JPH086761Y2 - 注出キャップ体 - Google Patents

注出キャップ体

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JPH086761Y2
JPH086761Y2 JP1987103773U JP10377387U JPH086761Y2 JP H086761 Y2 JPH086761 Y2 JP H086761Y2 JP 1987103773 U JP1987103773 U JP 1987103773U JP 10377387 U JP10377387 U JP 10377387U JP H086761 Y2 JPH086761 Y2 JP H086761Y2
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JP
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pouring
spout
air hole
piece
content liquid
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JP1987103773U
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JPS649158U (ja
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敬之 坂本
正幸 佐藤
勝 田村
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Lion Corp
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Lion Corp
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、液体収納容器に組付く、注出筒を有する注
出キャップ体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来技術を第6図を参照しながら説明する。これは、
隔壁4に注出口5と空気孔6を設けると共に、注出口5
を延長する注出筒17を立設し、空気孔6を延長する空気
筒18を垂下設した注出体1を示すものである。容器を傾
斜させることによって、この注出口5から内容液が注出
されると共に、空気孔6から空気が容器内に入るものと
なっている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記した従来技術においては解決されるべき
問題点がある。それは、内容液が必ずしも満足のいく程
度にスムースに注出されないこと、および注出時に空気
孔6から内容液が漏れ出て、注出筒17以外の部分である
組付き筒3から流出し、計量カップ体2の外に漏出し
て、周囲を汚すと云うことである。
また、特開昭61−93061号公報、実開昭61−147750号
公報、実開昭62−82957号公報に開示された、注出口に
樋状の注出片を設け、この注出片の開放部に対向して、
隔壁部分に空気孔を注出口と連続して形成したものにあ
っては、容器本体に対して注出体が、容器本体を規制さ
れた方向に傾斜させた際に、空気孔が注出口の直上に位
置する定位置に組付いている場合には問題ないが、成形
寸法誤差等により、周方向に沿った容器本体に対する注
出体の組付き位置が定位置からずれる(このずれ角度は
最大で±30°程度であり、多くは±10°以内である)
と、空気孔から流出した内容液が、注出片の開放部から
漏れ出てしまい、同じく内容液の適正な注出を達成でき
ないと云う問題があった。
そこで、本考案は、上記した従来技術における問題点
を解消すべく考案されたもので、注出口も空気導入口と
して機能できるようにすると共に、空気孔から流出した
内容液が、注出口から流出する内容液と一体となって注
出されるようにすることを技術的課題とし、もって内容
液の注出をスムースに達成すると共に、注出液の注出片
外への漏出の発生を防止することを目的とする。
〔技術的課題を解決するための手段〕
上記技術的課題を解決する本考案の手段は、付設した
把手を持っての吊り下げ取扱いにより、内容液注出時の
傾き方向が略正確に規制される液体収納容器本体の口筒
に組付く注出キャップ体であること、筒形状の組付き筒
内に、この組付き筒を上下に隔てる隔壁を設け、この隔
壁に内容液を注出する注出口と、この注出口と連続して
空気孔とを形成し、この空気孔に隣接する注出口の口縁
部をせき止め部とし、このせき止め部を除く注出口の口
縁部から樋状の注出片を立設した注出体を有すること、 周壁下端部が注出体の組付き筒上端部内に螺合組付き
する有頂筒形状の計量カップ体を有すること、 注出体における空気孔の大きさと注出片の開放部の幅
との関係を、容器本体を注出姿勢に傾けた際に、開放部
の垂直方向の延長幅範囲内に空気孔全域とせき止め部全
域が位置すると共に、注出体の容器本体に対する周方向
の組付け位置ずれ変位側のせき止め部の開口縁よりも、
注出片の立設基端部の端面外縁が上位に位置するよう設
定すること、 にある。
〔作用〕
内容液を注出する場合には、計量カップ体を注出体か
ら取外し、容器本体を注出姿勢に傾け、内容液を注出体
の注出口から注出片で導いて、計量カップ内に定量注出
する。
この容器本体からの内容液の注出に際して、例え容器
本体に対する注出体の周方向に沿った組付き位置が、定
位置からずれており、かつ容器本体内に内容液が多量に
収納されている状態では、空気孔からも内容液が流出す
るが、このように空気孔から内容液が流出しても、空気
孔全域およびせき止め部全域が、開放部の垂直方向の延
長幅範囲内に位置しているので、空気孔およびせき止め
部から流下する内容液は、必ず開放部から注出片内に流
下することになり、また注出片の立設基端部の端面外縁
がずれ変位側のせき止め部の開口縁よりも上位に位置し
ているので、開放部開放縁間近、すなわちせき止め部か
ら流下する注出内容液の液面は、せき止め部に規制され
て、必ず注出片の開放部端面外縁よりも下位となって、
開放部開放縁から注出片外に漏れ出ることがなく、もっ
て内容液が空気孔からも流出する状態となっても、せき
止め部の規制を受けた状態で、注出片を通って注出され
ることになる。
すなわち、せき止め部は、注出口と空気孔との一体孔
部全体から内容液が注出された際に、注出片の開放部端
面に近接した注出口縁から注出する内容液部分の液面
を、注出片の開放部端面外縁よりも下位に規制すること
によって、注出片の開放部に対応する注出口の開口縁か
ら注出する内溶液が、この注出片の開放部から漏れ出な
いようにしているのである。
また、注出口と空気孔とは連続形成されているので、
内容液の通常の注出動作時、すなわち注出口の略下半分
を通して内容液を注出している状態では、空気孔だけで
はなく、内容液の注出に作用していない注出口部分も空
気導入孔として機能するので、内容液の注出がよりスム
ースに達成されることになる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図ないし第5図を参照
しながら説明する。
注出体1の組付き筒3内周面上端部には螺条が形成さ
れ、計量カップ体2が螺合組付きするようになっている
と共に、その内周面下部にも螺条が設けられ、容器本体
の口筒に螺合組付きするようになっており、さらにその
内周面下端部には、その全周にわたって注出体1の反螺
合方向への回動を阻止する複数の係止片15が突設され、
注出体1の容器本体に対する螺合組付きの緩みの発生を
防止している。
隔壁4は、空気孔6側に下降傾斜しており、使用後、
注出体1に被せた計量カップ体2から隔壁4上に流下し
た残留内溶液が、速やかにこの隔壁4の傾斜により空気
孔6から容器本体内に戻るようにしている。
空気孔6は半円形となっており、またせき止め部8は
円形の注出口5の口縁をそのままにした形状となってい
る。
図示実施例の場合、口径15mmの注出口5に対して、開
放部7aの開放幅は5mm、空気孔6は直径3mmの半円形、そ
してせき止め部8の幅は1mmとなっており、注出片7の
厚みは1mm程度となっている。
図示実施例は、上記した構成となっているので、第4a
図に示すように、容器本体に対する注出体1の周方向に
沿った組付き位置ずれが、最も大きいと予想される30°
になった状態でも、容器本体を注出姿勢に傾けた際に、
空気孔6の全域とせき止め部8の全域が、開放部7aの垂
直方向の延長幅範囲内に位置し、組付き位置ずれ変位側
(第4a図において左側)のせき止め部8の最も上位に位
置する開口縁よりも、注出片7の立設基端部の端面外縁
が上位に位置するので、例え空気孔6からも内容液が流
出する状態になったとしても、空気孔6およびせき止め
部8から流出した内容液は、せき止め部8が発揮する規
制作用により、注出片7外に漏れ出ることなく、開放部
7aから注出片7内に流入し、他の内容液と一緒に注出片
7を通って注出される。
注出体1の組付き筒3内周面上端部に段部9を形成す
ると共に、計量カップ体2の周壁11外周面の螺条より上
部に、段部9に密に当接するシール突条10を形成してい
る。
第7図は、注出体1と計量カップ体2とが螺合により
組付いた従来技術を示しており、注出体1の組付き筒3
上端面と計量カップ体2の鍔片12下端面とが当接して、
両者間のシールを達成する構成となっているが、組付き
筒3の上端面は、他の物体と当接し易い部分であるの
で、この他の物体との当接により、シール面である組付
き筒3上端面に傷がつき、注出体1と計量カップ体2と
の間のシール性が低下すると云う不都合があった。
本考案の図示実施例においては、注出体1の組付き筒
3内周面上端部に段部9を形成し、この段部9と計量カ
ップ体2に形成したシール突条10とによって、注出体1
と計量カップ体2との間のシールを達成する構成として
いるので、他の物体と当接し難い段部9のシール性が損
なわれることがなく、注出体1と計量カップ体2との間
のシール性を安全に確保することができる。
計量カップ体2のシール突条10の上端からリング片13
を立設し、さらにリング片13外周面上端部に鍔片12を一
体設し、注出体1と計量カップ体2とを密に組付けた際
に、この鍔片12と組付き筒3上端面との間に隙間が形成
されるように設定し、もって組付き筒3上端面に凸状の
傷がついても、段部9とシール突条10との間の密着が損
なわれないようにしている。
計量カップ体2は、有頂円筒形状で外周面下端部に螺
条を設け、この螺条の上方に位置するリング片13と周壁
11との間に間隙14を形成することにより、リング片13を
弾性変形し易い状態とし、もってリング片13の組付き筒
3上端部内への密嵌入を容易なものとしている。
計量カップ体2の下端部の螺条部分には、凹溝16が形
成されており、注出体1に計量カップ体2を螺合組付け
する際に、計量カップ体2により閉じ込められた空気
が、この凹溝16を通って抜け出るようにし、もって閉じ
込められて、計量カップ体2の螺合の進行に従って加圧
される空気により、計量カップ体2に付着残留して流下
しつつある内容液が、注出体1と計量カップ体2との螺
合組付き部分から外部に押し出されないようにしてい
る。
シール突条10とリング片13と鍔片12との一体物は、計
量カップ体2を手に持って使用する際、指がこの一体物
に係止することによって、計量カップ体2を滑り落とす
ことがないようにする機能も発揮する。
〔考案の効果〕
本考案は、上記した構成となっているので、以下に示
す効果を奏する。
注出口に連続して形成された空気孔からも内容液が注
出される状態となっても、この空気孔から注出される内
容液に対するせき止め部の規制作用により、注出される
内容液が注出片の開放部から漏れ出ることがないので、
内容液が注出片以外の部分から流出することがなく、も
って内容液の安全で良好な注出動作を得ることができ
る。
空気孔を注出口に連続して形成したので、通常の内容
液注出状態では、注出口の上部部分を空気孔として機能
させることができ、もって内容液のスムースな注出動作
を得ることができる。
注出片の開放部に、注出口の口縁に連続してせき止め
部と空気孔とを形成しただけであるので、その全体構成
が簡単であり、もって簡単に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の計量カップ体を一部破断
した側面図である。 第2図は、第1図の計量カップ体と組合せられる注出体
の全体縦断面図である。 第3図は、第2図に示した注出体の平面図である。 第4図は、第3図の要部拡大図である。 第4a図は、第2図に示した注出体の容器本体に対する周
方向に沿った組付き位置ずれが30°となった状態での、
注出姿勢時における注出片の開放部と、空気孔と、せき
止め部との位置関係を示す説明図である。 第5図は、第1図と第2図に示した実施例の組合せ状態
における要部拡大縦断面図である。 第6図は、従来技術の要部拡大平面図である。 第7図は、従来技術の組合せ状態における要部拡大縦断
面図である。 符号の説明 1;注出体、2;計量カップ体 3;組付き筒、4;隔壁 5;注出口、6;空気孔 7;注出片、7a;開放部 8;せき止め部、9;段部 10;シール突条、11;周壁 12;鍔片、13;リング片 14;間隙、15;係止片 16;凹溝、17;注出筒 18;空気筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田村 勝 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内 (56)参考文献 特開 昭61−93061(JP,A) 実開 昭61−147750(JP,U) 実開 昭62−82957(JP,U) 実開 昭63−202655(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】付設した把手を持っての吊り下げ取扱いに
    より、内容液注出時の傾き方向が略正確に規制される液
    体収納容器本体の口筒に組付く注出キャップ体であっ
    て、筒形状の組付き筒(3)内に、該組付き筒(3)を
    上下に隔てる隔壁(4)を設け、該隔壁(4)に内容液
    を注出する注出口(5)と、該注出口(5)と連続して
    空気孔(6)とを形成し、該空気孔(6)に隣接する前
    記注出口(5)の口縁部をせき止め部(8)とし、該せ
    き止め部(8)を除く前記注出口(5)の口縁部から樋
    状の注出片(7)を立設した注出体(1)と、周壁(1
    1)下端部が前記注出体(1)の組付き筒(3)上端部
    内に螺合組付きする有頂筒形状の計量カップ体(2)と
    から成り、前記空気孔(6)の大きさと前記注出片
    (7)の開放部(7a)の幅との関係を、前記容器本体を
    注出姿勢に傾けた際に、前記開放部(7a)の垂直方向の
    延長幅範囲内に前記空気孔(6)全域と前記せき止め部
    (8)全域が位置すると共に、前記注出体(1)の前記
    容器本体に対する周方向の組付け位置ずれ変位側の前記
    せき止め部(8)の開口縁よりも、前記注出片(7)の
    立設基端部の端面外縁が上位に位置するよう設定した注
    出キャップ。
JP1987103773U 1987-07-06 1987-07-06 注出キャップ体 Expired - Lifetime JPH086761Y2 (ja)

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JPS649158U JPS649158U (ja) 1989-01-18
JPH086761Y2 true JPH086761Y2 (ja) 1996-02-28

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Cited By (2)

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JP2010036929A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Lion Corp 液体注出容器
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