JP3631042B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を用いたプリンタや複写機などのモノクロ/カラー画像形成装置において、感光体を露光する露光装置の付勢機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真方式を用いたプリンタや複写機などの画像形成装置においては、装置全体の小型化を考え、感光体を露光する装置として、LEDアレイを使用することが増えてきている。LEDアレイは、発光部に加えて、一般的に、発光された光を所定面に集光させるレンズアレイ部が一体となってユニット化されている。そのため、LEDアレイの配置およびその位置精度に関しては、レンズアレイの共役長およびその焦点深度により決定されることになる。LEDアレイに使用されるレンズアレイの共役長は10〜20mmと短く、焦点深度も0.1〜0.3mm程度と浅いため、LEDアレイは感光体近傍に配置され、感光体に対する位置もかなり高精度でなければならない。
【0003】
よって、感光体に対する位置精度を確保するために、LEDアレイを感光体または感光体を保持しているイメージングカートリッジ(以下、I/Cと記す)方向に付勢し、それらに当接するようにして保持/位置決めをする方法が主に用いられている(例えば、特許第2576474号、実公平6−1822号公報参照)。
【0004】
従来のLEDアレイの付勢機構としては、以下のような形態をとったものが一般的である。多くの画像形成装置では、寿命になったI/Cを交換するために、外装カバーの一部を開閉し、その開口部からI/Cを着脱するが、その着脱方向がLEDアレイを付勢する方向と平行な方向、すなわち感光体軸と垂直な方向となっている。そのため、外装カバーの内面にLEDアレイを揺動可能に係支しておき、LEDアレイの背面に圧縮コイルばね等の付勢機能を持つ部材を配しておくと、I/Cの装着を終了し、外装カバーを閉じる際、その内面に係止されたLEDアレイがI/Cを覆うようになり、外装カバーが完全に閉じられたとき、その背面からの圧縮コイルばね等の力によりLEDアレイがI/C方向すなわち感光体方向へ付勢されるといった形態である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像形成装置においては、装置全体の小型化に加え、さらなる高画質化も目指されており、それに伴い、装置内の各駆動部においてもその駆動精度の向上が望まれている。特に、画像形成の中心となっている感光体の駆動精度に関しては他の駆動部に比べより高いレベルが要求されており、I/Cを装着した際の装置本体から感光体への駆動伝達手段についても、従来多く用いられてきたギヤ連結等の方式に替わり、駆動精度の劣化抑制に有利である感光体軸と同軸上での駆動連結方式も採用されるようになってきた。
【0006】
しかしながら、上述した従来の画像形成装置におけるLEDアレイ付勢手段では、I/Cの着脱が感光体軸と垂直な方向に行われるため、装置本体から感光体への駆動連結を感光体軸と同軸上で行うことに関しては非常に難しい形態であるといえる。このことから、高精度な感光体駆動を目指すために感光体軸と同軸上での駆動連結を容易にするには、I/Cの着脱方向を感光体軸の方向で行う形態を採用する必要がある。
【0007】
この場合、感光体またはI/CとLEDアレイとの位置関係により、次のような課題が生じる。すなわち、上述したように、LEDアレイはそこに用いられているレンズアレイの共役長から感光体に非常に近接した位置に配置されており、さらに、その焦点深度仕様を達成するために、感光体またはI/Cに対して付勢/当接されている必要がある。このことから、上述したように感光体軸と平行にI/Cを着脱する際、感光体またはI/CケーシングとLEDアレイが互いに擦れ合い、感光体表面やLEDアレイ内のレンズ面に傷を生じさせる可能性が考えられる。
【0008】
本発明は、上記問題を解消するものであり、イメージングカートリッジ(画像形成部)の着脱時に、像担持体または画像形成部とLEDアレイ(露光手段)がお互いに擦れ合うことによる損傷を防ぐことができ、特に、像担持体の軸と平行な方向に画像形成部を着脱する場合に有効である、画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、像担持体を配した画像形成ユニットと、前記像担持体を露光し、潜像を形成するための露光ユニットと、前記露光ユニットを前記像担持体または前記画像形成ユニット方向に付勢/解除させる露光ユニット付勢/解除機構と、前記露光ユニット付勢/解除機構と連動している操作手段と、 前記操作手段に連動しており、前記画像形成ユニットを装置に対して所定の位置に装着する画像形成ユニット装着機構とを備え、前記操作手段が第1の位置にあるとき、前記露光ユニットは前記像担持体または前記画像形成ユニット方向に付勢された状態にあり、前記操作手段が第2の位置にあるとき、前記露光ユニットは前記像担持体または前記画像形成ユニット方向への付勢が解除された状態にあり、前記操作手段が第2の位置から第1の位置まで移動するとき、その移動量が所定値となる第3の位置に達するまでに前記画像形成ユニット装着機構による前記画像形成ユニットの正規の位置への装着が完了し、第3の位置を超えた時点から前記露光ユニット付勢/解除機構による前記露光ユニットの前記像担持体または前記画像形成ユニット方向への付勢動作が始まるような構成としたものである。
【0010】
上記構成においては、露光手段が画像形成部に対して正規の位置から解除された状態にある時に、像担持体または画像形成部を装置に対して着脱できるが、露光手段が正規の位置に装着されている時は、像担持体または画像形成部を装置に対して着脱できない。具体的には、像担持体(感光体)若しくは像担持体を配した画像形成部が装置本体に対して完全に離脱した状態、または装置本体に対して正規の位置に装着された状態以外では、露光手段(LEDアレイ等)が像担持体もしくは画像形成部の方向に付勢されないようにする。また、露光手段が像担持体もしくは画像形成部の方向に付勢されている場合には、像担持体もしくは画像形成部の着脱ができないようにして、露光手段が像担持体もしくは画像形成部の方向に付勢された状態のままで不用意に像担持体もしくは画像形成部が着脱されることを防ぐ。これにより、像担持体や露光手段が損傷することを防止することができる。また、像担持体または画像形成部の着脱状態に対応して相対的に露光手段の着脱動作が規制されるものであってもよく、請求項はそのような場合をも含む。
【0014】
また、本発明は、像担持体を配した画像形成ユニットと、前記像担持体を露光し、潜像を形成するための露光ユニットと、前記露光ユニットを前記像担持体または前記画像形成ユニット方向に付勢/解除させる露光ユニット付勢/解除機構と、前記露光ユニット付勢/解除機構と連動している操作手段と、 前記操作手段に連動しており、前記画像形成ユニットの装置に対する着脱操作を制止する画像形成ユニット着脱制止機構とを備え、前記露光ユニット付勢/解除機構が第1の位置にあるとき、前記露光ユニットは前記像担持体または前記画像形成ユニット方向に付勢された状態にあり、前記露光ユニット付勢/解除機構が第2の位置にあるとき、前記露光ユニットは前記像担持体または前記画像形成ユニット方向への付勢が解除された状態にあり、前記露光ユニット付勢/解除機構が第1の位置から第2の位置まで移動するとき、その移動量が所定値となる第4の位置に達するまでに前記露光ユニット付勢/解除機構による前記露光ユニットの前記像担持体または前記画像形成ユニット方向への付勢解除が完了し、前記画像形成ユニット着脱制止機構は前記露光ユニット付勢/解除機構が前記第4の位置に達するまで動作しており、前記第4の位置を超えた時点から解除されるような構成としたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態による画像形成装置について、図面を参照して説明する。図1は第1の実施形態に係る模式図である。画像形成装置は、感光体1(像担持体)と、これに潜像画像を形成するためのLEDアレイ2(露光手段)、潜像画像を感光体1に可視画像として現像するための現像器3と、転写材4(記録媒体)に可視画像を転写するための転写装置5と、転写材4を転写装置5に給紙するための給紙ローラ6、7と、可視画像が転写された転写材4を搬送するための搬送部8と、転写された可視画像を定着するための定着器9と、可視画像が定着された転写材4を排出するための排紙ローラ10と、排紙トレイ11と、感光体1をクリーニングするためのクリーニング部12とを有する。
【0016】
ここで、感光体1、現像器3、クリーニング部12はカートリッジ化されており、イメージングカートリッジ30(画像形成部;以下、I/Cと記す)として交換可能である。
【0017】
図2乃至図4は図1における感光体1付近を側面からみた図であり、それぞれ、LEDアレイ2がI/C30の方向に付勢されている状態、LEDアレイ2の付勢機構の動作を、LEDアレイ2のI/C30方向への付勢が解除された状態を示す。感光体1の両端には、その回転中心となる軸21、22が固着されており、一端の軸21は、図示されていないフレームを介して装置本体フレームに対して支持されている。他端の軸22は、感光体1の駆動精度を従来形態よりも向上させるために、その同軸上で感光体1を駆動するモータ25のモータ軸26とジョイント部27(27a、27b)を介して連結されている。モータ25は図示されていない制御基板からの信号により回転運動を起こし、モータ軸26からジョイント部27を介して感光体軸22に駆動力を伝達し、感光体1を回転運動させる。
【0018】
I/C30としては、上述の感光体1、現像器3、クリーニング部12に加え、両端の軸21、22、ジョイント部27a、およびそれらを保持しているI/Cケーシング部31から成り、ジョイント部27aにて装置本体から駆動伝達されており、その部分にて本体装置からの切り離しが可能である。その着脱方向としては、上述のように感光体1の駆動精度を従来形態より向上させるために駆動連結を感光体1の軸と同軸上で行うことを考えると、感光体1の軸と平行な方向に抜き差しする構成が最も容易である。
【0019】
感光体1と対向するLEDアレイ2には、その発光部に加えて発光された光を感光体1の表面に集光させるレンズアレイが組み込まれており、そのレンズアレイの焦点深度仕様より、LEDアレイ2と感光体1表面との間隔精度は所定値±0.1〜0.3mmである必要がある。この仕様を満足させるために、LEDアレイ2を感光体1の方向に付勢し、感光体1を支持しているI/Cケーシング31に当接して位置決めを行う。また、同じくレンズアレイの共役長は10〜20mm程度であるので、LEDアレイ2と感光体1との間隔は5mm以下とかなり狭くなる。したがって、I/C30を交換のため本体装置から着脱する際に、LEDアレイ2に感光体1方向への付勢力がかかったままであると、LEDアレイ2がI/Cケーシング31ではなく感光体1に当接されてしまい、双方が互いに損傷してしまう恐れがある。よって、I/C30を着脱する際には、LEDアレイ2にかかっている感光体1の方向への付勢力を解除する必要がある。
【0020】
そこで、LEDアレイ2はその付勢力を解除することが可能な付勢機構40と繋がっており、その構成は以下の通りである。付勢機構40は、回転操作される操作レバー41と、スライド自在なバー42を有し、操作レバー41が矢印41a方向に回転させられると、バー42が矢印42a方向に押される。このバー42には、該バーの長さ方向両端付近にリンクレバー45の一端が軸部43により回動可能に係止されており、このリンクレバー45は装置本体に固定された回転軸44の回りに回転可能とされ、矢印45a方向に回転することにより、LEDアレイ2は、連結片46を介して引き上げられ、感光体1およびI/Cケーシング31から離れる方向に移動する。圧縮コイルばね47はLEDアレイ2にI/C30の方向に付勢力を与えるものである。
【0021】
上記とは逆に、操作レバー41を矢印41b方向に回転させた場合には、バー42が矢印42b方向にスライドし、それによりリンクレバー45が矢印45b方向に回転して、LEDアレイ2は圧縮コイルばね47の力によりI/C30の方向に付勢され、LEDアレイ2の一部が感光体1を保持しているI/Cケーシング31の一部に当接されることにより、LEDアレイ2が感光体1に対する所定の位置に保持されることになる。
【0022】
I/C30は装置本体に対して矢印30Aおよび30Bの方向に離脱および装着ができるが、その着脱開口部15に対して上記操作レバー41を覆うように配置させることにより、図4のように、I/C30が装着の途中の不完全な位置にある場合には、操作レバー41が矢印41b方向へ回転できないため、LEDアレイ2がI/Cケーシング31方向に付勢されることはない。すなわち、I/C30が着脱操作を行われている途中にLEDアレイ2が圧接されることはなく、感光体1やI/Cケーシング31とLEDアレイ2が擦れ合うことはないため、感光体1やLEDアレイ2自体を傷つけない。
【0023】
図5、図6は第2の実施形態による画像形成装置を示す図であり、それぞれI/C30が正規の位置に装着された状態、I/C30の装着が不完全な状態を示す。この実施形態は、上述のようにLEDアレイ2を上下動させるための操作レバー41が着脱開口部15を覆っていなくても、I/C30が不完全な装着状態にある際に、LEDアレイ2のI/C30方向への付勢動作を禁止し得るようにしたものである。本実施形態では、I/C30の着脱開口部15に、I/C30が不完全な装着状態にある時にI/Cケーシング31と干渉する係止バー51を設けている。この係止バー51は本体フレーム(図示せず)に取り付けられた部材52により上下動可能に係止され、圧縮コイルばね53により下方に付勢されている。また、バー42には係止バー51が上方に移動したときに挿入される穴42cが形成されている。なお、前述と同部材には同番号を付している。
【0024】
図5に示すように、I/C30が完全に正規の位置に装着された状態では、係止バー51は圧縮コイルばね53によって下方に移動し、LEDアレイ付勢機構40のバー42はスライド自在な状態にあり、LEDアレイ2の付勢およびそれを解除する動作が可能であり、これはI/C30が装置本体から完全に離脱しているときも同様である。一方、図6に示すように、I/C30の装着が不完全な状態にあるとき、バー51はI/Cケーシング31と干渉し、押し上げられてバー42に設けられた穴42cに挿入され、バー42の矢印42b方向へのスライド移動を禁止することにより、LEDアレイ2はI/C30方向に付勢されることはなくなる。
【0025】
図7、図8は、第3の実施形態による画像形成装置を示す図であり、それぞれLEDアレイがI/C方向に付勢されている状態、LEDアレイのI/C方向への付勢が解除された状態を示す。付勢機構40は、上述と同様に、LEDアレイ2をI/C30方向に付勢したり、その付勢を解除したりするものであり、本体フレーム(図示せず)に設けられた支点軸63の回りに回動可能に係止バー61が設けられ、同係止バー61の一端がバー42に設けられた軸62に回動可能に係止されている。そして、図7に示すように、LEDアレイ2がI/C30方向に付勢されている状態では、係止バー61の他端側がI/C30の着脱経路を遮るように位置する。これにより、LEDアレイ2がI/C30方向側に付勢されている状態では、I/C30の抜き取り、および装着ができない。すなわち、感光体1やLEDアレイ2が不用意に傷つけられることを防止することができる。この機構において、図8に示すように、LEDアレイ2がI/C30方向に付勢されていない状態では、係止バー61がバー42の矢印42a方向へのスライドにより支点軸63を中心に回転し、I/C30の着脱開口部15から退避し、I/C30の着脱が可能になる。
【0026】
図9乃至図11は、第4の実施形態よる画像形成装置を示す図であり、それぞれLEDアレイ2の付勢が解除されており、I/C30の装置本体への装着が不完全な状態、I/C30の装着が完全に完了した状態、LEDアレイ2の付勢動作が完了した状態を示す。本実施形態では、操作レバー41に、バー42と一体のフォロアー部材49に摺動するカム72およびI/Cケーシング31の端面を押すための板ばね部71(請求項4の画像形成ユニット装着機構)が設けられている。バー42に設けられたLEDアレイ2の連結機構は上記と同じである。図9に示すように、LEDアレイ2がI/Cケーシング31から退避しており、I/C30がまだ正規の位置までしっかりと挿入しきれていない状態から、図10に示すように、操作レバー41を矢印41b方向に回転させていくと、操作レバー41に設けられた板ばね部71がI/C30を装置本体内に押しこんでゆき、I/C30はやがて正規の位置にセットされる。操作レバー41が図10に示す位置まで回転したとき、I/C30の正規の位置への装着が完了し、それと同時に、操作レバー41のカム72がフォロアー部材49を介してバー42を矢印42b方向にスライドさせる動作が始まる。図10の状態から始まった付勢機構40によるLEDアレイ2のI/C30方向への付勢動作は、操作レバー41が図11に示した位置まで回転して終了する。この時、カム72の凹部73にフォロアー部材49が係合する。
【0027】
上記実施形態の機構によって、I/C30が不完全な装着状態のままでLEDアレイ2がI/C30方向に付勢されることを防ぐことができ、感光体1やLEDアレイ2の損傷を防止することができる。
【0028】
図12、図13は第5の実施形態による画像形成装置を示す図であり、それぞれLEDアレイ2が付勢された状態、LEDアレイ2の付勢が完全に解除された状態を示す。本実施形態では、図9の実施形態と同様のカム72の機構と、図7の実施形態と同様の、I/C30の抜き差しを阻止する係止バー81(請求項5の画像形成ユニット着脱制止機構)が設けられている。この係止バー81は本体フレーム(図示せず)に取り付けられた部材82により上下動可能に支持されており、図12に示すように、LEDアレイ2がI/C30方向に付勢されている状態では、圧縮コイルばね83の力を受けながらもバー42に設けられた穴42cの端面に係止バー81の上端斜面部が当接して押し下げられており、その下端部がI/C30の着脱経路15を塞ぎ、I/C30が不用意に着脱されることを防いでいる。
【0029】
図12に示す状態から操作レバー41を矢印41a方向に回転させてゆき、それに伴うカム72の作用により、バー42の穴42cが右に移動すると、バー81は、圧縮コイルばね83の力により徐々に上方へ移動しながらも、図13のような位置に到達するまでは、I/C30の着脱開口部15を塞いでいる。操作レバー41が図13に示す位置まで回転し、LEDアレイ2がI/Cケーシング31から完全に退避した時点で、バー81はI/C30の着脱開口部15から完全に解除され、I/C30の着脱が可能になる。この実施形態においても、LEDアレイ2がI/C30方向に付勢されたままでI/C30が不用意に引き抜かれることによって起こる感光体1やLEDアレイ2の損傷を未然に防ぐことができる。
【0030】
以上のすべての実施形態において、LEDアレイ2の感光体1もしくはI/Cケーシング31への付勢/解除の方向を、上下方向、すなわち感光体1に対して法線方向への移動で示してきたが、この付勢/解除方向はその方向だけに依るものではなく、感光体1の回転軸の接線方向または長手方向であってもよい。
【0031】
また、上述のような各種実施形態は、装置の小型化、画像形成の高速化、高画質化や特有の色重ね精度が要求され、高精度な駆動系が望まれているタンデム方式の画像形成装置には特に有用である。このタンデム方式をとった装置の場合、I/Cとそれに対するLEDアレイの組を複数持つが、これら複数の組に対して上述の実施形態に示したような付勢機構40が、それぞれの組み合わせ毎に単独で行われてもよいし、全てのI/CとLEDアレイの組に対して同時に行われる構成をとってもよい。
【0032】
図14は、第6の実施形態によるタンデム方式の画像形成装置を示す図である。この実施形態は、それぞれのI/C30とLEDアレイ2の組毎に操作レバー41を持つ付勢機構40が設けられ、付勢/解除の操作が単独で行えるものとしている。
【0033】
また、上述の各種実施形態では、I/C30を、装置本体に対して着脱する構成のものを示したが、第3のユニット、例えば中間転写体や転写搬送体に対して着脱させるといった形態をとってもよい。
【0034】
さらに、I/C30に対してLEDアレイ2や転写装置5等の周辺機構が相対的にどの方向/位置にあるかは、上述の実施形態に限ったことではない。例えば、上記各実施形態では、LEDアレイ2はI/C30に対して上方に配置され、転写装置5はその下方に配置されているが、図15に示す第7実施形態のように、LEDアレイ2がI/C30の下方に配置され、転写装置5がI/C30の上方に配置されている構成でも構わない。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の画像形成装置によれば、LEDアレイ等の露光手段の着脱状態に応じて、画像形成部(I/C)の着脱を規制する機構を備えたので、露光手段が画像形成部に付勢/当接されたまま画像形成部が抜き差しされることによってお互いに擦れ合うことを防止することができ、これにより像担持体や露光手段の損傷を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による画像形成装置の模式図。
【図2】同画像形成装置の感光体付近を側面から見た、LEDアレイがI/C方向に付勢されている状態を示す断面図。
【図3】同上のLEDアレイ付勢機構の動作を示した断面図。
【図4】同上のLEDアレイのI/C方向への付勢が解除された状態を示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態による画像形成装置のI/Cが正規の位置に装着された状態を示す断面図。
【図6】同上のI/Cの装着が不完全な状態を示す断面図。
【図7】本発明の第3の実施形態による画像形成装置のLEDアレイがI/C方向に付勢されている状態を示す断面図。
【図8】同上のLEDアレイのI/C方向への付勢が解除された状態を示す断面図。
【図9】本発明の第4の実施形態による画像形成装置のLEDアレイのI/Cケーシング方向への付勢が完全に解除されており、I/Cの装置本体への装着が不完全な状態を示す断面図。
【図10】同上のI/Cの装着が完全に完了した状態を示す断面図。
【図11】同上のLEDアレイのI/C方向への付勢動作が完了した状態を示す断面図。
【図12】本発明の第5の実施形態による画像形成装置のLEDアレイがI/Cケーシング方向に付勢された状態を示す断面図。
【図13】同上のLEDアレイのI/Cケーシング方向への付勢が完全に解除された状態を示す断面図。
【図14】本発明の第6の実施形態によるタンデム方式の画像形成装置の模式図。
【図15】本発明の第7の実施形態による画像形成装置の模式図。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体)
2 LEDアレイ(露光手段、露光ユニット)
3 現像器(現像手段)
5 転写装置
15 I/Cの着脱開口部
21 感光体軸
22 感光体軸
30 イメージングカートリッジ(I/C、画像形成部、画像形成ユニット)
40 LEDアレイ付勢機構(露光ユニット付勢/解除機構)
41 操作レバー(操作手段)
71 板ばね部(画像形成ユニット装着機構)
81 係止バー(画像形成ユニット着脱制止機構)
Claims (2)
- 像担持体を配した画像形成ユニットと、
前記像担持体を露光し、潜像を形成するための露光ユニットと、
前記露光ユニットを前記像担持体または前記画像形成ユニット方向に付勢/解除させる露光ユニット付勢/解除機構と、
前記露光ユニット付勢/解除機構と連動している操作手段と、
前記操作手段に連動しており、前記画像形成ユニットを装置に対して所定の位置に装着する画像形成ユニット装着機構とを備え、
前記操作手段が第1の位置にあるとき、前記露光ユニットは前記像担持体または前記画像形成ユニット方向に付勢された状態にあり、前記操作手段が第2の位置にあるとき、前記露光ユニットは前記像担持体または前記画像形成ユニット方向への付勢が解除された状態にあり、
前記操作手段が第2の位置から第1の位置まで移動するとき、その移動量が所定値となる第3の位置に達するまでに前記画像形成ユニット装着機構による前記画像形成ユニットの正規の位置への装着が完了し、第3の位置を超えた時点から前記露光ユニット付勢/解除機構による前記露光ユニットの前記像担持体または前記画像形成ユニット方向への付勢動作が始まるような構成としたことを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体を配した画像形成ユニットと、
前記像担持体を露光し、潜像を形成するための露光ユニットと、
前記露光ユニットを前記像担持体または前記画像形成ユニット方向に付勢/解除させる露光ユニット付勢/解除機構と、
前記露光ユニット付勢/解除機構と連動している操作手段と、
前記操作手段に連動しており、前記画像形成ユニットの装置に対する着脱操作を制止する画像形成ユニット着脱制止機構とを備え、
前記露光ユニット付勢/解除機構が第1の位置にあるとき、前記露光ユニットは前記像担持体または前記画像形成ユニット方向に付勢された状態にあり、前記露光ユニット付勢/解除機構が第2の位置にあるとき、前記露光ユニットは前記像担持体または前記画像形成ユニット方向への付勢が解除された状態にあり、
前記露光ユニット付勢/解除機構が第1の位置から第2の位置まで移動するとき、その移動量が所定値となる第4の位置に達するまでに前記露光ユニット付勢/解除機構による前記露光ユニットの前記像担持体または前記画像形成ユニット方向への付勢解除が完了し、
前記画像形成ユニット着脱制止機構は前記露光ユニット付勢/解除機構が前記第4の位置に達するまで動作しており、前記第4の位置を超えた時点から解除されるような構成としたことを特徴とする画像形成装置。
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