JP6190589B2 - 詰め替え容器 - Google Patents
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Description
この容器本体では、弱化部を破断し蓋体を容器本体から離脱させて注出口を開放した後、容器本体内の内容物を注出口から注出し、内容物の詰め替え先である本容器に注入することで、内容物の詰め替えを行う。
本発明に係る詰め替え容器は、本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部から、容器軸方向に沿った容器本体の外側である上側に向けて延在し、上端部に注出口が形成された注出筒と、前記注出口を閉塞するとともに、前記注出口の開口周縁部に破断可能な弱化部を介して連結された閉塞板と、前記閉塞板に立設された操作突片と、を備え、前記注出筒は、前記注出口の開口面が容器軸に対して傾斜する先鋭形状に形成されて上側に向かうに従い漸次、周方向の長さが短くなり、前記注出筒には、前記閉塞板における前記操作突片との連結部分を径方向の外側から囲う囲繞壁が配設され、前記囲繞壁は、前記注出筒を全周にわたって径方向の外側から囲繞するように前記注出筒と同軸に配置された筒状に形成されるとともに、前記操作突片を容器軸方向の全長にわたって径方向の外側から囲繞する筒状に形成され、前記囲繞壁のうち、前記注出筒の上端部よりも、容器軸方向に沿った容器本体の内側である下側に位置する部分の内周面が前記注出筒の外周面に連結されることで、前記囲繞壁は、前記注出筒と一体に形成され、前記囲繞壁のうち、前記注出筒の上端部よりも上側に位置して内周面が前記注出筒の外周面に連結されていない非連結部分は、上側に向かうに従い漸次、周方向の長さが長くなるとともに前記操作突片を径方向の外側から囲繞し、かつ前記注出筒よりも薄肉に形成され、前記注出筒の最長部分の上端部は、前記囲繞壁の上端部と容器軸方向に同等であることを特徴とする。
その後、例えば注出筒のうち、容器軸方向に最も長い部分である最長部分の上端部を、本容器の注入口の開口端縁の上方に配置した状態でこの詰め替え容器を傾け、容器本体内の内容物を注出口から注出して注入口から本容器に注入する。
また、注出筒に前記囲繞壁が配設されているので、閉塞板における操作突片との連結部分に、不意に外力が加えられようとしたときに、この外力を囲繞壁により受け止めさせることができる。これにより、弱化部が不用意に破断されるのを抑制して、意図せず詰め替え容器が開封されるのを抑えることができる。
なお蓋部が、囲繞壁の上端部を単に開放可能に閉塞するのではなく開閉可能に閉塞し、囲繞壁の上端部を開放した後、再度閉塞できる場合には、注出口を開放した後、この蓋部により囲繞壁の上端部を閉塞することで、容器本体内の内容物がこの詰め替え容器の外部に意図せず漏出するのを抑制することもできる。
また蓋部に、囲繞壁の径方向への変形を規制する規制手段が設けられている場合には、径方向の外側からの外力を受け止めた囲繞壁が、意図せず径方向の内側に向けて変形することで操作突片や閉塞板を押圧するのを抑えることが可能になり、弱化部が不用意に破断されるのを確実に抑制することができる。
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係る詰め替え容器を説明する。
図1および図2に示すように、詰め替え容器10は、容器本体11と、注出筒12と、閉塞板13と、操作突片14と、を備えている。
ここで、容器本体11は有底筒状に形成され、容器本体11および注出筒12の各中心軸線は、共通軸上に位置している。以下では、この共通軸を容器軸Oといい、この容器軸Oに沿った注出筒12側を上側、容器本体11側を下側という。また、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
注出筒12は、容器本体11の口部11aから上側(容器軸方向に沿った容器本体の外側)に向けて延在している。注出筒12は円筒状に形成されている。注出筒12の下端部には、装着筒21が一体的に形成されていて、注出筒12は、この装着筒21を介して容器本体11の口部11aに装着されている。
ここで注出筒12は、注出口25の開口面が容器軸Oに対して傾斜する先鋭形状に形成されている。図3および図4に示すように、注出筒12は、上側に向かうに従い漸次、周方向の長さが短くなっている。
閉塞板13は、注出口25を閉塞している。閉塞板13は、注出口25内に配置され、注出口25の形状に倣って形成されている。閉塞板13は、注出口25の開口周縁部に破断可能な弱化部27を介して連結されている。弱化部27は、閉塞板13の全周にわたって延在している。
その後、図5に示すように、例えば注出筒12の前側部分の上端部を、本容器Aの注入口A1の開口端縁の上方に配置した状態でこの詰め替え容器10を傾け、容器本体11内の内容物を注出口25から注出して注入口A1から本容器Aに内容物を注入する。
次に、本発明に係る詰め替え容器の第2実施形態を、図6を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
また本実施形態では、蓋部41が、囲繞壁31の上端部を開閉可能に閉塞するものとしたが、これに限られず、蓋部が、囲繞壁の上端部を単に開放可能に閉塞していて、囲繞壁の上端部を開放した後、閉塞不能に構成されていてもよい。
さらに、蓋部41は本実施形態に示した構成に限られない。例えば蓋部を、フィルム状に形成し、囲繞壁の上端開口縁に固着するように構成してもよい。
例えば、容器本体11や本容器Aをスクイズ変形可能に薄肉に形成し、スクイズ変形させながら詰め替え作業を行っても構わない。
さらに前記実施形態では、囲繞壁31が、注出筒12よりも薄肉に形成されているものとしたが、薄肉に形成されていなくてもよい。
さらに前記実施形態では、囲繞壁31が、注出筒12を全周にわたって径方向の外側から囲繞するものとしたが、これに限られず、囲繞壁を、閉塞板における操作突片との連結部分を径方向の外側から囲う他の構成に適宜変更してもよい。例えば囲繞壁が、筒状に形成されておらず、注出筒の周方向の一部分を径方向の外側から囲繞していてもよい。
11 容器本体
11a 口部
12 注出筒
13 閉塞板
14 操作突片
21 装着筒
25 注出口
27 弱化部
31 囲繞壁
41 蓋部
A 本容器
O 容器軸
Claims (2)
- 本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部から、容器軸方向に沿った容器本体の外側である上側に向けて延在し、上端部に注出口が形成された注出筒と、
前記注出口を閉塞するとともに、前記注出口の開口周縁部に破断可能な弱化部を介して連結された閉塞板と、
前記閉塞板に立設された操作突片と、を備え、
前記注出筒は、前記注出口の開口面が容器軸に対して傾斜する先鋭形状に形成されて上側に向かうに従い漸次、周方向の長さが短くなり、
前記注出筒には、前記閉塞板における前記操作突片との連結部分を径方向の外側から囲う囲繞壁が配設され、
前記囲繞壁は、前記注出筒を全周にわたって径方向の外側から囲繞するように前記注出筒と同軸に配置された筒状に形成されるとともに、前記操作突片を容器軸方向の全長にわたって径方向の外側から囲繞する筒状に形成され、
前記囲繞壁のうち、前記注出筒の上端部よりも、容器軸方向に沿った容器本体の内側である下側に位置する部分の内周面が前記注出筒の外周面に連結されることで、前記囲繞壁は、前記注出筒と一体に形成され、
前記囲繞壁のうち、前記注出筒の上端部よりも上側に位置して内周面が前記注出筒の外周面に連結されていない非連結部分は、上側に向かうに従い漸次、周方向の長さが長くなるとともに前記操作突片を径方向の外側から囲繞し、かつ前記注出筒よりも薄肉に形成され、
前記注出筒の最長部分の上端部は、前記囲繞壁の上端部と容器軸方向に同等であることを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項1に記載の詰め替え容器であって、
前記囲繞壁には、この囲繞壁の上端部を開放可能に閉塞する蓋部が配設されていることを特徴とする詰め替え容器。
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