合においても、ゲートウェイ3が結果情報の受信を行ない、ゲートウェイ3からインターネットプロバイダー5を経由して、送信元である携帯電話などの情報端末1に電子メールを発行する(ステップS9)。これは、携帯電話などの情報端末1のメールアドレスにメールを発行することにより実現できる。
これにより、携帯電話などの情報端末1は、湯張りが正常に終了したのか異常状態で停止してしまったのか、また異常時にはどのような異常が発生したのかを、適確にかつ操作の煩わしさがなく受信することができる。
【0021】
なお、ゲートウェイ3と電気温水器本体4の制御部20は、電力線搬送方式によって通信を行なう。これにより、新たに、通信用のケーブルを施工することが不要になり、工事の大幅な省力化になる。
また、上記の電力線搬送の代わりに、無線やLANなどを使用して通信を行うことも可能である。
本実施の形態では、給湯器が電気温水器である場合について説明したが、ガスや石油を熱源とした給湯器などの他の給湯器の場合であっても同様の効果を得ることができる。
【0022】
本実施の形態は以上のように構成されているので、携帯電話などの情報末端1から自宅の給湯器の湯張り開始指令などの制御情報に対して、湯張りが正常に終了したのか異常状態で停止してしまったのか、また異常時にはどのような異常が発生したのかという結果情報を、適確にかつ操作の煩わしさがなく受信することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るネットワーク対応給湯器は、ネットワークとの情報送受信を行なう入出力手段を有した給湯器であって、情報端末から発信した制御情報をネットワークを通じて受信して制御情報に基づいて制御を行なうとともに、制御を実施した結果情報をネットワークを介して情報端末に返信するようにしたので、操作の煩わしさがなく制御に対する結果情報を得ることができる。
【0024】
また、制御情報を浴槽への湯張り指令とし、結果情報を湯張りの完了情報としたので、操作の煩わしさがなく湯張り制御に対する結果情報を得ることができる。
【0025】
さらに、本発明に係る給湯器の遠隔操作システムは、ネットワークとの情報送受信を行なう入出力手段を有した給湯器と、住戸に設置されたゲートウェイと、制御情報を発信する情報端末とを備えた給湯器の遠隔操作システムであって、情報端末から発信した制御情報をネットワークを通じてゲートウェイ経由で受信して制御情報に基づいて給湯器の制御を行なうとともに、給湯器の制御を実施した結果情報をゲートウェイ経由でネットワークを介して情報端末に返信するようにしたので、操作の煩わしさがなく制御に対する結果情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワーク対応給湯器の構成図である。
【図2】図1のネットワーク対応給湯器の制御部の構成図である。
【図3】図1のネットワーク対応給湯器の遠隔制御指令と結果情報応答の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 情報端末(携帯電話など)、2 ネットワーク、3 ゲートウェイ、4 電気温水器本体、7 貯湯槽、14 浴槽、20 制御部、21 リモコン、22 受信手段、23 送信手段、24 メインCPU、25 固体識別情報等の記憶手段。
Claims (3)
- ネットワークとの情報送受信を行なう入出力手段を有する給湯器において、情報端末から発信した制御情報を前記ネットワークを通じて受信して該制御情報に基づいて制御を行なうとともに、制御を実施した結果情報を前記ネットワークを介して前記情報端末に返信することを特徴とするネットワーク対応給湯器。
- 制御情報を浴槽への湯張り指令とし、結果情報を湯張りの完了情報としたことを特徴とする請求項1記載のネットワーク対応給湯器。
- ネットワークとの情報送受信を行なう入出力手段を有した給湯器と、住戸に設置されたゲートウェイと、制御情報を発信する情報端末とを備えた給湯器の遠隔操作システムにおいて、前記情報端末から発信した制御情報を前記ネットワークを通じてゲートウェイ経由で受信して該制御情報に基づいて前記給湯器の制御を行なうとともに、該給湯器の制御を実施した結果情報を前記ゲートウェイ経由で前記ネットワークを介して前記情報端末に返信することを特徴とする給湯器の遠隔操作システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002163888A JP2004011973A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | ネットワーク対応給湯器及び給湯器の遠隔操作システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002163888A JP2004011973A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | ネットワーク対応給湯器及び給湯器の遠隔操作システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004011973A true JP2004011973A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30432191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002163888A Pending JP2004011973A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | ネットワーク対応給湯器及び給湯器の遠隔操作システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004011973A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007271124A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Toshiba Corp | 給湯装置制御システム |
JP2014234990A (ja) * | 2013-06-05 | 2014-12-15 | 三菱電機株式会社 | 給湯機 |
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-
2002
- 2002-06-05 JP JP2002163888A patent/JP2004011973A/ja active Pending
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