JP2001063746A - 液体注出栓 - Google Patents
液体注出栓Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 開栓後における内容物の酸化や乾燥、芳香成
分の蒸発を防止することができる非常に使い易い液体注
出栓を提供する。 【解決手段】 頂壁2の周縁に、壜口部3の外側ネジ部
4と螺合するネジ部5が形成された周壁6を垂設し、頂
壁2の側部に、壜体7の内部空間13と連通する注出孔
8を形成した注出栓体1の内部に、球体9と、この球体
9を遊動自在に支持する弁室10の底部に前記球体9で
閉止される円形の弁座11が形成された球体受け部12
とを設けて、壜体7を垂直姿勢にすることにより注出孔
8と壜体7の内部空間13との連通路を閉止し、壜体7
を液体注出姿勢に傾けることにより連通路を開放するよ
うに構成する。
分の蒸発を防止することができる非常に使い易い液体注
出栓を提供する。 【解決手段】 頂壁2の周縁に、壜口部3の外側ネジ部
4と螺合するネジ部5が形成された周壁6を垂設し、頂
壁2の側部に、壜体7の内部空間13と連通する注出孔
8を形成した注出栓体1の内部に、球体9と、この球体
9を遊動自在に支持する弁室10の底部に前記球体9で
閉止される円形の弁座11が形成された球体受け部12
とを設けて、壜体7を垂直姿勢にすることにより注出孔
8と壜体7の内部空間13との連通路を閉止し、壜体7
を液体注出姿勢に傾けることにより連通路を開放するよ
うに構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、液体調味
料等を収容する壜体の液体注出栓に関する。
料等を収容する壜体の液体注出栓に関する。
【0002】
【従来の技術】卓上で使用される液体注出栓付きの壜体
においては、頂壁の周縁に、壜口部の外側ネジ部と螺合
するネジ部が形成された周壁を垂設し、頂壁の側部に、
壜体の内部空間と連通する注出孔を形成した注出栓体
と、流通過程での液漏れを防ぐための中栓とが併用され
ているが、中栓の開栓後は、注出栓体に形成されている
注出孔を通じて、壜体内部が常に大気に開放された状態
にあり、内容物の酸化や乾燥、芳香成分の蒸発を防止す
ることができなかった。
においては、頂壁の周縁に、壜口部の外側ネジ部と螺合
するネジ部が形成された周壁を垂設し、頂壁の側部に、
壜体の内部空間と連通する注出孔を形成した注出栓体
と、流通過程での液漏れを防ぐための中栓とが併用され
ているが、中栓の開栓後は、注出栓体に形成されている
注出孔を通じて、壜体内部が常に大気に開放された状態
にあり、内容物の酸化や乾燥、芳香成分の蒸発を防止す
ることができなかった。
【0003】また、中栓を上下に反転させたり、中栓の
一部を変形させたり、中栓と注出栓体との位置関係を変
えて使用することにより、中栓による密封状態と中栓の
開栓状態とを必要に応じて選択できるようにした液体注
出栓も、実公昭58−8686号公報、実公昭57−3
7722号公報、実公昭58−21405号公報によっ
て提案されているが、これらは、何れも、中栓の開栓状
態に切り換えたとき、注出栓体の注出孔を通じて壜体内
部が大気に開放された状態に保たれる構造となってい
た。
一部を変形させたり、中栓と注出栓体との位置関係を変
えて使用することにより、中栓による密封状態と中栓の
開栓状態とを必要に応じて選択できるようにした液体注
出栓も、実公昭58−8686号公報、実公昭57−3
7722号公報、実公昭58−21405号公報によっ
て提案されているが、これらは、何れも、中栓の開栓状
態に切り換えたとき、注出栓体の注出孔を通じて壜体内
部が大気に開放された状態に保たれる構造となってい
た。
【0004】従って、一旦、中栓の開栓状態に切り換え
て、液体調味料等を注出した後、内容物の酸化や乾燥、
芳香成分の蒸発を防止するためには、中栓を上下に反転
させたり、中栓の一部を変形させたり、中栓と注出栓体
との位置関係を変える等して、中栓による密封状態に戻
しておき、液体注出の都度、再び、同様な手順で、中栓
の開栓状態に切り換える煩わしい操作が必要であり、液
体注出栓本来の使い易さが妨げられることになる。
て、液体調味料等を注出した後、内容物の酸化や乾燥、
芳香成分の蒸発を防止するためには、中栓を上下に反転
させたり、中栓の一部を変形させたり、中栓と注出栓体
との位置関係を変える等して、中栓による密封状態に戻
しておき、液体注出の都度、再び、同様な手順で、中栓
の開栓状態に切り換える煩わしい操作が必要であり、液
体注出栓本来の使い易さが妨げられることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の現状に鑑み、本
発明は、開栓後における内容物の酸化や乾燥、芳香成分
の蒸発を防止することができる非常に使い易い液体注出
栓を提供せんとするものである。
発明は、開栓後における内容物の酸化や乾燥、芳香成分
の蒸発を防止することができる非常に使い易い液体注出
栓を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりであ
る。即ち、請求項1に記載の発明による液体注出栓は、
頂壁の周縁に、壜口部の外側ネジ部と螺合するネジ部が
形成された周壁を垂設し、頂壁の側部に、壜体の内部空
間と連通する注出孔を形成した注出栓体の内部に、球体
と、この球体を遊動自在に支持する弁室の底部に前記球
体で閉止される円形の弁座が形成された球体受け部とを
設けて、壜体を垂直姿勢にすることにより注出孔と壜体
の内部空間との連通路を閉止し、壜体を液体注出姿勢に
傾けることにより連通路を開放するように構成したこと
を特徴としている。
めに、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりであ
る。即ち、請求項1に記載の発明による液体注出栓は、
頂壁の周縁に、壜口部の外側ネジ部と螺合するネジ部が
形成された周壁を垂設し、頂壁の側部に、壜体の内部空
間と連通する注出孔を形成した注出栓体の内部に、球体
と、この球体を遊動自在に支持する弁室の底部に前記球
体で閉止される円形の弁座が形成された球体受け部とを
設けて、壜体を垂直姿勢にすることにより注出孔と壜体
の内部空間との連通路を閉止し、壜体を液体注出姿勢に
傾けることにより連通路を開放するように構成したこと
を特徴としている。
【0007】上記の構成によれば、壜体を垂直姿勢にす
ることにより、球体が自重により弁座に密着して、注出
孔と壜体の内部空間との連通路が閉止されるので、開栓
後における内容物の酸化や乾燥、芳香成分の蒸発を防止
することができ、それでいて、壜体を液体注出姿勢に傾
けることにより、球体が弁座から離れて、注出孔と壜体
の内部空間との連通路が開放されるので、弁を持たない
通常の液体注出栓と同じように、壜体を傾けるだけで、
液体注出を行えることになり、煩わしい操作は不要であ
る。
ることにより、球体が自重により弁座に密着して、注出
孔と壜体の内部空間との連通路が閉止されるので、開栓
後における内容物の酸化や乾燥、芳香成分の蒸発を防止
することができ、それでいて、壜体を液体注出姿勢に傾
けることにより、球体が弁座から離れて、注出孔と壜体
の内部空間との連通路が開放されるので、弁を持たない
通常の液体注出栓と同じように、壜体を傾けるだけで、
液体注出を行えることになり、煩わしい操作は不要であ
る。
【0008】請求項1に記載の発明において、球体受け
部は、注出栓体と一体に形成してもよく、別体に形成し
て注出栓体の内部に組み込むように構成してもよい。殊
に、請求項2に記載の発明のように、球体受け部を、壜
口部の内周面に密着する円筒部と、その上端から外側へ
延設されて壜口部の上端面に当接する外向きフランジと
を備え、注出栓体に対して着脱可能な中栓に形成して実
施すれば、卓上での使用の際、中栓の外向きフランジ
が、注出栓体と壜口部の上端面とで挟まれて、パッキン
の役目を果たすので、専用のパッキンが不要である。
部は、注出栓体と一体に形成してもよく、別体に形成し
て注出栓体の内部に組み込むように構成してもよい。殊
に、請求項2に記載の発明のように、球体受け部を、壜
口部の内周面に密着する円筒部と、その上端から外側へ
延設されて壜口部の上端面に当接する外向きフランジと
を備え、注出栓体に対して着脱可能な中栓に形成して実
施すれば、卓上での使用の際、中栓の外向きフランジ
が、注出栓体と壜口部の上端面とで挟まれて、パッキン
の役目を果たすので、専用のパッキンが不要である。
【0009】この場合、請求項3に記載の発明のよう
に、注出栓体の周壁に、前記外向きフランジの外縁部を
係止する係合部を形成し、頂壁の壜口部上端面と対向す
る位置に、前記外向きフランジを壜口部の上端面に押圧
する環状で且つ円周方向の複数箇所に貫通孔を有する押
圧部を設けて実施すれば、外向きフランジの外縁部が係
合部に係止されているため、注出栓体を壜口部から取り
外す際、中栓も注出栓体と一体的に壜口部から抜け出る
ことになり、壜体への液体調味料等の補充に便利であ
る。
に、注出栓体の周壁に、前記外向きフランジの外縁部を
係止する係合部を形成し、頂壁の壜口部上端面と対向す
る位置に、前記外向きフランジを壜口部の上端面に押圧
する環状で且つ円周方向の複数箇所に貫通孔を有する押
圧部を設けて実施すれば、外向きフランジの外縁部が係
合部に係止されているため、注出栓体を壜口部から取り
外す際、中栓も注出栓体と一体的に壜口部から抜け出る
ことになり、壜体への液体調味料等の補充に便利であ
る。
【0010】また、流通過程での液漏れを防ぐにあたっ
ては、例えば、別の中栓(弁を持たない通常の中栓)を
使用したり、壜口部に嵌着された王冠状のキャップを外
して、上記の液体注出栓を付け替える等、様々な手段を
採用できるが、例えば、流通過程では、請求項4に記載
の発明のように、外向きフランジの上面に弁室の上端開
口をシールするアルミ箔等のシール体を貼着しておき、
卓上での使用に際して、これを引き剥がすように構成す
れば、別の中栓や王冠状のキャップを併用しなくても、
流通過程での液漏れを防ぐことができる。
ては、例えば、別の中栓(弁を持たない通常の中栓)を
使用したり、壜口部に嵌着された王冠状のキャップを外
して、上記の液体注出栓を付け替える等、様々な手段を
採用できるが、例えば、流通過程では、請求項4に記載
の発明のように、外向きフランジの上面に弁室の上端開
口をシールするアルミ箔等のシール体を貼着しておき、
卓上での使用に際して、これを引き剥がすように構成す
れば、別の中栓や王冠状のキャップを併用しなくても、
流通過程での液漏れを防ぐことができる。
【0011】また、流通過程での液漏れを防ぐにあたっ
ては、請求項5に記載の発明のように、前記弁座の下方
に下端の開口した筒状部を連設し、筒状部に、その下端
開口をシールするシール体を貼着して実施してもよく、
請求項6に記載の発明のように、前記弁座の下方に、底
壁が引き千切り可能に構成され有底の筒状部を連設して
実施することも可能である。
ては、請求項5に記載の発明のように、前記弁座の下方
に下端の開口した筒状部を連設し、筒状部に、その下端
開口をシールするシール体を貼着して実施してもよく、
請求項6に記載の発明のように、前記弁座の下方に、底
壁が引き千切り可能に構成され有底の筒状部を連設して
実施することも可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1、図2は、本発明に係る液体
注出栓Aの一例を示す。図において、1は、頂壁2の周
縁に、壜口部3の外側ネジ部4と螺合するネジ部5が形
成された周壁6を垂設し、頂壁2の側部の直径方向二箇
所に、壜体7の内部空間と連通する注出孔8を形成した
注出栓体であり、硬質合成樹脂によって構成されてい
る。
に基づいて説明する。図1、図2は、本発明に係る液体
注出栓Aの一例を示す。図において、1は、頂壁2の周
縁に、壜口部3の外側ネジ部4と螺合するネジ部5が形
成された周壁6を垂設し、頂壁2の側部の直径方向二箇
所に、壜体7の内部空間と連通する注出孔8を形成した
注出栓体であり、硬質合成樹脂によって構成されてい
る。
【0013】注出栓体1の内部には、球体9と、この球
体9を遊動自在に支持する上下に開口した上広がり形状
の弁室10の底部に前記球体9で閉止される円形の弁座
11が形成された球体受け部12とを設けて、壜体7を
垂直姿勢にすることにより注出孔8と壜体7の内部空間
13との連通路を閉止し、壜体7を液体注出姿勢に傾け
ることにより連通路を開放するように構成してある。
体9を遊動自在に支持する上下に開口した上広がり形状
の弁室10の底部に前記球体9で閉止される円形の弁座
11が形成された球体受け部12とを設けて、壜体7を
垂直姿勢にすることにより注出孔8と壜体7の内部空間
13との連通路を閉止し、壜体7を液体注出姿勢に傾け
ることにより連通路を開放するように構成してある。
【0014】14は、頂壁2の内面中央に壜口部3の内
周域に対応して形成された内部空間、15は内部空間1
4と注出孔8を連通する貫通孔であり、弁室10、内部
空間14、貫通孔15等によって前記連通路を構成して
いる。16は、パッキンである。球体9の材質は、合成
樹脂製や金属であってもよいが、重量が大きく且つ耐蝕
性に優れている点で、ガラス製であることが望ましい。
周域に対応して形成された内部空間、15は内部空間1
4と注出孔8を連通する貫通孔であり、弁室10、内部
空間14、貫通孔15等によって前記連通路を構成して
いる。16は、パッキンである。球体9の材質は、合成
樹脂製や金属であってもよいが、重量が大きく且つ耐蝕
性に優れている点で、ガラス製であることが望ましい。
【0015】図示の球体受け部12は、注出栓体1と一
体に形成されているが、これによる場合は、半分ずつ成
型して、両者を接着する製造工程が必要になるため、別
体に形成して注出栓体1の内部に組み込むように構成し
てもよい。
体に形成されているが、これによる場合は、半分ずつ成
型して、両者を接着する製造工程が必要になるため、別
体に形成して注出栓体1の内部に組み込むように構成し
てもよい。
【0016】上記の構成によれば、壜体7を垂直姿勢に
することにより、球体9が自重により弁座11に密着し
て、注出孔8と壜体7の内部空間13との連通路が閉止
されるので、開栓後における内容物の酸化や乾燥、芳香
成分の蒸発を防止することができる。
することにより、球体9が自重により弁座11に密着し
て、注出孔8と壜体7の内部空間13との連通路が閉止
されるので、開栓後における内容物の酸化や乾燥、芳香
成分の蒸発を防止することができる。
【0017】それでいて、壜体7を液体注出姿勢に傾け
ることにより、球体9が弁座11から離れて、注出孔8
と壜体7の内部空間13との連通路が開放されるので、
弁を持たない通常の液体注出栓と同じように、壜体7を
傾けるだけで、液体注出を行えることになり、煩わしい
操作は不要である。
ることにより、球体9が弁座11から離れて、注出孔8
と壜体7の内部空間13との連通路が開放されるので、
弁を持たない通常の液体注出栓と同じように、壜体7を
傾けるだけで、液体注出を行えることになり、煩わしい
操作は不要である。
【0018】図3は、本発明に係る液体注出栓Aの他の
例を示す。この液体注出栓Aは、球体受け部12を、壜
口部3の内周面に密着する円筒部12aと、その上端か
ら外側へ延設されて壜口部3の上端面に当接する外向き
フランジ12bとを備え、注出栓体1に対して着脱可能
な中栓17に構成した点に特徴がある。注出栓体1は硬
質合成樹脂によって作製されているが、中栓17は、パ
ッキンの機能を持たせる必要上、軟質合成樹脂等の弾性
を有する材料によって構成されている。
例を示す。この液体注出栓Aは、球体受け部12を、壜
口部3の内周面に密着する円筒部12aと、その上端か
ら外側へ延設されて壜口部3の上端面に当接する外向き
フランジ12bとを備え、注出栓体1に対して着脱可能
な中栓17に構成した点に特徴がある。注出栓体1は硬
質合成樹脂によって作製されているが、中栓17は、パ
ッキンの機能を持たせる必要上、軟質合成樹脂等の弾性
を有する材料によって構成されている。
【0019】この構成によれば、卓上での使用の際、中
栓17の外向きフランジ12bが、注出栓体1と壜口部
3の上端面とで挟まれて、パッキンの役目を果たすの
で、図1、図2で示した専用のパッキン16が不要にな
る利点がある。その他の構成や作用は、上述した実施の
形態と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付
し、説明を省略する。
栓17の外向きフランジ12bが、注出栓体1と壜口部
3の上端面とで挟まれて、パッキンの役目を果たすの
で、図1、図2で示した専用のパッキン16が不要にな
る利点がある。その他の構成や作用は、上述した実施の
形態と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付
し、説明を省略する。
【0020】図4、図5は、本発明に係る液体注出栓A
の他の例を示す。この液体注出栓Aは、注出栓体1の周
壁6に、中栓17の外向きフランジ12bの外縁部を係
止する段差状の係合部6aを形成し、頂壁2の壜口部3
上端面と対向する位置に、前記外向きフランジ12bを
壜口部3の上端面に押圧する環状で且つ円周方向の複数
箇所に貫通孔15を有する押圧部2aを設けた点に特徴
がある。12cは、弁座11の下方に連設された下端の
開口した筒状部であり、筒状部12cの側面には、複数
の注出孔12dが等間隔に形成されている。
の他の例を示す。この液体注出栓Aは、注出栓体1の周
壁6に、中栓17の外向きフランジ12bの外縁部を係
止する段差状の係合部6aを形成し、頂壁2の壜口部3
上端面と対向する位置に、前記外向きフランジ12bを
壜口部3の上端面に押圧する環状で且つ円周方向の複数
箇所に貫通孔15を有する押圧部2aを設けた点に特徴
がある。12cは、弁座11の下方に連設された下端の
開口した筒状部であり、筒状部12cの側面には、複数
の注出孔12dが等間隔に形成されている。
【0021】この構成によれば、外向きフランジ12b
の外縁部が係合部6aに係止されているため、注出栓体
1を壜口部3から取り外す際、中栓17も注出栓体1と
一体的に壜口部3から抜け出ることになり、壜体7への
液体調味料等の補充に便利である。その他の構成や作用
は、図3で説明した実施の形態と同じであるため、同一
構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
の外縁部が係合部6aに係止されているため、注出栓体
1を壜口部3から取り外す際、中栓17も注出栓体1と
一体的に壜口部3から抜け出ることになり、壜体7への
液体調味料等の補充に便利である。その他の構成や作用
は、図3で説明した実施の形態と同じであるため、同一
構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0022】流通過程での液漏れを防ぐにあたっては、
例えば、別の中栓(弁を持たない通常の中栓)を使用し
たり、図6に示すように、壜口部3に嵌着された王冠状
のキャップ18を外して、液体注出栓Aを付け替えても
よいが、図7の(A)に示すように、流通過程において
は、外向きフランジ12bの上面に弁室10の上端開口
をシールするアルミ箔等のシール体19を貼着すると共
に、液体注出栓Aと壜口部3とにわたってシュリンクフ
ィルム20を巻付け固着しておき、卓上での使用に際し
ては、シュリンクフィルム20を引き剥がして、液体注
出栓Aを外し、図7の(B)に示すように、一旦、中栓
17を注出栓体1から分離して、シール体19を引き剥
がした後、図5の状態にセットするように構成すれば、
別の中栓や王冠状のキャップ18を併用せずに流通過程
での液漏れを防ぐことができ、部品点数が減少し、経済
的である。
例えば、別の中栓(弁を持たない通常の中栓)を使用し
たり、図6に示すように、壜口部3に嵌着された王冠状
のキャップ18を外して、液体注出栓Aを付け替えても
よいが、図7の(A)に示すように、流通過程において
は、外向きフランジ12bの上面に弁室10の上端開口
をシールするアルミ箔等のシール体19を貼着すると共
に、液体注出栓Aと壜口部3とにわたってシュリンクフ
ィルム20を巻付け固着しておき、卓上での使用に際し
ては、シュリンクフィルム20を引き剥がして、液体注
出栓Aを外し、図7の(B)に示すように、一旦、中栓
17を注出栓体1から分離して、シール体19を引き剥
がした後、図5の状態にセットするように構成すれば、
別の中栓や王冠状のキャップ18を併用せずに流通過程
での液漏れを防ぐことができ、部品点数が減少し、経済
的である。
【0023】尚、流通過程での液漏れを防ぐにあたって
は、図8に示すように、弁座11の下方に、下端のみが
開口した筒状部12cを連設し、当該筒状部12cに、
その下端開口をシールするシール体19を貼着してお
き、卓上での使用の際、シール体19を引き剥がすよう
にしてもよく、あるいは、図9の(A),(B)に示す
ように、弁座11の下方に、全周に薄肉部aが形成さ
れ、当該薄肉部aから引き千切り可能に構成された摘み
21a付きの底壁21を有する有底の筒状部12cを連
設しておき、卓上での使用の際、底壁21を引き千切る
ように構成してもよい。これらによる場合は、中栓17
を注出栓体1から一旦、分離する必要がなくなり、手間
が少なくて済む。
は、図8に示すように、弁座11の下方に、下端のみが
開口した筒状部12cを連設し、当該筒状部12cに、
その下端開口をシールするシール体19を貼着してお
き、卓上での使用の際、シール体19を引き剥がすよう
にしてもよく、あるいは、図9の(A),(B)に示す
ように、弁座11の下方に、全周に薄肉部aが形成さ
れ、当該薄肉部aから引き千切り可能に構成された摘み
21a付きの底壁21を有する有底の筒状部12cを連
設しておき、卓上での使用の際、底壁21を引き千切る
ように構成してもよい。これらによる場合は、中栓17
を注出栓体1から一旦、分離する必要がなくなり、手間
が少なくて済む。
【0024】また、上述した実施の形態では、何れも、
弁室10を上広がりの形状に形成したが、図10に示す
ように、上狭まりの形状とし、且つ、弁室10の上面開
口縁に凹凸を形成して、壜体7を液体注出姿勢に傾けた
とき、球体9が弁室10の上面開口に密着して流路を閉
塞しないように構成して実施することもできる。但し、
この場合、弁室10に球体9を収納するために、球体受
け部12を分割された二部材で構成し、球体9の収納
後、両部材を結合するように構成することが必要であ
る。
弁室10を上広がりの形状に形成したが、図10に示す
ように、上狭まりの形状とし、且つ、弁室10の上面開
口縁に凹凸を形成して、壜体7を液体注出姿勢に傾けた
とき、球体9が弁室10の上面開口に密着して流路を閉
塞しないように構成して実施することもできる。但し、
この場合、弁室10に球体9を収納するために、球体受
け部12を分割された二部材で構成し、球体9の収納
後、両部材を結合するように構成することが必要であ
る。
【0025】また、外向きフランジ12bの外縁部を係
止する係合部6aとしては、図4〜図10で示した段差
状の係合部6aの他、図11の(A)に示すように、注
出栓体1の周壁6に、外向きフランジ12bの外縁部が
嵌まり込む溝を形成して係合部6aを構成したり、図1
1の(B)に示すように、注出栓体1の周壁6に、円周
方向に断続した凸部を上下二段に設けて、上下の凸部で
外向きフランジ12bの外縁部を係止するようにした係
合部6aを構成してもよい。
止する係合部6aとしては、図4〜図10で示した段差
状の係合部6aの他、図11の(A)に示すように、注
出栓体1の周壁6に、外向きフランジ12bの外縁部が
嵌まり込む溝を形成して係合部6aを構成したり、図1
1の(B)に示すように、注出栓体1の周壁6に、円周
方向に断続した凸部を上下二段に設けて、上下の凸部で
外向きフランジ12bの外縁部を係止するようにした係
合部6aを構成してもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、開栓後
における内容物の酸化や乾燥、芳香成分の蒸発を防止す
ることができる非常に使い易い液体注出栓を実現し得る
のである。
における内容物の酸化や乾燥、芳香成分の蒸発を防止す
ることができる非常に使い易い液体注出栓を実現し得る
のである。
【図1】液体注出栓付き壜体の一部縦断正面図である。
【図2】要部の拡大図である。
【図3】液体注出栓の他の例を示す縦断面図である。
【図4】液体注出栓付き壜体の他の例を示す一部縦断正
面図である。
面図である。
【図5】要部の拡大図である。
【図6】流通過程での液漏れ防止手段を説明する図であ
る。
る。
【図7】流通過程での液漏れ防止手段を説明する図であ
る。
る。
【図8】流通過程での液漏れ防止手段を説明する図であ
る。
る。
【図9】流通過程での液漏れ防止手段を説明する図であ
る。
る。
【図10】液体注出栓の他の例を示す縦断面図である。
【図11】注出栓体の周壁に形成する係合部の他の例を
説明する図である。
説明する図である。
A…液体注出栓、1…注出栓体、2…頂壁、5…ネジ
部、6…周壁、8…注出孔、9…球体、10…弁室、1
1…弁座、12…球体受け部、17…中栓。
部、6…周壁、8…注出孔、9…球体、10…弁室、1
1…弁座、12…球体受け部、17…中栓。
Claims (6)
- 【請求項1】 頂壁の周縁に、壜口部の外側ネジ部と螺
合するネジ部が形成された周壁を垂設し、頂壁の側部
に、壜体の内部空間と連通する注出孔を形成した注出栓
体の内部に、球体と、この球体を遊動自在に支持する弁
室の底部に前記球体で閉止される円形の弁座が形成され
た球体受け部とを設けて、壜体を垂直姿勢にすることに
より注出孔と壜体の内部空間との連通路を閉止し、壜体
を液体注出姿勢に傾けることにより連通路を開放するよ
うに構成したことを特徴とする液体注出栓。 - 【請求項2】 球体受け部が、壜口部の内周面に密着す
る円筒部と、その上端から外側へ延設されて壜口部の上
端面に当接する外向きフランジとを備え、注出栓体に対
して着脱可能な中栓に形成されている請求項1に記載の
液体注出栓。 - 【請求項3】 注出栓体の周壁に、外向きフランジの外
縁部を係止する係合部が形成され、頂壁の壜口部上端面
と対向する位置に、前記外向きフランジを壜口部の上端
面に押圧する環状で且つ円周方向の複数箇所に貫通孔を
有する押圧部が設けられている請求項2に記載の液体注
出栓。 - 【請求項4】 前記外向きフランジの上面に弁室の上端
開口をシールするシール体が貼着されている請求項2又
は3に記載の液体注出栓。 - 【請求項5】 前記弁座の下方に下端の開口した筒状部
が連設され、筒状部に、その下端開口をシールするシー
ル体が貼着されている請求項2又は3に記載の液体注出
栓。 - 【請求項6】 前記弁座の下方に、底壁を引き千切り可
能に構成した有底の筒状部が連設されている請求項2又
は3に記載の液体注出栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24517699A JP2001063746A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 液体注出栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24517699A JP2001063746A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 液体注出栓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001063746A true JP2001063746A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17129751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24517699A Pending JP2001063746A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 液体注出栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001063746A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005121612A1 (ja) * | 2004-06-11 | 2005-12-22 | Surpass Industry Co., Ltd. | プラグ用シールリング |
WO2014156197A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 株式会社吉野工業所 | 二重容器 |
JP2016222294A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 株式会社吉野工業所 | 泡吐出容器 |
CN110626623A (zh) * | 2018-06-21 | 2019-12-31 | 弘人工业股份有限公司 | 具有密封作用的瓶盖的结构 |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP24517699A patent/JP2001063746A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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AU2014245571B2 (en) * | 2013-03-29 | 2016-11-10 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Double-walled container |
KR101925177B1 (ko) * | 2013-03-29 | 2018-12-04 | 가부시키가이샤 요시노 고교쇼 | 이중 용기 |
US11008155B2 (en) | 2013-03-29 | 2021-05-18 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Double-walled container |
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