JP2005124719A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の炊飯器は上面が開口した本体と、本体内に着脱自在に収納される鍋と、本体を開閉自在に覆う蓋と、鍋を加熱する加熱手段と、鍋と鍋に入れられた調理物との総重量を検知する重量検知手段と、書き換え可能な不揮発性メモリを有し、少なくとも、鍋を本体に収納しない状態での重量検知手段の第1の出力信号と、鍋を本体に収納した状態での重量検知手段の第2の出力信号とを重量算出用パラメータとして記憶する記憶部と、第1のタイミングで入力した重量検知手段の出力信号に基づいて記憶部に記憶された重量算出用パラメータを更新し、第2のタイミングで入力した重量検知手段の出力信号と重量算出用パラメータとに基づき調理物の重量を算出し、調理物の重量に応じて加熱手段への通電率及び/又は通電量を制御する制御部とを有する。
【選択図】図1
Description
しかし、加熱時の鍋の温度上昇速度から炊飯量を判定する場合、温度が所定値に達して炊飯量が判定されるまでは、火力制御が不可能である。従って、炊飯量が少ない場合に、吸水が十分に行われる前に水が沸騰し、米に芯が残ってご飯が硬くなった。ユーザが炊飯/保温量を指示する場合、ユーザにとって炊飯/保温手順が煩雑であるという問題があった。
一般に、重量検知手段の出力レベル及び出力感度は製品毎にばらつく。このため従来は、重量検知手段の出力信号から調理物の重量を精度良く算出するため、炊飯器の組み立て後に重量検知手段の出力レベル及び出力感度を所定の範囲内に収める機械的・電気的な調整を行う必要があった。従来例2の炊飯器はその製造工程において、重量検知手段の出力レベル及び出力感度を機械的・電気的に調整する工程が必要なため、量産に適しておらず、高価だった。
更に、重量検知手段はバネなどの機械的な要素によって構成されているので、経年変化、室温等によって検知精度が低下する。従来例2の炊飯器は、重量検知手段の検知精度が低下した場合に炊飯量を誤って判定してしまい、おいしいご飯が炊けないという課題があった。
しかし、一般に鍋の重量は板厚のバラツキなどにより製品毎に異なるため、従来例3の炊飯器が算出する調理物の重量には鍋の重量のバラツキが誤差として含まれていた。更に、重量検知手段の出力レベル及び出力感度は製品毎にばらつくが、従来例3の炊飯器は出力感度は全ての製品で一定の値であると仮定していた。従って、従来例3の炊飯器は正確に調理物の重量を算出できないことがあった。
製造時に重量検知手段の出力レベル及び出力感度を機械的・電気的に調整する工程を必要としない、量産に適した安価な炊飯器を提供することを目的とする。
消費電力が実効的に少ない炊飯器を提供することを目的とする。
本発明の炊飯器は、製造工程に重量算出用パラメータを記憶部に書き込む簡単な工程を挿入するだけで製造できる。本発明の炊飯器は、重量検知手段の出力レベル及び出力感度を機械的・電気的に調整する工程を必要としないので、安価に量産でき、且つ高い重量測定精度を有する。本発明の炊飯器は、経時変化しにくく、周囲温度等の環境の影響を受けにくく安定した重量測定精度を有する。
「重量算出用パラメータ」とは、重量検知手段の出力信号と荷重との関係を表すパラメータである。「鍋を本体に収納した状態」では、鍋は空であっても、既知の重さの重りが鍋に入っていても良い。本発明の炊飯器は重量算出パラメータとして、鍋を本体に収納しない状態での第1の出力信号のみならず、鍋を本体に収納した状態での第2の出力信号をも記憶部に記憶しているので、重量検知手段の出力感度及び鍋の重量が製品毎にばらついていても正確に調理物の重量を算出できる。炊飯開始前に鍋の中の調理物(米と水)の重量(炊飯量)を算出できるので、炊飯量に応じた火力制御が炊飯開始時から可能であり、おいしいご飯を炊くことができる。
鍋の重量と、重量検知手段の出力レベル及び出力感度とは、製品毎にバラツキがある。本発明の炊飯器の典型的な製造工程においては、面倒な重量検知手段の感度調整作業をすることなく(又は極めて簡単な確認、調整作業だけで)、第2の出力信号及び第3の出力信号を各炊飯器の記憶部に記憶させる。これにより、被加熱物の重量を算出する式(典型的には1次式)の個々の炊飯器の特性に応じた係数を算出できる。本発明により、各炊飯器の諸特性がばらついても、被加熱物の重量を正確に計算できる。
空の鍋(又は第1の荷重を含む鍋)を収納部に収納した状態での第1の出力信号と、鍋と第2の荷重(好ましくは炊飯器が炊飯可能な最大量の調理物の重量に相当する荷重。第2の荷重は第1の荷重と異なる値である。)とを収納部に収納した状態での第2の出力信号と、を記憶部に記憶する。これにより、鍋の重量と、重量検知手段の出力レベル及び出力感度とが製品毎にばらついていても正確に調理物の重量を算出できる。炊飯開始前に鍋の中の調理物(米と水)の重量(炊飯量)を算出できるので、炊飯量に応じた火力制御が炊飯開始時から可能であり、おいしいご飯を炊くことができる。
本発明の炊飯器は、製造工程に重量算出用パラメータを記憶部に書き込む簡単な工程を挿入するだけで製造できる。本発明の炊飯器は、重量検知手段の出力レベル及び出力感度を機械的・電気的に調整する工程を必要としないので、安価に量産でき、且つ高い重量測定精度を有する。
ユーザが鍋を収納部から取り出す毎に、重量検知手段のゼロ点補正が自動的に行われる。例えば、一般に炊飯器のユーザは、炊飯前に鍋を収納部から取り出し、調理物を鍋に入れ、その鍋を収納部に戻し、蓋を閉める動作を行う。従って、炊飯の直前に重量算出用パラメータが自動的に更新される(ゼロ点補正が行われる)。好ましくは、各重量算出用パラメータにゼロ点補正値を加算(又は減算)して、補正する。
本発明の炊飯器は、蓋が閉まる直前の重量検知手段の出力信号から調理物の量を自動的に算出する。例えば、炊飯開始時又は保温開始時に自動的に炊飯量又は保温量を算出する。本発明の炊飯器は、ユーザに特殊な操作を強いることなく調理物の重量を算出し、その重量に応じた加熱制御を行う。
本発明の炊飯器は、蓋が開いた時からその後初めて蓋が閉じた時まで調理物の重量を算出する。例えば、ユーザがご飯をよそうために蓋を開けた時から、ご飯をよそい終わって蓋を閉じた時まで、保温量を算出する。蓋を閉じる直前の保温量を使用して適切な保温制御を行うことができる。必要以上に重量検知手段に通電されず、無駄な電力を消費しない。
本発明の炊飯器は、鍋が取り出された時又は鍋を収納した時からその後初めて蓋が閉じた時まで調理物の重量を算出する。例えば、ユーザが米と水を鍋に入れるために鍋を取り出して鍋を炊飯器に戻した時から、炊飯を開始するために蓋を閉じた時まで、重量を検知する。必要以上に重量検知手段に通電されず、無駄な電力を消費しない。
炊飯器が、動揺が激しい場所に設置されているなどの原因により、重量検知手段の出力信号の大きさが所定の閾値以上にばらついたり、異常な値になる場合がある。このような場合、本発明の炊飯器は、ユーザが入力した炊飯量又は加熱時の鍋の温度上昇速度から調理物の重量を推定し炊飯を実行するので、最適な条件ではないもののご飯を炊くことができる。
製造時に重量検知手段の出力レベル及び出力感度を機械的・電気的に調整する工程を必要としない、量産に適した安価な炊飯器を実現できるという効果を奏する。
本発明の炊飯器は、消費電力が実効的に少なく、安定して高い精度で調理物の重量を算出して、炊飯量及び保温量によらず常においしいご飯を提供できるという効果を奏する。
本発明の炊飯器は、消費電力が実効的に少ないという有利な効果を奏する。
図1〜図8を用いて、本発明の実施の形態の炊飯器を説明する。
始めに、図1及び図2を用いて実施の形態の炊飯器の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態の炊飯器の一部切欠した側面図である。破断部分に断面図を示す。図面を簡潔にするために、電気的接続のためのリード線等は省略してある。図1において、10は炊飯器のボディ(本体)である。ボディ10には、その上面を覆う蓋20が開閉自在に設置されている。ボディ10の収納部30は、上方の上枠32と下方のコイルベース31とから構成される。収納部30は、磁性体製の鍋12を着脱自在に収納する。コイルベース31の鍋12底部に対向する部分に、鍋12を誘導加熱する加熱コイル13が配設される。14は、回路基板である。回路基板14にはマイクロコンピュータ、入力回路、出力回路、書き換え可能な不揮発性メモリ(図示しない。例えばフラッシュメモリ)が搭載されている。実施の形態の炊飯器は後述する方法で、鍋12を誘導加熱し、鍋12内の調理物19を加熱調理する。調理物19は、炊飯前の米と水又は炊き上がったご飯等である。実施の形態の炊飯器は図示しない電源コードを有し、電源コードから商用電源が供給された時に「電源ON」の状態になる。
15は、コイルベース31の底部に配設され、鍋12の温度を検知する温度検知手段である。温度検知手段15は、鍋12が収納部30に収納されると鍋12の底の中央部に当接し、鍋12の温度を検知する。
16は、鍋12が収納部30に収納されているか否かを検知する、鍋検知手段である。鍋検知手段16は、ボディ10に剛体接続されたマイクロスイッチで構成される。鍋12が収納部30に収納されると、温度検知手段15の底に設けた突起部がマイクロスイッチを押下し、鍋検知手段16はON信号を出力する。
21は、蓋20の開閉を検知する蓋開閉検知手段である。蓋開閉検知手段21はボディ10に設けられ、マイクロスイッチから構成される。蓋20が閉じると蓋20のヒンジ部がマイクロスイッチを押下し、蓋開閉検知手段21はON信号を出力する。
鍋検知手段16及び蓋開閉検知手段21は、炊飯器の電源が入っている状態では常に動作しており、ON信号又はOFF信号を出力している。
温度検知手段15、鍋検知手段16、蓋開閉検知手段21及び重量検知手段40からの電気信号は、それぞれ回路基板14に入力される。
〔工場から出荷する前の炊飯器の動作〕
本発明の実施の形態の炊飯器を工場で組み立てた後、出荷する前の動作を説明する。組み立て後、電源を入れる(炊飯器に商用電源を供給する)。そして、鍋12を収納部30から取り外した状態(ロードセル18に支持部17のみが載っている状態)で、操作部50の計測スイッチ57と炊飯スイッチ51を同時に押す。この時のロードセル18にかかる荷重の大きさをW1とする。ロードセルON/OFF制御部302は、ロードセル18への通電を開始する。ゼロ点補正部303は、ロードセル18の出力信号(ひずみゲージの抵抗変化に基づくブリッジ回路の出力信号)を入力する。所定時間(例えば3秒)経過後、ロードセルON/OFF制御部302は、ロードセル18への通電を終了する。ゼロ点補正部303は、ロードセル18への通電終了時の、ロードセル18の出力信号の大きさS1を記憶部320に書き込む。以下、鍋12を収納部30から取り外した状態でのロードセル18の出力信号を、「ゼロ点測定値」と言う。ゼロ点測定値は、鍋12及び炊飯器重量の製造バラツキ等によって、様々な値をとる。
図4は、ロードセルへの荷重の大きさとロードセルの出力信号の大きさとの関係を示す図である。ロードセル18の出力信号の大きさは、ロードセル18への荷重の一次関数で表せる。図4において401は、実施の形態の炊飯器を出荷する前に得られた、ロードセル18への荷重の大きさとロードセル18の出力信号の大きさとの関係を表す直線である。ロードセル18の出力信号の大きさがSの時、鍋12の中の調理物19の重量Wは、
W=Wmax×(S−S2)/(S3−S2) (1)
となる。ただし、Wmaxは、調理物19の最大重量(=W3−W2)であり、既知の量である。鍋12の重量(=W2−W1)は、製品毎にばらつくが、式(1)は鍋12の重量を含まないので、正確に調理物19の重量を算出できる。
本発明の実施の形態の炊飯器は、不揮発性メモリである記憶部320に、重量算出用パラメータ321を書き込むので、ロードセル18の出力信号Sから式(1)のみを用いて調理物19の重量を算出できる。本発明の実施の形態の炊飯器は出荷前に、ゼロ点測定値を所定の範囲内に収めるための回路調整を行う必要が無い。
ここで、S2−S1は鍋12の重量となるため、鍋12の重量バラツキを記録することとなり、測定精度が向上する。
本発明の実施の形態の炊飯器の、鍋を収納部から取り出した時の動作を説明する。重量検知手段40は機械的な要素によって構成されるため、経年変化、室温、炊飯器の設置場所の傾斜等によって検知精度が低下する。即ち、重量算出用パラメータ321が変化する。本発明の実施の形態の炊飯器は、収納部30から鍋12が取り出された時に、重量算出用パラメータ321を更新する。図5は、本発明の実施の形態の炊飯器の、重量算出用パラメータの更新方法のフローチャートである。
ロードセル18は、所定の時間しか(ステップ503〜ステップ505の間)通電されないので、実施の形態の炊飯器は無駄に電力を消費しない。
鍋12が取り出されてから所定時間経過した後のロードセル18の出力信号からゼロ点補正値SEを算出した(ステップ506)。これに替え、鍋12が取り出されてからロードセル18の出力信号が安定した後の、一定時間内の出力信号を使用して(例えば、平均して)ゼロ点補正値SEを算出しても良い。
本発明の実施の形態の炊飯器の炊飯時の動作を説明する。図6は、本発明の実施の形態の炊飯器の炊飯開始時の重量測定方法のフローチャートである。
ステップ601で、炊飯器の電源を入れる。炊飯器の電源が入ると、鍋検知手段16及び蓋開閉検知手段21は動作を開始する。鍋検知手段16は収納部30に鍋12が有るか否かの信号を、制御手段300に出力する。重量算出部301は、鍋12が収納部30に無い状態から有る状態に変化したか否か(鍋12が収納部30に収納されたか否か)を判断する(ステップ602)。鍋12が収納部30に収納された時、重量算出部301はロードセルON/OFF制御部302に、ロードセル18への通電指令を送信する。ロードセルON/OFF制御部302は、ロードセル18への通電を開始する(ステップ603)。重量算出部301は、ロードセル18の出力信号(Sc)を入力する(ステップ604)。重量算出部301は、蓋開閉検知手段21の信号から、蓋20が開いている状態から閉じたか否かを判断する(ステップ605)。蓋20が閉じたことを検知すると、重量算出部301はロードセルON/OFF制御部302に、ロードセル18への通電終了指令を送信する。ロードセルON/OFF制御部302はロードセル18への通電を終了する(ステップ606)。
炊飯工程は、時間順に前炊き、炊き上げ、沸騰維持、追い炊き、蒸らしに大分される。前炊き工程において、鍋12の温度が米の吸水に適した温度(50℃)になるまで鍋内の米と水を加熱し、米に吸水させる。次に、炊き上げ工程において、鍋12の温度が所定値(100℃)になるまで鍋12を所定の熱量で加熱する。従来例においては、この時の温度上昇速度によって、炊飯量を判定した。沸騰維持工程において、鍋12の水が無くなり、鍋12の温度が100℃を超えた所定値になるまで、米と水を加熱する。最後に蒸らし工程において、一定時間の間に複数回、炊飯量に応じた加熱(追い炊き)と加熱の停止を繰り返す。
ロードセル18は、所定の時間しか(ステップ603〜ステップ606の間)通電されないので、実施の形態の炊飯器は無駄に電力を消費しない。
なお、炊飯量に応じて前炊き時の温度ではなく、前炊きの時間を変える制御方法としても良い。
鍋12が収納部30に収納された時(ステップ602)に、ロードセル18への通電を開始する制御方法としたが、これに替え、鍋12が収納部30から取り出された時に、ロードセル18への通電を開始する制御方法としても良い。
蓋20が閉じる直前のロードセル18の出力信号Scから調理物19の重量Wcを算出(ステップ607)する制御方法としたが、これに替え、蓋20が閉じる前の所定時間内のロードセル18の出力信号を使用して(例えば、平均値を計算して)調理物19の重量Wcを算出する制御方法としても良い。所定時間内の重量Wcの値が所定の閾値を越えて変化する場合は、測定に外乱が加わっていると判断し、測定値を採用しない。この場合、実施の形態の炊飯器は、炊き上げ工程において従来例の炊飯器と同様の方法により炊飯量を判定する。
本発明の実施の形態の炊飯器の保温時の動作を説明する。図8は、本発明の実施の形態の炊飯器の保温時の重量測定方法のフローチャートである。炊飯工程終了後、本発明の実施の形態の炊飯器は、ご飯を保温する。
蓋開閉検知手段21は蓋20が開いているか閉じているかの信号を、制御手段300に出力する。重量算出部301は、蓋20が閉じた状態から開いた状態に変化したか否かを判断する(ステップ801)。蓋20が開いた時(例えば、ユーザがご飯をよそうために蓋20を開けた時)、重量算出部301はロードセルON/OFF制御部302に、ロードセル18への通電指令を送信する。ロードセルON/OFF制御部302は、ロードセル18への通電を開始する(ステップ802)。重量算出部301は、ロードセル18の出力信号(Sh)を入力する(ステップ803)。重量算出部302は、重量算出用パラメータ321を読み込み、ロードセル18の出力信号Shから保温量Whを算出する(ステップ804)。重量算出部301は、蓋開閉検知手段21の信号から、蓋20が開いている状態から閉じたか否かを判断する(ステップ805)。蓋20が閉じたことを検知すると(例えば、ユーザがご飯をよそうのを止めて蓋20を閉めた時)、重量算出部301はロードセルON/OFF制御部302に、ロードセル18への通電終了指令を送信する。ロードセルON/OFF制御部302はロードセル18への通電を終了する(ステップ806)。
保温工程において、実施の形態の炊飯器は、温度検知手段15が検出した鍋12の温度を60℃に制御しご飯の黄変を防止する低温加熱制御と、75℃に制御しご飯を殺菌する高温加熱制御とを所定の時間ずつ繰り返す。実施の形態の炊飯器は、保温するご飯の量(Wh)が少ないほど、高温加熱制御を行う時間を短くし、ご飯を加熱しすぎることを防ぐ。従って、保温量によらずご飯の食味を保った保温ができる。
保温量Whの算出のために、ユーザは特殊な操作を行う必要が全く無い。
なお、蓋20が閉じる直前に算出した保温量Whを、保温量として加熱制御に使用する制御方法としたが、これに替え、蓋20が閉じる前の所定時間内の保温量Whの値を使用して(例えば、平均値を計算して)加熱制御に使用する制御方法としても良い。所定時間内の保温量Whの値が所定の閾値を越えて変化する場合は、測定に外乱が加わっていると判断し、測定値を採用しない。
実施の形態の構成に代えて、記憶部320に重量算出用パラメータ321として、既知の荷重(W2、W3)に対するロードセル18の出力信号(S2、S3)を記憶する構成としても良い。空の鍋12(又は第1の荷重を含む鍋12)を収納部30に収納した状態での出力信号S2と、鍋12と第2の荷重(好ましくは炊飯器が炊飯可能な最大量の調理物の重量に相当する荷重。第2の荷重は第1の荷重と異なる値である。)とを収納部30に収納した状態での出力信号S3と、を記憶部320に記憶する。これにより、鍋12の重量と、重量検知手段40の出力レベル及び出力感度とが製品毎にばらついていても正確に調理物19の重量を算出できる。
ユーザが空の鍋12を収納部30に入れ、計測スイッチ57と保温スイッチ52とを同時に操作すれば、重量算出用パラメータ321の1つであるS2を更新できるので、炊飯量の算出精度が向上する。
12 鍋
13 加熱コイル
14 回路基板
15 温度検知手段
16 鍋検知手段
17 支持部
18 ロードセル
19 調理物
20 蓋
21 蓋開閉検知手段
30 収納部
31 コイルベース
32 上枠
40 重量検知手段
50 操作部
51 炊飯スイッチ
52 保温スイッチ
53 取消しスイッチ
54 予約スイッチ
55 時スイッチ
56 分スイッチ
57 計測スイッチ
58 表示部
59 キー入力手段
300 制御手段
301 重量算出部
302 重量センサーON/OFF制御部
303 ゼロ点補正部
304 加熱制御部
305 加熱プログラム記憶部
311 加熱コイル駆動手段
320 記憶部
321 重量算出用パラメータ
Claims (9)
- 上面が開口した本体と、
前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、
前記本体を開閉自在に覆う蓋と、
前記鍋を加熱する加熱手段と、
前記鍋と前記鍋に入れられた調理物との総重量を検知する重量検知手段と、
書き換え可能な不揮発性メモリを有し、少なくとも、前記鍋を前記本体に収納しない状態での前記重量検知手段の第1の出力信号と、前記鍋を前記本体に収納した状態での前記重量検知手段の第2の出力信号とを重量算出用パラメータとして記憶する記憶部と、
第1のタイミングで入力した前記重量検知手段の出力信号に基づいて前記記憶部に記憶された前記重量算出用パラメータを更新し、第2のタイミングで入力した前記重量検知手段の出力信号と前記重量算出用パラメータとに基づき前記調理物の重量を算出し、前記調理物の重量に応じて加熱手段への通電率及び/又は通電量を制御する制御部と、
を有することを特徴とする炊飯器。 - 前記重量算出用パラメータが、少なくとも、前記第1の出力信号と、空の又は第1の荷重を含む前記鍋を前記本体に収納した状態での前記重量検知手段の第2の出力信号と、前記鍋と第2の荷重とを前記本体に収納した状態での前記重量検知手段の第3の出力信号とを含むことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
- 上面が開口した本体と、
前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、
前記本体を開閉自在に覆う蓋と、
前記鍋を加熱する加熱手段と、
前記鍋と前記鍋に入れられた調理物との総重量を検知する重量検知手段と、
書き換え可能な不揮発性メモリを有し、少なくとも、空の又は第1の荷重を含む前記鍋を前記本体に収納した状態での前記重量検知手段の第1の出力信号と、前記鍋と第2の荷重とを前記本体に収納した状態での前記重量検知手段の第2の出力信号とを重量算出用パラメータとして記憶する記憶部と、
前記重量検知手段の出力信号と前記重量算出用パラメータとに基づき前記調理物の重量を算出し、前記調理物の重量に応じて加熱手段への通電率及び/又は通電量を制御する制御部と、
を有することを特徴とする炊飯器。 - 前記本体内の前記鍋の有無を検知する鍋検知手段を更に有し、
前記制御部は、前記鍋検知手段からの信号が前記鍋が前記本体に有る状態の信号から無い状態の信号に切り替わると、前記重量検知手段を所定時間だけ動作させ、その時の前記重量検知手段の出力信号と前記第1の出力信号との差分値であるゼロ点補正値を算出し、前記重量算出用パラメータを前記ゼロ点補正値に基づいて補正することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の炊飯器。 - 前記制御部は、所定のタイミングにおいてのみ前記重量検知手段に通電することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の炊飯器。
- 前記蓋の開閉状態を検知する蓋開閉検知手段を更に有し、
前記制御部は、前記蓋開閉検知手段からの信号が前記蓋が開いている状態の信号から前記蓋が閉じている状態の信号に切り替わると前記重量検知手段の動作を終了させると共に、前記重量検知手段の動作終了前の出力信号から前記調理物の重量を算出することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の炊飯器。 - 前記蓋の開閉状態を検知する蓋開閉検知手段を更に有し、
前記制御部は、前記蓋開閉検知手段からの信号が前記蓋が閉じている状態の信号から前記蓋が開いている状態の信号に切り替わると前記重量検知手段の動作を開始させ、その後前記蓋開閉検知手段からの信号が前記蓋が開いている状態の信号から前記蓋が閉じている状態の信号に切り替わると前記重量検知手段の動作を終了させると共に、前記重量検知手段の動作終了前の出力信号から前記調理物の重量を算出することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の炊飯器。 - 前記蓋の開閉状態を検知する蓋開閉検知手段を更に有し、
前記制御部は、前記鍋検知手段からの信号が前記鍋が前記本体に有る状態の信号から無い状態の信号に切り替わる時及び前記鍋検知手段からの信号が前記鍋が前記本体に無い状態の信号から有る状態の信号に切り替わる時の少なくともいずれかの時に前記重量検知手段の動作を開始させ、その後初めて前記蓋開閉検知手段からの信号が前記蓋が開いている状態の信号から前記蓋が閉じている状態の信号に切り替わると前記重量検知手段の動作を終了させると共に、前記重量検知手段の動作終了前の出力信号から前記調理物の重量を算出することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の炊飯器。 - 前記重量検知手段の出力信号の大きさが正常な値ではない場合、ユーザの指示に従って又は一定の手順で炊飯を実行することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の炊飯器。
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- 2003-10-22 JP JP2003362055A patent/JP2005124719A/ja active Pending
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