JP2558835B2 - 製パン機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、材料を入れるだけで自動的にパンもンを焼
き上げることができる製パン機に関するものである。

従来の技術 近年、容器にパン材料を入れて運転を開始すると自動
的にパンを焼き上げる製パン機が普及している。しか
も、食パンだけでなく、フランスパンや、皮のやわらか
い市販の食パン等、多様なパンが焼ける製パン機が要望
されている。

従来の製パン機では、一般の食パンの焼き色を変えた
り、練り工程・発酵工程・焼成工程からなる製パン工程
を変えたり、あるいはパン材料を変えることによって、
フランスパン等の多様な製パンを実現するようにしてい
た。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の構成においては、パンを作
るという目的だけであるため、調理工程もあらかじめ設
定されただけのものとなり、その結果、パンとともに一
般に広く食されているケーキを焼くことは不可能であっ
た。

本発明はこのような課題を解決した製パン機を提供す
ることを目的とするものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の製パン機は、パン
材料を収納する容器とこの容器を加熱する加熱手段と前
記パン材料を混練する混練手段とからなる製パン手段
と、前記容器の温度を検知する温度検知手段と、練り工
程・発酵工程・焼成工程からなる、食パン，フランスパ
ン等所定の複数の製パン工程を記憶する製パン工程記憶
手段と、練り工程・発酵工程を含まない、ケーキを焼き
上げる焼成工程を記憶したケーキ焼成工程記憶手段と、
前記複数の製パン工程と前記ケーキ焼成工程のうち、い
ずれか一つを選択するメニュー入力手段と、タイマー製
パンを行なうためにタイマー時間を入力し、かつ前記メ
ニュー入力手段でケーキ焼成工程を選択した場合には、
ケーキの焼成時間を入力するタイマー入力手段と、製パ
ンもしくはケーキの焼成を開始するスタート手段と、前
記スタート手段の出力を受けて、前記メニュー入力手
段，タイマー入力手段，製パン工程記憶手段，ケーキ焼
成工程記憶手段の出力に応じて、前記温度検知手段の出
力に従って、前記製パン手段を制御する制御手段と、こ
の制御手段の出力を受けて製パン工程と、製パンもしく
はケーキメニューと、調理残時間を表示する表示手段と
を備えたものである。

作用 上記構成によれば、多様な製パンを楽しむことができ
るとともに、同じ製パン機を用いてケーキを焼き上げる
ことができるため、ケーキ作りに必要なオーブン等を用
いなくても、かつまた難しい温度設定も必要とせずに、
ケーキ作りが楽しめるものである。

実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明
する。第１図は本発明の一実施例における製パン機のブ
ロック図を示したもので、この第１図において、１はパ
ン材料を収納する容器と、この容器を加熱するヒータよ
りなる加熱手段と前記パン材料を混練するためのモータ
と羽根等で構成された混練手段とからなる製パン手段で
ある。２は前記容器の温度を検知し、その検知温度によ
ってモータやヒータを制御するための温度検知手段であ
る。３はフランスパンや食パン等の複数のパンのそれぞ
れの製パン工程を記憶している製パン工程記憶手段であ
る。４はケーキの焼成工程と焼き上げ温度を記憶してい
るケーキ焼成工程記憶手段である。５は食パン，フラン
スパン等のパンメニューやケーキを選択し、かつまた、
パンの焼き色や、パンを焼き上げるか、あるいはパン生
地づくりのため発酵工程までで製パンを止めるかを選択
するメニュー入力手段である。

６はタイマー製パンのためにタイマー時間を入力し、
かつまた、ケーキのときには、焼成の時間を入力するタ
イマー入力手段、７は製パン、あるいはケーキ焼成を開
始するスタート手段、８は制御手段で、この制御手段８
はメニュー入力手段５で入力されたメニューによって、
製パン工程記憶手段３、もしくはケーキ焼成工程記憶手
段４に記憶されている工程通りに、温度検知手段２の入
力に従って、製パン手段１であるヒータやモータを制御
し、かつまた、タイマー入力手段６から出力があった場
合には、その設定時間に調理が終了するよう制御するも
のである。

９は表示手段で、この表示手段９は制御手段８の出力
を受けて、その時点のメニューと、調理終了までの残り
時間を表示するものである。

第２図（ａ），（ｂ）は、製パンの工程と、ケーキ焼
成の工程を示したもので、製パンにおいては、練り工程
・発酵工程を経てから焼成工程に移行し、一方、ケーキ
においては、練りや発酵を行なわず、焼成工程のみとな
るように、第１図の制御手段８で制御するものである。

発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、従来の製パン機を用いて、困難な温度管理も必要と
せずに手軽にケーキ作りが行なえるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す製パン機のブロック
図、第２図（ａ），（ｂ）は製パン工程図およびケーキ
焼成工程図である。 １……製パン手段、２……温度検知手段、３……製パン
工程記憶手段、４……ケーキ焼成工程記憶手段、５……
メニュー入力手段、６……タイマー入力手段、７……ス
タート手段、８……制御手段、９……表示手段。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パン材料を収納する容器とこの容器を加熱
   する加熱手段と前記パン材料を混練する混練手段とから
   なる製パン手段と、前記容器の温度を検知する温度検知
   手段と、練り工程・発酵工程・焼成工程からなる、食パ
   ン，フランスパン等所定の複数の製パン工程を記憶する
   製パン工程記憶手段と、練り工程・発酵工程を含まな
   い、ケーキを焼き上げる焼成工程を記憶したケーキ焼成
   工程記憶手段と、前記複数の製パン工程と前記ケーキ焼
   成工程のうち、いずれか一つを選択するメニュー入力手
   段と、タイマー製パンを行なうためにタイマー時間を入
   力し、かつ前記メニュー入力手段でケーキ焼成工程を選
   択した場合には、ケーキの焼成時間を入力するタイマー
   入力手段と、製パンもしくはケーキの焼成を開始するス
   タート手段と、前記スタート手段の出力を受けて、前記
   メニュー入力手段，タイマー入力手段，製パン工程記憶
   手段，ケーキ焼成工程記憶手段の出力に応じて、前記温
   度検知手段の出力に従って、前記製パン手段を制御する
   制御手段と、この制御手段の出力を受けて製パン工程
   と、製パンもしくはケーキメニューと、調理残時間を表
   示する表示手段とを備えた製パン機。