JP5538193B2 - 注出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、注出容器に関し、特に、容器本体の口首部に注出ノズルを備える注出キャップが装着された注出容器に関する。
容器本体の口首部に注出ノズルを備える注出キャップが装着された注出容器として、例えば計量キャップと組み合わせて用いる計量キャップ付き容器が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。これらの注出容器では、注出キャップの注出ノズルを覆って装着された計量キャップを取り外し、この計量キャップに注出ノズルを介して液体洗剤等の内容液を注出して計量した後に、計量した内容液を洗濯機等の注出箇所に投入する。また、これらの注出容器では、収容した内容液が無くなったり、少なくなったら、例えば詰替え用の袋状容器から内容液を適宜補充して、注出容器自体は廃棄することなく長期間使用することができる。
一方、これらの注出容器では、内容液の注出時に容器本体を急激に傾けると、注出ノズルに設けられた液回収用のスリットからオーバーフローして、内容液が注出ノズルの外側に溢れ出る場合がある。特に内容液の粘度が高くなると、注出ノズルと連通する注出口を介して容器本体から注出ノズルに流出する内容液の流出速度よりも、注出ノズルに沿って流下する内容液の流下速度の方が小さくなり過ぎて、内容液が注出ノズルの外側に溢れ出やすくなる。
このようなことから、内容液の注出時に容器本体を急激に傾けた場合でも、内容液が注出ノズルから勢い良く飛び出したり、注出ノズルの外側に溢れ出たりしないようにした注出容器も開発されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3の注出容器では、注出キャップの傾斜底板の最下部に、注出口のほぼ中央まで下方に延びる傾斜壁を設けることで、注出口をほぼ半分まで遮蔽して、容器本体を急激に傾けたときにも、内容液が勢いよく飛び出さないようにしている。
特開2006−182359号公報 特開2009−107724号公報 特開2008−155953号公報
しかしながら、特許文献3の注出容器では、内容液が勢いよく飛び出さないようにすることは可能であるが、注出口は、これの中央部分まで延設する傾斜壁によってほぼ半分が遮蔽された状態となっているので、特に内容物の粘度が高く流動性が小さくなってくると、内容液をスムーズに注出できなくなったり、内容液の注出量をコントロールすることが困難になったりする場合がある。また、内容液をスムーズに注出するために容器を大きく傾けると、注出ノズルの底部の注出口の略半分を遮蔽する傾斜壁の作用によって、内容液が詰まったり注出速度が大きくなって飛び出したりする可能性がある。したがって、内容液の注出量をコントロールしながら安定した状態で注出させることができれば便利である。
本発明は、内容液を補充する際には、注出口を介して内容液をスムーズに容器本体に流入させることができ、且つ内容液を注出する際には、内容液が注出ノズルの外側に溢れ出るのを効果的に回避できると共に、注出量をコントロールしながら内容液を安定した状態でスムーズに注出ノズルから注出させることのできる注出容器を提供することを目的とする。
本発明は、容器本体の口首部に注出ノズルを備える注出キャップが装着されており、前記容器本体を傾倒させて、注出口から前記注出ノズルに流出させた内容液を前記注出ノズルの先端から注出させる注出容器であって、前記注出キャップは、前記容器本体の口首部の内周面に沿って配置される内筒壁を備えると共に、該内筒壁の下端部に連設する底面壁を備えており、前記注出ノズルは、内容液を注出させる際の傾倒方向とは反対側を開放部としたU字又は略U字断面形状を有すると共に、前記内筒壁と離間して前記底面壁から立設して設けられており、前記注出口は、前記底面壁における前記注出ノズルの内側領域において、少なくとも前記傾倒方向と垂直な区画線よりも傾倒方向側の部分の略全域に主注出口を開口形成しており、前記内筒壁の内径Dと、前記注出ノズルの基端部における前記U字又は略U字断面形状の両側の側壁部間の内幅Bとの比(D/B)が2〜2.6となっており、前記注出ノズルの基端部における前記U字又は略U字断面形状の傾倒方向の内長さL1と、前記内幅Bとの比(L1/B)が0.8〜1.3となっており、前記内長さL1と、前記注出ノズルの基端部における前記注出口の前記区画線までの傾倒方向の開口長さL2との比(L1/L2)が1.2〜1.7となっている注出容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
ここで、上述の内筒壁の内径Dや、注出ノズルの基端部における内幅Bや、注出ノズルの基端部における内長さL1は、各々注出キャップを注出ノズルの軸方向上方から見た上面図(図4(a)参照)における長さや幅であり、例えば底面壁が傾斜面部を備えている場合に、これの傾斜方向に沿った長さや幅ではない。また、上述の各比率は、注出キャップを注出ノズルの軸方向上方から見た上面図における内径Dや内幅Bや内長さL1の基づいて得られる値である。
本発明の注出容器によれば、内容液を補充する際には、注出口を介して内容液をスムーズに容器本体に流入させることができ、且つ内容液を注出する際には、内容液が注出ノズルの外側に溢れ出るのを効果的に回避できると共に、注出量をコントロールしながら内容液を安定した状態でスムーズに注出ノズルから注出させることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る注出容器の一部破断分解側面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る注出容器を構成する注出キャップの斜視図である。 (a)は注出キャップの側面図、(b)は注出キャップの背面図である。 (a)は注出キャップの拡大平面図、(b)は(a)のA−Aに沿った注出キャップの拡大断面図である。 計量キャップの斜視図である。 内容液を補充する状況を説明する略示斜視図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る注出容器10は、内容液として、例えば衣料用液体洗剤を収容する容器であって、図1に示すように、容器本体11と、容器本体11の口首部12に装着される注出キャップ13と、注出キャップ13の注出ノズル14を覆って容器本体11の口首部12に着脱可能に装着される計量キャップ15とによって構成される。本実施形態の注出容器10は、取り外した計量キャップ15に注出ノズル14を介して内容液を注入し、計量した後に洗濯機等に注出することができる他、注出量をコントロールしながら注出ノズル14から内容液を洗濯機等に直接注出することができる。また注出キャップ13を容器本体11の口首部12に装着したままの状態で、必要に応じて詰替え用の袋状容器27(図6参照)から内容液を適宜補充しながら、長期間使用することが可能である。
そして、本実施形態の注出容器10は、容器本体11の口首部12に注出ノズル14を備える注出キャップ13が装着されており、容器本体11を傾倒させて、注出口16(図2参照)から注出ノズル14に流出させた内容液を注出ノズル14の先端から注出させる容器である。注出キャップ13は、図2〜図4に示すように、容器本体11の口首部12の内周面12a(図1参照)に沿って配置される内筒壁17を備えると共に、内筒壁17の下端部に連設する底面壁18を備えている。また注出ノズル14は、内容液を注出させる際の傾倒方向Xとは反対側を開放部としたU字又は略U字断面形状として、略U字断面形状を有すると共に、内筒壁17と離間して底面壁18から立設して設けられており、注出口16は、底面壁18における注出ノズル14の内側領域において、少なくとも傾倒方向Xと垂直な区画線Y(図4(a)参照)よりも傾倒方向X側の部分の略全域に主注出口16aを開口形成している。さらに、内筒壁17の内径Dと、注出ノズル14の基端部における略U字断面形状の両側の側壁部14b間の内幅Bとの比(D/B)が2〜2.6となっており、注出ノズル14の基端部14aにおける略U字断面形状の傾倒方向Xの内長さL1と、内幅Bとの比(L1/B)が0.8〜1.3となっており、内長さL1と、注出ノズル14の基端部14aにおける注出口16の区画線Yまでの傾倒方向Xの開口長さL2との比(L1/L2)が1.2〜1.7となっている。
また、本実施形態では、略U字断面形状の注出ノズル14の内側領域における底面壁18の区画線Yよりも開放部側の部分19の少なくとも一部は、底面壁18の最下面部18aに配置されており、この最下面部18aに配置される部分には、切欠部16bが注出口16の主注出口16aと連続して設けられている。
本実施形態では、容器本体11は、合成樹脂による成形品であって、図1に示すように、載置面となる底部20と、内容液が収容される胴部21と、胴部21の上端部から上方に突出する扁平な円筒形状の口首部12とからなる。胴部21の側部には、取手部22が一体として設けられている。口首部12の外周面には、計量キャップ15を着脱可能に螺着させる雄ネジ突条23が設けられている。計量キャップ15を取り外した状態で、取手部22を把持して容器本体11を傾倒方向Xに傾倒させることにより、容器本体11の胴部21から内容液を、注出キャップ13の注出口16及び注出ノズル14を介して所定量容易に注出させることができる。
注出キャップ13は、本実施形態では、口首部12の内側に嵌め込まれるように固着されて容器本体11に一体として取りけられる。注出キャップ13は、合成樹脂による成形品であって、図2〜図4に示すように、略円筒形状の内筒壁17と、内筒壁17の下端開口を覆うようにして内筒壁17の下端部に一体として連設される底面壁18とからなる。
内筒壁17は、容器本体11の口首部12の内径よりも僅かに小さな外径を備えており、容器本体11の口首部12に注出キャップ13が装着された際に、口首部12の内周面12aに沿って配置される。内筒壁17の上端部分は、容器本体11の口首部12の内径と略同じ外径を備える拡径部17aとなっている。この拡径部17aを無理押しするようにして口首部12の上端部内側に嵌め込むことで、その周面摩擦力によって、注出キャップ13を容器本体11の口首部12に強固に固着することができる。拡径部17aの上端部には、その外周縁部に沿って外側に僅かに突出する環状係止リブ17bが設けられている。この環状係止リブ17bを容器本体11の口首部12の上端面の内周縁部に係止することで、固着時に注出キャップ13が口首部12の内部に過度に押し込まれるのを回避する。
底面壁18は、本実施形態では、内容液を注出させる際の傾倒方向Xとは反対側に片寄せて配置された横長矩形形状の最下面部18aと、この最下面部18aに向けて内筒壁17の下端内周縁部17cから下方に傾斜して延設する4面の傾斜面部18b,18c,18dとを含んで構成される。すなわち、傾倒側傾斜面部18bは、内筒壁17の下端内周縁部17cにおける傾倒方向X側の略半円の領域から、最下面部18aの長辺部に向けて下方に傾斜する傾斜面部となっている。両側の一対の側部傾斜面部18cは、傾倒側傾斜面部18bと隣接する領域において、内筒壁17の下端内周縁部17cから最下面部18aの短辺部に向けて下方に傾斜する傾斜面部となっている。反傾倒側傾斜面部18dは、最下面部18aを挟んだ傾倒側傾斜面部18bとは反対側の領域において、内筒壁17の下端内周縁部17cから最下面部18aの長辺部に向けて下方に傾斜する傾斜面部となっている。底面壁18には、これの中央部分に注出ノズル14が立設配置されると共に、注出ノズル14の内側領域に注出口16が開口形成される。
注出ノズル14は、本実施形態では、内容液を注出させる際の傾倒方向Xとは反対側を開放部とした略U字断面形状を備える。すなわち、注出ノズル14は、底面壁18と接合する基端部14aにおいて、略U字断面形状の閉塞側の略半円弧形状部分を傾倒方向X側に配置すると共に、略U字断面形状の開放側の端部を最下面部18aに配置した状態で、内筒壁17とは間隔をおいて、底面壁18の傾倒側傾斜面部18bと最下面部18aとに跨る領域に設けられる。また注出ノズル14は、その先端部分14cを内筒壁17よりも上方に突出させた状態で、底面壁18の最下面部18aに対して略垂直に立設する。本実施形態では、注出ノズル14の先端部分14cは、側面視して、先端側に向けて略U字断面形状の側壁部14bの高さを徐々に減少させたものであり、注出ノズル14の基端部14aにおける内長さL1と略同じ半径の略4半円形状を有するように形成されている(図3(a)参照)。さらに、この先端部分14cと基端部14aの間の注出ノズル14の側壁部14bは、略同じ高さとなっている(図4(b)参照)。
注出口16は、本実施形態では、図2及び図4(a),(b)に示すように、底面壁18における略U字断面形状の注出ノズル14の基端部14aの内側領域に開口形成されている。注出口16の主注入口16aは、注出ノズル14の略U字断面形状の基端部14aにおける傾倒方向Xの最下部から所定の開口長さL2だけ離れた位置に設定された仮想の区画線Yよりも傾倒方向X側の部分において、注出ノズル14の基端部14aとの間に張り出した部分を(角部湾曲縁部16cを除いて)介在させることなく、注出ノズル14の基端部14aを開口縁部としてその略全域に開口形成されている。主注出口16aは、傾倒側傾斜面部18bに開口形成されており、主注出口16aの傾倒方向Xとは反対側の区画線Yに沿った縁部16dは、底面壁18の最下面部18aと傾倒側傾斜面部18bとの境界線18eよりも僅かに傾倒方向X側に近接して、境界線18eと略平行に延設して配設される。主注出口16aの注出ノズル14の基端部14aによる開口縁部と、主注出口16aの区画線Yに沿った縁部16dとは、角部湾曲縁部16cを介して滑らかに連続している。主注出口16aの区画線Yに沿った縁部16dと空気送込み用の切欠部16bとは、角部湾曲縁部16eを介して滑らかに連続する。
また、注出口16は、主注出口16aと連続する切欠部16bを備える。すなわち、主注出口16aの区画線Yに沿った縁部16dの中央部分を傾倒方向Xと反対側に略矩形形状に切り欠くことで、略U字断面形状の注出ノズル14の内側領域における底面壁18の、区画線Yよりも開放部側の部分19に、内容液の注出時の空気送込み用の切欠部16bが、傾倒側傾斜面部18bから最下面部18aに食い込むようにして形成される。、これによって切欠部16bは、容器本体11の正立状態では底面壁18の最下面部18aによる最下部に配置される。また、主注出口16aの区画線Yに沿った縁部16dと空気送込み用の切欠部16bとは、角部湾曲縁部16eを介して滑らかに連続する。
そして、本実施形態では、内筒壁17の内径Dと、注出ノズル14の基端部における略U字断面形状の両側の側壁部14b間の内幅Bとの比(D/B)は、2〜2.6となっており、特に、容器本体11への内容液の詰替え易さや、開口部付近で内容液が詰まったり注出速度が大きくなって飛び出すこと(いわゆる、内容液のどっと出)を防ぎ、注出量のコントロールを容易にする観点で、好ましくは2〜2.4となっている。内筒壁17の内径Dは、本実施形態では44mmであるが、注出キャップ13は、容器本体11の口首部12に取付けて使用されるため、容器本体11の形状も踏まえ、本発明の効果を奏する点から、内筒壁17の内径Dは30mm〜70mm程度の大きさとして、注出キャップ13を容器本体11に固着させることが好ましい。
また、本実施形態では、注出ノズル14の基端部14aにおける略U字断面形状の傾倒方向Xの内長さL1と、内幅Bとの比(L1/B)は、0.8〜1.3となっており、好ましくは1.1〜1.3となっている。注出ノズル14の基端部14aの内長さL1と、内幅Bとの比(L1/B)がこの範囲であると、内容液の粘度や物性によらず、注出量をコントロールできると共に、内容液が注出ノズル14の外側に溢れ出るのを効果的に回避しながら安定した状態でスムーズに注出させることが可能になる。さらに、注出ノズル14の基端部14aの内長さL1と、内幅Bとの比(L1/B)をこの範囲とすることにより、たとえば後述の、周面の一部に一対の平面部28bと稜線部28aにより形成される山形断面形状部分28が設けられている塗布部付き計量キャップ15を装着する際、詰替え易さや注出量のコントロールが容易にできる大きさの注出ノズル14と組み合わせて使用することができる。
さらに、本実施形態では、内長さL1と、注出ノズル14の基端部14aにおける注出口16の区画線Yまでの傾倒方向Xの開口長さL2との比(L1/L2)は、1.2〜1.7となっており、好ましくは1.2〜1.6となっており、さらに好ましくは1.3〜1.5となっている。注出ノズル14の基端部14aにおける略U字断面形状の傾倒方向Xの内長さL1と、開口長さL2との比(L1/L2)がこの範囲となっていることにより、内容液として例えば衣料用液体洗剤を少量づつ注出して衣類へ直接塗布する際に、洗剤の吐出量を容易にコントロールすることが可能になる。
さらにまた、本実施形態では、底面壁18における注出口16の区画線Yよりも傾倒方向X側の部分の主注出口16aの開口面積は、注出ノズル14の基端部14aの内側領域の面積の65〜85%の大きさとなっていることが好ましい。注出ノズル14の内側領域に対する主注出口16aの開口面積がこの範囲となっていることにより、例えば粘度の高い液剤を、大型の計量キャップ等を用いて計量する際に、計量時間が長くなって不快感を感じない程度の液量の内容液を、スムーズに吐出することが可能になる。特に、内容液が注出ノズルの外側に溢れ出るのを回避し、注出量をコントロールしながらスムーズに注出させる点で、注出ノズル14の内側領域に対する主注出口16aの開口面積が70〜80%であることが好ましい。
本実施形態では、注出キャップ13の注出ノズル14を覆って容器本体11の口首部12に装着される計量キャップ15は、合成樹脂による成形品であって、図1に示すように、計量筒部24と、計量筒部24の中間部外周面からスカート形状に外側に張り出して一体として成形されたスカート状装着部25とからなる。スカート状装着部25の内周面には雌ネジ突条26が設けられている。この雌ネジ突条26を容器本体11の口首部12の外周面に設けられた雄ネジ突条23に螺合することによって、計量キャップ15は、計量筒部24の内側に注出ノズル14を収めた状態で、容器本体11の口首部12に着脱可能に装着される。スカート状装着部25の天面部25aの内面側には、環状シール部25bが形成されており、内筒壁17の上端部分の環状係止リブ17bに当接することにより、容器本体内が密封される。また、スカート状装着部25の筒状壁の外表面には、図示したように、必要に応じてローレットを形成してもよい。
計量キャップ15は、これを容器本体11の口首部12から取り外し、開口部を上方に向けて逆さにした状態で、注出キャップ13の注出ノズル14から内容液を注入して計量した後に、所定量の内容液を洗濯機等の注出箇所に注出することができる。また開口部を下方に向けて再び容器本体11の口首部12に装着する際には、計量筒部24のスカート状装着部25よりも開口側の部分を液戻し部24aとして、これを注出キャップ13の内筒壁17と注出ノズル14との間隔部分に挿入配置する。これによって、計量筒部24に残った内容液を、注出ノズル14の開放部及び注出口16を介して、容器本体11の内部にスムーズに回収することができる。
また、本実施形態では、計量キャップ15の計量筒部24には、図5に示すように、周面の一部に、稜線部28aとこれの両側の一対の平面部28bとからなる山形断面形状部分28が設けられている。この山形断面形状部分28を下方に配置して計量キャップ15を傾けることで、計量筒部24内の内容液を、稜線部28aを介して開口部から少量づつ注出させることが可能になる。これによって、内容液の部分塗布を容易に行うことが可能になる。平面部28bには、計量目盛りが描かれている。
更に、計量筒部24のスカート状装着部25を挟んだ液戻し部24a側と計量部24b側とがそれぞれスカート状装着部25から軸方向に突出し、液戻し部24a側の外形形状と、計量部24b側の外形形状とが略同一に形成されている。したがって、キャップの使用者は、計量キャップ15が容器本体11に装着された状態でも一見して注出ノズル14の位置を認識することができる。
そして、上述の構成を有する本実施形態の注出容器10によれば、内容液を注出する際には、内容液が注出ノズル14の外側に溢れ出るのを効果的に回避できると共に、内容液を補充する際には、注出口16を介して内容液をスムーズに容器本体11に流入させることができ、且つ注出量をコントロールしながら内容液を安定した状態でスムーズに注出ノズル14から注出させることができる。また、外形が円形ではない塗布機能付きの計量キャップ15を併用することができる。
すなわち、本実施形態の注出容器10によれば、注出口16は、底面壁18における注出ノズル14の内側領域において、少なくとも傾倒方向Xと垂直な区画線Yよりも傾倒方向X側の部分の全域に主注出口16aを開口形成しており、また内筒壁17の内径Dと、注出ノズル14の基端部における略U字断面形状の両側の側壁部14b間の内幅Bとの比(D/B)が2〜2.6となっており、注出ノズル14の基端部14aにおける略U字断面形状の傾倒方向Xの内長さL1と、内幅Bとの比(L1/B)が0.8〜1.3となっており、内長さL1と、注出ノズル14の基端部14aにおける注出口16の区画線Yまでの傾倒方向Xの開口長さL2との比(L1/L2)が1.2〜1.7となっているので、注出ノズル14の基端部14aによる開口縁部に障害物のない相当の大きさの主注出口16aを介して、容器本体11から注出ノズル14に流出する内容液は、注出ノズル14による流路を介してこれの先端側にスムースに流下してゆくことになる。これによって、例えば内容液の注出時に容器本体11が急激に傾けられて、注出口16の全体から内容液が注出ノズル14に一度に流出したり、内容液が例えば150〜4000mPa・s(20℃)程度、特に400〜2000mPa・s(20℃)の粘度の高い内容液であって、注出口16からの流出速度よりも、注出ノズル14に沿った流下速度の方が小さくなり過ぎる場合でも、開口面積の大きな主注出口16aによる作用によって内容液の滞留を吸収して、内容液が注出ノズル14の外側に溢れ出るのを効果的に回避することが可能になる。
また、本実施形態の注出容器10によれば、注出ノズル14は、傾倒方向Xとは反対側を開放部とした略U字断面形状を備えており、注出口16は、略U字断面形状の注出ノズル14の基端部14aの形状に沿った相当の大きさの開口形状を有しているので、図6に示すように、広く開放された注出ノズル14の開放部側から、例えば詰替え用の袋状容器27による内容液の詰替え作業を、容易に且つスムーズに行うことが可能になる。
さらに、本実施形態の注出容器10によれば、注出口16は、上述のように、注出ノズル14の基端部14aによる開口縁部に障害物のない相当の大きさの主注出口16aを備えているので、内容液の粘度によらず注出口16や注出ノズル14からの液溢れを防いで、スムーズに注出することができるので、容器本体11を傾倒方向Xに傾ける大きさを調整することによる注出量のコントロールを、容易に行うことが可能になると共に、特に内容液を少量ずつ注出する場合でも、所望の量の内容液を、注出ノズル14から安定した状態で注出することが可能になる。また、周面の一部に例えば山形断面形状の塗布部(山形断面形状部分28)が設けられている塗布部付き計量キャップ15を装着する際にも、詰替え易さや注出量のコントロールができる大きさの注出ノズル14を組み合わせて使用することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、注出容器は、注出キャップを覆って計量キャップが着脱可能に装着されるものである必要は必ずしもない。また、注出キャップは、容器本体の口首部の内側に嵌め込み形式で装着されるものの他、容器本体の口首部の外側から螺合形式で装着されるものであっても良い。さらに、容器本体に収容されて注出ノズルから注出される内容液は、粘度の高いものの他、低粘度のものであっても良い。内容液は、衣料用液体洗剤の他、例えば柔軟剤、漂白剤、食器用洗剤、入浴剤、住居用洗剤等、その他の種々の液体であっても良い。
10 注出容器
11 容器本体
12 口首部
13 注出キャップ
14 注出ノズル
14a 基端部
15 計量キャップ
16 注出口
16a 主注出口
16b 切欠部
16c,16e 角部湾曲縁部
16d 主注出口の区画線に沿った縁部
17 内筒壁
18 底面壁
18a 最下面部
18b 傾倒側傾斜面部
18c 側部傾斜面部
18d 反傾倒側傾斜面部
18e 底面壁の最下面部と傾倒側傾斜面部との境界線
19 注出ノズルの内側領域における底面壁の区画線よりも開放部側の部分
20 底部
21 胴部
22 取手部
24 計量筒部
25 スカート状装着部
27 詰替え用の袋状容器
X 傾倒方向
Y 傾倒方向と垂直な区画線
D 内筒壁の内径
B 注出ノズルの両側の側壁部間の内幅
L1 注出ノズルの傾倒方向の内長さ
L2 注出ノズルの区画線までの傾倒方向の開口長さ

Claims (4)

  1. 容器本体の口首部に注出ノズルを備える注出キャップが装着されており、前記容器本体を傾倒させて、注出口から前記注出ノズルに流出させた内容液を前記注出ノズルの先端から注出させる注出容器であって、
    前記注出キャップは、前記容器本体の口首部の内周面に沿って配置される内筒壁を備えると共に、該内筒壁の下端部に連設する底面壁を備えており、
    前記注出ノズルは、内容液を注出させる際の傾倒方向とは反対側を開放部としたU字又は略U字断面形状を有すると共に、前記内筒壁と離間して前記底面壁から立設して設けられており、
    前記注出口は、前記底面壁における前記注出ノズルの内側領域において、少なくとも前記傾倒方向と垂直な区画線よりも傾倒方向側の部分の略全域に主注出口を開口形成しており、
    前記内筒壁の内径Dと、前記注出ノズルの基端部における前記U字又は略U字断面形状の両側の側壁部間の内幅Bとの比(D/B)が2〜2.6となっており、前記注出ノズルの基端部における前記U字又は略U字断面形状の傾倒方向の内長さL1と、前記内幅Bとの比(L1/B)が0.8〜1.3となっており、前記内長さL1と、前記注出ノズルの基端部における前記注出口の前記区画線までの傾倒方向の開口長さL2との比(L1/L2)が1.2〜1.7となっている注出容器。
  2. 前記内側領域における前記区画線よりも前記U字又は略U字断面形状の開放部側の部分の少なくとも一部は、前記底面壁の最下面部に配置されており、該最下面部に配置される部分には、切欠部が前記注出口と連続して設けられている請求項1記載の注出容器。
  3. 前記注出ノズルの先端部分は、側面視して、先端側に向けて前記U字又は略U字断面形状の側壁部の高さを徐々に減少させた、前記注出ノズルの基端部における内長さL1と略同じ半径の略4半円形状を有するように形成されており、該先端部分と前記基端部の間の前記注出ノズルの側壁部は、略同じ高さとなっている請求項1又は2記載の注出容器。
  4. 前記注出口の前記区画線よりも傾倒方向側の部分の前記主注出口の開口面積は、前記内側領域の面積の65〜85%の大きさとなっている請求項1〜3の何れかに記載の注出容器。
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