JP2019206388A - スクイズ容器用キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
また、スクイズによって、比較的広い範囲に内容液を霧状に噴霧することが可能な注出キャップも知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、流通時の気密性保持のために、噴出口にアルミシール等のシール部材を溶着する場合には、溶着時の熱によって噴出口が変形してしまい、内容液をうまく霧状に噴霧できなくなってしまうという問題があった。
注出部にシール部材を溶着した場合には、密封性を向上することができる。
スクイズ容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
本実施例では、連結部7は3つあり、またそれに応じて注出孔10も3つとなっているが、連結部7は複数あればよく、内容液に応じて設けられ、また、注出孔10の大きさも適宜決めることができる。縦溝9も、注出孔10と同様に3本である。
注出部6と突出部8との間の環状溝内にノズルチップEが装着され、ノズルチップEは注出部6側に当接するが、突出部8の縦溝9は内容液の通路として確保されている。
また、注出部6の上面は、シール部材Fが溶着可能に平らに形成されている。
外筒13は、内周下部にスクイズ容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部14が設けられている。
隔壁21の上面は中央部がすり鉢状になっており、その中心には噴霧孔22が設けられている。
本実施例では、隔壁21の下部に複数のスピン溝23が設けられるとともに、その中心部には凹部24が設けられている。
なお、スピン溝23は、突出部8側に設けても構わない。
また、本実施例で突出部8に設けられている縦溝9も、ノズルチップEの周壁20の内周面に設けても構わない。
頂壁30の内面から、閉蓋時に注出部6の外周面に軽く当接する位置に内側リング32が垂設され、その外側には、外側リング33が垂設され、外側リング33の下部内周は側壁5の外周に当接し、上蓋Dの閉蓋状態を維持することができる。
係合凹部34と係止凸部35とで蓋係合部11を包み込んで嵌合し、上蓋Dとキャップ本体Bとの密閉性が向上する。
側周壁31のヒンジCと反対側の外周には、周方向に円弧状の把手部36が延設されている。
シール部材Fは、注出部6の外周からはみ出すとともに、片側のはみ出しを長めにして溶着され、長くはみ出した部分は摘み部40となる。
シール部材Fを注出部6の上端面に溶着する際には、150°程度の熱がかかるため、ノズルチップEの変形防止のために、ノズルチップEは、注出部6の上面から下方に少し離れた位置に設けられている。特に、ノズルチップEの噴霧孔22が変形してしまうと噴霧が不可能になってしまう。
また、ノズルチップEと注出部6が離れすぎると、噴霧孔22から噴霧される霧が注出部6の内側壁にぶつかって噴霧できなくなってしまうので、注出部6の上面とノズルチップEの噴霧孔22との高さの差xは0.15〜1.5mm程度とすることが望ましい。
本実施例のヒンジキャップは、キャップ本体BにノズルチップEを装着することから始める。
キャップ本体Bの注出部6と突出部8の間の環状の溝に、ノズルチップEの周壁20の下端部を宛い、ノズルチップEの隔壁21の上面を押し、ノズルチップEを押し下げていくとノズルチップEの周壁20の外周とキャップ本体Bの内周はそれぞれの凹凸部によって嵌合される。その際、突出部8の縦溝9は、内容液の通路として確保されている。
その際、注出部6の上端面に溶着されたシール部材Fは、注出部6からはみ出した部分が上蓋Dの内側リング32に当接され、下方に折れ曲がっても構わない。また、外側リング33の内周下部がキャップ本体Bの側壁5の外周に当接し、上蓋Dの閉蓋は安定したものとなる。
打栓工程は、装着部3の内筒12と外筒13との間に形成された環状の溝にスクイズ容器Aの口部1を宛い、上蓋Dの上から押圧力が加えられ、外筒13の係合突部14が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、スクイズ容器Aの口部1が内筒12の外周と外筒13の内周、および蓋係合部11とによって挟持されることで装着される。
ヒンジキャップは、繰り返し上蓋Dを開閉して使用することができる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
また、キャップ本体Bは、弁体部50と押さえ部51を装着するために、側壁5の下端から押さえ筒15が垂設されている。
図5および図6に示すように、弁体部50は、側壁5と突出部8との溝に嵌入する環状筒52と、環状筒52の内面から環状筒52に連設される板状のスリット部53とからなり、スリット部53には、十字状のスリット54が設けられている。
本実施例のスリット部53は、平面状であるが、曲線状のものであってもよい。
図5および図6に示すように、押さえ部51は、リング状であり、上部の小径部55と下部の大径部56とからなり、小径部55の外周面と大径部56の上面とで環状筒52に当接し、環状筒52を押圧しながら支えている。
また、押さえ部51の下部外周面は曲面状であり、押さえ筒15に密接し、嵌合維持される。また、この嵌合は、凹凸によるアンダーカット嵌合であってもよい。
内容液の通路となる縦溝9の大きさや噴霧孔22の大きさによっては、霧状の噴霧の前に、噴霧孔22から内容液が出てしまうことがあり、突出部8の下にスリット54を有する弁体部50を装着することによって、スクイズのときにのみ注出孔10に内容液が流入されるので、そういった液だれを防止することができる。
なお、弁体部50として、十字のスリット54でなくても別の弁体(逆止弁等)であっても構わない。
その他の構成と作用効果は、第1実施例と同じである。
以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
噴霧孔17は、第1実施例と同様に、注出部6の上端面より少し下の位置に設けられ、その高さの差xは0.15〜1.5mm程度とすることが望ましい。
また、本実施例の噴霧補助部Hは、下方からキャップ本体Bの注出部6内に装着されている。
図8に示すように、噴霧補助部Hは、キャップ本体Bと嵌合する板状の嵌合部61と、嵌合部61の上面から円筒状に突出する突状部60とからなり、嵌合部61には、複数の注出孔62を有し、突状部60には、注出孔62に連通する複数の縦溝63が形成されている。
注出孔62の大きさ、形状およびその数は適宜決められるが、本実施例では、下方に開き、扇状の孔が3つあり、縦溝63も注出孔62と同数の3本である。
また、嵌合部61の外周面は曲面状でキャップ本体Bの側壁5に密接するとともに、嵌合部61の上面で注出部6の下端面にも当接し、下方から噴霧補助部Hはキャップ本体Bに嵌合保持される。
なお、嵌合部61とキャップ本体Bとの嵌合は、アンダーカット嵌合であってもよい。
なお、スピン溝18は噴霧補助部Hの突状部60の上面に設けてもよい。
また、本実施例で突状部60に設けられている縦溝63も、注出部6の内周面に設けても構わない。
本発明については、噴霧補助部Hは、キャップ本体Bの下方から装着される。
図7に示すように、噴霧補助部Hの突状部60を、下方から注出部6内に宛い、嵌合部61の下面を押して側壁5に嵌合させて、噴霧補助部Hをキャップ本体Bに装着する。
続く、上蓋Dの閉蓋工程およびヒンジキャップの打栓工程は第1実施例と同じである。
使用方法については、スクイズ容器Aをスクイズすると、スクイズ容器A内の内容液は、噴霧補助部Hに設けられた注出孔62から、縦溝63を介してスピン溝18を通り、凹部19内で円弧を描いて旋回し、噴霧孔17から霧状になって広い範囲に噴霧することができる。
本発明の噴霧補助部Hはキャップ本体Bの下方から装着されるものであるため、噴霧補助部Hはスクイズによる噴霧中に脱落することがない。
その他の構成と作用効果は、第1実施例と同じである。
本発明のスクイズ容器用キャップは、スクイズ容器をスクイズすることによって、霧状になって広い範囲に噴霧することができ、特に食品調味料、化粧料や薬剤などを充填するスクイズ容器用のキャップとして好適である。
B キャップ本体
C ヒンジ
D 上蓋
E ノズルチップ
F シール部材
H 噴霧補助部
x 注出部上端面と噴霧孔との高さの差
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 基壁
5 側壁
6 注出部
7 連結部
8 突出部
9、63 縦溝
10、62 注出孔
11 蓋係合部
12 内筒
13 外筒
14 係合突部
15 押さえ筒
16 噴霧部
17、22 噴霧孔
18、23 スピン溝
19、24 凹部
20 周壁
21 隔壁
30 頂壁
31 側周壁
32 内側リング
33 外側リング
34 係合凹部
35 係止凸部
36 把手部
40 摘み部
50 弁体部
51 押さえ部
52 環状筒
53 スリット部
54 スリット
55 小径部
56 大径部
60 突状部
61 嵌合部
Claims (7)
- スクイズ容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体を覆う上蓋と、キャップ本体に装着されるノズルチップとからなるスクイズ容器用キャップであって、
キャップ本体は、スクイズ容器の口部に装着される装着部と、装着部から内方に延設された基壁と、基壁から立設される注出部と、注出部の下端から連結部を介して注出部内に突出する突出部とを備え、
ノズルチップは、注出部に嵌合保持される周壁と、周壁を覆い、中心に噴霧孔を有する隔壁とからなり、
注出部の上端面より下方に、噴霧孔が設けられ、
連結部に注出孔を有し、突出部あるいは周壁のいずれかに、注出孔に連通する複数の縦溝が形成され、
隔壁の下面と突出部の上面との間に、隔壁側あるいは突出部側のいずれかにスピン溝が形成され、
スクイズ容器をスクイズしたときに、内容液が縦溝とスピン溝を通って、噴霧孔から霧状に噴霧することができることを特徴とするスクイズ容器用キャップ。 - 注出部の上端面が平らであり、上端面にシール部材が溶着されていることを特徴とする請求項1に記載のスクイズ容器用キャップ。
- 注出部の上端面と噴霧孔との高さの差が0.15〜1.5mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のスクイズ容器用キャップ
- 突出部の下方でキャップ本体に装着され、スクイズのときに内容液が注出孔に流入する弁体部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスクイズ容器用キャップ。
- スクイズ容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体を覆う上蓋と、キャップ本体に装着される噴霧補助部とからなるスクイズ容器用キャップであって、
キャップ本体は、スクイズ容器の口部に装着される装着部と、装着部から内方に延設された基壁と、基壁から立設される注出部と、注出部内に設けられ中心に噴霧孔を有する噴霧部とを備え、
注出部の上端面より下方に、噴霧孔が設けられ、
噴霧補助部は、注出部の下端でキャップ本体に嵌合保持される嵌合部と、嵌合部上面から注出部内に突出する突状部とを備え、
突状部に注出孔が形成され、突状部あるいは注出部のいずれかに、注出孔に連通する複数の縦溝が形成され、
噴霧部の下面と突状部の上面との間に、噴霧部側あるいは突状部側のいずれかにスピン溝が形成され、
スクイズ容器をスクイズしたときに、内容液が縦溝とスピン溝を通って、噴霧孔から霧状に噴霧することができることを特徴とするスクイズ容器用キャップ。 - 注出部の上端面が平らであり、上端面にシール部材が溶着されていることを特徴とする請求項5に記載のスクイズ容器用キャップ。
- 注出部の上端面と噴霧孔との高さの差が0.15〜1.5mmであることを特徴とする請求項5または6に記載のスクイズ容器用キャップ
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