JP6214216B2 - 印刷装置、及び印刷装置の制御方法 - Google Patents
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Description
この問題を解決するために、特許文献1では、給紙部から排紙部に至る転写紙搬送経路中に画像読み取り手段を配設することで、原稿シート搬送系統と転写すべきシート搬送系統を共通利用することが記載されている。
原稿シートの画像を読み取り、原稿シートの画像を解析し、解析結果に基づいてその原稿に追加で印刷する場合、もし、画像の解析に時間がかかってしまうと、印刷すべき画像を処理して用意する時間を確保できない。この場合において、印刷すべき画像の準備を完了させるために、印刷部の直前で用紙を停止させる機構を持たせるには、シートを停止させ、再度搬送するための搬送機構が必要になりコストが高くなるという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、原稿シートから読み取って印刷すべき画像を生成する間に、原稿シートの搬送を止めることなく、生成された画像を搬送される原稿シートに印刷できる仕組みを提供することである。
所定の搬送路を用いて搬送されるシートに印刷を行う印刷手段と、前記所定の搬送路を用いて原稿シートを読み取る読取手段と、読み取られた画像に基づいて前記印刷手段が印刷すべき画像データを生成する生成手段と、生成される画像データを前記原稿シートに印刷する場合、前記原稿シートの搬送パスを、前記原稿シートを待機させることなく印刷手段に搬送する第1の搬送パスと、前記原稿シートを前記第1の搬送パスよりも長い第2の搬送パスとのいずれかに切り替える制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記原稿シートの搬送パスを、前記第2の搬送パスへ切り替えずに済むかどうかを原稿シートの搬送中に、判断する判断手段を備え、前記第2の搬送パスに切り替えずに済むと判断した場合、前記原稿シートの搬送パスを、前記第1の搬送パスに切り替えることを特徴とする。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1〜図7は、本実施形態を示す印刷装置の一例を示す断面図である。本例は、複合機能を実行可能な印刷装置の例を示す。先ず、図1を参照して画像形成プロセスについて説明する。
図1において、印刷装置1の中央には、像担持体となる回転可能な感光ドラム10と、感光ドラム10と並接し、トナーを保持しながら回転する現像ローラ11が配置されている。印刷信号を受けると、光学ユニット2が具備する発光部21が、回転する感光ドラム10の表面にレーザ光を照射する。
一方、第1給紙部30に収納されたシートSは、CSTピックアップローラ31と分離手段32により、一枚ずつ搬送ローラ40に搬送される。搬送ローラ40は、感光ドラム10の表面のトナー画像とシートSの先端位置のタイミングを合わせるように、シートSを転写部15へと搬送する。
片面印刷の場合、排紙ローラ60はシートSをそのまま機外へ搬送し、シートSは第1排紙部70に積載される。なお、印刷装置1の構成物は図8にて説明をする制御装置800によって制御されている。
図2において、両面フラッパ61はシートSの後端が通過した後、搬送路を切り替える。その後、排紙ローラ60は逆回転し、シートSを両面搬送路80へ搬送する。スイッチバックしたシートSは、搬送ローラ41を介して原稿読み取り部100に搬送される。その後、シートSは、搬送ローラ42及び40に搬送され、再び転写部15へ搬送され、トナー画像の転写、定着を経て、第1排紙部70に積載されていく。
次に、原稿情報の読み取りと、記録材への両面印刷を行うプロセスについて説明する。
図3において、第2給紙部90に収納された原稿シートGは、CISピックアップローラ91と分離手段92により、一枚ずつ搬送ローラ41に搬送される。一方、原稿読み取り部100は、第2給紙部90から給紙された原稿シートGが原稿表面である第一面目の読み取り開始前までに白基準部材101への発光と、白基準値の修正を実施した後、両面搬送路80に対面する位置に回転する。搬送ローラ41は、原稿シートGを、原稿読み取り部100に搬送する。既に原稿読み取り部100は両面搬送路80に対面する位置に待機しており、原稿読み取り部100で読み取られた情報は、図8にて詳細を説明する画像メモリ804に原稿第一面目の情報として記憶される。尚、白基準部材101は、下向きに配置されており、ごみ付着に対する配慮がなされている事を追記しておく。
図4において、原稿読み取り部100を通過した原稿シートGは、搬送ローラ42に搬送される。搬送ローラ42は、原稿シートGの後端がスイッチバックフラッパ82を通過した時点で停止する。よって、原稿シートGは搬送ローラ42に挟持された状態で停止している。所定時間の経過後、原稿専用搬送路81へ搬送されるように構成されている。なお、搬送ローラ42は、原稿シートを反転搬送するために、正回転と、逆回転とに可逆的に駆動可能に制御される。
図5において、スイッチバックフラッパ82が搬送路を、両面搬送路80から原稿専用搬送路81に切り替えると同時に、原稿読み取り部100は、原稿専用搬送路81に対面する位置に回転する。搬送ローラ42が逆回転すると、原稿シートGは、原稿専用搬送路81に沿って、原稿読み取り部100に搬送される。原稿シートGが原稿読み取り部100に搬送され通過することで、原稿裏面である第二面目の情報を読み取り、画像メモリ804に原稿第二面目の情報として記憶する。
第1給紙部30から給紙されたシートSは1枚ずつ搬送ローラ40に搬送される。ほぼ同時に画像メモリ804に記憶された原稿裏面である第二面目の情報を基に発光部21から先の画像情報に基づく感光ドラム10への潜像画像が形成される。次にシートSは転写部15で潜像画像により形成されたトナー画像を転写されたのち、定着部50等を搬送され、原稿第二面目の画像形成が完了する。なお、図5では原稿裏面である第二面の情報の読み取りを開始するとともにシートSの給紙を開始しているが、第二面の情報を読み取ったのちにシートSを搬送しても良い。
図6において、画像読み取りを終了した原稿シートGは、搬送ローラ43及び搬送ローラ44に搬送され、第2排紙部110に積載される。スイッチバックフラッパ82は、原稿シートGの後端が通過すると、両面印刷されるシートSが排紙ローラ60の逆回転によって両面搬送路80に導かれた後、搬送ローラ40に搬送されるように、搬送路を切り替える。そして、図5で給紙されたシートSは、感光ドラム10と定着部50によって第一面目の画像の形成が完了した後、排紙ローラ60の逆回転によって両面搬送路80に導かれる。
なお、本実施形態では、シートSが両面印刷される場合に搬送される搬送路と、原稿シートが搬送される搬送路の一部が共通する。ここで、原稿シートを第2給紙部90から給紙した後、原稿シートが共通する搬送路を通過して感光ドラム10及び定着部50まで搬送方向を変更せずに搬送し、原稿シートに画像を印刷する搬送パスを直接パス(第1の搬送パス)と呼ぶ。また、詳しくは後述するが、次の搬送パスを第2の搬送パスと呼ぶ。原稿シートを第2給紙部90から給紙した後、当該原稿シートを搬送ローラ41及び搬送ローラ42によって搬送し、搬送ローラ42を逆回転して原稿シートを原稿専用搬送路81に搬送する。そして、再度、原稿シートを搬送ローラ43まで搬送した後、搬送ローラ43を逆回転して、搬送ローラ42まで搬送する。その後、搬送ローラ42まで搬送された原稿シートを搬送ローラ40によって搬送し、感光ドラム10及び定着部50によって画像を印刷する搬送パスをスイッチバックパス(第2の搬送パス)と呼ぶ。原稿シートを第1の搬送パスによって搬送した場合も、第2の搬送パスによって搬送した場合も、原稿シートは、画像が印刷された後、第1排紙部70に排紙される。
図8において、CPU801は、ポリゴンミラー、モータ及びレーザ発光素子などを含む発光部21に、ASIC802を介して接続されている。CPU801は、感光ドラム10面上にレーザ光を走査することにより所望の潜像を描くため、ASIC802に対して制御信号を出力することによって光学ユニット2の制御を行う。
また、CPU801は、バス等(図示せず)を介してプログラムメモリ803に接続されている。プログラムメモリ803には、以上の制御及び本明細書に記載される各実施形態においてCPU801が行う処理のすべて又は一部を実行するためのプログラム及びデータが格納される。すなわち、CPU801は、プログラムメモリ803に格納されたプログラム及びデータを用いて本発明の各実施形態の動作を実行する。
シートSは、転写部15により感光ドラム10表面に形成されたトナー像が転写された後、定着部50によりトナー像が定着されてから、排紙ローラ60により記録材積載部としての第1排紙部70へ排出される。この際、画像形成済み記録材の整列性を高めるため、第1排紙部70は排紙口付近から記録材排出方向に向けてゆるやかな上り勾配が設けられている。
CPU801は、ホストコンピュータ(図示せず)から指示されたスキャンコマンドを受信すると、両面フラッパソレノイド820、両面モータ840を駆動し、CIS給紙ソレノイドを操作する。それによって、両面モータ840のトルクをCISピックアップローラ91に伝達させ、原稿シートGを搬送する。
また、原稿読み取り部100は、後述する各種制御信号であるCISLED、CISSTART、SYSCLK、Sl_in、Sl_select、Sl_outによりASIC802に接続されている。
図9において、901はコンタクトイメージセンサ部分であり、例えば10368画素分のフォトダイオードが特定の主走査密度(例えば1200dpi)でアレイ状に配置される。902はスタートパルス信号(CISSTART)で、出力バッファ904に入力される。915は転送クロック(CISCLK)で、シフトレジスタ905に入力される。
CISSTART902をアクティブとすると、CISセンサ部901は受光した光に基づく電荷の蓄積を開始し、出力バッファ904にデータを順次セットする。次に、CISCLK915(例えば500kHz1MHz程度)を与えると、出力バッファ904にセットされたデータは、シフトレジスタ905によって、CISSNS918として、A/Dコンバータ908ヘと転送される。
このCISSNS918には所定のデータ保証領域があるため、転送クロックCISCLK915の立ち上がりタイミングから所定の時間が経過したのちにサンプリングする必要がある。またCISSNS918は、CISCLK915の立ち上がりと立下りの双方のエッジに同期して出力される。
A/Dコンバータ908でディジタル変換されたCISSNS918は、出力インターフェース回路909によって所定のタイミングで制御されて、Sl_out910にシリアルデータとして出力される。その際、CISSTART902から所定画素分のCISSNS918には、アナログ出力基準電圧が出力されており、有効画素としては使用できない。
例えば、撮像した映像のコントラストが得られない場合は、CPU801はA/Dコンバータ908のA/D変換ゲインを大きくすることによりコントラストを増加させ、常に最良なコントラストで撮像することができる。
ここでは、すべての画素が一つのCISSNS信号918として出力される系にて説明を行なったが、高速読み取りのために画素をエリアごとに分割し、複数エリアを同時にA/D変換を行なっても良い。また、ここまで原稿読み取り部100にCISセンサを用いて説明を行なってきたものの、CMOSセンサやCCDセンサ等にて置き換え可能である。
また、(2)の「バーコード読み込み」は、バーコードやQRコード(登録商標)により情報が埋め込まれた原稿の画像を読み取り、その情報に基づいて画像データをメモリから取得し、取得した画像データに基づいて画像を印刷するものである。なお、画像データは、メモリの代わりに、バーコードやQRコード(登録商標)に含まれるURLによって示される外部サーバから取得されるようにしてもよい。
また、(3)の「白紙確認」は用紙を読み込み、用紙が白紙であるかどうか判断し白紙であると判断した場合に印刷するものである。
また、(4)「色紙確認」は、用紙を読み込み、用紙が、ユーザが指定した色のものかどうか判断し、指定した色であると判断した場合に印刷するものである。
また、搬送路内でシートを待機させることが可能な第1の搬送パスをスイッチバックにより実現することにより、印刷手段の直前でシートを停止される機構を持たせる必要がないため、コストを抑えることが可能になる。
図13は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、原稿シートGと、印刷すべきシートSの搬送を制御して、印刷を行う処理例である。なお、以下説明する処理は、印刷装置1のCPU801が、プログラムメモリ303に格納されたプログラム及びデータを用いて本実施形態の動作を実行するものである。
S1301において、オンプリントが指示されたとCPU801が判断すると、S1302において、CPU801は、第2給紙部90に格納された原稿シートGを給紙するよう制御する(図3)。そして、S1303において、CPU801は、原稿読み取り部100により原稿シートGの画像を読み取らせる(図3)。次に、S1304において、CPU801は、原稿シートGをスイッチバックパスで搬送するよう決定する。
802 ASIC
803 プログラムメモリ
Claims (7)
- 所定の搬送路を用いて搬送されるシートに印刷を行う印刷手段と、
前記所定の搬送路を用いて原稿シートを読み取る読取手段と、
読み取られた画像に基づいて前記印刷手段が印刷すべき画像データを生成する生成手段と、
生成される画像データを前記原稿シートに印刷する場合、前記原稿シートの搬送パスを、前記原稿シートを待機させることなく印刷手段に搬送する第1の搬送パスと、前記原稿シートを前記第1の搬送パスよりも長い第2の搬送パスとのいずれかに切り替える制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記原稿シートの搬送パスを、前記第2の搬送パスへ切り替えずに済むかどうかを原稿シートの搬送中に、判断する判断手段を備え、
前記第2の搬送パスに切り替えずに済むと判断した場合、前記原稿シートの搬送パスを、前記第1の搬送パスに切り替えることを特徴とする印刷装置。 - 所定の搬送路を用いて搬送されるシートに印刷を行う印刷手段と、
前記所定の搬送路を用いて原稿シートを読み取る読取手段と、
読み取られた画像に基づいて前記印刷手段が印刷すべき画像データを生成する生成手段と、
生成される画像データを前記原稿シートに印刷する場合、前記原稿シートの搬送パスを、前記原稿シートを待機させることなく印刷手段に搬送する第1の搬送パスと、前記原稿シートを前記第1の搬送パスよりも長い第2の搬送パスとのいずれかに切り替える制御手段と、
を備え、
前記第2の搬送パスに搬送された前記原稿シートをスイッチバックして、前記第1の搬送パスへ搬送する搬送手段を備えることを特徴とする印刷装置。 - 所定の搬送路を用いて搬送されるシートに印刷を行う印刷手段と、
前記所定の搬送路を用いて原稿シートを読み取る読取手段と、
読み取られた画像に基づいて前記印刷手段が印刷すべき画像データを生成する生成手段と、
生成される画像データを前記原稿シートに印刷する場合、前記原稿シートの搬送パスを、前記原稿シートを待機させることなく印刷手段に搬送する第1の搬送パスと、前記原稿シートを前記第1の搬送パスよりも長い第2の搬送パスとのいずれかに切り替える制御手段とを備え、前記読取手段は、前記第2の搬送パスを用いて前記原稿シートの両面を読取ることを特徴とする印刷装置。 - 所定の搬送路を用いて搬送されるシートに印刷を行う印刷手段と、
前記所定の搬送路を用いて原稿シートを読み取る読取手段と、
読み取られた画像に基づいて前記印刷手段が印刷すべき画像データを生成する生成手段と、
生成される画像データを前記原稿シートに印刷する場合、前記原稿シートの搬送パスを、前記原稿シートを待機させることなく印刷手段に搬送する第1の搬送パスと、前記原稿シートを前記第1の搬送パスよりも長い第2の搬送パスとのいずれかに切り替える制御手段とを備え、
前記原稿シートがプレプリントシート、バーコードが印刷されたシートである場合、前記制御手段は、前記原稿シートの搬送パスを、前記第2の搬送パスに切り替えることを特徴とする印刷装置。 - 前記バーコードに基づいて印刷すべき画像データは、あらかじめ記憶されていることを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
- 前記所定の搬送路は、印刷されたシートを反転搬送するため、または、前記原稿シートを搬送するために用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 所定の搬送路を用いて搬送されるシートに印刷を行う印刷手段と、前記所定の搬送路を用いて原稿シートを読み取る読取手段と、を備える印刷装置の制御方法であって、
読み取られた画像に基づいて前記印刷手段が印刷すべき画像データを生成する生成工程と、
生成される画像データを前記原稿シートに印刷する場合、前記原稿シートの搬送パスを、前記原稿シートを待機させることなく印刷手段に搬送する第1の搬送パスと、前記原稿シートを前記第1の搬送パスよりも長い第2の搬送パスとのいずれかに切り替える制御工程と、
前記制御工程は、前記原稿シートの搬送パスを、前記第2の搬送パスへ切り替えずに済むかどうかを原稿シートの搬送中に、判断する判断工程とを備え、
前記判断工程において前記第2の搬送パスに切り替えずに済むと判断した場合、前記制御工程は、前記原稿シートの搬送パスを、前記第1の搬送パスに切り替えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
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