JP2011136764A - 注出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容液を注出する際に、内容液が注出ノズルの外側に溢れ出るのを回避できると共に、内容液を少量ずつ注出する際に、注出ノズルから安定した状態で注出できる注出容器を提供する。
【解決手段】容器本体11の口首部12に注出ノズル14を備える注出キャップ13が装着され、容器本体11を傾倒させて内容液を注出ノズル14から注出させる注出容器10であって、注出キャップ14は、口首部12の内周面12aに沿って配置される内筒壁17と、内筒壁17の下端部に連設する底面壁18とを備える。注出ノズル14は、内筒壁17と離間して底面壁18から立設すると共に、注出口16は、底面壁16における注出ノズル14の内側領域に開口形成される。注出ノズル14は、傾倒方向Xとは反対側を開放部とした略U字断面形状を備え、注出口16は、開口縁部16aと注出ノズル14の基端部14aとの間に張出し周縁壁19を介在させて設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、注出容器に関し、特に、容器本体の口首部に注出ノズルを備える注出キャップが装着された注出容器に関する。
容器本体の口首部に注出ノズルを備える注出キャップが装着された注出容器として、例えば計量キャップと組み合わせて用いる計量キャップ付き容器が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。これらの注出容器では、注出キャップの注出ノズルを覆って装着された計量キャップを取り外し、この計量キャップに注出ノズルを介して液体洗剤等の内容液を注出して計量した後に、計量した内容液を洗濯機等の注出箇所に投入する。また、これらの注出容器では、収容した内容液が無くなったり、少なくなったら、例えば詰替え用の袋状容器から内容液を適宜補充して、注出容器自体は廃棄することなく長期間使用することができる。
一方、これらの注出容器では、内容液の注出時に容器本体を急激に傾けると、注出ノズルに設けられた液回収用のスリットからオーバーフローして、内容液が注出ノズルの外側に溢れ出る場合がある。特に内容液の粘度の高くなると、注出ノズルと連通する注出口を介して容器本体から注出ノズルに流出する内容液の流出速度よりも、注出ノズルに沿って流下する内容液の流下速度の方が小さくなり過ぎて、内容液が注出ノズルの外側に溢れ出やすくなる。
このようなことから、内容液の注出時に容器本体を急激に傾けた場合でも、内容液が注出ノズルから勢い良く飛び出したり、注出ノズルの外側に溢れ出たりしないようにした注出容器も開発されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3の注出容器では、注出キャップの傾斜底板の最下部に、注出口のほぼ中央まで下方に延びる傾斜壁を設けることで、注出口をほぼ半分まで遮蔽して、容器本体を急激に傾けたときにも、内容液が勢いよく飛び出さないようにしている。
特開2006−182359号公報 特開2009−107724号公報 特開2008−155953号公報
しかしながら、特許文献3の注出容器では、内容液が勢いよく飛び出さないようにすることは可能であるが、内容液の注出量をコントロールしながら少量ずつ注出ノズルから注出させる際には、安定した状態で所定量注出させることは困難である。例えば、内容物の粘度が高く流動性が小さくなってくると、洗濯物の汚れの目立つ箇所に、少量の液体洗剤を計量キャップを介することなく注出ノズルから直接塗布しようとする際に、注出し難くなってくる。また、早く注ぐために大きく傾けると注出ノズルの底部の傾斜壁により詰まったり飛び出したりする可能性があり、かように内容液の物性によって注出量をコントロールすることが難しい。したがって、液体洗剤の注出量をコントロールしながら少量ずつ安定した状態で注出させることができれば便利である。
本発明は、内容液を補充する際には、注出口を介して内容液をスムーズに容器本体に流入させることができ、且つ内容液を注出する際には、内容液が注出ノズルの外側に溢れ出るのを効果的に回避できると共に、注出量をコントロールしながら少量ずつ安定した状態で内容液を注出ノズルから注出させることのできる注出容器を提供することを目的とする。
本発明は、容器本体の口首部に注出ノズルを備える注出キャップが装着されており、前記容器本体を傾倒させて、注出口から前記注出ノズルに流出させた内容液を前記注出ノズルの先端から注出させる注出容器であって、前記注出キャップは、前記容器本体の口首部の内周面に沿って配置される内筒壁を備えると共に、該内筒壁の下端部に連設する底面壁を備えており、前記注出ノズルは、前記内筒壁と離間して前記底面壁から立設して設けられると共に、前記注出口は、前記底面壁における前記注出ノズルの内側領域に開口形成されており、前記注出ノズルは、内容液を注出させる際の傾倒方向とは反対側を開放部とした凹形断面形状を備えており、前記注出口は、これの開口縁部と前記注出ノズルの基端部との間に張出し周縁壁を介在させて設けられている注出容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の注出容器によれば、内容液を補充する際には、注出口を介して内容液をスムーズに容器本体に流入させることができ、且つ内容液を注出する際には、内容液が注出ノズルの外側に溢れ出るのを効果的に回避できると共に、注出量をコントロールしながら少量ずつ安定した状態で内容液を注出ノズルから注出させることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る注出容器の一部破断分解側面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る注出容器を構成する注出キャップの斜視図である。 (a)は注出キャップの側面図、(b)は注出キャップの背面図、(c)は注出キャップの平面図、(d)は(c)のA−Aに沿った注出キャップの断面図である。 計量キャップの斜視図である。 内容液を補充する状況を説明する略示斜視図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る注出容器10は、内容液として、例えば衣料用液体洗剤を収容する容器であって、図1に示すように、容器本体11と、容器本体11の口首部12に装着される注出キャップ13と、注出キャップ13の注出ノズル14を覆って容器本体11の口首部12に着脱可能に装着される計量キャップ15とによって構成される。本実施形態の注出容器10は、取り外した計量キャップ15に注出ノズル14を介して内容液を注入し、計量した後に洗濯機等に注出することができる他、注出ノズル14から少量の内容液を洗濯物等に直接塗布することができる。また注出キャップ13を容器本体11の口首部12に装着したままの状態で、必要に応じて詰替え用の袋状容器27(図5参照)から内容液を適宜補充しながら、長期間使用することが可能である。
そして、本実施形態の注出容器10は、容器本体11の口首部12に注出ノズル14を備える注出キャップ13が装着されており、容器本体11を傾倒させて、注出口16(図2参照)から注出ノズル14に流出させた内容液を注出ノズル14の先端から注出させる容器である。注出キャップ13は、図2及び図3(a)〜(d)に示すように、容器本体11の口首部12の内周面12a(図1参照)に沿って配置される内筒壁17を備えると共に、内筒壁17の下端部に連設する底面壁18を備えている。また注出ノズル14は、内筒壁17と離間して底面壁18から立設して設けられると共に、注出口16は、底面壁18における注出ノズル14の内側領域に開口形成されている。注出ノズル14は、内容液を注出させる際の傾倒方向Xとは反対側を開放部とした凹形断面形状として、略U字断面形状を備えており、注出口16は、これの開口縁部16aと注出ノズル14の基端部14aとの間に張出し周縁壁19を介在させて設けられている。
本実施形態では、容器本体11は、合成樹脂による成形品であって、図1に示すように、載置面となる底部20と、内容液が収容される胴部21と、胴部21の上端部から上方に突出する扁平な円筒形状の口首部12とからなる。胴部21の側部には、取手部22が一体として設けられている。口首部12の外周面には、計量キャップ15を着脱可能に螺着させる雄ネジ突条23が設けられている。計量キャップ15を取り外した状態で、取手部22を把持して容器本体11を傾倒方向Xに傾倒させることにより、容器本体11の胴部21から内容液を、注出キャップ13の注出口16及び注出ノズル14を介して所定量を容易に注出させることができる。
注出キャップ13は、本実施形態では、口首部12の内側に嵌め込まれるように固着されて容器本体11に一体として取りけられる。注出キャップ13は、合成樹脂による成形品であって、図2及び図3(a)〜(d)に示すように、略円筒形状の内筒壁17と、内筒壁17の下端開口を覆うようにして内筒壁17の下端部に一体として連設される底面壁18とからなる。
内筒壁17は、容器本体11の口首部12の内径よりも僅かに小さな外径を備えており、容器本体11の口首部12に注出キャップ13が装着された際に、口首部12の内周面12aに沿って配置される。内筒壁17の上端部分は、容器本体11の口首部12の内径と略同じ外径を備える拡径部17aとなっている。この拡径部17aを無理押しするようにして口首部12の上端部内側に嵌め込むことで、その周面摩擦力によって、注出キャップ13を容器本体11の口首部12に強固に固着することができる。拡径部17aの上端部には、その外周縁部に沿って外側に僅かに突出する環状係止リブ17bが設けられている。この環状係止リブ17bを容器本体11の口首部12の上端面の内周縁部に係止することで、固着時に注出キャップ13が口首部12の内部に過度に押し込まれるのを回避する。
底面壁18は、本実施形態では、内容液を注出させる際の傾倒方向Xとは反対側に片寄せて配置された横長矩形形状の最下面部18aと、この最下面部18aに向けて内筒壁17の下端内周縁部17cから下方に傾斜して延設する4面の傾斜面部18b,18c,18dとを含んで構成される。すなわち、傾倒側傾斜面部18bは、内筒壁17の下端内周縁部17cにおける傾倒方向X側の略半円の領域から、最下面部18aの長辺部に向けて下方に傾斜する傾斜面部となっている。両側の一対の側部傾斜面部18cは、傾倒側傾斜面部18bと隣接する領域において、内筒壁17の下端内周縁部17cから最下面部18aの短辺部に向けて下方に傾斜する傾斜面部となっている。反傾倒側傾斜面部18dは、最下面部18aを挟んだ傾倒側傾斜面部18bとは反対側の領域において、内筒壁17の下端内周縁部17cから最下面部18aの長辺部に向けて下方に傾斜する傾斜面部となっている。底面壁18には、これの中央部分に注出ノズル14が立設配置されると共に、注出ノズルの内側領域に注出口16が開口形成される。内筒壁17の内径は、拡径部17aから下端内周縁部17cに向けて小さくなっており、拡径部17aの直径を基準としたときに下端内周縁部17cの直径が1/2以上になっていることが好ましい。
注出ノズル14は、本実施形態では、内容液を注出させる際の傾倒方向Xとは反対側を開放部とした略U字断面形状を備える。すなわち、注出ノズル14は、底面壁18と接合する基端部14aにおいて、略U字断面形状の閉塞側の略半円弧形状部分を傾倒方向X側に配置すると共に、略U字断面形状の開放側の端部を最下面部18aに配置した状態で、内筒壁17とは間隔をおいて、底面壁18の傾倒側傾斜面部18bと最下面部18aとに跨る領域に設けられる。また注出ノズル14は、その上部を内筒壁17よりも上方に突出させた状態で、底面壁18の最下面部18aに対して略垂直に立設する。内筒壁17よりも上方に突出する注出ノズル14の上部は、先端側に向けて略U字断面形状の側壁部分の高さを徐々に減少させた、側面視して略4半円形状を有するように形成される(図3(a)参照)。注出ノズル14は、その基端部14aにおける略U字断面形状の傾倒方向Xにおける長さがおおよそ15mm〜35mmであることが好ましく、傾倒方向Xと垂直な幅方向の長さは、注出口16が最大幅となる位置において10mm〜30mmであることが好ましい。
注出口16は、本実施形態では、図2及び図3(c)に示すように、底面壁18における略U字断面形状の注出ノズル14の基端部14aの内側領域に開口形成されている。すなわち、注出口16は、底面壁18の傾倒側傾斜面部18bの領域においては、注出ノズル14の基端部14aの形状に略沿った形状の、略半長円形状に形成されると共に、この略半長円形状部分の傾倒方向Xとは反対側の縁部から連続して、内容液の注出時の空気送込み用の切欠部16bが、矩形形状に切欠き形成されている。この空気送込み用の切欠部16bは、底面壁18の最下面部18aに食い込むようにして設けられている。つまり容器本体11を正立状態としたとき、注出口16の略半長円形状部分が傾倒側傾斜面部18bに形成され、切欠部16bが略半長円形状部分に連接する部分のみを傾斜面部18bに跨る状態で底面壁18の最下部に配置される。
また、本実施形態では、注出口16は、切欠部16bを含めたその全体が、底面壁18において略U字断面形状の注出ノズル14の基端部14aの内側領域に開口形成されており、注出口16の開口縁部16aと注出ノズル14の基端部14aとの間には、張出し周縁壁19を介在させている。
張出し周縁壁19は、底面壁18の一部として注出ノズル14の基端部14aから内側の注出口16に向けて板状に張り出して設けられる部分である。注出口16の開口縁部16aと注出ノズル14の基端部14aとの間に張出し周縁壁19が介在することで、注出口16は、その全周に亘って、注出ノズル14の基端部14aの内側領域の形状よりも一回り小さな開口形状を備えることになる。
ここで、注出口16の少なくとも傾倒方向X側の部分における張出し周縁壁19の張出し幅b(図3(c)参照)は、0.5〜5mm、特に1〜4mmとなっていることが好ましい。この範囲であると、内容液の液性にかかわり無く、どっと出を防止でき、吐出量の少量コントロールが容易となる。張出し周縁壁19の幅bが小さすぎると、容器をわずかに傾斜させただけで、特に内容液の粘度が低くて流出しやすい場合に多量に出やすくなってしまう。反対に大きすぎると、容器をわずかに傾斜させただけでは飛び出しにくくなるものの、急激に傾斜させた場合にどっと飛び出してしまいがちとなる。また、本実施形態では、張出し周縁壁19は注出口16の略半長円形状部分全域に設けられているが、U字形状の先端部(傾倒側)や両側縁部に部分的に設けられていても良い。
本実施形態では、注出キャップ13の注出ノズル14を覆って容器本体11の口首部12に装着される計量キャップ15は、合成樹脂による成形品であって、図1に示すように、計量筒部24と、計量筒部24の中間部外周面からスカート形状に外側に張り出して一体として成形されたスカート状装着部25とからなる。スカート状装着部25の内周面には雌ネジ突条26が設けられている。この雌ネジ突条26を容器本体11の口首部12の外周面に設けられた雄ネジ突条23に螺合することによって、計量キャップ15は、計量筒部24の内側に注出ノズル14を収めた状態で、容器本体11の口首部12に着脱可能に装着される。スカート状装着部25の天面部25aの内面側には、環状シール部25bが形成されており、内筒壁17の上端部分の環状係止リブ17bに当接することにより、容器本体内が密封される。また、スカート状装着部25の筒状壁の外表面には、図示したように、必要に応じてローレットを形成してもよい。
計量キャップ15は、これを容器本体11の口首部12から取り外し、開口部を上方に向けて逆さにした状態で、注出キャップ13の注出ノズル14から内容液を注入して計量した後に、所定量の内容液を洗濯機等の注出箇所に注出することができる。また開口部を下方に向けて再び容器本体11の口首部12に装着する際には、計量筒部24のスカート状装着部25よりも開口側の部分を液戻し部24aとして、これを注出キャップ13の内筒壁17と注出ノズル14との間隔部分に挿入配置する。これによって、計量筒部24に残った内容液を、注出ノズル14の開放部及び注出口16を介して、容器本体11の内部にスムーズに回収することができる。
また、本実施形態では、計量キャップ15の計量筒部24には、図4に示すように、周面の一部に、稜線部28aとこれの両側の一対の平面部28bとからなる山形断面形状部分28が設けられている。この山形断面形状部分28を下方に配置して計量キャップ15を傾けることで、計量筒部24内の内容液を、稜線部28aを介して開口部から少量づつ注出させることが可能になる。これによって、稜線部28aの先端部分を用いて内容液の衣服等への部分塗布を容易に行うことが可能になる。平面部28bには、計量目盛りが描かれている。
更に、計量筒部24のスカート状装着部25を挟んだ液戻し部24a側と計量部24b側とがそれぞれスカート状装着部25から軸方向に突出し、液戻し部24a側の外形形状と、計量部24b側の外形形状とが略同一に形成されている。したがって、キャップの使用者は、計量キャップ15が容器本体11に装着された状態でも一見して注出ノズル14の位置を認識することができる。
そして、上述の構成を有する本実施形態の注出容器10によれば、内容液を注出する際には、内容液が注出ノズル14の外側に溢れ出るのを効果的に回避できると共に、内容液を補充する際には、注出口16を介して内容液をスムーズに容器本体11に流入させることができ、且つ注出量をコントロールしながら少量ずつ安定した状態で内容液を注出ノズル14から注出させることができる。
すなわち、本実施形態の注出容器10によれば、注出口16は、底面壁18における注出ノズル14の内側領域に開口形成されており、注出口16の開口縁部16aと注出ノズル14の基端部14aとの間には、張出し周縁壁19が介在して設けられているので、注出口16を介して容器本体11から注出ノズル14に流出する内容液は、注出口16よりも一回り大きな略U字断面形状(凹形断面形状)を有する注出ノズル14による流路を介して、これの先端側に流下してゆくことになる。これによって、例えば内容液の注出時に容器本体11が急激に傾けられて、注出口16の全体から内容液が注出ノズル14に一度に流出したり、内容液が例えば150〜4000mPa・s(20℃)程度、特に400〜2000mPa・s(20℃)の粘度の高い内容液であって、注出口16からの流出速度よりも、注出ノズル14に沿った流下速度の方が小さくなり過ぎる場合でも、注出ノズル14による流路断面が注出口16よりも大きくなることで注出ノズル14における内容液の滞留を吸収して、内容液が注出ノズル14の外側に溢れ出るのを効果的に回避することが可能になる。
また、本実施形態の注出容器10によれば、注出ノズル14は、傾倒方向Xとは反対側を開放部とした略U字断面形状(凹形断面形状)を備えており、注出口16は、略U字断面形状の注出ノズル14の基端部14aの形状に沿った相当の大きさの開口形状を有しているので、図5に示すように、広く開放された注出ノズル14の開放部側から、例えば詰替え用の袋状容器27による内容液の詰替え作業を、容易に且つスムーズに行うことが可能になる。
さらに、本実施形態の注出容器10によれば、注出口16の少なくとも傾倒方向X側の部分に張出し幅bが0.5〜5mm程度の張出し周縁壁19が設けられているので、注出口16から注出ノズル14による流路に内容液が流出する際に、張出し周縁壁19が越流堰として機能して、内容液が張出し周縁壁19を一旦越えてから注出ノズル14に流出することになるので、容器本体11を傾倒方向Xに傾ける大きさを調整することによる注出量のコントロールを、容易に行うことが可能になると共に、特に内容液を少量ずつ注出する場合でも、所望の量の内容液を、注出ノズル14から安定した状態で注出することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、注出容器は、注出キャップを覆って計量キャップが着脱可能に装着されるものである必要は必ずしもない。また、注出キャップは、容器本体の口首部の内側に嵌め込み形式で装着されるものの他、容器本体の口首部の外側から螺合形式で装着されるものであっても良い。さらに、容器本体に収容されて注出ノズルから注出される内容液は、粘度の高いものの他、低粘度のものであっても良い。内容液は、衣料用液体洗剤の他、例えば柔軟剤、漂白剤、食器用洗剤、入浴剤、住居用洗剤等、その他の種々の液体であっても良い。注出ノズルは、略U字断面形状以外のその他の凹形断面形状を有していても良い。
10 注出容器
11 容器本体
12 口首部
13 注出キャップ
14 注出ノズル
14a 基端部
15 計量キャップ
16 注出口
17 内筒壁
18 底面壁
18a 最下面部
18b 傾倒側傾斜面部
18c 側部傾斜面部
18d 反傾倒側傾斜面部
19 張出し周縁壁
20 底部
21 胴部
22 取手部
24 計量筒部
25 スカート状装着部
27 詰替え用の袋状容器
X 傾倒方向

Claims (3)

  1. 容器本体の口首部に注出ノズルを備える注出キャップが装着されており、前記容器本体を傾倒させて、注出口から前記注出ノズルに流出させた内容液を前記注出ノズルの先端から注出させる注出容器であって、
    前記注出キャップは、前記容器本体の口首部の内周面に沿って配置される内筒壁を備えると共に、該内筒壁の下端部に連設する底面壁を備えており、
    前記注出ノズルは、前記内筒壁と離間して前記底面壁から立設して設けられると共に、前記注出口は、前記底面壁における前記注出ノズルの内側領域に開口形成されており、
    前記注出ノズルは、内容液を注出させる際の傾倒方向とは反対側を開放部とした凹形断面形状を備えており、前記注出口は、これの開口縁部と前記注出ノズルの基端部との間に張出し周縁壁を介在させて設けられている注出容器。
  2. 前記底面壁は、前記容器本体の正立状態で傾斜する傾斜面部を含んでおり、前記注出口は、少なくとも一部が前記底面壁の最下部に配置されて開口形成されている請求項1記載の注出容器。
  3. 前記注出キャップを覆って計量キャップが着脱可能に装着されている請求項1又は2記載の注出容器。
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