JP6296685B2 - 加熱調理システム及び加熱調理システム用アプリケーションプログラム - Google Patents

加熱調理システム及び加熱調理システム用アプリケーションプログラム Download PDF

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本発明は、被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムに関する。また、被加熱物を加熱する加熱調理器と、ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末において、実行される加熱調理システム用アプリケーションプログラムに関する。
コンロなどの加熱調理器において、被加熱物の状態をセンシングして、その状態をユーザーに報知したり、加熱状態を自動制御したりする機能が実用化されている。特開2003−219045号公報(特許文献1)には、ユーザーに調理機器の加熱状況を知らせる機能を有した加熱調理機器システムが開示されている。このシステムは、ガスコンロ、携帯型送受信装置を備えて構成されており、ガスコンロと携帯型送受信装置とは無線により通信可能である。ガスコンロ側では、ガスコンロのバーナー部に対するガスの流入量や、当該バーナー部に設置された鍋の底部の温度などの検出結果に用いて加熱状況が判定され、所定の条件に基づいて携帯型送受信装置に対して警報信号を送信する。警報情報を受け取ったユーザーは、ガスコンロに対して確認済信号を送信する。ガスコンロは、例えば警報信号を送信したにも拘わらず、確認済信号を受信しないような場合には、自動的にバーナー部へのガス供給を遮断するような制御を実施することが可能に構成されている(特許文献1:第28〜47段落等)。
特許文献1に開示されたシステムは、加熱調理器をより安全に利用する上で優れた機能を提供するものである。しかし、近年、各種センサーの機能向上やメモリーなどの記憶媒体の大容量化にも相まって、より詳細に被加熱物の状態を検出することが可能となり、また、被加熱物の多様な加熱モデルを記憶することも可能となってきている。このため、それらの情報(検出情報や加熱モデル情報)を用いて、自動的・半自動的に調理を行う機能が付加された加熱調理器も実用化されている。但し、そのような機能は、未だ単一の加熱調理器に付加されているに過ぎず、例えば携帯電話機のような情報端末(通信機能を有するタブレット端末等も含む)と連携した加熱調理システムは発展途上である。
特開2003−219045号公報
上記背景に鑑みて、加熱調理器と携帯型の情報端末とが連携し、ユーザーに対してより良い調理環境を提供することができる技術が望まれる。
上記課題に鑑みた本発明に係る加熱調理システムの特徴構成は、
被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
前記加熱調理器は、
前記被加熱物を加熱する加熱部と、
前記加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、
前記操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行う調理器制御部と、
前記加熱調理器の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する運転状態情報生成部と、
少なくとも前記運転状態情報を前記ワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる調理器側通信制御部と、を備え、
前記携帯情報端末は、
少なくとも前記クラウドデータベースに格納された前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側通信制御部と、
文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部と、
前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部と、を備え、
前記HMI制御部は、
前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得部と、
前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成部と、
前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成部と、
前記端末側報知情報を、少なくとも前記端末側表示部を介して報知する端末側報知制御部と、を備え
前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数の炊飯工程を順次実行して自動的に炊飯を行う自動炊飯機能を有し、
前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記自動炊飯機能が実行中であることを示す炊飯機能実行情報と、炊飯の進捗を示す炊飯進捗情報とを含み、
前記説明情報は、前記自動炊飯機能の実行に要したガス料金の目安を含む点にある。
この特徴構成によれば、表示領域が限定される加熱調理器においては報知しきれないような詳細な情報も、携帯情報端末の端末側表示部を利用してユーザーに報知することができる。例えば、加熱調理器においては、簡単なアイコン(イラスト)によって報知されるような情報も、携帯情報端末であれば、文字情報や写真などのより詳細な情報を付加して提供することができる。また、加熱調理器に自動調理機能が付加されているような場合には、調理が完了するまでの間、ユーザーが加熱調理器の傍から離れることができる。本特徴構成によれば、そのように加熱調理器とユーザーとが離れた場合であっても、ワイヤレス通信網を介して加熱調理器の運転状態をユーザーが認知することができる。このように、本特徴構成によれば、ユーザーに対してより良い調理環境を提供することが可能となる。
加えて、炊飯は比較的時間を要する調理であり、調理が行われる頻度も高いので、炊飯についての情報が提供されるとユーザーにより良い調理環境を提供することができる。
本発明に係る加熱調理システムの別の特徴構成は、
被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
前記加熱調理器は、
前記被加熱物を加熱する加熱部と、
前記加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、
前記操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行う調理器制御部と、
前記加熱調理器の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する運転状態情報生成部と、
少なくとも前記運転状態情報を前記ワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる調理器側通信制御部と、を備え、
前記携帯情報端末は、
少なくとも前記クラウドデータベースに格納された前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側通信制御部と、
文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部と、
前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部と、を備え、
前記HMI制御部は、
前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得部と、
前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成部と、
前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成部と、
前記端末側報知情報を、少なくとも前記端末側表示部を介して報知する端末側報知制御部と、を備え、
前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、加熱時間を設定して加熱し、自動的に停止するタイマー機能を有し、
前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記タイマー機能が実行中であることを示すタイマー機能実行情報と、加熱の進捗を示すタイマー進捗情報とを含み、
前記説明情報は、前記タイマー機能の設定方法を案内する情報としての、前記タイマー機能の設定時間の刻み及び設定可能な時期を含む点にある。
この特徴構成によれば、表示領域が限定される加熱調理器においては報知しきれないような詳細な情報も、携帯情報端末の端末側表示部を利用してユーザーに報知することができる。例えば、加熱調理器においては、簡単なアイコン(イラスト)によって報知されるような情報も、携帯情報端末であれば、文字情報や写真などのより詳細な情報を付加して提供することができる。また、加熱調理器に自動調理機能が付加されているような場合には、調理が完了するまでの間、ユーザーが加熱調理器の傍から離れることができる。本特徴構成によれば、そのように加熱調理器とユーザーとが離れた場合であっても、ワイヤレス通信網を介して加熱調理器の運転状態をユーザーが認知することができる。このように、本特徴構成によれば、ユーザーに対してより良い調理環境を提供することが可能となる。
また、日常的によく利用される自動調理機能としては、例えばタイマー機能がある。タイマー機能を利用している際の情報が提供されるとユーザーにより良い調理環境を提供することができる。
本発明に係る加熱調理システムの更に別の特徴構成は、
被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
前記加熱調理器は、
前記被加熱物を加熱する加熱部と、
前記加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、
前記操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行う調理器制御部と、
前記加熱調理器の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する運転状態情報生成部と、
少なくとも前記運転状態情報を前記ワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる調理器側通信制御部と、を備え、
前記携帯情報端末は、
少なくとも前記クラウドデータベースに格納された前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側通信制御部と、
文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部と、
前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部と、を備え、
前記HMI制御部は、
前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得部と、
前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成部と、
前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成部と、
前記端末側報知情報を、少なくとも前記端末側表示部を介して報知する端末側報知制御部と、を備え、
前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数種の調理種別に対応し、当該調理種別に対応した加熱方法を設定して調理を支援する調理支援機能を有し、
前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記調理支援機能が実行中であることを示す調理支援機能実行情報と、設定された前記調理種別を示す調理種別情報とを含み、
前記説明情報は、前記調理種別に応じた各種設定が可能な設定パラメータとして、前記調理種別のうちの焼きいも調理を実行するときの焼きいもの焼き加減の設定方法を案内する情報を含み、
前記HMI制御部は、
前記説明情報に応じて前記携帯情報端末に対して入力される前記ユーザーの操作指示を端末側操作情報として取得する端末側操作情報取得部と
前記端末側操作情報に基づいて、前記加熱調理器に対する遠隔操作情報を生成する遠隔操作情報生成部と、をさらに備え、
前記端末側通信制御部は、前記遠隔操作情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記加熱調理器へ送信し、
前記調理器側通信制御部は、前記ワイヤレス通信網を介して前記遠隔操作情報を調理器側受信部で受信し、
前記調理器側操作情報取得部は、前記調理器側受信部が受信した前記遠隔操作情報を前記操作情報として取得し、
前記調理器制御部は、前記遠隔操作情報に基づいて、前記設定パラメータを設定して、前記特定機能を実行する点にある。
この特徴構成によれば、表示領域が限定される加熱調理器においては報知しきれないような詳細な情報も、携帯情報端末の端末側表示部を利用してユーザーに報知することができる。例えば、加熱調理器においては、簡単なアイコン(イラスト)によって報知されるような情報も、携帯情報端末であれば、文字情報や写真などのより詳細な情報を付加して提供することができる。また、加熱調理器に自動調理機能が付加されているような場合には、調理が完了するまでの間、ユーザーが加熱調理器の傍から離れることができる。本特徴構成によれば、そのように加熱調理器とユーザーとが離れた場合であっても、ワイヤレス通信網を介して加熱調理器の運転状態をユーザーが認知することができる。このように、本特徴構成によれば、ユーザーに対してより良い調理環境を提供することが可能となる。
また、加熱調理器には、指定された調理種別に適した加熱方法を設定して調理を支援する機能を備えたものもある。このような機能を利用する場合、その調理種別が、ユーザーになじみの薄いものである可能性もある。そのような場合に、より詳細な情報がユーザーに提供されるとユーザーの利便性が向上する。
加えて、設定パラメータの設定には、しばしば取扱説明書の参照を必要とする。携帯情報端末を利用すれば、より詳細な案内を元にして設定することも可能であり、ユーザーの利便性が向上する。
本発明に係る加熱調理システムの更に別の特徴構成は、
被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
前記加熱調理器は、
前記被加熱物を加熱する加熱部と、
前記加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、
前記操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行う調理器制御部と、
前記加熱調理器の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する運転状態情報生成部と、
少なくとも前記運転状態情報を前記ワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる調理器側通信制御部と、を備え、
前記携帯情報端末は、
少なくとも前記クラウドデータベースに格納された前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側通信制御部と、
文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部と、
前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部と、を備え、
前記HMI制御部は、
前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得部と、
前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成部と、
前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成部と、
前記端末側報知情報を、少なくとも前記端末側表示部を介して報知する端末側報知制御部と、を備え、
前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数種の調理種別に対応し、当該調理種別に対応した加熱方法を設定して調理を支援する調理支援機能を有し、
前記説明情報生成部は、前記運転状態情報に基づいて、前記加熱調理器が実行中の調理に応じた支援情報を前記説明情報として生成するとき、前記運転状態情報としての前記被加熱物の温度が所定の温度に達すると、次に行うべき調理の説明を前記支援情報とする点にある。
この特徴構成によれば、表示領域が限定される加熱調理器においては報知しきれないような詳細な情報も、携帯情報端末の端末側表示部を利用してユーザーに報知することができる。例えば、加熱調理器においては、簡単なアイコン(イラスト)によって報知されるような情報も、携帯情報端末であれば、文字情報や写真などのより詳細な情報を付加して提供することができる。また、加熱調理器に自動調理機能が付加されているような場合には、調理が完了するまでの間、ユーザーが加熱調理器の傍から離れることができる。本特徴構成によれば、そのように加熱調理器とユーザーとが離れた場合であっても、ワイヤレス通信網を介して加熱調理器の運転状態をユーザーが認知することができる。このように、本特徴構成によれば、ユーザーに対してより良い調理環境を提供することが可能となる。
加えて、調理を自動化することはできなくても、調理中に適切な案内を行うことで、ユーザーに安心感を与え、調理の失敗も軽減することができる。
本発明に係る加熱調理システムの更に別の特徴構成は、
被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
前記加熱調理器は、
前記被加熱物を加熱する加熱部と、
前記加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、
前記操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行う調理器制御部と、
前記加熱調理器の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する運転状態情報生成部と、
少なくとも前記運転状態情報を前記ワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる調理器側通信制御部と、を備え、
前記携帯情報端末は、
少なくとも前記クラウドデータベースに格納された前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側通信制御部と、
文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部と、
前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部と、を備え、
前記HMI制御部は、
前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得部と、
前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成部と、
前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成部と、
前記端末側報知情報を、少なくとも前記端末側表示部を介して報知する端末側報知制御部と、を備え、
前記端末側報知制御部は、前記運転状態情報に基づく前記端末側報知情報として、自動的に炊飯を行う自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水の温度が上昇途上にあると判定しているときには、凪いだ水の動きを示すような穏やかなアニメーションを前記端末側表示部に表示させ、前記自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水が沸騰している状態にあると判定しているときには、激しく波打って動く水の動きを示すようなアニメーションを前記端末側表示部に表示させ、前記自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水の沸騰が終わった後の状態にあると判定しているときには、湯気が立ち上る様子を示すようなアニメーションを前記端末側表示部に表示させる点にある。
この特徴構成によれば、表示領域が限定される加熱調理器においては報知しきれないような詳細な情報も、携帯情報端末の端末側表示部を利用してユーザーに報知することができる。例えば、加熱調理器においては、簡単なアイコン(イラスト)によって報知されるような情報も、携帯情報端末であれば、文字情報や写真などのより詳細な情報を付加して提供することができる。また、加熱調理器に自動調理機能が付加されているような場合には、調理が完了するまでの間、ユーザーが加熱調理器の傍から離れることができる。本特徴構成によれば、そのように加熱調理器とユーザーとが離れた場合であっても、ワイヤレス通信網を介して加熱調理器の運転状態をユーザーが認知することができる。このように、本特徴構成によれば、ユーザーに対してより良い調理環境を提供することが可能となる。
加えて、本発明に係る加熱調理システムでは、加熱調理器とユーザーとが離れた場合であっても、ワイヤレス通信網を介して加熱調理器の運転状態をユーザーが認知することができる。例えば、自動炊飯が行われているような場合、ユーザーは台所を離れて、居間などでくつろいでいる可能性もある。その際、このような抽象的なアニメーションによって進行状態が報知されると、加熱調理器と連携する携帯情報端末をインテリアとして利用することも可能である。そして、より自然な形態で調理の進行をユーザーに報知することも可能となる。
さらに、前記説明情報生成部が、前記遠隔操作情報の送信に応じて、前記調理種別に応じた調理の進捗を示す情報を前記説明情報として生成すると好適である。この構成によれば、例えばユーザーが不慣れな料理を調理している場合であっても、その進捗を良好に把握することが可能となる。
携帯情報端末に対する運転状態情報の送信は、常に実行される必要はない。例えば、ユーザーが求める場合にのみ、情報が提供されると通信負荷や、電力消費を抑制することができる。1つの態様として、本発明に係る加熱調理システムは、前記携帯情報端末が、前記ユーザーの操作指示に基づいて、前記運転状態情報の送信を要求する送信要求情報を生成する送信要求情報生成部をさらに備え、前記端末側通信制御部が、前記送信要求情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記加熱調理器へ送信し、前記調理器側通信制御部が、前記ワイヤレス通信網を介して前記送信要求情報を受信し、前記調理器側通信制御部が、前記送信要求情報に応答して前記運転状態情報を送信すると好適である。この場合、携帯情報端末から送信要求情報を送信し、運転状態情報を受信した場合にのみ、端末側報知制御部がユーザーに情報を報知することになる。
説明情報は、携帯情報端末において生成されるが、説明情報を生成するための情報の全てが携帯情報端末に準備されている必要はない。携帯情報端末は多様な用途に利用される可能性があり、また、携帯情報端末が備える記憶容量にも限りがある。例えば、運転状態情報を取得した際に、当該運転状態情報に応じた情報を、ワイヤレス通信網を介して取得すると好適である。1つの態様として、本発明に係る加熱調理システムは、前記携帯情報端末が、前記ワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースと通信可能であり、前記説明情報生成部が、前記端末側通信制御部を介して前記クラウドデータベースから前記加熱調理器に関する情報を取得して、前記説明情報を生成すると好適である。
上述した本発明に係る加熱調理システムの種々の技術的特徴は、加熱調理システム用アプリケーションプログラムにも適用可能である。例えば、本発明に係る加熱調理システム用アプリケーションプログラムは、上述した加熱調理システムの特徴を備えた各種の機能をコンピュータに実現させることが可能である。以下にその代表的な態様を例示する。当然ながらこのような加熱調理システム用アプリケーションプログラムも、上述した加熱調理システムの作用効果を奏することができる。さらに、加熱調理システムの好適な態様として例示した種々の付加的特徴をこの加熱調理システム用アプリケーションプログラムに組み込むことも可能であり、当該プログラムはそれぞれの付加的特徴に対応する作用効果も奏することができる。
その場合における加熱調理システム用アプリケーションプログラムの特徴構成は
被加熱物を加熱する加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行い、運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成してワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる加熱調理器と、当該ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末においてコンピュータに実現させる加熱調理システム用アプリケーションプログラムであって、
少なくとも前記加熱調理器からの前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側受信機能を有する端末側通信制御機能と、
前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御機能と、をコンピュータに実現させ、
前記HMI制御機能が、
前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得機能と、
前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成機能と、
前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成機能と、
文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部を少なくとも介して、前記端末側報知情報を報知する端末側報知制御機能と、を備え、
前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数の炊飯工程を順次実行して自動的に炊飯を行う自動炊飯機能を有し、
前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記自動炊飯機能が実行中であることを示す炊飯機能実行情報と、炊飯の進捗を示す炊飯進捗情報とを含み、
前記説明情報は、前記自動炊飯機能の実行に要したガス料金の目安を含む点にある。
加熱調理システム用アプリケーションプログラムの別の特徴構成は
被加熱物を加熱する加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行い、運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成してワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる加熱調理器と、当該ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末においてコンピュータに実現させる加熱調理システム用アプリケーションプログラムであって、
少なくとも前記加熱調理器からの前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側受信機能を有する端末側通信制御機能と、
前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御機能と、をコンピュータに実現させ、
前記HMI制御機能が、
前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得機能と、
前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成機能と、
前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成機能と、
文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部を少なくとも介して、前記端末側報知情報を報知する端末側報知制御機能と、を備え、
前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、加熱時間を設定して加熱し、自動的に停止するタイマー機能を有し、
前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記タイマー機能が実行中であることを示すタイマー機能実行情報と、加熱の進捗を示すタイマー進捗情報とを含み、
前記説明情報は、前記タイマー機能の設定方法を案内する情報としての、前記タイマー機能の設定時間の刻み及び設定可能な時期を含む点にある。
加熱調理システム用アプリケーションプログラムの更に別の特徴構成は
被加熱物を加熱する加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行い、運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成してワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる加熱調理器と、当該ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末においてコンピュータに実現させる加熱調理システム用アプリケーションプログラムであって、
少なくとも前記加熱調理器からの前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側受信機能を有する端末側通信制御機能と、
前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御機能と、をコンピュータに実現させ、
前記HMI制御機能が、
前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得機能と、
前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成機能と、
前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成機能と、
文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部を少なくとも介して、前記端末側報知情報を報知する端末側報知制御機能と、を備え、
前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数種の調理種別に対応し、当該調理種別に対応した加熱方法を設定して調理を支援する調理支援機能を有し、
前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記調理支援機能が実行中であることを示す調理支援機能実行情報と、設定された前記調理種別を示す調理種別情報とを含み、
前記説明情報は、前記調理種別に応じた各種設定が可能な設定パラメータとして、前記調理種別のうちの焼きいも調理を実行するときの焼きいもの焼き加減の設定方法を案内する情報を含み、
前記HMI制御機能は、
前記説明情報に応じて前記携帯情報端末に対して入力される前記ユーザーの操作指示を端末側操作情報として取得する機能と、
前記端末側操作情報に基づいて、前記加熱調理器に対する遠隔操作情報を生成する機能と、をさらに備え、
前記端末側通信制御機能は、前記遠隔操作情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記加熱調理器へ送信し、
前記加熱調理器は、前記ワイヤレス通信網を介して前記遠隔操作情報を受信し、受信した前記遠隔操作情報を前記操作情報として取得し、前記遠隔操作情報に基づいて、前記設定パラメータを設定して、前記特定機能を実行する点にある。
加熱調理システム用アプリケーションプログラムの更に別の特徴構成は
被加熱物を加熱する加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行い、運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成してワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる加熱調理器と、当該ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末においてコンピュータに実現させる加熱調理システム用アプリケーションプログラムであって、
少なくとも前記加熱調理器からの前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側受信機能を有する端末側通信制御機能と、
前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御機能と、をコンピュータに実現させ、
前記HMI制御機能が、
前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得機能と、
前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成機能と、
前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成機能と、
文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部を少なくとも介して、前記端末側報知情報を報知する端末側報知制御機能と、を備え、
前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数種の調理種別に対応し、当該調理種別に対応した加熱方法を設定して調理を支援する調理支援機能を有し、
前記説明情報生成機能は、前記運転状態情報に基づいて、前記加熱調理器が実行中の調理に応じた支援情報を前記説明情報として生成するとき、前記運転状態情報としての前記被加熱物の温度が所定の温度に達すると、次に行うべき調理の説明を前記支援情報とする点にある。
加熱調理システム用アプリケーションプログラムの更に別の特徴構成は
被加熱物を加熱する加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行い、運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成してワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる加熱調理器と、当該ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末においてコンピュータに実現させる加熱調理システム用アプリケーションプログラムであって、
少なくとも前記加熱調理器からの前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側受信機能を有する端末側通信制御機能と、
前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御機能と、をコンピュータに実現させ、
前記HMI制御機能が、
前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得機能と、
前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成機能と、
前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成機能と、
文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部を少なくとも介して、前記端末側報知情報を報知する端末側報知制御機能と、を備え、
前記端末側報知制御機能は、前記運転状態情報に基づく前記端末側報知情報として、自動的に炊飯を行う自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水の温度が上昇途上にあると判定しているときには、凪いだ水の動きを示すような穏やかなアニメーションを前記端末側表示部に表示させ、前記自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水が沸騰している状態にあると判定しているときには、激しく波打って動く水の動きを示すようなアニメーションを前記端末側表示部に表示させ、前記自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水の沸騰が終わった後の状態にあると判定しているときには、湯気が立ち上る様子を示すようなアニメーションを前記端末側表示部に表示させる点にある。
加熱調理システムの構成例を模式的に示す図 ガスコンロの外観図 加熱調理システムの機能構成例を模式的に示すブロック図 ガスコンロの加熱部の構成例を模式的に示す図 ガスコンロ(バーナー)の操作部(操作パネル)の一例を示す図 ガスコンロ(バーナー)の操作部(操作シート)の一例を示す図 ガスコンロ(グリル)の操作部(操作シート)の一例を示す図 ガスコンロ(バーナー)の操作部(操作シート)の構造例を示す図 ガスコンロの天面表示部の外観の一例を示す図 天面表示部の表示例を示す図 天面表示部の表示例を示す図 天面表示部の表示例を示す図 天面表示部の表示例を示す図 スマートフォンのハードウェア構成を模式的に示すブロック図 HMI制御部の構成例を模式的に示すブロック図 天面表示部の表示例(蒸らし工程)を示す図 スマートフォンにおける表示例を示す図(自動炊飯機能) スマートフォンにおける表示例を示す図(タイマー機能) 天面表示部の表示例を示す図(アラカルト調理) スマートフォンにおける表示例を示す図(焼きいも) スマートフォンにおける表示例を示す図(焼きいも) スマートフォンにおける表示例を示す図(焼きいも) 調理支援の一例を示す図 調理工程の遷移と共に運転状態を報知する例を示す図 抽象的な形態で運転状態を報知する例を示す図
〔システム概要〕
以下、本発明の実施形態を、加熱調理器と、携帯情報端末とが協働する加熱調理システムを例として、図面に基づいて説明する。本実施形態において、加熱調理器1と、携帯情報端末5とは、図1に示すような形態により、ワイヤレス通信網Nを介して通信し、協働する。ワイヤレス通信網Nによる通信の1つの形態としては、符号“NA”で示すアドホック・モードやポイント・ツー・ポイント・モードなど、対応する加熱調理器1と携帯情報端末5とが直接一対一で通信する形態を採ることができる。
あるいは、図1に符号“NI”で示すインフラストラクチャー・モードと称される形態で、加熱調理器1と携帯情報端末5とが通信を行う形態を採ることもできる。具体的には、図1に示すように、加熱調理器1及び携帯情報端末5以外の機器も接続されるネットワークに、加熱調理器1及び携帯情報端末5がそれぞれ接続され、当該ネットワークを介して両者が通信する。当該ネットワークへは、アクセスポイントAPを介して接続される。このネットワークは、例えばユーザーの家庭内のローカルなネットワーク(構内LAN)であってもよいし、インターネットであってもよい。図1に示すように、構内用アクセスポイントA1を介して両者が構内LANに接続されてもよいし、外部用アクセスポイントA2,A3を介して両者がインターネットに接続されてもよい。当然ながら、構内用アクセスポイントA1及び構内LANを経由して、両者がインターネットに接続されてもよい。何れにしても、加熱調理システム9は、加熱調理器1と、携帯情報端末5とが、直接コネクタやケーブルによって有線により接続されることなく、ワイヤレス通信網Nを介して接続され、協働するシステムである。
本実施形態においては、加熱調理器1としてガスコンロを適用し、携帯情報端末5としてスマートフォンを適用した場合を例として説明する。ここで、スマートフォンとは、インターネットとの親和性が高く、パーソナルコンピュータの機能をベースとして作られた多機能携帯電話をいう。尚、加熱調理器1、携帯情報端末5は、ガスコンロやスマートフォンに限定されるものではない。加熱調理器1としてIHヒーターやホットプレートを適用することもできる。また、携帯情報端末5として、データ通信機能付きの携帯電話(フィーチャーフォン)や、データ通信機能付きの携帯型音楽プレーヤー、データ通信機能付きのカメラなどを適用することもできる。また、携帯情報端末5は、掌にすっぽり収まるような小型の携帯機器に限定されることなく、画面サイズが7〜9インチ以上のタブレット型端末も含まれる。
〔ガスコンロ(加熱調理器)〕
上述したように、本実施形態においては、加熱調理器1としてガスコンロを用いた形態を例示する。図2は、キッチンの調理テーブルのテーブルトップに組み込まれたガスコンロ1Aを示している。テーブルトップの下方には、ガスコンロ1Aの本体部(図2では不可視)が収容されている。当該本体部の上面には、当該上面よりも周囲にはみ出したフランジ部を有する平板状の天板TPが備えられている。天板TPは、例えば、耐熱性強化ガラスにより構成されている。ガスコンロ1Aの本体部は、テーブルトップをくり抜いた開口部を通ってテーブルトップの下方に収容され、フランジ部によってテーブルトップに支持されている。
ガスコンロ1Aは、加熱部Sとして、左バーナーBL、右バーナーBR、後バーナーBBの3つのバーナーBと、1つのグリルGとを有して構成されている。各バーナーBは、吐出される燃料ガスのブンゼン燃焼によって炎を出す炎口b7と、炎口b7の周囲を水平面(天板TP)に沿って取り囲む五徳b9とを備えている。炎口b7は、天板TPから上方に突き出すように設置されており、五徳b9は、天板TPの面上に設置されている。鍋やフライパンなどの被加熱物は、五徳b9の上に設置され、炎口b7から吹き出す炎によって加熱される。
グリルGは、被加熱物を収容する収容空間g0に引き出し式に出入りするグリル本体g1を備えて構成されている。グリル本体g1は、被加熱物が載置されるグリル焼き網g3と、グリル焼き網g3を支持する焼き網支持台g4と、グリル焼き網g3から滴る焼き汁等を受け止めるグリル受け皿g5と、グリル本体g1を収容空間g0に収容する際にグリルGの扉となるグリル扉g6と、グリルGの内部(閉空間となった収容空間g0)をグリルGの外部から視認できるようにグリル扉g6に設けられたグリル扉ガラスg7とを有して構成されている。収容空間g0には、スライドレールg2が備えられ、グリル本体g1は、このスライドレールg2をスライドすることによって収容空間g0に対して引き出し式に出入りする。グリルGにおいて炎を出す炎口(図2では不図示)は、収容空間g0の上下に設けられている。
図3の模式的ブロック図に示すように、加熱部S(バーナーB及びグリルG)の運転は、ガスコンロ1Aに備えられた調理器制御部11によって制御される。ガスコンロ1Aには、マイクロコンピュータなどの論理演算プロセッサを中核とする調理器制御装置10が備えられている。調理器制御部11は、調理器制御装置10を構成するハードウェア及びプログラムなどのソフトウェアとの協働によって実現される機能部である。後述する調理器側操作情報取得部12、運転状態情報生成部13、調理器側報知制御部14、調理器側通信制御部19等も同様の機能部である。従って、これら各機能部は、一部又は全てが共通のハードウェアやソフトウェアによって構成される場合がある。以下、調理器制御装置10による加熱部Sの運転制御について説明する。バーナーB及びグリルGの基本的な構造及び制御形態は同様であるから、ここでは1つのバーナーBを代表として説明する。
図4の模式的構成図に示すように、バーナーBのバーナー本体b6には、燃料ガスFを供給する供給管b8が接続されている。供給管b8には、燃料ガスFの供給量を調整する調整弁b1と、バーナーBへの燃料ガスの供給を遮断可能な遮断弁b2とが配置されている。また、炎口b7付近には、炎の有無を検出する火炎センサーb3と、燃料ガスFを火花点火可能な点火栓b4が配置されている。さらに、五徳b9に載置された被加熱物Pの底面に当接してこの被加熱物Pの温度を検出する温度センサーb5が配置されている。調整弁b1、遮断弁b2、火炎センサーb3、点火栓b4、温度センサーb5は、調理器制御部11に接続されている。
上述したように、調理器制御装置10は、ハードウェア及びプログラムなどのソフトウェアとの協働によって実現される機能部を有して構成されている。図3及び図4に示すように、調理器制御装置10は、機能部として、調理器制御部11と、調理器側操作情報取得部12と、運転状態情報生成部13と、調理器側報知制御部14とを有している。調理器制御部11は、加熱部Sに対する複数種の特定機能の夫々に対応する制御を行う機能部である。調理器側操作情報取得部12は、特定機能の選択情報及び特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する機能部である。運転状態情報生成部13は、ガスコンロ1A(加熱調理器1)の運転状態を示す情報であって、選択情報、設定情報、特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する機能部である。調理器側報知制御部14は、特定機能の実行状態をユーザーに報知するための調理器側報知情報を生成して調理器側報知部4を介してユーザーに報知する機能部である。
調理器側操作情報取得部12は、図5から図7に一例を示すコンロ操作部3(調理器操作部)に対するユーザーの操作を操作情報(調理器側操作情報)として取得する。図5は、ガスコンロ1Aの主電源ボタン31、3つのバーナーBを夫々個別に点火・消火・火炎調整することができる3つのバーナー用ダイヤルスイッチ32、ガスコンロ1Aの操作を制限するロック機能ボタン39が備えられた操作パネル3mを示している。図8に示すように、バーナー用ダイヤルスイッチ32は、バーナーBが停止状態(消火状態)の際には、操作パネル3mのパネル面とほぼ同一面まで押し込まれている。バーナー用ダイヤルスイッチ32は押し戻し式のスイッチとなっており、ユーザーはバーナー用ダイヤルスイッチ32を押し込み、ロックを解除させて、バーナー用ダイヤルスイッチ32をパネル面よりも突出させる。突出した後は、バーナー用ダイヤルスイッチ32が回転可能となるので、ユーザーは回転に応じて火力を調整することができる。バーナーBを消火する場合には、ユーザーは、バーナー用ダイヤルスイッチ32を操作パネル3mのパネル面とほぼ同一面まで押し込む。
各バーナーBは、湯沸かし、炊飯、炒め調理など、調理種別に応じて、調理器制御部11によって火力や加熱時間を自動調整できるように構成されている。このため、このような調理種別をユーザーが指示できるように、操作パネル3mとは別に、図6に示すようなバーナー操作シート3b(操作シート3s)もガスコンロ1Aに備えられている。操作シート3sは、ユーザーによる操作の利便性を考慮して、図2に示すように、操作時にはシート面が上向きとなるように設けられている。しかし、ガスコンロ1Aの正面から操作シート3sが突出することになるので、操作シート3sを使用しない場合には、ガスコンロ1Aの本体部に収納可能に構成されている。具体的には、図8に示すように、操作シート3sは、押し戻し式のロック機構により通常時は、本体部に収容されている。ユーザーが操作シート3sの壁面を押圧することで押し戻し式のロック機構が解除され、操作シート3sが突出するように構成されている。
図6に示すように、バーナー操作シート3bには、各バーナーBに割り当て可能な調理種別や調節機能に対応したキーが、バーナーBごとに区分されて設けられている。本実施形態では、左バーナーBLと右バーナーBRとは同じ調理種別、同じ調節機能が割り当てられている。左バーナーBL及び右バーナーBRは、調理種別として“湯沸かし”、“あぶり高温炒め”が割り当てられ、これらに対応した湯沸かしキーk1及びあぶり高温炒めキーk3が、バーナー操作シート3bに設けられている。後バーナーBBは、調理種別として“湯沸かし”に代えて“炊飯”が割り当てられ、これに対応した炊飯キーk2が、バーナー操作シート3bに設けられている。“あぶり高温炒め”とは、直火料理や、鍋を頻繁に上げるような動作を行う炒め料理などを行う際の動作モードであり、他のモードよりも高い温度まで調理が可能な動作モードである。
3つのバーナーBには、共通した調節機能として、“タイマー機能”が割り当てられている。タイマー機能は、設定された加熱時間の間、バーナーBを燃焼状態とし、加熱時間経過後にバーナーBを停止する(消火する)機能である。加熱時間を設定するために、プラスキーとマイナスキーとの一対のタイマー設定キーk5が設けられている。また、左バーナーBL及び右バーナーBRには、被加熱物Pの温度を一定に保持する“定温保持機能”も割り当てられている。設定温度は、例えば10[℃]ごとなど、段階的に設定可能であり、温度設定キーk4を操作する度に、140[℃]から200[℃]の範囲で10[℃]間隔で設定温度が上昇し、最高温度までいくと最低温度に戻って巡回するように構成されている。尚、温度設定キーk4を操作するごとに設定温度が低下したり、最初にキー操作した際に設定される温度が中間の170[℃]〜180[℃]であったりしてもよい。設定された調理種別や調整機能などの設定パラメータは、取り消しキーk9(とりけし)によって取り消すことができる。
グリルGは、バーナーBよりもさらに多くの調理種別に対応可能である。ユーザーは、図7に示すグリル操作シート3g(操作シート3s)を介してグリルGに対する調理種別や調節機能を設定することができる。グリルGは、自動的に調理を行うオートモードに対応した調理機能と、ユーザーが火力や時間を設定して調理を行うマニュアルモードに対応した調理機能とを実行可能に構成されている。
オートモードに対応した調理機能としては、“あたため”、“魚焼き”、“焼き加減設定”、“アラカルト調理”の4つの機能が個別又は重複して利用可能である。それぞれの機能に対応して、あたためキーj1、魚キーj2、焼き加減キーj3、アラカルトキーj4が、グリル操作シート3gに設けられている。あたため機能は、被加熱物Pを自動的に温める機能であり、魚焼き機能は、被加熱物Pとしての魚を自動的に焼く機能である。焼き加減設定機能は、あたため機能や魚焼き機能を利用する際の火力調整を、温める対象物(揚げ物・焼き物など)や、魚の状態(切り身・姿焼き・干物など)によって設定できる機能である。アラカルト調理機能は、焼きいも、焼き鳥、ピザなど料理の種別を設定することによって自動的に調理を行う機能である。一旦設定した内容(設定パラメータ)は、設定変更キーj8で変更したり、取り消しキーj9(とりけし)で取り消したりすることができる。尚、グリルGには、バーナーBのように点火や消火を行う操作パネル3mが設けられていないので、グリル操作シート3gに点火/消火キーj0が設けられている。
マニュアルモードに対応した調理機能としては、“火力切り換え”、“タイマー機能”、“ダッチオーブン機能”が利用可能である。それぞれの機能に対応して、火力切換キーj5、タイマー設定キーk5、ダッチオーブンキーj6が、グリル操作シート3gに設けられている。上述したように、グリルGには、収容空間g0の上下に炎口が設けられている。収容空間g0の上部に備えられた炎口(上火)と、下部に備えられた炎口(下火)とは、個別に火力調整が可能である。上下それぞれが“強”と“弱”とに火力調整可能な場合には、4通りの組み合わせにより火力調節を行うことができる。ユーザーは、火力切換キーj5を操作するごとに、例えば、“上火強・下火強”、“上火強・下火弱”、“上火弱・下火強”、“上火弱・下火弱”というように火力調節を行うことができる。タイマー機能については、バーナーBと同様であるので説明は省略する。ダッチオーブン機能は、ダッチオーブンを収容空間g0に収容して調理を行う機能である。
調理器側操作情報取得部12は、図5から図7に示すコンロ操作部3(調理器操作部)に対するユーザーの操作を操作情報(調理器側操作情報)として取得する。調理器制御部11は、調理器側操作情報取得部12を介して、操作情報を受け取り、この操作情報に基づいて、バーナーBやグリルG、具体的には、調整弁b1、遮断弁b2、点火栓b4等を制御して、加熱部Sの特定機能を実現させる。
ユーザーによるコンロ操作部3への操作内容は、天板TPに設けられた天面表示部40(調理器側報知部4)に表示される。1つの態様として、調理器制御部11は、調理器側操作情報取得部12を介して受け取った操作情報を、運転状態情報生成部13に伝達する。運転状態情報生成部13は、操作情報を含む運転状態情報を調理器側報知制御部14に伝達する。調理器側報知制御部14は、運転状態情報に基づいて調理器側報知情報を生成して、天面表示部40に出力する。ユーザーは、天面表示部40を介してコンロ操作部3への操作内容を確認することができる。尚、調理器制御装置10に構成される各機能部は、共通のハードウェアやソフトウェアを利用して構築可能であるから、例えば、調理器側操作情報取得部12が取得した操作情報を用いて、直接に調理器側報知制御部14が調理器側報知情報を生成してもよい。
図9は、天面表示部40の一例を示している。天面表示部40は、液晶などのフラットディスプレイパネルにより構成されている。図9において“Y”方向は、天板TPに沿ってガスコンロ1Aの手前側から奥側へと向かう奥行き方向である。また、“X”方向は天板TPに沿ってガスコンロ1Aの左右方向である。天面表示部40の表示面は、初期状態では、図9に示すように領域区分されている。表示面は、奥行き方向Yにおける手前側と奥側とに2分割され、手前側にはグリル状態表示領域44が、奥側にはバーナー状態表示領域45が形成される。バーナー状態表示領域45は、さらに各バーナーBに対応するように左右方向Xに沿って3つの領域に分割されている。バーナー状態表示領域45には、図示左側から、左バーナー状態表示領域41、後バーナー状態表示領域42、右バーナー状態表示領域43が形成される。また、これらそれぞれの領域(41,42,43)に対応して、各バーナー(BL,BB,BR)の火力をイコライザー方式で点灯数によって示す火力インジケータ46が、奥行き方向Yにおける手前側に形成された火力表示領域47に設けられている。
ここで、天面表示部40における具体的な表示例を示す。例えば、右バーナーBRが1分間のタイマー機能を設定されて点火された場合には、図10に示すように、右バーナー状態表示領域43に“鍋”の標章と共にタイマー設定時間の“1分”が表示される。また、バーナー操作シート3bの炊飯キーk2が操作され、後バーナーBBに、“炊飯”の機能が割り当てられている場合には、図11に示すように、後バーナー状態表示領域42に、炊飯を示す“かまど”の標章が表示される。また、グリルGが、マニュアルモードで使用され、ユーザーが火力切換キーj5を操作して“上火強・下火強”を選択した場合には、図12に示すように、グリルGがマニュアルモードであること、及びグリルGの火加減が、グリル状態表示領域44に表示される。
尚、上述したように、グリルGは、“アラカルト調理”の機能も有している。アラカルト調理機能は、焼きいも、焼き鳥、ピザなど料理の種別(調理種別)を設定することによって自動的に調理を行う機能である。このため、料理の種別や、仕上がりについてある程度詳細な設定が可能に構成されている。このような詳細な設定を行う場合には、図13に示すように、天面表示部40の表示面を奥行き方向Yの奥側と手前側とに分割する分割線が奥側に移動し、手前側のグリル状態表示領域44が拡大される。そして、拡大されたグリル状態表示領域44には、アラカルト調理の種別(焼きいも・焼きなす・鶏もも肉など)や、その焼き加減(標準・強め・弱め)などの選択項目が表示される。選択後に調理が開始されると、図12と同様の画面構成に戻る。例えば、調理種別が“焼きいも”で、焼き加減が“標準”の場合には、図12において“マニュアルグリル”と表示されていた箇所に“焼きいも(標準)”と表示される。
尚、調理器側報知情報は、このような詳細な情報に限らず、単にバーナーBやグリルGが使用中であることを示すような情報であってもよい。また、その報知の方法についても、図10〜図13に例示したように、グラフィック(標章)や文字を用いることに限らず、単にLEDなどのインジケータを発光させるだけのものであってもよい。例えば、操作パネル3m(図5参照)の主電源ボタン31には、電源が入っている際に赤橙色に点灯する電源インジケータ36が内蔵されている。また、バーナー用ダイヤルスイッチ32にも、燃焼時に赤橙色に点灯するバーナーインジケータ37が内蔵されている。バーナー用ダイヤルスイッチ32がパネル面に対して突出し、バーナーBが点火されると、バーナーインジケータ37が点灯する。尚、自動的にバーナーBが停止された場合には、バーナー用ダイヤルスイッチ32が突出状態であってもバーナーインジケータ37は消灯する。また、グリルGには、グリル扉g6にグリルインジケータ4gが内蔵されている(図2参照)。グリルGに点火されると、グリルインジケータ4gが赤橙色に点灯し、グリルGが使用中であることがユーザーに報知される。
尚、バーナーインジケータ37やグリルインジケータ4gの報知色は、さらに多様な形態を有していてもよい。例えば、バーナーインジケータ37は、鍋等の被加熱物PがバーナーBに設置されていないときには無色であり、被加熱物Pが設置されると白色に点灯し、燃焼時に赤橙色となり、自動停止(自動消火)等でバーナー用ダイヤルスイッチ32が突出状態の場合には、白色で点滅するような形態であってもよい。また、グリルインジケータ4gは、グリルGが未使用の場合には、無色であり、グリルGの機能選択を行っている際には白色に点灯し、燃焼時に赤橙色となり、自動停止(自動消火)等でグリルの火が消えた場合には、白色で点滅するような形態であってもよい。
ところで、上述したように、操作パネル3mには、ガスコンロ1Aの操作を制限するロック機能ボタン39が設けられている。ユーザーが、このロック機能ボタン39を所定時間(例えば3秒間)押し続けると、操作ロック機能が有効となり、ガスコンロ1Aの操作が制限される。操作パネル3mには、操作ロック機能が有効であることを示すロック機能インジケータ38も備えられている。これら、電源インジケータ36、バーナーインジケータ37、グリルインジケータ4g、ロック機能インジケータ38などのインジケータ49も、調理器側報知部4に相当する。
〔スマートフォン(携帯情報端末)〕
加熱調理システムにおける携帯情報端末5は、図3に示すように、ワイヤレス通信網Nを介して加熱調理器1と通信する端末側通信制御部59と、文字情報及びグラフィック情報を表示可能であると共にユーザーによる操作入力を受け付け可能な表示操作部52と、加熱調理器1を利用するユーザーと加熱調理器1とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部51と、カメラ53と、と備えて構成されている。本実施形態では、携帯情報端末5としてスマートフォン5Aを例示しており、以下スマートフォン5Aの構成について説明する。
図14は、スマートフォン5Aのハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。スマートフォン5Aの大部分のハードウェアは、メインボード50(マザーボード)と称される基板上に搭載される。アンテナ56やカメラ53、マイク55mなどの主要な周辺デバイスも当該メインボード50に接続される。スマートフォン5Aは、通常、固定的な電力線に接続されることなく使用されるので、リチウムイオン電池などの二次電池55bを備えており、メインボード50には、二次電池55bを介して各部に電力を供給する電源モジュール50pも搭載されている。
メインボード50には、スマートフォン5Aの中核となるメインプロセッサーMP、メインプロセッサーMPにおいて実行されるプログラム(ソフトウェア)が記憶されたフラッシュメモリー50f、プラグラム実行中の一時ファイルを記憶するメインメモリー50mが搭載されている。メインメモリー50mは揮発性メモリーでよく、例えばDRAMが用いられる。また、本実施形態では、スマートフォン5Aに対してメモリーカード55cも着脱可能に構成されている。メインプロセッサーMPは、メモリーカード55cに格納された、画像や音声を含む各種データや、アプリケーションプログラムなどを利用することも可能である。HMI制御部51、端末側通信制御部59は、これらメインプロセッサーMPやメモリー(50f,50m)などのハードウェアと、プログラム(ソフトウェア)との協働によって実現される機能部である。
スマートフォン5Aには、複数の方式に対応したワイヤレス通信モジュール50tが搭載されている。本実施形態では、ワイヤレス通信モジュール50tとして、携帯電話回線網との通信を制御するベースバンドプロセッサ59bと、無線LANによる通信を制御する無線LANモジュール59rとがメインボード50に搭載されている態様を例示している。ワイヤレス通信モジュール50tは、メインプロセッサーMPと共に、携帯情報端末5の端末側通信制御部59として機能する。また、スマートフォン5Aには、通話の際に利用されるマイク55mとスピーカー55sも備えられている。メインボード50には、ボイスモジュール50vやオーディオモジュール50aが搭載されている。マイク55mはボイスモジュール50vを介してメインプロセッサーMPに接続されている。また、スピーカー55sは、オーディオモジュール50a及びボイスモジュール50vを介してメインプロセッサーMPと接続されている。
携帯情報端末5の表示操作部52は、スマートフォン5Aにおいては、端末側表示部として機能するディスプレイパネル52dと、端末側操作部として機能するタッチパネル52tとにより構成されている。本実施形態では、表示操作部52は、ディスプレイパネル52dとタッチパネル52tとが一体化されたタッチディスプレイパネルとして構成されている。また、スマートフォン5Aには、カメラ53が搭載されている。カメラ53により撮影された撮影画像は、メインプロセッサーMPを介して、或いはDMA転送などによりメインボード50上に設けられたデータバスを介して直接に、メインメモリー50mやメモリーカード55c、フラッシュメモリー50f等に格納される。
また、スマートフォン5Aには、ジャイロセンサー、加速度センサー、気圧センサー、温度センサー、方向センサー、重力センサーなどの各種センサーが搭載されている。本実施形態では、メインボード50に加速度センサー50sが搭載されている形態を例示している。加速度センサー50sは、スマートフォン5Aの傾きや向きを検出する。つまり、加速度センサー50sによってスマートフォン5Aの上下方向を検出して、メインプロセッサーMPは、その上下方向に応じてディスプレイパネル52dへの表示方向を制御することができる。本実施形態では、加速度センサー50sを利用する形態を例示したが、重力センサーやジャイロセンサーを用いることも可能である。当然ながら、複数のセンサーが搭載されていてもよい。加速度センサー50sは、本発明の姿勢検出部に相当する。
図15のブロック図は、HMI制御部51の構成を模式的に示している。HMI制御部51は、ガスコンロ1Aから受信した情報を情報処理して表示操作部52を介してユーザーに報知するための機能部として、運転状態情報取得部61と、説明情報生成部62と、端末側報知情報生成部63とを備えている。情報処理された情報は、端末側報知制御部85を介して表示操作部52に伝達される。また、HMI制御部51は、ユーザーにより表示操作部52から入力される情報を情報処理して送信部57を介してワイヤレス通信網Nへ送信するための機能部として、端末側操作情報取得部71と、遠隔操作情報生成部73とを備えている。
また、HMI制御部51は、種々の標章を生成して表示操作部52を介してユーザーに報知するための機能部として、標章生成部83を備えて構成されている。本実施形態では、HMI制御部51に調理器データベース80を備え、この調理器データベース80から標章などのデータを取得可能に構成されている形態を例示している。この調理器データベース80は、固定的にスマートフォン5Aに備えられている必要はなく、適宜書き換えが可能なようにフラッシュメモリー50fなどに構築されていると好適である。あるいは、必要に応じて情報を取得して、一時的にメインメモリー50mなどの揮発性のメモリーに当該情報を格納するような形態であってもよい。
〔加熱調理システム〕
HMI制御部51に構築される各種機能部の詳細については、以下に詳述する加熱調理システム9の説明において適宜行う。1つの好適な態様として、加熱調理システム9は、ガスコンロ1Aの運転状態を、当該ガスコンロ1Aと離間したスマートフォン5Aにおいてユーザーが確認できるように構成されている。
加熱調理器1としてのガスコンロ1Aにおいて、調理器側操作情報取得部12は、加熱部Sに対する複数種の特定機能の選択情報及び特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得し、調理器制御部11は、その操作情報に基づいて特定機能の夫々に対応する制御を行う。運転状態情報生成部13は、ガスコンロ1Aの運転状態を示す情報であって、選択情報、設定情報、特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する。調理器側通信制御部19の送信部17(調理器側送信部)は、少なくとも運転状態情報を、ワイヤレス通信網Nを介して送信する。ここで、送信先は、スマートフォン5Aなどの携帯情報端末5であってもよいし、ワイヤレス通信網に接続された所定の記録媒体(例えば、クラウドデータベース)であってもよい。
携帯情報端末5としてのスマートフォン5Aにおいては、端末側通信制御部59の受信部58(端末側受信部)が、少なくともガスコンロ1Aからの運転状態情報を、ワイヤレス通信網Nを介して受信する(端末側通信制御機能/ステップ)。HMI制御部51の運転状態情報取得部61は、端末側通信制御部59を介して運転状態情報を取得する(運転状態情報取得機能/ステップ)。説明情報生成部62は、運転状態情報取得部61が取得した運転状態情報に基づいてガスコンロ1Aの運転状態に関連する説明情報を生成する(説明情報生成機能/ステップ)。端末側報知情報生成部63は、運転状態情報及び説明情報に基づいて、端末側報知情報(例えば表示操作部52(端末側表示部)に表示する情報)を生成する(端末側報知情報生成機能/ステップ)。端末側報知制御部85は、端末側報知情報を表示操作部52に表示させたり、スピーカー55sを介して音声を発せさせたりする(端末側報知制御機能/ステップ)。
即ち、端末側報知情報生成部63は、ガスコンロ1Aから提供された運転状態情報、及び、スマートフォン5Aにおいて生成された説明情報の一方又は双方を用いて端末側報知情報を生成することができる。従って、ガスコンロ1Aの例えば、天面表示部40に表示される内容に比べてほり詳細な情報をユーザーに提供することが可能である。ところで、上述したように、調理器データベース80は、固定的にスマートフォン5Aに備えられている必要はない。必要に応じて情報を取得して、一時的にメインメモリー50mなどの揮発性のメモリーに当該情報を格納するような形態であってもよい。スマートフォン5Aは、ワイヤレス通信網Nを介して通信可能なクラウドデータベースからガスコンロ1Aに関する情報を取得してもよい。説明情報生成部62は、端末側通信制御部59を介してクラウドデータベースからガスコンロ1Aに関する情報を取得して、説明情報を生成することもできる。尚、調理器側通信制御部19の送信部17が運転状態情報を送信する先が、このようなクラウドデータベースであってもよい。この場合、クラウドデータベースは、ワイヤレス通信網Nを介してガスコンロ1Aからの運転状態情報を取得して格納する。そして、運転状態情報取得部61は、端末側通信制御部59を介してクラウドデータベースから運転状態情報を受信する。
〔具体例1〕
以下、具体的な報知例を挙げて説明する。上述したように、バーナーB(後バーナーBB)は、調理種別として、炊飯の機能(自動炊飯機能)を有している。自動炊飯機能は、ガスコンロ1Aの有する特定機能の1つであり、複数の炊飯工程を順次実行して自動的に炊飯を行う機能である。複数の炊飯工程とは、例えば、弱火又は中火で加熱する初期工程、強火で加熱する強火工程、バーナーBの火を消して米を蒸らす蒸らし工程などである。あるいは、初期工程と強火工程とを合わせた加熱工程と、残った水や水蒸気を飛ばす蒸発工程と、その後の蒸らし工程とに区分されていてもよい。ここで、自動炊飯機能を利用する際の一般的な流れについて説明する。
ユーザーは、研いだ後の米に対して所定の水加減をした炊飯用の鍋を後バーナーBBの五徳b9の上に置く。次に、ユーザーは、操作パネル3mの主電源ボタン31を押してガスコンロ1Aの主電源を投入する(図5参照)。ガスコンロ1Aに主電源が投入されると、主電源ボタン31に内蔵された電源インジケータ36が例えば赤橙色に点灯する。続いて、ユーザーは、押し戻し式のバーナー用ダイヤルスイッチ32を押してバーナー用ダイヤルスイッチ32を突出させ、バーナーBを点火する。点火に伴ってバーナー用ダイヤルスイッチ32に内蔵されたバーナーインジケータ37が例えば赤橙色に点灯する。また、天面表示部40において後バーナーBBに対応する火力インジケータ46も火力に応じて点灯する。次に、ユーザーは、バーナー操作シート3bの後バーナー用の操作領域に配置されている炊飯キーk2を操作する。例えば、炊飯キーk2を押すたびに、“ごはん”→“やわらか食感”→“おかゆ”→“ごはん”→・・・と、炊き上がりの状態が変わり、ユーザーの所望の炊き上がりを設定することができる。ユーザーは、点火の前に炊飯キーk2を操作してもよい。尚、自動炊飯の設定後、自動炊飯を取りやめる場合には、ユーザーは、取り消しキーk9を操作する。
炊飯キーk2によって炊き上がりの状態が設定されると、自動炊飯が開始される(加熱工程)。この時、天面表示部40の後バーナー状態表示領域42には、図11及び図16の上段に示すように、後バーナーBBが“ごはん”モードで自動炊飯を行っていることが表示される。また、火力インジケータ46には、火力“3”で燃焼していることが表示される。加熱工程及び蒸発工程が完了すると、バーナーBが自動的に停止され、蒸らし工程に移行する。蒸らし工程では、バーナーBの火が消えているので、火力インジケータ46の表示は消える。しかし、炊飯は完了していないので、ユーザーが蒸らし中であるのかを容易に判断できるように、天面表示部40には、図16に示すように蒸らし中であることを示す表示が表示される。図16に例示するように、蒸らし工程の残り時間も表示されると好適である。
蒸らし工程が完了すると、全ての炊飯工程が完了するので、例えば図16に示すように“炊けました”という表示など、炊飯完了をユーザーに報知する表示が、天面表示部40に表示される。所定の表示時間(例えば、30秒など)が経過すると、天面表示部40の表示は、初期状態に戻る。また、バーナーインジケータ37の点灯状態は、赤橙色の点灯状態から、例えば30秒程度の白色の点滅状態を経て、白色の点灯状態に変わる。ユーザーがバーナー用ダイヤルスイッチ32を再度押し込むことによって、このスイッチは格納され、バーナーインジケータ37は消灯する。尚、蒸らし工程が開始されたときや、蒸らし工程の残り時間が所定時間以下(例えば30秒)となった際に、ブザーやチャイム、メッセージ等の音声を用いた報知も行われると好適である。
このような炊飯工程の実行中に、ガスコンロ1Aから運転状態情報が送信される。運転状態情報の生成及び送信は、ガスコンロ1Aの運転状態が変化したときでもよいし、定期的(例えば1分ごと)であってもよい。当然ながら、定期的に生成及び送信を行いつつ、運転状態に変化が生じた際にも生成及び送信する形態であってもよい。
ガスコンロ1Aの運転状態情報生成部13により生成される運転状態情報には、自動炊飯機能が実行中であることを示す“炊飯機能実行情報”と、炊飯の進捗を示す“炊飯進捗情報”とが少なくとも含まれる。図11及び図16に示したように、後バーナーBBが“ごはん”モードで自動炊飯を行っていることの表示は、炊飯機能実行情報に基づいて調理器側報知制御部14において実行される。また、図16に示すように、蒸らし工程への移行や、蒸らし工程中の残り時間の表示等は、炊飯進捗情報に基づいて実行される。
炊飯機能実行情報と炊飯進捗情報とが少なくとも含まれる運転状態情報を受け取ったスマートフォン5Aの説明情報生成部62は、この運転状態情報に基づいて、自動炊飯機能を説明する情報を説明情報として生成する。端末側報知情報生成部63は、この説明情報に基づいて、炊飯中であること(炊飯機能実行情報)及び炊飯残り時間(炊飯進捗情報)の少なくとも一方と、説明情報とを少なくとも含むように、端末側報知情報を生成する。
図17は、スマートフォン5Aの表示操作部52における表示例を示している。スマートフォン5Aには、炊飯中であることを示す情報として、天面表示部40と同様に“かまど”のグラフィック及び“ごはん”の文字が表示される。また、天面表示部40の火力インジケータ46と同様に火力を示す情報が“炎”のグラフィックを用いて表示される。これらのグラフィック(標章)は、標章生成部83において生成される。また、スマートフォン5Aの表示操作部52には、炊飯工程に関する時間(炊飯関連時間)、例えば、全ての工程の残り時間、或いは炊飯工程を構成する各工程の残り時間、炊飯工程全体の経過時間などの少なくとも1つが表示される。ここでは、炊飯開始からの経過時間(36分)と、実行中の工程の残り時間(5分)が表示される例を示している。
さらに、スマートフォン5Aの表示操作部52には、炊飯工程の内の蒸発工程を実行中であることを示す標章が表示されている。本実施形態では、炊飯工程が、加熱工程、蒸発工程、蒸らし工程の3つの工程から構成され、蒸発工程が実行中の場合を例示している。加熱工程は既に完了しているために、薄く表示され、実行中の蒸発工程は強調表示されている。さらに、実行中の蒸発工程について、「水を飛ばす工程です。次はむらしです。」と、実行中の工程を説明するメッセージが表示されている。また、図17に示す例では、説明情報として、さらにガス料金の目安が表示されている。
このように、一般的にはガスコンロ1Aの天面表示部40よりも広い面積を有するスマートフォン5Aの表示操作部52を用いることで、調理開始からの経過時間や、ガス料金、炊飯工程の各工程を示す標章、実行中の工程の残り時間、実行中の工程の説明や次の工程を案内するメッセージなど、より詳細なガスコンロ1Aの運転状態をユーザーに報知することができる。また、ガスコンロ1Aとスマートフォン5Aとは、ワイヤレス通信網Nを介して接続されているので、スマートフォン5Aを携帯するユーザーは、ガスコンロ1Aから離れた位置でガスコンロ1Aの運転状態、つまり調理の進行状態を知ることができる。
〔具体例2〕
上述したように、各バーナーBは、調理種別として、加熱時間を設定して自動的に停止するタイマー機能を有している。タイマー機能は、ガスコンロ1Aの有する特定機能の1つである。ここで、タイマー機能を利用する際の一般的な流れについて説明する。ユーザーは、加熱対象の例えば鍋をバーナーBの五徳b9の上に置く。主電源の投入からバーナー用ダイヤルスイッチ32を用いた点火、及び各種インジケータの点灯については、自動炊飯機能について説明した上記と同様であるから、詳細な説明を省略する。バーナー操作シート3bを利用したタイマー機能の設定についても、上述した通りであるから詳細な説明は省略する。上述したように、タイマー機能を実行中における天面表示部40の表示形態は、例えば図10に示すような形態である。
タイマー機能の実行中には、ガスコンロ1Aから運転状態情報が送信される。送信される運転状態情報には、タイマー機能が実行中であることを示すタイマー機能実行情報と、加熱の進捗を示すタイマー進捗情報とが少なくとも含まれる。スマートフォン5Aの説明情報生成部62は、端末側通信制御部59を介して運転状態情報取得部61が取得した運転状態情報に基づいて、タイマー機能の設定方法を説明する情報を説明情報として生成する。端末側報知情報生成部84は、タイマー機能の実行中であること(タイマー機能実行情報)及び残り時間(タイマー進捗情報)の少なくとも一方と、説明情報とを少なくとも含むように、端末側報知情報を生成する。
図18は、スマートフォン5Aの表示操作部52における表示例を示している。タイマー機能が実行中であることを示すタイマー機能実行情報と、加熱の進捗を示すタイマー進捗情報とに基づく表示として、天面表示部40と同様のグラフィックが、スマートフォン5Aの表示操作部52に表示される。また、タイマー機能の設定方法を説明する情報が説明情報として、スマートフォン5Aの表示操作部52に表示される。ここでは、図18に示すように、バーナー操作シート3bのタイマー設定キーk5や取り消しキーk9(とりけし)を表すグラフィックと、その操作例を示すユーザーの手のグラフィックが表示される例を示している。また、説明情報として、設定時間の刻みや、設定可能な時期も文字情報として表示される。例えば、設定時間の刻みについては「1分刻みで1〜120分(最長)」などと表示される。また、タイマー機能を取り消しても、バーナーBの火が消えないことも注意事項として表示される。さらに、設定時期について、「調理中でもタイマーの変更は可能です」などと表示されても好適である。
本実施形態の加熱調理システム9においては、ガスコンロ1Aと離れた場所においてスマートフォン5Aなどの携帯情報端末5を介してガスコンロ1Aの運転状態をユーザーが確認できる。このように、スマートフォン5Aにタイマーの残り時間と共に、設定方法や設定時期が表示されることで、ユーザーはタイマーを延長したい場合に、容易にガスコンロ1Aの仕様を理解してタイマーを設定することができる。
〔具体例3〕
以上、バーナーBを用いた際の報知例について説明したが、グリルGを用いた場合にも同様である。グリルGは、上述したように、特定機能の1つとして、複数種の調理種別に対応し、当該調理種別に対応した加熱方法を設定して調理を支援する調理支援機能を実行可能に構成されている。上述したように、グリルGは、オートモードに対応した調理機能として、“あたため”、“魚焼き”、“焼き加減設定”、“アラカルト調理”の4つの機能を有している。そして、アラカルト調理機能は、焼きいも、焼き鳥、ピザなど料理の種別を設定することによって自動的に調理を行う機能である。ここでは、調理支援機能の1つとしての“アラカルト調理”において、“焼きいも”が選択された場合を例として説明する。
主電源の投入や、それに伴う電源インジケータ36の点灯については上述した通りであるから、詳細な説明は省略する。グリルGのアラカルト調理機能を使用する際には、まず、ユーザーは、グリル操作シート3gのアラカルトキーj4を押す。天面表示部40には、図13に示すように、アラカルト調理の調理種別の選択画面が表示される。アラカルトキーj4が押されるたびに、調理種別が切り替わる。図13に示す例では、アラカルトキーj4が押されるたびに、焼きいも→焼きナス→鶏もも肉→・・・の順に調理種別が切り替わる。調理種別を設定すると、ユーザーは、次に焼き加減を設定する。例えば、焼き加減キーj3が押されるたびに、標準→強め→弱め→標準→・・・と切り替わる。調理種別及び焼き加減を設定した後、ユーザーは、点火/消火キーj0を押し、グリルGに点火する。グリルGは、設定された内容に従って、自動的に調理を行う。
自動調理機能が実行されると、天面表示部40は図19に示すようにグリルGの実行状態を表示する。図13に示す例では、手前側のグリル状態表示領域44を拡大するために、表示面分割する分割線が奥行き方向Yにおいて奥側に移動している。アラカルト調理のメニュー(焼きいも・焼きなす・鶏もも肉など)や、その焼き加減(標準・強め・弱め)などの選択後に調理が開始されると、図12と同様の画面構成に戻る。本例では、図19に示すように、グリル状態表示領域44の左側には調理種別及び焼き加減が“焼きいも(標準)”と表示され、右側にはグリルGの使用経過時間(ここでは9分)と、グリルGが点火中であることを示す炎のグラフィックが表示される。尚、この炎のグラフィックは、マニュアル状態で使用している際には、収容空間g0の上部に備えられた炎口(上火)と、下部に備えられた炎口(下火)とのそれぞれの火力を表している。自動調理機能の実行中には、図19に示すように、規則的に強火と弱火とを繰り返すことによって炎の揺らぎを演出し、調理中であることを示すと好適である。
このようにグリルGが自動調理機能を実行する際には、バーナーBの使用時と同様に、ガスコンロ1Aから運転状態情報が送信される。送信される運転状態情報には、調理支援機能(ここでは“アラカルト調理”)が実行中であることを示す調理支援機能実行情報、及び設定された調理種別を示す調理種別情報が少なくとも含まれる。スマートフォン5Aの説明情報生成部62は、端末側通信制御部59を介して運転状態情報取得部61が取得した運転状態情報に基づいて、調理種別の設定方法及び調理種別に関する調理方法を説明する情報を説明情報として生成する。端末側報知情報生成部84は、調理支援機能実行情報及び調理種別情報の少なくとも一方と、説明情報とを少なくとも含むように、端末側報知情報を生成する。
図20は、スマートフォン5Aの表示操作部52における表示例を示している。天面表示部40と同様に、グリルGが、アラカルト調理の調理支援機能(焼きいも(標準)で)を実行中であることが表示されると共に、そのアラカルト調理に関する説明が表示されている。ここでは、調理種別を表す焼きいもの画像や、グリルGの火が消えた後も自走調理機能の実行が継続し、余熱で甘味を出す工程が存在することが、説明情報として表示操作部52に示されている。ここでは、「消火後、余熱で甘みを出します。グリルとびらを開けないでください。」というメッセージが表示される例を示している。しかし、このようなメッセージに限らず、「竹串がスッとさされば焼き上がりです。焼き足りない場合は、マニュアルグリルで様子を見ながら焼いてください。」などと、後工程についての説明を説明情報として表示しても好適である。
〔具体例4〕
ところで、このようなアラカルト調理の機能を利用する場合、ユーザーは、設定内容がよくわからない場合がある。例えば、焼きいもの際には、調理対象のさつまいもの大きさにおって火加減を変える必要があるが、どの火加減を選択すればよいかについて説明書を見なければわからない可能性がある。また、グリル焼き網g3への材料の配置方法についても、説明書を見なければわからない可能性がある。アラカルト調理では、頻繁に調理を行うことのない調理種別の調理を行う可能性があり、グリルGの設定をより容易に行うことができると好適である。そこで、スマートフォン5Aは、説明情報として、各調理種別に応じたガスコンロ1Aの使用方法を表示すると共に、スマートフォン5Aによりガスコンロ1Aの設定ができるように構成されていると好適である。
1つの態様として、スマートフォン5Aの端末側報知情報生成部84は、ユーザーの操作指示を促すための操作標章を含んで表示画像を生成する。つまり、説明情報は、調理種別に応じた各種設定が可能な操作標章を含んで生成される。具体的には、図15に示すように、スマートフォン5Aは、少なくともガスコンロ1Aの特定機能に対応するように、グラフィック画像として操作標章を生成する標章生成部83と、その操作標章に対するユーザーの操作指示に基づいて、ガスコンロ1Aに対する遠隔操作情報を生成する遠隔操作情報生成部73とを備えて構成されている。
標章生成部83及び端末側報知情報生成部84で生成され、表示操作部52に表示された操作標章に対するユーザーの操作指示は、表示操作部52のタッチパネル52tによって検出される。そして、その操作指示による情報は、ユーザーによる操作情報(端末側操作情報)として、端末側操作情報取得部71に取得される。遠隔操作情報生成部73は、端末側操作情報取得部71に取得された操作情報に基づいて、遠隔操作情報を生成する。操作標章へのユーザーの操作指示に基づく遠隔操作情報は、調理種別に対応した設定パラメータを含む情報である。生成された遠隔操作情報は、端末側通信制御部59の送信部57によりワイヤレス通信網Nに送信される。
調理器側通信制御部19の受信部18は、ワイヤレス通信網Nを介して遠隔操作情報を受信する。調理器側操作情報取得部12は、調理器側の受信部18が受信した遠隔操作情報を操作情報(調理器側操作情報)として取得する。調理器制御部11は、操作情報としての遠隔操作情報に基づいて対応する特定機能を実行する。つまり、調理器制御部11は、遠隔操作情報に含まれる当該設定パラメータに基づいて調理支援機能を実行する。
以下、具体例を挙げて説明する。グリルGのアラカルト調理機能を使用する際、まず、ユーザーは、グリル操作シート3gのアラカルトキーj4を押し、図13に示すように天面表示部40に表示されるアラカルト調理の選択画面を介して調理種別を選択する。この時点において、ガスコンロ1Aから運転状態情報が送信される。ガスコンロ1Aは、アラカルト調理の選択中であるから、運転状態情報は、アラカルト調理の選択状態を示す情報となる。スマートフォン5Aの表示操作部52には、アラカルト調理の選択画像と共に、図20に示すように説明情報も表示される。尚、ガスコンロ1Aにおいてグリル操作シート3gが操作されなくても、スマートフォン5Aにおいて実行されるアプリケーションプログラムの機能によって、表示操作部52に同様の表示がされてもよい。
具体的には、例えば、図21に示すように、説明情報として調理種別を視覚的に明示する写真や絵により、アラカルト調理の調理種別が選択可能な操作標章(選択画像)が表示操作部52に表示される。ここで、ユーザーが左上の“焼きいも”の操作標章にタッチすると、表示操作部52は、焼きいもに対応した設定パラメータ(ここでは焼き加減)を設定する画面に遷移する。この際、焼きいもの調理を行うための注意事項などが、説明情報として表示される。図21に示す例では、いもをアルミ箔で包むことや、グリル焼き網g3における並べ方、いもの太さと焼き加減との関係などが説明情報として表示操作部52に表示される。
ユーザーが、焼き加減を設定すると、表示操作部52の画面は、グリルGを点火する操作画面に遷移する。この画面では、グリルGに設定されている設定パラメータなどを確認することができ、変更する場合には設定画面に戻って再設定できるような操作標章(戻る)も設けられている。ユーザーがグリルGを点火する操作標章を操作すると、遠隔操作情報がスマートフォン5Aからガスコンロ1Aに送信され、グリルGが点火される。グリルGが燃焼を始めると、グリルGの運転状態がスマートフォン5Aの表示操作部52に表示される。この際、グリルGを消火するための操作標章が表示されると好適である。尚、表示操作部52の表示内容は、図21に示すような操作標章を含む画像である必要はなく、図20に例示したような画像であってもよい。また、図22に示すように、グリルGを消火するための操作標章と共に調理種別に応じた調理の進捗を示す情報を表示してもよい。このように、説明情報生成部62は、遠隔操作情報の送信に応じて、調理種別に応じた調理の進捗を示す情報を説明情報として生成してもよい。
〔具体例5〕
上記説明においては、調理支援機能の1つとしての自動調理機能が実行される場合について説明した。調理支援機能は、そのような自動調理機能に限らず、ユーザーが手動で調理をする場合にも、その調理を支援することが可能である。つまり、説明情報生成部62は、運転状態情報に基づいて、ガスコンロ1Aが実行中の調理に応じた支援情報を、説明情報として生成することが可能である。
例えば、ユーザーがチャーハンを作る場合に、その調理に対する支援を受ける例を用いて説明する。ユーザーは、図23に示すように、スマートフォン5Aに表示される選択画面から支援を受ける調理種別(ここでは、チャーハン)を選択する。スマートフォン5Aの表示操作部52には、例えば、「左バーナー又は右バーナーを利用してください。あぶり高温炒めの選択をおすすめします。はじめに、油をひいて鍋を強火で温めてください。」などと、使用する加熱部Sや、火加減についての支援情報が提示される。この際、表示操作部52への表示にとどまらず、スピーカー55sを利用して音声による案内も実行されると好適である。
バーナーBの運転状態や、鍋の温度は、運転状態情報としてガスコンロ1Aからスマートフォン5Aに伝達される。鍋が所定の温度に達すると、表示操作部52には、例えば「材料を鍋に入れ、すばやく炒めてください。」などと、調理方法の説明が支援情報として提示される。同様に音声による案内も実行されると好適である。バーナーBの運転状態や、鍋の温度の変化、加熱時間などは、運転状態情報としてガスコンロ1Aからスマートフォン5Aに伝達される。所定の炒め時間が経過すると、表示操作部52には、例えば「調理完了です。バーナーを消火してください。」などと、提示される。同様に音声による案内も実行されると好適である。バーナーBの火が消えたことや、鍋の温度は、運転状態情報としてガスコンロ1Aからスマートフォン5Aに伝達される。表示操作部52には、例えば「暖かいうちに、皿に移してください。ラップをかけて保存する場合は、充分に冷めてから行ってください。」など、調理後の料理の扱いについての説明が支援情報として提示される。同様に音声による案内も実行されると好適である。
〔具体例6〕
具体例5では、運転状態に応じて、自動的に調理支援が実行される例を示したが、ユーザー(スマートフォン5A)とガスコンロ1Aとの間で対話的に調理支援が実行されるように構成されていてもよい。この場合、例えば、スマートフォン5Aは、マイク55mを介して音声により入力されたユーザーの操作指示に基づいて、ガスコンロ1Aに運転状態情報の送信を要求する送信要求情報を生成する送信要求情報生成部を有して構成される。本実施形態においては、この送信要求情報生成部は、遠隔操作情報生成部73を兼用して構成される。マイク55m及びオーディオモジュール50aを介してメインプロセッサーMPに入力された音声による操作指示(運転状態情報の送信要求)は、端末側操作情報取得部71に取得される。遠隔操作情報生成部73は、端末側操作情報取得部71が取得したこの操作指示に基づいて遠隔操作情報の1つとしての送信要求情報を生成する。
送信要求情報は、スマートフォン5Aの送信部57、ワイヤレス通信網N、ガスコンロ1Aの受信部18を経て、調理器制御部11に伝達される。調理器制御部11は、ガスコンロ1Aの送信部17に、送信要求情報に基づいて運転状態情報を送信するように指令し、送信部17は、ワイヤレス通信網Nを介してスマートフォン5Aに運転状態情報を送信する。
ここで、ユーザーがチャーハンを作る場合に、音声入力を用いた対話型で、その調理に対する支援を受ける例を用いて説明する。ユーザーは、スマートフォン5Aのマイク55mに向かって、例えば「チャーハンの作り方を知りたい。」と音声入力を行う。この際、ガスコンロ1Aが未使用状態であると、ガスコンロ1Aは、スマートフォン5Aに対して、バーナーBが未使用状態であることを運転状態情報として送信する。スマートフォン5Aは、この運転状態情報に基づいて、チャーハンを作るために使用するバーナーBについての説明情報を表示操作部52やスピーカー55sを介してユーザーに報知する。例えば、「左バーナー又は右バーナーを利用してください。あぶり高温炒めの選択をおすすめします。はじめに、油をひいて鍋を強火で温めてください。」などと、使用する加熱部Sや、火加減についての支援情報が、表示操作部52やスピーカー55sを介してユーザーに提示される。
ユーザーが鍋をセットして、加熱を開始すると、バーナーBの運転状態や、鍋の温度が、運転状態情報としてガスコンロ1Aからスマートフォン5Aに伝達される。鍋が所定の温度に達すると、表示操作部52やスピーカー55sを介して、例えば「材料を鍋に入れ、すばやく炒めてください。」などと、調理方法の説明が支援情報として提供される。バーナーBの運転状態や、鍋の温度の変化、加熱時間などは、運転状態情報としてガスコンロ1Aからスマートフォン5Aに伝達される。所定の炒め時間が経過すると、表示操作部52やスピーカー55sを介して、例えば「調理完了です。バーナーを消火してください。」などと、支援情報が提供される。バーナーBの火が消えたことや、鍋の温度は、運転状態情報としてガスコンロ1Aからスマートフォン5Aに伝達される。さらに、表示操作部52やスピーカー55sを介して、例えば「暖かいうちに、皿に移してください。ラップをかけて保存する場合は、充分に冷めてから行ってください。」など、調理後の料理の扱いについての説明が支援情報として提供されると好適である。
尚、ここでは、ユーザーは、最初にチャーハンの調理方法を尋ねるために音声入力したのちは、新たに音声入力することなく、支援情報を受け取るだけの形態を例示したが、調理の途上でも音声入力は可能である。例えば、ユーザーが、「もう、鍋は温まりましたか。」、「まだ、炒めますか。」などと質問し、その質問に応じた説明情報が提供されてもよい。
〔具体例7〕
また、加熱調理システム9は、調理支援機能の1つとして自動調理機能をユーザーがより容易に使いこなせるように、チューター機能も備えている。このチューター機能では、説明情報生成部62は、調理種別に応じたレシピを複数の調理工程の実行順序より示す情報を説明情報として生成する。端末側報知情報生成部84は、実行中の調理工程が進捗に応じて強調されるように、端末側報知情報を生成する。以下、自動調理機能としての自動炊飯機能を利用する際を例として説明する。ここでは、自動調理機能として自動炊飯機能を利用する形態を例示するが、当然ながらアラカルト調理等、他の調理にも適用可能である。
図24に示すように、ユーザーは、スマートフォン5Aにおいて実行されるアプリケーションプログラムの機能によって表示操作部52に表示される操作標章を操作して、自動炊飯機能を選択する。説明情報生成部62は、調理種別に応じた調理方法を複数の調理工程の実行順序より示す情報を説明情報として生成する。図24において、“準備−点火−加熱−むらし”と表示されている情報は、調理種別としての炊飯の複数の調理工程を、その実行順序により示す説明情報に相当する。また、この時点において後バーナーBBに鍋が設置されていない場合には、ユーザーが点火に至るまでの準備を完了していないことになる。運転状態情報には、調理支援機能の進捗を少なくとも示す調理支援機能実行情報が少なくとも含まれている。例えば、調理支援機能実行情報には、現在の進捗が“準備”の段階であることを示す情報が含まれている。説明情報生成部62は、この運転状態情報に基づいて、米の量や研ぎ方、水加減など、炊飯のレシピを示す情報を説明情報として生成する。端末側報知制御部85は、現在実行中の工程である“準備”を強調し、説明情報を表示させる。
鍋の準備が完了し、鍋が後バーナーBBにセットされると、その情報は運転状態情報に含まれてガスコンロ1Aからスマートフォン5Aに伝達される。説明情報生成部62は、この運転状態情報に基づいて、準備工程の次の点火工程について説明情報を生成する。図24では、炊飯キーk2の操作方法、バーナー用ダイヤルスイッチ32の操作方法が、説明情報として生成され、表示操作部52に表示される例を示している。この際、現在実行中の工程である“点火”が強調表示される。加熱及び蒸らしの工程が実行されているときには、運転状態情報に基づいて、それぞれの状態を説明する情報が説明情報として生成され、表示操作部52に表示される。
〔具体例8〕
具体例7の説明においては、調理支援機能が実行されている際に、その進行状況に応じてスマートフォン5Aの表示操作部52の表示内容が変更される形態を例示した。しかし、そのような進行状況は報知することなく、調理種別に応じた調理方法の詳細な情報が説明情報として生成され、表示されてもよい。調理支援機能が実行された際には、運転状態情報に調理種別に応じた調理方法の情報が含まれる。スマートフォン5Aの説明情報生成部62は、選択された調理種別の詳細な調理方法や、関連するガスコンロ1Aの機能説明、より好適な仕上がりを得るための前処理や後処理の方法など、調理種別に応じた調理方法に関するさらに詳細な情報を説明情報として生成する。尚、このような詳細な情報は、HMI制御部51の調理器データベース80にあらかじめ格納されていてもよいし、ワイヤレス通信網Nを介してインターネット上のデータベースから取得してもよい。
例えば、アラカルト調理機能によりローストビーフの調理を行った場合、「調理前に冷蔵庫から出して室温程度に戻します。」、「お好みでにんにくや他の香辛料を揉みこんでもいいでしょう。」などと、レシピの詳細な情報が表示操作部52に表示されると好適である。ユーザーは、次回にローストビーフの調理を行う際には、より自分の好みに合った仕上がりを得ることができる。
〔具体例9〕
上記の説明においては、文字やイラストなどによって具体的に調理の進行状態を報知する形態を例示したが、空気や水などをモチーフとした抽象的なアニメーションによって、感覚的に進行状態を報知してもよい。図25は、自動炊飯機能の実行中における抽象的なアニメーションの一例を示している。図25の左側は、点火後に加熱を始めて水温が上昇途上にあるときの進行状態を示している。鍋ややかんの中の水の動きは穏やかであり、ここでは、凪いだ水の動きを示すような穏やかなアニメーションにより進行状態が表現される。図25の中央は、水温が100度に達し、沸騰している状態を示している。鍋ややかんの中では、水が激しく対流し、沸騰によって水は激しく振動している。ここでは、激しく波打って動く水の動きを示すようなアニメーションにより進行状態が表現される。図25の右側は、沸騰が終わり、余分な水分の蒸発や、蒸らしが行われている状態を示している。ここでは、湯気が立ち上る様子を示すようなアニメーションにより進行状態が表現される。
例えば、自動炊飯が行われているような場合、ユーザーは台所を離れて、居間などでくつろいでいる可能性もある。その際、このような抽象的なアニメーションによって進行状態が報知されると、ガスコンロ1Aと連携するスマートフォン5Aをインテリアとして利用することも可能である。そして、より自然な形態で調理の進行をユーザーに報知するこことも可能となる。
本発明は、被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムに利用することができる。また、被加熱物を加熱する加熱調理器と、ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末において、実行される加熱調理システム用アプリケーションプログラムに利用することができる。
1 :加熱調理器
1A :ガスコンロ(加熱調理器)
3 :コンロ操作部(調理器操作部)
3b :バーナー操作シート(調理器操作部)
3g :グリル操作シート(調理器操作部)
3m :操作パネル(調理器操作部)
3s :操作シート(調理器操作部)
4g :グリルインジケータ(調理器側報知部)
5 :携帯情報端末
5A :スマートフォン(携帯情報端末)
9 :加熱調理システム
11 :調理器制御部
12 :調理器側操作情報取得部
13 :運転状態情報生成部
14 :調理器側報知制御部
19 :調理器側通信制御部
51 :HMI制御部
52 :表示操作部(端末側表示部)
59 :端末側通信制御部
61 :運転状態情報取得部
62 :説明情報生成部
63 :端末側報知情報生成部
71 :端末側操作情報取得部
73 :遠隔操作情報生成部
85 :端末側報知制御部
B :バーナー(加熱部)
BB :後バーナー(加熱部)
BL :左バーナー(加熱部)
BR :右バーナー(加熱部)
G :グリル(加熱部)
N :ワイヤレス通信網
P :被加熱物
S :加熱部

Claims (13)

  1. 被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
    前記加熱調理器は、
    前記被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、
    前記操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行う調理器制御部と、
    前記加熱調理器の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する運転状態情報生成部と、
    少なくとも前記運転状態情報を前記ワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる調理器側通信制御部と、を備え、
    前記携帯情報端末は、
    少なくとも前記クラウドデータベースに格納された前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側通信制御部と、
    文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部と、
    前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部と、を備え、
    前記HMI制御部は、
    前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得部と、
    前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成部と、
    前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成部と、
    前記端末側報知情報を、少なくとも前記端末側表示部を介して報知する端末側報知制御部と、を備え
    前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数の炊飯工程を順次実行して自動的に炊飯を行う自動炊飯機能を有し、
    前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記自動炊飯機能が実行中であることを示す炊飯機能実行情報と、炊飯の進捗を示す炊飯進捗情報とを含み、
    前記説明情報は、前記自動炊飯機能の実行に要したガス料金の目安を含む加熱調理システム。
  2. 被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
    前記加熱調理器は、
    前記被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、
    前記操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行う調理器制御部と、
    前記加熱調理器の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する運転状態情報生成部と、
    少なくとも前記運転状態情報を前記ワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる調理器側通信制御部と、を備え、
    前記携帯情報端末は、
    少なくとも前記クラウドデータベースに格納された前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側通信制御部と、
    文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部と、
    前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部と、を備え、
    前記HMI制御部は、
    前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得部と、
    前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成部と、
    前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成部と、
    前記端末側報知情報を、少なくとも前記端末側表示部を介して報知する端末側報知制御部と、を備え、
    前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、加熱時間を設定して加熱し、自動的に停止するタイマー機能を有し、
    前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記タイマー機能が実行中であることを示すタイマー機能実行情報と、加熱の進捗を示すタイマー進捗情報とを含み、
    前記説明情報は、前記タイマー機能の設定方法を案内する情報としての、前記タイマー機能の設定時間の刻み及び設定可能な時期を含む加熱調理システム。
  3. 被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
    前記加熱調理器は、
    前記被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、
    前記操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行う調理器制御部と、
    前記加熱調理器の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する運転状態情報生成部と、
    少なくとも前記運転状態情報を前記ワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる調理器側通信制御部と、を備え、
    前記携帯情報端末は、
    少なくとも前記クラウドデータベースに格納された前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側通信制御部と、
    文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部と、
    前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部と、を備え、
    前記HMI制御部は、
    前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得部と、
    前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成部と、
    前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成部と、
    前記端末側報知情報を、少なくとも前記端末側表示部を介して報知する端末側報知制御部と、を備え、
    前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数種の調理種別に対応し、当該調理種別に対応した加熱方法を設定して調理を支援する調理支援機能を有し、
    前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記調理支援機能が実行中であることを示す調理支援機能実行情報と、設定された前記調理種別を示す調理種別情報とを含み、
    前記説明情報は、前記調理種別に応じた各種設定が可能な設定パラメータとして、前記調理種別のうちの焼きいも調理を実行するときの焼きいもの焼き加減の設定方法を案内する情報を含み、
    前記HMI制御部は、
    前記説明情報に応じて前記携帯情報端末に対して入力される前記ユーザーの操作指示を端末側操作情報として取得する端末側操作情報取得部と
    前記端末側操作情報に基づいて、前記加熱調理器に対する遠隔操作情報を生成する遠隔操作情報生成部と、をさらに備え、
    前記端末側通信制御部は、前記遠隔操作情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記加熱調理器へ送信し、
    前記調理器側通信制御部は、前記ワイヤレス通信網を介して前記遠隔操作情報を調理器側受信部で受信し、
    前記調理器側操作情報取得部は、前記調理器側受信部が受信した前記遠隔操作情報を前記操作情報として取得し、
    前記調理器制御部は、前記遠隔操作情報に基づいて、前記設定パラメータを設定して、前記特定機能を実行する加熱調理システム。
  4. 被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
    前記加熱調理器は、
    前記被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、
    前記操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行う調理器制御部と、
    前記加熱調理器の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する運転状態情報生成部と、
    少なくとも前記運転状態情報を前記ワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる調理器側通信制御部と、を備え、
    前記携帯情報端末は、
    少なくとも前記クラウドデータベースに格納された前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側通信制御部と、
    文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部と、
    前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部と、を備え、
    前記HMI制御部は、
    前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得部と、
    前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成部と、
    前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成部と、
    前記端末側報知情報を、少なくとも前記端末側表示部を介して報知する端末側報知制御部と、を備え、
    前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数種の調理種別に対応し、当該調理種別に対応した加熱方法を設定して調理を支援する調理支援機能を有し、
    前記説明情報生成部は、前記運転状態情報に基づいて、前記加熱調理器が実行中の調理に応じた支援情報を前記説明情報として生成するとき、前記運転状態情報としての前記被加熱物の温度が所定の温度に達すると、次に行うべき調理の説明を前記支援情報とする加熱処理システム。
  5. 被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
    前記加熱調理器は、
    前記被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、
    前記操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行う調理器制御部と、
    前記加熱調理器の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する運転状態情報生成部と、
    少なくとも前記運転状態情報を前記ワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる調理器側通信制御部と、を備え、
    前記携帯情報端末は、
    少なくとも前記クラウドデータベースに格納された前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側通信制御部と、
    文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部と、
    前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部と、を備え、
    前記HMI制御部は、
    前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得部と、
    前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成部と、
    前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成部と、
    前記端末側報知情報を、少なくとも前記端末側表示部を介して報知する端末側報知制御部と、を備え、
    前記端末側報知制御部は、前記運転状態情報に基づく前記端末側報知情報として、自動的に炊飯を行う自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水の温度が上昇途上にあると判定しているときには、凪いだ水の動きを示すような穏やかなアニメーションを前記端末側表示部に表示させ、前記自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水が沸騰している状態にあると判定しているときには、激しく波打って動く水の動きを示すようなアニメーションを前記端末側表示部に表示させ、前記自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水の沸騰が終わった後の状態にあると判定しているときには、湯気が立ち上る様子を示すようなアニメーションを前記端末側表示部に表示させる加熱調理システム。
  6. 前記説明情報生成部は、前記遠隔操作情報の送信に応じて、前記調理種別に応じた調理の進捗を示す情報を前記説明情報として生成する請求項3に記載の加熱調理システム。
  7. 前記携帯情報端末は、前記ユーザーの操作指示に基づいて、前記運転状態情報の送信を要求する送信要求情報を生成する送信要求情報生成部をさらに備え、
    前記端末側通信制御部は、前記送信要求情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記加熱調理器へ送信し、
    前記調理器側通信制御部は、前記ワイヤレス通信網を介して前記送信要求情報を受信し、
    前記調理器側通信制御部は、前記送信要求情報に応答して前記運転状態情報を送信する請求項1又は2に記載の加熱調理システム。
  8. 前記説明情報生成部は、前記端末側通信制御部を介して前記クラウドデータベースから前記加熱調理器に関する情報を取得して、前記説明情報を生成する請求項1〜7の何れか一項に記載の加熱調理システム。
  9. 被加熱物を加熱する加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行い、運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成してワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる加熱調理器と、当該ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末においてコンピュータに実現させる加熱調理システム用アプリケーションプログラムであって、
    少なくとも前記加熱調理器からの前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側受信機能を有する端末側通信制御機能と、
    前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御機能と、をコンピュータに実現させ、
    前記HMI制御機能が、
    前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得機能と、
    前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成機能と、
    前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成機能と、
    文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部を少なくとも介して、前記端末側報知情報を報知する端末側報知制御機能と、を備え、
    前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数の炊飯工程を順次実行して自動的に炊飯を行う自動炊飯機能を有し、
    前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記自動炊飯機能が実行中であることを示す炊飯機能実行情報と、炊飯の進捗を示す炊飯進捗情報とを含み、
    前記説明情報は、前記自動炊飯機能の実行に要したガス料金の目安を含む加熱調理システム用アプリケーションプログラム。
  10. 被加熱物を加熱する加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行い、運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成してワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる加熱調理器と、当該ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末においてコンピュータに実現させる加熱調理システム用アプリケーションプログラムであって、
    少なくとも前記加熱調理器からの前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側受信機能を有する端末側通信制御機能と、
    前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御機能と、をコンピュータに実現させ、
    前記HMI制御機能が、
    前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得機能と、
    前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成機能と、
    前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成機能と、
    文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部を少なくとも介して、前記端末側報知情報を報知する端末側報知制御機能と、を備え、
    前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、加熱時間を設定して加熱し、自動的に停止するタイマー機能を有し、
    前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記タイマー機能が実行中であることを示すタイマー機能実行情報と、加熱の進捗を示すタイマー進捗情報とを含み、
    前記説明情報は、前記タイマー機能の設定方法を案内する情報としての、前記タイマー機能の設定時間の刻み及び設定可能な時期を含む加熱調理システム用アプリケーションプログラム。
  11. 被加熱物を加熱する加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行い、運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成してワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる加熱調理器と、当該ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末においてコンピュータに実現させる加熱調理システム用アプリケーションプログラムであって、
    少なくとも前記加熱調理器からの前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側受信機能を有する端末側通信制御機能と、
    前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御機能と、をコンピュータに実現させ、
    前記HMI制御機能が、
    前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得機能と、
    前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成機能と、
    前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成機能と、
    文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部を少なくとも介して、前記端末側報知情報を報知する端末側報知制御機能と、を備え、
    前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数種の調理種別に対応し、当該調理種別に対応した加熱方法を設定して調理を支援する調理支援機能を有し、
    前記加熱調理器から送信される前記運転状態情報は、前記調理支援機能が実行中であることを示す調理支援機能実行情報と、設定された前記調理種別を示す調理種別情報とを含み、
    前記説明情報は、前記調理種別に応じた各種設定が可能な設定パラメータとして、前記調理種別のうちの焼きいも調理を実行するときの焼きいもの焼き加減の設定方法を案内する情報を含み、
    前記HMI制御機能は、
    前記説明情報に応じて前記携帯情報端末に対して入力される前記ユーザーの操作指示を端末側操作情報として取得する機能と
    前記端末側操作情報に基づいて、前記加熱調理器に対する遠隔操作情報を生成する機能と、をさらに備え、
    前記端末側通信制御機能は、前記遠隔操作情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記加熱調理器へ送信し、
    前記加熱調理器は、前記ワイヤレス通信網を介して前記遠隔操作情報を受信し、受信した前記遠隔操作情報を前記操作情報として取得し、前記遠隔操作情報に基づいて、前記設定パラメータを設定して、前記特定機能を実行する加熱調理システム用アプリケーションプログラム。
  12. 被加熱物を加熱する加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行い、運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成してワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる加熱調理器と、当該ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末においてコンピュータに実現させる加熱調理システム用アプリケーションプログラムであって、
    少なくとも前記加熱調理器からの前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側受信機能を有する端末側通信制御機能と、
    前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御機能と、をコンピュータに実現させ、
    前記HMI制御機能が、
    前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得機能と、
    前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成機能と、
    前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成機能と、
    文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部を少なくとも介して、前記端末側報知情報を報知する端末側報知制御機能と、を備え、
    前記加熱調理器は、前記特定機能の1つとして、複数種の調理種別に対応し、当該調理種別に対応した加熱方法を設定して調理を支援する調理支援機能を有し、
    前記説明情報生成機能は、前記運転状態情報に基づいて、前記加熱調理器が実行中の調理に応じた支援情報を前記説明情報として生成するとき、前記運転状態情報としての前記被加熱物の温度が所定の温度に達すると、次に行うべき調理の説明を前記支援情報とする加熱調理システム用アプリケーションプログラム。
  13. 被加熱物を加熱する加熱部に対する複数種の特定機能の選択情報及び前記特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報に基づいて前記特定機能の夫々に対応する制御を行い、運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成してワイヤレス通信網を介してクラウドデータベースに送信して格納させる加熱調理器と、当該ワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末においてコンピュータに実現させる加熱調理システム用アプリケーションプログラムであって、
    少なくとも前記加熱調理器からの前記運転状態情報を、前記クラウドデータベースから前記ワイヤレス通信網を介して受信する端末側受信機能を有する端末側通信制御機能と、
    前記加熱調理器を利用するユーザーと当該加熱調理器とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御機能と、をコンピュータに実現させ、
    前記HMI制御機能が、
    前記運転状態情報を取得する運転状態情報取得機能と、
    前記運転状態情報に基づいて前記加熱調理器の運転状態に関連する説明情報を生成する説明情報生成機能と、
    前記運転状態情報及び前記説明情報に基づいて、端末側報知情報を生成する端末側報知情報生成機能と、
    文字情報及びグラフィック情報を表示可能な端末側表示部を少なくとも介して、前記端末側報知情報を報知する端末側報知制御機能と、を備え、
    前記端末側報知制御機能は、前記運転状態情報に基づく前記端末側報知情報として、自動的に炊飯を行う自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水の温度が上昇途上にあると判定しているときには、凪いだ水の動きを示すような穏やかなアニメーションを前記端末側表示部に表示させ、前記自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水が沸騰している状態にあると判定しているときには、激しく波打って動く水の動きを示すようなアニメーションを前記端末側表示部に表示させ、前記自動炊飯機能の実行中に前記被加熱物の内部の水の沸騰が終わった後の状態にあると判定しているときには、湯気が立ち上る様子を示すようなアニメーションを前記端末側表示部に表示させる加熱調理システム用アプリケーションプログラム。
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