JP5305801B2 - 液体注出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容液を注出するノズルを有したノズルキャップを容器に装着し、そのノズルキャップに着脱自在に装着するオーバキャップを有する液体注出容器に関する。
従来、ボトル(容器)と、内容液を注出するノズルを有して前記ボトルに装着されるノズルキャップと、ノズルキャップから注出された内容液を計量する計量部を有し前記ノズルキャップに着脱自在に装着される計量キャップからなる液体注出容器が使用されている(例えば、特許第3810571号公報:特許文献1参照)。
この種の液体注出容器では、ノズル外壁に垂れた液や出過ぎてノズルキャップに戻した液は、ノズル底部に結合された傾斜底部を流れ下り、底部の下端部に形成された貫通孔からボトル内に回収されるようにしている。このとき、この液が容器内に完全に回収されずに残留していると、次にノズルから内容液を注ぎ出すときに、残留していた液がノズルの脇から流れ落ち、液だれを生じて周囲を汚損してしまう場合があった。
また、ノズルキャップのノズルは、流出液量が多すぎると計量作業性が低下するため、流出制御のために流路断面が小さく設計されているが、一方、ノズル断面が小さいためパウチからの詰め替えがやり難いという不具合がある。
上記液だれを防止するため、特許文献1では、計量キャップの計量筒外壁面とノズルキャップの筒状壁部との間隙が0.5mm〜2.0mmでノズルキャップの筒状壁部または計量キャップ計量筒部外壁面の何れかに少なくとも1本以上の縦リブを設けたものを開示している。この縦リブによって、計量キャップとノズル部材との間隙に液が残留することを防止している。
また、特開2000−302155号公報(:特許文献2)では、ノズルキャップのノズル底部とノズルの境界部分、およびノズル底部と筒状壁部との境界部分に、環状空間の幅寸法の半分以下に曲率半径を有する曲面部が形成された液剤注出容器を開示している。ノズルキャップのノズル底部とノズルの境界部分、およびノズル底部と筒状壁部との境界部分に形成した曲面部分によって液剤の流下を円滑にして、ノズル底部の周囲で液残留することの防止を図っている。
また、実公平08−06761号公報(:特許文献3)では、ノズルキャップの注出筒開放部の垂直方向の延長幅範囲内に、空気筒全域とせき止め部全域が位置する注出キャップ体を開示している。これによれば、せき止め部開口縁よりも注出筒立設基端部の端面外縁が上位に位置するように形成したものである。この構成によって、空気孔からの注出筒外側への液流出防止と、注出口と空気孔の一体化による液のスムーズな流出を図るようにしている。
また、特開2000−25821号公報(:特許文献4)では、注出筒の外周壁面に液体回収用の液体傾斜案内部が液体回収用開口部に向けて設けられた液体注出容器が開示されている。この構成によって、注出筒外側に垂れた液を容器内に効果的に回収するようにしている。
また、特開2001−199465号公報(:特許文献5)では、計量キャップをノズルキャップに装着した状態、互いに近接する計量キャップの注ぎ口先端部とノズルキャップの内面の少なくとも一方に液流動化部(鋸歯状に切り欠いた凹凸部または段差部)を有するキャップ付容器を開示している。計量キャップをノズルキャップに螺着する際に、計量キャップの回転運動によって前記流動化部が該計量キャップ先端とノズルキャップ内面の近接部付近の残留液体に外力を付与し流動化して、容器内へ効率的に回収するようにしている。
また、特許第3479261号公報(:特許文献6)では、注出筒外面におけるスリットの両側にリブを設けて、注出筒の基端側のスリット幅を狭く、先端側のスリット幅を広く設定し、リブは少なくともスリット幅の狭い部分の全域に対応して設けられているキャップ付容器を開示している。リブを設けたことにより、注出筒スリットから外側への液漏れ防止、液の大量流出の防止し、液戻し時間の短縮を図るようにしたものである。
実公平07−51481号公報(:特許文献7)では、注出筒の底部に液戻し孔を有し、注出筒の基部に段差を形成し、その段差にキャップ内と容器内とを連通する連通孔を形成し、その連通孔の上下に円周方向に延びる壁を形成した液状物容器の注出栓を開示している。これによれば、二つの液戻し部により残存液を容器内に効率的に回収するようにしている。
特許第3810571号公報 特開2000−302155号公報 実公平08−06761号公報 特開2000−25821号公報 特開2001−199465号公報 特許第3479261号公報 実公平07−51481号公報
しかしながら、前述の各従来技術は、ノズルキャップ内に残留した液が、次にノズルから内容液を注ぎ出すときに、ノズルの脇から流れ落ち、液だれを生じて周囲を汚損してしまう点を解消でき無いものであった。
また、ノズルキャップのノズルは、流出液量が多すぎると計量作業性が低下するため、流出制御のために流路断面が小さく設計されており、ノズル断面が小さいためパウチからの詰め替えがやり難いという不具合が解消できないものであった。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、ノズルからの液だれを防止し、かつ、流出液量の調整が自在で、大量注出も少量注出も制御がし易い、液を容器内に流し込む場合も空気置換が効果的に行われて詰め替え作業性にも優れる液体注出容器を提供しようとするものである。
本発明は、内容液を収容する容器本体と、前記容器本体の口元部に装着されて前記内容液を注出するノズルを有したノズル部材と、前記ノズルから注出される内容液を一時貯留する貯留筒部を有しかつ前記ノズル部材に着脱自在に装着されるキャップとを備えた液体注出容器であって、
前記ノズル部材が、ノズルの基部から軸方向先方に向けて立ち上がり、その側面に開放部を有する概略樋状のノズルと、該ノズルの基部に結合された中央部に向けて下降する2以上の傾斜平面から構成される傾斜平面底部と、ノズル基部から外方向に向かって結合される外側弧状傾斜底部と、前記傾斜平面底部および前記外側弧状傾斜底部を経て前記ノズルとの間に空間を隔てて軸方向先方に向けて立ち上がる筒状壁部とを有し、
前記空間に前記キャップの貯留筒部が挿入可能にされ、且つ、
前記傾斜平面底部には、前記底部中央に最下部が位置し、その最下部からノズル内壁面側に形成された、内容液を注出するための開口部分と、該最下部から反ノズル内壁側に形成された、空気置換をするための開口部分とからなる開口部が設けられ、
ノズル内壁面に前記開口部の周辺から軸方向先方に向けて立ち上がった液流幅を制御する一対のガイド壁を有し、
前記ノズルの先端に内容液の注ぎ口が形成され、
前記キャップの貯留筒部の外壁にその外壁を椀状に覆い前記ノズル部材の筒状壁部に着脱自在に装着するための第1の筒状部を形成し、
前記ノズル部材の筒状壁部の外壁面にその外壁面を椀状に覆い前記容器本体口元部に装着するための第2の筒状部を設けた
前記外側弧状傾斜底部と前記傾斜平面底部の接合部において、前記外側弧状傾斜底部よりも前記傾斜平面底部が下方に位置する、垂直方向の段差を設けたことを特徴とする液体注出容器である。
本発明において、前記ノズル部材において、ノズルの側面開放部の幅が該ノズルに側面開放部がない場合の全周長さの半分以下であることが好適である。
本発明において、前記開口部が前記傾斜平面底部から前記内壁面にわたって前記一対のガイド壁の内側を液流出方向に向かって細長く開口したことが好適である。
本発明において、前記外側弧状傾斜底部には、前記樋状のノズルの接合部に沿って内容液を傾斜平面底部に向けて誘導する誘導溝を設けたことが好適である。
本発明の請求項1に記載の液体注出容器によれば、底部中央に向けて下降する2以上の傾斜平面から構成される傾斜平面底部に、その底部中央の最下端部からノズル内壁面側に形成された、内容液注出するための開口部分と、該最下部から反ノズル内壁側に形成された、空気置換をするための開口部分とからなる開口部が設けるので、ノズル径が太い場合でも開口面積を小さく設計して注出液量を制御することができる。また、2以上の傾斜平面底部の各々で開口部に向けて残留液を流すので、ノズル内に液体が残留しにくい。また、ノズル径を太くすることで、ノズル周囲の環状空間の容積が小さくなり、この部分に液が残留する確率が低くなり、よって、ノズル脇からの液だれが生じにくくなる。
また、ノズル径を太くすることで、パウチによって詰め換えるときにパウチの注ぎ口をノズルに側面開放部に当てて固定しやすいので、パウチから詰め替えるときの作業性が向上する。
また、ノズルがその側面部に開放部を有する樋状を呈するため、開放部から液を注ぎ入れることができて、詰め替え作業性に優れる。
また、ノズル内壁面に設けられる液流幅を制御する一対のガイド壁が、詰め替え時に、パウチの注出口を支えるガイドとして働くため、パウチの口元がずれるのを防止できるので、詰め替え作業性が向上するという優れた効果を奏し得る。
前記液流幅を制御する一対のガイド壁を、ノズル内壁面に前記開口部縁から軸方向先方に向けて立ち上がるように設ければ、開口部が縦方向に大きくかつ空気置換も確実にできるので、ガイド壁に導かれた液を滞ることなく開口部内に確実に流れ込ませることができる。
本発明では、ノズル部材の底部が漏斗状の形状のため、ノズルの側面開放部の幅が該ノズルに側面開放部がない場合の全周長さの半分以下(50%以下)とすることで、ノズル部材内に液が残留しても、ノズルの開放部側の残留した液は次に注ぎ出すときにその殆どが樋状のノズルに流れ込み、ノズル脇から液だれを生じることがない。
本発明において、前記外側弧状傾斜底部と前記傾斜平面底部の接合部に垂直方向に段差を設ければ、ノズル部材内に液が残留したとしても、ノズル解放部側に残留した液は次に注ぎだすときにそのほとんどが樋状ノズルに流れ込み、ノズル脇から液だれが生じ難い。
本発明において、前記開口部が前記傾斜平面底部から前記内壁面にわたって前記一対のガイド壁の内側を液流出方向に向かって細長く開口したことにより、液を注ぎだす時の注出液量を増やすことなく、詰め替え時の空気置換が確実に行えて、液をスムーズに注ぎ込むことができる。
本発明において、前記外側弧状傾斜底部に、前記樋状のノズルの接合部に沿って内容液を傾斜平面底部に向けて誘導する誘導溝を設けることにより、外側弧状傾斜底部に存在する液を誘導溝に沿って速やかに流下させることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図4は本発明に係る液体注出容器の実施形態であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わす。
図1は該液体注出容器の口元部に設けたノズル部材にキャップ(オーバキャップ)を設けた状態の説明図である。図2はノズル部材の説明図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は、右側面図、(e)は下面図である。図3は(a)、(b)はノズル部材の図2(a)のA−A線に沿う縦断面図、B−B線に沿う縦断面図である。図4はノズル部材の斜視図である。図5はノズル部材の平面視説明図である。図6はノズル部材の変形例の説明図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図である。図7(a)、(b)、(c)はノズル部材の従来例、実施例1、実施例2の構造説明図、図8(a)〜(b)、(c)〜(d)、(e)〜(f)は上記ノズル部材の従来例、実施例1、実施例2の容器本体正立状態における液流れの説明図、図9(a)〜(b)、(c)〜(d)、(e)〜(f)は上記ノズル部材の従来例、実施例1、実施例2の容器本体傾注状態における液流れの説明図をそれぞれ示す。
液体注出容器は、図1に示すように、内容液を収容する容器本体10と、前記容器本体10の口元部12に装着されて前記内容液を注出するノズル14を有したノズル部材16と、前記ノズル14から注出される内容液を一時貯留する貯留筒部18を有しかつ前記ノズル部材16に着脱自在に装着されるキャップ20とを備えたものに係る。
詳しくは、図2〜図4に示すように、前記ノズル部材16が、ノズル14の基部14aから軸方向先方に向けて立ち上がり、その側面に開放部22を有する概略樋状のノズル14と、該ノズル14の基部14aに結合された中央部(ノズル14軸芯付近)に向けて下降する(軸方向後方に向けて傾斜する)3つ(2以上であればよい)の傾斜平面底部26ca〜26cから構成される傾斜平面底部26と、ノズル基部14aから外方向を弧状に取り囲んで形成された外側弧状傾斜底部24と、前記傾斜平面底部26および前記外側弧状傾斜底部24を経て前記ノズル14との間にキャップ20の貯留筒部18が挿入可能な空間28を隔てて軸方向先方に向けて立ち上がる筒状壁部30とを有する。
前記ノズル部材16軸心(軸方向)は図1に示すように、符号「S」で示し、軸方向先方が「SF」、後方が符号「SR」である。また、液体注出容器を床上や卓上に置いた際に容器本体10の口元が上を向き、ノズル部材16のノズル14先方の注ぎ口14bが上を向きノズル部材16の後方が下方を向く。液体注出容器の使用時には、内容液をキャップ20に注ぐ際にノズル14先方の注ぎ口14bは横から斜め下に向くものである。
また、前記ノズル14の先端の注ぎ口14bは、液をキャップ20等外部に向けて注出する口であると共に詰め替え容器からノズル部材16を介して容器本体10内に注ぎ込む口である。
図1に示すように、前記キャップ20は、貯留筒部18が内容液を必要量貯留する容積の筒状に形成され(必要に応じて計量目盛りを施した計量部とする)、貯留筒部18の外壁にその外壁を椀状に覆い前記ノズル部材16の筒状壁部30に着脱自在に装着するための第1の筒状部34を形成している。詳しくは、この第1の筒状部34では、貯留筒部18の開放側端部(図1では下側)の内面に前記ノズル部材16の筒状壁部30の上端に形成されたネジ部(雄ネジ)30aに螺合するネジ部(雌ネジ)34aが形成される。この構成により前記キャップ20のネジ部34aによる前記筒状壁部30の上端部への螺合により、前記キャップ20が前記筒状壁部30の上端部に装着される。
前記ノズル部材16の筒状壁部30の外壁面にその外壁面を椀状に覆い前記容器本体10の口元部12に装着するための第2の筒状部36を設けたものである。詳しくは、前記第2の筒状部36は、筒状壁部30の外壁面を取り巻いて、後方に向けて周壁が垂下し、この周壁の内面の先端部には、前記容器本体10の口元部12に形成されたネジ部(雄ネジ、図示省略)に螺合するネジ部(雌ネジ)36aが形成されている。前記第2の筒状部36による前記容器本体10の口元部12への螺合により前記ノズル部材16が前記容器本体10の口元部12に装着されるようになっている。
ノズル部材16においては、前記空間28に前記キャップ20の貯留筒部18が挿入されるようになっている。
また、ノズル部材16のノズル14には、その先端の注ぎ口14bから開放部22が連続して形成されている。それと共に、前記傾斜平面底部26には、図2〜図3に示すように、最下部からノズル14内壁面方向に向けて内容液の注出および空気置換をするための開口部26dが設けられる。
言い換えれば、この開口部26dは、前記傾斜平面底部26の最下部からノズル内壁面側に形成された、内容液を注出するための開口部分と、該最下部から反ノズル内壁側に形成された、空気置換をするための開口部分とからなるように設けられる。
また、ノズル14内壁面に前記開口部26dの周辺から垂直方向に立ち上がる液流幅を制御する一対のガイド壁32をノズル軸心Sに平行に形成している。開口部26dは最下部からノズル14側に円形に形成された部分と最下部を含んで長円形形状に形成された部分からなる異形に形成されており、最下部に液が残留しないようにしたものである。そして開口部26dが、前記傾斜平面底部26から前記ノズル14内壁面で前記一対のガイド壁32の内側を液流出方向(先方)に向かって細長く開口(26d1)している(図3参照)。
ガイド壁32の開放端は、パウチ等の詰め替え容器の注出口を嵌り込ませて支持できる適宜の間隔に例えば4〜10mm程度が好ましい。
ここで、実施形態では、図2、図5に示すように、一つのガイド壁32の開放幅よりも開放部22の開放幅が広く形成されている。そして、具体的には、図5に示すように、ノズル14の側面開放部22の幅L1がノズル14に側面開放部22の無い場合の全周長L0の半分以下(50%以下)としている(L1<L0*50%)。
また、前記外側弧状傾斜底部24は、図3(b)に示すように、前記傾斜平面底部26(26c)よりも先方側に位置しており、前記外側弧状傾斜底部24は、段差38を介して前記傾斜平面底部26に連続している。実施形態の液体注出容器において、キャップ20に液体を注出使用後、キャップ20をはめ直した後では、外側弧状傾斜底部24に流れた液は、段差38方向に流れ、この段差38から傾斜平面底部26(26c)に流れるので何らかの理由で傾斜平面底部26上に内容液が溜まったとしても段差38で遮るので、外側弧状傾斜底部24側に逆流することを確実に防止できる。
また、前記外側弧状傾斜底部24には、ノズル14外壁面に隣接する箇所に内容液を傾斜平面底部26に向けて誘導する溝40がその外側弧状傾斜底部24の斜面に形成されている。
なお、本体容器は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいはエチレンビニルアルコール(EVOH)と、ポリエチレン等との多層構造等で樹脂成形されたものである。
また、ノズル部材16およびキャップ20は、PE、PP、ABS等で形成できる。
実施形態の液体注出容器によれば、傾斜平面底部26に最下部からノズル14内壁面方向に向かって内容液の注出および空気置換をするための開口部26dが設けられているので、ノズル径が太い場合でも開口面積を小さく設計して注出液量を制御することができる。また、傾斜底面部26は3つ(2以上の例)の傾斜底面部26a〜26cの各々で開口部に向けて残留液を流すので、ノズル14内に液体が残留しにくい。
また、ノズル14径を太くすることで、ノズル14周囲の環状空間28の容積が小さくなり、この部分に液が残留する確率が低くなり、よって、ノズル14脇からの液だれが生じにくくなる。
また、ノズル部材16の底部26が2以上の傾斜平面底部26a〜26cからなるため、2以上の傾斜平面底部26a〜26cの各々で開口部に向けて残留液を流すので、ノズル14内に液体が残留しにくい。
また、このノズル14の側面開放部22の幅がノズル14円周長の半分以下(50%以下)とすることで、ノズル部材16内に液が残留しても、ノズル14の開放部22側の残留した液は次に注ぎ出すときにその殆どが樋状のノズル14に流れ込み、ノズル14脇から液だれを生じることがない。
また、ノズル14径を太くすることで、パウチによって詰め換えるときにパウチの注ぎ口をノズル14の側面開放部22に当てて固定しやすいので、パウチから詰め替えるときの作業性が向上する。
また、ノズル14がその側面部に開放部22を有する樋状を呈するため、開放部22から液を注ぎ入れることができて、詰め替え作業性に優れる。
また、ノズル14内壁面に設けられる液流幅を制御する一対のガイド壁32が、詰め替え時に、パウチの注出口を支えるガイドとして働くため、パウチの口元がずれるのを防止できるので、詰め替え作業性が向上するという優れた効果を奏し得る。
前記液流幅を制御する一対のガイド壁32を、ノズル14内壁面に前記開口部縁から垂直方向に立ち上がるように設けるので、ガイド壁32に導かれた液が開口部26d内に確実に流れ込ませることができる。
図6は実施形態の変形例のノズル部材16Aの説明図である。
図1〜図5に示す実施形態では、ノズル部材16の3つの傾斜平面底部26a〜26cから構成される傾斜平面底部26を説明したが、傾斜平面底部の面数は3つに限られず、図6に示す変形例のノズル部材16Aのように、2つの傾斜平面底部26A1〜26A2から構成される傾斜平面底部26Aでもよい。もちろん、傾斜平面底部の個数は4以上でもよい。
この変形例では各傾斜平面底部26A1〜26A2同士接線が一箇所であり金型製作が容易になる。なお、その他の構成は実施形態の液体注出容器と同様である。
発明者は、本発明の作用効果を確認するため、従来例のキャップと本発明に係る底形状およびノズル側面開放部の本発明実施例1,2のキャップとについて、正立状態と傾注状態での液流れ等を試験し。その結果を図7〜図9によって説明する。
図7(a)、(b)、(c)は従来例、実施例1、実施例2の構造説明図、図8(a)〜(b)、(c)〜(d)、(e)〜(f)は従来例、実施例1、実施例2の容器本体正立状態における液流れの説明図、図9(a)〜(b)、(c)〜(d)、(e)〜(f)は従来例、実施例1、実施例2の容器本体傾注状態における液流れの説明図をそれぞれ示す。
図7(a)に示すように従来例は図1に示す容器本体10の口元部12に装着されて内容液を抽出するノズルaを有したノズル部材bにおいて、ノズルaの側面開放部a1が形成されているがガイド壁がなく、ノズル基部の底部cの最下端がノズルa外側に位置し、ノズルa内に開口dが形成された構造のものである。符号eが容器口元12へ装着するためのフランジ部、fが筒状壁部を示しており、筒状壁部fには上方からキャップを着脱自在に装着できるようになっている。また、図7(b)、(c)に示す実施例1、2は、上記実施形態においてノズル14の開放部22の幅(L1)がノズル14の円周長(L0)の50%(開放角度180度)、30%(開放角度120度)のものである。その他は上記実施形態と同様である。
図8によって、容器本体を傾けた後に正立させたときの、ノズル部材内に残留した液体の流れを説明する。従来例では図8(a)〜(b)に示すように、ノズルa外側を回り込んで底部cの最下部に溜まって後、開口dから容器本体内に流れ込む。また、実施例1、2でも図8(c)〜(d)、(e)〜(f)に示すように、ノズル14外側を回り込んで底部26b、26cの最下部から開口部26dから容器本体内に流れ込む。本実施例1,2では、従来例に比較して、液流れの径路が短いですみやかに開口部26d内に流れることが理解できる。
また、図9によって、容器本体を側方に傾けた注出時の、ノズル部材内に残留した液体の流れを説明する。従来例では図9(a)〜(b)に示すように、底部cの液はノズルa外側(脇)を回り込んで筒状壁部fに多くが流れ込むので液だれし易い。これに対して、本実施例1,2では、図9(c)〜(d)、(e)〜(f)に示すように、底部26b、26cの液は樋状のノズル14に殆ど大部分が受け止められてノズル14から流し出すことができ、ノズル14脇への回りこみが少なく、筒状壁部30から液だれし難く、殆ど脇漏れしない。
上記の従来例では、図8に示すようにノズルaの外側を回り込んで、開口dから容器本体内に流れ込む。また、実施例1、2でも図8(c)〜(d)、(e)〜(f)に示すように、ノズル14外側を回り込んで底部26b、26cの最下部をから開口部26dを介して容器本体内に流れ込む。
従来例、実施例1,2の性能を比較して示す。
この場合の評価方法としては、各ノズルを容器本体に嵌合して液体洗剤(粘度:50〜100mPa・s)を注ぎ出すときのノズル脇からの液だれの発生の有無を評価したものである。各評価個数N=10である。
Figure 0005305801
本実施例1,2では、従来例に比較して、傾注時に液はノズル14内に流れ込み、ノズル14の脇に流れないので、液だれしないことが明確に理解される。
尚、本発明の液体注出容器は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係る液体注出容器の口元部に設けたノズル部材にキャップ(オーバキャップ)を設けた状態の説明図である。 ノズル部材の説明図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は、右側面図、(e)は下面図である。 (a)、(b)はノズル部材の図2(a)のA−A線に沿う縦断面図、B−B線に沿う縦断面図である。 ノズル部材の斜視図である。 ノズル部材の平面視説明図である。 ノズル部材の変形例の説明図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図である。 (a)、(b)、(c)はノズル部材の従来例、実施例1、実施例2の構造説明図である。 (a)〜(b)、(c)〜(d)、(e)〜(f)は上記ノズル部材の従来例、実施例1、実施例2の容器本体正立状態における液流れの説明図である。 (a)〜(b)、(c)〜(d)、(e)〜(f)は上記ノズル部材の従来例、実施例1、実施例2の容器本体傾注状態における液流れの説明図をそれぞれ示す。
符号の説明
10 容器本体
12 口元部
14 ノズル
14a ノズルの基部
14b 注ぎ口
16 ノズル部材
18 貯留筒部
20 キャップ
22 ノズル側面の開放部
24 外側弧状傾斜底部
26 傾斜平面底部
26a〜26c 各傾斜平面底部
26d 開口部
26A 傾斜平面底部(変形例)
26A1〜26A2 各傾斜平面底部
28 空間
30 筒状壁部
32 ガイド壁
34 キャップに形成される第1の筒状
34a ネジ部
36 ノズル部材に形成される第2の筒状
38 段差
40 溝
L0 ノズル全周
L1 ノズル開口幅

Claims (4)

  1. 内容液を収容する容器本体と、前記容器本体の口元部に装着されて前記内容液を注出するノズルを有したノズル部材と、前記ノズルから注出される内容液を一時貯留する貯留筒部を有しかつ前記ノズル部材に着脱自在に装着されるキャップとを備えた液体注出容器であって、
    前記ノズル部材が、ノズルの基部から軸方向先方に向けて立ち上がり、その側面に開放部を有する概略樋状のノズルと、該ノズルの基部に結合された底部中央に向けて下降する2以上の傾斜平面から構成される傾斜平面底部と、ノズル基部から外方向に向かって結合される外側弧状傾斜底部と、前記傾斜平面底部および前記外側弧状傾斜底部を経て前記ノズルとの間に空間を隔てて軸方向先方に向けて立ち上がる筒状壁部とを有し、
    前記空間に前記キャップの貯留筒部が挿入可能にされ、且つ、
    前記傾斜平面底部には、前記底部中央に最下部が位置し、その最下部からノズル内壁面側に形成された、内容液を注出するための開口部分と、該最下部から反ノズル内壁側に形成された、空気置換をするための開口部分とからなる開口部が設けられ、
    ノズル内壁面に前記開口部の周辺から軸方向先方に向けて立ち上がった液流幅を制御する一対のガイド壁を有し、
    前記ノズルの先端に内容液の注ぎ口が形成され、
    前記キャップの貯留筒部の外壁にその外壁を椀状に覆い前記ノズル部材の筒状壁部に着脱自在に装着するための第1の筒状部を形成し、
    前記ノズル部材の筒状壁部の外壁面にその外壁面を椀状に覆い前記容器本体口元部に装着するための第2の筒状部を設け
    前記外側弧状傾斜底部と前記傾斜平面底部の接合部において、前記外側弧状傾斜底部よりも前記傾斜平面底部が下方に位置する、垂直方向の段差を設けたことを特徴とする液体注出容器。
  2. 前記ノズル部材において、ノズルの側面開放部の幅が該ノズルに側面開放部がない場合の全周長さの半分以下であることを特徴とする請求項1に記載の液体注出容器。
  3. 前記開口部が前記傾斜平面底部から前記内壁面にわたって前記一対のガイド壁の内側を液流出方向に向かって細長く開口したことを特徴とする請求項1に記載の液体注出容器。
  4. 前記外側弧状傾斜底部には、前記樋状のノズルの接合部に沿って内容液を傾斜平面底部に向けて誘導する誘導溝を設けたことを特徴とする請求項1に記載の液体注出容器。
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