JPH06265150A - 調理器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 調理メニューを決定するまでの過程を、楽し
く、飽きることなく、コストパフォーマンスの観点から
も最適な調理器具を提供することを目的とする。 【構成】 アニメ生成手段８からの情報で、調理手順、
調理材料、調理道具等のアニメーションが表示手段３に
表示され、操作キー２でアニメーションと対話すること
によりストーリー制御手段７から調理工程が表示手段３
に表示される。そして、調理メニューが決定されればス
トーリー制御手段７の情報により調理制御手段６が該当
メニューの調理シーケンスを実行する。これにより、動
画アニメーションと対話しながら調理メニューの検索を
し、その調理の下準備と作り方を知ることができ、さら
に自動調理されるので、調理を判りやすく、楽しく理解
することができるとともにコストパフォーマンスのよい
調理器具とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、利便性のあるキー操作
機能を備えた調理器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の調理器具、たとえばヒー
タ付き電子レンジ（以下、調理器具という）において
は、プログラムシーケンス等を内蔵のＲＯＭ（読みだし
専用メモリー）に格納しておき、操作部で指定されたメ
ニューと複数のセンサー情報から最適な調理シーケンス
をマイクロコンピュータがＲＯＭから読み取って自動調
理制御をするというものであった。しかし、自動調理メ
ニューを増やせばそれだけ操作部の操作キーの数が増え
て操作性が極めて悪くなるという問題がある。

【０００３】近年、この操作性をよくするために何種類
ものセンサを備え、それらのセンシング情報をもとに被
調理物の種類等を認識し、ワンキー操作で自動調理がで
きるようにした簡単操作の調理器具も商品化されてい
る。しかし、調理器具そのものの操作がいくら簡単にな
っても調理全体からみれば単なる加熱器にすぎない。ま
た、ワンキー操作が可能であっても、現実には調理本を
見て材料揃えをして下準備をしなければならない。たと
えばクッキーを作ろうとした場合、調理本を見て材料を
揃え、次にその下準備をする。これに要する時間は約２
時間、調理器具で加熱調理するに要する時間は約１０分
間で、下準備に要する時間がほとんどといっても過言で
はない。

【０００４】つまり、従来の調理器具では被調理物が調
理器具に入れられてからの操作をいかに便利にするかを
考慮しているものがほとんどであった。

【０００５】しかし一方、特開平１−２１２８２７号公
報、特開昭６３−２３３２１４号公報、特開平３−２４
６８８２号公報等に示されたように、記憶媒体としてＣ
Ｄ−ＲＯＭ等を用い、この中に調理メニュー、材料、調
理の実写映像情報等を予め記憶させておき、調理器具で
加熱調理する以前のメニュー検索から調理のでき上りま
でを使用者の視覚に訴えて便利性を強調したものが知ら
れている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
の調理器具は、大容量の記憶媒体を用い、メニューを素
材等から検索して該当するメニュー名を表示し、使用者
に好きなメニューを選択させてそのメニューの材料レシ
ピーを表示し、その作り方とでき上りまでを実写映像で
表示するというもので、遊びの要素や調理を楽しむ要
素、あるいは自分流の献立や味付けの再現性などに欠け
るものであった。しかも、無数にある献立を調理本や雑
誌よりもコストパフォーマンスがよく、利便性よく記憶
させ検索できるようにすることは困難で、キー操作で機
械的に献立を検索して調理するというものにすぎず、コ
ストパフォーマンス等を考慮すれば、まだまだ調理本に
は勝てないものであった。

【０００７】また、料理そのものは、メニューを何にし
ようか人と相談したり、材料を揃えたり、下準備をした
りしている時が楽しく、調理器具で調理している時はそ
れほど楽いものではないものである。

【０００８】本発明は上記問題を解決するもので、調理
メニューを決定するまでの過程を、楽しく、飽きること
なく、コストパフォーマンスの観点からも最適な調理器
具を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、第１の手段は、調理手順、調理材料、調
理道具等のアニメーションを生成するアニメ生成手段
と、アニメ生成手段からの出力情報を表示する表示手段
と、前記表示手段に表示された表示情報と対話するため
の操作キーと、前記操作キーの出力情報を基に前記アニ
メ生成手段を更新制御してメニュー決定まで導くストー
リー制御手段と、前記ストーリー制御手段の出力情報を
基に決定されたメニューの調理シーケンスを実行する調
理制御手段とを備えた構成としたものである。

【００１０】また、第２の手段は、調理手順、調理材
料、調理道具等のアニメーションを生成するアニメ生成
手段と、アニメ生成手段からの出力情報を表示する表示
手段と、前記表示手段に表示された表示情報と対話する
ための操作キーと、前記操作キーの出力情報を基に前記
アニメ生成手段を更新制御してメニュー決定まで導くと
ともにメニュー決定までの過程をその都度学習する学習
手段と、前記学習手段の出力に応じて次回メニュー決定
までの過程を更新するストーリー制御手段と、前記スト
ーリー制御手段の出力情報を基に決定されたメニューの
調理シーケンスを実行する調理制御手段とを備えた構成
としたものである。

【００１１】また、第３の手段は、調理手順、調理材
料、調理道具等のアニメーションを生成するアニメ生成
手段と、アニメ生成手段からの出力情報を表示する第１
の表示手段と、前記第１の表示手段の情報を第２の表示
手段に伝送する伝送手段と、前記第１の表示手段に表示
された表示情報と対話するための操作キーと、前記操作
キーの出力情報を基に前記アニメ生成手段を更新制御し
てメニュー決定まで導くストーリー制御手段と、前記ス
トーリー制御手段の出力情報を基に決定されたメニュー
の調理シーケンスを実行する調理制御手段とを備えた構
成としたものである。

【００１２】また、第４の手段は、調理手順、調理材
料、調理道具等のアニメーションを生成するアニメ生成
手段と、アニメ生成手段からの出力情報を表示する第１
の表示手段と、前記第１の表示手段の情報を第２の表示
手段に伝送する伝送手段と、前記第１の表示手段に表示
された表示情報と対話するための操作キーと、前記操作
キーの出力情報を基に前記アニメ生成手段を更新制御し
てメニュー決定まで導くとともにメニュー決定までの過
程をその都度学習する学習手段と、前記学習手段の出力
に応じて次回メニュー決定までの過程を更新するストー
リー制御手段と、前記ストーリー制御手段の出力情報を
基に決定された調理シーケンスを実行する調理制御手段
とを備えた構成としたものである。

【００１３】また、第５の手段は、調理制御手段を調理
器具に内装し、操作手段と前記調理制御手段とを通信手
段を介して結合したものである。

【００１４】さらに、アニメ生成手段と前記ストーリー
制御手段を操作手段に着脱自在にしたものである。

【００１５】

【作用】上記構成において、第１の手段によれば、アニ
メ生成手段からの情報で、調理手順、調理材料、調理道
具等のアニメーションが表示手段に表示され、操作キー
でアニメーションと対話することによりストーリー制御
手段から調理工程が表示手段に表示される。そして、調
理メニューが決定されればストーリー制御手段の情報に
より調理制御手段が該当メニューの調理シーケンスを実
行する。

【００１６】また、第２の手段によれば、対話キーを操
作することでストーリー制御手段から生成される調理工
程を学習手段はその都度学習し、次回からの操作では学
習手段からの情報によりストーリー制御手段はメニュー
決定までの過程を更新制御する。そして、調理メニュー
が決定されればストーリー制御手段の情報により調理制
御手段が該当メニューの調理シーケンスを実行する。

【００１７】また、第３の手段によれば、アニメ生成手
段からの出力情報が第１の表示手段に出力されるととも
に伝送手段により第２の表示手段にも表示される。

【００１８】また、第４の手段によれば、学習手段から
の情報がアニメ生成手段を介して第１の表示手段に表示
されるとともに伝送手段により第２の表示手段にも表示
される。

【００１９】また、第５の手段によれば、操作手段と調
理器具に内装された調理制御手段とを通信手段で結合し
たことにより、操作手段と調理制御手段とが離隔されて
いても、操作手段からの通信出力で調理制御手段が該当
メニューの調理シーケンスを実行する。

【００２０】さらに、第６の手段によれば、アニメ生成
手段とストーリー制御手段を操作手段に着脱自在とした
ことにより、アニメ生成手段とストーリー制御手段の入
れ替えが自在となり、第３の調理メニューストーリーの
構成が自在になる。

【００２１】

【実施例】以下、本発明の実施例について図１から図８
を参照しながら説明する。

【００２２】なお、実施例は、ヒーター付き電子レンジ
を調理器具としたものについて説明する。

【００２３】（実施例１）本発明の第１の実施例につい
て図１により説明する。

【００２４】図１（ａ）において、１は調理器具本体
で、操作手段４を構成する操作キー２と表示手段３が配
設されている。

【００２５】次に、図１（ｂ）において、調理器具本体
１には被調理物を調理するための調理手段５と調理手段
５を制御する調理制御手段６が配設されている。なお、
調理手段５はマイクロ波供給手段とヒータ手段とで形成
されている。

【００２６】操作手段４は操作キー２からの情報でメニ
ュー検索のストーリーを生成制御するストーリー制御手
段７と、ストーリー制御手段７からの情報でアニメーシ
ョンを生成するアニメ生成手段８と、アニメ生成手段８
の情報を表示する表示手段３と、表示手段３の表示ドラ
イバー９とにより構成されている。なお、表示手段３は
液晶ディスプレイで形成されている。

【００２７】上記構成において、その動作を図７により
説明する。本実施例では、お菓子作りのストーリーとそ
のアニメーションがストーリー制御手段７とアニメ生成
手段８に予め記憶させてある。

【００２８】調理器具の電源を投入すると、表示手段３
には（ａ）に示したように『お菓子ランドへの冒険』と
いうタイトルが表示される。次に操作キーを操作する
と、表示手段３には（ｂ）に示したようにお菓子ランド
のマップと人物キャラクターとしての「クリちゃん」が
表示される。この「クリちゃん」を操作キー２を操作し
て表示手段３上で移動させることにより対話をしながら
メニュー検索を行なうことができる。一方、マップに
は、クッキー、ケーキ、パイ、パン、バレンタインデ
ー、誕生パーテイ、ホームパーテイ等のランドが設けら
れてある。使用者は、この中から目的のランドを操作キ
ー２を操作して指示することによりそのランドへ行くこ
とが可能となる。

【００２９】今、仮にケーキランドを指示したとする
と、表示手段３には（ｃ）に示したようなケーキランド
のマップが表示される。このマップには、チョコケー
キ、スポンジケーキ、チーズケーキ、モカケーキ、フル
ーツケーキの家が設けられているのでどのケーキにする
かを指示する。たとえば、チョコケーキを指示する場合
には操作キー２を操作してキャラクターの「クリちゃ
ん」をチョコケーキの家まで移動させる。その移動経路
にチョコケーキを作るのに必要な調理道具がすべて画か
れてあり、使用者はこれらの調理道具を操作キー２を操
作して入手し、チョコケーキの家にたどりつけば表示手
段３には（ｄ）に示したように入手した道具の一覧表が
表示される。もし、入手をとばして道具が足らないとき
には次のストーリーに進めないようになっており、その
ときには再度操作キー２を操作して道具を入手しに戻ら
ねばならない。

【００３０】このようにして道具を整えると表示手段３
にはチョコケーキのレシピーが（ｅ）に示したように表
示される。レシピーによって材料やその分量が判り、さ
らに操作キー２を操作すると、表示手段３には作り方の
説明が動画アニメーション（以下、アニメという）で次
々と表示される。

【００３１】このアニメの一例を図８により説明する。
（ａ）に示したアニメはボウルに入れたバターを手で揉
んで柔らかくする動作の表示であるが、揉み方はアニメ
で判りやすく表現される。この動作を終了して操作キー
２を操作すると、表示手段３には（ｂ）に示したような
アニメが表示される。このアニメは、耐熱容器にチョコ
レートを入れ電子レンジで液状にする動作の説明であ
る。この場合、電子レンジでの加熱パワーと加熱時間は
ストーリー制御手段７に予め記憶されており、操作キー
２を操作をすることによってその信号が調理制御手段６
に送出される。この状態で耐熱容器に入れたチョコレー
トを電子レンジに入れて調理スタートキーを押すと、最
適な加熱パワーと加熱時間でチョコレートは液状化され
る。この動作が終了した後、操作キー２を操作すると、
表示手段３には（ｃ）に示したようなアニメが表示され
る。このアニメは、バターとチョコレートを合わせて泡
立て器でふわーとするまで練る動作の説明で、泡立て器
による練り方を動画で表示する。この動作が終了した
後、操作キー２を操作すると、表示手段３には（ｄ）に
示したようなアニメが表示される。このアニメは、砂糖
と卵を加えて泡立て器で混ぜる動作の説明で、この表示
も動画で表示される。この動作が終了した後、操作キー
２を操作すると、表示手段３には（ｅ）に示したような
アニメが表示される。このアニメは、小麦粉、ココア、
ベーキングパウダーを加えて泡立て器で混ぜる動作の説
明で、この表示も動画で表示される。この動作が終了し
た後、操作キーを操作すると、表示手段３には（ｆ）に
示したようなアニメが表示される。このアニメはケーキ
型の内側にバターを塗り、ケーキ型にケーキ生地を流し
入れる動作の説明で、この表示も動画で表示される。こ
の動作が終了した後、操作キーを操作すると、表示手段
３には（ｇ）に示したようなアニメが表示される。この
アニメは電子レンジにケーキ生地が入ったケーキ型を入
れてヒータで焼く動作の説明である。この場合、ヒータ
による加熱温度と加熱時間はストーリー制御手段７に予
め記憶されており、操作キー２を操作することによって
その信号が調理制御手段６に送出される。この状態でケ
ーキ型を電子レンジに入れて調理スタートキーを押す
と、最適な加熱温度と加熱時間でチョコケーキが焼きあ
げられる。

【００３２】以上、ケーキランドのチョコケーキのメニ
ュー検索を例にして説明したが、他のメニューについて
も該当メニューに適したストーリーが展開され、チョコ
ケーキの例と同様な動作が行われる。これらの情報はす
べてストーリー制御手段７とアニメ生成手段８の記憶部
に予め記憶格納されている。

【００３３】また、上記動作の説明で、操作キー２の操
作によるストーリー展開に基づいて表示される。表示手
段３の表示と、動画アニメーションの表示はストーリー
制御手段７とアニメ生成手段８とですべて演算されてい
る。本実施例では、ストーリー制御手段７は８ビットマ
イクロコンピュータとＲＯＭ（読みだし専用記憶素子）
およびＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）からなり、ア
ニメ生成手段８はＲＯＭと表示用ＲＡＭとからなってい
る。

【００３４】さらに、本実施例では視覚に訴える調理器
具について説明したが、音楽発生手段や音声合成手段か
らの音声情報と視覚情報とを結合すればより楽しくより
便利な調理器具となるものである。

【００３５】このように本発明の第１の実施例によれ
ば、調理したいメニューの下準備、調理に必要な道具、
レシピー、作り方を動画によるアニメーションで表示手
段に表示させるとともに、メニュー検索も行い、そのメ
ニューの最適調理制御シーケンスと自動的に結合させる
ようにしたことにより、調理が楽しく、判りやすく、か
つ、便利な調理器具となるという効果がある。調理する
傍らに操作手段４を置いて、操作し、作り方等を見なが
ら調理することができ、たいへん便利となる。

【００３６】（実施例２）次に、本発明の第２の実施例
について図２および図６により説明する。

【００３７】なお、第１の実施例に示したものと同一部
品には同じ符号を付して説明を省略する。

【００３８】ストーリー制御手段７は操作キー２からの
情報をもとにアニメ生成手段８をアクセスして、メニュ
ー検索とその下準備までの過程を表示手段３にアニメで
表示させるが、同じメニューを何回かやれば飽きてしま
うし、使用者の方が学習記憶して操作が大変まどろっこ
しいものになる。

【００３９】そこで本実施例では、操作キー２からの情
報とストーリー制御手段７の情報をもとにメニュー検索
までの過程を学習する学習手段１２を設けている。

【００４０】具体的には、たとえば、３回同一メニュー
の検索をして調理まで行なうと、該当メニューの調理を
するのに必要な調理道具は学習手段１２に記憶されるよ
うになっている。これにより、図７（ｃ）に示したケー
キランドのマップ上で「クリちゃん」を目的とするケー
キの家に直接移動させて調理道具を入手し、表示手段３
に表示させることができる。

【００４１】また、図８（ａ）から図８（ｈ）に示した
作り方の動画は静止画で表示されるようになっている。
これにより、毎回動画を見せられる煩わしさをなくする
ことができる。

【００４２】なお、学習手段１２はマイクロコンピュー
タとＲＯＭおよびＲＡＭから形成されている。

【００４３】このように本発明の第２の実施例によれ
ば、メニュー検索の過程を学習する学習手段１２を設け
たことにより、同じメニューの調理が繰返されたときに
はその検索の過程が短縮されるので、操作に飽きが生じ
ない便利な調理器具となるという効果がある。

【００４４】（実施例３）次に、本発明の第３の実施例
について図３により説明する。

【００４５】なお、第１の実施例に示したものと同一部
品については同じ符号を付して説明を省略する。

【００４６】表示手段３の表示ドライバー９にはアニメ
生成手段８からの情報を第２の表示手段１３に伝送する
伝送手段１４が付設されている。

【００４７】操作手段４に配設された表示手段３はそれ
ほど大きくできないので、たとえば家の中にあるテレビ
ジョンを利用して表示した方が便利な場合があるが、本
実施例では、アニメ情報を表示手段３に表示するととも
に、第２の表示手段１３にも表示できるように、表示ド
ライバー９に伝送手段１４を付設している。この情報伝
送は、本実施例では、ＲＦ変調した無線通信でテレビジ
ョンに伝送するようにしているが、有線あるいは光通信
でもよいものである。

【００４８】このように本発明の第３の実施例によれ
ば、調理器具本体の第１の表示手段３に表示するだけで
なく、テレビジョン等の第２の表示手段にも表示ができ
るので使い勝手を向上させることができるという効果が
ある。

【００４９】（実施例４）次に、本発明の第４の実施例
について図４から図６により説明する。

【００５０】なお、第１、第２および第３の実施例に示
したものと同一部品には同じ番号を付して説明を省略す
る。

【００５１】調理器本体１の調理制御手段６には操作手
段４からの情報を入力する通信手段１１が付設され、操
作手段４のストーリー生成手段７には調理制御手段６へ
情報を出力する通信手段１０が付設され、両通信手段１
０、１１は通信可能に結合されている。

【００５２】なお、この通信は、本実施例では赤外線を
変調して、発光、受光する通信手段を用いているが、こ
れに限定されるものではない。

【００５３】この構成により、調理器具本体１と操作手
段４を分離して遠隔操作することができる。

【００５４】このように本発明の第４の実施例によれ
ば、操作手段４を手許に置いて操作し、表示手段３に表
示されたメニューやレシピーを見ながら調理することが
でき、操作手段４の操作と調理が便利になるという効果
がある。

【００５５】（実施例５）次に、本発明の第５の実施例
について説明する。

【００５６】本実施例は、実施例１から実施例５におい
て、ストーリー制御手段７とアニメ生成手段８を操作手
段４に着脱自在としたものである。

【００５７】ストーリー制御手段７とアニメ生成手段８
にはメニュー検索情報とそのストーリー、さらに、アニ
メ情報が予め記憶されているが、その記憶容量は無限で
はなく、これを交換することによりさらに多くのメニュ
ーに対応させることができる。

【００５８】そのために、本実施例ではストーリー制御
手段７とアニメ生成手段８を操作手段４に着脱自在にし
てメニューの拡張が図れるようにしたものである。

【００５９】なお、アニメ生成手段８にストーリー制御
手段７の記憶情報を格納させれば、アニメ生成手段８の
みを着脱自在としてもよいものである。

【００６０】このように本発明の第５の実施例によれ
ば、ストーリー制御手段７とアニメ生成手段８を操作手
段４に着脱自在としたことにより、容易にメニューを拡
張することができるという効果がある。

【００６１】

【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明によれば、アニメ生成手段からの情報で、調
理手順、調理材料、調理道具等のアニメーションが表示
手段に表示され、操作キーでアニメーションと対話する
ことによりストーリー制御手段から調理工程が表示手段
に表示される。そして、調理メニューが決定されればス
トーリー制御手段の情報により調理制御手段が該当メニ
ューの調理シーケンスを実行するようにしたことによ
り、動画アニメーションと対話しながら調理メニューの
検索をし、その調理の下準備と作り方を知ることがで
き、さらに自動加熱調理されるので、調理を判りやす
く、楽しく理解することができるとともにコストパフォ
ーマンスのよい調理器具とすることができる。

【００６２】また、対話キーを操作することでストーリ
ー制御手段から生成される調理過程を学習手段はその都
度学習し、次回からの操作では学習手段からの情報によ
りストーリー制御手段はメニュー決定までの過程を更新
制御する。そして、調理メニューが決定されればストー
リー制御手段の情報により調理制御手段が該当メニュー
の調理シーケンスを実行するようにしたことにより、操
作の熟練度合に応じて操作方法を簡便化することができ
る。

【００６３】また、アニメ生成手段からの出力情報が第
１の表示手段に出力されるとともに伝送手段により第２
の表示手段にも表示されるようにしたことにより、テレ
ビジョン等の第２の表示手段にも表示されるので、使い
勝手を向上することができる。

【００６４】また、操作手段と調理器具に内装された調
理制御手段とを通信手段で結合したことにより、操作手
段と調理制御手段とが離隔されていても、操作手段から
の通信出力で調理制御手段が該当メニューの調理シーケ
ンスを実行することができる。これにより、操作手段を
自由に持ち運ぶことができ、調理の下準備をしながら操
作して表示を見ることができ、操作手段の操作と調理を
便利なものにすることができる。

【００６５】また、アニメ生成手段とストーリー制御手
段を操作手段に着脱自在としたことにより、アニメ生成
手段とストーリー制御手段の入れ替えが自在となり、第
３の調理メニューストーリーの構成や拡張を自在なもの
にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明の第１の実施例の調理器具の外
観図 （ｂ）は同回路ブロック図

【図２】本発明の第２の実施例の調理器具の回路ブロッ
ク図

【図３】本発明の第３の実施例の調理器具の回路ブロッ
ク図

【図４】本発明の第４の実施例の調理器具の回路ブロッ
ク図

【図５】同他の回路ブロック図

【図６】同他の回路ブロック図

【図７】本発明の調理器具によるメニュー検索工程にお
ける表示の一例を示す工程図

【図８】本発明の調理器具による調理下準備工程におけ
る表示の一例を示す工程図

【符号の説明】

１ 調理器具 ２ 操作キー ３ 表示手段（第１の表示手段） ４ 操作手段 ５ 調理手段 ６ 調理制御手段 ７ ストーリー制御手段 ８ アニメ生成手段 １０、１１ 通信手段 １２ 学習手段 １３ 第２の表示手段 １４ 伝送手段

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】調理手順、調理材料、調理道具等のアニメ
   ーションを生成するアニメ生成手段と、アニメ生成手段
   からの出力情報を表示する表示手段と、前記表示手段に
   表示された表示情報と対話するための操作キーと、前記
   操作キーの出力情報を基に前記アニメ生成手段を更新制
   御してメニュー決定まで導くストーリー制御手段と、前
   記ストーリー制御手段の出力情報を基に決定されたメニ
   ューの調理シーケンスを実行する調理制御手段とを備え
   たことを特徴とする調理器具。
2. 【請求項２】調理手順、調理材料、調理道具等のアニメ
   ーションを生成するアニメ生成手段と、アニメ生成手段
   からの出力情報を表示する表示手段と、前記表示手段に
   表示された表示情報と対話するための操作キーと、前記
   操作キーの出力情報を基に前記アニメ生成手段を更新制
   御してメニュー決定まで導くとともにメニュー決定まで
   の過程をその都度学習する学習手段と、前記学習手段の
   出力に応じて次回メニュー決定までの過程を更新するス
   トーリー制御手段と、前記ストーリー制御手段の出力情
   報を基に決定されたメニューの調理シーケンスを実行す
   る調理制御手段とを備えたことを特徴とする調理器具。
3. 【請求項３】調理手順、調理材料、調理道具等のアニメ
   ーションを生成するアニメ生成手段と、アニメ生成手段
   からの出力情報を表示する第１の表示手段と、前記第１
   の表示手段の情報を第２の表示手段に伝送する伝送手段
   と、前記第１の表示手段に表示された表示情報と対話す
   るための操作キーと、前記操作キーの出力情報を基に前
   記アニメ生成手段を更新制御してメニュー決定まで導く
   ストーリー制御手段と、前記ストーリー制御手段の出力
   情報を基に決定されたメニューの調理シーケンスを実行
   する調理制御手段とを備えたことを特徴とする調理器
   具。
4. 【請求項４】調理手順、調理材料、調理道具等のアニメ
   ーションを生成するアニメ生成手段と、アニメ生成手段
   からの出力情報を表示する第１の表示手段と、前記第１
   の表示手段の情報を第２の表示手段に伝送する伝送手段
   と、前記第１の表示手段に表示された表示情報と対話す
   るための操作キーと、前記操作キーの出力情報を基に前
   記アニメ生成手段を更新制御してメニュー決定まで導く
   とともにメニュー決定までの過程をその都度学習する学
   習手段と、前記学習手段の出力に応じて次回メニュー決
   定までの過程を更新するストーリー制御手段と、前記ス
   トーリー制御手段の出力情報を基に決定された調理シー
   ケンスを実行する調理制御手段とを備えたことを特徴と
   する調理器具。
5. 【請求項５】調理制御手段を調理器具に内装し、操作手
   段と前記調理制御手段とを通信手段を介して結合したこ
   とを特徴とする請求項１、２、３、４のいずれかに記載
   の調理器具。
6. 【請求項６】アニメ生成手段とストーリー制御手段を操
   作手段に着脱自在としたことを特徴とする請求項１、
   ２、３、４のいずれかに記載の調理器具。