JP7100520B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
複数のシートを収納し、シートを一枚ずつ給送する第一の給送部と、
複数のシートを収納し、シートを一枚ずつ給送する第二の給送部と、
前記第一の給送部から給送されたシート及び前記第二の給送部から給送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、
前記第一の給送部および前記第二の給送部を駆動する共通の駆動手段と、
前記駆動手段の駆動力を前記第一の給送部と前記第二の給送部に独立して伝達するためのクラッチと、
前記第一の給送部から給送されたシート及び前記第二の給送部から給送されたシートを前記画像形成手段による画像形成のタイミングに合わせて搬送するレジストレーションローラと、
前記第一の給送部によりシートを給送させ、給送されたシートを前記レジストレーションローラよりも上流の第一の所定位置で停止させ、停止されたシートの給送を再開させる制御と、前記第二の給送部によりシートを給送させ、給送されたシートを前記レジストレーションローラよりも上流の第二の所定位置で停止させ、停止されたシートの給送を再開させる制御とを実行するように前記駆動手段及び前記クラッチを制御し、また、前記画像形成手段による画像形成を行うために必要な調整動作を実行させる制御手段と、を備え、
前記第二の給送部から前記レジストレーションローラまでのシートの搬送距離は前記第一の給送部から前記レジストレーションローラまでのシートの搬送距離よりも長くなるように構成され、
前記制御手段は、前記第一の給送部から給送されたシートを前記第一の所定位置で停止させ、その後、前記調整動作に応じて決定される第一の時間後に停止しているシートを再搬送させるものであり、
前記第一の給送部から給送される複数のシートへの画像形成に引き続き前記第二の給送部から給送されるシートへの画像形成を行う場合において、前記第一の給送部から給送されたシートを前記第一の所定位置に停止させ、前記第一の時間が、前記第二の給送部から前記第二の所定位置までの距離に応じた第二の時間よりも長い場合、前記第一の所定位置に停止しているシートの給送を再開させる前に、前記第二の給送部からシートの給送を開始させ、前記第二の所定位置に停止させるようによう前記駆動手段及び前記クラッチを制御することを特徴とする。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。図1は、画像形成装置10の断面図である。画像形成装置10は、4つの画像形成部101(101Y、101M、101C、101K)を有する。画像形成部101Yは、イエロートナーを用いてイエロー画像を形成する。画像形成部101Mは、マゼンタトナーを用いてマゼンタ画像を形成する。画像形成部101Cは、シアントナーを用いてシアン画像を形成する。画像形成部101Kは、ブラックトナーを用いてブラック画像を形成する。図1に示す参照符号の添字Y、M、CおよびKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックを示す。4つの画像形成部101は、現像剤(トナー)の色を除いて同一の構造を有するので、特に必要な場合を除き、以下の説明では、参照符号から添字Y、M、C、Kを省略する。画像形成装置は、電子写真画像形成プロセスを用いて、記録媒体に画像を形成する。記録媒体(以下、シートという)とは、画像形成装置により画像が形成される記録材であって、例えば、紙(転写紙)、OHPシート、布等である。画像形成装置としては、例えば、電子写真複写機(例えば、デジタル複写機)、電子写真プリンタ(例えばカラーレーザビームプリンタ、カラーLEDプリンタ等)、MFP(複合機)、ファクシミリ装置及び印刷機がある。画像形成装置は、カラー画像を形成する画像形成装置に限らず、モノクロ画像を形成する画像形成装置も含む。
以下、画像形成装置10の画像形成動作を説明する。帯電装置2は、感光ドラム1の表面を均一に帯電する。露光装置3は、画像信号に基づき変調されたレーザ光(以下、光ビームという)を出射する。露光装置3の回転多面鏡は、均一に帯電された感光ドラム1の表面上を光ビームが走査するように光ビームを偏向する。偏向された光ビームは、反射鏡7により反射され、感光ドラム1に照射される。これにより、感光ドラム1の表面上に静電潜像が形成される。感光ドラム1の表面上の静電潜像は、現像装置4によりトナーで現像され、トナー像にされる。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の感光ドラム1Y、1M、1C及び1Kは、所定の間隔で配置され、それぞれの表面上にそれぞれの色成分のトナー像が形成される。4つの感光ドラム1上に形成された4色のトナー像は、それぞれの一次転写ローラ5により所定のタイミングで中間転写体104上に転写され、重ね合わされる。
第一の給送部40aは、第一の給送カセット120a及び第一の給送駆動部300aを有する。第二の給送部40bは、第二の給送カセット120b及び第二の給送駆動部300bを有する。第二の給送部40bの構成は、第一の給送部40aと同様である。以下、第一の給送カセット120a及び第一の給送駆動部300aを有する第一の給送部40aを説明する。第一の給送駆動部300aは、リタードローラ130aと給送ローラ124aを有するリタード方式の駆動部である。リタードローラ130aは、給送ローラ124aにより給送されるシートを戻す方向へ所定のトルクで回転することによりシートを一枚ずつに分離し、シートの重送を防止する。第一の給送駆動部300aは、複数のシートが収納された第一の給送カセット120aからシートを一枚ずつ給送する。使用者は、第一の給送カセット120aを本体10aから手前に引き出して、第一の給送カセット120aにシートを補給する。シート束Saは、昇降板121a上に載置される。この時、第一の給送駆動部300aは、画像形成装置10の本体10a内に残り、第一の給送カセット120aと一緒には引き出されない。第一の給送カセット120aの枠体122aの高さは、給送センサ(シート検出器)127aの位置まであるので、第一の給送カセット120aを引き出す際に給送センサ127a上にシートがないことが必要である。
次に、図3を参照して、シート上に形成されたトナー像をシートに定着させる定着手段としての定着装置150を説明する。図3は、定着装置150の断面図である。定着装置150は、金属層を有する無端状の定着ベルト151と、定着ベルト151の外周に接するように配置された加圧回転体としての加圧ローラ152と、圧力付与部材321と、を有する。圧力付与部材321は、定着ベルト151の内側に配置され、金属製のステー322により保持されている。圧力付与部材321は、定着ベルト151と加圧ローラ152との間に押圧力を作用させて定着ニップ部Nを形成する。また、ステー322の後述する励磁コイル312の側には、誘導加熱による温度上昇を防止するための磁気遮蔽部材としての磁気遮蔽コア323が設けられている。
次に、図4を参照して、画像形成装置10の制御システム450を説明する。図4は、画像形成装置10の制御システム450のブロック図である。制御システム450は、システムコントローラ400、画像処理部410、画像読取部411、負荷駆動部412、操作部200及びタイマ制御部413を有する。システムコントローラ400は、CPU401、ROM402及びRAM403を有する。制御手段としてのCPU401は、ROM402、RAM403、画像処理部410、画像読取部411及び負荷駆動部412とバスで接続されている。また、CPU401は、操作部200及びタイマ制御部413と電気的に接続されている。負荷駆動部412は、ローラ制御部420、I/O制御部421、ソレノイド制御部422及び定着制御部423を有する。ローラ制御部420は、給送モータ330及び給送クラッチ331と電気的に接続されている。I/O制御部421は、センサ信号読取部424と電気的に接続されている。センサ信号読取部424は、給送センサ127a、127b、引抜センサ128a、128b及び縦搬送センサ129などのシート検出器及び温度センサTH1に電気的に接続されている。
次に、第一の給送カセット120a及び第二の給送カセット120bからシートを給送するシート給送動作を説明する。第二の給送カセット120bからのシート給送動作は、第一の給送カセット120aからのシート給送動作と同様であるので、第一の給送カセット120aについてシート給送動作を説明する。
次に、図6を参照して、シート給送動作後のシート搬送動作において連続して搬送されるシートP1、P2、P3、・・・、P100の先端の時間間隔Taを説明する。図6は、シート搬送動作において連続して搬送されるシートP1、P2、P3、・・・、P100の先端の時間間隔Taの算出例の説明図である。連続して搬送される複数のシートの先端の時間間隔Taは、画像形成装置10のスループット(単位時間当たりの画像形成枚数)から算出される。本実施例の画像形成装置10は、A4サイズ(210mm×297mm)のシートを1分間に100枚印刷可能である。1分間の時間を100枚で除算すると60/100×1000=600になるので、シートの先端の時間間隔Taは、600msecである。
次に、図7、図8及び図9を参照して、定着装置150の温度制御を説明する。定着ベルト151の温度が温度センサTH1の検出温度に基づいて目標温度になるように、定着装置150の温度制御が行われる。上述したとおり、印刷ジョブ投入前の定着ベルト151の温度が待機時温調温度としての170℃になるように、温度センサTH1の検出温度に基づいて励磁コイル312へ入力される電力が制御される。ただし、印刷ジョブに使用されるシートが厚紙である場合、厚紙にトナー像を定着させるために必要な熱容量を十分に確保するために定着ベルト151の印刷時温調温度を待機時温調温度より高くする。図7は、シートの種類と定着ベルト151の印刷時温調温度の関係を示す図である。本実施例では、定着ベルト151の目標温度は、図7に示すように、印刷ジョブに使用されるシートの種類に対応する印刷時温調温度(設定温度)に設定される。
次に、引抜ローラ125aで一時的に停止されたシートの給送を再開して、二次転写部106へ搬送するシート搬送動作を説明する。図10は、CPU401により実行されるシート搬送動作を示す流れ図である。CPU401は、ROM402に保存されたプログラムに従ってシート搬送動作を実行する。シート搬送動作が開始されると、CPU401は、再回転待ち時間(第一の時間)Trを計算する(S1001)。S1001における再回転待ち時間Trの計算については、図11を参照して後述する。CPU401は、タイマ制御部413を用いて停止時刻Tsから再開転待ち時間Trが経過したか否かを判断する(S1002)。停止時刻Tsから再開転待ち時間Trが経過していない場合(S1002でNO)、CPU401は、処理をS1002へ戻す。停止時刻Tsから再回転待ち時間Trが経過した場合(S1002でYES)、CPU401は、給送クラッチ331をつないで、給送ローラ124a及び引抜ローラ125aの回転を1000mm/secの速度で再開する(S1003)。その後、CPU401は、引抜センサ128aがOFFしたか否かを判断する(S1004)。引抜センサ128aがOFFでない場合(S1004でNO)、CPU401は、処理をS1004へ戻す。引抜センサ128aがOFFした場合(S1004でYES)、次のシートを給送することが可能になるので、CPU401は、給送すべき次のシートがあるか否かを判断する(S1005)。給送すべき次のシート(給送要求)がある場合(S1005でYES)、CPU401は、次のシートを給送するシート給送動作を開始する(S1006)。シート給送動作については、図5を参照して既に述べた。給送すべき次のシートがない場合(S1005でNO)、つまり、直前に給送されたシートが最終シートである場合、CPU401は、給送モータ330の駆動を停止させ(S1007)、シート搬送動作を終了する。図5に示すシート給送動作及び図10に示すシート搬送動作を組み合わせることにより、複数のシートを連続して供給することができる。
次に、図12を参照して、第一の給送カセット120a及び第二の給送カセット120bを用いた印刷ジョブを実行する印刷動作におけるシート給送制御を説明する。図12は、CPU401により実行される複数の給送カセット120a、120bからのシート給送制御を示す流れ図である。CPU401は、ROM402に保存されたプログラムに従ってシート給送制御を実行する。印刷動作が開始されると、CPU401は、第一の給送カセット120aからの第一のシート(以下、シートPという)のシート給送動作(図5)を行う(S1201)。シートPの先端は、第一の所定の位置に停止される。CPU401は、S1201でシートPを給送した第一の給送カセット120aと異なる別の給送カセットとしての第二の給送カセット120bからの第二のシート(以下、シートQという)の給送要求があるか否かを判断する(S1202)。シートQの給送要求がある場合(S1202でYES)、CPU401は、シートPの再回転待ち時間Trの計算(図11)を行う(S1203)。CPU401は、再回転待ち時間Trが給送動作時間Tpより長いか否かを判断する(S1204)。再回転待ち時間Trが給送動作時間Tpより長い場合(S1203でYES)、停止時刻TsからシートPの給送が再開されるまでの再回転待ち時間Tr内に、第二の給送カセット120bからシートQを給送するシート給送動作を完了させることができる。そこで、CPU401は、第二の給送カセット120bからのシートQのシート給送動作(図5)を行う(S1205)。シートQの先端は、第二の所定の位置に停止される。その後、CPU401は、シートPのシート搬送動作(図10)を行い(S1206)、印刷動作を終了する。
40a・・・第一の給送部
40b・・・第二の給送部
330・・・給送モータ
331・・・給送クラッチ
401・・・CPU
Tr・・・再回転待ち時間(第一の時間)
Tp・・・給送動作時間(第二の時間)
Claims (7)
- 複数のシートを収納し、シートを一枚ずつ給送する第一の給送部と、
複数のシートを収納し、シートを一枚ずつ給送する第二の給送部と、
前記第一の給送部から給送されたシート及び前記第二の給送部から給送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、
前記第一の給送部および前記第二の給送部を駆動する共通の駆動手段と、
前記駆動手段の駆動力を前記第一の給送部と前記第二の給送部に独立して伝達するためのクラッチと、
前記第一の給送部から給送されたシート及び前記第二の給送部から給送されたシートを前記画像形成手段による画像形成のタイミングに合わせて搬送するレジストレーションローラと、
前記第一の給送部によりシートを給送させ、給送されたシートを前記レジストレーションローラよりも上流の第一の所定位置で停止させ、停止されたシートの給送を再開させる制御と、前記第二の給送部によりシートを給送させ、給送されたシートを前記レジストレーションローラよりも上流の第二の所定位置で停止させ、停止されたシートの給送を再開させる制御とを実行するように前記駆動手段及び前記クラッチを制御し、また、前記画像形成手段による画像形成を行うために必要な調整動作を実行させる制御手段と、を備え、
前記第二の給送部から前記レジストレーションローラまでのシートの搬送距離は前記第一の給送部から前記レジストレーションローラまでのシートの搬送距離よりも長くなるように構成され、
前記制御手段は、前記第一の給送部から給送されたシートを前記第一の所定位置で停止させ、その後、前記調整動作に応じて決定される第一の時間後に停止しているシートを再搬送させるものであり、
前記第一の給送部から給送される複数のシートへの画像形成に引き続き前記第二の給送部から給送されるシートへの画像形成を行う場合において、前記第一の給送部から給送されたシートを前記第一の所定位置に停止させ、前記第一の時間が、前記第二の給送部から前記第二の所定位置までの距離に応じた第二の時間よりも長い場合、前記第一の所定位置に停止しているシートの給送を再開させる前に、前記第二の給送部からシートの給送を開始させ、前記第二の所定位置に停止させるようによう前記駆動手段及び前記クラッチを制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成手段によりシート上に形成されたトナー像を定着する定着手段を更に備え、
前記制御手段は、前記調整動作として前記定着手段の温度を目標温度にする動作を実行させるとともに、そのために必要な温度調整時間に基づいて前記第一の時間を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記温度調整時間は、前記第一の給送部に収納されたシートの種類に基づいて決定されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記温度調整時間は、連続して給送されたシートの枚数に基づいて決定されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記第一の給送部から給送される複数のシートへの画像形成に引き続き前記第二の給送部から給送されるシートへの画像形成を行う場合において、前記第一の給送部から給送されたシートを前記第一の所定位置に停止させ、前記第一の時間が前記第二の時間よりも長くない場合、前記第二の給送部からシートを給送することなく、前記第一の所定位置に停止しているシートを給送することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第二の所定位置は、前記第一の給送部からシートが給送される給送路と前記第二の給送部からシートが給送される給送路との合流部よりも前記第二の給送部の側であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第一の所定位置は、前記合流部よりも前記第一の給送部の側であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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