JP2004347284A - 加熱調理器システム - Google Patents
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Abstract
【課題】要求が発生したときに即時に情報伝達あるいは制御できる加熱調理器システムを提供する。
【解決手段】電子レンジ６ａと、電子レンジ６ａとネットワーク３５に接続し送受信手段３２を有する情報盤３１と、ネットワーク３８に接続した送受信手段３７を有する情報端末３６と、ネットワーク３５、３８を介して情報盤３１と情報端末３６に接続した送受信手段３４を有するサーバ３３を備え、送受信手段３２は定期ＵＤＰを発し、送受信手段３４は送受信手段３２からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発し、送受信手段３２が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、情報盤３１は電子レンジ６ａを制御する。
【選択図】 図１
【解決手段】電子レンジ６ａと、電子レンジ６ａとネットワーク３５に接続し送受信手段３２を有する情報盤３１と、ネットワーク３８に接続した送受信手段３７を有する情報端末３６と、ネットワーク３５、３８を介して情報盤３１と情報端末３６に接続した送受信手段３４を有するサーバ３３を備え、送受信手段３２は定期ＵＤＰを発し、送受信手段３４は送受信手段３２からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発し、送受信手段３２が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、情報盤３１は電子レンジ６ａを制御する。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯電話等の情報端末から情報盤に対して情報を伝達するために、あるいは情報盤や情報盤に接続した加熱調理器や情報盤と通信することができる加熱調理器の状態をモニタ制御するあるいは動作制御するために、情報供給者などが有するサーバが情報網を経由して情報盤と情報を交信する加熱調理器システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、携帯電話等の情報端末から情報供給者等が有するサーバが情報網（ネットワーク）を介して情報盤に情報を伝達する場合、あるいはサーバが情報盤や情報盤に接続した加熱調理器や情報盤と通信可能な加熱調理器等を制御、モニタするために情報を伝達するシステムが考案されている。従来、調理情報システムは情報供給者サーバが通信網を介して情報提供者サーバとデータ送受信可能な利用者端末と利用者端末とデータ送受信可能な炊飯器を備えている（特許文献１参照）。
【０００３】
ここでは炊飯装置の制御、モニタ情報供給を目的としており、本実施例の加熱調理器と若干異なる部分を有するが、ここで情報提供者サーバは本発明のサーバであり、利用者端末は本発明の情報盤、炊飯器が本発明の加熱調理器に置き換えて読むと従来例と見ることもできる。
【０００４】
一方、従来例の加熱調理器を電子レンジを例にして構成を図５に示す。図５において、１は食品を入れて調理を行うための調理庫、２は利用者からの操作入力や調理条件の入力を受け付ける入力手段、３はヒータ加熱やマイクロ波加熱を行うための加熱手段、４は利用者に電子レンジの状態を報せるための出力手段、５は電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段である。電子レンジの単体動作は次の通りである。利用者が調理庫１に食品を入れ、入力手段２よって調理条件を入力し、加熱指示を行うと、電子レンジ制御手段５は、調理条件や調理状態を出力手段４に表示させながら、入力された調理条件に基づき加熱手段３を動作させ、ヒータやマイクロ波による加熱調理を行う。
【０００５】
下記特許文献１に記載された調理情報システムのシステムを上記図５に示した電子レンジに適応した場合の従来例の電子レンジシステムの構成を図６に示す。図６において６は電子レンジで、１は食品を入れて調理を行うための調理庫、２は利用者からの操作入力や調理条件の入力を受け付ける入力手段、３はヒータ加熱やマイクロ波加熱を行うための加熱手段、４は利用者に電子レンジの状態を報せるための出力手段、７は電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段、８は電子レンジ６の動作を制御したりモニタしたりする機能を有する情報盤である。電子レンジの単体動作は次の通りである。利用者が調理庫１に食品を入れ、入力手段２よって調理条件を入力し、加熱指示を行うと、電子レンジ制御手段５は、調理条件や調理状態を出力手段４に表示させながら、入力された調理条件に基づき加熱手段３を動作させ、ヒータやマイクロ波による加熱調理を行う。
【０００６】
この際、電子レンジ制御手段７は情報盤８へも現在の状態を報せ、情報盤８は電子レンジ６の状態を把握することができる。また、電子レンジ６への動作指示入力は、情報盤８からも行うことができる。また、情報盤８はネットワークを介して外部との情報の授受、外部からの電子レンジの制御、モニタを行う機能を有する。１２は情報盤の送受信手段、１３はサーバで、１４はサーバの送受信手段、１５は送受信手段１２と送受信手段１４を接続した情報網（ネットワーク）でここではインターネット網であるとする、１６はサーバ１３で情報盤８に対する情報伝達要求あるいは情報盤８への制御モニタ要求を発生させるトリガ発生手段で、具体的には操作スイッチやタイマやセンサなどが考えられる。１７はバッファ手段で、情報伝達に関する手順やデータなどの記憶を行い、メモリなどで構成されている。
【０００７】
また図７は、図６の従来例での情報伝達手順を記載したフロー図である。図７において１８は電子レンジ、１９は情報盤、２０はサーバ、２１はトリガ発生手段であり、図７は各々の情報のやりとりを表している。また２２から３０は各情報の内容を表している。ここで例えば２２の定期ＴＣＰとは情報盤が定期的に発するＴＣＰプロトコル（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）の情報を表している。
【０００８】
次に図６の構成図と図７のフロー図を用いて従来例の動作を説明する。本従来例では情報盤８はインターネット網１５に接続しているが、情報盤８が有するＩＰアドレスは常時固定したグローバルアドレスではなく、プロバイダなどが逐次切り換えるＩＰアドレスでインターネット網に接続しているものとする。即ち情報盤８のＩＰアドレスは固定アドレスではないため、サーバ１３は情報盤１のＩＰアドレスを常時知ることができない。このためサーバ１３のトリガ発生手段１６にトリガが発生したときにサーバ１３が確実に情報盤８に情報伝達あるいは制御モニタするために情報盤８は情報盤８のその時点でのＩＰアドレスをサーバ１３に知らせる目的で定期的にＩＰアドレス情報を送信している。これが２２、２３、２４、３０などの定期ＴＣＰである。トリガ発生手段１６に例えば情報盤８への制御要求トリガが発生したときトリガ発生手段１６は制御要求信号２４を発する。しかしながらこのときサーバ１３は情報盤８のその時点でのＩＰアドレスを知らないため即時情報盤８に対して要求信号を発することができず、バッファ手段１７に情報盤８に対する制御要求があることを一時的に格納する。制御要求信号２４が発せられてから後にサーバに伝達された定期ＴＣＰ２５をサーバ１３が受信したときその時点での情報盤１のＩＰアドレスをサーバ１３が認識できたため、サーバ１３の送受信手段１４は情報盤８の送受信手段１２に対して要求ＴＣＰ２６を発する。要求ＴＣＰ２６を受信した情報盤８は受信した情報に基づき制御処理２７で電子レンジ６を制御し、その結果を状態変化情報２７で情報盤８に対して伝達する。情報盤８はその結果を結果ＴＣＰ２９としてサーバ１３に対して送信し、トリガ発生手段１６に発生した制御要求トリガに関する一連の情報伝達を完了する。
【０００９】
【特許文献１】
特開２０００−３００４３０号公報
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図６と図７に示す従来例では制御要求トリガが発生してから情報盤や電子レンジで制御が完了するまでの時間に、制御要求信号２４が発生してから定期ＴＣＰ２５が発生するまでの間の余分な時間が生じる。制御要求信号２４が定期ＴＣＰ２５の直前に発生したならばその余分な時間は比較的短いが、制御要求信号２４が定期ＴＣＰ２５の直後に発生した場合は定期ＴＣＰの間隔のほとんどの時間の制御遅れが発生することになり、リアルタイムでの情報提供や制御に対して大きな課題となる。また定期ＴＣＰの時間間隔を短くすると上記余分な時間は相対的に短くできるが、この場合情報盤８やサーバ１３での処理タスクが頻繁になるとともに、ネットワーク１５が常時ビジー状態になるという不都合が発生するため必要以上に間隔を短くすることは困難である。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明は、加熱調理器と、加熱調理器とネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器を制御する加熱調理器システムとしている。
【００１２】
また、加熱調理器と、加熱調理器とネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを発し、要求ＵＤＰを受信した情報盤はサーバに対して要求確認ＴＣＰを発し、要求確認ＴＣＰを受信したサーバは要求確認ＴＣＰの発信元アドレスに対して要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器を制御する加熱調理器システムとしている。
【００１３】
また、加熱調理器と、加熱調理器と通信可能でネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信する加熱調理器システムとしている。
【００１４】
また、加熱調理器と、加熱調理器と通信可能でネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを発し、要求ＵＤＰを受信した情報盤はサーバに対して要求確認ＴＣＰを発し、要求確認ＴＣＰを受信したサーバは要求確認ＴＣＰの発信元アドレスに対して要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信する加熱調理器システムとしている。
【００１５】
【発明の実施の形態】
請求項１に記載した発明は、加熱調理器と、加熱調理器とネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器を制御する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができ、これにより、大きな時間遅れなく情報盤を経由して加熱調理器を制御できる。
【００１６】
請求項２に記載した発明は、加熱調理器と、加熱調理器とネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを発し、要求ＵＤＰを受信した情報盤はサーバに対して要求確認ＴＣＰを発し、要求確認ＴＣＰを受信したサーバは要求確認ＴＣＰの発信元アドレスに対して要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器を制御する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求ＵＤＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求ＵＤＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。これにより、大きな時間遅れなく情報盤を経由して加熱調理器を制御できる。加えて、要求ＵＤＰはトリガ発生手段に通信要求が発生したことを情報盤に伝達することを目的としており、通信内容等の詳細情報を有する要求応答ＵＤＰに比べて情報量が少なく、ネットワーク上の通信データ量を少なくすることができる。
【００１７】
請求項３に記載した発明は、加熱調理器と、加熱調理器と通信可能でネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。このとき情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信し、大きな時間遅れなく情報盤を経由して加熱調理器を制御できる。加えて、要求ＵＤＰは情報端末に制御要求が発生したことを情報盤に伝達することを目的としており、通信内容等の詳細情報を有する要求応答ＵＤＰに比べて情報量が少なく、ネットワーク上の通信データ量を少なくすることができる。
【００１８】
請求項４に記載した発明は、加熱調理器と、加熱調理器と通信可能でネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを発し、要求ＵＤＰを受信した情報盤はサーバに対して要求確認ＴＣＰを発し、要求確認ＴＣＰを受信したサーバは要求確認ＴＣＰの発信元アドレスに対して要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求ＵＤＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求ＵＤＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。このとき情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信し、大きな時間遅れなく情報盤を経由して加熱調理器を制御できる。加えて、要求ＵＤＰは情報端末に制御要求が発生したことを情報盤に伝達することを目的としており、通信内容等の詳細情報を有する要求応答ＵＤＰに比べて情報量が少なく、ネットワーク上の通信データ量を少なくすることができる。
【００１９】
請求項５に記載した発明は、要求応答ＴＣＰを受信した情報盤は要求応答ＴＣＰの発信元アドレスに対して結果ＴＣＰを発する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求ＵＤＰを発することができ、、情報端末からの制御要求信号の受信と要求ＵＤＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。加えて、情報盤の状態を結果ＴＣＰにより伝達できる。
【００２０】
請求項６に記載した発明は、結果ＴＣＰを受信したサーバは情報端末に対して結果信号を発する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求ＵＤＰを発することができ、、情報端末からの制御要求信号の受信と要求ＵＤＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。加えて、情報盤の状態を結果ＴＣＰにより伝達でき、さらにこの情報を情報端末に伝達できる。
【００２１】
請求項７に記載した発明は、サーバは情報盤の送受信手段から発せられた定期ＵＤＰを受信したとき、サーバの送受信手段から定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して確認ＵＤＰを発する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、基本プロトコルとして通信の伝達確認を行わない定期ＵＤＰの伝達確認を行うことができる。
【００２２】
請求項８に記載した発明は、情報盤はサーバの送受信手段から発せられた要求応答ＵＤＰまたは要求ＵＤＰを受信したとき、情報盤の送受信手段から要求応答ＵＤＰまたは要求ＵＤＰの発信元アドレスに対して確認ＵＤＰを発する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、基本プロトコルとして通信の伝達確認を行わない要求応答ＵＤＰまたは要求ＵＤＰの伝達確認を行うことができる。
【００２３】
請求項９に記載した発明は、情報盤または加熱調理器の状態が変化したとき情報盤は要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰの発信元アドレスに対して情報盤または加熱調理器の変化情報を発する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求ＵＤＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求ＵＤＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。加えて、情報盤または加熱調理器の状態に変化があったとき結果ＴＣＰをサーバに伝達できる。
【００２４】
請求項１０に記載した発明は、情報盤は表示手段と操作手段の少なくとも一方を有する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。加えて、情報盤の操作による加熱調理器などの制御やサーバとの通信を行うことができ、情報盤により加熱調理器の状態や情報伝達状態などをモニタすることができる。
【００２５】
請求項１１に記載の発明は、情報盤はサーバのアドレスに対して定期ＵＤＰを発する情報伝達システムを実現することができる。これにより、情報盤は確実にサーバに対して定期ＵＤＰを伝達することができ、また、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。これにより、大きな時間遅れなく情報盤を経由して加熱調理器を制御できる。
【００２６】
請求項１２に記載した発明は、加熱調理器システムが有する機能の少なくとも一部をコンピュータにより実行するためのプログラムとしている。
【００２７】
請求項１３に記載した発明は、プログラムおよびデータの少なくともいずれか一方を含む記録媒体としている。
【００２８】
そして、プログラムであるので家庭にあるコンピュータ等などを用いて本発明の加熱調理器システムの一部あるいは全てを容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布が簡単にできる。
【００２９】
【実施例】
（実施例１）
以下本発明の第１の実施例について説明する。まず本第１の実施例の加熱調理器システムのシステムの構成を電子レンジを例にして説明する。図１は本実施例の電子レンジシステムの全体構成を示すブロック図である。図１で６ａは電子レンジで、１ａは食品を入れて調理を行うための調理庫、２ａは利用者からの操作入力や調理条件の入力を受け付ける入力手段、３ａはヒータ加熱やマイクロ波加熱を行うための加熱手段、４ａは利用者に電子レンジの状態を報せるための出力手段、７ａは電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段である。１ａは食品を入れて調理を行うための調理庫、２ａは利用者からの操作入力や調理条件の入力を受け付ける入力手段、３ａはヒータ加熱やマイクロ波加熱を行うための加熱手段、４ａは利用者に電子レンジの状態を報せるための出力手段、７ａは電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段である。状態を報せるための出力手段、７ａは電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段である。３１は情報盤で、電子レンジ６ａの動作制御、モニタ制御を行う機能を有するとともに、ネットワークを介して外部との情報の授受、外部からの電子レンジの動作制御、モニタ制御を行う機能を有する。３２は情報盤３１の送受信手段、３３はサーバ、３４はサーバ３３の送受信手段、３５は通信網でありここではインターネット網であるとする。３６は情報端末であり、携帯電話やＰＨＳ、パソコン、ＰＤＡなどが考えられるがここでは携帯電話であるとする。３７は携帯電話３６の送受信手段で３８の通信網である携帯電話網に接続している。本実施例ではサーバ３３の送受信手段３４はインターネット網３５と携帯電話網３８の両方に接続していることにしているが各々の通信もに接続する送受信手段を別個に有しても良い。４２は電子レンジ６ａの送受信手段、４３は電子レンジ６ａと通信する情報盤３１の送受信手段、４４、４５はそれぞれ情報盤３１の表示手段と操作手段であり、４６は送受信手段３２、４３、表示手段４４、操作手段４５を制御する情報盤３１のＣＰＵ、４７は送受信手段３４、トリガ発生手段３９、バッファ手段４０を制御するサーバ３３のＣＰＵである。
【００３０】
また図２は図１に示した第１の実施例の電子レンジシステムの情報の伝達手順を記載したフロー図である。図２において５１、５２、５３、５４はそれぞれ情報盤、サーバ、携帯電話、電子レンジを示しており、５５から６７は各情報の内容を表している。ここで例えば５５の定期ＵＤＰとは情報盤３１が定期的に発するＵＤＰプロトコル（Ｕｓｅｒ Ｄａｔａｇｒａｍ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）の情報を表している。また例えば６４の結果ＴＣＰとは情報盤３１がサーバ３３に対して送信するＴＣＰプロトコル（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）の情報を表している。例えば結果ＴＣＰは、電子レンジ６ａの状態変化データや制御要求に対する応答結果などであり、例えば、電子レンジ６ａに対するモニタ制御命令である調理の進行状態などの電子レンジ６ａに関する情報を情報盤３１を経由して結果ＴＣＰ６４によりサーバ３３へ伝達する。電子レンジ６ａによる加熱調理は、調理に要する時間が長くなる場合が少なくないため、電子レンジ６ａの前を離れて、調理の進行状態モニタを行うことは有用である。なお、制御要求が調理の進行状態モニタ以外であっても良いのは言うまでもない。
【００３１】
次に図１の構成図と図２のフロー図を用いて本実施例の動作を説明する。本実施例では情報盤３１はインターネット網３５に接続しているが、情報盤３１が有するＩＰアドレスは常時固定したグローバルアドレスではなく、プロバイダなどが逐次切り換えるＩＰアドレスでインターネット網３５に接続しているものとする。即ち情報盤３１のＩＰアドレスは固定アドレスではないため、サーバ３３は情報盤３１のＩＰアドレスを常時知ることができない。このため携帯電話３６の送受信手段３７から携帯電話網３８を介して電子レンジ６ａに対する制御要求がサーバ３３に届いたとき、サーバ３３が確実に情報盤３１に情報伝達あるいは制御や状態モニタするために情報盤３１は情報盤３１のその時点でのＩＰアドレスをサーバ３３に知らせる目的で定期的にＩＰアドレス情報を送信している。これが５５、５７、６６の定期ＵＤＰである。携帯電話３６からサーバ３３に例えば情報盤３１と通信可能な電子レンジ６ａの制御要求トリガ、具体的には例えば電子レンジ６ａの調理がどこまで進んでいるかを確認する調理進行状態モニタの制御要求が届いたときサーバ３３は制御要求信号５９を発する。このときサーバ３３は情報盤３１から発せられた定期ＵＤＰ５７によってサーバ３３と情報盤３１間のセッションがつながっており、サーバ３３は即時に情報盤３１のその時点でのＩＰアドレス、即ち定期ＵＤＰ５７の発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰを送出する。
【００３２】
ここで例えば定期ＵＤＰ５７がＴＣＰプロトコルの信号であったとするならばＴＣＰプロトコルの定期信号の通信が完了した時点でサーバ３３から情報盤３１に対してＡＣＫ信号を返送するなどの一連の処理を行った後セッションを切断するため、切断した時点でサーバ３３は情報盤３１のＩＰアドレスを知ることができなくなり、制御要求信号５９が発生したとき即時に要求応答ＵＤＰ６０を送出することができない。
【００３３】
一方、本実施例の場合、５７はＵＤＰプロトコルの信号であるため通信が完了した時点で必ずしもセッションを切断しないため、制御要求信号５９が発生したときサーバ３３は情報盤３１のその時点のＩＰアドレスを知っており、即時に情報盤３１に対して要求応答ＵＤＰを送出することができる。要求応答ＵＤＰ６０を受けた情報盤３１は送受信手段４３から電子レンジ６ａの送受信手段４２に対して制御処理６２の信号を伝達し、これにより電子レンジ６ａは規定通りの制御がなされる。規定通りの制御とは例えば、電子レンジ６ａが有する料理レシピに基づいたシーケンス制御やタイマ制御、タイマ設定などの各種制御や設定などを示す。すなわち、携帯電話３６に発生した、情報盤３１と通信できる電子レンジ６ａに対する制御要求が、電子レンジ６ａを通信網３５（例えば通信網３５をインターネット網であるとすると）に接続したサーバ３３から電子レンジ６ａへの調理の進行状態モニタの要求であったとき、サーバ３３から要求を受信した情報盤３１は電子レンジ６ａに対して調理進行状態モニタの制御信号を送信し、上記一連の情報伝達により、電子レンジ６ａは調理進行状態を調べ、情報盤３１を経由して結果ＴＣＰ６４によりサーバ３３へ伝達する。もちろん通信網３５はインターネット網以外でもよく、制御要求が調理進行状態モニタ制御要求以外であっても良いのは言うまでもない。具体的には例えば調理終了予定時間の確認や次の調理シーケンスの確認などでもよい。電子レンジ５４が調理進行状況を調べた結果としての状態変化情報６３が電子レンジ６ａから情報盤３１に伝達されその結果が結果ＴＣＰ６４としてサーバ３３に伝達される。またサーバ３３から携帯電話３６に対して結果信号６５である状態変化情報が伝達され一連の情報伝達を完了する。また上記規定通りの制御とは、電子レンジ６ａが有する料理レシピに基づいたシーケンス制御やタイマ制御、タイマ設定などの各種制御や設定などを示す。もちろん一連の情報伝達を完了した後も情報盤３１は定期ＵＤＰを定期ＵＤＰ６６のごとく送出し続ける。ここで定期ＵＤＰは必ずしも一定間隔で送出され続けるのではなくほぼ一定の間隔で送出され続ければよいものである。
【００３４】
またＵＤＰ信号はＴＣＰ信号に比べて信号伝達時にＡＣＫ信号を返送しないなど信頼性を心配する場合もあるがこの場合、定期ＵＤＰに対して例えば５６、５８、６７などのような確認ＵＤＰをサーバ３３から情報盤３１に対して送出すれば問題ない。また同様に要求応答ＵＤＰに対しては６１の確認ＵＤＰを送出することにより問題はなくなる。
【００３５】
また、情報盤３１は表示手段４４や操作手段４５を備えることにより、情報盤３１で電子レンジ６ａの状態や、サーバ３３との通信状態確認などの情報を確認でき、情報送出の内容を設定できるなどの極めて大きな効果が創出できる。なお電子レンジ６ａは情報盤３１と通信により制御を行うのではなく情報盤３１の端子等に直接接続していて制御できるとしても良いのは言うまでもない。また要求応答ＵＤＰ６０はＴＣＰプロトコルの信号でも良い。また本実施例では電子レンジ６ａを制御するための情報伝達について記載したが情報盤３１自身の制御や、天気予報、時刻表、現在時刻、ガス使用量、電気使用量、これらの金額などの生活情報等の情報を伝達する場合についても同様であることは言うまでもない。また、状態変化情報と結果ＴＣＰと結果信号は電子レンジや情報盤などの状態が変化したときにのみ送出するのではなく、その時点での電子レンジや情報盤などの状態を伝えるために伝達することがあるとしても良いのは言うまでもない。
【００３６】
（実施例２）
次に第２の実施例について説明する。図３は第２の実施例の構成を示すブロック図であり、第１の実施例の図１と同じ番号を付与したものは同等の機能を有するとする。図３において６ｂは電子レンジで、１ｂは食品を入れて調理を行うための調理庫、２ｂは利用者からの操作入力や調理条件の入力を受け付ける入力手段、３ｂはヒータ加熱やマイクロ波加熱を行うための加熱手段、４ｂは利用者に電子レンジの状態を報せるための出力手段、７ｂは電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段である。電子レンジ６ｂは情報盤３１の端子に直接接続しており、これにより制御できるものである。
【００３７】
また図４は図３に示した第２の実施例の電子レンジシステムの情報の伝達手順を記載したフロー図である。図４において７１、７２、７３、７４はそれぞれ情報盤、サーバ、携帯電話、電子レンジを示しており、７５から８８は各情報の内容を表している。ここで例えば７５の定期ＵＤＰとは情報盤３１が定期的に発するＵＤＰプロトコル（Ｕｓｅｒ Ｄａｔａｇｒａｍ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）の情報を表している。また例えば８５の結果ＴＣＰとは情報盤３１がサーバ３３に対して送信するＴＣＰプロトコル（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）の情報を表している。例えば結果ＴＣＰは、電子レンジ６ｂの状態変化データや制御要求に対する応答結果などであり、例えば、電子レンジ６ｂに対するモニタ制御命令である調理の進行状態などの電子レンジ６ｂに関する情報を情報盤３１を経由して結果ＴＣＰ６４によりサーバ３３へ伝達する。制御要求が調理の進行状態モニタ開始以外であっても良いのは言うまでもない。
【００３８】
次に図３の構成図と図４のフロー図を用いて本実施例の動作を説明する。本実施例では情報盤３１はインターネット網３５に接続しているが、情報盤３１が有するＩＰアドレスは常時固定したグローバルアドレスではなく、プロバイダなどが逐次切り換えるＩＰアドレスでインターネット網３５に接続しているものとする。即ち情報盤３１のＩＰアドレスは固定アドレスではないため、サーバ３３は情報盤３１・ＢＲ＞フＩＰアドレスを常時知ることができない。このため携帯電話３６からサーバ３３に情報盤３１または電子レンジ６ｂに対する制御要求が届いたときにサーバ３３が確実に情報盤３１に情報伝達あるいは制御や状態モニタするために情報盤３１は情報盤３１のその時点でのＩＰアドレスをサーバ３３に知らせる目的で定期的にＩＰアドレス情報を送信している。これが７５、７７、８７の定期ＵＤＰである。携帯電話３６からサーバ３３に例えば情報盤３１に接続した電子レンジ６ｂの制御要求が届いたとき、例えば情報盤３１に接続した電子レンジ６ｂの制御要求トリガ、具体的には例えば電子レンジ６ｂの調理がどこまで進んでいるかを確認する調理進行状態モニタの制御要求が届いたときサーバ３３は制御要求信号７９を発し、その内容をバッファ手段４０に格納する。このときサーバ３３は情報盤３１から発せられた定期ＵＤＰ７７によってサーバ３３と情報盤３１間のセッションがつながっており、サーバ３３は即時に情報盤３１のその時点でのＩＰアドレス、即ち定期ＵＤＰ７７の発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを送出する。
【００３９】
ここで例えば定期ＵＤＰ７７がＴＣＰプロトコルの信号であったとするならばＴＣＰプロトコルの定期信号の通信が完了した時点でサーバ３３から情報盤３１に対してＡＣＫ信号を返送するなどの一連の処理を行った後セッションを切断するため、切断した時点でサーバ３３は情報盤３１のＩＰアドレスを知ることができなくなり、制御要求信号７９が発生したとき即時に要求ＵＤＰ８０を送出することができない。
【００４０】
一方、本実施例の場合、７７はＵＤＰプロトコルの信号であるため通信が完了した時点で必ずしもセッションを切断しないため、制御要求信号７９が発生したときサーバ３３は情報盤３１のその時点のＩＰアドレスを知っており、即時に情報盤３１に対して要求ＵＤＰ８０を送出することができる。要求ＵＤＰ８０を受けた情報盤３１はサーバ３３に対して要求確認ＴＣＰ８１を送出し、要求確認ＴＣＰ８１を受けたサーバ３３は要求応答ＴＣＰ８２を情報盤３１に対して送出する。ここで制御要求信号７９を受けて要求応答ＴＣＰ８２を即時送出せず、要求確認ＴＣＰ８１と要求応答ＴＣＰ８２を送受信した後で送出するのは、制御要求信号７９が発生した段階でのサーバ３３の中にある情報盤３１の情報は定期ＵＤＰ７７で伝達されたその時点での情報盤３１のＩＰアドレスの情報以外は即時性に疑問があるものが多く、例えば仮に定期ＵＤＰ７７が電子レンジ６ｂや情報盤３１自体の状態情報を有していたとしても制御要求信号７９が発生するまでの間に電子レンジ６ｂのオン・オフ状態や調理の進行状態変化が起こっている可能性があり、必ずしも正確なものとはいえない。従って電子レンジ６ｂや情報盤３１自身を制御する場合や情報を伝達する場合はその時点の電子レンジ６ｂのオン・オフ状態や調理の進行状態やタイマ設定状態などの状態情報を正確に認識した上で制御するなどその時点の情報を知るために、また、インターネット網３５のトラフィックを軽減するために定期ＵＤＰは極力情報を少なくする等の工夫をした場合、定期ＵＤＰ７７が伝達した情報は少なく、改めて情報を確認する必要がある。そのためまず要求ＴＣＰ８０を情報盤に対して送出し、情報盤３１から各種情報を搭載した要求確認ＴＣＰ８１を送出し、これを受けて要求応答ＴＣＰ８２をサーバ３３が情報盤３１に対して送出するという手順を行う。要求応答ＴＣＰ８２を受けた情報盤３１は接続した電子レンジ６ｂを制御処理８３の手順により規定通りの制御がなされる。
【００４１】
規定通りの制御とは例えば、電子レンジ６ｂが有するデフォルト制御やタイマ制御、タイマ設定などの各種制御や設定などを示す。すなわち、携帯電話３６に発生した、情報盤３１と通信できる電子レンジ６ｂに対する制御要求が、電子レンジ６ｂを通信網３５（例えば通信網３５をインターネット網であるとすると）に接続したサーバ３３から電子レンジ６ｂへの調理の進行状態モニタの要求であったとき、サーバ３３から要求を受信した情報盤３１は情報盤３１に接続した電子レンジ６ｂに対して調理進行状態モニタの制御信号を送信し、上記一連の情報伝達により、電子レンジ６ｂに対して調理進行状態を調べ、情報盤３１を経由して結果ＴＣＰ６４によりサーバ３３へ伝達する。更にこの情報を結果信号８６として携帯電話３６へ伝達する。もちろん通信網３５はインターネット網以外でもよく、制御要求が調理進行状態モニタ制御要求以外であっても良いのは言うまでもない。電子レンジ７４が制御の結果などにより状態が変化したとき状態変化情報８４により電子レンジ７４の状態変化が情報盤３１に伝達されその結果が結果ＴＣＰ８５としてサーバ３３に伝達され一連の情報伝達を完了する。もちろん一連の情報伝達を完了した後も情報盤３１は定期ＵＤＰを定期ＵＤＰ８７のごとく送出し続ける。ここで定期ＵＤＰは必ずしも一定間隔で送出され続けるのではなくほぼ一定の間隔で送出され続ければよいものである。
【００４２】
またＵＤＰ信号はＴＣＰ信号に比べて信号伝達時にＡＣＫ信号を返送しないなど信頼性を心配する場合もあるがこの場合、定期ＵＤＰに対して例えば７６、７８、８８などのような確認ＵＤＰをサーバ３３から情報盤３１に対して送出すれば問題ない。
【００４３】
また情報盤３１は表示手段４４や操作手段４５を備えることにより、情報盤３１で情報を確認でき、情報送出の内容を設定できるなどの極めて大きな効果が創出できる。なお電子レンジ６ｂは情報盤３１の端子に接続しているが、情報盤３１と通信により制御を行うとしても良いのは言うまでもない。また本実施例では電子レンジ６ｂを制御するための情報伝達について記載したが情報盤３１自身の制御や、天気予報、時刻表、現在時刻、ガス使用量、電気使用量、これらの金額などの生活情報等の情報を伝達する場合についても同様であることは言うまでもない。また、状態変化情報と結果ＴＣＰと結果信号は電子レンジや情報盤などの状態が変化したときにのみ送出するのではなく、その時点での電子レンジや情報盤などの状態を伝えるために伝達することがあるとしても良いのは言うまでもない。
【００４４】
なお本実施例では加熱調理器として電子レンジで説明したが、炊飯器やＩＨ加熱器であってもよい。
【００４５】
【発明の効果】
以上のように、従来では制御要求トリガが発生してから情報盤や加熱調理器で制御が完了するまでの時間に、制御要求信号が発生してから次の定期ＴＣＰが発生するまでの間の余分な時間が生じるため。制御要求信号が定期ＴＣＰの直前に発生したならばその余分な時間は比較的短いが、制御要求信号が定期ＴＣＰの直後に発生した場合は定期ＴＣＰの間隔のほとんどの時間の制御遅れが発生することになり、リアルタイムでの情報提供や制御に対して大きな課題となっていたが、本発明の加熱調理器システムを使用することにより情報端末から制御要求が発してからほとんど即時に情報盤に情報が伝達できる、あるいは情報盤や加熱調理器を制御できることは極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例である電子レンジシステムの構成を示すブロック図
【図２】本発明の第１の実施例である電子レンジシステムの情報伝達手順を示すフロー図
【図３】本発明の第２の実施例である電子レンジシステムの構成を示すブロック図
【図４】本発明の第２の実施例である電子レンジシステムの情報伝達手順を示すフロー図
【図５】従来例の電子レンジの構成を示すブロック図
【図６】従来例の電子レンジシステムの構成を示すブロック図
【図７】従来例の情報伝達手順を示すフロー図
【符号の説明】
１ａ、１ｂ 調理庫
２ａ、２ｂ 入力手段
３ａ、３ｂ 加熱手段
４ａ、４ｂ 出力手段
６ａ、６ｂ 電子レンジ（加熱調理器）
７ａ、７ｂ 電子レンジ制御手段
３１ 情報盤
３２ 送受信手段
３３ サーバ
３４ 送受信手段
３５ インターネット網（通信網）
３６ 携帯電話（情報端末）
３７ 送受信手段
３８ 携帯電話網
４２ 送受信手段
４３ 送受信手段
４４ 表示手段
４５ 操作手段
４６ ＣＰＵ
４７ ＣＰＵ
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯電話等の情報端末から情報盤に対して情報を伝達するために、あるいは情報盤や情報盤に接続した加熱調理器や情報盤と通信することができる加熱調理器の状態をモニタ制御するあるいは動作制御するために、情報供給者などが有するサーバが情報網を経由して情報盤と情報を交信する加熱調理器システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、携帯電話等の情報端末から情報供給者等が有するサーバが情報網（ネットワーク）を介して情報盤に情報を伝達する場合、あるいはサーバが情報盤や情報盤に接続した加熱調理器や情報盤と通信可能な加熱調理器等を制御、モニタするために情報を伝達するシステムが考案されている。従来、調理情報システムは情報供給者サーバが通信網を介して情報提供者サーバとデータ送受信可能な利用者端末と利用者端末とデータ送受信可能な炊飯器を備えている（特許文献１参照）。
【０００３】
ここでは炊飯装置の制御、モニタ情報供給を目的としており、本実施例の加熱調理器と若干異なる部分を有するが、ここで情報提供者サーバは本発明のサーバであり、利用者端末は本発明の情報盤、炊飯器が本発明の加熱調理器に置き換えて読むと従来例と見ることもできる。
【０００４】
一方、従来例の加熱調理器を電子レンジを例にして構成を図５に示す。図５において、１は食品を入れて調理を行うための調理庫、２は利用者からの操作入力や調理条件の入力を受け付ける入力手段、３はヒータ加熱やマイクロ波加熱を行うための加熱手段、４は利用者に電子レンジの状態を報せるための出力手段、５は電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段である。電子レンジの単体動作は次の通りである。利用者が調理庫１に食品を入れ、入力手段２よって調理条件を入力し、加熱指示を行うと、電子レンジ制御手段５は、調理条件や調理状態を出力手段４に表示させながら、入力された調理条件に基づき加熱手段３を動作させ、ヒータやマイクロ波による加熱調理を行う。
【０００５】
下記特許文献１に記載された調理情報システムのシステムを上記図５に示した電子レンジに適応した場合の従来例の電子レンジシステムの構成を図６に示す。図６において６は電子レンジで、１は食品を入れて調理を行うための調理庫、２は利用者からの操作入力や調理条件の入力を受け付ける入力手段、３はヒータ加熱やマイクロ波加熱を行うための加熱手段、４は利用者に電子レンジの状態を報せるための出力手段、７は電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段、８は電子レンジ６の動作を制御したりモニタしたりする機能を有する情報盤である。電子レンジの単体動作は次の通りである。利用者が調理庫１に食品を入れ、入力手段２よって調理条件を入力し、加熱指示を行うと、電子レンジ制御手段５は、調理条件や調理状態を出力手段４に表示させながら、入力された調理条件に基づき加熱手段３を動作させ、ヒータやマイクロ波による加熱調理を行う。
【０００６】
この際、電子レンジ制御手段７は情報盤８へも現在の状態を報せ、情報盤８は電子レンジ６の状態を把握することができる。また、電子レンジ６への動作指示入力は、情報盤８からも行うことができる。また、情報盤８はネットワークを介して外部との情報の授受、外部からの電子レンジの制御、モニタを行う機能を有する。１２は情報盤の送受信手段、１３はサーバで、１４はサーバの送受信手段、１５は送受信手段１２と送受信手段１４を接続した情報網（ネットワーク）でここではインターネット網であるとする、１６はサーバ１３で情報盤８に対する情報伝達要求あるいは情報盤８への制御モニタ要求を発生させるトリガ発生手段で、具体的には操作スイッチやタイマやセンサなどが考えられる。１７はバッファ手段で、情報伝達に関する手順やデータなどの記憶を行い、メモリなどで構成されている。
【０００７】
また図７は、図６の従来例での情報伝達手順を記載したフロー図である。図７において１８は電子レンジ、１９は情報盤、２０はサーバ、２１はトリガ発生手段であり、図７は各々の情報のやりとりを表している。また２２から３０は各情報の内容を表している。ここで例えば２２の定期ＴＣＰとは情報盤が定期的に発するＴＣＰプロトコル（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）の情報を表している。
【０００８】
次に図６の構成図と図７のフロー図を用いて従来例の動作を説明する。本従来例では情報盤８はインターネット網１５に接続しているが、情報盤８が有するＩＰアドレスは常時固定したグローバルアドレスではなく、プロバイダなどが逐次切り換えるＩＰアドレスでインターネット網に接続しているものとする。即ち情報盤８のＩＰアドレスは固定アドレスではないため、サーバ１３は情報盤１のＩＰアドレスを常時知ることができない。このためサーバ１３のトリガ発生手段１６にトリガが発生したときにサーバ１３が確実に情報盤８に情報伝達あるいは制御モニタするために情報盤８は情報盤８のその時点でのＩＰアドレスをサーバ１３に知らせる目的で定期的にＩＰアドレス情報を送信している。これが２２、２３、２４、３０などの定期ＴＣＰである。トリガ発生手段１６に例えば情報盤８への制御要求トリガが発生したときトリガ発生手段１６は制御要求信号２４を発する。しかしながらこのときサーバ１３は情報盤８のその時点でのＩＰアドレスを知らないため即時情報盤８に対して要求信号を発することができず、バッファ手段１７に情報盤８に対する制御要求があることを一時的に格納する。制御要求信号２４が発せられてから後にサーバに伝達された定期ＴＣＰ２５をサーバ１３が受信したときその時点での情報盤１のＩＰアドレスをサーバ１３が認識できたため、サーバ１３の送受信手段１４は情報盤８の送受信手段１２に対して要求ＴＣＰ２６を発する。要求ＴＣＰ２６を受信した情報盤８は受信した情報に基づき制御処理２７で電子レンジ６を制御し、その結果を状態変化情報２７で情報盤８に対して伝達する。情報盤８はその結果を結果ＴＣＰ２９としてサーバ１３に対して送信し、トリガ発生手段１６に発生した制御要求トリガに関する一連の情報伝達を完了する。
【０００９】
【特許文献１】
特開２０００−３００４３０号公報
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図６と図７に示す従来例では制御要求トリガが発生してから情報盤や電子レンジで制御が完了するまでの時間に、制御要求信号２４が発生してから定期ＴＣＰ２５が発生するまでの間の余分な時間が生じる。制御要求信号２４が定期ＴＣＰ２５の直前に発生したならばその余分な時間は比較的短いが、制御要求信号２４が定期ＴＣＰ２５の直後に発生した場合は定期ＴＣＰの間隔のほとんどの時間の制御遅れが発生することになり、リアルタイムでの情報提供や制御に対して大きな課題となる。また定期ＴＣＰの時間間隔を短くすると上記余分な時間は相対的に短くできるが、この場合情報盤８やサーバ１３での処理タスクが頻繁になるとともに、ネットワーク１５が常時ビジー状態になるという不都合が発生するため必要以上に間隔を短くすることは困難である。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明は、加熱調理器と、加熱調理器とネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器を制御する加熱調理器システムとしている。
【００１２】
また、加熱調理器と、加熱調理器とネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを発し、要求ＵＤＰを受信した情報盤はサーバに対して要求確認ＴＣＰを発し、要求確認ＴＣＰを受信したサーバは要求確認ＴＣＰの発信元アドレスに対して要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器を制御する加熱調理器システムとしている。
【００１３】
また、加熱調理器と、加熱調理器と通信可能でネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信する加熱調理器システムとしている。
【００１４】
また、加熱調理器と、加熱調理器と通信可能でネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを発し、要求ＵＤＰを受信した情報盤はサーバに対して要求確認ＴＣＰを発し、要求確認ＴＣＰを受信したサーバは要求確認ＴＣＰの発信元アドレスに対して要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信する加熱調理器システムとしている。
【００１５】
【発明の実施の形態】
請求項１に記載した発明は、加熱調理器と、加熱調理器とネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器を制御する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができ、これにより、大きな時間遅れなく情報盤を経由して加熱調理器を制御できる。
【００１６】
請求項２に記載した発明は、加熱調理器と、加熱調理器とネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを発し、要求ＵＤＰを受信した情報盤はサーバに対して要求確認ＴＣＰを発し、要求確認ＴＣＰを受信したサーバは要求確認ＴＣＰの発信元アドレスに対して要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器を制御する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求ＵＤＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求ＵＤＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。これにより、大きな時間遅れなく情報盤を経由して加熱調理器を制御できる。加えて、要求ＵＤＰはトリガ発生手段に通信要求が発生したことを情報盤に伝達することを目的としており、通信内容等の詳細情報を有する要求応答ＵＤＰに比べて情報量が少なく、ネットワーク上の通信データ量を少なくすることができる。
【００１７】
請求項３に記載した発明は、加熱調理器と、加熱調理器と通信可能でネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。このとき情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信し、大きな時間遅れなく情報盤を経由して加熱調理器を制御できる。加えて、要求ＵＤＰは情報端末に制御要求が発生したことを情報盤に伝達することを目的としており、通信内容等の詳細情報を有する要求応答ＵＤＰに比べて情報量が少なく、ネットワーク上の通信データ量を少なくすることができる。
【００１８】
請求項４に記載した発明は、加熱調理器と、加熱調理器と通信可能でネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して情報盤と情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、サーバの送受信手段は情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを発し、要求ＵＤＰを受信した情報盤はサーバに対して要求確認ＴＣＰを発し、要求確認ＴＣＰを受信したサーバは要求確認ＴＣＰの発信元アドレスに対して要求応答ＴＣＰを発し、情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰを受信したとき、情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求ＵＤＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求ＵＤＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。このとき情報盤は加熱調理器に対して制御信号を送信し、大きな時間遅れなく情報盤を経由して加熱調理器を制御できる。加えて、要求ＵＤＰは情報端末に制御要求が発生したことを情報盤に伝達することを目的としており、通信内容等の詳細情報を有する要求応答ＵＤＰに比べて情報量が少なく、ネットワーク上の通信データ量を少なくすることができる。
【００１９】
請求項５に記載した発明は、要求応答ＴＣＰを受信した情報盤は要求応答ＴＣＰの発信元アドレスに対して結果ＴＣＰを発する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求ＵＤＰを発することができ、、情報端末からの制御要求信号の受信と要求ＵＤＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。加えて、情報盤の状態を結果ＴＣＰにより伝達できる。
【００２０】
請求項６に記載した発明は、結果ＴＣＰを受信したサーバは情報端末に対して結果信号を発する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求ＵＤＰを発することができ、、情報端末からの制御要求信号の受信と要求ＵＤＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。加えて、情報盤の状態を結果ＴＣＰにより伝達でき、さらにこの情報を情報端末に伝達できる。
【００２１】
請求項７に記載した発明は、サーバは情報盤の送受信手段から発せられた定期ＵＤＰを受信したとき、サーバの送受信手段から定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して確認ＵＤＰを発する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、基本プロトコルとして通信の伝達確認を行わない定期ＵＤＰの伝達確認を行うことができる。
【００２２】
請求項８に記載した発明は、情報盤はサーバの送受信手段から発せられた要求応答ＵＤＰまたは要求ＵＤＰを受信したとき、情報盤の送受信手段から要求応答ＵＤＰまたは要求ＵＤＰの発信元アドレスに対して確認ＵＤＰを発する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、基本プロトコルとして通信の伝達確認を行わない要求応答ＵＤＰまたは要求ＵＤＰの伝達確認を行うことができる。
【００２３】
請求項９に記載した発明は、情報盤または加熱調理器の状態が変化したとき情報盤は要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰの発信元アドレスに対して情報盤または加熱調理器の変化情報を発する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求ＵＤＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求ＵＤＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。加えて、情報盤または加熱調理器の状態に変化があったとき結果ＴＣＰをサーバに伝達できる。
【００２４】
請求項１０に記載した発明は、情報盤は表示手段と操作手段の少なくとも一方を有する加熱調理器システムを実現することができる。これにより、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。加えて、情報盤の操作による加熱調理器などの制御やサーバとの通信を行うことができ、情報盤により加熱調理器の状態や情報伝達状態などをモニタすることができる。
【００２５】
請求項１１に記載の発明は、情報盤はサーバのアドレスに対して定期ＵＤＰを発する情報伝達システムを実現することができる。これにより、情報盤は確実にサーバに対して定期ＵＤＰを伝達することができ、また、情報端末から制御要求信号を受信したとき、サーバの送受信手段は、その前に情報盤から定期ＵＤＰを受信したことによりセッションが接続状態になっている定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して、次の定期ＵＤＰを待つことなく、即時に要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発することができ、情報端末からの制御要求信号の受信と要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰの送信までの時間遅れがない情報伝達ができる。これにより、大きな時間遅れなく情報盤を経由して加熱調理器を制御できる。
【００２６】
請求項１２に記載した発明は、加熱調理器システムが有する機能の少なくとも一部をコンピュータにより実行するためのプログラムとしている。
【００２７】
請求項１３に記載した発明は、プログラムおよびデータの少なくともいずれか一方を含む記録媒体としている。
【００２８】
そして、プログラムであるので家庭にあるコンピュータ等などを用いて本発明の加熱調理器システムの一部あるいは全てを容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布が簡単にできる。
【００２９】
【実施例】
（実施例１）
以下本発明の第１の実施例について説明する。まず本第１の実施例の加熱調理器システムのシステムの構成を電子レンジを例にして説明する。図１は本実施例の電子レンジシステムの全体構成を示すブロック図である。図１で６ａは電子レンジで、１ａは食品を入れて調理を行うための調理庫、２ａは利用者からの操作入力や調理条件の入力を受け付ける入力手段、３ａはヒータ加熱やマイクロ波加熱を行うための加熱手段、４ａは利用者に電子レンジの状態を報せるための出力手段、７ａは電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段である。１ａは食品を入れて調理を行うための調理庫、２ａは利用者からの操作入力や調理条件の入力を受け付ける入力手段、３ａはヒータ加熱やマイクロ波加熱を行うための加熱手段、４ａは利用者に電子レンジの状態を報せるための出力手段、７ａは電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段である。状態を報せるための出力手段、７ａは電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段である。３１は情報盤で、電子レンジ６ａの動作制御、モニタ制御を行う機能を有するとともに、ネットワークを介して外部との情報の授受、外部からの電子レンジの動作制御、モニタ制御を行う機能を有する。３２は情報盤３１の送受信手段、３３はサーバ、３４はサーバ３３の送受信手段、３５は通信網でありここではインターネット網であるとする。３６は情報端末であり、携帯電話やＰＨＳ、パソコン、ＰＤＡなどが考えられるがここでは携帯電話であるとする。３７は携帯電話３６の送受信手段で３８の通信網である携帯電話網に接続している。本実施例ではサーバ３３の送受信手段３４はインターネット網３５と携帯電話網３８の両方に接続していることにしているが各々の通信もに接続する送受信手段を別個に有しても良い。４２は電子レンジ６ａの送受信手段、４３は電子レンジ６ａと通信する情報盤３１の送受信手段、４４、４５はそれぞれ情報盤３１の表示手段と操作手段であり、４６は送受信手段３２、４３、表示手段４４、操作手段４５を制御する情報盤３１のＣＰＵ、４７は送受信手段３４、トリガ発生手段３９、バッファ手段４０を制御するサーバ３３のＣＰＵである。
【００３０】
また図２は図１に示した第１の実施例の電子レンジシステムの情報の伝達手順を記載したフロー図である。図２において５１、５２、５３、５４はそれぞれ情報盤、サーバ、携帯電話、電子レンジを示しており、５５から６７は各情報の内容を表している。ここで例えば５５の定期ＵＤＰとは情報盤３１が定期的に発するＵＤＰプロトコル（Ｕｓｅｒ Ｄａｔａｇｒａｍ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）の情報を表している。また例えば６４の結果ＴＣＰとは情報盤３１がサーバ３３に対して送信するＴＣＰプロトコル（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）の情報を表している。例えば結果ＴＣＰは、電子レンジ６ａの状態変化データや制御要求に対する応答結果などであり、例えば、電子レンジ６ａに対するモニタ制御命令である調理の進行状態などの電子レンジ６ａに関する情報を情報盤３１を経由して結果ＴＣＰ６４によりサーバ３３へ伝達する。電子レンジ６ａによる加熱調理は、調理に要する時間が長くなる場合が少なくないため、電子レンジ６ａの前を離れて、調理の進行状態モニタを行うことは有用である。なお、制御要求が調理の進行状態モニタ以外であっても良いのは言うまでもない。
【００３１】
次に図１の構成図と図２のフロー図を用いて本実施例の動作を説明する。本実施例では情報盤３１はインターネット網３５に接続しているが、情報盤３１が有するＩＰアドレスは常時固定したグローバルアドレスではなく、プロバイダなどが逐次切り換えるＩＰアドレスでインターネット網３５に接続しているものとする。即ち情報盤３１のＩＰアドレスは固定アドレスではないため、サーバ３３は情報盤３１のＩＰアドレスを常時知ることができない。このため携帯電話３６の送受信手段３７から携帯電話網３８を介して電子レンジ６ａに対する制御要求がサーバ３３に届いたとき、サーバ３３が確実に情報盤３１に情報伝達あるいは制御や状態モニタするために情報盤３１は情報盤３１のその時点でのＩＰアドレスをサーバ３３に知らせる目的で定期的にＩＰアドレス情報を送信している。これが５５、５７、６６の定期ＵＤＰである。携帯電話３６からサーバ３３に例えば情報盤３１と通信可能な電子レンジ６ａの制御要求トリガ、具体的には例えば電子レンジ６ａの調理がどこまで進んでいるかを確認する調理進行状態モニタの制御要求が届いたときサーバ３３は制御要求信号５９を発する。このときサーバ３３は情報盤３１から発せられた定期ＵＤＰ５７によってサーバ３３と情報盤３１間のセッションがつながっており、サーバ３３は即時に情報盤３１のその時点でのＩＰアドレス、即ち定期ＵＤＰ５７の発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰを送出する。
【００３２】
ここで例えば定期ＵＤＰ５７がＴＣＰプロトコルの信号であったとするならばＴＣＰプロトコルの定期信号の通信が完了した時点でサーバ３３から情報盤３１に対してＡＣＫ信号を返送するなどの一連の処理を行った後セッションを切断するため、切断した時点でサーバ３３は情報盤３１のＩＰアドレスを知ることができなくなり、制御要求信号５９が発生したとき即時に要求応答ＵＤＰ６０を送出することができない。
【００３３】
一方、本実施例の場合、５７はＵＤＰプロトコルの信号であるため通信が完了した時点で必ずしもセッションを切断しないため、制御要求信号５９が発生したときサーバ３３は情報盤３１のその時点のＩＰアドレスを知っており、即時に情報盤３１に対して要求応答ＵＤＰを送出することができる。要求応答ＵＤＰ６０を受けた情報盤３１は送受信手段４３から電子レンジ６ａの送受信手段４２に対して制御処理６２の信号を伝達し、これにより電子レンジ６ａは規定通りの制御がなされる。規定通りの制御とは例えば、電子レンジ６ａが有する料理レシピに基づいたシーケンス制御やタイマ制御、タイマ設定などの各種制御や設定などを示す。すなわち、携帯電話３６に発生した、情報盤３１と通信できる電子レンジ６ａに対する制御要求が、電子レンジ６ａを通信網３５（例えば通信網３５をインターネット網であるとすると）に接続したサーバ３３から電子レンジ６ａへの調理の進行状態モニタの要求であったとき、サーバ３３から要求を受信した情報盤３１は電子レンジ６ａに対して調理進行状態モニタの制御信号を送信し、上記一連の情報伝達により、電子レンジ６ａは調理進行状態を調べ、情報盤３１を経由して結果ＴＣＰ６４によりサーバ３３へ伝達する。もちろん通信網３５はインターネット網以外でもよく、制御要求が調理進行状態モニタ制御要求以外であっても良いのは言うまでもない。具体的には例えば調理終了予定時間の確認や次の調理シーケンスの確認などでもよい。電子レンジ５４が調理進行状況を調べた結果としての状態変化情報６３が電子レンジ６ａから情報盤３１に伝達されその結果が結果ＴＣＰ６４としてサーバ３３に伝達される。またサーバ３３から携帯電話３６に対して結果信号６５である状態変化情報が伝達され一連の情報伝達を完了する。また上記規定通りの制御とは、電子レンジ６ａが有する料理レシピに基づいたシーケンス制御やタイマ制御、タイマ設定などの各種制御や設定などを示す。もちろん一連の情報伝達を完了した後も情報盤３１は定期ＵＤＰを定期ＵＤＰ６６のごとく送出し続ける。ここで定期ＵＤＰは必ずしも一定間隔で送出され続けるのではなくほぼ一定の間隔で送出され続ければよいものである。
【００３４】
またＵＤＰ信号はＴＣＰ信号に比べて信号伝達時にＡＣＫ信号を返送しないなど信頼性を心配する場合もあるがこの場合、定期ＵＤＰに対して例えば５６、５８、６７などのような確認ＵＤＰをサーバ３３から情報盤３１に対して送出すれば問題ない。また同様に要求応答ＵＤＰに対しては６１の確認ＵＤＰを送出することにより問題はなくなる。
【００３５】
また、情報盤３１は表示手段４４や操作手段４５を備えることにより、情報盤３１で電子レンジ６ａの状態や、サーバ３３との通信状態確認などの情報を確認でき、情報送出の内容を設定できるなどの極めて大きな効果が創出できる。なお電子レンジ６ａは情報盤３１と通信により制御を行うのではなく情報盤３１の端子等に直接接続していて制御できるとしても良いのは言うまでもない。また要求応答ＵＤＰ６０はＴＣＰプロトコルの信号でも良い。また本実施例では電子レンジ６ａを制御するための情報伝達について記載したが情報盤３１自身の制御や、天気予報、時刻表、現在時刻、ガス使用量、電気使用量、これらの金額などの生活情報等の情報を伝達する場合についても同様であることは言うまでもない。また、状態変化情報と結果ＴＣＰと結果信号は電子レンジや情報盤などの状態が変化したときにのみ送出するのではなく、その時点での電子レンジや情報盤などの状態を伝えるために伝達することがあるとしても良いのは言うまでもない。
【００３６】
（実施例２）
次に第２の実施例について説明する。図３は第２の実施例の構成を示すブロック図であり、第１の実施例の図１と同じ番号を付与したものは同等の機能を有するとする。図３において６ｂは電子レンジで、１ｂは食品を入れて調理を行うための調理庫、２ｂは利用者からの操作入力や調理条件の入力を受け付ける入力手段、３ｂはヒータ加熱やマイクロ波加熱を行うための加熱手段、４ｂは利用者に電子レンジの状態を報せるための出力手段、７ｂは電子レンジの動作を制御するための電子レンジ制御手段である。電子レンジ６ｂは情報盤３１の端子に直接接続しており、これにより制御できるものである。
【００３７】
また図４は図３に示した第２の実施例の電子レンジシステムの情報の伝達手順を記載したフロー図である。図４において７１、７２、７３、７４はそれぞれ情報盤、サーバ、携帯電話、電子レンジを示しており、７５から８８は各情報の内容を表している。ここで例えば７５の定期ＵＤＰとは情報盤３１が定期的に発するＵＤＰプロトコル（Ｕｓｅｒ Ｄａｔａｇｒａｍ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）の情報を表している。また例えば８５の結果ＴＣＰとは情報盤３１がサーバ３３に対して送信するＴＣＰプロトコル（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）の情報を表している。例えば結果ＴＣＰは、電子レンジ６ｂの状態変化データや制御要求に対する応答結果などであり、例えば、電子レンジ６ｂに対するモニタ制御命令である調理の進行状態などの電子レンジ６ｂに関する情報を情報盤３１を経由して結果ＴＣＰ６４によりサーバ３３へ伝達する。制御要求が調理の進行状態モニタ開始以外であっても良いのは言うまでもない。
【００３８】
次に図３の構成図と図４のフロー図を用いて本実施例の動作を説明する。本実施例では情報盤３１はインターネット網３５に接続しているが、情報盤３１が有するＩＰアドレスは常時固定したグローバルアドレスではなく、プロバイダなどが逐次切り換えるＩＰアドレスでインターネット網３５に接続しているものとする。即ち情報盤３１のＩＰアドレスは固定アドレスではないため、サーバ３３は情報盤３１・ＢＲ＞フＩＰアドレスを常時知ることができない。このため携帯電話３６からサーバ３３に情報盤３１または電子レンジ６ｂに対する制御要求が届いたときにサーバ３３が確実に情報盤３１に情報伝達あるいは制御や状態モニタするために情報盤３１は情報盤３１のその時点でのＩＰアドレスをサーバ３３に知らせる目的で定期的にＩＰアドレス情報を送信している。これが７５、７７、８７の定期ＵＤＰである。携帯電話３６からサーバ３３に例えば情報盤３１に接続した電子レンジ６ｂの制御要求が届いたとき、例えば情報盤３１に接続した電子レンジ６ｂの制御要求トリガ、具体的には例えば電子レンジ６ｂの調理がどこまで進んでいるかを確認する調理進行状態モニタの制御要求が届いたときサーバ３３は制御要求信号７９を発し、その内容をバッファ手段４０に格納する。このときサーバ３３は情報盤３１から発せられた定期ＵＤＰ７７によってサーバ３３と情報盤３１間のセッションがつながっており、サーバ３３は即時に情報盤３１のその時点でのＩＰアドレス、即ち定期ＵＤＰ７７の発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを送出する。
【００３９】
ここで例えば定期ＵＤＰ７７がＴＣＰプロトコルの信号であったとするならばＴＣＰプロトコルの定期信号の通信が完了した時点でサーバ３３から情報盤３１に対してＡＣＫ信号を返送するなどの一連の処理を行った後セッションを切断するため、切断した時点でサーバ３３は情報盤３１のＩＰアドレスを知ることができなくなり、制御要求信号７９が発生したとき即時に要求ＵＤＰ８０を送出することができない。
【００４０】
一方、本実施例の場合、７７はＵＤＰプロトコルの信号であるため通信が完了した時点で必ずしもセッションを切断しないため、制御要求信号７９が発生したときサーバ３３は情報盤３１のその時点のＩＰアドレスを知っており、即時に情報盤３１に対して要求ＵＤＰ８０を送出することができる。要求ＵＤＰ８０を受けた情報盤３１はサーバ３３に対して要求確認ＴＣＰ８１を送出し、要求確認ＴＣＰ８１を受けたサーバ３３は要求応答ＴＣＰ８２を情報盤３１に対して送出する。ここで制御要求信号７９を受けて要求応答ＴＣＰ８２を即時送出せず、要求確認ＴＣＰ８１と要求応答ＴＣＰ８２を送受信した後で送出するのは、制御要求信号７９が発生した段階でのサーバ３３の中にある情報盤３１の情報は定期ＵＤＰ７７で伝達されたその時点での情報盤３１のＩＰアドレスの情報以外は即時性に疑問があるものが多く、例えば仮に定期ＵＤＰ７７が電子レンジ６ｂや情報盤３１自体の状態情報を有していたとしても制御要求信号７９が発生するまでの間に電子レンジ６ｂのオン・オフ状態や調理の進行状態変化が起こっている可能性があり、必ずしも正確なものとはいえない。従って電子レンジ６ｂや情報盤３１自身を制御する場合や情報を伝達する場合はその時点の電子レンジ６ｂのオン・オフ状態や調理の進行状態やタイマ設定状態などの状態情報を正確に認識した上で制御するなどその時点の情報を知るために、また、インターネット網３５のトラフィックを軽減するために定期ＵＤＰは極力情報を少なくする等の工夫をした場合、定期ＵＤＰ７７が伝達した情報は少なく、改めて情報を確認する必要がある。そのためまず要求ＴＣＰ８０を情報盤に対して送出し、情報盤３１から各種情報を搭載した要求確認ＴＣＰ８１を送出し、これを受けて要求応答ＴＣＰ８２をサーバ３３が情報盤３１に対して送出するという手順を行う。要求応答ＴＣＰ８２を受けた情報盤３１は接続した電子レンジ６ｂを制御処理８３の手順により規定通りの制御がなされる。
【００４１】
規定通りの制御とは例えば、電子レンジ６ｂが有するデフォルト制御やタイマ制御、タイマ設定などの各種制御や設定などを示す。すなわち、携帯電話３６に発生した、情報盤３１と通信できる電子レンジ６ｂに対する制御要求が、電子レンジ６ｂを通信網３５（例えば通信網３５をインターネット網であるとすると）に接続したサーバ３３から電子レンジ６ｂへの調理の進行状態モニタの要求であったとき、サーバ３３から要求を受信した情報盤３１は情報盤３１に接続した電子レンジ６ｂに対して調理進行状態モニタの制御信号を送信し、上記一連の情報伝達により、電子レンジ６ｂに対して調理進行状態を調べ、情報盤３１を経由して結果ＴＣＰ６４によりサーバ３３へ伝達する。更にこの情報を結果信号８６として携帯電話３６へ伝達する。もちろん通信網３５はインターネット網以外でもよく、制御要求が調理進行状態モニタ制御要求以外であっても良いのは言うまでもない。電子レンジ７４が制御の結果などにより状態が変化したとき状態変化情報８４により電子レンジ７４の状態変化が情報盤３１に伝達されその結果が結果ＴＣＰ８５としてサーバ３３に伝達され一連の情報伝達を完了する。もちろん一連の情報伝達を完了した後も情報盤３１は定期ＵＤＰを定期ＵＤＰ８７のごとく送出し続ける。ここで定期ＵＤＰは必ずしも一定間隔で送出され続けるのではなくほぼ一定の間隔で送出され続ければよいものである。
【００４２】
またＵＤＰ信号はＴＣＰ信号に比べて信号伝達時にＡＣＫ信号を返送しないなど信頼性を心配する場合もあるがこの場合、定期ＵＤＰに対して例えば７６、７８、８８などのような確認ＵＤＰをサーバ３３から情報盤３１に対して送出すれば問題ない。
【００４３】
また情報盤３１は表示手段４４や操作手段４５を備えることにより、情報盤３１で情報を確認でき、情報送出の内容を設定できるなどの極めて大きな効果が創出できる。なお電子レンジ６ｂは情報盤３１の端子に接続しているが、情報盤３１と通信により制御を行うとしても良いのは言うまでもない。また本実施例では電子レンジ６ｂを制御するための情報伝達について記載したが情報盤３１自身の制御や、天気予報、時刻表、現在時刻、ガス使用量、電気使用量、これらの金額などの生活情報等の情報を伝達する場合についても同様であることは言うまでもない。また、状態変化情報と結果ＴＣＰと結果信号は電子レンジや情報盤などの状態が変化したときにのみ送出するのではなく、その時点での電子レンジや情報盤などの状態を伝えるために伝達することがあるとしても良いのは言うまでもない。
【００４４】
なお本実施例では加熱調理器として電子レンジで説明したが、炊飯器やＩＨ加熱器であってもよい。
【００４５】
【発明の効果】
以上のように、従来では制御要求トリガが発生してから情報盤や加熱調理器で制御が完了するまでの時間に、制御要求信号が発生してから次の定期ＴＣＰが発生するまでの間の余分な時間が生じるため。制御要求信号が定期ＴＣＰの直前に発生したならばその余分な時間は比較的短いが、制御要求信号が定期ＴＣＰの直後に発生した場合は定期ＴＣＰの間隔のほとんどの時間の制御遅れが発生することになり、リアルタイムでの情報提供や制御に対して大きな課題となっていたが、本発明の加熱調理器システムを使用することにより情報端末から制御要求が発してからほとんど即時に情報盤に情報が伝達できる、あるいは情報盤や加熱調理器を制御できることは極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例である電子レンジシステムの構成を示すブロック図
【図２】本発明の第１の実施例である電子レンジシステムの情報伝達手順を示すフロー図
【図３】本発明の第２の実施例である電子レンジシステムの構成を示すブロック図
【図４】本発明の第２の実施例である電子レンジシステムの情報伝達手順を示すフロー図
【図５】従来例の電子レンジの構成を示すブロック図
【図６】従来例の電子レンジシステムの構成を示すブロック図
【図７】従来例の情報伝達手順を示すフロー図
【符号の説明】
１ａ、１ｂ 調理庫
２ａ、２ｂ 入力手段
３ａ、３ｂ 加熱手段
４ａ、４ｂ 出力手段
６ａ、６ｂ 電子レンジ（加熱調理器）
７ａ、７ｂ 電子レンジ制御手段
３１ 情報盤
３２ 送受信手段
３３ サーバ
３４ 送受信手段
３５ インターネット網（通信網）
３６ 携帯電話（情報端末）
３７ 送受信手段
３８ 携帯電話網
４２ 送受信手段
４３ 送受信手段
４４ 表示手段
４５ 操作手段
４６ ＣＰＵ
４７ ＣＰＵ
Claims (13)
- 加熱調理器と、前記加熱調理器とネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して前記情報盤と前記情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、前記情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰ（Ｕｓｅｒ Ｄａｔａｇｒａｍ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）を発し、前記サーバの送受信手段は前記情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき前記定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰ（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）を発し、前記情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、前記情報盤は前記加熱調理器を制御する加熱調理器システム。
- 加熱調理器と、前記加熱調理器とネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して前記情報盤と前記情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、前記情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、前記サーバの送受信手段は前記情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき前記定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを発し、前記要求ＵＤＰを受信した前記情報盤は前記サーバに対して要求確認ＴＣＰを発し、前記要求確認ＴＣＰを受信した前記サーバは前記要求確認ＴＣＰの発信元アドレスに対して要求応答ＴＣＰを発し、前記情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰを受信したとき、前記情報盤は前記加熱調理器を制御する加熱調理器システム。
- 加熱調理器と、前記加熱調理器と通信可能でネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して前記情報盤と前記情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、前記情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、前記サーバの送受信手段は前記情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき前記定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求応答ＵＤＰまたは要求応答ＴＣＰを発し、前記情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰを受信したとき、前記情報盤は前記加熱調理器に対して制御信号を送信する加熱調理器システム。
- 加熱調理器と、前記加熱調理器と通信可能でネットワークに接続し送受信手段を有する情報盤と、ネットワークに接続した送受信手段を有する情報端末と、ネットワークを介して前記情報盤と前記情報端末に接続した送受信手段を有するサーバを備え、前記情報盤の送受信手段は定期ＵＤＰを発し、前記サーバの送受信手段は前記情報端末の送受信手段からの制御要求信号を受信したとき前記定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して要求ＵＤＰを発し、前記要求ＵＤＰを受信した前記情報盤は前記サーバに対して要求確認ＴＣＰを発し、前記要求確認ＴＣＰを受信した前記サーバは前記要求確認ＴＣＰの発信元アドレスに対して要求応答ＴＣＰを発し、前記情報盤の送受信手段が要求応答ＴＣＰを受信したとき、前記情報盤は前記加熱調理器に対して制御信号を送信する加熱調理器システム。
- 要求応答ＴＣＰを受信した情報盤は前記要求応答ＴＣＰの発信元アドレスに対して結果ＴＣＰを発する請求項１から４のいずれか一項に記載の加熱調理器システム。
- 結果ＴＣＰを受信したサーバは情報端末に対して結果信号を発する請求項１から５のいずれか一項に記載の加熱調理器システム。
- サーバは情報盤の送受信手段から発せられた定期ＵＤＰを受信したとき、前記サーバの送受信手段から前記定期ＵＤＰの発信元アドレスに対して確認ＵＤＰまたは確認ＴＣＰを発する請求項１から６のいずれか一項に記載の加熱調理器システム。
- 情報盤はサーバの送受信手段から発せられた要求応答ＵＤＰまたは要求ＵＤＰを受信したとき、前記情報盤の送受信手段から前記要求応答ＵＤＰまたは要求ＵＤＰに対して確認ＵＤＰまたは確認ＴＣＰを発する請求項１から７のいずれか一項に記載の加熱調理器システム。
- 情報盤または加熱調理器の状態が変化したとき前記情報盤は要求応答ＴＣＰまたは要求応答ＵＤＰの発信元アドレスに対して前記情報盤または前記加熱調理器の変化情報を発する請求項１から８のいずれか一項に記載の加熱調理器システム。
- 情報盤は表示手段と操作手段の少なくとも一方を有する請求項１から９のいずれか一項に記載の加熱調理器システム。
- 情報盤はサーバのアドレスに対して定期ＵＤＰを発する請求項１から１０のいずれか一項に記載の情報伝達システム。
- 請求項１から１１のいずれかに記載の加熱調理器システムが有する機能の少なくとも一部をコンピュータにより実行するためのプログラム。
- 請求項１２に記載のプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体。
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| JP2014163540A (ja) * | 2013-02-21 | 2014-09-08 | Osaka Gas Co Ltd | 加熱調理システム及び加熱調理システム用アプリケーションプログラム |
| JP2014163538A (ja) * | 2013-02-21 | 2014-09-08 | Osaka Gas Co Ltd | 加熱調理システム及び加熱調理システム用アプリケーションプログラム |
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2003
- 2003-05-26 JP JP2003147252A patent/JP2004347284A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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