JPH10165300A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH10165300A
JPH10165300A JP8327199A JP32719996A JPH10165300A JP H10165300 A JPH10165300 A JP H10165300A JP 8327199 A JP8327199 A JP 8327199A JP 32719996 A JP32719996 A JP 32719996A JP H10165300 A JPH10165300 A JP H10165300A
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JP
Japan
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rice cooking
remaining time
time
rice
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JP8327199A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯終了までの残時間を適正に表示して、炊
飯性能の悪化を防止する。 【解決手段】 炊飯制御手段81による炊飯が開始する
と、残時間計時手段86は炊飯終了までの残時間を計時す
る。LCD51は、この炊飯終了までの残時間を表示す
る。また、炊飯の進行に伴う状況に応じて、炊飯終了ま
での残時間を残時間修正手段87で修正する。これによ
り、炊飯制御手段81によるひたしの時間を固定したま
ま、残時間を適正に修正表示して炊飯を終えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯開始以降から
炊飯終了までの残時間を表示する構成とした炊飯器に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の炊飯器とし
て、特開平8−66307号公報には、炊飯開始手段に
より炊飯を開始すると、残時間計時手段が炊飯開始以降
から残時間を減算してゆき、同時に残時間表示手段が炊
飯終了までの残時間を表示するものが提案されている。
また、内蔵のタイマー機能を利用して、所定の時間後あ
るいは所定の時刻に炊飯を終了させるようにした炊飯器
にあっては、炊飯開始後のみならず、タイマー動作の開
始から炊飯終了までの残時間の表示を行ない、タイマー
動作に従って炊飯を開始した後も、継続して炊飯終了ま
での残時間を表示するものがある。これらのものには、
最大炊飯量の炊飯時間に、低電圧や低水温,低温室の環
境条件を考慮した余裕時間を加算し設定した炊飯所要時
間を基準にして、炊飯開始時に炊飯終了までの残時間を
表示し、沸騰継続後のむらし時間を調節することにより
最初に表示した残時間通りの時間で炊飯を終了し、保温
に移行する構成となっているのがある。
【0003】しかし、このような構成を採用すると、炊
飯開始時に最初に表示される前記炊飯所要時間は、実際
の炊飯時間よりも余裕をもって長めに設定されているた
め、むらし時間が通常よりも長くなり、むらし過ぎとな
る問題点がある。特に、炊飯量が少ない場合には、極端
にむらし時間が長くなり、ご飯粒どうしがくっつき、固
まった状態となり、食味すなわち炊飯性能を悪化させる
要因となる。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、炊飯
終了までの残時間を適正に表示しながら、炊飯性能の悪
化を防止できる炊飯器を提供することをその目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
炊飯器は、前記目的を達成するために、被炊飯物を収容
する鍋と、この鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段
を制御して炊飯動作を行なう炊飯制御手段と、最長の炊
飯所要時間を基準にして前記炊飯制御手段による炊飯開
始以降から炊飯終了までの残時間を計時する残時間計時
手段と、前記残時間計時手段により計時される残時間を
表示する残時間表示手段と、炊飯の進行状況に伴い前記
残時間計時手段で計時される残時間を短縮方向に修正す
る残時間修正手段とを備えたものである。
【0006】この請求項1の構成によれば、炊飯の進行
に伴う状況を考慮して、炊飯終了までの残時間を残時間
修正手段で修正しながら残時間表示手段で表示するた
め、炊飯を行なっている状況に応じて炊飯性能に悪影響
が出ないように、つまり、ひたし時間が必要以上に長く
ならないように残時間を修正して表示することができ
る。また、残時間修正手段による残時間の修正は、炊き
上がりまでの時間を短くする方向に行なわれるので、炊
飯開始時に表示した残時間よりも前に、炊飯を終了させ
ることができる。
【0007】また、本発明の請求項2記載の炊飯器は、
請求項1の構成に加えて、前記残時間計時手段が、最長
の炊飯所要時間を基準にして前記炊飯制御手段による炊
飯開始以降から炊飯終了までの残時間を計時するもので
あることを特徴とする。
【0008】この請求項2の構成によれば、残時間計時
手段は炊飯時間が長くなる要因を加味した最長の炊飯所
要時間を基準にして残時間を計時するので、この最長の
炊飯所要時間が炊飯開始直後に残時間表示手段で最初の
残時間として表示される。このため、最初に表示される
残時間から遅れてご飯が炊き上がることは殆どなく、逆
に残時間修正手段による残時間の修正は、炊き上がりま
での時間を短くする方向に行なわれるので、炊飯開始時
に表示した残時間よりも前に、炊飯を確実に終了させる
ことができる。
【0009】また、本発明の請求項3記載の炊飯器は、
請求項1の構成に加えて、時計時刻を計時する時刻計時
手段と、この時刻計時手段により計時される時計時刻を
表示する時刻表示手段および前記残時間表示手段を兼用
する時計表示器とを備え、前記炊飯制御手段による炊飯
開始以降は、前記時計表示器による時計時刻の表示を炊
飯終了までの残時間の表示に切り替える一方、所定のス
イッチ操作があると、該時計表示器による炊飯終了まで
の残時間の表示を、一時的または継続的に時計時刻の表
示に切り替えるように構成したものである。
【0010】この請求項3の構成によれば、炊飯中に時
計表示器が炊飯終了までの残時間を表示しているときに
所定のスイッチを操作すると、時計表示器の表示が一時
的または継続的に時計時刻に切り替わる。したがって、
使用者は炊飯の途中で時計の時刻を容易に確認すること
ができ、使い勝手が向上する。
【0011】また、本発明の請求項4記載の炊飯器は、
請求項1の構成に加えて、停電発生および停電復帰を検
知する停電検知手段を備え、前記炊飯制御手段による炊
飯動作中に前記停電検知手段が停電発生を検知し、その
後この停電検知手段が停電復帰を検知して炊飯動作を再
開した場合には、前記残時間表示手段は炊飯終了までの
残時間表示を中止し、炊飯動作中の停電発生前と異なる
表示形態にて表示を行なうように構成したものである。
【0012】この請求項4の構成によれば、使用者は炊
飯の途中で発生した停電が原因で、炊き上がりが遅れる
ことや炊き上がりが悪くなることを、表示形態の違いに
より直ちに理解でき、炊き上がりの不満を解消すること
が可能になる。
【0013】
【発明の実施形態】以下、本発明の炊飯器の一実施例に
ついて、添付図面を参照しながら説明する。炊飯器全体
の構成を示す断面図である図2において、1は炊飯器本
体、2はこの炊飯器本体1の外殻すなわち外表面をな
し、例えばポリプロピレンなどの電気絶縁樹脂材料から
なる外枠で、この外枠2の開口した底部下端には、同じ
くポリプロピレンなどからなる底板3が嵌合し固定され
ている。また、外枠2の内部には、鍋4を着脱自在に収
容する有底筒状の内枠5が配設される。内枠5は、ガラ
ス繊維入りのポリエチレンテレフタレート樹脂やガラス
繊維入りポリアミド樹脂などの電気絶縁樹脂材料にて形
成され、鍋4の側面上方から側面下部、および鍋4の底
面に対向する加熱コイル6が一体に成形してある。さら
に、内枠5の上端は、前記外枠2と一体に成形される外
枠枠部7から垂下した外枠端部8と嵌合しており、これ
らの内枠5と外枠端部8とにより鍋収容部9の全体を構
成している。つまり、鍋4の略全体を収容する鍋収容部
9の主要筐体は、外枠2と内枠5の二部品で構成されて
おり、また、炊飯器本体1の外殻全体は、外枠2と内枠
5および底板3の三部品で筐体が構成される。
【0014】被炊飯物を収容する有底筒状の前記鍋4
は、アルミニウム材料を主体とした鍋本体11と、この鍋
本体11の外面の底部から側部下部にかけて配設したフェ
ライト系ステンレスなどの磁性金属材料からなる発熱体
12とにより構成される。なお、鍋4は、その上端部にお
いて外枠枠部7に支持され、鍋4の上端部以外において
は、内枠5および外枠端部8の内面と鍋4の外面との間
に空気からなる鍋断熱層13が形成される。また、内枠5
の中央に設けた開口部には、弾性部材たるスプリング14
を収容したスプリング押え15が設けられ、スプリング14
により上方に付勢される鍋温度センサ16が、鍋4の外底
面に押圧状態で当接される。そして、この鍋温度検出手
段に相当する鍋温度センサ16により、鍋4の温度を検出
するように構成してある。
【0015】前記鍋4を電磁誘導加熱する加熱手段とし
ての加熱コイル6は、内枠5の底外面と外側面下部に、
ポリウレタン樹脂被覆のリッツ線を螺旋状にして備えて
ある。従来の加熱コイル6は、内枠5の底外面と外側面
下部とに集合部が別れた二重の螺旋状に形成されている
が、本実施例では、内枠5の底外面から外側面下部にか
けて連続的に連なる一重の螺旋状に形成してある。そし
て、製造に際しては、内枠5を射出成形するときに予め
加熱コイル6を型内にセットしておき、成形時に内枠5
に埋設されるインサート成形にて、内枠5に加熱コイル
6が固定される。したがって、加熱コイル6が従来のよ
うな二重の螺旋構造であると、複数の螺旋部を型内に位
置ずれなくセットする必要があるが、本実施例のように
加熱コイル6が一重の螺旋構造であれば、単一の螺旋部
だけを型内にセットするだけでよく、製作が簡単になる
他、寸法精度が安定する利点がある。
【0016】21は、加熱コイル6に24〜30kHz の所定の
高周波電流を供給するインバータ回路などを備えた基板
である。この基板21は、内枠5の下側にこの内枠5と水
平になるように取付けられており、内蔵するインバータ
回路内の発振周波数を可変することで、加熱コイル6の
加熱出力を調節する構成となっている。加熱コイル6の
外側には、加熱コイル6からの漏れ磁束をなくし、か
つ、鍋4の発熱体12の渦電流による発熱効率を高めるた
めのフェライト部材22が取付けてある。フェライト部材
22は、内枠5の底部外面に螺子止め固定されているが、
これはプラスチックコンパウンドに鉄系合金粉末を混ぜ
た材料を、射出成形により所定の形状に成形した絶縁性
に優れた部材で構成することが好ましい。このように、
フェライト部材22を絶縁性の有る材料にすることで、万
一フェライト部材22が炊飯器本体1内部で脱落して基板
21上に落下した場合でも、回路のショートを防止でき、
故障や回路の短絡が回避できる効果が得られる。
【0017】前記基板21には、各種の制御回路部品23の
他に、高周波電流を発生させるためのスイッチング素子
24が搭載されている。このスイッチング素子24は、相当
の高熱を発生するものなので、その冷却用の放熱器25が
炊飯器本体1内部に設けられている。なお、26は熱伝導
性の良好な材料からなる接続部材であって、これはスイ
ッチング素子24の放熱面と放熱器25とを機械的および熱
的に接続するものである。外枠2の側面上部には操作パ
ネル27が設けられるが、この操作パネル27の詳細につい
ては後で説明する。
【0018】31は、前記鍋4の上面開口を開閉する蓋体
であって、これは外蓋32と、この外蓋32の内側の開口を
覆い、鍋4の上面開口に対向する蓋下面板33とにより外
殻が形成される。また、蓋下面板33の上面すなわち裏面
には、蓋下面板33を加熱する蓋加熱手段としての蓋ヒー
タ34と、蓋下面板33の温度を検出する蓋温度検出手段と
しての蓋温度センサ35が各々設けられる。36は、外蓋32
の略中央部に複数開口形成された蒸気口であって、これ
は鍋4内の蒸気を外部に放出するためのものである。蓋
体31の内部には、外蓋32の上面より垂下する縦壁37によ
って区画された蒸気通路38が形成される。この蒸気通路
38には、鍋4内の主に沸騰中における圧力を調整する調
圧弁39が、蒸気口36の下方に位置して設けられている。
調圧弁39の下部は、蒸気通路38内から蓋下面板33を越え
て鍋4側に臨んでおり、ここにスプリング40によって下
方すなわち鍋4側に付勢される開閉可能な安全弁41が配
設される。また、バイパス路42を通して蒸気通路38に連
通する蓋下面板33の孔43には、ソレノイド44により上下
動してこの孔43を開閉する減圧調整弁45が設けられる。
そして、切状態および保温中にあっては、ソレノイド44
により減圧調整弁45を開き、バイパス路42を通して鍋4
内と外部とを僅かではあるが連通させ、鍋4内が密閉状
態にならないようにする。逆に、炊飯中は減圧調整弁45
を閉じ、スプリング40により付勢された安全弁41によ
り、鍋4内の圧力を調整する。さらに、むらし中は、ソ
レノイド44により減圧調整弁45を開閉させ、余分な水分
を放出するように構成してある。
【0019】次に、前記操作パネル27の構成を図3に基
づいて説明する。この操作パネル27には、表示手段をな
すLCD51および3つのLED52,53,54と、操作手段
をなす8つのスイッチ55,56,57,58,59,60,61,62
が設けられている。LCD51は、時間または時刻の他に
文字も表わすことのできる時間時刻表示部51aと、時間
時刻表時部51aが現在時刻または炊き上がり時刻を表示
しているときに、その時刻が午前であるか午後であるか
を示す「午前」,「午後」の表示形態からなる午前午後
表示部51bと、時間時刻表示部51aが残時間を表示して
いるときに、何分後に炊飯が終了するのかを示す「分
後」の表示形態からなる分後表示部51cと、予約炊飯を
設定したときに点灯して、時間時刻表示部51aで表示さ
れる時刻が炊き上がり時刻であることを知らせる「予
約」の表示形態からなる予約表示部51dと、炊飯途中で
停電が発生すると点灯する「途中停電」の表示形態から
なる途中停電表示部51eと、選択された炊飯コースを表
示するコース表示部51fとを備えている。また、3つの
LED52,53,54はいずれも行程表示のためのものであ
る。すなわち、予約表示LED52は予約炊飯におけるタ
イマ動作中に点灯し、保温表示LED53は保温中に点灯
し、炊飯表示LED54は炊飯時に点灯するものである。
【0020】また、スイッチ55,…62は、いずれも常開
型の復帰式スイッチ(押しボタンスイッチ)からなり、
押しているときのみオンし、押すのを止めるとオフにな
るものである。そして、スイッチ55,…62のうち、時計
スイッチ55は、時計の時刻の設定の際に用いるもので、
LCD51が時計の時刻を表示しているときに時計スイッ
チ55を押すと、時計の時刻合わせモードとなり、この時
計の時刻合わせモード時に時計スイッチ55を押すと、モ
ードが解除される。また、時スイッチ56および分スイッ
チ57は、時計の時刻合わせモード時および炊き上がり時
刻設定モード時に時または分の設定を行なうのに用いら
れ、これらの時スイッチ56および分スイッチ57を操作す
る毎に、時間時刻表示部51aの時刻の表示が変化する。
また、予約スイッチ58は、予約炊飯を行なうときに用い
られ、切状態で予約スイッチ58を押すと炊き上がり時刻
設定モードになる。また、切スイッチ59は、これを押す
と強制的に切状態になるものである。また、メニュース
イッチ60は、炊飯コースの設定のためのもので、このメ
ニュースイッチ60を押す毎に、白米,かため,やわらか
め,早炊き,おかゆの各炊飯コースが切り換わる。ま
た、炊飯スイッチ61は、これを押すと炊飯が始まるもの
で、特に炊き上がり時刻設定モードにおいて炊飯スイッ
チ61を押すと、予約炊飯のタイマ動作が始まる。さら
に、保温スイッチ62は、切状態においてこれを押すと保
温が始まるものである。
【0021】図4は、本炊飯器の電気的な制御の構成の
概略を示している。同図において、71はマイクロコンピ
ュータ(以下、マイコンと称する。)であって、これは
いずれの図示しないが、周知のマイクロプロセッサを構
成する制御装置および演算装置の他に、計時装置,RO
MやRAMなどからなる記憶装置,および入出力装置を
備えて構成される。そして、前記スイッチ55〜62からの
各操作信号と、鍋温度センサ16および蓋温度センサ35か
らの温度検知信号をマイコン71が入力し、それに基づい
て、基板21上の制御回路部品23からなるIH駆動回路72
および高周波電流発生手段73を介して、加熱コイル6の
出力および通断電を制御するとともに、ヒータ駆動回路
74および通断電手段75を介して蓋ヒータ34の通断電を制
御し、さらに、表示手段駆動回路76を介して前記LCD
51およびLED52〜54の表示動作を制御する。
【0022】次に、前記マイコン71の特に残時間表示に
係わる機能構成について、図1に基づき詳述する。81は
ひたしからむらしに至る通常の炊飯動作を行なう炊飯制
御手段、82は鍋4内のご飯を所定温度に維持する保温制
御手段であって、これらはいずれも、加熱コイル6およ
び蓋ヒータ34の通断電制御に係わるものである。また、
83はタイマー機能を備えた予約炊飯手段であって、これ
は前述のように、炊き上がり時刻(炊飯終了時刻)を設
定してタイマ動作を開始させると、設定された炊き上が
り時刻にご飯が炊き上がるように、炊き上がり時刻の所
定時間前(例えば55分前)になると、炊飯制御手段81に
より炊飯を自動的に開始させ、炊き上がり時刻には保温
制御手段82による保温を行なうように制御するものであ
る。
【0023】一方、84は前記LCD51の表示動作を制御
する表示制御手段である。この表示制御手段84は、時計
時刻である現在時刻を計時する時刻計時手段85と、炊飯
制御手段81による炊飯が開始すると、最長の炊飯所要時
間を基準にして炊飯終了までの残時間を計時する残時間
計時手段86とを備えており、これらの現在時刻または残
時間に基づいて、表示制御手段84がLCD51の表示を制
御するように構成してある。
【0024】表示制御手段84は、炊飯や保温または予約
炊飯が何も行なわれていない切状態中に、時刻計時手段
85で計時される現在時刻を表示するようにLCD51を制
御する一方、予約炊飯制御手段83によるタイマー動作中
に、LCD51が炊き上がり時刻を表示するように制御す
る。なお、実際には、タイマー動作中にのみLCD51の
予約表示部51dを点灯させることで、現在時刻と炊き上
がり時刻との表示を区別させる。また、表示制御手段84
は、炊飯制御手段81による炊飯開始以降は、残時間計時
手段86で計時される炊飯終了までの残時間を表示するよ
うにLCD51を制御する一方、保温制御手段82による保
温動作中は、保温の経過時間を表示するようにLCD51
を制御する。このように、本実施例におけるLCD51
は、時刻計時手段85により計時される現在時刻を表示す
る時計表示手段としての機能と、残時間計時手段86によ
り計時される炊飯終了までの残時間を表示する残時間表
示手段としての機能とを兼用する時計表示器に相当する
ものである。
【0025】前記残時間計時手段86は、LCD51が炊飯
終了までの残時間を表示する上で必要な、基準となる最
長の炊飯所要時間を予め設定記憶している。この炊飯所
要時間は、炊飯開始直後にLCD51により初期の残時間
として表示されるが、実際には、室温が0〜5℃のとき
に電源電圧が80〜90Vの条件で最大炊飯量を炊飯した場
合の炊飯時間、すなわち、炊飯器の仕様から考えて実際
に起こり得る最長の炊飯時間を参考にして設定する。特
に本実施例では、メニュースイッチ60で選択される炊飯
コースに応じて、炊飯所要時間を例えば白米では60分,
かためでは55分,やわらかめでは70分,早炊きでは40
分,おかゆでは65分に設定してある。このように、炊飯
所要時間を炊飯コースに応じて個々に設定すれば、実際
の炊飯動作に即した適正な残時間表示を行なうことがで
きる。そして、例えばメニュースイッチ60で白米を選択
すると、炊飯制御手段81による白米炊飯が開始し、残時
間計時手段86は炊飯所要時間である60分から計時を開始
して、以後時間の経過に伴い1分単位に残時間を減算し
て計時動作を行なう。
【0026】87は、炊飯の進行状況に伴い、残時間計時
手段86で計時される炊飯終了までの残時間を短縮方向に
修正する残時間修正手段である。この残時間修正手段87
は、鍋温度センサ16や蓋温度センサ35からの温度情報な
どにより、実際の炊飯の進行状況が、前記炊飯所要時間
を基準として得られる仮想の炊飯の進行状況に比べて、
どの程度早くなっているのかを判断し、この判断結果に
基づいて最終的にLCD51で表示される残時間を修正す
るものである。つまり、本実施例における鍋温度センサ
16や蓋温度センサ35は、炊飯制御手段81による炊飯の進
行状況を検知する炊飯進行状況検知手段としての機能を
果たしている。また、残時間修正手段87により、LCD
51で表示される残時間を修正する代わりに、炊飯制御手
段81は前記実際の炊飯の進行状況に拘らず、沸騰継続後
のむらし時間を例えば13〜15分に固定して、鍋4内の被
炊飯物に対し十分なむらしを行なうように構成してあ
る。
【0027】表示制御手段84は、炊飯制御手段81による
炊飯開始以降に所定のスイッチ、例えば時計スイッチ55
を押すと、LCD51による炊飯終了までの残時間の表示
を、現在時刻の表示に切り替えるように構成してある。
この場合、時計スイッチ55を押した後、所定時間(例え
は10秒)が経過したら、自動的にLCD51が残時間表示
に戻るように構成してもよい。また、時計スイッチ55を
押すと、その間のみ現在時刻を表示し、時計スイッチ55
から指を離すと、元の残時間の表示に切り替わるように
構成してもよい。いずれにせよ、所定のスイッチを操作
すると、LCD51による炊飯終了までの残時間表示が、
一時的または継続的に現在時刻の表示に切り替わるよう
に構成する。
【0028】88は、炊飯器に供給される電源を監視し
て、停電発生および停電復帰を検知する停電検知手段で
ある。この停電検知手段88により炊飯動作中に停電発生
を検知すると、炊飯制御手段81および表示制御手段84は
停電発生時の状態を記憶する。炊飯制御手段81は、停電
が復帰すると、停電発生時に記憶した状態から炊飯を継
続する。一方、表示制御手段84は、停電復帰までの時間
が所定時間よりも短ければ(例えば、3分以内程度)、
残時間計時手段86により、電源が復帰した後、停電発生
時の残時間から継続してLCD51に残時間の表示を行な
わせる。しかし、停電復帰までの時間が所定時間よりも
長ければ(例えば、3分超過など)、電源が復帰して再
炊飯を行なった場合に正常に炊飯できなくなる場合があ
り、また、炊飯時間も大幅に変わることから、継続して
残時間を表示する意味が失われる。よって、表示制御手
段84は、LCD51による残時間の表示を止めさせ、時刻
計時御手段85で計時される現在時刻をLCD51で表示さ
せるか、さもなければ、LCD51の時間時刻表示部51a
にエラーを意味する「E」の文字形態を表示させ、少な
くとも炊飯動作中の停電発生前と異なる表示形態にて、
炊飯途中で停電があったことを知らせるように構成して
ある。
【0029】次に、図5〜図8に示す操作パネル27の表
示形態を参照しながら、上記構成における作用を説明す
る。切状態においては、時計の時刻合わせモードおよび
炊き上がり時刻設定モードを除いて、図5に示すよう
に、LCD51の時間時刻表示部51aおよび午前午後表示
部51bに、時計計時手段85で計時される時計時刻が表示
される。そして、切状態から炊飯制御手段81による炊飯
が開始すると、図6に示すように、炊飯行程であること
を示す炊飯表示LED52が点灯するとともに、LCD51
の時間時刻表示部51aおよび分後表示部51cに、残時間
計時手段86で計時される炊飯終了までの残時間が表示さ
れる。LCD51は、最初に白米の炊飯所要時間である60
分を表示し、以後時間の経過に従い、残時間計時手段86
が1分単位に減算する残時間を表示する。
【0030】炊飯は先ず、鍋4への誘導加熱の出力を比
較的弱くして、鍋4内の米の吸水を促進させるひたし炊
き行程から開始する。このとき、残時間修正手段87は、
炊飯開始時における鍋4の初期温度を検出し、また、所
定時間の加熱において、鍋4の温度の温度上昇率を検出
して、鍋4内の炊飯量を判定する。その結果、鍋4の初
期温度が高ければ残時間を短く、また、鍋4内の炊飯量
が少なければさらに残時間を短く修正し、これをLCD
51に表示させる。具体的には、炊飯開始10秒後に鍋温度
センサ16で検出される鍋4の温度を初期水温とし、その
後、加熱コイル6の出力を 500Wにして、鍋4を 170秒
加熱した後、この鍋4の加熱を 180秒停止する。そし
て、前記初期水温からの鍋4の温度上昇率を検出し、温
度上昇率が所定値よりも大きい場合には、鍋4内の炊飯
量が少ないものと判定する。この炊飯開始後6分が経過
した時点では、LCD51による残時間の表示は54分とな
っているが、ここで例えば初期水温が25℃と高めで、か
つ炊飯量が少ない(最小炊飯量に近い量)であると判定
した場合は、残時間計時手段86が計時する残時間を50分
に短縮して修正し、これをLCD51で表示する。なお、
残時間の修正は、ひたし炊き時に検出される初期水温と
炊飯量に応じて任意に設定すればよいが、残時間を短く
修正し過ぎないようにする。こうして、残時間を50分に
修正して、炊飯制御手段81による炊飯を継続するととも
に、LCD51は50分から時間の経過に従い、残時間計時
手段86が1分単位に減算する残時間を表示する。そし
て、所定時間の例えば9分間のひたし炊き加熱を行な
う。ひたし炊き行程では、鍋4内の水温が60℃以下で、
できるだけ高い温度になるように加熱を行なう。
【0031】ひたし炊き行程が終了すると、次に沸騰加
熱行程に移行する。この時点では、前記残時間修正時間
87により残時間を50分に修正した後、9分が経過してい
るので、LCD51は41分の残時間を表示している。沸騰
加熱行程では、最大の加熱量にて鍋4を強加熱する。そ
して、鍋温度センサ16により鍋4内の沸騰状態を検知す
る。この沸騰検知は、鍋4の温度上昇率が安定状態に近
付いたことを判定して行ない、例えば、鍋4の温度上昇
率が 180秒間で5℃以下(5℃以下/ 180秒)となった
ら、沸騰を検知する。なお、鍋温度センサ16ではなく、
蓋下面板33の裏面に備えた蓋温度センサ35により、蒸気
の発生を検出して沸騰を判定するようにしてもよい。
【0032】ところで、沸騰加熱開始から沸騰検知終了
までの時間を計測し、この時間が所定の基準時間よりも
短い場合は、鍋4内の被炊飯物に対する加熱量は少なく
てよいことになり、炊飯時間が短くてよいことが推定さ
れる。そこで、沸騰検知終了時点で、再度残時間の修正
を行なう。これは、例えば沸騰検知終了までの時間が基
準の15分に対して10分と短い場合は、ひたし炊き行程終
了時点での残時間41分から沸騰検知終了までに10分経過
しているので、沸騰検知終了時点の残時間は31分になっ
ていることになる。しかし、沸騰検知までの時間が短い
ので、残時間計時手段86で計時する残時間をここで25分
に短縮修正し、これをLCD51で表示する。
【0033】こうして沸騰検知が終了すると、次に炊飯
制御手段81は沸騰継続加熱行程を開始する。この沸騰継
続加熱行程では、先に判定を行なった炊飯量に基づい
て、予め設定した加熱量に減じた加熱が鍋4に対し行な
われる。このとき、LCD51は、25分から1分毎に減じ
た残時間を表示する。沸騰継続加熱中に、鍋温度センサ
16で検出される鍋4の温度が所定の炊き上げ温度、例え
ば10℃上昇したら、ドライアップ状態と判定して沸騰継
続加熱を中止し、次のむらし行程に移行する。むらし時
間は13〜15分に固定してあり、炊き上げ温度になった時
点で、残時間計時手段86で計時する残時間をむらし時間
に合わせて修正し、これをLCD51で表示する。また、
図7に示すように、むらし中は、炊飯表示LED52を点
滅させ、炊飯終了が近付いていることを使用者に知らせ
る。むらし行程が終了すると、炊飯制御手段81に代わり
保温制御手段82による保温が行なわれる。この時点で、
LCD51による残時間表示も終了し、LCD51は保温の
経過時間表示に切替わる。
【0034】上記炊飯中において、LCD51が炊飯開始
から炊飯終了までの残時間を表示しているときに、時計
スイッチ55を押すと、LCD51の表示は図5に示すよう
な時計時刻に切り替わる。この場合、時計スイッチ55を
押すのを止めると、LCD51は、図6または図7に示す
ような残時間の表示に戻る。
【0035】また、炊飯途中で停電が発生すると、炊飯
制御手段81および表示制御手段84は停電発生時の状態を
記憶する。そして、停電復帰までの時間が例えば3分以
内程度と短い場合は、図8に示すように、電源が復帰し
た後、停電発生時の残時間から継続して、LCD51の時
間時刻表示部51aおよび分後表示部51cに、残時間の表
示を行なわせるとともに、途中停電表示部51eにより途
中停電があった旨を表示する。一方、停電復帰までの時
間が例えば3分を超えて長い場合には、LCD51による
残時間の表示を止め、これに代わって、時計時刻あるい
はエラーを意味する「E」の文字形態をLCD51に表示
させる。
【0036】このように、炊飯終了までの時間を炊飯開
始からLCD51で表示するために、従来は炊飯時間が残
時間通りになるように沸騰継続後のむらし時間を調節し
ていたが、このような手法では、予め炊飯所要時間を長
めにして、通常の炊飯よりもむらしを長く設定してある
ため、実際のむらし時間が長くなり、ご飯をほぐすタイ
ミングがずれて炊き上がりが悪くなる要因となる。ま
た、炊飯量が少ない場合には、この悪化要因がさらに強
くなるため、ご飯粒どうしがくっつき、固まった状態と
なり、結果的に美味しいご飯を食することができなくな
る。
【0037】しかし、本実施例では、炊飯の進行に伴う
状況、例えば、初期水温,鍋4内の炊飯量,沸騰加熱開
始から沸騰検知終了までの時間などを考慮し、炊飯終了
までの残時間を残時間修正手段87で修正しながらLCD
51で表示するため、炊飯を行なっている状況に応じて炊
飯性能に悪影響が出ないように、つまり、ひたし時間が
必要以上に長くならないように残時間を修正して表示す
ることができる。
【0038】また、前記残時間修正手段87による残時間
の修正は、炊き上がりまでの時間を短くする方向に行な
われるので、炊飯開始時に表示した残時間よりも前に、
炊飯を終了させることができ、食事の時間までに炊飯が
終了しないなどの実用上の障害を取り除くことができ
る。
【0039】つまり、本実施例のように、被炊飯物を収
容する鍋4と、鍋4を加熱する加熱手段たる加熱コイル
6と、加熱コイル6を制御して炊飯動作を行なう炊飯制
御手段81と、炊飯制御手段81による炊飯開始以降から炊
飯終了までの残時間を計時する残時間計時手段86と、こ
の残時間計時手段86により計時される残時間を表示する
残時間表示手段たるLCD51と、炊飯の進行状況に伴い
残時間計時手段86で計時される残時間を短縮方向に修正
する残時間修正手段87とを備えることにより、炊飯終了
までの残時間を適正に表示しながら、ひたし時間が長く
なることによる炊飯性能の悪化を防止できるとともに、
炊飯開始直後に表示した残時間に炊飯を終了させること
が可能になる。
【0040】ところで、低電圧や低室温あるいは低水温
の場合には、炊飯時間が通常より長くなり、炊飯開始時
に表示した残時間で炊飯が終了しなくなる。これを使用
者の立場になって考えると、炊飯を行なう最初に表示し
た残時間よりも、実際の炊き上がりが遅れる場合は、予
定した時刻にご飯が炊けていないことになり、例えば食
事の時刻が間に合わなくなるなどの実用上の障害が多く
発生する。しかし、本実施例では、炊飯時間が長くなる
要因、つまり室温が0〜5℃の低温時に、80〜90Vの低
電圧にて最大炊飯量を炊飯した場合の炊飯時間を基準に
して、残時間計時手段86が残時間を計時するので、この
最長の炊飯所要時間が炊飯開始直後にLCD51で最初の
残時間として表示される。このため、最初に表示される
残時間から遅れてご飯が炊き上がることは殆どなく、逆
に前記残時間修正手段87による残時間の修正は、炊き上
がりまでの時間を短くする方向に行なわれるので、炊飯
開始時に表示した残時間よりも前に、炊飯を確実に終了
させることができ、食事の時間までに炊飯が終了しない
などの実用上の障害を一層確実に取り除くことができ
る。
【0041】つまり、最長の炊飯所要時間を基準にし
て、炊飯制御手段81による炊飯開始以降から炊飯終了ま
での残時間を計時するように残時間計時手段86を構成す
れば、炊飯開始時に表示した残時間よりも前に、炊飯を
確実に終了させることが可能になる。
【0042】なお、万一鍋4内の水量が所定量より多か
ったりして、炊飯時間が炊飯直後にLCD51で表示され
た残時間よりも遅れる場合には、次のように処理する。
むらしの時間は13〜15分に固定されているので、仮にむ
らし時間を15分に設定した場合について説明すると、最
初にLCD51で表示する残時間は60分であるので、炊飯
開始から45分経過した時点でむらしになっていなけば、
確実に残時間よりも対上がりが遅れることになる。よっ
て、炊飯開始から45分経過した時点で炊き上げ検知がな
されていなかった場合は、LCD51による残時間の表示
を消灯する。こうして、残時間の表示を行なわないまま
炊飯を継続し、炊き上げを検知しむらしに移行したら、
むらし時間である15分を残時間としてLCD51で表示す
る。このように、何等かの表示形態で炊飯時間が予定よ
りも長くなることを表示すればよい。
【0043】また、本実施例では、炊飯中にLCD51が
炊飯終了までの残時間を表示しているときに時計スイッ
チ55を操作すると、LCD51の表示が一時的または継続
的に時計時刻に切り替わる。したがって、使用者は炊飯
の途中で時計の時刻を容易に確認することができ、使い
勝手が向上する。これは、時計時刻を計時する時刻計時
手段85と、この時刻計時手段85により計時される時計時
刻を表示する時刻表示手段および残時間表示手段を兼用
する時計表示器としてのLCD51とを備え、炊飯制御手
段81による炊飯開始以降は、LCD51による時計時刻の
表示を炊飯終了までの残時間の表示に切り替える一方、
所定のスイッチすなわち時計スイッチ55の操作がある
と、LCD51による炊飯終了までの残時間の表示を、一
時的または継続的に時計時刻の表示に切り替えるように
構成することで達成される。
【0044】さらに、本実施例では、炊飯制御手段81に
よる炊飯動作中に停電検知手段88が停電発生を検知し、
次にこの停電検知手段88が停電復帰を検知して炊飯を再
開した場合、LCD51は炊飯終了までの残時間表示を中
止し、炊飯動作中の停電発生前と異なる表示状態にて表
示を行なうように構成してある。したがって、使用者は
炊飯の途中で発生した停電が原因で、炊き上がりが遅れ
ることや炊き上がりが悪くなることを、表示形態の違い
により直ちに理解でき、炊き上がりの不満を解消するこ
とが可能になる。
【0045】次に、本実施例におけるその他の作用,効
果を、図2に基づき説明する。本実施例では、鍋収容部
9の側面下部および底面を一体に成形した電気絶縁樹脂
材料にて内枠5を形成し、また、内枠5の外面には、内
枠5を射出成形するときに加熱コイル6が内枠5に埋設
されるインサート成形にて固定される構成になってい
る。したがって、加熱コイル6の取付け寸法精度が良好
で、また、確実に加熱コイル6を内枠5に固定すること
ができる。また、内枠5の上端は、炊飯器本体1の外殻
を形成する外枠2の外枠枠部7から垂下した外枠端部8
と嵌合してあり、内枠5と外枠端部8とにより鍋収容部
9の全体を形成する構造となっている。このため、内枠
5の側面を形成する別の内枠側面部材を、外枠2と内枠
5との間に設けたものに比べて、外枠2と内枠5との間
に介在部品が存在しないので、中間に介在する部品寸法
のばらつきや取付け部の嵌合寸法のばらつきがなくな
り、外枠2と内枠5との取付け寸法精度が安定する。ま
た、内枠5の底外面から外側面下部にかけて、加熱コイ
ル6を連続的に連なる一重の螺旋状に形成することで、
射出成形時に単一の螺旋部だけを型内にセットするだけ
でよくなり、加熱コイル6を取付け固定する際の製作が
簡単になる他、寸法精度が安定する。
【0046】一方、加熱コイル6の外側に備えたフェラ
イト部材22は、絶縁性に優れた部材で構成することが好
ましい。これにより、万一内枠5の底部外面にねじ止め
固定されたフェライト部材22が、炊飯器本体1内部で脱
落して基板21上に落下した場合でも、回路のショートを
防止でき、故障や回路の短絡が回避できる効果が得られ
る。また、基板21の下側は底板3で覆われているが、こ
の底板3は、炊飯器本体1の外殻を形成する外枠2の下
端に嵌合し固定される。つまり、鍋収容部9は外枠2と
内枠5の二部品で構成されるとともに、炊飯器本体1の
筐体は、外枠2と内枠5および底板3の三部品で構成さ
れることになるため、外枠2と外枠5との間に別の内枠
側面部材を備えたものに比べて、部品点数が少なく、構
造が簡素化する効果が有る。
【0047】ところで、鍋を加熱コイルで電磁誘導加熱
し、炊飯と保温を行なう従来のIH式ジャー炊飯器にお
いては、鍋を収容する内枠の底面部材を、ガラス繊維入
りのポリエチレンテレフタレート樹脂やガラス繊維入り
ポリアミド樹脂などの電気絶縁樹脂材料にて、鍋の底面
と側面下部に対向するように形成し、この内枠底面部材
の外側に、ポリウレタン樹脂などで被覆したリッツ銅線
などからなる加熱コイルをシリコーン樹脂の接着剤で接
着固定したり、電気絶縁樹脂材料で形成したコイルカバ
ーを加熱コイルの上から内枠外底面に固定したりして、
加熱コイルを内枠底面部材の外側に装着している。
【0048】こうした構成では、加熱コイルと内枠底部
との距離寸法の管理が製造上重要で、接着剤の塗布量が
ばらついたり、コイルカバーと内枠との嵌合寸法がばら
つくと、加熱コイルの取付け位置にばらつきが生じて、
鍋と加熱コイルとの距離のばらつきによって、加熱特性
が不安定になる問題を生じる。また、製品を包装した状
態で輸送中に落下した場合の衝撃や、使用中の熱ストレ
スによる電気絶縁樹脂材料の膨脹収縮により、接着剤が
剥がれたり、コイルカバーの止めねじが緩んだりする
と、炊飯時において加熱コイルの振動により異常音が発
生する。
【0049】このような問題点に対し、本実施例では、
鍋収容部9の側面下部および底面を電気絶縁樹脂材料に
て一体に形成し、この鍋収容部9の外底面に鍋4を電磁
誘導加熱する加熱コイル6を埋設状態に固定してある。
したがって、従来のような加熱コイルと内枠底部の寸法
距離が、接着剤の塗布量のばらつきや、コイルカバーと
内枠との嵌合寸法のばらつきにより左右されることがな
く、鍋4と加熱コイル6との距離が安定し、加熱特性が
安定する。これにより、加熱コイル6と内枠5との寸法
管理が容易となる。また、加熱コイル6は内枠5内に埋
設状態で固定されているため、加熱コイル6の取付けガ
タがなくなり、炊飯時に加熱コイル6の振動による音の
発生を防止できる。さらに、製品を包装した状態で輸送
中に落下した場合の衝撃や、使用中の熱ストレスによる
電気絶縁樹脂材料の膨脹収縮により、コイルカバー22の
止めねじが緩んだりしても、加熱コイル6の振動が異常
音となって発生することはなく、また、加熱コイル6が
内枠5の底部から脱落する虞れもない。しかも、鍋収容
部9の筐体構成は、外枠2と内枠5の二部品であるた
め、組立て寸法のばらつきが少なくなり、組立て時にお
ける寸法管理を容易にすることが可能になる。
【0050】つまり、鍋4を収容する鍋収容部9の主要
筐体を、この鍋収容部9の側面下部と底面とを一体に成
形した電気絶縁樹脂製の内枠5と、炊飯器本体の外表面
と鍋収容部の側面上部とを一体に成形した電気絶縁樹脂
製の外枠2との二部品で構成し、鍋4を電磁誘導加熱す
る加熱コイル6を内枠5に埋設状態に固定することによ
って、加熱コイル6と内枠5との固定寸法を確実なもの
とし、製造性を向上させるとともに、加熱コイル6の振
動による異常音の発生を防止することが可能になる。ま
た、外枠2と内枠5だけで鍋収容部9の主要筐体を構成
することで、組立て寸法のばらつきを少なくして、組立
て時の寸法管理を容易にすることが可能になる。
【0051】ところで、従来のIH式ジャー炊飯器にあ
っては、万一加熱コイルが内枠底部から脱落した場合、
加熱コイルへ所定の高周波電流を供給する加熱制御部品
などを備えた基板に、加熱コイルが接触することを避け
るために、加熱コイルと基板との距離を大きく確保した
り、加熱コイルと基板との間に絶縁部材を備えたりして
いるが、炊飯器本体の全体高さを高くする必要が生じて
くる。また、基板を加熱コイルの下側に配置しないよう
にすることも考えられるが、この場合は、内枠の側部に
基板が配置されるため、炊飯器本体の横幅や奥行きが大
きくなる欠点を生じる。
【0052】しかし、本実施例においては、加熱コイル
6が内枠5に埋設状態に固定されているので、加熱コイ
ル6が内枠5の底部から脱落しない。このため、鍋収容
部9の外底面の下方に、加熱コイル6へ所定の高周波電
流を供給する加熱制御部品を備えた基板21を配設して
も、基板21に加熱コイル6が接触する不具合を防止でき
る。しかも、加熱コイル6と基板21の距離を長く確保す
る必要がなく、炊飯器本体1の高さを低くすることがで
きる。
【0053】つまり、上記構成において、鍋収容部9の
外底面の下方に、加熱コイル6へ所定の高周波電流を供
給する加熱制御部品を備えた基板21を配設すれば、基板
21に加熱コイル6が接触せず、炊飯器本体1の高さを極
力低くすることができる。
【0054】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。
【0055】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の炊飯器は、被炊
飯物を収容する鍋と、この鍋を加熱する加熱手段と、前
記加熱手段を制御して炊飯動作を行なう炊飯制御手段
と、前記炊飯制御手段による炊飯開始以降から炊飯終了
までの残時間を計時する残時間計時手段と、前記残時間
計時手段により計時される残時間を表示する残時間表示
手段と、炊飯の進行状況に伴い前記残時間計時手段で計
時される残時間を短縮方向に修正する残時間修正手段と
を備えたものであり、炊飯終了までの残時間を適正に表
示しながら、ひたし時間が長くなることによる炊飯性能
の悪化を防止でき、また、炊飯開始直後に表示した残時
間よりも前に、炊飯を終了させることが可能になる。
【0056】また、本発明の請求項2記載の炊飯器は、
請求項1の構成に加えて、前記残時間計時手段が、最長
の炊飯所要時間を基準にして前記炊飯制御手段による炊
飯開始以降から炊飯終了までの残時間を計時するもので
あることを特徴とし、請求項1の作用,効果のみなら
ず、炊飯開始時に表示した残時間よりも前に、炊飯を確
実に終了させることが可能になる。
【0057】また、本発明の請求項3記載の炊飯器は、
請求項1の構成に加えて、時計時刻を計時する時刻計時
手段と、この時刻計時手段により計時される時計時刻を
表示する時刻表示手段および前記残時間表示手段を兼用
する時計表示器とを備え、前記炊飯制御手段による炊飯
開始以降は、前記時計表示器による時計時刻の表示を炊
飯終了までの残時間の表示に切り替える一方、所定のス
イッチ操作があると、該時計表示器による炊飯終了まで
の残時間の表示を、一時的または継続的に時計時刻の表
示に切り替えるように構成したものであり、請求項1の
作用,効果のみならず、使用者は炊飯の途中で時計の時
刻を容易に確認することができ、使い勝手が向上する。
【0058】また、本発明の請求項4記載の炊飯器は、
請求項1の構成に加えて、停電発生および停電復帰を検
知する停電検知手段を備え、前記炊飯制御手段による炊
飯動作中に前記停電検知手段が停電発生を検知し、その
後この停電検知手段が停電復帰を検知して炊飯動作を再
開した場合には、前記残時間表示手段は炊飯終了までの
残時間表示を中止し、炊飯動作中の停電発生前と異なる
表示形態にて表示を行なうように構成したものであり、
使用者は炊飯の途中で発生した停電が原因で、炊き上が
りが遅れることや炊き上がりが悪くなることを直ちに理
解でき、炊き上がりの不満を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炊飯器の一実施例を示す炊飯器の機能
構成を表わしたブロック図である。
【図2】同上炊飯器全体の断面図である。
【図3】同上操作パネルの正面図である。
【図4】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図5】同上時計時刻を表示している状態の操作パネル
の正面図である。
【図6】同上炊飯開始直後の残時間を表示している状態
の操作パネルの正面図である。
【図7】同上むらし中の残時間を表示している状態の操
作パネルの正面図である。
【図8】同上炊飯中に停電が発生した後の状態を示す操
作パネルの正面図である。
【符号の説明】
4 鍋 6 加熱コイル(加熱手段) 51 LCD(残時間表示手段,残時間表示手段,時計表
示器) 55 時計スイッチ(スイッチ) 81 炊飯制御手段 85 時刻計時手段 86 残時間計時手段 87 残時間修正手段 88 停電検知手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被炊飯物を収容する鍋と、この鍋を加熱
    する加熱手段と、前記加熱手段を制御して炊飯動作を行
    なう炊飯制御手段と、前記炊飯制御手段による炊飯開始
    以降から炊飯終了までの残時間を計時する残時間計時手
    段と、前記残時間計時手段により計時される残時間を表
    示する残時間表示手段と、炊飯の進行状況に伴い前記残
    時間計時手段で計時される残時間を短縮方向に修正する
    残時間修正手段とを備えたことを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記残時間計時手段は、最長の炊飯所要
    時間を基準にして前記炊飯制御手段による炊飯開始以降
    から炊飯終了までの残時間を計時するものであることを
    特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 時計時刻を計時する時刻計時手段と、こ
    の時刻計時手段により計時される時計時刻を表示する時
    刻表示手段および前記残時間表示手段を兼用する時計表
    示器とを備え、前記炊飯制御手段による炊飯開始以降
    は、前記時計表示器による時計時刻の表示を炊飯終了ま
    での残時間の表示に切り替える一方、所定のスイッチ操
    作があると、該時計表示器による炊飯終了までの残時間
    の表示を、一時的または継続的に時計時刻の表示に切り
    替えるように構成したことを特徴とする請求項1記載の
    炊飯器。
  4. 【請求項4】 停電発生および停電復帰を検知する停電
    検知手段を備え、前記炊飯制御手段による炊飯動作中に
    前記停電検知手段が停電発生を検知し、その後この停電
    検知手段が停電復帰を検知して炊飯動作を再開した場合
    には、前記残時間表示手段は炊飯終了までの残時間表示
    を中止し、炊飯動作中の停電発生前と異なる表示形態に
    て表示を行なうように構成したことを特徴とする請求項
    1記載の炊飯器。
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