JP4295009B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ装置、印刷機などの画像形成装置に係り、特に、画像形成装置内の定着装置に設けられた駆動解除機構を有し、定着装置に設けられた駆動力伝達部の関連部品が駆動解除機構により駆動解除と接続とに切換え動作する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ装置、印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持体をなす感光体から転写された現像後のトナー像が記録紙などの転写媒体上から剥落するのを防止するために定着工程が実行される。
定着工程に用いられる構成の一つとして、熱源を内蔵した定着ローラとこれに対設される加圧ローラとを組み合わせた構成がある。
【0003】
一方、上記構成の定着装置を備えた画像形成装置においては、給紙部から繰り出される記録紙がシート搬送手段によって定着装置に至るまでの搬送路が垂直方向に設けられ、この搬送路が設けられている画像形成装置の筐体壁面の一部が搬送路や定着装置との対向部において開閉蓋(ドア)で形成され、これにより搬送路を開放できる構成を備えたものがある。
【0004】
上記構成では、壁部の一部が開放されると、搬送路の大半が外部から視認でき、しかも、搬送路がほぼ1カ所に纏められていることにより搬送路の長さを短くすることができ、これに伴って搬送時間も短くすることができる利点がある。
上記構成の搬送路や定着装置において紙詰まり、いわゆる、ジャムが発生した場合には壁部の一部が開閉蓋(ドア)で形成されることによって、この開閉蓋(ドア)を開放させると記録紙を容易に取り出せるようになる。
【0005】
上記構成の定着装置でジャムが発生した場合、記録紙を取り出す際に記録紙の一部が定着装置のローラに挟持されているとそのローラを記録紙を繰り出せる方向に回転させることになるが、ローラは画像形成装置本体側の駆動伝達部材であるギヤと噛み合っていることから、記録紙を引き出すにはこれら噛み合い関係にあるギヤの回転トルクの影響を受けてしまい、簡単には取り出すことができない場合がある。
従来、定着装置と画像形成装置との間での駆動力伝達装置に用いられるギヤの噛み合いを解除して上述した回転トルクの影響を受けない状態で記録紙を取り出せるようにした構成が、例えば下記の特許文献1に開示されている。
【0006】
この特許文献1には、筐体壁部の一部に設けられている突起によって揺動するレバーと、このレバーの揺動端の一方にレバーの揺動に運動して押引される摺動可能なリンクおよびリンクの一端に揺動端の一方が取り付けられているブラケットを設け、ブラケットの揺動端の他方には定着装置側のギヤを支持することにより、筐体壁部の一部が開放されるとレバーの揺動に連動してリンクがブラケットを揺動させ、定着装置側のギヤを画像形成装置側のギヤから離すようにした構成が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−321915号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1に開示の構成では、定着装置側と画像形成装置側とのギヤ同士の噛み合い結合を解除する構成が定着ローラとともに画像形成装置側に組み込まれるようになっている。このため、定着ローラを交換するような場合においてもギヤ同士に噛み合い結合を解除する機構と共に定着ローラを画像形成装置から取り外さなければならず、分解取り付け作業が面倒であるばかりでなく、定着ローラのみの交換ができないことから交換部品としてのコストが高くなる。
【0009】
ギヤ同士の噛み合い結合を解除する機構は、レバーとこれに連動するリンクとの組み合わせとなっているが、これらレバーおよびリンクの動作方向が互いに直角な水平方向と垂直方向であるため、特に、定着ローラの軸方向に平行する水平方向での占有スペースが大きくなる。このため、定着ローラの軸方向に平行する定着装置の長手方向の長さが長くなり、この装置を組み込む画像形成装置を小型化することが困難となる。
【0010】
ところで、ギヤ同士の噛み合い結合を解除する機構の一例として、図11に示すように、定着ローラ側のギヤ100と揺動部材であるレバー110の揺動端のギヤ120との噛み合い結合を解除する解除機構がある。ここで、レバー110は一方の揺動端にギヤ120を軸支し、他方の揺動端にドア140の開閉に応じて摺動するリンク130を当接させた構成を採る。
この場合、捻りスプリング150により揺動端ギヤ120を噛み合い解除方向に付勢しておき、ドア側の突起160によりドア閉時にこれに連動するリンク130を摺動させ、レバー110の揺動端ギヤ120を噛み合い位置(実線位置)に押圧操作し、しかも、ドア閉時でもソレノイド170の駆動により強制的にレバー110を解除位置(2点鎖線の位置)に揺動させ、揺動端ギヤ120を噛み合い解除操作している。
しかも、ドア側の突起160の先端位置のばらつきの吸収や、ドアを閉めたときに揺動端ギヤ120と定着ローラ側のギヤ100の歯先と歯先が衝突したときの衝撃の吸収といったことを考慮し、ドア側の突起160と対向する端部に圧縮スプリング190に突き出し付勢されると共にドア側の突起160の先端に押圧される摺動体180を設けている。
【0011】
このような構成を採る場合、捻りスプリング150の圧力の公差(通常は20%)を見込み、さらに圧縮スプリング190の公差(通常は10%)を見込むと、ソレノイド170が吸引する荷重はそれに伴って大きくなり、ソレノイド170の大型化、質量の増加、電力消費量の増加といった弊害が生じるとともに、圧縮スプリング190の応力による、ドアにかかる負荷により経時での変形が大きくなってしまう。
【0012】
また、ソレノイド170が吸引すべき(打克つべき)荷重は圧縮スプリング190であるが、実際には駆動用のモータの回転動作終了後、揺動部材であるレバー110に軸支された揺動端ギヤ120が、図12に示すように、図示しないモータ側に複数のギヤを介して連結されている駆動力伝達用のギヤ121と、定着ローラ側のギヤ100とに挟まれているため、揺動端ギヤ120はギヤ121から図中の矢印Fで示す方向の力を受け、ギヤ100とギヤ120との噛み合い部でギヤの歯先が食い込んだ状態で停止した状態となる。このため、その食い込みにより解除時の荷重が大きくなる。
【0013】
このような形態の場合、荷重の増加分を極力少なくするために、図12のようなギヤ配列(回転方向)の場合、3つのギヤ121,120,100で成す「角度α」を、
90°+ギヤの圧力角(通常は20°)=110°
より僅かに大きめにすることにより食い込み力を極力少なくすることが行なわれている。
しかし、食い込み力を極力少なくする角度に設定できたとしても、経時でギヤ歯面が磨耗したり、異物が付着すると、その力は大きくなるし、負荷が大きくなってもそれに伴って増大することが知られている。
【0014】
本発明は以上のような課題に基づきなされたものであり、コスト上昇を招くことなく簡単な制御により予め装備されている単一のメインモータをそのまま利用可能な駆動装置と駆動解除機構を備えた画像形成装置を提供することを目的とし、さらに、駆動解除機構の関連部品の切換え機能と、組付け作業性、交換性、動作安定性を良好にすることができる構成の画像形成装置を提供することを目的とする。さらに本発明は、電源投入時(定着ローラ加熱時)の駆動部品の制御に関し、立ち上がり時の駆動解除機構の動作を確実にした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段として、請求項1に係る発明は、シートを搬送するシート搬送手段と、シートに転写されたトナー像を定着する定着手段と、該定着手段を駆動する駆動力伝達部と、該駆動力伝達部の駆動力解除と接続とを切換える駆動切換え手段と、画像形成装置本体壁部の一部を開閉可能なドアと、該ドアの開閉と連動しドア閉時に前記駆動切換え手段を接続状態にしドア開時に解除状態とする駆動解除機構とを備えた画像形成装置において、前記ドア閉時に強制的に前記駆動切換え手段を駆動力解除へと切換える強制駆動手段と、定着ローラの表面温度もしくは装置内の雰囲気温度を検知する検知手段とを有し、前記画像形成装置本体の電源オン直後或いは前記ドア閉後のウォームアップ回転時における前記強制駆動手段による駆動力解除動作の有無を、前記検知手段で検知された温度に基いて切換えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記駆動力解除動作の有無の切換えが、印字中に前記検知手段で検知される温度と、前記電源オン直後或いは前記ドア閉後に前記検知手段で検知した温度との差異により判断されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記駆動力解除動作の有無の切換えが、装置の使用保証温度との比較により判断されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、シートを搬送するシート搬送手段と、シートに転写されたトナー像を定着する定着手段と、該定着手段を駆動する駆動力伝達部と、該駆動力伝達部の駆動力解除と接続とを切換える駆動切換え手段と、シート搬送不良が生じた時にジャム処理を行なうために画像形成装置本体壁部の一部を開閉可能なドアと、該ドアに連動可能に対設されると共にドア閉時記駆動切換え手段を接続状態にしドア開時に解除状態とする連動操作部材を有する駆動解除機構とを備えた画像形成装置において、記駆動切換え手段は、記駆動解除機構の連動操作部材に対設される操作端と記駆動力伝達部の伝達ギアを軸支するギア端とを備え画像形成装置本体内に支点軸を介して枢支される揺動部材と、記揺動部材の操作端を押圧する弾性操作端を備え記ギア端の伝達ギヤを記定着手段側のギヤから離脱する方向に付勢するスプリングとを有し、且つ、記ドア閉時には、記連動操作部材が記スプリングの弾性操作端を所定位置まで押し込み、該スプリングの弾性力が上記揺動部材の操作端に加わる状態を低減或いは消滅させることで、該揺動部材のギア対向端の伝達ギヤ定着手段側のギヤと駆動連結する正規の姿勢となり記ドア開時には、記連動操作部材が記スプリングの弾性操作端の押し込みを低減または消滅させ、該スプリングの弾性力で前記揺動部材の操作端を移動することで、記揺動部材のギア対向端の伝達ギヤ定着手段側のギヤより離脱する駆動解除の姿勢となる構成であり、さらに記駆動解除機構に設けられた記ドア閉時に記揺動部材を記正規の姿勢よりドア開時の記駆動解除の姿勢に向け強制的に揺動させるための強制駆動手段と、定着ローラの表面温度もしくは装置内の雰囲気温度を検知する検知手段とを有し、前記画像形成装置本体の電源オン直後或いは記ドア閉動作後のウォームアップ回転時における前記強制駆動手段による揺動の有無を、前記検知手段で検知された温度に基いて切換えることを特徴とする。
【0016】
このように、単一のメインモータをそのまま利用可能な駆動装置と駆動解除機構を備えた画像形成装置において、ドア閉時にドアと連動して摺動する連動操作部材がスプリングの弾性操作端の変位を抑え、揺動部材の伝達ギヤを定着手段側のギヤと駆動連結する正規の姿勢に維持でき、ドア開時にドアと連動して摺動する連動操作部材がスプリングの弾性操作端の押し込みを低減または消滅することに連動して揺動部材の伝達ギヤを定着手段側のギヤより離脱する駆動解除の姿勢に切換え、維持でき、駆動解除機構の関連部品の切換え機能と組付け作業性、交換性、動作安定性を良好にできる。このため、ドア開時にドアと連動して摺動する連動操作部材がスプリングの弾性操作端の押し込みを低減または消滅することより、スプリングの弾性操作端が揺動部材の操作端を押圧し、この揺動部材の伝達ギヤを正規の姿勢より離脱させて駆動解除の姿勢に切換えることができるので、ジャム発生時には、ドアと連動する連動操作部材のみの操作で定着ローラヘの駆動力伝達を解除することが可能となる。さらに、連動操作部材と揺動部材の操作端は直接押圧関係にない状態に維持され、スプリングの弾性操作端は連動操作部材とのみ押圧状態で連動変位することより、スプリング自体の弾性力を比較的小さくでき、この点で、画像形成装置本体側のドアへの負荷低減により経時での変形等を防止できる。しかも、スプリングがドアや連動操作部材の位置ずれ変位をも吸収でき、ドアの位置ずれ吸収用のスプリングを別途必要としない。
また、例えドア閉状態で、画像形成装置の感光体ドラムや現像ローラ等の他ユニットがプレ回転駆動中にあっても、強制駆動手段が所定時間だけオンすることで、揺動部材を切換え、この揺動部材の伝達ギヤを正規の姿勢より離脱させて駆動解除の姿勢に切換えることができるので、定着ローラを停止したままにして、電源オン直後或いはドア閉後の所定時間における加圧ローラへの熱の逃げを最小限に抑えこむことができ、立上がりまでの所要時間が少なくなり、ファーストプリントタイムを短くできる。
【0017】
請求項に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の画像形成装置において、回転方向可変なモータを有し、該モータを所定時間、正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させる制御方法を有し、且つ、記モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、画像形成動作、或いはアイドル回転動作(ウォーミングアップ時)の直後としたことを特徴とする。
このように、記モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、画像形成動作、或いはアイドル回転動作(ウォーミングアップ時)の直後としたことにより、その後に行なう立ち上がり時の駆動解除機構による解除動作が確実になる。
【0018】
請求項に係る発明は、請求項記載の画像形成装置において、記モータを正規(画像形成時)の回転方向から逆方向に変更するタイミングを、画像形成動作、或いはアイドル回転動作(ウォーミングアップ時)の終了に引き続き、連続して行なうことを特徴とする。
このように、記モータを正規(画像形成時)の回転方向から逆方向に変更するタイミングを、画像形成動作、或いはアイドル回転動作(ウォーミングアップ時)の終了に引き続き、連続して行なうことにより、該逆転動作力を以って、上記モータの制動動作とすることが可能となり、請求項の効果に加えて、ブレーキ機能を有する駆動メカニズムを構成することができ、ユニット駆動停止時の(速度変動による)異音の防止や回転停止位置制御が可能となる。
【0019】
請求項に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の画像形成装置において、回転方向可変なモータを有し、該モータを所定時間、正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させる制御方法を有し、且つ、該モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、電源投入直後もしくは省電力状態からの立ち上がり直後、或いはドア閉動作直後としたことを特徴とする。
このように、モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、電源投入直後もしくは省電力状態からの立ち上がり直後、或いはドア閉動作直後としたことにより、その後に暫く行なう立上がり時動作に合わせて、駆動解除機構による解除動作請求項に増して確実に行なうことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成、動作および作用を、図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての駆動解除機構を装備した画像形成装置の模式図である。同図に示す画像形成装置は、画像情報に対応して光書き込みすることで感光体上に画像に対応した静電潜像を形成可能なプリンタである。
図1においてプリンタ1は、ドラム状の感光体2を備えており、感光体2に対しては、感光体2の回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置(図示されず)、光書き込み装置3、現像装置(図示されず)、転写装置4およびクリーニング装置(図示されず)が配置されている。転写装置4に対しては給紙装置5から記録紙が搬送路S1に繰り出され、感光体2上に担持されているトナーによる可視像の転写が行われ、転写後の記録紙は、定着装置6によって画像を定着されたうえで排紙トレイ7に向けて排出される。
【0021】
図1に示したプリンタ1は、シート搬送手段としての給紙装置5から繰り出される記録紙の搬送路S1が垂直方向に延長され、搬送路S1に対面するプリンタ本体における筐体壁部の一部には開閉可能な矩形の長板状を成す蓋であるカバー(ドア)1Aが設けられて開閉部が形成されている。このカバー(ドア)1Aは下端部がヒンジ部hにより装置本体の前方端にヒンジ結合され、上端部には不図示の手掛け部が形成され、同上端裏側にはカバー1Aを開放可能に閉鎖位置に磁力で保持可能な不図示のマグネットキャッチが配備され、しかも、同上端近傍裏側面には後述の押圧片1A1(図4(b)参照)が突設されている。
【0022】
このため、搬送路S1においてジャムが発生した場合には、カバー(ドア)1Aを開放することにより搬送路の大半を外部に露呈させることができる。しかも、このような搬送路S1とすることによりプリンタ1の内部に迂回させて搬送路S1を構成する場合に比べて搬送路長さを短くできるので、搬送時間が短縮されてプリントアウト処理を高速化することができる。
記録紙の搬送路末端近傍に位置する定着装置6は、記録紙の搬送路S1を挟んで対向当接する定着ローラ6Aおよび加圧ローラ6Bを備えており、記録紙の画像担持面に定着ローラ6Aが対向している。定着装置6では、定着ローラ6Aと加圧ローラ6Bとで記録紙を挟持搬送しながら未定着画像の加熱定着処理が行なわれる。
【0023】
図1に示した定着装置6は、定着ローラ6Aとこれに対して駆動力を伝達する駆動力伝達部(機構部)とが個別に設けられており、この駆動力伝達部は、図2以降の図面に示すように、ユニット化され駆動力伝達ユニット(以後単に伝達ユニットと記す)10として構成されている。
この定着装置6では、搬送路S1でジャムが発生した場合に記録紙の一部がローラ同士によって挟持されているような場合、定着ローラ6Aへの駆動力伝達を解除できるようになっており、その機能を備えた駆動解除機構30が伝達ユニット10に対向配備されている。
【0024】
図2は、伝達ユニット10を定着ローラ6Aが取り付けられる側から見た図である。従って、定着ローラ6Aは、紙面に対して手前側に取り付けられていることになる。ちなみに、図2は駆動力伝達部を成す伝達ユニット10の側面図である図4(a)において失視方向を示すと、符号d1で示す方向から見た図となる。
【0025】
図2において、伝達ユニット10は、本体フレーム1Bの一部を成し伝達ユニット本体の周壁10Aを備え、その周壁10Aの立ち上がり方向の一面を開放した箱形構造をなす。図4(a)に示すように、プリンタ1の装置本体の基枠を成す本体フレーム1Bに対して定着ローラ6Aとは個別に取り付けられている。
駆動力伝達部を成す伝達ユニット10の側面には、上述した定着ローラ6Aを始めとして図示しない現像装置での現像ローラなどを纏めて駆動するプリンタ1での回転駆動源であるメインモータ(図示せず)を装備したメインモータハウジング11がネジ止めされて設けられており、側面の一部からメインモータの不図示の出力軸が伝達ユニット10の内部空間内に向け突出させてある。
【0026】
このメインモータの出力軸には、図2に示すように、メインモータギヤ12が取り付けられ、メインモータギヤ12には、中間伝達ギヤの一つ13が噛み合っている。
中間伝達ギヤ13の回転は、減速比などを考慮して設定された複数段の中間ギヤ14、15、16に伝達される。尚、符号16は中間ギヤの最終段を成すアイドルギヤで従動側の小アイドルギヤ16Aを備える。小アイドルギヤ16Aは定着ローラ6Aと同軸上に支持されている定着ギヤ6A1(図5参照)に噛み合い可能な伝達ギヤ17に噛み合い、回転伝達するようになっている。尚、図3は、図2に示した伝達ユニット10の裏面図(図4(a)において、符号d2で示す矢示方向から見た図)である。このような定着ローラ6Aへの駆動力伝達を駆動解除機構30が解除するようになっている。
【0027】
従動ギヤ17は、図2及び図4(a)に示すように、揺動部材18の揺動端18Aに補助枠18Dを用いて取り付けられている。
揺動部材18は、アイドルギヤ16Aの支軸16Bを揺動支点として揺動可能に支持されている。これにより、揺動部材18の揺動位置に応じて伝達ギヤ17が定着ギヤ6A1に対して噛み合う正規状態である正規位置P1(図4(b)参照)と、強制的に噛み合いを解除される強制解除状態(強制解除位置)P3(図5参照)、前カバー1Aの開放時に噛み合いを解除される状態である解除位置P2(図6参照)、の何れかを選択するようになっている。これら各状態である位置は、後述する駆動解除機構30の連動操作部材19の摺動に連動して揺動部材18の揺動する方向を切り換えることによりそれぞれ設定されるようになっている。
【0028】
ここで、駆動解除機構30の要部を成す駆動切換え手段は装置本体内の本体基枠である本体フレーム1Bに支点軸である支軸16Bを介して枢支される揺動部材18と、揺動部材18の操作端18Bを押圧する弾性操作端20Bを備えたスプリング20とで形成されてる。
駆動切換え手段の一部である揺動部材18は長片状の本体183と、その左右端より屈曲して延出する左右延出部181、182と、左延出部181の中間部より屈曲して延出形成される中間延出部184とで形成される。左右延出部181、182は支軸16Bに相対変位可能に貫通され、枢支されている。
【0029】
図4(a)に示すように、揺動部材18の両延出部の内、紙面上側の延出部181はその突端側が支軸16Bより上方に延出する部分によって揺動端18Bを形成する。さらに、紙面下側の延出部182は支軸16Bより下方部分及び補助片18Dとによって伝達ギア17を軸支するギア端18Aを成している。
支軸16Bは小アイドルギヤ16Aを外嵌しており、同じくギア端18Aの伝達ギア17も支軸17Aに外嵌されるので、小アイドルギヤ16Aと伝達ギア17は噛み合い状態のままで相対的に揺動変位できる。
【0030】
中間延出部184は本体フレーム1B側に設けた長穴27に干渉しないように嵌挿され、貫通した延出端が後述のソレノイド24の係止ピン24A1を係止可能なフック部18Eとして形成され、しかもその一部のバネ係止部18Fが第2スプリング23の一端に係止されている。
第2スプリング23はその他端が本体フレーム1B側に設けたフック32に係止され、支軸16B回りに揺動部材18を正規の姿勢である正規位置P1に向けて回動付勢するように形成されている。この第2スプリング23の弾性力はスプリング20の弾性力に比べて小さく設定され、スプリング20の弾性力が有効に働く場合はこの第2スプリング23の弾性力に抗してスプリング20の弾性力により揺動部材18を解除位置P2側に向けて回動可能に形成されている。
【0031】
駆動切換え手段の一部であるスプリング20は捻りスプリングであり、その弾性操作端20Bが揺動部材18の操作端18Bと当接して押圧する状態において、ギア端18Aの伝達ギヤ17を定着手段側の定着ギヤ6A1から離脱する方向に付勢可能に形成される。
ここで、図4(a)において、支軸16Bは互いに対向する2つの本体フレーム1Bに貫通装着されており、その支軸16Bの一端は機外側(上側)に向けて延出し、同延出端を備え、捻りスプリングであるスプリング20のコイル部が外嵌支持されている。スプリング20はその一方の突き出し端が本体フレーム1B側の係止部k(図3参照)に係合され、他方の突き出し端である弾性操作端20Bは本体フレーム1Bに設けた長穴21に干渉しないように嵌挿され、貫通した延出端が連動操作部材19の押圧端19C及び揺動部材18の操作端18Bに係合可能に形成される。
【0032】
駆動解除機構30の要部を成す連動操作部材19は図4(a)、(b)に示すように、ドアであるカバー1Aに連動可能に対設される。連動操作部材19は長板片状を成し、その中央に長溝19A2及び長穴19A1を形成され、一端に押圧端19Cを他端にドア端19Aを形成される。
【0033】
連動操作部材19は長溝19A2及び長穴19A1を押圧本体フレーム1Bより突出する一対の摺接ピン19Bに離脱不可に嵌挿しており、これにより操作方向X(図4参照)に摺動可能に支持されている。押圧端19Cは操作端18Bと対向するが相互に押圧関係には無いように配備される。ドア端19Aはドアであるカバー1Aの内壁より突き出す押圧片1A1に対向配備される。ここで連動操作部材19はカバー1Aの開示には押圧端19Cがスプリング20の押圧力を受けて基準位置Q1に位置し、カバー1Aの閉時には押圧片1A1に押圧されて、押圧位置Q2に位置するように切り換わる。尚、連動操作部材19が基準位置Q1に位置する場合、定着ローラ6Aの中心位置L0とドア端19Aの間隔がBに設定され、連動操作部材19が押圧位置Q2に位置する場合、定着ローラ6Aの中心位置L0とドア端19Aの間隔がAに設定される。つまり、カバー1Aが開位置より閉じ態位に達することで、押圧片1A1により連動操作部材19が基準位置Q1より、押圧位置Q2に変位し、連動操作部材19が(B−A)ほど異なる距離を摺動することとなる。
【0034】
このような連動操作部材19はカバー1Aが閉じた時に押圧位置Q2に位置して駆動切換え手段の一部である揺動部材18を接続状態(接続位置P1)に切換え、ドアが開いた時にスプリング20の押圧力を受けて解除状態(解除位置P2、強制解除位置P3)に切換え操作される。
また、図4(a)に示すように、捻りバネであるスプリング20の弾性操作端20Bと対向することで弾性的に揺動させることが可能な場合(後述の図6参照)、当該位置に強制駆動手段としてのソレノイド24が設けられている。
【0035】
揺動部材18の中間延出部184のフック部18Eには強制駆動手段であるソレノイド24が対向配備される。ソレノイド24は、伝達ユニット10の本体フレーム1Bに対して取り付けられているブラケット25に締結固定されており、作動部であるアクチュエータ24Aに形成された係止ピン24A1を中間延出部184のフック部18Eに係止可能に形成される。
ソレノイド24は、励磁される時期が作動時とされ、作動時にはアクチュエータ24Aがソレノイド本体内に引き込まれるようになっており、そのときのアクチュエータ24Aの移動ストロークは、揺動部材18を図4(b)に示す正規位置P1より強制的に図5に示す強制解除位置P3に切換え移動させるに見合う量に設定されている。尚、アクチュエータ24Aの移動ストロークは、アクチュエータ24Aに固定されている鍔24Bによって規定されるようになっている。
【0036】
このような揺動部材18を強制的に強制解除位置P3に切換え移動させるに当たり、ここでの揺動部材18はその操作端18Bにスプリング20の弾性操作端20Bが当接し、中間延出部184のバネ係止部18Fに第2スプリング23の一端が係止される。しかも、この状態において、揺動部材18の操作端18Bと連動操作部材19の押圧端19Cとは押圧関係に無く、単に、バネ常数の低い第2スプリング23の弾性力に抗して揺動部材18を支点軸である支軸16B回りに回動させればよい。
【0037】
このように揺動部材18の伝達ギヤ17と定着装置側のギヤ6A1との噛み合い結合をスプリング20等の弾性力を用いて解除するよう構成されるが、この揺動部材18とこれに中間延出部184及びフック部18Eを介して連動するソレノイド24を備え、ソレノイド24が中間延出部184および揺動部材18を介しての動作方向と、スプリング20、第2スプリング23の弾性力の作用方向とが互いに直角な水平方向と垂直方向の状態において、揺動部材18の揺動により伝達ギヤ17の噛み合いによる駆動連結が行なわれ、揺動部材18や両スプリングのレイアウトの自由度が広がる。
【0038】
さらに、ここでのソレノイド24の励磁力、即ち、能力を上げることなく、容量が比較的小さい小型のソレノイド(例えば3N程度)を採用でき、すなわち、所定の制御に対して必要十分なスプリング圧力と、ソレノイド吸引力を抑えた手段とを採用できるという利点がある。
ソレノイド24の作動時期としては、メインモータの始動時に相当する、プリンタ1の始動時に相当させてあり、メインモータの始動時直後もしくはカバー1Aが開放された状態から閉じ態位に変化した後の所定時間の間に設定されている他に、ウオームアップ時でのプリンタ内の雰囲気温度あるいは定着ローラ6Aの表面温度が条件とされている。
【0039】
本実施形態では、プリンタ内の温度および定着ローラ6Aの表面温度をそれぞれ検知可能な温度センサ(図示されず)が設けられており、温度センサの出力がソレノイド24の駆動制御部(図示されず)に出力されるようになっている。プリンタ1内の雰囲気温度および定着ローラ6Aの表面温度を条件とする場合には、定着ローラ6Aの表面温度が所定の温度、この場合には定着可能な温度に近い場合あるいはプリンタ1内の雰囲気温度が通常のプリント動作時での雰囲気温度に近い場合さらにはプリンタの使用保証温度よりも低い場合にはそれぞれソレノイド24を作動させないという条件が設定されている。これらの条件は定着ローラ6Aの温度立ち上げ時と違って定着ローラ6Aが加圧ローラ6Bに接触した際の温度勾配が生じにくい傾向あるいは温度勾配が迅速に解消されるときであるので、敢えて定着ローラ6Aへの駆動力の伝達を断つことをしないでソレノイド24での消費電力を低減するようになっている。
【0040】
本実施形態は以上のような構成において、駆動手段であるソレノイド24の作動態位が上述した条件に基づき設定されることにより、カバー1Aの開閉状態とは別に、カバー1が閉じ態位にあるときに伝達ギヤ17と定着ギヤ6A1との噛み合い関係を変化させることができる。
この時、スプリング20の弾性操作端20Bは、連動操作部材19の押圧端19Cと係止するが、揺動部材18の操作端18Bとは係止しない。
すなわち、揺動部材18の操作端18Bは、スプリング20の弾性操作端20Bとの間に距離Cだけスキマを空けているので、引張りスプリングである第2スプリング23による左回りの力Paが加わっているのみである。
【0041】
その一方、スプリング20の弾性力Fa(支点軸である支軸16B周りのモーメント)は連動操作部材19を介して押圧片1A1の押込み力Waと釣り合っている。
この状態で電源オフした後、再度電源が投入された場合、ソレノイド24には所定の電圧がかかり、自重Gの力で下方に落ち込んでいたアクチュエータ24Aは、吸引力Naで上方に移動する。尚、ここで、吸引力Naによる揺動部材18の支軸16B周りのモーメントは、当然、自重G及び第2スプリング23の引張り力Paによるモーメント和よりも大きく設定されている。
【0042】
アクチュエータ24Aが上方に移動すると、アクチュエータ24Aに打ち込まれていた係止ピン24A1と係止していた中間延出部184のフック部18Eは右回りに、すなわち、強制解除位置P2(図5参照)に向けて回転し始める。
尚、アクチュエータ24Aが吸引されるまでは、ソレノイド24の本体の下方に置かれている訳であるが、その間の距離が所定量より大きすぎると十分な吸引力が得られなくなってしまう(通常は5mm程度以下)。そこで、ソレノイド24の本体を搭載している本体フレーム1B側に支持された突起35を設け、アクチュエータ24Aの落下量を管理している。すなわち、アクチュエータ24Aと一体的に設けられている止め輪24Bが図5に示す強制解除位置P3の場合よりも5mm程度移動(落下)したところに突起35を位置させている。
【0043】
次に、ソレノイド24の駆動時には、図5に示すように、上方にアクチュエータ24Aが移動する。
この場合、アクチュエータ24Aに一体的に設けられた止め輪24Bがソレノイド24の本体下面側の不図示の緩衝部(騒音防止用)を介してソレノイド24の本体に当接するまで吸引される。
これにより、アクチュエータ24Aに打ち込まれていた係止ピン24A1と係止していたフック部18Eは、右回りに回転し、第2スプリング23が引き伸ばし変位し、揺動部材18のギヤ端18Aの伝達ギヤ17は、定着ローラギヤ6A1と離間し、本体側から伝達された駆動力は定着ユニット側に伝わらなくなる。該動作は、例えば、電源投入直後のように、定着ユニット立ち上げ時間を最も短くする手段として定着ローラ6Aの回転を一時的に停止させるものである。
【0044】
ここで、アクチュエータ24Aと揺動部材18とスプリング20、第2スプリング23以外の部品に関しては、図4(b)に示す正規位置P1の場合と比べて何ら変動は無い。
次に、カバー1A開放(ソレノイド24オフ)時には、図6に示すように、スプリング20の弾性操作端20Bは、連動操作部材19の押圧端19CをストロークC(図4(b)参照)ほど押込んだ後、揺動部材18の操作端18Bに当接し、押圧端19C及び操作端18Bの両者を図中右回転方向に押出し、図5と同様に伝達ギヤ17を定着ローラギヤ6A1より離間させる。
【0045】
ここで、スプリング20の弾性力Fcによるモーメントは、第2スプリング23の弾性力Pbやアクチュエータ24Aや揺動部材18の自重Gによるモーメントより大きく設定してある。
ソレノイド24に通電する時間は、電源投入後の所定の時間に設定しても良いが、定着ローラ6Aの表面温度や機内温度を検知して通電/非通電を判断させても構わない。
【0046】
駆動手段であるソレノイド24の作動態位が上述した条件に基づき設定されることにより、カバー1Aの開閉状態とは別に、カバー1が閉じ態位にあるときに伝達ギヤ17と定着ギヤ6A1との噛み合い関係を変化させることができる。つまり、カバー1Aが閉じ態位にあるときに、メインモータが始動された場合には、その時期に対応してソレノイド24の作動状態が設定され、この作動状態に応じてメインモータから定着ローラ6Aに対する回転駆動力の断接切換が行われることになる。これにより、定着ローラ6Aに対する新たな駆動源を用いることなくプリンタ1に装備されているメインモータを用いて定着ローラ6Aの回転状態を制御することができる。
【0047】
特に、メインモータの始動時であるプリンタ1の始動時には、メインモータによって駆動される定着ローラ6A以外の部材である感光体や現像装置における現像ローラのウォームアップ回転に関係なく所定時間の間、伝達ギヤ17を介した定着ギヤ6A1への回転駆動力の伝達を解除することができるので、定着ローラ6Aが回転する場合に加圧ローラ6Bと接触して熱が奪われることにより定着ローラ6Aの温度が低下してしまうのを防止することができ、立上がりまでの所要時間が少なくなり、ファースト(1st)プリントタイムを短くできる。しかも、定着ローラ6Aの温度低下が生じる条件にない場合、換言すれば、定着ローラ6Aが所定の定着温度に近い場合および定着温度の低下が少ない雰囲気温度である場合に、即ち、機内温度が所定温度(通常の印字中の雰囲気温度)に近い場合は解除動作を省き、敢えて電力が消費される状態をなくすことで電力消費によるプリンタとしてのコスト上昇を抑えることができ、しかも、可動部の劣化等を防ぐ効果が得られる。
【0048】
尚、以上の実施形態においては、画像形成装置としてプリンタ1の一例を説明したが、これに代えて複写機やファクシミリ装置、プロッタ、印刷機などにおける駆動解除機構を構成しても良く、これらの場合も上述と同様に構成でき、同様の作用効果が得られる。
【0049】
ところで、以上に説明した画像形成装置としてのプリンタ1の場合、駆動解除機構30のソレノイド24が吸引すべき(打克つべき)荷重は第2スプリング23の弾性力Pbであるが、実際には駆動用のモータの回転動作終了後、図7(a)に示すように、揺動部材18に軸支された伝達ギヤ17が小アイドルギヤ16Aと定着ギヤ6A1とに挟まれているため、伝達ギヤ17は小アイドルギヤ16Aから図中の矢印Fで示す方向の力を受け、定着ギヤ6A1と伝達ギヤ17との噛み合い部でギヤの歯先が食い込んだ状態で停止した状態となる。このため、その食い込みにより解除時の荷重が大きくなる。
【0050】
このような形態の場合、荷重の増加分を極力少なくするために、図7(a)のようなギヤ配列(回転方向)の場合、3つのギヤ16,17,6A1で成す「角度α」を、
90°+ギヤの圧力角(通常は20°)=110°
より僅かに大きめにすることにより食い込み力を極力少なくすることが可能である。
ちなみに、図7(b)に示すように、上記角度αがα<110°では伝達ギヤ17は小アイドルギヤ16Aから図中の矢印Fで示す方向の力を受けるので、伝達ギヤ17が跳ね上がってしまって駆動力が伝達されない。また、図4(c)に示すように、上記角度αが110°よりかなり大きくなると、伝達ギヤ17は小アイドルギヤ16Aから図中の矢印Fで示す方向の力を受けるので、伝達ギヤ17と定着ギヤ6A1の食い込み力が大きくなる。尚、図4(d)に示すように、上記角度αが180°を超えた場合には、回転方向と揺動部材18の付勢方向の関係から、駆動力は伝達されない。
【0051】
以上のように、3つのギヤ16,17,6A1で成す角度αを図7(a)のように110°より僅かに大きめに設定することにより、ギヤ同士の噛み合い部での食い込み力を少なくすることができる。
しかし、食い込み力を極力少なくする角度に設定できたとしても、経時でギヤ歯面が磨耗したり、異物が付着すると、その力は大きくなるし、負荷が大きくなってもそれに伴って増大することが知られている。
また、図4(a)に示す通り、第2スプリング23で引っ張る個所と、伝達ギヤ17と定着ギヤ6A1が噛合っている個所は、揺動部材18の軸方向の位置に関しては離れているため、揺動部材18の剛性が不十分だと、第2スプリング23による引張り力が揺動部材18の変形(捻じれ)をもたらすこともありうる。
以上のことから、所定のソレノイド24の吸引力で確実な解除動作を行なうための改良が必要とされる。
【0052】
そこで本発明では、(1):以上に説明した構成の画像形成装置(プリンタ)1において、駆動用モータとして回転方向可変なモータを有し、該モータを所定時間、正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させる制御方法を有し、且つ、上記モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、画像形成動作、或いはアイドル回転動作(ウォーミングアップ時)の直後とする、また、(2):上記(1)に加えて、上記モータを正規(画像形成時)の回転方向から逆方向に変更するタイミングを、画像形成動作、或いはアイドル回転動作(ウォーミングアップ時)の終了に引き続き、連続して行なう、あるいは、(3):以上に説明した構成の画像形成装置(プリンタ)1において、回転方向可変なモータを有し、該モータを所定時間、正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させる制御方法を有し、且つ、該モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、電源投入直後もしくは省電力状態からの立ち上がり直後、或いはカバー閉動作直後とする、のいずれかの制御動作を行ない、伝達ギヤ17と定着ギヤ6A1の噛み合い部の食い込み力を極力少なくしてからソレイノイド24による強制解除動作を行なう。以下、具体的な実施例を説明する。
【0053】
図8は上記(1)の制御動作に対応したタイミングチャート、図9は上記(2)の制御動作に対応したタイミングチャート、図10は上記(3)の制御動作に対応したタイミングチャートである。
いずれもモータ停止時〜電源OFF〜電源ON〜再起動〜READY遷移までの、
・モータのON/OFF信号
・モータの回転:正転(CW)/逆転(CCW)信号
・ソレノイドのON/OFF信号
の制御を時系列的に併記してある。
また、電源OFFとは、画像形成装置の主電源を落とす場合だけでなく、モータやソレノイドを始めとするメカトロ部品への電力供給を遮断する状態を指す(例えば、ドア(カバー)1Aのオープン状態や省電力状態など)。
【0054】
図8に示す上記(1)に対応した制御の場合、CW方向に回転していたモータは、信号OFFで停止し、50ms後に回転方向を司る信号がCW→CCWに変わった200ms後、逆回転動作(30ms)が行なわれる(これにより伝達ギヤ17と定着ギヤ6A1の噛み合い部の食い込み力を極力少なくすることができる)。
その200ms後には回転方向信号を再びCWに戻し、次のモータ回転スタートに備える。
そして、電源がOFF→ONの後、先ずソレノイド24がONとなり、前述の強制駆動解除動作が行なわれる。このとき、伝達ギヤ17と定着ギヤ6A1の食い込みが極力少なくなっているので、立ち上がり時のソレノイド24による解除動作を確実に行なうことができる。
また、駆動解除動作から500ms後にモータが正規の方向に8秒間回転し、停止後、ソレノイド24がOFFとなり、解除動作終了とともにREADY状態に遷移する。
尚、本実施例は一例であり、READYまでの時間を10秒間と設定した場合の例であるが、各時間は様々に設定しても構わない。
【0055】
次に図9に示す上記(2)に対応した制御の場合、CW方向に回転していたモータは、信号OFFで停止する60ms前に、回転方向信号がCW→CCWに変わる。この間、モータは急制動がかかり、しかる後に逆回転することになる。例えば、60ms中の40msがCW方向の制動時間、残りの20msがCCW回転、といった制御になる。また、その後の制御は図8と同じである。
この制御動作では、モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、画像形成動作(或いはアイドル回転動作(ウォーミングアップ時))の終了に引き続き、連続して行なわせたことにより、逆転動作力を以ってモータの制動動作とすることが可能となり、上記(1)の制御の効果に加えて、ブレーキ機能を有する駆動メカニズムを構成することができ、ユニット駆動停止時の(速度変動による)異音の防止や回転停止位置制御が可能となる。また、ブレーキ機構のための回路も不要である。
【0056】
次に図10に示す上記(3)に対応した制御の場合、CW方向に回転していたモータは、信号OFFで停止したまま、次回の再スタートに備える。
そして、電源OFF→ON後、ソレノイド24のONの前に、回転方向をCW→CCWとして、30msの逆回転動作が入る。尚、ソレノイドON後の制御は図8と同じである。
この制御動作では、モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、特に、電源投入直後、あるいはドア(カバー)1Aの閉動作直後としたことにより、その後、暫く行なう立上がり時動作に合わせて、ソレノイド24による強制解除動作が(1)の制御に増して確実に行なわれる。
【0057】
尚、上記(1)の制御の場合、正規方向回転中にモータ電源を遮断した場合に限って、逆転動作を行なう機会を逸してしまうが、上記(3)の制御動作ならばその心配はない。従って、信頼性をより向上することができる。但し、(3)の制御では、解除動作を行なう直前にモータの逆転動作を挟まねばならないので、その分、READY状態に遷移するまでのモータ回転時間に制約が生じてしまう恐れがある。しかし、このモータ回転時間は、電子写真プロセスのリセット動作に充てられるものであり、それほど長く行なう必要はないので、さほどの欠点とはなり得ない。
【0058】
さらに別の効果として、ドア(カバー)の開閉やユニット交換した後の不完全なギヤ連結状態(ギヤの歯先と歯先の干渉状態)等があった場合も、上記のタイミングで所定時間(通常は数十msほど)、回転動作が入ることで、噛合いが正常状態に戻り、その後のアイドル回転がスムーズ(異音等を発さず)にスタートする効果が得られる。
さらに、その方向が正規のものと逆方向であることから、
▲1▼:クリーニングブレード(通常は感光体の回転方向とカウンタ方向に当てられている)の捲れの心配がない、
▲2▼:定着ユニット駆動部に関しては、元々食込み勝手のギヤ列であることから、逆回転させても回転が伝わらない(図7の(a)から(d)の如き位置関係になる)ことで、完全に冷却しきった定着ローラや加圧ローラ(トナーが再冷却して表面に固着している場合がある)に無理な負荷がかかることを防止できる、
といった効果も挙げられる。
【0059】
尚、以上に示した実施例は一例であり、これらを組み合わせて実行しても構わなく、例えば、逆転動作をモータ停止後と正回転前の双方に設定することで、より信頼性を高めることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜3に係る発明によれば、単一のメインモータをそのまま利用可能な駆動装置と駆動解除機構を備えた画像形成装置において、定着ローラ表面温度もしくは装置内の雰囲気温度を検出し、検知手段で検知された温度に基いて、伝達手段の切り替えの要否を判断することで、この切り替え回数を低減し、消費電力低減、信頼性向上という優れた効果を得ることができる。
また、請求項4に係る発明によれば、単一のメインモータをそのまま利用可能な駆動装置と駆動解除機構を備えた画像形成装置において、ドア閉時にドアと連動して摺動する連動操作部材がスプリングの弾性操作端の変位を抑え、揺動部材の伝達ギヤを定着手段側のギヤと駆動連結する正規の姿勢に維持でき、ドア開時にドアと連動して摺動する連動操作部材がスプリングの弾性操作端の押し込みを低減または消滅することに連動して揺動部材の伝達ギヤを定着手段側のギヤより離脱する駆動解除の姿勢に切換え、維持でき、駆動解除機構の関連部品の切換え機能を組付け作業性、交換性、動作安定性を良好にできる。このため、ドア開時にドアと連動して摺動する連動操作部材がスプリングの弾性操作端の押し込みを低減または消滅することより、スプリングの弾性操作端が揺動部材の操作端を押圧し、この揺動部材の伝達ギヤを正規の姿勢より離脱させて駆動解除の姿勢に切換えることができるので、ジャム発生時には、ドアと連動する連動操作部材のみの操作で定着ローラヘの駆動力伝達を解除することが可能となる。さらに、連動操作部材と揺動部材の操作端は直接押圧関係にない状態に維持され、スプリングの弾性操作端は連動操作部材とのみ押圧状態で連動変位することより、スプリング自体の弾性力を比較的小さくでき、この点で、画像形成装置本体側のドアへの負荷低減により経時での変形等を防止できる。しかも、スプリングがドアや連動操作部材の位置ずれ変位をも吸収でき、ドアの位置ずれ吸収用のスプリングを別途必要としない。
また、例えドア閉状態で、画像形成装置の感光体ドラムや現像ローラ等の他ユニットがプレ回転駆動中にあっても、強制駆動手段が所定時間だけオンすることで、揺動部材を切換え、この揺動部材の伝達ギヤを正規の姿勢より離脱させて駆動解除の姿勢に切換えることができるので、定着ローラを停止したままにして、電源オン直後或いはドア閉後の所定時間における加圧ローラへの熱の逃げを最小限に抑えこむことができ、立上がりまでの所要時間が少なくなり、ファーストプリントタイムを短くできる。
【0061】
請求項に係る発明によれば、請求項1乃至4のいずれかの構成及び効果に加え、回転方向可変なモータを有し、該モータを所定時間、正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させる制御方法を有し、且つ、上記モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、画像形成動作、或いはアイドル回転動作(ウォーミングアップ時)の直後としたことにより、その後に行なう立ち上がり時の解除動作が確実になる、という効果が得られる。
【0062】
請求項に係る発明によれば、請求項の構成に加え、上記モータを正規(画像形成時)の回転方向から逆方向に変更するタイミングを、画像形成動作、或いはアイドル回転動作(ウォーミングアップ時)の終了に引き続き、連続して行なうことにより、該逆転動作力を以って、上記モータの制動動作とすることが可能となり、請求項の効果に加えて、ブレーキ機能を有する駆動メカニズムを構成することができ、ユニット駆動停止時の(速度変動による)異音の防止や回転停止位置制御が可能となり、また、ブレーキ機構のための回路も不要である、という効果が得られる。
【0063】
請求項に係る発明によれば、請求項1乃至4のいずれかの構成及び効果に加え、回転方向可変なモータを有し、該モータを所定時間、正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させる制御方法を有し、且つ、該モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、電源投入直後もしくは省電力状態からの立ち上がり直後、或いはドア閉動作直後としたことにより、その後に暫く行なう立上がり時動作に合わせて、駆動解除機構による解除動作が請求項に増して確実に行なうことができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示すプリンタの概略構成図である。
【図2】図1に示すプリンタの駆動解除機構を備えた駆動力伝達ユニットの概略側面図である。
【図3】図1に示すプリンタの駆動解除機構を備えた駆動力伝達ユニットの裏側側面図である。
【図4】図1に示すプリンタの駆動力伝達ユニット内の駆動解除機構の正規位置での状態を示し、(a)は要部切欠平面断面図、(b)は要部側面図である。
【図5】図1に示すプリンタの駆動力伝達ユニット内の駆動解除機構の強制解除位置での状態を示す要部側面図である。
【図6】図1に示すプリンタの駆動力伝達ユニット内の駆動解除機構の解除位置での状態を示す要部側面図である。
【図7】駆動力伝達ユニット内の小アイドルギヤ、伝達ギヤ、定着ギヤの配置角度と、ギヤ間の食い込みの関係を説明するための図である。
【図8】本発明に係る制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明に係る制御動作の別の例を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明に係る制御動作のさらに別の例を示すタイミングチャートである。
【図11】従来の駆動解除機構の一例を示す概略構成図である。
【図12】図11に示す駆動解除機構を用いた場合のギヤの配置角度と、ギヤ間の食い込みの関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1 プリンタ(画像形成装置)
5 シート搬送手段
6 定着装置
6A1 定着ギヤ
10A 画像形成装置本体
16 アイドルギヤ
16A 小アイドルギヤ
16B 支点軸
17 伝達ギヤ
18 揺動部材(駆動切換え手段)
18A ギア端
18B 揺動部材の操作端
19 連動操作部材
20 スプリング(駆動切換え手段)
20B 弾性操作端
23 第2スプリング
24 ソレノイド(強制駆動手段)
P1 正規位置
P2 解除位置
P3 解除強制位置

Claims (7)

  1. シートを搬送するシート搬送手段と、シートに転写されたトナー像を定着する定着手段と、該定着手段を駆動する駆動力伝達部と、該駆動力伝達部の駆動力解除と接続とを切換える駆動切換え手段と、画像形成装置本体壁部の一部を開閉可能なドアと、該ドアの開閉と連動しドア閉時に前記駆動切換え手段を接続状態にしドア開時に解除状態とする駆動解除機構とを備えた画像形成装置において、
    前記ドア閉時に強制的に前記駆動切換え手段を駆動力解除へと切換える強制駆動手段と、定着ローラの表面温度もしくは装置内の雰囲気温度を検知する検知手段とを有し、
    前記画像形成装置本体の電源オン直後或いは前記ドア閉後のウォームアップ回転時における前記強制駆動手段による駆動力解除動作の有無を、前記検知手段で検知された温度に基いて切換えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記駆動力解除動作の有無の切換えが、印字中に前記検知手段で検知される温度と、前記電源オン直後或いは前記ドア閉後に前記検知手段で検知した温度との差異により判断されることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項記載の画像形成装置において、
    前記駆動力解除動作の有無の切換えが、装置の使用保証温度との比較により判断されることを特徴とする画像形成装置。
  4. シートを搬送するシート搬送手段と、シートに転写されたトナー像を定着する定着手段と、該定着手段を駆動する駆動力伝達部と、該駆動力伝達部の駆動力解除と接続とを切換える駆動切換え手段と、シート搬送不良が生じた時にジャム処理を行なうために画像形成装置本体壁部の一部を開閉可能なドアと、該ドアに連動可能に対設されると共にドア閉時に前記駆動切換え手段を接続状態にしドア開時に解除状態とする連動操作部材を有する駆動解除機構とを備えた画像形成装置において、
    前記駆動切換え手段は、前記駆動解除機構の連動操作部材に対設される操作端と前記駆動力伝達部の伝達ギアを軸支するギア端とを備え画像形成装置本体内に支点軸を介して枢支される揺動部材と、前記揺動部材の操作端を押圧する弾性操作端を備え前記ギア端の伝達ギヤを前記定着手段側のギヤから離脱する方向に付勢するスプリングとを有し、且つ、前記ドア閉時には、前記連動操作部材が前記スプリングの弾性操作端を所定位置まで押し込み、該スプリングの弾性力が前記揺動部材の操作端に加わる状態を低減或いは消滅させることで、該揺動部材のギア対向端の伝達ギヤが定着手段側のギヤと駆動連結する正規の姿勢となり、前記ドア開時には、前記連動操作部材が前記スプリングの弾性操作端の押し込みを低減または消滅させ、該スプリングの弾性力で前記揺動部材の操作端を移動することで、前記揺動部材のギア対向端の伝達ギヤが定着手段側のギヤより離脱する駆動解除の姿勢となる構成であり、
    さらに前記駆動解除機構に設けられた、前記ドア閉時に、前記揺動部材を前記正規の姿勢よりドア開時の前記駆動解除の姿勢に向け強制的に揺動させるための強制駆動手段と、定着ローラの表面温度もしくは装置内の雰囲気温度を検知する検知手段とを有し、
    前記画像形成装置本体の電源オン直後或いは前記ドア閉動作後のウォームアップ回転時における前記強制駆動手段による揺動の有無を、前記検知手段で検知された温度に基いて切換えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    回転方向可変なモータを有し、該モータを所定時間、正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させる制御方法を有し、且つ、前記モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、画像形成動作、或いはアイドル回転動作(ウォーミングアップ時)の直後としたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、
    前記モータを正規(画像形成時)の回転方向から逆方向に変更するタイミングを、画像形成動作、或いはアイドル回転動作(ウォーミングアップ時)の終了に引き続き、連続して行なうことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    回転方向可変なモータを有し、該モータを所定時間、正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させる制御方法を有し、且つ、該モータを正規(画像形成時)の回転方向と逆方向に回転させるタイミングを、電源投入直後もしくは省電力状態からの立ち上がり直後、或いはドア閉動作直後としたことを特徴とする画像形成装置。
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