JP6137927B2 - 調理支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、調理器を用いて作成する複数の献立及びそれら献立を作成するための複数段階の調理内容を示す調理手順を記憶する献立情報記憶部と、
調理者が情報を入力する入力部と、
調理者に報知する報知情報を表示する表示手段と、
前記入力部に入力された献立選択情報及び前記献立情報記憶部に記憶された記憶情報に基づいて、複数の献立のうちの選択された献立についての前記調理手順に関連する調理関連情報を作成して、その調理関連情報を前記報知情報として前記表示手段に表示する調理支援用制御手段とを備えた調理支援装置に関する。
かかる調理支援装置は、複数の献立のうちから選択された献立についての調理手順に関連する調理関連情報を表示手段に表示することにより、献立に関する調理作業が不慣れな調理者においても適切に調理作業を行えるようにしたものである。
尚、本明細書において、調理者とは、実際に調理を行う人に限らず、調理を補助する人等、調理支援装置を使用することになる者を意味するものである。
このような調理支援装置の従来例として、幼稚園や老人福祉施設などにおいて、複数の調理者が手分けして大量の料理を作成する場合において、複数の献立のうちから複数の献立が選択されたときに、複数の献立夫々の調理手順に対応するバー状の表示部を、その調理手順の全てを行うのに要する総時間に対応する長さに定め、かつ、複数段階の調理内容の夫々の作業時間に応じた区分け線を備える状態に作成して、それらのバー状の表示部を、調理者にて入力された目標完成時刻を基準にして、互いに平行する姿勢で上下に並べる形態で、調理作業スケジュールとして表示させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
そして、特許文献1では、調理作業スケジュールが表示された状態において、各献立に対応するバー状の表示部における複数段階の調理内容に対応する部分のいずれかを選択することにより、選択された調理内容が、説明文等により具体的に表示されるように構成されている。
すなわち、調理手順に含まれる複数段階の調理内容には、調理者が所定の調理作業を行ったのちは設定放置時間が経過するまで放置する放置形式内容、調理者の調理作業によって完成される調理者担当内容、及び、調理器が設定運転条件に基づいて自動調理運転を行う調理器担当内容がある。
特許文献1には、調理者担当内容の一例として、食材としての材料Aを3分の作業時間でみじん切りにする調理作業や、食材としての材料Bを4分の作業時間で短冊状にする調理作業等が記載され、放置形式内容の一例として、食材をみりんに浸漬させた状態で10分の間放置する調理が記載され、調理器担当内容の一例として、食材をコンベクションスチーマにセットして30分の間加熱する調理が記載されている。
そして、特許文献1においては、複数の献立夫々についてのバー状の表示部が、目標完成時刻を基準にして、互いに平行する姿勢で並べる形態で、調理作業スケジュールとして表示されるので、この調理作業スケジュールに従って、複数の献立夫々についての複数段階の調理内容に対する調理作業を順次実行することによって、複数の献立に対応する料理を目標完成時刻に作成できることなる。
ちなみに、特許文献1においては、調理器として、上述したコンベクションスチーマの他、ガスコンロ、電磁調理器、電子レンジ、ミキサー等、複数の調理器を使用することが記載されている。
また、選択された複数の献立夫々についての調理手順を、目標完成時刻を基準に並べた場合に、複数の献立夫々についての複数段階の調理内容のうちで同じ調理器を使用する調理内容が、時間的に重複するときには、その時間的な重複を回避するために、複数の献立のうちのいずれかの調理手順を、時間的に前方側にずらすことが記載されている。
特開2011−203950号公報
従来の調理支援装置は、選択された複数の献立についての調理作業スケジュールを表示するものであるから、表示された調理作業スケジュールに従って、複数の献立夫々についての複数段階の調理内容に対する調理作業を正確に行えば、複数の献立に対応する料理を目標完成時刻に作成できることなるが、一般家庭の主婦等、一般家庭等の調理者にとっては、調理作業スケジュールに従って調理作業を正確に行うことは難しいものであり、一般家庭等の調理者にとっては、調理作業スケジュールは必ずしも必要ではなく、むしろ活用し難いものである。
つまり、調理作業に対する習熟度は調理者ごとに異なるものであるから、例えば、調理者担当内容の調理内容を行うのに必要となる作業時間が設定されていても、その調理内容に対する調理作業を作業時間通りに行えない等、調理者ごとの調理作業の習熟度の差異により、調理作業スケジュールに従って調理作業を正確に行うことは難しいものとなる。
また、一般家庭等においては、調理作業スケジュールに従って調理作業を行っている途中において、外部から電話の応答や突然の訪問客の応答等のために、調理作業を一時中断しなければならないことが多く、このことによっても、調理作業スケジュールに従って調理作業を正確に行うことは難しいものとなる。
このように、一般家庭等の調理者にとっては、調理作業スケジュールは必ずしも必要ではなく、むしろ活用し難いものとなる不都合がある。
しかも、調理作業スケジュールを作成するには、調理者担当内容の調理内容を行うのに必要となる作業時間を含めて、各調理内容を行うのに必要とする時間を細かく正確に設定する必要があるが、多数の献立夫々における複数段階の調理内容について、その調理を行うに必要とする時間を細かく設定することは手間の掛かる作業となるものある。
このように、従来の調理支援装置は、幼稚園や老人福祉施設などにおいて、複数の作業者が手分けして、大量の料理を作成する場合には活用できるものの、一般家庭等においては、調理作業スケジュールに従って調理作業を正確に行うことが難しいことに起因して、活用し難いものとなる不都合があり、しかも、多数の献立夫々における複数段階の調理内容についての時間設定作業が手間の掛かる作業となることに起因して、製作が煩雑となる不都合があり、改善が望まれるものであった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、製作の容易化を図りながらも、一般家庭等において有効に活用できる調理支援装置を提供する点にある。
本発明の調理支援装置は、調理器を用いて作成する複数の献立及びそれら献立を作成するための複数段階の調理内容を示す調理手順を記憶する献立情報記憶部と、
調理者が情報を入力する入力部と、
調理者に報知する報知情報を表示する表示手段と、
前記入力部に入力された献立選択情報及び前記献立情報記憶部に記憶された記憶情報に基づいて、複数の献立のうちの選択された献立についての前記調理手順に関連する調理関連情報を作成して、その調理関連情報を前記報知情報として前記表示手段に表示する調理支援用制御手段とを備えたものであって、その第1特徴構成は、
前記献立情報記憶手段が、複数の献立夫々の複数段階の前記調理内容について、調理者が所定の調理作業を行ったのちは設定放置時間が経過するまで放置する放置形式内容、調理者の調理作業によって完成される調理者担当内容、及び、前記調理器が設定運転条件に基づいて自動調理運転を行う調理器担当内容のいずれであるかを区別する状態で記憶するように構成され、
前記調理支援用制御手段が、
複数の献立のうちから複数の献立が選択されたときには、選択された複数の献立の夫々について、複数段階の前記調理内容のうちの未処理の調理内容のうちで最初に行うことになる実行予定調理内容を、前記献立情報記憶手段の記憶情報及び調理進行情報に基づいて管理して、
選択された複数の献立の夫々についての前記実行予定調理内容が複数段階の前記調理内容のうちのいずれの段階であるかを示す予定調理内容段階情報、及び、選択された複数の献立の夫々についての前記実行予定調理内容が、前記調理者担当内容、前記放置形式内容及び前記調理器担当内容のいずれであるかを示す予定調理内容区別情報を含む調理進行判別情報を、前記調理関連情報として作成するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、複数の献立のうちから複数の献立が選択されたときには、調理支援用制御手段は、選択された複数の献立の夫々について、複数段階の調理内容のうちの未処理の調理内容のうちで最初に行うことになる実行予定調理内容を、献立情報記憶手段の記憶情報及び調理進行情報に基づいて管理することになる。
そして、献立情報記憶手段には、複数の献立夫々の複数段階の前記調理内容について、調理者が所定の調理作業を行ったのちは設定放置時間が経過するまで放置する放置形式内容、調理者の調理作業によって完成される調理者担当内容、及び、調理器が設定運転条件に基づいて自動調理運転を行う調理器担当内容のいずれであるかを区別する状態で記憶されているから、調理支援用制御手段は、選択された複数の献立の夫々について管理している実行予定調理内容、及び、献立情報記憶手段の記憶情報に基づいて、調理進行判別情報を作成して、この調理進行判別情報を、表示手段に表示することになる。
調理進行判別情報は、選択された複数の献立の夫々についての実行予定調理内容が複数段階の調理内容のうちのいずれの段階であるかを示す予定調理内容段階情報、及び、選択された複数の献立の夫々についての実行予定調理内容が、調理者担当内容、放置形式内容及び調理器担当内容のいずれであるかを示す予定調理内容区別情報を含むものであるから、調理者は、表示手段に表示された調理進行判別情報によって、複数の献立についての調理作業を並行して進める上で好適な調理内容を順次選択しながら、その調理内容に対する調理作業を行うことによって、複数の献立夫々に対する調理の終了時点が大きく異なること抑制しながら、複数の献立に対する調理作業を良好に行うことができる。
説明を加えると、選択された複数の献立の調理作業を開始する際には、複数の献立の夫々についての実行予定調理内容が複数段階の調理内容のうちの最初の段階であることが、予定調理内容段階情報から認識できる。その状態において、予定調理内容区別情報に基づいて、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちで、いずれの実行予定調理内容を先にすべきかを選択して、その選択した実行予定調理内容に対する調理作業を優先的に行うことができる。
例えば、選択された複数の献立の調理作業を開始する際に、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、放置形式内容と調理者担当内容とが存在する場合には、放置形式内容を先に行い、その後で、調理者担当内容を行うようにすれば、設定放置時間の間に、調理者担当内容に対する調理作業を進めることができるため、結果的に、放置形式内容と調理者担当内容とを時間的に効率よく進めることができる点に鑑みて、放置形式内容に対する調理作業を先に行い、次に、調理者担当内容に対する調理作業を行う順序を定めて、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容に対する調理作業を進めることになる。
ちなみに、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、放置形式内容と調理者担当内容とが存在する場合において、調理者担当内容を先に行い、その後で、放置形式内容を行うようにすると、放置形式内容に対する調理作業の終了時点が、調理者担当内容に対する調理作業を行う作業時間と設定放置時間とを加えた時点となるため、実行予定調理内容が放置形式内容である献立に対する調理の進行が遅れ気味となる不都合を招く虞があるが、放置形式内容の調理内容を調理者担当内容よりも先に行うことにより、放置形式内容と調理者担当内容とを時間的に効率よく進めることができるのである。
また、選択された複数の献立の夫々についての調理作業の途中段階においても、複数の献立の調理作業を開始する際と同様に、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、放置形式内容と調理者担当内容とが存在する場合には、放置形式内容を先に行い、その後で、調理者担当内容を行うように定めることになる。
また、選択された複数の献立の夫々についての調理作業の途中段階において、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、調理器担当内容と調理者担当内容とが存在する場合には、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、放置形式内容と調理者担当内容とが存在する場合と同様な理由により、調理器担当内容を先に行い、その後で、調理者担当内容を行うように選択することになる。
また、選択された複数の献立の夫々についての調理作業の途中段階において、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、調理器担当内容と放置形式内容とが存在する場合には、調理器担当内容と放置形式内容とによっては優先順序を選択できないものであるが、予定調理内容段階情報に基づいて、調理の進行が遅れている献立に対する実行予定調理内容を先に行うように定めることができる。
また、選択された複数の献立の夫々についての調理作業の途中段階において、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、調理器担当内容が複数含まれている場合、又は、放置形式内容が複数含まれている場合には、調理器担当内容と放置形式内容とが存在する場合と同様に、調理の進行が遅れている献立に対する実行予定調理内容を先に行うように定めることができる。
このように、調理者が、予定調理内容段階情報及び予定調理内容区別情報を含む調理進行判別情報を確認して、複数の献立についての調理作業を並行して進める上で好適な調理内容を順次定めるようにしながら、その調理内容に対する調理作業を行うことによって、複数の献立に対する調理の終了時点が大きく異なること抑制しながら、複数の献立に対する調理作業を良好に行うことができるのである。
そして、予定調理内容段階情報及び予定調理内容区別情報を含む調理進行判別情報によって、複数の献立についての調理作業を並行して進める上で好適な調理内容を順次定めて行う調理作業は、調理者ごとの調理作業の習熟度の差異等によって、複数段階の調理内容に対する調理時間が変動することを許容し、また、調理作業を一時中断することを許容するものであるから、一般家庭等においても有効に活用できることになる。
説明を加えると、例えば、一般家庭等において夕食を作成する場合には、予定されている夕食の開始時刻の2時間前に調理作業を開始する等、一般には、調理作業を完了するのに必要とする調理時間を大まかに予測して、目標とする調理作業終了時刻から予測した調理時間前の時点から調理作業を開始することになるが、一般家庭等においては、夕食の開始時刻は、通常厳密ではなく、多少前後することが許容されるものであるから、複数の献立の夫々についての複数段階の調理内容に対する調理時間が変動することが許容され、また、調理作業を一時中断することが許容されるものである。
尚、夕食の開始時刻を厳守する必要がある場合には、調理作業を完了するのに必要とする調理時間を長めに予測して、調理作業を早めに開始すれば、夕食の開始時刻が遅れることを回避できることになる。
しかも、予定調理内容段階情報及び予定調理内容区別情報を含む調理進行判別情報を作成するあたり、調理者担当内容の調理内容を行うのに必要となる作業時間を含めて、各調理内容を行うのに必要とする時間を細かく正確に設定する必要がないため、製作が煩雑となることを回避できる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、製作の容易化を図りながらも、一般家庭等において有効に活用できる調理支援装置を提供できる。
本発明の調理支援装置の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
携帯情報端末に、前記献立情報記憶部、前記入力部、前記表示手段、及び、前記調理支援用制御手段が備えられている点を特徴とする。
すなわち、スマートフォン等の携帯情報端末に、献立情報記憶部、入力部、表示手段、及び、調理支援用制御手段が備えられているから、スケジュール機能やインターネット検索機能等の情報携帯端末が本来的に備えている機能を利用するために使い慣れている携帯情報端末を活用しながら、調理進行判別情報を確認して、複数の献立に対する調理作業を良好に行うことができる。
ちなみに、携帯情報端末が電話機能や電子メール機能を備えている場合には、電話機能による通話や電子メール機能にて受信したメールの確認を行いながら、複数の献立に対する調理作業を行うことができることになり、利便性が向上する。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、使い慣れている携帯情報端末を活用しながら、調理進行判別情報を確認して、複数の献立に対する調理作業を良好に行うことができる調理支援装置を提供できる。
本発明の調理支援装置の第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記調理支援用制御手段が、
前記調理進行判別情報を前記表示手段に表示する献立表示状態において、複数の献立のうちの一つを指示する献立指示情報及び指示された献立における複数段階の前記調理内容のうちの一つを選択する段階選択情報が前記入力部にて入力されることに基づいて、前記献立指示情報にて指示された献立における前記段階選択情報にて選択された段階の前記
調理内容を示す調理内容情報を、前記調理関連情報として作成して、前記調理内容情報を前記表示手段に表示する調理内容表示状態に切換えるように構成され、かつ、
前記調理内容表示状態において、表示終了情報が前記入力部にて入力されることに基づいて、前記献立表示状態に切換えるように構成されている点を特徴とする。
すなわち、調理進行判別情報を表示手段に表示する献立表示状態において、複数の献立のうちの一つを指示する献立指示情報及び指示された献立における複数段階の調理内容のうちの一つを選択する段階選択情報を、入力部にて入力することにより、調理支援用制御手段が、献立指示情報にて指示された献立における段階選択情報にて選択された段階の前調理内容を示す調理内容情報を作成して、その調理内容情報を表示手段に表示する調理内容表示状態に切換えることになる。
ちなみに、調理内容を示す調理内容情報とは、説明文や説明画像にて調理内容を説明する情報であって、例えば、調理内容が放置式内容である場合においては、食材を浸漬液に漬けて、20分放置して下さい等の説明文や、食材を浸漬液に漬けた状態の説明画像が表示される等、調理内容を分かり易く説明する情報である。
また、調理内容表示状態において、表示終了情報が入力部にて入力されると、調理支援用制御手段が、調理内容表示状態から献立表示状態に切換えることになる。
したがって、調理者は、献立表示状態において、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちで、いずれのものを先にすべきかを選択した際に、選択した実行予定調理内容の具体的内容を、調理内容表示状態に切換えて確認して、実行予定調理内容の調理作業を行う等、献立表示状態と調理内容表示状態とに切換えながら、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容を順次進める形態で、複数の献立に対する調理作業を良好に行うことができる。
尚、調理内容表示状態を備えない場合には、各献立についての複数段階の調理内容を示す調理手順が印刷された資料に基づいて、調理内容を確認することになるが、多数の献立の夫々についての調理手順が印刷された資料を準備することは面倒であるばかりでなく、その資料を保管しなければならない手間がある。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、複数の献立の夫々における複数段階の調理内容の具体的な内容を表示手段にて確認しながら、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容を順次進める形態で、複数の献立に対する調理作業を良好に行うことができる調理支援装置を提供できる。
本発明の調理支援装置の第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記調理支援用制御手段が、前記段階選択情報にて選択された段階の前記調理内容が前記調理者担当内容、前記放置形式内容及び前記調理器担当内容のいずれであるかを示す調理内容区別情報、及び、前記段階選択情報にて選択された段階の前記調理内容が複数段階の前記調理内容のうちのいずれの段階であるかを示す調理内容段階情報を、前記調理内容情報に含ませるように構成されている点を特徴とする。
すなわち、調理内容表示状態において、段階選択情報にて選択された段階の調理内容が調理者担当内容、放置形式内容及び調理器担当内容のいずれであるかを示す調理内容区別情報、及び、段階選択情報にて選択された段階の調理内容が複数段階の調理内容のうちのいずれの段階であるかを示す調理内容段階情報が、表示されるものとなる。
従って、調理者は、調理内容表示状態において表示されている調理内容情報が、複数段階の調理内容のうちで、確認しようとしている調理内容に対応する調理内容情報であることを、調理内容区別情報や調理内容段階情報に基づいて判別することができるものとなるから、複数段階の調理内容のうちで、確認しようとしている調理内容に対応する調理内容情報を間違いなく的確に確認することができる。
調理者は、上述の如く、複数段階の調理内容のうちで、確認しようとしている調理内容に対応する調理内容情報を間違いなく的確に確認することができるから、複数の献立夫々における実行予定調理内容に対する適正な調理内容情報に基づいて、複数の献立の夫々に対する調理作業を間違いなく適切に進めることができる。
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、上記第3特徴構成による作用効果に加えて、複数の献立の夫々に対する調理作業を間違いなく適切に進めることができる調理支援装置を提供できる。
本発明の調理支援装置の第5特徴構成は、上記第1〜第4特徴構成のいずれかに加えて、
前記調理支援用制御手段が、
前記実行予定調理内容が前記放置形式内容である場合において、前記設定放置時間の計測を開始する計測開始情報が前記入力部にて入力されると、その時点からの経過時間の計測を開始して、前記経過時間が前記設定放置時間に達すると、放置時間経過済情報を前記表示手段に表示させるように構成されている点を特徴とする。
すなわち、実行予定調理内容が前記放置形式内容である場合において、設定放置時間の計測を開始する計測開始情報が入力部にて入力されると、調理支援用制御手段が、その時点からの経過時間の計測を開始する。
そして、経過時間が設定放置時間に達すると、調理支援用制御手段が、放置時間経過済情報を表示手段に表示させることになる。
従って、調理者は、表示手段にて放置時間経過済情報が表示されることによって、設定放置時間が経過したことを認識して、次の段階の調理内容に対する調理作業に適切に進めることができる。
つまり、放置時間経過済情報が表示されない場合には、調理者は、柱時計や腕時計等を用いて、放置時間の経過を管理する必要があるが、このような管理は面倒であるばかりでなく、放置時間が経過したことに気付かずに、次の段階の調理内容に対する調理作業を適切に進めることができない虞がある。
要するに、本発明の第5特徴構成によれば、上記第1〜第4特徴構成のいずれかによる作用効果に加えて、設定放置時間が経過したことを調理者に的確に認識させて、次の段階の調理内容に対する調理作業に適切に進めることができる調理支援装置を提供できる。
本発明の調理支援装置の第6特徴構成は、上記第1〜第5特徴構成のいずれかに加えて、
前記調理支援用制御手段と前記調理器とが通信自在に接続され、
前記調理器が、前記設定運転条件に基づいた前記自動調理運転を終了すると、自動運転終了情報を通信するように構成され、
前記調理支援用制御手段が、前記調理器からの前記自動運転終了情報を受信すると、前記調理器担当内容に対応する前記調理内容の調理が終了したことを示す調理器担当内容終了情報を前記表示手段に表示するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、調理器が、設定運転条件に基づいた自動調理運転を終了すると、自動運転終了情報を通信することになる。
調理器からの自動運転終了情報を受信すると、調理支援用制御手段が、調理器担当内容に対応する調理内容の調理が終了したことを示す調理器担当内容終了情報を表示手段に表示することになる。
従って、調理者は、表示手段にて調理器担当内容終了情報が表示されることによって、調理器が担当する調理内容が終了したことを認識して、次の段階の調理内容に対する調理作業に適切に進めることができる。
つまり、調理器担当内容終了情報が表示されない場合には、調理者は、調理器の運転状況を監視しながら、調理器の自動調理運転が終了したか否かを認識する必要があるが、調理器の運転状況を監視する作業は面倒であるばかりでなく、調理器の自動調理運転が終了したことに気付かずに、次の段階の調理内容に対する調理作業を適切に進めることができない虞がある。
要するに、本発明の第6特徴構成によれば、上記第1〜第5特徴構成のいずれかによる作用効果に加えて、調理器の自動調理運転が終了したことを調理者に的確に認識させて、次の段階の調理内容に対する調理作業に適切に進めることができる調理支援装置を提供できる。
本発明の調理支援装置の第7特徴構成は、上記第6特徴構成に加えて、
前記調理支援用制御手段が、前記実行予定調理内容が前記調理器担当内容である場合において、前記設定運転条件の通信指令が前記入力部にて入力されると、前記設定運転条件を前記調理器に通信するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、実行予定調理内容が調理器担当内容である場合において、設定運転条件の通信指令が入力部にて入力されると、調理支援用制御手段が、設定運転条件を調理器に通信することになる。
従って、調理者は、実行予定調理内容が調理器担当内容である場合において、設定運転条件の通信指令を入力部にて入力するという簡単な操作にて、設定運転条件を調理器に適切に設定できることになる。
つまり、設定運転条件の通信指令を入力することにより、設定運転条件を調理器に設定できない場合には、調理者は、調理器に対する操作部を操作して、設定運転条件に対応する情報を設定することになるが、このような操作は面倒であるばかりでなく、設定ミスにより、調理器を適正な設定運転条件で運転できない虞がある。
要するに、本発明の第7特徴構成によれば、上記第6特徴構成による作用効果に加えて、設定運転条件を調理器に設定することを、簡単な操作にて適切に行うことができる調理支援装置を提供できる。
本発明の調理支援装置の第8特徴構成は、上記第6又は第7特徴構成に加えて、
前記調理器が、前記設定運転条件に基づいた前記自動調理運転の進み具合を示す運転進行情報を通信するように構成され、
前記調理支援用制御手段が、前記調理器からの前記運転進行情報に基づいて、前記調理器担当内容に対応する前記調理内容の調理進捗情報を前記表示手段に表示するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、調理器が、設定運転条件に基づいた自動調理運転の進み具合を示す運転進行情報を通信することになる。
調理器からの運転進行情報に基づいて、調理支援用制御手段が、調理器担当内容に対応する調理内容の調理進捗情報を表示手段に表示することになる。
従って、調理者は、実行予定調理内容が調理器担当内容である場合において、表示される調理進捗情報を確認することによって、調理器の自動調理運転の進み具合を認識できるため、例えば、調理器の自動調理運転が終了段階であることを認識した場合には、次の段階の調理内容に対する準備を始める等、次の段階の調理内容に対する調理作業を適切に進め易いものとなる。
要するに、本発明の第8特徴構成によれば、上記第6又は第7特徴構成による作用効果に加えて、調理器の自動調理運転の進み具合を認識しながら、次の段階の調理内容に対する調理作業を適切に進め易いものとなる調理支援装置を提供できる。
調理システムの構成例を模式的に示す図 ガスコンロの斜視図 調理システムの機能構成例を模式的に示すブロック図 ガスコンロの加熱部の構成例を模式的に示す図 コンロ操作部の一例を示す図 コンロ操作部の一例を示す図 コンロ操作部の一例を示す図 コンロ操作部の操作手順を示す図 スマートフォンのハードウェア構成を模式的に示すブロック図 調理支援装置の構成例を模式的に示すブロック図 記憶情報の構成例を示す図 献立の調理手順を説明する図 献立の調理手順を説明する図 複数の献立を並行して作成した結果を示す説明図 複数の献立を並行して作成した結果を示す説明図 調理支援のためにスマートフォンに表示される画面の説明図 調理支援のためにスマートフォンに表示される画面の説明図 調理支援のためにスマートフォンに表示される画面の説明図 調理支援のためにスマートフォンに表示される画面の説明図 調理支援のためにスマートフォンに表示される画面の説明図 調理支援のためにスマートフォンに表示される画面の説明図 調理支援のためにスマートフォンに表示される画面の説明図 調理支援のためにスマートフォンに表示される画面の説明図 調理支援のためにスマートフォンに表示される画面の説明図 別の献立の調理手順を説明する図 別の献立の調理手順を説明する図 複数の別の献立を並行して作成した結果を示す説明図 複数の別の献立を並行して作成した結果を示す説明図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔加熱調理システムの概要〕
図1に示すように、調理器としてのガスコンロ1と携帯情報端末としてのスマートフォン5とを備える調理システムが構成されている。そして、調理支援装置が、スマートフォン5を用いて構成されることになるが、その詳細は後述する。
ガスコンロ1とスマートフォン5とは、ワイヤレス通信網Nを介して通信自在に接続されている。
ワイヤレス通信網Nによる通信形態としては、図1に符号“NA”で示すアドホック・モードやポイント・ツー・ポイント・モードなど、対応するガスコンロ1とスマートフォン5とが直接一対一で通信する形態を採ることができるが、その他の形態として、図1に符号“NI”で示すインフラストラクチャー・モードにて、ガスコンロ1とスマートフォン5とが通信を行う形態を採ることもできる。
インフラストラクチャー・モードとは、ガスコンロ1やスマートフォン5とは異なる別の機器が接続されるネットワークに、ガスコンロ1及びスマートフォン5を接続して、当該ネットワークを介して両者を通信する形態であり、当該ネットワークへは、アクセスポイントAPを介して接続されることになる。
インフラストラクチャー・モードのネットワークとしては、例えば調理者の家庭内に構築されるローカルネットワーク(構内LAN)LANや、グローバルなインターネットINが存在する。
つまり、図1に示すように、構内用アクセスポイントA1を介して両者がローカルネットワークLANに接続される形態や、外部用アクセスポイントA2,A3を介して両者がインターネットINに接続される形態がある。
当然ながら、構内用アクセスポイントA1及び構内LANを経由して、インターネットINに両者が接続される形態であってもよい。
スマートフォン5とは、インターネットINとの親和性が高く、パーソナルコンピュータの機能をベースとして作られた多機能携帯電話をいう。
尚、本実施形態では、携帯情報端末として、スマートフォン5を例示するが、携帯端末としては、データ通信機能付きの携帯電話(フィーチャーフォン)、データ通信機能付きの携帯型音楽プレーヤー、データ通信機能付きのカメラなどを適用することができる。
ちなみに、スマートフォン5とは、掌にすっぽり収まるような小型の機器に限定されるものではなく、画面サイズが7〜9インチ以上のタブレット型端末も含まれる。
また、調理器としては、ガスコンロ1に限定されるものではなく、電磁調理器、電子レンジ、スチームオーブン、ミキサー等の各種の調理器が適用できるものである。
ちなみに、本実施形態では、単一のガスコンロ1のみを用いる場合を例示するが、複数の調理器を用いてもよい。
〔ガスコンロの構成〕
本実施形態のガスコンロ1は、図2に示すように、システムキッチンのトッププレートに組み込まれるビルトイン式のガスコンロであり、図2に示すように、トッププレートの下方には、ガスコンロ1の本体部が収容され、トッププレートの上方には、ガスコンロ1の天板TPが載置されている。
ガスコンロ1は、加熱部Sとして、左バーナーBL、右バーナーBR、後バーナーBBの3つのバーナーBと、1つのグリルGとを有して構成されている。
尚、以下の説明において、左バーナーBLを、左コンロと簡略的に記載し、同様に、右バーナーBRを、右コンロと簡略的に記載し、後バーナーBBを、後コンロと簡略的に記載する場合がある。
各バーナーBは、図4に示すように、一次空気が混合された燃料ガスを炎口b7から吐出させて二次空気にて完全燃焼させる、いわゆるブンゼン燃焼を行うように構成されている。
そして、各バーナーBの夫々に対応して、天板TPに載置される形態で五徳b9が備えられ、五徳b9に設置された鍋やフライパンなどの被加熱物Pを、バーナーBにて加熱するように構成されている。
ちなみに、バーナーBのバーナー本体b6には、燃料ガスFを供給する供給管b8が接続され、供給管b8からバーナー本体b6に向けて燃料ガスFを噴出するときに、一次空気がエジェクタ作用によりバーナー本体b6に吸引され、燃料ガスFと一次空気とが、バーナー本体b6の内部にて混合されたのち、炎口b7から吐出されるように構成されている。
供給管b8には、燃料ガスFの供給量を調整する調整弁b1と、バーナーBへの燃料ガスFの供給を遮断する遮断弁b2とが配置されている。
また、炎口b7付近には、炎の有無を検出する着火検出用の火炎センサーb3と、燃料ガスFを点火する点火栓b4が配置されている。
さらに、五徳b9に載置された被加熱物Pの底面に当接して、被加熱物Pの温度を検出する温度センサーb5が配置されている。
尚、調整弁b1、遮断弁b2、火炎センサーb3、点火栓b4、温度センサーb5は、後述する調理器制御部11に接続されている。
グリルGは、図2に示すように、加熱対象物を収容して加熱する収容空間g0に対して出退する引き出し式のグリル本体g1を備えている。
グリル本体g1は、加熱対象物が載置されるグリル焼き網g3と、グリル焼き網g3を支持する焼き網支持台g4と、グリル焼き網g3から滴る焼き汁等を受け止めるグリル受け皿g5と、グリル本体g1を収容空間g0に収容した状態において収容空間g0の前面を閉じるグリル扉g6とを有する状態に構成されている。
尚、グリル扉g6には、グリルGの内部(閉空間となった収容空間g0)をグリルGの外部から視認するためのグリル扉ガラスg7が設けられている。
収容空間g0には、グリル本体g1を出退自在に支持するスライドレールg2が備えられ、グリル本体g1が、このスライドレールg2によって収容空間g0に対して引き出し式形態にて出退するように構成されている。
図示は省略するが、収容空間g0には、グリル焼き網g3に載置された加熱対象物を下方から加熱する左右一対の下バーナーと加熱対象物を上方から加熱する上バーナーとを備えたグリルバーナーが設けられており、このグリルバーナーによって、加熱対象物を加熱するように構成されている。
〔ガスコンロの制御構成〕
図3に示すように、ガスコンロ1には、マイクロコンピュータなどの論理演算プロセッサを備える調理器制御装置10が設けられ、加熱部S(バーナーB及びグリルG)の運転を制御する調理器制御部11が、調理器制御装置10を構成するハードウェア及びプログラムなどのソフトウェアとの協働によって実現される機能部として構成されている。
また、調理器制御部11と同様の機能部として、調理器側操作情報取得部12、運転状態情報生成部13、調理器側報知制御部14、調理器側通信制御部19等が構成されている。
調理器制御部11は、加熱部Sに対する複数種の特定機能の夫々に対応する制御を行う機能部である。
ちなみに、特定機能とは、例えば、バーナーBに対して装備する“湯沸し”、“炊飯”や、バーナーBやグリルGに対して装備する“タイマー運転”等であり、調理器制御部11は、特定機能が設定されると、それに対応する自動調理運転を実行する。
調理器側操作情報取得部12は、特定機能の選択情報及び特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する機能部である。
ちなみに、特定機能の選択情報とは、例えば、バーナーBに対して装備した“湯沸し”、“炊飯”、“タイマー運転”等を選択する情報であり、特定機能における設定情報とは、例えば、“タイマー運転”において、タイマー時間を設定する等の情報である。
運転状態情報生成部13は、ガスコンロ1の運転状態を示す情報であって、選択情報、設定情報、特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する機能部である。
調理器側報知制御部14は、特定機能の実行状態等を調理者に報知するための調理器側報知情報を生成して調理器側報知部4を介して調理者に報知する機能部である。
調理器側通信制御部19は、スマートフォン5と通信するための機能部であって、送信部17及び受信部18を備えている。
バーナーB及びグリルGに対する操作について説明を加えると、調理器側操作情報取得部12は、図3及び図4に示すように、コンロ操作部3に対する調理者の操作を操作情報として取得する。
コンロ操作部3は、図2に示すように、ガスコンロ1の本体部の前面部に設けられるものであり、操作パネル3mと操作シート3sとを備えている。また、操作シート3sとして、バーナー操作シート3bとグリル操作シート3gとを備えている。
操作パネル3mには、図5に示すように、ガスコンロ1の主電源ボタン31、3つのバーナーBの夫々に対応する3つのバーナー用ダイヤルスイッチ32、ガスコンロ1の操作を制限するロック機能ボタン39が備えられている。
尚、操作パネル3mは、例えば、主電源ボタン31が、電源入り状態に押し操作されると点灯作動する電源インジケータ36として構成される等により、調理器側報知部4としても機能することになる。
図8に示すように、バーナー用ダイヤルスイッチ32は、押し戻し式のスイッチとして構成されており、バーナーBが消火状態のときには、操作パネル3mのパネル面とほぼ同一面まで押し込まれている。
押し込まれているバーナー用ダイヤルスイッチ32を調理者が後方側に押し込むことにより、点火指令が指令されて、バーナーBが燃焼状態となり、調理者が押し込みを解除すると、バーナー用ダイヤルスイッチ32がパネル面よりも前方側に突出される。
そして、突出したバーナー用ダイヤルスイッチ32を正逆に回転することにより、バーナーBの火力を調整することができる。
また、バーナーBを消火する場合には、調理者が、突出しているバーナー用ダイヤルスイッチ32を操作パネル3mのパネル面とほぼ同一面まで押し込むと、消火指令が指令されて、バーナーBが消火状態となる。
尚、バーナー用ダイヤルスイッチ32には、突出状態において点灯しかつ押し込み状態において消灯する点灯器が装備されて、この点灯器によって、バーナー用ダイヤルスイッチ32の前部の周部が明るい状態と暗くなる状態に切換えられるように構成されている。
つまり、バーナー用ダイヤルスイッチ32は、バーナーインジケータ37としても機能するように構成されている。
各バーナーBは、“湯沸し”、“炊飯”、“タイマー運転”等の特定機能に応じて、調理器制御部11によって火力や加熱時間を自動調整できるように構成されている。
特定機能を調理者が選択できるようにするために、図2に示すように、バーナー操作シート3bが、操作パネル3mの下方に備えられている。
ちなみに、操作シート3s(バーナー操作シート3b、グリル操作シート3g)は、ガスコンロ1の本体部に対して出退自在に構成されて、シート面が上向きとなる状態で突出する操作用状態(図2参照)と、ガスコンロ1の本体部に収納された収納状態とに切換えられるように構成されている。尚、操作シート3sを出退させる構成は周知であるので、本実施形態では操作シート3sの出退構成の説明を省略する。
図6に示すように、バーナー操作シート3bには、各バーナーBに割り当て可能な特定機能に対応したキーが、バーナーBごとに区分されて設けられている。
本実施形態では、左バーナーBL及び右バーナーBRの夫々の特定機能として、“湯沸し”及び“あぶり高温炒め”が割り当てられ、これらに対応した湯沸しキーk1及びあぶり高温炒めキーk3が、バーナー操作シート3bに設けられている。
後バーナーBBには、特定機能として、“湯沸し”に代えて“炊飯”が割り当てられ、これに対応した炊飯キーk2が、バーナー操作シート3bに設けられている。
尚、“あぶり高温炒め”とは、直火料理や、鍋を頻繁に上げるような動作を行う炒め料理などを行う際の動作モードであり、他のモードよりも高い温度まで調理が可能な動作モードである。
また、3つのバーナーBには、共通した特定機能として、“タイマー運転”が割り当てられている。タイマー運転は、設定された加熱用の設定時間の間、バーナーBを燃焼状態とし、設定時間が経過するとバーナーBを消火する機能である。設定時間を設定するために、プラスキーとマイナスキーとの一対のタイマー設定キーk5が、バーナー操作シート3bに設けられている。
さらに、左バーナーBL及び右バーナーBRには、特定機能として、温度センサーb5にて検出される被加熱物Pの温度を設定温度に保持する“温度保持運転”が割り当てられており、この機能に対応する温度設定キーk4が、バーナー操作シート3bに設けられている。
温度設定キーk4を押し操作して“温度保持運転”を設定すると、例えば140[℃]等の初期値が設定温度として設定される。そして、設定温度を変更するときには、温度設定キーk4を操作するごとに、例えば140[℃]から200[℃]の範囲で10[℃]間隔で設定温度が上昇し、最高温度までいくと最低温度に戻って巡回するように構成されている。
尚、設定された特定機能などの設定パラメータは、バーナー操作シート3bに設けた取り消しキーk9によって取り消すことができる。
次に、グリルGの操作について説明を加えると、調理器側操作情報取得部12は、図7に示すグリル操作シート3gに対する調理者の操作を操作情報として取得する。
グリルGは、調理者が火力を設定して調理を行うマニュアルモードに加えて、特定機能として、自動的に調理を行う“オートモード”を備えている。
すなわち、調理者は、グリル操作シート3gの操作により、マニュアルモードにて加熱調理を行うことに加えて、グリルGに対する特定機能を設定して、加熱調理を行うことができる。
“オートモード”においては、“あたため”、“魚焼き”、“焼き加減設定”、“アラカルト調理”の4つの機能を個別又は重複して利用可能に構成されており、それぞれの機能に対応して、あたためキーj1、魚キーj2、焼き加減キーj3、アラカルトキーj4が、グリル操作シート3gに設けられている。
あたため機能は、加熱対象物を自動的に温める機能であり、魚焼き機能は、加熱対象物としての魚を自動的に焼く機能である。焼き加減設定機能は、あたため機能や魚焼き機能を利用する際の火力調整を、加熱対象物の種類(揚げ物・焼き物など)や、加熱対象物が魚であるときにその状態(切り身・姿焼き・干物など)を設定する機能である。
アラカルト調理機能は、焼きいも、焼き鳥、ピザなど料理の種別を設定することによって自動的に調理を行う機能である。
また、グリル操作シート3gには、設定変更キーj8や、取り消しキーj9が備えられていて、一旦設定した内容(設定パラメータ)を、設定変更キーj8で変更することや、取り消しキーj9で取り消すことができるようになっている。
ちなみに、グリルGには、バーナーBのように点火や消火を行うバーナー用ダイヤルスイッチ32が設けられていないので、グリル操作シート3gに点火/消火キーj0が設けられている。
つまり、グリルバーナーの消火状態において、点火/消火キーj0を押し操作すると、点火指令が指令されて、グリルバーナーが燃焼状態となり、グリルバーナーの燃焼状態において、点火/消火キーj0を押し操作すると、消火指令が指令されて、グリルバーナーが消火状態となる。
また、グリル操作シート3gには、火力切換キーj5が装備されて、グリルバーナーに備えさせた下バーナーと上バーナーとの火力を変更できるようになっている。
すなわち、調理者が火力切換キーj5を操作するごとに、グリルバーナーに備えさせた下バーナーと上バーナーとの火力を、例えば、“上火強・下火強”、“上火強・下火弱”、“上火弱・下火強”、“上火弱・下火弱”というように、4段階に調節できるように構成されている。
ちなみに、グリルバーナーの下バーナーと上バーナーとの火力変更は、特定機能を実行する際に、調理器制御部11にても行われることになる。
さらに、グリルGには、特定機能として、“タイマー運転”、“ダッチオーブン”が備えられ、グリル操作シート3gには、タイマー設定キーk5及びダッチオーブンキーj6が設けられている。
“タイマー運転”は、バーナーBに装備した“タイマー運転”と同様であるので説明を省略する。
“ダッチオーブン”は、ダッチオーブンを収容空間g0に収容して調理を行う機能であり、本実施形態では詳細な説明を省略する。
以上の通り、調理器側操作情報取得部12は、コンロ操作部3に対する調理者の操作を操作情報として取得することになり、調理器制御部11は、調理器側操作情報取得部12を介して、操作情報を受け取り、この操作情報に基づいて、加熱部Sの特定機能を実現させる等のために、加熱部S(バーナーB及びグリルG)の作動を制御することになる。
調理者によるコンロ操作部3への操作内容は、調理器側報知部4として、天板TPに設けられた天面表示部40に表示される(図2参照)。
すなわち、調理器制御部11は、調理器側操作情報取得部12を介して受け取った操作情報を、運転状態情報生成部13に伝達する。運転状態情報生成部13は、操作情報を含む運転状態情報を調理器側報知制御部14に伝達する。調理器側報知制御部14は、運転状態情報に基づいて調理器側報知情報を生成して、天面表示部40に出力する。
上述したように、操作パネル3mには、ガスコンロ1の操作を制限するロック機能ボタン39が設けられている。調理者が、このロック機能ボタン39を所定時間(例えば3秒間)押し続けると、操作ロック機能が有効となり、ガスコンロ1の操作が制限される。
操作パネル3mには、操作ロック機能が有効であることを示すロック機能インジケータ38が備えられている。
尚、上述の如く、操作パネル3mは、調理器側報知部4に相当することになるが、この操作パネル3mに備えらえる電源インジケータ36、バーナーインジケータ37、ロック機能インジケータ38等のインジケータ49は、それ自体が調理器側報知部4に相当することになる。
〔スマートフォンの構成〕
スマートフォン5は、図3に示すように、ワイヤレス通信網Nを介してガスコンロ1と通信する端末側通信制御部59と、文字情報及びグラフィック情報を表示可能であると共に調理者による操作入力を受け付け可能な表示操作部52と、ガスコンロ1を利用する調理者とガスコンロ1とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部51と、カメラ53とを備えて構成されている。
端末側通信制御部59は、送信部57及び受信部58を備えている。
図9は、スマートフォン5のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。スマートフォン5の大部分のハードウェアは、メインボード50(マザーボード)と称される基板上に搭載される。アンテナ56やカメラ53、マイク55mなどの主要な周辺デバイスも当該メインボード50に接続される。スマートフォン5は、通常、固定的な電力線に接続されることなく使用されるので、リチウムイオン電池などの二次電池55bを備えており、メインボード50には、二次電池55bを介して各部に電力を供給する電源モジュール50pも搭載されている。
メインボード50には、スマートフォン5の中核となるメインプロセッサーMP、メインプロセッサーMPにおいて実行されるプログラム(ソフトウェア)が記憶されたフラッシュメモリー50f、プラグラム実行中の一時ファイルを記憶するメインメモリー50mが搭載されている。メインメモリー50mは揮発性メモリーでよく、例えばDRAMが用いられる。また、本実施形態では、スマートフォン5に対してメモリーカード55cも着脱可能に構成されている。
メインプロセッサーMPは、メモリーカード55cに格納された情報を利用できるものである。メモリーカード55cに格納される情報としては、画像や音声を含む各種データや、後述する調理支援用アプリケーションプログラム等のアプリケーションプログラム等がある。
HMI制御部51、端末側通信制御部59は、これらメインプロセッサーMPや、フラッシュメモリー50f、メインメモリー50m等のハードウェアと、プログラム(ソフトウェア)との協働によって実現される機能部である。
スマートフォン5には、複数の方式に対応したワイヤレス通信モジュール50tが搭載されている。本実施形態では、ワイヤレス通信モジュール50tとして、携帯電話回線網との通信を制御するベースバンドプロセッサ59bと、無線LANによる通信を制御する無線LANモジュール59rとがメインボード50に搭載されている。
ワイヤレス通信モジュール50tは、メインプロセッサーMPと共に、スマートフォン5の端末側通信制御部59として機能する。
尚、アンテナ56として、ベースバンドプロセッサ59bに対応するベースバンド用アンテナ56b、及び、無線LANモジュール59rに対応する無線LAN用アンテナ56rが設けられている。
また、スマートフォン5には、通話の際に利用されるマイク55mとスピーカー55sも備えられている。
メインボード50には、ボイスモジュール50vやオーディオモジュール50aが搭載されている。マイク55mはボイスモジュール50vを介してメインプロセッサーMPに接続されている。また、スピーカー55sは、オーディオモジュール50a及びボイスモジュール50vを介してメインプロセッサーMPと接続されている。
スマートフォン5の表示操作部52は、端末側表示部として機能するディスプレイパネル52dと、端末側操作部として機能するタッチパネル52tとにより構成されている。
すなわち、本実施形態では、表示操作部52は、ディスプレイパネル52dとタッチパネル52tとが一体化されたタッチディスプレイパネルとして構成されている。
また、スマートフォン5には、上述の如く、カメラ53が搭載されている。カメラ53により撮影された撮影画像は、メインプロセッサーMPを介して、あるいはDMA転送などによりメインボード50上に設けられたデータバスを介して直接的に、メインメモリー50mや、メモリーカード55c、フラッシュメモリー50f等に格納される。
また、スマートフォン5には、ジャイロセンサー、加速度センサー、気圧センサー、温度センサー、方向センサー、重力センサーなどの各種センサーが搭載されている。本実施形態では、メインボード50に加速度センサー50sが搭載されている形態を例示している。加速度センサー50sは、スマートフォン5の傾きや向きを検出する。つまり、加速度センサー50sによってスマートフォン5の上下方向を検出して、メインプロセッサーMPは、その上下方向に応じてディスプレイパネル52dへの表示方向を制御することができる。本実施形態では、加速度センサー50sを利用する形態を例示したが、重力センサーやジャイロセンサーを用いることも可能である。当然ながら、複数のセンサーが搭載されていてもよい。
〔調理支援装置〕
次に、調理支援用アプリケーションプログラムを起動させることにより、スマートフォン5にて構成される調理支援装置について説明する。
ちなみに、この調理支援装置においては、表示操作部52のタッチパネル52tが、調理者が情報を入力する入力部として機能し、ディスプレイパネル52dが、調理者に報知する報知情報を表示する表示手段として機能することになるが、以下の説明においては、記載の簡略化のために、表示操作部52が、調理者による情報の入力や報知情報の表示を行うものであるとして説明する。
尚、入力部としては、マイク55mを用いることが可能であるが、本実施形態では、表示操作部52のみが入力部として機能するものとして説明する。
図10は、調理支援用アプリケーションプログラムを起動させた状態におけるHMI制御部51の構成を模式的に示している。
すなわち、調理支援用制御手段として機能するHMI制御部51によって、調理支援装置を構成するための各種の機能部が構成されることになる。
HMI制御部51は、ガスコンロ1から受信した情報を情報処理して表示操作部52にて表示するための機能部として、運転状態情報取得部61と端末側報知情報生成部63とを備えている。情報処理された情報は、端末側報知制御部85を介して表示操作部52に伝達されるように構成されている。
ガスコンロ1から受信した情報に基づいて表示操作部52に表示される情報は、本実施形態においては、ガスコンロ1が自動調理運転を終了したことを示す「調理器担当内容終了情報」であり、その詳細は後述する。
また、HMI制御部51は、調理者により表示操作部52から入力される情報を情報処理する端末側操作情報取得部71と、調理支援用情報作成部77とを備えている。
調理支援用情報作成部77は、調理者により表示操作部52から入力される献立選択情報及び献立情報記憶部80に記憶された記憶情報に基づいて、複数の献立のうちの選択された献立についての調理手順に関連する調理関連情報を作成するように構成され、調理支援用情報作成部77にて作成された調理関連情報が、端末側報知制御部85を介して表示操作部52に伝達されて、報知情報として表示されるように構成されている。
献立情報記憶部80は、調理器としてのガスコンロ1を用いて作成する複数の献立及びそれら献立を作成するための複数段階の調理内容を示す調理手順を記憶するように構成されている。尚、献立情報記憶部80が記憶する献立の数は、例えば数百等の多数である。
献立情報記憶部80は、固定的にスマートフォン5に備えられている必要はなく、適宜書き換えが可能なようにフラッシュメモリー50fなどに構築されていると好適である。あるいは、インターネットINに接続されたサーバーから必要に応じて情報を取得して、一時的にメインメモリー50mなどの揮発性のメモリーに当該情報を格納するような形態であってもよい。
調理支援用情報作成部77にて作成される調理関連情報は、複数の献立の調理の進み具合を判別するための指標となる「調理進行判別情報」であり、その詳細は後述する。
また、調理支援用情報作成部77は、「調理進行判別情報」に加えて、献立を作成するための複数段階の調理内容を示す「調理内容情報」、及び、「放置時間経過済情報」を作成するように構成されている。
「放置時間経過済情報」は、調理内容として、調理者が所定の調理作業を行ったのちは設定放置時間が経過するまで放置する調理内容についての作業を行うときに、設定放置時間が経過したことを示す情報である。
「調理内容情報」及び「放置時間経過済情報」の詳細については後述する。
また、ガスコンロ1の運転状態情報を取得する運転状態情報取得部61にて取得された運転状態情報が、調理支援用情報作成部77に伝えられるように構成されている。
そして、調理支援用情報作成部77が、運転状態情報取得部61にて取得された運転状態情報、及び、調理者により表示操作部52から入力される情報に基づいて、献立に対する調理の進行状態を示す「調理進行情報」を取得するように構成されており、その詳細は後述する。
〔調理支援制御の詳細〕
本実施形態の調理支援装置は、複数の献立のうちから一つの献立が選択されたとき、及び、複数(多数)の献立のうちから複数の献立が選択されたときのいずれにおいても、献立の調理を支援するものであるが、先ず、複数の献立の調理を支援する場合を説明し、その後、一つの献立の調理を支援する場合について、複数の献立の調理を支援する場合と異なる点を簡単に説明する。
献立情報記憶部80が、複数の献立夫々の複数段階の調理内容について、調理者が所定の調理作業を行ったのちは設定放置時間が経過するまで放置する「放置形式内容」、調理者の調理作業によって完成される「調理者担当内容」、及び、調理器としてのガスコンロ1が設定運転条件に基づいて自動調理運転を行う「調理器担当内容」のいずれであるかを区別する状態で記憶するように構成されている。
すなわち、図11に示すように、複数の献立を種別するための献立情報DAに対応させて、第1段階の調理内容に対応する調理内容情報D1、第2段階の調理内容に対応する調理内容情報D2が記憶されることになり、以下同様の形態で、最終段階の調理内容に対応する調理内容情報Deまで、複数段階の調理内容に対応する調理内容情報Dxが順次記憶されることになる。
そして、第1段階の調理内容情報D1に対応つけて、放置形式内容、調理者担当内容及び調理器担当内容を区別する内容区別情報R1が記憶され、第2段階の調理内容情報D2に対応つけて、放置形式内容、調理者担当内容及び調理器担当内容を区別する内容区別情報R2が記憶されることになり、以下同様の形態で、最終段階の調理内容情報Deまで、複数段階の調理内容情報Dxに対応つけて、内容区別情報Rxが記憶されることになる。
図12、図13に基づいて、具体例を挙げて説明を加えると、献立が「鶏肉の梅酒煮」の場合においては、第1段階〜第6段階の調理内容があり、第2段階と第4段階とが、「調理器担当内容」であり、その他の段階が、「調理者担当内容」であり、それらの調理内容情報Dx及び内容区別情報Rxが記憶されることになる。
尚、図12、図13においては、調理手順における複数段階の調理内容を、1〜8にて示す工程番号に対応付ける形態で記載する。
献立が「あさりの白みそ仕立て」の場合においては、4段階の調理内容があり、第1段階が、「放置形式内容」であり、その他の段階が、「調理者担当内容」であり、それらの調理内容情報Dx及び内容区別情報Rxが記憶されることになる。
献立が「焼きさば寿司」の場合においては、第1段階〜第8段階の調理内容があり、第1段階、第5段階及び第7段階が、「放置形式内容」であり、第2段階及び第6段階が、「調理器担当内容」であり、その他の段階が、「調理者担当内容」であり、それらの調理内容情報Dx及び内容区別情報Rxが記憶されることになる。
ちなみに、献立情報記憶部80が記憶する複数段階の調理内容情報Dxには、調理内容が「放置形式内容」である場合には、設定放置時間に対応する情報が含まれ、調理内容が「調理器担当内容」である場合には、ガスコンロ1を自動調理運転させるために設定することになる設定運転条件に対応する情報が含まれることになる。
調理支援用情報作成部77が、複数の献立のうちから複数の献立が選択されたときには、選択された複数の献立の夫々について、複数段階の調理内容のうちの未処理の調理内容のうちで最初に行うことになる実行予定調理内容を、献立情報記憶部80の記憶情報及び調理進行情報に基づいて管理するように構成されている。
図10に示すように、調理支援用情報作成部77は、「調理進行判別情報」を、調理関連情報として作成して、端末側報知制御部85を用いて表示操作部52に表示するように構成されている。
「調理進行判別情報」は、選択された複数の献立の夫々についての実行予定調理内容が複数段階の記調理内容のうちのいずれの段階であるかを示す予定調理内容段階情報、及び、選択された複数の献立の夫々についての前記実行予定調理内容が、調理者担当内容、放置形式内容及び調理器担当内容のいずれであるかを示す予定調理内容区別情報を含む形態で作成される。
また、調理支援用情報作成部77が、「調理進行判別情報」を表示操作部52に表示する献立表示状態において、複数の献立のうちの一つを指示する献立指示情報及び指示された献立における複数段階の調理内容のうちの一つを選択する段階選択情報が、表示操作部52にて入力されることに基づいて、献立指示情報にて指示された献立における段階選択情報にて選択された段階の調理内容を示す「調理内容情報」を、調理関連情報として作成して、「調理内容情報」を表示操作部52に表示する調理内容表示状態に切換えるように構成されている。
そして、調理内容表示状態において、表示終了情報が表示操作部52にて入力されることに基づいて、献立表示状態に切換えるように構成されている。
また、調理支援用情報作成部77が、「調理内容区別情報」、「調理内容段階情報」を、調理内容情報に含ませるように構成されている。
「調理内容区別情報」は、段階選択情報にて選択された段階の調理内容が調理者担当内容、放置形式内容及び調理器担当内容のいずれであるかを示す情報であり、「調理内容段階情報」は、段階選択情報にて選択された段階の調理内容が複数段階の調理内容のうちのいずれの段階であるかを示す情報である。
また、調理支援用情報作成部77が、実行予定調理内容が放置形式内容である場合において、設定放置時間の計測を開始する計測開始情報が表示操作部52にて入力されると、その時点からの経過時間の計測を開始して、経過時間が設定放置時間に達すると、「放置時間経過済情報」を、端末側報知制御部85を用いて表示操作部52に表示させるように構成されている。
さらに、調理支援用情報作成部77が、実行予定調理内容が調理器担当内容や調理者担当内容である場合において、ガスコンロ1を自動調理運転する設定運転条件の通信指令が表示操作部52にて入力されると、「設定運転条件」をガスコンロ1に通信するように構成されている。
ちなみに、「設定運転条件」とは、“炊飯”、“タイマー運転”、“温度保持運転”等の特定機能を選択する情報、及び、例えば、“タイマー運転”の場合の運転時間を定める情報等の設定情報を含むものであり、また、特定機能が、左バーナーBL及び右バーナーBRのいずれでも行える場合には、バーナー選択情報をも含むことになる。
ガスコンロ1の調理器制御装置10が、設定運転条件に基づいた自動調理運転を終了すると、自動運転終了情報を通信するように構成され、運転状態情報取得部61が、端末側通信制御部59にて受信した「自動運転終了情報」を取得するように構成されている。
そして、自動調理運転終了情報を運転状態情報取得部61が取得すると、端末側報知情報生成部63が、調理器担当内容に対応する調理内容の調理が終了したことを示す「調理器担当内容終了情報」を作成して、端末側報知制御部85を用いて表示操作部52に表示するように構成されている。
ちなみに、調理器制御装置10が、調理者の指示により、設定運転条件に基づいた自動調理運転を終了すると、運転終了情報を通信するように構成され、運転状態情報取得部61が、端末側通信制御部59にて受信した「運転終了情報」を取得するように構成されている。
尚、端末側通信制御部59が「運転終了情報」を取得した場合には、端末側報知情報生成部63は、特別な表示を行うことはない。
〔調理支援制御の具体内容〕
次に、複数(多数)の献立のうちから、「鶏肉の梅酒煮」、「あさりの白みそ仕立て」、及び、「焼きさば寿司」が選択された場合を挙げて、調理支援制御の具体内容を説明する。
尚、以下の説明においては、「情報が表示される」や「情報が入力される」等、簡略的に記載するが、「情報が表示される」とは、表示操作部52に表示されることを意味し、「情報が入力される」とは、表示操作部52にて情報が入力されることを意味するものであり、その他、「画面が表示される」や「情報が指示される」等の記載も同様である。
調理支援用アプリケーションプログラムを起動させたのち、「レシピ検索」を指示すると、図16(A)に示すように、「和食」、「洋食」、「中華・エスニック」の3項目を示す献立検索画面が表示される。
調理者が、献立検索画面に表示された3項目のうちの一つ(この場合「和食」)を選択すると、例示はしないが、選択された項目についての多数の献立を示す一覧が表示されることになり、調理者が、表示された一覧のうちから一つ(この場合「鶏肉の梅酒煮」)を選択すると、図16(B)に示すように、選択された献立を示す献立選択画面が表示されている。
献立選択画面において、「レシピを見る」を指示すると、図16(C)に示すように、「鶏肉の梅酒煮」のレシピ画面が表示されるので、この献立を今日の献立に追加する場合には、「献立に追加」を指示することになる。
その後、「レシピ検索」を指示すると、図16(A)に示す献立検索画面に戻るので、「鶏肉の梅酒煮」の選択手順と同様な手順によって、「あさりの白みそ仕立て」及び「焼きさば寿司」を今日の献立に追加することになる。
献立検索画面、献立選択画面、及び、レシピ画面において、「今日の献立」を指示すると、図16(D)に示すように、調理支援用の献立表示画面が表示される。
この献立表示画面には、図17及び図18に示すように、上述の如く選択された「鶏肉の梅酒煮」、「あさりの白みそ仕立て」及び「焼きさば寿司」の各献立の夫々に対応して、予定調理内容段階情報及び予定調理内容区別情報を含む「調理進行判別情報」を示す表示部Mが表示される。
表示部Mは、図17及び図18に示すように、環状部分M1と、その環状部分M1の内部に表示される内方部分M2と、環状部分M1の外側に沿って移動する円弧状部分M3とを備えている。
環状部分M1は、上端を基準位置にした時計回りに沿って、各献立の調理手順における複数段階の調理内容に応じて複数の区分け部分Maに区分けされている。
各区分け部分Maは、対応する調理内容が「放置形式内容」、「調理者担当内容」及び「調理器担当内容」のいずれであるかによって色分けされている。
そして、各区分け部分Maの色分け表示が、対応する調理内容が処理済みである場合や複数段階の調理内容のうちの未処理の調理内容のうちで最初に行うことになる実行調理内容の場合には、複数段階の調理内容のうちの未処理の調理内容のうちで2番目以降に行うことになる調理内容の場合よりも、色合いを濃くする状態で行われるように構成されている。
本実施形態においては、区分け部分Maに対応する調理内容が「放置形式内容」である場合には、はっきりした黄色と薄い黄色と切換え、区分け部分Maに対応する調理内容が「調理器担当内容」である場合には、はっきりした橙色と薄い橙色に切換え、区分け部分Maに対応する調理内容が「調理者担当内容」である場合には、黒色と灰色とに切換えるように構成されている。
内方部分M2は、各献立の調理手順における複数段階の調理内容についての段階数を示す数値を分母とし、上述の実行調理内容が調理手順における複数段階の調理内容のうちの最初から数えて何番目であるかを示す数値を分子として表示するように構成されている。
円弧状部分M3は、環状部分M1における複数の区分け部分Maのうちで、上述の実行予定調理内容に対応する区分け部分Maの外周部に位置するように構成されている。
したがって、調理者は、円弧状部分M3に対応する区分け部分Maが、実行予定調理内容であることを判別することができ、しかも、区分け部分Maの色合いによって、実行予定調理内容に対応する調理内容が、「放置形式内容」、「調理者担当内容」及び「調理器担当内容」のいずれかであるかを判別できる。
尚、色合いが濃い状態で表示されている区分け部分Maのうちで、反時計回りで最も基準位置に位置するものが、実行予定調理内容であるから、このことによっても、実行予定調理内容を判別することが可能である。
また、調理者は、内方部分M2の表示によって、実行予定調理内容が調理手順における複数段階の調理内容のうちの最初から数えて何番目であるかを判別することができる。
尚、図17は、複数の献立の作成を開始する時点の献立表示画面を示し、図18は、複数の献立の作成を開始したのち終了するまでの中間時点の献立表示画面を示す。
ちなみに、本実施形態においては、調調理支援用の献立表示画面を表示させる状態が、調理進行判別情報を表示する献立表示状態に相当することになる。
そして、内方部分M2の表示が、予定調理内容段階情報を表示することに相当する。
また、円弧状部分M3を、環状部分M1における複数の区分け部分Maのうちで、上述の実行予定調理内容に対応する区分け部分Maの外周部に位置させるように表示し、かつ、区分け部分Maを色分け表示することが、予定調理内容区別情報を表示することに相当することになる。
尚、「今日の献立」を指示することによって表示された献立表示画面においては、各区分け部分Maの色分け表示が薄い状態になっており、選択した複数の献立に対する調理を開始する際に、献立表示画面に表示されている「スタート」を押して、調理開始を入力することにより、区分け部分Maを濃い色に表示することが開始される。
上記「スタート」は、図17に示すように、献立表示画面における上部側の右側箇所に表示される。
〔調理内容の確認の詳細〕
図16(D)に示すように、献立表示画面が表示されている献立表示状態において、各献立夫々の「献立に対応する部分」をタッチ操作して、献立指示情報を入力することにより、図16(D−1)に示すように、調理内容に対応する「調理内容情報」を調理内容表示画面にて表示する調理内容表示状態に切換るよう構成され、また、調理内容表示状態において、調理内容表示画面に表示されている「献立」に対応する部分をタッチ操作して、表示終了情報を入力することにより、献立表示画面を表示する献立表示状態に切換るように構成されている。
ちなみに、「献立」に対応する部分は、図16(D−1)及びその図を拡大した図24において、黒色で四角状に囲んだ部分であり、献立表示画面における上部側の左側箇所に表示される。
すなわち、調理者は、献立表示画面にて表示させる調理進行判別情報に基づいて、複数の献立における複数段階の調理内容の進み具合を確認して、実行予定調理内容の調理作業を行うときには、その実行予定調理内容に対応する調理内容情報を表示する調理内容表示画面を表示させるようにする。
そして、その調理内容表示画面にて、実行予定調理内容に対応する調理内容に対する調理内容情報を確認し、加えて、実行予定調理内容が「放置形式内容」である場合には、設定放置時間の計測を開始する計測開始情報を入力し、また、実行予定調理内容が「調理器担当内容」である場合には、設定運転条件の通信指令を入力することになる。
尚、調理内容に対する調理内容情報の確認は、基本的には、上述の如く、実行予定調理内容の調理作業を行うときに行われるものであるが、例えば、複数の献立の選択を終了したあとで、各献立の複数段階の調理内容がどのようなものであるかを事前に確認する場合等、諸々の時点で行うことができるものである。
図16(D)には、献立指示情報として、「あさりの白みそ仕立て」が入力された場合を例示しており、この入力により、図16(D−1)に示す如く、「あさりの白みそ仕立て」を作成するための複数段階の調理内容のうち、最初の調理内容を示す調理内容表示画面が表示される。
説明を加えると、図19(A)に示すように、献立表示画面が表示された献立表示状態において、献立指示情報として、「鶏肉の梅酒煮」を入力すると、図19(B)に示すように、「鶏肉の梅酒煮」を作成する複数段階の調理内容のうち、最初の調理内容を示す調理内容表示画面が表示されることになる。
最初の調理内容を示す調理内容表示画面の表示状態において、表示操作部52のタッチパネル52tをフリックして、段階選択情報を入力すると、「鶏肉の梅酒煮」を作成する複数段階の調理内容のうち、図19(C)に示すように、最初の調理内容に続く2番目の調理内容表示画面が表示されることになる。
以下同様に、表示操作部52のタッチパネル52tをフリックして、段階選択情報を入力すると、図19(D)及び図20(E)〜(G)に示すように、「鶏肉の梅酒煮」を作成する複数段階の調理内容のうちの、3番目から6番目が表示されることになる。
また、図16(D)及び図21(A)に示すように、献立表示画面が表示された献立表示状態において、献立指示情報として、「あさりの白みそ仕立て」を入力すると、図16(D−1)及び図21(B)に示すように、「あさりの白みそ仕立て」を作成する複数段階の調理内容のうち、最初の調理内容を示す調理内容表示画面が表示されることになる。
最初の調理内容を示す調理内容表示画面の表示状態において、表示操作部52のタッチパネル52tをフリックして、段階選択情報を入力すると、「あさりの白みそ仕立て」を作成する複数段階の調理内容のうち、図21(C)に示すように、最初の調理内容に続く2番目の調理内容表示画面が表示されることになり、以下同様に、表示操作部52のタッチパネル52tをフリックして、段階選択情報を入力すると、図21(D)(E)に示すように、「あさりの白みそ仕立て」を作成する複数段階の調理内容のうちの、3番目及び4番目(最後の段階)が表示されることになる。
また、図22(A)に示すように、献立表示画面が表示された献立表示状態において、献立指示情報として、「焼きさば寿司」を入力すると、図22(B)に示すように、「焼きさば寿司」を作成する複数段階の調理内容のうち、最初の調理内容を示す調理内容表示画面が表示されることになる。
最初の調理内容を示す調理内容表示画面の表示状態において、表示操作部52のタッチパネル52tをフリックして、段階選択情報を入力すると、「焼きさば寿司」を作成する複数段階の調理内容のうち、図22(C)に示すように、最初の調理内容に続く2番目の調理内容表示画面が表示されることになる。
以下同様に、表示操作部52のタッチパネル52tをフリックして、段階選択情報を入力すると、図22(D)及び図23(E)〜(H)に示すように、「焼きさば寿司」を作成する複数段階の調理内容のうちの、3番目から8番目(最後の段階)が表示されることになる。
尚、図22(D)は、「焼きさば寿司」を作成する複数段階の調理内容のうちの、3番目と4番目を併せて表示するものである。
〔調理内容段階情報及び調理内容段階情報の詳細〕
図16(D−1)及びその図を拡大した図24に示すように、調理内容表示画面の表示状態において、「調理内容区別情報」及び「調理内容段階情報」を示す段階表示部Hが表示されるように構成されている。
尚、「調理内容区別情報」は、上述の如く、段階選択情報にて選択された段階の調理内容が調理者担当内容、放置形式内容及び調理器担当内容のいずれであるかを示す情報であり、「調理内容段階情報」は、段階選択情報にて選択された段階の調理内容が複数段階の調理内容のうちのいずれの段階であるかを示す情報である。
段階表示部Hは、図24に示すように、調理内容表示画面の左端部において上下方向に伸びる形態で表示される棒状部分H1と、棒状部分H1の右側箇所において、棒状部分H1に沿って上下に移動する形態で表示される直線部分H2とを備えている。
棒状部分H1が、上端から下方に向けて、各献立の調理手順における複数段階の調理内容に応じて複数の棒状区分部分Haに区分けされ、そして、複数段階の調理内容の進行順に沿って上下に並ぶ各棒状区分部分Haには、複数段階の調理内容のうちで最初から数えて何番目の調理内容であるかを示す数値Sが記載されている。
数値Sは、当然ながら整数であり、複数段階の調理内容のうちで最初の段階を「1」として、一段階進むごとに「1」が加算される。
棒状部分H1の各棒状区分部分Haは、対応する調理内容が「放置形式内容」、「調理者担当内容」及び「調理器担当内容」のいずれであるかによって色分けされている。ちなみに、この色分けは、表示部Mにおける区分け部分Maの色分けと同じ色分けである。
そして、棒状区分部分Haの色分け表示が、複数段階の調理内容のうちで、段階選択情報にて選択された段階及びその段階よりも最初の段階側の調理内容に対応する棒状区分部分Haを、段階選択情報にて選択された段階よりも最後の段階側の調理内容に対応する棒状区分部分Haよりも、色合いを濃くする状態で行われるように構成されている。
すなわち、本実施形態においては、棒状区分部分Haに対応する調理内容が「放置形式内容」である場合には、はっきりした黄色と薄い黄色とに切換え、棒状区分部分Haに対応する調理内容が「調理器担当内容」である場合には、はっきりした橙色と薄い橙色とに切換え、棒状区分部分Haに対応する調理内容が「調理者担当内容」である場合には、黒色と灰色とに切換えるように構成されている。
直線部分H2は、例えば、図19(B)〜(D)及び図20(E)〜(G)に示すように、上下に並ぶ棒状区分部分Haのうちの、段階選択情報にて選択された段階の調理内容に対応する棒状区分部分Haの横脇に位置状態となるように、棒状部分H1に沿って上下に移動することになる。
したがって、調理者(調理者)は、直線部分H2が位置する棒状区分部分Haに記載された数値Sによって、段階選択情報にて選択された段階の調理内容が、複数段階の調理内容のうちの何番目の段階であることを判別できる。
また、直線部分H2が位置する棒状区分部分Haにて表示される色合いによって、段階選択情報にて選択された段階の調理内容が、「放置形式内容」、「調理者担当内容」及び「調理器担当内容」のいずれであるかを判別できる。
つまり、本実施形態においては、上下に並ぶ棒状区分部分Haに表示された数値Sと上下に移動する直線部分H2とによって、「調理内容段階情報」が表示され、上下に並ぶ棒状区分部分Haにて表示される色合いよって、「調理内容区別情報」が表示されることになる。
〔放置形式内容の詳細〕
図21(B)に示すように、調理内容が「放置形式内容」である場合の調理内容表示画面において、「60分タイマー」を押して、設定放置時間(この場合は、60分)の計測を開始する計測開始情報を入力すると、調理支援用情報作成部77が、その時点からの経過時間の計測を開始することになる。
そして、経過時間が設定放置時間(この場合は、60分)に達すると、調理支援用情報作成部77が、「放置時間経過済情報」を表示操作部52に表示させることになる。
「放置時間経過済情報」の表示は、表示操作部52に現在表示されている内容に代えて、割り込む形態で表示されることになる。そして、その表示状態を停止する形態は、設定時間が経過すると自動的に停止する形態や、調理者が停止指令を指示することにより停止する形態を採用できる。
「放置時間経過済情報」の表示例としては、「時間が経過しました」や、「60分が経過済」等、調理者が理解できる文章で記載することが好ましいものである。
そして、「放置時間経過済情報」を表示する際には、スピーカー55sを用いて、音声案内を行うようにしてもよく、また、警報音を鳴らすようにしてもよい。
図22(B)及び図23(E)(G)に示すように、献立が「焼きさば寿司」の場合において調理内容が「放置形式内容」であるときにも、図21(B)に示した、献立が「あさりの白みそ仕立て」の場合と同様に行われることになり、重複する記載を省くために詳細な説明を省略する。
〔設定運転条件の通信の詳細〕
図19(C)に示すように、調理内容が「調理器担当内容」である場合の調理内容表示画面において、「水なし両面焼グリル」を押すと、図19(C−1)の通信指令画面が表示される。
表示された通信指令画面において、「OK」を押して、設定運転条件の通信指令を入力すると、調理支援用情報作成部77が、ガスコンロ1を自動調理運転するための設定運転条件をガスコンロ1に通信することになる。
図19(C)の調理内容は、グリルGを用いて、グリルバーナーの下バーナーと上バーナーとの火力を、“上火強・下火強”にした状態で、設定時間(4分)の間加熱する内容であるので、それに対応する内容が設定運転条件として、ガスコンロ1に通信されることになる。
そして、調理者が、グリル操作シート3gの点火/消火キーj0を操作して、グリルバーナーを点火させると、ガスコンロ1の調理器制御装置10が、受信した設定運転条件に基づいて、グリルGを自動調理運転することになる。
すなわち、グリルバーナーの下バーナーと上バーナーとの火力を、“上火強・下火強”にした状態で、“タイマー運転”により、グリルバーナーを設定時間(4分)の間燃焼させることになる。
ちなみに、ガスコンロ1の調理器制御装置10は、設定時間(4分)が経過すると、グリルバーナーの燃焼を停止させて、設定運転条件による自動調理運転を終了したことを示す自動運転終了情報を、スマートフォン5に通信することになる。
また、図19(D)に示すように、調理内容が「調理者担当内容」である場合の調理内容表示画面において、「温度キープ」を押すと、図19(D−1)のコンロ選択画面が表示される。表示されたコンロ選択画面において、左コンロ(左バーナーBL)と右コンロ(右バーナーBR)とのうちのいずれかを選択すると、通信指令画面が表示される。
尚、ガスコンロ1から、左コンロ(左バーナーBL)及び右コンロ(右バーナーBR)についての現在の使用状況が通信されるように構成して、左コンロ(左バーナーBL)と右コンロ(右バーナーBR)とのいずれかが使用状態である場合には、コンロ選択画面において、左コンロ(左バーナーBL)と右コンロ(右バーナーBR)とのうちの使用状態であるものについては、薄く表示させて、未使用状態のものが選択されるように構成してもよい。以下、コンロ選択画面においては、同様である。
表示された通信指令画面において、「OK」を押して、設定運転条件の通信指令を入力すると、調理支援用情報作成部77が、ガスコンロ1を自動調理運転するための設定運転条件をガスコンロ1に通信することになる。
図19(D)の調理内容は、左バーナーBL又は右バーナーBRにより、フライパンを200℃に加熱する状態を維持して、鶏肉をこんがりと焼く内容であるので、設定運転条件として、左バーナーBLと右バーナーBRとのうちの選択されたバーナーを示す情報、及び、“温度保持運転”を用いて設定温度(この場合、200℃)に保持する情報が、ガスコンロ1に通信されることになる。
そして、調理者が、左バーナーBLと右バーナーBRとのうちの選択されたバーナーに対するバーナー用ダイヤルスイッチ32を操作して点火させると、ガスコンロ1の調理器制御装置10が、受信した設定運転条件に基づいて、“温度保持運転”に対応する自動調理運転を実行することになる。
また、調理者が、左バーナーBLと右バーナーBRとのうちの選択されたバーナーに対するバーナー用ダイヤルスイッチ32にて消火を指令すると、ガスコンロ1の調理器制御装置10は、グリルバーナーの燃焼を停止させて、調理者の指令によって、設定運転条件による自動調理運転を終了したことを示す「運転終了情報」を、スマートフォン5に通信することになる。
また、図20(E)に示すように、調理内容が「調理器担当内容」である場合の調理内容表示画面において、「コンロ調理タイマー」を押すと、図20(E−1)のコンロ選択画面が表示される。表示されたコンロ選択画面において、左コンロ(左バーナーBL)と右コンロ(右バーナーBR)とのうちのいずれかを選択すると、図20(E−2)に示す通信指令画面が表示される。
表示された通信指令画面において、「OK」を押して、設定運転条件の通信指令を入力すると、調理支援用情報作成部77が、ガスコンロ1を自動調理運転するための設定運転条件をガスコンロ1に通信することになる。
図20(E)の調理内容は、左バーナーBL又は右バーナーBRにより、鍋を15分の間加熱する内容であるので、設定運転条件として、左バーナーBLと右バーナーBRとのうちの選択されたバーナーを示す情報、及び、“タイマー運転”を用いて設定時間(この場合、15分)の間加熱する情報が、ガスコンロ1に通信されることになる。
そして、調理者が、左バーナーBLと右バーナーBRとのうちの選択されたバーナーに対するバーナー用ダイヤルスイッチ32を操作して点火させると、ガスコンロ1の調理器制御装置10が、受信した設定運転条件に基づいて、“タイマー運転”に対応する自動調理運転を実行することになる。
ちなみに、ガスコンロ1の調理器制御装置10は、設定時間(15分)が経過すると、左バーナーBLと右バーナーBRとのうちの選択されたバーナーの燃焼を停止させて、設定運転条件による自動調理運転を終了したことを示す自動運転終了情報を、スマートフォン5に通信することになる。
また、図22(C)に示すように、調理内容が「調理器担当内容」である場合の調理内容表示画面において、「自動炊飯」を押すと、図22(C−1)の通信指令画面が表示される。
表示された通信指令画面において、「OK」を押して、設定運転条件の通信指令を入力すると、調理支援用情報作成部77が、ガスコンロ1を自動調理運転するための設定運転条件をガスコンロ1に通信することになる。
図22(C)の調理内容は、炊飯する内容であるので、設定運転条件として、特定機能としての“炊飯”を示す情報が、ガスコンロ1に通信されることになる。
そして、調理者が、後バーナーBBに対するバーナー用ダイヤルスイッチ32を操作して点火させると、ガスコンロ1の調理器制御装置10が、受信した設定運転条件に基づいて、“炊飯”に対応する自動調理運転を実行することになる。
また、ガスコンロ1の調理器制御装置10は、“炊飯”に対応する自動調理運転を終了すると、設定運転条件による自動調理運転を終了したことを示す自動運転終了情報を、スマートフォン5に通信することになる。
また、図23(F)に示すように、調理内容が「調理器担当内容」である場合の調理内容表示画面において、「魚オートグリル」を押すと、図23(F−1)の通信指令画面が表示される。
表示された通信指令画面において、「OK」を押して、設定運転条件の通信指令を入力すると、調理支援用情報作成部77が、ガスコンロ1を自動調理運転するための設定運転条件をガスコンロ1に通信することになる。
図23(F)の調理内容は、グリルGの特定機能である“オートモード”を用いて、魚の切身を、標準の焼き加減で焼く内容であるので、それに対応する内容が設定運転条件として、ガスコンロ1に通信されることになる。
そして、調理者が、グリル操作シート3gの点火/消火キーj0を操作して、グリルバーナーを点火させると、ガスコンロ1の調理器制御装置10が、受信した設定運転条件に基づいて、グリルGを自動調理運転することになる。
ちなみに、ガスコンロ1の調理器制御装置10は、“オートモード”による自動調理運転を終了すると、設定運転条件による自動調理運転を終了したことを示す自動運転終了情報を、スマートフォン5に通信することになる。
〔調理器担当内容終了情報の詳細〕
運転状態情報取得部61が、設定運転条件による自動調理運転を終了したことを示す自動運転終了情報を受信すると、端末側報知情報生成部63が、ガスコンロ1が自動調理運転を終了したことを示す「調理器担当内容終了情報」を作成して、表示操作部52に表示させることになる。
すなわち、グリルGの特定機能である“タイマー運転”や“オートモード”に対応する自動調理運転、バーナーBの特定機能である“タイマー運転”や “炊飯”に対応する自動調理運転等、それらの自動調理運転が終了したことを示す自動運転終了情報が、ガスコンロ1から通信されると、端末側報知情報生成部63が、「調理器担当内容終了情報」を作成して、表示操作部52に表示させることになる。
「調理器担当内容終了情報」の表示は、表示操作部52に現在表示されている内容に代えて、割り込む形態で表示されることになる。そして、その表示状態を停止する形態は、設定時間が経過すると自動的に停止する形態や、調理者が停止指令を指示することにより停止する形態を採用できる。
「調理器担当内容終了情報」の表示例としては、例えば、タイマー運転”を用いた自動調理運転の場合には、「時間が経過しました」等、調理者が理解できる文章で記載することが好ましいものである。
同様に、“炊飯”に対応する自動調理運転の場合には、「炊飯が終了しました」、グリルGの“オートモード”を用いた自動調理運転の場合には、「魚が焼けました」等、調理者が理解できる文章で記載することが好ましいものである。
そして、「調理器担当内容終了情報」を表示する際には、スピーカー55sを用いて、音声案内を行うようにしてもよく、また、警報音を鳴らすようにしてもよい。
〔調理進行情報の詳細〕
調理支援用情報作成部77は、下記の種々の情報を、調理進行情報として取得することになる。
すなわち、上述した献立表示画面において「スタート」が入力されることにより、複数の献立に対する調理が開始されたことを判別することができる。
調理内容が「放置形式内容」である場合の調理内容表示画面において、設定放置時間の計測を開始する計測開始情報の入力より、「放置形式内容」に対応する調理内容が開始されたことを判別できる。
設定放置時間が経過すると、「放置形式内容」に対応する調理内容が終了して、次の調理内容に進んだことを判別できる。
調理内容が「調理器担当内容」である場合の調理内容表示画面において、設定運転条件の通信指令を入力により、「調理器担当内容」に対応する調理内容が開始されたことを判別できる。
また、自動調理運転が終了したことを示す「自動運転終了情報」を受信すると、「調理器担当内容」に対応する調理内容が終了して、次の調理内容に進んだことを判別できる。
例えば、「鶏肉の梅酒煮」の献立を挙げて説明を加えると、図19(A)の献立表示画面において「スタート」が入力されることにより、複数の献立に対する調理が開始されたことを判別できるから、6段階からなる調理内容のうちの最初の調理内容が、実行予定調理内容であると判別できる。
そして、図19(C−1)の通信指令画面において、設定運転条件の通信指令が入力されることにより、6段階からなる調理内容のうちの最初の調理内容が終了して、2番目の調理内容が実行予定調理内容であると判別でき、かつ、その2番目の調理内容が実行中であることを判別できる。
また、2番目の調理内容の実行中であることを判別している状態において、自動調理運転が終了したことを示す「自動運転終了情報」を受信すると、2番目の調理内容が終了して、3番目の調理内容が実行予定調理内容であると判別できる。
そして、図19(D−2)の通信指令画面において、設定運転条件の通信指令が入力されることにより、その3番目の調理内容が実行中であることを判別できる。
また、3番目の調理内容の実行中であることを判別している状態において、上述の如く、調理者がバーナー用ダイヤルスイッチ32にて消火を指令することにより、自動調理運転が終了したことを示す「運転終了情報」を受信すると、3番目の調理内容が終了して、4番目の調理内容が実行予定調理内容であると判別できる。
そして、図20(E−2)の通信指令画面において、設定運転条件の通信指令が入力されることにより、その4番目の調理内容が実行中であることを判別できる。
また、4番目の調理内容の実行中であることを判別している状態において、自動調理運転が終了したことを示す「自動運転終了情報」を受信すると、4番目の調理内容が終了して、5番目及び6番目の調理内容が実行予定調理内容であると判別できる。
したがって、調理支援用情報作成部77は、上述の通り実行予定調理内容を判別して、表示部Mの表示作動、つまり、環状部分M1、内方部分M2、及び、円弧状部分M3の表示作動や、段階表示部Hの作動、つまり、棒状部分H1及び直線部分H2の表示作動を制御することになる。
ちなみに、実行予定調理内容が、実行中であるか、非実行中であるか否かを判別できる場合においては、環状部分M1における複数の区分け部分Maのうちで、実行予定調理内容に対応する区分け部分Maを、実行中においては点滅させ、非実行中においては単に点灯させる等により、実行中であるか、非実行中であるかを表示させるようにするとよい。
尚、「鶏肉の梅酒煮」の献立の場合には、6段階からなる調理内容のうちの最初の調理内容が終了しても、2番目の調理内容が実行予定調理内容であることを示す状態に直ちに変わることはないが、最初の調理内容は、「調理者担当内容」であるから、調理者は、最初の調理内容に対する調理作業が済んだときに、次の実行予定調理内容が、2番目の調理内容であることを判断できるため、実用上は支障がないものである。このことは、他の献立においても同様である。
以上の通り、本実施形態によれば、献立表示画面に表示されている表示部Mにより、選択された複数の献立の夫々についての実行予定調理内容が複数段階の調理内容のうちのいずれの段階であるか、及び、選択された複数の献立の夫々についての実行予定調理内容が、調理者担当内容、放置形式内容及び調理器担当内容のいずれであるかを認識しながら、調理者(調理者)は、複数の献立についての調理作業を並行して進める上で好適な調理内容を順次選択しながら、その調理内容に対する調理作業を行うことができる。
また、調理内容表示画面によって複数段階の調理内容を確認できるため、各段階の調理内容を適切に行うことができ、しかも、ガスコンロ1の特定機能を用いた自動調理運転を設定して、ガスコンロ1の特定機能を用いながら調理を進めることができる。
その結果、複数の献立に対する調理の終了時点が大きく異なること抑制しながら、複数の献立に対する調理作業を良好に行うことができる。
複数の献立についての調理作業を並行して進める上で好適な調理内容を選択することについて説明を加えると、例えば、選択された複数の献立の調理作業を開始する際に、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、放置形式内容と調理者担当内容とが存在する場合には、放置形式内容を先に行い、その後で、調理者担当内容を行うようにすれば、設定放置時間の間に、調理者担当内容に対する調理作業を進めることができるため、結果的に、放置形式内容と調理者担当内容とを時間的に効率よく進めることができる。
また、選択された複数の献立の夫々についての調理作業の途中段階においても、複数の献立の調理作業を開始する際と同様に、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、放置形式内容と調理者担当内容とが存在する場合には、放置形式内容を先に行い、その後で、調理者担当内容を行うように選択することになる。
また、選択された複数の献立の夫々についての調理作業の途中段階において、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、調理器担当内容と調理者担当内容とが存在する場合には、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、放置形式内容と調理者担当内容とが存在する場合と同様な理由により、調理器担当内容を先に行い、その後で、調理者担当内容を行うように選択することになる。
また、選択された複数の献立の夫々についての調理作業の途中段階において、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、調理器担当内容と放置形式内容とが存在する場合には、調理器担当内容と放置形式内容とによっては優先順序を選択できないものであるが、予定調理内容段階情報に基づいて、調理の進行が遅れている献立に対する実行予定調理内容を先に行うように選択することができる。
また、選択された複数の献立の夫々についての調理作業の途中段階において、複数の献立の夫々に対応する実行予定調理内容のうちに、調理器担当内容が複数含まれている場合、又は、放置形式内容が複数含まれている場合には、調理器担当内容と放置形式内容とが存在する場合と同様に、調理の進行が遅れている献立に対する実行予定調理内容を先に行うように選択することができる。
このように、予定調理内容段階情報及び予定調理内容区別情報を含む調理進行判別情報によって、複数の献立についての調理作業を並行して進める上で好適な調理内容を順次選択しながら、その調理内容に対する調理作業を行うことによって、複数の献立に対する調理の終了時点が大きく異なること抑制しながら、複数の献立に対する調理作業を良好に行うことができるのである。
図14、図15は、上述の実施形態で述べた如く、複数の献立として、「鶏肉の梅酒煮」、「あさりの白みそ仕立て」、及び、「焼きさば寿司」が選択された場合において、表示部Mの調理進行判別情報を用いて、それらの献立に対する調理作業を行った結果の一例を示すものであり、作業番号に対応して1〜7にて示されるように、複数の献立に対する調理作業が平行して進められることになる。
尚、調理開始から調理終了までに要する時間は、概ね120分である。
この一例に示されるように、選択された複数の献立の夫々についての実行予定調理内容が複数段階の調理内容のうちのいずれの段階であるか、及び、選択された複数の献立の夫々についての実行予定調理内容が、調理者担当内容、放置形式内容及び調理器担当内容のいずれであるかを認識しながら、複数の献立の夫々における複数段階の調理内容に対する調理作業が進められる結果、複数の献立に対する調理の終了時点が大きく異なること抑制しながら、複数の献立に対する調理作業を良好に行うことができるのである。
図25、図26は、複数の献立として、「春キャベツとトマトのスープ」、「ローストチキン」、「アジアンライス」についての複数段階の調理内容を示すものであり、これらの献立は洋食に分類される献立である。
そして、図27、図28は、上記の複数の献立を、本実施形態の調理支援装置を用いて、調理作業を行った結果の一例を示すものであり、作業番号に対応して1〜7にて示されるように、複数の献立に対する調理作業が平行して進められることになる。
この一例においても、選択された複数の献立の夫々についての実行予定調理内容が複数段階の調理内容のうちのいずれの段階であるか、及び、選択された複数の献立の夫々についての実行予定調理内容が、調理者担当内容、放置形式内容及び調理器担当内容のいずれであるかを認識しながら、複数の献立の夫々における複数段階の調理内容に対する調理作業が進められる結果、複数の献立に対する調理の終了時点が大きく異なること抑制しながら、複数の献立に対する調理作業を良好に行うことができる。
上述の如く、本実施形態の調理支援装置は、複数(多数)の献立のうちから複数の献立が選択されたときの調理を、適切に支援できるものであるが、複数の献立のうちから一つの献立が選択されたときにも、同様に、その一つの献立に対する調理を支援することができる。
すなわち、例えば、一つの献立として、「鶏肉の梅酒煮」を調理することを支援する場合には、「鶏肉の梅酒煮」を選択して、その「鶏肉の梅酒煮」が献立表示画面に表示された状態において、「スタート」を指令して調理を開始することになる。
そして、複数段階の調理内容の確認や運転条件の通信指令等については、図19(A)〜(G)に示す手順にて、同様に行えることになる。
従って、一つの献立の調理を支援する場合においても、献立表示画面に表示されている表示部Mにより、選択した献立についての実行予定調理内容が複数段階の調理内容のうちのいずれの段階であるか、及び、実行予定調理内容が、調理者担当内容、放置形式内容及び調理器担当内容のいずれであるかを認識しながら、一つの献立についての調理作業を進めることができ、また、調理内容表示画面によって調理内容を確認しながら、各段階の調理内容を適切に行うことができる。
〔別実施形態〕
次に、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、携帯情報端末としてのスマートフォン5に、入力部としてのタッチパネル52tと表示手段としてのディスプレイパネル52dとを備える表示操作部52、献立情報記憶部80、及び、調理支援用制御手段としてのHMI制御部51を装備する形態で調理支援装置を構成する場合を例示したが、ノートブック型のパソコンやデスクトップ型のパソコンを用いる形態で調理支援装置を構成してもよい。
(2)上記実施形態では、表示部Mによって調理進行情報を表示するように構成したが、調理進行情報を表示するための具体構成は各種変更でき、同様に、調理内容情報を表示する形態も各種変更できる。
(3)上記実施形態では、調理器としてのガスコンロ1の自動調理運転が終了したときに、調理器担当内容終了情報を表示させるようにしたが、それに加えて、ガスコンロ1が担当する調理内容の調理進捗情報を表示させるように構成してもよい。
すなわち、調理器としてのガスコンロ1が、設定運転条件に基づいた自動調理運転の進み具合を示す運転進行情報を通信し、調理支援用制御手段としのHMI制御部51が、ガスコンロ1からの運転進行情報に基づいて、調理器担当内容に対応する調理内容の調理進捗情報を表示させるように構成してもよい。
尚、進捗情報の表示形態としては、残り時間がどのくらいかを示す時間情報を表示させる形態等、種々の形態を採用できる。
(4)上記実施形態では、調理器として、1台のガスコンロ1を用いる場合を例示したが、電子レンジやミキサー等の複数台の調理器を用いる形態でもよく、その場合、必ずしも複数台の調理器の全てに対して、調理支援装置が通信できるように構成する必要はなく、通信できない一部の調理器に対しては、調理者が設定運転条件を手動にて設定する形態で実施すればよい。
(5)本発明を実施するにあたり、献立を作成するのに必要とする時間が、2時間を超える程度に特別に長くかかることが予測される献立が存在する場合には、そのことを表示させるようにすれば、早めに調理を開始することや、本日の献立としては使用しないことを判断できるものとなってよい。
表示の具体例としては、上記実施形態では、献立選択画面にて「レシピを見る」を指示することにより表示されるレシピ画面(図16(C)参照)に、例えば、「調理必要時間が2時間を超えます」や、「調理必要時間は2時間30分である」等、献立を作成するのに必要とする時間が、2時間を超える程度に特別に長くかかることを、文章にて表示することが好ましい。
1 調理器
5 携帯情報端末
80 献立情報記憶部
51 調理支援用制御手段
52d 表示手段
52t 入力部

Claims (8)

  1. 調理器を用いて作成する複数の献立及びそれら献立を作成するための複数段階の調理内容を示す調理手順を記憶する献立情報記憶部と、
    調理者が情報を入力する入力部と、
    調理者に報知する報知情報を表示する表示手段と、
    前記入力部に入力された献立選択情報及び前記献立情報記憶部に記憶された記憶情報に基づいて、複数の献立のうちの選択された献立についての前記調理手順に関連する調理関連情報を作成して、その調理関連情報を前記報知情報として前記表示手段に表示する調理支援用制御手段とを備えた調理支援装置であって、
    前記献立情報記憶部が、複数の献立夫々の複数段階の前記調理内容について、調理者が所定の調理作業を行ったのちは設定放置時間が経過するまで放置する放置形式内容、調理者の調理作業によって完成される調理者担当内容、及び、前記調理器が設定運転条件に基づいて自動調理運転を行う調理器担当内容のいずれであるかを区別する状態で記憶するように構成され、
    前記調理支援用制御手段が、
    複数の献立のうちから複数の献立が選択されたときには、選択された複数の献立の夫々について、複数段階の前記調理内容のうちの未処理の調理内容のうちで最初に行うことになる実行予定調理内容を、前記献立情報記憶部の記憶情報及び調理進行情報に基づいて管理して、
    選択された複数の献立の夫々についての前記実行予定調理内容が複数段階の前記調理内容のうちのいずれの段階であるかを示す予定調理内容段階情報、及び、選択された複数の献立の夫々についての前記実行予定調理内容が、前記調理者担当内容、前記放置形式内容及び前記調理器担当内容のいずれであるかを示す予定調理内容区別情報を含む調理進行判別情報を、前記調理関連情報として作成するように構成されている調理支援装置。
  2. 携帯情報端末に、前記献立情報記憶部、前記入力部、前記表示手段、及び、前記調理支援用制御手段が備えられている請求項1記載の調理支援装置。
  3. 前記調理支援用制御手段が、
    前記調理進行判別情報を前記表示手段に表示する献立表示状態において、複数の献立のうちの一つを指示する献立指示情報及び指示された献立における複数段階の前記調理内容のうちの一つを選択する段階選択情報が前記入力部にて入力されることに基づいて、前記献立指示情報にて指示された献立における前記段階選択情報にて選択された段階の前記調理内容を示す調理内容情報を、前記調理関連情報として作成して、前記調理内容情報を前記表示手段に表示する調理内容表示状態に切換えるように構成され、かつ、
    前記調理内容表示状態において、表示終了情報が前記入力部にて入力されることに基づいて、前記献立表示状態に切換えるように構成されている請求項1又は2記載の調理支援装置。
  4. 前記調理支援用制御手段が、前記段階選択情報にて選択された段階の前記調理内容が前記調理者担当内容、前記放置形式内容及び前記調理器担当内容のいずれであるかを示す調理内容区別情報、及び、前記段階選択情報にて選択された段階の前記調理内容が複数段階の前記調理内容のうちのいずれの段階であるかを示す調理内容段階情報を、前記調理内容情報に含ませるように構成されている請求項3記載の調理支援装置。
  5. 前記調理支援用制御手段が、
    前記実行予定調理内容が前記放置形式内容である場合において、前記設定放置時間の計測を開始する計測開始情報が前記入力部にて入力されると、その時点からの経過時間の計測を開始して、前記経過時間が前記設定放置時間に達すると、放置時間経過済情報を前記表示手段に表示させるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理支援装置。
  6. 前記調理支援用制御手段と前記調理器とが通信自在に接続され、
    前記調理器が、前記設定運転条件に基づいた前記自動調理運転を終了すると、自動運転終了情報を通信するように構成され、
    前記調理支援用制御手段が、前記調理器からの前記自動運転終了情報を受信すると、前記調理器担当内容に対応する前記調理内容の調理が終了したことを示す調理器担当内容終了情報を前記表示手段に表示するように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の調理支援装置。
  7. 前記調理支援用制御手段が、前記実行予定調理内容が前記調理器担当内容である場合において、前記設定運転条件の通信指令が前記入力部にて入力されると、前記設定運転条件を前記調理器に通信するように構成されている請求項6記載の調理支援装置。
  8. 前記調理器が、前記設定運転条件に基づいた前記自動調理運転の進み具合を示す運転進行情報を通信するように構成され、
    前記調理支援用制御手段が、前記調理器からの前記運転進行情報に基づいて、前記調理器担当内容に対応する前記調理内容の調理進捗情報を前記表示手段に表示するように構成されている請求項6又は7記載の調理支援装置。
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