JP6497801B2 - 計量容器 - Google Patents
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Description
例えば、上端に向かって縮径するテーパー状の口頸部の外壁面における下端部に係合凹部が形成され、キャップの内壁面における下端部に前記係合凹部と嵌合する係合凸部が形成された容器が挙げられる(例えば、特許文献1)。該容器においては、口頸部に嵌合装着されたキャップにおける対向する側壁の上下方向の中央部を内方に押圧することで、前記係合凹部と前記係合凸部の嵌合を解除し、その状態でキャップを上方に持ち上げることで、口頸部からキャップを取り外す。
しかし、該容器では、キャップの取り外しに二段階の操作が必要であり、また水や洗浄剤等の付着により手指が滑りやすいときにはキャップを取り外すことが困難である。
しかし、該容器では、下端部の平面形状が八角形の口頸部に対して下端部の平面形状が四角形のキャップを回動させるのに力を要するため、水や洗浄剤等の付着により手指が滑りやすいときにはキャップを取り外すことが困難である。
しかし、該容器では、平面形状が矩形状の口頸部に対して平面形状が矩形状のキャップを回動させるのに力を要するため、水や洗浄剤等の付着により手指が滑りやすいときにはキャップを取り外すことが困難である。
また、前記口頸部の外周面における前記段差壁部よりも上側部分に、前記段差壁部に沿って延びる案内凸条部が形成され、かつ前記延出片の内面に、前記計量キャップが前記口頸部に装着されたときに前記案内凸条部の上面又は下面に接し、前記計量キャップが前記口頸部に装着された状態で回動されたときに前記案内凸条部の上面又は下面を摺動する案内突起が形成されていることが好ましい。
また、前記延出片が、前記計量キャップが前記口頸部に装着されたときに前記口頸部の軸線に対して対称位置となるように互いに離間して2つ形成され、かつ前記係合壁部が、前記計量キャップの回動方向における2つの前記延出片の間の中央に、前記口頸部の軸線に対して対称位置となるように互いに離間して2つ形成されていることが好ましい。
本実施形態の計量容器1は、図1に示すように、液状または粉状の内容物を収容可能な容器本体2と、容器本体2に装着される計量キャップ3とを備える。
突設筒部7の外周面には、ネジ部7aが形成されている。容器本体2の上部には、突設筒部7にノズル中栓8が螺合装着されることで円筒状の口頸部9が形成される。
筒壁部10は、内周面における下部にネジ部11aを設けた外筒壁11と、外筒壁11の内周側に接続壁12を介して下方に延設された内筒壁13とを有している。
また、ノズル中栓8には、外筒壁11と内筒壁13との間の接続壁12の下面から垂下された筒状のシールリップ部15が形成されている。これにより、ノズル中栓8を容器本体2の突設筒部7に螺合により装着した状態において、シールリップ部15が突設筒部7の開口部に密に挿入されることで、突設筒部7の開口部が液密に閉塞される。
段差壁部11Bは、図3(a)に示すように、正面視した場合にサインカーブの一部を切り取ったような形状とされており、その底部の両側において筒壁部10の上下方向に延び、かつ計量キャップ3の回動方向(周方向)に傾斜している。
この例の窪部11Aでは、段差壁部11Bの底部が外筒壁11の下端近くに位置し、窪部11Aにおける上端部の軸線回りの幅が外筒壁11の全周の1/6程度となっている。
窪部11Cの上下方向の長さは、3〜10mmが好ましく、5〜7mmがより好ましい。
第1係合凸部25は、外筒壁11の軸線回りにおいて、平面視における中心軸線C1を中心とする15°〜20°の範囲内に形成されている。
また、フランジ部20の内周縁部には、下方に突出するリング部23が形成されている。
計量筒部18の周壁における2つの延出片21の間の部分には、図4(c)に示すように、計量用の目盛線と容量表示用の数字を備えた目盛部24が印刷、刻印等の手段により形成されている。これにより、計量キャップ3を倒立させた状態で、計量筒部18の開口部18aから注入された液体等の内容物の量を把握することができる。
フランジ部20は、計量キャップ3がノズル中栓8に装着される際に、口頸部9におけるノズル中栓8の筒壁部10上端の開口部に被せられる。
延出片21は、フランジ部20の軸線回りに180゜間隔で、すなわち計量キャップ3が口頸部9に装着されたときに中心軸線C1に対して対称位置となるように2つ形成されている。2つの延出片21は、計量キャップ3の装着時に、ノズル中栓8の筒壁部10の外面における2つの窪部11Aにそれぞれ沿わせられる。
なお、本発明では、延出片の下端部を段差壁部の底部に位置合わせした時に該延出片の下端部が段差壁部に当接するようにしてもよい。
係合壁部22は、フランジ部20の軸線回りに180゜間隔で、すなわち計量キャップ3が口頸部9に装着されたときに中心軸線C1に対して対称位置となるように2つ形成されている。2つの延出片21はいずれも、一方の延出片21から他方の延出片21まで形成されている。つまり、2つの延出片21と2つの係合壁部22は一体となっている。
計量キャップ3の装着時には、係合壁部22はノズル中栓8の筒壁部10の外面における2つの窪部11Cにそれぞれ沿わせられる。
第2係合凸部26は、係合壁部22の内面において、計量キャップ3を口頸部9に装着したときに外筒壁11の第1係合凸部25の下側に係合するように形成されている。第1係合凸部25及び第2係合凸部26により第1係合部27が形成される。計量キャップ3の装着時に第1係合部27の第1係合凸部25と第2係合凸部26が係合することで、口頸部9に対する計量キャップ3の相対的な上方移動を規制することができる。これにより、装着した計量キャップ3が予期せず上方に抜けることを抑制できる。
容器本体2の底壁4、側壁5、肩部6及び突設筒部7の製造方法としては、例えばポリエチレン等のオレフィン系合成樹脂を用いたブロー成型等により一体として成型する方法が挙げられる。容器本体2のノズル中栓8の製造方法としては、例えばポリプロピレン等のオレフィン系合成樹脂を用いた射出成型により一体として成型する方法が挙げられる。計量キャップ3の製造方法としては、例えばポリエチレン等のオレフィン系合成樹脂を用いた射出成型により一体として成型する方法が挙げられる。
なお、容器本体2及び計量キャップ3の製造方法は、前記した方法には限定されない。
以下、計量容器1における計量キャップ3の取り外し操作、計量操作及び取り付け操作について説明する。
使用前の計量容器1においては、図2(b)に示すように、容器本体2内に内容物が収容された状態で、注出筒17を上向きとしてノズル中栓8の内筒壁13が突設筒部7に装着される。突設筒部7の開口部は、ノズル中栓8のシールリップ部15によって液密に閉塞されるため、突設筒部7のネジ部7aとノズル中栓8のネジ部11aの螺合部分を介する液漏れが防止される。
また、この状態では、口頸部9の外周面に形成された第1係合凸部25の下面に、計量キャップ3に形成された第2係合凸部26が係合している。これにより、口頸部9に対する計量キャップ3の相対的な上方移動が規制されている。
計量容器1では、計量キャップ3を平面視で軸線回りに時計回り(右回り)に回動させても、同様に計量キャップ3を容易に取り外すことができる。
計量操作を行う際の計量キャップ3では、係合壁部22の上下方向の長さが短いため、延出片21,21の間から目盛部24が視認しやすく、計量筒部18に収容した内容物の量を正確に把握することができる。
計量を終えて内容物を使用した後は、筒壁部10の外周面における窪部11Aの部分に延出片21の位置を合わせつつ、図6の矢印bに示すように、計量筒部18をノズル中栓8の筒壁部10に挿入して装着する。
また、本発明の計量容器では、延出片の間に形成される係合壁部の上下方向の長さが延出片の上下方向の長さよりも短いため、計量筒部の視認性にも優れている。
計量容器1Aは、ノズル中栓8の代わりにノズル中栓8Aを有する口頸部9Aを備え、計量キャップ3の代わりに計量キャップ3Aを備える以外は計量容器1と同じである。ノズル中栓8Aは、外筒壁11の外面の窪部11Aに第3係合凸部28と案内凸条部29が形成されている以外は、ノズル中栓8と同じである。
この例の第3係合凸部28は、正面視で周方向における段差壁部11Bの底部に対応する位置から左端までの長さが、当該位置から右端までの長さよりも長くなっている。この場合、装着した計量キャップ3Aを平面視で軸線回りに反時計回りに回動させたときには、第3係合凸部28と後述の第4係合凸部30の係合が外れやすく、時計回りに回動させたときには第3係合凸部28と後述の第4係合凸部30の係合が外れにくくなる。これにより、計量キャップ3Aを取り外す際の計量キャップ3Aの回動方向を規制することができる。
なお、第3係合凸部28は、正面視で周方向における段差壁部11Bの底部に対応する位置から左端までの長さと、当該位置から右端までの長さを等しくして、軸線回りの両方向への回動しやすさが同じになるようにしてもよい。
案内凸条部29は、外筒壁11の軸線回りにおいて、平面視における中心軸線C1を中心とする15°〜20°の範囲内に形成されている。
案内凸条部29における第1案内部29aの軸線回りの長さ(周方向の長さ)は、第3係合凸部28の軸線回りの長さ(周方向の長さ)とほぼ同等になっている。また、計量キャップ3Aの回動方向(周方向)に対する案内凸条部29における第2案内部29bの傾斜角は、例えば40〜70゜とされる。
案内凸条部29Aは、案内凸条部29における第1案内部29aの左側端部から上下方向に延び、かつ計量キャップの回動方向に傾斜した第3案内部29cをさらに有する以外は、案内凸条部29と同じである。
ノズル中栓8Bにおいては、第3係合凸部28における、正面視で周方向における段差壁部11Bの底部に対応する位置から左端までの長さと、当該位置から右端までの長さを等しくして、軸線回りの両方向への回動しやすさが同じになるようにしてもよい。
また、第2係合部と、案内凸条部及び案内突起は、いずれか一方のみを形成してもよい。
また、本発明の計量容器においては、計量キャップを口頸部に装着したときに案内凸条部の上面に案内突起が接し、計量キャップを回動させたときに前記案内突起が案内凸条部の上面を摺動するようにしてもよい。これにより、計量キャップを回動させたときに計量キャップがよりせり上がりやすくなるため、計量キャップをより容易に取り外すことができる。
ノズル中栓8Cは、窪部11Cの代わりに、外筒壁11の軸線回りにおける2つの窪部11Aの間の中央部分に、正面視形状が略矩形状の窪部11Dが形成されている以外は、ノズル中栓8と同じである。窪部11Dには、第1係合凸部25が形成されている。
2 容器本体
3,3A,3B 計量キャップ
7 突設筒部
8,8A〜8C ノズル中栓
9,9A 口頸部
10 筒壁部
11A,11C,11D 窪部
11B 段差壁部
18 計量筒部
20 フランジ部
21 延出片
21a 下端部
22 係合壁部
23 リング部
25 第1係合凸部
26 第2係合凸部
27 第1係合部
28 第3係合凸部
29 案内凸条部
30 第4係合凸部
31 案内突起
32 第2係合部
Claims (4)
- 口頸部を有し、液状又は粉状の内容物を収容可能な容器本体と、前記口頸部に着脱自在に設けられた計量キャップとを備える計量容器であって、
前記計量キャップは、前記口頸部内に一部挿入される計量筒部と、前記計量筒部の一側開口端を閉じる蓋部と、前記計量筒部の周面から外方に張り出し、前記口頸部の上端の開口部に被せられるフランジ部と、前記フランジ部の外縁部から垂下され、前記口頸部に装着されたときに前記口頸部の外周面に沿わせられる延出片と、前記フランジ部の外縁部における前記延出片が形成された部分以外の部分から垂下され、前記口頸部に装着されたときに前記口頸部の外周面に沿わせられる係合壁部と、を備え、
前記延出片は、下端に向かって幅が狭くなっており、
前記係合壁部の下端は、前記延出片の下端よりも前記フランジ部寄りに位置し、
前記計量キャップは前記口頸部に装着した状態で前記口頸部の軸線回りの少なくとも一方向に回動でき、
前記口頸部の外周面における上端寄りの部分と、前記係合壁部の内面には、前記口頸部に対する前記計量キャップの相対的な上方移動を規制する第1係合部が形成され、
前記口頸部の外周面には、前記計量キャップを前記口頸部に装着した状態で回動させたときに前記延出片の下端部が当接する段差壁部が形成され、
前記段差壁部が上下方向に延び、かつ前記計量キャップの回動方向に傾斜している計量容器。 - 前記口頸部の外周面と前記延出片の内面に、前記口頸部に対する前記計量キャップの相対的な上方移動を規制する第2係合部が形成されている、請求項1に記載の計量容器。
- 前記口頸部の外周面における前記段差壁部よりも上側部分に、前記段差壁部に沿って延びる案内凸条部が形成され、かつ前記延出片の内面に、前記計量キャップが前記口頸部に装着されたときに前記案内凸条部の上面又は下面に接し、前記計量キャップが前記口頸部に装着された状態で回動されたときに前記案内凸条部の上面又は下面を摺動する案内突起が形成されている、請求項1又は2に記載の計量容器。
- 前記延出片が、前記計量キャップが前記口頸部に装着されたときに前記口頸部の軸線に対して対称位置となるように互いに離間して2つ形成され、かつ前記係合壁部が、前記計量キャップの回動方向における2つの前記延出片の間の中央に、前記口頸部の軸線に対して対称位置となるように互いに離間して2つ形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の計量容器。
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