JP4258419B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭、あるいは業務用に使用する炊飯器に関するものである。
近年、ご飯の食味を向上させるために、鍋の中の米及び水の量(炊飯量)を判定し、炊飯量に応じて加熱量を制御する炊飯器が普及してきた。従来、加熱時(例えば、所定温度で米に吸水させた後に沸騰させる時)の鍋の温度上昇速度から炊飯量を判定する方法が知られている。しかし、この場合、温度が所定値に達して炊飯量が判定されるまでは、火力制御が不可能である。従って、炊飯量が少ない場合に、吸水が十分行われる前に水が沸騰し、米に芯が残ってご飯が硬くなることがあった。
特公平1−27724号公報に、従来例の炊飯器が開示されている。従来例の炊飯器は、炊飯開始と同時に重量検知手段によって内鍋の重量(内鍋、水及び米の総重量)を検知して炊飯量を判定し、炊飯時のヒータの電力量(火力)を制御する。従って、炊飯開始とともにその炊飯量に見合った火力制御が可能となり、おいしいご飯を炊くことができる。
特公平1−27724号公報
特許文献1に開示された従来例の炊飯器は、鍋のすぐ下方に重量検知手段が配されているため、鍋と鍋に入れられた調理物の総重量の重量検知は、鍋にかかる荷重の状態に大きく影響される構成となっている。蓋の閉じた状態においては、鍋には蓋が起因となっている何らかの荷重がかかり、蓋の開いた状態においては、前述の荷重は鍋にかかる事はないため、それぞれの状態で鍋と鍋に入れられた調理物の総重量の重量検知を行なうと、鍋と鍋に入れられた調理物の総重量は、蓋の閉じた状態と開いた状態では異なってしまう事象が発生していた。
このようなことから、鍋と鍋に入れられた調理物の総重量の重量検知をより正確にするためには、重量検知のタイミングを鍋が無過重な状態、すなわち蓋の開いた状態に限定する必要があった。その為に、従来は、重量確定キーを設け、その重量確定キーを蓋の開いた状態で押し、鍋と鍋に入れられた調理物の総重量鍋を確定するタイミングを決定していた。
しかしながら、前述のような重量確定キーを設けることは、炊飯器の操作性が従来の炊飯器よりも複雑になって、重量確定を行なうまでの時間が伸び、鍋内の内容物であるお米の浸水時間が伸びてしまうという問題が発生していた。
さらに、重量確定キーを押し忘れた時には、正しい炊飯量が計測されることなく炊飯を実行してしまうので、重量検知手段を用いて炊飯する本来の目的である炊飯量に見合った最適な炊飯が実行できないことになるという重要な課題を有していた。
本発明は上記前記従来の課題を解決するもので、容易且つ迅速に鍋と鍋に入れられた調理物の総重量の重量検知の確定のタイミングを、使用者が炊飯をしようとして蓋を閉める動作を開始して実際に蓋が閉まる寸前に設定することにより、確実に精度高く重量検知し
、調理物の重量に応じた適切な火力制御を実現する炊飯器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の構成を有する。請求項1に記載の発明は、上面が開口した本体と、前記本体の収納部に着脱自在に収納されるとともにその上端開口部にフランジを有した鍋と、前記収納部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋と前記鍋に入れられた調理物との総重量を検知する重量検知手段と、前記蓋と前記フランジの間をシールする鍋パッキンと、前記重量検知手段の出力信号に基づき前記調理物の重量を算出し、前記調理物の重量に応じて前記加熱手段への通電率及び/又は通電量を制御する制御部と、前記蓋の開き角を認識する角度検知手段とを備え、前記角度検知手段は予め定められた前記蓋が閉まる寸前の角度になると動作し、前記角度検知手段が動作すると、前記重量検知手段により前記調理物の総重量を検知することを特徴とする炊飯器である。
本発明の炊飯器は、蓋を閉める動作を開始して実際に蓋が閉まる寸前の時点を、蓋の開き角を認識する角度検知手段の検知結果から決定し、重量検知の確定のタイミングとする。よって、角度検知手段の情報を基に、鍋パッキンがフランジに接触する前に、重量検知を行なえるので、炊飯の直前の鍋と鍋に入れられた調理物の総重量の情報が得られ、確実に、精度高く算出することができ、その重量に応じて火力制御(誘導加熱手段への通電率及び/又は通電量の制御)を行なうので、炊飯量に関わらず、適切な加熱を行なうことができ、優れた炊飯性能を実現することができる。
本発明によれば、角度検知手段を基に、蓋の開閉過程と連動して、鍋と鍋に入れられた調理物の総重量の重量検知を実現できるため、炊飯器の操作性を複雑にすること無く、容易かつ迅速に重量検知をでき、安定した炊飯性能を確保することができる。
「鍋と鍋に入れられた調理物の総重量」は、少なくとも鍋と鍋に入れられた調理物とを含む物の総重量を意味する。
請求項2記載の発明は、角度検知手段は、蓋内部に固定したリードスイッチと前記蓋内部の傾斜面上に配設した円筒もしくは球形状の磁石により構成することを特徴とする請求項1記載の炊飯器である。
本発明の炊飯器は、角度検知手段の配設位置とリードスイッチの感度と磁石の駆動する傾斜面角度の調整を行なうことが可能であり、それぞれの角度調整要素の調整行なうことで、より正確な角度調整を行なうことができる。このことにより、容易且つ臨機応変に角度検知手段の検知のタイミングを容易に調整できる。
請求項3記載の発明は、角度検知手段は、蓋内部に固定したフォトカプラーと前記蓋内部の傾斜面上に配設した円筒もしくは球形状の駆動体により構成することを特徴とする請求項1記載の炊飯器である。
本発明の炊飯器は、角度検知手段の配設位置と駆動体の駆動する傾斜面角度の2つの要素で角度調整を行なうため、角度調整時のバラツキ要素が少なく、より正確な角度調整を行なうことができる。このことにより、容易且つ臨機応変に検知のタイミングを調整できる。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の磁石を、ゴム等の緩衝性に優れた部材で覆うことを特徴とする炊飯器である。
本発明の炊飯器は、円筒もしくは球形状の磁石を駆動し、蓋と衝突するときの衝突音を緩和することができ、蓋開閉時の衝突音による品位の低下を防止できる。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の駆動体を、ゴム等の緩衝性に優れた部材で覆うことを特徴とする炊飯器である。
本発明の炊飯器は、駆動体が傾斜面を駆動し、蓋と衝突するときの衝突音を緩和することができ、蓋開閉時の衝突音による品位の低下を防止できる。
請求項6記載の発明は、請求項2または4記載の磁石には、前記磁石の駆動方向と平行なゴム等の緩衝性に優れた部材で構成したレール部を備え、蓋内部の傾斜面には、前記レール部に対応した凹部を有することを特徴とした炊飯器である。
本発明の炊飯器は、磁石が、傾斜面を凹部を介して角度検知手段との位置関係を変えることなく、スムースに駆動することができ、また、蓋と衝突するときの衝突音を緩和することができるので、角度検知精度を向上できる同時に蓋閉時の衝突音による品位低下を防止できる。
請求項7記載の発明は、請求項3または5記載の駆動体には、前記駆動体の駆動方向と平行なゴム等の緩衝性に優れた部材で構成したレール部を備え、蓋内部の傾斜面には、前記レール部に対応した凹部を有することを特徴とした炊飯器である。
本発明の炊飯器は、駆動体が、傾斜面を凹部を介して角度検知手段との位置関係を変えることなく、スムースに駆動することができ、また、蓋と衝突するときの衝突音を緩和することができるので、角度検知精度を向上できる同時に蓋閉時の衝突音による品位低下を防止できる。
本発明の炊飯器は、角度検知手段の情報を基に、鍋パッキンがフランジに接触する前に、鍋と鍋に入れられた調理物の総重量の重量検知を行なえるので、鍋と鍋に入れられた調理物の総重量を精度高く算出することができ、その重量に応じて火力制御(誘導加熱手段への通電率及び/又は通電量の制御)を行なうので、炊飯量、保温ご飯量に関わらず、適切な加熱を行なうことができ、優れた炊飯性能を確保することができる。
本発明によれば、角度検知手段を基に、蓋の開閉過程と連動して、鍋と鍋に入れられた調理物の総重量の重量検知を実現できるため、炊飯器の操作性を複雑にすること無く、容易かつ迅速に鍋と鍋に入れられた調理物の総重量の重量検知をでき、安定した炊飯性能を確保することができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1、図2および図3を用いて本発明の実施の形態1の炊飯器を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の炊飯器の一部切欠した側面図である。破断部分に断面図を示す。図面を簡潔にするために、電気的接続のためのリード線等は省略してある。図1において、10は炊飯器のボディ(本体)である。ボディ10には、その上面を覆う蓋20が開閉自在に設置されている。ボディ10の収納部30は、上方の上枠32と下方の
コイルベース31とから構成される。12は、ステンレス、鉄などの磁性体によって形成される鍋である。鍋12は、上端開口部に外側にせり出したフランジ121を有し、フランジ121を上枠32の上端から浮き上がった状態で載置することにより、収納部30に着脱自在に収納される。鍋12は収納時に、収納部30との間に隙間を有する。コイルベース31の鍋12底部に対向する部分に、鍋12を誘導加熱する誘導加熱コイル13が配設される。誘導加熱コイル13は、コイルベース31の底面外側に配設された外コイルと、底面内側に配設された内コイルとからなる。それぞれの誘導加熱コイルは、鍋12の底部の中心の略真下に中心を有する巻線である。14は、回路基板である。回路基板14にはマイクロコンピュータ(図示しない)が搭載されている。マイクロコンピュータはソフトウエアにより、誘導加熱コイル13に交番磁界を発生させるための電流を制御する。実施の形態1の炊飯器は、鍋12を誘導加熱し、鍋12内の調理物19を加熱調理する。調理物19は、炊飯前の米と水又は炊き上がったご飯等である。内蓋101の外周部には、鍋12のフランジ121の上面をシールする役割を有する鍋パッキン102を設けており、加熱調理中に発生する蒸気が鍋12のフランジ121と蓋20の当接面から流出することを防止している。
21はコイルベース31の底部に隙間を有して固定される基台である。基台21に、鍋12の重量を検知する重量検知手段40、鍋12の有無を検知する鍋検知手段16及び鍋12の温度を検知する温度検知手段52が設けられる。各検知手段の構成について図1及び図2を用いて説明する。図2は、実施の形態1の炊飯器の要部分解斜視図である。
重量検知手段40は、ロードセル41、センサー台(絶縁部材)42及び当て筒(検知体)43から構成される。ロードセル41は、ロバーバル型の荷重変換器(重量検知素子)である。ロードセル41は、一端にネジ穴411、他端にネジ穴412を有する。基台21にはネジ穴212を有する薄板211が取り付けられている。ロードセル41の一端は基台21に、ネジ穴212及びネジ穴411を介してネジ止めされる。ロードセル41の他端は、基台21に対して隙間を有する。ロードセル18には抵抗線ひずみゲージ413が取り付けられている。ロードセル18が荷重によりたわむ時のひずみゲージ413の抵抗変化を、ブリッジ回路で電気信号として取り出す。
42は樹脂製のセンサー台である。センサー台42の凹部421に、ロードセル41が嵌め込まれる。センサー台42はロードセル41の一端に、ネジ穴422及びネジ穴412を介してネジ止めされる。
43は厚さ2mmのアルミで形成される当て筒(検知体)である。当て筒43は、下側に対向する2つの爪部431を有する。当て筒43は、爪部431をセンサー台42の当て筒固定孔423に通し、折り曲げることによって、センサー台42に固定される。当て筒43は上端に内側にせり出したフランジ432を有する。コイルベース31の底面外側に誘導加熱コイル13が配設されている。当て筒43は、コイルベース31の底の中央部(誘導加熱コイル13の中心部であって、ここには誘導加熱コイル13が配設されていない)に設けられた1つの貫通孔に通される。当て筒43の上端はコイルベース31の内側底部より高い(図1)。重量検知手段40は鍋12の重量をその外側底部の略中心部でのみ支え計測する。従って、重量検知手段40を誘導加熱コイル13と干渉することなく取り付けることが出来る。底の中心部で支えられる鍋12は安定して収納部30に配置される故、誘導加熱コイル13は適切に且つ安定して鍋12を加熱出来る。
温度検知手段52は、上部に対向する2つのつば521を有し、当て筒43に下側から挿入される。つば521の外径は当て筒43の内径と略同一であり、温度検知手段52は当て筒43から上に抜けない。更に、当て筒43と温度検知手段52との間にバネ51が挿入される。バネ51は、つば521の下面とセンサー台42とに当接し、温度検知手段
52が鍋12に密接するように、温度検知手段52を付勢する。温度検知手段52が検出した鍋12の温度に対応する電気信号は、リード線53及びコネクタ54を介して回路基板14に入力される。リード線53は、センサー台42の溝424から引き出される。
収納部30に鍋12が無い時、温度検知手段52のつば521の上面は、当て筒43のフランジ432の下面に当接している。温度検知手段52の上面は、フランジ432の上面より高い位置にある。
収納部30に鍋12に収納される時、鍋12の底部は始めに温度検知手段52に当接し、最後に温度検知手段52と当て筒43とに当接する(図1)。従って、当て筒43が鍋12を中心部で支持するので、鍋12が傾かない。ロードセル41は、鍋12、調理物19、センサー台42、バネ51、温度検知手段52及び当て筒43の総重量を検知し出力する。温度検知手段52は、バネ51により当て筒43の中に沈み込み、その上面がフランジ432の上面と同じ高さで鍋12の底と接する。温度検知手段52は、過大な力がかかることなく、バネ51により規定される適切な圧力で鍋12の底と接する。
鍋検知手段16は、基台21に固定されたマイクロスイッチで構成される(図1)。鍋12が収納部30に収納されると、センサー台42の底部がマイクロスイッチに当接し、鍋検知手段16はON信号を出力する。マイクロスイッチの動作ストロークは、鍋12を載せられたセンサー台42の変位量より大きい。これにより、センサー台42に鍋12が載せられて、マイクロスイッチが動作した場合にも、マイクロスイッチが支える鍋12の重さは非常に小さく、重量検知手段40の測定値に影響を与えない。マイクロスイッチをアクチュエータ(例えばバネ性を有するりん青銅の板)を介して駆動することにより、マイクロスイッチが一定以上の鍋12の重さを支えないように構成しても良い。
温度検知手段52、鍋検知手段16及び重量検知手段40(ロードセル41)からの電気信号は、それぞれ回路基板14に入力される。
回路基板14に搭載されたマイクロコンピュータは、予め所定の状態(鍋12が無い時、空の鍋12を収納している時、最大の炊飯量の米と水を入れた鍋12を収納している時)でのロードセル41の出力信号データ(S1、S2、S3)を記憶している。ロードセル41の出力信号の大きさがSの時、鍋12の中の調理物19の重量Wは、
W=Wmax×(S−S2)/(S3−S2)
となる。ただし、Wmaxは、調理物19の最大重量であり、既知の量(最大の炊飯量の米と水(調理物19)を入れた鍋12、センサー台42、バネ51、温度検知手段52及び当て筒43の総重量であって、ロードセル41の出力信号データS3に対応する値)である。マイクロコンピュータは、この式から、調理物19の重量を算出し、炊飯量を推定する。
図3は、本発明の実施の形態の炊飯器の操作部を示す図である。実施の形態1の炊飯器の本体10の前面には、操作部150が設けられている(図1では図示しない)。操作部150は、表示部158及びキー入力手段159を有する。キー入力手段159として、スイッチ151〜スイッチ157が配置されている。151は炊飯スイッチ、152は保温スイッチ、153は取消しスイッチ、154はタイマー予約を行うための予約スイッチ、155及び156は予約時刻(時と分)を合わせるための時スイッチ及び分スイッチである。157は重量検知手段40(ロードセル18)を、手動で動作させるための計測スイッチである。ユーザは、各スイッチを操作し指令を入力することができる。表示部158には、炊飯の状況等が表示される。
次に、図4を用いて実施の形態の炊飯器の制御手段の構成を説明する。図4は、本発明
の実施の形態の炊飯器の制御系の構成を示すブロック図である。実施の形態の炊飯器の制御系は、操作部150、重量検知手段40、鍋検知手段16、角度検知手段90、温度検知手段15、制御手段300、加熱コイル駆動手段311、加熱コイル13、記憶部320、鍋12、蓋20を有する。記憶部320は、書き換え可能な不揮発性メモリ(回路基板14に搭載される)で構成され、調理物19の重量を算出するための重量算出用パラメータ321を記憶する。制御手段300は、回路基板14に搭載されたマイクロコンピュータを有する。加熱コイル駆動手段311は、回路基板14に搭載される。
制御手段300(マイクロコンピュータ)はソフトウエアにより、ユーザが操作部150を介して入力する操作指令、各検知手段(重量検知手段40、鍋検知手段16、角度検知手段90及び温度検知手段15)から入力される各信号、記憶部320から読み込んだ重量算出用パラメータ321に基づき、加熱コイル駆動手段311の制御、表示部158への表示、ロードセル18のON/OFF制御、記憶部320の書き換えを行う。加熱コイル駆動手段311は、制御手段300の制御に応じて、加熱コイル13を駆動する。加熱コイル13の加熱量は、加熱コイル13の通電率及び/又は通電量によって制御される。
制御手段300は、重量算出部301、ロードセルON/OFF制御部302、ゼロ点補正部303、加熱制御部304、加熱プログラム記憶部305を有する。重量算出部301は、ロードセル18の出力信号及び記憶部320から読み込んだ重量算出用パラメータ321に基づいて、鍋12の中の調理物19の重量(炊飯量又は保温量)を算出する。ロードセルON/OFF制御部302は、計測スイッチ57が操作された時及び所定の条件(後述)が整った時にロードセル18への通電をON/OFFする。ゼロ点補正部303は、所定の条件(後述)でロードセル18の出力信号に基づき、重量算出用パラメータ321を書き換える。加熱プログラム記憶部305は、調理物19の重量に応じた加熱プログラム(炊飯工程及び保温工程)を記憶する。加熱制御部304は、重量算出部301が算出した調理物19の重量、温度検知手段15が検知した鍋12の温度に基づき、調理物19の重量に応じた加熱プログラムを読み出し、加熱コイル駆動手段311を制御する。
図5は、本発明の実施の形態1の炊飯器の炊飯開始前までのユーザーの操作手順及び千順の伴う炊飯器の動作状態の遷移を示すフローチャートである。始めにユーザは、炊飯器の電源を入れ(ステップ901)、蓋20を開ける(ステップ902)。次に、ユーザは炊飯を行いたい量の米を鍋12に入れ、その鍋12を収納部30に収納し(ステップ903)、ステップ904に進む。
ユーザは、ご飯の固さの好みに応じた水加減を行う場合、ステップ904からステップ905に進み、計測スイッチ157を押す。計測スイッチ157は、炊飯を行う米量を確定する機能を有する。ユーザは、米の量を確認し(ステップ406)、次の手順は「水加減」であることを確認する。
ステップ907でユーザは、必要に応じて洗米を行い鍋12に水を入れる。水量は、ステップ905で確定した米量及びユーザの好みのご飯の固さによって定まる。表示部158に、鍋12の中の米量及び水量をしめす表示が現れる。
ユーザは、表示部158の表示を確認しながら、水加減する(ステップ907)。好みの固さのご飯が炊きあがる水量か否か判断し(ステップ908)、水の量が適量になるまで水加減を繰り返す。
水の量を確定した後、ユーザは蓋20を閉め始める(ステップ909)。蓋20を閉め
る過程において、蓋20の開き角を認識する角度検知手段90が検知を始め、蓋の開き角が、予め設定された角度(鍋パッキン102が鍋12のフランジ121と当接する角度より大きく設定)になると角度検知手段90が動作する。(ステップ910)角度検知手段90が動作すると鍋12に入れられた米と水の重量(図中調理物)を確定する。(ステップ911)その後に、鍋パッキン102と鍋12のフランジが当接し(ステップ912)、蓋20が閉じた状態(ステップ913)となる。この蓋20が閉じた状態を認識した後、ユーザーは炊飯スイッチ151を押す。(ステップ914)ステップ914の後、炊飯器は炊飯工程を実行する(ご飯を炊く)。
本発明の実施の形態1の炊飯器の炊飯工程における動作を、炊飯中に温度検知手段52の温度上昇勾配によって炊飯量を判定する従来の炊飯器の動作との違いに着目して説明する。
炊飯工程は、時間順に前炊き、炊き上げ、沸騰維持、追い炊き、蒸らしに大分される。前炊き工程において、鍋12の温度が米の吸水に適した温度(50℃)になるように鍋内の米と水とを加熱する。次に、炊き上げ工程において、鍋12の温度が所定値(100℃)になるまで鍋12を所定の熱量で加熱する。従来の炊飯器においては、この時の温度上昇速度によって、炊飯量を判定する。沸騰維持工程において、鍋12の水が無くなり、鍋12の温度が100℃を超えた所定値になるまで、米と水を加熱する。最後に蒸らし工程において、一定時間の間に複数回、炊飯量に応じた加熱(追い炊き)と加熱の停止を繰り返す。
前炊き工程について説明する。図6(a)及び(b)は、本発明の実施の形態1の炊飯器で1合炊飯する時及び5合炊飯する時の、前炊き工程での鍋底(実線)及び調理物中心部(破線)の温度を示す。図6(c)及び(d)は、炊き上げ工程において炊飯量を判定する従来例の炊飯器で、1合炊飯する時及び5合炊飯する時の、前炊き工程での鍋底(実線)及び調理物中心部(破線)の温度を示す。鍋底の温度は、温度検知手段52によって検知される。
炊き上げ工程において炊飯量を判定する従来例の炊飯器は、調理物19の多少に関わらず、温度検知手段52が検知した温度が吸水に適した温度(50℃)になるまで加熱を行う。その後所定時間(Ta)、鍋12の温度を50℃に保ち、米を吸水させる。しかし、炊飯量が多い場合(図6(d))、調理物19全体の温度が50℃になるまでに時間がかかるので、適温での吸水時間が不足する。従って、ご飯に芯が残ってしまう。
本発明の実施の形態1の炊飯器は、調理物19の量に応じて、吸水時の温度(温度検知手段52によって検知される温度)を変える。例えば、炊飯量が1合の時は、温度検知手段52が検知した温度が50℃になるまで加熱を行う。そして、所定時間(Ta)、鍋12の温度を50℃に保ち、米を吸水させる(図6(a))。例えば、炊飯量が5合の時は、温度検知手段52が検知した温度が60℃になるまで加熱を行う。そして、所定時間(Ta)、鍋12の温度を60℃に保ち、米を吸水させる。調理物19の中心部の温度は、外側の温度より遅れて上昇し50℃程度になるので、米は十分に吸水できる。
炊き上げ工程について説明する。炊き上げ工程において炊飯量を判定する従来例の炊飯器は、調理物19の多少に関わらず、所定の火力(誘導加熱コイル13の通電率及び/又は通電量)で鍋12を所定温度(100℃)まで加熱する。従って、炊飯量が少ない場合には、早く沸騰しすぎて米の表面のみが糊化し、芯が残ったご飯ができる。本発明の実施の形態1の炊飯器は、炊飯量に応じて、炊き上げ工程における火力(誘導加熱コイル13の通電率及び/又は通電量)を変える。即ち、炊飯量の多少に関わらず炊き上げ工程の所要時間が一定になるように、炊飯量が少ない時ほど火力を弱める制御を行う。
本発明の実施の形態1の炊飯器は、加熱開始前に正確に炊飯量を算出し、炊飯量に応じた火力制御を行う。従って、炊飯量によらず常においしいご飯を炊くことができる。
なお、炊飯量に応じて前炊き時の温度ではなく、前炊きの時間を変える制御方法としても良い。
実施の形態1の炊飯器は、当て筒43とロードセル41との間に樹脂製のセンサー台42を設ける構成としたので、鍋12、当て筒43及び温度検知手段52の間の摩擦によって生じる静電気が弱電回路に侵入しない。実施の形態1においてはセンサー台42を樹脂によって作成したが、絶縁性を有する材料で作成すればよい。
本発明によれば、重量検知手段40の部品点数が少なく、小型で軽量で安価な炊飯器を実現できる。
なお、基台21とボディ10との間に当て55を設けることにより、ボディ10の衝撃に対する強度を上げることができる。
当て筒43の形状は図2に示したものに限らず、鍋12が収納部30に収納された時に、鍋12の底部に当接する形状であれば良い。温度検知手段52を、当て筒43の外(例えば、鍋12の底の周縁部)に設ける構成としても良い。
重量検知素子41として圧電素子、静電容量検出素子、バネばかりを用いても良い。好ましくは、鍋12の重量による変位量が非常に小さく(被加熱物の重量により、鍋12と誘導加熱コイル13との距離が変化しないことが好ましい。)、誘導加熱コイル13の漏洩磁束により渦電流が流れて温度上昇する恐れがない検知素子(例えばアルミ又はアルミ合金製のロードセル又は圧電素子)を用いる。鍋12が収納部30に収納されている時に重量検知素子41が検知する重量には、少なくとも鍋12(調理物19が有れば、鍋12及び調理物19)の重量が含まれていれば良い。
鍋12は収納時に、収納部30との間に隙間を有するので、鍋12から収納部30に熱が伝わりにくい。従って、収納部30(コイルベース31及び上枠32)を樹脂成型によって安価に製造できる。
好ましくは、温度検知手段52、重量検知素子41のアクチュエータ、及び鍋検知手段16(又はそのアクチュエータ)は、炊飯器の中心近傍に、上からこの順番に配置される。温度検知手段52は、直接鍋12の底の中心と接触して高い精度で温度を検出する。重量検知素子41(又はそのアクチュエータであるセンサー台42)は、鍋12と、温度検知手段52と、温度検知手段52の保持構造物(実施の形態1においてはバネ51及び検知体43)とを含む重量を受ける構造とする。重量検知素子41は、高い精度で鍋12及び調理物19の重量を検知する。鍋検知手段16は、センサー台42の変位に基づいて鍋の有無を検出できる。
図1に示すように、センサー台42(重量検知素子41のアクチュエータの役割を果たす。)を用いて直方体の形状を有する重量検知素子(ロードセル)41の位置を鍋の底の中心からわずかにずらし、センサー台42の下に鍋検知手段(マイクロスイッチ)16を配置することにより、重量検知素子(ロードセル)41と鍋検知手段(マイクロスイッチ)16とを基台21上に並置することができる。これにより重量検知素子(ロードセル)41と鍋検知手段(マイクロスイッチ)16との取り付け構造を簡素化することが出来、且つ炊飯器全体の高さを抑制することが出来る。
実施の形態1の炊飯器によれば、小型で軽量で安価な構成で、鍋12と鍋12に入れられた調理物19との総重量の測定と、鍋12の有無の検知と、をいずれも鍋12の外側底部の略中心部で行うことが出来る。
蓋20の内部の回転軸105近傍には、蓋20の開閉を検知する角度検知手段90を設けている。角度検知手段90の構成については、図1、図7、図8、図9(a)、(b)、(c)を用いて説明する。図7は、実施の形態1の炊飯器の蓋要部断面図である。図8は、角度検知手段90の要部平面図である。図9(a)、(b)、(c)は、角度検知手段90の動作位置概略図である。
角度検知手段90は、例えば、リードスイッチ92、磁石93により構成される。リードスイッチ92は、リードスイッチケース94内部にエポキシ樹脂等を充填することで固定され、リードスイッチケース94は、蓋20内部にネジ締めもしくは爪嵌合により固定されている。
図8に示すように、磁石93は、円筒もしくは球形状に形成し、ゴム等の緩衝性に優れた部材で覆い、また、駆動方向を規制するレール部95を設けている。磁石93は、蓋20の傾斜面96とホルダーキャップ97の間に配置され、蓋20の傾斜面96とホルダーキャップ97には、磁石93のレール部95に対応した凹部98を有している。なお、磁石93の駆動方向が、リードスイッチ92の接点部99に対して垂直方向になるように、蓋20の傾斜面96とホルダーキャップ97の凹部98を設けている。
図9(a)、(b)、(c)を用いて、角度検知手段90の動作について説明する。図9(a)は、蓋20が閉じた状態における角度検知手段90の状態を、図9(b)は、蓋20が開いた状態における角度検知手段90の状態を、図9(c)は、鍋パッキン102が鍋12のフランジ121に接触した状態における角度検知手段90の状態を示したものである。リードスイッチ92は、磁石93のとの距離により、オンとオフを検知する。ここで言うオンとは、リードスイッチ92の接点部99が、閉じた状態を示し、オフは開いた状態を示す。これらのリードスイッチ92のオン、オフに対応する電気信号はリード線100を介して、制御部に入力される。図中のa寸法は、磁石93とリードスイッチ92の中心との距離を示している。
本発明の実施の形態1の炊飯器においては、図9(a)に示す蓋20が閉じた状態においては、磁石93とリードスイッチ92の中心との距離aは最も近い状態で、その時のリードスイッチ92の状態は、オンの状態である。図9(b)に示す蓋20が開いた状態においては、磁石93とリードスイッチ92の中心との距離aは最も離れた状態で、その時のリードスイッチ92の状態はオフである。図9(c)に示す鍋パッキン102が鍋12のフランジ121に接触した状態では、リードスイッチ92の状態はオンであり、すなわち、蓋20が開いた状態から鍋パッキン102が鍋12のフランジ121に接触した状態の間の過程で、磁石93が駆動し、リードスイッチ92がオフからオンに移行(蓋が開いた状態から閉じた状態に移行)している状態である。
なお、蓋20が開いた状態から鍋パッキン102が鍋12のフランジ121に接触するまでに、必ず角度検知を行なうように設定する。
また、このリードスイッチ92のオフからオンに移行するタイミングが、鍋パッキン102が鍋12のフランジに接触する直前であればあるほど、より精度の高い重量検知を実現できる。例えば、蓋20に付着していた調理物19が、蓋20が開いた状態から閉じた状態に移行する過程において、鍋12内に落ちたりした場合や、鍋12内の調理物19が
手に付着などした場合のように、同過程において、調理物19の重量が変動する場合にある。その際、前述のタイミングで蓋開閉検知ができれば、鍋12と鍋12に入れられた調理物19の総重量の最終情報、すなわち炊飯直前の重量情報を得ることができ、より精度の高い重量検知を実現できる。
また、逆に、このリードスイッチ92のオフからオンに移行するタイミングが、鍋パッキン102が鍋12のフランジに接触する手前であればあるほど、重量検知のバラツキを回避することができる。例えば、蓋20が開いた状態から閉じた状態に移行する過程において、蓋20の開閉速度が非常に速い場合に、磁石93の傾斜面に沿って駆動速度よりも、蓋20の開閉速度が速くなってしまい、鍋パッキン102が鍋12のフランジ121に接触してもリードスイッチ92のオフからオンに移行しない場合がある。この様な場合、前述のタイミングで確実に蓋開閉検知ができれば、重量検知のバラツキを回避することができる。
なお、角度検知手段90は、鍋パッキン102と鍋12のフランジが最もはじめに接触するのが蓋20の回転軸105側であることを考慮し、可能な限り、蓋20内部の回転軸105側に配置する。
前述のタイミングで、蓋開閉検知を行なうために、本発明の実施の形態1の炊飯器においては、リードスイッチ92の感度と角度検知手段90の位置(可能な限り蓋20内部の回転軸105側)を固定し、磁石93の駆動する蓋20の傾斜面96の角度30°と設定し、前述のタイミングで蓋開閉検知を実現した。なお、角度検知手段90の位置と磁石93の駆動する蓋20の傾斜面96の角度を固定し、リードスイッチ92のオン、オフの感度を設定する方法としても良い。また、リードスイッチ92の感度と磁石93の駆動する蓋20の傾斜面96の角度を同時調整しながら、蓋開閉検知のタイミングの調整を行なうことができ、より精度の高いタイミングの調整が行なうことができる。
このように、角度検知手段90の情報を基に、鍋パッキン102がフランジに接触する前に、鍋12と鍋12に入れられた調理物19の総重量の重量検知を行なえるので、炊飯(もしくは保温)の直前の鍋と鍋に入れられた調理物の総重量の情報が得られ、鍋12と鍋12に入れられた調理物19の総重量を精度高く算出することができ、その重量に応じて火力制御(誘導加熱手段への通電率及び/又は通電量の制御)を行なうので、炊飯量、保温ご飯量に関わらず、適切な加熱を行なうことができ、優れた炊飯性能及び保温性能を実現することができる。
また、角度検知手段90の情報を基に、蓋20の開閉過程と連動して、鍋12と鍋12に入れられた調理物19の総重量の重量検知を実現できるため、炊飯器の操作性を複雑にすること無く、容易かつ迅速に鍋12と鍋12に入れられた調理物19の総重量の重量検知をでき、安定した炊飯性能及び保温性能を実現することができる。
また、角度検知手段90の配設位置とリードスイッチ92の感度と磁石93の駆動する傾斜面96角度の調整を行なうことが可能であり、それぞれの角度調整要素の調整行なうことで、より正確な角度調整を行なうことができる。このことにより、容易且つ臨機応変に角度検知手段90の検知のタイミングを容易に調整できる。
また、円筒もしくは球形状の磁石93をゴム等の緩衝性に優れた部材で覆っているため、円筒もしくは球形状の磁石93が傾斜面96を駆動し、蓋20と衝突するときの衝突音を緩和することができ、蓋20開閉時の衝突音による品位の低下を防止できる。
また、円筒もしくは球形状の磁石93を、磁石93の駆動方向と平行なゴム等の緩衝性
に優れた部材で構成したレール部95を備え、蓋20内部の傾斜面96には、レール部95に対応した凹部をそなえているので、磁石93が、傾斜面96を凹部を介して角度検知手段90との位置関係を変えることなく、スムースに駆動することができ、また、蓋20と衝突するときの衝突音を緩和することができるので、角度検知精度を向上できる同時に蓋20閉時の衝突音による品位低下を防止できる。
《実施の形態2》
図10を用いて本発明の実施の形態2の炊飯器を説明する。図10は、角度検知手段90の要部平面図である。図11(a)、(b)、(c)は、角度検知手段90の動作位置概略図である。
角度検知手段90は、例えば、フォトカプラー110、駆動体111を用いた角度検知手段90により構成される。図10に示すように、駆動体111は、円筒もしくは球形状に形成し、ゴム等の緩衝性に優れた部材で覆い、また、駆動方向を規制するレール部95を設けている。駆動体111は、蓋20の傾斜面96とホルダーキャップ97の間に配置され、蓋20の傾斜面96とホルダーキャップ97には、駆動体111のレール部95に対応した凹部98を有している。
フォトカプラー110光源112から発せられる光は、ホルダーキャップ97と蓋20の傾斜面96をつないでいる駆動体111の駆動方向と平行な側面部の片側に設けている穴113を介して、もう一方の側面部に設けている穴114を通過し、フォトカプラー110受光体115に到達する。なお、駆動体111の駆動方向が、フォトカプラー110の光が通過する線に対して垂直方向になるように、蓋20の傾斜面96とホルダーキャップ97の凹部98を設けている。他の構成は、上記実施の形態1と同じである。
図11(a)、(b)、(c)を用いて、角度検知手段90の動作について説明する。図11(a)は、蓋20が閉じた状態における角度検知手段90の状態を、図11(b)は、蓋20が開いた状態における角度検知手段90の状態を、図11(c)は、鍋パッキン102が鍋12のフランジ121に接触した状態における角度検知手段90の状態を示したものである。フォトカプラー110光源から発せられる光が遮られたときに、電気信号はリード線100を介して、制御部に入力され、蓋開閉検知が行われる。図中の点線は、光の道筋を示している。
本発明の実施の形態2の炊飯器においては、図11(a)に示す蓋20が閉じた状態においては、フォトカプラー110光源から発せられる光が遮られたとき状態である。図11(b)に示す蓋20が開いた状態においては、フォトカプラー110光源から発せられる光が通過した状態である。図6(c)に示す鍋パッキン102が鍋12のフランジ121に接触した状態では、フォトカプラー110光源から発せられる光が遮られた状態であり、すなわち、蓋20が開いた状態から鍋パッキン102が鍋12のフランジ121に接触した状態の間の過程で、駆動体111が駆動し、フォトカプラー110光源から発せられる光が遮られた(蓋が開板状態から閉じた状態に移行)状態である。なお、蓋20が開いた状態から鍋パッキン102が鍋12のフランジ121に接触するまでに、必ず角度検知手を行なうように設定する。
フォトカプラー110光源から発せられる光が遮られるタイミングが、鍋パッキン102が鍋12のフランジに接触する直前であればあるほど、より精度の高い重量検知を実現できる。例えば、蓋20に付着していた調理物19が、蓋20を開から閉の過程において、鍋12内に落ちたりした場合や、鍋12内の調理物19が手に付着などした場合のように、同過程において、調理物19の重量が変動する場合にある。その際、前述のタイミングで蓋開閉検知ができれば、鍋12と鍋12に入れられた調理物19の総重量の最終情報
、すなわち炊飯直前の重量情報を得ることができ、より精度の高い重量検知を実現できる。
また、逆に、フォトカプラー110光源から発せられる光が遮られたるタイミングが、鍋パッキン102が鍋12のフランジに接触する手前であればあるほど、重量検知のバラツキを回避することができる。例えば、蓋20を開から閉の過程において、蓋20の開閉速度が非常に速い場合に、駆動体111の傾斜面96に沿って駆動速度よりも、蓋20の開閉速度が速くなってしまい、鍋パッキン102が鍋12のフランジ121に接触してもフォトカプラー110光源から発せられる光が遮られない場合がある。この様な場合、前述のタイミングで確実に蓋開閉検知ができれば、重量検知のバラツキを回避することができる。なお、角度検知手段90は、鍋パッキン102と鍋12のフランジが最もはじめに接触するのが蓋20の回転軸105側であることを考慮し、可能な限り、蓋20内部の回転軸105側に配置する。
また、前述の構成において、フォトカプラー110の配設位置は、固定されている。すなわち、フォトカプラー110光源から発せられる光の通過点は一定に規制され、蓋の開閉による検知ヒステリシスがなくなり、角度検知手段90の検知のバラツキ要素が少なくなるため、蓋開閉検知のタイミングの調整を容易且つ精度高く行なうことができる。
本発明の実施の形態2の炊飯器において、前述のタイミングで、角度検知手段90の情報を基に、鍋パッキン102がフランジに接触する前に、鍋12と鍋12に入れられた調理物19の総重量の重量検知を行なえるので、炊飯(もしくは保温)の直前の鍋と鍋に入れられた調理物の総重量の情報が得られ、鍋12と鍋12に入れられた調理物19の総重量を精度高く算出することができ、その重量に応じて火力制御(誘導加熱手段への通電率及び/又は通電量の制御)を行なうので、炊飯量、保温ご飯量に関わらず、適切な加熱を行なうことができ、優れた炊飯性能及び保温性能を実現することができる。
また、角度検知手段90の情報を基に、蓋20の開閉過程と連動して、鍋12と鍋12に入れられた調理物19の総重量の重量検知を実現できるため、炊飯器の操作性を複雑にすること無く、容易かつ迅速に鍋12と鍋12に入れられた調理物19の総重量の重量検知をでき、安定した炊飯性能及び保温性能を実現することができる。
また、角度検知手段90の配設位置と駆動体111の駆動する傾斜面96角度の2つの要素で角度調整を行なうため、角度調整時のバラツキ要素が少なく、より正確な角度調整を行なうことができる。このことにより、容易且つ臨機応変に検知のタイミングを調整できる。
また、円筒もしくは球形状の駆動体111をゴム等の緩衝性に優れた部材で覆っているため、円筒もしくは球形状の駆動体111が傾斜面96を駆動し、蓋20と衝突するときの衝突音を緩和することができ、蓋20開閉時の衝突音による品位の低下を防止できる。
また、円筒もしくは球形状の駆動体111を、駆動体111の駆動方向と平行なゴム等の緩衝性に優れた部材で構成したレール部95を備え、蓋20内部の傾斜面96には、レール部95に対応した凹部をそなえているので、駆動体111が、傾斜面96を凹部を介して角度検知手段90との位置関係を変えることなく、スムースに駆動することができ、また、蓋20と衝突するときの衝突音を緩和することができるので、角度検知精度を向上できる同時に蓋20閉時の衝突音による品位低下を防止できる。
本発明に係わる炊飯器は、家庭用又は業務用の炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1の炊飯器の一部を切欠した側面図 本発明の実施の形態1の炊飯器の要部分解斜視図 本発明の実施の形態1の炊飯器の操作部を示す図 本発明の実施の形態1の炊飯器の制御系の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の炊飯器の炊飯開始前までのユーザーの操作手順及び千順の伴う炊飯器の動作状態の遷移を示すフローチャート (a)本発明の実施の形態1〜実施の形態3の炊飯器で1合炊飯する時の、前炊き工程での鍋底(実線)及び調理物中心部(破線)の温度を示す図(b)本発明の実施の形態1〜実施の形態3の炊飯器で5合炊飯する時の、前炊き工程での鍋底(実線)及び調理物中心部(破線)の温度を示す図(c)炊き上げ工程において炊飯量を判定する従来例の炊飯器で、1合炊飯する時の、前炊き工程での鍋底(実線)及び調理物中心部(破線)の温度を示す図(d)炊き上げ工程において炊飯量を判定する従来例の炊飯器で、5合炊飯する時の、前炊き工程での鍋底(実線)及び調理物中心部(破線)の温度を示す図 実施の形態1の炊飯器の蓋要部断面図 実施の形態1の炊飯器の角度検知手段の要部平面図 (a)実施の形態1の炊飯器において、蓋が閉じた状態の角度検知手段の状態の概略図(b)実施の形態1の炊飯器において、蓋が開いた状態の角度検知手段の状態の概略図(c)実施の形態1の炊飯器において、鍋パッキンが鍋のフランジに接触した状態の角度検知手段の状態の概略図 実施の形態2の炊飯器の角度検知手段の要部平面図 (a)実施の形態2の炊飯器において、蓋が閉じた状態の角度検知手段の状態の概略図(b)実施の形態1の炊飯器において、蓋が開いた状態の角度検知手段の状態の概略図(c)実施の形態1の炊飯器において、鍋パッキンが鍋のフランジに接触した状態の角度検知手段の状態の概略図
符号の説明
10 ボディ(本体)
12 鍋
13 誘導加熱コイル(加熱手段)
19 調理物
20 蓋
30 収納部
40 重量検知手段
90 角度検知手段
92 リードスイッチ
93 磁石
95 レール部
96 傾斜面
98 凹部
102 鍋パッキン
110 フォトカプラー
111 駆動体
121 フランジ

Claims (7)

  1. 上面が開口した本体と、前記本体の収納部に着脱自在に収納されるとともにその上端開口部にフランジを有した鍋と、前記収納部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋と前記鍋に入れられた調理物との総重量を検知する重量検知手段と、前記蓋と前記フランジの間をシールする鍋パッキンと、前記重量検知手段の出力信号に基づき前記調理物の重量を算出し、前記調理物の重量に応じて前記加熱手段への通電率及び/又は通電量を制御する制御部と、前記蓋の開き角を認識する角度検知手段とを備え、前記角度検知手段は予め定められた前記蓋が閉まる寸前の角度になると動作し、前記角度検知手段が動作すると、前記重量検知手段により前記調理物の総重量を検知することを特徴とする炊飯器。
  2. 角度検知手段は、蓋内部に固定したリードスイッチと前記蓋内部の傾斜面上に配設した円筒もしくは球形状の磁石により構成することを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 角度検知手段は、蓋内部に固定したフォトカプラーと前記蓋内部の傾斜面上に配設した円筒もしくは球形状の駆動体により構成することを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  4. 磁石を緩衝性に優れた部材で覆うことを特徴とする請求項2記載の炊飯器。
  5. 駆動体を緩衝性に優れた部材で覆うことを特徴とする請求項3記載の炊飯器。
  6. 磁石には、前記磁石の駆動方向と平行なゴム等の緩衝性に優れた部材で構成したレール部を備え、蓋内部の傾斜面には、前記レール部に対応した凹部を有することを特徴とした請求項2または4記載の炊飯器。
  7. 駆動体には、前記駆動体の駆動方向と平行なゴム等の緩衝性に優れた部材で構成したレール部を備え、蓋内部の傾斜面には、前記レール部に対応した凹部を有することを特徴とした請求項3または5記載の炊飯器。
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