JP2014102387A - 画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】裏紙を再利用して印刷する際に余白領域に印刷することはできなかった。読み取り手段で読み取られた原稿の余白領域に印刷内容を印刷可能か否かを判定し、印刷可能であると判定された場合、読み取り手段で読み取られた原稿の前記余白領域に前記印刷内容を印刷する、画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御CPUは、原稿(裏紙)の第1面を読み取るように制御し、そして、読み取った原稿画像から余白領域を抽出する。第2給紙部に収納された原稿を搬送し、画像読取部で読み取り、読み取り原稿画像を画像メモリに記憶する。次に、制御CPUは、原稿画像の白画素以外の画素数を横一列カウントしてオブジェクトが存在する領域と余白領域を区別し、余白領域を抽出する。
【選択図】図10

Description

本発明は、画像形成装置、画像処理方法、及びプログラムに関するものである。
従来、画像形成装置において、原稿を画像読み取り手段に搬送する原稿搬送系統と、印刷用紙を印刷手段に搬送する印刷用紙搬送系統は互に独立に構成されている。即ち、原稿搬送系統と印刷用紙搬送系統は互に独立してそれぞれに、原稿または印刷用紙の給紙部、搬送路を構成するガイド部材、複数の搬送ローラ、同ローラへの駆動力伝達手段、駆動源であるモータ、同モータの駆動回路、排紙部等が配設されて構成されている。
このため、画像形成装置の全体的な機構構成の複雑化、コストの増大および装置サイズの大型化を避けられなかった。この問題を解決するために、給紙部から排紙部に至る印刷用紙搬送路中に画像読み取り手段を配設して、原稿搬送系統と印刷用紙搬送系統を共通利用することにより、構成の簡素化と省スペースを図ることが提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−185881号公報
しかしながら、特許文献1では、印刷済みの紙を読み取り、印刷済みの紙の余白領域を検出し、余白領域に印字を行うことについては考慮されていない。
本発明の画像形成装置は、読み取り手段と印刷手段を有する画像形成装置であって、読み取り原稿に直接印刷を可能とする搬送路を有する搬送手段と、前記読み取り手段で読み取られた読み取り原稿の画像に基づいて、前記読み取り原稿に印刷可能かどうかを判定する判定手段とを備え、前記判定手段で印刷可能と判定した場合に、前記搬送手段は、印刷内容が前記読み取り原稿に印刷されるように、前記読み取り原稿を前記印刷手段へ搬送することを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、裏紙が読み取り原稿としてどのように置かれても、裏紙の白紙面および反対面の余白領域へ印刷を行うことが可能となる。
実施例1における、画像形成装置の片面印刷処理を説明する図である。 実施例1における、画像形成装置の両面印刷処理を説明する図である。 実施例1における、原稿の表面である第1面の読み取り開始時を説明する図である。 実施例1における、原稿の表面である第1面の読み取り終了時を説明する図である。 実施例1における、原稿の裏面である第2面の読み取り開始時を説明する図である。 実施例1における、原稿の裏面である第2面の読み取り終了時を説明する図である。 実施例1における、原稿の第1面の画像情報に基づいて印刷用紙Sへの画像形成を説明する図である。 実施例1における、制御CPUの動作を説明する図である。 実施例1における、画像読取部の構成を説明する図である。 実施例1における、制御CPUの動作を説明するフローチャートである。 実施例2における、制御CPUの動作を説明するフローチャートである。 実施例2における、制御CPUの動作を説明する図である。 実施例2における、制御CPUの動作を説明する図である。 実施例1における、読み取り原稿に画像形成する動作を説明する図である。 実施例3における、制御CPUの動作を説明するフローチャートである。 画像形成装置の操作部の一例を示す図である。
[実施例1]
<片面印刷処理>
図1は、本実施例に係る画像形成装置における片面印刷処理を説明するための図である。画像形成装置1内には、感光ドラム10と現像ローラ11が配置されている。感光ドラム10は、回転可能な像担持体である。現像ローラ11は感光ドラム10と並接し、トナーを保持しながら回転する。光学ユニット2が印刷信号を受けると、発光部21は、回転する感光ドラム10の表面にレーザ光を照射する。レーザ光を照射された感光ドラム10の表面には、電荷による潜像画像が形成される。現像ローラ11が回転しながら、感光ドラム10の表面に形成された潜像画像にトナーを供給すると、感光ドラム10の表面にはトナー画像が形成される。
第1給紙部30は、印刷用紙などの記録材を収納する。ここで記録材が印刷用紙の場合を説明するが、記録材はオーバーヘッドプロジェクタ(OHP)シートなどでもよい。第1給紙部30に収納されていた印刷用紙Sは、カセットトレイ(CST)ピックアップローラ31と分離手段32によって一枚ずつ搬送ローラ40に搬送される。図1において、太い線の矢印は、第1給紙部30から定着部50へ搬送される際の印刷用紙Sと印刷用紙Sの進行方向とを示す。搬送ローラ40は、感光ドラム10の表面上にあるトナー画像と印刷用紙Sの先端とが合うようにタイミングを調整して、印刷用紙Sを転写部15へ搬送する。トナー画像は感光ドラム10の回転によって転写部15の方に向かい、転写部15に付与される印加バイアスと圧力とによって印刷用紙Sに転写される。転写部15は印刷用紙Sを定着部50に搬送する。定着部50では、回転可能な加熱ローラ51からの熱と加圧ローラ52による圧力とがトナー画像を印刷用紙Sに定着させる。
トナー画像が定着された印刷用紙Sは排紙ローラ60に搬送される。片面印刷の場合には、排紙ローラ60は印刷用紙Sを機外へ搬送し、印刷用紙Sは第1排紙部70に積載される。なお、図1において、破線の矢印は、後端が両面フラッパ61を通過した際の印刷用紙Sと印刷用紙Sの進行方向とを示す。
<両面印刷処理>
図2は、本実施例に係る画像形成装置における両面印刷処理を説明するための図である。片面印刷済みの印刷用紙Sの後端が両面フラッパ61を通過した後、両面フラッパ61は搬送路を切り替える。その後、排紙ローラ60は逆回転をし始め、印刷用紙Sを両面搬送路80へ搬送する。印刷用紙Sは搬送ローラ41によって画像読取部100に搬送される。図2において、太い線の矢印はこの際の印刷用紙Sと印刷用紙Sの進行方向とを示す。なお、画像読取部100は、後述する原稿読み取り処理やコピー処理などにおいて原稿の画像を読み取るために使用され、両面印刷処理において動作しない。
その後、印刷用紙Sは、搬送ローラ42及び搬送ローラ40によって再び転写部15に搬送される。図2において、破線の矢印はこの際の印刷用紙Sと印刷用紙Sの進行方向を示す。そして、印刷用紙Sに対してトナー画像の転写及び定着が行われ、さらに、両面印刷が施された記録紙Sは第1排紙部70に積載される。
<原稿読み取り処理>
図3は、本実施例に係る画像形成装置における原稿の第1面の読み取りを説明するための図である。第2給紙部90に収納されていた原稿Gは、コンタクトイメージセンサ(以下、CIS)ピックアップローラ91と分離手段92によって一枚ずつ搬送ローラ41に搬送される。図3において、太い線の矢印はこの際の原稿Gと原稿Gの進行方向とを示す。
画像読取部100は、原稿Gの第1面の読み取りを開始する前に、画像読取部100の感度不均一や光源・光量の不均一等に起因する画像信号の出力レベルのばらつきを補正するためのシェーディング補正係数の算出を行う。図3において、画像読取部100が搬送路80に対面する位置に置く状態が示されているが、シェーディング補正係数の算出を行うために、画像読取部100は図1または図2に示すように白基準部材101に対面する位置に置く必要がある。画像読取部100が白基準部材101に対面する位置において、画像読取部100内の(図9にて詳細を説明する)発光素子907が白基準部材101へ発光することで画像読取部100は白基準画像を読み取る。また、発光素子907が発光しない状態で画像読取部100は黒基準画像を読み取る。読み取られた白基準画像と黒基準画像とから、シェーディング補正係数が算出される。算出されたシェーディング補正係数を、新たなシェーディング補正係数として設定する。その後、画像読取部100は両面搬送路80に対面する位置に回転する。ここで、搬送路80に対面する位置および白基準部材101に対面する位置は、画像読取部100の回転軌道上にある。
搬送ローラ41は原稿Gを画像読取部100に搬送する。両面搬送路80に対面する位置に待機していた画像読取部100は原稿の第1面を読み取る。読み取られた情報は、図8にて詳細を説明する画像メモリ804に原稿の第1面の画像情報として記憶される。尚、白基準部材101は、下向きに配置されているのは、ごみ付着に対する配慮がなされているためである。尚、基準部材に白基準部材101を使用しているが、基準部材は白色以外でもよい。
図4は、原稿の第1面の読み取りの終了時を説明するための図である。画像読取部100を通過した原稿Gは搬送ローラ42に搬送される。搬送ローラ42は、原稿Gの後端がスイッチバックフラッパ82を通過した時点で停止する。このとき、原稿Gは搬送ローラ42に挟持された状態で停止している。所定時間の経過後、搬送ローラ42は原稿Gを原稿搬送路81へ搬送する。この所定時間の間に、スイッチバックフラッパ82は搬送路を両面搬送路80から原稿搬送路81に切り替える。
また、原稿の第1面の読み取りが終了した後、画像読取部100は白基準部材101に対面する位置に回転する。画像読取部100が白基準部材101に対面する位置において、発光素子907が白基準部材101へ発光することで得られる白基準画像と、発光素子907が発光しない状態で画像読取部100が読み取る黒基準画像とから、シェーディング補正係数が算出される。算出されたシェーディング補正係数を、新たなシェーディング補正係数として設定する。
なお、画像読取部100が原稿の第1面の読み取りを終了し、原稿の第2面の読み取りを行うために回転する途中に白基準部材101は設置されていることが好ましい。ここで、毎回原稿の第1面および第2面を読み取る前にシェーディング補正係数を算出することを説明したが、シェーディング補正係数の算出は、定期的に行い、または必要に応じて決めたタイミングで行ってもよい。
図5は原稿の第2面の読み取りを説明するための図である。スイッチバックフラッパ82が原稿Gの搬送路を両面搬送路80から原稿搬送路81に切り替えると同時に、画像読取部100は原稿搬送路81に対面する位置に回転する。搬送ローラ42が逆回転をし始め、原稿搬送路81を介して原稿Gを画像読取部100に搬送する。原稿Gが画像読取部100を通過するときに、画像読取部100は原稿Gの第2面を読み取り、読み取られた画像情報は原稿Gの第2面の画像情報として画像メモリ804に記憶される。
図6は原稿の第2面の読み取りの終了時を説明するための図である。原稿Gは搬送ローラ43及び搬送ローラ44によって機外へ搬送され、第2排紙部110に積載される。
ここで、原稿の両面を読み取る場合を説明したが、ユーザの設定に応じて原稿の片面のみを読み取る場合もある。片面読み取りの場合、原稿Gの搬送路は両面読み取り場合と同じで、原稿の第2面の読み取りおよびその前のシェーディング補正係数の算出は不要になる。
<コピー処理>
次に、原稿を読み取り、読み取った原稿の画像を印刷用紙に印刷するコピー動作を説明する。特許文献1の画像形成装置では、原稿搬送路と印刷用紙搬送路を共通利用するため、原稿の読み取りと印刷用紙への印刷を順に行い、すなわち原稿の読み取りの後に印刷用紙の搬送を開始する必要がある。本実施例の画像形成装置では、原稿の読み取りと印刷用紙への印刷を順に行うことができるのは言うまでもないが、原稿の読み取りと印刷用紙への印刷を必ず順に行う必要がない。例えば、ユーザが片面から片面または両面から片面の形式でコピーを行うように設定する場合に、使用される原稿搬送路と印刷用紙搬送路は重なる部分がないため、原稿の第1面の読み取りの開始とともに印刷用紙Sの搬送が開始されてもよい。
本実施例の画像形成装置におけるコピー動作の詳細は、ユーザが両面から両面の形式でコピーを行うように設定する場合を例として説明する。なお、コピー処理における原稿の第1面および第2面の読み取り動作は、図3から図6を参照しながら説明した原稿読み取り処理における原稿の第1面および第2面の読み取り動作と同じであるため、その説明を省略する。以下、読み取られた原稿Gの画像情報に基づく画像形成を説明する。
原稿Gが画像読取部100を通過するときに、画像読取部100は原稿Gの第2面を読み取り、読み取られた画像情報は原稿Gの第2面の画像情報として画像メモリ804に記憶される。一方、第1給紙部30に収納されていた印刷用紙SはCSTピックアップローラ31と分離手段32によって一枚ずつ搬送ローラ40に搬送される。ほぼ同時に、発光部21は、画像メモリ804に記憶された原稿Gの第2面の画像情報に基づいてレーザ光を感光ドラム10の表面に照射し、原稿Gの第2面の画像情報に基づく潜像画像が感光ドラム10の表面に形成される。転写部15は、潜像画像により形成されたトナー画像を印刷用紙Sに転写し、定着部50はトナー画像を印刷用紙Sに定着して、原稿Gの第2面の画像情報に基づく画像形成が完了する。図5では、原稿の第2面の読み取りの開始とともに印刷用紙Sの搬送が開始されているが、原稿の第2面の読み取りの後に印刷用紙Sの搬送が開始されてもよい。
原稿Gの第2面の読み取りが終了すると、原稿Gは搬送ローラ43及び搬送ローラ44によって機外へ搬送され、第2排紙部110に積載される。原稿Gの後端がスイッチバックフラッパ82を通過すると、スイッチバックフラッパ82は、原稿の第2面の画像形成が完了した印刷用紙Sが搬送ローラ42を介して搬送ローラ40に搬送されるように、搬送路を原稿搬送路81から両面搬送路80へ切り替える。原稿の第2面の画像形成が完了した印刷用紙Sは、排紙ローラ60の逆回転によって、印刷用紙Sを両面フラッパ61によって切り替えられた両面搬送路80に向けて搬送する。
図7は原稿の第1面の画像情報に基づく画像形成を説明するための図である。原稿の第2面の画像形成が完了した印刷用紙Sの後端が両面フラッパ61を通過した後、両面フラッパ61は搬送路を切り替える。その後、排紙ローラ60は逆回転をし始め、印刷用紙Sを両面搬送路80へ搬送する。両面搬送路80に搬送された印刷用紙Sは画像読取部100を通過し、搬送ローラ42によって搬送ローラ40に搬送され、搬送ローラ40によって転写部15に搬送される。図7において、破線の矢印はその様子を示している。発光部21は、画像メモリ804に記憶された原稿Gの第1面の画像情報に基づいてレーザ光を感光ドラム10の表面に照射し、原稿Gの第1面の画像情報に基づく潜像画像が感光ドラム10の表面に形成される。転写部15は、潜像画像により形成されたトナー画像を印刷用紙Sに転写し、定着部50はトナー画像を印刷用紙Sに定着して、原稿Gの第1面の画像情報に基づく画像形成が完了する。その後、印刷用紙Sは第1排紙部70に積載される。
以下では、感光ドラム10、現像ローラ11、転写部15、定着部50など、印刷に係るユニットを印刷部と総称する。
<画像形成装置のハードウェア構成>
図8は、画像形成装置1のハードウェアを示す図である。また、図8を用いて画像形成装置1の電装800を説明する。図8には、制御CPU801(以下、CPU801)によって制御される各ユニットが記載されている。
制御CPU801は、ポリゴンミラー、モータ及びレーザ発光素子などを含む発光部21に、ASIC802を介して接続している。感光ドラム10の表面にレーザ光を走査して所望の潜像画像を形成するために、制御CPU801はASIC802に制御信号を送信して、発光部21を制御する。また、印刷用紙Sを搬送するために、制御CPU801はASIC802に制御信号を送信して、メインモータ830、CST給紙ソレノイド822、両面駆動モータ840、CIS給紙ソレノイド823などの駆動系を制御する。メインモータ830は、CSTピックアップローラ31、搬送ローラ40、感光ドラム10、転写部15、加熱ローラ51、加圧ローラ52などを駆動する。CST給紙ソレノイド822は、印刷用紙Sを給紙する給紙ローラの駆動開始時にオンにして、メインモータ830のトルクをCSTピックアップローラ31に伝達する。両面駆動モータ840はCISピックアップローラ91と搬送ローラ41〜44を駆動する。CIS給紙ソレノイド823は、原稿Gを給紙する給紙ローラの駆動開始時にオンにして、両面駆動モータ840のトルクをCISピックアップローラ91に伝達する。
制御CPU801は、電子写真プロセスに必要な帯電、現像、転写などを制御する高電圧電源ユニット810と、定着を制御する低電圧電源ユニット811とを制御する。さらに、制御CPU801は、定着部50に設けられたサーミスタ(不図示)により温度をモニタし、定着温度を一定に保つための制御を行う。
制御CPU801は、バス等を介してプログラムメモリ803に接続している。プログラムメモリ803には、制御CPU801によって行われる処理の全てまたは一部を実行するためのプログラム及びデータが格納されている。すなわち、制御CPU801は、プログラムメモリ803に格納されたプログラム及びデータを用いて以下で説明する処理を実行する。
ASIC802は、制御CPU801の指示に基づいて光学部21内部のモータの速度制御、メインモータ830の速度制御、両面駆動モータ840の速度制御を行う。モータの速度制御では、モータからのタック信号を検出して、タック信号の間隔が所定の時間となるように加速信号または減速信号をモータに送信する。タック信号とは、モータが回転するごとにモータから出力されるパルス信号である。ASIC802を用いることにより、制御CPU801の制御負荷の低減が図られるというメリットがある。
制御CPU801は操作部805と接続している。操作部805は、タッチパネルなどの表示部、操作キーを有している。制御CPU801は操作画面を表示するよう操作部805を制御したり、ユーザからの指示を操作部805を介して受信したりする。
図16は、操作部805の一例を示す図である。操作部805は、表示部1601を有する。表示部1601は、タッチパネルシートが貼られた液晶ディスプレイから構成されていて、操作画面やソフトキーを表示する。表示部1601は、ソフトキーが押下されると、押下された位置を示す位置情報を制御CPU801に送信する。制御CPU801はその位置情報に基づいて、ユーザの指示を判別する。
操作部805はテンキー1602、ストップキー1604、ユーザモードキー1605、スタートキー1606をさらに有する。テンキー1602は、数字と文字を入力するためのキーであり、コピー部数の設定や画面の切り替えで使われる。ストップキー1604は、稼働中の動作を止めるためのキーである。ユーザモードキー1605は、画像形成装置1の設定を行うためのキーである。スタートキー1606は、画像の読み取りの開始や印刷の開始を指示するためのキーである。
スタートキー1606の中央には、2色LED1603がある。LED1603が緑色であるときはスタートキー1606が使えることを示す。LED1603が赤色であるときはスタートキー1606が使えないことを示す。
制御CPU801は、コピーの指示を操作部805から受信した場合、あるいはホストコンピュータからプリントコマンドを受信した場合、メインモータ830、両面駆動モータ840を駆動させて、印刷用紙を搬送する。感光ドラム10の表面に形成されたトナー画像が転写部15によって印刷用紙に転写されて、トナー画像が定着部50によって印刷用紙Sに定着された後、印刷用紙は第1排紙部70に排出される。画像形成済みの印刷用紙の整列性を高めるため、第1排紙部70には、排紙口付近から印刷用紙の排出方向に向けてゆるやかな上がり勾配が設けられている。制御CPU801は、定着部50に所定の電力を供給するよう低電圧電源ユニット811を制御し、定着部50は所定の熱量を発生して、その熱量を印刷用紙に与え、印刷用紙上のトナー画像を融着させ、トナー画像を印刷用紙に定着させる。
制御CPU801は、コピーの指示を操作部805から受信した場合、あるいはホストコンピュータからスキャンコマンドを受信した場合、両面駆動モータ840を駆動させる。両面駆動モータ840のトルクがCISピックアップローラ91に伝達されて、CISピックアップローラ91は原稿を搬送する。画像読取部100は信号線902、903、910、912、913及び914を介してASIC802と接続している。ASIC802は、制御CPU801の指示に従って、画像読取部100を制御して、画像読取部100で読み取られた画像情報を画像メモリ804に格納する。
図9は画像読取部100の詳細を説明する図である。図9に示すように、画像読取部100においては、コンタクトイメージセンサ(以下、CIS)901が用いられる。ここで、CIS901は、例えば10368画素分のフォトダイオードが特定の主走査密度(例えば1200dpi)でアレイ状に配置されている。
画像読取部100は、スタートパルス信号(CISSTART)902、発光素子制御信号(CISLED)903、Sl_in信号912、Sl_select信号913、CISの動作速度を決めるシステムクロック(SYSCLK)914を受信する。また、画像読取部100は、Sl_out信号910を送信する。
発光素子907は、電流増幅部906によって増幅された電流に基づいて発光し、CIS901に対面する原稿Gを均一に照射する。
CISSTART信号902がアクティブになると、CIS901は、受けた光に基づく電荷の蓄積を開始し、出力バッファ904にデータを順次セットする。転送クロック(CISCLK)915(例えば500kHzから1MHz)がシフトレジスタ905に与えられると、シフトレジスタ905は、出力バッファ904にセットされたデータをCISSNS信号918としてA/Dコンバータ908に転送する。
CISSNS信号918には所定のデータ保障領域があるため、転送クロック915の立ち上がりタイミングから所定の時間が経過したのちにCISSNS信号918のサンプリングが行われる。CISSNS信号918は、転送クロック915の立ち上がりと立ち下りの双方のエッジに同期して出力される。A/Dコンバータのサンプリング速度を決定するCISサンプリングクロック(ADCLK)916の周波数は転送クロック915の2倍となるように生成される。そして、CISサンプリングクロック916の立ち上がりのエッジにてCISSNS信号918がサンプリングされる。タイミングジェネレータ917はシステムクロック914を分周して、CISサンプリングクロック916及び転送クロック915を生成する。CISサンプリングクロック916の位相は、転送クロック915と比べて、データ保障領域分だけ遅延している。
A/Dコンバータ908でデジタル変換されたCISSNS信号918は、出力インターフェース回路909によって所定のタイミングでSl_out信号910として送信される。Sl_out信号910はシリアルデータである。その際、CISSTART信号902から所定画素数分のCISSNS信号918は、アナログ出力基準電圧であるため、有効画素としては使用されない。
制御回路911は、Sl_in信号912及びSl_select信号913に従ってA/Dコンバータ908のA/D変換ゲインを可変に制御することができる。例えば、撮像された画像のコントラストが適切に得られない場合、制御CPU801は、A/Dコンバータ908のA/D変換ゲインを大きくするよう制御回路911に指示し、コントラストを増加させる。これにより、画像を最良なコントラストで撮影することができる。
図9では、全ての画素が一つずつCISSNS信号918として出力される例を説明した。しかし、画像を高速で読み取るために、複数画素をエリアごとに分割して、複数のエリアを並行してA/D変換してもよい。また、図9では、CISを画像読取部100に用いた。しかし、CMOSセンサやCCDセンサを画像読取部100に用いてもよい。
<オンプリント処理>
本実施例の画像形成装置では、読み取り原稿に直接印刷可能とする搬送路を有することで、原稿の両面を読み取り、読み取った原稿の両面上に画像形成を行う処理(オンプリント処理)が可能となる。
図14は、オンプリント処理を説明する図である。
画像形成装置1の制御手段である制御CPU801は、ホストコンピュータ(図示せず)から指示されたオンプリントコマンドと印刷内容を受信すると、画像メモリ804に印刷内容を格納し、オンプリント処理を開始する。
第2給紙部90に収納された原稿Gは、CISピックアップローラ91と分離手段92により、一枚ずつ搬送ローラ41に搬送される。一方、画像読取部100は、第2給紙部90から給紙された原稿Gが原稿表面である第1面の読み取り開始前までに白基準部材101への発光と、白基準値の修正を実施した後、両面搬送路80に対面する位置に回転する。搬送ローラ41は、原稿Gを、画像読取部100に搬送する。既に画像読取部100は両面搬送路80に対面する位置に待機しており、画像読取部100で読み取られた情報は、図8の画像メモリ804に原稿第1面の情報として記憶される。
画像読取部100を通過した原稿Gは、搬送ローラ42に搬送される。搬送ローラ42は、原稿Gの後端がスイッチバックフラッパ82を通過した時点で停止する。よって、原稿Gは搬送ローラ42に挟持された状態で停止している。所定時間の経過後、原稿Gは原稿専用搬送路81へ搬送される。
スイッチバックフラッパ82が搬送路を、両面搬送路80から原稿専用搬送路81に切り替えると同時に、画像読取部100は、原稿専用搬送路81に対面する位置に回転する。搬送ローラ42が逆回転すると、原稿Gは、原稿専用搬送路81に沿って、画像読取部100に搬送される。原稿Gが画像読取部100に搬送され通過することで、原稿裏面である第2面の情報を読み取り画像メモリ804に原稿の第2面の情報として記憶する。
画像読み取りを終了した原稿Gは、搬送ローラ43及び44に搬送される。搬送ローラ44は、原稿Gの後端が画像読取部100を通過した時点で停止する。よって、原稿Gは搬送ローラ44に挟持された状態で停止している。所定時間の経過後、搬送ローラ44は逆回転すると、原稿Gは、原稿専用搬送路81に沿って搬送ローラ42、搬送ローラ40に搬送される。搬送ローラ40は、感光ドラム10の表面のトナー画像と原稿Gの先端位置のタイミングを合わせるように、原稿Gを転写部15へと搬送する。
感光ドラム10の回転により転写部15に搬送されるトナー画像は、転写部15に付与される印加バイアスと圧力によって、原稿Gに転写される。更に、転写部15は、原稿Gを定着部50に搬送する。定着部50では、回転可能な加熱ローラ51からの熱と、加熱ローラ51と対向し、回転可能な加圧ローラ52の圧力が、トナー画像を原稿Gに定着させる。
トナー画像を定着された原稿Gは、排紙ローラ60に搬送される。排紙ローラ60は、原稿Gの後端が両面フラッパ61を通過した時点で停止し、両面フラッパ61は原稿Gが搬送ローラ41の方向に搬送されるよう切り替える。所定時間の経過後、排紙ローラ60が逆回転すると、原稿Gは、搬送ローラ41に搬送される。引き続き、原稿Gは、搬送ローラ42、搬送ローラ40、転写部15、定着部50と搬送され、印刷される。その後、排紙ローラ60に搬送され、排紙ローラ60は原稿Gをそのまま機外へ搬送し、原稿Gは第1排紙部70に積載される。
このようにして、原稿を両面読み取り、読み取った原稿の両面に画像形成を行う。
次に、オンプリント処理の一例として、裏紙を再利用して片面印刷を行う処理(以下、裏紙片面印刷処理)を説明する。ここで、裏紙は、第1面および/または第2面に書かれている一度使用された用紙でもよく、両面ともに何も書かれていない未使用の用紙でもよい。また、裏紙は、裏紙片面印刷処理を行うために、原稿を収納する第2給紙部90に置かれる。裏紙片面印刷処理において、画像形成装置1は、片面印刷を目標として、裏紙の片面または両面を読み取り、読み取った裏紙の画像情報から白紙の面または使用可能な余白領域を判定する。白紙の面または使用可能な余白領域があれば片面印刷を行い、なければ次の裏紙を読み取る。
図10は、本実施例に係る裏紙片面印刷処理のフローチャートである。画像形成装置1の制御手段である制御CPU801の動作を図10のフローチャートに従って説明する。
制御CPU801は、ホストコンピュータ(図示せず)から指示された印刷コマンドと印刷内容を受信すると、画像メモリ804に印刷内容を格納し、印刷コマンドが裏紙片面印刷処理の指示であれば、裏紙片面印刷処理を開始する。以下、裏紙片面印刷処理の詳細を説明する。
ステップS1001において、制御CPU801は、ホストコンピュータから指示されたコマンドが裏紙片面印刷モードか判定する。コマンドの指示については、ホストコンピュータからの指示以外に本体のパネルによる指示でもかまわない。
裏紙片面印刷モードでなければ、制御CPU801は、通常の片面印刷モードと判定し、そして、図1で説明したように第1給紙部30から用紙を搬送し印刷部で印刷し、排紙ローラ60により用紙を第1排紙部70に排紙するように制御する。ここでは、裏紙片面印刷モード以外のモードについて片面印刷処理の1ページの場合について説明したが、両面印刷、両面スキャンなどどのような処理でも構わない。
裏紙片面印刷モードであれば、ステップS1002に進む。
ステップS1002において、制御CPU801は、原稿(裏紙)の第1面を読み取るように制御し、そして、読み取った原稿画像から余白領域を抽出する。詳細動作は図14を参照して説明したとおりである。第2給紙部90に収納された原稿Gを搬送し、画像読取部100で読み取り、読み取り原稿画像を画像メモリ804に記憶する。次に、制御CPU801は、原稿画像の白画素以外の画素数を横一列カウントしてオブジェクトが存在する領域と余白領域を区別し、余白領域を抽出する。
次にステップS1003において、制御CPU801は、読み取った原稿の第1面が白紙かどうかを判定する。ステップS1002で抽出された余白領域が用紙全面にわたるとき白紙と判定するなど、どのような方法でもかまわない。また、多少のごみがあっても白紙と判定してもよい。白紙の場合は、ステップS1004に進む。白紙でない場合は、ステップS1005に進む。
図14の説明では、両面へのオンプリント処理を説明したが、ここでは片面のみであるため、第1面が白紙である場合に第2面の画像読み取りは必要ない。画像読取部100を通過した原稿Gは、搬送ローラ42に搬送される。搬送ローラ42は、原稿Gの後端がスイッチバックフラッパ82を通過した時点で停止する。よって、原稿Gは搬送ローラ42に挟持された状態で停止している。ステップS1003で第1面が白紙であると判定した場合は、第2面の画像読み取りは必要ないので、原稿Gが、原稿専用搬送路81へ搬送せず、搬送ローラ42によって搬送ローラ40へ搬送される。
ステップS1004において、制御CPU801は、画像メモリ804に格納した印刷内容を原稿の第1面に印刷するように制御し、次にフローはステップS1009に進む。
一方、第1面が白紙でない場合に、片面へのオンプリント処理でも第2面の画像読み取りは必要である。図14で、画像読取部100を通過した原稿Gは、搬送ローラ42に搬送される。搬送ローラ42は、原稿Gの後端がスイッチバックフラッパ82を通過した時点で停止する。よって、原稿Gは搬送ローラ42に挟持された状態で停止している。ステップS1003で第1面を白紙ではないと判定した場合は、スイッチバックフラッパ82が搬送路を、両面搬送路80から原稿専用搬送路81に切り替えると同時に、画像読取部100は、原稿専用搬送路81に対面する位置に回転する。搬送ローラ42は逆回転して、原稿を原稿専用搬送路81へ搬送し、画像読取部100にて第2面を読み取り画像メモリ804に記憶し、余白領域を抽出する。
ステップS1005において、制御CPU801は、原稿の第2面を読み取るように制御し、そして、ステップS1002と同様に読み取った原稿画像から余白領域を抽出する。
ステップS1006において、制御CPU801は、読み取った原稿の第2面が白紙かどうかを判定する。ステップS1005で抽出された余白領域が用紙全面にわたるとき白紙と判定する。白紙でない場合は、ステップS1007に進む。白紙の場合は、ステップS1008に進む。
ステップS1007において、ステップS1005で抽出された余白領域と画像メモリ804に記憶した印刷内容の領域を比較して、余白領域に印刷可能かを判定する。印刷可能な場合は、ステップS1008に進む。印刷不可能な場合は、ステップS1009に進む。
ステップS1008において、制御CPU801は、第2面に印刷を行うように制御する。ステップS1003で第2面を読み取られた原稿は、搬送ローラ43及び44に搬送される。搬送ローラ44は、原稿Gの後端が画像読取部100を通過した時点で停止する。よって、原稿Gは搬送ローラ44に挟持された状態で停止している。所定時間の経過後、搬送ローラ44は逆回転すると、原稿Gは、原稿専用搬送路81に沿って搬送ローラ42、搬送ローラ40に搬送される。第1面には印刷しないため、搬送ローラ40はそのまま排紙ローラ60に用紙を搬送するが、印刷部は何も動作しない。排紙ローラ60は、原稿Gの後端が両面フラッパ61を通過した時点で停止し、両面フラッパ61は原稿Gが搬送ローラ41の方向に搬送されるよう切り替える。所定時間の経過後、排紙ローラ60が逆回転すると、原稿Gは、搬送ローラ41に搬送される。引き続き、原稿Gは、搬送ローラ42、搬送ローラ40、転写部15、定着部50と搬送され、印刷し、次にフローはステップS1009に進む。
ステップS1009において、制御CPU801は、印刷内容のすべてのページを印刷したかどうか判定する。すべてのページの印刷が終わった場合は、裏紙片面印刷処理を終了する。印刷内容のページが残っている場合は、ステップS1002に進み、同様に印刷処理を続ける。
以上説明したように、裏紙が読み取り原稿としてどのように置かれても、裏紙の白紙面および反対面の余白領域へ印刷を行うことが可能な画像処理装置を提供することができる。つまり、本実施例の画像形成装置によって、裏紙を再利用して印刷する際に白紙面がそろっていなくても白紙面に正しく印刷すること、および、余白領域にも印刷して用紙を節約することが可能となる。
なお、上記説明では、原稿の第2面が白紙でないと判定した場合に、第2面の余白領域に印刷可能かを判定して、印刷可能であれば印刷するが、第2面の余白領域に印刷可能かを判定するステップS1007を省略してもよい。すなわち、原稿の第2面が白紙でないと判定した場合に、第2面の余白領域に印刷可能かを判定せず、第2面に印刷しないと決定してもよい。
[実施例2]
実施例1では裏紙片面印刷処理を行うが、本実施例では裏紙を再利用して両面印刷(以下、裏紙両面印刷処理)を行う。裏紙両面印刷処理において、画像形成装置1は、両面印刷を目標として、裏紙の両面を読み取り、読み取った裏紙の画像情報から白紙の面または使用可能な余白領域を判定する。白紙でありまた使用可能な余白領域がある面は使用可能とし、両面ともに使用可能な場合、両面印刷を行い、片面のみ使用可能な場合、片面印刷を行い、両面ともに使用不可能な場合、次の裏紙を読み取る。
図11は、本実施例の両面印刷処理のフローチャートである。画像形成装置1の制御手段である制御CPU801の動作を図11のフローチャートに従って説明する。
制御CPU801は、ホストコンピュータ(図示せず)から指示された印刷コマンドと印刷内容を受信すると、画像メモリ804に印刷内容を格納し、コマンドが裏紙両面印刷処理の指示であれば、裏紙両面印刷処理を開始する。以下、裏紙両面印刷処理の詳細を説明する。
ステップS1101において、制御CPU801は、ホストコンピュータから指示されたコマンドが裏紙両面印刷モードか判定する。コマンドの指示については、ホストコンピュータからの指示以外に本体のパネルによる指示でもかまわない。
裏紙両面印刷モードでなければ、制御CPU801は、通常の片面印刷モードと判定し、そして、図1で説明したように第1給紙部30から用紙を搬送し印刷部で印刷し、排紙ローラ60により用紙を第1排紙部70に排紙するように制御する。ここでは、裏紙両面印刷モード以外のモードについて片面印刷処理の1ページの場合について説明したが、両面印刷、両面スキャンなどどのような処理でも構わない。
裏紙両面印刷モードであれば、ステップS1102に進む。
ステップS1102において、制御CPU801は、原稿(第2給紙部90から裏紙)の第1面を読み取るように制御し、読み取った原稿画像を画像メモリ804に記憶し、原稿の第1面の余白領域を抽出する。
次にステップS1103において、制御CPU801は、原稿の第2面を読み取るように制御し、読み取った原稿画像を画像メモリ804に記憶し、原稿画像から余白領域を抽出する。
これらの処理は、実施例1のステップS1002、ステップS1005と同一の処理である。
次にステップS1104において、実施例1のステップS1003、ステップS1006と同様に、第1面と第2面の白紙の状態について判定する。両面白紙の場合は、ステップS1105へ、片面が白紙の場合は、ステップS1106へ、両面とも白紙ではない場合は、ステップS1109へ進む。
ステップS1105において、制御CPU801は、画像メモリ804内の1ページ目の印刷内容とそれを囲む2重枠を第1面に、2ページ目の印刷内容とそれを囲む2重枠を第2面に印刷するように制御する。これらの2重枠は、過去に用紙に印刷された不必要な印刷領域とステップS1108で新しく印刷した領域を区別して見やすくするためのマークである。区別のためには枠以外にも、印刷の色やフォントなどの属性を変える、すでに用紙に印刷されている不必要な部分を黒などで塗りつぶす、×や取り消し線などをつけてもかまわない。
ステップS1106において、制御CPU801は白紙の面を、画像メモリ804内の1ページ目が印刷される印刷開始面と決定する。例えば第1面が白紙であれば、第1面に画像メモリ804内の1ページ目を印刷し、第2面に画像メモリ804内の2ページ目を印刷する。逆に第2面が白紙であれば、第2面に1ページ目を印刷し、第1面目に2ページ目を印刷する。
ステップS1107において、制御CPU801は、白紙ではない面の余白領域に印刷可能かを判定する。具体的には、白紙ではない面の用紙上下端側の余白領域の大きい方が画像メモリ804内の2ページ目の印刷内容領域以上であれば、制御CPU801は白紙ではない面の余白領域に印刷可能と判定する。余白領域が2ページ目の印刷内容領域よりも小さければ、制御CPU801は白紙ではない面の余白領域に印刷不可能と判定する。
ステップS1108において、制御CPU801は、印刷方向を決定する。
白紙ではない面の余白領域に印刷可能な場合、制御CPU801は、白紙の面と白紙ではない面との両面に印刷する際の印刷方向を、白紙ではない面の余白領域の大きい方の用紙端側(余白側)から印刷開始と決定する。
このように印刷方向を決定すると、以下の利点がある。まず、通常通り印刷する際に、用紙の上端から下端へ印刷し、下端の余白領域が大きい場合が多い。その場合、裏紙を再利用して印刷する際に、余白領域の大きい方の余白側から印刷開始すると、印刷方向は、過去に用紙に印刷された方向と逆方向になり、新しく印刷される領域と過去に用紙に印刷された不必要な印刷領域とは区別しやすくなる。次に、ステップS1111で後述するように、用紙の2枚目以降は印刷方向が1枚目と同一とする。一方、裏紙の2枚目以降の用紙は1枚目と同じ向きに置かれた場合が多い。その場合、2枚目以降の用紙の余白領域を判定する際に、1枚目と同様に、余白領域の大きい方の余白側と印刷内容領域とを比較することができ、それによって2枚目以降の用紙はたくさん印刷することが可能となる。また、2枚目以降の用紙に印刷する際に、1枚目と同様に、印刷方向は、過去に用紙に印刷された方向と逆方向になり、新しく印刷される領域と過去に用紙に印刷された不必要な印刷領域とは区別しやすくなる。
白紙ではない面の余白領域に印刷不可能な場合、制御CPU801は、白紙の面に印刷する際の印刷方向を、白紙の面の先頭から印刷開始と決定する。
次にステップS1109で、制御CPU801は、印刷開始面、印刷方向に従い印刷内容と枠を印刷するように制御する。
印刷開始面と印刷方向の決定及び印刷についての具体的な説明を図12、図13で行う。
第1面1201、第2面1204の例について説明する。第1面1201の余白領域は1202であり、用紙全面にわたるため白紙と判定する。第2面1204では、すでに印刷されている領域が1206で、余白領域は用紙上端側の1205、用紙下端側の1207である。ステップS1106で、第1面1201が白紙、第2面1204が白紙でないので、印刷開始面は、第1面1201と決定する。すなわち、印刷内容の1ページ目は第1面に印刷する。次にステップS1107で、第2面1204において用紙上下端の余白の大きい方の余白は用紙下端側の余白領域1207と判定する。余白領域1207と印刷内容の2ページ目の印刷内容領域を比較し、余白領域1207の方が大きければ、余白領域1207には印刷可能と判定する。ステップS1108で、余白領域1207が用紙下端なので、印刷方向は下から上へ向かう方向1208と決定する。それに合わせて、第1面においても同一の下から上へ向かう方向1203と印刷方向を決定する。もしも、余白領域1207の方が印刷内容領域より小さい場合は、第2面1204には印刷しない。印刷内容の2ページ目は、次の用紙に印刷する。その場合の印刷方向は第1面の先頭方向から通常通り印刷する。
図13は、実際に印刷された様子を示している。第1面1201に画像メモリ804内に記憶している印刷内容の1ページ目を180度回転させて印刷したものが1302である。さらにそれを囲むように2重枠1301を印刷する。同様に第2面1204には画像メモリ804内に記憶している印刷内容の2ページ目を180度回転させて印刷したものが1304である。さらにそれを囲むように2重枠1303を印刷する。
同様に印刷開始面と印刷方向の決定及び印刷についてのもう一つの具体例を説明する。
第1面1209、第2面1212の例について説明する。第1面1209の余白領域は1210であり、用紙全面にわたるため白紙と判定する。第2面1212では、すでに印刷されている領域が1215で、余白領域は用紙上端側の1213、用紙下端側の1216である。ステップS1106で、第1面1209が白紙、第2面1212が白紙でないので、印刷開始面は、第1面1209と決定する。すなわち、印刷内容の1ページ目は第1面に印刷する。次にステップS1107で、第2面1212において用紙上下端の余白の大きい方の余白領域は用紙上端側の余白領域1213と判定する。余白領域1213と印刷内容の2ページ目の印刷内容領域を比較し、余白領域1213の方が大きければ、余白領域1213には印刷可能と判定する。ステップS1108で、余白領域1213が用紙上端なので、印刷方向は上から下へ向かう方向1214と決定する。それに合わせて、第1面においても同一の上から下へ向かう方向1211と決定する。もしも、余白領域1213の方が印刷内容領域より小さい場合は、第2面1212には印刷しない。印刷内容の2ページ目は、次の用紙に印刷する。その場合の印刷方向は第1面の先頭方向から通常通り印刷する。
図13は、実際に印刷された様子を示している。第1面1209に画像メモリ804内に記憶している印刷内容の1ページ目をそのまま印刷したものが1306である。さらにそれを囲むように2重枠1305を印刷する。同様に第2面1212には画像メモリ804内に記憶している印刷内容の2ページ目をそのまま印刷したものが1308である。さらにそれを囲むように2重枠1307を印刷する。
なお、両面の画像読み取り、両面への印刷についての用紙の搬送や読み取り、印刷の具体例は、図14で説明した通りである。
次にステップS1104にて両面とも白紙ではないと判定され、ステップS1110に進む例について説明する。
ステップS1110では、制御CPU801は、両面の余白領域を確認し、そして、印刷内容領域以上であれば印刷内容と枠を印刷するように制御する。印刷開始面については、両面ともに白紙ではないので、第1面を開始面とする。印刷方向については、用紙上端から印刷する。第1面の余白領域の大きさを比較し、一番大きな余白領域を抽出する。その余白領域と画像メモリ804内の1ページ目の印刷内容領域を比較し、余白領域が大きい場合は印刷内容を印刷する。またそれを囲むように2重枠を印刷する。同様に第2面についても余白領域が印刷内容領域より大きい場合は、印刷内容及び2重枠を印刷する。余白領域が印刷内容よりも小さい場合は、その面には印刷しない。
ステップS1111では、用紙の2枚目以降は印刷開始面、印刷方向は1枚目と同一として、印刷内容と枠の印刷を最後のページまで行い裏紙両面印刷処理を終了する。
以上説明したように、実施例1と同様、裏紙が読み取り原稿としてどのように置かれても、裏紙の白紙面および反対面の余白領域へ印刷を行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。さらに、本実施例の画像形成装置では、裏紙の1枚目に対して白紙ではない面の余白領域の大きい方の余白側から印刷開始するように印刷方向を決定し、また、裏紙の2枚目以降は印刷方向が1枚目と同一とする。それによって、新しく印刷される領域と過去に用紙に印刷された不必要な印刷領域とは区別しやすくなり、2枚目以降の用紙はたくさん印刷することが可能となる効果がある。
[実施例3]
実施例1および実施例2では、印刷した用紙と印刷が不可能であった用紙を同じ排紙口に排出するが、本実施例では、印刷した用紙と印刷が不可能であった用紙を自動的に排紙口を分けて仕分けする。たとえば、第1排紙部70と第2排紙部110とに分けてもよい。図15は、本実施例のオンプリント処理のフローチャートである。画像形成装置1の制御手段である制御CPU801の動作を図15フローチャートに従って説明する。
制御CPU801は、ホストコンピュータ(図示せず)から指示された裏紙片面印刷コマンドと印刷内容を受信すると、画像メモリ804に印刷内容を格納し、オンプリント処理を開始する。ホストコンピュータから受け取ったコマンドが裏紙片面印刷処理の指示であれば読み取り原稿の余白領域を抽出し、白紙面に印刷内容を印刷し排紙口1に排出する。両面ともに余白領域が印刷内容領域より小さく、印刷が不可能であった場合は、排紙口2に排出する。以下、本実施例の裏紙片面印刷処理の詳細を説明する。
ステップS1501において、制御CPU801は、ホストコンピュータから指示されたコマンドが裏紙片面印刷モードかを判定する。コマンドの指示については、ホストコンピュータからの指示以外に本体のパネルによる指示でもかまわない。
裏紙片面印刷モードでなければ、制御CPU801は、通常の片面印刷モードと判定し、そして、図1で説明したように第1給紙部30から用紙を搬送し印刷部印刷し、排紙ローラ60により用紙を第1排紙部70に排紙するように制御する。ここでは、裏紙片面印刷モード以外のモードについて片面印刷処理の1ページの場合について説明したが、両面印刷、両面スキャンなどどのような処理でも構わない。
裏紙片面印刷モードであれば、ステップS1502に進む。
ステップS1502において、制御CPU801は、原稿の第1面を読み取るように制御し、そして、読み取った原稿画像から余白領域を抽出する。詳細動作は図14を参照して説明したとおりである。第2給紙部90に収納された原稿Gを搬送し、画像読取部100で読み取り、読み取り原稿画像を画像メモリ804に記憶する。次に、制御CPU801は、原稿画像の白画素以外の画素数を横一列方向にカウントしてオブジェクトが存在する領域と余白領域を区別し、余白領域を抽出する。続いて、その中で最大の余白領域を抽出し、第1面の余白領域とする。
次にステップS1503において、制御CPU801は、読み取った原稿の第1面の余白領域が画像メモリ804に格納した1ページ目の印刷内容領域以上かどうかを判定する。余白領域が印刷内容領域よりも大きい場合は、ステップS1504に進む。余白領域が印刷内容領域よりも小さい場合は、ステップS1507に進む。
ステップS1504において、制御CPU801は、第1面の余白領域に画像メモリ804に格納した1ページ目の印刷内容を印刷するように制御し、フローはステップS1509に進む。ここまでに説明した処理に伴う用紙の画像読み取り、印刷、それに伴う用紙の搬送方法については実施例1の図10のフローチャートの説明で図14を参照して説明した方法と同じである。
ステップS1505において、制御CPU801は、原稿の第2面を読み取るように制御する。詳細動作は図14を参照して説明したとおりである。制御CPU801は、原稿画像の白画素以外の画素数を横一列方向にカウントしてオブジェクトが存在する領域と余白領域を区別し、余白領域を抽出する。続いて、その中で最大の余白領域を抽出し、第2面の余白領域とする。
次にステップS1506において、制御CPU801は、第2面の余白領域が印刷内容領域以上かどうかを判定する。ここでは、画像メモリ804に格納した1ページ目の印刷内容はまだ印刷されていないので、1ページ目の印刷内容領域と第2面の余白領域の大きさを比較する。余白領域が大きければステップS1507へ進む。小さければステップS1508に進む。
ステップS1507において、制御CPU801は、第2面の余白領域に画像メモリ804に格納した1ページ目の印刷内容を印刷するように制御し、フローはステップS1509に進む。
ステップS1508において、制御CPU801は、印刷を全くしなかった原稿を排紙口2に排出するように制御し、フローはステップS1510に進む。
ステップS1509において、制御CPU801は、印刷が終わった原稿を排紙口1に排出するように制御し、フローはステップS1510に進む。
ステップS1510において、制御CPU801は、印刷内容のすべてのページを印刷したかどうか判定する。すべてのページの印刷が終わった場合は、裏紙片面印刷処理を終了する。印刷内容のページが残っている場合は、ステップS1502に進み、同様に印刷処理を続ける。
以上説明したように、実施例1と同様、裏紙が読み取り原稿としてどのように置かれても、裏紙の白紙面および反対面の余白領域へ印刷を行うことが可能である。また、印刷した用紙と印刷が不可能であった用紙を自動的に排紙口を分けて仕分けすることでユーザの手間を削減する事も可能にする画像形成装置を提供することができる。
なお、上記説明では、原稿の第1面の余白領域と第2面の余白領域との両方も印刷内容領域未満である用紙を、印刷が不可能であった用紙として排紙口2に排出するが、原稿の第1面と第2面との両方も白紙でない用紙を、印刷が不可能であった用紙としてもよい。
(その他の実施例)
本発明は各実施例で説明した搬送路形態を有する画像形成装置に限定されない。つまり、裏紙を原稿とする原稿画像を読み取り、読み取った原稿画像データに基づいて余白領域を判定し、その余白領域に印刷内容に対応する画像を形成可能な画像形成装置であれば、いずれの形態であっても本発明を適用することができる。
また、本実施例ではオンプリント処理における裏紙印刷について説明したが、他の形態の印刷処理において適用することも可能である。例えば、記録紙を給紙する給紙部近傍に画像読取部を設ける構成を採用してもよい。そして、給紙部に裏紙を格納する形態であってもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (12)

  1. 読み取り手段と印刷手段を有する画像形成装置において、
    読み取り原稿に直接印刷を可能とする搬送路を有する搬送手段と、
    前記読み取り手段で読み取られた読み取り原稿の画像に基づいて、前記読み取り原稿に印刷可能かどうかを判定する判定手段と
    を備え、前記判定手段で印刷可能と判定した場合に、前記搬送手段は、印刷内容が前記読み取り原稿に印刷されるように、前記読み取り原稿を前記印刷手段へ搬送することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判定手段は、前記読み取り原稿の画像から余白領域を抽出し、抽出した余白領域に前記印刷内容を印刷可能かどうかを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判定手段は、前記抽出した余白領域が前記印刷内容が印刷される領域より大きければ、印刷可能と判定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 片面印刷モードにおいて、前記読み取り原稿に印刷可能かどうかを判定するために、前記読み取り原稿の第1面が白紙でない場合、前記搬送手段は、前記読み取り原稿の第2面が読み取られるように、前記読み取り原稿を前記読み取り手段へ搬送することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 両面印刷モードにおいて、前記読み取り原稿の両面ともに印刷可能と判定した場合、前記判定手段は、第1面と第2面のうち白紙の面から印刷を開始すると決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記判定手段は、前記読み取り原稿の用紙の上下端の余白領域のうち、大きい方の余白領域に用紙端側から印刷すると決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記印刷手段は、印刷が行われる領域を示すマークを印刷内容とともに印刷することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記搬送手段は、印刷が行われた用紙と、印刷不可能と判定された用紙とをそれぞれ別の排紙口に搬送することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 読み取り手段で読み取られた原稿の余白領域に印刷内容を印刷可能か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって印刷可能であると判定された場合、前記読み取り手段で読み取られた原稿の前記余白領域に前記印刷内容を印刷する印刷手段と
    を備える画像形成装置。
  10. 印刷内容を記録する記録紙の余白領域を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出した余白領域に前記印刷内容を印刷する印刷手段と
    を備える画像形成装置。
  11. 読み取り手段と、印刷手段と、読み取り原稿に直接印刷を可能とする搬送路を有する搬送手段とを有する画像形成装置において実行される画像形成方法であって、
    前記読み取り手段で読み取られた読み取り原稿の画像に基づいて、前記読み取り原稿に印刷可能かどうかを判定する判定ステップと
    前記判定ステップで印刷可能と判定した場合に、前記搬送手段が、印刷内容が前記読み取り原稿に印刷されるように、前記読み取り原稿を前記印刷手段へ搬送するステップと
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
  12. コンピュータを、請求項1から10のいずれかに記載の画像形成装置として機能させるためのプログラム。
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