JP3087958B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP3087958B2
JP3087958B2 JP10035446A JP3544698A JP3087958B2 JP 3087958 B2 JP3087958 B2 JP 3087958B2 JP 10035446 A JP10035446 A JP 10035446A JP 3544698 A JP3544698 A JP 3544698A JP 3087958 B2 JP3087958 B2 JP 3087958B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファクシミリ、プリ
ンタ、複写機として適用される小型の電子写真装置に係
り、特にトナー像が転写される記録材のジャム処理の容
易化を図った電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より小型の電子写真装置においては
ジャム処理の容易化を図るために、記録紙搬送路上に沿
って上部本体と下部本体を分割開放可能に構成するのが
一般的である。しかしながら本体分割開放形構造を取る
と、夫々の本体側に前記開放動作に耐えるだけの精度と
剛性度を必要とするのみならず、開放動作を軽減するた
めのスプリング等も必要とし、装置構成の煩雑化と重量
負担の増大につながる。
【0003】又、前記装置においては現像装置を一般に
上部本体側に配設するのが常であるが、この様な構成を
取ると上部本体開放動作の際に加わる衝撃力により現像
装置内の現像スリーブに担持されたトナーが脱離落下
し、機内や記録紙搬送路の汚染が生じ易い。
【0004】又、未定着トナー像の定着手段としてヒー
トローラを用いる装置においては前記搬送路の開放時に
前記ヒートローラを含む熱定着ローラ対も露出してしま
い、安全性に問題がある。この為、前記装置においては
本体分割開放動作と連動して前記定着ローラを切電可能
に構成しているが、この様な構成を取っても前記切電直
後は熱定着ローラが充分加熱されており、尚、安全上問
題があるのみならず、一旦切電するとジャム処理後の電
源再投入においてもプリント可能な定着温度までの復帰
時間が大になってしまう。
【0005】また、記録紙搬送路上に取り付け、給紙カ
セットからU字上に前記記録紙搬送路に記録紙を搬送す
るPSローラ、剥離ローラ、排紙ローラ、用紙詰まりセ
ンサを前記PSローラの手前、前記剥離ローラの奥手、
前記排紙ローラの手前にそれぞれ配置し、前記搬送ガイ
ド及び定着ローラ対を一体に組込んだ搬送ユニットを形
成し、該搬送ユニットをドラム軸方向に沿って取り出し
可能にした装置が特開昭64−20564号(先行例
1)として提案されている。
【0006】しかしながら、前記のように記録紙搬送方
向と直交する方向に沿ってユニットを引出し可能に構成
する事は、ユニットを装置本体から引き出し時にジャム
紙が感光体ドラム等にひっかかり易く、該ドラムを損傷
する恐れがある。また、前記先行例1においては、用紙
詰まりセンサを前記PSローラの手前に配置していなが
ら、前記PSローラ上方は上方の搬送ガイドによりカバ
ーされ、下方は下方の搬送ガイドによりカバーされてい
るので、搬送ユニットを引き出したままの状態ではジャ
ムした用紙を排除することができず、前記した搬送ガイ
ドをさらに開放させる操作を必要とする。
【0007】また、特公平2−35314号(先行例
2)には、前記ユニットを定着ローラを含むユニットと
その上流側のユニットに分割し、夫々のユニットを互い
に離反する方向に、記録材搬送路と平行に引出し可能に
取り付けた事を特徴とする技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記先
行例2の装置においてはジャム位置に応じて装置本体の
両側壁(若しくは前後壁)の夫々の側にユニットを引出
す構成を取るために、ジャム処理の操作空間が無用に大
になると共に処理動作も煩雑化する。
【0009】又、定着ローラ対をユニット化せずに装置
本体側に残置させ、その上流側に位置する搬送ユニット
のみを搬送方向に沿って給紙側に引出し可能に構成した
装置も特開昭60−63563号(先行例3)として提
案されている。しかしながら、前記のようにジャム処理
毎に、完全に搬送ユニットを装置外に取り出すことは操
作者の重量負担が増大するのみならず、該搬送ユニット
が感光体ドラムの接線方向に長く延設する構造を取るた
めに、その引き出し量も多くなり、その分実質的な作業
負担の増大につながる。
【0010】又、前記装置においてはユニットが引出さ
れる給紙壁側に更に水平方向に延設する給紙カセットが
取り付けられている為に、該カセットとともに搬送ユニ
ットを給紙側に引き出そうとすると、(給紙カセットの
長さ+搬送ユニットの長さ)だけ装置本体外に突設する
ことになるために、重量バランスがくずれ装置本体が倒
伏してしまう。この為、前記装置においてはジャム処理
毎に給紙カセットを外す必要があり、ジャム操作が煩雑
化する。
【0011】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、ジ
ャム操作用の操作域が無用に長くなる事なく、又ジャム
処理操作が煩雑化することなく、容易に且つ効率的にジ
ャム処理を行うことの出来る電子写真装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決する為の手段】本発明はかかる技術的課題
を達成する為に、少なくとも上面に記録材搬送路を有す
るとともに、装置本体から引き出し可能な搬送ユニット
を備えた電子写真装置において、前記搬送ユニットは、
感光体ドラム軸線とほぼ直交する方向に装置本体から少
なくとも途中位置まで引き出し可能であって、引き出し
側の記録材給紙端側に給紙ローラと、該給紙ローラより
奥側の前記記録材搬送路上にレジストローラ対の少なく
とも下ローラがそれぞれ配置され、引き出し側に配設し
た開口部と連通する内部空間を有するとともに、前記搬
送ユニットの内部空間に前記開口部より前記搬送ユニッ
トと同じ方向に着脱可能に収納される記録材収納部を設
け、前記搬送ユニットの引き出し動作時にのみ前記搬送
ユニットと前記記録材収納部とを係合させる係合手段を
備えたことを特徴とする。
【0013】よって、本発明には、感光体ドラム軸線と
ほぼ直交する方向に装置本体から引き出し可能であっ
て、引き出し側に配設した開口部と連通する内部空間を
有した搬送ユニットを設け、前記搬送ユニットの内部空
間には、前記開口部より前記搬送ユニットと同じ方向に
着脱可能に収納される記録材収納部と、前記搬送ユニッ
トの引き出し動作により前記記録材収納部と係合して一
体で前記記録材収納部を装置本体から引き出す係合手段
とが設けられている。
【0014】かかる技術手段によれば、装置本体に搬送
ユニットが装着されている間は単独で給紙カセット(記
録材収納部)の脱着が可能であり、前記搬送ユニットを
取外さなくても、簡単且つ軽重量負担でカセット交換や
記録材の交換を行う事が出来る。更に好ましい実施の形
態によれば、前記ユニットを装置外に引出した場合(脱
離動作)に係合手段の記録材収納部(給紙カセット)と
ユニットの係合が解除されるために夫々のメンテナンス
等を容易に行う事が出来る。
【0015】尚、本発明においては、前記搬送ユニット
内に前記記録材収納部(給紙カセット)全てが収納可能
に、前記記録材収納部の収納空間を形成する事により装
置全長を小に設定し得ると共に、該ユニットを装置外に
離脱させる場合でもその操作域を最小の長さに設定で
き、操作性の向上につながる。又、前記の構成を取るこ
とにより前記収納空間の上面側に記録材搬送路を形成す
ることが出来、これにより搬送ユニット自体の省スペー
ス化が達成し得る。又、給紙カセットと搬送ユニットを
同一方向に引き出し可能に構成する事により操作性の向
上を図りつつ装置自体の省スペース化を達成し得る電子
写真装置を提供することができる。
【0016】また、前記記録材収納部を収納した前記搬
送ユニットを段階的に引き出し可能に構成するととも
に、前記搬送ユニットを装置本体外に脱着時に係合手段
の前記記録材収納部と前記搬送ユニット間の係合を解除
可能に構成することも本発明の有効な手段である。
【0017】かかる技術手段によれば、搬送ユニットを
途中まで引き出しても記録材収納部が外れることがな
く、その位置から再度搬送ユニットを装置本体に装着し
ても記録材収納部が正規の位置で装置本体に収納され
る。
【0018】よって、ただ単に記録材収納部を背後から
搬送ユニットの一部が押す場合は途中位置から搬送ユニ
ットを装着方向に戻すと記録材収納部はその位置におい
ていかれるが、本発明では前記記録材収納部と前記搬送
ユニット間に係合手段を有しているので、搬送ユニット
とともに記録材収納部が装置本体内に再度収納され、ま
た、前記搬送ユニットを装置本体外に脱着時に前記係合
手段が解除するので、記録材収納部(給紙カセット)を
単独で取り出すことができ、前記ユニットを装置外に引
出した場合(脱離動作)に給紙カセットとユニットの係
合が解除されるために夫々のメンテナンス等を容易に行
う事が出来る。
【0019】また、前記搬送ユニットの上面側本体に、
感光体クリーニング手段及び、該クリーニング手段の下
流側に定着器を配置構成することも本発明の有効な手段
である。かかる技術手段によると、前記搬送ユニットの
上面側本体に定着器及び感光体クリーニング手段が配置
されているので、その分搬送ユニットを、特に感光体ク
リーニング手段の下流側である、装置本体の記録紙排出
口側に配置される定着器の下方に延設できるので、装置
本体のサイズを大きくせずに所望寸法の記録紙収納部を
装置本体に収納することが可能となり、小型な装置本体
を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施の形
態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その
相対配置などは特に特定的な記載がない限りは、この発
明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明
例に過ぎない。
【0021】図1は本発明の実施の形態に係るページプ
リンタの内部構成を示す。その構成を詳述するに、本装
置は図上右方を操作面側とする略方形体状をなし、その
略中央部に感光体ドラム1を配すると共に、該感光体ド
ラム1の回転方向に沿って上方位置に露光用光学系2、
右方位置に現像装置3、下方に転写器4、及び左方にク
リーニング手段5、イレーサ6と帯電器61を夫々配置
し、前記感光体ドラム1を矢印方向に回転させながら公
知の電子写真プロセスを行うように構成している。
【0022】又、前記感光体ドラム1下方には前記転写
器4及び給紙カセット7等が一体的に組込まれた搬送ユ
ニット10が装置内ほぼ全域に亙って配設され、そして
該ユニット10は図上右方の操作面側に設けた開口部2
1より給紙カセット7と共に一体的に引出し可能に構成
している。
【0023】即ち、前記搬送ユニット10は装置底域の
ほぼ全面に亙って形成された給紙カセット収納部11
と、該収納部11上面の、前記ドラム1転写位置のほぼ
接線方向に沿って搬送路が形成されているユニット本体
12からなり、該本体12は図上右方のカセット7給紙
端側より搬送路上に沿って順次給紙ローラ8、レジスト
ローラ対9、転写器4、及び定着ユニット30入口端ま
で延設する搬送ガイド13を形成すると共に、該搬送ガ
イド13の終端を段差状に下方に向け折曲させた後、収
納部上壁111と連設する。
【0024】又、収納部上壁111は、定着ユニット3
0と対面する箇所で傾斜段差112と連設し、該段差1
12は排紙側を僅かに下方に下げた後に水平方向に上壁
111aが延設している。一方収納部11下面側には、
装置前壁側に設けた係合凹部22と係合可能な係合突起
113を設け、搬送ユニット10の引出しの際に該ユニ
ット10が途中位置で係止されるように構成する。
【0025】又、前記収納部11内には給紙カセット7
が着脱自在に装着されており、前記搬送ユニット10を
装置本体側に装着した状態で、若しくは搬送ユニット1
0を取り出した後、図2に示すように搬送ユニット10
から給紙カセット7を取り出すことが出来、給紙若しく
はカセット7の交換の容易化を達成し得る。
【0026】一方、定着ユニット30は後記に詳説する
ように定着ローラ対31とその出口側に配した排紙ロー
ラ対32からなり、そして前記定着ユニット30の下流
側に配した切換えレバー23の切換え操作により、画像
定着後の記録材が反転ガイド24を介して装置上面側へ
の排紙と、装置左側壁に設けた排紙トレー25上への排
紙を選択的に行えるように構成している。
【0027】又、装置本体は、反転ガイド24を含めて
左側壁から装置上面の排紙部を通って現像装置3上面に
至る装置上壁に至るハウジング部26を排紙側に設けた
不図示の支点を中心として分割開放可能に構成し、これ
により現像装置3におけるトナー交換と、反転ガイド2
4内のジャム処理の容易化を図っている。この場合、現
像装置3や感光体ドラム1及び定着ユニット30はいず
れも装置本体側に残置する構成を取るために、分割開放
されるハウジング部26の重量負担がなく、而もトナー
飛散や定着ローラのヒートローラ部31aが露出する事
がない。
【0028】定着ユニット30は、前記両端壁33間に
軸支されているヒートローラ31aと該ローラ31aと
同期回転する圧接ローラ31bを有し、前記圧接ローラ
31bはその軸端側の揺動機構34を介してヒートロー
ラ31aと離接する方向に揺動可能に構成されている。
【0029】即ち、前記搬送ユニット10の装着時にお
いては、前記揺動機構34のバネ力に抗して圧接ローラ
31bをヒートローラ31aと圧接させる事が出来る。
一方この状態で、ユニット10を引出す事により揺動機
構34の作動レバー37自由端が傾斜段差部112を介
して上壁111a側に落ち込み、これにより揺動機構3
4のバネ38の力により圧接ローラ31bが離間し、記
録材の一端が定着ローラ対31側に挟持された状態でジ
ャムが発生した場合においても該ジャムした記録材が定
着ローラ対31に対しフリーの状態になるために、容易
にその取り出しが可能である。又前記ジャム処理後搬送
ユニット10を再装着することにより、前記操作と逆に
圧接ローラ31bがヒートローラ31a側に圧接され、
而も該ヒートローラ31aは通電状態を維持している為
に速やかな定着動作の再開が可能である。
【0030】又、前記搬送ユニット10の離脱動作を行
うことにより、前記揺動機構34の作動レバー37の自
由端39が収納部上壁111から外れフリーの状態にな
り、更に回動させることが出来るために、その回動位置
の定着ユニット30端壁に不図示のスイッチ手段を設け
ることによりヒートローラ31aの通電をOFFする事
が出来、これによりユニット離脱後の装置本体内のメン
テナンス時には該ローラの通電が阻止され安全確保が容
易である。
【0031】次に、図2及び図3に基づいて搬送ユニッ
トと給紙カセット間の係合構造について説明する。先ず
図2(a)、(b)に示すように、ドラム軸端側の装置
本体内には、搬送ユニット10に取り付けた係合制御部
材40が移動可能な帯状空間50が水平方向に給紙側開
口まで延設しており、該帯状空間中の底面51は給紙側
まで水平に延設した後その開口端側を斜め下方に削り落
としている(図3(b)参照)。
【0032】一方、前記帯状空間50の上面側には搬送
ユニット装着位置と対応する奥側に後記する係合制御部
材40を下方に押し下げる台形突起52が垂設されてい
る。さて、前記係合制御部材40は、前記搬送ユニット
10側壁面より突設する軸41により揺動自在に軸支さ
れ、上面側に歯面を有する係合レバー42と、該係合レ
バー42に一端が、他端が装置本体底面側に係合され該
底面の支持により係合レバー42を反時計方向に付勢す
るレバースプリング43からなる。
【0033】又、給紙カセット7側には図2(b)に示
すように該カセット7が搬送ユニット10に装着された
時点において前記係合レバー42の歯面42aと係合可
能な歯部44が、その側壁面に形成されている。尚、図
3(a)の破断部分で示すようにユニット収納部11下
面側に設けた係合突起113と、装置前壁側に設けた係
合凹部22は装置本体の中央位置側に設けられており、
前記係合制御部材40と取付け位置が重複する事がない
ように設定している。
【0034】次に、かかる実施の形態の動作を説明す
る。先ず、所定の電子写真動作を行う場合は、搬送ユニ
ット10側では給紙ローラ8を利用して、ユニット収納
部11より記録材を搬送路始端側に反転給紙した後、レ
ジストローラ9の入口端で一旦待機させる。一方、感光
体ドラム1側では、その回転により露光光学系2により
書込まれた潜像を現像装置3により可視像化した後、該
トナー像始端と同期させて前記レジストローラ9の入口
端に待機させた記録材を転写位置に導き、未定着トナー
像の転写を行った後、該記録材を搬送ガイド13を介し
て定着ローラ対31に挿通し、画像定着を行った後、排
紙ローラ32に導かれる。そして、頁揃えを行う場合は
切換えレバー23を下側に切換え、反転排紙ガイド24
を介して装置上面側に排紙され、又切換えレバー23を
上側に切換える事によりトナー像が上向きのまま排紙ト
レー25上に排紙される。
【0035】さて、前記の状態で給紙カセット7と搬送
ユニット10が一体的に装置本体内に装着されている場
合は、図2(a)に示すように装置本体の台形突起52
がレバースプリング43の弾性力に抗して強制的に係合
レバー42を下方(時計方向)に向け押し下げているた
めに、図2(b)に示すように係合レバー42の歯面4
2aが給紙カセット7側の歯部44との係合が解除され
ている状態にあり、従ってこの状態では給紙カセット7
のみをユニット開口部21より引出す事が可能であり、
これにより記録材の交換等を簡易に行う事が出来る。
【0036】又、前記記録動作中にジャムが生じた場合
は前記搬送ユニット10を僅かに引出す事により、図3
(a)に示すように係合レバー42が装置本体の台形突
起52の押圧位置から外れレバースプリング43の弾性
力により上方に揺動して給紙カセット7側の歯部43と
係合する。これにより給紙カセット7が搬送ユニット1
0側に一体的に係合し該ユニット10と共に引出しが可
能になる。
【0037】そして、先ず前記引き出し動作により搬送
ユニット下面側の係合突起113が、装置前壁側に設け
た係合凹部22と係合する位置まで引出され、給紙側及
び転写位置付近に発生しているジャムを除去できる。そ
して、更に奥側にジャムが発生している場合は図3
(b)に示すように前記搬送ユニット10を多少上側に
持上げながら更に引出す事により、該ユニット10の脱
離直前位置で前記レバースプリング43の本体底面側の
支持が解除される為に逆に係合レバー42を所定角度時
計方向に揺動させ、これにより係合レバー42の歯面4
2aが給紙カセット7側の歯部43との係合が解除さ
れ、給紙カセット7をユニット開口部21より取り出す
ことが可能となり、これによりメンテナンス等の容易化
が可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上記載した如く、本発明は、装置本体
に搬送ユニットが装着されている間は単独で記録材収納
部の脱着が可能であり、前記搬送ユニットを取外さなく
ても、簡単且つ軽重量負担でカセット交換や記録材の交
換を行う事が出来る。また、前記ユニットを装置外に引
出した場合には記録材収納部とユニットの係合が解除さ
れるために夫々のメンテナンス等を容易に行う事が出来
る。
【0039】また、前記搬送ユニット内に前記記録材収
納部全てが収納可能に、前記記録材収納部の収納空間を
形成する事ができ、装置全長を小に設定し得ると共に、
該ユニットを装置外に離脱させる場合でもその操作域を
最小の長さに設定でき、操作性の向上する。また、前記
記録材収納部の上面側に記録材搬送路を形成することが
出来、これにより搬送ユニット自体の省スペース化が達
成し得る。また、給紙カセットと搬送ユニットを同一方
向に引き出し可能に構成する事により操作性の向上を図
りつつ装置自体の省スペース化を達成し得る。
【0040】また、本発明では前記記録材収納部と前記
搬送ユニット間に係合手段を有しているので、搬送ユニ
ットとともに記録材収納部が装置本体内に収納され、ま
た、前記搬送ユニットを装置本体外に脱着時に前記係合
手段が解除するので、記録材収納部が搬送ユニット内に
収納されているときは記録材収納部を単独で取り出すこ
とができ、前記ユニットを装置外に引出した場合には記
録材収納部とユニットの係合が解除されるために夫々の
メンテナンス等を容易に行う事が出来る。
【0041】また、本発明では、搬送ユニットを感光体
クリーニング手段の下流側である、装置本体の記録紙排
出口側に配置される定着器の下方に延設できるので、装
置本体のサイズを大きくせずに所望寸法の記録紙収納部
を装置本体に収納することが可能となり、小型な装置本
体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る電子写真装置の全
体構成図である。
【図2】 前記装置内に組込まれた搬送ユニットと記録
紙の関係を示す作用図で(a)はユニットを装着してい
る状態、(b)はユニットを引出し開始直前の状態を示
す。
【図3】 前記装置内に組込まれた搬送ユニットと記録
紙の関係を示す作用図で図2の続きの動作順序を示し
(a)は離間動作中の状態、(b)はユニットが離脱直
前の状態を示す。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 7 給紙カセット(記録材収納部) 8 給紙ローラ 9 レジストローラ対 10 搬送ユニット 21 開口部 30 定着ユニット 42 係合レバー(係合手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−42662(JP,A) 特開 昭57−172352(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/16 G03G 15/00 510 - 534 G03G 15/00 550 B65H 1/00 - 3/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上面に記録材搬送路を有する
    とともに、装置本体から引き出し可能な搬送ユニットを
    備えた電子写真装置において、 前記搬送ユニットは、感光体ドラム軸線とほぼ直交する
    方向に装置本体から少なくとも途中位置まで引き出し可
    能であって、引き出し側の記録材給紙端側に給紙ローラ
    と、該給紙ローラより奥側の前記記録材搬送路上にレジ
    ストローラ対の少なくとも下ローラがそれぞれ配置さ
    れ、引き出し側に配設した開口部と連通する内部空間を
    有するとともに、 前記搬送ユニットの内部空間に前記開口部より前記搬送
    ユニットと同じ方向に着脱可能に収納される記録材収納
    部を設け、前記搬送ユニットの引き出し動作時にのみ前
    記搬送ユニットと前記記録材収納部とを係合させる係合
    手段を備えたことを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記記録材収納部を収納した前記搬送ユ
    ニットを段階的に引き出し可能に構成するとともに、前
    記搬送ユニットを装置本体外に脱着時に前記係合手段の
    前記記録材収納部と前記搬送ユニット間の係合を解除可
    能に構成したことを特徴とする請求項1記載の電子写真
    装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送ユニットの上面側本体に、感光
    体クリーニング手段及び該クリーニング手段の下流側に
    定着器を配置したことを特徴とする請求項1または2記
    載の電子写真装置。
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