JP2910976B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2910976B2
JP2910976B2 JP6131263A JP13126394A JP2910976B2 JP 2910976 B2 JP2910976 B2 JP 2910976B2 JP 6131263 A JP6131263 A JP 6131263A JP 13126394 A JP13126394 A JP 13126394A JP 2910976 B2 JP2910976 B2 JP 2910976B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に関し、特
に画像形成装置に設けられている2つのカバー部材の開
閉状態を検知して、双方のカバー部材が閉状態になった
ときに動作可能となるようにした画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写機等に代
表される画像形成装置には、通常、装置本体に対してア
クセスするための本体カバー、開閉扉等のカバー部材が
取り付けられている。カバー部材は、紙詰まりの除去、
消耗品の補給あるいは装置本体内に装着されているプロ
セスユニット等を交換する場合等に開閉され、カバー部
材の開放状態で装置が駆動しないようにするため、カバ
ー部材に連動して作動するスイッチが設けられている。
カバー部材が開いた状態に対応してこのスイッチがオフ
となっていると、電源と装置駆動部の接続が遮断され
る。
【0003】また、画像形成装置には種々の付属ユニッ
トが着脱自在に取り付けられている場合があり、また付
属ユニット用にカバー部材が設けられていることもあ
る。例えば、プリンタの場合には、付属ユニットとして
給紙装置がプリンタ本体に着脱自在に取り付けられ、給
紙装置自体にも用紙を補給する場合に開閉する給紙カバ
ーが設けられている。給紙装置のプリンタ本体に対する
着脱状態若しくは給紙カバーの開閉状態を検知するため
に装置本体用スイッチとは別に第2のスイッチが設けら
れており、給紙装置をプリンタ本体から離脱した状態、
あるいは給紙カバーが開いたままの状態では給紙装置用
スイッチがオフとなるようにして、装置本体のカバー部
材が開いている場合と同様に電源と装置駆動部の接続を
遮断するようにしている。
【0004】以上のように、従来の画像形成装置におい
ては、装置本体のカバー部材の開閉状態を検知するため
のスイッチと、付属ユニットの着脱状態を検知するため
のスイッチあるいは付属ユニットのカバー部材の開閉状
態を検知するためのスイッチが別個独立に設けられてお
り、これら2つのスイッチのうち少なくとも一方のスイ
ッチがオフの状態にあると、装置駆動部に対しては電力
が供給されない構成になっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の画像形成装置では、装置駆動部に対する電力供
給を遮断するという共通の役割を担っているにもかかわ
らず、別個独立に2つのスイッチを必要としており、こ
れが部品点数増加によるコストアップの一因となってい
た。
【0006】本発明は、従来2つ必要とされていたスイ
ッチを1つに減らすことにより部品点数を削減してコス
トの低減を図ることを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、開閉自在に取り付けられた第1のカバー部
材と同じく開閉自在に取り付けれらた第2のカバー部材
を備えた画像形成装置において、第1のカバー部材と第
2のカバー部材に係合し、第1のカバー部材の閉動作に
伴い第1の方向に力を作用させ、第2のカバー部材の閉
動作に伴い第1の方向とは略反対の第2の方向に力を作
用させ、これら第1の方向に作用する力と第2の方向に
作用する力を利用して非作動位置から作動位置移動可
とした作動手段と、作動手段が非作動位置にあるとき
オフとなり作動位置にあるときオンとするスイッチ手段
とを備えた画像形成装置を提供する。
【0008】また、本発明では、上記作動手段第1
のカバー部材が開状態のときに第1の位置にあり第1の
カバー部材の閉動作に伴い第1の位置から第2の位置に
変位する第1の作動部材と、第2のカバー部材が開状態
のときに第3の位置にあり第2のカバー部材の閉動作に
伴い第3の位置から第4の位置へ変位する第2の作動部
材と、第1の作動部材が第2の位置へ変位し、かつ、第
2の作動部材が第4の位置へ変位したとき第1の作動部
材と第2の作動部材の変位に連動して非作動位置から作
動位置へ変位し、第1の作動部材が第1の位置にあり第
2の作動部材が第4の位置にあるときに第1の揺動位置
に揺動し、第1の作動部材が第2の位置にあり第2の作
動部材が第3の位置にあるときに第2の揺動位置に揺動
し、更に第1の作動部材が第1の位置にあり第2の作動
部材が第3の位置にあるときに第3の揺動位置に揺動
る第3の作動部材により構成されている。ここで、第1
の位置から第2の位置へ向かう方向が上記第1の方向で
あり、第3の位置から第4の位置へ向かう方向が上記第
2の方向である。第3の作動部材が第1の揺動位置、第
2の揺動位置及び第3の揺動位置にあるときには第3の
作動部材は非動作位置にある。
【0009】更に、第1の作動部材の変位量と第2の作
動部材の変位量の少なくともいずれか一方を調整するた
めの変位量調整手段を備えておくことが好ましい。
【0010】上記第2のカバー部材は、着脱自在に装着
された給紙装置であってもよく、この場合、給紙装置
は、その中へ用紙を補給するために開閉自在に取り付け
られた第3のカバー部材と、その第3のカバー部材の閉
動作に伴い第5の位置から第6の位置へ変位する第4の
作動部材とを備え、第4の作動部材が第6の位置にある
とき、給紙装置を画像形成装置に装着した状態で、その
第4の作動部材が、作動手段と係合するようにする。上
記給紙装置と第1のカバー部材は、画像形成装置の1つ
の開口部を共働して覆うように、相互に隣接して配置さ
れている。
【0011】上記第2のカバー部材は、給紙装置に用紙
を補給するために開閉自在に取り付けられた第3の給紙
カバーであってもよい。
【0012】
【作用】画像形成装置に設けられている2つのカバー部
材の双方が共に閉じられていると作動手段は作動位置に
移動し、2つのカバー部材の少なくともいずれか一方が
開放されると作動手段は非作動位置に移動する。作動手
段が作動位置に移動するとスイッチ手段がオンとなり、
作動手段が非作動位置に移動するとスイッチ手段はオフ
となる。スイッチ手段がオンとなったときに画像形成装
置は動作可能な状態となる。
【0013】より具体的には、作動手段が第1の作動部
材と、第2の作動部材及び第3の作動部材から構成され
ており、第3の作動部材は非動作位置と動作位置の間を
変位可能となっており、同時に非動作位置において第1
の揺動位置、第2の揺動位置及び第3の揺動位置に揺動
可能となっている。第1のカバー部材が閉じられると第
1の作動部材が第1の位置から第2の位置へ変位し、第
2のカバー部材が閉じられると第2の作動部材が第3の
位置から第4の位置へ変位する。また、第1のカバー部
材が開状態にあるときには第1の作動部材は第1の位置
にあり、第2のカバー部材が開状態にあるときには第2
の作動部材は第3の位置にある。第1の作動部材と第2
の作動部材の位置に応じて、第3の作動部材は非作動位
置若しくは作動位置に変位し、非作動位置にあるときに
は第1の揺動位置、第2の揺動位置及び第3の揺動位置
のいずれかに揺動する。即ち、第1のカバー部材と第2
のカバー部材の双方が閉じられると、第3の作動部材は
動作位置に変位し、第1のカバー部材と第2のカバー部
材の少なくとも一方が開いていると第3の作動部材は非
動作位置で第1の揺動位置、第2の揺動位置及び第3の
揺動位置のいずれかに揺動する。
【0014】第1の作動部材の変位量と第2の作動部材
の変位量の少なくともいずれか一方を調整する変位量調
整手段を設けると、作動部材の過度の変位を変位量調整
手段によって吸収することができるので、スイッチ手段
の破壊を防止することができる。
【0015】第2のカバー部材として着脱自在な給紙装
置を備えた画像形成装置においては、給紙装置を装着す
ると、第2の作動部材は第3の位置から第4の位置へ変
位し、給紙装置を取り外すと、第2の作動部材は第3の
位置へ復帰する。第1のカバー部材が閉じられており、
第2の作動部材が第4の位置へ変位すると、スイッチ手
段がオンとなる。
【0016】着脱自在な給紙装置に第3のカバー部材が
設けられている場合には、給紙装置が画像形成装置に装
着された状態で、第1のカバー部材と第3のカバー部材
の双方が閉じている場合にのみスイッチ手段がオンとな
る。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明をレーザプ
リンタに適用した実施例について説明する。図1乃至図
4は本発明の第1の実施例を示したものであり、図5は
第2実施例を示したものである。周知の通り、レーザプ
リンタは、予め一様に帯電した感光ドラム表面に画像デ
ータに応じた露光を行なって静電潜像を形成する露光部
と、感光ドラムに対して帯電トナーを供給してトナー像
を形成させるための現像部と、感光ドラム上に形成され
たトナー像を用紙表面に転写するための転写ローラから
なる転写部と、用紙表面に転写されたトナー像を定着さ
せるための定着部と、感光ドラム上の残余トナーを除去
するためのクリーニング部とから構成される像形成部を
備え、さらにその像形成部に用紙を供給するための給紙
ローラを有する給紙装置を備えている。感光ドラムと現
像部とクリーニング部はプロセスカートリッジとして一
体化され、使用寿命に応じて交換することができる。現
像部にトナーを補給するトナーカートリッジは交換可能
に設けられている。露光部は光源としてのレーザダイオ
ード24(図8参照)を有する。また、レーザプリンタ
内には、定着部からの発熱を外部に放出するためにファ
ン25(図8参照)と感光ドラム、給紙ローラ、転写ロ
ーラ等を回転するためのモータ26(図8参照)とが設
けられている。
【0018】図6に示されているように、プリンタ1は
本体カバー9を有している。この本体カバー9は、プリ
ンタ本体を収容するハウジング21の端部で枢支され、
ハウジング21に対して開閉自在となっている。ハウジ
ング21は1つの開口部21eを有しており、本体カバ
ー9がその開口部21eの前半部分を覆っている。本体
カバー9は開口部21eの後半部分に対向する開口9e
を有する。その開口9eを通して後述する給紙装置2が
開口部21eの後半部に装着される。相互に隣接する本
体カバー9と給紙装置2は共働して開口部21eを覆
う。つまり給紙装置2はカバー部材の機能を有してい
る。本体カバー9の裏側には、3つのリブ9a、9b,
9cが突設されており、これらのリブに対応してプリン
タ本体側に3つの孔部21a,21b,21cが形成さ
れている。本体カバー9を閉じると、リブ9a,9b,
9cはそれぞれ対応する孔部21a,21b,21cに
挿通する。リブ9aが挿通する孔部21aはハウジング
21に形成されており、リブ9b,9cが挿貫する孔部
21b,21cは開閉可能に設けられた紙ガイド22に
形成されている。本体カバー9は印字時は閉じられてい
るが、紙詰まり等のトラブルが発生した場合には順次本
体カバー9と紙ガイド22を開き、必要な処理を行う。
また、トナーカートリッジ等の消耗部品の交換、あるい
はプロセスカートリッジの交換をする作業は、給紙装置
2を取り外し、本体カバーを開いて行う。
【0019】プリンタ1には付属ユニットとしての給紙
装置2が着脱自在に装着される。図7には、給紙装置2
とプリンタ本体側の受け部の構造が示されている。給紙
装置2は、左右一対のフレーム側板(一方のみ図示)上
にまたがって着脱自在に載置される。なお、フレーム側
板30はハウジング21内に設けられ、プロセスカート
リッジ、トナーカートリッジ、露光部、定着部を支持し
ている。
【0020】給紙装置2は、図8に示すように、載置板
41に乗せた積層用紙40を給紙ローラ42で繰り出
し、摩擦パッド等の分離部材43で、用紙を1枚ずつに
分離して、像形成部に供給するものである。載置板41
は軸41aのまわりに回動可能に取り付けられ、用紙4
0を給紙ローラ42に向けて押圧する方向にバネ44で
付勢されている。載置板41の上方には、給紙カバー3
が軸4のまわりに開閉可能に設けられている。載置板4
1上に用紙を補給するため、給紙カバー3を開放したと
き、載置板41を給紙ローラ42から離すように連動す
る手段が設けられている。つまり、給紙カバー3には軸
4のまわりに一体に回動するアーム3bが設けられ載置
板41の側縁部にはアーム3bが当接可能な傾斜形状の
カム部41bが設けられており、給紙カバー3を開放す
ると、2点鎖線で示すように、アーム3bがカム部41
bを押して載置板41を軸41aのまわりに回動させ、
バネ44の作用に抗して給紙ローラ42から離すことが
できる。
【0021】次に、図1乃至図4を参照しながら、給紙
カバー3と本体カバー9の開放状態および給紙装置2の
取り外し状態を検出するための構成すなわち作動手段の
構成について説明する。
【0022】図1は給紙カバー3と本体カバー9の双方
が閉じた状態を示したものである。給紙カバー3の軸4
の付近には、軸6に枢支された略V字形状の給紙レバー
5の一方の脚部5aに当接する突起部3aが形成されて
いる。給紙レバー5の他方の脚部5bは、略Y字形状の
給紙側インターロックレバー7の斜め右上方に延びた第
1の脚部7aに当接している。給紙側レバー7は軸8に
枢支されており、給紙側インターロックレバー7の水平
方向に延びた第2の脚部7bは後述する振り子12の上
端部12aに当接している。
【0023】本体カバー9は軸31の回りに回動可能で
あり、図1に示したように本体カバー9を閉じた状態で
は、本体カバー9の裏側に突設されたリブ9aが本体側
インターロックレバー10の上方に延びた脚部10aに
当接して、軸11に枢支された本体側インターロックレ
バー10を時計方向に回動する。本体側インターロック
レバー10の水平に延びた脚部10bは振り子12の上
端部12bに当接している。
【0024】振り子12は鉛直方向に配設された棒状部
材であり、その中央部と下部に形成された透過孔12
c、12c内に釘着したピン13、14により本体フレ
ームに対して遊着状態に取り付けられている。ピン1
3、14は透過孔12c、12cの長さ、幅、よりも十
分に小径で、振り子12はピン13、14に規制されな
がら上下左右に移動可能となっている。振り子12の下
端部には軸18に枢支されたレバー15の先端部が当接
している。レバー15にはバネ16により時計方向に回
動させる付勢力と、振り子12により反時計方向に回動
させるトルクが作用している。レバー15を反時計方向
に回動させるトルクより時計方向に回動させるバネ16
の付勢力の方が大きい場合には、レバー15は上部位置
(非作動位置)に移動し、逆にレバー15を時計方向に
回動させるバネ16の付勢力より反時計方向に回動させ
るトルクの方が大きい場合にはレバー15は下部位置
(作動位置)に移動する。
【0025】振り子12には、レバー15を介して受け
たバネ16の付勢力により、上方へ移動する力が付与さ
れ、さらにレバー7、10、5にも回動力が付与されて
いる。振り子12の上端部12a、12bと両レバー
7、10とが当接する部分は、傾斜形状のカム面に形成
されている。そのカム面によって各レバー7、10は、
バネ16により上動付勢された振り子12をそれぞれ他
のレバー10、7に向けて傾けるように案内する。両レ
バー7、10の脚部7b、10bが相互に対向している
状態では、両レバー7、10が共働して振り子12を中
立状態に保持している。
【0026】レバー15の下方にはインターロックスイ
ッチ17が配設されている。レバー15が非作動位置に
あると、インターロックスイッチ17はオフであり、レ
バー15が作動位置に降下するとインターロックスイッ
チ17はオンとなる。
【0027】今、図1に示したように、給紙カバー3と
本体カバー9の双方を閉じると、給紙カバー3の突起部
3aが給紙レバー5の一方の脚部5aに当接して、給紙
レバー5を時計方向に回動し、給紙側インターロックレ
バー7が反時計方向に回動する。また、本体側インター
ロックレバー10は時計方向に回動するので、振り子1
2は両レバー7、10の脚部7b、10bに押圧され
て、レバー15による上方付勢力に抗して鉛直下方に移
動し、インターロックスイッチ17はオンとなる。
【0028】次に、図2に示したように、給紙カバー3
が閉じられており、本体カバー9が開放されていると、
本体カバー9の裏側に突設されているリブ9aが本体側
インターロックレバー10の押圧を解除した状態となっ
ているが、給紙カバー3の突起部3aは給紙レバー5の
一方の脚部5aに当接して給紙レバー5を時計方向に回
動し、給紙側インターロックレバー7は反時計方向に回
動した位置にある。この結果、振り子12は、バネ16
の付勢力で上方へ移動しながら上端部12aとインター
ロックレバー7との間のカム面で、その上端部を左方向
へ変位する。それによって振り子12は本体側インター
ロックレバー10を上方へ押し上げながら上方へ移動
し、スイッチ17から離れる。従って、給紙カバー3が
閉じられていても、本体カバー9が開放されているとイ
ンターロックスイッチ17はオフのままとなる。
【0029】図3に示したように、給紙カバー3が開放
されており、本体カバー9が閉じられると、給紙カバー
3の突起部3aが給紙レバー5の一方の脚部5aの押圧
を解除し、一方本体カバー9の裏面側に突設されている
リブ9aが本体側インターロックレバー10を押圧して
いる。この結果、振り子12は、上方へ移動しながら、
上端部12bを本体側インターロックレバー10との間
のカム面で、その上端部を右方向へ変位する。それによ
り、振り子12は給紙側インターロックレバー7とレバ
ー5をそれぞれの軸6、8のまわりに押し上げながら移
動し、スイッチ17から離れる。従って、本体カバー9
が閉じられていても、給紙カバー3が開放されていると
インターロックスイッチ17はオフのままとなる。
【0030】図4に示したように、本体カバー9が閉じ
られていて、給紙装置2が取り外されると、給紙レバー
5が給紙側インターロックレバー7から離れて、そのレ
バー7の押圧を解除する。すると図3の場合と同様に、
振り子12が上方へ移動しながら上端部を右方向へ変位
するから、給紙側インターロックレバー7を押し上げ、
インターロックスイッチ17をオフする。
【0031】また、本体カバー9が開放されかつ給紙装
置2が取り外される、あるいは本体カバー9と給紙カバ
ー3が共に開放されると両インターロックレバー7、1
0のいずれも押圧を解除され、振り子12は、バネ16
の作用で上方へ移動し、インターロックスイッチ17を
オフする。
【0032】図5は、本発明の第2実施例を示したもの
である。給紙側インターロックレバー7の形状が先鋭部
7cを有する棒状体である点と、給紙側インターロック
レバー7と給紙レバー5の間に軸20に枢支された撓み
アーム19を設けた点で第1実施例と異なるが、他の部
分は第1実施例と同じである。
【0033】給紙カバー3を閉じ、あるいは給紙装置2
を取り付け、給紙レバー5の脚部5bと撓みアーム19
とが当接して、撓みアーム19を時計方向に回動する。
撓みアーム19が時計方向に回動すると、その中央部と
給紙側インターロックレバー7の先鋭部7cが当接して
いるので、給紙側インターロックレバー7は反時計方向
に回動する。撓みアーム19の下側中央部にはスプリン
グ19aが内挿されており、このスプリングに給紙側イ
ンターロックレバー7の先鋭部7cが当接している。か
かる構成により、給紙レバー5が撓みアーム19を押圧
するストロークを大きめに設計しても、その余分なスト
ロークを撓みアーム19のスプリング19aにより吸収
することができ、インターロックスイッチ17を過度に
押圧することがないようにしたので、インターロックス
イッチ17の破壊を防止することができる。上記のよう
に、給紙レバー5のスロトークを大きめに設計しておく
ことにより、組立誤差等でインターロックスイッチ17
が動作しない事態を解消することができる。
【0034】以上説明した本発明の実施例においては、
プリンタ1の本体カバー9の開閉状態と給紙装置2がプ
リンタ本体に装着された状態での給紙カバー3の開閉状
態を検知し、給紙装置2が装着されかつ本体カバー9と
給紙カバー3の双方が同時に閉じた状態にあるときにイ
ンターロックスイッチ17をオンとして、プリンタ1を
印字可能な状態にしている。給紙装置2が取り外されあ
るいは本体カバー9と給紙カバー3のうち少なくとも一
方が開状態にあることが検出されると、プリンタ本体内
に収容されているモータ26と露光装置の光源であるレ
ーザダイオード24に対して電源供給を遮断する。
【0035】図9は、本発明による電気系統の接続関係
を示したものである。低圧電源28は交流電圧を直流の
低電圧に変換するものであり、プリンタ電源をオンにす
ると立ち上がる。低圧電源28は中央制御装置(CP
U)23に対して常に5Vの直流電圧を印加している。
ファン25に対しては24Vの直流電圧を印加してお
り、プリンタ1の稼働中に定着装置から発生する熱をプ
リンタ外部に放出する。現像装置の光源であるレーザダ
イオード24と感光ドラム等を回転するための駆動源で
あるモータ26にはインターロックスイッチ17を介し
て低圧電源28から電力が供給される。レーザダイオー
ド24には5Vの、モータ26には24Vの直流電圧が
印加される。レーザダイオード24、モータ26および
ファン25は、CPU23により公知のように駆動制御
される。
【0036】給紙装置2が取り外されあるいは、給紙カ
バー3若しくは本体カバー9のうち少なくともいずれか
一方がカバーオープンの状態であるとインターロックス
イッチ17がオフとなり、レーザダイオード24とモー
タ26に対する電力供給が遮断される。CPU23がカ
バーオープンを検出すると、CPU23は表示用LED
27にエラー表示をする。
【0037】以上、本発明をレーザプリンタに適用した
場合を例にとり、給紙装置2の装着状態と給紙装置2の
給紙カバー3と本体カバー9の開閉状態を検出し、イン
ターロックスイッチ17を制御する構成を説明したが、
給紙カバー3のないものでは給紙装置2をプリンタ本体
に装着した状態と本体カバー9が閉じられている状態の
双方を検出してインターロックスイッチ17をオンにす
るようにしてもよい。給紙装置2がプリンタ本体に固定
して設けられているものでは給紙カバー3と本体カバー
9の開閉状態のみで検出してもよい。また、その他の種
類のプリンタあるいはファクシミリ、複写機等の画像形
成装置一般に対しても、2つの離間した可動部分の動作
状態、装着状態等を動作順序、装着順序によらず検出し
て単一のスイッチのオン・オフ制御をすることが可能で
ある。更に、図中給紙レバー5に示した撓みアーム19
と同様のアームを本体側インターロックレバー10に対
して設けてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、発明によれば、画
像形成装置に設けられた2つのカバー部材の双方を任意
の順序で閉じることにより、即ち、第1のカバー部材を
閉じてから第2のカバー部材を閉じるか、第2のカバー
部材を閉じてから第1のカバー部材を閉じるか、あるい
は、第1のカバー部材と第2のカバー部材を同時に閉じ
た場合に、作動手段が非作動位置から作動位置に変位
し、かかる作動手段の変位によりスイッチ手段がオンと
なるように構成したので、それぞれのカバー部材に対し
て個別的にスイッチ手段を設ける必要がなくなり、スイ
ッチ手段の個数を減らすことにより電気系統の動作の信
頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるプリンタの縦断面図
であり、プリンタの本体カバー、給紙カバーの双方を閉
じた状態を示したものである。
【図2】本発明の第1実施例によるプリンタの縦断面図
であり、プリンタの本体カバーを開放し、給紙カバーを
閉じた状態を示したものである。
【図3】本発明の第1実施例によるプリンタの縦断面図
であり、プリンタの本体カバーを閉じ、給紙カバーを開
放した状態を示したものである。
【図4】本発明の第1実施例によるプリンタの縦断面図
であり、プリンタの本体カバー、を閉じ、給紙装置を取
り外した状態を示したものである。
【図5】本発明の第2実施例によるプリンタの縦断面図
であり、プリンタの本体カバー、給紙カバーの双方を閉
じた状態を示したものである。
【図6】給紙装置を取り外し、本体カバーを開いたとき
のプリンタの斜視図である。
【図7】給紙装置と給紙装置を装着するプリンタ本体側
の構成を示した斜視図である。
【図8】給紙装置と給紙装置を装着するプリンタ本体の
断面図である。
【図9】プリンタの電気系統の接続関係を説明するブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 給紙装置 3 給紙カバー 5 給紙レバー 7 給紙側インターロックレバー 9 本体カバー 10 本体側インターロックレバー 12 振り子 17 インターロックスイッチ 19 撓みアーム 21 ハウジング 22 紙ガイド

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在に取り付けられた第1のカバー
    部材と同じく開閉自在に取り付けれらた第2のカバー部
    材を備えた画像形成装置において、 前記第1のカバー部材と前記第2のカバー部材に係合
    し、前記第1のカバー部材の閉動作に伴い第1の方向に
    力を作用させ、前記第2のカバー部材の閉動作に伴い前
    記第1の方向とは略反対の第2の方向に力を作用させ、
    これら第1の方向に作用する力と第2の方向に作用する
    力を利用して非作動位置から作動位置移動可能とした
    作動手段と、該作動手段が非作動位置にあるときオフと
    なり作動位置にあるときオンとするスイッチ手段とを備
    えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記作動手段が、前記第1のカバー部材
    が開状態のときに第1の位置にあり前記第1のカバー部
    材の閉動作に伴い第1の位置から第2の位置に変位する
    第1の作動部材と、前記第2のカバー部材が開状態のと
    きに第3の位置にあり前記第2のカバー部材の閉動作に
    伴い第3の位置から第4の位置へ変位する第2の作動部
    材と、該第1の作動部材が第2の位置へ変位し、かつ、
    該第2の作動部材が第4の位置へ変位したとき該第1の
    作動部材と該第2の作動部材の変位に連動して非作動位
    置から作動位置へ変位し、前記第1の作動部材が第1の
    位置にあり前記第2の作動部材が第4の位置にあるとき
    に第1の揺動位置に揺動し、前記第1の作動部材が第2
    の位置にあり前記第2の作動部材が第3の位置にあると
    きに第2の揺動位置に揺動し、更に前記第1の作動部材
    が第1の位置にあり前記第2の作動部材が第3の位置に
    あるときに第3の揺動位置に揺動する第3の作動部材か
    らなり、前記第1の位置から前記第2の位置へ向かう方
    向が前記第1の方向であり、前記第3の位置から前記第
    4の位置へ向かう方向が前記第2の方向であり、前記第
    3の作動部材が前記第1の揺動位置、前記第2の揺動位
    置及び前記第3の揺動位置にあるときには前記第3の作
    動部材は非動作位置にあることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の作動部材の変位量と前記第2
    の作動部材の変位量の少なくともいずれか一方を調整す
    るための変位量調整手段を更に備えたことを特徴とする
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のカバー部材は、着脱自在に装
    着された給紙装置であることを特徴とする請求項記載
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記給紙装置は、その中へ用紙を補給す
    るために開閉自在に取り付けられた第3のカバー部材
    と、その第3のカバー部材の閉動作に伴い第5の位置か
    ら第6の位置へ変位する第4の作動部材とを備え、前記
    第4の作動部材が第6の位置にあるとき、前記給紙装置
    を画像形成装置に装着した状態で、その第4の作動部材
    が、前記作動手段と係合することを特徴とする請求項4
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第3のカバー部材は、給紙装置に用
    紙を補給するために開閉自在に取り付けられた給紙カバ
    ーであることを特徴とする請求項記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記給紙装置と第1のカバー部材は、画
    像形成装置の1つの開口部を共働して覆うように、相互
    に隣接して配置されていることを特徴とする請求項4記
    載の画像形成装置。
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