JP5677597B2 - 注出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、注出容器に関するものである。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、内容物が収容されるとともに注出口が形成された容器本体と、容器本体に破断可能な弱化部を介して連設され前記注出口を密閉する蓋体と、を備える注出容器が知られている。
この注出容器においては、まず蓋体および容器本体を相対的に離間移動させることで、弱化部を破断して注出口を開口し、その後この容器本体を傾ける若しくは倒立姿勢にすることで注出口から内容物が注出される。
特開2005−67705号公報
しかしながら、前記従来の注出容器では、注出口から内容物を注出する際、注出口のうち、容器本体内に外気が導入される部分の流路面積が変動して安定し難く、内容物を効率よく注出するのが困難であるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、容器本体内の内容物を効率よく注出することができる注出容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の注出容器は、内容物が収容されるとともに注出口が形成された容器本体と、該容器本体に破断可能な弱化部を介して連設され前記注出口を密閉する蓋体と、を備える注出容器であって、前記容器本体には、前記注出口に接続された空気導入孔が形成され、前記蓋体は、前記注出口および空気導入孔を一体に密閉し、前記容器本体は、有底筒状の胴部と、該胴部の上端に連設された肩部と、該肩部の上端に連設され上端開口の少なくとも一部が前記注出口とされた注出筒部と、を備え、前記注出筒部には、径方向の外側に向けて膨出部が突設され、前記膨出部は、前記注出筒部における内周面および外周面の双方が径方向の外側に向けて膨出し、該注出筒部において前記注出口から内容物を注出するときにこの注出容器を傾倒する傾倒方向の前端部に位置する周方向部分を回避した位置に配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、容器本体に空気導入孔が形成されているので、弱化部を破断して注出口および空気導入孔を開口した後に、容器本体を、注出口が空気導入孔より鉛直方向の下側に位置するように傾ける、若しくは倒立姿勢にしたときに、内容物が、注出口内を積極的に通過して空気導入孔内に進入するのを抑止することが可能になる。
したがって、内容物の注出時に容器本体内に外気が導入される空気導入孔の流路断面積が、注出される内容物により変動するのを抑えて安定させることが可能になり、内容物を効率よく注出することができる。
また、空気導入孔が注出口に接続されているので、注出口若しくは空気導入孔の流路断面積を容易に広く確保することができる。
さらに、蓋体が、注出口および空気導入孔を一体に密閉しているので、注出口および空気導入孔を同時に開口することができる。
また、容器本体が、上端開口の少なくとも一部が注出口とされた注出筒部を備えているので、容器本体内の内容物を注出し易くすることができる。
また、注出筒部に膨出部が設けられているので、この注出筒部の剛性が高められることとなり、注出容器を開封するために、蓋体および容器本体を相対的に離間移動させたときに、注出筒部が変形するのを抑えることが可能になり、この注出容器に加えた力が弱化部に効率よく伝達されることとなり、開封性を向上させることができる。
また、注出容器を持ち上げたりするときに膨出部を摘むことで、注出容器が手から滑落するのを防止し、しかも注出筒部の変形を抑えることも可能になり、操作性を向上させることができる。
また、膨出部が、注出筒部において前記傾倒方向の前端部に位置する周方向部分を回避した位置に配設されているので、注出筒部に膨出部を配設したことによって、注出筒部の内周面のうち内容物が注出口に向けて通過する部分が凹凸形状となり内容物が注出し難くなるのを防ぐことができる。
ここで、前記空気導入孔の一部は、前記容器本体において前記注出口が形成されている部分より下側に位置する部分に形成されてもよい。
この場合、空気導入孔の一部が、容器本体において注出口が形成されている部分より下側に位置する部分に形成されているので、空気導入孔のうちの一部と注出口との距離を確保し易くすることが可能になり、前述のように内容物を注出する際に、該空気導入孔のうちの一部に内容物が進入するのを確実に抑えることができる。
また、前記注出筒部の上端部において前記注出口の開口端縁に連なる部分は、下側から上側に向かうに従い漸次径方向の外側に向けて張り出してもよい。
この場合、注出筒部の上端部において注出口の開口端縁に連なる部分が、下側から上側に向かうに従い漸次径方向の外側に向けて張り出しているので、内容物の注出時に、内容物を注出口内から被注出体の内部に導入し易くすることが可能になり、内容物が零れるのを抑制することができる。
また、前記膨出部は、周方向に間隔をあけて複数配設されてもよい。
この場合、前述の開封性および操作性をより一層向上させることができる。
なお、被注出体の口部の内径が、注出筒部の外径よりも大きくかつ膨出部の外径以下である場合には、例えば、被注出体の口部内に注出筒部を差し込み、かつ被注出体の口部の開口端縁を膨出部に突き当てた状態で、容器本体を前述のように傾ける若しくは倒立姿勢にして内容物を注出したときに、周方向で隣り合う膨出部同士の間の隙間を通して、被注出体内の空気が外部に排出されることとなる。
すなわちこの場合、容器本体を被注出体に対して定位置に安定させた状態で、被注出体内で容器本体の注出筒部から内容物を注出することが可能になり、内容物が零れるのを確実に防止することができるとともに、このような作用効果を容易な操作で奏功させることができる。
本発明によれば、容器本体内の内容物を効率よく注出することができる。
本発明に係る第1参考例の実施形態として示した注出容器の側面図である。 図1の注出容器の注出筒部、弱化部、蓋体および摘み部を示す斜視図である。 図1および図2に示す注出容器の注出口から被注出体内に内容物を注出している状態の一例を示す縦断面図である。 本発明に係る実施形態として示した注出容器の一部側面図である。 本発明に係る第2参考例の実施形態として示した注出容器の側面図である。 図5に示す注出容器の一部側面図であって開封動作の説明図である。 図5および図6に示す注出容器を開封した状態を示す一部側面図である。 図7に示す注出容器の上面図である。 図5から図8に示す注出容器の注出口から被注出体内に内容物を注出するときの一例を示す概略図である。
以下、図面を参照し、本発明に係る第1参考例の実施形態について説明する。
本実施形態に係る注出容器1は、図1から図3に示されるように、内容物Wが収容されるとともに注出口31が形成された容器本体11と、容器本体11に破断可能な弱化部13を介して連設され注出口31を密閉する蓋体14と、を備えている。なお、図示の例では、注出容器1は例えばブロー成形等により全体が一体に形成されている。また、本実施形態では、注出容器1として詰め替え容器を例に挙げて説明する。
容器本体11は、有底筒状の胴部15、肩部17、および注出筒部12を備え、これらが共通軸上に配置された状態でこの順に連設されて構成されている。
以下、前記共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿って注出筒部12側を上側、胴部15の底部側を下側といい、また容器軸Oに直交する方向を径方向といい、さらに容器軸Oを中心に周回する方向を周方向という。
胴部15の底面15aは、その外周縁部を除く全体が上側に向けて窪んでおり、この外周縁部が、接地面上に載置されることで容器本体11を自立させる接地部15bとなっている。底面15aの中央部には、下側に向けて充填筒部15cが突設されている。充填筒部15cは、その内部を通して容器本体11内に内容物Wが充填された後に、その開口端部が径方向に挟み込まれて溶着されることで密封されている。また底面15aは、容器本体11内に内容物Wが充填された後にこの容器本体11の内側に向けて押し込まれて、前述のように上側に向けて窪まされる。なおこの際、充填筒部15cが接地部15bよりも上側に位置する。
注出筒部12には、径方向の外側に向けて膨出部19が突設されている。図示の例では、膨出部19は、注出筒部12における内周面および外周面の双方が径方向の外側に向けて膨出している。また膨出部19は、注出筒部12の下端部に設けられるとともに、周方向に間隔をあけて複数配設されている。注出筒部12の上部は上下方向に沿ってほぼ平行に延在し、注出筒部12の下部は上下方向に沿って上側から膨出部19側に向かうに従い漸次拡径している。
ここで、本実施形態では、この注出容器1から内容物Wを詰替える被注出体W1の口部W2の内径が、容器本体11の注出筒部12の上部の外径よりも大きくかつ膨出部19の外径以下となっている。
また、注出筒部12の上端開口の少なくとも一部が前記注出口31となっている。
そして本実施形態では、容器本体11に、注出口31に接続された空気導入孔32が形成されている。図示の例では、注出筒部12の上端開口は、注出口31および空気導入孔32により構成されている。
これら注出口31および空気導入孔32を一体に見た全体の開口端縁、図示の例では注出筒部12の上端開口縁20は、上側を向き注出口31の開口端縁を構成する第1端縁21と、第1端縁21より下側に位置して上側を向きかつ空気導入孔32の開口端縁の一部を構成する第2端縁22と、これらの第1端縁21および第2端縁22それぞれの周方向の端部同士を互いに連結しかつ空気導入孔32の開口端縁の一部を構成する一対の第3端縁23と、を備えている。
すなわち、空気導入孔32は、第2端縁22が開口端縁を構成する下導入孔と、第3端縁23が開口端縁を構成する上導入孔と、を備えていて、下導入孔が、注出口31より下側に位置している。
本実施形態では、注出筒部12の上端開口縁20の上面視形状は円形状とされ、第1端縁21および第2端縁22それぞれの上面視形状は、開口する向きが互いに逆向きで、かつ大きさが同等の弧状、つまり半円弧状となっている。
第2端縁22は、その周方向の中央部から端部に向かうに従い漸次、下側から上側に向けて延在している。図示の例では、第3端縁23は、上下方向に延在していて、注出筒部12の側面視で、第1端縁21および第2端縁22それぞれと鈍角をなすように、僅かに斜め上方を向いている。なお、注出筒部12の側面視で、第3端縁23が第1端縁21および第2端縁22それぞれとなす角度は、鈍角に限らず例えば直角若しくは鋭角等であってもよい。第2端縁22と第3端縁23との接続部分20aは、注出筒部12の側面視で凹曲線をなしている。
蓋体14は、注出口31を閉塞する第1蓋部14aと、空気導入孔32の前記下導入孔を閉塞する第2蓋部14bと、これらの第1蓋部14aと第2蓋部14bとを連結し、空気導入孔32の前記上導入孔を閉塞する第3蓋部14cと、を備えている。また蓋体14は、表裏面が注出筒部12の上端開口縁20に沿って屈曲した板状に形成され、注出口31および空気導入孔32を一体に密閉している。
弱化部13は、薄肉に形成されるとともに、注出筒部12の上端開口縁20と蓋部14の外周縁部とを全周にわたって連結し、この弱化部13および蓋部14により注出筒部12の上端開口が液密状態で閉塞されている。
また本実施形態では、蓋体14の外面に、板状のつまみ片24が突設されている。つまみ片24の表裏面は、上下方向および径方向の双方向に沿って延在している。つまみ片24は、蓋体14のうち、第1蓋部14a、第2蓋部14bおよび第3蓋部14cの各外面に、径方向に沿って連続して延設されている。このつまみ片24における径方向の一端部24aは、蓋体14の第1蓋部14aから径方向外方に突出している。そして、つまみ片24を摘んで容器本体11に対して引っ張ることで、弱化部13が破断されて容器本体11の注出口31および空気導入孔32が開口される。
以上説明したように、本実施形態による注出容器1によれば、容器本体11に空気導入孔32が形成されているので、弱化部13を破断して注出口31および空気導入孔32を開口した後に、容器本体11を、注出口31が空気導入孔32より鉛直方向の下側に位置するように傾ける、若しくは倒立姿勢にしたときに、内容物Wが、注出口31内を積極的に通過して空気導入孔32内に進入するのを抑止することが可能になる。
したがって、内容物Wの注出時に容器本体11内に外気が導入される空気導入孔32の流路断面積が、注出される内容物Wにより変動するのを抑えて安定させることが可能になり、内容物Wを効率よく注出することができる。
また、空気導入孔32が注出口31に接続されているので、注出口31若しくは空気導入孔32の流路断面積を容易に広く確保することができる。
さらに、蓋体14が、注出口31および空気導入孔32を一体に密閉しているので、注出口31および空気導入孔32を同時に開口することができる。
また本実施形態では、空気導入孔32が、注出口31より下側に位置する前記下導入孔を備えているので、注出口31と空気導入孔32の前記下導入孔との距離を容易に確保することが可能になり、前述のように内容物Wを注出する際に、空気導入孔32の前記下導入孔内に内容物Wが進入するのを確実に抑えることができる。
さらに本実施形態では、容器本体11が、上端開口の少なくとも一部が注出口31とされた注出筒部12を備えているので、容器本体11内の内容物Wを注出し易くすることができる。
また、本実施形態では、注出筒部12に膨出部19が設けられているので、この注出筒部12の剛性が高められることとなり、注出容器1を開封するために、蓋体14および容器本体11を相対的に離間移動させたときに、注出筒部12が変形するのを抑えることが可能になる。したがって、開封時に注出容器1に加えた力が弱化部13に効率よく伝達されることとなり、開封性を向上させることができる。
さらに、注出容器1を持ち上げたりするときに膨出部19を摘むことで、注出容器1が手から滑落するのを防止し、しかも注出筒部12の変形を抑えることも可能になり、操作性を向上させることができる。
また、本実施形態では、膨出部19が、注出筒部12に周方向に間隔をあけて複数配設されているので、前述の開封性および操作性をより一層向上させることができる。
さらに、被注出体W1の口部W2の内径が、容器本体11の注出筒部12の外径よりも大きくかつ膨出部19の外径以下となっているので、図3に示されるように、被注出体W1の口部W2内に容器本体11の注出筒部12を差し込み、かつ被注出体W1の口部W2の開口端縁を膨出部19に突き当てた状態で、容器本体11を前述のように傾ける若しくは倒立姿勢にして内容物Wを注出したときに、周方向で隣り合う膨出部19同士の間の隙間を通して、被注出体W1内の空気が外部に排出されることとなる。
したがって、容器本体11を被注出体W1に対して定位置に安定させた状態で、被注出体W1内で容器本体11の注出筒部12から内容物Wを注出することが可能になり、内容物Wが零れるのを確実に防止することができるとともに、このような作用効果を容易な操作で奏功させることができる。
次に、本発明に係る実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る注出容器2においては、図4に示されるように、注出筒部12の上端部において、注出口31の開口端縁つまり上面視半円弧状の第1端縁21に連なる連設部分12cが、下側から上側に向かうに従い漸次径方向の外側に向けて張り出している。また、注出筒部12の上端部における前記連設部分12cは、周方向に沿って中央部に向かうに従い漸次周方向の大きさが小さくなり、かつ周方向の中央部が最も径方向の外側に張り出している。これにより、注出口31から内容物を注出するときに、この注出容器2を、注出筒部12の前記連設部分12cが下方を向くように傾倒することで、内容物を定位置に安定して注出することが可能になっている。すなわち、注出筒部12において、前記連設部分12cの周方向の中央部が位置する周方向部分が、注出口31から内容物を注出するときにこの注出容器2を傾倒する傾倒方向の前端部と一致している。
また、膨出部19は、注出筒部12において、前記連設部分12cの周方向の中央部が位置する周方向部分を回避した位置に配設されている。本実施形態では、膨出部19は、注出筒部12のうち、前記連設部分12cの周方向の中央部が位置する周方向部分を除く全周にわたって連続して延設されている。そして、注出筒部12において、前記連設部分12cの周方向の中央部が位置する周方向部分は、上下方向の全長にわたって段差無く平滑に延在している。
以上説明したように、本実施形態による注出容器2によれば、注出筒部12の前記連設部分12cが、下側から上側に向かうに従い漸次径方向の外側に向けて張り出しているので、内容物Wの注出時に、内容物Wを注出口31内から被注出体W1の内部に導入し易くすることが可能になり、内容物Wが零れるのを抑制することができる。
また、膨出部19が、注出筒部12において、前記連設部分12cの周方向の中央部が位置する周方向部分を回避した位置に配設されているので、この注出容器2を、注出筒部12の上端部における前記連設部分12cが下方を向くように傾倒して、注出口31から内容物を注出するときに、注出筒部12に膨出部19を配設したことによって、注出筒部12の内周面のうち内容物Wが注出口31に向けて通過する部分が凹凸形状となり内容物Wが注出し難くなるのを防ぐことができる。
次に、本発明に係る第2参考例の実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る注出容器3においては、図5から図9に示されるように、空気導入孔32の一部が、容器本体11の肩部17に形成されている。図示の例では、注出口31は、注出筒部12の上端開口のほぼ全体とされ上面視ほぼ円形に形成されている。そして、空気導入孔32は、上面視で注出口31から径方向の外側に向けて延びるスリット状に形成されている。
以下、径方向のうち、注出口31に対して空気導入孔32が位置する側を後側といい、これとは逆の方向を前側という。
ここで図示の例では、肩部17には、注出筒部12から後側に離れた位置に中空の台座35が上方に向けて突設されている。台座35は、図8に示されるように、注出筒部12より外径が小さい上面視円形状に形成されている。
また、肩部17には、注出筒部12と台座35との間に両者12、35を接続する中空の接続管部36が上方に向けて突設されている。なお、接続管部36および注出筒部12それぞれの上方に向けた突出高さは互いに同等になっている。また、接続管部36の、径方向のうち前後方向に直交する方向の大きさは、注出筒部12および台座35それぞれの外径よりも小さくなっている。
そして、前記空気導入孔32は、接続管部36に形成されるとともに上下方向の全長にわたって延在し、注出口31の後端に接続された上導入孔32aと、台座35に形成されて前後方向に延びる下導入孔32bと、を備えている。なお、上導入孔32aおよび下導入孔32bそれぞれの前記直交する方向の大きさは、互いに同等になっている。
なお、注出筒部12の外周面には、上下方向に延びる縦リブ12aが周方向に間隔をあけて複数突設されている。
また、注出筒部12の外周面における前端部には、表裏面が径方向および上下方向の双方向に沿って延在し、かつ上下方向に長い平面視長方形状の固定板部33が前方に向けて突設されている。なお、注出筒部12の内周面における前端部は、上下方向の全長にわたって段差無く平滑に延在している。固定板部33の表裏面にはそれぞれ、上下方向に延びる縦リブ33aが、径方向に間隔をあけて複数突設されている。さらに、固定板部33の上端部には、前方に向けて開口する凹欠き部33bが形成されている。凹欠き部33bは、固定板部33の上端縁よりも下方に位置し矩形状に形成されている。
さらに固定板部33の上端縁は、注出筒部12の上端部12bにおける前端部に接続されている。
ここで、注出筒部12の上端部12bは、注出口31の外周縁から下方に向かうに従い漸次拡径された傾斜面とされ、また、台座35の上端部35aは、下導入孔32bの外周縁から下方に向かうに従い漸次拡径された傾斜面とされ、さらに、接続管部36の後端部36aは、上導入孔32aの外周縁から前方に向かうに従い漸次拡幅された傾斜面とされ、これらの傾斜面が段差無く滑らかに連なっている。
一方、注出口31を閉塞する第1蓋部14aの下端部は、注出口31の外周縁が接続された部分から上方に向かうに従い漸次拡径された傾斜面とされ、また、下導入孔32bを閉塞する第2蓋部14bの下端部は、下導入孔32bの外周縁が接続された部分から上方に向かうに従い漸次拡径された傾斜面とされ、さらに、上導入孔32aを閉塞する第3蓋部14cの前端部は、上導入孔32aの外周縁が接続された部分から後方に向かうに従い漸次拡幅された傾斜面とされ、これらの傾斜面が段差無く滑らかに連なっている。
そして、注出筒部12の上端縁と第1蓋部14aの下端縁、台座35の上端縁と第2蓋部14bの下端縁、並びに接続管部36の後端縁と第3蓋部14cの前端縁が各別に弱化部13を介して連続して連結されている。
本実施形態では、つまみ片24は、第1蓋部14aの上面に上方に向かうに従い漸次前方に向けて延設されている。つまみ片24は、表裏面が径方向および上下方向の双方向に沿って延びる板体となっている。また、つまみ片24の下端における前端は、第1蓋部14aの下端部における前端部に接続されている。なお、つまみ片24の上部には、指掛け孔24bが形成されている。
以上のように構成された注出容器3を開封するには、まず図6に示されるように、一方の手の指で固定板部33の表裏面を挟み容器本体11を固定し、かつつまみ片24の指掛け孔24bに他方の手の指を差し込む。この状態で、図6の矢印に示されるように、他方の手を前方から後方に向けて弱化部13が延びる方向に沿って容器本体11に対して移動させることで、弱化部13を破断させ、蓋体14をつまみ片24とともに容器本体11から分離し、注出口31および空気導入孔32を開口する。
その後、開封した注出容器3から被注出体W1内に内容物を詰め替えるには、図9に示されるように、注出容器3の固定板部33の凹欠き部33b内に、被注出体W1の口部W2の上端開口縁を係合した状態で、容器本体11を、注出口31が空気導入孔32より鉛直方向の下側に位置するように傾ける。そして、注出容器3内の内容物の残量の減少に伴って、前述の係合を維持しつつ、容器本体11の底部を漸次引き上げていき、注出容器3を倒立姿勢にする。
以上説明したように、本実施形態による注出容器3によれば、空気導入孔32の下導入孔32bが肩部17に形成されているので、注出口31と下導入孔32bとの距離を確実に確保することが可能になり、前述のように内容物を注出する際に、下導入孔32b内に内容物が進入するのをより一層確実に抑えることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、注出容器1として全体が一体に形成された構成を示したが、これに代えて例えば、注出筒部12、弱化部13、蓋体14およびつまみ片24を例えばインジェクション成形等で一体に形成する一方、底部15および胴部16を例えばパウチ、若しくはブロー成形等で一体に形成し、両者を接着若しくは溶着等してもよい。
また、容器本体11内に内容物Wを充填する充填筒部15cを底部15に設けたが、これに代えて例えば胴部16、肩部17若しくは注出筒部12等に設けてもよく、また充填筒部15cは設けなくてもよい。
さらに、膨出部19は注出筒部12の全周にわたって連続して延在させてもよく、また、注出筒部12に膨出部19は設けなくてもよく、さらに蓋体14につまみ片24を設けなくてもよい。
また、前記実施形態では、被注出体W1の口部W2内に容器本体11の注出筒部12を差し込み、かつ被注出体W1の口部W2の開口端縁を膨出部19に突き当てた状態で、容器本体11の注出筒部12から内容物Wを被注出体W1内に注出したが、これに限らず、被注出体W1の口部W2の開口端縁上に、前述のように傾けた容器本体11の注出筒部12の上端部を載置した状態で、容器本体11から内容物Wを被注出体W1内に注出してもよい。
さらに、被注出体W1における口部W2の内径は、容器本体11の注出筒部12の上部の外径よりも小さくてもよいし、あるいは膨出部19の外径よりも大きくてもよい。
また、注出容器1、2、3として詰め替え容器を示したが、これに限らず種々の用途に適用可能である。
さらに前記実施形態では、空気導入孔32として、注出口31より下側に位置し、上方を向く下導入孔を有する構成を示したが、これに限らず例えば、下導入孔を有さず上導入孔のみを有する構成を採用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
容器本体内の内容物を効率よく注出することができる。
1、2、3 注出容器
11 容器本体
12 注出筒部
13 弱化部
14 蓋体
15 胴部
17 肩部
19 膨出部
21 注出口の開口端縁(第1端縁)
31 注出口
32 空気導入孔
O 容器軸
W 内容物

Claims (4)

  1. 内容物が収容されるとともに注出口が形成された容器本体と、
    該容器本体に破断可能な弱化部を介して連設され前記注出口を密閉する蓋体と、を備える注出容器であって、
    前記容器本体には、前記注出口に接続された空気導入孔が形成され、
    前記蓋体は、前記注出口および空気導入孔を一体に密閉し、
    前記容器本体は、有底筒状の胴部と、該胴部の上端に連設された肩部と、該肩部の上端に連設され上端開口の少なくとも一部が前記注出口とされた注出筒部と、を備え、
    前記注出筒部には、径方向の外側に向けて膨出部が突設され、
    前記膨出部は、前記注出筒部における内周面および外周面の双方が径方向の外側に向けて膨出し、該注出筒部において前記注出口から内容物を注出するときにこの注出容器を傾倒する傾倒方向の前端部に位置する周方向部分を回避した位置に配設されていることを特徴とする注出容器。
  2. 請求項1記載の注出容器であって、
    前記空気導入孔の一部は、前記容器本体において前記注出口が形成されている部分より下側に位置する部分に形成されていることを特徴とする注出容器。
  3. 請求項1または2に記載の注出容器であって、
    前記注出筒部の上端部において前記注出口の開口端縁に連なる部分は、下側から上側に向かうに従い漸次径方向の外側に向けて張り出していることを特徴とする注出容器。
  4. 請求項1から3のいずれ1項に記載の注出容器であって、
    前記膨出部は、周方向に間隔をあけて複数配設されていることを特徴とする注出容器。
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