JP6667378B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器 Download PDF

Info

Publication number
JP6667378B2
JP6667378B2 JP2016117622A JP2016117622A JP6667378B2 JP 6667378 B2 JP6667378 B2 JP 6667378B2 JP 2016117622 A JP2016117622 A JP 2016117622A JP 2016117622 A JP2016117622 A JP 2016117622A JP 6667378 B2 JP6667378 B2 JP 6667378B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
rice
terminal device
control unit
cooking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016117622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017221297A (ja
Inventor
直也 坂田
直也 坂田
守岩 和秋
和秋 守岩
鈴木 康之
康之 鈴木
彩斗 大竹
彩斗 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Priority to JP2016117622A priority Critical patent/JP6667378B2/ja
Publication of JP2017221297A publication Critical patent/JP2017221297A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6667378B2 publication Critical patent/JP6667378B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

開示は、外部の情報端末機器と通信可能な炊飯器関する。
従来から、炊飯開始手段からの開始信号を受け、炊飯の残時間の計時を始める残時間計時手段を設け、この残時間計時手段で計時される炊飯の残時間を残時間表示手段に表示する炊飯器がある。
この様な炊飯器は、使用者に炊飯開始時から炊飯終了までの炊飯時間を、どの程度必要とするかを知らせることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−66307号公報
しかしながら、この様な炊飯器は、残時間表示手段が本体に設けられているので、使用者が残時間を確認する為には、炊飯器を直接見に行く必要がある。
開示は上記の課題を解決するためのものであり、使用者が炊飯器から離れた場所にいても、炊飯終了までの残り時間を確認することができるように、残り時間情報を外部の情報端末機器に送信可能な炊飯器提供することを目的とする。
本開示の第1態様は、調理物を収容する加熱容器と、前記加熱容器を加熱する加熱部と、炊飯の開始を指示する操作部と、各種情報を表示する表示部と、前記加熱部の加熱制御を行い、前記操作部から炊飯開始の指示を受け付けた時に、炊飯調理までに要する残り時間情報を求めて前記表示部に表示させる制御部と、前記制御部は、外部の情報端末機器から通信要求を受けた時、求めた炊飯完了までに要する残り時間情報を情報端末機器に送信する通信部を有し、前記制御部は、炊飯の進行に応じて加熱調理完了までに要する残り時間情報を修正するものであり、前記通信部は、外部の情報端末機器から通信要求を受ける度に、前記制御部が修正した最新の残り時間情報を情報端末機器に送信し、前記通信部は、前記炊飯器の上面側に設けられており、情報端末機器を近接させることで通信を行うものであり、前記制御部は、前記炊飯器の上面に情報端末機器が近接又は置かれた状態を検知した状態で、前記操作部から炊飯の開始の指示がなされた場合、報知を行う炊飯器である。
本開示の第2態様は、調理物を収容する加熱容器と、前記加熱容器を加熱する加熱部と、炊飯の開始を指示する操作部と、各種情報を表示する表示部と、前記加熱部の加熱制御を行い、前記操作部から炊飯開始の指示を受け付けた時に、炊飯調理までに要する残り時間情報を求めて前記表示部に表示させる制御部と、前記制御部は、外部の情報端末機器から通信要求を受けた時、求めた炊飯完了までに要する残り時間情報を情報端末機器に送信する通信部を有し、前記制御部は、炊飯の進行に応じて加熱調理完了までに要する残り時間情報を修正するものであり、前記通信部は、外部の情報端末機器から通信要求を受ける度に、前記制御部が修正した最新の残り時間情報を情報端末機器に送信し、前記通信部は、前記炊飯器の上面側に設けられており、情報端末機器を近接させることで通信を行うものであり、前記制御部は、前記炊飯器の上面に情報端末機器が近接又は置かれた状態を検知した状態で、前記操作部から炊飯の開始の指示がなされた場合であっても、炊飯の開始を行わない炊飯器である。
本開示の第3態様は、調理物を収容する加熱容器と、前記加熱容器を加熱する加熱部と、炊飯の開始を指示する操作部と、各種情報を表示する表示部と、前記加熱部の加熱制御を行い、前記操作部から炊飯開始の指示を受け付けた時に、炊飯調理までに要する残り時間情報を求めて前記表示部に表示させる制御部と、前記制御部は、外部の情報端末機器から通信要求を受けた時、求めた炊飯完了までに要する残り時間情報を情報端末機器に送信する通信部を有し、前記制御部は、炊飯の進行に応じて加熱調理完了までに要する残り時間情報を修正するものであり、前記通信部は、外部の情報端末機器から通信要求を受ける度に、前記制御部が修正した最新の残り時間情報を情報端末機器に送信し、前記通信部は、前記炊飯器の上面側に設けられており、情報端末機器を近接させることで通信を行うものであり、前記制御部は、前記炊飯器の上面に情報端末機器が近接又は置かれた状態を検知した状態で、前記操作部から炊飯の開始の指示がなされた場合、情報端末機器を前記炊飯器の上面から離すように報知を行うと共に、前記炊飯器の上面側に情報端末機器が近接又は置かれた状態を検知した状態が継続した場合、蒸気の放出量が少なくなる加熱制御を行う炊飯器である。
本発明によれば、使用者が炊飯器から離れた場所にいても、炊飯終了までの残時間を確認することができる。
本発明の実施の形態1に係る加熱調理システムの構成を示す概略図 図1の加熱調理器の上蓋周辺の構成を示す分解斜視図 図1の加熱調理器の機能構成を示すブロック図 図1の表示部における初期目安時間の表示例を示す説明図 図1の端末表示部における初期目安時間の表示例を示す説明図 図1の表示部における目安時間の表示例のうち、(a)は初期目安時間を示す説明図、(b)は補正目安時間を示す説明図 図1の端末表示部における補正目安時間の表示例を示す説明図 図1の表示部における表示例のうち、(a)は補正目安時間を示す説明図、(b)は調理完了までの残り時間を示す説明図 図1の端末表示部における調理完了までの残り時間の表示例を示す説明図 図1の加熱調理器が、情報端末機器との間で、直接情報の授受を行う場合の動作を示すフローチャート 図1の加熱調理器から情報を受け取る情報端末機器で行う処理を示すフローチャート
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るシステムの構成を示す概略図である。図2は、図1の炊飯器10の上蓋周辺の構成を示す分解斜視図である。図3は、図1のシステムの機能構成を示すブロック図である。まず、図1〜図3を参照して、炊飯器10と、情報端末機器100と、を有するシステム200の全体的構成を説明する。
炊飯器10は、加熱部20と、加熱制御部21と、温度検知部22と、上蓋31と、操作パネル部32と、操作部40、表示部50、報知部60と、記憶部70、制御部75、通信部80と、加熱容器90と、を有している。
加熱部20は、例えば加熱コイルからなり、水及び米を含む調理物を収容する加熱容器90を誘導加熱するものである。加熱制御部21は、制御部75からの制御指令信号をもとに加熱部20の加熱制御を行うものである。加熱部20が加熱コイルの場合、加熱制御部21は、加熱部20の通電制御を行うことで加熱容器90を誘導加熱する。なお、加熱部20はシーズヒータ等であってもよい。
温度検知部22は、例えばサーミスタからなり、調理物の温度を検知するものである。
本実施の形態1において、温度検知部22は、内釜からなる加熱容器90の底面に、接するように配設されている。温度検知部22は、加熱容器90の底面の温度を検知し、検知した温度である検知温度を制御部75へ送信するものである。
上蓋31は、制御部75を組み込むための凹部31Aと、ユーザーが情報端末機器100をかざす部分である通信面31Bと、を有している。通信面31Bは、上蓋31の上面に形成される。操作パネル部32は、炊飯スタートボタンを含む複数の設定ボタン32Aを有している。操作パネル部32は、凹部31Aを覆うように上蓋31に取り付けられる。操作部40、表示部50、及び制御部75は、上蓋31の凹部31Aに組み込まれ、操作パネル部32によって上部を覆われている。通信部80の少なくとも一部は、通信面31Bの下方に配設されている。つまり、通信部80は、炊飯器の上面を構成する上蓋31に設けられている。
本実施の形態では、通信部80は上蓋31に設けられているが、炊飯器の上面を構成する部位の上面に通信面31Bを形成して、この通信面31Bの下方に配置すればよい。つまり、通信部80は、炊飯器の上面側に位置に設ければよい。これにより、ユーザーが炊飯器の上方より情報端末機器10を通信部80に近づけることができる。
操作部40は、米種及び調理メニュー等の設定操作を受け付けるものである。操作部40は、「白米」「無洗米」「玄米」などの米種の設定が可能となっている。また、操作部40は、調理メニューとして、通常の速さで炊き上げる「ふつう」、通常よりも早い時間で炊き上げる「早炊き」などの炊飯速度に関するメニューの他、「おかゆ」「炊き込み」などの調理方法に関するメニューについても設定可能となっている。
操作部40は、炊飯の開始を指示する炊飯開始指示を受け付けるものである。操作部40は、操作パネル部32に配設されている複数の設定ボタン32Aに対応する位置に設けられている。ユーザーは、複数の設定ボタン32Aを適宜選択して押下することにより、米種及び調理メニュー等を設定することができる。また、操作部40は、ユーザーが炊飯スタートボタンを押下したときに炊飯開始指示を受け付けて、炊飯開始信号を制御部75へ送信するように構成されている。炊飯開始信号を受けた制御部75は、ユーザーにより設定された設定情報に基づき、炊飯を開始する。
以降では、操作部40が炊飯開始指示を受け付けたとき、すなわち、制御部75が操作部40から炊飯開始信号を受信し、加熱部20の加熱制御を開始するときを「炊飯開始時」ともいう。
表示部50は、例えば液晶パネルからなり、各種の表示情報を表示するものである。より具体的に、表示部50は、ユーザーによる選択操作及び設定操作に応じて、米種及び調理メニュー等の情報を切り替えて表示するものである。また、表示部50は、ユーザーが設定した米種及び調理メニュー等の情報を表示するものである。さらに、表示部50は、調理完了までに要する時間の目安となる目安時間及び調理完了までの残り時間を表示するものである。
報知部60は、例えば、音声スピーカ又はブザーなどからなり、調理が完了したことなどといった種々の報知情報を外部に報知するものである。報知部60は、音声又はビープ音などにより、各報知情報を報知するように構成されている。
記憶部70には、制御部75による各種制御用のプログラムが格納されている。また、記憶部70には、表示部50に表示させる各種の表示情報と、報知部60に報知させる種々の報知情報が格納されている。
また、記憶部70には、米種とメニューとの組み合わせに対応する最大炊飯量時の炊飯時間及び最小炊飯量時の炊飯時間が格納されている。具体的には、例えば、米種とメニューとの組み合わせと、最大炊飯量時の炊飯時間及び最小炊飯量時の炊飯時間とを関連づけた目安時間テーブルが、記憶部70に格納されている。
さらに、記憶部70には、米種と調理メニューとの組み合わせ毎に上昇速度情報と調理物の量である炊飯量とが関連づけられた炊飯量テーブル、及びこれに関連する情報が格納されている。ここで、上昇速度情報とは、炊飯開始後、調理物が沸騰する以前における当該調理物の温度上昇の速さを示す情報のことであり、後述するように、制御部75が求めるものである。また、記憶部70には、米種と調理メニューとの組み合わせ毎に炊飯量と後述する補正時間とが関連づけられた補正時間テーブル、及びこれに関連する情報が格納されている。さらに、記憶部70には、炊飯量と調理完了までの残り時間とが関連づけられた残り時間テーブルが格納されている。
制御部75は、記憶部70に格納されているプログラムに従って、加熱部20の加熱制御及び表示部50への表示制御などを行うものである。制御部75は、操作部40から受信する設定情報をもとに制御指令信号を生成し、生成した制御指令信号を加熱制御部21へ送信するものである。すなわち、制御部75は、炊飯開始時に、加熱部20の加熱制御を始め、調理物の調理を開始する。
また、制御部75は、炊飯開始時に、調理完了までに要する時間の目安となる目安時間、すなわち、調理物の炊き上がりまでの目安時間を求めて表示部50に表示させるものである。さらに、制御部75は、表示部50に表示されている目安時間を、経過時間に応じて減少させる機能を有している。本実施の形態1において、制御部75は、表示部50に表示されている目安時間又は調理完了までの残り時間を、時間の経過と共に1分ずつ減少させるカウント機能を有している。
また、制御部75は、調理物の沸騰以前における温度上昇の速さを示す上昇速度情報を求め、求めた上昇速度情報をもとに表示部50に表示されている目安時間を補正するものである。
ここで、制御部75による補正の前の目安時間を初期目安時間といい、制御部75による補正の後の目安時間を補正目安時間という。初期目安時間は、制御部75が炊飯開始時に求める目安時間の他に、補正する前において制御部75が1分経過毎に減少させた目安時間を含む。特に、制御部75が炊飯開始時に求める目安時間を「開始時目安時間」ともいう。また、補正目安時間は、制御部75による補正直後の目安時間の他に、補正した後において制御部75が1分経過毎に減少させた目安時間を含む。
本実施の形態1において、制御部75は、操作部40から受信する設定情報を記憶部70内の目安時間テーブルに照らすことで、米種及びメニューに応じた最大炊飯量時の炊飯時間と最小炊飯量時の炊飯時間とを読み出すように構成されている。そして、制御部75は、初期目安時間として、米種及びメニューに応じた最大炊飯量時の炊飯時間と最小炊飯量時の炊飯時間との平均を求めるものである。
もっとも、記憶部70に格納される目安時間テーブルは、例えば、米種とメニューとの組み合わせと、予め設定された開始時目安時間とを関連づけたものであってもよい。かかる場合の目安時間テーブルにおける開始時目安時間は、例えば、最大炊飯量と最小炊飯量との中間の炊飯量のときの炊飯時間であってもよい。そして、制御部75は、設定情報に含まれる米種及びメニューの情報を目安時間テーブルに照らすことで、開始時目安時間を求めるようにしてもよい。
制御部75は、加熱部20に、予熱工程、強火工程、弱火工程、ドライアップ工程、及び、むらし工程を順次実行させる機能を有している。また、制御部75は、調理の最終工程であるむらし工程を実行する機能を有している。ここで、予熱工程とは、米への吸水を促進するための工程である。強火工程とは、調理物を急速に加熱する工程である。弱火工程とは、調理物の沸騰状態を維持する工程である。ドライアップ工程とは、米の中心まで水分を吸収させ且つ糊化させ、加熱容器内の余分な水分を蒸発させる工程である。むらし工程とは、炊き上がったご飯をむらして加熱容器90内での状態を均一に仕上げる工程である。
むらし工程に至るまでの工程には、予め決められた定義温度への到達を条件として次の工程へ移行するものがあり、調理物の温度の変化は、環境などに左右されることから、むらし工程以前においては、調理完了までに要する時間が確定しない。このため、制御部75は、むらし工程に入るまでの表示部50の表示を、調理完了までに要する時間が確定していないこと示す目安時間表示とする。
本実施の形態1では、目安時間表示であることをユーザーに視認させるため、制御部75は、初期目安時間及び補正目安時間に、目安時間であることを示す情報を添えて、表示部50に表示させる。例えば、目安時間の表示に「約」又は「およそ」等の文字表示を併記する。
一方、むらし工程に要する時間は、米種、調理メニュー、及び炊飯量に応じて一意に定まるため、むらし工程に入るときに調理完了までに要する時間が確定する。よって、制御部75は、むらし工程へ入るときに、記憶部70内の残り時間テーブルを参照し、調理完了までに要する確定時間として調理完了までの残り時間を求める。そして、求めた調理完了までの残り時間を、目安時間に代えて表示部50に表示させる。その際、制御部75は、表示部50の表示を、目安時間表示から、調理完了までに要する時間が確定したことを示す残り時間表示に切り替える。
本実施の形態1では、残り時間表示であることをユーザーに視認させるため、制御部75は、目安時間であることを示す情報(「約」等の文字表示)を表示部50から消去する。
なお、以降では、調理完了までの残り時間を、単に「残り時間」ともいう。
ここで、制御部75が求める上昇速度情報としては、例えば、調理物が基準温度から沸騰する温度以下である設定温度まで上昇するのに要する上昇時間を採用することができる。この場合、制御部75は、記憶部70内の基準温度及び設定温度を参照して、温度検知部22から送信される検知温度もとに上昇時間を計時し、計時した上昇時間を炊飯量テーブルに照らすことにより炊飯量を求める。
ところで、炊飯開始時の調理物の温度は、外部環境等によって変化する。このため、基準温度は、設定温度よりも低く、かつ炊飯開始時の調理物の温度よりも通年にわたって高くなるように設定するとよい。このようにすると、制御部75が上昇時間を画一的に取得することができるため、後述する目安温度の補正の精度を向上させることができる。なお、基準温度は、炊飯開始時における調理物の温度、すなわち、炊飯開始時に温度検知部22から制御部75へ送信される検知温度であってもよい。また、基準温度は、制御部75が後述する強火工程を開始するときの調理物の温度であってもよい。
一方、設定温度は、基準温度よりも高く、かつ調理物が沸騰する温度以下の温度に設定される。本実施の形態1では、設定温度は、調理物が沸騰する温度(例えば100℃)に設定されている。このようにすると、制御部75は、変動の少ない安定した上昇時間を求めることができる。
また、制御部75が求める上昇速度情報としては、例えば、一定時間あたりの調理物の温度の変化量を示す温度変化情報を採用してもよい。この場合、制御部75は、基準温度と設定温度との差分である差分温度を、炊飯開始時等から調理物が設定温度に到達するまでの時間で除算して温度変化情報を求める。また、制御部75は、求めた温度変化情報を炊飯量テーブルに照らして炊飯量を求める。
そして、制御部75は、上記により求めた炊飯量を、補正時間テーブルに照らすことにより、補正時間を求めるものである。ここで、記憶部70に格納される補正時間テーブルにおいて、炊飯量に関連づけられる補正時間としては、例えば、開始時目安時間と、米種、メニュー、及び炊飯量に応じて設定された補正目安時間との差分を示す差分補正時間を採用することができる。
例えば、炊飯量が比較的少ない場合においては、炊飯開始時に表示させる目安時間が、実際の炊き上がりまでの時間よりも長くなるため、制御部75は、記憶部70から、目安時間を減算する補正を指示する差分補正時間を読み取ることになる。例えば、差分補正時間がマイナス5分であれば、制御部75は、表示部50に表示されている目安時間を5分減らす補正を行う。
一方、炊飯量が比較的多い場合においては、炊飯開始時に表示させる目安時間が、実際の炊き上がりまでの時間よりも短くなるため、制御部75は、記憶部70から、目安時間を加算する補正を指示する差分補正時間を読み取ることになる。例えば、差分補正時間がプラス8分であれば、制御部75は、表示部50に表示されている目安時間を8分増やす補正を行う。
また、補正時間としては、米種、メニュー、及び炊飯量に応じて設定された補正目安時間そのものを採用してもよい。かかる場合、制御部75は、表示部50に表示されている初期目安時間を、目安時間テーブルから読み取った補正目安時間にそのまま置き換える補正を行う。
本実施の形態1では、炊飯量テーブル及び補正時間テーブルが、それぞれ、米種と調理メニューとの組み合わせに対応している。すなわち、制御部75は、操作部40において設定された米種及び調理メニューに応じて、表示部50に表示されている目安時間を補正するものである。
制御部75は、調理が完了したときに、調理完了の旨を示す情報を報知部60に報知させる機能を有している。なお、制御部75は、初期目安時間を補正したときに、補正後の補正目安時間及び補正をした旨を示す情報のうちの少なくとも一方を報知部60に報知させるようにしてもよい。また、制御部75は、残り時間を求めたときに、求めた残り時間及び残り時間が確定した旨を示す情報のうちの少なくとも一方を報知部60に報知させるようにしてもよい。制御部75は、報知部60の機能及び報知の用途に応じて、音声及びビープ音などを適宜使い分けるようにするとよい。
制御部75は、通信部80に接続されており、通信部80を介して外部の情報端末機器100との情報通信を行うものである。制御部75は、秒単位でカウントしており、例えば長時間の工程で、その間、制御部75と情報端末機器100との間に時間のずれが生じても、再通信を行うことで、同期させることができる。制御部75は、通信部80を介して、初期目安時間及び補正目安時間を示す目安時間情報を情報端末機器100へ送信するものである。また、制御部75は、通信部80を介して、残り時間を示す残り時間情報を情報端末機器100へ送信するものである。
通信部80は、無線通信を行う為のアンテナと炊飯器10の情報を記憶するメモリーを含んでいる。そして、通信部80のアンテナは、上蓋31の上面に形成された通信面31Bの下側に位置しており、情報端末機器100と近距離無線通信を行う。つまり、通信面31Bに情報端末機器100を近接させることにより、通信部80と情報端末機器100との間で、近距離無線通信が可能となる。
ここで、近距離無線通信とは、例えばNFC(Near Field Communication)であり、ISO/IEC 14443、ISO/IEC 15693などに代表される通信距離がおよそ10cm以下の短距離無線通信規格である。炊飯器10は、炊飯を開始したときに通信部80のメモリーに炊飯完了までの残り時間を示す残り時間情報である目安時間を書き込む。また、残り時間情報が制御部75により更新される都度、通信部80のメモリーに当該情報が書き込まれる。
情報端末機器100は、例えば高機能携帯電話である所謂スマートフォンであり、端末表示部150と、端末制御部175と、端末通信部180と、を有している。端末表示部150は、目安時間又は残り時間及びこれらに関連する情報を含む調理関連情報を表示する機能を有している。併せて、端末表示部150は、米種及び調理メニュー等の情報を表示するものである。端末通信部180は、通信部80との通信を行うものである。端末制御部175は、制御部75から通信部80及び端末通信部180を介して送信される目安時間及び残り時間をもとに、端末表示部150に調理関連情報を表示させるものである。
つまり、情報端末機器100は、目安時間及び残り時間の情報を取得すると、端末表示部150にこれらの時間を表示すると共に、時間の経過とともにカウントダウン表示を行う。
したがって、ユーザーが情報端末機器100を通信面31Bにかざした場合などにおいて、通信部80と端末通信部180とは、近距離無線通信を用いて、近距離での情報通信を行うことができる。
なお、制御部75は、上述した各機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアにより実現することもできるし、例えばDSP等のマイコン又はCPU等の演算装置上で実行されるソフトウェアとして実現することもできる。また、記憶部70は、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等により構成することができる。
(表示例及び情報通信)
図4は、表示部50における初期目安時間の表示例を示す説明図である。図5は、端末表示部150における初期目安時間の表示例を示す説明図である。図6は、表示部50における目安時間の表示例のうち、(a)は初期目安時間を示す説明図であり、(b)は補正目安時間を示す説明図である。図7は、図1の端末表示部150における補正目安時間の表示例を示す説明図である。図8は、表示部50における表示例のうち、(a)は補正目安時間を示す説明図であり、(b)は調理完了までの残り時間を示す説明図である。図9は、端末表示部150における調理完了までの残り時間の表示例を示す説明図である。
図4〜図9を参照して、表示部50及び端末表示部150における表示例を、炊飯器10と情報端末機器100との情報通信を交えて説明する。
炊飯を行うにあたり、ユーザーは、操作パネル部32を介して各種設定を行う。そして、設定完了後に、ユーザーが炊飯スタートボタンを押下すると、炊飯器10が炊飯を開始し、制御部75は、図4に示すように、表示部50へ初期目安時間を表示させる。その際、制御部75は、表示部50に、目安時間表示であることを示す情報として、初期目安時間の左上部に「約」の文字を点灯表示させる。図4には、初期目安時間が45(分)である場合を例示している。また、表示部50には、米種として「白米」の文字が示され、調理メニューとして「ふつう」の文字が示されている。
次いで、炊飯器10と情報端末機器100との間で通信が行われた際に、制御部75は、通信部80及び端末通信部180を介して端末制御部175に、初期目安時間を示す目安時間情報を送信する。その際、制御部75は、表示部50の表示と端末表示部150の表示とを同期させる。そして、端末制御部175が、図5に示すように、端末表示部150へ初期目安時間を表示させる。端末表示部150においても、目安時間であることを示す情報として「約」の文字が示される。
ここで、制御部75は、初期目安時間を補正する前においては、情報端末機器100からの通信要求を受けたとき、一度だけ情報端末機器100に初期目安時間を送信する。つまり、初期目安時間を補正する前、すなわち、調理物の温度が設定温度に到達する前においては、情報端末機器100から複数回の通信要求があったような場合でも、一回目の通信要求のみを有効とし、二回目以降の通信要求には応答しない。
制御部75は、炊飯を開始してから一定時間が経過し、調理物の温度が設定温度に到達すると、記憶部70を参照して補正時間を求め、表示部50の初期目安時間を例えば図6のように補正する。図6では、炊飯開始から「15(分)」が経過したときに、調理物の温度が設定温度に到達した場合を例示しており、補正前の表示部50を示す図6(a)には、初期目安時間として「30(分)」が示されている。そして、補正後の表示部50を示す図6(b)には、補正目安時間として「25(分)」が示されている。
制御部75は、補正の前後にわたり、表示部50に「約」の文字を点灯させた状態を維持させる。よって、表示部50では、図6に示すように、初期目安時間及び補正目安時間の双方の左上部に「約」の文字が表示される。
次いで、炊飯器10と情報端末機器100との間で通信が行われた際に、制御部75は、通信部80及び端末通信部180を介して端末制御部175に、補正目安時間を示す目安時間情報を送信する。その際、制御部75は、表示部50の表示と端末表示部150の表示とを同期させる。そして、端末制御部175が、図7に示す通り、補正目安時間である「25(分)」を「約」の文字などと共に端末表示部150へ表示させる。
ここで、制御部75は、初期目安時間を補正した後、すなわち、調理物の温度が設定温度に到達した後においては、全ての通信要求を有効とし、情報端末機器100からの通信要求を受ける度に、情報端末機器100へ補正目安時間を送信する。
情報端末機器100では、補正目安時間を受信するたびに、端末制御部175が端末表示部150に表示する補正目安時間を更新する。
さらに工程を進めていき、むらし工程へ入るときに、制御部75は、調理完了までの残り時間を求めて、表示部50の表示を目安時間表示から残り時間表示に切り替える。すなわち、制御部75は、図8に示すように、残り時間を補正目安時間に代えて表示部50に表示させ、その際、表示部50から「約」の表示を消灯させる。表示部50の表示を切り替える前の状態を例示する図8(a)では、「約」の文字と共に補正目安時間である「15(分)」が示されており、表示部50の表示を切り替えた後の状態を示す図8(b)では、「約」の文字が消去され、残り時間である「15(分)」が示されている。よって、むらし工程へ移った後に、「約」の文字が消えた表示部50を視認したユーザーは、確定時間表示に切り替わったことを認識することができる。
本実施の形態1の制御部75は、残り時間表示へ切り替える前に、初期目安時間に補正を施した補正目安時間を表示部50に表示させている。また、制御部75は、表示部50に表示されている補正目安時間を、経過時間に応じて減少させる機能を有している。このため、むらし工程に移る前後における補正目安時間と残り時間とは、図8のように同じとなるか、又はずれが生じるとしても、そのずれは、初期目安時間を補正せずに表示する場合に比べて小さくなる。
次いで、炊飯器10と情報端末機器100との間で通信が行われた際に、制御部75は、通信部80及び端末通信部180を介して端末制御部175に、残り時間を示す残り時間情報を送信する。その際、制御部75は、表示部50の表示と端末表示部150の表示とを同期させる。そして、端末制御部175が、図9に示す通り、残り時間である「15(分)」を端末表示部150に表示させる。その際、端末制御部175は、端末表示部150に「約」の文字を表示させない。よって、むらし工程へ移った後に、「約」の文字が消えた端末表示部150を視認したユーザーは、確定時間表示に切り替わったことを認識することができる。
なお、本実施の形態1において、炊飯器10は、通信部80と端末通信部180とが通信を行うまでは、表示部50の目安時間の更新を行わないように構成してもよい。表示部50の表示と端末表示部150の表示とを同期させずに、表示部50の表示と端末表示部150の表示との間に齟齬が生じると、ユーザービリティが低下するためである。
(近距離通信を行う場合の炊飯器の動作)
図10は、炊飯器10が情報端末機器100との間で、直接情報の授受を行う場合の動作を示すフローチャートである。図10を参照して、炊飯器10と情報端末機器100とが、近距離無線通信を用いて近距離通信を行う場合の動作とを説明する。なお、以下の動作説明において、設定温度は、調理物が沸騰する温度に設定されているものとする。よって、制御部75が求める上昇速度情報は、沸騰の速さを示す情報となる。
まず、操作部40は、ユーザーによる米種及びメニューの設定を受け付ける(図10:ステップS101)。次いで、操作パネル部32の炊飯スタートボタンをユーザーが押下したときに、操作部40は、設定情報及び炊飯開始信号を制御部75へ送信する。制御部75は、炊飯開始信号を受けて、設定情報に応じた制御指令信号を加熱制御部21に送信する。そして、加熱制御部21が制御指令信号に応じた加熱部20の加熱制御を始めることで、炊飯器10は炊飯を開始する(図10:ステップS102)。また、制御部75は、設定情報をもとに、米種及びメニューに応じた開始時目安時間を求めて表示部50に表示させる(図10:ステップS103)。このとき、炊飯器10は、炊飯を開始したときに通信部80のメモリーに炊飯完了までの目安時間を書き込む。
次いで、制御部75は、情報端末機器100から通信要求があったとき、すなわち、例えばユーザーが通信面31Bに情報端末機器100をかざしたときに(図10:ステップS104/YES)、加熱制御を継続した状態で、初期目安時間を示す目安時間情報を情報端末機器100へ送信し、表示部50の表示と端末表示部150の表示とを同期させる。これにより、端末表示部150には、初期目安時間が表示される(図10:ステップS105)。一方、制御部75は、調理物が沸騰する前において、情報端末機器100から通信要求がない場合(図10:ステップS104/NO)、加熱部20の加熱制御を継続する(図10:ステップS106)。なお、制御部75は、沸騰を検知するまでの間に、情報端末機器100から再度通信要求があったとしても、情報端末機器100への情報送信を行わずに、加熱部20の加熱制御を継続する。
次いで、制御部75は、温度検知部22による検知温度から沸騰を検知する(図10:ステップS107)。そして、制御部75は、情報端末機器100から通信要求があったときに(図10:ステップS108/YES)、加熱制御を継続した状態で、上昇速度情報を求め、求めた上昇速度情報をもとに補正時間を求める。また、制御部75は、補正時間に応じて、表示部50に表示されている初期目安時間を補正して補正目安時間とする(図10:ステップS109)。
次に、制御部75は、補正目安時間を示す目安時間情報を、通信部80を介して情報端末機器100へ送信し、表示部50の表示と端末表示部150の表示とを同期させる。これにより、端末表示部150には、補正目安時間が表示される(図10:ステップS110)。一方、制御部75は、むらし工程へ入る前に、情報端末機器100から通信要求がない場合(図10:ステップS108/NO)、加熱部20の加熱制御を継続する(図10:ステップS111)。
続いて、制御部75は、むらし工程へ入るときに、炊き上がりまでの残り時間を求める。これにより、炊き上がりまでの残り時間が確定する(図10:ステップS112)。次いで、制御部75は、情報端末機器100から通信要求があったとき(図10:ステップS113/YES)、表示部50に、補正目安時間に代えて残り時間を表示させ、かつ表示部50から目安時間表示であることを示す情報を消去させる。すなわち、制御部75は、表示部50の表示を、目安時間表示から残り時間表示へ切り替える(図10:ステップS114)。
次いで、制御部75は、残り時間を示す残り時間情報を、通信部80を介して情報端末機器100へ送信し、表示部50の表示と端末表示部150の表示とを同期させる。これにより、端末表示部150には、「約」の文字を含まない残り時間などの調理関連情報が表示される(図10:ステップS115)。そして、制御部75は、むらし工程に要する時間が経過したときに、報知部60から炊飯完了の旨を報知させ、炊飯器10が炊飯を完了する(図10:ステップS117)。
一方、制御部75は、むらし工程が完了するまでの間において、情報端末機器100から通信要求がなければ(図10:ステップS113/NO)、表示部50の表示を切り替えない。すなわち、制御部75は、残り時間情報を情報端末機器100へ送信することなく、むらし工程を継続する(図10:ステップS116)。
そして、制御部75は、むらし工程が完了したときに、報知部60から炊飯完了の旨を
報知させ、炊飯器10が炊飯を完了する(図10:ステップS117)。
以上のように、本実施の形態1における炊飯器10は、調理物の沸騰以前における
温度上昇の速さを示す上昇速度情報をもとに、制御部75が、表示部50に表示されてい
る目安時間を補正して更新するため、調理工程の比較的早い段階で、目安時間と実際の調
理完了までの時間とのずれを低減させることができる。
ところで、従来においては、目安時間と実際の炊き上がり時間とがずれないように、例えば炊飯工程末期のむらし工程の時間を延長又は短縮し、外観上、炊き上がり目安時間表示どおりに炊き上がったように見せる方法も採られている。しかし、かかる方法を採った場合には、蒸発過多による乾燥又は蒸発不足による水っぽさを引き起こすため、美味しく炊くためにはふさわしくない。この点、炊飯器10は、むらし工程の時間を延長又は短縮することがないため、より美味しい状態の調理物をユーザーに提供することができる。
また、炊飯器10が、近距離通信などにより情報端末機器100と直接通信を行う場合、制御部75は、通信時に補正した目安時間を情報端末機器100へ送信し、表示部50の表示と情報端末機器100の表示とを同期させる。このため、通信面31Bに情報端末機器100をかざした後に、炊飯器から離れるような場合にも、ユーザーは、表示部50に表示されている目安時間又は残り時間を、情報端末機器100の端末表示部150を視認することで把握することができる。
すなわち、本実施の形態1の炊飯システムでは、炊飯器10及び情報端末機器100に、より正確な炊き上がりまでの目安時間が同期して表示されるため、ユーザーは、炊飯器10の近くにいても遠くにいても、リアルタイムのより正確な目安時間を確認することができる。
また、上記説明では、制御部75が、炊飯量テーブルから炊飯量を求めた上で、求めた炊飯量をもとに補正時間を求める場合を例示してが、これに限定されるものではない。例えば、記憶部70に、補正時間テーブルとして、上昇速度情報と補正時間とを、米種と調理メニューとの組み合わせ毎に関連づけたテーブル情報を格納しておいてもよい。そして、制御部75が、求めた上昇速度情報を当該補正時間テーブルに照らすことで、補正時間を直接求めるようにしてもよい。
(近距離通信を行う場合の情報端末機器の動作)
次に、図11を参照して、残りの炊飯時間を取得する際の情報端末機器100の動作を説明する。図11は炊飯器と近距離通信を行う情報端末機器100の動作を示す。
まず、ユーザーが情報端末機器100を操作して、残りの炊飯時間の取得の指示をすることで、端末制御部175は、炊飯器10より残りの炊飯時間の取得動作を開始して、S202に移行する。
次に、S202において端末制御部175は、ユーザーが情報端末機器100を通信面31Bに近づけることで、通信部80と端末通信部180の間で通信が行われ、炊飯器10から「目安時間データ」又は「残り時間データ」又は「保温の経過時間のデータ」を取得したか否かを判断する。
端末制御部175は、S202で上記のいずれかのデータを取得した場合はS203に移行し、上記のいずれかのデータを取得していない場合はS206に移行する。
端末制御部175は、S206で残りの炊飯時間である「目安時間」又は「残り時間」をカウントダウンしている、又は、保温時間の経過時間をカウントアップしているか否かを判断する。端末制御部175は、上記のいずれかのカウントを行っている場合はS208に移行し、上記のいずれかのカウントを行っていない場合はS202に移行する。
次に、S203において端末制御部175は、「目安時間データ」又は「残り時間データ」又は「保温の経過時間のデータ」を読み込みS204に移行する。S204において端末制御手段175は、S203で読み込んだデータと保持しているデータを比較してS205に移行する。
S205において端末制御部175は、S204における比較結果が「読み込んだデータ=保持しているデータ」又は「保持データが無い」場合はS208に移行し、「読み込んだデータ≠保持しているデータ」の場合はS207に移行する。
S207において端末制御部175は、保持しているデータを読み込んだデータに書き換える修正を行いS208に移行する。
このように、端末制御部175は、炊飯の完了時間までカウントダウンしている場合、又は、保温を開始してからの経過時間のカウントをしているときに、再度、炊飯器10から炊飯器の状態のデータを読み込んだ時、保持しているカウント中のデータと新たに読み込んだデータが違う場合は、新たに読み込んだデータに入れ替える処理を行う。つまり、情報端末機器100における時間のずれを補正することができる。
例えば、炊飯動作を開始後、炊飯器10の表示部50に「あと約45分」と表示されているときに、情報端末機器100で炊飯器10から状態のデータを取得。そして、情報端末機器100において、取得したデータに基づき炊飯終了までカウントダウンし、端末表示部150の表示が「あと約30分」となった時、再び情報端末機器100へ炊飯器10の状態のデータを取り込む。再度情報を取り込んだ時に、炊飯器10から取り込んだデータが「あと約28分」であった場合、端末表示部150に表示している時間を「あと約30分」から「あと約28分」に変更する。
(炊飯中の場合)
次に、S208以降において、炊飯器10の状態が炊飯中の場合を説明する。
S208において端末制御部175は、炊飯中の場合はS209に移行する。S209において端末制御部175は、炊飯器10から取得した「目安時間データ」又は「残り時間データ」に基づき炊飯完了までの時間を端末表示部150に表示して、S210に移行する。
S210では端末制御部175は、炊飯完了までの時間である「目安時間データ」又は「残り時間データ」のカウントダウンを開始して、S211に移行する。尚、カウントダウンに伴い端末表示部150に表示されている炊飯完了までの時間表示も更新される。
S211では端末制御部175は、カウントダウンを行っている炊飯終了までの時間が終了したか否かを判断する。端末制御部175は、炊飯終了までのカウントが終了したと判断した場合はS212に移行し、炊飯終了までのカウントが終了していないと判断した場合はS202に移行する。
S212おいて端末制御部175は、端末表示部150で炊飯が完了した旨の表示を行いS213に移行して処理を終了する。
(炊飯中ではない場合)
次に、S208以降において、炊飯器10の状態が炊飯中ではない場合を説明する。
S208において端末制御部175は、炊飯中ではない場合はS214に移行する。S214において端末制御部175は、炊飯器10から読み込んだ炊飯器の状態のデータに基づき、保温中で有ると判断した場合はS215に移行し、保温中でないと判断した場合はS219に移行する。
S219において端末制御部175は、炊飯器10から読み込んだ炊飯器の状態のデータに基づき、その状態を端末表示部150に表示して、S202に移行する。
次に、S215において端末制御部175は、炊飯器10から読み込んだ「保温の経過時間のデータ」に基づき、保温を開始してからの経過時間を端末表示部150に表示して、S216に移行する。S216において端末制御部175は、保温を開始してからの経過時間のカウントアップを開始して、S217に移行する。尚、カウントアップに伴い端末表示部150に表示されている保温時間も更新される。
S217において端末制御部175は、保温を開始してからの経過時間が上限に達したか否かを判断する。S217において端末制御部175は、保温を開始してからの経過時間が上限に達していない場合はS202に移行し、保温を開始してからの経過時間が保温時間の上限に達している場合はS218に移行する。
S218において端末制御部175は、端末表示部150に保温を開始してからの経過時間が上限に達した旨を表示し、S213に移行して処理を終了する。
尚、図11で示すフローチャートは、炊飯動作を「炊飯中」と「保温中」で説明しているが、更に炊飯動作の過程を例えば「仕込中(予熱工程)」「本炊き中(強火工程、弱火工程)」「むらし中(むらし工程)」のように細かく分けて、その状態ごとに細かく制御しても良い。この制御の一例として、端末制御部175は、むらし工程に入った際に「むらし工程に入りました。あと○○分でご飯が炊き上がります。」等のアナウンスを行うなどして、より正確な炊き上がり時間を事前通知することで、食事の準備などを効率よく行えるようにできる。
特に、むらし工程に入った後は、むらしの時間はメニューに応じた一定の時間となるので、目安時間ではなく、決まった時間を報知できるので、炊き上がりまでの時間を正確に報知することができる。
更に、情報端末機器100において、炊飯を開始した時に炊飯器10から炊飯時間に関する情報を読み取り、端末表示部150に読み取った情報を表示させている場合、炊飯完了までの時間をカウントダウン表示すると共に、炊飯動作中で水蒸気が多く出る期間を報知するようしにてもよい。水蒸気が多く出る期間の報知は、端末表示部150にその旨の表示を行ったり、音声により報知したりする。
この様に構成することで、水蒸気は比較的高温であることから、使用者が再度情報端末機器100を炊飯器10の通信面31Bに近接させて情報を読み取る際の注意喚起を行うことができる。
更に、炊飯動作中で水蒸気が多く出る期間に炊飯器10に情報端末機器100が接近した時に、炊飯器10側及び情報端末機器100側で、水蒸気を注意する注意喚起の報知を行うようにしても良い。この様に構成することで、使用者が情報端末機器100で炊飯器10から情報を読み取る際に、水蒸気の熱から安全に読み取り行うことができる。
尚、情報端末機器100の接近の検知は、情報端末機器100を通信部10に近づけた際に生じる炊飯器10の通信部80を構成するアンテナの磁力の変化を検出した時や、炊飯器100に近接センサーや人感センサーを設け、これらセンサーが情報端末機器100の接近を検出した時である。
更に、通信部80が炊飯器10の上面に設けられている場合、情報端末機器100が炊飯器10の上面に置かれたままの状態で、使用者が操作部40を操作して炊飯開始の指示を行っても、制御部75は、炊飯動作を開始せず、「情報端末機器100が炊飯器10の上面に置かれたままである旨の報知」や「情報端末機器100を炊飯器10の上面(上蓋の上面)から離すように指示する旨の報知」を行うようにしても良い。報知の形態は、表示部50に文字や絵柄で表示して行うものや、スピーカ等の音声報知手段から音声により行うとよい。
この様に構成することで、情報端末機器100を炊飯中に放出される水蒸気から遠ざけることができる。
尚、情報端末機器100の検知方法は、例えば、情報端末機器100を通信部80に近づけたり、情報端末機器100から電波を発したりする際に生じる炊飯器10の通信部80を構成するアンテナの磁力の変化を用いるとよい。
更に、通信部80が炊飯器10の上面に設けられている場合、炊飯動作開始後、情報端末機器100が炊飯器10の上面に置かれたままの状態の時、使用者に対して、情報端末機器100が炊飯器10の上面に置かれたままである旨の報知を行うようにしてもよい。更に、この報知を行った後、情報端末機器100が炊飯器10の上面に置かれたままである場合、水蒸気の放出量が少なくなる加熱制御に切り替えるようにしてもよい。
この様に構成することで、情報端末機器100を炊飯中に放出される水蒸気から遠ざけることができる。また、情報端末機器100が炊飯器10の上面に置かれた場合であっても、水蒸気の放出量が少なくなる加熱制御を行うことで、水蒸気による情報端末機器100の故障のリスクを低減しつつ、炊飯動作を行うことができる。
水蒸気の放出量が多い期間は、本炊き工程からむらし工程に至る期間である。
10 炊飯器、20 加熱部、21 加熱制御部、22 温度検知部、31 上蓋、31A 溝部、31B 通信面、32 操作パネル部、32A 設定ボタン、40 操作部、50 表示部、60 報知部、70 記憶部、75 制御部、80 通信部、90 加熱容器、100 情報端末機器、150 端末表示部、175 端末制御部、180 端末通信部

Claims (4)

  1. 調理物を収容する加熱容器と、
    前記加熱容器を加熱する加熱部と、
    炊飯の開始を指示する操作部と、
    各種情報を表示する表示部と、
    前記加熱部の加熱制御を行い、前記操作部から炊飯開始の指示を受け付けた時に、炊飯調理までに要する残り時間情報を求めて前記表示部に表示させる制御部と、
    前記制御部は、外部の情報端末機器から通信要求を受けた時、求めた炊飯完了までに要する残り時間情報を情報端末機器に送信する通信部を有し、
    前記制御部は、炊飯の進行に応じて加熱調理完了までに要する残り時間情報を修正するものであり、
    前記通信部は、外部の情報端末機器から通信要求を受ける度に、前記制御部が修正した最新の残り時間情報を情報端末機器に送信し、
    前記通信部は、前記炊飯器の上面側に設けられており、情報端末機器を近接させることで通信を行うものであり、
    前記制御部は、前記炊飯器の上面に情報端末機器が近接又は置かれた状態を検知した状態で、前記操作部から炊飯の開始の指示がなされた場合、報知を行炊飯器。
  2. 調理物を収容する加熱容器と、
    前記加熱容器を加熱する加熱部と、
    炊飯の開始を指示する操作部と、
    各種情報を表示する表示部と、
    前記加熱部の加熱制御を行い、前記操作部から炊飯開始の指示を受け付けた時に、炊飯調理までに要する残り時間情報を求めて前記表示部に表示させる制御部と、
    前記制御部は、外部の情報端末機器から通信要求を受けた時、求めた炊飯完了までに要する残り時間情報を情報端末機器に送信する通信部を有し、
    前記制御部は、炊飯の進行に応じて加熱調理完了までに要する残り時間情報を修正するものであり、
    前記通信部は、外部の情報端末機器から通信要求を受ける度に、前記制御部が修正した最新の残り時間情報を情報端末機器に送信し、
    前記通信部は、前記炊飯器の上面側に設けられており、情報端末機器を近接させることで通信を行うものであり、
    前記制御部は、前記炊飯器の上面に情報端末機器が近接又は置かれた状態を検知した状態で、前記操作部から炊飯の開始の指示がなされた場合であっても、炊飯の開始を行わな炊飯器。
  3. 調理物を収容する加熱容器と、
    前記加熱容器を加熱する加熱部と、
    炊飯の開始を指示する操作部と、
    各種情報を表示する表示部と、
    前記加熱部の加熱制御を行い、前記操作部から炊飯開始の指示を受け付けた時に、炊飯調理までに要する残り時間情報を求めて前記表示部に表示させる制御部と、
    前記制御部は、外部の情報端末機器から通信要求を受けた時、求めた炊飯完了までに要する残り時間情報を情報端末機器に送信する通信部を有し、
    前記制御部は、炊飯の進行に応じて加熱調理完了までに要する残り時間情報を修正するものであり、
    前記通信部は、外部の情報端末機器から通信要求を受ける度に、前記制御部が修正した最新の残り時間情報を情報端末機器に送信し、
    前記通信部は、前記炊飯器の上面側に設けられており、情報端末機器を近接させることで通信を行うものであり、
    前記制御部は、前記炊飯器の上面に情報端末機器が近接又は置かれた状態を検知した状態で、前記操作部から炊飯の開始の指示がなされた場合、情報端末機器を前記炊飯器の上面から離すように報知を行うと共に、前記炊飯器の上面側に情報端末機器が近接又は置かれた状態を検知した状態が継続した場合、蒸気の放出量が少なくなる加熱制御を行炊飯器。
  4. 前記制御部は、炊飯の進行に応じて加熱完了までに要する残り時間情報を修正すると共に、修正した残り時間情報を前記表示部に表示させ請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
JP2016117622A 2016-06-14 2016-06-14 炊飯器 Active JP6667378B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117622A JP6667378B2 (ja) 2016-06-14 2016-06-14 炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117622A JP6667378B2 (ja) 2016-06-14 2016-06-14 炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017221297A JP2017221297A (ja) 2017-12-21
JP6667378B2 true JP6667378B2 (ja) 2020-03-18

Family

ID=60685960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016117622A Active JP6667378B2 (ja) 2016-06-14 2016-06-14 炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6667378B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7186581B2 (ja) * 2018-11-01 2022-12-09 三菱電機株式会社 炊飯器
JP7277733B2 (ja) * 2019-05-16 2023-05-19 タイガー魔法瓶株式会社 圧力式電気炊飯器
CN110742487B (zh) * 2019-10-29 2021-04-23 佛山市顺德区美的洗涤电器制造有限公司 烹饪方法、烹饪器具、烹饪系统和计算机可读存储介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10165300A (ja) * 1996-12-06 1998-06-23 Toshiba Home Technol Corp 炊飯器
JP5897462B2 (ja) * 2010-11-30 2016-03-30 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブアメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 端末機器、通信装置および通信方法
JP6296685B2 (ja) * 2013-02-21 2018-03-20 大阪瓦斯株式会社 加熱調理システム及び加熱調理システム用アプリケーションプログラム
JP5726231B2 (ja) * 2013-05-09 2015-05-27 三菱電機株式会社 加熱調理器
JP2015173787A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 三菱電機株式会社 炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017221297A (ja) 2017-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113678571B (zh) 烹饪装置及烹饪系统
JP6667378B2 (ja) 炊飯器
JP4810889B2 (ja) 加熱調理器
JP4660623B2 (ja) 誘導加熱調理器
WO2010143244A1 (ja) 誘導加熱調理器
JP6521809B2 (ja) 加熱調理器及び加熱調理システム
JP6870083B2 (ja) 加熱調理器
JP2009243773A (ja) 加熱調理器
JP6230712B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2014154534A (ja) 加熱調理器
KR20220055122A (ko) 조리기기 제어 시스템 및 방법
JP2011228030A (ja) 誘導加熱調理器
JP2006260942A (ja) 誘導加熱調理器
JP2006286441A (ja) 誘導加熱調理器
JP6173201B2 (ja) 調理器
JP7400761B2 (ja) 加熱調理器システム
JP2015153632A (ja) 加熱調理器
JP5872079B2 (ja) 加熱調理器
JP2002209737A (ja) 電気炊飯器
JP2019024020A (ja) 電磁調理器
JP7300647B2 (ja) 加熱調理器
JP6808055B2 (ja) 電気炊飯器
JP6437738B2 (ja) 電磁調理器
US20220183117A1 (en) Method for operating a hob, hob and hob system
CN111045353B (zh) 基于烹饪设备的信息提示方法和终端设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181218

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181221

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20181228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6667378

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250