しかしながら、プロセスカートリッジにこのような楔部材が挿入されていると、その楔部材を除去してから使用を開始しなくてはならず、使用者は煩雑な作業を強いられていた。また、現像手段と像担持体とは、トナーカートリッジの交換時など画像形成がなされないときは隔離しておくのが望ましいが、上記構成では一旦楔部材を除去した後は両者を隔離することができなかった。
そこで、本発明は、現像手段と像担持体との圧接/圧接解除の切り替えが容易で、トナーカートリッジの交換時にはそれに連動して上記圧接の解除がなされる画像形成装置、並びに、その画像形成装置で使用可能なプロセスカートリッジ、本体カートリッジ、像担持体カートリッジ、現像カートリッジ、及びトナーカートリッジを提供することを目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明のプロセスカートリッジは、表面に静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体の表面にトナーを付着させて上記静電潜像を現像する現像手段と、上記像担持体に対する上記現像手段の圧接状態を変更可能に上記像担持体及び上記現像手段を支持する単一のまたは複数に分離可能な筐体と、上記トナーが収容され、上記筐体に着脱可能に構成されたトナーカートリッジと、を備えたプロセスカートリッジであって、上記筐体に対する上記トナーカートリッジの装着動作に連動して、上記像担持体と上記現像手段とを圧接させ、上記筐体に対する上記トナーカートリッジの離脱動作に連動して、上記像担持体と上記現像手段との圧接を解除する圧接手段を、備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明のプロセスカートリッジでは、筐体には像担持体及び現像手段が、像担持体に対する現像手段の圧接状態を変更可能に支持されている。そして、トナーが収容されたトナーカートリッジを筐体に装着すると、その装着動作に連動して、圧接手段は像担持体と現像手段とを圧接させる。また、トナーカートリッジを筐体から離脱させると、その離脱動作に連動して、圧接手段は上記像担持体と現像手段との圧接を解除する。
このため、本発明では、出荷時にトナーカートリッジを筐体から離脱させておけば、像担持体及び現像手段を圧接が解除された状態に維持して、像担持体の化学的損傷や現像手段の永久変形を防止することができる。また、本発明を備えた画像形成装置では、トナーカートリッジを筐体に装着するだけで像担持体に現像手段を圧接することができるので、作業性が向上し、トナーカートリッジを筐体から離脱させて交換するときには再び上記圧接が解除されるので、像担持体の化学的損傷や現像手段の永久変形を一層良好に防止することができる。更に、使用済みのプロセスカートリッジを回収し、再利用する場合も、トナーカートリッジを離脱させるだけで像担持体の化学的損傷や現像手段の永久変形を防止できるので、再利用可能な部品点数を多くすることが可能となる。
更にまた、トナーカートリッジの離脱時には、画像形成を行うことがないので、その時に像担持体と現像手段との圧接を解除すれば、より効果的に、像担持体の化学的損傷や現像手段の永久変形を防止することができる。
なお、本発明は、筐体が像担持体を支持する部分と現像手段を支持する部分とに分離可能ないわゆる3点式のプロセスカートリッジにも、像担持体及び現像手段を単一の筐体で支持するいわゆる2点式のプロセスカートリッジにも、適用することができる。
また、本発明は、トナーカートリッジの着脱動作と圧接手段の動作とを連動させる機構を限定するものではないが、この種の機構としては、例えば、上記トナーカートリッジが、上記筐体への装着時には装着位置に、上記筐体からの離脱時には離脱位置に、それぞれ配設される操作部を備え、上記圧接手段が、上記操作部が上記装着位置に配設されたときは上記像担持体と上記現像手段とを圧接させ、上記操作部が上記離脱位置に配設されたときは上記像担持体と上記現像手段との圧接を解除する機構が考えられる。
また、本発明は、圧接手段が上記圧接力を加える機構を限定するものではないが、上記圧接手段が、上記トナーカートリッジを介して上記現像手段を上記像担持体に圧接してもよい。この場合、上記圧接と同時に、トナーカートリッジが離脱するのを良好に防止することができるといった更なる効果が生じる。
更に、この場合、上記筐体及び上記トナーカートリッジが、上記操作部が上記装着位置に配設されたときは互いに係合し、上記操作部が上記離脱位置に配設されたときはその係合が解除される係合部を、それぞれ備えてもよい。この場合、操作部が装着位置に配設されたときは、係合部の係合によりトナーカートリッジと現像手段及び像担持体とを一体に扱うことが可能となる。このため、本発明を備えた画像形成装置では、ジャム処理などの作業の作業性が向上する。また、前述のように、圧接手段はトナーカートリッジを介して圧接を行うので、その圧接によってもトナーカートリッジの離脱が防止され、係合部の強度を補償することができる。
また更に、この場合、上記筐体と上記トナーカートリッジとには、各々の内部を互いに連通させるための開口部とそれを覆う遮蔽部材とがそれぞれ設けられ、上記操作部が上記装着位置に配設されたときは、上記各遮蔽部材は上記各開口部をそれぞれ開口し、上記操作部が上記離脱位置に配設されたときは上記各遮蔽部材は上記各開口部をそれぞれ覆ってもよい。この場合、トナーカートリッジの着脱時に操作部が離脱位置に配設されたときには上記各開口部が上記各遮蔽部材によって覆われ、トナーが周囲にこぼれるのを防止することができる。また、トナーカートリッジを装着して画像形成をする際に操作部が装着位置に配設されたときには、上記各開口部が開口して筐体とトナーカートリッジとの内部が連通するので、その開口部を介してトナーカートリッジから筐体内へトナーを供給することが可能となる。
また、上記のように圧接手段がトナーカートリッジを介して圧接を行う場合、上記筐体は、上記トナーカートリッジの装着部を備え、上記現像手段は、上記像担持体と上記装着部との間に配設され、上記像担持体と上記装着部とを結ぶ方向に沿って往復移動可能に構成されてもよい。この場合、トナーカートリッジ及び装着部を介して、現像手段に像担持体方向の圧接力が加わる。現像手段は、この圧接力の方向に往復移動可能に構成されているので、上記圧接及び圧接解除を一層円滑に行うことができる。
更に、この場合、上記現像手段は、ローラによって構成され、そのローラの軸が上記方向にガイドされてもよい。この場合、上記ローラの軸と像担持体との位置関係がぶれ難くなり、トナーによる静電潜像の現像を一層良好に行うことができるといった更なる効果が生じる。
また、上記のように圧接手段がトナーカートリッジを介して圧接を行う構成としては、種々の形態が考えられるが、例えば、上記圧接手段は、少なくとも一部が弾性材料によって構成され、上記トナーカートリッジを上記像担持体に向けて付勢するものであってもよい。この場合、弾性部材の付勢力によって上記圧接を行うことができるので、一層良好に圧接を行うことができる。
更に、このような構成としては、種々の形態が考えられるが、例えば、上記圧接手段が、上記トナーカートリッジまたは上記筐体のいずれか一方に設けられた嵌合部と、上記トナーカートリッジまたは上記筐体の他方に設けられた被嵌合部とにより構成されてもよい。この場合、嵌合部を被嵌合部に嵌合させることにより上記圧接を行うことができ、その嵌合を解除することにより上記圧接を解除することができる。
また、このような構成の更に具体的な構成としては、例えば、上記嵌合部が、上記トナーカートリッジの着脱方向に平行な対向する一対の側面にそれぞれ配設され、上記各被嵌合部が、上記各嵌合部に応じて対向配置された構成が考えられる。この場合、各嵌合部と各被嵌合部との嵌合を解除すれば、各被嵌合部の間からトナーカートリッジを着脱することが可能となる。従って、このような構成を採用した場合、嵌合部及び被嵌合部がトナーカートリッジの着脱の邪魔にならないといった更なる効果が生じる。
このような構成の更に具体的な構成としては、例えば、上記嵌合部が、上記各側面から突出した凸部であり、上記被嵌合部が、上記各凸部に嵌合されてその凸部を付勢するバネ部である構成が考えられる。そして、その更に具体的な構成としては、上記凸部が、上記トナーカートリッジに設けられ、上記バネ部が、上記凸部が嵌合する凹状に形成された構成が考えられる。
また、本発明のプロセスカートリッジにおいて、上記筐体は、上記像担持体を支持する像担持体支持部と上記現像手段を支持する現像手段支持部とに分離可能で、上記トナーカートリッジが上記現像手段支持部に着脱可能であってもよい。この場合、筐体を像担持体支持部と現像手段支持部とに分離することにより、像担持体または現像手段を、それぞれ寿命に応じて個々に交換することができる。
更に、本発明のプロセスカートリッジにおいて、上記トナーカートリッジは、上記現像手段に対して上記像担持体とは反対側から上記筐体に着脱可能であってもよい。この場合、トナーカートリッジを像担持体の反対側から良好に着脱することができ、トナーカートリッジの交換における作業性を向上させることができるといった更なる効果が生じる。すなわち、一般に、像担持体は画像形成装置の奥側に配設されるが、その反対側からトナーカートリッジを着脱可能にすることで、トナーカートリッジを画像形成装置の手前側から容易に交換することが可能になるのである。
また、本発明の本体カートリッジは、表面に静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体の表面にトナーを付着させて上記静電潜像を現像する現像手段と、上記像担持体に対する上記現像手段の圧接状態を変更可能に上記像担持体及び上記現像手段を支持する単一のまたは複数に分離可能な筐体と、を備え、上記トナーを収容したトナーカートリッジが上記筐体に着脱可能に構成された本体カートリッジであって、上記トナーカートリッジが上記筐体に装着されたとき、そのトナーカートリッジを介して上記現像手段を上記像担持体に圧接することができる圧接手段を、備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明の本体カートリッジでは、筐体には像担持体及び現像手段が、像担持体に対する現像手段の圧接状態を変更可能に支持されている。そして、トナーが収容されたトナーカートリッジを筐体に装着すると、その装着動作に連動して、圧接手段は像担持体と現像手段とを圧接することができる。
このため、本発明では、出荷時にトナーカートリッジを筐体から離脱させておけば、上記圧接がなされない状態を維持して、像担持体の化学的損傷や現像手段の永久変形を防止することができる。また、本発明を備えた画像形成装置では、トナーカートリッジを筐体に装着するだけで像担持体に現像手段を圧接することができるので、作業性が向上する。
また、本発明の像担持体カートリッジは、表面に静電潜像が形成される像担持体を備え、トナーを収容したトナーカートリッジが着脱可能に装着される装着部と、上記像担持体の表面にトナーを付着させて上記静電潜像を現像する現像手段と、を備えた現像カートリッジを着脱可能に構成される像担持体カートリッジであって、上記像担持体に対して上記現像手段を圧接可能に支持する筐体と、上記トナーカートリッジが上記装着部に装着されたときに、そのトナーカートリッジを介して上記現像手段を上記像担持体に圧接することができる圧接手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明の像担持体カートリッジでは、筐体は像担持体に対して現像手段を圧接可能に支持している。そして、トナーが収容されたトナーカートリッジが装着部に装着されると、圧接手段は、そのトナーカートリッジを介して現像手段を像担持体に圧接する。
このため、本発明では、出荷時にトナーカートリッジを装着部から離脱させておけば、上記圧接がなされない状態を維持して、像担持体の化学的損傷や現像手段の永久変形を防止することができる。また、本発明を備えた画像形成装置では、トナーカートリッジを装着部に装着するだけで像担持体に現像手段を圧接することができるので、作業性が向上する。
また、本発明の現像カートリッジは、表面に静電潜像が形成される像担持体を備えた像担持体カートリッジに対して着脱可能に構成された現像カートリッジであって、上記像担持体の表面にトナーを付着させて上記静電潜像を現像する現像手段と、トナーを収容したトナーカートリッジが上記筐体に着脱可能に装着される装着部と、を備え、上記トナーカートリッジが上記装着部に装着されたとき、そのトナーカートリッジからの付勢力を受けて、上記現像手段を上記像担持体に圧接することが可能なことを特徴としている。
このように構成された本発明の現像カートリッジは、像担持体を備えた像担持体カートリッジに対して着脱可能に構成されている。また、本発明の現像カートリッジでは、トナーが収容されたトナーカートリッジが装着部に装着されると、そのトナーカートリッジからの付勢力を受けて、現像手段を像担持体に圧接することが可能である。このため、本発明では、出荷時にトナーカートリッジを装着部から離脱させておけば、像担持体カートリッジに装着した状態で保管されたとしても上記圧接がなされない状態を維持して、像担持体の化学的損傷や現像手段の永久変形を防止することができる。そして、トナーカートリッジを装着部に装着するだけで像担持体に現像手段を圧接することが可能となり、作業性が向上する。
また、本発明のトナーカートリッジは、表面に静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体の表面にトナーを付着させて上記静電潜像を現像する現像手段と、上記像担持体に対する上記現像手段の圧接状態を変更可能に上記像担持体及び上記現像手段を支持する単一のまたは複数に分離可能な筐体と、を備えた本体カートリッジに着脱可能に構成され、上記トナーを収容したトナーカートリッジであって、上記筐体への装着時には装着位置に、上記筐体からの離脱時には離脱位置に、それぞれ配設される操作部と、該操作部が上記装着位置に配設されたときは上記現像手段に向かう方向の押圧力を受け、上記操作部が上記離脱位置に配設されたときはその押圧が解除されることができる圧接手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明のトナーカートリッジでは、本体カートリッジの筐体へ装着される際に操作部が装着位置に配設されると、圧接手段が現像手段に向かう押圧力を受け、現像手段を像担持体に圧接することができる。また、上記筐体から離脱される際に操作部が離脱位置に配設されると、上記押圧が解除され、現像手段の像担持体への圧接も解除可能となる。
このため、本発明を備えた画像形成装置では、出荷時に本発明のトナーカートリッジを本体カートリッジの筐体から離脱させておけば、上記圧接がなされない状態を維持して、像担持体の化学的損傷や現像手段の永久変形を防止することができる。また、本発明のトナーカートリッジを上記筐体に装着するだけで像担持体に現像手段を圧接することができるので、作業性が向上し、本発明のトナーカートリッジを筐体から離脱させて交換するときには再び上記圧接が解除されるので、像担持体の化学的損傷や現像手段の永久変形を一層良好に防止することができる。
また、本発明は圧接手段の構成を特に限定するものではないが、上記押圧力が作用する被作用部を有し、該被作用部は、上記離脱位置においては作用せず、上記装着位置においては、作用するように構成されてもよい。
この場合、操作部が離脱位置に配設されているときには被作用部に押圧力が作用せず、現像手段の像担持体への圧接が解除される。また、操作部が装着位置に配設されると上記被作用部に押圧力が作用し、現像手段が像担持体へ圧接される。
更に、この場合、上記被作用部は、上記トナーカートリッジの着脱方向に直交する方向における該トナーカートリッジの両端に設けられてもよい。この場合、被作用部がトナーカートリッジの着脱の邪魔にならないといった更なる効果が生じる。
また、本発明のトナーカートリッジおいて更に、上記押圧力を発生する弾性部材を有し、該弾性部材は、上記離脱位置においては作用せず、上記装着位置においては、作用するように構成されてもよい。
この場合、操作部が離脱位置に配設されているときには弾性部材が作用せず、現像手段の像担持体への圧接が解除される。また、操作部が装着位置に配設されると上記弾性部材が作用し、現像手段が像担持体へ圧接される。
更に、本発明の画像形成装置は、表面に静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体の表面にトナーを付着させて上記静電潜像を現像する現像手段と、該現像手段により上記像担持体の表面に付着されたトナーを被記録媒体に転写する転写手段と、上記トナーが収容され、着脱可能に構成されたトナーカートリッジと、を備えた画像形成装置であって、装置本体に対する上記トナーカートリッジの装着動作に連動して、上記像担持体と上記現像手段とを圧接させ、上記装置本体に対する上記トナーカートリッジの離脱動作に連動して、上記像担持体と上記現像手段との圧接を解除する圧接手段を、備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明の画像形成装置では、トナーが収容されたトナーカートリッジを装置本体に装着すると、その装着動作に連動して、圧接手段は像担持体と現像手段とを圧接させる。また、トナーカートリッジを装置本体から離脱させると、その離脱動作に連動して、圧接手段は上記像担持体と現像手段との圧接を解除する。
このため、本発明では、出荷時にトナーカートリッジを装置本体から離脱させておけば、像担持体及び現像手段を圧接が解除された状態に維持して、像担持体の化学的損傷や現像手段の永久変形を防止することができる。また、本発明では、トナーカートリッジを装置本体に装着するだけで像担持体に現像手段を圧接することができるので、作業性が向上し、トナーカートリッジを筐体から離脱させて交換するときには再び上記圧接が解除されるので、像担持体の化学的損傷や現像手段の永久変形を一層良好に防止することができる。
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明が適用された画像形成装置としてのレーザプリンタ1の外観を表す斜視図である。図1に示すようにレーザプリンタ1の本体を外周から覆うカバー2の下部には、給紙カセット3が装着され、カバー2の前面(すなわち、レーザプリンタ1の設置時に手前に配設される面)には、そのカバー2の蓋部4が設けられている。
蓋部4は、左右両端上方に指掛け部4aを備え、この指掛け部4aを引くことによって、図2に示すように下端のヒンジ4bを中心に手前に開くことができるよう構成されている。また、同じく図2に示すように、給紙カセット3は手前に引き出し可能に設けられ、このように引き出すことで給紙カセット3はレーザプリンタ1に着脱可能とされている。
次に、図3は、レーザプリンタ1の内部構成を表す縦断面図である。図3に示すように給紙カセット3の内部には、バネ6により上方に付勢された支持板5が設けられ、その支持板5の更に上方の前面側には、支持板5の上に積層状に保持された被記録媒体としての用紙(図示省略)を一枚ずつ分離して画像形成部7方向へ供給する給紙ローラ9が配設されている。また、給紙ローラ9から画像形成部7へ到る用紙の搬送経路には、給紙ローラ9と協働して用紙を搬送する搬送ローラ11と、搬送ローラ11により搬送された用紙を給紙ローラ9の外周に沿って約180°折り返すガイド13と、適宜停止することによって用紙の先端を係止し、その用紙の斜行を補正する1対のレジストローラ14,15とが順次配設されている。
画像形成部7は、感光体カートリッジ20内に設けられた像担持体としての感光体ドラム21と、その感光体ドラム21に対向配置された転写手段としての転写ローラ22とを備えている。なお、感光体ドラム21は、接地された金属芯体の表面に有機感光体(OPC)の層を形成した周知のものである。
この感光体ドラム21及び転写ローラ22の間を通過して後述のようにトナーによる画像が形成された用紙は、定着部31へ供給される。この定着部31では、用紙に形成されたトナー画像が加熱ローラ33と押圧ローラ35とに挟まれて熱定着され、画像が定着された用紙は1対の搬送ローラ36,36によって更に搬送される。
搬送ローラ36,36によって搬送された用紙はガイド37によってカバー2の上方へ導かれ、一対の排紙ローラ38,38によって、カバー2の上面に設けられた排紙トレー39に排出される。また、排紙トレー39と感光体カートリッジ20との間には、感光体ドラム21をレーザ光Lによって露光するスキャナユニット90が配設されている。
次に、画像形成部7及びスキャナユニット90の構成について、更に詳細に説明する。像担持体カートリッジとしての感光体カートリッジ20は、感光体ドラム21を回転可能に備え、更に、転写ローラ22と、感光体ドラム21の表面を一様に帯電させるスコロトロン帯電器23とを備えている。スコロトロン帯電器23によって帯電された感光体ドラム21の表面には、スキャナユニット90から露光開口部20aを介して入射するレーザ光Lによって静電潜像が形成される。続いて、次に述べる現像カートリッジ40に設けられた現像手段としての現像ローラ41が感光体ドラム21の表面へトナーを供給することにより、上記静電潜像が現像される。このようにして感光体ドラム21に付着されたトナーは、前述の転写ローラ22との間を通過する用紙に転写され、以上の動作によってその用紙に画像が形成されるのである。
現像ローラ41は、図3に示すように現像カートリッジ40に回転可能に支持され、感光体ドラム21に接触して後述の機構により回転駆動される。現像カートリッジ40は、トナーカートリッジ60を着脱可能に支持する装着部42を備え、装着部42には、トナーカートリッジ60からトナーが供給される開口部42aが穿設されている。更に、現像カートリッジ40には、軸方向中央部に設けられた開口部42aから供給されたトナーを軸方向両側に搬送する下オーガ43と、その下オーガ43によって搬送され上記軸方向両側に堆積されたトナーを軸方向中央に搬送し、開口部42aを介してトナーカートリッジ60へ返還する上オーガ44と、下オーガ43によって搬送されたトナーを現像ローラ41に向けて供給する供給ローラ45と、その供給ローラ45によって現像ローラ41の表面に付着されたトナーを摩擦帯電させトナーの薄層を形成する現像ブレード47とが設けられている。また、トナーカートリッジ60の内部には、収容されたトナーを撹拌し、現像カートリッジ40側へ供給するためのアジテータ61が回転可能に設けられている。
続いて、スキャナユニット90の構成について説明する。スキャナユニット90は、図示しないレーザ発光部が発生したレーザ光Lを偏向走査するポリゴンミラー91と、そのポリゴンミラー91に偏向されたレーザ光Lを感光体ドラム21に向けて折り返すミラー92,93とを備えている。また、ポリゴンミラー91からミラー92に到るレーザ光Lの光路にはfθレンズ95が、ミラー92からミラー93に到るレーザ光Lの光路にはシリンドリカルレンズ97が、それぞれ固定されている。
以上の構成により、ポリゴンミラー91及び感光体ドラム21を回転させながらレーザ光Lを適宜のタイミングで出射することにより、感光体ドラム21の表面に静電潜像を形成することができる。そして、前述のように、その静電潜像を現像ローラ41を介してトナーで現像して用紙に転写することで、電子写真方式による画像形成が可能となる。
図4は感光体カートリッジ20,現像カートリッジ40,及びトナーカートリッジ60の外観を表す側面図である。画像形成時には、トナーカートリッジ60の操作部62は図3及び図4(A)に示す装着位置に配設され、この状態では感光体カートリッジ20,現像カートリッジ40,及びトナーカートリッジ60の三者が一体化されている。このため、操作部62を装着位置に配設したままの状態で、蓋部4を開いて、更に、操作部62を手前に引くと、上記三者を一体に、着脱口2a(図3参照)からレーザプリンタ1の装置本体外へ取り出すことができる。なお、着脱口2aとは、蓋部4によって塞がれるカバー2の開口部である。
トナーカートリッジ60の操作部62を上方へ回動させて図4(B)に示す離脱位置に配設すると、トナーカートリッジ60は感光体カートリッジ20及び現像カートリッジ40と分断され、更にその操作部62を手前に引くと、図4(B)に示すようにトナーカートリッジ60のみを分離して着脱口2aからレーザプリンタ1の装置本体外へ取り出すことができる。これによってトナーカートリッジ60の交換が可能となる。
また、現像カートリッジ40の側面からは、現像ローラ41の回転軸41a(図5参照)が突出し、この回転軸41aが感光体カートリッジ20に穿設された長穴20bに嵌合している。この嵌合によって、現像カートリッジ40は感光体カートリッジ20に、感光体ドラム21と装着部42とを結ぶ線に沿って移動可能に連結されている。そして、操作部62が装着位置に配設されると、以下に説明するように現像ローラ41が感光体ドラム21に圧接され、操作部62が離脱位置に配設されると、その圧接が解除される。
続いて、このようにトナーカートリッジ60を着脱するための構成について説明する。先ず、現像カートリッジ40とトナーカートリッジ60との連結/分断を切り換える構成について説明する。
図5(A),(B)は、トナーカートリッジ60の操作部62が離脱位置に配設された状態を表しており、図5(A)は現像カートリッジ40の装着部42をトナーカートリッジ60側から見た図、図5(B)はトナーカートリッジ60を装着部42側から見た図である。
図5(B)に示すように、トナーカートリッジ60は、内部にトナーが収容される長尺円筒状の内筒63と、その内筒63の中央に外嵌される外筒64とを備えている。外筒64は、装着部42側に突出した突条64aを装着部42の内壁面に形成された長溝42bに係合させることにより、装着部42に回動不能に装着される。内筒63は、前述の操作部62を一体成形されて、その操作部62の操作に応じて外筒64の内側で回動可能に構成されている。
また、図5(A)に示すように、装着部42の内側には、金属板からなるシャッタ48が配設されている。このシャッタ48は、装着部42の内壁面に形成されたレール42cによって両端を支持されることにより、図5(A)に示すように装着部42の開口部42aを塞ぐ位置と、開口部42aよりも上方にずれて配設される位置(図5(C)参照)との間を、装着部42の内周方向に移動可能に配設されている。
内筒63の表面には、このシャッタ48の両端近傍を周方向両側から挟む4つの突起63aが形成されている。このため、内筒63の回動に応じてシャッタ48は移動し、操作部62を離脱位置に配設したときは、図5(A)に示すように、シャッタ48は開口部42aを塞ぐ位置に配設される。なお、前述の長溝42bは、この位置に配設されたシャッタ48と重ならないように、更にその下方に形成されている。また、開口部42aは横方向に長い長方形状に構成され、その周囲の装着部42の内壁面には、開口部42aを囲む矩形枠状のスポンジ49が貼着されている。
外筒64の、突条64aを長溝42bに係合させたときに開口部42aと対向する部分には、開口部42aと同形状の開口部64bが形成され、その周囲にはスポンジ49と同形状のスポンジ65が貼着されている。また、内筒63にも開口部64bと同形状の開口部63bが形成されているが、操作部62が離脱位置に配設されているときは、図5(B)に示すように開口部64bと開口部63bとは全く重ならない。このため、トナーカートリッジ60を取り外したときも内部のトナーはこぼれない。
そして、突条64aを長溝42bに係合させた上で、トナーカートリッジ60の操作部62を装着位置に配設すると、図5(D)に示すように開口部64bと開口部63bとが重なる。また、このとき、図5(C)に示すように、突起63aによってシャッタ48は開口部42aの上方へ移動させられるので、開口部64bと開口部42aとも連通し、トナーカートリッジ60から現像カートリッジ40へのトナーの供給が可能となる。
更に、このとき、スポンジ49とスポンジ65とが密着し、しかも、内筒63の外周面に一体形成された係合部63cがレール42cと係合するため、開口部64b,42aの周囲は密閉され、外部にトナーがこぼれることもない。また、この係合部63cとレール42cとの係合により、現像カートリッジ40とトナーカートリッジ60とが連結される。逆に、操作部62を離脱位置に配設し、係合部63cとレール42cとの係合を解除することにより、現像カートリッジ40とトナーカートリッジ60との直接的な連結が解除される。
また、内筒63の一端の外側には、アジテータ61と一体に回転するギヤ901が配設されており、装着部42のギヤ901との対向位置には、そのギヤ901に駆動力を伝達するためのギヤ902が露出している。このため、トナーカートリッジ60を装着部42に装着して、前述のように係合部63cをレール42cに係合させることにより、ギヤ902,901を介してアジテータ61を駆動することが可能になる。
更に、ギヤ901の回転軸903は、図5(B),(D)に示すように左右に突出しており、回転軸903の他端には、ギヤ905が配設されている。装着部42のギヤ905との対向位置には、下オーガ43及び上オーガ44に駆動力を伝達するためのギヤ906が露出している。なお、これらの駆動力伝達機構については後に詳述する。
図4に示すように、装着部42の左右端面には、この回転軸903をガイドするガイド溝42dが形成されている。トナーカートリッジ60の装着時には、回転軸903がガイド溝42dによってガイドされるので、突条64aを容易に長溝42bに係合させることができる。
次に、図6(A)は、操作部62を上記装着位置に配設したときの感光体カートリッジ20,現像カートリッジ40,及びトナーカートリッジ60を前面側から見た図で、図6(B)は、操作部62を上記離脱位置に配設したときの感光体カートリッジ20,現像カートリッジ40,及びトナーカートリッジ60を前面側から見た図である。
図6(A),(B)に示すように、外筒64の前面側には、操作部62を上記のように回動可能に貫通させる開口部64dが形成されている。また、操作部62の左右両側面には、支持部66によって内筒63表面に支持されて装着部42よりも左右方向に突出した凸部67が設けられている。
図7(A)は感光体カートリッジ20の構成を表す側面図であり、図7(B)は、その感光体カートリッジ20の前面側端部の構成を内面側から表す部分図である。図7(B)に示すように、感光体カートリッジ20の前面側端部近傍には、操作部62が装着位置に配設されたときに凸部67が嵌合する凹状のバネ部25が配設されている。バネ部25は、支点25aを中心に揺動可能に構成されると共に、感光体カートリッジ20の前面側に一体成形された受け板20cとの間に配設された圧縮コイルバネ26によって感光体ドラム21方向に付勢されている。
このため、操作部62を装着位置へ回動させて凸部67をバネ部25に嵌合させると、図8(A)に示すように、現像カートリッジ40がトナーカートリッジ60を介して感光体ドラム21方向に押圧され、現像ローラ41が感光体ドラム21に圧接される。また、このとき、シャッタ48が開かれ、係合部63cとレール42cとが係合し、開口部42a,63b,64bが連通するので、前述のように画像形成を行うことができる。
逆に、操作部62を離脱位置へ回動させて凸部67とバネ部25との嵌合を外すと、図8(B)に示すように、上記押圧が解除される。また、このとき、シャッタ48が閉じ、係合部63cとレール42cとの係合が解除され、開口部63b,64bが互いにずれて配置されるので、トナーをこぼすことなくトナーカートリッジ60を離脱させることができる。なお、図6に示すように、受け板20c及びバネ部25はトナーカートリッジ60及び装着部42の左右方向外側に配置されているので、トナーカートリッジ60の着脱に際してこれらが邪魔となることはない。また、図2,図3に示すように、蓋部4の内面には干渉部材4cが突設され、操作部62を装着位置に配設しなければその操作部62と干渉部材4cとが干渉し合って蓋部4を閉じることができないように構成されている。
続いて、現像ローラ41等への駆動力伝達機構について説明する。図7(A)に戻って、感光体カートリッジ20からは感光体ドラム21の金属製の回転軸21aが左右両側に突出し、感光体カートリッジ20の後側(装着方向側)端部からは感光体ドラム21と一体に回転するギヤ21bが露出している。
これに対して、レーザプリンタ1の本体の左側内壁面には、図9に示すように、回転軸21aをガイドするガイド溝121が形成され、ギヤ21bと噛み合うギヤ121bが設けられている。感光体カートリッジ20の装着時には、このギヤ21b,121bが噛み合うことにより、本体側から感光体ドラム21に駆動力を伝達可能となる。
次に、図10(A)は現像カートリッジ40及びトナーカートリッジ60の構成を表す左側面図、図10(B)は現像カートリッジ40及びトナーカートリッジ60の構成を表す右側面図である。図10(A)に示すように、現像カートリッジ40の左側面には、本体側の駆動軸151(図9参照)から駆動力を伝達される駆動軸51が設けられている。なお、駆動軸151は端面に平板状凸部151aを備え、駆動軸51は駆動軸151が嵌合可能な筒状凹部に構成されると共に平板状凸部151aと係合可能な突起51aが形成され、両者でいわゆる駆動カップリングを構成している。
図10(A)に示すように、駆動軸51には一体に回転するギヤ51bが形成され、このギヤ51bは、現像ローラ41と一体に回転するギヤ41b、供給ローラ45と一体に回転するギヤ45a、及び、前述のギヤ902と噛み合っている。また、アジテータ61の回転軸903と一体に回転するギヤ901は、前述のようにトナーカートリッジ60の装着時にはギヤ902と噛み合い、同じく回転軸903と一体に回転するギヤ905を介してギヤ906に駆動力が伝達される。
図10(B)に示すように、ギヤ906は、下オーガ43,上オーガ44とそれぞれ一体に回転するギヤ43a,44aと噛み合っている。このため、駆動軸151から駆動軸51へ駆動力が伝達されると、その駆動力によって、現像ローラ41,供給ローラ45,アジテータ61,下オーガ43,及び上オーガ44を回転させることができる。
以上のように構成されたレーザプリンタ1では、出荷時にトナーカートリッジ60を装着部42から離脱させておけば、図8(B)に示すように感光体ドラム21と現像ローラ41との圧接が解除された状態を維持することができる。このため、感光体ドラム21の化学的損傷や現像ローラ41の永久変形を防止することができる。
また、トナーカートリッジ60を装着部42に装着するだけで、図8(A)に示すように現像ローラ41を感光体ドラム21に圧接することができるので、使用開始時の作業性が向上する。更に、トナーカートリッジ60を装着部42から離脱させて交換するときには再び上記圧接が解除されるので、感光体ドラム21の化学的損傷や現像ローラ41の永久変形を一層良好に防止することができる。しかも、このとき、現像ローラ41の回転軸41aが長穴20bによって案内されるので、上記圧接及び圧接解除を一層円滑に行うことができ、感光体ドラム21と現像ローラ41との位置関係もぶれ難い。
また、トナーカートリッジ60を装着部42に装着すれば、前述のように、感光体カートリッジ20及び現像カートリッジ40とトナーカートリッジ60とが一体化され、ガイド溝121に沿って一体に着脱することができる。従って、レーザプリンタ1では、ジャム処理などの作業の作業性が向上する。また、凸部67がバネ部25に嵌合してトナーカートリッジ60を現像カートリッジ40方向へ押圧することにより、上記三者の結合状態を複数箇所で維持してレール42c及び係合部63cの強度を補償することができる。
なお、上記実施の形態において、感光体カートリッジ20,現像カートリッジ40,及びトナーカートリッジ60がプロセスカートリッジに、感光体カートリッジ20及び現像カートリッジ40が本体カートリッジに、感光体カートリッジ20及び現像カートリッジ40の筐体部分が筐体に、凸部67,バネ部25,及び圧縮コイルバネ26が圧接手段に、レール42c及び係合部63cが係合部に、凸部67が嵌合部及び被作用部に、バネ部25が被嵌合部に、シャッタ48及び外筒64が遮蔽部材に、それぞれ相当する。
また、本発明は上記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、図11に示すように、長穴20bはトナーカートリッジ60側に開放されてもよい。この場合、図11(A)に示す状態から、上記実施の形態と同様に図11(B)に示すようにトナーカートリッジ60を取り外すと、図11(C)に示すように、現像カートリッジ40を感光体カートリッジ20から容易に分離することができる。従って、感光体ドラム21,現像ローラ41などの寿命に応じて、感光体カートリッジ20,現像カートリッジ40,及びトナーカートリッジ60をそれぞれ個々に交換することができる。
また、現像ローラ41を感光体ドラム21に圧接するための押圧力を発生する弾性部材は、トナーカートリッジ60側に設けてもよい。図12(A)は、そのような実施の形態のトナーカートリッジ60の構成を表す側面図である。図12(A)及びその部分拡大図としての図12(B)に示すように、本実施の形態では、操作部62の凸部67周囲に穴62aを穿設すると共に、凸部67は穴62aを貫通する1本の軸によって構成している。また、凸部67の支持部66をゴムなどの弾性部材によって構成し、凸部67が支持部66の弾性変形により、図12(C)に示すように穴62a内で変位可能にしている。
この場合、感光体カートリッジ20にはバネ部25を設ける必要がなく、図13に示すように凸部67が嵌合する凹状の被嵌合部20dを設けるだけでよい。このように構成された本実施の形態では、操作部62を装着位置に配設し、図13(A)に示すよう凸部67を被嵌合部20dに嵌合させると、支持部66から加わる付勢力によって現像ローラ41を感光体ドラム21に圧接することができる。図13(B)に示すように操作部62を離脱位置に配設すると、上記嵌合が外れて上記圧接を解除することができ、そのまま、図13(C)に示すようにトナーカートリッジ60を離脱させることができる。なお、本実施の形態では、支持部66をゴム以外のコイルバネや板バネなどによって構成してもよい。更に、弾性部材を使用せず、樹脂製の凸部と被嵌合部とを嵌め合うことによって上記圧接を行ってもよい。
また更に、本発明は、トナーカートリッジを現像カートリッジの側方から着脱するタイプの画像形成装置にも適用することができる。この場合も、一旦プロセスカートリッジの全体を取り出してからトナーカートリッジを交換する形態であれば、適宜のリンク機構等を利用することにより、トナーカートリッジの着脱と上記圧接/圧接解除とを連動させることができる。但し、上記各実施の形態では、トナーカートリッジ60をレーザプリンタ1の手前側から単独で交換することができ、メンテナンスの作業性が一層向上する。
また、圧接手段は、画像形成装置本体に設けられていてもよい。図14はそのような実施の形態の構成を表す縦断面図である。図14に示すように、レーザプリンタ1の本体において感光体カートリッジ20を支持する支持板101には、圧接手段としての押圧部材102が配設されている。この押圧部材102は、支持部101に一体に設けられたガイド101aによって前後方向に摺動可能に設けられ、コイルバネ103によって後方へ付勢されている。また、押圧部材102は、操作部62が装着位置に配設されたとき、その操作部62に係合する溝部102aを備えている。
このため、トナーカートリッジ60を装着部42に装着して操作部62を操作位置まで回動させると、操作部62が溝部102aに係合し、コイルバネ103の付勢力がトナーカートリッジ60を介して現像ローラ41に伝達される。一方、トナーカートリッジ60の交換時には、押圧部材102を手前に引きながら操作部62を離脱位置まで回動させる。すると、上記付勢力は現像ローラ41に伝達されなくなり、トナーカートリッジ60も離脱可能となる。従って、この場合も、上記各実施の形態と同様の作用・効果が生じる。