JP6226767B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、記録媒体に画像を定着させる定着手段を有する画像形成装置に関する。
電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という。)は、電子写真画像形成プロセスを用いて、記録媒体に画像を形成する。画像形成装置としては、例えば、電子写真複写機(例えば、デジタル複写機)、電子写真プリンタ(例えば、カラーレーザビームプリンタ、カラーLEDプリンタ等)、MFP(複合機)、ファクシミリ装置、印刷機及びワードプロセッサがある。画像形成装置は、モノクロ画像を形成する画像形成装置に限らず、カラー画像形成装置も含む。
画像形成装置は、記録媒体上にトナー像を形成し、トナー像が形成された記録媒体を定着装置に通し、記録媒体にトナー像を定着させる。定着装置は、内部にヒータを有する加熱ユニットと、加熱ユニットに圧接して定着ニップ部を形成する加圧ローラとを有する加熱加圧方式を採用している。トナー像が形成された記録媒体は、定着ニップ部を通過させることにより、熱と圧力が加えられて、トナー像が記録媒体に定着される。
しかしながら、長時間にわたり加熱ユニットと加圧ローラを圧接状態で放置しておくと、加圧ローラの弾性層が圧縮により不可逆な変形を生じ、加圧力を変更しても弾性層の形状が戻らず、ニップを形成したときの形状のままになってしまう。このため、加熱ユニットと加圧ローラを当接離間する当接離間機構を設け、長時間にわたり加熱ユニットと加圧ローラが圧接状態で放置されないように、当接離間機構により加熱ユニットと加圧ローラを離間する。また、定着装置の付近で記録媒体のジャムが発生した場合、ジャム処理を容易にするために、画像形成装置のドアが開かれたときに、ドアの開動作に連動して当接離間機構により加熱ユニットと加圧ローラを離間する。
一方、定着装置が故障したり寿命になったりした場合に定着装置を容易に交換できるように、画像形成装置に脱着可能な定着装置がある。ところが、当接離間機構を有する定着装置を画像形成装置に着脱する場合、当接離間機構の係脱のために定着装置の着脱操作が困難になることがある。そこで、画像形成装置のドアが開けられたときに加熱ユニットと加圧ローラを離間させる当接離間機構を有する定着装置において、当接離間機構の画像形成装置側部分と定着装置側部分との係合の解除が容易な構成が提案されている(特許文献1)。
特開2010−243851号公報
しかしながら、特許文献1によれば、画像形成装置のドアが開けられた場合のみ、加熱ユニットと加圧ローラが離間する。従って、長時間にわたりドアが開けられなかった場合、加圧ローラの弾性層に圧力により不可逆的な変形が生じるという課題があった。
そこで、本発明は、加熱ユニットと加圧ユニットの圧接状態が長時間にわたることを防止するとともに、本体への定着手段の着脱を容易にすることができる画像形成装置を提供する。
上記課題を解決するために、画像形成装置は、
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
加熱ユニットと加圧ユニットを有し、前記記録媒体に画像を定着させる定着手段と、
前記加圧ユニットを前記加熱ユニットに当接および離間させる当接離間機構と、
前記定着手段を本体に着脱するための開口部に設けられた開閉部材と、
前記開閉部材の開閉を検知する検知手段と、
モータからの駆動力を受ける駆動力伝達機構と、
前記モータが第1方向に回転した場合に前記駆動力伝達機構と当接し前記駆動力伝達機構からの駆動力を前記当接離間機構に伝達し、前記モータが前記第1方向と異なる第2方向に回転した場合に前記駆動力伝達機構と離間する第1歯車と、
前記モータが前記第2方向に回転した場合に前記駆動力伝達機構と当接し前記駆動力伝達機構からの駆動力を前記定着手段に伝達し、前記モータが前記第1方向に回転した場合に前記駆動力伝達機構と離間する第2歯車と、
前記モータの駆動を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、
画像を形成時は、前記モータを前記第2方向に回転させ、
前記検知手段が前記開閉部材の開状態を検知したことに応じて、前記加圧ユニットと前記加熱ユニットを離間させるために前記モータを前記第1方向に第1時間回転させ、その後前記モータを前記第2方向に第2時間(前記第2時間<前記第1時間)回転させ、
画像形成が終了後、所定時間経過した場合に、前記加圧ユニットと前記加熱ユニットを離間させるために前記モータを前記第1方向に回転させる
ことを特徴とする。
本発明によれば、加熱ユニットと加圧ユニットの圧接状態が長時間にわたることを防止するとともに、本体への定着手段の着脱を容易にすることができる。
本実施例の画像形成装置の断面図。 本実施例の制御部のブロック図。 本実施例の定着装置の説明図。 本実施例の定着装置の駆動伝達装置を示す図。 本実施例のCPUの制御動作を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
(画像形成装置)
以下、図1を用いて本実施例の電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という。)10を説明する。図1は、本実施例の画像形成装置10の断面図である。画像形成装置10は、複数色のトナーを用いてカラー画像を形成するカラープリンタである。画像形成装置10は、画像形成部60と、給紙部20と、制御部300を有する。画像形成部60は、4つのプロセスカートリッジP(PY、PM、PC、PK)と、中間転写ベルト16と、光走査装置13と、一次転写ローラ17(17Y、17M、17C、17K)と、二次転写ローラ19と、定着装置(像加熱装置)21とを有する。
4つのプロセスカートリッジPは、画像形成装置10に着脱可能に装着されている。プロセスカートリッジPYは、イエロートナー(現像剤)を用いてイエロー画像を形成する。プロセスカートリッジPMは、マゼンタトナー(現像剤)を用いてマゼンタ画像を形成する。プロセスカートリッジPCは、シアントナー(現像剤)を用いてシアン画像を形成する。プロセスカートリッジPKは、ブラックトナー(現像剤)を用いてブラック画像を形成する。4つのプロセスカートリッジPは、トナーの色を除いて同一の構造を有するので、特に必要な場合を除き、以下の説明では、参照符号から添字Y、M、C、Kを省略する。
プロセスカートリッジPは、像担持体としての感光体(感光ドラム)11を有する。感光体11の周りには、帯電装置12、現像装置14、一次転写ローラ17及びドラムクリーニング装置15が配置されている。現像装置14の上方にトナーボトル28が配置されている。トナーボトル28は、現像装置14へトナーを供給する。プロセスカートリッジPの下に、光走査装置13が配置されている。感光体11の上に中間転写ベルト(中間転写体)16が配置されている。中間転写ベルト16は、駆動ローラ31、従動ローラ32、33、34、及び一次転写ローラ17に巻き掛けられている。ベルトクリーニング装置18は、中間転写ベルト16に隣接して設けられている。一次転写ローラ17は、中間転写ベルト16を挟んでそれぞれの感光体11に対向して配置されて一次転写部PTを形成する。二次転写ローラ19は、中間転写ベルト16を挟んで従動ローラ32に対向して配置されて二次転写部STを形成する。
画像形成装置10の下部に、記録媒体(以下、シートという。)Sを収納した給紙部20が設けられている。給紙部20には、シートSを搬送路40へ給送するピックアップローラ35が設けられている。搬送路40には、レジストローラ41が設けられている。定着装置21は、二次転写部STの下流で搬送路40に設けられている。定着装置21の下流に、排出ローラ42が設けられている。画像形成装置10の上部に、画像が形成されたシートSを積載する排出トレイ22が設けられている。
(画像形成プロセス)
次に、画像形成装置10の画像形成プロセスを説明する。感光体11は、駆動装置(不図示)により図1の矢印Aで示す方向(時計回り)に一定速度で回転する。帯電装置12は、感光体11の表面を均一に帯電する。光走査装置13は、それぞれの色の画像情報に基づいて変調された4つの光ビーム(レーザ光)Lを均一に帯電された感光体11の表面へ出射して静電潜像を形成する。現像装置14は、感光体11上の静電潜像をそれぞれの色のトナーで現像してトナー像を形成する。
感光体11の矢印Aで示す方向への回転により、感光体11上のトナー像が一次転写部PTに至ると、一次転写ローラ17によりトナー像が中間転写ベルト16上へ転写される。中間転写ベルト16は、駆動装置(不図示)により図1の矢印Bで示す方向(反時計回り)に一定速度で回転する。4色のトナー像は、順に一次転写されて中間転写ベルト16上で重ね合わされる。一次転写後に感光体11上に残ったトナーは、ドラムクリーニング装置15により回収され、感光体11の表面は清掃されて次の画像形成に備える。回収されたトナーは、画像形成装置10の前部に設けられた回収トナーボックス30へ排出される。
シートSは、ピックアップローラ35により給紙部20からレジストローラ41へ給送される。レジストローラ41は、シートSの斜行を補正するとともに、中間転写ベルト16上に重ね合わされたトナー像とタイミングを合わせて二次転写部STへシートSを搬送する。二次転写部STで、中間転写ベルト16上の重ね合わされたトナー像は、二次転写ローラ19によりシートSへ二次転写される。二次転写後に中間転写ベルト16上に残ったトナーは、ベルトクリーニング装置18により回収され、中間転写ベルト16の表面は清掃されて次の画像形成に備える。回収されたトナーは、回収トナーボックス30へ排出される。
トナー像が転写されたシートSは、定着装置21へ搬送される。定着装置21は、シートSを加熱及び加圧してトナー像をシートSへ定着しカラー画像を形成する。カラー画像が形成されたシートSは、排出ローラ42により排出トレイ22へ排出される。
(ドア)
ドア(開閉部材)50は、画像形成装置10の側面に設けられている。ドア50は、定着装置21を画像形成装置10に着脱するための開口部58を開閉する。ドア50を開けることで、開口部58からジャムしたシートSを取り除くことや定着装置21を画像形成装置10に着脱することが可能である。ドアセンサ(開閉検知装置)51は、ドア50の付近で画像形成装置10に設けられている。ドアセンサ51は、ドア50の開閉を検知して、検知信号を制御部300へ送信する。
なお、画像形成装置10の前面にドア(開閉部材)52が設けられていてもよい。ドア52を開けることで、開口部からプロセスカートリッジPを画像形成装置10に着脱することや回収トナーボックス30を交換することが可能である。操作者がドア52の開口部から手を入れてジャムしたシートSを取り除こうとすることも考えられる。ドアセンサ(開閉検知装置)53は、ドア52の付近で画像形成装置10に設けられていてもよい。ドアセンサ53は、ドア52の開閉を検知して、検知信号を制御部300へ送信してもよい。
(制御部)
次に、図2を用いて制御部300を説明する。図2は、制御部300のブロック図である。制御部300は、CPU301、ROM302及びRAM303を有する。ROM302は、制御プログラムを保存している。CPU301は、ROM302から制御プログラムを読み出し、制御プログラムに従って画像形成装置10のシステム制御を実行する。RAM303は、制御に用いる変数を一時的に保存する。CPU301は、アドレスバス及びデータバス304によりROM302及びRAM303に接続されている。
CPU301は、定着装置21を駆動するモータ(駆動源)91と、ドア50の開閉を検知するドアセンサ51に電気的に接続されている。モータ91は、CPU301からの命令によって正方向(第一方向)にも逆方向(第二方向)にも回転する。モータ91を正逆回転することにより、どのような働きをするのかについては後述する。CPU301は、ドアセンサ51からの検知信号に基づいてドア50が開いているか否かを判断する。
(定着装置)
次に、図3を用いて定着装置21を説明する。図3は、本実施例の定着装置21の説明図である。定着装置21は、画像形成装置10に着脱可能である。例えば、定着装置21を修理するために、定着装置21を画像形成装置10から取り外すことができる。定着装置21は、加熱回転体としての加熱ユニット(定着ローラ)100と、加圧回転体としての回転可能な加圧ローラ(加圧部材)101とを有する。図3(a)は、加熱ユニット100が所定の圧力で加圧ローラ101に当接して加熱ユニット100と加圧ローラ101との間に定着ニップ部Nが形成されている状態(以下、当接状態という。)を示す図である。図3(b)は、加熱ユニット100が加圧ローラ101から離れて加熱ユニット100と加圧ローラ101との間に隙間Gが形成されている状態(以下、離間状態という。)を示す図である。なお、本実施例においては、離間状態において加熱ユニット100と加圧ローラ101との間に隙間Gが形成されているが、本発明は、必ずしもこれに限定されるものではない。加熱ユニット100が加圧ローラ101に接触していても、加熱ユニット100が加圧ローラ101にかける圧力が所定の圧力よりも低減されている場合を離間状態といってもよい。
加熱ユニット100は、加熱ヒータ(加熱部)102、回転可能な定着フィルム(加熱回転体)103、フィルムガイド104及び補強支持体105を有する。加熱ヒータ102は、例えば、セラミックヒータである。加熱ヒータ102は、電力が供給されることにより、発熱して定着フィルム103を加熱する。定着フィルム103は、加熱ヒータ102の周囲を回転する円筒形状のフィルムである。フィルムガイド104は、加熱ヒータ102を保持し、定着フィルム103をガイドする。補強支持体105は、フィルムガイド104を支持する。
加圧ローラ101は、芯金106と、芯金106の周りに形成された弾性層107とを有する。弾性層107は、例えば、シリコーンゴム又はシリコーンゴムスポンジなどからつくられている。加熱ユニット100が加圧ローラ101に所定の圧力で圧接すると、加圧ローラ101の弾性層107が変形して定着ニップ部Nを形成する。
後述するモータ91が正方向(第一方向)へ回転すると、加圧ローラ101は、矢印Cで示す方向へ回転する。定着フィルム103は、加圧ローラ101の回転に従動して回転する。二次転写部STでトナー像が転写されたシートSは、定着装置21へ矢印Xで示す方向に搬送される。シートSは、加熱ユニット100と加圧ローラ101とにより形成される定着ニップ部Nを通過する過程で加熱及び加圧されて、シートS上の未定着トナー像(不図示)が溶融しシートSに定着される。
(当接離間機構)
次に、加熱ユニット100を加圧ローラ101へ当接及び離間させる当接離間機構130を説明する。当接離間機構130は、加熱ユニット100を所定の圧力で加圧ローラ101へ圧接して加熱ユニット100と加圧ローラ101との間に定着ニップ部Nを形成する当接動作を行う。また、当接離間機構130は、加熱ユニット100を加圧ローラ101から離して加圧ローラ101に対する加熱ユニット100の圧力を解除する離間動作を行う。なお、離間動作は、加熱ユニット100と加圧ローラ101との接触を維持したまま加圧ローラ101に対する加熱ユニット100の圧力を低減させる動作であってもよい。当接離間機構130は、定着装置21の長手方向両端部のそれぞれに設けられている。二つの当接離間機構130は、同じ構造を有し、同期して同じ動作(当接動作及び離間動作)を行う。
図3(c)及び図3(d)は、図3(a)及び図3(b)に示す定着装置21の反対側を示す図である。図3(c)及び図3(d)は、定着装置21の一端部に設けられた当接離間機構130を示す図である。図3(c)は、当接離間機構130の当接動作により定着装置21が当接状態にあるときの当接離間機構130を示す。図3(d)は、当接離間機構130の離間動作により定着装置21が離間状態にあるときの当接離間機構130を示す。
当接離間機構130は、レバー(加圧部材)112、圧縮ばね(弾性部材)113及びカム(昇降部材)120を有する。加熱ユニット100は、両端部をそれぞれフランジ部材131により支持されている。レバー112は、フランジ部材131の上面の中央部に設けられた凸部132に支軸133により連結されている。レバー112は、支軸133を中心として回動可能である。レバー112の一端部112aは、定着装置21の側板134に支軸135により連結されている。レバー112は、支軸135を中心に回動可能である。
レバー112の他端部112bは、カム120により支持されている。カム120は、カム軸136に固定されている。カム軸136は、回転可能に側板134に軸受支持されている。また、カム軸136には、センサフラグ121も固定されている。カム120及びセンサフラグ121は、カム軸136の回転により一体に回転する。カム軸136は、後述するカム歯車97に連結されている。カム歯車97の回転によりカム軸136が回転する。
圧縮ばね113は、支軸133と他端部112bとの間でレバー112上に設置されている。圧縮ばね113は、レバー112と側板134の上部の張り出し部134aとの間に配置されている。カム120が回動することによりレバー112の他端部112bを上下動させて支軸135を中心にレバー112を回転させる。これにより、レバー112は、支軸133及び凸部132を介して定着装置21のフランジ部材131を上下動させる。カム120が図3(c)に示す第一位置P1にあるとき、圧縮バネ113によりレバー112が押し下げられて図3(a)に示すように加熱ユニット100が加圧ローラ101に加圧される。このとき、加熱ユニット100と加圧ローラ101との間に定着ニップNが形成される。また、カム120が図3(d)に示す第二位置P2にあるとき、カム120がレバー112を押し上げることにより、図3(b)に示すように加熱ユニット100が加圧ローラ101から離間される。このとき、加熱ユニット100と加圧ローラ101との間に隙間Gが形成される。このように、加熱ユニット100と加圧ローラ101との当接及び離間は、カム120の位相により制御される。
カム120の位相状態は、カム120と一体に回転するセンサフラグ121とセンサ(カム位相検知装置)122により検知する。センサ122は、赤外線をセンサ122内に透過させている。センサ122内の赤外線がセンサフラグ121により遮蔽または透過されている時間に基づいて、CPU301は、カム120の位相を判断する。
センサフラグ121と一体にセンサフラグ123が設けられている。センサフラグ123もカム120と一体に回転する。センサ124は、定着ニップ部Nが当接しているか離間しているかを検知する当接離間検知センサである。図3(a)に示すように、センサ124内の赤外線がセンサフラグ123により遮蔽されているとき、定着ニップ部Nが所定の圧力で当接している。また、図3(b)に示すように、センサ124の赤外線がセンサフラグ123により遮蔽されていないとき、定着ニップ部Nが離間している。
センサ122及び124の検知信号は、CPU301へ送信される。なお、センサ122からの検知信号により定着ニップ部Nの当接離間状態を検知できるようにセンサフラグ121及びセンサ122を構成すれば、センサフラグ123及びセンサ124は、必ずしも必要ない。
(駆動伝達装置)
次に、図4を用いて定着装置21の駆動伝達装置90を説明する。図4は、本実施例の定着装置21の駆動伝達装置90を示す図である。駆動伝達装置(以下、歯車列という。)90は、モータ91の回転を加圧ローラ101及びカム120へ選択的に伝達し、また、伝達を解除する。歯車列90は、モータ歯車98、入力歯車92、第一揺動歯車93、ローラ歯車(第一歯車)94、第二揺動歯車95、中継歯車96及びカム歯車(第二歯車)97を有する。モータ歯車98、入力歯車92、第一揺動歯車93及び第二揺動歯車95は、画像形成装置10の本体に設けられている。ローラ歯車94、中継歯車96及びカム歯車97は、定着装置21に設けられている。定着装置21を画像形成装置10から取り外す場合、ローラ歯車94と第一揺動歯車93との係合が外れ、中継歯車96と第二揺動歯車95との係合が外れるように構成されている。また、定着装置21を画像形成装置10に装着する場合、ローラ歯車94と第一揺動歯車93とが係合可能になり、中継歯車96と第二揺動歯車95とが係合可能になるように構成されている。
モータ歯車98は、モータ91の回転軸91aに連結されている。入力歯車92は、大歯車92aと小歯車92bとからなる二段歯車である。モータ歯車98は、入力歯車92の大歯車92aと噛み合っている。第一揺動歯車93は、大歯車93aと小歯車93bとからなる二段歯車である。入力歯車92の大歯車92aは、第一揺動歯車93の大歯車93aと噛み合っている。第一揺動歯車93の中心には、長穴93cが設けられている。長穴93cには、画像形成装置10に設けられた軸141が挿入されている。第一揺動歯車93は、軸141の周りに回転可能である。また、第一揺動歯車93は、軸141に対して揺動可能である。第一揺動歯車93が軸141に対して揺動しても、入力歯車92の大歯車92aと第一揺動歯車93の大歯車93aとの噛み合いは維持される。ローラ歯車94は、加圧ローラ101の芯金106に連結されている。ローラ歯車94は、加圧ローラ101と一体に回転する。第一揺動歯車93の揺動に従って、第一揺動歯車93の小歯車93bは、ローラ歯車94と選択的に噛み合うことができる。
第二揺動歯車95は、大歯車95aと小歯車95bとからなる二段歯車である。入力歯車92の小歯車92bは、第二揺動歯車95の大歯車95aと噛み合っている。第二揺動歯車95の中心には、長穴95cが設けられている。長穴95cには、画像形成装置10に設けられた軸142が挿入されている。第二揺動歯車95は、軸142の周りに回転可能である。また、第二揺動歯車95は、軸142に対して揺動可能である。第二揺動歯車95が軸142に対して揺動しても、入力歯車92の小歯車92bと第二揺動歯車95の大歯車95aとの噛み合いは維持される。第二揺動歯車95の揺動に従って、第二揺動歯車95の小歯車95bは、中継歯車96と選択的に噛み合うことができる。中継歯車96は、カム歯車97と噛み合っている。カム歯車97は、カム120のカム軸136に連結されている。カム歯車97は、カム120及びセンサフラグ121並びに123と一体に回転する。
なお、入力歯車92は、必ずしも二段歯車である必要はなく、第一揺動歯車93及び第二揺動歯車95の両方に噛み合う一段歯車であってもよい。また、中継歯車96は、必ずしも必要ではなく、第二揺動歯車95がカム歯車97に選択的に噛み合うように構成してもよい。
歯車列90は、モータ91の正回転及び逆回転に従って、モータ91の回転を加圧ローラ101及びカム120へ選択的に伝達する。以下、歯車列90の動作を説明する。
(モータ正回転時の動作)
画像形成のために、加圧ローラ101を回転させる場合、モータ91を正転させる。図4(a)は、モータ91が正回転したときの歯車列90を示す図である。モータ91が矢印R1で示す方向(第一方向)に正回転すると、入力歯車92は、矢印D1で示す方向に回転する。入力歯車92が矢印D1で示す方向に回転すると、第一揺動歯車93は、矢印E1で示す方向に移動して、第一揺動歯車93の小歯車93bがローラ歯車94と噛み合う。第一揺動歯車93の小歯車93bとローラ歯車94との係合により、モータ91の回転がローラ歯車94へ伝達され、ローラ歯車94及び加圧ローラ101を矢印Cで示す方向へ回転する。一方、第二揺動歯車95は、矢印F1で示す方向へ移動して、第二揺動歯車95の小歯車95bと中継歯車96との係合が解除される。これによって、モータ91の回転がカム歯車97へ伝達されなくなるので、カム120は回転しない。
すなわち、モータ91が第一方向R1に正回転すると、モータ91の回転が加圧ローラ101へ伝達されて加圧ローラ101は回転するが、モータ91からカム120への回転の伝達が解除されてカム120は回転しない。このとき、カム120は、図3(c)に示す第一位置P1にあるので、加熱ユニット100が所定の圧力で加圧ローラ101に圧接して加熱ユニット100と加圧ローラ101との間に定着ニップ部Nを形成する。加圧ローラ101は、図3(a)の矢印Cで示す方向に回転するので、定着装置21によりトナー像をシートSへ定着することができる。
(モータ逆回転時の動作)
加熱ユニット100と加圧ローラ101との間の定着ニップ部Nを離間させる場合、モータ91を逆転させる。図4(b)は、モータ91が逆回転したときの歯車列90を示す図である。モータ91が矢印R2で示す方向(第二方向)に逆回転すると、入力歯車92は、矢印D2で示す方向に回転する。第二方向は、第一方向と反対の方向である。入力歯車92が矢印D2で示す方向に回転すると、第一揺動歯車93は、矢印E2で示す方向に移動して第一揺動歯車93の小歯車93bがローラ歯車94から離れる。第一揺動歯車93の小歯車93bとローラ歯車94との係合が解除されることにより、モータ91から加圧ローラ101への回転の伝達が解除されるので、加圧ローラ101は回転しない。一方、第二揺動歯車95は、矢印F2で示す方向に移動して、第二揺動歯車95の小歯車95bが中継歯車96と噛み合う。第二揺動歯車95の小歯車95bと中継歯車96との係合により、中継歯車96と噛み合っているカム歯車97へモータ91の回転が伝達される。その結果、カム歯車97及びカム120は、矢印Mで示す方向に回転する。カム120が矢印Mで示す方向に回転することにより、カム120の位相は、図3(c)に示す第一位置P1から図3(d)に示す第二位置P2へ変化する。これによって、カム120がレバー112を持ち上げ、レバー112とともに加熱ユニット100が持ち上げられるので、定着ニップ部Nが離間し、加熱ユニット100と加圧ローラ101との間に隙間Gが形成される。
すなわち、モータ91が第二方向R2に逆回転すると、モータ91から加圧ローラ101への回転の伝達が解除されて加圧ローラ101は回転しないが、モータ91の回転がカム120へ伝達されてカム120が回転する。カム120は、図3(c)に示す第一位置P1から図3(d)に示す第二位置P2へ回転するので、加圧ローラ101に対する加熱ユニット100の圧接が解除される。これによって、加圧ローラ101の弾性層107に不可逆的な変形が生じることを防止できる。
加熱ユニット100と加圧ローラ101との間の定着ニップ部Nを当接させる場合も、モータ91を逆転させる。定着ニップ部Nの離間状態における歯車列90は、図4(b)に示す状態である。モータ91が矢印R2で示す第二方向に逆回転すると、入力歯車92は、矢印D2で示す方向に回転する。入力歯車92が矢印D2で示す方向に回転するので、第一揺動歯車93の小歯車93bは、ローラ歯車94から離間した状態を維持する。第一揺動歯車93の小歯車93bとローラ歯車94との係合が解除されたままなので、モータ91から加圧ローラ101へ回転が伝達されず、加圧ローラ101は回転しない。一方、第二揺動歯車95の小歯車95bは、中継歯車96と噛み合った状態を維持する。よって、カム歯車97及びカム120は、矢印Mで示す方向に回転する。カム120が矢印Mで示す方向に回転することにより、カム120の位相は、図3(d)に示す第二位置P2から図3(c)に示す第一位置P2へ変化する。従って、圧縮ばね113の付勢力によりレバー112が押し下げられ、レバー112とともに加熱ユニット100が押し下げられる。加熱ユニット100が押し下げられるので、加熱ユニット100が加圧ローラ101に当接して加熱ユニット100と加圧ローラ101との間に定着ニップ部Nが形成される。
モータ91が第二方向R2に逆回転すると、加圧ローラ101は回転しないが、モータ91の回転がカム120へ伝達されてカム120が回転する。カム120は、図3(d)に示す第二位置P2から図3(c)に示す第一位置P1へ回転して定着ニップ部Nを当接させる。このように、モータ91を第二方向R2に逆回転させると、カム120が矢印Mで示す方向へ回転して定着ニップ部Nの当接と離間を行うことができる。つまり、モータ91を逆回転させることにより、定着ニップ部Nの当接と離間の両方を実現することができます。
(カム回転制御)
以下、当接離間機構130の離間動作及び当接動作におけるカム120の回転制御についてより詳細に説明する。定着ニップ部Nの離間及び当接は、モータ91を第二方向R2に逆回転することにより行われる。モータ91を第二方向R2に逆回転することにより、カム120及びセンサフラグ121並びにセンサフラグ123は、図3(a)及び図3(c)の矢印Mで示す方向に回転する。センサ122は、センサフラグ123及びセンサフラグ121により順に遮蔽される。センサ122がセンサフラグ121により遮蔽される時間は、センサフラグ123により遮蔽される時間より長い。そこで、遮蔽時間が例えば500ミリ秒の所定時間以上である場合、CPU301は、センサ122がセンサフラグ121により遮蔽されたと判断する。CPU301は、センサフラグ121が500ミリ秒以上にわたり遮蔽された後に赤外線が透過されたときにモータ91の回転を停止する(図3(b))。このとき、カム120は、図3(d)に示す第二位置P2で停止して、定着ニップ部Nを離間する。図3(b)に示すように、定着装置21は、離間状態になり、加熱ユニット100は、加圧ローラ101から離れて、加熱ユニット100と加圧ローラ101との間に隙間Gが形成される。
離間状態にある定着装置21を当接状態にする場合、モータ91を第二方向R2に逆回転する。モータ91を第二方向R2に逆回転することにより、カム120及びセンサフラグ121並びにセンサフラグ123は、図3(b)及び図3(d)の矢印Mで示す方向に回転する。カム120が定着ニップ部Nを離間する第二位置P2で停止している状態から300ミリ秒の間、モータ91を第二方向R2に逆回転させたのち停止する(図3(a))。このとき、カム120は、図3(c)に示す第一位置P1で停止して、定着ニップ部Nを当接する。図3(a)に示すように、定着装置21は、当接状態になり、加熱ユニット100は、圧縮ばね113の弾性力により加圧ローラ101に所定の圧力で圧接して、加熱ユニット100と加圧ローラ101との間に定着ニップ部Nを形成する。このように、定着ニップ部Nの離間及び当接は、モータ91を第二方向R2に逆回転することにより行われる。
(歯車抜き制御)
図4(a)及び図4(b)において、定着装置21のカム歯車94又は中継歯車96のいずれかが、画像形成装置10の第一揺動歯車93又は第二揺動歯車95に係合している。しかし、本実施例による歯車列90は、定着装置21のいずれの歯車も、画像形成装置10のいずれの歯車とも係合しない状態(歯車係合解除状態)をとることができる。歯車列90が歯車係合解除状態になることにより、画像形成装置10からの定着装置21の着脱を容易にすることができる。
定着装置21を画像形成装置10に着脱する際に、定着装置21の歯車と画像形成装置10の歯車が噛み合っていると、定着装置21の着脱時に大きな操作力が必要になり定着装置21の交換が困難になることがある。そこで、本実施例においては、歯車列90が歯車係合解除状態をとることができるように構成した。図4(c)は、歯車列90の歯車係合解除状態を示す図である。
以下、歯車列90を歯車係合解除状態にする歯車抜き制御を説明する。定着ニップ部Nが離間している状態(図4(b))において、所定時間(第一所定時間)にわたりモータ91を第一方向R1に正回転する。本実施例において、所定時間を100ミリ秒に設定した。ただし、所定時間は、100ミリ秒に限定されるものではなく、歯車列90の構成に従って設定されるものである。図4(c)に示すように、モータ91が第一方向R1に正回転すると、入力歯車92は、矢印D1で示す方向に回転する。入力歯車92が矢印D1で示す方向に回転すると、第一揺動歯車93は、矢印E1で示す方向に移動しようとする。しかし、モータ91の第一方向R1への正回転時間が100ミリ秒と短いので、第一揺動歯車93の小歯車93bがローラ歯車94と噛み合う前にモータ91の回転が停止する。従って、第一揺動歯車93の小歯車93bとローラ歯車94とは、離間したままである。
一方、第二揺動歯車95は、迅速に、矢印F1で示す方向へ移動して、第二揺動歯車95の小歯車95bと中継歯車96との係合が解除される。第二揺動歯車95が矢印F1で示す方向へ移動する時間は、第一揺動歯車93が矢印E1で示す方向へ移動する時間よりも短い。これは、たとえば、第二揺動歯車95の裏側に板ばね(不図示)を設けて、板ばねの弾性力により第二揺動歯車95の矢印F1で示す方向への移動を補助することにより達成することができる。
このようにして、図4(c)に示すように、定着装置21のカム歯車94及び中継歯車96が画像形成装置10の第一揺動歯車93及び第二揺動歯車95と係合しない歯車係合解除状態をとることができる。歯車の連結を解除するためにモータ91を100ミリ秒だけ正回転する動作を歯車抜き制御(歯車係合解除制御)という。歯車列90が歯車係合解除状態にあるとき、定着装置21を交換(着脱)する際に、定着装置21に負荷がかからず交換の操作性が良好になる。
ところで、定着装置21を画像形成装置10に装着して歯車を噛み合わせるときに、歯車の当接による騒音が発生することがある。このような騒音を低減するために、定着装置21が画像形成装置10から取り外される可能性がある場合のみ、歯車列90を歯車係合解除状態にすることは有効である。
(CPUの制御動作)
以下、CPU301の制御動作を説明する。図5は、本実施例のCPU301の制御動作を示すフローチャートである。定着装置21を制御するための制御プログラムは、ROM302に保存されている。CPU301は、ROM302から制御プログラムを読み出す。CPU301は、制御プログラムに従って定着装置21を駆動するためのモータ91を制御する。
画像形成装置10の電源が投入されると、画像形成装置10は、印刷ジョブ開始待ち状態となる。CPU301は、ドアセンサ51の検知信号から画像形成装置10の本体のドア50が閉じているか否かを判断する(S501)。CPU301は、ドアセンサ53の検知信号からドア52が閉じているか否かを判断してもよい。以下では、ドア52の説明は省略する。ドア50が閉じていない場合(S501のNO)、CPU301は、センサ124からの検知信号に基づいて定着ニップ部Nが当接しているか否かを判断する(S502)。定着ニップ部Nが当接している場合(S502のYES)、CPU301は、モータ91を逆回転して定着ニップ部Nを離間する(S503)。ドア50が閉じていないので定着装置21は、交換される可能性がある。そこで、定着装置21の歯車と画像形成装置10の歯車の噛み合いを開放するために、CPU301は、歯車抜き制御をする。すなわち、CPU301は、モータ91を所定時間(100ミリ秒)正回転させる(S504)。これによって、定着装置21のカム歯車94及び中継歯車96が画像形成装置10の第一揺動歯車93及び第二揺動歯車95と係合しない歯車係合解除状態をとることができる。歯車列90が歯車係合解除状態になるので、定着装置21の交換(着脱)が容易になる。その後、ドア50が閉じられるまで、CPU301は、ドア50が閉じているか否かの判断をする(S505)。定着装置21が装着されてドア50が閉じられると(S505のYES)、S506へ進む。
S501にてドア50が閉じているとCPU301が判断した場合(S501のYES)、CPU301は、電源OFFが命令されているか否かを判断する(S506)。CPU301は、電源OFFの命令を検知する検知手段を有する。検知手段が電源をオフ(遮断)する命令を受けたとCPU301が判断すると(S506のYES)、CPU301は、センサ124からの検知信号に基づいて定着ニップ部Nが当接しているか否かを判断する(S507)。定着ニップ部Nが当接している場合(S507のYES)、CPU301は、モータ91を逆回転させて定着ニップ部Nを離間状態にする(S508)。CPU301は、定着装置21の歯車と画像形成装置10の歯車が噛み合っているか否かを判断する(S509)。歯車が噛み合っているか否かの判断は、歯車の近傍に設けられたセンサ(不図示)からの検知信号に基づいて判断してもよい。また、例えば、画像形成直後である場合は、歯車が噛み合っていると判断してもよい。ドア50が閉じられた後に画像形成がなされていない場合は、歯車が噛み合っていないと判断してもよい。歯車が噛み合っている場合、CPU301は、歯車抜き制御をする。すなわち、CPU301は、モータ91を所定時間(100ミリ秒)正回転させる(S510)。その後、CPU301は、画像形成装置10の電源をOFFする(S522)。画像形成装置10の電源がOFFされている間に、定着装置21が交換される可能性がある。そこで、画像形成装置10の電源をOFFにする場合、歯車抜き制御の完了後に電源をOFFする。
S506にて電源OFFが命令されていない場合(S506のNO)、CPU301は、印刷ジョブがあるか否かを判断する(S511)。印刷ジョブがない場合(S511のNO)、CPU301は、最後の印刷ジョブ終了からの経過時間が5分(第二所定時間)以上経過したか否かを判断する(S512)。経過時間が5分以上である場合(S512のYES)、CPU301は、モータ91を逆回転させて定着ニップ部Nを離間状態にする(S513)。経過時間が5分未満の場合(S512のNO)、S501へ戻る。この5分という時間は、加熱ユニット100から加えられる圧力により加圧ローラ101の弾性層107に不可逆的な変形が発生する可能性がない時間であり、かつ連続してジョブが投入される可能性が低いと判断される時間である。5分という時間は、あらかじめ設定されている。しかし、経過時間の判断基準となる時間は、5分に限定されるものではない。この5分という時間内にジョブが投入された場合、定着ニップ部Nは当接状態に維持されているので、後述するS515での定着ニップ部Nの当接動作が必要なくなり画像形成を早く行うことができる。CPU301は、印刷ジョブが終了したと判断すると、第二所定時間後に離間動作を行うので、加圧ローラ101の弾性層107に不可逆的な変形が発生することを防止できる。
S511にて印刷ジョブがある場合(S511のYES)、CPU301は、センサ124の検知信号に基づいて定着ニップ部Nが当接しているか否かを判断する(S514)。定着ニップ部Nが当接していない場合(S514のNO)、定着ニップ部Nを当接状態にするためにモータ91を逆回転させる。定着ニップ部Nが当接している状態で、CPU301は、トナー像をシートSに定着するためにモータ91を正回転させる(S516)。CPU301は、画像形成動作を制御する(S517)。画像形成動作中、CPU301は、ジャム検知とドア50の開閉状態検知を常に行う(S518)。CPU301は、シートSのジャムを検知するジャム検知手段を有する。ジャム発生又はドアの開放のどちらかが検知された場合(S518のYES)、CPU301は、定着ニップ部Nを離間させるために定着モータ91を逆回転する(S519)。その後、S501へ戻る。
ジャムの発生とドアの開放のどちらも起こらなかった場合(S518のNO)、CPU301は、S517にて画像形成したジョブが印刷ジョブの最後か否かを判断する(S520)。印刷ジョブの最後でない場合(S520のNO)、S516へ戻り、次の画像を形成する。画像形成したジョブが印刷ジョブの最後である場合(S520のYES)、CPU301は、モータ91を停止する(S521)。その後、S501へ戻る。
S506で電源OFFが命令された場合、離間動作及び歯車抜き制御(S507〜S510)を実行する理由は、電源がOFFされている間も定着装置21が交換される可能性があるからである。電源がOFFされている間も定着装置21の交換操作の容易性を確保する必要がある。そのため、電源OFFが命令された場合、電源をOFFする前に、定着ニップ部Nを離間し、その後、定着装置21と画像形成装置10の本体とをつなぐ歯車の噛み合いを解消する。
なお、本実施例では、加圧ローラ101を駆動させる動作とカム120を回転させる動作は、モータ91の正回転と逆回転とにより行っている。しかし、本実施例のように加圧ローラ101とカム120の駆動源を一つのモータ91とすることに限定されるものではなく、複数の駆動源を設けてもよい。例えば、加圧ローラ101とカム120のそれぞれに駆動源を設けてもよい。
また、本実施例では、連続してジョブが投入される可能性が低いと判断する時間を5分に設定しているが(S512)、5分より短い3分、1分に設定してもよく、5分より長い10分、30分、1時間に設定してもよく、あるいは、0分に設定してもよい。
本実施例によれば、印刷ジョブが終了してから定着ニップ部Nが当接した状態で長時間放置されることが防止される。よって、当接圧による加熱ユニット100や加圧ローラ101の不可逆変形を防ぐことができる。さらに、ドア50が開けられた場合、定着装置21の歯車と画像形成装置10の歯車との噛み合いを開放するので、定着装置21を画像形成装置10の本体から取り出す際に余計な力を必要とせずに容易に定着装置21を交換することができる。
なお、歯車の噛み合いを解放した後に歯車を噛み合わせる際には当接音が発生する。歯車の噛み合いを解放する歯車抜き制御(S504及びS510)を、定着装置21が交換される可能性がある場合のみに実行することで、歯車を噛み合わせる回数を減らすことができ、その結果、歯車の当接音を削減することができる。
10・・・画像形成装置
21・・・定着装置(像加熱装置)
50・・・ドア(開閉部材)
51・・・ドアセンサ(開閉検知装置)
58・・・開口部
90・・・歯車列
91・・・モータ
100・・・加熱ユニット(加熱回転体)
101・・・加圧ローラ(加圧回転体)
102・・・加熱ヒータ(加熱部)
130・・・当接離間機構
S・・・シート(記録媒体)

Claims (4)

  1. 記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    加熱ユニットと加圧ユニットを有し、前記記録媒体に画像を定着させる定着手段と、
    前記加圧ユニットを前記加熱ユニットに当接および離間させる当接離間機構と、
    前記定着手段を本体に着脱するための開口部に設けられた開閉部材と、
    前記開閉部材の開閉を検知する検知手段と、
    モータからの駆動力を受ける駆動力伝達機構と、
    前記モータが第1方向に回転した場合に前記駆動力伝達機構と当接し前記駆動力伝達機構からの駆動力を前記当接離間機構に伝達し、前記モータが前記第1方向と異なる第2方向に回転した場合に前記駆動力伝達機構と離間する第1歯車と、
    前記モータが前記第2方向に回転した場合に前記駆動力伝達機構と当接し前記駆動力伝達機構からの駆動力を前記定着手段に伝達し、前記モータが前記第1方向に回転した場合に前記駆動力伝達機構と離間する第2歯車と、
    前記モータの駆動を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    画像を形成時は、前記モータを前記第2方向に回転させ、
    前記検知手段が前記開閉部材の開状態を検知したことに応じて、前記加圧ユニットと前記加熱ユニットを離間させるために前記モータを前記第1方向に第1時間回転させ、その後前記モータを前記第2方向に第2時間(前記第2時間<前記第1時間)回転させ、
    画像形成が終了後、所定時間経過した場合に、前記加圧ユニットと前記加熱ユニットを離間させるために前記モータを前記第1方向に回転させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記駆動力伝達機構は、前記第2歯車と当接可能な第1揺動歯車と、前記第1歯車と当接可能な第2揺動歯車とを有していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記画像形成装置の電源をオフする命令を受けたと判断すると、前記モータを前記第1方向に回転させて前記当接離間機構により前記加圧ユニットと前記加熱ユニットを離間させ、その後、前記モータを前記第2方向に前記第2時間回転させ、その後、前記電源をオフすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記モータを前記第1方向に回転させて前記当接離間機構により前記加圧ユニットと前記加熱ユニットを当接状態にすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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